充電機能付き駐車装置のパレット
【課題】パレットの左右方向端部に充電装置を設置した場合、駐車装置に入庫可能な自動車の寸法を小さくすることなく、充電装置と自動車が干渉しないように、パレットに対する自動車の乗り込み可能範囲を充電装置側へ制限することができるパレットを提供する。
【解決手段】パレット本体51は、パレット本体へ自動車が乗り込む時に該自動車の左右のタイヤ1aがそれぞれ通過できるように前後方向に延びている1対のタイヤ積載面51aと、充電装置が設置される左右方向の端部である装置設置用端部51bと、を有する。規制部材53がパレット本体51に取り付けられる。規制部材53は、左右方向に関して、装置設置用端部と反対側にある一方のタイヤ積載面における装置設置用端部側の一部を塞ぐように該一部から上方に立ち上がっており、かつ、前後方向に関して、該タイヤ積載面に沿って延びるようにパレット本体に接合されている。
【解決手段】パレット本体51は、パレット本体へ自動車が乗り込む時に該自動車の左右のタイヤ1aがそれぞれ通過できるように前後方向に延びている1対のタイヤ積載面51aと、充電装置が設置される左右方向の端部である装置設置用端部51bと、を有する。規制部材53がパレット本体51に取り付けられる。規制部材53は、左右方向に関して、装置設置用端部と反対側にある一方のタイヤ積載面における装置設置用端部側の一部を塞ぐように該一部から上方に立ち上がっており、かつ、前後方向に関して、該タイヤ積載面に沿って延びるようにパレット本体に接合されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車装置に設けられるとともに、駐車対象の電気自動車が積載されるパレットに関する。
【背景技術】
【0002】
パレットは、入・出庫位置と駐車位置との間で移動させられる。パレットが、入庫位置にある時には、このパレットに自動車が自走して乗り込むことができる。入庫位置のパレットに自動車が乗り込むことで、当該自動車が駐車装置へ入庫する。入庫したパレット上の自動車は、パレットの昇降や横行により駐車位置まで移動させられる。この自動車が出庫する時には、当該パレットがパレットの昇降や横行により駐車位置から出庫位置まで移動させられる。このように出庫位置へパレットが移動すると、当該パレットから自動車が自走して乗り出することができる。なお、本願において、入・出庫位置は、入庫位置または出庫位置を意味する。また、入庫位置と出庫位置は、同じ位置であってもよいし、互いに異なる位置であってもよい。
【0003】
上述のような駐車装置は、例えば、下記の特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−115674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電気自動車が駐車装置に駐車している間に、電気自動車に充電することが考えられる。すなわち、電気自動車が上述のパレットに積載されている間に、電気自動車に充電できれば有益である。そのために、パレット上の電気自動車側に設けた充電用接続部(コネクタ)に、給電ケーブルの先端に設けた給電接続部(コネクタ)を接続し、この状態で、充電を行うことが考えられる。
【0006】
この場合、パレットに充電用の設備(給電ケーブルや給電接続部など)を設置する必要がある。このような設備は、パレットの左右方向端部に設置されることになる。そのために、自動車がパレットに乗り込むときに、当該設備と干渉しないように、パレットにおいて当該設備と反対側へ自動車のタイヤを案内するようにパレットを構成する必要がある。
また、充電装置を電気自動車の充電用接続部(コネクタ)へ給電接続部を接続させたままパレットを昇降させるときに、電気自動車の充電用接続部(コネクタ)を覆う蓋(図示せず)や給電接続部がパレットよりはみ出た場合には隣接する他のパレットへ干渉し問題となることがありうる。
【0007】
そのために、図13のように、自動車のタイヤ1aの通過可能範囲を規制する部材63をパレット61に設けることが考えられる。図13(A)は、パレット61の正面図であり、図13(B)は、パレット61の平面図(即ち、図13(A)のB−B矢視図)である。また、図13において、1点鎖線で示す部分は、充電装置が設置される領域Xである。図13において、部材63を、パレット61における領域X側に取り付けることで、自動車の積載位置を領域Xと反対側に移行させている。
【0008】
しかし、部材63を、充電装置の領域X側に取り付けると、パレットに積載可能な自動車の左側タイヤ1a(破線で示す)と右側のタイヤ1aの間隔Dが狭くなる。その結果、駐車装置に入庫可能な自動車の寸法が小さくなってしまう。
【0009】
そこで、本発明の目的は、パレットの左右方向端部に充電装置を設置した場合に、駐車装置に入庫可能な自動車の寸法を小さくすることなく、充電装置と自動車が干渉しないように、パレットに対する自動車の乗り込み可能範囲を充電装置の反対側へ制限することができる充電機能付き駐車装置のパレットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明によると、駐車装置に設けられるとともに、駐車対象の電気自動車が積載されるパレットであって、
自動車が積載されてその重量を支持するパレット本体と、該パレット本体に自動車が乗り込む時に該自動車のタイヤの通過範囲を規制する規制部材と、を備え、
前記パレット本体は、該パレット本体へ自動車が乗り込む時に該自動車の左右のタイヤがそれぞれ通過できるように前後方向に延びている1対のタイヤ積載面と、充電装置が設置される左右方向の端部である装置設置用端部と、を有し、
前記規制部材は、1対のタイヤ積載面のうち、左右方向に関して、装置設置用端部と反対側にあるタイヤ積載面における装置設置用端部側の一部を塞ぐように該一部から上方に立ち上がっており、かつ、前後方向に関して、該タイヤ積載面に沿って延びるように前記パレット本体に接合されている、ことを特徴とする充電機能付き駐車装置のパレットが提供される。
【0011】
本発明の好ましい実施形態によると、前記パレット本体は、左右方向に関して前記1対のタイヤ積載面の間に位置する中央部を有し、該中央部は、これらタイヤ積載面から上方に立ち上がっており、
前記規制部材は、該中央部に左右方向に隣接するように前記パレット本体に接合されている。
【発明の効果】
【0012】
上述した本発明によると、前記規制部材は、左右方向に関して、装置設置用端部と反対側にあるタイヤ積載面における装置設置用端部側の一部を塞ぐように該一部から上方に立ち上がっており、かつ、前後方向に関して、該タイヤ積載面に沿って延びるように前記パレット本体に接合されているので、該タイヤ積載面におけるタイヤ通過範囲を装置設置用端部と反対側の範囲に制限することができる。しかも、前記規制部材は、左右方向に関して、装置設置用端部と反対側にある一方のタイヤ積載面における装置設置用端部側の一部を塞ぐので、駐車装置に入庫可能な自動車の左側のタイヤと右側のタイヤとの間隔が小さくなることがない。
本発明の実施形態による効果は、以下で明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】発明が適用可能な駐車装置の全体構成例を示す。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】図1のB−B矢視図、または、図1のC−C矢視図である。
【図4】図1のD−D矢視図である。
【図5】(A)は、2階または3階のフレームに設けられたスプロケットおよびチェーンを示す斜視図であり、(B)は、4階の構造体に設けられたスプロケットおよびチェーンを示す斜視図である。
【図6】図2のVI−VI矢視図である。
【図7】(A)は、図3のVII−VII矢視図であり、(B)は、(A)の状態からパレットを下降させた状態を示す。
【図8】(A)は、図4のVIII−VIII矢視図であり、(B)は、(A)の状態からパレットを下降させた状態を示す。
【図9】(A)は、図6、図7(A)または図8(A)の部分拡大図であり、(B)は、(A)の状態からロック機構を非ロック状態にした場合を示し、(C)は、(B)のB−B矢視図である。
【図10】(A)は、図3または図4のX−X矢視図である。
【図11】(A)は、図10のパレットに相当するが、本発明を適用した場合の構成を示し、(B)は、(A)のB−B矢視図であり、(C)は、(A)において、規制部材を設けていない場合を示し、(D)は、(B)の前方側部分に相当するが、他の構成例を示す。
【図12】(A)は、図11(A)に対応するが、規制部材を2つ設けた場合を示し、(B)は、(A)のB−B矢視図である。
【図13】(A)は、パレットの正面図であり、(B)は、パレットの平面図である
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0015】
以下において、最初に、本発明が適用可能な駐車装置の全体構成例を説明し、次に、充電装置の構成例を説明し、その後、充電装置が設置された本発明の実施形態によるパレットの構成を説明する。
【0016】
(駐車装置の全体構成)
図1は、本発明が適用可能な駐車装置10の全体構成例を示す。図1において、パレット3a、3b、3cが配置可能な駐車位置(即ち、駐車スペース)が上下に4段設けられている。
図2は、図1のA−A矢視図であり、1階のパレット3aとその付近の構造を示す。図3は、図1のB−B矢視図、または、図1のC−C矢視図であり、2階または3階のパレット3bとその付近の構造を示す。図4は、図1のD−D矢視図であり、4階のパレット3cとその付近の構造を示す。なお、図3、図4において、パレット3a、3b、3cを1点鎖線で示し、図2〜図4において、自動車1を2点鎖線で示す。
【0017】
1階には、パレット3aが配置可能な駐車位置が左右に4つ設けられているが、自動車1が乗り込み可能なパレット3aは、左右に3つ設けられている。従って、空いた駐車位置を利用して、1階の各パレット3aは、左右方向に移動可能である。この移動は、パレット3aに設けられた駆動輪11によって行われる。すなわち、各駆動輪11は、下面が駐車装置10における静止側の構造体5の上面に接しており、当該駆動輪11が回転させられることで、パレット3aを左右方向に移動させる。例えば、図2において、実線で描いたパレット3aを、破線でパレット3aを描いた位置まで移動させる。
【0018】
2階と3階には、パレット3bが配置可能な駐車位置が左右に4つ設けられているが、自動車1が積載可能なパレット3bは、左右に3つ設けられている。2階の各パレット3bは、1階と2階との間で昇降可能である。3階の各パレット3bは、1階と3階との間で昇降可能である。2階と3階の各パレット3bは、1階に位置している時に、該パレット3bに自動車1が乗り込み、その後、出庫までの間、2階または3階へ上昇して待機している。2階および3階の各パレット3bは、それぞれ、2階および3階に設けられたフレーム15に昇降可能にチェーン17、18で吊るされている。
【0019】
各フレーム15には、パレット3bを昇降させる昇降装置19が設けられる。昇降装置19は、パレット3bを、チェーン17、18で吊るして昇降させる装置である、昇降装置19は、図3に示すように、フレーム15に設けられ回転駆動させられる駆動シャフト21と、駆動シャフト21により駆動させられるスプロケット23a、23b、23c、23d、23eおよびチェーン17、18とを有する。
【0020】
図5(A)は、フレーム15の左側(即ち、図3の左側)に設けられたスプロケット23a、23b、23c、23d、23eおよびチェーン17、18を示す斜視図である。
【0021】
チェーン17は、パレット3bの前側に一端が固定され、パレット3bとの当該固定部から鉛直方向上方に延びてきてスプロケット23aに掛けられた後、水平方向後側に延びてスプロケット23bに掛けられ、その後、さらに、水平方向前側に延びてスプロケット23cに掛けられ、その後、スプロケット23aとスプロケット23bの間に延びているチェーン17における連結箇所17aに他端が連結させられる。
【0022】
一方、チェーン18は、パレット3bの後側に一端が固定され、パレット3bとの当該固定部から鉛直方向上方に延びてきてスプロケット23dに掛けられた後、水平方向後側に延びてスプロケット23eに掛けられ、その後、さらに、スプロケット23bとスプロケット23cの間に延びているチェーン17における連結箇所17bに他端が連結させられる。スプロケット23b、23eは、駆動シャフト21に固定されており、スプロケット23a、23c、23dは、フレーム15に回転自在に支持されている。
【0023】
このような構成で、駆動シャフト21が回転駆動されると、スプロケット23a、23b、23c、23d、23eが回転することで、チェーン17、18がスプロケット23a、23dからパレット3b側へ下方に繰り出されてパレット3bが下降する。駆動シャフト21を逆方向に回転駆動すると、パレット3b側からチェーン17、18がスプロケット23a、23dへ引き寄せられてパレット3bが上昇する。
【0024】
フレーム15の右側に設けられたスプロケット23a、23b、23c、23d、23eおよびチェーン17、18の構成も、図5(A)と同じであるが、フレーム15の左側に設けられたスプロケット23a、23b、23c、23d、23eおよびチェーン17、18と配置が左右対称である。
【0025】
2階の各フレーム15は、左右方向の空いた駐車位置を利用して、左右方向に移動できる。この移動は、2階において、フレーム15に設けられた駆動輪13によって行われる。すなわち、各駆動輪13は、下面が駐車装置10における静止側の構造体7の上面に接しており、当該駆動輪13が回転させられることで、フレーム15を左右方向に移動させる。同様に、3階の各フレーム15は、左右方向の空いた駐車位置を利用して、左右方向に移動できる。この移動は、3階において、フレーム15に設けられた駆動輪13によって行われる。
【0026】
2階のフレーム15にチェーン17、18で吊るされたパレット3bが2階にある時に、当該フレーム15が左右方向に移動することで、当該パレット3bが当該チェーン17、18で引っ張られて、フレーム15と共に左右方向に移動する。同様に、3階のフレーム15にチェーン17、18で吊るされたパレット3bが3階にある時に、当該フレーム15が左右方向に移動することで、当該パレット3bが当該チェーン17、18で引っ張られて、フレーム15と共に左右方向に移動する。
【0027】
4階には、パレット3cが配置可能な駐車位置が左右に4つ設けられており、自動車1が乗り込み可能なパレット3cは、左右に4つ設けられている。各パレット3cは、昇降装置19により1階と4階との間で昇降させられる。当該昇降装置19は、パレット3cを、チェーン17、18で吊るして昇降させる装置である。この昇降装置19は、図4、図5(B)に示すように、静止側の構造体9に設けられ回転駆動させられる駆動シャフト21と、駆動シャフト21により駆動させられるスプロケット23a、23b、23d、23eおよびチェーン17、18とを有する。
【0028】
図5(B)は、図4の左側に設けられたスプロケット23a、23b、23d、23eおよびチェーン17、18を示す斜視図である。
【0029】
図5(B)のチェーン17は、パレット3bの前側に一端が固定され、パレット3bとの当該固定部から鉛直方向上方に延びてきてスプロケット23aに掛けられた後、水平方向後側に延びてスプロケット23bに掛けられ、その後、鉛直下方に延びてそのまま垂れ下がっていてよい。
【0030】
一方、図5(B)のチェーン18は、パレット3bの後側に一端が固定され、パレット3bとの当該固定部から鉛直方向上方に延びてきてスプロケット23dに掛けられた後、水平方向後側に延びてスプロケット23eに掛けられ、その後、鉛直下方に延びてそのまま垂れ下がっていてよい。図5(B)のスプロケット23b、23eは、駆動シャフト21に固定されており、図5(B)のスプロケット23a、23dは、フレーム15に回転自在に支持されている。
【0031】
このような図5(B)の構成で、駆動シャフト21が回転駆動されると、スプロケット23a、23b、23d、23eが回転することで、チェーン17、18がスプロケット23a、23dからパレット3b側へ下方に繰り出されてパレット3bが下降する。駆動シャフト21を逆方向に回転駆動すると、パレット3b側からチェーン17、18がスプロケット23a、23dへ引き寄せられてパレット3bが上昇する。
【0032】
図4の右側に設けられたスプロケット23a、23b、23d、23eおよびチェーン17、18の構成も、図5(B)と同じであるが、図4の左側に設けられたスプロケット23a、23b、23d、23eおよびチェーン17、18と配置が左右対称である。
【0033】
1階の駐車位置に自動車1を駐車する場合には、1階の空の(即ち、自動車1が積載されていない。以下同様)パレット3aに自走して自動車1が乗り込む。なお、1階の空のパレット3aがいずれの駐車スペースに位置していても、当該パレット3aに自走して自動車1が乗り込むことができる。1階のパレット3aに積載されている自動車1を出庫させる場合には、当該パレット3aから自動車1が自走して乗り出す。なお、当該パレット3aが1階のいずれの駐車スペースに位置していても、当該パレット3aから自動車1が自走して乗り出すことができる。
【0034】
2階の駐車位置に自動車1を駐車する場合には、まず、空のパレット3bを2階から1階へ下降させる。この時、当該パレット3bの真下にパレット3aが位置している場合には、1階の当該パレット3aを、パレット3bの下降に干渉しないように隣の駐車位置まで左右方向に移動させる。パレット3bを1階に下降させたら、当該パレット3bに自走して自動車1が乗り込む。その後、自動車1が積載されたパレット3bを2階の駐車位置へ上昇させる。2階のパレット3bに積載されている自動車1を出庫させる場合には、当該パレット3bを2階から1階へ下降させる。この時、当該パレット3bの真下にパレット3aが位置している場合には、1階の当該パレット3aを、上記と同様に、隣の駐車位置まで左右方向に移動させる。パレット3bを1階に下降させたら、当該パレット3bから自動車1が自走して乗り出す。その後、空になったパレット3bを2階の駐車位置へ上昇させる。
【0035】
3階の駐車位置に自動車1を駐車する場合、および、3階のパレット3bから自動車1を出庫させる場合は、2階の駐車位置に自動車1を駐車する場合、および、2階のパレット3bから自動車1を出庫させる場合と同じである。ただし、3階から1階へパレット3bを下降させる時に、当該パレット3bの真下に、1階のパレット3aおよび2階のパレット3bが位置する場合には、これらパレット3a、3bを、3階のパレット3bの下降に干渉しないように隣の駐車位置まで左右方向に移動させる。同様に、1階から3階へパレット3bを上昇させる時も、当該上昇にパレット3a、3bが干渉しないようにしておく。
【0036】
4階の駐車位置に自動車1を駐車する場合、および、4階のパレット3cから自動車1を出庫させる場合は、2階の駐車位置に自動車1を駐車する場合、および、2階のパレット3bから自動車1を出庫させる場合と同じである。ただし、4階から1階へパレット3cを下降させる時に、当該パレット3cの真下に、1階、2階および3階のパレット3a、3bが位置する場合には、これらパレット3a、3bを、パレット3cの下降に干渉しないように隣の駐車位置まで左右方向に移動させる。同様に、1階から4階へパレット3bを上昇させる時も、当該上昇にパレット3a、3bが干渉しないようにしておく。
【0037】
1階の各パレット3aにとっては、当該パレット3aが位置できる1階の駐車位置が、自動車1が当該パレット3aに自走して乗り込み可能な入庫位置にもなるとともに、自動車1が当該パレット3aから自走して乗り出し可能な出庫位置にもなる。
2階、3階または4階の各パレット3b、3cにとっては、当該パレットが下降できる1階の位置が、自動車1が当該パレットに自走して乗り込み可能な入庫位置になるとともに、自動車1が当該パレットから自走して乗り出し可能な出庫位置にもなる。
【0038】
(充電機能を備えた場合の構成)
本発明の実施形態によると、充電機能付き駐車装置10は、電気自動車1がパレット3a、3bまたは3cに積載されている時に、該電気自動車1に充電を行う充電装置20を備える。
図6は、図2のVI−VI矢視図である。図7(A)は、図3のVII−VII矢視図であり、図7(B)は、図7(A)の状態からパレット3bを下降させた状態を示す。図8(A)は、図4のVIII−VIII矢視図であり、図8(B)は、図8(A)の状態からパレット3bを下降させた状態を示す。なお、図7(A)、図8(A)では、フレーム15、構造体9、スプロケット23a、23b、23c、23d、23e、チェーン17、18を破線で示している。
【0039】
充電装置20は、各パレット3a、3b、3c毎に設けられる。充電装置20は、図6〜図8に示すように、静止側の構造体に設けられた所定の電源(図示せず)と、該電源と電気的に接続されている給電ケーブル25と、給電ケーブル25における当該電源と反対側先端に設けられた給電用接続部(例えば、コネクタ)29と、を有する。該給電用接続部29は、電気自動車1の充電用接続部(例えば、コネクタ)に接続可能である。給電用接続部29が、電気自動車1の充電用接続部に接続されることで、当該電気自動車1の蓄電池に充電がなされる。
給電用接続部29が、パレット3a、3b、3cに積載された電気自動車1の充電用接続部に接続されている時に、パレット3a、3b、3cが移動しても該移動に追従できる長さを給電ケーブル25が有している。
【0040】
充電装置20は、さらに、図6〜図8に示すように、パレット3a、3b、3cに設置されたロック機構31を備える。該ロック機構31は、給電ケーブル25を挟持(拘束)することで、パレット移動時に、当該挟持箇所(即ち、ロック機構31が挟持したケーブル25部分)から給電用接続部29までの給電ケーブル25部分に張力が作用することを阻止する。
【0041】
充電機能付き駐車装置10は、ロック機構31を、給電ケーブル25を挟持(拘束)するロック状態と、給電ケーブル25を挟持しない非ロック状態との間で切り替え可能にする操作部33を備える。
【0042】
図9(A)は、図6、図7(A)または図8(A)の部分拡大図であり、ロック機構31のロック状態を示す。図9(B)は、図9(A)の状態からロック機構31を非ロック状態にした場合を示す。図6〜図9の例では、ロック機構31は、カム31aとこれに対向する対向部材31bであり、操作部33は、レバーであり、図9(B)の状態から図9(A)の状態にレバー33を倒すと、カム31aが偏心軸C1周りに回転することで、ロック機構31がロック状態となり、カム31aの外周面が、対向部材31bとの間で給電ケーブル25を挟持する。このロック状態から、図9(B)のように、レバー33を元のように立てると、カム31aの外周面と対向部材31bとの間の隙間が大きくなることで、ロック機構31が非ロック状態となり、カム31aの外周面が、対向部材31bとの間で給電ケーブル25を挟持しなくなる。これにより、人が給電ケーブル25を引っ張ると、ケーブル25がロック機構31を通過して、後述のドラム35から所望の長さだけ給電ケーブル25を巻き出すことができる。
【0043】
図9(C)は、図9(B)のC−C矢視図である。図9(C)に示すように、給電ケーブル25がカム31aと対向部材31bとの間に維持されるように、給電ケーブル25を水平方向両側から挟む部材31cがロック機構31に設けられている。図9(C)の例では、部材31cは、対向部材31bに固定され、カム31aは、偏心軸C1周りに回転自在に部材31cに支持されている。
【0044】
充電装置20の上述の構成は、1階、2階、3階および4階のパレット3a、3b、3cの間で同じだが、以下で述べる充電装置20の構成は、パレット3a、3b、3cの階によって異なる。
【0045】
1階においては、パレット3aに設けられる充電装置20の給電ケーブル25は、給電ケーブル25aと給電ケーブル25bとからなる。図6に示すように、各パレット3aには、給電ケーブル25(給電ケーブル25a)が巻かれたドラム35が設置されている。1階の各パレット3aは、互いに隣接する2つの駐車位置の間でのみ左右に移動可能であるので、図2に示すように、当該移動に追従できる長さを有する給電ケーブル25(給電ケーブル25b)が静止側の電源32から延びてパレット3a上のドラム35に固定されている。当該給電ケーブル25bは、パレット3a上のドラム35に巻かれている給電ケーブル25a(例えば、ドラム35に最初に巻かれる給電ケーブル25aの端部)に電気的に接続されている。
【0046】
なお、1階のパレット3aに設置したドラム35を省略してもよく、この場合、1階の当該パレット3aの前記移動に追従できる長さを有する給電ケーブル25(給電ケーブル25b)が静止側の電源32から延びてパレット3a上のロック機構31を経由して、その先端部に設けた給電用接続部29まで延びていてよい。他の構成は、上述した構成または後述する構成と同じであってよい。
【0047】
2階または3階においては、図7に示すように、フレーム15には、給電ケーブル25が巻かれたドラム35が設置されている。パレット3bの昇降に伴って、ドラム35から給電ケーブル25が巻き取られ又は巻き出されるようになっている図示しない静止側の電源からドラム35まで図示しない接続用ケーブルがフレーム15の移動に追従できる長さで延びており、ドラム35に巻かれている給電ケーブル25(例えば、ドラム35に最初に巻かれる給電ケーブル25の端部)は、当該接続用ケーブルに電気的に接続されている。
【0048】
4階においては、図8に示すように、静止側の構造体9には、給電ケーブル25が巻かれたドラム35が設置されている。パレット3cの昇降に伴って、ドラム35から給電ケーブル25が巻き取られ又は巻き出されるようになっている。電源からドラム35まで電線(例えばケーブル)が延びており、ドラム35に巻かれている給電ケーブル25(例えば、ドラム35に最初に巻かれる給電ケーブル25の端部)は、当該電線に電気的に接続されている。
【0049】
2階、3階または4階のパレット3b、3cには、対応するドラム35のほぼ真下の位置において、給電ケーブル25が掛けられる滑車37が設置されている。給電ケーブル25は、ドラム35から、滑車37およびロック機構31をこの順で経由して給電用接続部29まで延びている。この滑車37により、パレット3b、3cの昇降に伴うドラム35への給電ケーブル25の巻き取りおよびドラム35からの電ケーブル25の巻き出しを円滑にすることができる。
【0050】
1階〜4階の各ドラム35(即ち、1階のパレット3aに設けたドラム35、2階または3階のフレーム15に設けたドラム35、および構造体9に設けたドラム35)には、給電ケーブル25を巻き取る方向に回転するように巻き取り力(例えば、バネによる弾性力や、モータによる回転駆動力など)が常に作用している。従って、特に、パレット3b、3cが1階から2階、1階から3階、または、1階から4階へ上昇する時に、上昇に伴って、前記巻き取り力により、ドラム35が回転して給電ケーブル25を自動的に巻き取るので、給電ケーブル25のたるみを防止できる。一方、パレット3b、3cが下降する時には、ロック機構31に挟持・固定された給電ケーブル25部分が、前記巻き取り力に抗して、ドラム35側の給電ケーブル25を引っ張ってドラム35を回転させ、これにより、パレット3b、3cの下降に伴って給電ケーブル25がドラム35から巻き出されるようになっている。
【0051】
なお、図6〜図9の構成例では、操作部33の高さが人の手の高さ程度になるように、操作部33およびロック機構31は、ポール41の頂上に設置されている。これにより、人が立った状態で操作部33を操作できる。ただし、本発明によると、操作部33およびロック機構31は、ポール41上に設置しなくてもよい。
【0052】
図10は、図3または図4のX−X矢視図であるが、給電接続部29を電気自動車1の充電用接続部に接続した状態を示す。図10が、図4のX−X矢視図である場合には、スプロケット23cが省略される。図9や図10のように、給電接続部29は、人の手で把持できる把持部29aと、電気自動車1の充電用接続部(コネクタ)に接続されるコネクタ部29bとを有する。また、給電接続部29を使用しない時に、給電接続部29(コネクタ部29b)をパレット3a、3bまたは3cに設置した保持部材43の開口43aに差し込んだ状態で、保持部材43に給電接続部29を保持させておいてよい。
【0053】
(パレットの構成)
図11に基づいて、本発明の実施形態によるパレットの構成を説明する。
図11(A)は、図10のパレットに相当するが、本発明を適用した場合の構成を示す。すなわち、図11(A)は、図10のパレットのみを示しているが、後述の規制部材53を設けた場合の図である。図11(B)は、図11(A)のB−B矢視図である。すなわち、図11(B)はパレットの平面図である。図11のパレット3は、上述のパレット3a、3bまたは3cである。図11(C)は、パレット3において、後述の規制部材53を設けていない場合を示す。図11(D)は、図11(B)の前方側部分に相当するが、他の構成例を示す。
【0054】
図11に示すように、パレット3は、電気自動車1が積載されてその重量を支持するパレット本体51と、該パレット本体51に電気自動車1が乗り込む時に該電気自動車1のタイヤ1aの通過範囲を規制する規制部材53と、を備える。図11において、電気自動車1の左右のタイヤ1aを破線で示している。
【0055】
パレット本体51は、該パレット本体51へ電気自動車1が乗り込む時に該電気自動車1の左右のタイヤ1aがそれぞれ通過できるように前後方向に延びている1対のタイヤ積載面51aと、充電装置20が設置される左右方向の端部である装置設置用端部51bと、を有する。
この例では、充電装置20として、上述した給電接続部29、給電ケーブル25または25a、ロック機構31、操作部33、ポール41、および保持部材43が、装置設置用端部51bに設置されている。パレット3aの場合は、充電装置20として、さらに、ドラム35も設置される。図11において、1点鎖線で示す領域Xは、充電装置20が設置され、電気自動車1へ充電装置20を接続するのに確保すべき必要な領域である。
【0056】
本実施形態では、パレット本体51は、左右方向に関して1対のタイヤ積載面51aの間に位置する中央部51cを有する。該中央部51cは、これらタイヤ積載面51aから上方に立ち上がっている。
【0057】
規制部材53は、1対のタイヤ積載面51aのうち、左右方向に関して、装置設置用端部51bと反対側にあるタイヤ積載面51aにおける装置設置用端部51b側の一部を塞ぐように該一部から上方に立ち上がっており、かつ、前後方向に関して、該タイヤ積載面51aに沿って延びるようにパレット本体51に接合されている。これにより、当該タイヤ積載面51aにおけるタイヤ1aの通過可能範囲を装置設置用端部51bと反対側の範囲R(図11(B)を参照)に制限する。
【0058】
この規制部材53は、パレット本体51と別個に製作された後、パレット本体51に接合される。規制部材53の材質は、上述のようにタイヤ1aの通過範囲を制限・案内できる程度に強度を有していればよく、例えば、金属や樹脂であってよい。
【0059】
金属製のパレット本体51と、規制部材53との接合は、ボルトなどによる完全固定や、ピンやネジなどによる簡易な固定などであってもよいし、規制部材53が金属であれば、溶接で行ってもよい。
簡易な固定として、タイヤ1aの通過範囲を制限・案内できる程度に強度を有するような止め具(図示しない)により着脱式とすることでもよい。
また、着脱式にするうえ、パレット中央部51cの左右どちらにも着脱させることを可能とさせることにより、充電装置が両側に設けられた、もしくは、充電装置が左右どちらにでも設置が可能となった場合に、任意の反対側に電気自動車1の通過を制限させたい場合にも対応することが可能となる。
また、電気自動車でない普通の自動車が入庫することにより電気自動車1へ充電装置20を接続するのに確保すべき必要な領域が無い場合や、十分に小型で従来のパレットでも充電装置20が設置される領域Xが確保され通過を制限させる必要の無い場合などで、従来のパレットで問題ない場合でも外すことによってタイヤを規制することなく使用することもできる。
【0060】
本実施形態では、規制部材53は、該中央部51cに左右方向に隣接するようにパレット本体51に接合されている。
【0061】
なお、パレット本体51は、左右方向に関して、装置設置用端部51bと反対側の端部51dを有する。端部51dと装置設置用端部51bは、タイヤ積載面51aから上方に立ち上がっている。
【0062】
パレット3の前方側部分を図11(D)のようにしてもよい。図11(D)において、端部51dと装置設置用端部51bは、それぞれ、タイヤ1aのガイド部として、電気自動車1が乗り込む側の前方側端部56、57を有する。前方側端部56、57の各々の左右方向(図11(D)の左右方向)の幅は、図11(D)に示すように、電気自動車1が乗り込む側の前方側(図11(D)の下側)から後方側に移行するにつれて大きくなっている。これにより、前方側端部56の側面58と、装置設置用端部51bの側面59とは、電気自動車1がパレット3へ乗り込む時に、タイヤ1aを中央部51c側へ案内する。従って、規制部材53を設けても、電気自動車1がパレット3へ乗り込むことが困難となることがない。
さらに、図11(D)に示すように、規制部材53の前方側端部53aの左右方向の幅が、電気自動車1が乗り込む側の前方側(図11(D)の下側)から後方側に移行するにつれて大きくなるようにしてもよい。これにより、前方側端部53aの側面55によりタイヤ1aを案内できる。なお、側面55、58、59は、前後方向に延びる仮想鉛直平面に対して同程度の角度で傾いているのがよい
【0063】
本実施形態によると、規制部材53は、左右方向に関して、装置設置用端部51bと反対側にあるタイヤ積載面51aにおける装置設置用端部51b側の一部を塞ぐように該一部から上方に立ち上がっており、かつ、前後方向に関して、該タイヤ積載面51aに沿って延びるようにパレット本体51に接合されているので、該タイヤ積載面51aにおけるタイヤ通過範囲を装置設置用端部51bと反対側の範囲に制限することができる。しかも、規制部材53は、左右方向に関して、装置設置用端部51bと反対側にある一方のタイヤ積載面51aにおける装置設置用端部51b側の一部を塞ぐので、駐車装置に入庫可能な自動車の左側のタイヤ1aと右側のタイヤ1aとの間隔が小さくなることがない。
また、図1の駐車装置10においては、パレット3b、3cに積載された電気自動車1の充電用接続部に給電用接続部29を図10のように接続した状態で、パレット3b、3cが上昇しても、給電用接続部29がフレーム15や静止側の構造体9に衝突することを防止できる。
【0064】
なお、必要に応じて、図12のようにしてもよい。図12(A)は、図11(A)に対応し、図12(B)は、図12(A)のB−B矢視図である。図12のように、装置設置用端部51bの側にあるタイヤ積載面51aにおける装置設置用端部51bと反対側の一部を塞ぐように該一部から上方に立ち上がるように、上述と同じ構成を持つ2つ目の規制部材53をパレット本体に接合してもよい。この場合、当該規制部材53の前方側端部53aの側面55が向く方向は、充電装置20側であり、当該規制部材53の左右方向の幅は、上述した充電装置20と反対側に設けた規制部材53の左右方向の幅よりも小さくてもよい。
このように、2つの規制部材53を、中央部51cの両側にて、中央部51cに左右方向に隣接して設けることで、パレット本体上における電気自動車1の位置を適切な範囲に制限することができる。
なお、図12(B)において、図11(D)と同様に、側面55、58、59を設けてもよい。
【0065】
本発明は上述した実施の形態に限定されず、以下のように、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
【0066】
なお、静止側の電源とパレット上の給電ケーブルとの電気的接続手段としては、上述したドラムや給電ケーブル25bなどであってもよいし、パレットが静止側部材と接触しながら移動するようにして当該静止部材との接触部分を介して静止側の電源とパレット上の給電ケーブルとを電気的に接続してもよい。
【0067】
充電装置として、少なくとも、他端側が電源に電気的に接続されている給電ケーブル25と、この給電ケーブルの先端に設けられ電気自動車の充電用接続部に接続される給電接続部29とが装置設置用端部に設置されている場合に、本発明を適用できる。
従って、当該給電ケーブルと当該給電接続部がパレットの装置設置用端部に設置されていれさえすれば、本発明は、他の二多段式駐車装置や、エレベータ式駐車装置や、水平循環式駐車装置や、平面往復式駐車装置などのパレットにも適用可能である。
なお、他の二多段式駐車装置は、例えば、特開2002−030820号公報に記載されており、エレベータ式駐車装置は、例えば、特開2009−270252号公報に記載されており、水平循環式駐車装置は、例えば、特開2008−095324号公報に記載されており、平面往復式駐車装置は、例えば、特開2002−00462号公報に記載されている。
【0068】
また、既設のパレットに新たに充電装置を設置する場合にも、本発明を適用できる。この場合、既設のパレットは、図11や図12に示した上述のパレット本体を有し、新たに充電装置を上述のようにパレット本体の前記装置設置用端部に設け、さらに、上述した場合と同様に規制部材を図11または図12に示すようにパレット本体に接合する。このように新たに充電装置をパレットに設ける場合の他のパレットの構成は、上述と同じである。
【符号の説明】
【0069】
1 自動車、3 パレット、3a 1階用のパレット、
3b 2階または3階用のパレット、
3c 4階用のパレット、5、7、9 静止側の構造体、
10 駐車装置、11、13 駆動輪、15 フレーム、
17、18 チェーン、19 昇降装置、20 充電装置、
21 駆動シャフト、
23a、23b、23c、23d、23e スプロケット、
25、27 給電ケーブル、29 給電接続部、31 ロック機構、
31a カム、31b 対向部材、33 操作部(レバー)、35 ドラム、
37 滑車、51 パレット本体、51a タイヤ積載面、51b 装置設置用端部、51c 中央部、53 規制部材
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車装置に設けられるとともに、駐車対象の電気自動車が積載されるパレットに関する。
【背景技術】
【0002】
パレットは、入・出庫位置と駐車位置との間で移動させられる。パレットが、入庫位置にある時には、このパレットに自動車が自走して乗り込むことができる。入庫位置のパレットに自動車が乗り込むことで、当該自動車が駐車装置へ入庫する。入庫したパレット上の自動車は、パレットの昇降や横行により駐車位置まで移動させられる。この自動車が出庫する時には、当該パレットがパレットの昇降や横行により駐車位置から出庫位置まで移動させられる。このように出庫位置へパレットが移動すると、当該パレットから自動車が自走して乗り出することができる。なお、本願において、入・出庫位置は、入庫位置または出庫位置を意味する。また、入庫位置と出庫位置は、同じ位置であってもよいし、互いに異なる位置であってもよい。
【0003】
上述のような駐車装置は、例えば、下記の特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−115674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電気自動車が駐車装置に駐車している間に、電気自動車に充電することが考えられる。すなわち、電気自動車が上述のパレットに積載されている間に、電気自動車に充電できれば有益である。そのために、パレット上の電気自動車側に設けた充電用接続部(コネクタ)に、給電ケーブルの先端に設けた給電接続部(コネクタ)を接続し、この状態で、充電を行うことが考えられる。
【0006】
この場合、パレットに充電用の設備(給電ケーブルや給電接続部など)を設置する必要がある。このような設備は、パレットの左右方向端部に設置されることになる。そのために、自動車がパレットに乗り込むときに、当該設備と干渉しないように、パレットにおいて当該設備と反対側へ自動車のタイヤを案内するようにパレットを構成する必要がある。
また、充電装置を電気自動車の充電用接続部(コネクタ)へ給電接続部を接続させたままパレットを昇降させるときに、電気自動車の充電用接続部(コネクタ)を覆う蓋(図示せず)や給電接続部がパレットよりはみ出た場合には隣接する他のパレットへ干渉し問題となることがありうる。
【0007】
そのために、図13のように、自動車のタイヤ1aの通過可能範囲を規制する部材63をパレット61に設けることが考えられる。図13(A)は、パレット61の正面図であり、図13(B)は、パレット61の平面図(即ち、図13(A)のB−B矢視図)である。また、図13において、1点鎖線で示す部分は、充電装置が設置される領域Xである。図13において、部材63を、パレット61における領域X側に取り付けることで、自動車の積載位置を領域Xと反対側に移行させている。
【0008】
しかし、部材63を、充電装置の領域X側に取り付けると、パレットに積載可能な自動車の左側タイヤ1a(破線で示す)と右側のタイヤ1aの間隔Dが狭くなる。その結果、駐車装置に入庫可能な自動車の寸法が小さくなってしまう。
【0009】
そこで、本発明の目的は、パレットの左右方向端部に充電装置を設置した場合に、駐車装置に入庫可能な自動車の寸法を小さくすることなく、充電装置と自動車が干渉しないように、パレットに対する自動車の乗り込み可能範囲を充電装置の反対側へ制限することができる充電機能付き駐車装置のパレットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明によると、駐車装置に設けられるとともに、駐車対象の電気自動車が積載されるパレットであって、
自動車が積載されてその重量を支持するパレット本体と、該パレット本体に自動車が乗り込む時に該自動車のタイヤの通過範囲を規制する規制部材と、を備え、
前記パレット本体は、該パレット本体へ自動車が乗り込む時に該自動車の左右のタイヤがそれぞれ通過できるように前後方向に延びている1対のタイヤ積載面と、充電装置が設置される左右方向の端部である装置設置用端部と、を有し、
前記規制部材は、1対のタイヤ積載面のうち、左右方向に関して、装置設置用端部と反対側にあるタイヤ積載面における装置設置用端部側の一部を塞ぐように該一部から上方に立ち上がっており、かつ、前後方向に関して、該タイヤ積載面に沿って延びるように前記パレット本体に接合されている、ことを特徴とする充電機能付き駐車装置のパレットが提供される。
【0011】
本発明の好ましい実施形態によると、前記パレット本体は、左右方向に関して前記1対のタイヤ積載面の間に位置する中央部を有し、該中央部は、これらタイヤ積載面から上方に立ち上がっており、
前記規制部材は、該中央部に左右方向に隣接するように前記パレット本体に接合されている。
【発明の効果】
【0012】
上述した本発明によると、前記規制部材は、左右方向に関して、装置設置用端部と反対側にあるタイヤ積載面における装置設置用端部側の一部を塞ぐように該一部から上方に立ち上がっており、かつ、前後方向に関して、該タイヤ積載面に沿って延びるように前記パレット本体に接合されているので、該タイヤ積載面におけるタイヤ通過範囲を装置設置用端部と反対側の範囲に制限することができる。しかも、前記規制部材は、左右方向に関して、装置設置用端部と反対側にある一方のタイヤ積載面における装置設置用端部側の一部を塞ぐので、駐車装置に入庫可能な自動車の左側のタイヤと右側のタイヤとの間隔が小さくなることがない。
本発明の実施形態による効果は、以下で明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】発明が適用可能な駐車装置の全体構成例を示す。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】図1のB−B矢視図、または、図1のC−C矢視図である。
【図4】図1のD−D矢視図である。
【図5】(A)は、2階または3階のフレームに設けられたスプロケットおよびチェーンを示す斜視図であり、(B)は、4階の構造体に設けられたスプロケットおよびチェーンを示す斜視図である。
【図6】図2のVI−VI矢視図である。
【図7】(A)は、図3のVII−VII矢視図であり、(B)は、(A)の状態からパレットを下降させた状態を示す。
【図8】(A)は、図4のVIII−VIII矢視図であり、(B)は、(A)の状態からパレットを下降させた状態を示す。
【図9】(A)は、図6、図7(A)または図8(A)の部分拡大図であり、(B)は、(A)の状態からロック機構を非ロック状態にした場合を示し、(C)は、(B)のB−B矢視図である。
【図10】(A)は、図3または図4のX−X矢視図である。
【図11】(A)は、図10のパレットに相当するが、本発明を適用した場合の構成を示し、(B)は、(A)のB−B矢視図であり、(C)は、(A)において、規制部材を設けていない場合を示し、(D)は、(B)の前方側部分に相当するが、他の構成例を示す。
【図12】(A)は、図11(A)に対応するが、規制部材を2つ設けた場合を示し、(B)は、(A)のB−B矢視図である。
【図13】(A)は、パレットの正面図であり、(B)は、パレットの平面図である
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0015】
以下において、最初に、本発明が適用可能な駐車装置の全体構成例を説明し、次に、充電装置の構成例を説明し、その後、充電装置が設置された本発明の実施形態によるパレットの構成を説明する。
【0016】
(駐車装置の全体構成)
図1は、本発明が適用可能な駐車装置10の全体構成例を示す。図1において、パレット3a、3b、3cが配置可能な駐車位置(即ち、駐車スペース)が上下に4段設けられている。
図2は、図1のA−A矢視図であり、1階のパレット3aとその付近の構造を示す。図3は、図1のB−B矢視図、または、図1のC−C矢視図であり、2階または3階のパレット3bとその付近の構造を示す。図4は、図1のD−D矢視図であり、4階のパレット3cとその付近の構造を示す。なお、図3、図4において、パレット3a、3b、3cを1点鎖線で示し、図2〜図4において、自動車1を2点鎖線で示す。
【0017】
1階には、パレット3aが配置可能な駐車位置が左右に4つ設けられているが、自動車1が乗り込み可能なパレット3aは、左右に3つ設けられている。従って、空いた駐車位置を利用して、1階の各パレット3aは、左右方向に移動可能である。この移動は、パレット3aに設けられた駆動輪11によって行われる。すなわち、各駆動輪11は、下面が駐車装置10における静止側の構造体5の上面に接しており、当該駆動輪11が回転させられることで、パレット3aを左右方向に移動させる。例えば、図2において、実線で描いたパレット3aを、破線でパレット3aを描いた位置まで移動させる。
【0018】
2階と3階には、パレット3bが配置可能な駐車位置が左右に4つ設けられているが、自動車1が積載可能なパレット3bは、左右に3つ設けられている。2階の各パレット3bは、1階と2階との間で昇降可能である。3階の各パレット3bは、1階と3階との間で昇降可能である。2階と3階の各パレット3bは、1階に位置している時に、該パレット3bに自動車1が乗り込み、その後、出庫までの間、2階または3階へ上昇して待機している。2階および3階の各パレット3bは、それぞれ、2階および3階に設けられたフレーム15に昇降可能にチェーン17、18で吊るされている。
【0019】
各フレーム15には、パレット3bを昇降させる昇降装置19が設けられる。昇降装置19は、パレット3bを、チェーン17、18で吊るして昇降させる装置である、昇降装置19は、図3に示すように、フレーム15に設けられ回転駆動させられる駆動シャフト21と、駆動シャフト21により駆動させられるスプロケット23a、23b、23c、23d、23eおよびチェーン17、18とを有する。
【0020】
図5(A)は、フレーム15の左側(即ち、図3の左側)に設けられたスプロケット23a、23b、23c、23d、23eおよびチェーン17、18を示す斜視図である。
【0021】
チェーン17は、パレット3bの前側に一端が固定され、パレット3bとの当該固定部から鉛直方向上方に延びてきてスプロケット23aに掛けられた後、水平方向後側に延びてスプロケット23bに掛けられ、その後、さらに、水平方向前側に延びてスプロケット23cに掛けられ、その後、スプロケット23aとスプロケット23bの間に延びているチェーン17における連結箇所17aに他端が連結させられる。
【0022】
一方、チェーン18は、パレット3bの後側に一端が固定され、パレット3bとの当該固定部から鉛直方向上方に延びてきてスプロケット23dに掛けられた後、水平方向後側に延びてスプロケット23eに掛けられ、その後、さらに、スプロケット23bとスプロケット23cの間に延びているチェーン17における連結箇所17bに他端が連結させられる。スプロケット23b、23eは、駆動シャフト21に固定されており、スプロケット23a、23c、23dは、フレーム15に回転自在に支持されている。
【0023】
このような構成で、駆動シャフト21が回転駆動されると、スプロケット23a、23b、23c、23d、23eが回転することで、チェーン17、18がスプロケット23a、23dからパレット3b側へ下方に繰り出されてパレット3bが下降する。駆動シャフト21を逆方向に回転駆動すると、パレット3b側からチェーン17、18がスプロケット23a、23dへ引き寄せられてパレット3bが上昇する。
【0024】
フレーム15の右側に設けられたスプロケット23a、23b、23c、23d、23eおよびチェーン17、18の構成も、図5(A)と同じであるが、フレーム15の左側に設けられたスプロケット23a、23b、23c、23d、23eおよびチェーン17、18と配置が左右対称である。
【0025】
2階の各フレーム15は、左右方向の空いた駐車位置を利用して、左右方向に移動できる。この移動は、2階において、フレーム15に設けられた駆動輪13によって行われる。すなわち、各駆動輪13は、下面が駐車装置10における静止側の構造体7の上面に接しており、当該駆動輪13が回転させられることで、フレーム15を左右方向に移動させる。同様に、3階の各フレーム15は、左右方向の空いた駐車位置を利用して、左右方向に移動できる。この移動は、3階において、フレーム15に設けられた駆動輪13によって行われる。
【0026】
2階のフレーム15にチェーン17、18で吊るされたパレット3bが2階にある時に、当該フレーム15が左右方向に移動することで、当該パレット3bが当該チェーン17、18で引っ張られて、フレーム15と共に左右方向に移動する。同様に、3階のフレーム15にチェーン17、18で吊るされたパレット3bが3階にある時に、当該フレーム15が左右方向に移動することで、当該パレット3bが当該チェーン17、18で引っ張られて、フレーム15と共に左右方向に移動する。
【0027】
4階には、パレット3cが配置可能な駐車位置が左右に4つ設けられており、自動車1が乗り込み可能なパレット3cは、左右に4つ設けられている。各パレット3cは、昇降装置19により1階と4階との間で昇降させられる。当該昇降装置19は、パレット3cを、チェーン17、18で吊るして昇降させる装置である。この昇降装置19は、図4、図5(B)に示すように、静止側の構造体9に設けられ回転駆動させられる駆動シャフト21と、駆動シャフト21により駆動させられるスプロケット23a、23b、23d、23eおよびチェーン17、18とを有する。
【0028】
図5(B)は、図4の左側に設けられたスプロケット23a、23b、23d、23eおよびチェーン17、18を示す斜視図である。
【0029】
図5(B)のチェーン17は、パレット3bの前側に一端が固定され、パレット3bとの当該固定部から鉛直方向上方に延びてきてスプロケット23aに掛けられた後、水平方向後側に延びてスプロケット23bに掛けられ、その後、鉛直下方に延びてそのまま垂れ下がっていてよい。
【0030】
一方、図5(B)のチェーン18は、パレット3bの後側に一端が固定され、パレット3bとの当該固定部から鉛直方向上方に延びてきてスプロケット23dに掛けられた後、水平方向後側に延びてスプロケット23eに掛けられ、その後、鉛直下方に延びてそのまま垂れ下がっていてよい。図5(B)のスプロケット23b、23eは、駆動シャフト21に固定されており、図5(B)のスプロケット23a、23dは、フレーム15に回転自在に支持されている。
【0031】
このような図5(B)の構成で、駆動シャフト21が回転駆動されると、スプロケット23a、23b、23d、23eが回転することで、チェーン17、18がスプロケット23a、23dからパレット3b側へ下方に繰り出されてパレット3bが下降する。駆動シャフト21を逆方向に回転駆動すると、パレット3b側からチェーン17、18がスプロケット23a、23dへ引き寄せられてパレット3bが上昇する。
【0032】
図4の右側に設けられたスプロケット23a、23b、23d、23eおよびチェーン17、18の構成も、図5(B)と同じであるが、図4の左側に設けられたスプロケット23a、23b、23d、23eおよびチェーン17、18と配置が左右対称である。
【0033】
1階の駐車位置に自動車1を駐車する場合には、1階の空の(即ち、自動車1が積載されていない。以下同様)パレット3aに自走して自動車1が乗り込む。なお、1階の空のパレット3aがいずれの駐車スペースに位置していても、当該パレット3aに自走して自動車1が乗り込むことができる。1階のパレット3aに積載されている自動車1を出庫させる場合には、当該パレット3aから自動車1が自走して乗り出す。なお、当該パレット3aが1階のいずれの駐車スペースに位置していても、当該パレット3aから自動車1が自走して乗り出すことができる。
【0034】
2階の駐車位置に自動車1を駐車する場合には、まず、空のパレット3bを2階から1階へ下降させる。この時、当該パレット3bの真下にパレット3aが位置している場合には、1階の当該パレット3aを、パレット3bの下降に干渉しないように隣の駐車位置まで左右方向に移動させる。パレット3bを1階に下降させたら、当該パレット3bに自走して自動車1が乗り込む。その後、自動車1が積載されたパレット3bを2階の駐車位置へ上昇させる。2階のパレット3bに積載されている自動車1を出庫させる場合には、当該パレット3bを2階から1階へ下降させる。この時、当該パレット3bの真下にパレット3aが位置している場合には、1階の当該パレット3aを、上記と同様に、隣の駐車位置まで左右方向に移動させる。パレット3bを1階に下降させたら、当該パレット3bから自動車1が自走して乗り出す。その後、空になったパレット3bを2階の駐車位置へ上昇させる。
【0035】
3階の駐車位置に自動車1を駐車する場合、および、3階のパレット3bから自動車1を出庫させる場合は、2階の駐車位置に自動車1を駐車する場合、および、2階のパレット3bから自動車1を出庫させる場合と同じである。ただし、3階から1階へパレット3bを下降させる時に、当該パレット3bの真下に、1階のパレット3aおよび2階のパレット3bが位置する場合には、これらパレット3a、3bを、3階のパレット3bの下降に干渉しないように隣の駐車位置まで左右方向に移動させる。同様に、1階から3階へパレット3bを上昇させる時も、当該上昇にパレット3a、3bが干渉しないようにしておく。
【0036】
4階の駐車位置に自動車1を駐車する場合、および、4階のパレット3cから自動車1を出庫させる場合は、2階の駐車位置に自動車1を駐車する場合、および、2階のパレット3bから自動車1を出庫させる場合と同じである。ただし、4階から1階へパレット3cを下降させる時に、当該パレット3cの真下に、1階、2階および3階のパレット3a、3bが位置する場合には、これらパレット3a、3bを、パレット3cの下降に干渉しないように隣の駐車位置まで左右方向に移動させる。同様に、1階から4階へパレット3bを上昇させる時も、当該上昇にパレット3a、3bが干渉しないようにしておく。
【0037】
1階の各パレット3aにとっては、当該パレット3aが位置できる1階の駐車位置が、自動車1が当該パレット3aに自走して乗り込み可能な入庫位置にもなるとともに、自動車1が当該パレット3aから自走して乗り出し可能な出庫位置にもなる。
2階、3階または4階の各パレット3b、3cにとっては、当該パレットが下降できる1階の位置が、自動車1が当該パレットに自走して乗り込み可能な入庫位置になるとともに、自動車1が当該パレットから自走して乗り出し可能な出庫位置にもなる。
【0038】
(充電機能を備えた場合の構成)
本発明の実施形態によると、充電機能付き駐車装置10は、電気自動車1がパレット3a、3bまたは3cに積載されている時に、該電気自動車1に充電を行う充電装置20を備える。
図6は、図2のVI−VI矢視図である。図7(A)は、図3のVII−VII矢視図であり、図7(B)は、図7(A)の状態からパレット3bを下降させた状態を示す。図8(A)は、図4のVIII−VIII矢視図であり、図8(B)は、図8(A)の状態からパレット3bを下降させた状態を示す。なお、図7(A)、図8(A)では、フレーム15、構造体9、スプロケット23a、23b、23c、23d、23e、チェーン17、18を破線で示している。
【0039】
充電装置20は、各パレット3a、3b、3c毎に設けられる。充電装置20は、図6〜図8に示すように、静止側の構造体に設けられた所定の電源(図示せず)と、該電源と電気的に接続されている給電ケーブル25と、給電ケーブル25における当該電源と反対側先端に設けられた給電用接続部(例えば、コネクタ)29と、を有する。該給電用接続部29は、電気自動車1の充電用接続部(例えば、コネクタ)に接続可能である。給電用接続部29が、電気自動車1の充電用接続部に接続されることで、当該電気自動車1の蓄電池に充電がなされる。
給電用接続部29が、パレット3a、3b、3cに積載された電気自動車1の充電用接続部に接続されている時に、パレット3a、3b、3cが移動しても該移動に追従できる長さを給電ケーブル25が有している。
【0040】
充電装置20は、さらに、図6〜図8に示すように、パレット3a、3b、3cに設置されたロック機構31を備える。該ロック機構31は、給電ケーブル25を挟持(拘束)することで、パレット移動時に、当該挟持箇所(即ち、ロック機構31が挟持したケーブル25部分)から給電用接続部29までの給電ケーブル25部分に張力が作用することを阻止する。
【0041】
充電機能付き駐車装置10は、ロック機構31を、給電ケーブル25を挟持(拘束)するロック状態と、給電ケーブル25を挟持しない非ロック状態との間で切り替え可能にする操作部33を備える。
【0042】
図9(A)は、図6、図7(A)または図8(A)の部分拡大図であり、ロック機構31のロック状態を示す。図9(B)は、図9(A)の状態からロック機構31を非ロック状態にした場合を示す。図6〜図9の例では、ロック機構31は、カム31aとこれに対向する対向部材31bであり、操作部33は、レバーであり、図9(B)の状態から図9(A)の状態にレバー33を倒すと、カム31aが偏心軸C1周りに回転することで、ロック機構31がロック状態となり、カム31aの外周面が、対向部材31bとの間で給電ケーブル25を挟持する。このロック状態から、図9(B)のように、レバー33を元のように立てると、カム31aの外周面と対向部材31bとの間の隙間が大きくなることで、ロック機構31が非ロック状態となり、カム31aの外周面が、対向部材31bとの間で給電ケーブル25を挟持しなくなる。これにより、人が給電ケーブル25を引っ張ると、ケーブル25がロック機構31を通過して、後述のドラム35から所望の長さだけ給電ケーブル25を巻き出すことができる。
【0043】
図9(C)は、図9(B)のC−C矢視図である。図9(C)に示すように、給電ケーブル25がカム31aと対向部材31bとの間に維持されるように、給電ケーブル25を水平方向両側から挟む部材31cがロック機構31に設けられている。図9(C)の例では、部材31cは、対向部材31bに固定され、カム31aは、偏心軸C1周りに回転自在に部材31cに支持されている。
【0044】
充電装置20の上述の構成は、1階、2階、3階および4階のパレット3a、3b、3cの間で同じだが、以下で述べる充電装置20の構成は、パレット3a、3b、3cの階によって異なる。
【0045】
1階においては、パレット3aに設けられる充電装置20の給電ケーブル25は、給電ケーブル25aと給電ケーブル25bとからなる。図6に示すように、各パレット3aには、給電ケーブル25(給電ケーブル25a)が巻かれたドラム35が設置されている。1階の各パレット3aは、互いに隣接する2つの駐車位置の間でのみ左右に移動可能であるので、図2に示すように、当該移動に追従できる長さを有する給電ケーブル25(給電ケーブル25b)が静止側の電源32から延びてパレット3a上のドラム35に固定されている。当該給電ケーブル25bは、パレット3a上のドラム35に巻かれている給電ケーブル25a(例えば、ドラム35に最初に巻かれる給電ケーブル25aの端部)に電気的に接続されている。
【0046】
なお、1階のパレット3aに設置したドラム35を省略してもよく、この場合、1階の当該パレット3aの前記移動に追従できる長さを有する給電ケーブル25(給電ケーブル25b)が静止側の電源32から延びてパレット3a上のロック機構31を経由して、その先端部に設けた給電用接続部29まで延びていてよい。他の構成は、上述した構成または後述する構成と同じであってよい。
【0047】
2階または3階においては、図7に示すように、フレーム15には、給電ケーブル25が巻かれたドラム35が設置されている。パレット3bの昇降に伴って、ドラム35から給電ケーブル25が巻き取られ又は巻き出されるようになっている図示しない静止側の電源からドラム35まで図示しない接続用ケーブルがフレーム15の移動に追従できる長さで延びており、ドラム35に巻かれている給電ケーブル25(例えば、ドラム35に最初に巻かれる給電ケーブル25の端部)は、当該接続用ケーブルに電気的に接続されている。
【0048】
4階においては、図8に示すように、静止側の構造体9には、給電ケーブル25が巻かれたドラム35が設置されている。パレット3cの昇降に伴って、ドラム35から給電ケーブル25が巻き取られ又は巻き出されるようになっている。電源からドラム35まで電線(例えばケーブル)が延びており、ドラム35に巻かれている給電ケーブル25(例えば、ドラム35に最初に巻かれる給電ケーブル25の端部)は、当該電線に電気的に接続されている。
【0049】
2階、3階または4階のパレット3b、3cには、対応するドラム35のほぼ真下の位置において、給電ケーブル25が掛けられる滑車37が設置されている。給電ケーブル25は、ドラム35から、滑車37およびロック機構31をこの順で経由して給電用接続部29まで延びている。この滑車37により、パレット3b、3cの昇降に伴うドラム35への給電ケーブル25の巻き取りおよびドラム35からの電ケーブル25の巻き出しを円滑にすることができる。
【0050】
1階〜4階の各ドラム35(即ち、1階のパレット3aに設けたドラム35、2階または3階のフレーム15に設けたドラム35、および構造体9に設けたドラム35)には、給電ケーブル25を巻き取る方向に回転するように巻き取り力(例えば、バネによる弾性力や、モータによる回転駆動力など)が常に作用している。従って、特に、パレット3b、3cが1階から2階、1階から3階、または、1階から4階へ上昇する時に、上昇に伴って、前記巻き取り力により、ドラム35が回転して給電ケーブル25を自動的に巻き取るので、給電ケーブル25のたるみを防止できる。一方、パレット3b、3cが下降する時には、ロック機構31に挟持・固定された給電ケーブル25部分が、前記巻き取り力に抗して、ドラム35側の給電ケーブル25を引っ張ってドラム35を回転させ、これにより、パレット3b、3cの下降に伴って給電ケーブル25がドラム35から巻き出されるようになっている。
【0051】
なお、図6〜図9の構成例では、操作部33の高さが人の手の高さ程度になるように、操作部33およびロック機構31は、ポール41の頂上に設置されている。これにより、人が立った状態で操作部33を操作できる。ただし、本発明によると、操作部33およびロック機構31は、ポール41上に設置しなくてもよい。
【0052】
図10は、図3または図4のX−X矢視図であるが、給電接続部29を電気自動車1の充電用接続部に接続した状態を示す。図10が、図4のX−X矢視図である場合には、スプロケット23cが省略される。図9や図10のように、給電接続部29は、人の手で把持できる把持部29aと、電気自動車1の充電用接続部(コネクタ)に接続されるコネクタ部29bとを有する。また、給電接続部29を使用しない時に、給電接続部29(コネクタ部29b)をパレット3a、3bまたは3cに設置した保持部材43の開口43aに差し込んだ状態で、保持部材43に給電接続部29を保持させておいてよい。
【0053】
(パレットの構成)
図11に基づいて、本発明の実施形態によるパレットの構成を説明する。
図11(A)は、図10のパレットに相当するが、本発明を適用した場合の構成を示す。すなわち、図11(A)は、図10のパレットのみを示しているが、後述の規制部材53を設けた場合の図である。図11(B)は、図11(A)のB−B矢視図である。すなわち、図11(B)はパレットの平面図である。図11のパレット3は、上述のパレット3a、3bまたは3cである。図11(C)は、パレット3において、後述の規制部材53を設けていない場合を示す。図11(D)は、図11(B)の前方側部分に相当するが、他の構成例を示す。
【0054】
図11に示すように、パレット3は、電気自動車1が積載されてその重量を支持するパレット本体51と、該パレット本体51に電気自動車1が乗り込む時に該電気自動車1のタイヤ1aの通過範囲を規制する規制部材53と、を備える。図11において、電気自動車1の左右のタイヤ1aを破線で示している。
【0055】
パレット本体51は、該パレット本体51へ電気自動車1が乗り込む時に該電気自動車1の左右のタイヤ1aがそれぞれ通過できるように前後方向に延びている1対のタイヤ積載面51aと、充電装置20が設置される左右方向の端部である装置設置用端部51bと、を有する。
この例では、充電装置20として、上述した給電接続部29、給電ケーブル25または25a、ロック機構31、操作部33、ポール41、および保持部材43が、装置設置用端部51bに設置されている。パレット3aの場合は、充電装置20として、さらに、ドラム35も設置される。図11において、1点鎖線で示す領域Xは、充電装置20が設置され、電気自動車1へ充電装置20を接続するのに確保すべき必要な領域である。
【0056】
本実施形態では、パレット本体51は、左右方向に関して1対のタイヤ積載面51aの間に位置する中央部51cを有する。該中央部51cは、これらタイヤ積載面51aから上方に立ち上がっている。
【0057】
規制部材53は、1対のタイヤ積載面51aのうち、左右方向に関して、装置設置用端部51bと反対側にあるタイヤ積載面51aにおける装置設置用端部51b側の一部を塞ぐように該一部から上方に立ち上がっており、かつ、前後方向に関して、該タイヤ積載面51aに沿って延びるようにパレット本体51に接合されている。これにより、当該タイヤ積載面51aにおけるタイヤ1aの通過可能範囲を装置設置用端部51bと反対側の範囲R(図11(B)を参照)に制限する。
【0058】
この規制部材53は、パレット本体51と別個に製作された後、パレット本体51に接合される。規制部材53の材質は、上述のようにタイヤ1aの通過範囲を制限・案内できる程度に強度を有していればよく、例えば、金属や樹脂であってよい。
【0059】
金属製のパレット本体51と、規制部材53との接合は、ボルトなどによる完全固定や、ピンやネジなどによる簡易な固定などであってもよいし、規制部材53が金属であれば、溶接で行ってもよい。
簡易な固定として、タイヤ1aの通過範囲を制限・案内できる程度に強度を有するような止め具(図示しない)により着脱式とすることでもよい。
また、着脱式にするうえ、パレット中央部51cの左右どちらにも着脱させることを可能とさせることにより、充電装置が両側に設けられた、もしくは、充電装置が左右どちらにでも設置が可能となった場合に、任意の反対側に電気自動車1の通過を制限させたい場合にも対応することが可能となる。
また、電気自動車でない普通の自動車が入庫することにより電気自動車1へ充電装置20を接続するのに確保すべき必要な領域が無い場合や、十分に小型で従来のパレットでも充電装置20が設置される領域Xが確保され通過を制限させる必要の無い場合などで、従来のパレットで問題ない場合でも外すことによってタイヤを規制することなく使用することもできる。
【0060】
本実施形態では、規制部材53は、該中央部51cに左右方向に隣接するようにパレット本体51に接合されている。
【0061】
なお、パレット本体51は、左右方向に関して、装置設置用端部51bと反対側の端部51dを有する。端部51dと装置設置用端部51bは、タイヤ積載面51aから上方に立ち上がっている。
【0062】
パレット3の前方側部分を図11(D)のようにしてもよい。図11(D)において、端部51dと装置設置用端部51bは、それぞれ、タイヤ1aのガイド部として、電気自動車1が乗り込む側の前方側端部56、57を有する。前方側端部56、57の各々の左右方向(図11(D)の左右方向)の幅は、図11(D)に示すように、電気自動車1が乗り込む側の前方側(図11(D)の下側)から後方側に移行するにつれて大きくなっている。これにより、前方側端部56の側面58と、装置設置用端部51bの側面59とは、電気自動車1がパレット3へ乗り込む時に、タイヤ1aを中央部51c側へ案内する。従って、規制部材53を設けても、電気自動車1がパレット3へ乗り込むことが困難となることがない。
さらに、図11(D)に示すように、規制部材53の前方側端部53aの左右方向の幅が、電気自動車1が乗り込む側の前方側(図11(D)の下側)から後方側に移行するにつれて大きくなるようにしてもよい。これにより、前方側端部53aの側面55によりタイヤ1aを案内できる。なお、側面55、58、59は、前後方向に延びる仮想鉛直平面に対して同程度の角度で傾いているのがよい
【0063】
本実施形態によると、規制部材53は、左右方向に関して、装置設置用端部51bと反対側にあるタイヤ積載面51aにおける装置設置用端部51b側の一部を塞ぐように該一部から上方に立ち上がっており、かつ、前後方向に関して、該タイヤ積載面51aに沿って延びるようにパレット本体51に接合されているので、該タイヤ積載面51aにおけるタイヤ通過範囲を装置設置用端部51bと反対側の範囲に制限することができる。しかも、規制部材53は、左右方向に関して、装置設置用端部51bと反対側にある一方のタイヤ積載面51aにおける装置設置用端部51b側の一部を塞ぐので、駐車装置に入庫可能な自動車の左側のタイヤ1aと右側のタイヤ1aとの間隔が小さくなることがない。
また、図1の駐車装置10においては、パレット3b、3cに積載された電気自動車1の充電用接続部に給電用接続部29を図10のように接続した状態で、パレット3b、3cが上昇しても、給電用接続部29がフレーム15や静止側の構造体9に衝突することを防止できる。
【0064】
なお、必要に応じて、図12のようにしてもよい。図12(A)は、図11(A)に対応し、図12(B)は、図12(A)のB−B矢視図である。図12のように、装置設置用端部51bの側にあるタイヤ積載面51aにおける装置設置用端部51bと反対側の一部を塞ぐように該一部から上方に立ち上がるように、上述と同じ構成を持つ2つ目の規制部材53をパレット本体に接合してもよい。この場合、当該規制部材53の前方側端部53aの側面55が向く方向は、充電装置20側であり、当該規制部材53の左右方向の幅は、上述した充電装置20と反対側に設けた規制部材53の左右方向の幅よりも小さくてもよい。
このように、2つの規制部材53を、中央部51cの両側にて、中央部51cに左右方向に隣接して設けることで、パレット本体上における電気自動車1の位置を適切な範囲に制限することができる。
なお、図12(B)において、図11(D)と同様に、側面55、58、59を設けてもよい。
【0065】
本発明は上述した実施の形態に限定されず、以下のように、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
【0066】
なお、静止側の電源とパレット上の給電ケーブルとの電気的接続手段としては、上述したドラムや給電ケーブル25bなどであってもよいし、パレットが静止側部材と接触しながら移動するようにして当該静止部材との接触部分を介して静止側の電源とパレット上の給電ケーブルとを電気的に接続してもよい。
【0067】
充電装置として、少なくとも、他端側が電源に電気的に接続されている給電ケーブル25と、この給電ケーブルの先端に設けられ電気自動車の充電用接続部に接続される給電接続部29とが装置設置用端部に設置されている場合に、本発明を適用できる。
従って、当該給電ケーブルと当該給電接続部がパレットの装置設置用端部に設置されていれさえすれば、本発明は、他の二多段式駐車装置や、エレベータ式駐車装置や、水平循環式駐車装置や、平面往復式駐車装置などのパレットにも適用可能である。
なお、他の二多段式駐車装置は、例えば、特開2002−030820号公報に記載されており、エレベータ式駐車装置は、例えば、特開2009−270252号公報に記載されており、水平循環式駐車装置は、例えば、特開2008−095324号公報に記載されており、平面往復式駐車装置は、例えば、特開2002−00462号公報に記載されている。
【0068】
また、既設のパレットに新たに充電装置を設置する場合にも、本発明を適用できる。この場合、既設のパレットは、図11や図12に示した上述のパレット本体を有し、新たに充電装置を上述のようにパレット本体の前記装置設置用端部に設け、さらに、上述した場合と同様に規制部材を図11または図12に示すようにパレット本体に接合する。このように新たに充電装置をパレットに設ける場合の他のパレットの構成は、上述と同じである。
【符号の説明】
【0069】
1 自動車、3 パレット、3a 1階用のパレット、
3b 2階または3階用のパレット、
3c 4階用のパレット、5、7、9 静止側の構造体、
10 駐車装置、11、13 駆動輪、15 フレーム、
17、18 チェーン、19 昇降装置、20 充電装置、
21 駆動シャフト、
23a、23b、23c、23d、23e スプロケット、
25、27 給電ケーブル、29 給電接続部、31 ロック機構、
31a カム、31b 対向部材、33 操作部(レバー)、35 ドラム、
37 滑車、51 パレット本体、51a タイヤ積載面、51b 装置設置用端部、51c 中央部、53 規制部材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車装置に設けられるとともに、駐車対象の電気自動車が積載されるパレットであって、
自動車が積載されてその重量を支持するパレット本体と、該パレット本体に自動車が乗り込む時に該自動車のタイヤの通過範囲を規制する規制部材と、を備え、
前記パレット本体は、該パレット本体へ自動車が乗り込む時に該自動車の左右のタイヤがそれぞれ通過できるように前後方向に延びている1対のタイヤ積載面と、充電装置が設置される左右方向の端部である装置設置用端部と、を有し、
前記規制部材は、1対のタイヤ積載面のうち、左右方向に関して、装置設置用端部と反対側にあるタイヤ積載面における装置設置用端部側の一部を塞ぐように該一部から上方に立ち上がっており、かつ、前後方向に関して、該タイヤ積載面に沿って延びるように前記パレット本体に接合されている、ことを特徴とする充電機能付き駐車装置のパレット。
【請求項2】
前記パレット本体は、左右方向に関して前記1対のタイヤ積載面の間に位置する中央部を有し、該中央部は、これらタイヤ積載面から上方に立ち上がっており、
前記規制部材は、該中央部に左右方向に隣接するように前記パレット本体に接合されている、ことを特徴とする請求項1に記載の充電機能付き駐車装置のパレット。
【請求項1】
駐車装置に設けられるとともに、駐車対象の電気自動車が積載されるパレットであって、
自動車が積載されてその重量を支持するパレット本体と、該パレット本体に自動車が乗り込む時に該自動車のタイヤの通過範囲を規制する規制部材と、を備え、
前記パレット本体は、該パレット本体へ自動車が乗り込む時に該自動車の左右のタイヤがそれぞれ通過できるように前後方向に延びている1対のタイヤ積載面と、充電装置が設置される左右方向の端部である装置設置用端部と、を有し、
前記規制部材は、1対のタイヤ積載面のうち、左右方向に関して、装置設置用端部と反対側にあるタイヤ積載面における装置設置用端部側の一部を塞ぐように該一部から上方に立ち上がっており、かつ、前後方向に関して、該タイヤ積載面に沿って延びるように前記パレット本体に接合されている、ことを特徴とする充電機能付き駐車装置のパレット。
【請求項2】
前記パレット本体は、左右方向に関して前記1対のタイヤ積載面の間に位置する中央部を有し、該中央部は、これらタイヤ積載面から上方に立ち上がっており、
前記規制部材は、該中央部に左右方向に隣接するように前記パレット本体に接合されている、ことを特徴とする請求項1に記載の充電機能付き駐車装置のパレット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−111804(P2011−111804A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−269233(P2009−269233)
【出願日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(000198363)IHI運搬機械株式会社 (292)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(000198363)IHI運搬機械株式会社 (292)
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