説明

光ディスク装置のドライブ装置

【課題】ティースの取り付けを容易にすることで生産効率を低下させずに、薄型の光ディスク装置のドライブ装置を提供することである。
【解決手段】ドライブ装置において、ティース25は、光ピックアップに固定されるティース本体25aと、ティース本体25aからリードスクリュー側に突出した支持片部25b、25bと、支持片部25b、25bからリードスクリューの軸方向に直交する方向に延出した樹脂バネ片部25c、25cと、樹脂バネ片部25c、25cからリードスクリューの軸方向に平行な方向に形成された板部25dと、板部25dのリードスクリュー側に形成された噛合い歯25e、25eと、噛合い歯25e、25e上方の板部25dからリードスクリュー上方に突出し、リードスクリューを跨いで先端が下方に折れ曲がっているカバー部25jと、ティース本体25aから突出した取手部25kとを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CD、DVD、BD(Blu-ray Disc)等に対して記録/再生を行う光ディスク装置のドライブ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的な光ディスク装置のドライブ装置に備えられる光ピックアップの送り装置は、リードスクリューと、リードスクリューに噛み合ったままそのリードスクリューの回転に追従して送り移動される樹脂製のティースとを備え、さらに、ティースが、ガイドシャフトに沿って移動可能な光ピックアップに取り付けられて上記リードスクリューの軸線に直交する方向に向け片持ち状態に延び出ていると共に、そのティースを背部から弾性付勢してその噛合い歯を上記リードスクリューに対する噛合い方向に付勢するティーススプリングを備えている。そして近年、この光ディスク装置の機構を改善したものが種々提案されている。
【0003】
例えば特許文献1には、ディスク記録面を走査する光ピックアップと、スクリュー軸とこのスクリュー軸に噛み合った噛合い歯を有する樹脂成形体でなる可動ユニットとを備える動力伝達機構と、を有して、上記動力伝達機構の可動ユニットが上記光ピックアップに結合されてその光ピックアップの一部を構成し、かつ、上記光ピックアップの走行路を規定するガイド軸がフレームに取り付けられているディスク装置において、上記光ピックアップの暴走時に上記フレームに具備された受部に受け止められてその光ピックアップの暴走を停止させる当り部が、上記可動ユニットから延び出た片持ち形状のばね片に設けられていると共に、その当り部が上記受部に受け止められて上記ばね片が撓み変形したときに、そのばね片の自由端部を当接させてそのばね片の形態を上記片持ち形状から両持ち形状に変化させるばね片支え部が、上記光ピックアップに設けられている構成が開示されている。
【0004】
また特許文献2には、リードスクリューと、リードスクリューに噛み合ったままそのリードスクリューの回転に追従して送り移動される樹脂製の歯付き体とを備え、上記歯付き体が、傾角調整されるガイド軸に沿って移動可能な光ピックアップに取り付けられて上記リードスクリューの軸線に直交する方向に向け片持ち状態に延び出ていると共に、その歯付き体を背部から弾発付勢してその噛合い歯を上記リードスクリューに対する噛合い方向に付勢するばね体を備える光ピックアップの送り装置において、上記歯付き体の噛合い歯と上記リードスクリューとの噛合い位置に対する上記ばね体による上記歯付き体の付勢位置を、上記噛合い位置よりもその歯付き体の自由端側にオフセットさせてある構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−140547号公報
【特許文献2】特開2008−257826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年の光ディスク装置の小型化の要請に応えるためには、ドライブ装置を薄型化する必要がある。その中で、光ピックアップを搭載するトラバースシャーシを薄型にすることが考えられるが、単に薄型化すると強度不足になる。そこで、トラバースシャーシ底面の開口部分を小さくして補強する必要が出てくる。
【0007】
またドライブ装置の薄型化に伴い、リードスクリュー及びステッピングモーターがトラバースシャーシの上面側から取り付けられる構成になる。そのため、ティースの噛合い歯部分の形状も上下逆になり、噛合い歯部分をリードスクリュー上面側から嵌め込む必要が出てくる。
【0008】
組み立て作業において、ティースは光ピックアップが搭載された状態のトラバースシャーシの底面側から取り付ける。このとき、トラバースシャーシ底面の小さな開口部分から噛合い歯部分をリードスクリューにくぐらせてリードスクリューに嵌め込むとなると、ティースを持っている指がトラバースシャーシに当たって取り付けるのに時間が掛かる。このように、組み立て作業においてティースの取り付けが難しくなり、生産効率が低下するという問題が生じる。
【0009】
本発明は、ティースの取り付けを容易にすることで生産効率を低下させずに、薄型の光ディスク装置のドライブ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明の光ディスク装置のドライブ装置は、光ピックアップと、該光ピックアップを移動可能に支持するガイドシャフトと、リードスクリューと、前記光ピックアップに固定され、前記リードスクリューに向けて片持ち状態に延出し、噛合い歯が前記リードスクリューに噛合し、前記リードスクリューの回転に追従して送り移動される樹脂製のティースと、上記各部材を搭載するトラバースシャーシとを備え、前記ティースは、前記光ピックアップに固定されるティース本体と、該ティース本体から前記リードスクリュー側に突出した支持片部と、支持片部の突出端に基部を有して前記リードスクリューの軸方向に直交する方向に延出した樹脂バネ片部と、該樹脂バネ片部の延出端に基部を有して前記リードスクリューの軸方向に平行な方向に形成された板部と、該板部の前記リードスクリュー側に形成された前記噛合い歯と、該噛合い歯上方の前記板部から前記リードスクリュー上方に突出し、前記リードスクリューを跨いで先端が下方に折れ曲がっているカバー部と、前記ティース本体から突出した取手部とを備えることを特徴とする。
【0011】
上記の光ディスク装置のドライブ装置において、前記取手部は、前記ティースを取り付ける際に前記トラバースシャーシの開口部に位置するように配設されていることが望ましい。
【0012】
また上記の光ディスク装置のドライブ装置において、前記ティースは、前記トラバースシャーシの底面側から前記光ピックアップの底面に取り付けられることが望ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によると、ティースに取手部を設けることにより、ティースの取り付けを容易にし、生産効率を低下させずに薄型の光ディスク装置のドライブ装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1A】本発明の光ディスク装置のドライブ装置の平面図である。
【図1B】本発明の光ディスク装置のドライブ装置の正面図である。
【図1C】本発明の光ディスク装置のドライブ装置の左側面図である。
【図1D】本発明の光ディスク装置のドライブ装置の右側面図である。
【図1E】本発明の光ディスク装置のドライブ装置の背面図である。
【図1F】本発明の光ディスク装置のドライブ装置の底面図である。
【図2A】図1Aにおいてカバーとディスクトレイとを取り除いた図である。
【図2B】図1Bにおいてカバーとディスクトレイとを取り除いた図である。
【図2C】図1Cにおいてカバーとディスクトレイとを取り除いた図である。
【図2D】図1Dにおいてカバーとディスクトレイとを取り除いた図である。
【図2E】図1Eにおいてカバーとディスクトレイとを取り除いた図である。
【図2F】図1Fにおいてカバーとディスクトレイとを取り除いた図である。
【図3A】本発明のトラバースアッシー及びレバーアームの平面図である。
【図3B】本発明のトラバースアッシー及びレバーアームの正面図である。
【図3C】本発明のトラバースアッシー及びレバーアームの左側面図である。
【図3D】本発明のトラバースアッシー及びレバーアームの右側面図である。
【図3E】本発明のトラバースアッシー及びレバーアームの背面図である。
【図3F】本発明のトラバースアッシー及びレバーアームの底面図である。
【図4A】本発明のトラバースアッシーの平面図である。
【図4B】本発明のトラバースアッシーの正面図である。
【図4C】本発明のトラバースアッシーの左側面図である。
【図4D】本発明のトラバースアッシーの右側面図である。
【図4E】本発明のトラバースアッシーの背面図である。
【図4F】本発明のトラバースアッシーの底面図である。
【図5A】本発明のティースの平面図である。
【図5B】本発明のティースの正面図である。
【図5C】本発明のティースの左側面図である。
【図5D】本発明のティースの右側面図である。
【図5E】本発明のティースの背面図である。
【図5F】本発明のティースの底面図である。
【図6A】比較例のティースの平面図である。
【図6B】比較例のティースの正面図である。
【図6C】比較例のティースの左側面図である。
【図6D】比較例のティースの右側面図である。
【図6E】比較例のティースの背面図である。
【図6F】比較例のティースの底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1A〜図1Fは本発明の光ディスク装置のドライブ装置の六面図であり、図1Aは平面図、図1Bは正面図、図1Cは左側面図、図1Dは右側面図、図1Eは背面図、図1Fは底面図である。また、図2A〜図2Fは図1A〜図1Fにおいてそれぞれ上面のカバーとディスクトレイとを取り除いた状態の図である。また、図3A〜図3Fはトラバースアッシー14及びレバーアーム15の六面図であり、図3Aは平面図、図3Bは正面図、図3Cは左側面図、図3Dは右側面図、図3Eは背面図、図3Fは底面図である。また、図4A〜図4Fはトラバースアッシー14の六面図であり、図4Aは平面図、図4Bは正面図、図4Cは左側面図、図4Dは右側面図、図4Eは背面図、図4Fは底面図である。
【0016】
光ディスク装置は外観を形成する装置本体の筐体内にドライブ装置10を収容している。ドライブ装置10は、ドライブ装置10の各部材を収容するローダーシャーシ11と、ローダーシャーシ11の上面開口部を覆うカバー12と、光ディスクを搬送するディスクトレイ13と、ディスクトレイ13の搬送方向(前後方向)に略垂直な方向(上下方向)に旋回して昇降可能なトラバースアッシー14と、トラバースアッシー14の下面の一部(本実施形態では下面の前端付近)を覆ってトラバースアッシー14を支持するとともに上下動する平面視略U字型のレバーアーム15と、レバーアーム15の前部とカム係合し、左右方向(ディスクトレイ13の搬送方向及びトラバースアッシー14の昇降方向と略直交する方向)に移動してレバーアーム15を上下動させるカムスライダー16と、ディスクトレイ13及びカムスライダー16を複数のギヤを介して駆動するモーター(不図示)とを備えている。
【0017】
トラバースアッシー14は、各部材を載せるためのトラバースシャーシ20と、光ピックアップユニット(OPU)21と、OPU21を光ディスクの径方向(前後方向)に移動可能に支持する2本のガイドシャフト22、22と、OPU21駆動用のステッピングモーター23と、ステッピングモーター23に接続されたリードスクリュー24と、OPU21に固定され、リードスクリュー24に向けて片持ち状態に延出し、噛合い歯がリードスクリュー24に噛合し、リードスクリュー24の回転に追従して送り移動される樹脂製のティース25と、噛合い歯をリードスクリュー24に対する噛合い方向に付勢するティーススプリング32(図3F参照)と、トラバースシャーシ20の上面の前寄り部分に設けられ、光ディスクを回転させるスピンドルモーター26と、スピンドルモーター26を載せたスピンドルモーター用PCB(プリント基板)27(図4B参照)と、トラバースシャーシ20の下面に設けられ、ドライブ装置10全体を制御するためのPCB28(図4F参照)と、一端がスピンドルモーター用PCB27に接続され、トラバースシャーシ20の前方からトラバースシャーシ20の下側に回り込んでトラバースシャーシ20とレバーアーム15の間を通ってPCB28に他端が接続されたスピンドルモーター用FFC(フレキシブルフラットケーブル)29(図4A参照)とを備えている。
【0018】
トラバースシャーシ20には、OPU21及びティース25が後端に位置したときに対向する部分に開口部20aが形成されており、そこからティース25等を取り付けることができるようになっている。トラバースアッシー14は、トラバースシャーシ20の前端2点で係止手段30、30によりレバーアーム15に係止され、トラバースシャーシ20の後端2点で係止手段31、31によりローダーシャーシ11に係止されている。係止手段30、31は、ゴム製のOリング及びビスである。
【0019】
上記構成の光ディスク装置において、引き出された状態のディスクトレイ13に光ディスクが載置されると、モーターの駆動によりディスクトレイ13がディスク装置10内に搬送される。ディスクトレイ13が所定位置に配されると、ディスクトレイ13へのモーターの駆動力の伝達が解除されてディスクトレイ13が停止し、モーターの駆動によりカムスライダー16が移動し、トラバースアッシー14を上昇させる。これにより、トラバースアッシー14が光ディスクに係合し、光ディスクがチャックされる。
【0020】
光ディスクがチャックされると、カムスライダー16へのモーターの駆動力伝達が解除されてカムスライダー16及びトラバースアッシー14が停止する。続いてステッピングモーター23の駆動によりOPU21が所定位置に移動し、光ディスクに対して記録又は再生を行う。また、光ディスクを取り出す際には上記と逆の動作が行われる。
【0021】
次に、ティース25の構造について詳しく説明する。図5A〜図5Fはティース25の六面図であり、図5Aは平面図、図5Bは正面図、図5Cは左側面図、図5Dは右側面図、図5Eは背面図、図5Fは底面図である。
【0022】
ティース25は、POM(polyoxymethylene)等を射出成形等して形成され、OPU21の下面側にビス等で固定されるティース本体25aと、ティース本体25aからリードスクリュー24側に突出した複数(本実施形態では2つ)の支持片部25b、25bと、それぞれの支持片部25b、25bの突出端に基部を有してリードスクリュー24の軸方向に直交する方向に延出した複数(本実施形態では2つ)の樹脂バネ片部25c、25cと、樹脂バネ片部25c、25cの延出端に基部を有してリードスクリュー24の軸方向に平行な方向に形成された板部25dと、板部25dのリードスクリュー24側に形成された突条の噛合い歯25e、25eと、噛合い歯25e、25eの上方の板部25dの端部から水平にリードスクリュー24上方に突出し、リードスクリュー24を跨いで先端が下方に折れ曲がってリードスクリュー24の側方まで覆うように延びているカバー部25jと、ティース本体25aから突出した取手部25kとを備えている。
【0023】
本実施形態では、樹脂バネ片部、25cの厚みが支持片部、25bの厚みより薄く形成されている。また、樹脂バネ片部25c、25cの平面視の幅は支持片部25b、25bの平面視の幅より狭くなっている。
【0024】
取手部25kは、ティース本体25aの後端部の右側面から突出した板状の部材であり、手の2本の指(例えば親指と人差し指)で摘める大きさである。取手部25kの形状には特に限定はなく、トラバースシャーシ20の開口部20aの形状に合わせて折れ曲がっていてもよく、例えばL字型等でもよい。また取手部25kの形成位置は、指で摘んで取り付け可能な位置であればよく、本実施形態ではティース25を取り付ける際にトラバースシャーシ20の開口部20aに位置するように配設されている。
【0025】
組み立て作業において、ティース25はOPU21が搭載された状態のトラバースシャーシ20の底面側から取り付ける。このとき、PCB28及びPCBに接続される各FFC(図3F又は図4F参照)はまだトラバースシャーシ20に取り付けられておらず、トラバースシャーシ20の底面側から開口部20a全体が見える状態である。この状態で、ティース25の取付部25kを指で摘まみ、トラバースシャーシ20の底面側からの作業において、そのカバー部25jを開口部20aに臨むリードスクリュー24にくぐらせてリードスクリュー24に嵌め込み、ティース本体25aのビス孔25mをOPU21底面のビス孔に重ね、用意したビスで固定する。
【0026】
この一連のティース25の組み立て作業において、取手部25kの延長上には開口部20aが存在するので、取手部25kを摘んでいる指がトラバースシャーシ20に当たることはなく、容易に取り付けることができる。したがって、少なくとも従来と同等の作業時間でティース25をOPU21に取り付けることができるので生産効率が低下することはない。
【0027】
ティーススプリング32は、コイル状の圧縮バネであり、樹脂バネ片部25c同士の間に、ティース本体25aと板部25dとを付勢するように配設されている。具体的には、ティース本体25aと板部25dとが対向する部分にそれぞれ突起25g、25hが対向して形成されており、突起25g、25hにティーススプリング32の両端部がそれぞれ嵌め込まれることで、ティーススプリング32が抜け落ちないように支持されている。
【0028】
このような構成においてステッピングモーター23が駆動すると、リードスクリュー24が回転し、ティース25の噛合い歯25e、25eに駆動力が伝達され、ティース25及びそれに固定されたOPU21がガイドシャフト22、22に沿って送り移動される。
【0029】
一方、比較例として薄型化に対応していないティースについて説明する。図6A〜図6Fは比較例のティースの六面図であり、図6Aは平面図、図6Bは正面図、図6Cは左側面図、図6Dは右側面図、図6Eは背面図、図6Fは底面図である。
【0030】
このティース100は、OPUの下面側にビス等で固定されるティース本体100aと、ティース本体100aからリードスクリュー側に突出した2つの支持片部100b、100bと、それぞれの支持片部100b、100bの突出端に基部を有してリードスクリューの軸方向に直交する方向に延出した2つの樹脂バネ片部100c、100cと、樹脂バネ片部100c、100cの延出端に基部を有してリードスクリューの軸方向に平行な方向に形成された板部100dと、板部100dのリードスクリュー側に形成された噛合い歯100e、100eと、噛合い歯100e、100eの下方の板部100dの端部から水平にリードスクリュー下方に突出し、リードスクリューを跨いで先端が上方に折れ曲がってリードスクリューの側方まで覆うように延びているカバー部100jと、ティーススプリングの両端部がそれぞれ嵌め込まれる突起100g、100hを備えている。
【0031】
本発明のティース25と比較例のティース100とを比較すると、本発明のティース25は比較例のティース100よりも顕著に薄くなっている。
【0032】
比較例のティース100の組み立て作業において、ティース100はOPUが搭載された状態のトラバースシャーシの底面側から取り付ける。ティース本体100aの長手方向の両端を挟むように指で摘まみ、トラバースシャーシの底面側からの作業において、そのカバー部100jをリードスクリューに上から被せて噛合い歯をリードスクリューに噛合させ、ティース本体100aのビス孔100mをOPUのビス孔に重ね、用意したビスで固定する。
【0033】
この一連のティース100の組み立て作業において、ティース100はトラバースシャーシの底面側からを載せるだけなので取手部がなくてもあまり問題とならない。しかし、薄型に対応させるために、ティース100を薄型化してカバー部100jを上下逆に形成した場合、トラバースシャーシ20の小さな開口部20aを介して設置することは指がトラバースシャーシ20に当たって困難であり、生産効率が低下する。
【0034】
以上より、本発明のティース25は容易に取り付けることができるので、生産効率を低下させずに薄型の光ディスク装置のドライブ装置を実現することができる。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、CD、DVD、BD等に対して記録/再生を行う光ディスク装置に利用でき、例えば、BD・DVDプレーヤ、BD・DVDレコーダ、テレビ一体型BD・DVDレコーダ、BD・DVD記録再生装置搭載のパーソナルコンピュータなどが挙げられる。
【符号の説明】
【0036】
10 ドライブ装置
20 トラバースシャーシ
20a 開口部
21 光ピックアップ
22 ガイドシャフト
24 リードスクリュー
25 ティース
25a ティース本体
25b 支持片部
25c 樹脂バネ片部
25d 板部
25e 噛合い歯
25j カバー部
25k 取手部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ピックアップと、
該光ピックアップを移動可能に支持するガイドシャフトと、
リードスクリューと、
前記光ピックアップに固定され、前記リードスクリューに向けて片持ち状態に延出し、噛合い歯が前記リードスクリューに噛合し、前記リードスクリューの回転に追従して送り移動される樹脂製のティースと、
上記各部材を搭載するトラバースシャーシとを備え、
前記ティースは、前記光ピックアップに固定されるティース本体と、該ティース本体から前記リードスクリュー側に突出した支持片部と、支持片部の突出端に基部を有して前記リードスクリューの軸方向に直交する方向に延出した樹脂バネ片部と、該樹脂バネ片部の延出端に基部を有して前記リードスクリューの軸方向に平行な方向に形成された板部と、該板部の前記リードスクリュー側に形成された前記噛合い歯と、該噛合い歯上方の前記板部から前記リードスクリュー上方に突出し、前記リードスクリューを跨いで先端が下方に折れ曲がっているカバー部と、前記ティース本体から突出した取手部とを備えることを特徴とする光ディスク装置のドライブ装置。
【請求項2】
前記取手部は、前記ティースを取り付ける際に前記トラバースシャーシの開口部に位置するように配設されていることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置のドライブ装置。
【請求項3】
前記ティースは、前記トラバースシャーシの底面側から前記光ピックアップの底面に取り付けられることを特徴とする請求項1又は2記載の光ディスク装置のドライブ装置。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図6F】
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【公開番号】特開2012−164397(P2012−164397A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−24478(P2011−24478)
【出願日】平成23年2月7日(2011.2.7)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】