説明

光ディスク処理装置およびディスクパブリッシャー

【課題】ディスクパブリッシャーなどの光ディスク処理装置において、光学ヘッドの記録再生部の汚れに起因する読み書き不良を低コストで効率的に解消する。
【解決手段】ディスクパブリッシャー1は、記録前の光ディスク3を収納するブランクスタッカー6と、記録済みの光ディスク3を収納する作成済みスタッカー7を備える。どちらかのスタッカーの底部をクリーニングディスク10の保管部11として利用する。クリーニングを行うときには、光ディスク3を搬送するためのオートローダー8により、クリーニングディスク10の上にある光ディスク3をもう一方のスタッカーに退避させ、その後にクリーニングディスク10を取り出して光学ドライブ4にセットし、光学ヘッドのクリーニングを行う。クリーニング終了後には、クリーニングディスク10を元のスタッカーに戻し、更に、退避させた光ディスク3をその上に戻す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CDやDVDなどの光ディスクにデータを書き込むための光学ドライブを備える光ディスク処理装置、および、光学ドライブによりCDやDVDなどの光ディスクにデータを書き込み、そのレーベル面に印刷を行ったものを発行するディスクパブリッシャーに関する。
【背景技術】
【0002】
大量のデータを記録するためのメディアとして、CD、DVDなどの光ディスクが広く利用されている。このような光ディスクにデータを書き込んでCD/DVDディスクとして発行するために、データの記録再生用の光学ドライブ、および、光ディスクのレーベル面に印刷を行うためのプリンターを備えるパブリッシャーが用いられている。この種のパブリッシャーは、従来は、光学ドライブにおけるデータの読み書き不良が発生した場合に、読み書き不良の原因を自動で検出したり、あるいは、読み書き不良を解消するための回復動作を自動で行うようには構成されておらず、メーカーに修理に出すのが一般的であった。
【0003】
しかしながら、光学ドライブの読み書き不良が光学ヘッドの記録再生部(光ピックアップ)のレンズ等の汚れを原因とするものである場合には、この汚れを落とすだけで光学ヘッドを回復させることが可能である。そこで、光学ヘッドのレンズ等の汚れを落とすためのクリーニング機構を内蔵する光ディスク処理装置が提案されている。例えば、特許文献1の光ディスク処理装置は、光ディスクを入れて再生を行うときのRF信号値が所定の閾値以下であるかどうかを検出し、RF信号値が閾値以下である場合には、光ピックアップのアクチュエーターにより光ピックアップの対物レンズに振動を発生させ、この振動の周波数および振幅を制御することにより、対物レンズに付着した埃等を効果的に落とすように構成されている。
【0004】
また、特許文献2には、CDやDVDなどの光ディスクと同一形状のレンズクリーニングディスクを用いて、光ピックアップのレンズの汚れを落とす構成が記載されている。このレンズクリーニングディスクは、読み取り面に渦巻状の毛束が植設されている。従って、これを光学ドライブにセットして再生動作を行うことにより、毛束の先端をレンズに接触させてレンズの汚れを落とすことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−176356号公報
【特許文献2】特開2005−243092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の光ディスク処理装置は、自動でレンズの汚れを落とすことができるものの、レンズを振動させるための機構を光ディスク処理装置内に設ける必要がある。そのため、駆動部分の構成が複雑化し、部品点数の増大や装置コストの上昇を招くという問題点がある。また、ねじ溝と歯部とを歯飛びさせてレンズおよびその周辺部材を振動させる構成であるため、部品の磨耗やがたつきなどが生じるおそれがあり、耐久性や動作精度の低下を招くおそれがある。
【0007】
また、特許文献2のレンズクリーニングディスクは、クリーニングを行うために光ディスク処理装置の構成を変更する必要はないものの、レンズクリーニングディスクのセットおよび取り出しを手動で行う必要がある。そのため、光学ドライブにおけるデータの読み書き不良を解消するためのユーザーの作業負担が大きく、多数の光ディスクへのデータの書き込みを効率的に行うことができないという問題点がある。
【0008】
本発明の課題は、この点に鑑みて、光ディスクへのデータの読み書きを行う光学ドライブを備えるディスクパブリッシャーなどの光ディスク処理装置において、装置コストを上昇させることなく、また、耐久性や動作精度を低下させることなく、光学ヘッドの記録再生部の汚れに起因する読み書き不良を効率的に解消できる構成を提案することにある。
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の光ディスク処理装置は、
光ディスクのデータの記録再生を行うための光学ヘッドと、
当該光学ヘッドをクリーニングするためのクリーニングディスクを保管する保管部と、
前記光学ヘッドによるデータの記録再生を行うための記録再生位置と他の位置との間で前記光ディスクを移動させるための搬送手段と、
前記光学ヘッドおよび前記搬送手段を制御する制御部とを有し、
当該制御部は、
予め設定したクリーニング実行条件を満たした場合に、前記保管部に保管されている前記クリーニングディスクを前記搬送手段により前記記録再生位置に搬送して前記光学ヘッドのクリーニングを実行すると共に、当該クリーニングの終了後には前記クリーニングディスクを前記搬送手段により前記保管部に戻すことを特徴としている。
【0010】
本発明は、このように、光ディスク処理装置内に保管部を設けてクリーニングディスクを収納可能にしているため、クリーニング時には、このクリーニングディスクを光学ヘッドによる記録再生位置に移動させてクリーニングを実行することができる。しかも、クリーニングディスクを移動させる手段として、光ディスクを記録再生位置に移動させるための搬送手段を用いている。このようにすると、クリーニングディスクを内蔵させておくための保管スペースを確保して予めクリーニングディスクをセットしておくこと、および、既存の搬送機構の適切な動作制御を行うのみでクリーニングを実行可能となり、クリーニングを行うために新たな駆動部材や搬送機構などを設ける必要がない。よって、装置コストの上昇を抑制でき、耐久性や動作精度の低下などの問題も発生しない。また、予め設定したクリーニング実行条件に従って自動でクリーニングを行うことが可能であるため、効率的に読み書き不良の発生防止および読み書き不良の解消を図ることができる。また、そのためのユーザーの作業負担も少ない。
【0011】
前記制御部は、以下の(1)〜(6)の少なくともいずれかの条件を満たした場合に、前記クリーニング実行条件を満たしたと判断することにより、記録再生部のレンズ等の汚れが発生している可能性が高いタイミングでクリーニングを実行できる。よって、効率的に読み書き不良の防止および解消を図ることができる。また、ユーザーの指示によって随時クリーニングを実行させることも可能であるため、利便性が高い。
(1)前回のクリーニング終了時点から予め設定した基準時間以上の時間が経過したこと
(2)前回のクリーニング終了後の前記光学ヘッドによるデータの記録量が予め設定した基準量に達したこと
(3)前回のクリーニング終了時点からの経過時間が予め設定した基準時間以内であり、且つ、所定の書き込みエラーが発生したこと
(4)所定の書き込みエラーが予め設定した基準回数以上連続で発生したこと
(5)所定の書き込みエラーが予め設定した基準頻度以上の頻度で発生したこと
(6)外部からクリーニング実行開始命令が入力されたこと
【0012】
この場合に、前記制御部は、前記(1)〜(6)の少なくともいずれかの条件を満たし、且つ、前記光学ヘッドによる前記光ディスクへのデータ記録ジョブを保持していない待機状態であることを条件として、前記クリーニング実行条件を満たしたと判断することが望ましい。このようにすると、待機時間を利用してクリーニングを行うことができるため、クリーニングのために光学ヘッドによるデータの記録再生動作が妨げられることがない。よって、効率的にデータの記録およびクリーニングを行うことができる。
【0013】
あるいは、前記制御部は、前記(1)〜(5)の少なくともいずれかの条件を満たした場合に、そのことをユーザーに報知するための報知処理を行い、当該報知処理を行った後に前記(6)の条件を満たした場合に、前記クリーニング実行条件を満たしたと判断することができる。このようにすると、ユーザーが報知内容に基づいてクリーニングの要否を判断して、実際にクリーニングを行うかどうかを決定できる。よって、クリーニングの要否を的確に判断することが可能で、且つ、ユーザーの希望を反映したタイミングでクリーニングを実行することができる。
【0014】
また、自動クリーニング実行モードと、自動クリーニング非実行モードの2つの動作モードを備え、前記制御部は、前記自動クリーニング実行モードに設定されているときは、前記(1)〜(6)の少なくともいずれかの条件を満たした場合に前記光学ヘッドのクリーニングを実行し、前記自動クリーニング非実行モードに設定されているときは、前記(6)の条件を満たした場合に前記光学ヘッドのクリーニングを実行するように構成することができる。このようにすれば、クリーニングの実行やその要否判定を自動で行うか否かをユーザーが適宜選択できる。従って、利便性が向上する。
【0015】
次に、本発明は、上記の光ディスク処理装置と、
データ記録前の前記光ディスクを収納するためのブランクスタッカーと、
データ記録済みの前記光ディスクを収納するための作成済みスタッカーとを有するディスクパブリッシャーであって、
前記ブランクスタッカーおよび前記作成済みスタッカーは、前記光ディスクを奥から収納口に向かって順に並べて収納するように構成されており、
前記搬送手段は、前記ブランクスタッカーから前記光ディスクを取り出して前記記録再生位置に搬送すると共に、前記記録再生位置から取り出した前記光ディスクを前記作成済みスタッカーに収納するように構成されており、
前記保管部は、前記ブランクスタッカー内の最奥の第1収納位置、および/または、前記作成済みスタッカー内の最奥の第2収納位置であり、
前記制御部は、
前記光学ヘッドのクリーニングを実行するときには、前記第1収納位置または前記第2収納位置から前記搬送手段によって前記クリーニングディスクを取り出して前記記録再生位置に搬送することを特徴としている。
【0016】
本発明では、このように、ブランクスタッカーおよび/または作成済みスタッカーの最奥の収納位置をクリーニングディスクの保管部として利用する構成を採用しているため、別途クリーニングディスクの保管部を設ける必要がない。従って、搬送手段等の制御を適切に行うだけで、内蔵させたクリーニングディスクによるクリーニングを適宜行うことができる。よって、従来のディスクパブリッシャーへの適用が極めて容易であり、低コストで効率的に読み書き不良の発生防止および読み書き不良の解消を図ることができる。
【0017】
ここで、前記制御部は、前記光学ヘッドのクリーニングを実行するときには、前記クリーニングディスクよりも前記収納口側に収納されている前記光ディスクを前記搬送手段により所定の退避位置に移動させる退避動作を行った後に、当該クリーニングディスクを取り出して前記記録再生位置に搬送し、前記クリーニングの終了後には、前記クリーニングディスクを前記搬送手段によってクリーニング前の収納位置に戻した後に、前記退避位置に移動させた前記光ディスクを前記搬送手段によってクリーニング前の収納位置に戻す制御を行うことができる。このようにすると、ブランクスタッカーと作成済みスタッカーへの光ディスクの収納状況にかかわらず、クリーニングディスクを取り出してクリーニングを実行できる。また、クリーニングの実行後にはクリーニング前と完全に同じ状態に戻すことができる。
【0018】
また、この場合に、前記第1収納位置および前記第2収納位置の両方に前記クリーニングディスクを収納しておき、前記制御部は、前記光学ヘッドのクリーニングを実行するときには、前記第1収納位置と前記第2収納位置にある2つの前記クリーニングディスクのうち、前記退避動作に要する時間がより短い方の前記クリーニングディスクを選択して、当該クリーニングディスクを前記記録再生位置に搬送するように構成することもできる。このように、保管部を2箇所に設けてそれぞれにクリーニングディスクを収納しておき、クリーニングディスクの取り出しに要する時間(退避動作に要する時間)が短い方のディスクを選択して使用すれば、クリーニングの所要時間を短縮できる。従って、効率的にクリーニングを行うことができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、クリーニングディスクを内蔵させておくための保管スペースを確保して予めクリーニングディスクをセットしておくこと、および、既存の搬送機構の適切な動作制御を行うのみでクリーニングを実行可能となる。従って、クリーニングを行うために新たな駆動部材や搬送機構などを設ける必要がなく、装置コストの上昇を抑制できる。また、耐久性や動作精度の低下などの問題も発生しない。そして、所望のタイミングにおいて自動でクリーニングを行うことが可能であるため、効率的に読み書き不良の発生防止および読み書き不良の解消を図ることができる。また、そのためのユーザーの作業負担も少ない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】は本発明の実施の形態に係るディスクパブリッシャーの概略構成を示す説明図である。
【図2】ディスクパブリッシャーの制御系の概略構成を示す説明図である。
【図3】自動クリーニング実行モードにおける光学ヘッドのクリーニングの実行制御のフローチャートである。
【図4】クリーニング処理(ステップS5の処理)のフローチャートである。
【図5】改変例のクリーニング処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に、図面を参照して、本発明を適用したディスクパブリッシャーの実施の形態を説明する。
【0022】
(全体構成)
図1は本発明の実施の形態に係るディスクパブリッシャーの概略構成を示す説明図である。ディスクパブリッシャー1(光ディスク処理装置)は、箱型の装置ケース2を備えており、この装置ケース2の内部に、光ディスク3へのデータの記録再生を行うための光学ドライブ4と、光ディスク3の印刷面3aに文字、画像などを印刷するためのプリンター5が配置されている。プリンター5は、インクジェット式、サーマル式などの各種の印刷方式のものを用いることができる。光ディスク3は、レーザー光等によるデータの書き込み、上書き、読み取りなどが可能な記録面3bを有する光学的記録媒体であり、例えば、CDやDVDなどが該当する。光ディスク3は円盤状に形成されており、一方の盤面が印刷面3a、その裏の盤面が記録面3bとなっている。
【0023】
また、装置ケース2の内部には、光ディスク3を一方向に重ねて収納可能なブランクスタッカー6および作成済みスタッカー7が設けられている。ブランクスタッカー6は、データを書き込むための記録前の光ディスク3を収納するために設けられたスタッカーである。また、作成済みスタッカー7は、光学ドライブ4によるデータの書き込みが終了した記録済みの光ディスク3を収納するために設けられたスタッカーである。本実施形態では、ブランクスタッカー6および作成済みスタッカー7は、光ディスク3を上下に積み重ねて収納する収納空間を備えており、収納空間の上部に光ディスク3を出し入れするための収納口が設けられている。
【0024】
ディスクパブリッシャー1は、装置ケース2の内部において光ディスク3を搬送するためのオートローダー8(搬送手段)を備えている。オートローダー8は、旋回式のアーム8aおよびこのアーム8aを垂直な旋回中心線に沿って上下に移動させるための移動軸8bを備えている。また、アーム8aの先端には、光ディスク3を保持するための図示しない保持手段が設けられている。アーム8aの旋回および上下動により、アーム8aの先端に保持させた光ディスク3を、光学ドライブ4内の記録再生位置4a、および、プリンター5内の印刷位置5aに移動させることができる。光学ドライブ4には、記録再生位置4aに光ディスク3を出し入れするためのトレイが設けられている。記録再生位置4aに光ディスク3をセットするときには、このトレイを開けて、オートローダー8でピックアップした光ディスク3をトレイに載せる。そして、記録再生位置4aに移動させる。記録再生位置4aから光ディスク3を取り出すときには、この逆の動作を行う。なお、プリンター5においても同様に、印刷位置5aに光ディスク3を出し入れするためのトレイが設けられている。
【0025】
ブランクスタッカー6および作成済みスタッカー7の収納口は、いずれも、アーム8aの先端の旋回経路と上下に重なる位置に開口している。従って、アーム8aの動作により、ブランクスタッカー6および作成済みスタッカー7に収納されている光ディスク3を上から順に取り出すことが可能である。また、アーム8aに保持させた光ディスク3を、下から上に順に積み重ねてスタッカー内に集積することが可能となっている。
【0026】
(制御系)
図2は、ディスクパブリッシャーの制御系の概略構成を示す説明図である。ディスクパブリッシャー1の制御部9は、オートローダー8のアーム駆動用のアクチュエーターを制御することにより、ブランクスタッカー6および作成済みスタッカー7への光ディスク3の集積動作や取り出し動作、および、光学ドライブ4およびプリンター5への光ディスク3の供給動作や取り出し動作を行う。また、制御部9は、光学ドライブ4の各部を制御して、光ディスク3へのデータの記録やデータの再生(読み取り)を行う。本実施形態の光学ドライブ4は、記録再生位置4aにセットされた光ディスク3の記録面3bに対してデータの読み書きを行うための光学ヘッド4bを備えている。光学ヘッド4bは、レーザー光などを記録面3bに照射するための発光部、あるいは、記録面3bからの光を受光するための受光部などを備えており、アクチュエーターにより、記録再生位置4aにセットされた光ディスク3の半径方向に移動可能に構成されている。制御部9は、これらの各構成を適宜制御して、光学ヘッド4bによるデータの読み書きを行う。
【0027】
ここで、本実施形態では、ブランクスタッカー6の底部(第1収納位置)または作成済みスタッカー7の底部(第2収納位置)に、予め、光学ヘッド4bをクリーニングするためのクリーニングディスク10を1枚収納して保管しておく。そして、制御部9は、必要なタイミングでこのクリーニングディスク10を取り出して光学ヘッド4bのクリーニングを実行するように、ディスクパブリッシャー1の各部を制御する。すなわち、制御部9は、所定のクリーニング実行条件を満たしたか否かを判断し、実行条件を満たした場合には、クリーニングが必要なタイミングであると判断する。そして、この場合には、オートローダー8を制御して、クリーニングディスク10を保管位置から取り出して光学ドライブ4の記録再生位置4aにセットする。そして、データの記録再生時と同様にクリーニングディスク10を回転させ、光学ヘッド4bのレンズ等をクリーニングする。
【0028】
このように、ブランクスタッカー6または作成済みスタッカー7の底部(スタッカー内の最奥の収納位置)をクリーニングディスク10の保管部11として利用する場合、クリーニングの実行タイミングによっては、クリーニングディスク10を取り出す前に、その上に載っている光ディスク3を別の位置に退避させる必要がある。本実施形態では、ブランクスタッカー6および作成済みスタッカー7におけるディスクの収納状況を制御部9によって管理しており、この管理情報に基づき、クリーニングディスク10を取り出すための光ディスク3の退避動作を適切に実行することができる。ブランクスタッカー6および作成済みスタッカー7におけるディスクの収納状況は、例えば、収納したディスク枚数および取り出したディスク枚数をオートローダー8の動作履歴によりカウントし、これに基づいて収納状況を把握する方法や、図示しないセンサーの検出出力によって各スタッカー内の所定の収納位置におけるディスクの有無を把握する方法、あるいは、これらを併用する方法などによって把握することができる。
【0029】
また、制御部9は、ユーザーの設定により、光学ヘッド4bの記録再生部のクリーニングの要否を自動で判断し、必要に応じて自動でクリーニングを実行可能な自動クリーニング実行モード、あるいは、クリーニングを自動で実行せず、外部からクリーニング実行開始命令が入力された場合にクリーニングを実行する自動クリーニング非実行モードのいずれかの動作モードで動作可能となっている。本実施形態では、自動クリーニング実行モードにおいてクリーニングの要否を判断するための判断基準として、前回のクリーニング以降に行った光学ドライブ4におけるデータの記録量、および、前回のクリーニングからの経過時間を用いる。
【0030】
すなわち、制御部9は、光学ドライブ4におけるデータの記録量、例えば、データの書き込み時間、あるいは、データの書き込みが完了したディスクの枚数などを積算する機能を備えている。制御部9は、所定のタイミングで積算用のカウンターなどをリセットして積算を開始し、任意のタイミングで、この積算値を予め設定した基準値と比較することができる。これにより、データの記録量(書き込み時間、書き込み枚数など)が基準量以上となった場合に、光学ヘッド4bの記録再生部のクリーニングの実行条件を満たしたと判断することができる。また、制御部9はタイマーを備えており、所定のタイミングでこのタイマーをリセットして計時を開始し、任意のタイミングで、このタイマーによる計測時間を予め設定した基準時間と比較することができる。これにより、光学ヘッド4bの記録再生部のクリーニングが予め設定した基準時間以上行われていない場合に、クリーニング実行条件を満たしたと判断することができる。
【0031】
(クリーニング実行制御)
図3は、自動クリーニング実行モードにおける光学ヘッドのクリーニングの実行制御のフローチャートである。制御部9は、自動クリーニング実行モードでは、光ディスク3へのデータの書き込み(ディスク発行ジョブ)が終了したときに、図3のフローチャートの処理を開始する。また、自動クリーニング実行モードでは、ディスク発行ジョブを行っていない待機期間中には、一定時間ごとに図3のフローチャートの処理を開始する。
【0032】
制御部9は、まず、ステップS1において、未実行のディスク発行ジョブがあるどうかを確認する。ディスク発行ジョブがある場合には(ステップS1:Yes)、ステップS2に進み、指定されている枚数の光ディスクを発行するためのディスク発行ジョブを実行する。このとき、複数のディスク発行ジョブを保持している場合には、最も古いジョブを実行する。そして、ステップS1に戻る。一方、ディスク発行ジョブを保持していない場合には(ステップS1:No)、ステップS3に進む。
【0033】
ステップS3では、制御部9は、光ディスク3の書き込み枚数を積算するカウンターの現在のカウント値を、予め記憶している基準枚数(例えば、1000枚)と比較する。なお、このカウンターは、後述するようにクリーニング処理の実行毎にリセットされるため、このカウント値は、前回のクリーニング処理以降の光ディスク3の書き込み完了枚数を示している。このステップにおいて、カウント値が基準枚数よりも小さい場合には(ステップS3:No)、ステップS4に進む。一方、カウント値が基準枚数以上の場合には(ステップS3:Yes)、ステップS5に進む。
【0034】
ステップS4では、制御部9は、前回のクリーニング処理を行った時点からの経過時間を計時しているタイマーの現在の計時値を、予め記憶している基準時間(例えば、1000時間)と比較する。そして、タイマーの計時値が基準時間よりも小さい場合には(ステップS4:No)、ここで処理を終了する。一方、タイマーの計時値が基準時間以上の場合には(ステップS4:Yes)、ステップS5に進む。
【0035】
ステップS5では、制御部9は、保管部11に収納しておいたクリーニングディスク10を用いて、光学ヘッド4bのクリーニングを行う。図4は、ステップS5で行われるクリーニング処理の内容を示すフローチャートである。制御部9は、まず、ステップS51において、クリーニングディスク10を保管しているスタッカー(例えば、ブランクスタッカー6)内の光ディスク3の収納状況を参照して、ブランクスタッカー6内に、クリーニングディスク10以外の他の光ディスク3があるか否かを判定する。そして、他の光ディスク3がある場合には(ステップS51:Yes)、ステップS52に進む。一方、他の光ディスク3がない場合には(ステップS51:No)、ステップS53に進む。
【0036】
ステップS52では、制御部9は、クリーニングディスク10上にある他の光ディスク3を1枚ずつ取り出して、もう一方のスタッカー(作成済みスタッカー7/所定の退避位置)に移動させる。具体的には、オートローダー8によって光ディスク3をブランクスタッカー6から1枚ずつピックアップし、作成済みスタッカー7に移動させる。そして、クリーニングディスク10の上にある光ディスク3を全て作成済みスタッカー7に移動させた後に、ステップS53に進む。なお、クリーニングディスク10の保管部11を作成済みスタッカー7に設けていた場合には、ステップS52において、作成済みスタッカー7から光ディスク3を1枚ずつブランクスタッカー6に退避させる。そして、ステップS53に進む。
【0037】
ステップS53では、制御部9は、オートローダー8により、クリーニングディスク10をスタッカー内の保管部11から取り出すピックアップ動作を行う。続いて、ステップS54では、クリーニングディスク10のピックアップが成功したか否かを判定する。ステップS54において、クリーニングディスク10のピックアップが成功した場合には(ステップS54:Yes)、ステップS55に進む。一方、ピックアップが成功しなかった場合、すなわち、保管部11にクリーニングディスク10が収納されていなかった場合には(ステップS54:No)、クリーニングを実行できないため、このままステップS5の処理を終了する。
【0038】
ステップS55に進んだ場合には、制御部9は、光学ドライブ4のトレイを開けると共に、ピックアップしたクリーニングディスク10をトレイに載せて記録再生位置4aにセットする。そして、ステップS56に進む。ステップS56では、光学ドライブ4にセットしたクリーニングディスク10を回転させ、光学ヘッド4bのクリーニングを実行する。そして、クリーニングが終了すると、ステップS57に進む。ステップS57では、光学ドライブ4のトレイを開けてクリーニングディスク10をピックアップし、元の保管部11(例えば、ブランクスタッカー6の底部)に戻す。続いて、ステップS58に進み、ステップS52で光ディスクを退避させた場合には、この光ディスク3を元のスタッカーに戻す。以上により、ステップS5の処理を終了する。
【0039】
次に、制御部9は、ステップS6に進み、先行するステップS5で実際にクリーニングが実施されたか否かを判定する。クリーニングを実施していた場合には(ステップS6:Yes)、ステップS7に進む。ステップS7では、制御部9は、光ディスク3の書き込み枚数を積算するカウンターのカウント値をリセットすると共に、前回のクリーニング処理を行った時点からの経過時間を計時しているタイマーの計時値をリセットする。そして、処理を終了する。一方、クリーニングを実施しなかった場合には(ステップS6:No)、このまま処理を終了する。
【0040】
本実施形態では、以上のように、ディスクパブリッシャー1の内部に予めクリーニングディスク10を保管しておくため、必要に応じて、このクリーニングディスク10を用いて光学ヘッド4bのクリーニングを実行することができる。特に、光ディスク3を収納しておくためのブランクスタッカー6の底部または作成済みスタッカー7の底部をクリーニングディスク10の保管部11として利用すると共に、光ディスク3を搬送するためのオートローダー8を用いてクリーニングディスク10のセット動作および保管部11への収納動作を行っている。このようにすると、ディスクパブリッシャー1のハードウェア構成については全く変更することなく、動作制御の変更と、クリーニングディスク10の準備のみで自動でクリーニングを行うことが可能になる。よって、従来のディスクパブリッシャー1への適用が極めて容易であり、装置コストの上昇を抑制できる。
【0041】
また、本実施形態では、自動でクリーニング時期やその要否を判断してクリーニングを行うことができるため、効率的に読み書き不良の防止および解消を図ることができ、ユーザーの作業負担も少ない。また、光学ヘッドのレンズ等の汚れを原因とする読み書き不良については自動で解消できるため、修理回数を削減することができる。よって、メンテナンスの負担が少ない。更に、クリーニングの実行時期をディスク発行ジョブの実行を妨げないタイミングとしているため、ディスク発行速度を低下させることがない。
【0042】
(改変例)
(1)上記実施形態では、クリーニングディスク10をブランクスタッカー6と作成済みスタッカー7のどちらか一方のみに収納しているため、クリーニングディスク10を収納しているスタッカーに他の光ディスク3が多数収納されているタイミングでクリーニングを実行すると、光ディスク3の退避動作に長い時間がかかってしまう。そこで、改変例1では、ブランクスタッカー6と作成済みスタッカー7の底部にそれぞれ1枚ずつクリーニングディスク10を収納しておき、退避動作に要する時間が短い方のクリーニングディスク10を用いてクリーニングを行う。
【0043】
図5は、改変例1のクリーニング処理のフローチャートである。改変例1では、上記実施形態のステップS5のクリーニング処理を行う場合に、ステップS51に先立って、ステップS50A〜50Cの処理を行う。まず、ステップS50Aにおいて、ブランクスタッカー6と作成済みスタッカー7における光ディスク3の収納数を比較する。例えば、ブランクスタッカー6の方が、作成済みスタッカー7よりも光ディスク3の収納数が少ないか否かを判定する。
【0044】
ブランクスタッカー6の方が収納数が少ない場合には(ステップS50A:Yes)、ステップS50Bに進み、今回のクリーニング処理に用いるクリーニングディスク10として、ブランクスタッカー6内のクリーニングディスク10を選択する。一方、ブランクスタッカー6の収納数が作成済みスタッカー7と同数またはそれ以上であった場合には(ステップS50A:No)、ステップS50Cに進み、作成済みスタッカー7内のクリーニングディスク10を選択する。そして、ステップS51に進み、以降の処理では、選択したスタッカー内のクリーニングディスク10を用いてクリーニングを行う。このようにすると、クリーニングの所要時間を上記実施形態よりも短縮でき、効率的にクリーニングを行うことができる。
【0045】
(2)上記実施形態では、前回のクリーニング終了時点から予め設定した基準時間(例えば、1000時間)以上の時間が経過したこと、あるいは、前回のクリーニング終了後の光学ヘッド4bによる光ディスクの書き込み完了枚数が予め設定した枚数(例えば、1000枚)に達した場合にクリーニング実行条件を満たしたと判断していたが、他の条件を満たしたときにクリーニング実行条件を満たしたと判断するように構成してもよい。例えば、光ディスクの書き込み枚数の代わりに光ディスクの書き込み時間を積算し、積算時間が予め設定した基準時間以上となることをクリーニング実行条件とすることができる。
【0046】
あるいは、前回のクリーニング終了時点からの経過時間が予め設定した基準時間以内であり、且つ、所定の書き込みエラーが発生したこと(例えば、経過時間が基準時間の半分以下であり、且つ、書き込みエラーによるディスク排出が所定枚数以上連続で発生したこと)を、クリーニング実行条件としてもよい。また、所定の書き込みエラーが予め設定した基準回数以上連続で発生したこと(例えば、3回連続で発生したこと)や、所定の書き込みエラーが予め設定した基準頻度以上の頻度で発生したこと(例えば、ディスクを100枚作成する間に、書き込みエラーが5回以上発生すること)を、クリーニング実行条件としてもよい。
【0047】
また、上記の各実行条件のどれかを満たした場合に、それだけではクリーニングを実行せず、その旨をホスト装置の画面やディスクパブリッシャー1の操作パネル等に表示したり、あるいは、ブザーを鳴らすなどの方法によってユーザーに報知してクリーニングを促すこともできる。この場合には、その後にマニュアル操作等によってクリーニングの実行開始命令が入力された場合に、クリーニングの実行条件を満たしたと判断することができる。あるいは、外部からクリーニングの実行開始命令が入力された場合には、それだけでクリーニングの実行条件を満たしたと判断してもよい。例えば、ユーザーがディスクパブリッシャー1のクリーニングボタンのマニュアル操作を行った場合には、クリーニングの実行開始命令が入力されたと判断してクリーニングを実行する。あるいは、ホスト装置からネットワーク経由でクリーニングの実行開始命令を入力することにより、クリーニングを実行することもできる。
【0048】
また、その他の実行条件としては、プリンター5のメンテナンスのタイミングと同期させることが考えられる。例えば、プリンター5の印刷ヘッドのメンテナンス(インクジェットプリンターの場合には、インク吐出ノズルのメンテナンスなど)を所定回数以上(例えば、30回以上)行ったことを、クリーニング実行条件としてもよい。
【0049】
(3)上記実施形態は、光ディスク3を収納しておくためのブランクスタッカー6または作成済みスタッカー7の底部をクリーニングディスク10の保管部11として利用する構成であったが、ブランクスタッカー6および作成済みスタッカー7の内部とは異なる位置に、クリーニングディスク10の保管部11を設けることもできる。例えば、光学ドライブ4、プリンター5、ブランクスタッカー6、作成済みスタッカー7などの各部と干渉せず、且つ、オートローダー8によるディスクの出し入れが可能な余剰スペースに、保管部11を設けることができる。このように、光ディスク3とクリーニングディスク10を別の収納場所に収納する場合には、クリーニングディスク10を取り出すために光ディスク3を退避させる必要がなくなる。従って、上記実施形態におけるステップS51、S52の処理を省略でき、クリーニングに要する時間を短縮できる。
【0050】
また、プリンター5に設けられている光ディスク3の出し入れ用のトレイにクリーニングディスク10の保管部11を設けておき、クリーニングを行わないときにはクリーニングディスク10の上に印刷対象の光ディスク3を載せて印刷し、クリーニングを行うときにはこのトレイからクリーニングディスク10をピックアップして光学ドライブ4にセットすることもできる。
【0051】
(4)上記実施形態は、多数の光ディスク3へのデータの書き込みを連続で行うためのディスクパブリッシャー1に本発明を適用したものであったが、本発明は、光学ドライブおよびディスク搬送手段を有する各種の光ディスク処理装置に適用できる。
【符号の説明】
【0052】
1…ディスクパブリッシャー(光ディスク処理装置)、2…装置ケース、3…光ディスク、3a…印刷面、3b…記録面、4…光学ドライブ、4a…記録再生位置、4b…光学ヘッド、5…プリンター、5a…印刷位置、6…ブランクスタッカー、7…作成済みスタッカー、8…オートローダー(搬送手段)、8a…アーム、8b…移動軸、9…制御部、10…クリーニングディスク、11…保管部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ディスクのデータの記録再生を行うための光学ヘッドと、
当該光学ヘッドをクリーニングするためのクリーニングディスクを保管する保管部と、
前記光学ヘッドによるデータの記録再生を行うための記録再生位置と他の位置との間で前記光ディスクを移動させるための搬送手段と、
前記光学ヘッドおよび前記搬送手段を制御する制御部とを有し、
当該制御部は、
予め設定したクリーニング実行条件を満たした場合に、前記保管部に保管されている前記クリーニングディスクを前記搬送手段により前記記録再生位置に搬送して前記光学ヘッドのクリーニングを実行すると共に、当該クリーニングの終了後には前記クリーニングディスクを前記搬送手段により前記保管部に戻すことを特徴とする光ディスク処理装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記制御部は、以下の(1)〜(6)の少なくともいずれかの条件を満たした場合に、前記クリーニング実行条件を満たしたと判断することを特徴とする光ディスク処理装置。
(1)前回のクリーニング終了時点から予め設定した基準時間以上の時間が経過したこと
(2)前回のクリーニング終了後の前記光学ヘッドによるデータの記録量が予め設定した基準量に達したこと
(3)前回のクリーニング終了時点からの経過時間が予め設定した基準時間以内であり、且つ、所定の書き込みエラーが発生したこと
(4)所定の書き込みエラーが予め設定した基準回数以上連続で発生したこと
(5)所定の書き込みエラーが予め設定した基準頻度以上の頻度で発生したこと
(6)外部からクリーニング実行開始命令が入力されたこと
【請求項3】
請求項2において、
前記制御部は、前記(1)〜(6)の少なくともいずれかの条件を満たし、且つ、前記光学ヘッドによる前記光ディスクへのデータ記録ジョブを保持していない待機状態であることを条件として、前記クリーニング実行条件を満たしたと判断することを特徴とする光ディスク処理装置。
【請求項4】
請求項2または3において、
前記制御部は、前記(1)〜(5)の少なくともいずれかの条件を満たした場合に、そのことをユーザーに報知するための報知処理を行い、
当該報知処理を行った後に前記(6)の条件を満たした場合に、前記クリーニング実行条件を満たしたと判断することを特徴とする光ディスク処理装置。
【請求項5】
請求項2ないし4のいずれかの項において、
自動クリーニング実行モードと、自動クリーニング非実行モードの2つの動作モードを備え、
前記制御部は、
前記自動クリーニング実行モードに設定されているときは、前記(1)〜(6)の少なくともいずれかの条件を満たした場合に前記光学ヘッドのクリーニングを実行し、
前記自動クリーニング非実行モードに設定されているときは、前記(6)の条件を満たした場合に前記光学ヘッドのクリーニングを実行することを特徴とする光ディスク処理装置。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかの項に記載の光ディスク処理装置と、
データ記録前の前記光ディスクを収納するためのブランクスタッカーと、
データ記録済みの前記光ディスクを収納するための作成済みスタッカーとを有するディスクパブリッシャーであって、
前記ブランクスタッカーおよび前記作成済みスタッカーは、前記光ディスクを奥から収納口に向かって順に並べて収納するように構成されており、
前記搬送手段は、前記ブランクスタッカーから前記光ディスクを取り出して前記記録再生位置に搬送すると共に、前記記録再生位置から取り出した前記光ディスクを前記作成済みスタッカーに収納するように構成されており、
前記保管部は、前記ブランクスタッカー内の最奥の第1収納位置、および/または、前記作成済みスタッカー内の最奥の第2収納位置であり、
前記制御部は、
前記光学ヘッドのクリーニングを実行するときには、前記第1収納位置または前記第2収納位置から前記搬送手段によって前記クリーニングディスクを取り出して前記記録再生位置に搬送することを特徴とするディスクパブリッシャー。
【請求項7】
請求項6において、
前記制御部は、
前記光学ヘッドのクリーニングを実行するときには、前記クリーニングディスクよりも前記収納口側に収納されている前記光ディスクを前記搬送手段により所定の退避位置に移動させる退避動作を行った後に、当該クリーニングディスクを取り出して前記記録再生位置に搬送し、
前記クリーニングの終了後には、前記クリーニングディスクを前記搬送手段によってクリーニング前の収納位置に戻した後に、前記退避位置に移動させた前記光ディスクを前記搬送手段によってクリーニング前の収納位置に戻すことを特徴とするディスクパブリッシャー。
【請求項8】
請求項7において、
前記第1収納位置および前記第2収納位置の両方に前記クリーニングディスクが収納されており、
前記制御部は、前記光学ヘッドのクリーニングを実行するときには、前記第1収納位置と前記第2収納位置にある2つの前記クリーニングディスクのうち、前記退避動作に要する時間がより短い方の前記クリーニングディスクを選択して、当該クリーニングディスクを前記記録再生位置に搬送することを特徴とするディスクパブリッシャー。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate