説明

光ディスクナビゲーターを最適化するための方法および装置

本発明は、光ディスクナビゲーターを最適化するための方法および装置を提供する。本発明によれば、光ディスクプレーヤーが、光ディスクを再生するための光ディスクナビゲーターとして実現できる最適な光ディスクナビゲーターを設定する。それは、光ディスク再生システム(光ディスクプレーヤー、光ディスクおよびネットワークもしくはその他の記憶媒体を含む)から検索された光ディスクナビゲーター・リソースおよび光ディスク再生システム内のデフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能に基づいて試験および調整することによる。これによりリソースを存分に利用して滞りのない再生をする目的を達成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光記憶の分野に、より詳細には光ディスクナビゲーターを最適化するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光記憶技術の開発は、光ディスクの記憶容量についての新記録を絶えず打ち立てており、同時に光ディスク再生システムを十全に発展させている。さまざまな対話的光ディスク再生機能により前例のない享受がもたらされるに至っている。たとえば、ユーザーはメニューにより再生プロセスを制御でき、光ディスクの内容に関係するインターネット情報の再生を選択することもできる。
【0003】
光ディスク再生ナビゲーターは光ディスクプレーヤーの非常に重要なアプリケーションソフトウェアである。光ディスク再生ナビゲーターのさまざまな機能モジュールを用いて、光ディスクプレーヤーはいくつもの重要な機能を実現できる。たとえば、光ディスクのコンテンツのデコードの制御、再生されるべき番組の序列の設定、およびメニュー操作の提供である。一般に、光ディスクプレーヤーはディスクの再生を、デフォルトの光ディスクナビゲーターにより制御できる。光ディスクプレーヤーがデフォルトの光ディスクナビゲーターをもたない場合には、光ディスクプレーヤーは一般に光ディスクナビゲーターを光ディスクまたはその他の記憶媒体から得ることによって対応する光ディスクを再生することができる。
【0004】
光ディスクナビゲーターの通常の動作は、ハードウェアプラットフォームの十分なサポートおよび対応するソフトウェアリソース、たとえば対応するアプリケーションプログラムまたは呼び出せるライブラリ関数とともに必要とする。光ディスクナビゲーターの通常の動作のために必要とされるハードウェアプラットフォームおよびソフトウェアリソースは光ディスクナビゲーターの機能に対応するものである。光ディスクナビゲーターが実現できる機能が多く、強力なほど、より多くのハードウェアプラットフォームおよびソフトウェアリソースが要求される。
【0005】
伝統的な技術では、光ディスクナビゲーターはデフォルトで光ディスクプレーヤーに、あるいは光ディスクに保存されている。この光ディスクナビゲーターの機能はあらかじめ設定されており、特定のハードウェアプラットフォームおよびソフトウェアリソースに基づくものである。
【0006】
光ディスクナビゲーターがあらかじめ設定された多くの機能を有している場合、実際の運用において、光ディスクナビゲーターによって呼び出されるべきアプリケーションプログラムの一つが取得できないか破損しているかするとき、あるいは光ディスクを再生するためのハードウェアプラットフォームが当該光ディスクに対応していないときには、この光ディスクナビゲーターは通常に動作することができず、よって光ディスクを通常に再生できない。
【0007】
これに対して、光ディスクナビゲーターにあらかじめ設定された機能がより少ない場合には、実際の運用において、光ディスクナビゲーターの光ディスク再生プラットフォームおよびソフトウェアリソースが数多くあるとき、換言すれば、光ディスクナビゲーターのあらかじめ設定された機能のみならず、それらのあらかじめ設定された機能に含まれないその他のナビゲーター機能もサポートされるときには、追加的機能をサポートするリソースは無駄になる。上記2つの場合、光ディスクの再生品質はどちらにしても影響を受け、よって最適な再生品質は得られない。
【0008】
したがって、光ディスクナビゲーターを最適化するための方法および装置であって、光ディスクが滞りなく再生でき、同時に光ディスクナビゲーターのリソースが存分に利用でき、サポートできる光ディスクナビゲーターの全機能が実現され、それにより光ディスクの最善の再生品質が得られるようなものが必要とされている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
光ディスク再生ナビゲーターを最適化するための方法であって、最善の再生品質を生み出すナビゲーターを決定し、それにより従来技術の欠点が回避されるようなものを提供することが本発明の目的である。
【0010】
光ディスクナビゲーターを最適化するための装置であって、ディスクを再生するのに最善の光ディスクナビゲーターを決定するようなものを提供することも本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の光ディスク再生ナビゲーターを最適化する方法は、光ディスクナビゲーターの対応する機能をサポートする利用可能な光ディスクナビゲーター・リソースを検索し、デフォルトの光ディスクナビゲーターのあらかじめ設定された機能を試験して該デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能を判別し、検索された光ディスクナビゲーター・リソースによってサポートされる光ディスクナビゲーターの機能およびデフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能に基づいて光ディスクを再生するために対応する機能をもつ光ディスクナビゲーターを設定するステップを有する。
【0012】
本発明の光ディスク再生ナビゲーターを最適化する装置は、光ディスクナビゲーターの対応する機能をサポートする利用可能な光ディスクナビゲーター・リソースを検索する検索手段と、デフォルトの光ディスクナビゲーターのあらかじめ設定された機能を試験して該デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能を判別することを含め、光ディスクナビゲーターの機能を試験する試験手段と、検索された光ディスクナビゲーター・リソースによってサポートされる機能およびデフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能に基づいて光ディスクを再生するために対応する機能をもつ光ディスクナビゲーターを設定する設定手段とを有する。
【0013】
本発明の、光ディスクナビゲーターを最適化するための設定方法および装置は、光ディスク再生リソースの許可を得て光ディスクナビゲーターの最適な機能を実現できる。
【0014】
図面を参照しての以下の記述および請求項は、本発明のより包括的な理解を提供し、本発明の目的およびその実施がより明快かつより明示的になりうるようにするものである。
【0015】
図面を参照しつつ、実施例を援用して詳細な記述をすることにする。
【0016】
複数の図面において同じ参照符号は同じ、同様または対応する特徴または機能を表す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明によれば、光ディスクナビゲーターのリソースおよび光ディスクプレーヤーのデフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能を、光ディスク再生システム(光ディスクプレーヤー、光ディスクおよびネットワークまたはその他の記憶媒体を含む)の検索可能範囲内から検索した際に、光ディスクプレーヤーは、リソースを存分に利用し、滞りのない再生をする目的を達成するよう、試験および調整することによって、光ディスクを再生するための光ディスクナビゲーターとして実現できる最適な光ディスクナビゲーターを設定する。
【0018】
伝統的なさまざまな光ディスクナビゲーターによって提供される機能の力量は同等ではないが、いかなる対応する機能レベルも範疇化されていない。これに対し、本発明では、光ディスクナビゲーターの機能がそのそれぞれの機能特性に基づいていくつかの範疇に範疇化され、各範疇が低レベルから高レベルにわたるいくつかのレベルに分けられる。たとえば、光ディスクナビゲーターの機能はナビゲーション機能、デコード制御機能、アプリケーションプログラム・ダウンロード機能およびユーザーとの対話機能などの範疇に範疇化できる。ナビゲーション機能の範疇では、光ディスクプレーヤーの機能は、低レベルから高レベルに向かってさらに、物理的な保存順序のみに基づく光ディスクの内容のデコードおよび再生、光ディスクの内容のプレイリストの提供、メニュー操作の提供という諸機能に分けられる。
【0019】
実際上は、光ディスクナビゲーターの機能の範疇化および各機能範疇における機能の区分は、メーカーがその必要性に応じて決めてよい。本発明は、光ディスクナビゲーターの機能の一範疇について例示的な区分をするにとどめ、それについて以下に述べる。
【0020】
図1のAは、光ディスクナビゲーターのナビゲーション機能範疇におけるいくつかの機能レベルを示している。図1のAに示されるように、機能110はナビゲーション機能範疇で最低レベルのナビゲーター機能であり、最小量のリソースで実現できるものでもある。機能110によれば、光ディスクプレーヤーは、光ディスクの内容が光ディスクに保存されている物理的な順序に従ってのみデコードおよび再生ができる。光ディスクプレーヤーが光ディスクを再生できるとすれば、この光ディスクプレーヤーの光ディスクナビゲーターは最低限機能110は実現できる。そうでなければこの光ディスクプレーヤーはこの光ディスクを再生できないことになる。本発明は、少なくとも機能110が実現できることを前提としている。
【0021】
機能120は光ディスクの内容のプレイリストを提供する。プレイリストは、ユーザーが再生すべき光ディスクの内容を、光ディスクの内容が光ディスク上に保存されている物理的な順序によって制限されることなく思い通りにプレイリストから選択することを許容する。機能130はメニュー操作を提供できる。メニュー操作はユーザーがリモコン、キーパッドなどのような外部装置を用いて光ディスクの内容の再生処理を制御することを許容する。機能140はパネル制御を提供できる。パネル制御は、ユーザーがいくつかの異なるパネルを制御し、多くの異なるメニューの表示効果を配置することを許容する。機能150はもう一つのより高レベルの機能である。
【0022】
図1のAは、より高レベルの機能がより低レベルの機能を含んでおり、より低レベルの機能の滞りのない実現がより高レベルの機能の実現についての前提条件となっていることを示している。光ディスクナビゲーターの各機能範疇における高レベル機能の実現は、より低レベル機能すべての実現に基づいている。換言すれば、ある高レベル機能よりも低いレベルの機能すべてが実現されているときにのみ、該高レベル機能は対応するリソースのサポートにより実現されることができる。
【0023】
したがって、光ディスクナビゲーターのレベルが定義される。たとえば、ある光ディスクナビゲーターが別の光ディスクナビゲーターより高レベルであったとすると、それはそのより高レベルの光ディスクナビゲーターが他方の光ディスクナビゲーターよりも一つ多い指定機能(designated function)またはいくつか多い指定機能を提供できるということを意味する。対照的に、光ディスクナビゲーターが別の光ディスクナビゲーターより低レベルであったとすると、それはそのより低レベルの光ディスクナビゲーターが他方の光ディスクナビゲーターよりも一つ少ない指定機能またはいくつか少ない指定機能を有するということを意味する。
【0024】
図1のBは、図1のAにおける各ナビゲーター機能の実現のために必要とされるリソースを示している。図1のAと組み合わせて、図1のBは、機能のレベルが高いほど、この機能の実現が必要とするリソースが多くなり、高レベルの機能の実現のために必要とされるリソースはより低レベルの機能すべての実現のために必要とされる全リソースを含むことを示している。したがって、高レベルの光ディスクナビゲーターは、より低レベルの光ディスクナビゲーターが通常に動作できない限り、通常に動作することはできない。
【0025】
図1のAおよび図1のBに示された機能およびリソースの区分ならびにその対応関係は、光ディスクナビゲーターの最適化のための道を開いた。光ディスクナビゲーターを機能とリソースとの間の対応関係に基づいて最適化できるようにするのである。
【0026】
図2は、本発明のある実施形態に基づく光ディスクナビゲーターを最適化する方法のフローチャートである。まず、光ディスクプレーヤーが光ディスクナビゲーターのリソースを検索する(S210)。そのような検索の範囲は、ハードディスクなどといった光ディスクプレーヤーのローカルな記憶媒体中のリソースの検索を含み、また再生されるべき光ディスクおよびリンクされた対応するウェブサイト中のリソースの検索をも含みうる。現行の光ディスクプレーヤーのいくつかは、対応するネットワークにリンクされることができるので、光ディスクプレーヤーが再生リソースを得ることのできる範囲は対応するインターネットにまで広がる。
【0027】
さらに、光ディスクプレーヤーは、該光ディスクプレーヤー中のデフォルトの光ディスクナビゲーターの機能を試験して、実現することのできる機能を判別する(S220)。一般に、すべての光ディスクプレーヤーはデフォルトの光ディスクナビゲーターをもつべきである。光ディスクプレーヤーがデフォルトの光ディスクナビゲーターをもたないとしても、光ディスクプレーヤーはそれでも光ディスクナビゲーターを光ディスクまたはリンクされたネットワークからダウンロードしてデフォルトの光ディスクナビゲーターにできる。このデフォルトの光ディスクナビゲーターはいくつかの対応するあらかじめ設定された機能を実現するよう指定されている。しかし、光ディスクナビゲーターのリソースは変化しうる。たとえば、ライブラリ関数が破損したり、あるいはアプリケーションソフトウェアが削除されたりするなどである。そうしてあらかじめ設定された機能のいくつかが実現できなくなり、したがってデフォルトの光ディスクナビゲーターが実際に実現できる機能は試験によって判別されうる。デフォルトの光ディスクナビゲーターのあらかじめ設定された機能の試験は、好ましくは高レベル機能から始まるべきである。高レベル機能が実現できれば、それより低レベルの機能を試験することは不必要だからである。
【0028】
次に、光ディスクナビゲーターの検索されたリソースによってサポートされる光ディスクナビゲーターの機能が、デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能と比較される(ステップS230)。比較される光ディスクナビゲーターの機能は一般的に指定機能、すなわち機能レベルの序列における指定機能である。そのような比較の目的は、光ディスクナビゲーターの検索されたリソースによってサポートされる光ディスクナビゲーターの機能が、デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能よりも少なくとも一つ多い指定機能を有しているかどうかを判別することである。
【0029】
光ディスクナビゲーターの検索されたリソースによってサポートされる光ディスクナビゲーターの機能が、デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能よりも少なくとも一つ多い指定機能を有している場合、その追加的機能が通常に動作できるかどうかを判別するため、その追加的機能はそのレベルに従って試験されるべきである(S240)。光ディスクナビゲーターの追加的機能は、機能のレベルに応じて、好ましくはより低レベルの機能からより高レベルの機能に向かって試験される。これは光ディスクの再生中、光ディスクナビゲーターが通常通りに滞りなく動作できることを保証するためである。高レベルのものから低レベルのものに向かって光ディスクナビゲーターの追加的機能を試験すれば時間が節約でき、よってこれも実施可能である。
【0030】
最後に、光ディスクプレーヤーは、試験結果に従って光ディスクを再生するための光ディスクナビゲーターを設定する(S250)。このナビゲーターが実現できるのは、デフォルトの光ディスクナビゲーターが実現できる機能および試験され、通常に動作できると証明された光ディスクナビゲーターの追加的機能である。
【0031】
図1のAおよびBの説明で述べたように、光ディスクナビゲーターのある機能の実現は、該光ディスクナビゲーターのより低レベルの機能の実現に基づいており、よって、デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能はさまざまな光ディスクナビゲーターのすべての低レベル機能を含めてある。したがって、光ディスクナビゲーターの検索されたリソースによってサポートされる機能がデフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能より多い場合には、そのような追加的機能はデフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能よりも高レベルのはずである。よって、光ディスクを再生するための光ディスクナビゲーターは、もともとのデフォルトの光ディスクナビゲーターに基づいて、かつ、デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能と検索されたリソースによってサポートされる追加的機能とを組み合わせることによって、設定されることができる。もちろん、光ディスクナビゲーターは、デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能と検索されたリソースによってサポートされる追加的機能とを組み合わせることによって直接的に設定されることができる。
【0032】
光ディスクナビゲーターの検索されたリソースによってサポートされる機能がデフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能より多くない、あるいは追加的機能が通常に動作できない場合には、光ディスクプレーヤーは光ディスクを再生するために光ディスクナビゲーターを、デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能を有するように設定することになる。
【0033】
図2に示した光ディスクナビゲーターを最適化する方法により、デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能およびリソースによってサポートされる追加的機能を有する光ディスクナビゲーターが、光ディスクを再生するための光ディスクナビゲーターとして設定される。この光ディスクナビゲーターは、光ディスクが滞りなく再生されるとともに、光ディスク再生システムの光ディスクナビゲーターのリソースが存分に利用されることを保証できる。
【0034】
最適化を通じて、もともとのデフォルトの光ディスクナビゲーターは、新たに設定された光ディスクナビゲーターによって置き換えられる。この新たに設定された光ディスクナビゲーターおよび光ディスクプレーヤーの対応するリソースは、光ディスクプレーヤー内に保存されることができ、現在の再生のほか将来の再生のためにも使うことができ、あるいは当該光ディスクプレーヤーの将来の最適化の基礎としても使うことができる。
【0035】
図3は、本発明のある実施形態に基づく光ディスクナビゲーターを最適化する装置300のブロック図である。装置300は、光ディスク再生システムの検索範囲内で当該光ディスクナビゲーターの利用可能なリソースを検索し、当該光ディスクナビゲーターおよびデフォルトの光ディスクナビゲーターのリソースに従って光ディスクを再生するために最適化された光ディスクナビゲーターを決定する。光ディスク再生システムは、光ディスクプレーヤーを含み、さらに再生されるべき光ディスクおよび対応するリンクされたネットワークなどを含みうる。
【0036】
装置300は、光ディスク再生システム中の光ディスクナビゲーターのリソースを検索するための検索手段310を含んでいる。光ディスクナビゲーターのリソースは、光ディスクナビゲーターの対応する機能をサポートするために使用される。光ディスクナビゲーターのリソースは、対応するアプリケーションプログラムまたは呼び出せるライブラリ機能を含む。光ディスクナビゲーターの検索範囲は光ディスクプレーヤー内の記憶媒体、光ディスクおよび/または対応するリンクされたネットワークを含む。
【0037】
装置300はさらに、ある光ディスクナビゲーターの諸機能が通常に動作できるかどうかを試験するための試験手段320を含む。試験されるべき光ディスクナビゲーターの機能は、デフォルトの光ディスクナビゲーターのあらかじめ設定された機能のほか検索された光ディスク再生リソースによる形でサポートされることのできる光ディスクナビゲーターの機能を含む。
【0038】
装置300はさらに、光ディスクナビゲーターの検索されたリソースによってサポートされる光ディスクナビゲーターの機能とデフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能とを比較するための比較手段330を含む。その比較に基づいて、光ディスクナビゲーターの検索されたリソースによってサポートされる光ディスクナビゲーターの機能がデフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能より少なくとも一つ多い指定機能を有するかどうかが判別されうる。図1のAおよびBの説明で述べたように、光ディスクナビゲーターの機能の実現は、さまざまな光ディスクナビゲーターのすべての低レベル機能の実現に基づく。よって、デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能は前記さまざまな光ディスクナビゲーターのすべての低レベル機能を含めてある。したがって、光ディスクナビゲーターの検索されたリソースによってサポートされる機能が、デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能より多い場合には、その追加的機能はデフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能より高レベルのものであるはずである。
【0039】
装置300はさらに、光ディスクナビゲーターを、光ディスクナビゲーターの検索されたリソースによってサポートされ、試験されて通常に動作できると証明された追加的機能およびデフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能に従って、光ディスクを再生するための対応する機能をもつよう設定するための設定手段340を含んでいる。光ディスクナビゲーターは、もともとのデフォルトの光ディスクナビゲーターに基づいて、かつ、デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能と検索されたリソースによってサポートできる機能とを組み合わせることによって、設定されることができる。もちろん、光ディスクナビゲーターは、デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能と検索されたリソースによってサポートされる追加的機能とを組み合わせることによって直接的に設定されることができる。
【0040】
装置300が光ディスクナビゲーターを、光ディスクナビゲーターの検索されたリソースおよびデフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能に従って光ディスクを再生するよう設定したのちは、光ディスク再生装置は、光ディスクの滞りのない再生および現在利用可能なリソースを用いた最善のナビゲーション機能の実現を保証できる最適化された光ディスクナビゲーターを含むようになる。
【0041】
本発明はさらに、光ディスク再生システムであって、光ディスク読み取り装置および光ディスクナビゲーターを最適化する装置を有するシステムを提供する。前記光ディスクナビゲーターを最適化する装置は、光ディスクナビゲーターの対応する機能をサポートするための光ディスクナビゲーターの利用可能なリソースを検索する検索手段と、デフォルトの光ディスクナビゲーターを試験して該デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能を判別すること、光ディスクナビゲーターの検索されたリソースによって正式にサポートされる機能が通常に動作できるかどうかを試験することを含め、光ディスクナビゲーターの機能を試験する試験手段と、光ディスクナビゲーターを、光ディスクナビゲーターの検索されたリソースによってサポートされる機能およびデフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能とに従って光ディスクを再生するための対応する機能を有するよう設定する設定手段とを有する。
【0042】
当該光ディスク再生システム中の前記光ディスクナビゲーターを最適化する装置はさらに、光ディスクナビゲーターの検索されたリソースによってサポートされる光ディスクナビゲーターの機能とデフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能とを比較する比較手段を含みうる。
【0043】
この光ディスク再生システムにおいて、前記光ディスク読み取り装置は、光ディスクを再生するために、前記光ディスクナビゲーターを最適化するための装置によって設定される光ディスクナビゲーターの機能を使用する。
【0044】
本発明を用いることで、光ディスク再生システムは光ディスクナビゲーターの利用可能なリソースを存分に利用し、光ディスクナビゲーターの通常の動作を保証することができる。
【0045】
本発明は実施例との関連で記載されているが、当業者には、上記の記載に従ってさまざまな代替、修正および変更をなすことは明らかである。したがって、そのようなすべての代替、修正および変形は本発明の請求項の精神および範囲にはいるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】Aは、光ディスクナビゲーターによって実現できるさまざまなレベルの機能を示す概略図である。Bは、Aに示した光ディスクナビゲーターのさまざまなレベルの機能を実現するために必要とされるリソースを示す概略図である。
【図2】本発明のある実施形態に基づく光ディスクナビゲーターを最適化する方法のフローチャートである。
【図3】本発明のある実施形態に基づく、光ディスクナビゲーターを最適化する装置のブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ディスクナビゲーターを最適化する方法であって:
(a)当該光ディスクナビゲーターの対応する機能をサポートするのに使われる、当該光ディスクナビゲーターの利用可能なリソースを検索し、
(b)デフォルトの光ディスクナビゲーターのあらかじめ設定された機能を試験して該デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能を判別し、
(c)当該光ディスクナビゲーターの検索されたリソースによってサポートされる当該光ディスクナビゲーターの機能と、デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能とに基づいて、光ディスクを再生するために、対応する機能をもつよう当該光ディスクナビゲーターを設定する、
ステップを有することを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法であって:
(d)当該光ディスクナビゲーターの検索されたリソースによってサポートされる当該光ディスクナビゲーターの機能と、デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能とを比較する、
ステップをさらに有し、
当該光ディスクナビゲーターの検索されたリソースによってサポートされる当該光ディスクナビゲーターの機能がデフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能よりも少なくとも一つ多い指定機能を有している場合には、ステップ(c)における対応する機能は、デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能と、当該光ディスクナビゲーターの追加的機能とを含むことを特徴とする方法、
【請求項3】
請求項2記載の方法であって:
(e)当該光ディスクナビゲーターの前記追加的機能が通常に動作できるかどうかを試験するステップをさらに有し、当該光ディスクナビゲーターの前記追加的機能が試験されて、通常に動作できると証明された場合、ステップ(c)における対応する機能は、デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能と、試験され、通常に動作できると証明された追加的機能とを含むことを特徴とする方法、
【請求項4】
請求項3記載の方法であって、ステップ(e)における当該光ディスクナビゲーターの追加的機能の試験が:機能のレベルの順に試験することを含むことを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1ないし3のうちいずれか一項記載の方法であって、ステップ(a)における当該光ディスクナビゲーターのリソースの検索が、光ディスクおよび対応するネットワーク中の当該光ディスクナビゲーターのリソースを検索することを含むことを特徴とする方法。
【請求項6】
光ディスクナビゲーターを最適化する装置であって:
当該光ディスクナビゲーターの対応する機能をサポートするために使われる、当該光ディスクナビゲーターの利用可能なリソースを検索する検索手段と、
デフォルトの光ディスクナビゲーターのあらかじめ設定された機能を試験して該デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能を判別することを含め、光ディスクナビゲーターの機能を試験する試験手段と、
当該光ディスクナビゲーターの検索されたリソースによってサポートされる機能およびデフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能に基づいて、光ディスクを再生するために対応する機能をもつよう当該光ディスクナビゲーターを設定する設定手段、
とを有することを特徴とする装置。
【請求項7】
請求項6記載の装置であって、前記検索手段によって当該光ディスクナビゲーターのリソースを検索することが、光ディスクおよび対応するネットワーク中の当該光ディスクナビゲーターのリソースを検索することを含むことを特徴とする装置。
【請求項8】
請求項6または7記載の装置であって、さらに:
当該光ディスクナビゲーターの検索されたリソースによってサポートされる当該光ディスクナビゲーターの機能とデフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能とを比較するための比較手段を有しており;当該光ディスクナビゲーターの検索されたリソースによってサポートされる当該光ディスクナビゲーターの機能がデフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能よりも少なくとも一つ多い指定機能を有している場合には、前記設定手段によって設定される当該光ディスクナビゲーターの機能は、デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能と、当該光ディスクナビゲーターの追加的機能とを含むことを特徴とする装置、
【請求項9】
請求項8記載の装置であって、前記試験手段が光ディスクナビゲーターの前記追加的機能が通常に動作できるかどうかを試験するために使用され、
当該光ディスクナビゲーターの前記追加的機能が試験されて、通常に動作できると証明された場合、前記設定手段によって設定される当該光ディスクナビゲーターの機能は、デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能と、当該光ディスクナビゲーターの前記追加的機能とを含むことを特徴とする装置、
【請求項10】
請求項9記載の装置であって、前記試験手段による当該光ディスクナビゲーターの前記追加的機能の試験が、機能のレベルの順に実行されることを特徴とする装置。
【請求項11】
光ディスク読み取り装置と、
光ディスクナビゲーターを最適化する装置であって:
光ディスクナビゲーターの対応する機能をサポートするために使われる光ディスクナビゲーターの利用可能なリソースを検索する検索手段と、
デフォルトの光ディスクナビゲーターのあらかじめ設定された機能を試験して該デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能を判別する試験手段と、
光ディスクナビゲーターを、光ディスクナビゲーターの検索されたリソースおよびデフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能に従って光ディスクを再生するための対応する機能を有するよう設定する設定手段、
とを有する最適化装置、
とを有しており、
前記光ディスク読み取り装置が、光ディスクを再生するために、前記光ディスクナビゲーターを最適化するための装置によって設定される光ディスクナビゲーターの機能を使用する、
ことを特徴とする光ディスク再生システム。
【請求項12】
請求項11記載のシステムであって、前記光ディスクナビゲーターを最適化する装置がさらに:
当該光ディスクナビゲーターの検索されたリソースによってサポートされる当該光ディスクナビゲーターの機能とデフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能とを比較するための比較手段を有しており;当該光ディスクナビゲーターの検索されたリソースによってサポートされる当該光ディスクナビゲーターの機能がデフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能よりも少なくとも一つ多い指定機能を有している場合には、前記設定手段によって設定される当該光ディスクナビゲーターの機能は、デフォルトの光ディスクナビゲーターによって実現できる機能と、当該光ディスクナビゲーターの追加的機能とを含む、
ことを特徴とするシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公表番号】特表2008−504633(P2008−504633A)
【公表日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−517575(P2007−517575)
【出願日】平成17年6月7日(2005.6.7)
【国際出願番号】PCT/IB2005/051837
【国際公開番号】WO2006/000927
【国際公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】