光透過性導管を使用した液体消毒のための方法および装置
本発明の一部の実証的な実施形態は、照射ベース液体消毒デバイス(100)を含む。
消毒デバイス(100)は、消毒される流れる液体を運ぶための光透過性の導管(101)であって、液体を受取る入口(106)および液体を放出する出口(108)を有する、光透過性の導管(101)と、導管(101)の内部寸法より小さい外部寸法を有する実質的に光透過性のスリーブ(102)であって、導管(101)の対称軸に実質的に垂直に、導管(101)内に配置される、光透過性のスリーブ(102)と、スリーブ(102)内に配置された光源(104)とを備える。
消毒デバイス(100)は、消毒される流れる液体を運ぶための光透過性の導管(101)であって、液体を受取る入口(106)および液体を放出する出口(108)を有する、光透過性の導管(101)と、導管(101)の内部寸法より小さい外部寸法を有する実質的に光透過性のスリーブ(102)であって、導管(101)の対称軸に実質的に垂直に、導管(101)内に配置される、光透過性のスリーブ(102)と、スリーブ(102)内に配置された光源(104)とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光透過性導管を使用した液体消毒のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液体がそこを通って流れる金属チャンバ内に位置するUV光源を使用した紫外線液体消毒システムは長い間知られてきた。こうした金属チャンバの壁は、入射UV光のほとんどを吸収し、UV光源から放出される光線は、水を1回通過し、金属によって本質的に吸収される。相応して、こうしたシステムは、光源を効率的に利用しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
既存のシステムより効率的であることになるUV消毒システムについての必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明とみなされる主題は、本明細書の結論部分において、特に指摘され、かつ、明確に請求される。しかし、本発明は、編成と動作方法の両方に関して、本発明の目的、特徴および利点と共に、添付図面を解読するときに、以下の詳細な説明を参照することによって最もよく理解されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1A】本発明の一部の実証的な実施形態による消毒システムの概念図。
【図1B】本発明の一部の実証的な実施形態による消毒システムの概念図。
【図2A】本発明の一部の実証的な実施形態による例示的な消毒システムの図。
【図2B】図2Aの例示的な消毒システムの断面図。
【図3】本発明の一部の実証的な実施形態によるUV透過性導管の例示的な図。
【図4】本発明の一部の実証的な実施形態による、その表面の複数の部分上に反射性コーティングを有する例示的なUV透過性導管の概念図の側面図。
【図5A】本発明の一部の実証的な実施形態による導管の略図。
【図5B】本発明の一部の実証的な実施形態による導管の略図。
【図5C】本発明の一部の実証的な実施形態による導管の略図。
【図6A】本発明の一部の実証的な実施形態による流れ形成物体を有する消毒器を示す図。
【図6B】本発明の一部の実証的な実施形態による流れ形成物体を有する消毒器を示す図。
【図7】本発明の一部の実証的な実施形態による非円柱スリーブの断面略図。
【図8】本発明の一部の実証的な実施形態によるパターン化スリーブを有する例示的な消毒システムの概念図。
【図9】本発明の一部の実証的な実施形態による非円柱光源を有する例示的な消毒システムの概念図。
【図10】本発明の一部の実証的な実施形態による2パイプ消毒システムの略図。
【図11A】本発明の実施形態による消毒システムのモジュール式性質を実証する例示的な図。
【図11B】本発明の実施形態による消毒システムのモジュール式性質を実証する例示的な図。
【図11C】本発明の実施形態による消毒システムのモジュール式性質を実証する例示的な図である。
【図12A】本発明の実施形態によるコンピュータシミュレーションに基づく例示的な導管内の光フラックス分布の略図。
【図12B】本発明の実施形態によるコンピュータシミュレーションに基づく例示的な導管内の光フラックス分布の略図。
【図12C】本発明の実施形態によるコンピュータシミュレーションに基づく例示的な導管内の光フラックス分布の略図。
【図12D】図12A〜12Cのシミュレーションに関連するドーズ分布ヒストグラム。
【図13A】本発明の実施形態によるコンピュータシミュレーションに基づくステンレス鋼導管内の光フラックス分布の略図。
【図13B】本発明の実施形態によるコンピュータシミュレーションに基づくステンレス鋼導管内の光フラックス分布の略図。
【図13C】図13A〜13Bのシミュレーションに関連するドーズ分布ヒストグラム。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図示の簡潔さおよび明確さのために、図面に示される要素は、正確にまたは一定比例尺に従って必ずしも描かれていないことが理解されるであろう。たとえば、要素の一部の寸法が、明確さのために、他の要素に対して誇張されてもよく、または、いくつかの物理的コンポーネントが、1つの機能ブロックまたは要素内に含まれてもよい。さらに、適切であると考えられる場合、参照数字が、図面の間で繰返されて、対応するまたは類似の要素を指示してもよい。さらに、図面に示されるブロックのいくつかは、単一機能になるよう組合わされてもよい。
【0007】
以下の詳細な説明では、本発明の完全な理解をもたらすために、いくつかの特定の詳細が述べられる。しかし、本発明は、これらの特定の詳細がない状態で実施されてもよいことが当業者によって理解されるであろう。他の事例では、本発明を曖昧にしないために、よく知られている方法、プロシジャ、コンポーネントおよび回路は、詳細に述べられなくてもよい。
【0008】
本発明の一部の実証的な実施形態は、消毒される液体を運ぶ導管と、導管の長手方向対称軸および液体の流れ方向に実質的に垂直に配置された透過性スリーブの内部に位置する照射源とを有する紫外線(UV)消毒システムを含む。
【0009】
液体消毒プロセスは、任意の有機体、細菌、微生物群、昆虫(being)、生き物、微生物
、病原菌、ウイルス、有機コンタミネータ、非有機コンタミネータ、酸化毒物またはコンタミネータ;生物学的または化学的起源の任意の累積的有害種;任意の酸化粒子、フラグメントまたは元素、たとえば、コンタミネータおよび/または同様なものを酸化することを意図された過酸化水素または二酸化チタンの不活性化または除去を含んでもよいことが理解されるであろう。本発明の一部の実証的な実施形態は、液体を消毒する、かつ/または、液体内の粒子を酸化するために紫外線(UV)光を使用することを指してもよい。しかし、本発明の他の実施形態では、任意の他の適したスペクトルの光が使用されてもよいことが当業者によって理解されるであろう。
【0010】
ここで、本発明の一部の実証的な実施形態による消毒システムを概念的に示す、図1A,1Bを参照する。消毒システム100は、消毒される液体を運ぶための管または導管101と、長手方向対称軸109に実質的に垂直に、導管101内に配置された1つまたは複数の実質的に光透過性のスリーブ102と、それぞれが各スリーブ102内に配置された1つまたは複数の光源104とを備え得る。本発明の実施形態によれば、光源104は、254nmの光を放出することが可能なUV光源であってよい。導管101は、外部液
体パイプから消毒される液体を受取る入口106および外部放出パイプを介して液体を放出する出口108を有してもよい。システム100は、さらに、導管101を外部液体パイプに接続するアダプタ110を含んでもよい。アダプタは、外部パイプと導管との間の水密接続を確保するためにOリングを備えてもよい。
【0011】
導管101は、実質的に、石英などのUV透過性ガラスで実質的に作られてもよい。UV透過性スリーブ102は、たとえば、石英またはテフロン(登録商標)スリーブであってよい。各スリーブ102は、導管101の内部寸法より小さい外部寸法を有するため、液体は、導管101内でスリーブ102の周りに流れてもよい。スリーブ102の両端は、導管101の壁から延在して、スリーブ102内の光源104の交換を可能にしてもよい。光源104は、導管内に流れるときに、消毒される液体に照射してもよい。この構成では、導管101内の液体は導波路として働いてもよく、また、光の少なくとも一部、たとえば、放出されるUV強度の少なくとも半分は、UV透過性導管101とUV透過性導管101を囲む空気の界面で全反射してもよい。導管101は、たとえば図2Bに示すように、導管とスリーブとの間にギャップを有する状態で、保護金属スリーブの内部に位置してもよい。全反射(TIR)作用は図1Bで実証される。
【0012】
本発明はこの点に限定されないが、光源104は、適したUV殺菌スペクトルのUV光を発生してもよい。たとえば、光源104は、1つまたは複数のUVランプ、たとえば、全てが当技術分野で知られているが、低圧UVランプ、低圧高出力UVランプ、中間圧UVランプ、高圧UVランプおよび/またはマイクロ波励起UVランプを含んでもよい。
【0013】
本発明の実施形態によれば、液体は導波路として働いてもよく、また、光の少なくとも一部、たとえば、放出されるUV強度の少なくとも半分は、ガラス導管とガラス導管を囲む空気の界面で全反射してもよい。本発明の他の実施形態によれば、放出されるUV強度の少なくとも70%が、ガラス導管とガラス導管を囲む空気の界面で全反射してもよい。図示するように、図1Bでは、消毒される液体は、光源104のそれぞれの周りに流れてもよい。こうした構成では、光源104のうちの1つが完全にまたは部分的に故障しても、液体の消毒を必要とされるレベルまで可能にするために、システムはさらなる光源を含んでもよい。たとえば、消毒プロセスは、機能しない光源が交換されるか、または、修理される間、継続する場合がある。
【0014】
光源104が導管101内で液体の流れの方向に実質的に垂直に位置する本発明の実施形態は、各光源が、その特定の光源を流れが横切るときに、実質的に液体の全体の流れを照射することが可能であることを確保してもよいことに留意されるべきである。
【0015】
ここで、本発明の一部の実施形態による、例示的な消毒システムを示す図2Aおよび例示的な消毒システムの断面図である図2Bを参照する。例示的な消毒システム200は、消毒される液体を運ぶための実質的にUV透過性の導管201と、その対称軸209に実質的に垂直に、導管201内に配置された実質的にUV透過性のスリーブ202Aおよび202Bと、それぞれが各スリーブ202内に配置された1つまたは複数のUV光源204とを含んでもよい。この例示的な構成では、スリーブ202Aおよび202Bは、互いに対して直交する。
【0016】
しかし、本発明の実施形態によれば、UV透過性スリーブ202は、長手方向対称軸209の周りで任意の回転角度で互いに対して配置されてもよいことが当業者に理解されるべきである。本発明の他の実施形態によれば、UV透過性スリーブ202は、導管201の他の対称軸の周りで任意の回転角度で配置されてもよい。対称の円柱形状導管が示されるが、導管は、図5A〜5Cに関して詳細に述べるように、必ずしも対称でない、他の形状を有してもよいことが当業者に理解されるべきである。
【0017】
導管201は、保護金属管203であって、導管201と金属管203との間に空気ギャップ208を形成する、保護金属管203の内部に位置してもよい。本発明の範囲はこの点に限定されないが、外部管103は、ガラス、プラスチックまたは任意の他の適した材料などの透過性材料で作られたシースルー窓210を含んでもよく、それにより、所望であるときに、オペレータが導管201を観察し、カバー212が窓210を覆うことが可能になる。図2Aの例示的な図では、単一シースルー窓が示されるが、本発明はこの点に限定されず、本発明の実施形態によれば、管203は、任意のサイズおよび/または形状の2つ以上のシースルー窓を含んでもよいことが当業者に理解されるべきである。
【0018】
ここで、本発明の一部の実証的な実施形態による4つのスリーブを有する導管の例示的な図を示す図3を参照する。図3の例示的な導管301は、その長手方向対称軸309に実質的に垂直に、導管301内に配置された4つのUV透過性スリーブ302A〜302Dを含む。この例示的な構成では、隣接するスリーブの対は互いに直交する。相応して、スリーブ302Aと302Bが互いに直交し、スリーブ302Bと302Cが互いに直交し、スリーブ302Cと302Dが互いに直交する。さらに、交互のスリーブの対は互いに平行である。相応して、スリーブ302Aと302Cが互いに平行であり、同様に、スリーブ302Bと302Dが互いに平行である。しかし、本発明の実施形態によれば、UV透過性スリーブ302は、導管301の対称軸の周りで任意の回転角度で互いに対して配置されてもよいことが当業者に理解されるべきである。スリーブは、導管301に融着されて、単一ガラス構造を形成してもよい。
【0019】
本発明の他の実施形態によれば、スリーブ202は、ハウジング、アダプタ、コネクタまたは当技術分野で知られている任意の適した手段を使用して導管301に取付けられてもよい。たとえば、エリア316A〜316Dはそれぞれ、スリーブ302A〜302Dのうちの1つ用の金属ハウジングであってよい。金属ハウジングは、消毒プロセスの効率を上げるために、反射性コーティングで内側表面をコーティングされてもよい。本発明の実施形態によれば、反射性コーティングは、UV透過性で、UV耐性で、かつ、生体適合性のコーティング、たとえば、テフロン(登録商標)コーティングでコーティングされてもよい。
【0020】
スリーブは、円筒であるものとして示されるが、本発明の実施形態は、この点に限定されず、スリーブは、図7に関して以下で詳述するように、水動力学的形状などの他の適した形状を有してもよいことが当業者に理解されるべきである。
【0021】
ここで、本発明の一部の実施形態による、その表面の複数の部分上に反射性コーティングを有する例示的な導管の側面図を概念的に示す図4を参照する。スリーブ402は、導管401の長手方向対称軸409に実質的に垂直になるように、導管401内に配置されてもよい。UV光源404はスリーブ402内に配置されてもよい。スリーブ402と導管401の両方がUV光に対して実質的に透過性があるため、液体は導波路として働いてもよく、また、光の少なくとも一部、たとえば、光線410および411は、導管401と導管101を囲む空気408の界面で全反射してもよい。
【0022】
それでも、臨界角を越える、導管の表面に関する角度を有する光線413などの光線は、全反射(TIR)を受けることができない。こうした光線は、液体を1回だけ横切った後に液体から外に伝達される。導管401は、1つまたは複数のミラーまたはUV反射性コーティング・エリア407を含んで、非誘導光線、たとえば、光線412を液体内に戻るように反射してもよい。
【0023】
本発明の一部の実施形態によれば、導管401の外側表面の少なくとも複数の部分は、
UV反射性コーティング407でコーティングされて、後方表面ミラー作用を生じてもよい、たとえば、光源404からの光の大部分が導管401内に流れる液体を照射してもよい。コーティング407は、スリーブ402に相対的に近接した表面に達するさらなる光線を液体内に戻るように反射させてもよい。反射性コーティング407は、アルミニウム堆積、金堆積または多層誘電体材料を含んでもよい。任意の他の適した反射性コーティングが使用されてもよい。本発明の他の実施形態によれば、導管の全表面は、反射性コーティングでコーティングされて、バックミラー作用を高めてもよい。
【0024】
本発明の範囲はこの点に限定されないが、導管401の少なくとも一部分、たとえば、光源404を囲むエリア414は、UV反射特性を有する材料、たとえば、アルミニムまたは任意の他の金属から作られてもよい。反射エリア414は、光線413などの、TIRを受けることができない非誘導光線を液体内に戻るように反射させてもよい。反射エリア414は、その内側表面上にUV反射コーティングを含んでもよく、または、UV反射特性を有する材料で作られた薄いシートによって覆われてもよい。UV反射コーティングまたはシートは、テフロン(登録商標)などのUV耐性でUV透過性のコーティングでコーティングすることによって水損傷から保護されてもよい。
【0025】
ここで、本発明の一部の実証的な実施形態による、その長さに沿って変動する径を有する導管の略図を示す図5A,5B,5Cを参照する。導管の形状は、消毒プロセスの効率を上げるために前もって決められてもよい。本発明の実施形態によれば、導管501の内径は、図5A,5B,5Cの実証的な図に示すように、その長さに沿って変動してもよい。導管の特定の形状は、液体の流れパターンに影響を及ぼしてもよく、また、形状は、消毒プロセスの全体の効率を上げるために前もって決められてもよい。導管501は、任意の他の対称または非対称形状を有してもよいことが理解されるべきである。
【0026】
ここで、本発明の一部の実施形態による、流れ形成物体を有する消毒システムの一部分の略図を示す図6A,6Bを参照する。消毒システム600Aおよび600Bはそれぞれ、消毒される液体を運ぶ導管601と、その長手方向対称軸に実質的に垂直に、導管601内に配置された実質的にUV透過性のスリーブ602と、スリーブ602内に配置されたUV光源204とを含んでもよい。導管601は、導管に接着された1つまたは複数の物体614を含んでもよい。図6Aに示すように、物体614は、導管の表面から相対的な距離に位置するように突出部に取付けられてもよい。図6Bに示すように、物体614は、導管の表面に取付けられてもよく、または、表面に相対的に近接して位置してもよい。物体614は、前もって設計されてもよく、また、液体の流れパターンに影響を及ぼすために導管601内の特定の位置に位置してもよい。付加的に、または、別法として、UV透過性物体および/またはUV散乱性物体および/またはUV反射性物体が、導管601に固着されるか、取付けられるかまたは付加されてもよい。流れ形成物体は、液体フラックスおよび液体トラックの分布に影響を及ぼしてもよく、また、物体の形状およびロケーションは、消毒プロセスの全体の効率を上げるために前もって決められてもよい。光散乱性物体および/またはU光反射性物体は、UV光強度の空間分布に影響を及ぼしてもよく、また、物体の形状およびロケーションは、消毒プロセスの全体の効率を上げるために前もって決められてもよい。
【0027】
ここで、本発明の一部の実証的な実施形態による、非円柱スリーブの断面略図を示す図7を参照する。本発明の実施形態によれば、スリーブ702は、導管の出口に面するエリアにおいてスリーブ702に近接して液体が低速で流れる場合がある液体停留ゾーンの形成を防止するために水動力学的形状を有してもよい。スリーブ702の特性の形状は、消毒プロセスの全体の効率を上げるために、光分布および液体流れパターンを改善するように設計されてもよい。非円柱形状を有するスリーブ702は、液体の流れ方向に実質的に垂直に、実質的にUV透過性の導管内に配置されてもよいことが当業者に理解されるべき
である。あるいは、非円柱スリーブは、ステンレス鋼導管または反応器などの非透過性コンテナ内に配置されてもよい。
【0028】
ここで、本発明の一部の実証的な実施形態による、パターン化スリーブを有する例示的な消毒システムの概念図である図8を参照する。スリーブ802は、導管801の長手方向対称軸に実質的に垂直になるように、導管801内に配置されてもよい。UV光源804はスリーブ802内に配置されてもよい。スリーブ802と導管801は共に、UV光に対して実質的に透過性があるため、液体は導波路として働いてもよく、また、光の少なくとも一部は、導管801と導管801の周囲の界面で全反射してもよい。TIRを受けることができない光の別の部分のために、導管801は、光線を液体に戻るように反射する1つまたは複数のミラーまたはUV反射性コーティング・エリア807を含んでもよい。それでも、一部の光線は、TIRとUV反射性エリアの両方を免れ可能性がある。
【0029】
本発明の実施形態によれば、スリーブ802は、特定の位置に位置し、かつ、導管801の内部の光分布に影響を及ぼすように形作られた1つまたは複数の物体805を含んでもよい。物体805は、任意の適した材料で作られたUV散乱性物体またはUV反射性物体であってよい。たとえば、光線820は、反射性コーティングでコーティングされていないエリア821の方に送られる。相応して、非パターン化スリーブにおいて、こうした光線は、エリア821を介して導管を出る前に、短い距離の間、液体を横切ることになる。代わりに、スリーブ802を使用することによって、光線820は、物体805に衝当し、その方向を変え(矢印822)、反射性エリア807に達して、液体に戻るように反射されてもよい。
【0030】
パターン化スリーブは、液体の流れ方向に実質的に垂直に、実質的にUV透過性の導管内に配置されるものとして述べられるが、本発明の実施形態はこの点に限定されず、本発明の実施形態は、ステンレス鋼導管または反応器などの非透過性コンテナを含む任意のコンテナまたは導管内で液体の流れに対して任意の位置においてこうしたパターン化スリーブを使用することに同様に適用可能であることが当業者に理解されるべきである。
【0031】
ここで、本発明の一部の実証的な実施形態による、非円柱光源を有する例示的な消毒システムの概念図である図9を参照する。スリーブ902は、導管901の長手方向対称軸に実質的に垂直になるように、導管901内に配置されてもよい。UV光源904はスリーブ902内に配置されてもよい。スリーブ902と導管901の両方がUV光に対して実質的に透過性があるため、液体は導波路として働いてもよく、また、光の少なくとも一部は、導管901と導管901の周囲の界面で全反射してもよい。TIRを受けることができない光の別の部分のために、導管901は、光線を液体に戻るように反射する1つまたは複数のミラーまたはUV反射性コーティング・エリア907を含んでもよい。光源904は、非円柱幾何形状を有してもよく、たとえば、その断面は、制御された光分布を生成するために楕円または任意の他の所望の形状であってよい。たとえば、ランプの形状は、より多くの光線が、導管901の表面に比べて液体の流れ方向に送られるように、非円形光分布を生成するよう指向性があってもよい。光源904の特性の形状は、消毒システムの全体の効率を上げるために、システムの幾何形状および消毒プロセスの特定の特性に従って設計されてもよい。
【0032】
非円柱光源は、液体の流れ方向に実質的に垂直に、実質的にUV透過性の導管内に配置されるものとして述べられるが、本発明の実施形態はこの点に限定されず、本発明の実施形態は、ステンレス鋼導管または反応器などの非透過性コンテナを含む任意のコンテナまたは導管内で液体の流れに対して任意の位置においてこうした光源を使用することに同様に適用可能であることが当業者に理解されるべきである。
【0033】
ここで、本発明の実施形態による2パイプ消毒システムの例示的な図を示す図10を参照する。消毒システム140は、消毒される液体を運ぶ導管141を含んでもよい。導管141は、液体の流れを増すために、2つ以上の分岐、たとえば、2つの分岐143Aおよび143Bを含んでもよい。2つ以上の分岐を有することは、導管141内の内部圧のよりよく制御を可能にする場合がある。導管141は、外部液体パイプから消毒される液体を受取る入口146および外部放出パイプを介して液体を放出する出口148を有してもよい。
【0034】
システム140は、その長手方向対称軸149Aに実質的に垂直に、分岐142A内に配置された1つまたは複数の実質的にUV透過性のスリーブ142Aと、それぞれが各スリーブ142A内に配置された1つまたは複数のUV光源144Aとを含んでもよい。システム140は、さらに、その長手方向対称軸149Bに実質的に垂直に、分岐142B内に配置された1つまたは複数の実質的にUV透過性のスリーブ142Bと、それぞれが各スリーブ142B内に配置された1つまたは複数のUV光源144Bとを含んでもよい。
【0035】
2分岐導管が述べられるが、本発明の実施形態はこの点に限定されず、本発明の他の実施形態による消毒システムは、液体の流れのための3つ以上の分岐を含んでもよいことが当業者に理解されるべきである。
【0036】
図11A〜11Cは、本発明の実施形態による例示的な消毒システムのモジュール式性質を実証する。本発明の一部の実施形態によれば、消毒システムの液体流れセクションは、2つのタイプのモジュール式ビルディングブロック、導管要素151およびスリーブ要素152から構築されてもよい。スリーブ要素152は、UV透過性スリーブ154が内部に配置されたリング153を含んでもよい。リング153の内径は、スリーブ154の外径より大きい。要素152は、さらに、スリーブ154内に配置されたUV光源を含んでもよい。要素152の両端は、導管151の1つまたは複数に接続するために、アダプタ、コネクタまたはネジ機構を含んでもよい。導管要素151は、実質的に、先に詳細に述べた石英などのUV透過性材料で作られてもよい。導管151の外径は、リング153の外径に実質的に同じであってよい。導管151の両端は、要素152の1つまたは複数に接続するために、アダプタ、コネクタまたはネジ機構を含んでもよい。導管要素151とスリーブ要素152との間の接続は水密接続であってよい。
【0037】
本発明の範囲はこの点に限定されないが、少なくとも1つのスリーブ要素152および2つの導管要素151は、上述したように、消毒される液体を運ぶ導管セットを生成してもよい。導管セットは、数nのスリーブ要素152および数n+1の導管要素151を備えてもよい。たとえば、図11Bに示すように、導管150は、1つのスリーブ要素152および2つの導管要素151を備えてもよい。図11Cに示す別の例では、導管160は、2つのスリーブ要素152および3つの導管要素151を備えてもよい。
【0038】
図11A〜11Cの例示的な図では、導管150および160が示されるが、本発明はこの点に限定されず、本発明の実施形態によれば、n+1の導管要素151およびnのスリーブ要素152の任意の組合せが、接続されて、導管セットを生成してもよいことが当業者に理解されるべきである。
【0039】
本発明の実施形態はこの点に限定されないが、本発明の実施形態による前もって設計された構造が、UV消毒の効率を改善し、また、キル確率、すなわち、導管101内を流れる液体内にあるエンティティを不活性化する可能性を高めることが理解され、また、シミュレートされる。
(コンピュータシミュレーション)
以下は、本発明の一部の実証的な実施形態による照射フラックス分布に関連する例である。これらの例で使用される照射フラックス分布は、本発明の範囲を任意特定の構成および/または照射フラックス分布に限定することを意図されないことが留意されるべきである。
【0040】
図12A〜12Cは、液体消毒プロセス中における例示的な導管内での光フラックス分布のコンピュータシミュレーションを示す。シミュレートされるシステムは、本発明の実施形態による例示的なシステムである。システムは、石英スリーブ内に1つのUV光源を含み、石英スリーブは、Z軸を規定する導管の長手方向対称軸に垂直になるように、石英導管の中心に配置された。スリーブの長手方向軸はX方向を規定した。50m3/hの液体流量について計算が実施された。導管の長さは800mmであり、導管の内径は75mmとして、UV光源を保護するスリーブの外径は44mmとして、圧力降下はΔP(50m3/hにおいて)=0.27[バール]として考えられた。コンピュータシミュレーションに使用される液体は、98%のUVT(紫外線透過)を有する透明な水であった。
【0041】
図12Aは、導管のある部分のY−Z面の断面であり、光源と導管の出口端との間の光フラックス分布を示す。図12Bは、導管の同じ部分のX−Z面の断面であり、光源と導管の出口端との間の光フラックス分布を示す。図12Cは、導管全体のY−Z面の断面であり、導管の入口端と出口端との間の光フラックス分布を示す。見られることができるように、光は、かなりの強度で管の全長にわたって広がる。図12Dは、石英導管内における計算された正規化UVドーズ分布を示すグラフを示す。正規化されたドーズ分布関数は、ガウス関数に近くなる。
【0042】
比較データとして、図13A,13Bは、液体消毒プロセス中に20%の反射を有する従来のステンレス鋼コンテナ内における光フラックス分布のコンピュータシミュレーションを示す。比較シミュレーションで使用される他のパラメータは全て、図12A〜12Cのシミュレーションと同様であった。見られることができるように、光の強度は、Z方向に50mm以降でほとんどゼロである。図13Cは、従来のステンレス鋼導管内のUVドーズ分布を示すグラフを示す。予想されるように、{48[mJ/cm2]}の値を有するステンレス鋼導管内の平均ドーズは、{228[mJ/cm2]}の値を有する石英導管の平均ドーズよりずっと小さい。従来のステンレス鋼導管のドーズ分布は、石英導管のドーズ分布より幅広である。
【0043】
本発明のいくつかの特徴が、本明細書で示され、述べられたが、多くの修正、置換、変更および等価物を、当業者が思いついてもよい。したがって、添付特許請求の範囲は、本発明の真の精神内に入る全てのこうした修正および変更を包含することが意図される。
【技術分野】
【0001】
本発明は光透過性導管を使用した液体消毒のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液体がそこを通って流れる金属チャンバ内に位置するUV光源を使用した紫外線液体消毒システムは長い間知られてきた。こうした金属チャンバの壁は、入射UV光のほとんどを吸収し、UV光源から放出される光線は、水を1回通過し、金属によって本質的に吸収される。相応して、こうしたシステムは、光源を効率的に利用しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
既存のシステムより効率的であることになるUV消毒システムについての必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明とみなされる主題は、本明細書の結論部分において、特に指摘され、かつ、明確に請求される。しかし、本発明は、編成と動作方法の両方に関して、本発明の目的、特徴および利点と共に、添付図面を解読するときに、以下の詳細な説明を参照することによって最もよく理解されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1A】本発明の一部の実証的な実施形態による消毒システムの概念図。
【図1B】本発明の一部の実証的な実施形態による消毒システムの概念図。
【図2A】本発明の一部の実証的な実施形態による例示的な消毒システムの図。
【図2B】図2Aの例示的な消毒システムの断面図。
【図3】本発明の一部の実証的な実施形態によるUV透過性導管の例示的な図。
【図4】本発明の一部の実証的な実施形態による、その表面の複数の部分上に反射性コーティングを有する例示的なUV透過性導管の概念図の側面図。
【図5A】本発明の一部の実証的な実施形態による導管の略図。
【図5B】本発明の一部の実証的な実施形態による導管の略図。
【図5C】本発明の一部の実証的な実施形態による導管の略図。
【図6A】本発明の一部の実証的な実施形態による流れ形成物体を有する消毒器を示す図。
【図6B】本発明の一部の実証的な実施形態による流れ形成物体を有する消毒器を示す図。
【図7】本発明の一部の実証的な実施形態による非円柱スリーブの断面略図。
【図8】本発明の一部の実証的な実施形態によるパターン化スリーブを有する例示的な消毒システムの概念図。
【図9】本発明の一部の実証的な実施形態による非円柱光源を有する例示的な消毒システムの概念図。
【図10】本発明の一部の実証的な実施形態による2パイプ消毒システムの略図。
【図11A】本発明の実施形態による消毒システムのモジュール式性質を実証する例示的な図。
【図11B】本発明の実施形態による消毒システムのモジュール式性質を実証する例示的な図。
【図11C】本発明の実施形態による消毒システムのモジュール式性質を実証する例示的な図である。
【図12A】本発明の実施形態によるコンピュータシミュレーションに基づく例示的な導管内の光フラックス分布の略図。
【図12B】本発明の実施形態によるコンピュータシミュレーションに基づく例示的な導管内の光フラックス分布の略図。
【図12C】本発明の実施形態によるコンピュータシミュレーションに基づく例示的な導管内の光フラックス分布の略図。
【図12D】図12A〜12Cのシミュレーションに関連するドーズ分布ヒストグラム。
【図13A】本発明の実施形態によるコンピュータシミュレーションに基づくステンレス鋼導管内の光フラックス分布の略図。
【図13B】本発明の実施形態によるコンピュータシミュレーションに基づくステンレス鋼導管内の光フラックス分布の略図。
【図13C】図13A〜13Bのシミュレーションに関連するドーズ分布ヒストグラム。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図示の簡潔さおよび明確さのために、図面に示される要素は、正確にまたは一定比例尺に従って必ずしも描かれていないことが理解されるであろう。たとえば、要素の一部の寸法が、明確さのために、他の要素に対して誇張されてもよく、または、いくつかの物理的コンポーネントが、1つの機能ブロックまたは要素内に含まれてもよい。さらに、適切であると考えられる場合、参照数字が、図面の間で繰返されて、対応するまたは類似の要素を指示してもよい。さらに、図面に示されるブロックのいくつかは、単一機能になるよう組合わされてもよい。
【0007】
以下の詳細な説明では、本発明の完全な理解をもたらすために、いくつかの特定の詳細が述べられる。しかし、本発明は、これらの特定の詳細がない状態で実施されてもよいことが当業者によって理解されるであろう。他の事例では、本発明を曖昧にしないために、よく知られている方法、プロシジャ、コンポーネントおよび回路は、詳細に述べられなくてもよい。
【0008】
本発明の一部の実証的な実施形態は、消毒される液体を運ぶ導管と、導管の長手方向対称軸および液体の流れ方向に実質的に垂直に配置された透過性スリーブの内部に位置する照射源とを有する紫外線(UV)消毒システムを含む。
【0009】
液体消毒プロセスは、任意の有機体、細菌、微生物群、昆虫(being)、生き物、微生物
、病原菌、ウイルス、有機コンタミネータ、非有機コンタミネータ、酸化毒物またはコンタミネータ;生物学的または化学的起源の任意の累積的有害種;任意の酸化粒子、フラグメントまたは元素、たとえば、コンタミネータおよび/または同様なものを酸化することを意図された過酸化水素または二酸化チタンの不活性化または除去を含んでもよいことが理解されるであろう。本発明の一部の実証的な実施形態は、液体を消毒する、かつ/または、液体内の粒子を酸化するために紫外線(UV)光を使用することを指してもよい。しかし、本発明の他の実施形態では、任意の他の適したスペクトルの光が使用されてもよいことが当業者によって理解されるであろう。
【0010】
ここで、本発明の一部の実証的な実施形態による消毒システムを概念的に示す、図1A,1Bを参照する。消毒システム100は、消毒される液体を運ぶための管または導管101と、長手方向対称軸109に実質的に垂直に、導管101内に配置された1つまたは複数の実質的に光透過性のスリーブ102と、それぞれが各スリーブ102内に配置された1つまたは複数の光源104とを備え得る。本発明の実施形態によれば、光源104は、254nmの光を放出することが可能なUV光源であってよい。導管101は、外部液
体パイプから消毒される液体を受取る入口106および外部放出パイプを介して液体を放出する出口108を有してもよい。システム100は、さらに、導管101を外部液体パイプに接続するアダプタ110を含んでもよい。アダプタは、外部パイプと導管との間の水密接続を確保するためにOリングを備えてもよい。
【0011】
導管101は、実質的に、石英などのUV透過性ガラスで実質的に作られてもよい。UV透過性スリーブ102は、たとえば、石英またはテフロン(登録商標)スリーブであってよい。各スリーブ102は、導管101の内部寸法より小さい外部寸法を有するため、液体は、導管101内でスリーブ102の周りに流れてもよい。スリーブ102の両端は、導管101の壁から延在して、スリーブ102内の光源104の交換を可能にしてもよい。光源104は、導管内に流れるときに、消毒される液体に照射してもよい。この構成では、導管101内の液体は導波路として働いてもよく、また、光の少なくとも一部、たとえば、放出されるUV強度の少なくとも半分は、UV透過性導管101とUV透過性導管101を囲む空気の界面で全反射してもよい。導管101は、たとえば図2Bに示すように、導管とスリーブとの間にギャップを有する状態で、保護金属スリーブの内部に位置してもよい。全反射(TIR)作用は図1Bで実証される。
【0012】
本発明はこの点に限定されないが、光源104は、適したUV殺菌スペクトルのUV光を発生してもよい。たとえば、光源104は、1つまたは複数のUVランプ、たとえば、全てが当技術分野で知られているが、低圧UVランプ、低圧高出力UVランプ、中間圧UVランプ、高圧UVランプおよび/またはマイクロ波励起UVランプを含んでもよい。
【0013】
本発明の実施形態によれば、液体は導波路として働いてもよく、また、光の少なくとも一部、たとえば、放出されるUV強度の少なくとも半分は、ガラス導管とガラス導管を囲む空気の界面で全反射してもよい。本発明の他の実施形態によれば、放出されるUV強度の少なくとも70%が、ガラス導管とガラス導管を囲む空気の界面で全反射してもよい。図示するように、図1Bでは、消毒される液体は、光源104のそれぞれの周りに流れてもよい。こうした構成では、光源104のうちの1つが完全にまたは部分的に故障しても、液体の消毒を必要とされるレベルまで可能にするために、システムはさらなる光源を含んでもよい。たとえば、消毒プロセスは、機能しない光源が交換されるか、または、修理される間、継続する場合がある。
【0014】
光源104が導管101内で液体の流れの方向に実質的に垂直に位置する本発明の実施形態は、各光源が、その特定の光源を流れが横切るときに、実質的に液体の全体の流れを照射することが可能であることを確保してもよいことに留意されるべきである。
【0015】
ここで、本発明の一部の実施形態による、例示的な消毒システムを示す図2Aおよび例示的な消毒システムの断面図である図2Bを参照する。例示的な消毒システム200は、消毒される液体を運ぶための実質的にUV透過性の導管201と、その対称軸209に実質的に垂直に、導管201内に配置された実質的にUV透過性のスリーブ202Aおよび202Bと、それぞれが各スリーブ202内に配置された1つまたは複数のUV光源204とを含んでもよい。この例示的な構成では、スリーブ202Aおよび202Bは、互いに対して直交する。
【0016】
しかし、本発明の実施形態によれば、UV透過性スリーブ202は、長手方向対称軸209の周りで任意の回転角度で互いに対して配置されてもよいことが当業者に理解されるべきである。本発明の他の実施形態によれば、UV透過性スリーブ202は、導管201の他の対称軸の周りで任意の回転角度で配置されてもよい。対称の円柱形状導管が示されるが、導管は、図5A〜5Cに関して詳細に述べるように、必ずしも対称でない、他の形状を有してもよいことが当業者に理解されるべきである。
【0017】
導管201は、保護金属管203であって、導管201と金属管203との間に空気ギャップ208を形成する、保護金属管203の内部に位置してもよい。本発明の範囲はこの点に限定されないが、外部管103は、ガラス、プラスチックまたは任意の他の適した材料などの透過性材料で作られたシースルー窓210を含んでもよく、それにより、所望であるときに、オペレータが導管201を観察し、カバー212が窓210を覆うことが可能になる。図2Aの例示的な図では、単一シースルー窓が示されるが、本発明はこの点に限定されず、本発明の実施形態によれば、管203は、任意のサイズおよび/または形状の2つ以上のシースルー窓を含んでもよいことが当業者に理解されるべきである。
【0018】
ここで、本発明の一部の実証的な実施形態による4つのスリーブを有する導管の例示的な図を示す図3を参照する。図3の例示的な導管301は、その長手方向対称軸309に実質的に垂直に、導管301内に配置された4つのUV透過性スリーブ302A〜302Dを含む。この例示的な構成では、隣接するスリーブの対は互いに直交する。相応して、スリーブ302Aと302Bが互いに直交し、スリーブ302Bと302Cが互いに直交し、スリーブ302Cと302Dが互いに直交する。さらに、交互のスリーブの対は互いに平行である。相応して、スリーブ302Aと302Cが互いに平行であり、同様に、スリーブ302Bと302Dが互いに平行である。しかし、本発明の実施形態によれば、UV透過性スリーブ302は、導管301の対称軸の周りで任意の回転角度で互いに対して配置されてもよいことが当業者に理解されるべきである。スリーブは、導管301に融着されて、単一ガラス構造を形成してもよい。
【0019】
本発明の他の実施形態によれば、スリーブ202は、ハウジング、アダプタ、コネクタまたは当技術分野で知られている任意の適した手段を使用して導管301に取付けられてもよい。たとえば、エリア316A〜316Dはそれぞれ、スリーブ302A〜302Dのうちの1つ用の金属ハウジングであってよい。金属ハウジングは、消毒プロセスの効率を上げるために、反射性コーティングで内側表面をコーティングされてもよい。本発明の実施形態によれば、反射性コーティングは、UV透過性で、UV耐性で、かつ、生体適合性のコーティング、たとえば、テフロン(登録商標)コーティングでコーティングされてもよい。
【0020】
スリーブは、円筒であるものとして示されるが、本発明の実施形態は、この点に限定されず、スリーブは、図7に関して以下で詳述するように、水動力学的形状などの他の適した形状を有してもよいことが当業者に理解されるべきである。
【0021】
ここで、本発明の一部の実施形態による、その表面の複数の部分上に反射性コーティングを有する例示的な導管の側面図を概念的に示す図4を参照する。スリーブ402は、導管401の長手方向対称軸409に実質的に垂直になるように、導管401内に配置されてもよい。UV光源404はスリーブ402内に配置されてもよい。スリーブ402と導管401の両方がUV光に対して実質的に透過性があるため、液体は導波路として働いてもよく、また、光の少なくとも一部、たとえば、光線410および411は、導管401と導管101を囲む空気408の界面で全反射してもよい。
【0022】
それでも、臨界角を越える、導管の表面に関する角度を有する光線413などの光線は、全反射(TIR)を受けることができない。こうした光線は、液体を1回だけ横切った後に液体から外に伝達される。導管401は、1つまたは複数のミラーまたはUV反射性コーティング・エリア407を含んで、非誘導光線、たとえば、光線412を液体内に戻るように反射してもよい。
【0023】
本発明の一部の実施形態によれば、導管401の外側表面の少なくとも複数の部分は、
UV反射性コーティング407でコーティングされて、後方表面ミラー作用を生じてもよい、たとえば、光源404からの光の大部分が導管401内に流れる液体を照射してもよい。コーティング407は、スリーブ402に相対的に近接した表面に達するさらなる光線を液体内に戻るように反射させてもよい。反射性コーティング407は、アルミニウム堆積、金堆積または多層誘電体材料を含んでもよい。任意の他の適した反射性コーティングが使用されてもよい。本発明の他の実施形態によれば、導管の全表面は、反射性コーティングでコーティングされて、バックミラー作用を高めてもよい。
【0024】
本発明の範囲はこの点に限定されないが、導管401の少なくとも一部分、たとえば、光源404を囲むエリア414は、UV反射特性を有する材料、たとえば、アルミニムまたは任意の他の金属から作られてもよい。反射エリア414は、光線413などの、TIRを受けることができない非誘導光線を液体内に戻るように反射させてもよい。反射エリア414は、その内側表面上にUV反射コーティングを含んでもよく、または、UV反射特性を有する材料で作られた薄いシートによって覆われてもよい。UV反射コーティングまたはシートは、テフロン(登録商標)などのUV耐性でUV透過性のコーティングでコーティングすることによって水損傷から保護されてもよい。
【0025】
ここで、本発明の一部の実証的な実施形態による、その長さに沿って変動する径を有する導管の略図を示す図5A,5B,5Cを参照する。導管の形状は、消毒プロセスの効率を上げるために前もって決められてもよい。本発明の実施形態によれば、導管501の内径は、図5A,5B,5Cの実証的な図に示すように、その長さに沿って変動してもよい。導管の特定の形状は、液体の流れパターンに影響を及ぼしてもよく、また、形状は、消毒プロセスの全体の効率を上げるために前もって決められてもよい。導管501は、任意の他の対称または非対称形状を有してもよいことが理解されるべきである。
【0026】
ここで、本発明の一部の実施形態による、流れ形成物体を有する消毒システムの一部分の略図を示す図6A,6Bを参照する。消毒システム600Aおよび600Bはそれぞれ、消毒される液体を運ぶ導管601と、その長手方向対称軸に実質的に垂直に、導管601内に配置された実質的にUV透過性のスリーブ602と、スリーブ602内に配置されたUV光源204とを含んでもよい。導管601は、導管に接着された1つまたは複数の物体614を含んでもよい。図6Aに示すように、物体614は、導管の表面から相対的な距離に位置するように突出部に取付けられてもよい。図6Bに示すように、物体614は、導管の表面に取付けられてもよく、または、表面に相対的に近接して位置してもよい。物体614は、前もって設計されてもよく、また、液体の流れパターンに影響を及ぼすために導管601内の特定の位置に位置してもよい。付加的に、または、別法として、UV透過性物体および/またはUV散乱性物体および/またはUV反射性物体が、導管601に固着されるか、取付けられるかまたは付加されてもよい。流れ形成物体は、液体フラックスおよび液体トラックの分布に影響を及ぼしてもよく、また、物体の形状およびロケーションは、消毒プロセスの全体の効率を上げるために前もって決められてもよい。光散乱性物体および/またはU光反射性物体は、UV光強度の空間分布に影響を及ぼしてもよく、また、物体の形状およびロケーションは、消毒プロセスの全体の効率を上げるために前もって決められてもよい。
【0027】
ここで、本発明の一部の実証的な実施形態による、非円柱スリーブの断面略図を示す図7を参照する。本発明の実施形態によれば、スリーブ702は、導管の出口に面するエリアにおいてスリーブ702に近接して液体が低速で流れる場合がある液体停留ゾーンの形成を防止するために水動力学的形状を有してもよい。スリーブ702の特性の形状は、消毒プロセスの全体の効率を上げるために、光分布および液体流れパターンを改善するように設計されてもよい。非円柱形状を有するスリーブ702は、液体の流れ方向に実質的に垂直に、実質的にUV透過性の導管内に配置されてもよいことが当業者に理解されるべき
である。あるいは、非円柱スリーブは、ステンレス鋼導管または反応器などの非透過性コンテナ内に配置されてもよい。
【0028】
ここで、本発明の一部の実証的な実施形態による、パターン化スリーブを有する例示的な消毒システムの概念図である図8を参照する。スリーブ802は、導管801の長手方向対称軸に実質的に垂直になるように、導管801内に配置されてもよい。UV光源804はスリーブ802内に配置されてもよい。スリーブ802と導管801は共に、UV光に対して実質的に透過性があるため、液体は導波路として働いてもよく、また、光の少なくとも一部は、導管801と導管801の周囲の界面で全反射してもよい。TIRを受けることができない光の別の部分のために、導管801は、光線を液体に戻るように反射する1つまたは複数のミラーまたはUV反射性コーティング・エリア807を含んでもよい。それでも、一部の光線は、TIRとUV反射性エリアの両方を免れ可能性がある。
【0029】
本発明の実施形態によれば、スリーブ802は、特定の位置に位置し、かつ、導管801の内部の光分布に影響を及ぼすように形作られた1つまたは複数の物体805を含んでもよい。物体805は、任意の適した材料で作られたUV散乱性物体またはUV反射性物体であってよい。たとえば、光線820は、反射性コーティングでコーティングされていないエリア821の方に送られる。相応して、非パターン化スリーブにおいて、こうした光線は、エリア821を介して導管を出る前に、短い距離の間、液体を横切ることになる。代わりに、スリーブ802を使用することによって、光線820は、物体805に衝当し、その方向を変え(矢印822)、反射性エリア807に達して、液体に戻るように反射されてもよい。
【0030】
パターン化スリーブは、液体の流れ方向に実質的に垂直に、実質的にUV透過性の導管内に配置されるものとして述べられるが、本発明の実施形態はこの点に限定されず、本発明の実施形態は、ステンレス鋼導管または反応器などの非透過性コンテナを含む任意のコンテナまたは導管内で液体の流れに対して任意の位置においてこうしたパターン化スリーブを使用することに同様に適用可能であることが当業者に理解されるべきである。
【0031】
ここで、本発明の一部の実証的な実施形態による、非円柱光源を有する例示的な消毒システムの概念図である図9を参照する。スリーブ902は、導管901の長手方向対称軸に実質的に垂直になるように、導管901内に配置されてもよい。UV光源904はスリーブ902内に配置されてもよい。スリーブ902と導管901の両方がUV光に対して実質的に透過性があるため、液体は導波路として働いてもよく、また、光の少なくとも一部は、導管901と導管901の周囲の界面で全反射してもよい。TIRを受けることができない光の別の部分のために、導管901は、光線を液体に戻るように反射する1つまたは複数のミラーまたはUV反射性コーティング・エリア907を含んでもよい。光源904は、非円柱幾何形状を有してもよく、たとえば、その断面は、制御された光分布を生成するために楕円または任意の他の所望の形状であってよい。たとえば、ランプの形状は、より多くの光線が、導管901の表面に比べて液体の流れ方向に送られるように、非円形光分布を生成するよう指向性があってもよい。光源904の特性の形状は、消毒システムの全体の効率を上げるために、システムの幾何形状および消毒プロセスの特定の特性に従って設計されてもよい。
【0032】
非円柱光源は、液体の流れ方向に実質的に垂直に、実質的にUV透過性の導管内に配置されるものとして述べられるが、本発明の実施形態はこの点に限定されず、本発明の実施形態は、ステンレス鋼導管または反応器などの非透過性コンテナを含む任意のコンテナまたは導管内で液体の流れに対して任意の位置においてこうした光源を使用することに同様に適用可能であることが当業者に理解されるべきである。
【0033】
ここで、本発明の実施形態による2パイプ消毒システムの例示的な図を示す図10を参照する。消毒システム140は、消毒される液体を運ぶ導管141を含んでもよい。導管141は、液体の流れを増すために、2つ以上の分岐、たとえば、2つの分岐143Aおよび143Bを含んでもよい。2つ以上の分岐を有することは、導管141内の内部圧のよりよく制御を可能にする場合がある。導管141は、外部液体パイプから消毒される液体を受取る入口146および外部放出パイプを介して液体を放出する出口148を有してもよい。
【0034】
システム140は、その長手方向対称軸149Aに実質的に垂直に、分岐142A内に配置された1つまたは複数の実質的にUV透過性のスリーブ142Aと、それぞれが各スリーブ142A内に配置された1つまたは複数のUV光源144Aとを含んでもよい。システム140は、さらに、その長手方向対称軸149Bに実質的に垂直に、分岐142B内に配置された1つまたは複数の実質的にUV透過性のスリーブ142Bと、それぞれが各スリーブ142B内に配置された1つまたは複数のUV光源144Bとを含んでもよい。
【0035】
2分岐導管が述べられるが、本発明の実施形態はこの点に限定されず、本発明の他の実施形態による消毒システムは、液体の流れのための3つ以上の分岐を含んでもよいことが当業者に理解されるべきである。
【0036】
図11A〜11Cは、本発明の実施形態による例示的な消毒システムのモジュール式性質を実証する。本発明の一部の実施形態によれば、消毒システムの液体流れセクションは、2つのタイプのモジュール式ビルディングブロック、導管要素151およびスリーブ要素152から構築されてもよい。スリーブ要素152は、UV透過性スリーブ154が内部に配置されたリング153を含んでもよい。リング153の内径は、スリーブ154の外径より大きい。要素152は、さらに、スリーブ154内に配置されたUV光源を含んでもよい。要素152の両端は、導管151の1つまたは複数に接続するために、アダプタ、コネクタまたはネジ機構を含んでもよい。導管要素151は、実質的に、先に詳細に述べた石英などのUV透過性材料で作られてもよい。導管151の外径は、リング153の外径に実質的に同じであってよい。導管151の両端は、要素152の1つまたは複数に接続するために、アダプタ、コネクタまたはネジ機構を含んでもよい。導管要素151とスリーブ要素152との間の接続は水密接続であってよい。
【0037】
本発明の範囲はこの点に限定されないが、少なくとも1つのスリーブ要素152および2つの導管要素151は、上述したように、消毒される液体を運ぶ導管セットを生成してもよい。導管セットは、数nのスリーブ要素152および数n+1の導管要素151を備えてもよい。たとえば、図11Bに示すように、導管150は、1つのスリーブ要素152および2つの導管要素151を備えてもよい。図11Cに示す別の例では、導管160は、2つのスリーブ要素152および3つの導管要素151を備えてもよい。
【0038】
図11A〜11Cの例示的な図では、導管150および160が示されるが、本発明はこの点に限定されず、本発明の実施形態によれば、n+1の導管要素151およびnのスリーブ要素152の任意の組合せが、接続されて、導管セットを生成してもよいことが当業者に理解されるべきである。
【0039】
本発明の実施形態はこの点に限定されないが、本発明の実施形態による前もって設計された構造が、UV消毒の効率を改善し、また、キル確率、すなわち、導管101内を流れる液体内にあるエンティティを不活性化する可能性を高めることが理解され、また、シミュレートされる。
(コンピュータシミュレーション)
以下は、本発明の一部の実証的な実施形態による照射フラックス分布に関連する例である。これらの例で使用される照射フラックス分布は、本発明の範囲を任意特定の構成および/または照射フラックス分布に限定することを意図されないことが留意されるべきである。
【0040】
図12A〜12Cは、液体消毒プロセス中における例示的な導管内での光フラックス分布のコンピュータシミュレーションを示す。シミュレートされるシステムは、本発明の実施形態による例示的なシステムである。システムは、石英スリーブ内に1つのUV光源を含み、石英スリーブは、Z軸を規定する導管の長手方向対称軸に垂直になるように、石英導管の中心に配置された。スリーブの長手方向軸はX方向を規定した。50m3/hの液体流量について計算が実施された。導管の長さは800mmであり、導管の内径は75mmとして、UV光源を保護するスリーブの外径は44mmとして、圧力降下はΔP(50m3/hにおいて)=0.27[バール]として考えられた。コンピュータシミュレーションに使用される液体は、98%のUVT(紫外線透過)を有する透明な水であった。
【0041】
図12Aは、導管のある部分のY−Z面の断面であり、光源と導管の出口端との間の光フラックス分布を示す。図12Bは、導管の同じ部分のX−Z面の断面であり、光源と導管の出口端との間の光フラックス分布を示す。図12Cは、導管全体のY−Z面の断面であり、導管の入口端と出口端との間の光フラックス分布を示す。見られることができるように、光は、かなりの強度で管の全長にわたって広がる。図12Dは、石英導管内における計算された正規化UVドーズ分布を示すグラフを示す。正規化されたドーズ分布関数は、ガウス関数に近くなる。
【0042】
比較データとして、図13A,13Bは、液体消毒プロセス中に20%の反射を有する従来のステンレス鋼コンテナ内における光フラックス分布のコンピュータシミュレーションを示す。比較シミュレーションで使用される他のパラメータは全て、図12A〜12Cのシミュレーションと同様であった。見られることができるように、光の強度は、Z方向に50mm以降でほとんどゼロである。図13Cは、従来のステンレス鋼導管内のUVドーズ分布を示すグラフを示す。予想されるように、{48[mJ/cm2]}の値を有するステンレス鋼導管内の平均ドーズは、{228[mJ/cm2]}の値を有する石英導管の平均ドーズよりずっと小さい。従来のステンレス鋼導管のドーズ分布は、石英導管のドーズ分布より幅広である。
【0043】
本発明のいくつかの特徴が、本明細書で示され、述べられたが、多くの修正、置換、変更および等価物を、当業者が思いついてもよい。したがって、添付特許請求の範囲は、本発明の真の精神内に入る全てのこうした修正および変更を包含することが意図される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光による液体消毒のための装置であって、
消毒される流れる液体を運ぶための実質的に光透過性の導管と、
前記導管の内部寸法より小さい外部寸法を有する実質的に光透過性のスリーブであって、前記導管の対称軸に実質的に垂直に、前記導管内に配置される、スリーブと、
前記スリーブ内に配置された光源とを備える装置。
【請求項2】
前記透過性のスリーブは石英を含む請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記導管は石英を含む請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記透過性のスリーブは、前記導管に融着されている請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記導管の対称軸に実質的に垂直に、前記導管内に配置されたさらなるスリーブを備える請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記透過性のスリーブは、水動力学的形状を有する請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記透過性のスリーブは、前記導管内部の光分布に影響を及ぼすように指向性のあるパターン化表面を有する請求項1に記載の装置。
【請求項8】
1つまたは複数の物体は、水の流れパターンに影響を及ぼすために前記導管内に配置される請求項1に記載の装置。
【請求項9】
1つまたは複数の物体は、前記導管内の前記光分布に影響を及ぼすために前記導管内に配置される請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記導管は、実質的に円柱の形状を有し、前記導管の少なくとも1つの部分において径サイズが変動する請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記導管の外側表面の一部分は、UV反射コーティングでコーティングされる請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記導管は、前記液体を受取る入口、前記液体を運ぶ1つまたは複数の分岐および前記液体を放出する出口を備える請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記導管は、シースルー窓を有する金属コンテナ内に配置される請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記光源は紫外線光源である請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記光源は、非円柱の細長い形状を有する請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記導管は、前記スリーブを含む金属ハウジングによって分離された2つの光透過性セクションを備える請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記金属ハウジングの内側表面は、紫外線反射コーティングによってコーティングされる請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記紫外線反射コーティングは、UV透過性でUV耐性があるコーティングでコーティングされる請求項17に記載の装置。
【請求項1】
光による液体消毒のための装置であって、
消毒される流れる液体を運ぶための実質的に光透過性の導管と、
前記導管の内部寸法より小さい外部寸法を有する実質的に光透過性のスリーブであって、前記導管の対称軸に実質的に垂直に、前記導管内に配置される、スリーブと、
前記スリーブ内に配置された光源とを備える装置。
【請求項2】
前記透過性のスリーブは石英を含む請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記導管は石英を含む請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記透過性のスリーブは、前記導管に融着されている請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記導管の対称軸に実質的に垂直に、前記導管内に配置されたさらなるスリーブを備える請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記透過性のスリーブは、水動力学的形状を有する請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記透過性のスリーブは、前記導管内部の光分布に影響を及ぼすように指向性のあるパターン化表面を有する請求項1に記載の装置。
【請求項8】
1つまたは複数の物体は、水の流れパターンに影響を及ぼすために前記導管内に配置される請求項1に記載の装置。
【請求項9】
1つまたは複数の物体は、前記導管内の前記光分布に影響を及ぼすために前記導管内に配置される請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記導管は、実質的に円柱の形状を有し、前記導管の少なくとも1つの部分において径サイズが変動する請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記導管の外側表面の一部分は、UV反射コーティングでコーティングされる請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記導管は、前記液体を受取る入口、前記液体を運ぶ1つまたは複数の分岐および前記液体を放出する出口を備える請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記導管は、シースルー窓を有する金属コンテナ内に配置される請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記光源は紫外線光源である請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記光源は、非円柱の細長い形状を有する請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記導管は、前記スリーブを含む金属ハウジングによって分離された2つの光透過性セクションを備える請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記金属ハウジングの内側表面は、紫外線反射コーティングによってコーティングされる請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記紫外線反射コーティングは、UV透過性でUV耐性があるコーティングでコーティングされる請求項17に記載の装置。
【図1A】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図12D】
【図13A】
【図13B】
【図13C】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図12D】
【図13A】
【図13B】
【図13C】
【公表番号】特表2010−509019(P2010−509019A)
【公表日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−536865(P2009−536865)
【出願日】平成19年11月14日(2007.11.14)
【国際出願番号】PCT/IL2007/001409
【国際公開番号】WO2008/059503
【国際公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【出願人】(508068940)アトランティウム テクノロジーズ エルティディ. (3)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年11月14日(2007.11.14)
【国際出願番号】PCT/IL2007/001409
【国際公開番号】WO2008/059503
【国際公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【出願人】(508068940)アトランティウム テクノロジーズ エルティディ. (3)
【Fターム(参考)】
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