説明

光部品

【課題】光アイソレータまたは光サーキュレータとして用いられ得る光部品であって小型化可能で製造容易な光部品を提供する。
【解決手段】光部品1は、(1) 上クラッド14と下クラッド11とに挟まれた環状コア12,13を含み、上クラッド14,下クラッド11および環状コア12,13のうち何れかが磁気光学材料からなる環状光導波路10と、(2) 環状光導波路10との間で光結合し得る光導波路18,19と、(3) 電磁石として作用して磁場を発生させ磁気光学材料を磁化させる導線15と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光部品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
光通信システム等において光アイソレータや光サーキュレータ等の光部品が用いられる。このような光アイソレータまたは光サーキュレータとして用いられる光部品は、例えば特許文献1や非特許文献1,2に記載されている。これらの文献に記載されている光部品は、光導波路を利用していて小型化可能なものである。
【0003】
特に、非特許文献2に記載されている光部品は、環状コアを含む環状光導波路と、この環状光導波路との間で光結合し得る光導波路とを含み、環状コアで囲まれる内側領域に磁気バブルが形成された磁性膜を有するものであって、数十μmのサイズまで小型化が可能であるとされている。
【特許文献1】特開2001−350039号公報
【非特許文献1】M. Wallenhorst, et al., “Enhancement ofthe nonreciprocal magneto-optic effect of TM modes using iron garnet doublelayers with opposite Faraday rotation”, J. Appt. Phys. Vol.77, No.7, pp.2902-2905(1995).
【非特許文献2】Naoya Kono, et al., “Nonreciprocalmicroresonators for the miniaturization of optical waveguide isolators”, OPTICSEXPRESS, Vol.15, No.12, pp.7737-7751 (2007).
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献2に記載されている光部品は、小型化可能であるものの、内半径が数μmの環状コアで囲まれる内側領域に磁気バブルが形成されることが必要である。ところが、磁気バブルは充分に広い磁性膜上に形成されるのが一般的であり、微細な磁気光学材料上に磁気バブルを形成する技術は知られていない。また、磁気バブルの位置および半径の双方を設計どおりに形成することは非常に困難である。
【0005】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、光アイソレータまたは光サーキュレータとして用いられ得る光部品であって小型化可能で製造容易な光部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る光部品は、(1) 上クラッドと下クラッドとに挟まれた環状コアを含み、上クラッド,下クラッドおよび環状コアのうち何れかが磁気光学材料からなる環状光導波路と、(2) 環状光導波路との間で光結合し得る第1光導波路と、(3) 電磁石として作用して磁場を発生させ磁気光学材料を磁化させる導線と、を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る光部品は、環状光導波路との間で光結合し得る第2光導波路を更に備えるのが好適である。本発明に係る光部品は、導線が環状コアの形状に合わせて環状とされているのが好適である。本発明に係る光部品は、複数の環状光導波路を備え、これら複数の環状光導波路が第1光導波路と光結合し得るのが好適であり、また、これら複数の環状光導波路が第2光導波路とも光結合し得るのが好適である。
【0008】
導線は、磁気光学材料に充分に近い位置にあるのが好ましく、磁気光学材料との距離が100μm以下であるのが好ましい。環状コアの半径は50μm以下であるのが好ましい。環状光導波路と第1光導波路との光結合、および、環状光導波路と第2光導波路との光結合は、いかなる態様のものであってもよく、方向性結合器,マルチモード干渉計型結合器(MMI結合器)および面外結合の何れでもよい。複数の環状光導波路を備える場合には、光結合は、並列結合,直列結合およびマトリクス結合の何れでもよい。
【0009】
上クラッドおよび下クラッドの材料として低誘電率材料を用いるのが好ましい。例えば、半導体酸化物(SiOなど)や有機物(BCBなど)が好適に用いられる。上クラッドの材料としては空気でもよい。つまり,半導体や磁性ガーネットの成長に用いられるガドリニウムガリウムガーネット(GGG)など、比較的屈折率が高い材料をクラッドに用いない。
【0010】
また、本発明に係る光部品と他の光部品とが共通の基板上に形成されて光回路が構成されるのも好適である。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る光部品は、光アイソレータまたは光サーキュレータとして用いられ得る光部品であって、小型化可能であり製造容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0013】
(第1実施形態)
【0014】
図1は、第1実施形態に係る光部品1の斜視図である。図2は、第1実施形態に係る光部品1の平面図である。また、図3は、第1実施形態に係る光部品1の断面図である。
【0015】
これらの図に示される光部品1は、上クラッド14と下クラッド11とに挟まれた環状コア12,13を含む環状光導波路10を備える。環状コア12,13は、磁気光学材料(例えば磁性ガーネット)からなる。環状コア12と環状コア13とは磁化の向きが互いに180度異なり、この境界面は電磁界強度が高い位置にあることが望ましいが、必ずしもこのような位置にある必要はない。また、効率が落ちるものの、磁化の方向が一方向の単層膜コアを用いてもよい。本実施形態では、厚さが互いに等しい2層の環状コア12,13が設けられるものとする。
【0016】
下クラッド11および上クラッド14それぞれの屈折率は、環状コア12,13の屈折率より低い。環状光導波路10の曲げ損の低減および導線15による光吸収損失の低減を考慮すると、クラッド11,14の屈折率と環状コア12,13の屈折率との差は大きい方が望ましい。
【0017】
また、この光部品1は、電磁石として作用して磁場を発生させて磁気光学材料からなる環状コア12,13を磁化させる導線15を更に備える。この導線15は、環状コア12,13の形状に合わせて環状とされている。さらに、この光部品1は、環状光導波路10との間で光結合し得る直線状の光導波路18,19を更に備える。光導波路18,19は磁気光学材料からなる必要はない。
【0018】
具体的な構成例は以下のとおりである。環状コア12,13は、屈折率2.3のRFe12(Rは希土類元素)からなり、ファラデー回転角が3000°である。クラッド11,14は、屈折率1.45のSiOからなる。環状コア12,13およびクラッド11,14の周囲は、屈折率1の空気である。環状コア12,13,上クラッド14および導線15それぞれの幅は0.8μmである。環状コア12,13の厚さは0.3μmであり、上クラッド14の厚さは0.7μmであり、導線15の厚さは0.8μmである。下クラッド11は、特性に影響を与えないほど十分に厚い。導線15には、環状コア12,13のファラデー回転角が上記のように3000°となるように電流を流す。
【0019】
SiOからなる下クラッド11上に磁性ガーネットからなる環状コア12を形成する手法としては、エピタキシャル・リフトオフ、ウェハー接合、熱処理を伴う膜成長などが適用できる。このように磁気光学材料からなる環状コア12,13を積層構造として作製することができるので、容易に作製することができる。
【0020】
上クラッド14の上に設けられた環状の導線15は、電磁石として作用するものであり、例えばAuからなる。導線15として光吸収係数が大きい材料を用いる場合、環状光導波路10における光の損失が十分小さくなるように、環状コア12,13と導線15とを互いに十分離す必要がある。例えば、環状コア12,13の一周の損失は10−4dB以下が望ましい。
【0021】
一方,磁気光学材料である環状コア12,13における磁界の大きさは、導線15の幅に依存し、また、環状コア12,13と導線15との間の距離に依存する。すなわち、導線15の幅が小さいほど、また、環状コア12,13と導線15との間の距離が短いほど、環状コア12,13における磁界の大きさは大きくなる。
【0022】
したがって、環状コア12,13と導線15との間の距離に関しては、環状コア12,13を伝わる光の損失と、環状コア12,13における磁界の大きさとの間で、トレードオフの関係がある。それ故、環状光導波路10を伝搬する光の損失が十分小さい範囲で、環状コア12,13と導線15とを近接して設けることが望ましい。前述した寸法例は、このようなことを考慮して上での値である。
【0023】
なお、実際に使用の際には、導線15に流す電流の値が高すぎると熱による問題が生じると予想される。電流値を抑えるためには、緩和磁場を低減した磁性ガーネット膜を環状コア12,13に用いることが有効である。また、パルス電流により環状コア12,13を一度磁化し、動作させる際には電流を流さないことでも、発熱の問題を解決することができる。
【0024】
本実施形態の特徴は、環状の導線15により磁気光学材料の環状コア12,13に対し中心から放射状に磁界を印加することである(図3参照)。この放射状の磁界と、磁化の向きが反転している環状コア12,13とにより、環状コア12,13内の準TMモードに非相反効果が発現する。このような電磁石により磁界を印加する理由は、ここでの環状コア12,13の半径が好ましくは10μm以下であり、このような環状コア12,13の内部に収まる永久磁石を作製することが非常に困難であるからである。この非相反効果は、時計回りのモードと反時計回りのモードとに対し伝搬定数が異なる非相反位相シフトである。伝搬定数が異なるので、時計回りのモードおよび反時計回りのモードに対し互いに共振周波数も異なる。
【0025】
環状コア12,13の半径に関しては、曲げ損失と非相反周波数シフト量との間でトレードオフの関係がある。環状コア12,13の半径が小さいほど、曲率が大きくなるので、曲げ損失は大きくなる。一方で、時計回りと反時計回り方向とでの共振波長の差である非相反波長シフト量は共振モード次数に反比例するので、環状コア12,13の半径が小さいほど、また、共振モード次数が小さいほど、非相反波長シフト量は大きくなる。具体的には、曲げ損失が十分に小さい範囲で、環状コア12,13の半径をなるべく小さくすることが有効である。本実施形態では環状コア12,13の半径を3μmとする。
【0026】
次に、図2を用いて、本実施形態に係る光部品1の動作について説明する。ここで、光導波路18の一端をポートPとし他端をポートPとする。また、光導波路19の一端をポートPとし他端をポートPとする。光導波路18の一端のポートPに入力された光のうち共振周波数付近の光は、環状光導波路10に光結合され、さらに、この環状光導波路10から光導波路19に光結合されて、光導波路19の一端のポートPから出力される。したがって、光導波路18の一端のポートPに入力された光のうち共振周波数付近の光は、他端のポートPへの透過率が小さい。しかし、光導波路18の一端のポートPに入力された光のうち共振周波数付近とは異なる波長の光は、環状光導波路10に光結合されることなく、他端のポートPへの透過率が大きい。この原理により、本実施形態に係る光部品1は、共振周波数付近の帯域において、入力ポートPおよび出力ポートPを有する光アイソレータとして機能する。また、ポートP,Pに加えてポートP,Pにおいても光入出力がある場合には、この光部品1は光サーキュレータとして機能する。
【0027】
この光部品1の出力特性は、共振周波数付近で大きな波長依存性を示す。この特性を生かし、光部品1のポートPにレーザ光源を接続した場合、この光部品1は、レーザ光源への戻り光を抑制する光アイソレータとしての動作だけでなく、出射光のサイドモード抑圧比(SMSR: Side Mode Suppression Ratio)を改善するという付加的な効果もある。また、この光部品1は、光サーキュレータとして動作することも可能であり、また、波長フィルタとしても動作し得る。
【0028】
ただし、光部品1は、一般的なレーザ光源に比べて波長依存性が大きく動作周波数帯域が狭いので、実用上問題となる可能性がある。この問題を解決するためには、図4に示されるように、複数の環状光導波路を光導波路18,19に光結合させることが有効である。
【0029】
図4は、第1実施形態の変形例の光部品1Aの平面図である。この図に示される光部品1Aでは、3つの環状光導波路10〜10それぞれが光導波路18,19と光結合し得る。3つの環状光導波路10〜10は、下クラッド11を共通に有しており、環状コア12,13、上クラッド14および導線15については前述の環状光導波路10と同様の構成を有している。環状光導波路10〜10と光導波路18,19との光結合の効率や、光導波路18,19における環状光導波路10〜10との光結合位置の間隔を調整することで、光部品1Aの全体の特性を所望のものとすることができる。また、光部品1Aの1dB透過帯域が重要なパラメータであるが、ここでは1dB透過帯域を150GHzとした。光部品1Aの大きさは30μm×10μm以下であった。
【0030】
図5は、第1実施形態の変形例の光部品1Aの透過特性を示す図である。この図は、波長1.3μm付近での光部品1Aの透過特性を計算した結果を示すものである。この図において、T12は、ポートPからポートPへの光の透過特性を示す。T21は、ポートPからポートPへの光の透過特性を示す。また、T23は、ポートPからポートPへの光の透過特性を示す。
【0031】
この図において、領域Pの波長範囲は、光部品1Aが光アイソレータまたは光サーキュレータとして動作し得る動作帯域に対応する。すなわち、領域Pの波長範囲において、ポートPからポートPへの光の透過率T12は略100%であり、ポートPからポートPへの光の透過率T23は−1dB以上であるが、ポートPからポートPへの光の透過率T21は−20dB以下である。このように、領域Pの波長範囲において光部品1Aは光アイソレータまたは光サーキュレータとして動作し得る。
【0032】
(第2実施形態)
【0033】
図6は、第2実施形態に係る光部品2の斜視図である。図7は、第2実施形態に係る光部品2の平面図である。また、図8は、第2実施形態に係る光部品2の断面図である。
【0034】
これらの図に示される光部品2は、上クラッド24と下クラッド21とに挟まれた環状コア22を含む環状光導波路20を備える。上クラッド24は、磁気光学材料(例えば磁性ガーネット)からなる。
【0035】
下クラッド21および上クラッド24それぞれの屈折率は、環状コア22の屈折率より低い。環状光導波路20の曲げ損の低減および導線25による光吸収損失の低減を考慮すると、クラッド21,24の屈折率と環状コア22の屈折率との差は大きい方が望ましい。また、構造の非対称が大きければ磁気光学効果が増強されるので、この点でも上記屈折率差は大きい方が望ましい。
【0036】
また、この光部品2は、電磁石として作用して磁場を発生させて磁気光学材料からなる上クラッド24を磁化させる導線25を更に備える。この導線25は、環状コア22の形状に合わせて環状とされている。さらに、この光部品2は、環状光導波路20との間で光結合し得る直線状の光導波路28,29を更に備える。光導波路28,29は磁気光学材料からなる必要はない。
【0037】
前述した第1実施形態に係る光部品1では、環状コアに磁気光学材料を用いていた。しかし、このような構造であると、比較的大きな磁気光学効果が得られるものの、他の半導体をコアとするような光素子と一体集積するのは難しい。何故なら、コア屈折率差が大きいことに加え、異種結晶コアの光軸を精密に位置合わせする際に、リソグラフィなどの方法を用いて半導体導波路と環状コアとを一括してパターン形成することができないからである。これは、精密な位置合わせ精度が必要とされる光集積回路を製作する際に大きな問題となる。
【0038】
そこで、このような問題を解決するために、第2実施形態に係る光部品2では、上クラッド24に磁気光学材料を用いる一方で、環状コア22に半導体材料(例えばSi)を用いる。環状コア22を半導体とすることで、光部品2と他の半導体光素子の導波路とを同種の半導体材料で同時に結晶成長することができ、厚さ方向の光軸合わせが自動的に達成される。さらに、リソグラフィ工程で両者の導波路パターンを同一のマスクパターンによって一括して露光および描画することができるので、横方向の光軸合わせについても問題なくなる。また、コアの屈折率が変わることもなくなることから、実効屈折率の不一致による反射も低減される。
【0039】
具体的な構成例は以下のとおりである。環状コア22は、屈折率3.45のSiからなる。下クラッド21は、屈折率1.45のSiOからなる。上クラッド24は、屈折率2.3のRFe12(Rは希土類元素)からなり、ファラデー回転角が3000°である。上クラッド24の上に設けられ電磁石として作用する環状の導線15は例えばAuからなる。
【0040】
このような構成の光部品2は、SOI基板に作製されたSi細線導波路にダイレクト接合法により磁性ガーネット膜を接合することで形成される。なお、磁性ガーネット膜を導波路幅と同じ幅にエッチングしてもよいし、膜のままであってもよい。
【0041】
以上のように、第2実施形態に係る光部品2は、環状光導波路20の環状コア22に半導体材料を用いることで、他の半導体に基づく光素子との集積を容易にしたことが、第1実施形態に係る光部品1にはない新しい特徴である。また、第2実施形態に係る光部品2は、環状コア22を高い屈折率の半導体材料で構成することで、上クラッド24として磁性ガーネットを用いた場合でも、環状光導波路20の半径を2μm以下にまで小さくすることができて、共振モード次数に反比例する非相反周波数シフト量を高めることができるという特徴がある。後者の特徴によれば、第1実施形態に係る光部品1と比較して、第2実施形態に係る光部品2は、比較的低い単位長あたりの非相反位相シフトを全体の特性として或る程度補うことが可能である。なお、第2実施形態に係る光部品2では、環状光導波路20の半径を1.5μmとすることができる。
【0042】
第2実施形態に係る光部品2も、第1実施形態に係る光部品1と同様に動作することができ、光アイソレータや光サーキュレータとして機能し得る。また、第2実施形態に係る光部品2も、図4に示されたような変形例の構成とすることが可能である。ここで、第2実施形態の変形例の光部品として、図4に示された構成と同様に、3つの環状光導波路20それぞれが光導波路28,29と光結合している構成のものを考える。また、1dB透過帯域を10GHzとする。変形例の光部品の大きさは15μm×10μm以下と非常に小型である。
【0043】
図9は、第2実施形態の変形例の光部品の透過特性を示す図である。この図において、領域Qの波長範囲は、変形例の光部品が光アイソレータまたは光サーキュレータとして動作し得る動作帯域に対応する。すなわち、領域Qの波長範囲において、ポートPからポートPへの光の透過率T12は略100%であり、ポートPからポートPへの光の透過率T23も略100%であるが、ポートPからポートPへの光の透過率T21は−20dB以下である。このように、領域Qの波長範囲において変形例の光部品は光アイソレータまたは光サーキュレータとして動作し得る。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】第1実施形態に係る光部品1の斜視図である。
【図2】第1実施形態に係る光部品1の平面図である。
【図3】第1実施形態に係る光部品1の断面図である。
【図4】第1実施形態の変形例の光部品1Aの平面図である。
【図5】第1実施形態の変形例の光部品1Aの透過特性を示す図である。
【図6】第2実施形態に係る光部品2の斜視図である。
【図7】第2実施形態に係る光部品2の平面図である。
【図8】第2実施形態に係る光部品2の断面図である。
【図9】第2実施形態の変形例の光部品の透過特性を示す図である。
【符号の説明】
【0045】
1,1A,2…光部品、10,10〜10…環状光導波路、11…下クラッド、12,13…環状コア、14…上クラッド、15…導線、18,19…光導波路、20…環状光導波路、21…下クラッド、22…環状コア、24…上クラッド、25…導線、28,29…光導波路。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
上クラッドと下クラッドとに挟まれた環状コアを含み、前記上クラッド,前記下クラッドおよび前記環状コアのうち何れかが磁気光学材料からなる環状光導波路と、
前記環状光導波路との間で光結合し得る第1光導波路と、
電磁石として作用して磁場を発生させ前記磁気光学材料を磁化させる導線と、
を備えることを特徴とする光部品。
【請求項2】
前記環状光導波路との間で光結合し得る第2光導波路を更に備える
ことを特徴とする請求項1記載の光部品。
【請求項3】
前記導線が前記環状コアの形状に合わせて環状とされている、
ことを特徴とする請求項1記載の光部品。
【請求項4】
複数の前記環状光導波路を備え、
これら複数の環状光導波路が前記第1光導波路と光結合し得る、
ことを特徴とする請求項1記載の光部品。
【請求項5】
複数の前記環状光導波路を備え、
これら複数の環状光導波路が前記第1光導波路および前記第2光導波路と光結合し得る、
ことを特徴とする請求項2記載の光部品。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−204984(P2009−204984A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−48329(P2008−48329)
【出願日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】