説明

光演出装置及び方法

【課題】 光演出効果の変更を、容易に実現する装置及び方法。
【解決手段】 複数の種類の異なる反射材を束ねる事で、光演出効果の変更を容易にした装置及び方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、光演出効果の変更を、容易に実現する装置及び方法を提供する。
【背景技術】
【0002】
従来の光演出では、光源前方に透過フィルターやレンズを配置した、特定波長の遮蔽や屈折による方法が一般に用いられている。照明器具の場合、その透過フィルターなどの形状は、器具に準じて決定される事が多く、変更には形状の統一を図っておく必要がある。異なる照明器具に対しては新たに用意することも多く、経済的ではない。
【0003】
透過フィルターは光源に近いことが多く、変更には光源や照明器具への接触による感電や火傷などの危険性も考えられる。
【0004】
また、照射方向の調整に鏡を使った反射を利用することがあるが、その鏡を積極的に置き換え演出効果の変更を行うわけではない。
【0005】
建築では採光のために、太陽光を鏡などで反射させる技術があるが、それら反射材の変更を積極的に行うわけではない。
(例えば、特許文献1参照。)
【0006】
映像撮影におけるレフ板のように、光源を補助するために反射材を用い、それらの中には反射光の色温度を変更できるものもあるが、単体で大掛かりである。
(例えば、非特許文献1参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】 特開平11−111026号公報
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】 株式会社エツミ「マルチリフレクター」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述のように、光演出効果を変更するために用いられる方法の多くは、照明器具への接触時の感電や火傷などの危険性や、大掛かりになることもあり、また複雑な機構や専門的知識や技術が必要であることが多い。
【0010】
本発明はこれらを鑑みて成されたものであり、光演出効果の変更を容易にする装置及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
複数の種類の異なる反射材を束ねる事で、光演出効果の変更を容易にした装置及び方法を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、専門的知識や技術をもたなくても、誰でも簡単に光演出効果の変更を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【実施例1】
【0013】
図1のように、光源6に対して、複数の種類の異なる反射材が束ねられた演出装置1を配置する。各々の位置、方向、角度を調整し、演出装置1からの反射光3を、照射対象である壁面4などに反映させる。演出装置1の頁をめくることで、次頁の種類の異なる反射材の演出効果に変更することができる。
【0014】
演出装置1の反射材には、紙や樹脂、金属などの素材に鏡面、めっき、屈折などの加工をされたシート状または板状のものがあげられる。例えば、色付き銀紙やホログラムシート、金属板などである。
【0015】
複数の反射材を束ねる方法の一例として、図1の演出装置1のようにシート状の反射材を製本する方法の他、板状の反射材に穴をあけリングで綴じるなどがあげられる。
【0016】
照射対象は、図1のように壁面4とする他、天井、装飾、水蒸気や煙などの粒子があげられるが、一般に照明の演出効果が及ぶものを照射対象とできる。
【0017】
光源6は発光ダイオードや白熱灯、放電管ランプなどの従来の光源の他、将来において発明される光源に対しても同様な効果を期待する事ができると言える。
【0018】
図1における光源6の形状や設置方法は一例であり、光源6は単独で設置されていても良い。
【0019】
図1及び図2における傾斜台5の設置方法は一例であり、傾斜台5を壁面に掛けるなどの設置方法や、演出装置1を傾斜面に直接配置するなど、周囲環境や照射対象によっては不要の場合もある。
【実施例2】
【0020】
図2は、太陽などの自然光や、スポットライトやダウンライトなどの遠方の照明器具を光源にした場合の一例である。
【0021】
入射光2は図2に示した方向からだけではなく、演出装置1に対してあらゆる方向からの照射が有効である。
【0022】
上述の手段によれば、複雑な機構を持たず、誰でも簡単に光の演出効果を変更できるところが特徴である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】 本発明を説明するための一例である。
【図2】 本発明を説明するための一例である。
【符号の説明】
【0024】
1・・・演出装置(製本された反射材)
2・・・演出装置への入射光
3・・・演出装置からの反射光
4・・・壁面
5・・・傾斜台
6・・・照明器具などの光源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の種類の異なる反射材を束ねる事で、光演出効果の変更を容易にした装置。
【請求項2】
請求項1を照明器具の一部として利用する方法。
【請求項3】
請求項1を自然光の採光に利用する方法。

【図1】
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【図2】
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