説明

光学式位置検出装置

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工作機械等のテーブル等が直線運動したときの位置を検出して位置データを出力する光学式位置検出装置、特にその位置ずれを確実に検出する光学式位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の光学式位置検出装置と従来の光学式位置検出装置を使った加工機を示した概略図である。なお、紙面に垂直な方向をX軸、図の上下方向をY軸、図の左右方向をZ軸と呼ぶ。一般的に光学式位置検出装置は、目盛の記録されたメインスケール110と、メインスケール110に対してその長手方向に相対変位してメインスケール110上の目盛を読み取り、メインスケール110の長手方向に関する位置を検出する機能を備えたスライダ120と、からなっている。光学式位置検出装置のメインスケール110は、通常、加工機のベッドと呼ばれる第1部材1に取付けられている。そして、スライダ120は第1部材に対してZ方向つまりメインスケールの長手方向に相対移動する第2部材2に取り付けられている。さらに第2部材には加工用工具3が取り付けられており所望の加工を行なう。このような構成の加工機では、第1部材に対する第2部材のZ方向の位置を光学式位置検出装置で検出し、検出した位置データを制御装置で読み込み、モータ等のアクチュエータを使って第2部材を第1部材上でZ方向に移動させることにより、加工用工具3の加工点Mを所望の位置に正確に位置決めさせる。
【0003】次に、従来の光学式位置検出装置の内部の構成を図10に示し、以下にその機能を簡単に説明する。前述したスライダ120には、発光素子31とコリメータレンズ32とインデックススケール133と光電変換素子134とからなる検出手段が含まれており、メインスケール110上に記録された目盛を読み取る。動作を具体的に説明すると、発光素子31から出てコリメータレンズ32で平行光束となった光が,メインスケール110とインデックススケール133を透過した後、光電変換素子134に入射し光電変換される。メインスケール110の格子トラックには、図11のように光学格子がその格子線方向がメインスケールの長手方向に垂直になるように施されている。また、インデックススケール133にも、メインスケール110の格子トラックに対応して格子トラックが設けられている。ここでメインスケール110に対し、スライダがメインスケール110の長手方向に相対的に変位すると光電変換素子134に入射する光量が周期的に変化し、変位信号を得ることができる。通常,この周期的な変位信号をカウントしたり、さらに細かく内挿分割して位置検出を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図9に示した加工機において、第2部材の移動をガイドするガイド機構が理想的であれば、第2部材は姿勢を変えることなしに第1部材上でZ方向にだけ直線的に移動する。しかしながら、現実にはガイド機構の真直度誤差やガタ等によって、第2部材がわずかながらY方向に変位したり、X方向を軸として回転するいわゆるピッチングを発生することがある。このようなずれが発生すると、図9に示した光学式位置検出装置のスライダの検出点Daは、メインスケール上で正確な位置に位置決めされているにもかかわらず、加工用工具の加工点、つまり刃先位置MはZ方向やY方向にずれることとなり正確な加工ができなくなる。例えば、第2部材がピッチングによってX軸を中心に左に回転すると、刃先はEだけずれてしまい加工誤差を発生してしまう。また、第2部材がY方向に変位した場合は当然加工点MもY方向にずれてしまい加工誤差を発生してしまう。本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、メインスケール長手方向位置だけでなく、長手方向に垂直なずれ量やメインスケール面に垂直な方向を軸とする回転ずれを検出可能な光学式位置検出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するために、本発明に係る光学式位置検出装置は、スケール長手方向に垂直な格子線を持った長手方向位置検出用格子トラックとスケール長手方向に平行な格子線を持った揺動検出用格子トラックとがそれぞれスケール長手方向に沿って施され、第1部材に取り付けられたメインスケールと、前記第1部材と相対的に前記メインスケールの長手方向のみに移動する第2部材に取り付けられ、光源と前記メインスケール上の長手方向位置検出用格子トラックに対応する格子トラックが施された位置検出用インデックススケールと前記メインスケールを透過あるいは反射した光を光電変換する光電変換素子とを備え、前記第2部材の移動に対応した前記長手方向位置検出用格子トラックの格子線と前記位置検出用インデックススケールの格子トラックとの対向関係の変化によって、前記メインスケール長手方向に関する位置を検出する長手方向位置検出手段と、前記第2部材に取り付けられ、光源と前記メインスケール上の揺動検出用格子トラックに対応する格子トラックが施された揺動検出用インデックススケールと前記メインスケールを透過あるいは反射した光を光電変換する光電変換素子とを備え、前記第2部材の移動に対応した前記揺動検出用格子トラックの格子線と前記揺動検出用インデックススケールの格子トラックとの対向関係の変化によって、前記メインスケールの長手方向に垂直な方向に関するずれ量を検出する2つの揺動検出手段と、2つの前記揺動検出手段が前記第2部材に取り付けられており、前記各揺動検出手段が検出したずれ量及び前記各揺動検出手段間のメインスケール長手方向に平行な方向の距離に基づき前記第1部材に対する前記第2部材のメインスケール面に垂直な方向を軸とする回転ずれ量を求める回転ずれ算出手段とを有することを特徴とする。また、1本のメインスケールに対し、前記長手方向位置検出手段と前記揺動検出手段のうちいずれか一方を1つ以上備えた少なくとも1つ以上のスライダを持つことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の光学式位置検出装置によれば、メインスケール上にはメインスケール長手方向に垂直な格子線を持った長手方向位置検出用格子トラックと長手方向に平行な格子線を持った揺動検出用格子トラックとが備えられており、長手方向の位置を位置検出用格子トラックに対向する長手方向位置検出手段によって、そして、長手方向に垂直な方向のずれ量を揺動検出用格子トラックに対向する揺動検出手段によって検出する。また、回転ずれ算出手段は、揺動検出用格子トラックに複数の揺動検出手段を対向させることによってメインスケール面に垂直な軸を中心に発生する回転ずれ量も検出する
【0007】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例を示すものである。第1部材と第2部材と加工用工具との関係は図9と同じであるので説明を省略する。この実施例によれば、第1部材には1本のメインスケール10が取り付けられており、一方の第2部材には3つのスライダ20、21、22が取り付けられている。3つのスライダ20〜22のうち両端のスライダ21、22には、メインスケールの長手方向に垂直なY軸方向のずれを検出する揺動検出手段としての揺動検出部が具備されている。また、中央のスライダ20にはメインスケールの長手方向に関する位置を検出する長手方向位置検出手段としての長手方向位置検出部が具備されている。
【0008】次に、この実施例に使われるメインスケール10、揺動検出部および長手方向位置検出部について具体的に説明する。図2は本実施例で使われるメインスケール10を示すものである。メインスケール10上には、揺動検出用格子トラック11と長手方向位置検出用格子トラック12が形成されている。揺動検出用トラック11は、例えばエッチング等によって形成された光学格子であり格子線方向はメインスケール長手方向である。長手方向位置検出用格子トラック12も、揺動検出用トラック11同様な方法で形成された光学格子であるが格子線方向はメインスケール長手方向に垂直な方向である。揺動検出部を図3に示し動作を説明する。揺動検出部は発光素子31とコリメータレンズ32とインデックススケール33と光電変換素子34とからなっており、発光素子31から出た光はコリメータレンズ32によって平行光束となりメインスケール10の揺動検出用格子トラック11を透過し、さらにインデックススケール33上の格子トラックも透過して、光電変換素子34で光電変換される。また、インデックススケール33上の格子トラックの格子線方向は、メインスケール10上の揺動検出用格子トラック11に対応してそれと平行になるように形成されている。このような構成を有する揺動検出部が、各スライダ21、22の移動に対応してメインスケール10に対してY方向に変位するとメインスケール10上の格子線とインデックススケール33上の格子線との対向関係が変化して光電変換素子34に入射する光量も変化する。この光量変化からメインスケール10に対する揺動検出部のY方向のずれ量を検出することができる。長手方向位置検出部を図4に示し動作を説明する。長手方向位置検出部は、発光素子31とコリメータレンズ32とインデックススケール43と光電変換素子44とからなっており、発光素子31から出た光はコリメータレンズ32によって平行光束となり、メインスケール10の長手方向位置検出用格子トラック12を透過し、さらにインデックススケール43上の格子トラックも透過して、光電変換素子44で光電変換される。また、インデックススケール43上の格子トラックの格子線方向は、メインスケール10上の長手方向位置検出用格子トラック12に対応してそれと平行になるように形成されている。このような構成を有する長手方向位置検出部が、スライダ20の移動に対応してメインスケール10に対してZ方向に変位するとメインスケール10上の格子線とインデックススケール43上の格子線との対向関係が変化して光電変換素子44に入射する光量も変化する。この光量変化からメインスケール10に対する長手方向位置検出部のZ方向の位置を検出することができる。
【0009】次に、上述したメインスケール10、揺動検出部および長手方向位置検出部を具備した光学式位置検出装置の動作を図1を用いて説明する。従来技術の説明で述べたように、図示した加工機において、第2部材2の移動をガイドするガイド機構が理想的であれば、第2部材2は姿勢を変えることなしに第1部材1上でZ方向にだけ直線的に移動する。しかしながら、現実にはガイド機構の真直度誤差やガタ等によって、第2部材2がわずかながらY方向に変位したり、X方向を軸として回転するいわゆるピッチングを発生することがある。このようなずれが発生すると、光学式位置検出装置のスライダ20の検出点Daはメインスケール10上で正確な位置に位置決めされているにもかかわらず、加工用工具3の刃先位置MはZ方向やY方向にずれることとなり正確な加工ができなくなる。例えば、第2部材2がピッチングによってX軸を中心に左に回転すると、刃先はEだけずれてしまい加工誤差を発生してしまう。また、第2部材2がY方向に平行に変位した場合は当然加工点MもY方向にずれてしまい加工誤差を発生してしまう。しかし、本実施例によれば、もし、第2部材2が姿勢を変えることなくY方向にずれた場合は、揺動検出部を備えたスライダ21、22には同じ向きで同じ量のY方向ずれ量が検出される。その場合は、Y方向の位置を制御する制御装置とアクチュエータ(図示せず)によって、検出された量だけ移動させることによってずれ量は補正され、加工用工具3の加工点Mを正確な位置に位置決めすることができる。また、第2部材2が例えば点Daを中心にX方向を軸として左方向に回転ずれを発生した場合、揺動検出部を備えたスライダ21、22には逆の向きで同じ量のY方向のずれが発生するが、本実施例においては、この揺動検出部から得られたずれ量から、第1部材1に対する第2部材2のメインスケール10の面に垂直な方向を軸とする回転ずれ量を求める回転ずれ算出手段としての回転ずれ算出部15を設けたことで、その回転ずれ量を求めることができる。例えば、そのずれ量をdとすると傾斜の勾配は2d/(L1+L2)となり、回転中心Daから加工点Mまでの距離をL0とすると、加工点Mのずれ量Eは、2d・L0/(L1+L2)で表される。ここで、回転の中心Daから加工点Mとを結ぶ線と座標軸のなす角度が分かっていれば、このずれ量EのY方向成分とZ方向成分である回転ずれ量Ey 、Ez をそれぞれ算出することができる。したがって、Y方向の位置を制御する制御装置とアクチュエータ(図示せず)によって、加工点MのずれのY方向成分Ey だけ加工点を移動させることによってY方向ずれ量は補正され、同様にZ方向の位置を制御する制御装置とアクチュエータ(図示せず)によって、加工点のずれのZ方向成分Ez だけ加工点を移動させることによってZ方向ずれ量は補正され加工用工具3の加工点Mを正確な位置に位置決めすることができる。第2部材2のY軸に平行なずれと、回転ずれが同時に起こった場合でも上述の方法を組み合わせれば簡単に加工点Mの位置を正確に位置決めすることができる。なお、上記においては、2つのスライダ21、22を用いて加工点Mのずれ量Eを求めたが、回転の中心Da以外の位置に設けられ1つの揺動検出部を備えた1つのスライダのみでも多少の精度は劣るが回転ずれ量を求めることができる。
【0010】本発明の第2の実施例を図5に示し、説明する。基本的な構成は第1の実施例と同じであるので説明を省略する。本実施例では、第2部材2には2つのスライダ50、51が取付けられている。2つのスライダのうちスライダ51には前述した揺動検出部が具備されており、もう一方のスライダ50には揺動検出部と前述した長手方向位置検出部とが両方具備されている。この場合第2部材2のZ方向の位置は、スライダ50内の長手方向位置検出部によって検出可能である。また、第2部材2のY方向のずれやX軸を中心にしたピッチングはスライダ40内の揺動検出部と、スライダ51内の揺動検出部とによって検出し、第1の実施例と同じように補正することによって簡単に加工点の位置を正確に位置決めすることができる。
【0011】本発明の第3の実施例を図6に示し、説明する。基本的な構成は第1の実施例と同じであるので説明を省略する。本実施例では、第2部材2には1つのスライダ60が取付けられている。スライダ60には2つの前述した揺動検出部と前述した1つの長手方向位置検出部とが両方具備されている。この場合、第2部材2のZ方向の位置は、長手方向位置検出部によって検出可能である。また、第2部材のY方向のずれやX軸を中心にしたピッチングは2つの揺動検出部とによって検出し、第1の実施例と同じように補正することによって簡単に加工点の位置を正確に位置決めすることができる。また、このように2つの揺動検出部と長手方向位置検出部を合わせ持つ構成を簡素化したスライダの内部の構成の例を図7に示す。この構成においては、1つのインデックススケール53上に揺動検出のための2つの格子トラックと長手方向位置検出のための格子トラックが併せて施されている。そして、一組の発光素子31とコリメータレンズ32で揺動検出と長手方向位置検出に必要な範囲を照らしている。メインスケール10とインデックススケール53上の3つの格子トラックを透過した光はそれぞれに光電変換素子で光電変換される。この実施例によれば、1のスライダで効果を得ることができるので省スペースに寄与する。また、図7のように一体化されたインデックススケール53や、1組の発光素子31とコリメータレンズ32による構成によってさらにスライダ自体をコンパクトにすることができる。
【0012】本発明の第4の実施例を図8に示し説明する。本実施例では、前述の実施例で説明したメインスケール10を第1のメインスケールとした場合、この第1のメインスケールに対して垂直でかつ長手方向に平行になるように新たに第2のメインスケール120を設けたことを特徴とする。この第2のメインスケール120には、長手方向に平行な格子線を持つ第2の揺動検出用トラック13が設けられている。また、スライダ側の検出手段は図示しないが第2の揺動検出用トラック13に対応して新たに第2の揺動検出部を設ける。このように構成された実施例によれば、第2部材のY方向のずれだけでなくX方向のずれも検出することができる。また、第2の揺動検出用トラックに対して複数の揺動検出部を設けることにより第2部材がY軸のまわりに回転するずれ、つまり、ヨーイング成分も検出することができる。したがって、この実施例によれば、第2部材のZ方向の位置の他に、Y方向のずれ、X方向のずれ、そして、X軸を中心とした回転ずれ(ピッチング)、Y軸を中心とした回転ずれ(ヨーイング)を同時に検出することが可能となる。なお、上記各実施例における検出手段では、メインスケールを透過した光を光電変換する構成にしたが、メインスケールに反射する光を光電変換するような構成にしても同等の効果を得ることができる。また、本発明は、1本のメインスケールに対し、長手方向位置検出手段と揺動検出手段のうちいずれか一方を1つ以上備えた少なくとも1つ以上のスライダを持つことを特徴とするものなので、長手方向位置検出部、揺動検出部及びこれらを備えるスライダの組合せは、上述した各実施例に限られたものではない。
【0013】
【発明の効果】本発明の光学式位置検出装置は、第1部材上に取付けられ長手方向位置検出用格子トラックと揺動検出用トラックが両方設けられた1本のメインスケールと、第2部材上にとりつけられた長手方向位置検出手段と少なくとも1つ以上の揺動検出手段によって、第1部材上でメインスケール長手方向に移動する第2部材の位置を読み取るだけでなく、回転ずれ算出手段を設けたことにより第2部材のメインスケール長手方向に垂直な方向に関するずれ量や、メインスケール面に垂直な方向を軸とする回転ずれ量を検出することができる従って、制御装置やアクチュエータで検出したずれ量を補正して制御することで、第2部材上の加工工具の加工点の位置を正確に位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光学式位置検出装置の第1実施例の構成を示す概略図である。
【図2】 第1実施例で使われるメインスケールを示す概略図である。
【図3】 第1実施例の揺動検出部を説明する概略図である。
【図4】 第1実施例の長手方向位置検出部を説明する概略図である。
【図5】 第2実施例の構成を示す概略図である。
【図6】 第3実施例の構成を示す概略図である。
【図7】 第3実施例の揺動検出部と長手方向位置検出部を説明する概略図である。
【図8】 第4実施例で使われるメインスケールを示す概略図である。
【図9】 従来の光学式位置検出装置と従来の光学式位置検出装置を使った加工機を示した概略図である。
【図10】 従来のスライダの内部に設けられた検出手段の構成を示した図である。
【図11】 従来の光学式位置検出装置で使われるメインスケールを示す概略図である。
【符号の説明】
1 第1部材
2 第2部材
3 加工工具
10、110、120 メインスケール
111 格子トラック
11、13 揺動検出用格子トラック
12 長手方向位置検出用格子トラック
15 回転ずれ算出部
20、21、22、50、51、60、120 スライダ
31 発光素子
32 コリメータレンズ
33、43、53、133 インデックススケール
34、44、134 光電変換素子

【特許請求の範囲】
【請求項1】 スケール長手方向に垂直な格子線を持った長手方向位置検出用格子トラックとスケール長手方向に平行な格子線を持った揺動検出用格子トラックとがそれぞれスケール長手方向に沿って施され、第1部材に取り付けられたメインスケールと、前記第1部材と相対的に前記メインスケールの長手方向のみに移動する第2部材に取り付けられ、光源と前記メインスケール上の長手方向位置検出用格子トラックに対応する格子トラックが施された位置検出用インデックススケールと前記メインスケールを透過あるいは反射した光を光電変換する光電変換素子とを備え、前記第2部材の移動に対応した前記長手方向位置検出用格子トラックの格子線と前記位置検出用インデックススケールの格子トラックとの対向関係の変化によって、前記メインスケール長手方向に関する位置を検出する長手方向位置検出手段と、前記第2部材に取り付けられ、光源と前記メインスケール上の揺動検出用格子トラックに対応する格子トラックが施された揺動検出用インデックススケールと前記メインスケールを透過あるいは反射した光を光電変換する光電変換素子とを備え、前記第2部材の移動に対応した前記揺動検出用格子トラックの格子線と前記揺動検出用インデックススケールの格子トラックとの対向関係の変化によって、前記メインスケールの長手方向に垂直な方向に関するずれ量を検出する2つの揺動検出手段と、2つの前記揺動検出手段が前記第2部材に取り付けられており、前記各揺動検出手段が検出したずれ量及び前記各揺動検出手段間のメインスケール長手方向に平行な方向の距離に基づき前記第1部材に対する前記第2部材のメインスケール面に垂直な方向を軸とする回転ずれ量を求める回転ずれ算出手段と、を有することを特徴とする光学式位置検出装置。
【請求項2】 1本のメインスケールに対し、前記長手方向位置検出手段と前記揺動検出手段のうち少なくともいずれか一方を1つ以上備えた少なくとも1つ以上のスライダを持つことを特徴とする請求項1記載の光学式位置検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図9】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図10】
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【図11】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【特許番号】特許第3230789号(P3230789)
【登録日】平成13年9月14日(2001.9.14)
【発行日】平成13年11月19日(2001.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平6−178384
【出願日】平成6年7月29日(1994.7.29)
【公開番号】特開平8−43134
【公開日】平成8年2月16日(1996.2.16)
【審査請求日】平成11年4月28日(1999.4.28)
【出願人】(000149066)オークマ株式会社 (476)
【参考文献】
【文献】特開 昭57−184918(JP,A)
【文献】特開 平1−291101(JP,A)
【文献】実開 昭58−24012(JP,U)
【文献】実開 平4−115017(JP,U)
【文献】国際公開92/11507(WO,A2)