光源ユニット及び照明装置
【課題】対象物へ有効に光を照射することができるとともに、所期の配光が得やすく、目的外の漏れ光を抑制できる光源ユニット及び照明装置を提供すること目的とする。
【解決手段】本発明は、側壁4の内面に配設された発光素子52と、この発光素子52から出射された光が側壁4と平行方向に照射されるように、前記発光素子52と対向し、照射方向に向かって拡開する曲面の一部によって形成された反射面31と、前記発光素子52と反射面31における照射方向の端部とを結ぶ略直線上に一端が位置し、他端が照射方向に延出するように配設された遮光部材7とを備える光源ユニットである。
【解決手段】本発明は、側壁4の内面に配設された発光素子52と、この発光素子52から出射された光が側壁4と平行方向に照射されるように、前記発光素子52と対向し、照射方向に向かって拡開する曲面の一部によって形成された反射面31と、前記発光素子52と反射面31における照射方向の端部とを結ぶ略直線上に一端が位置し、他端が照射方向に延出するように配設された遮光部材7とを備える光源ユニットである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、夜の景観を美しく演出するライトアップ等を行うのに適する光源ユニット及び照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、照明装置において、ランプから放射される光を反射する反射面の形状を放物線を回転させた回転放物面とし、この回転放物面の焦点にランプの光中心を配置するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。これによって、反射面で反射された光は、略平行光となって照射される。したがって、例えば、対象物にスポットをあてて照明を行い、効果的に演出するには、特許文献1に示されたような構成によって、ランプの光中心を反射面の焦点に配置することが好適となる。
【0003】
ところが、光源としてLED等の発光素子を用いる場合、通常、LED等は基板に面実装等されて平板状をなしているため、LED等の光中心を例えば、回転放物面からなる反射面の焦点に高さ位置を調整して配置するのは困難となる。そのため、ビームの開きが大きくなったり、反射光が拡散したりして、対象物へ有効に光を照射できないという不具合が生じる。
そこで、側壁に発光素子を配設し、この発光素子から出射された光が側壁と平行方向に照射されるように反射面を形成した光源ユニットが開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−117558号公報(段落[0016])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記光源ユニットの場合、発光素子から出射される光のうち、反射面に反射されない直接光が目的外の漏れ光として照射される不具合が生じる。この漏れ光は、例えば、対象物へ有効に作用することなく、目的外の方向へ不必要に拡散したりする。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みなされたもので、対象物へ有効に光を照射することができるとともに、所期の配光が得やすく、目的外の漏れ光を抑制できる光源ユニット及びこの光源ユニットを用いた照明装置を提供すること目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の光源ユニットは、側壁の内面に配設された発光素子と;この発光素子から出射された光が側壁と平行方向に照射されるように、前記発光素子と対向し、照射方向に向かって拡開する曲面の一部によって形成された反射面と;前記発光素子と反射面における照射方向の端部とを結ぶ略直線上に一端が位置し、他端が照射方向に延出するように配設された遮光部材と;を具備することを特徴とする。
【0008】
本発明及び以下の発明において、特に指定しない限り用語の技術的意味及び解釈は次による。側壁は、独立した部材であっても、他の部材の一部であってもよく、要は、照射面に直交するように位置して配設される部分を意味する。
【0009】
発光素子とは、LEDや有機EL等の固体発光素子である。発光素子の実装は、表面実装方式やチップ・オン・ボード方式によって配設されたものが好ましいが、本発明の性質上、実装方式は特に限定されるものではない。また、曲面に形成された反射面は、例えば、回転放物面や回転楕円面等に形成した反射面が含まれ、格別特定の形態に限定されるものではない。
【0010】
遮光部材は、半円筒状に構成されることが好ましいが、その形状が特段限定されるものではない。例えば、平板状等であってもよい。また、「発光素子と反射面における照射方向の端部とを結ぶ略直線上」とは、幾何学的に厳密な関係を意味するものではない。
請求項2に記載の光源ユニットは、請求項1に記載の光源ユニットにおいて、前記遮光部材は、半円筒状に形成されていることを特徴とする。
この構成によって、遮光範囲の設定が容易になる。
【0011】
請求項3に記載の光源ユニットは、請求項1又は請求項2に記載の光源ユニットにおいて、前記反射面は、照射方向に開口部を有しており、この開口部側には照射方向に突出する遮光体が設けられていることを特徴とする。
この構成によって、漏れ光の抑制の確実化が可能となる。遮光体としては、例えば、ルーバ状のものを適用できる。
請求項4に記載の照明装置は、本体と;この本体内に配設された複数の請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の光源ユニットを具備することを特徴とする。
この構成によって、目的とする照度に応じた光を照射できる
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、対象物へ有効に光を照射することができるとともに、所期の配光が得やすく、目的外の漏れ光を抑制できる光源ユニットを提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、遮光範囲を容易に設定できる光源ユニットを提供することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、目的外の漏れ光の抑制が一層確実となる光源ユニットを提供することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、上記各請求項に記載の発明の効果を奏し、また、複数の光源ユニットを有しているので目的とする照度に応じた光を照射できる照明装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光源装置を示す斜視図である。
【図2】同光源ユニットの遮光部材の取付状態を示す斜視図である。
【図3】同分解斜視図である。
【図4】同平面図である。
【図5】同正面図である。
【図6】図4中、Y−Y線に沿って切断して示す断面図である。
【図7】同(a)遮光部材を設けない場合と、(b)遮光部材を設けた場合の配光状態を示す模式的説明図である。
【図8】同照明装置を示す平面図である。
【図9】同照明装置を示す正面図である。
【図10】同照明装置を示す側面図である。
【図11】同照明装置の要部を拡大して示す断面図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る光源装置を示す平面図である。
【図13】図6に相当する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の第1の実施形態について図1乃至図10を参照して説明する。図1乃至図7は、主として光源ユニットを示し、図8乃至図10は、この光源ユニットを適用した照明装置を示している。
【0017】
図1乃至図6に示すように、光源装置本体1は、ベース2と、ベース2に対して立設するように配設された側壁としての基板取付け部材4とを備えている。また、ベース2には、反射体3が取付けられており、基板取付け部材4には、光源部5が取付けられている。
【0018】
ベース2は、角部をカットした略矩形の板状をなし、アルミニウム材料で形成されており、後述する照明装置へ取付けるためのボルト孔や反射体3を固定するためのねじ孔等が形成されている(図3参照)。
【0019】
ベース2には、全体形状が略直方体の反射体3が固定されている。反射体3は、アルミニウム等の金属によって一体に形成され、具体的には、ベース2の裏側からねじ止め等によって固定されている。そして、この反射体3の4つの側面部には、それぞれ外側に開放するような反射面31が形成されている。この反射面31は、曲面の一部から構成されており、例えば、放物線を半回転させた回転放物面として構成されている。したがって、図4に示すように、平面視においては、反射面31の照射方向、すなわち、上端部には開口部32が形成されており、その開口部32が形成する外形は、内側に円弧状部が位置する半円形状となっており、4つの反射面31は、90°回転対称に配置されている。また、この反射面31は、鏡面処理や白色塗装等が施され、反射率が高くなるように構成されている。
【0020】
なお、反射面31は、反射体3とは、別体の部材で構成するようにしてもよい。さらに、反射体3は、金属に限らず、合成樹脂等で形成するようにしてもよく、また、一体に形成せず、複数のブロックに分割して形成し、それを結合して一体化するようにしてもよい。
【0021】
次に、側壁としての相対向する基板取付け部材4a、4bは、略長方形状の板状をなし、アルミニウム等の熱伝導性が良好な材料で形成されており、熱伝導部材としての機能を有している。そして、この基板取付け部材4a、4bの内面側には、光源部5がねじ止めによって取付けられている。
【0022】
光源部5は、基板51と、この基板51に実装された発光素子としてのLED52とを備えている。基板51は、絶縁材であるガラスエポキシ樹脂の平板からなり、表面側には銅箔で形成された配線パターンが施されている。なお、基板51の材料は、絶縁材とする場合には、放熱特性が比較的良好で、耐久性に優れたセラミック材料又は合成樹脂材料を適用できる。また、金属製とする場合は、アルミニウム等の熱伝導性が良好で放熱性に優れた材料を適用するのが好ましい。
【0023】
LED52は、表面実装型のLEDパッケージであり、概略的にはセラミックスで形成された本体に配設されたLEDチップと、このLEDチップを封止するエポキシ系樹脂やシリコーン樹脂等のモールド用の透光性樹脂とから構成されている。LEDチップは、青色光を発光する青色のLEDチップである。モールド用の透光性樹脂は、LEDチップの発光を吸収して黄色系の光を発生する蛍光体を含有しており、LEDチップから出射される光は、LEDパッケージの透光性樹脂を経て白色や電球色等の白色系の発光色となって外部へ放射されるようになっている。なお、LEDは、チップ・オン・ボード方式で直接基板51に実装するようにしてもよく、実装方式は、格別限定されるものではない。
【0024】
このように光源部5が取付けられた基板取付け部材4a、4bは、反射体3の4つの側面部にねじ止め等によって、その両側が取付けられるようになっている。この基板取付け部材4a、4bが取付けられた状態では、図6に代表して示すように、側壁としての基板取付け部材4a、4bが反射面31の照射方向と平行となるように配置されていて、LED52は、放物線を半回転させた回転放物面の反射面31に包囲されるように対向しており、LED52は、反射面31の放物面の焦点に配置されるようになっている。
【0025】
また、基板取付け部材4a、4bは、ベース2に対して垂直方向に立設するような位置関係に配設され、ベース2とは反対側の面は、照射部6として構成されている。反射面31は、発光素子としてのLED52から出射された光が基板取付け部材4a、4bと平行方向に照射されるように、前記LED52と対向し、照射方向に向かって拡開する曲面の一部によって形成されている。
【0026】
さらに、図5に示すように、相対向する一方の基板取付け部材4aの下端部は、ベース2の上面に接触して熱的に結合されるようになっており、他方の基板取付け部材4bの下端部は、ベース2の下面と略同一の位置まで延出しており、後述する照明装置の筐体に接触して熱的に結合されるようになっている。
【0027】
次に、光源部5の上方には、半円筒状の遮光部材7が設けられている。この遮光部材7は、合成樹脂又は金属製であり、図2に代表して示すように(図2においては、4つの遮光部材7のうち、1つの遮光部材7のみを示している。)、半円筒状の両側に取付フランジ71を備えている。この取付フランジ71が基板取付け部材4a、4bの内面側に接着や図示しないねじ等の固定手段により取付けられる。これによって、遮光部材7は基板取付け部材4a、4bの所定の位置に配設される。
【0028】
図6に示すように、遮光部材7は、発光素子としてのLED52と反射面31における照射方向の端部とを結ぶ略直線上Lに一端(下端)が位置し、他端(上端)が照射方向に反射面31の上端部まで延出するように配設されている。
【0029】
また、図4に示すように、反射面31の上端部が形成する半円形状の円弧状部分R1と、遮光部材7が形成する半円形状の円弧状部分R2とは、LED52を中心とする同心円状に形成されている。したがって、後述するように、漏れ光を遮光する調整が行いやすい利点を有する。
【0030】
このような構成において、側壁である基板取付け部材4a、4bと、この基板取付け部材4a、4bに配設された発光素子であるLED52と、遮光部材7と、反射面31とで光源ユニットが構成される。したがって、光源装置における複数の光源ユニット、具体的には、4つの光源ユニットは、反射面31の曲面がベースの中心側に向くように照射方向から見て回転対称に配置され構成されている。
【0031】
次に、以上のように構成された本実施形態の作用を主として図6及び図7を参照して説明する。電源を投入し、基板51を介してLED52に通電すると、LED52が発光し、その光は、主として反射面31によって反射され、照射部6方向Aへ向かって放射される。ここで、LED52は、反射面31の焦点に配置されているので、照射部6方向へ向かう光は、不用意にビームの開きが大きくなったり、拡散したりすることなく、平行光線となって放射されるようになる。したがって、対象物へスポットをあてて有効に光を照射することが可能となり、また、所期の配光設計の容易化が実現できる。
【0032】
また、遮光部材7の一端は、LED52と反射面31における照射方向の端部とを結ぶ略直線上Lに位置しているので、例えば、LED52から出射される光のうち、反射面31に反射されない直接光Bは、遮光部材7によって遮られ漏れ光として外部に放射されるのを防止することができる。
【0033】
このように遮光部材7の一端を略直線上Lに配置することにより、反射面31によって反射される有効な光Aを遮ることなく、不必要な漏れ光Bの外部への放射を抑制することができる。
【0034】
その結果、図7(b)に示すような配光状態が実現できる。図7は、配光状態の一断面を模式的に示したものであり、図7(a)は、遮光部材7を設けていない場合であり、図7(b)は、遮光部材7を設けている場合である。遮光部材7を設けていない場合は、反射面31によって反射された有効な光Aの両側に漏れ光Bが生じるが、遮光部材7を設けている場合には、漏れ光Bは抑制されることとなる。
【0035】
また、遮光部材7は、半円筒状に形成されているので、例えば、図6において、遮光部材7の取付位置を上下方向に調整して選択することにより、LED52から出射される出射光の略全周にわたって遮光範囲を容易に設定できる。さらに、図4に示すように、反射面31の円弧状部分R1と、遮光部材7の円弧状部分R2とは、LED52を中心とする同心円状に形成されているので、同様に、遮光部材7の取付位置を上下方向に調整して選択することにより、反射面31の円弧状部分R1との関係において、LED52の出射光の遮光範囲を容易に設定できる。
次に、前記光源ユニットを有する光源装置を適用した照明装置の概略について図8乃至図11を参照して説明する。
【0036】
図は、照明装置として投光器10を示している。投光器10は、本体として箱状の筐体11と、この筐体11内に取付けられた複数の前記光源装置とを備えている。筐体11は、前面側に開口部を有し、この開口部には、パッキンを介して透光性の前面カバー12が装着されている。この前面カバー12は、ポリカーボネートやガラスの材料によって構成できる。そして、筐体11内の底面壁には、10個の光源装置本体1が並んで配置され、取付けボルトB(図1、図5等に示す)によって取付けられている。
【0037】
図11に示すように、装置本体1が筐体11の底面壁に取付けられた状態においては、光源装置のベース2は、筐体11の底面壁に面接触するようになっている。また、基板取付け部材4bの下端部も筐体11の底面壁に接触するようになっている。したがって、ベース2、基板取付け部材4bは、それぞれ筐体11と熱的に結合されている。
【0038】
なお、筐体11は、仰角が変更可能、すなわち、光の照射方向が可変できるようにコ字状のアーム13によって回動可能に支持されている。また、筐体11の底面壁からはケーブルグランドを介して電源線14が導出されている。この電源線14は、光源装置に接続されるとともに、光源装置に電力を供給するため図示しない電源装置に接続されている。
【0039】
このように構成された投光器10は、アーム13を例えば、構造物等に取付けて設置し、照射方向を対象物に向けて調整し、電源を投入して使用される。これにより、光源装置から出射される光は、前面カバー12を透過して対象物に照射される。また、目的外の漏れ光は抑制される。
【0040】
この場合、LED52から熱が発生するが、その熱は、基板51を通じて基板取付け部材4へ伝導され、一方の基板取付け部材4aからの熱は、ベース2から筐体11や反射体3へ伝わり、他方の基板取付け部材4bからの熱は、直接的に筐体11へ伝わる。そして、筐体11へ伝わった熱は、主として筐体11の底面壁や側面壁の外周から放熱される。このとき、側面壁は、比較的高さ寸法が大きく形成されているので、表面積が大きくなっており、放熱作用が効果的に行われる。なお、筐体11内に配設する光源装置の数を適宜選定することにより、目的とする照度により対象物を効果的に照射することが可能となる。
【0041】
以上のように本実施形態によれば、対象物へ有効に光を照射することができるとともに、所期の配光が得やすく、目的外の漏れ光を抑制できる光源ユニット及び照明装置を提供することができる。
【0042】
次に、本発明の第2の実施形態について図12乃至図13を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同一又は相当部分には同一符号を付し重複した説明は省略する。
【0043】
本実施形態では、光源装置本体1の照射部6側、具体的には、反射面31の開口部32側に照射方向に突出する遮光体8を設けたものである。遮光体8は、ルーバで略十字状に形成されており、中央部の一端側に円形の取付板81を有している。遮光体8は、この取付板81を反射体31の上面にねじ止めすることによって取付けられる。
【0044】
この遮光体8の取付状態においては、図12に示すように、各反射面31は、遮光体8によって周囲が三角形状に囲まれた状態となる。また、図13に示すように、遮光体8の高さ寸法Hは、LED52と反射面31における照射方向の端部とを結ぶ略直線上Lにおける延長線が遮光体8のルーバに衝突する位置Cよりも高い寸法となっている。
【0045】
このように遮光体8を設けることにより、目的外の漏れ光の抑制が確実となる。つまり、前述のように漏れ光を抑制するには、遮光部材7を設けることが有効であるが、漏れ光を抑制する一方、有効な光を減少させないためには、遮光部材7の一端を略直線上Lに位置するように微妙な位置決めが必要となる。
【0046】
しかしながら、遮光体8を設けることにより、仮に、遮光部材7では抑制しきれない漏れ光が生じたとしても、この遮光体8によって漏れ光を容易に、かつ確実に抑制することが可能となる。
以上のように本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、漏れ光の抑制が一層確実となる光源ユニット及び照明装置を提供することができる。
【0047】
なお、本発明は、上記各実施形態の構成に限定されることなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、反射面は、回転放物面に限らず、回転楕円面等の曲面状に形成することができる。また、発光素子の発光色は、白色に限らず、赤色、緑色や青色の発光色にしたり、これらを混色して所望の発光色にしたり、また、可変色とするように構成してもよい。さらに、遮光部材の形状は、半円筒状が好適であるが、これに限らず、例えば、平板状のものを適用してもよい。
さらにまた、照明装置としては、投光器が好適であるが、屋内又は屋外で使用される各種照明器具に適用可能である。
【符号の説明】
【0048】
1・・・光源装置本体、2・・・ベース、4・・・側壁(基板取付け部材)、
6・・・照射部、7・・・遮光部材、8・・・遮光体、10・・・照明装置(投光器)、31・・・反射面、32・・・開口部、52・・・発光素子(LED)
【技術分野】
【0001】
本発明は、夜の景観を美しく演出するライトアップ等を行うのに適する光源ユニット及び照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、照明装置において、ランプから放射される光を反射する反射面の形状を放物線を回転させた回転放物面とし、この回転放物面の焦点にランプの光中心を配置するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。これによって、反射面で反射された光は、略平行光となって照射される。したがって、例えば、対象物にスポットをあてて照明を行い、効果的に演出するには、特許文献1に示されたような構成によって、ランプの光中心を反射面の焦点に配置することが好適となる。
【0003】
ところが、光源としてLED等の発光素子を用いる場合、通常、LED等は基板に面実装等されて平板状をなしているため、LED等の光中心を例えば、回転放物面からなる反射面の焦点に高さ位置を調整して配置するのは困難となる。そのため、ビームの開きが大きくなったり、反射光が拡散したりして、対象物へ有効に光を照射できないという不具合が生じる。
そこで、側壁に発光素子を配設し、この発光素子から出射された光が側壁と平行方向に照射されるように反射面を形成した光源ユニットが開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−117558号公報(段落[0016])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記光源ユニットの場合、発光素子から出射される光のうち、反射面に反射されない直接光が目的外の漏れ光として照射される不具合が生じる。この漏れ光は、例えば、対象物へ有効に作用することなく、目的外の方向へ不必要に拡散したりする。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みなされたもので、対象物へ有効に光を照射することができるとともに、所期の配光が得やすく、目的外の漏れ光を抑制できる光源ユニット及びこの光源ユニットを用いた照明装置を提供すること目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の光源ユニットは、側壁の内面に配設された発光素子と;この発光素子から出射された光が側壁と平行方向に照射されるように、前記発光素子と対向し、照射方向に向かって拡開する曲面の一部によって形成された反射面と;前記発光素子と反射面における照射方向の端部とを結ぶ略直線上に一端が位置し、他端が照射方向に延出するように配設された遮光部材と;を具備することを特徴とする。
【0008】
本発明及び以下の発明において、特に指定しない限り用語の技術的意味及び解釈は次による。側壁は、独立した部材であっても、他の部材の一部であってもよく、要は、照射面に直交するように位置して配設される部分を意味する。
【0009】
発光素子とは、LEDや有機EL等の固体発光素子である。発光素子の実装は、表面実装方式やチップ・オン・ボード方式によって配設されたものが好ましいが、本発明の性質上、実装方式は特に限定されるものではない。また、曲面に形成された反射面は、例えば、回転放物面や回転楕円面等に形成した反射面が含まれ、格別特定の形態に限定されるものではない。
【0010】
遮光部材は、半円筒状に構成されることが好ましいが、その形状が特段限定されるものではない。例えば、平板状等であってもよい。また、「発光素子と反射面における照射方向の端部とを結ぶ略直線上」とは、幾何学的に厳密な関係を意味するものではない。
請求項2に記載の光源ユニットは、請求項1に記載の光源ユニットにおいて、前記遮光部材は、半円筒状に形成されていることを特徴とする。
この構成によって、遮光範囲の設定が容易になる。
【0011】
請求項3に記載の光源ユニットは、請求項1又は請求項2に記載の光源ユニットにおいて、前記反射面は、照射方向に開口部を有しており、この開口部側には照射方向に突出する遮光体が設けられていることを特徴とする。
この構成によって、漏れ光の抑制の確実化が可能となる。遮光体としては、例えば、ルーバ状のものを適用できる。
請求項4に記載の照明装置は、本体と;この本体内に配設された複数の請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の光源ユニットを具備することを特徴とする。
この構成によって、目的とする照度に応じた光を照射できる
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、対象物へ有効に光を照射することができるとともに、所期の配光が得やすく、目的外の漏れ光を抑制できる光源ユニットを提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、遮光範囲を容易に設定できる光源ユニットを提供することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、目的外の漏れ光の抑制が一層確実となる光源ユニットを提供することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、上記各請求項に記載の発明の効果を奏し、また、複数の光源ユニットを有しているので目的とする照度に応じた光を照射できる照明装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光源装置を示す斜視図である。
【図2】同光源ユニットの遮光部材の取付状態を示す斜視図である。
【図3】同分解斜視図である。
【図4】同平面図である。
【図5】同正面図である。
【図6】図4中、Y−Y線に沿って切断して示す断面図である。
【図7】同(a)遮光部材を設けない場合と、(b)遮光部材を設けた場合の配光状態を示す模式的説明図である。
【図8】同照明装置を示す平面図である。
【図9】同照明装置を示す正面図である。
【図10】同照明装置を示す側面図である。
【図11】同照明装置の要部を拡大して示す断面図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る光源装置を示す平面図である。
【図13】図6に相当する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の第1の実施形態について図1乃至図10を参照して説明する。図1乃至図7は、主として光源ユニットを示し、図8乃至図10は、この光源ユニットを適用した照明装置を示している。
【0017】
図1乃至図6に示すように、光源装置本体1は、ベース2と、ベース2に対して立設するように配設された側壁としての基板取付け部材4とを備えている。また、ベース2には、反射体3が取付けられており、基板取付け部材4には、光源部5が取付けられている。
【0018】
ベース2は、角部をカットした略矩形の板状をなし、アルミニウム材料で形成されており、後述する照明装置へ取付けるためのボルト孔や反射体3を固定するためのねじ孔等が形成されている(図3参照)。
【0019】
ベース2には、全体形状が略直方体の反射体3が固定されている。反射体3は、アルミニウム等の金属によって一体に形成され、具体的には、ベース2の裏側からねじ止め等によって固定されている。そして、この反射体3の4つの側面部には、それぞれ外側に開放するような反射面31が形成されている。この反射面31は、曲面の一部から構成されており、例えば、放物線を半回転させた回転放物面として構成されている。したがって、図4に示すように、平面視においては、反射面31の照射方向、すなわち、上端部には開口部32が形成されており、その開口部32が形成する外形は、内側に円弧状部が位置する半円形状となっており、4つの反射面31は、90°回転対称に配置されている。また、この反射面31は、鏡面処理や白色塗装等が施され、反射率が高くなるように構成されている。
【0020】
なお、反射面31は、反射体3とは、別体の部材で構成するようにしてもよい。さらに、反射体3は、金属に限らず、合成樹脂等で形成するようにしてもよく、また、一体に形成せず、複数のブロックに分割して形成し、それを結合して一体化するようにしてもよい。
【0021】
次に、側壁としての相対向する基板取付け部材4a、4bは、略長方形状の板状をなし、アルミニウム等の熱伝導性が良好な材料で形成されており、熱伝導部材としての機能を有している。そして、この基板取付け部材4a、4bの内面側には、光源部5がねじ止めによって取付けられている。
【0022】
光源部5は、基板51と、この基板51に実装された発光素子としてのLED52とを備えている。基板51は、絶縁材であるガラスエポキシ樹脂の平板からなり、表面側には銅箔で形成された配線パターンが施されている。なお、基板51の材料は、絶縁材とする場合には、放熱特性が比較的良好で、耐久性に優れたセラミック材料又は合成樹脂材料を適用できる。また、金属製とする場合は、アルミニウム等の熱伝導性が良好で放熱性に優れた材料を適用するのが好ましい。
【0023】
LED52は、表面実装型のLEDパッケージであり、概略的にはセラミックスで形成された本体に配設されたLEDチップと、このLEDチップを封止するエポキシ系樹脂やシリコーン樹脂等のモールド用の透光性樹脂とから構成されている。LEDチップは、青色光を発光する青色のLEDチップである。モールド用の透光性樹脂は、LEDチップの発光を吸収して黄色系の光を発生する蛍光体を含有しており、LEDチップから出射される光は、LEDパッケージの透光性樹脂を経て白色や電球色等の白色系の発光色となって外部へ放射されるようになっている。なお、LEDは、チップ・オン・ボード方式で直接基板51に実装するようにしてもよく、実装方式は、格別限定されるものではない。
【0024】
このように光源部5が取付けられた基板取付け部材4a、4bは、反射体3の4つの側面部にねじ止め等によって、その両側が取付けられるようになっている。この基板取付け部材4a、4bが取付けられた状態では、図6に代表して示すように、側壁としての基板取付け部材4a、4bが反射面31の照射方向と平行となるように配置されていて、LED52は、放物線を半回転させた回転放物面の反射面31に包囲されるように対向しており、LED52は、反射面31の放物面の焦点に配置されるようになっている。
【0025】
また、基板取付け部材4a、4bは、ベース2に対して垂直方向に立設するような位置関係に配設され、ベース2とは反対側の面は、照射部6として構成されている。反射面31は、発光素子としてのLED52から出射された光が基板取付け部材4a、4bと平行方向に照射されるように、前記LED52と対向し、照射方向に向かって拡開する曲面の一部によって形成されている。
【0026】
さらに、図5に示すように、相対向する一方の基板取付け部材4aの下端部は、ベース2の上面に接触して熱的に結合されるようになっており、他方の基板取付け部材4bの下端部は、ベース2の下面と略同一の位置まで延出しており、後述する照明装置の筐体に接触して熱的に結合されるようになっている。
【0027】
次に、光源部5の上方には、半円筒状の遮光部材7が設けられている。この遮光部材7は、合成樹脂又は金属製であり、図2に代表して示すように(図2においては、4つの遮光部材7のうち、1つの遮光部材7のみを示している。)、半円筒状の両側に取付フランジ71を備えている。この取付フランジ71が基板取付け部材4a、4bの内面側に接着や図示しないねじ等の固定手段により取付けられる。これによって、遮光部材7は基板取付け部材4a、4bの所定の位置に配設される。
【0028】
図6に示すように、遮光部材7は、発光素子としてのLED52と反射面31における照射方向の端部とを結ぶ略直線上Lに一端(下端)が位置し、他端(上端)が照射方向に反射面31の上端部まで延出するように配設されている。
【0029】
また、図4に示すように、反射面31の上端部が形成する半円形状の円弧状部分R1と、遮光部材7が形成する半円形状の円弧状部分R2とは、LED52を中心とする同心円状に形成されている。したがって、後述するように、漏れ光を遮光する調整が行いやすい利点を有する。
【0030】
このような構成において、側壁である基板取付け部材4a、4bと、この基板取付け部材4a、4bに配設された発光素子であるLED52と、遮光部材7と、反射面31とで光源ユニットが構成される。したがって、光源装置における複数の光源ユニット、具体的には、4つの光源ユニットは、反射面31の曲面がベースの中心側に向くように照射方向から見て回転対称に配置され構成されている。
【0031】
次に、以上のように構成された本実施形態の作用を主として図6及び図7を参照して説明する。電源を投入し、基板51を介してLED52に通電すると、LED52が発光し、その光は、主として反射面31によって反射され、照射部6方向Aへ向かって放射される。ここで、LED52は、反射面31の焦点に配置されているので、照射部6方向へ向かう光は、不用意にビームの開きが大きくなったり、拡散したりすることなく、平行光線となって放射されるようになる。したがって、対象物へスポットをあてて有効に光を照射することが可能となり、また、所期の配光設計の容易化が実現できる。
【0032】
また、遮光部材7の一端は、LED52と反射面31における照射方向の端部とを結ぶ略直線上Lに位置しているので、例えば、LED52から出射される光のうち、反射面31に反射されない直接光Bは、遮光部材7によって遮られ漏れ光として外部に放射されるのを防止することができる。
【0033】
このように遮光部材7の一端を略直線上Lに配置することにより、反射面31によって反射される有効な光Aを遮ることなく、不必要な漏れ光Bの外部への放射を抑制することができる。
【0034】
その結果、図7(b)に示すような配光状態が実現できる。図7は、配光状態の一断面を模式的に示したものであり、図7(a)は、遮光部材7を設けていない場合であり、図7(b)は、遮光部材7を設けている場合である。遮光部材7を設けていない場合は、反射面31によって反射された有効な光Aの両側に漏れ光Bが生じるが、遮光部材7を設けている場合には、漏れ光Bは抑制されることとなる。
【0035】
また、遮光部材7は、半円筒状に形成されているので、例えば、図6において、遮光部材7の取付位置を上下方向に調整して選択することにより、LED52から出射される出射光の略全周にわたって遮光範囲を容易に設定できる。さらに、図4に示すように、反射面31の円弧状部分R1と、遮光部材7の円弧状部分R2とは、LED52を中心とする同心円状に形成されているので、同様に、遮光部材7の取付位置を上下方向に調整して選択することにより、反射面31の円弧状部分R1との関係において、LED52の出射光の遮光範囲を容易に設定できる。
次に、前記光源ユニットを有する光源装置を適用した照明装置の概略について図8乃至図11を参照して説明する。
【0036】
図は、照明装置として投光器10を示している。投光器10は、本体として箱状の筐体11と、この筐体11内に取付けられた複数の前記光源装置とを備えている。筐体11は、前面側に開口部を有し、この開口部には、パッキンを介して透光性の前面カバー12が装着されている。この前面カバー12は、ポリカーボネートやガラスの材料によって構成できる。そして、筐体11内の底面壁には、10個の光源装置本体1が並んで配置され、取付けボルトB(図1、図5等に示す)によって取付けられている。
【0037】
図11に示すように、装置本体1が筐体11の底面壁に取付けられた状態においては、光源装置のベース2は、筐体11の底面壁に面接触するようになっている。また、基板取付け部材4bの下端部も筐体11の底面壁に接触するようになっている。したがって、ベース2、基板取付け部材4bは、それぞれ筐体11と熱的に結合されている。
【0038】
なお、筐体11は、仰角が変更可能、すなわち、光の照射方向が可変できるようにコ字状のアーム13によって回動可能に支持されている。また、筐体11の底面壁からはケーブルグランドを介して電源線14が導出されている。この電源線14は、光源装置に接続されるとともに、光源装置に電力を供給するため図示しない電源装置に接続されている。
【0039】
このように構成された投光器10は、アーム13を例えば、構造物等に取付けて設置し、照射方向を対象物に向けて調整し、電源を投入して使用される。これにより、光源装置から出射される光は、前面カバー12を透過して対象物に照射される。また、目的外の漏れ光は抑制される。
【0040】
この場合、LED52から熱が発生するが、その熱は、基板51を通じて基板取付け部材4へ伝導され、一方の基板取付け部材4aからの熱は、ベース2から筐体11や反射体3へ伝わり、他方の基板取付け部材4bからの熱は、直接的に筐体11へ伝わる。そして、筐体11へ伝わった熱は、主として筐体11の底面壁や側面壁の外周から放熱される。このとき、側面壁は、比較的高さ寸法が大きく形成されているので、表面積が大きくなっており、放熱作用が効果的に行われる。なお、筐体11内に配設する光源装置の数を適宜選定することにより、目的とする照度により対象物を効果的に照射することが可能となる。
【0041】
以上のように本実施形態によれば、対象物へ有効に光を照射することができるとともに、所期の配光が得やすく、目的外の漏れ光を抑制できる光源ユニット及び照明装置を提供することができる。
【0042】
次に、本発明の第2の実施形態について図12乃至図13を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同一又は相当部分には同一符号を付し重複した説明は省略する。
【0043】
本実施形態では、光源装置本体1の照射部6側、具体的には、反射面31の開口部32側に照射方向に突出する遮光体8を設けたものである。遮光体8は、ルーバで略十字状に形成されており、中央部の一端側に円形の取付板81を有している。遮光体8は、この取付板81を反射体31の上面にねじ止めすることによって取付けられる。
【0044】
この遮光体8の取付状態においては、図12に示すように、各反射面31は、遮光体8によって周囲が三角形状に囲まれた状態となる。また、図13に示すように、遮光体8の高さ寸法Hは、LED52と反射面31における照射方向の端部とを結ぶ略直線上Lにおける延長線が遮光体8のルーバに衝突する位置Cよりも高い寸法となっている。
【0045】
このように遮光体8を設けることにより、目的外の漏れ光の抑制が確実となる。つまり、前述のように漏れ光を抑制するには、遮光部材7を設けることが有効であるが、漏れ光を抑制する一方、有効な光を減少させないためには、遮光部材7の一端を略直線上Lに位置するように微妙な位置決めが必要となる。
【0046】
しかしながら、遮光体8を設けることにより、仮に、遮光部材7では抑制しきれない漏れ光が生じたとしても、この遮光体8によって漏れ光を容易に、かつ確実に抑制することが可能となる。
以上のように本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、漏れ光の抑制が一層確実となる光源ユニット及び照明装置を提供することができる。
【0047】
なお、本発明は、上記各実施形態の構成に限定されることなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、反射面は、回転放物面に限らず、回転楕円面等の曲面状に形成することができる。また、発光素子の発光色は、白色に限らず、赤色、緑色や青色の発光色にしたり、これらを混色して所望の発光色にしたり、また、可変色とするように構成してもよい。さらに、遮光部材の形状は、半円筒状が好適であるが、これに限らず、例えば、平板状のものを適用してもよい。
さらにまた、照明装置としては、投光器が好適であるが、屋内又は屋外で使用される各種照明器具に適用可能である。
【符号の説明】
【0048】
1・・・光源装置本体、2・・・ベース、4・・・側壁(基板取付け部材)、
6・・・照射部、7・・・遮光部材、8・・・遮光体、10・・・照明装置(投光器)、31・・・反射面、32・・・開口部、52・・・発光素子(LED)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
側壁の内面に配設された発光素子と;
この発光素子から出射された光が側壁と平行方向に照射されるように、前記発光素子と対向し、照射方向に向かって拡開する曲面の一部によって形成された反射面と;
前記発光素子と反射面における照射方向の端部とを結ぶ略直線上に一端が位置し、他端が照射方向に延出するように配設された遮光部材と;
を具備することを特徴とする光源ユニット。
【請求項2】
前記遮光部材は、半円筒状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光源ユニット。
【請求項3】
前記反射面は、照射方向に開口部を有しており、この開口部側には照射方向に突出する遮光体が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光源ユニット。
【請求項4】
本体と;
この本体内に配設された複数の請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の光源ユニットを具備することを特徴とする照明装置。
【請求項1】
側壁の内面に配設された発光素子と;
この発光素子から出射された光が側壁と平行方向に照射されるように、前記発光素子と対向し、照射方向に向かって拡開する曲面の一部によって形成された反射面と;
前記発光素子と反射面における照射方向の端部とを結ぶ略直線上に一端が位置し、他端が照射方向に延出するように配設された遮光部材と;
を具備することを特徴とする光源ユニット。
【請求項2】
前記遮光部材は、半円筒状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光源ユニット。
【請求項3】
前記反射面は、照射方向に開口部を有しており、この開口部側には照射方向に突出する遮光体が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光源ユニット。
【請求項4】
本体と;
この本体内に配設された複数の請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の光源ユニットを具備することを特徴とする照明装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−159549(P2011−159549A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−21683(P2010−21683)
【出願日】平成22年2月2日(2010.2.2)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月2日(2010.2.2)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】
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