光制御又はプライバシーに使用される複合体
【課題】低価格で軽量な光制御複合体及びプライバシー複合体を提供する。
【解決手段】略平面の第1の主表面と、多数の伸長した平行な連続尾根部により規定された反対側の第2の主表面とを有するポリマーフィルムを含む複合体。尾根部の各々は略三角形の断面を有し、尾根の頂部で交差する伸長した曇ったおよび透明な第2の主表面部を有し、曇った第2の主表面部は尾根部の側の上でシートの第1の端部に略面しており、透明な第2の主表面部は尾根部の側の上でシートの第2の端部に隣接している。フィルムは、曇った第2の主表面部に沿うコーティングがそのフィルムを通して視覚的なイメージを見ることを妨げながら、その第1の主表面と透明な第2の主表面との間で視覚的な透過を与える。一方、その複合体は又、曇った第2の主表面部が光の透過を制限しながら、第1の主表面と透明な第2の主表面部の間で光を透過させる。
【解決手段】略平面の第1の主表面と、多数の伸長した平行な連続尾根部により規定された反対側の第2の主表面とを有するポリマーフィルムを含む複合体。尾根部の各々は略三角形の断面を有し、尾根の頂部で交差する伸長した曇ったおよび透明な第2の主表面部を有し、曇った第2の主表面部は尾根部の側の上でシートの第1の端部に略面しており、透明な第2の主表面部は尾根部の側の上でシートの第2の端部に隣接している。フィルムは、曇った第2の主表面部に沿うコーティングがそのフィルムを通して視覚的なイメージを見ることを妨げながら、その第1の主表面と透明な第2の主表面との間で視覚的な透過を与える。一方、その複合体は又、曇った第2の主表面部が光の透過を制限しながら、第1の主表面と透明な第2の主表面部の間で光を透過させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光制御に使用される複合体(即ち、所定の経路に沿う光のみを通過させる複合体)、又はプライバシーに使用される複合体(即ち、コンピュータ画面等の対象物をカバーして、その複合体の主表面に対して所定の方向からそれらの対象物を見ている人に対してそれらの対象物を見ることを制限するための複合体)に関する。
【背景技術】
【0002】
複合体を通して所定の経路に沿う光のみを通過させる複合体、及び/又はコンピュータ画面等の対象物をカバーすることにより、その複合体の主表面に対して所定の方向からそれらの対象物を見ている人に対してそれらの対象物を見ることを制限するために使用できる複合体は知られている。この種の1つの知られている複合体は、複合体の対向主側面と対向端部の間に延在している、不透明材料と透明材料の伸長平行交互層からなり、その複合体の主表面に略直角の角度からのみ複合体を通してイメージを見ることができ、光はその角度でのみその複合体を通過できる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような複合体はフォトリソグラフィ、マイクロ複製、又はスカイビング仕上げにより作られてきた。そのような複合体はいくつかの目的のためには有用であるが、それらは製造のためには高価であり、それらはいくつかの応用のためには全く不適切であるパターン内のイメージ又は直接光を見ることを制限し、幾分光吸収があるので対象物のイメージを暗くする。
【0004】
本発明は、多くの応用に有用な新規なパターン内に光を向けるための光制御フィルムとしての使用に適用でき、又、コンピュータ画面のような対象物をカバーするためだけではなく、書類も有利にカバーすることにより、プライバシー複合体の主表面に対して、異なる、上記の知られた複合体よりもより望ましい所定方向でそれらの対象物を見ている人に対して、それらの対象物を見ることを制限するために有利に使用できる複合体を提供する。本発明による光制御複合体及び/又はプライバシー複合体は低価格で軽量であり、プライバシー複合体の主表面に対する異なる視覚方向又は光伝搬方向を与えるためにかなり容易に適合されて、使用され得る異なる応用に便宜を図ることができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による複合体は、略矩形の断面を有するシート状の主部により規定される略平面の第1の主表面を有するポリマーフィルムと、主部のサイドに結合しており、主部から2ミリメートルより小さく(好ましくは1ミリメートルより小さく)突起している多数の伸長した平行な連続尾根部とを備えている。その尾根部はフィルムに対する第2の主表面を規定しており、各々は略三角形の断面と、尾根の頂部で交差する伸長した曇ったおよび透明な第2の主表面部を有し、曇った第2の主表面部は尾根部の側の上でシートに隣接又は第1の端部に略面しており、透明な第2の主表面部は尾根部の側の上でシートの第2の端部に隣接している。各尾根の透明な第2の主表面部と第1の主表面に平行で尾根部を通る仮想平面との間の角度は25°から60°の範囲内にあり、好ましくは35°から40°の範囲にある。前記尾根部の頂部において前記透明なおよび曇った第2の主表面部の間に含まれる角度は約50°から130°の範囲にあり、好ましくは約90°である。プライバシー複合体においては、フィルムはその第1の主表面と透明な第2の主表面との間で視覚的な透過を与え、プライバシー複合体は曇った第2の主表面部に沿ってフィルムを通して視覚的イメージを見るのを防止する手段を備えている。一方、光制御複合体においては、フィルムは第1の主表面と透明な第2の主表面部の間の光を透過させ、その複合体は曇った第2の主表面部に沿ってその曇った第2の主表面を光が透過するのを制限する手段を含んでいる。
【0006】
そのような複合体は光線をその複合体を通してその第1主表面上に入射するように向けることができ、及び/又は受光エリア又は光をビューイング・エリアにのみ沿ってその第1の主表面に沿って対象物を見る余裕がある(図3の暗くしたエリアを参照のこと)。この受光エリア又はビューイング・エリアは第2の主表面から投影している半球の約半分の形に近く、シートの第2の端部に隣接しており、そしてその頂点においてはその基部の回りよりも半球の半分に近い形状である。ビューイング・エリアをこの形にした結果、プライバシー複合体が書類のような対象物をカバーするために使用される場合は、そのビューイング・エリアは、第1の端部に沿っているかプライバシー複合体のサイドにいる人はそれを見ることを制限される一方で、プライバシー複合体の第2の端部にいる人をして極めて容易にその書類を見ることを可能にする。
【0007】
曇った第2の主表面部を通して光が透過するのを制限するための、曇った第2の主表面に沿う手段は、曇った第2の主表面部上にわたり金属の1つ以上の薄い層を備えることができる。プライバシー複合体においては、そのような層内の金属とその厚さは、(1)フィルムの第2のサイドに沿う書類が曇った第2の主表面部を通して読まれることを防止するために、(2)金属層によりフィルムの第1の主表面を通して反射した光からのグレアを制限するために、(3)第1の主表面に対する所定の角度以外から見られる時のフィルムに対する心地好い外観を与えるために選択され、そして(4)第2の主表面に沿って入射した光を反射して、それによりその第2の主表面に隣接する書類のような対象物を照明するのを援助するように選択されることもできる。
【0008】
曇った第2の主表面部に沿う適切な層又は他の材料は10から1500ナノメートルの範囲の厚さ、好ましくは40から100ナノメートルの厚さを持つべきである。そのような層は、例えば、単独で又は組合せで用いられる、アルミニューム、酸化アルミニューム、銅、金又はクロムのものでよい。1つのそのような組合せは、曇った第2の主表面部上にわたるアルミニュームの薄い(例えば、100ナノメートルの厚さの)層と、アルミニュームの層上にわたる酸化アルミニュームの薄い(例えば、10ナノメートル)層である。アルミニュームのそのような層により、第2の主表面に沿う対象物を見ることができる所定の方向以外の方向からフィルムの第1の主表面を見ている人に対して、シートは反射性の金属的な外観を持つ。高価であるが、極めて効果的である他の組合せは、曇った第2の主表面部上にわたるクロムの薄い(例えば、10ナノメートルの厚さ)層と、クロム上にわたる金の薄い(例えば、100ナノメートル)層である。クロムのそのような層により、第2の主表面に沿う対象物を見ることができる所定の方向以外の方向からフィルムの第1の主表面を見ている人に対して、シートは心地のよいグレアのない暗い金属性の外観を持ち、一方、金の層は反射性がよく、フィルムの第2の主表面に隣接する対象物の照明を援助する。
【0009】
比較的高価で効果的な単一の層は、曇った第2の主表面部上にわたるクロムの薄い(例えば、10ナノメートルの厚さ)層である、そのクロム層により、第2の主表面に沿う対象物を見ることができる所定の方向以外の方向からフィルムの第1の主表面を見ている人に対して、シートは心地のよいグレアのない暗い金属性の外観を持つ。
【0010】
これに替えて、プライバシー複合体においては、曇った第2の主表面部が視覚的イメージを透過できない程に曇った第2の主表面部を粗くする(ダイアモンドツールの先端によりなされるように)ことにより、フィルムを通して視覚的イメージを見ることを防止するための手段を曇った第2の主表面部に沿って設けることができ、いずれの複合体においても、この手段はピグメント又は染料によりコーティングされる。
【0011】
尾根および曇った第2の主表面部上のコーティングの保護がなされ得る。この保護は、プライバシー複合体が携帯用で尾根部及び/又はコーティングが削られたり損傷を受けることを防止する場合に特に望ましい。このような尾根およびコーティングの保護は、尾根上にわたって取りつけられた保護透明ポリマー層の形態であり得るか、又はコーティングのそのような保護はフィルムの第2の主表面に沿う均一な厚さの適切なコーティングにより与えられる。
プライバシー複合体は隣接する壁の間の書類を受け取るように適合された、ファイルフォルダの1つの壁又は類似の構造に合体させることができるか、又は寸法をあわせて3つの穴を開けることにより3リングバインダ内のカバーページとしての使用に適合させることができる。
【0012】
プライバシー複合体はシート状の光源と組み合わせて、その間の書類を読むために有利に使用でき、又、その複合体はシート状の光源と組み合わせて使用して方向性の光るストリップを提供することができる。
本発明は添付の図面によりさらに詳細に説明する。図面中で、同様の参照番号はいくつかの図で同様の部分を示している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
詳細な記載
図面の図1および2において、概略的に参照番号10で示される本発明による複合体を大きく拡大した図が示されている。
一般的に、複合体10は、略平面の第1の主表面12と、反対側の第2の主表面13と、第1および第2の対向する端部8および9とを備えている。複合体10はフィルム11の第2の主表面13に隣接する対象物(例えば、光ったインストルメントパネル)からの光を、フィルム11の第1主表面12に対する所定方向からその対象物を見ている人にのみ向けるように適合され使用され得る、又はフィルム11の第2の主表面13に隣接する対象物を見ることを、フィルム11の第1の主表面12に対する所定方向からその対象物を見ている人に対して制限するように適合され使用され得る。
【0014】
フィルム11は略矩形状の断面を持ち、第1の主表面12を規定している主部14と、第1の主表面12に対向する主部14の側部に結合し、2ミリメートル以下で(好ましくは1ミリメートル以下で)突出している伸長し平行な多数の連続尾根部15とを備えている。尾根部15は第2の主表面13を規定している。尾根部15の各々は略三角形の断面を持ちその頂部は主部14の反対側にある。又、尾根部15の各々は伸長した曇った第2の主表面部17と透明な第2の主表面部18を有している。
【0015】
曇った第2の主表面17はシート11の第1の端部8に隣接するか略向いている尾根部の側にあり、透明な第2の主表面部18はシート11の第2の端部9に隣接するか略向いている尾根部の側にある。透明な第2の主表面部18と、第1の主表面12に平行で尾根部15の頂部を通る仮想平面との角度“a”(図2参照)は、25°から60°の範囲にあり、透明な第2の主表面部18と曇った第2の主表面部17との間の尾根部15の頂部における角度“b”(図2参照)は50°から130°までの範囲にある。
【0016】
複合体10が光の制御のための使用に適合される時、フィルム11はその第1の主表面12とその透明な第2の主表面部18との間で光を透過させ、複合体10は、曇った第2の主表面部17を通る光の透過を制限するために曇った第2の主表面部17に沿う手段を含んでいる。複合体10がプライバシー複合体として使用されるか又はその使用のために適合される時は、フィルム11は第1の主表面12とその透明な第2の主表面部18との間を視覚的に透過させ、プライバシー複合体10は曇った第2の主表面部17に沿って、曇った第2の主表面部17を通る視覚的なイメージを見ることを制限するための手段を含んでいる。
【0017】
複合体10は、図3に暗いエリアとして示される受光又はビューイングエリア20に沿ってのみ、その第1の主表面12に入射する光線を向けるか、又はそれに沿って対象物を見る余裕を与える。その受光又はビューイングエリア20は、第1の主表面12から投影され、第1の主表面12に沿った中心を持ち、光線上に中心がある、半球の約半分の形状をしている。その受光又はビューイングエリア20はシート11の第2の端部9に隣接しており、その基部22の回りでよりもその頂部21において半球の半分の境界に一層近くなる。
【0018】
複合体10が使用されて書類のような対象物をその第2の主表面13でカバーすると、そのビューイングエリア20は、複合体10の第2の端部9にいる人が極めて容易にその書類を見ることができ、プライバシー複合体10の第1の端部8又は側部に沿っている人は書類をみることが制限される、という利益を提供する。
【0019】
図4は、角度“a”が35°で、角度“b”が90°で、フィルム11の材料が1.6の反射率を持っている場合の、フィルム11の第2の主表面13に沿って点光源23からプライバシー複合体10に向けられた光線22の経路を示している。図5は、フィルム11の第1の主表面12に平行で、2つの隣接する尾根部15の間の距離の約100倍の距離だけフィルム11から離れている平面24(図4参照)上に、光源23からの光線22の大多数が落ちる場所を+符号で示した、コンピュータにより生成された図である。+符号は暗いエリア26を形成し、そこでは光線の大多数が平面24を打つ。角度“a”および“b”とフィルム11の材料を変化させることにより、光線22の大部分が平面24を打つエリアは平面上で移動でき、それにより所望の光指向パターン又はビューイングパターンをフィルム11に対して選択できる。上記のように、光の透過を曇った第2の主表面部17を通る光の透過を制限するための、又は曇った第2の主表面部を通して視覚的イメージを見ることを制限するための、曇った第2の主表面部17に沿う手段は、曇った第2の主表面部17の上の不透明材料(例えば、アルミニューム、酸化アルミニューム、銅、金、クロム、ピグメント又は着色されたコーティング又はそのような材料の多層)を備えることができる。
【0020】
これに替えて、図6に示された曇った第2の主表面部17aの変形された1つの拡大された断片に示されるように、曇った第2の主表面部を通して光が透過することを制限する手段は、曇った第2の主表面部17aに沿って充分に粗いフィルム11により提供して(その粗い主表面部17aはダイアモンド・ツールを用いて形成できる)、曇った第2の主表面部17aを通してイメージを見ることを制限することができる。
【0021】
好ましくは、第1の主表面12は、複合体10の第1の主表面に沿うグレアを制限するテクスチャ化されているか又はつや消し仕上げされている。上記のタイプの尾根部を含むフィルム11の適切な材料の例は、"Scotch Brand Optical Lighting Film"(以下では"SOLF"と称する)という商品名で、ミネソタ州・セント・ポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニーにより販売されているアクリルの、又はポリカーボネイトの材料である。これに替えて、フィルム11は、ポリカーボネイト、ポリメチルメタクリレート、ポリアルキル(メタ)アクリル酸エステル、ポリカーボネイト、ポリスチレン、アクリル系エポキシ、アクリル系ウレタン、アクリル系ポリエステル、セルロースエステル、又は多価(メタ)アクリル酸エステルの層から形成することができる。
【0022】
複合体10がその主表面12および13を略水平方向で使用するように適合されるとき、好ましくは、各透明な第2の主表面部18と、その第1の主表面12に平行で尾根部15の頂部を通る仮想平面との間の角度“a”は35°から45°の範囲にあり、透明な第2の主表面部18と曇った第2の主表面部17の間の傾斜角“b”は約90°である。そのような水平の使用のための応用は、机の上面の上で読まれている書類上にわたる、又はコピー機上のオリジナル又はコピー上(即ち、コピー機の供給ステーション又は受け取りステーション上)にわたるプライバシー複合体10としての使用を含む。
【0023】
複合体10がその主表面を略垂直方向で使用するように適合されるとき、好ましくは、各透明な第2の主表面部18と、その第1の主表面12に平行で尾根部15の頂部を通る仮想平面との間の角度“a”は30°から40°の範囲にあり、透明な第2の主表面部18と曇った第2の主表面部17の間の傾斜角“b”は約90°である。そのような垂直の使用のための応用は、コンピュータ上の画面上にわたる、又は例えば、コンピュータ又はタイプライタと関連する垂直に配置された書類ホルダ内の書類上にわたるプライバシー複合体10としての使用、又は光るインストルメント・ダイアルの面上にわたる、又はインストルメントからの光がウインドシールドに向かうことを防止しながら、ドライバがインストルメントを読むことを可能にする、自動車の光るインストルメント群上にわたる光制御複合体としての使用を含む。
【0024】
複合体10が携帯用の場合は、曇った第2の主表面部17に沿う不透明な材料の非常に小さい尾根部15およびコーティング28は保護されるべきであり、そうでない場合にフィルム11の第2の主表面13が削られるように使用される(例えば、机の上に沿って対象物にぶつかって傷がつく)。図7に示すように、そのような保護は、上記したタイプのフィルム11を含むプライバシー複合体10bにおいて、フィルム11bの周辺の形状および寸法に対応する周辺32を持つ保護透明ポリマー層30により与えられる。
【0025】
保護透明ポリマー層30の上にはフィルム11の第2の主表面13が重ねられ、フィルム11の周辺および保護透明ポリマー層30は熱シール又は適切な接着剤により互いに接着されている。これに替えて、これらのコーティングに対するそのような保護は、コーティング全体にわたって略均一な厚さの保護透明外側コーティング(図示せず)と第2の主表面13のコートされていない部分とにより与えられる。図示のように、オプションとして、プライバシー複合体10bは、適当なサイズにして、且つパンチされて3つの穴31を形成することにより3穴バインダ内のカバーページとしての使用に適合できる。
【0026】
図8に示すように、上記したプライバシー複合体10bはフォルダ32の片側に取り込まれるか又はそれを形成することができ、そのフォルダ32は又、第2のサイド34を有し、そのサイド34は1つのエッジ35に沿ってプライバシー複合体に枢支可能に取り付けられてその間に書類を受け取るようになっている。その書類は次いでフィルム11の第1の主表面12を通して読むことができる。図示はしていないが、プライバシー複合体は、第2の側がすべてに沿ってシールされているが一方の側はプライバシー複合体10bに対しており、プライバシー複合体10bの第2の側と保護透明層30との間に書類を受け取るように適合されている封筒の前面壁として組み込まれることができる。
【0027】
図9は尾根部17cに平行な方向に伸長しているプライバシー複合体の実施例10cを示す。複合体10cは上記のフィルム11の構造を持つフィルム11cを有し、フィルム11cの幅および長さに略対応する幅および長さを持つ保護透明ポリマー層30cを含む。保護ポリマー層30cはフィルム11cの第2の主表面13cの上に重ねられ、フィルム11cと保護透明ポリマー層30cとは、ポリマー層30cの端部をフィルム11cのエッジに沿って接着されるか取り付けられることによって互いに結合している。透明ポリマー層30cはそのフィルム11cに対向する側を、再配置可能、除去可能又は永久の感圧接着剤の層36で被覆されている。このようなストリップ状のプライバシー複合体10cはストリップで供給されるか、又は長さを除去できる螺旋状に巻回されたロール上で供給されることができ、書類の複数部分にわたって付着してその上に書かれているある種の情報をその書類の読者以外から制限することができる。
【0028】
図10および11に示すように、プライバシー複合体10は、アリゾナ州、テンペのDurel Corporation により、商品名"Durel 3"エレクトロルミネッセント・ランプとして販売されているタイプのシート上光源40と結合して用いることができる。適当な交流電圧源42が光源40に接続されると、その光源は比較的明るい光を放出する。図10に示すように、そのシート上光源40は書類44の下で使用でき、その書類の上にプライバシー複合体10が配置されてその書類44を(暗いか光が少ない状態で望ましい時に)読者のために照射する。図11に示すように、そのシート上の光源40は複合体10の第2の主表面13に直接沿って使用でき、それにより方向性の光源を提供し、その光源は、コンピュータのキーボードのエッジに沿うか、又はフォルダのエッジに沿ってフォルダ内の書類を読むことを容易にするような多くの位置における暗いか光が少ない状態で有用である。
【0029】
フィルム11は、米国特許第4,244,683号及び第4,601,861号に記載のように圧縮成形により、米国特許第4,097,634号に記載のように突出した鋳造物又はエンボスにより作ることができ、又は米国特許第3,789,346号および5,183,597号に記載のように鋳造および切断(好ましい方法)により作ることができる。このパラグラフで上記のリストした特許の内容はここに参考のために取り込まれている。薄い金属又は酸化金属のコーティングが、知られた蒸気コーティング技術を用いて尾根の両面の上に配置されることができる。続いて、このコーティングは、参考のために本明細書に取り込まれたヨーロッパ特許明細書EP 0583997-A1 に記載の方法により透明な第2主表面から剥離される。
【0030】
例
例1:45°の角度“a”と90°の角度“b”を持ち、360マイクロメートルだけ離れた尾根部を持つSOLFが、蒸気被覆されたクロムで最初に下塗りされ、次いで75ナノメートルの金で被覆された。そのフィルムは、248ナノメートルのLambda Physik LPX315i エキシマレーザで、第1の主表面に対して45°の角度で剥離された。見る角度に依存して、複合体はその第2の主表面からは光った金又は透明に見える。複合体の第1の主表面からの複合体の外観は暗い紫色から透明に変化した。複合体は高い消光視覚範囲では5%より少ない光の透過であった。光線の追跡は、この透過は曇った第2の主表面部の金属で被覆された表面での反射が実際にはなされなかったことを示した。複合体の尾根部は認識可能であったが邪魔にはならなかった。
【0031】
例2:20×(1/1000)×2.54cm(20ミル)の厚さのポリカーボネイトフィルム上の1パーセントのDarocur4265 を持つ50/50ヘキサンジオールアクリレート・フォトマー6010内のBEF から復刻されたパターンである、45°の角度“a”と90°の角度“b”を持ち、50マイクロメートルだけ離れた尾根部を持つフィルム。このフィルムから上記のように金属が除去された。この結果得られる複合体の角度性能は例1と類似していた。複合体の尾根部は如何なる通常の視覚距離においても可視可能ではなかった。
【0032】
例3:例2で記載したように30°の角度“a”と90°の角度“b”を持つフィルムが生成された。剥離は45°でなされ、それはライザ上の金属にいくらかの損傷を与えた。このフィルムは非常に明るいが約−45°になるまで遮断されなかった。
【0033】
例4:例1のフィルムは15ナノメートルのアルミニュームの半透明なコーティングで被覆されて、蒸着中に8 立法センチメートル毎分(SCCM)の酸素で化学反応させて、フィルムのUV吸収率を増大させた。このフィルムは例1に記載のように剥離された。このフィルムは溝を下にして紙の上に配置された。見る角度は角度“a”が45°の例と同じであったが、輝度は高かった。驚くべきことに、ゴーストイメージは微々たるものであった。第2の重なっていないイメージは高い垂直角度で見ることができた。
【0034】
例5:例1で記載した材料は、陰極線管上に尾根部を管に隣接させて配置された。イメージは、角度“a”が45°のために、通常の角度では見ることができなかった。このイメージは、75°から85°の視覚範囲にわたってクリアでゴーストがなかった。
【0035】
本発明はいくつかの実施例とその変形について記載してきた。本発明の範囲から逸脱することなく、記載された実施例に多くの変形をなすことが可能であることは当業者に明らかであろう。したがって、本発明の範囲は本明細書に記載した構造に限定されず、特許請求の範囲の文言により記載された構造およびそれらの構造の等価物によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明による複合体をその屋根部を大きく拡大して詳細に示した斜視図である。
【図2】図1の複合体の拡大され、反転されたエッジの図である。
【図3】図1の複合体の受光エリアおよびビューイング・エリアの概略図である。
【図4】図1の複合体を通る点光源からの光線のトレーシングである。
【図5】図4の光源からの光線を図1の複合体に平行でそれから離れている平面上でさえぎったプロットである。
【図6】図1の複合体上の暗くした第2の主表面に対する可能な変形を示す拡大断片図である。
【図7】図1の複合体のある種の変形を示す図である。
【図8】図1の複合体を変形してフォルダ内に取り込んだ図である。
【図9】図1のさらなる変形を示す図である。
【図10】図1の複合体をシート状の光源と組み合わせて使用してその間の書類を読むようにした図である。
【図11】図1の複合体をシート状の光源と組み合わせて使用して発光ストリップを提供する図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は光制御に使用される複合体(即ち、所定の経路に沿う光のみを通過させる複合体)、又はプライバシーに使用される複合体(即ち、コンピュータ画面等の対象物をカバーして、その複合体の主表面に対して所定の方向からそれらの対象物を見ている人に対してそれらの対象物を見ることを制限するための複合体)に関する。
【背景技術】
【0002】
複合体を通して所定の経路に沿う光のみを通過させる複合体、及び/又はコンピュータ画面等の対象物をカバーすることにより、その複合体の主表面に対して所定の方向からそれらの対象物を見ている人に対してそれらの対象物を見ることを制限するために使用できる複合体は知られている。この種の1つの知られている複合体は、複合体の対向主側面と対向端部の間に延在している、不透明材料と透明材料の伸長平行交互層からなり、その複合体の主表面に略直角の角度からのみ複合体を通してイメージを見ることができ、光はその角度でのみその複合体を通過できる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような複合体はフォトリソグラフィ、マイクロ複製、又はスカイビング仕上げにより作られてきた。そのような複合体はいくつかの目的のためには有用であるが、それらは製造のためには高価であり、それらはいくつかの応用のためには全く不適切であるパターン内のイメージ又は直接光を見ることを制限し、幾分光吸収があるので対象物のイメージを暗くする。
【0004】
本発明は、多くの応用に有用な新規なパターン内に光を向けるための光制御フィルムとしての使用に適用でき、又、コンピュータ画面のような対象物をカバーするためだけではなく、書類も有利にカバーすることにより、プライバシー複合体の主表面に対して、異なる、上記の知られた複合体よりもより望ましい所定方向でそれらの対象物を見ている人に対して、それらの対象物を見ることを制限するために有利に使用できる複合体を提供する。本発明による光制御複合体及び/又はプライバシー複合体は低価格で軽量であり、プライバシー複合体の主表面に対する異なる視覚方向又は光伝搬方向を与えるためにかなり容易に適合されて、使用され得る異なる応用に便宜を図ることができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による複合体は、略矩形の断面を有するシート状の主部により規定される略平面の第1の主表面を有するポリマーフィルムと、主部のサイドに結合しており、主部から2ミリメートルより小さく(好ましくは1ミリメートルより小さく)突起している多数の伸長した平行な連続尾根部とを備えている。その尾根部はフィルムに対する第2の主表面を規定しており、各々は略三角形の断面と、尾根の頂部で交差する伸長した曇ったおよび透明な第2の主表面部を有し、曇った第2の主表面部は尾根部の側の上でシートに隣接又は第1の端部に略面しており、透明な第2の主表面部は尾根部の側の上でシートの第2の端部に隣接している。各尾根の透明な第2の主表面部と第1の主表面に平行で尾根部を通る仮想平面との間の角度は25°から60°の範囲内にあり、好ましくは35°から40°の範囲にある。前記尾根部の頂部において前記透明なおよび曇った第2の主表面部の間に含まれる角度は約50°から130°の範囲にあり、好ましくは約90°である。プライバシー複合体においては、フィルムはその第1の主表面と透明な第2の主表面との間で視覚的な透過を与え、プライバシー複合体は曇った第2の主表面部に沿ってフィルムを通して視覚的イメージを見るのを防止する手段を備えている。一方、光制御複合体においては、フィルムは第1の主表面と透明な第2の主表面部の間の光を透過させ、その複合体は曇った第2の主表面部に沿ってその曇った第2の主表面を光が透過するのを制限する手段を含んでいる。
【0006】
そのような複合体は光線をその複合体を通してその第1主表面上に入射するように向けることができ、及び/又は受光エリア又は光をビューイング・エリアにのみ沿ってその第1の主表面に沿って対象物を見る余裕がある(図3の暗くしたエリアを参照のこと)。この受光エリア又はビューイング・エリアは第2の主表面から投影している半球の約半分の形に近く、シートの第2の端部に隣接しており、そしてその頂点においてはその基部の回りよりも半球の半分に近い形状である。ビューイング・エリアをこの形にした結果、プライバシー複合体が書類のような対象物をカバーするために使用される場合は、そのビューイング・エリアは、第1の端部に沿っているかプライバシー複合体のサイドにいる人はそれを見ることを制限される一方で、プライバシー複合体の第2の端部にいる人をして極めて容易にその書類を見ることを可能にする。
【0007】
曇った第2の主表面部を通して光が透過するのを制限するための、曇った第2の主表面に沿う手段は、曇った第2の主表面部上にわたり金属の1つ以上の薄い層を備えることができる。プライバシー複合体においては、そのような層内の金属とその厚さは、(1)フィルムの第2のサイドに沿う書類が曇った第2の主表面部を通して読まれることを防止するために、(2)金属層によりフィルムの第1の主表面を通して反射した光からのグレアを制限するために、(3)第1の主表面に対する所定の角度以外から見られる時のフィルムに対する心地好い外観を与えるために選択され、そして(4)第2の主表面に沿って入射した光を反射して、それによりその第2の主表面に隣接する書類のような対象物を照明するのを援助するように選択されることもできる。
【0008】
曇った第2の主表面部に沿う適切な層又は他の材料は10から1500ナノメートルの範囲の厚さ、好ましくは40から100ナノメートルの厚さを持つべきである。そのような層は、例えば、単独で又は組合せで用いられる、アルミニューム、酸化アルミニューム、銅、金又はクロムのものでよい。1つのそのような組合せは、曇った第2の主表面部上にわたるアルミニュームの薄い(例えば、100ナノメートルの厚さの)層と、アルミニュームの層上にわたる酸化アルミニュームの薄い(例えば、10ナノメートル)層である。アルミニュームのそのような層により、第2の主表面に沿う対象物を見ることができる所定の方向以外の方向からフィルムの第1の主表面を見ている人に対して、シートは反射性の金属的な外観を持つ。高価であるが、極めて効果的である他の組合せは、曇った第2の主表面部上にわたるクロムの薄い(例えば、10ナノメートルの厚さ)層と、クロム上にわたる金の薄い(例えば、100ナノメートル)層である。クロムのそのような層により、第2の主表面に沿う対象物を見ることができる所定の方向以外の方向からフィルムの第1の主表面を見ている人に対して、シートは心地のよいグレアのない暗い金属性の外観を持ち、一方、金の層は反射性がよく、フィルムの第2の主表面に隣接する対象物の照明を援助する。
【0009】
比較的高価で効果的な単一の層は、曇った第2の主表面部上にわたるクロムの薄い(例えば、10ナノメートルの厚さ)層である、そのクロム層により、第2の主表面に沿う対象物を見ることができる所定の方向以外の方向からフィルムの第1の主表面を見ている人に対して、シートは心地のよいグレアのない暗い金属性の外観を持つ。
【0010】
これに替えて、プライバシー複合体においては、曇った第2の主表面部が視覚的イメージを透過できない程に曇った第2の主表面部を粗くする(ダイアモンドツールの先端によりなされるように)ことにより、フィルムを通して視覚的イメージを見ることを防止するための手段を曇った第2の主表面部に沿って設けることができ、いずれの複合体においても、この手段はピグメント又は染料によりコーティングされる。
【0011】
尾根および曇った第2の主表面部上のコーティングの保護がなされ得る。この保護は、プライバシー複合体が携帯用で尾根部及び/又はコーティングが削られたり損傷を受けることを防止する場合に特に望ましい。このような尾根およびコーティングの保護は、尾根上にわたって取りつけられた保護透明ポリマー層の形態であり得るか、又はコーティングのそのような保護はフィルムの第2の主表面に沿う均一な厚さの適切なコーティングにより与えられる。
プライバシー複合体は隣接する壁の間の書類を受け取るように適合された、ファイルフォルダの1つの壁又は類似の構造に合体させることができるか、又は寸法をあわせて3つの穴を開けることにより3リングバインダ内のカバーページとしての使用に適合させることができる。
【0012】
プライバシー複合体はシート状の光源と組み合わせて、その間の書類を読むために有利に使用でき、又、その複合体はシート状の光源と組み合わせて使用して方向性の光るストリップを提供することができる。
本発明は添付の図面によりさらに詳細に説明する。図面中で、同様の参照番号はいくつかの図で同様の部分を示している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
詳細な記載
図面の図1および2において、概略的に参照番号10で示される本発明による複合体を大きく拡大した図が示されている。
一般的に、複合体10は、略平面の第1の主表面12と、反対側の第2の主表面13と、第1および第2の対向する端部8および9とを備えている。複合体10はフィルム11の第2の主表面13に隣接する対象物(例えば、光ったインストルメントパネル)からの光を、フィルム11の第1主表面12に対する所定方向からその対象物を見ている人にのみ向けるように適合され使用され得る、又はフィルム11の第2の主表面13に隣接する対象物を見ることを、フィルム11の第1の主表面12に対する所定方向からその対象物を見ている人に対して制限するように適合され使用され得る。
【0014】
フィルム11は略矩形状の断面を持ち、第1の主表面12を規定している主部14と、第1の主表面12に対向する主部14の側部に結合し、2ミリメートル以下で(好ましくは1ミリメートル以下で)突出している伸長し平行な多数の連続尾根部15とを備えている。尾根部15は第2の主表面13を規定している。尾根部15の各々は略三角形の断面を持ちその頂部は主部14の反対側にある。又、尾根部15の各々は伸長した曇った第2の主表面部17と透明な第2の主表面部18を有している。
【0015】
曇った第2の主表面17はシート11の第1の端部8に隣接するか略向いている尾根部の側にあり、透明な第2の主表面部18はシート11の第2の端部9に隣接するか略向いている尾根部の側にある。透明な第2の主表面部18と、第1の主表面12に平行で尾根部15の頂部を通る仮想平面との角度“a”(図2参照)は、25°から60°の範囲にあり、透明な第2の主表面部18と曇った第2の主表面部17との間の尾根部15の頂部における角度“b”(図2参照)は50°から130°までの範囲にある。
【0016】
複合体10が光の制御のための使用に適合される時、フィルム11はその第1の主表面12とその透明な第2の主表面部18との間で光を透過させ、複合体10は、曇った第2の主表面部17を通る光の透過を制限するために曇った第2の主表面部17に沿う手段を含んでいる。複合体10がプライバシー複合体として使用されるか又はその使用のために適合される時は、フィルム11は第1の主表面12とその透明な第2の主表面部18との間を視覚的に透過させ、プライバシー複合体10は曇った第2の主表面部17に沿って、曇った第2の主表面部17を通る視覚的なイメージを見ることを制限するための手段を含んでいる。
【0017】
複合体10は、図3に暗いエリアとして示される受光又はビューイングエリア20に沿ってのみ、その第1の主表面12に入射する光線を向けるか、又はそれに沿って対象物を見る余裕を与える。その受光又はビューイングエリア20は、第1の主表面12から投影され、第1の主表面12に沿った中心を持ち、光線上に中心がある、半球の約半分の形状をしている。その受光又はビューイングエリア20はシート11の第2の端部9に隣接しており、その基部22の回りでよりもその頂部21において半球の半分の境界に一層近くなる。
【0018】
複合体10が使用されて書類のような対象物をその第2の主表面13でカバーすると、そのビューイングエリア20は、複合体10の第2の端部9にいる人が極めて容易にその書類を見ることができ、プライバシー複合体10の第1の端部8又は側部に沿っている人は書類をみることが制限される、という利益を提供する。
【0019】
図4は、角度“a”が35°で、角度“b”が90°で、フィルム11の材料が1.6の反射率を持っている場合の、フィルム11の第2の主表面13に沿って点光源23からプライバシー複合体10に向けられた光線22の経路を示している。図5は、フィルム11の第1の主表面12に平行で、2つの隣接する尾根部15の間の距離の約100倍の距離だけフィルム11から離れている平面24(図4参照)上に、光源23からの光線22の大多数が落ちる場所を+符号で示した、コンピュータにより生成された図である。+符号は暗いエリア26を形成し、そこでは光線の大多数が平面24を打つ。角度“a”および“b”とフィルム11の材料を変化させることにより、光線22の大部分が平面24を打つエリアは平面上で移動でき、それにより所望の光指向パターン又はビューイングパターンをフィルム11に対して選択できる。上記のように、光の透過を曇った第2の主表面部17を通る光の透過を制限するための、又は曇った第2の主表面部を通して視覚的イメージを見ることを制限するための、曇った第2の主表面部17に沿う手段は、曇った第2の主表面部17の上の不透明材料(例えば、アルミニューム、酸化アルミニューム、銅、金、クロム、ピグメント又は着色されたコーティング又はそのような材料の多層)を備えることができる。
【0020】
これに替えて、図6に示された曇った第2の主表面部17aの変形された1つの拡大された断片に示されるように、曇った第2の主表面部を通して光が透過することを制限する手段は、曇った第2の主表面部17aに沿って充分に粗いフィルム11により提供して(その粗い主表面部17aはダイアモンド・ツールを用いて形成できる)、曇った第2の主表面部17aを通してイメージを見ることを制限することができる。
【0021】
好ましくは、第1の主表面12は、複合体10の第1の主表面に沿うグレアを制限するテクスチャ化されているか又はつや消し仕上げされている。上記のタイプの尾根部を含むフィルム11の適切な材料の例は、"Scotch Brand Optical Lighting Film"(以下では"SOLF"と称する)という商品名で、ミネソタ州・セント・ポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニーにより販売されているアクリルの、又はポリカーボネイトの材料である。これに替えて、フィルム11は、ポリカーボネイト、ポリメチルメタクリレート、ポリアルキル(メタ)アクリル酸エステル、ポリカーボネイト、ポリスチレン、アクリル系エポキシ、アクリル系ウレタン、アクリル系ポリエステル、セルロースエステル、又は多価(メタ)アクリル酸エステルの層から形成することができる。
【0022】
複合体10がその主表面12および13を略水平方向で使用するように適合されるとき、好ましくは、各透明な第2の主表面部18と、その第1の主表面12に平行で尾根部15の頂部を通る仮想平面との間の角度“a”は35°から45°の範囲にあり、透明な第2の主表面部18と曇った第2の主表面部17の間の傾斜角“b”は約90°である。そのような水平の使用のための応用は、机の上面の上で読まれている書類上にわたる、又はコピー機上のオリジナル又はコピー上(即ち、コピー機の供給ステーション又は受け取りステーション上)にわたるプライバシー複合体10としての使用を含む。
【0023】
複合体10がその主表面を略垂直方向で使用するように適合されるとき、好ましくは、各透明な第2の主表面部18と、その第1の主表面12に平行で尾根部15の頂部を通る仮想平面との間の角度“a”は30°から40°の範囲にあり、透明な第2の主表面部18と曇った第2の主表面部17の間の傾斜角“b”は約90°である。そのような垂直の使用のための応用は、コンピュータ上の画面上にわたる、又は例えば、コンピュータ又はタイプライタと関連する垂直に配置された書類ホルダ内の書類上にわたるプライバシー複合体10としての使用、又は光るインストルメント・ダイアルの面上にわたる、又はインストルメントからの光がウインドシールドに向かうことを防止しながら、ドライバがインストルメントを読むことを可能にする、自動車の光るインストルメント群上にわたる光制御複合体としての使用を含む。
【0024】
複合体10が携帯用の場合は、曇った第2の主表面部17に沿う不透明な材料の非常に小さい尾根部15およびコーティング28は保護されるべきであり、そうでない場合にフィルム11の第2の主表面13が削られるように使用される(例えば、机の上に沿って対象物にぶつかって傷がつく)。図7に示すように、そのような保護は、上記したタイプのフィルム11を含むプライバシー複合体10bにおいて、フィルム11bの周辺の形状および寸法に対応する周辺32を持つ保護透明ポリマー層30により与えられる。
【0025】
保護透明ポリマー層30の上にはフィルム11の第2の主表面13が重ねられ、フィルム11の周辺および保護透明ポリマー層30は熱シール又は適切な接着剤により互いに接着されている。これに替えて、これらのコーティングに対するそのような保護は、コーティング全体にわたって略均一な厚さの保護透明外側コーティング(図示せず)と第2の主表面13のコートされていない部分とにより与えられる。図示のように、オプションとして、プライバシー複合体10bは、適当なサイズにして、且つパンチされて3つの穴31を形成することにより3穴バインダ内のカバーページとしての使用に適合できる。
【0026】
図8に示すように、上記したプライバシー複合体10bはフォルダ32の片側に取り込まれるか又はそれを形成することができ、そのフォルダ32は又、第2のサイド34を有し、そのサイド34は1つのエッジ35に沿ってプライバシー複合体に枢支可能に取り付けられてその間に書類を受け取るようになっている。その書類は次いでフィルム11の第1の主表面12を通して読むことができる。図示はしていないが、プライバシー複合体は、第2の側がすべてに沿ってシールされているが一方の側はプライバシー複合体10bに対しており、プライバシー複合体10bの第2の側と保護透明層30との間に書類を受け取るように適合されている封筒の前面壁として組み込まれることができる。
【0027】
図9は尾根部17cに平行な方向に伸長しているプライバシー複合体の実施例10cを示す。複合体10cは上記のフィルム11の構造を持つフィルム11cを有し、フィルム11cの幅および長さに略対応する幅および長さを持つ保護透明ポリマー層30cを含む。保護ポリマー層30cはフィルム11cの第2の主表面13cの上に重ねられ、フィルム11cと保護透明ポリマー層30cとは、ポリマー層30cの端部をフィルム11cのエッジに沿って接着されるか取り付けられることによって互いに結合している。透明ポリマー層30cはそのフィルム11cに対向する側を、再配置可能、除去可能又は永久の感圧接着剤の層36で被覆されている。このようなストリップ状のプライバシー複合体10cはストリップで供給されるか、又は長さを除去できる螺旋状に巻回されたロール上で供給されることができ、書類の複数部分にわたって付着してその上に書かれているある種の情報をその書類の読者以外から制限することができる。
【0028】
図10および11に示すように、プライバシー複合体10は、アリゾナ州、テンペのDurel Corporation により、商品名"Durel 3"エレクトロルミネッセント・ランプとして販売されているタイプのシート上光源40と結合して用いることができる。適当な交流電圧源42が光源40に接続されると、その光源は比較的明るい光を放出する。図10に示すように、そのシート上光源40は書類44の下で使用でき、その書類の上にプライバシー複合体10が配置されてその書類44を(暗いか光が少ない状態で望ましい時に)読者のために照射する。図11に示すように、そのシート上の光源40は複合体10の第2の主表面13に直接沿って使用でき、それにより方向性の光源を提供し、その光源は、コンピュータのキーボードのエッジに沿うか、又はフォルダのエッジに沿ってフォルダ内の書類を読むことを容易にするような多くの位置における暗いか光が少ない状態で有用である。
【0029】
フィルム11は、米国特許第4,244,683号及び第4,601,861号に記載のように圧縮成形により、米国特許第4,097,634号に記載のように突出した鋳造物又はエンボスにより作ることができ、又は米国特許第3,789,346号および5,183,597号に記載のように鋳造および切断(好ましい方法)により作ることができる。このパラグラフで上記のリストした特許の内容はここに参考のために取り込まれている。薄い金属又は酸化金属のコーティングが、知られた蒸気コーティング技術を用いて尾根の両面の上に配置されることができる。続いて、このコーティングは、参考のために本明細書に取り込まれたヨーロッパ特許明細書EP 0583997-A1 に記載の方法により透明な第2主表面から剥離される。
【0030】
例
例1:45°の角度“a”と90°の角度“b”を持ち、360マイクロメートルだけ離れた尾根部を持つSOLFが、蒸気被覆されたクロムで最初に下塗りされ、次いで75ナノメートルの金で被覆された。そのフィルムは、248ナノメートルのLambda Physik LPX315i エキシマレーザで、第1の主表面に対して45°の角度で剥離された。見る角度に依存して、複合体はその第2の主表面からは光った金又は透明に見える。複合体の第1の主表面からの複合体の外観は暗い紫色から透明に変化した。複合体は高い消光視覚範囲では5%より少ない光の透過であった。光線の追跡は、この透過は曇った第2の主表面部の金属で被覆された表面での反射が実際にはなされなかったことを示した。複合体の尾根部は認識可能であったが邪魔にはならなかった。
【0031】
例2:20×(1/1000)×2.54cm(20ミル)の厚さのポリカーボネイトフィルム上の1パーセントのDarocur4265 を持つ50/50ヘキサンジオールアクリレート・フォトマー6010内のBEF から復刻されたパターンである、45°の角度“a”と90°の角度“b”を持ち、50マイクロメートルだけ離れた尾根部を持つフィルム。このフィルムから上記のように金属が除去された。この結果得られる複合体の角度性能は例1と類似していた。複合体の尾根部は如何なる通常の視覚距離においても可視可能ではなかった。
【0032】
例3:例2で記載したように30°の角度“a”と90°の角度“b”を持つフィルムが生成された。剥離は45°でなされ、それはライザ上の金属にいくらかの損傷を与えた。このフィルムは非常に明るいが約−45°になるまで遮断されなかった。
【0033】
例4:例1のフィルムは15ナノメートルのアルミニュームの半透明なコーティングで被覆されて、蒸着中に8 立法センチメートル毎分(SCCM)の酸素で化学反応させて、フィルムのUV吸収率を増大させた。このフィルムは例1に記載のように剥離された。このフィルムは溝を下にして紙の上に配置された。見る角度は角度“a”が45°の例と同じであったが、輝度は高かった。驚くべきことに、ゴーストイメージは微々たるものであった。第2の重なっていないイメージは高い垂直角度で見ることができた。
【0034】
例5:例1で記載した材料は、陰極線管上に尾根部を管に隣接させて配置された。イメージは、角度“a”が45°のために、通常の角度では見ることができなかった。このイメージは、75°から85°の視覚範囲にわたってクリアでゴーストがなかった。
【0035】
本発明はいくつかの実施例とその変形について記載してきた。本発明の範囲から逸脱することなく、記載された実施例に多くの変形をなすことが可能であることは当業者に明らかであろう。したがって、本発明の範囲は本明細書に記載した構造に限定されず、特許請求の範囲の文言により記載された構造およびそれらの構造の等価物によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明による複合体をその屋根部を大きく拡大して詳細に示した斜視図である。
【図2】図1の複合体の拡大され、反転されたエッジの図である。
【図3】図1の複合体の受光エリアおよびビューイング・エリアの概略図である。
【図4】図1の複合体を通る点光源からの光線のトレーシングである。
【図5】図4の光源からの光線を図1の複合体に平行でそれから離れている平面上でさえぎったプロットである。
【図6】図1の複合体上の暗くした第2の主表面に対する可能な変形を示す拡大断片図である。
【図7】図1の複合体のある種の変形を示す図である。
【図8】図1の複合体を変形してフォルダ内に取り込んだ図である。
【図9】図1のさらなる変形を示す図である。
【図10】図1の複合体をシート状の光源と組み合わせて使用してその間の書類を読むようにした図である。
【図11】図1の複合体をシート状の光源と組み合わせて使用して発光ストリップを提供する図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
略平面の第1の主表面と、反対側の第2の主表面と、第1および第2の対抗する端部とを有するポリマーフィルムを備える複合体であって、前記複合体はそのフィルムの第2の主表面に隣接する対象物からの光を、そのフィルムの第1の主表面に対して所定の方向からその対象物を見る人に対してのみ向かわせるように適合されており、前記フィルムは、
略矩形断面を有し前記第2の主表面を規定する主部と、
前記第2の主表面に対向する前記主部のサイドに結合しており、そのサイドから2ミリメートルより小さく突起している多数の伸長した平行な連続する尾根部であって、前記尾根部は前記第2の主表面を規定しており、各々は頂部が前記主部の反対側にあり略三角形の断面を有し、且つ各々は前記頂部で交差する伸長した曇ったおよび透明な第2の主表面部を有し、曇った第2の主表面部は尾根部の側の上でシートの第1の端部に略面しており、透明な第2の主表面部は尾根部の側の上でシートの第2の端部に略面しており、前記透明な第2の主表面部と前記第1の主表面に平行で尾根部を通る仮想平面との間の角度は25°から60°の範囲内にあり、前記尾根部の頂部において前記透明なおよび曇った第2の主表面部の間に含まれる角度は約50°から130°の範囲にある、尾根部とを具備し、
前記フィルムは前記第1の主表面と前記透明な第2の主表面との間の光を透過させ、
前記プライバシー複合体は前記曇った第2の主表面部に沿って前記曇った第2の主表面部を通して光が透過するのを制限する手段を含んでいる、
複合体。
【請求項2】
前記曇った第2の主表面部に沿って前記曇った第2の主表面部を通して光が透過するのを制限する手段は、前記曇った第2の主表面部上にわたるアルミニュームの薄い層と、前記アルミニュームの層上の酸化アルミニューム層とを備えている、請求項1記載の複合体。
【請求項3】
前記曇った第2の主表面部に沿って前記曇った第2の主表面部を通して光が透過するのを制限する手段は、前記曇った第2の主表面上にわたるクロムの薄い層と、前記クロムの層上にわたる金の層とを備え、前記クロムの層は、フィルムの第1の主表面を前記所定の方向以外の方向から見ている人に対して前記シートが暗いメタリックの外観を持つようにさせ、前記金の層は前記第2の主表面から光を強く反射して前記第2の主表面に隣接する対象物を照らすのを援助するようにした、請求項1記載の複合体。
【請求項4】
前記曇った第2の主表面部に沿って前記曇った第2の主表面部を通して光が透過するのを制限する手段は、前記曇った第2の主表面部上にわたる酸化アルミニュームの薄い第1の層と、酸化アルミニュームの前記第1の層上にわたるアルミニューム層と、酸化アルニミュームの前記第1の層の反対側のアルミニュームの前記層の側の上にわたる酸化アルミニュームの第2の層とを備え、前記酸化アルミニュームは、xを0から1.5の範囲とすると、式ALOxを持つ、請求項1記載の複合体。
【請求項5】
前記曇った第2の主表面部に沿って前記曇った第2の主表面部を通して光が透過するのを制限する手段は、アルミニューム、酸化アルミニューム、銅、金およびクロムからなるグループから選ばれた材料の薄い層を備える、請求項1記載の複合体。
【請求項6】
前記曇った第2の主表面部に沿って前記曇った第2の主表面部を通して光が透過するのを制限する前記手段は、前記曇った第2の主表面部上にわたってピグメント又は着色されたコーティングを備えている、請求項1記載の複合体。
【請求項7】
前記曇った第2の主表面部に沿って前記曇った第2の主表面部を通して光が透過するのを制限する前記手段は、前記曇った第2の主表面部に沿って前記曇った第2の主表面部を通して光が透過するのを制限するのに充分に粗い前記フィルムを備えている、請求項1記載の複合体。
【請求項8】
前記尾根部は前記第2の主表面の反対側の前記主部のサイドから1ミリメートルより少なく突起している、請求項1記載の複合体。
【請求項9】
前記透明な第2の主表面部と第1の主表面に平行で尾根部の頂部を通る仮想平面との間の角度は30°から45°の角度の範囲内にあり、前記透明な第2の主表面部と前記曇った第2の主表面部との間に含まれる角度は70°から110°の範囲内にある、請求項1記載の複合体。
【請求項10】
前記主表面を略垂直方向で使用するように適合されており、前記透明な第2の主表面部と第1の主表面に平行で尾根部の頂部を通る平面との間の角度は約30°から40°の範囲内にあり、前記透明な第2の主表面部と前記曇った第2の主表面部との間に含まれる角度は約90°である、請求項1記載の複合体。
【請求項11】
前記主表面を略水平方向で使用するように適合されており、前記透明な第2の主表面部と第1の主表面に平行で尾根部の頂部を通る平面との間の角度は約35°から45°の範囲内にあり、前記透明な第2の主表面部と前記曇った第2の主表面部との間に含まれる角度は約90°である、請求項1記載の複合体。
【請求項12】
前記第1の主表面はテクスチャ化された又はつや消し仕上げされている、請求項1記載の複合体。
【請求項13】
形状および寸法が前記フィルムの周辺に対応している周辺を持つ保護透明ポリマー層をさらに含み、前記保護透明ポリマー層は前記フィルムの前記第2の主表面上に横たわっており、前記フィルムの周辺および前記保護透明ポリマー層は互いに接着されている、請求項1記載の複合体。
【請求項14】
第2の主表面に沿うシート上の光源と組合わさっており、前記組合せは方向性の光源を与えるように適合されている、請求項1記載の複合体。
【請求項15】
第1の略平面の主表面と、反対側の第2の主表面と、第1および第2の対抗する端部とを有するポリマーフィルムを備えるプライバシー複合体であって、前記プライバシー複合体は、そのフィルムの第1の主表面に対して所定の方向からその対象物を見る人に対して、フィルムの第2の主表面に隣接する対象物を見ることを制限するように適合されており、前記フィルムは、
略矩形断面を有し前記第2の主表面を規定する主部と、
前記第2の主表面に対向する前記主部のサイドに結合しており、そのサイドから2ミリメートルより小さく突起している多数の伸長した平行な連続する尾根部であって、前記尾根部は前記第2の主表面を規定しており、各々は頂部が前記主部の反対側にあり略三角形の断面を有し、且つ各々は前記頂部で交差する伸長した曇ったおよび透明な第2の主表面部を有し、曇った第2の主表面部は尾根の側の上でシートの第1の端部に略面しており、透明な第2の主表面部は尾根の側の上でシートの第2の端部に略面しており、前記透明な第2の主表面部と前記第1の主表面に平行で尾根部を通る仮想平面との間の角度は25°から60°の範囲内にあり、前記頂部において前記透明なおよび曇った第2の主表面部の間に含まれる角度は約50°から130°の範囲にある、尾根部とを具備し、
前記フィルムは前記第1の主表面と前記透明な第2の主表面との間の視覚的透過を与え、
前記プライバシー複合体は前記曇った第2の主表面部に沿って、前記曇った第2の主表面部を通る視覚的イメージを見ることを制限する手段を含んでいる、複合体。
【請求項16】
前記曇った第2の主表面部に沿ってフィルムを介して視覚的イメージを見ることを制限する前記手段は、前記曇った第2の主表面部上にわたるアルミニュームの薄い層と、前記アルミニュームの層上の酸化アルミニューム層とを備えている、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項17】
前記曇った第2の主表面部に沿ってフィルムを介して視覚的イメージを見ることを制限する前記手段は、前記曇った第2の主表面上にわたるクロムの薄い層と、前記クロムの層上にわたる金の層とを備え、前記クロムの層は、フィルムの第1の主表面を前記所定の方向以外の方向から見ている人に対して前記シートが暗いメタリックの外観を持つようにさせ、前記金の層は前記第2の主表面から光を強く反射して前記第2の主表面に隣接する対象物を照らすのを援助するようにした、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項18】
前記曇った第2の主表面部に沿ってフィルムを介して視覚的イメージを見ることを制限する前記手段は、前記曇った第2の主表面部上にわたる酸化アルミニュームの薄い第1の層と、酸化アルミニュームの前記第1の層上にわたるアルミニューム層と、酸化アルニミュームの前記第1の層の反対側のアルミニュームの前記層の側の上にわたる酸化アルミニュームの第2の層とを備え、前記酸化アルミニュームは、xを0から1.5の範囲とすると、式ALOxを持つ、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項19】
前記曇った第2の主表面部に沿ってフィルムを介して視覚的イメージを見ることを制限する前記手段は、アルミニューム、酸化アルミニューム、銅、金およびクロムからなるグループから選ばれた材料の薄い層を備える、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項20】
前記曇った第2の主表面部に沿ってフィルムを介して視覚的イメージを見ることを制限する前記手段は、前記曇った第2の主表面部上にわたってピグメントの層を備えている、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項21】
前記曇った第2の主表面部に沿ってフィルムを介して視覚的イメージを見ることを制限する前記手段は、視覚的なイメージを透過することが出来ない程に充分に粗い前記曇った第2の主表面部を備えている、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項22】
前記尾根部は前記第2の主表面の反対側の前記主部のサイドから1ミリメートルより少なく突起している、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項23】
前記透明な第2の主表面部と第1の主表面に平行で尾根部の頂部を通る仮想平面との間の角度は30°から45°の角度の範囲内にあり、前記透明な第2の主表面部と前記曇った第2の主表面部との間に含まれる角度は70°から110°の範囲内にある、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項24】
前記主表面を略垂直方向で使用するように適合されており、前記透明な第2の主表面部と第1の主表面に平行で尾根部の頂部を通る平面との間の角度は約30°から40°の範囲内にあり、前記透明な第2の主表面部と前記曇った第2の主表面部との間に含まれる角度は約90°である、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項25】
前記主表面を略水平方向で使用するように適合されており、前記透明な第2の主表面部と第1の主表面に平行で尾根部の頂部を通る平面との間の角度は約35°から45°の範囲内にあり、前記透明な第2の主表面部と前記曇った第2の主表面部との間に含まれる角度は約90°である、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項26】
前記第1の主表面はテクスチャ化された又はつや消し仕上げされている、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項27】
形状および寸法が前記フィルムの周辺に対応している周辺を持つ保護透明ポリマー層をさらに含み、前記保護透明ポリマー層は前記フィルムの前記第2の主表面上に横たわっており、前記フィルムの周辺および前記保護透明ポリマー層は互いに接着されている、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項28】
形状および寸法が前記保護透明ポリマー層の周辺の少なくとも1部に対応する周辺を持つ第2の層をさらに含み、前記第2の層は前記フィルムに対向する保護透明ポリマー層の側上の前記周辺の部分に沿って前記保護透明ポリマー層に接着されて、前記フィルムの第1の主表面に沿うシートをその間に受け取るように適合されたポケットを規定している、請求項27記載のプライバシー複合体。
【請求項29】
前記第2の主表面上にわたり略均一な厚さを持つ保護コーティングをさらに含む、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項30】
第2の主表面に沿うシート状の光源と組合わさっており、前記組合せは前記プライバシー複合体と前記シート状の光源との間に書類を受け取るように適合されている、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項31】
書類の前面に対して所定の方向からその書類を見ている人がその書類を見ることを制限しながら、前面に沿って機密内容を含むその書類を見る方法であって、前記方法は、
第1の略平面の主表面と、反対側の第2の主表面と、第1および第2の対抗する端部と、略矩形断面を有し前記第2の主表面を規定する主部と、前記第2の主表面に対向する前記主部のサイドに接合しており、そのサイドから2ミリメートルより小さく突起している多数の伸長した平行な連続する尾根部とを有するポリマーフィルムを備えるプライバシー複合体を提供し、この場合、前記尾根部は前記第2の主表面を規定しており、各々は頂部が前記主部の反対側にあり略三角形の断面を有し、且つ各々は前記頂部で交差する伸長した曇ったおよび透明な第2の主表面部を有し、曇った第2の主表面部は尾根の側の上でシートの第1の端部に略面しており、透明な第2の主表面部は尾根の側の上でシートの第2の端部に略面しており、前記透明な第2の主表面部と前記第1の主表面に平行で尾根部を通る仮想平面との間の角度は25°から60°の範囲内にあり、前記頂部において前記透明なおよび曇った第2の主表面部の間に含まれる角度は約50°から130°の範囲にあり、前記フィルムは前記第1の主表面と前記透明な第2の主表面との間の視覚的透過を与え、前記プライバシー複合体は前記曇った第2の主表面部に沿って、前記曇った第2の主表面部を通る視覚的イメージを見ることを制限する手段を含んでいるようにするステップと、
機密内容を含んでいる書類の前面上にわたってそのプライバシー複合体の第2の表面を配置するステップと、そして
プライバシー複合体の第1の端部におり、プライバシー複合体のサイドに沿っている人によりその書類が見られることをそのプライバシー複合体が制限しながら、シートの第2の端部の隣接部からそのプライバシー複合体を通して書類を見るステップと、
を備える方法。
【請求項32】
前記プライバシー複合体の反対側の書類のサイドに沿って配置されて書類を照明するのを援助するシート状の光源を配置するステップをさらに含む、請求項15記載の方法。
【請求項1】
略平面の第1の主表面と、反対側の第2の主表面と、第1および第2の対抗する端部とを有するポリマーフィルムを備える複合体であって、前記複合体はそのフィルムの第2の主表面に隣接する対象物からの光を、そのフィルムの第1の主表面に対して所定の方向からその対象物を見る人に対してのみ向かわせるように適合されており、前記フィルムは、
略矩形断面を有し前記第2の主表面を規定する主部と、
前記第2の主表面に対向する前記主部のサイドに結合しており、そのサイドから2ミリメートルより小さく突起している多数の伸長した平行な連続する尾根部であって、前記尾根部は前記第2の主表面を規定しており、各々は頂部が前記主部の反対側にあり略三角形の断面を有し、且つ各々は前記頂部で交差する伸長した曇ったおよび透明な第2の主表面部を有し、曇った第2の主表面部は尾根部の側の上でシートの第1の端部に略面しており、透明な第2の主表面部は尾根部の側の上でシートの第2の端部に略面しており、前記透明な第2の主表面部と前記第1の主表面に平行で尾根部を通る仮想平面との間の角度は25°から60°の範囲内にあり、前記尾根部の頂部において前記透明なおよび曇った第2の主表面部の間に含まれる角度は約50°から130°の範囲にある、尾根部とを具備し、
前記フィルムは前記第1の主表面と前記透明な第2の主表面との間の光を透過させ、
前記プライバシー複合体は前記曇った第2の主表面部に沿って前記曇った第2の主表面部を通して光が透過するのを制限する手段を含んでいる、
複合体。
【請求項2】
前記曇った第2の主表面部に沿って前記曇った第2の主表面部を通して光が透過するのを制限する手段は、前記曇った第2の主表面部上にわたるアルミニュームの薄い層と、前記アルミニュームの層上の酸化アルミニューム層とを備えている、請求項1記載の複合体。
【請求項3】
前記曇った第2の主表面部に沿って前記曇った第2の主表面部を通して光が透過するのを制限する手段は、前記曇った第2の主表面上にわたるクロムの薄い層と、前記クロムの層上にわたる金の層とを備え、前記クロムの層は、フィルムの第1の主表面を前記所定の方向以外の方向から見ている人に対して前記シートが暗いメタリックの外観を持つようにさせ、前記金の層は前記第2の主表面から光を強く反射して前記第2の主表面に隣接する対象物を照らすのを援助するようにした、請求項1記載の複合体。
【請求項4】
前記曇った第2の主表面部に沿って前記曇った第2の主表面部を通して光が透過するのを制限する手段は、前記曇った第2の主表面部上にわたる酸化アルミニュームの薄い第1の層と、酸化アルミニュームの前記第1の層上にわたるアルミニューム層と、酸化アルニミュームの前記第1の層の反対側のアルミニュームの前記層の側の上にわたる酸化アルミニュームの第2の層とを備え、前記酸化アルミニュームは、xを0から1.5の範囲とすると、式ALOxを持つ、請求項1記載の複合体。
【請求項5】
前記曇った第2の主表面部に沿って前記曇った第2の主表面部を通して光が透過するのを制限する手段は、アルミニューム、酸化アルミニューム、銅、金およびクロムからなるグループから選ばれた材料の薄い層を備える、請求項1記載の複合体。
【請求項6】
前記曇った第2の主表面部に沿って前記曇った第2の主表面部を通して光が透過するのを制限する前記手段は、前記曇った第2の主表面部上にわたってピグメント又は着色されたコーティングを備えている、請求項1記載の複合体。
【請求項7】
前記曇った第2の主表面部に沿って前記曇った第2の主表面部を通して光が透過するのを制限する前記手段は、前記曇った第2の主表面部に沿って前記曇った第2の主表面部を通して光が透過するのを制限するのに充分に粗い前記フィルムを備えている、請求項1記載の複合体。
【請求項8】
前記尾根部は前記第2の主表面の反対側の前記主部のサイドから1ミリメートルより少なく突起している、請求項1記載の複合体。
【請求項9】
前記透明な第2の主表面部と第1の主表面に平行で尾根部の頂部を通る仮想平面との間の角度は30°から45°の角度の範囲内にあり、前記透明な第2の主表面部と前記曇った第2の主表面部との間に含まれる角度は70°から110°の範囲内にある、請求項1記載の複合体。
【請求項10】
前記主表面を略垂直方向で使用するように適合されており、前記透明な第2の主表面部と第1の主表面に平行で尾根部の頂部を通る平面との間の角度は約30°から40°の範囲内にあり、前記透明な第2の主表面部と前記曇った第2の主表面部との間に含まれる角度は約90°である、請求項1記載の複合体。
【請求項11】
前記主表面を略水平方向で使用するように適合されており、前記透明な第2の主表面部と第1の主表面に平行で尾根部の頂部を通る平面との間の角度は約35°から45°の範囲内にあり、前記透明な第2の主表面部と前記曇った第2の主表面部との間に含まれる角度は約90°である、請求項1記載の複合体。
【請求項12】
前記第1の主表面はテクスチャ化された又はつや消し仕上げされている、請求項1記載の複合体。
【請求項13】
形状および寸法が前記フィルムの周辺に対応している周辺を持つ保護透明ポリマー層をさらに含み、前記保護透明ポリマー層は前記フィルムの前記第2の主表面上に横たわっており、前記フィルムの周辺および前記保護透明ポリマー層は互いに接着されている、請求項1記載の複合体。
【請求項14】
第2の主表面に沿うシート上の光源と組合わさっており、前記組合せは方向性の光源を与えるように適合されている、請求項1記載の複合体。
【請求項15】
第1の略平面の主表面と、反対側の第2の主表面と、第1および第2の対抗する端部とを有するポリマーフィルムを備えるプライバシー複合体であって、前記プライバシー複合体は、そのフィルムの第1の主表面に対して所定の方向からその対象物を見る人に対して、フィルムの第2の主表面に隣接する対象物を見ることを制限するように適合されており、前記フィルムは、
略矩形断面を有し前記第2の主表面を規定する主部と、
前記第2の主表面に対向する前記主部のサイドに結合しており、そのサイドから2ミリメートルより小さく突起している多数の伸長した平行な連続する尾根部であって、前記尾根部は前記第2の主表面を規定しており、各々は頂部が前記主部の反対側にあり略三角形の断面を有し、且つ各々は前記頂部で交差する伸長した曇ったおよび透明な第2の主表面部を有し、曇った第2の主表面部は尾根の側の上でシートの第1の端部に略面しており、透明な第2の主表面部は尾根の側の上でシートの第2の端部に略面しており、前記透明な第2の主表面部と前記第1の主表面に平行で尾根部を通る仮想平面との間の角度は25°から60°の範囲内にあり、前記頂部において前記透明なおよび曇った第2の主表面部の間に含まれる角度は約50°から130°の範囲にある、尾根部とを具備し、
前記フィルムは前記第1の主表面と前記透明な第2の主表面との間の視覚的透過を与え、
前記プライバシー複合体は前記曇った第2の主表面部に沿って、前記曇った第2の主表面部を通る視覚的イメージを見ることを制限する手段を含んでいる、複合体。
【請求項16】
前記曇った第2の主表面部に沿ってフィルムを介して視覚的イメージを見ることを制限する前記手段は、前記曇った第2の主表面部上にわたるアルミニュームの薄い層と、前記アルミニュームの層上の酸化アルミニューム層とを備えている、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項17】
前記曇った第2の主表面部に沿ってフィルムを介して視覚的イメージを見ることを制限する前記手段は、前記曇った第2の主表面上にわたるクロムの薄い層と、前記クロムの層上にわたる金の層とを備え、前記クロムの層は、フィルムの第1の主表面を前記所定の方向以外の方向から見ている人に対して前記シートが暗いメタリックの外観を持つようにさせ、前記金の層は前記第2の主表面から光を強く反射して前記第2の主表面に隣接する対象物を照らすのを援助するようにした、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項18】
前記曇った第2の主表面部に沿ってフィルムを介して視覚的イメージを見ることを制限する前記手段は、前記曇った第2の主表面部上にわたる酸化アルミニュームの薄い第1の層と、酸化アルミニュームの前記第1の層上にわたるアルミニューム層と、酸化アルニミュームの前記第1の層の反対側のアルミニュームの前記層の側の上にわたる酸化アルミニュームの第2の層とを備え、前記酸化アルミニュームは、xを0から1.5の範囲とすると、式ALOxを持つ、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項19】
前記曇った第2の主表面部に沿ってフィルムを介して視覚的イメージを見ることを制限する前記手段は、アルミニューム、酸化アルミニューム、銅、金およびクロムからなるグループから選ばれた材料の薄い層を備える、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項20】
前記曇った第2の主表面部に沿ってフィルムを介して視覚的イメージを見ることを制限する前記手段は、前記曇った第2の主表面部上にわたってピグメントの層を備えている、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項21】
前記曇った第2の主表面部に沿ってフィルムを介して視覚的イメージを見ることを制限する前記手段は、視覚的なイメージを透過することが出来ない程に充分に粗い前記曇った第2の主表面部を備えている、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項22】
前記尾根部は前記第2の主表面の反対側の前記主部のサイドから1ミリメートルより少なく突起している、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項23】
前記透明な第2の主表面部と第1の主表面に平行で尾根部の頂部を通る仮想平面との間の角度は30°から45°の角度の範囲内にあり、前記透明な第2の主表面部と前記曇った第2の主表面部との間に含まれる角度は70°から110°の範囲内にある、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項24】
前記主表面を略垂直方向で使用するように適合されており、前記透明な第2の主表面部と第1の主表面に平行で尾根部の頂部を通る平面との間の角度は約30°から40°の範囲内にあり、前記透明な第2の主表面部と前記曇った第2の主表面部との間に含まれる角度は約90°である、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項25】
前記主表面を略水平方向で使用するように適合されており、前記透明な第2の主表面部と第1の主表面に平行で尾根部の頂部を通る平面との間の角度は約35°から45°の範囲内にあり、前記透明な第2の主表面部と前記曇った第2の主表面部との間に含まれる角度は約90°である、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項26】
前記第1の主表面はテクスチャ化された又はつや消し仕上げされている、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項27】
形状および寸法が前記フィルムの周辺に対応している周辺を持つ保護透明ポリマー層をさらに含み、前記保護透明ポリマー層は前記フィルムの前記第2の主表面上に横たわっており、前記フィルムの周辺および前記保護透明ポリマー層は互いに接着されている、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項28】
形状および寸法が前記保護透明ポリマー層の周辺の少なくとも1部に対応する周辺を持つ第2の層をさらに含み、前記第2の層は前記フィルムに対向する保護透明ポリマー層の側上の前記周辺の部分に沿って前記保護透明ポリマー層に接着されて、前記フィルムの第1の主表面に沿うシートをその間に受け取るように適合されたポケットを規定している、請求項27記載のプライバシー複合体。
【請求項29】
前記第2の主表面上にわたり略均一な厚さを持つ保護コーティングをさらに含む、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項30】
第2の主表面に沿うシート状の光源と組合わさっており、前記組合せは前記プライバシー複合体と前記シート状の光源との間に書類を受け取るように適合されている、請求項15記載のプライバシー複合体。
【請求項31】
書類の前面に対して所定の方向からその書類を見ている人がその書類を見ることを制限しながら、前面に沿って機密内容を含むその書類を見る方法であって、前記方法は、
第1の略平面の主表面と、反対側の第2の主表面と、第1および第2の対抗する端部と、略矩形断面を有し前記第2の主表面を規定する主部と、前記第2の主表面に対向する前記主部のサイドに接合しており、そのサイドから2ミリメートルより小さく突起している多数の伸長した平行な連続する尾根部とを有するポリマーフィルムを備えるプライバシー複合体を提供し、この場合、前記尾根部は前記第2の主表面を規定しており、各々は頂部が前記主部の反対側にあり略三角形の断面を有し、且つ各々は前記頂部で交差する伸長した曇ったおよび透明な第2の主表面部を有し、曇った第2の主表面部は尾根の側の上でシートの第1の端部に略面しており、透明な第2の主表面部は尾根の側の上でシートの第2の端部に略面しており、前記透明な第2の主表面部と前記第1の主表面に平行で尾根部を通る仮想平面との間の角度は25°から60°の範囲内にあり、前記頂部において前記透明なおよび曇った第2の主表面部の間に含まれる角度は約50°から130°の範囲にあり、前記フィルムは前記第1の主表面と前記透明な第2の主表面との間の視覚的透過を与え、前記プライバシー複合体は前記曇った第2の主表面部に沿って、前記曇った第2の主表面部を通る視覚的イメージを見ることを制限する手段を含んでいるようにするステップと、
機密内容を含んでいる書類の前面上にわたってそのプライバシー複合体の第2の表面を配置するステップと、そして
プライバシー複合体の第1の端部におり、プライバシー複合体のサイドに沿っている人によりその書類が見られることをそのプライバシー複合体が制限しながら、シートの第2の端部の隣接部からそのプライバシー複合体を通して書類を見るステップと、
を備える方法。
【請求項32】
前記プライバシー複合体の反対側の書類のサイドに沿って配置されて書類を照明するのを援助するシート状の光源を配置するステップをさらに含む、請求項15記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−26922(P2008−26922A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−257752(P2007−257752)
【出願日】平成19年10月1日(2007.10.1)
【分割の表示】特願平8−502581の分割
【原出願日】平成7年6月21日(1995.6.21)
【出願人】(590000422)スリーエム カンパニー (144)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年10月1日(2007.10.1)
【分割の表示】特願平8−502581の分割
【原出願日】平成7年6月21日(1995.6.21)
【出願人】(590000422)スリーエム カンパニー (144)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]