説明

充電装置

【課題】携帯端末機1を収容すべき収容部が形成された充電台を具え、該充電台には収容部へ突出すべき一対の充電端子部62を配備し、該充電端子部62を携帯端末機1の一対の電極11に接触させて充電を行なう充電装置において、充電端子部62の損傷を防止する。
【解決手段】本発明に係る充電装置において、充電台には、携帯端末機1を充電台の収容部に収容する際の第1操作方向に往復移動可能な第1操作凸部43と、第2操作方向に往復移動可能な第2操作凸部34とが、それぞれ突出方向にバネ付勢されて設置され、充電台の内部には、第1操作凸部43の往復移動に連動させて第2操作凸部34の後退方向の移動を許容/阻止する第1連動機構と、第2操作凸部34の後退方向の移動に連動させて一対の充電端子部62を収容部へ突出させる第2連動機構とが配備されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機等の携帯端末機を充電するための充電装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の充電装置は、携帯端末機を収容すべき収容部が形成された充電台を具え、該充電台には収容部へ突出すべき一対の充電端子部を配備し、該充電端子部を収容部内の携帯端末機の一対の電極に接触させて、該携帯端末機の充電を行なうものである(特許文献1、2、3)。
しかしながら、従来の充電装置においては、携帯端末機が収容されていない状態で、充電端子部に物が衝突することによって充電端子部が破損したり、誤って充電端子部に手を触れることによって感電事故が起きる虞がある。
【0003】
そこで、充電装置の一対の充電端子部を、充電台の収容部に携帯端末機が収容されていない状態では充電台の内部に後退させ、充電台の収容部に携帯端末機を収容することによって、一対の充電端子部を充電台の収容部に突出させて携帯端末機の一対の電極に接触させるようにすれば、充電端子部に物が衝突することによる充電端子部の破損を防止することが出来る。
【0004】
この様な動作を実現するために、充電台の収容部に、携帯端末機の収容時に該携帯端末機によって押圧されるべき操作凸部を出没可能に配備し、該操作凸部の後退方向の移動に連動させて一対の充電端子部を充電台の収容部に突出させる構成が採用されている(特許文献4)。
【特許文献1】特開2006−87223号公報[H02J7/00]
【特許文献2】特開2005−318734号公報[H02J7/00]
【特許文献3】特開2003−348209号公報[H04M1/11]
【特許文献4】特開2003−257499号公報[H01M10/46]
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、充電台の収容部に操作凸部を出没可能に配備した充電装置においても、操作凸部を手で押し込んだ状態でその手が充電端子部にも触れる危険があるため、依然として感電の虞があった。又、携帯端末機を誤った姿勢で充電台に無理に収容せんとした場合にも、該携帯端末機によって操作凸部が押し込まれ、これによって充電端子部が携帯端末機の非電極面に押圧されるため、充電端子部が変形することがある。
【0006】
そこで本発明の目的は、ユーザが誤って充電端子部に触れる虞がなく、然も携帯端末機を誤った姿勢で収容せんとしたときにユーザはその事態を即座に認識することが出来、これによって充電端子部の損傷を未然に防止することが出来る充電装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る充電装置は、携帯端末機(1)を収容可能な収容部(22)が形成された充電台(21)を具え、該充電台(21)は収容部(22)を形成する収容面(22a)から突出可能な一対の充電端子部(62)(62)を具え、収容部(22)に収容される携帯端末機(1)の一対の電極(11)(11)
を該充電端子部(62)(62)に接触させることによって、該携帯端末機(1)の充電を行なうものである。
ここで、充電台(21)は、第1方向に移動可能な第1部材と、第1方向とは異なる第2方向に移動可能な第2部材とを具え、第1部材及び第2部材は前記収容面(22a)から突出する向きに付勢されており、充電台(21)の内部には、第1部材の前記付勢方向とは逆向きの移動に連動して第2部材の前記付勢方向とは逆向きの移動を許可する第1連動機構と、第2部材の前記逆向きの移動に連動して前記一対の充電端子部(62)(62)を前記収容面(22a)から突出させる第2連動機構とが配備されている。
具体的には、前記第1方向は、携帯端末機(1)を充電台(21)の収容部(22)に収容する際の携帯端末機(1)の背面と平行な方向の成分を有すると共に、前記第2方向は、携帯端末機(1)を充電台(21)の収容部(22)に収容する際の携帯端末機(1)の背面に対して垂直な方向の成分を有している。
【0008】
本発明に係る充電装置においては、携帯端末機(1)を充電台(21)の収容部(22)に収容する際、携帯端末機(1)を第1方向に操作して該携帯端末機(1)によって第1部材を付勢に抗して押圧すると、第1部材は前記逆向きに移動し、この移動に連動して、第2部材の前記逆向きの移動が許容される。その後、携帯端末機(1)を第2方向に操作して該携帯端末機(1)によって第2部材を付勢に抗して押圧すると、第2部材は前記逆向きに移動し、この移動に連動して、前記一対の充電端子部(62)(62)が収容部(22)内へ突出し、携帯端末機(1)の一対の電極(11)(11)に接触する。この結果、携帯端末機(1)の充電が開始される。
【0009】
これに対し、携帯端末機(1)を充電台(21)の収容部(22)に収容する際に携帯端末機(1)を先ず第2方向に操作せんとした場合、第2部材は前記逆向きの移動が阻止されているので、第2方向の押し込みは不完全なものとなり、携帯端末機(1)を充電台(21)の収容部(22)に収容することは出来ない。
又、第1部材の移動方向と第2部材の移動方向とは異なっているので、ユーザが誤って第1部材を前記逆向きに押し込んだ後、更にその状態で第2部材を前記逆向きに押し込む可能性は極めて低く、誤操作によって充電端子部(62)が充電台(21)の収容部(22)へ突出することによる感電の危険は殆どない。
【0010】
具体的構成において、前記第2連動機構は、一端に前記第2部材を有すると共に前記第2方向に移動可能な第1レバーと、該第1レバーの前記移動によって駆動される一対の第2レバーとを具え、該第2レバーに前記一対の充電端子部(62)(62)が連繋し、前記第1連動機構は、一端に前記第1部材を有すると共に他端に前記第1レバーとの係合部を有して、前記第1部材の前記逆向きの移動に伴う該係合部の第1レバーからの離脱により第1レバーの前記移動を許可する第3レバーを含んでいる。
【0011】
更に具体的には、前記第1レバーと第3レバーの間に弾性部材が配備され、該弾性部材によってよって前記第1部材と第2部材が前記収容面(22a)から突出する向きに付勢されている。
【0012】
又、他の具体的構成において、前記一対の第2レバーはそれぞれ回動可能に枢支され、一方の回動端が第3レバーに連繋し、他方の回動端にはトーションバネ(6)が連結され、該トーションバネ(6)の先端部に前記充電端子部(62)が形成されている。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る充電装置によれば、ユーザが誤って充電端子部に触れる虞がなく、然も携帯端末機を誤った姿勢で収容せんとしたときにユーザはその事態を即座に認識することが出来るので、充電端子部の損傷を未然に防止することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
図1に示す如く本発明に係る充電装置(2)は、携帯端末機(1)を収容すべき収容部(22)が形成された充電台(21)を具えている。ここで収容部(22)は、凹面形状の収容面(22a)によって形成されている。尚、携帯端末機(1)の両側面には、内蔵する二次電池を充電するための一対の電極(11)(11)が配備されている。
【0015】
充電装置(2)は、充電台(21)の収容部(22)の両側面に、携帯端末機(1)の一対の電極(11)(11)に接触すべき一対の充電端子部(62)(62)が、収容部(22)へ向けて突出可能に配備されている。
又、充電台(21)の収容部(22)には、その底部に一対の第1操作凸部(43)(43)が配備されると共に、その上部に第2操作凸部(34)が配備されている。更に第2操作凸部(34)の上方位置には、ロック爪(8)が配備されている。
ここで、第1操作凸部(43)(43)及び第2操作凸部(34)がそれぞれ特許請求の範囲に記載の第1部材及び第2部材に相当する。
【0016】
携帯端末機(1)を充電台(21)の収容部(22)に収容する際は、先ず図2に示す如く、携帯端末機(1)の下部を充電台(21)の底部へ向けて携帯端末機(1)の背面と平行な第1操作方向に押し込み、その後、図3の如く携帯端末機(1)の上部を携帯端末機(1)の背面と垂直な第2操作方向に押し込んで、図4の如く携帯端末機(1)を充電台(21)の収容部(22)に完全に収容する。
この結果、図1に示すロック爪(8)が携帯端末機(1)の端部に係合し、携帯端末機(1)を収容部(22)内にロックする。
【0017】
上記の第1操作方向の押し込みによって、図1に示す一対の第1操作凸部(43)(43)が携帯端末機(1)の下端面により押圧されて充電台(21)の内部へ後退し、これによって、第2操作凸部(34)の後退方向の移動が許容される。その後、上記の第2操作方向の押し込みによって、第2操作凸部(34)が携帯端末機(1)の背面により押圧されて充電台(21)の内部へ後退する。
この第2操作凸部(34)の後退方向の移動に伴って、一対の充電端子部(62)(62)が充電台(21)内の後退位置から収容部(22)内へ向かって突出し、携帯端末機(1)の一対の電極(11)(11)に接触することになる。
【0018】
図5〜図11は、第1操作凸部(43)の往復移動に連動させて第2操作凸部(34)の後退方向の移動を許容/阻止する第1連動機構と、第2操作凸部(34)の後退方向の移動に連動させて一対の充電端子部(62)(62)を収容部(22)へ突出させる第2連動機構の具体的構成を示している。
尚、図5〜図9は、充電台(21)の内部構造と携帯端末機(1)との位置関係を示しているが、携帯端末機(1)を支持している充電台(21)自体の図示は省略されている。
【0019】
図5に示す如く、充電台には、携帯端末機(1)の背面に沿って、ロック/ロック解除レバー(4)と、該ロック/ロック解除レバー(4)に係合する第1応動レバー(3)と、該第1応動レバー(3)によって駆動される左右一対の第2応動レバー(7)(7)とが配備されている。
ここで、第1応動レバー(3)、第2応動レバー(7)及びロック/ロック解除レバー(4)がそれぞれ特許請求の範囲に記載の第1レバー、第2レバー及び第3レバーに相当する。
【0020】
ロック/ロック解除レバー(4)は、図10に示す如く2本の平行なアーム部(41)(41)の基端部に連結部(42)を有し、該連結部(42)の両端部に前記一対の第1操作凸部(43)(43)が突設されている。又、アーム部(41)(41)の先端部には受け止め部(44)が架設され、一方のアーム部(41)にはバネ掛かり(45)が突設されている。
ロック/ロック解除レバー(4)は、充電台の収容部の背面に沿って、上下方向の摺動が可能に支持されている。
【0021】
第1応動レバー(3)は、図10の如く1本のアーム部(32)の基端部に枢軸(30)を有し、アーム部(32)の先端部に前記の第2操作凸部(34)が突設されている。又、アーム部(32)には、枢軸(30)寄りの中間位置に、逆U字状の逃げ部(31)が形成されると共に、該逃げ部(31)よりも枢軸(30)側に押圧部(35)が形成されている。又、アーム部(32)には、第2操作凸部(34)寄りの中間位置にバネ掛かり(33)が突設されている。
第1応動レバー(3)は、枢軸(30)を充電台に枢支されて、該枢軸(30)を中心として垂直面内で上下方向に回動が可能となっている。
【0022】
そして、第1応動レバー(3)のバネ掛かり(33)とロック/ロック解除レバー(4)のバネ掛かり(45)の間にテンションバネ(5)が張設され、図6の如く、ロック/ロック解除レバー(4)のアーム部(41)(41)の間に第1応動レバー(3)のアーム部(32)が配置され、ロック/ロック解除レバー(4)の受け止め部(44)が第1応動レバー(3)のアーム部(32)の背面に対向している。
ここでテンションバネ(5)が特許請求の範囲に記載の弾性部材に相当する。
【0023】
左右一対の第2応動レバー(7)(7)は、図11に示す如く左右対称であって、各第2応動レバー(7)は、充電台の収容部の中心側に向かって突出する平板状の第1レバー部(73)と、外側に向かって突出する平板状の第2レバー部(71)とを具え、両レバー部(73)(71)の中間部に枢軸(70)を有すると共に、第2レバー部(71)の先端部にボス部(72)を有している。
両第2応動レバー(7)(7)は、枢軸(70)(70)を充電台に枢支されて、該枢軸(70)(70)を中心として充電台の収容部の長手方向に直交する面内で回動が可能となっている。
【0024】
そして、両第2応動レバー(7)(7)のボス部(72)(72)に左右一対のトーションバネ(6)(6)が連結される。トーションバネ(6)は、コイル部(61)とアーム部(63)を有し、コイル部(61)が第2応動レバー(7)のボス部(72)に密に嵌合し、アーム部(63)の先端部に前記充電端子部(62)が形成されている。
一対のトーションバネ(6)(6)には図5に示す如く給電のための回路基板(9)が接続されている。
【0025】
左右一対の第2応動レバー(7)(7)は、図5に示す如く左右の第1レバー部(73)(73)をロック/ロック解除レバー(4)のアーム部(41)(41)の背面に対向させて配置される。
この状態で各第2応動レバー(7)に連結されたトーションバネ(6)は、充電端子部(62)を携帯端末機(1)の側面の電極(11)に対向させることになる。
【0026】
充電装置(2)に携帯端末機(1)を収容していない状態では、図6の如くロック/ロック解除レバー(4)はテンションバネ(5)により付勢されて、第1応動レバー(3)の第2操作凸部(34)側の移動端へ移動しており、これによってロック/ロック解除レバー(4)の受け止め部(44)が第1応動レバー(3)のアーム部(32)に対向し、第1応動レバー(3)の枢軸(30)を中心とする反時計方向の回動を受け止めている。
又、左右一対の第2応動レバー(7)(7)は、図8の如く第2レバー部(71)(71)を水平に保った姿勢に設置されており、両トーションバネ(6)(6)の充電端子部(62)(62)は互いに最大離間している。
【0027】
この状態から、図2〜図3に示す様に携帯端末機(1)を第1操作方向に押し込むと、携帯端末機(1)の下端面が充電台(21)の左右の第1操作凸部(43)(43)を押圧する。これによって、ロック/ロック解除レバー(4)が図7の如く第1応動レバー(3)の第2操作凸部(34)から離間する方向にスライドし、ロック/ロック解除レバー(4)の受け止め部(44)が第1応動レバー(3)の逃げ部(31)との対向位置に移動する。この結果、第1応動レバー(3)の枢軸(30)を中心とする回動が許容されることになる。
【0028】
この状態で、図3〜図4に示す様に携帯端末機(1)を第2操作方向に押し込むと、携帯端末機(1)の背面が充電台(21)の第2操作凸部(34)を押圧する。これによって、第1応動レバー(3)が図5の如く垂直面内で時計方向に回動し、押圧部(35)が両第2応動レバー(7)(7)の第1レバー部(73)(73)を押圧して、図9に示す様に両第2応動レバー(7)(7)を開き方向に回動させる。
【0029】
これに伴って、両第2応動レバー(7)(7)に連結されている左右一対のトーションバネ(6)(6)が互いに接近する方向に移動し、両トーションバネ(6)(6)の先端部に形成されている充電端子部(62)(62)が携帯端末機(1)の両側面を挟圧する。
この結果、トーションバネ(6)(6)は弾性変形し、その反発力によって充電端子部(62)(62)が携帯端末機(1)の電極(11)(11)に圧接されることになる。
【0030】
携帯端末機(1)の充電が終了した後は、ロック爪(8)による携帯端末機(1)のロックを解除した後、携帯端末機(1)を充電装置(2)から取り出す。
この結果、充電装置(2)に配備されているロック/ロック解除レバー(4)、第1応動レバー(3)及び第2応動レバー(7)(7)は図8に示す元の位置に戻ることになる。
【0031】
上述の充電装置(2)によれば、図2〜図4に示す様に第1操作方向の押し込みの後に第2操作方向の押し込みを行なうことによって、携帯端末機(1)を充電台(21)の収容部(22)に収容することが出来る。
ユーザが誤って先ず第2操作方向の押し込みを行なったとしても、第2操作凸部(34)は後退方向の移動が阻止されているので、押し込み操作は不完全なものとなり、ユーザはその誤りを即座に認識することが出来る。
従って、充電端子部(62)(62)が携帯端末機(1)の非電極面に押し付けられることよる変形等の損傷は未然に防止される。
【0032】
又、充電装置(2)に携帯端末機(1)を収容していない状態で、ユーザが誤って第1操作凸部(43)又は第2操作凸部(34)の何れか一方を押圧しただけでは、電極(11)(11)は後退位置のままであり、ユーザが第1操作凸部(43)を押圧した後に更にその状態で第2操作凸部(34)を90度異なる方向に押圧する可能性は極めて低いため、感電による事故を未然に防止することが出来る。
【0033】
更に又、携帯端末機(1)を正しい姿勢で充電台(21)の下部へ向かって第1操作方向に押し込む場合には、携帯端末機(1)の下端面によって第1操作凸部(43)(43)が押圧されるが、携帯端末機(1)を上下逆の姿勢で充電台(21)の下部へ向かって第1操作方向に押し込んだ場合には、携帯端末機(1)の上端面によっては第1操作凸部(43)(43)を完全に押圧することが出来ない形状とすることにより、携帯端末機(1)の誤った姿勢での収容操作による充電端子部(62)の損傷も防止することが出来る。
【0034】
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例えば、第1連動機構は、図5〜図10に示す構造のロック/ロック解除レバー(4)からなる構成に限らず、第1操作凸部(43)の後退方向の移動に連動して第2操作凸部(34)の後退方向の移動を許可するものであれば、種々の構成を採用することが出来る。又、第2連動機構は、図5〜図11に示す構造の第1応動レバー(3)及び第2応動レバー(7)(7)からなる構成に限らず、第2操作凸部(34)の後退方向の移動に連動して一対の充電端子部(62)(62)を収容面(22a)から突出させるものであれば、種々の構成を採用することが出来る。
第1操作凸部(43)と第2操作凸部(34)を収容面(22a)から突出する方向に付勢するために、テンションバネ(5)以外の種々の弾性部材を用いることも可能である。
更に、特許請求の範囲の記載における第1方向は、携帯端末機(1)の下部を充電台(21)の底部へ向けて押し込むときの携帯端末機(1)の背面と平行な方向に限らず、該方向の成分を有する方向であればよい。又、第2方向は、携帯端末機(1)の上部を携帯端末機(1)の背面へ向けて押し込むときの携帯端末機(1)の背面に対して垂直な方向に限らず、該方向の成分を有する方向であればよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係る充電装置と携帯端末機の斜視図である。
【図2】第1操作方向の押し込み操作を表わす斜視図である。
【図3】第2操作方向の押し込み操作を表わす斜視図である。
【図4】押し込み完了状態を表わす斜視図である。
【図5】第1連動機構及び第2連動機構の構成を表わす斜視図である。
【図6】携帯端末機収容前の第1応動レバーとロック/ロック解除レバーの関係を示す斜視図である。
【図7】携帯端末機収容後の第1応動レバーとロック/ロック解除レバーの関係を示す斜視図である。
【図8】携帯端末機収容前の第2応動レバーの姿勢を示す正面図である。
【図9】携帯端末機収容後の第2応動レバーの姿勢を示す正面図である。
【図10】第1応動レバーとロック/ロック解除レバーの分解斜視図である。
【図11】第2応動レバーとトーションバネの分解斜視図である。
【符号の説明】
【0036】
(1) 携帯端末機
(11) 電極
(2) 充電装置
(21) 充電台
(22) 収容部
(3) 第1応動レバー
(30) 枢軸
(31) 逃げ部
(32) アーム部
(34) 第2操作凸部
(35) 押圧部
(4) ロック/ロック解除レバー
(41) アーム部
(43) 第1操作凸部
(5) テンションバネ
(7) 第2応動レバー
(70) 枢軸
(73) 第1レバー部
(71) 第2レバー部
(6) トーションバネ
(62) 充電端子部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末機(1)を収容可能な収容部(22)が形成された充電台(21)を具え、該充電台(21)は収容部(22)を形成する収容面(22a)から突出可能な一対の充電端子部(62)(62)を具え、収容部(22)に収容される携帯端末機(1)の一対の電極(11)(11)
を該充電端子部(62)(62)に接触させることによって、該携帯端末機(1)の充電を行なう充電装置において、
充電台(21)は、第1方向に移動可能な第1部材と、第1方向とは異なる第2方向に移動可能な第2部材とを具え、第1部材及び第2部材は前記収容面(22a)から突出する向きに付勢されており、充電台(21)の内部には、第1部材の前記付勢方向とは逆向きの移動に連動して第2部材の前記付勢方向とは逆向きの移動を許可する第1連動機構と、第2部材の前記逆向きの移動に連動して前記一対の充電端子部(62)(62)を前記収容面(22a)から突出させる第2連動機構とが配備されていることを特徴とする充電装置。
【請求項2】
前記第1方向は、携帯端末機(1)を充電台(21)の収容部(22)に収容する際の携帯端末機(1)の背面と平行な方向の成分を有すると共に、前記第2方向は、携帯端末機(1)を充電台(21)の収容部(22)に収容する際の携帯端末機(1)の背面に対して垂直な方向の成分を有している請求項1に記載の充電装置。
【請求項3】
前記第2連動機構は、一端に前記第2部材を有すると共に前記第2方向に移動可能な第1レバーと、該第1レバーの前記移動によって駆動される一対の第2レバーとを具え、該第2レバーに前記一対の充電端子部(62)(62)が連繋し、前記第1連動機構は、一端に前記第1部材を有すると共に他端に前記第1レバーとの係合部を有して、前記第1部材の前記逆向きの移動に伴う該係合部の第1レバーからの離脱により第1レバーの前記移動を許可する第3レバーを含んでいる請求項1又は請求項2に記載の充電装置。
【請求項4】
前記第1レバーと第3レバーの間に弾性部材が配備され、該弾性部材によってよって前記第1部材と第2部材が前記収容面(22a)から突出する向きに付勢されている請求項3に記載の充電装置。
【請求項5】
前記一対の第2レバーはそれぞれ回動可能に枢支され、一方の回動端が第3レバーに連繋し、他方の回動端にはトーションバネ(6)が連結され、該トーションバネ(6)の先端部に前記充電端子部(62)が形成されている請求項3又は請求項4に記載の充電装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−125213(P2008−125213A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−304995(P2006−304995)
【出願日】平成18年11月10日(2006.11.10)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】