光モジュール
【課題】部品点数及び組立工数の低減を図りつつ、下筐体と上筐体とを確実に保持固定することができる光モジュールを提供する。
【解決手段】光モジュール1は、素子収容壁部5を有する下筐体2と、この下筐体2に回動可能に取り付けられた上筐体3とを備えている。上筐体3の裏面には係止用突起19が突設されており、この係止用突起19の先端部には爪部20が設けられている。素子収容壁部5の部材収容凹部には、電磁シールド部材21が嵌入されている。電磁シールド部材21の上部中央には、下筐体2と上筐体3とを係止するためのU字状の板バネ部25が設けられている。板バネ部25は、係止用突起19の爪部20と係合する。具体的には、下筐体2に対して上筐体3を閉じると、板バネ部25の先端が爪部20の受け面に当接した状態で、爪部20が板バネ部25を付勢力に抗して弾性変形させる。
【解決手段】光モジュール1は、素子収容壁部5を有する下筐体2と、この下筐体2に回動可能に取り付けられた上筐体3とを備えている。上筐体3の裏面には係止用突起19が突設されており、この係止用突起19の先端部には爪部20が設けられている。素子収容壁部5の部材収容凹部には、電磁シールド部材21が嵌入されている。電磁シールド部材21の上部中央には、下筐体2と上筐体3とを係止するためのU字状の板バネ部25が設けられている。板バネ部25は、係止用突起19の爪部20と係合する。具体的には、下筐体2に対して上筐体3を閉じると、板バネ部25の先端が爪部20の受け面に当接した状態で、爪部20が板バネ部25を付勢力に抗して弾性変形させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子や受光素子等の光素子を有する光モジュールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の光モジュールとしては、例えば特許文献1に記載されているように、発光素子及び受光素子と電気回路基板とを収容する下筐体と、この下筐体の内部を覆う上筐体とを備えたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開:WO03/071327
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術においては、以下の問題点が存在する。即ち、下筐体に対して上筐体を閉じたときに、下筐体と上筐体との間にガタツキが存在すると、モジュール内で発生するEMIノイズを効果的に抑制することが困難となる。このため、下筐体と上筐体との間に生じるガタツキを無くすために、下筐体と上筐体とをネジ止めしている。しかし、この場合には部品点数の増大、またはタップ加工工程の追加によるコストアップ及び組立工数の増大につながる。
【0005】
本発明の目的は、部品点数及び組立工数の低減を図りつつ、下筐体と上筐体とを確実に保持固定することができる光モジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の光モジュールは、光素子を収容する素子収容部を有する下筐体と、下筐体に回動可能に取り付けられ、素子収容部を含む領域を覆う上筐体と、素子収容部に装着された補助部材と、下筐体と上筐体とを係止する係止手段とを備え、係止手段は、補助部材の上部に設けられた係止用弾性部と、上筐体に設けられ、係止用弾性部と係合する係止用突起とを有することを特徴とするものである。
【0007】
このような本発明の光モジュールにおいては、下筐体に対して上筐体を回動させて閉じると、上筐体に設けられた係止用突起部が、下筐体に保持された補助部材の上部に設けられた係止用弾性部を付勢力に抗して弾性変形させることで、下筐体と上筐体とが係止されるようになる。このとき、係止用弾性部の付勢力によって係止用突起が下筐体に対して押し付けられるため、下筐体と上筐体とのガタツキが抑えられる。また、下筐体と上筐体とのガタツキ(隙間)を無くすために、下筐体と上筐体とをネジ止め固定しなくて済む。以上により、光モジュールの部品点数及び組立工数を低減しつつ、下筐体と上筐体とを確実に保持固定することができる。
【0008】
好ましくは、係止手段により下筐体と上筐体とが係止された状態において、下筐体及び上筐体を一緒に挟み込んで固定する固定部材を更に備える。この場合には、固定部材によって下筐体と上筐体とをより確実に保持固定することができる。
【0009】
また、好ましくは、係止用弾性部は、U字状に曲げられた板バネ構造を有し、係止用突起の先端部には、係止用弾性部の先端を受ける爪部が設けられている。この場合には、係止手段の構造を簡単にしつつ、下筐体と上筐体とのガタツキを抑えることができる。
【0010】
さらに、好ましくは、素子収容部には、光素子を下筐体の前後方向に対して位置決めするための壁が設けられており、補助部材には、光素子に設けられたフランジ部を壁に押し付ける複数の押付用弾性部が設けられている。この場合には、光素子に設けられたフランジ部を壁に押し付ける部品を別途用意しなくて済むため、光モジュールの部品点数を更に削減することができる。
【0011】
また、好ましくは、下筐体は、下筐体の左右両側に配置された1対の側壁を有し、各側壁の後端部の上面は、下筐体の後側に向かって下がるような傾斜面となっており、各側壁の後端部の内側面には、断面半円状の回転軸用凸部が設けられており、上筐体の後端部の上面は、各側壁の後端部の上面と面一となっており、上筐体の後端部の両側面には、回転軸用凸部と嵌合する断面半円状の回転軸用凹部が設けられている。下筐体における各側壁の後端部の上面を下筐体の後側に向かって下がるような傾斜面とし、上筐体の後端部の上面を各側壁の後端部の上面と面一つまり傾斜面とすることにより、例えばケージに覆われたホストコネクタに光モジュールを接続する場合に、光モジュールをケージ内に挿入しやすくなる。また、下筐体における各側壁の内側面に断面半円状の回転軸用凸部を設け、上筐体の後端部の両側面に、回転軸用凸部と嵌合する断面半円状の回転軸用凹部を設けることにより、例えば光モジュールをケージ内に挿入するときに、ケージ内に配置された接続用端子が上筐体の後端部に引っ掛かりにくくなる。
【0012】
さらに、好ましくは、下筐体における素子収容部の後側には、光素子と物理的に接続される電気回路基板を収容する領域が設けられており、補助部材は、電気回路基板で発生する電磁ノイズをシールドする機能を有している。この場合には、電気回路基板で発生する電磁ノイズをシールドする部材を別途用意しなくて済むため、光モジュールの部品点数を更に削減することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、部品点数及び組立工数の低減を図りつつ、下筐体と上筐体とを確実に保持固定し、EMIノイズの抑制効果を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係わる光モジュールの一実施形態の一部を示す斜視図である。
【図2】下筐体及び上筐体の分解斜視図である。
【図3】下筐体に光素子及び電気回路基板が収容された状態を示す斜視図である。
【図4】上筐体を裏面側から見たときの斜視図である。
【図5】下筐体に電磁シールド部材が装着された状態を示す部分斜視図である。
【図6】電磁シールド部材の外観を示す斜視図である。
【図7】下筐体に光素子が収容された状態を示す断面図である。
【図8】下筐体に対して上筐体を閉じたときの状態を示す断面図である。
【図9】下筐体及び上筐体に固定部材が装着された状態を示す斜視図である。
【図10】固定部材の外観を示す斜視図である。
【図11】光モジュールを別の角度から見たときの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係わる光モジュールの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明に係わる光モジュールの一実施形態の一部を示す斜視図である。同図において、本実施形態の光モジュール1は、下筐体2と、この下筐体2に回動可能に取り付けられた上筐体3とを備えている。下筐体2及び上筐体3は、例えばアルミダイカスト品である。
【0017】
下筐体2は、図1及び図2に示すように、光コネクタ(図示せず)が挿入される2つのレセプタクル4aを有するレセプタクル壁部4と、このレセプタクル壁部4の後側に設けられた素子収容壁部5とを有している。
【0018】
図3に示すように、下筐体2内における素子収容壁部5を含む領域には、2つの光素子(発光素子及び受光素子)6が並んで収容される。また、下筐体2内における各光素子6の後側の領域には、各光素子6と物理的に接続された電気回路基板7が収容される。電気回路基板7には、光素子6を駆動する駆動IC等の電子部品が実装されている。
【0019】
また、下筐体2は、レセプタクル壁部4の左右両側から後方に延びる1対の側壁8を有している。各側壁8の後端部の上面8aは、下筐体2の後側に向かって下がるような傾斜面となっている。各側壁8の内側面の後部上端部には、断面半円状の回転軸用凸部9が設けられている。
【0020】
素子収容壁部5は、各レセプタクル4aと連通した2つの挿通孔10aを有する前壁10と、この前壁10の後側に設けられ、前壁10よりも高さの低い後壁11とを有している。素子収容壁部5における前壁10と後壁11との間には、後述する電磁シールド部材21(図5参照)を装着するための部材収容凹部12が形成されている。
【0021】
前壁10の中央上端部には、断面矩形状の切り欠き13が形成されている。前壁10の上部における各挿通孔10aの左右両側には、下筐体2の前後方向に延びる溝部14がそれぞれ形成されている。後壁11は、光素子6を下筐体2の前後方向に対して位置決めするための壁である。後壁11には、2つの曲面凹状部15が下筐体2の幅方向に並んで形成されている。
【0022】
上筐体3は、下筐体2における各光素子6及び電気回路基板7を収容する領域を覆うように、下筐体2の後端部に設けられた各回転軸用凸部9を介して回動可能に取り付けられている。上筐体3の後端部の上面3aは、上筐体3の後側に向かって下がるような傾斜面となっている。上筐体3を下筐体2に対して閉じた状態では、上筐体3の後端部の上面3aは各側壁8の後端部の上面8aと面一となっている。上筐体3の両側面の後部上端部には、下筐体2の各回転軸用凸部9と嵌合する断面半円状の回転軸用凹部16がそれぞれ形成されている。
【0023】
図4に示すように、上筐体3の裏面の前側部分には、突壁17が突設されている。突壁17には、2つの曲面凹状部18が上筐体3の幅方向に並んで形成されている。曲面凹状部18は、後壁11に形成された曲面凹状部15と協働して、光素子6を挿通させる円形の挿通孔を形成する。上筐体3の裏面における突壁17の前側には、係止用突起19が突設されている。係止用突起19の先端部には、爪部20が設けられている。
【0024】
下筐体2の素子収容壁部5に形成された部材収容凹部12には、図3及び図5に示すように、例えば鉄合金、アルミ合金、銅合金等で形成された板金部品からなる電磁シールド部材21が嵌入されている。電磁シールド部材21は、電気回路基板7で発生するノイズを外部に漏らさないように遮蔽する部材である。
【0025】
図6に示すように、電磁シールド部材21の上部には、素子収容壁部5の前壁10に形成された溝部14と係合する左右2つの引っ掛け片22が設けられている。これらの引っ掛け片22を図5に示すように溝部14に差し込むことで、電磁シールド部材21が部材収容凹部12から抜け出ようとしても、各引っ掛け片22が前壁10に引っ掛かるため、電磁シールド部材21が部材収容凹部12から抜け出ることは無い。
【0026】
電磁シールド部材21は、光素子6を挿通させる2つの挿通孔23を有している。電磁シールド部材21における各挿通孔23の周りには、光素子6を下筐体2の前後方向に対して位置決めするための平板状の板バネ部24が3つずつ設けられている。これらの板バネ部24は、図7に示すように、光素子6に設けられたフランジ部6aを付勢力(バネ力)により後壁11に押し付けることで、光素子6を下筐体2の前後方向に対して位置合わせする。
【0027】
電磁シールド部材21の上部中央には、下筐体2と上筐体3とを係止するためのU字状の板バネ部25が設けられている。板バネ部25は、電磁シールド部材21の上方側に対してU字状に曲げられている。板バネ部25は、図8に示すように、上筐体3に設けられた係止用突起19の爪部20と係合する。
【0028】
具体的には、下筐体2に対して上筐体3を閉じると、係止用突起19が前壁10の切り欠き13に入り込み、板バネ部25の先端が爪部20の受け面に当接した状態で、爪部20が板バネ部25を付勢力に抗して弾性変形させる。なお、爪部20の受け面は、係止用突起19の延在方向に対して所定の角度(例えば45度)で傾斜している。
【0029】
このとき、板バネ部25の付勢力によって係止用突起19が前壁10に対して押さえ付けられる。このため、下筐体2と上筐体3とががたつくこと無く係止されるようになる。
【0030】
また、光モジュール1は、図9に示すように、下筐体2に対して上筐体3を閉じた状態で、下筐体2及び上筐体3を一緒に挟み込んで固定する断面略矩形状の固定部材26を更に備えている。固定部材26は、例えば鉄合金、アルミ合金、銅合金等で形成された板金部品からなっている。固定部材26には、歯型状に配置された複数のフィンガー部26aが設けられている。
【0031】
図10に示すように、固定部材26の上面部には、2つの円形状の貫通孔27が形成されている。固定部材26の下面部の中央部には、左右両側から上面部に向けて屈曲してなる屈曲突部28が設けられている。
【0032】
上筐体3の上面には、図1等に示すように、固定部材26の各貫通孔27と嵌合する2つの円形状の突起29が設けられている。下筐体2の底面には、図11に示すように、固定部材26の屈曲突部28と嵌合する凹部30が形成されている。固定部材26が下筐体2及び上筐体3に装着されるときは、図9に示すように固定部材26の各貫通孔27に上筐体3の各突起29が嵌まると共に、固定部材26の屈曲突部28が下筐体2の凹部30に挿入された状態となる。
【0033】
以上のように構成された光モジュール1は、図示しない基板上のホストコネクタと接続される。ホストコネクタは、ハウジングゲージにより覆われている。光モジュール1をホストコネクタに接続するときは、光モジュール1をハウジングゲージ内に挿入することになる。このとき、下筐体2の後端部の上面8a及び上筐体3の後端部の上面3aは、いずれも後側に向かって下がるような傾斜面となっている。このため、光モジュール1をハウジングゲージに引っ掛けること無くハウジングゲージ内にスムーズに挿入することができる。
【0034】
また、ハウジングゲージ内には、電気的接続をとるためのバネ状の接続用端子が配置されている。ここで、下筐体2の後部上端部には、断面半円状の回転軸用凸部9が設けられ、上筐体3の後部上端部には、回転軸用凸部9と嵌合する断面半円状の回転軸用凹部16が形成されている。つまり、回転軸用凹部16には深い隙間は存在していない。このため、光モジュール1をハウジングゲージ内に挿入する際に、接続用端子が上筐体3に引っ掛かりにくくなる。また、固定部材26には複数のフィンガー部26aが設けられているので、接続用端子と筐体2,3との電気的接続がフィンガー部26aを介して確実に行われる。
【0035】
以上のように本実施形態にあっては、下筐体2に装着される電磁シールド部材21の上部にU字状の板バネ部25を設け、上筐体3の裏面に、板バネ部25の先端を受ける爪部20を有する係止用突起19を設けることにより、板バネ部25の弾性変形を利用して上筐体3を下筐体2に係止するようにしたので、下筐体2と上筐体3とのガタツキが抑えられる。これにより、下筐体2と上筐体3とを確実に保持固定することができる。また、下筐体2と上筐体3とのガタツキ(隙間)を無くすために、下筐体2と上筐体3とをネジで固定したり、下筐体2と上筐体3との間に柔軟なシートやゲル等を介在させなくて済む。従って、光モジュールの部品点数を低減することができる。これにより、低コスト化を図ると共に、組立工数を低減することができる。
【0036】
また、下筐体2及び上筐体3を一緒に挟み込んで固定する固定部材26を設けたので、何らかの要因により下筐体2と上筐体3との係止状態が一時的に解除されても、下筐体2と上筐体3との保持固定状態を維持することができる。
【0037】
以上のように下筐体2と上筐体3との隙間を無くすように両者を保持固定するので、光モジュール1のEMIノイズの抑制効果を向上させることが可能となる。
【0038】
また、電磁シールド部材21に、上筐体3を下筐体2に係止するための板バネ部25と、光素子6を下筐体2の前後方向に対して位置決めするための複数の板バネ部24とを設けたので、これらの板バネ部を有する別の部材を用意する必要が無い。従って、光モジュール1の部品点数を増やさずに済むので、更なる低コスト化を図ることができる。
【0039】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、電磁シールド部材21に、上筐体3を下筐体2に係止するための板バネ部25と、光素子6を下筐体2の前後方向に対して位置決めするための複数の板バネ部24とを設けたが、特にそのような構成には限られず、板バネ部25及び複数の板バネ部24を有する部材を、電気回路基板7で発生するノイズをシールドする部材とは別に設けるようにしても良い。
【符号の説明】
【0040】
1…光モジュール、2…下筐体、3…上筐体、3a…上面(傾斜面)、5…素子収容壁部(素子収容部)、6…光素子、6a…フランジ部、7…電気回路基板、8…側壁、8a…上面(傾斜面)、9…回転軸用凸部、11…後壁、16…回転軸用凹部、19…係止用突起(係止手段)、20…爪部、21…電磁シールド部材(補助部材)、24…板バネ部(押付用弾性部)、25…板バネ部(係止用弾性部、係止手段)、26…固定部材。
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子や受光素子等の光素子を有する光モジュールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の光モジュールとしては、例えば特許文献1に記載されているように、発光素子及び受光素子と電気回路基板とを収容する下筐体と、この下筐体の内部を覆う上筐体とを備えたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開:WO03/071327
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術においては、以下の問題点が存在する。即ち、下筐体に対して上筐体を閉じたときに、下筐体と上筐体との間にガタツキが存在すると、モジュール内で発生するEMIノイズを効果的に抑制することが困難となる。このため、下筐体と上筐体との間に生じるガタツキを無くすために、下筐体と上筐体とをネジ止めしている。しかし、この場合には部品点数の増大、またはタップ加工工程の追加によるコストアップ及び組立工数の増大につながる。
【0005】
本発明の目的は、部品点数及び組立工数の低減を図りつつ、下筐体と上筐体とを確実に保持固定することができる光モジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の光モジュールは、光素子を収容する素子収容部を有する下筐体と、下筐体に回動可能に取り付けられ、素子収容部を含む領域を覆う上筐体と、素子収容部に装着された補助部材と、下筐体と上筐体とを係止する係止手段とを備え、係止手段は、補助部材の上部に設けられた係止用弾性部と、上筐体に設けられ、係止用弾性部と係合する係止用突起とを有することを特徴とするものである。
【0007】
このような本発明の光モジュールにおいては、下筐体に対して上筐体を回動させて閉じると、上筐体に設けられた係止用突起部が、下筐体に保持された補助部材の上部に設けられた係止用弾性部を付勢力に抗して弾性変形させることで、下筐体と上筐体とが係止されるようになる。このとき、係止用弾性部の付勢力によって係止用突起が下筐体に対して押し付けられるため、下筐体と上筐体とのガタツキが抑えられる。また、下筐体と上筐体とのガタツキ(隙間)を無くすために、下筐体と上筐体とをネジ止め固定しなくて済む。以上により、光モジュールの部品点数及び組立工数を低減しつつ、下筐体と上筐体とを確実に保持固定することができる。
【0008】
好ましくは、係止手段により下筐体と上筐体とが係止された状態において、下筐体及び上筐体を一緒に挟み込んで固定する固定部材を更に備える。この場合には、固定部材によって下筐体と上筐体とをより確実に保持固定することができる。
【0009】
また、好ましくは、係止用弾性部は、U字状に曲げられた板バネ構造を有し、係止用突起の先端部には、係止用弾性部の先端を受ける爪部が設けられている。この場合には、係止手段の構造を簡単にしつつ、下筐体と上筐体とのガタツキを抑えることができる。
【0010】
さらに、好ましくは、素子収容部には、光素子を下筐体の前後方向に対して位置決めするための壁が設けられており、補助部材には、光素子に設けられたフランジ部を壁に押し付ける複数の押付用弾性部が設けられている。この場合には、光素子に設けられたフランジ部を壁に押し付ける部品を別途用意しなくて済むため、光モジュールの部品点数を更に削減することができる。
【0011】
また、好ましくは、下筐体は、下筐体の左右両側に配置された1対の側壁を有し、各側壁の後端部の上面は、下筐体の後側に向かって下がるような傾斜面となっており、各側壁の後端部の内側面には、断面半円状の回転軸用凸部が設けられており、上筐体の後端部の上面は、各側壁の後端部の上面と面一となっており、上筐体の後端部の両側面には、回転軸用凸部と嵌合する断面半円状の回転軸用凹部が設けられている。下筐体における各側壁の後端部の上面を下筐体の後側に向かって下がるような傾斜面とし、上筐体の後端部の上面を各側壁の後端部の上面と面一つまり傾斜面とすることにより、例えばケージに覆われたホストコネクタに光モジュールを接続する場合に、光モジュールをケージ内に挿入しやすくなる。また、下筐体における各側壁の内側面に断面半円状の回転軸用凸部を設け、上筐体の後端部の両側面に、回転軸用凸部と嵌合する断面半円状の回転軸用凹部を設けることにより、例えば光モジュールをケージ内に挿入するときに、ケージ内に配置された接続用端子が上筐体の後端部に引っ掛かりにくくなる。
【0012】
さらに、好ましくは、下筐体における素子収容部の後側には、光素子と物理的に接続される電気回路基板を収容する領域が設けられており、補助部材は、電気回路基板で発生する電磁ノイズをシールドする機能を有している。この場合には、電気回路基板で発生する電磁ノイズをシールドする部材を別途用意しなくて済むため、光モジュールの部品点数を更に削減することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、部品点数及び組立工数の低減を図りつつ、下筐体と上筐体とを確実に保持固定し、EMIノイズの抑制効果を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係わる光モジュールの一実施形態の一部を示す斜視図である。
【図2】下筐体及び上筐体の分解斜視図である。
【図3】下筐体に光素子及び電気回路基板が収容された状態を示す斜視図である。
【図4】上筐体を裏面側から見たときの斜視図である。
【図5】下筐体に電磁シールド部材が装着された状態を示す部分斜視図である。
【図6】電磁シールド部材の外観を示す斜視図である。
【図7】下筐体に光素子が収容された状態を示す断面図である。
【図8】下筐体に対して上筐体を閉じたときの状態を示す断面図である。
【図9】下筐体及び上筐体に固定部材が装着された状態を示す斜視図である。
【図10】固定部材の外観を示す斜視図である。
【図11】光モジュールを別の角度から見たときの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係わる光モジュールの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明に係わる光モジュールの一実施形態の一部を示す斜視図である。同図において、本実施形態の光モジュール1は、下筐体2と、この下筐体2に回動可能に取り付けられた上筐体3とを備えている。下筐体2及び上筐体3は、例えばアルミダイカスト品である。
【0017】
下筐体2は、図1及び図2に示すように、光コネクタ(図示せず)が挿入される2つのレセプタクル4aを有するレセプタクル壁部4と、このレセプタクル壁部4の後側に設けられた素子収容壁部5とを有している。
【0018】
図3に示すように、下筐体2内における素子収容壁部5を含む領域には、2つの光素子(発光素子及び受光素子)6が並んで収容される。また、下筐体2内における各光素子6の後側の領域には、各光素子6と物理的に接続された電気回路基板7が収容される。電気回路基板7には、光素子6を駆動する駆動IC等の電子部品が実装されている。
【0019】
また、下筐体2は、レセプタクル壁部4の左右両側から後方に延びる1対の側壁8を有している。各側壁8の後端部の上面8aは、下筐体2の後側に向かって下がるような傾斜面となっている。各側壁8の内側面の後部上端部には、断面半円状の回転軸用凸部9が設けられている。
【0020】
素子収容壁部5は、各レセプタクル4aと連通した2つの挿通孔10aを有する前壁10と、この前壁10の後側に設けられ、前壁10よりも高さの低い後壁11とを有している。素子収容壁部5における前壁10と後壁11との間には、後述する電磁シールド部材21(図5参照)を装着するための部材収容凹部12が形成されている。
【0021】
前壁10の中央上端部には、断面矩形状の切り欠き13が形成されている。前壁10の上部における各挿通孔10aの左右両側には、下筐体2の前後方向に延びる溝部14がそれぞれ形成されている。後壁11は、光素子6を下筐体2の前後方向に対して位置決めするための壁である。後壁11には、2つの曲面凹状部15が下筐体2の幅方向に並んで形成されている。
【0022】
上筐体3は、下筐体2における各光素子6及び電気回路基板7を収容する領域を覆うように、下筐体2の後端部に設けられた各回転軸用凸部9を介して回動可能に取り付けられている。上筐体3の後端部の上面3aは、上筐体3の後側に向かって下がるような傾斜面となっている。上筐体3を下筐体2に対して閉じた状態では、上筐体3の後端部の上面3aは各側壁8の後端部の上面8aと面一となっている。上筐体3の両側面の後部上端部には、下筐体2の各回転軸用凸部9と嵌合する断面半円状の回転軸用凹部16がそれぞれ形成されている。
【0023】
図4に示すように、上筐体3の裏面の前側部分には、突壁17が突設されている。突壁17には、2つの曲面凹状部18が上筐体3の幅方向に並んで形成されている。曲面凹状部18は、後壁11に形成された曲面凹状部15と協働して、光素子6を挿通させる円形の挿通孔を形成する。上筐体3の裏面における突壁17の前側には、係止用突起19が突設されている。係止用突起19の先端部には、爪部20が設けられている。
【0024】
下筐体2の素子収容壁部5に形成された部材収容凹部12には、図3及び図5に示すように、例えば鉄合金、アルミ合金、銅合金等で形成された板金部品からなる電磁シールド部材21が嵌入されている。電磁シールド部材21は、電気回路基板7で発生するノイズを外部に漏らさないように遮蔽する部材である。
【0025】
図6に示すように、電磁シールド部材21の上部には、素子収容壁部5の前壁10に形成された溝部14と係合する左右2つの引っ掛け片22が設けられている。これらの引っ掛け片22を図5に示すように溝部14に差し込むことで、電磁シールド部材21が部材収容凹部12から抜け出ようとしても、各引っ掛け片22が前壁10に引っ掛かるため、電磁シールド部材21が部材収容凹部12から抜け出ることは無い。
【0026】
電磁シールド部材21は、光素子6を挿通させる2つの挿通孔23を有している。電磁シールド部材21における各挿通孔23の周りには、光素子6を下筐体2の前後方向に対して位置決めするための平板状の板バネ部24が3つずつ設けられている。これらの板バネ部24は、図7に示すように、光素子6に設けられたフランジ部6aを付勢力(バネ力)により後壁11に押し付けることで、光素子6を下筐体2の前後方向に対して位置合わせする。
【0027】
電磁シールド部材21の上部中央には、下筐体2と上筐体3とを係止するためのU字状の板バネ部25が設けられている。板バネ部25は、電磁シールド部材21の上方側に対してU字状に曲げられている。板バネ部25は、図8に示すように、上筐体3に設けられた係止用突起19の爪部20と係合する。
【0028】
具体的には、下筐体2に対して上筐体3を閉じると、係止用突起19が前壁10の切り欠き13に入り込み、板バネ部25の先端が爪部20の受け面に当接した状態で、爪部20が板バネ部25を付勢力に抗して弾性変形させる。なお、爪部20の受け面は、係止用突起19の延在方向に対して所定の角度(例えば45度)で傾斜している。
【0029】
このとき、板バネ部25の付勢力によって係止用突起19が前壁10に対して押さえ付けられる。このため、下筐体2と上筐体3とががたつくこと無く係止されるようになる。
【0030】
また、光モジュール1は、図9に示すように、下筐体2に対して上筐体3を閉じた状態で、下筐体2及び上筐体3を一緒に挟み込んで固定する断面略矩形状の固定部材26を更に備えている。固定部材26は、例えば鉄合金、アルミ合金、銅合金等で形成された板金部品からなっている。固定部材26には、歯型状に配置された複数のフィンガー部26aが設けられている。
【0031】
図10に示すように、固定部材26の上面部には、2つの円形状の貫通孔27が形成されている。固定部材26の下面部の中央部には、左右両側から上面部に向けて屈曲してなる屈曲突部28が設けられている。
【0032】
上筐体3の上面には、図1等に示すように、固定部材26の各貫通孔27と嵌合する2つの円形状の突起29が設けられている。下筐体2の底面には、図11に示すように、固定部材26の屈曲突部28と嵌合する凹部30が形成されている。固定部材26が下筐体2及び上筐体3に装着されるときは、図9に示すように固定部材26の各貫通孔27に上筐体3の各突起29が嵌まると共に、固定部材26の屈曲突部28が下筐体2の凹部30に挿入された状態となる。
【0033】
以上のように構成された光モジュール1は、図示しない基板上のホストコネクタと接続される。ホストコネクタは、ハウジングゲージにより覆われている。光モジュール1をホストコネクタに接続するときは、光モジュール1をハウジングゲージ内に挿入することになる。このとき、下筐体2の後端部の上面8a及び上筐体3の後端部の上面3aは、いずれも後側に向かって下がるような傾斜面となっている。このため、光モジュール1をハウジングゲージに引っ掛けること無くハウジングゲージ内にスムーズに挿入することができる。
【0034】
また、ハウジングゲージ内には、電気的接続をとるためのバネ状の接続用端子が配置されている。ここで、下筐体2の後部上端部には、断面半円状の回転軸用凸部9が設けられ、上筐体3の後部上端部には、回転軸用凸部9と嵌合する断面半円状の回転軸用凹部16が形成されている。つまり、回転軸用凹部16には深い隙間は存在していない。このため、光モジュール1をハウジングゲージ内に挿入する際に、接続用端子が上筐体3に引っ掛かりにくくなる。また、固定部材26には複数のフィンガー部26aが設けられているので、接続用端子と筐体2,3との電気的接続がフィンガー部26aを介して確実に行われる。
【0035】
以上のように本実施形態にあっては、下筐体2に装着される電磁シールド部材21の上部にU字状の板バネ部25を設け、上筐体3の裏面に、板バネ部25の先端を受ける爪部20を有する係止用突起19を設けることにより、板バネ部25の弾性変形を利用して上筐体3を下筐体2に係止するようにしたので、下筐体2と上筐体3とのガタツキが抑えられる。これにより、下筐体2と上筐体3とを確実に保持固定することができる。また、下筐体2と上筐体3とのガタツキ(隙間)を無くすために、下筐体2と上筐体3とをネジで固定したり、下筐体2と上筐体3との間に柔軟なシートやゲル等を介在させなくて済む。従って、光モジュールの部品点数を低減することができる。これにより、低コスト化を図ると共に、組立工数を低減することができる。
【0036】
また、下筐体2及び上筐体3を一緒に挟み込んで固定する固定部材26を設けたので、何らかの要因により下筐体2と上筐体3との係止状態が一時的に解除されても、下筐体2と上筐体3との保持固定状態を維持することができる。
【0037】
以上のように下筐体2と上筐体3との隙間を無くすように両者を保持固定するので、光モジュール1のEMIノイズの抑制効果を向上させることが可能となる。
【0038】
また、電磁シールド部材21に、上筐体3を下筐体2に係止するための板バネ部25と、光素子6を下筐体2の前後方向に対して位置決めするための複数の板バネ部24とを設けたので、これらの板バネ部を有する別の部材を用意する必要が無い。従って、光モジュール1の部品点数を増やさずに済むので、更なる低コスト化を図ることができる。
【0039】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、電磁シールド部材21に、上筐体3を下筐体2に係止するための板バネ部25と、光素子6を下筐体2の前後方向に対して位置決めするための複数の板バネ部24とを設けたが、特にそのような構成には限られず、板バネ部25及び複数の板バネ部24を有する部材を、電気回路基板7で発生するノイズをシールドする部材とは別に設けるようにしても良い。
【符号の説明】
【0040】
1…光モジュール、2…下筐体、3…上筐体、3a…上面(傾斜面)、5…素子収容壁部(素子収容部)、6…光素子、6a…フランジ部、7…電気回路基板、8…側壁、8a…上面(傾斜面)、9…回転軸用凸部、11…後壁、16…回転軸用凹部、19…係止用突起(係止手段)、20…爪部、21…電磁シールド部材(補助部材)、24…板バネ部(押付用弾性部)、25…板バネ部(係止用弾性部、係止手段)、26…固定部材。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光素子を収容する素子収容部を有する下筐体と、
前記下筐体に回動可能に取り付けられ、前記素子収容部を含む領域を覆う上筐体と、
前記素子収容部に装着された補助部材と、
前記下筐体と前記上筐体とを係止する係止手段とを備え、
前記係止手段は、前記補助部材の上部に設けられた係止用弾性部と、前記上筐体に設けられ、前記係止用弾性部と係合する係止用突起とを有することを特徴とする光モジュール。
【請求項2】
前記係止手段により前記下筐体と前記上筐体とが係止された状態において、前記下筐体及び前記上筐体を一緒に挟み込んで固定する固定部材を更に備えることを特徴とする請求項1記載の光モジュール。
【請求項3】
前記係止用弾性部は、U字状に曲げられた板バネ構造を有し、
前記係止用突起の先端部には、前記係止用弾性部の先端を受ける爪部が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の光モジュール。
【請求項4】
前記素子収容部には、前記光素子を前記下筐体の前後方向に対して位置決めするための壁が設けられており、
前記補助部材には、前記光素子に設けられたフランジ部を前記壁に押し付ける複数の押付用弾性部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の光モジュール。
【請求項5】
前記下筐体は、前記下筐体の左右両側に配置された1対の側壁を有し、
前記各側壁の後端部の上面は、前記下筐体の後側に向かって下がるような傾斜面となっており、
前記各側壁の後端部の内側面には、断面半円状の回転軸用凸部が設けられており、
前記上筐体の後端部の上面は、前記各側壁の後端部の上面と面一となっており、
前記上筐体の後端部の両側面には、前記回転軸用凸部と嵌合する断面半円状の回転軸用凹部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の光モジュール。
【請求項6】
前記下筐体における前記素子収容部の後側には、前記光素子と物理的に接続される電気回路基板を収容する領域が設けられており、
前記補助部材は、前記電気回路基板で発生する電磁ノイズをシールドする機能を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の光モジュール。
【請求項1】
光素子を収容する素子収容部を有する下筐体と、
前記下筐体に回動可能に取り付けられ、前記素子収容部を含む領域を覆う上筐体と、
前記素子収容部に装着された補助部材と、
前記下筐体と前記上筐体とを係止する係止手段とを備え、
前記係止手段は、前記補助部材の上部に設けられた係止用弾性部と、前記上筐体に設けられ、前記係止用弾性部と係合する係止用突起とを有することを特徴とする光モジュール。
【請求項2】
前記係止手段により前記下筐体と前記上筐体とが係止された状態において、前記下筐体及び前記上筐体を一緒に挟み込んで固定する固定部材を更に備えることを特徴とする請求項1記載の光モジュール。
【請求項3】
前記係止用弾性部は、U字状に曲げられた板バネ構造を有し、
前記係止用突起の先端部には、前記係止用弾性部の先端を受ける爪部が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の光モジュール。
【請求項4】
前記素子収容部には、前記光素子を前記下筐体の前後方向に対して位置決めするための壁が設けられており、
前記補助部材には、前記光素子に設けられたフランジ部を前記壁に押し付ける複数の押付用弾性部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の光モジュール。
【請求項5】
前記下筐体は、前記下筐体の左右両側に配置された1対の側壁を有し、
前記各側壁の後端部の上面は、前記下筐体の後側に向かって下がるような傾斜面となっており、
前記各側壁の後端部の内側面には、断面半円状の回転軸用凸部が設けられており、
前記上筐体の後端部の上面は、前記各側壁の後端部の上面と面一となっており、
前記上筐体の後端部の両側面には、前記回転軸用凸部と嵌合する断面半円状の回転軸用凹部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の光モジュール。
【請求項6】
前記下筐体における前記素子収容部の後側には、前記光素子と物理的に接続される電気回路基板を収容する領域が設けられており、
前記補助部材は、前記電気回路基板で発生する電磁ノイズをシールドする機能を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の光モジュール。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−37617(P2012−37617A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−175551(P2010−175551)
【出願日】平成22年8月4日(2010.8.4)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月4日(2010.8.4)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】
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