説明

入力表示ボード兼テーブル

【課題】入力モードを自動的に切り替えることができ、これにより入力モードの切り替えによる操作性を向上させることが可能な入力表示ボード兼テーブルを提供する。
【解決手段】入力表示画面110aに対してタッチ操作可能なタッチ入力表示装置110を備え、入力表示画面110aが垂直となる垂直姿勢と水平となる水平姿勢との間でタッチ入力表示装置110が姿勢変更可能とされた入力表示ボード兼テーブル100は、入力表示画面110aへの異なる複数の入力モードを実行可能な制御部130と、タッチ入力表示装置110の姿勢状態を検出する姿勢検出部140とを備え、制御部130は、姿勢検出部140の検出結果に基づき複数の入力モードのうち何れか一つのモードに切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力表示画面に対してタッチ操作可能なタッチ入力表示装置を備え、前記入力表示画面が垂直となる垂直姿勢と水平となる水平姿勢との間で前記タッチ入力表示装置が姿勢変更可能とされた入力表示ボード兼テーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
入力表示画面に対してタッチ操作可能なタッチ入力表示装置を、該入力表示画面を垂直とした入力表示ボード(例えば、電子ホワイトボードや電子黒板、電子掲示板といった手書きボード)として使用したり、該入力表示画面を水平とした入力表示テーブル(例えば、机や卓、台といったタッチテーブル)として使用したりする技術は、従来から知られている。
【0003】
入力表示ボードや入力表示テーブルへの入力操作としては、ペンによる入力操作やユーザーの指による入力操作を挙げることができる(例えば下記特許文献1,2参照)。
【0004】
タッチ入力表示装置を入力表示ボードとして使用する場合の基本的な入力モードは、一般的には、ペンによる入力操作を行う「ペン入力モード」となっており、タッチ入力表示装置を入力表示テーブルとして使用する場合の基本的な入力モードは、一般的には、ユーザーの指による入力操作を行う「指入力モード」となっている。
【0005】
また、入力表示ボードと入力表示テーブルとを兼用した入力表示ボード兼テーブル、すなわち、入力表示画面が垂直となる垂直姿勢と水平となる水平姿勢との間でタッチ入力表示装置が姿勢変更可能とされた入力表示ボード兼テーブルが提案されている(例えば下記特許文献3〜5参照)。
【0006】
この入力表示ボード兼テーブルでは、タッチ入力表示装置が垂直姿勢をとるときには入力表示ボード(例えばホワイトボード)として機能する一方、水平姿勢をとるときには入力表示テーブル(例えばタッチテーブル)として機能するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平6−124167号公報
【特許文献2】特開平9−16330号公報
【特許文献3】実開平3−55296号公報
【特許文献4】特開平9−295495号公報
【特許文献5】特開2008−93069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、入力表示ボードと入力表示テーブルとを兼用した入力表示ボード兼テーブルでは、既述したように、タッチ入力表示装置を入力表示ボードとして使用する場合の基本的な入力モードは、例えば「ペン入力モード」であり、タッチ入力表示装置を入力表示テーブルとして使用する場合の基本的な入力モードは、例えば「指入力モード」であるにも関わらず、ユーザーは「ペン入力モード」と「指入力モード」とを手動(マニュアル)操作によって意識的に切り替える必要があるため、入力モードの切り替えによる操作性が悪いという不都合があった。
【0009】
そこで、本発明は、入力モードを自動的に切り替えることができ、これにより入力モードの切り替えによる操作性を向上させることが可能な入力表示ボード兼テーブルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、前記課題を解決するために、入力表示画面に対してタッチ操作可能なタッチ入力表示装置を備え、前記入力表示画面が垂直となる垂直姿勢と水平となる水平姿勢との間で前記タッチ入力表示装置が姿勢変更可能とされた入力表示ボード兼テーブルであって、前記入力表示画面への異なる複数の入力モードを実行可能な制御部と、前記タッチ入力表示装置の姿勢状態を検出する姿勢検出部とを備え、前記制御部は、前記姿勢検出部の検出結果に基づき前記複数の入力モードのうち何れか一つのモードに切り替えることを特徴とする入力表示ボード兼テーブルを提供する。
【0011】
本発明に係る入力表示ボード兼テーブルによれば、前記タッチ入力表示装置が前記垂直姿勢をとるときには入力表示ボード(例えばホワイトボード)として使用することができ、前記水平姿勢をとるときには入力表示テーブル(例えばタッチテーブル)として使用することができる。そして、前記姿勢検出部の検出結果に基づき前記複数の入力モードのうち何れか一つのモードに切り替えることで、前記タッチ入力表示装置の姿勢によって、ユーザーによる意識的な入力モードの切り替えがなされることなく、自動的に入力モードを切り替えることができ、これにより入力モードの切り替えによる操作性を向上させることができる。
【0012】
本発明において、前記制御部は、前記タッチ入力表示装置が前記垂直姿勢をとるときに実行する入力モードと、前記水平姿勢をとるときに実行する入力モードとを前記複数の入力モードの中から任意に設定するためのユーザー設定手段を備える態様を例示できる。
【0013】
この態様では、前記タッチ入力表示装置が前記垂直姿勢をとるときに実行する入力モードと、前記水平姿勢をとるときに実行する入力モードとを前記複数の入力モードの中から任意に設定できるので、例えば、前記タッチ入力表示装置を前記垂直姿勢にして入力表示ボード(例えばホワイトボード)として使用する場合及び前記水平姿勢にして入力表示テーブル(例えばタッチテーブル)として使用する場合の双方において、前記ユーザー設定手段にてユーザーによる使い勝手のよい入力モードの設定が可能となる。
【0014】
本発明において、前記複数の入力モードは、前記入力表示画面に対するタッチ操作を無効にする無効入力モードを含んでいてもよい。
【0015】
この態様では、前記複数の入力モードが前記無効入力モードを含んでいるので、必要に応じて前記無効入力モードにすることで、前記入力表示画面に対するタッチ操作を禁止した前記入力表示画面に対して表示を行うことが可能となる。
【0016】
本発明において、前記制御部は、前記姿勢検出部の検出結果に関わりなく前記複数の入力モードの中から何れか一つのモードを選択的に切り替えるためのモード選択手段を備えてもよい。
【0017】
この態様では、前記姿勢検出部の検出結果に関わりなく前記複数の入力モードの中から何れか一つのモードを選択的に切り替えることで、前記姿勢検出部の検出結果に関わりなくユーザーによって意識的に入力モードを切り替えることが可能となる。
【0018】
本発明において、前記制御部は、前記入力表示画面に現在の入力モードを示す表示を行うことが好ましい。
【0019】
この態様では、前記入力表示画面に現在の入力モードを示す表示を行うことで、ユーザーは現在の入力モードを容易に確認することができ、これにより現在の入力モードに応じた入力操作を確実に行うことができる。
【0020】
本発明において、前記複数の入力モードは、前記入力表示画面に対してペンによる入力操作を行うペン入力モードと、ユーザーの指による入力操作を行う指入力モードとを含んでいる態様を例示できる。
【0021】
具体的には、前記ペン入力モードとしては、タッチ操作した位置に対応した前記入力表示画面への表示(例えば、文字入力表示や描画入力表示)を行うように構成された入力モード(手書き入力モード)を例示できる。また、前記指入力モードとしては、外部接続されたコンピュータ又は内蔵されたコンピュータからの表示項目(例えば、メニューなどの選択表示項目や、文字、記号、図形、グラフ、表などの情報表示項目)が前記入力表示画面に表示されている場合において、該入力表示画面に表示されている表示項目の移動及び選択の少なくとも一方を指示するように構成された入力モードを例示できる。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように、本発明に係る入力表示ボード兼テーブルによると、前記姿勢検出部の検出結果に基づき前記複数の入力モードのうち何れか一つのモードに切り替えるので、前記タッチ入力表示装置の姿勢によって、入力モードを自動的に切り替えることができ、これにより入力モードの切り替えによる操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施の形態に係る入力表示ボード兼テーブルの使用状態を示す斜視図であって、図(a)は、入力表示ボードとして使用している状態を示す図であり、図(b)は、入力表示テーブルとして使用している状態を示す図である。
【図2】タッチ入力表示装置を説明するための図であって、図(a)は、タッチ入力表示装置の一例の概略断面図であり、図(b)は、入力表示画面でタッチ操作される入力座標を示す図である。
【図3】入力表示ボード兼テーブルの制御構成を概略的に示すシステムブロック図である。
【図4】タッチ入力表示装置が垂直位置に設置されているとき(ホワイトボードのとき)に実行する入力モードと、水平位置に設置されているとき(タッチテーブルのとき)に実行する入力モードとを複数の入力モードの中から任意に設定するユーザー設定画面を示す図である。
【図5】複数の入力モードにそれぞれ対応する複数の入力モード表示を選択可能に表示するモード切替ツール画面を示す図であって、図(a)は、ペン入力モードがタッチ操作された状態を示す図であり、図(b)は、指入力モードがタッチ操作された状態を示す図であり、図(c)は、無効入力モードがタッチ操作された状態を示す図である。
【図6】タッチ入力表示装置の設置状態に対してモード切替ツール画面に表示される現在の入力モードの表示状態を示す図であって、図(a)は、タッチ入力表示装置が垂直位置の設置状態にあるとき(ホワイトボードのとき)の入力モードを示す図であり、図(b)は、タッチ入力表示装置が水平位置の設置状態にあるとき(タッチテーブルのとき)の入力モードを示す図である。
【図7】入力表示ボード兼テーブルの制御部による制御例の流れを示す前半部分のフローチャートである。
【図8】入力表示ボード兼テーブルの制御部による制御例の流れを示す後半部分のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
【0025】
図1は、本発明の実施の形態に係る入力表示ボード兼テーブル100の使用状態を示す斜視図である。図1(a)は、入力表示ボードとして使用している状態を示しており、図1(b)は、入力表示テーブルとして使用している状態を示している。
【0026】
図1に示す入力表示ボード兼テーブル100は、入力表示画面110aに対してタッチ操作可能なタッチ入力表示装置110と、タッチ入力表示装置110を支持する支持部材120を備えている。
【0027】
タッチ入力表示装置110は、表示データに対応する画像を入力表示画面110aに表示する表示機能と、入力表示画面110aに対するタッチ操作によって取得した入力位置(座標)データを入力する入力機能とを備えている。
【0028】
なお、表示データとしては、前記入力機能によって取得した入力位置(座標)データ(例えば指やペンによる入力位置データ)に基づく表示データ(例えば手書きデータ)であってもよいし、タッチ入力表示装置110の外部に接続されたコンピュータ(例えばパーソナルコンピュータ)等の外部装置からの表示データ(例えばグラフや表等の表示データ)であってもよい。
【0029】
本実施の形態では、タッチ入力表示装置110は、入力操作部(ここではタッチパネル)111と表示部(ここでは表示パネル(ディスプレイ))112とを一体化した板状のタッチパネル型表示装置とされている。
【0030】
タッチパネル111は、入力表示画面110aに対するタッチ操作によって取得した入力位置(座標)データを入力する入力機能を有するものであれば、何れの方式のものであってもよい。それには限定されないが、タッチパネル111としては、代表的には、入力表示画面110aに走査される光のタッチ操作による遮光状態を検知する光学方式のタッチパネル、入力表示画面110aに配置される透明導電膜のタッチ操作による抵抗の変化を検知する抵抗膜方式のタッチパネルや、入力表示画面110aにおける微弱電流のタッチ操作による電荷量の変化を検知する静電容量方式のタッチパネルを例示できる。
【0031】
ディスプレイ112は、表示データに対応する画像を表示するものであれば、何れのものであってもよい。それには限定されないが、ディスプレイ112としては、代表的には、液晶表示ディスプレイを例示できる。
【0032】
図2は、タッチ入力表示装置110を説明するための図である。図2(a)は、タッチ入力表示装置110の一例の概略断面図を示しており、図2(b)は、入力表示画面110aでタッチ操作される入力座標を示している。
【0033】
タッチ入力表示装置110は、図2に示す例では、静電容量方式のタッチパネル111を備えたものであり、ユーザー10の指20及びペン30でタッチ操作できるようになっている。
【0034】
タッチパネル111は、図2(a)に示すように、ディスプレイ112上に配置されている。タッチパネル111は、シールド層111a上にフィルタ層111b、シールド層111c、格子状の電極線111dがこの順で形成され、さらにその上に表面層111eが形成されている。
【0035】
タッチパネル111は、図2(b)に示すように、指20又はペン30のタッチ操作を入力座標(x、y)に関する情報に変換するタブレットとして作用する。このタッチパネル111では、図2(a)に示す電極線111dに一定の信号が印加され、指20又はペン30が入力表示画面110aの図2(b)に示す位置Qでタッチ操作されると、指20又はペン30との容量結合で信号を検出して電圧に変換し、この電圧変化に対応する電極線111dの位置情報を指20又はペン30の入力座標(x,y)として、後述する制御部130に送信するようになっている。
【0036】
図1に示すように、支持部材120は、入力表示画面110aが垂直となる垂直姿勢と水平となる水平姿勢との間でタッチ入力表示装置110が姿勢変更可能となるように構成されている。支持部材120は、タッチ入力表示装置110を水平方向(図1中矢印A方向)に沿った軸線回りに回動可能に支持する構成とされている。これにより、入力表示ボード兼テーブル100は、タッチ入力表示装置110が垂直姿勢をとるときには入力表示ボード(例えば、電子ホワイトボードや電子黒板、電子掲示板といった手書きボード、以下、ホワイトボードという)として使用することができ、水平姿勢をとるときには入力表示テーブル(例えば、机や卓、台といったタッチテーブル、以下、タッチテーブルという)として1台2役で使用できるようになっている。すなわち、入力表示ボード兼テーブル100は、ある時は入力表示画面110aを床面に対して垂直に配置してホワイトボードとして使用可能とされ、ある時は入力表示画面110aを床面に対して水平に配置してタッチテーブルとして使用可能とされる。
【0037】
詳しくは、支持部材120は、タッチ入力表示装置110を両側で支持する一対の支持部材からなっている。一対の支持部材120,120は、それぞれ、一対の土台121,121と、土台121,121に対して垂直方向(図1中矢印B方向)に立設された第1支柱122,122と、第1支柱122,122に対して伸縮可能とされた第2支柱123,123とを備えている。
【0038】
第1支柱122,122は、第2支柱123,123を上下方向(垂直方向B)にスライド自在に支持しており、第2支柱123,123の上下位置を調整可能に第2支柱123,123を固定できるようになっている。
【0039】
第2支柱123,123は、タッチ入力表示装置110を水平方向Aに沿った軸線回りに回動自在に支持しており、タッチ入力表示装置110の水平姿勢及び垂直姿勢を含む回動姿勢を調整可能にタッチ入力表示装置110を固定できるようになっている。
【0040】
例えば、第1支柱122,122が高位置で第2支柱123,123を固定し、かつ、第2支柱123,123が垂直姿勢をとるようにタッチ入力表示装置110を固定することで、入力表示ボード兼テーブル100をホワイトボードとして使用することができ、また、第1支柱122,122が低位置で第2支柱123,123を固定し、かつ、第2支柱123,123が水平姿勢をとるようにタッチ入力表示装置110を固定することで、入力表示ボード兼テーブル100をタッチテーブルとして使用することができる。
【0041】
図3は、入力表示ボード兼テーブル100の制御構成を概略的に示すシステムブロック図である。
【0042】
入力表示ボード兼テーブル100は、さらに、入力表示画面110aへの異なる複数の入力モードを実行可能な制御部130と、タッチ入力表示装置110の姿勢状態を検出する姿勢検出部140とを備えている。
【0043】
図3に示すように、制御部130は、CPU(Central Processing Unit)等の処理部131と、RAM(Random Access Memory)等の1次記憶装置(メモリ)132a及びハードディスク装置(HDD)等の2次記憶装置132bを含む記憶部132とを有している。詳しくは、この制御部130は、処理部131が記憶部132のROMに予め格納されたメインプログラム(ソフトウェア)P1、タッチパネル駆動用プログラム(一般的にはタッチパネルドライバと称する)P2及び表示パネル駆動用プログラム(一般的には表示ドライバと称する)P3を記憶部132のRAM上にロードして実行することにより、各種構成要素の制御を行うようになっている。
【0044】
タッチパネル111から取得した入力座標に関する入力座標情報(データ)D1及びディスプレイ112に表示するディスプレイ表示情報(データ)D2は、記憶部132(ここでは1次記憶装置132a)に一時的に記憶される。また、ソフトウェアP1、タッチパネルドライバP2、表示ドライバP3は、記憶部132(ここでは2次記憶装置132b)に予め記憶されている。
【0045】
姿勢検出部140は、タッチ入力表示装置110が垂直姿勢をとっているか(垂直位置に設置されているか)、水平姿勢をとっているか(水平位置に設置されているか)を少なくとも検知できるようになっており、ここでは、傾きセンサーとされている。なお、本実施の形態に用いることができる傾きセンサー140としては、重力による水銀の動きによって一対の電気接点端子間の短絡又は導通状態を検出してタッチ入力表示装置110の傾きを検出する水銀スイッチ、入力表示装置110の回転角度を計測することによりタッチ入力表示装置110の傾きを検出するロータリーエンコーダーやポテンショメータ(可変抵抗器)等の回転角度センサー、或いは、単にタッチ入力表示装置110の傾きでオン又はオフ状態を検出するマイクロスイッチ等の検出スイッチを例示できる。
【0046】
制御部130は、姿勢検出部140に接続されており、姿勢検出部140の検出結果に基づきタッチ入力表示装置110が垂直位置に設置されているのか、或いは、水平位置に設置されているのかを認識できるようになっている。また、制御部130は、現在のタッチ入力表示装置110の設置位置に関する設置位置情報D3及び前回のタッチ入力表示装置110の設置位置に関する設置位置情報D4を記憶部132(ここでは1次記憶装置132a)に随時記憶するようになっている。
【0047】
また、制御部130は、タッチパネル111に接続されており、タッチパネルドライバP2を実行することによって、タッチパネル111からの入力座標データD1を処理し、かつ、複数の入力モードの切替処理を行うためのタッチパネルデータ処理部133としても機能するようになっている。
【0048】
また、制御部130は、ディスプレイ112に接続されており、表示ドライバP3を実行することによって、ディスプレイ112に表示するディスプレイ表示データD2を処理するための表示データ処理部134としても機能するようになっている。
【0049】
そして、制御部130は、ソフトウェアP1を実行することによって、傾きセンサー140の検出結果に基づき複数の入力モードのうち何れか一つのモードに切り替えるように構成されている。
【0050】
ここでは、複数の入力モードは、入力表示画面110aに対してペン30による入力操作を行うペン入力モードと、ユーザー10の指20による入力操作を行う指入力モードとを含んでいる。ペン入力モードは、コンピュータのアイコン選択の他、線を描くモードとされており、指入力モードは、入力表示画面110aに表示されているメニュー項目等の表示項目を指20で選択入力するモードとされている。
【0051】
詳しくは、タッチパネル111は、ペン入力モードと指入力モードとを切り替えて使用できるタッチパネルとされ、かつ、タッチパネルドライバP2によるタッチパネルデータ処理部133(ペン入力モードと指入力モードとの切替ツール)からの指示によって入力モードを切り替えることができる。
【0052】
また、複数の入力モードは、入力表示画面110aに対するタッチ操作を無効にする無効入力モードをさらに含んでいる。
【0053】
以上説明した入力表示ボード兼テーブル100によると、傾きセンサー140の検出結果に基づき入力モード(ここではペン入力モード、指入力モード又は無効入力モード)のモード切り替えを行うことで、タッチ入力表示装置110の姿勢によって、ユーザー10による意識的な入力モードの切り替えがなされることなく、自動的に入力モードを切り替えることができ、これにより入力モードの切り替えによる操作性を向上させることができる。
【0054】
また、複数の入力モードが無効入力モードを含んでいるので、必要に応じて無効入力モードにすることで、入力表示画面110aに対するタッチ操作を禁止して入力表示画面110aに対して表示のみを行うことが可能となる。
【0055】
本実施の形態では、制御部130は、ソフトウェアP1を実行することによって、タッチ入力表示装置110が垂直位置に設置されているとき(ホワイトボードのとき)に実行する入力モードと、水平位置に設置されているとき(タッチテーブルのとき)に実行する入力モードとを複数の入力モードの中から任意に設定するためのユーザー設定部(ユーザー設定手段の一例)135として機能するようにもなっている。
【0056】
図4は、タッチ入力表示装置110が垂直位置に設置されているとき(ホワイトボードのとき)に実行する入力モードと、水平位置に設置されているとき(タッチテーブルのとき)に実行する入力モードとを複数の入力モードの中から任意に設定するユーザー設定画面G1を示す図である。
【0057】
図4に示すユーザー設定画面G1は入力表示画面110aに表示することができる。このユーザー設定画面G1は、タッチ入力表示装置110が水平位置の設置状態にあるとき(タッチテーブルのとき)の入力モードを選択する第1設定領域α1と、タッチ入力表示装置110が垂直位置の設置状態にあるとき(ホワイトボードのとき)の入力モードを選択する第2設定領域α2と、第1設定領域α1及び第2設定領域α2の選択状態を確定する確定領域α3と、ユーザー設定画面G1をキャンセルするキャンセル領域α4とを有している。
【0058】
第1設定領域α1及び第2設定領域α2には、何れも、複数の入力モード(ここではペン入力モード、指入力モード及び無効入力モード)に対応する複数の入力モード表示(ここではペン入力モード表示M1、指入力モード表示M2及び無効入力モード表示M3)が入力可能に表示される。また、確定領域α3には、「OK」表示が入力可能に表示されており、キャンセル領域α4には、「キャンセル」表示が入力可能に表示されている。このユーザー設定画面G1に関するユーザー設定画面情報F1は、記憶部132(ここでは2次記憶装置132b)に予め記憶されている。ここでは、タッチテーブルのときに実行する入力モードの初期設定値として、指入力モードが設定されており、ホワイトボードのときに実行する入力モードの初期設定値として、ペン入力モードが設定されている。
【0059】
図4に示すユーザー設定画面G1では、タッチテーブルのときに実行する入力モードとして、第1設定領域α1におけるペン入力、指入力及び無効入力の各モード表示M1〜M3の何れか(例えばペン入力モード表示M1)がユーザー10によってタッチ操作されて該操作されたモード表示に対応するモードが選択される。また、ホワイトボードのときに実行する入力モードとして、第2設定領域α2におけるペン入力、指入力及び無効入力の各モード表示M1〜M3の何れか(例えば指入力モード表示M2)がユーザー10によってタッチ操作されて該操作されたモード表示に対応するモードが選択される。そして、第1設定領域α1及び第2設定領域α2の選択状態を確定するときは、確定領域α3における「OK」表示がユーザー10によってタッチ操作される。
【0060】
こうしてタッチ入力表示装置110の設置位置毎に設定された入力モードに関するユーザー設定テーブルF2は、記憶部132(ここでは2次記憶装置132b)に記憶される。
【0061】
なお、図3に示す例では、記憶部132のユーザー設定テーブルF2において、タッチテーブルのときに実行する入力モードとして、指入力モードの情報が記憶されており、ホワイトボードのときに実行する入力モードとして、ペン入力モードの情報が記憶されている。
【0062】
また、ユーザー設定画面G1の選択をキャンセルするときは、キャンセル領域α4における「キャンセル」表示がユーザー10によってタッチ操作される。
【0063】
このように、タッチ入力表示装置110が垂直位置に設置されているときに実行する入力モードと、水平位置に設置されているときに実行する入力モードとを複数の入力モード(ここではペン入力モード、指入力モード及び無効入力モード)の中から任意に設定することで、例えば、タッチ入力表示装置110を垂直位置に設置にしてホワイトボードとして使用する場合及び水平位置に設置してタッチテーブルとして使用する場合の双方において、ユーザー10による使い勝手のよい入力モードの設定が可能となる。
【0064】
また、本実施の形態では、制御部130は、ソフトウェアP1を実行することによって、タッチ入力表示装置110が垂直位置に設置されているときの入力モード及び水平位置に設置されているときの入力モードとして傾きセンサー140の検出結果に関わりなく複数の入力モード(ここではペン入力モード、指入力モード及び無効入力モード)の中から何れか一つのモードを選択入力して切り替えるためのモード選択部(モード選択手段の一例)136として機能するようにもなっている。
【0065】
図5は、複数の入力モードにそれぞれ対応する複数の入力モード表示M1〜M3を選択可能に表示するモード切替ツール画面G2を示す図である。図5(a)は、ペン入力モードがタッチ操作された状態を示している。図5(b)は、指入力モードがタッチ操作された状態を示している。図5(c)は、無効入力モードがタッチ操作された状態を示している。
【0066】
図5に示すモード切替ツール画面G2は入力表示画面110aに表示することができる。なお、図5に示す例では、モード切替ツール画面G2において、前述したユーザー設定部135を実行するためのユーザー設定表示M4も表示されている。ユーザー設定を選択するときには、ユーザー設定表示M4がユーザー10によってタッチ操作されると、図4に示すユーザー設定画面G1がディスプレイ112に表示される。
【0067】
モード選択部136は、複数の入力モード(ここではペン入力モード、指入力モード及び無効入力モード)にそれぞれ対応する複数の入力モード表示(ここではペン入力モード表示M1、指入力モード表示M2及び無効入力モード表示M3)を選択可能にディスプレイ112に表示し、該複数のモード表示のうち何れか一つのモード表示の入力表示画面110aへのタッチ操作によって選択されたモード表示に対応する入力モードに切り替えるように構成されている。こうすることで、ユーザー10は入力表示画面110aへのタッチ操作によって、必要に応じて入力モードを容易に切り替えることが可能となる。
【0068】
図5に示すモード切替ツール画面G2には、ペン入力モードに切り替えるペン入力モード表示M1と、指入力モードに切り替える指入力モード表示M2と、無効入力モードに切り替える無効入力モード表示M3とを入力可能に表示されている。なお、モード切替ツール画面G2は、入力表示画面110aに常時表示することができる。
【0069】
図5に示すモード切替ツール画面G2では、ペン入力モードに切り替えるときにユーザー10によってペン入力モード表示M1がタッチ操作され、指入力モードに切り替えるときにユーザー10によって指入力モード表示M2がタッチ操作され、無効入力モードに切り替えるときにユーザー10によって無効モード表示M3がタッチ操作される。
【0070】
このとき、タッチ操作された入力モード表示が他の入力モード表示とは異なった表示となる。例えば、ペン入力モード表示M1がタッチ操作されると、ペン入力モード表示M1が他のモード表示(指入力モード表示M2及び無効入力モード表示M3)よりも濃い表示となり(図5(a)参照)、また、指入力モード表示M2がタッチ操作されると、指入力モード表示M2が他のモード表示(ペン入力モード表示M1及び無効入力モード表示M3)よりも濃い表示となる(図5(b)参照)。同様に、無効入力モード表示M3がタッチ操作されると、無効入力モード表示M3が他のモード表示(ペン入力モード表示M1及び指入力モード表示M2)よりも濃い表示となる(図5(c)参照)。
【0071】
このように、タッチ入力表示装置110が垂直位置に設置されているときの入力モード及び水平位置に設置されているときの入力モードとして傾きセンサー140の検出結果に関わりなく複数の入力モード(ここではペン入力モード、指入力モード及び無効入力モード)の中から何れか一つのモードを選択入力して切り替えることで、傾きセンサー140の検出結果に関わりなくユーザー10によって意識的に入力モードを切り替えることが可能となる。
【0072】
なお、モード選択手段として、ここでは、ソフトウェアP1によるモード選択部136によってモードを切り替えるようになっているが、ユーザー10が操作する物理的なスイッチ等の切替装置によってモードを切り替えるようになっていてもよい。
【0073】
また、本実施の形態では、制御部130は、入力表示画面110aに現在の入力モードを示す表示を行うように構成されている。
【0074】
図6は、タッチ入力表示装置110の設置状態に対してモード切替ツール画面G2に表示される現在の入力モードの表示状態を示す図である。図6(a)は、タッチ入力表示装置110が垂直位置の設置状態にあるとき(ホワイトボードのとき)の入力モードを示している。図6(b)は、タッチ入力表示装置110が水平位置の設置状態にあるとき(タッチテーブルのとき)の入力モードを示している。
【0075】
入力表示ボード兼テーブル100がホワイトボードとして利用されるときには、ユーザー設定部135で設定された入力モード(例えばペン入力モード)に対応する入力モード表示(例えばペン入力モード表示M1)が他の入力モード表示(例えば指入力モード表示M2及び無効入力モード表示M3)とは異なった表示(例えば指入力モード表示M2及び無効入力モード表示M3よりも濃い表示)となる(図6(a)参照)。また、入力表示ボード兼テーブル100がタッチテーブルとして利用されるときには、ユーザー設定部135で設定された入力モード(例えば指入力モード)に対応する入力モード表示(例えば指入力モード表示M2)が他のモード表示(ペン入力モード表示M1及び無効入力モード表示M3)とは異なった表示(例えばペン入力モード表示M1及び無効入力モード表示M3よりも濃い表示)となる(図6(b)参照)。なお、無効入力モードについても同様にして表示することができる。
【0076】
このように、入力表示画面110aに現在の入力モードを示す表示を行うことで、ユーザー10は現在の入力モードを容易に確認することができ、これにより現在の入力モードに応じた入力操作を確実に行うことができる。なお、制御部130は、現在の入力モードに関する入力モード情報D5を記憶部132(ここでは1次記憶装置132a)に随時記憶するようになっている。
【0077】
次に、入力表示ボード兼テーブル100の動作例について説明する。図7は、入力表示ボード兼テーブル100の制御部130による制御例の流れを示す前半部分のフローチャートであり、図8は、入力表示ボード兼テーブル100の制御部130による制御例の流れを示す後半部分のフローチャートである。
【0078】
図7に示す制御例では、先ず、1次記憶装置132aにおける前回設置位置情報D4の記憶をクリアし(ステップS1)、モード切替ツール画面G2(図5及び図6参照)を表示する(ステップS2)。次に、処理終了か否かを判断し(ステップS3)、処理が終了されない限り(ステップS3:NO)、以降のステップS4〜ステップS25の処理を繰り返す。
【0079】
すなわち、入力表示装置110の設置状態を傾きセンサー140より取得し(ステップS4)、現在のタッチ入力表示装置110の設置位置に関する現在の設置位置情報D3として1次記憶装置132aに記憶する(ステップS5)。ここで、システム起動中に、タッチ入力表示装置110の設置状態が変更されても、傾きセンサー140により検出できるように、制御部130は、入力表示装置110の設置状態を常時監視している。
【0080】
次に、前回のタッチ入力表示装置110の設置位置に関する前回の設置位置情報D4を1次記憶装置132aから呼び出し(ステップS6)、該呼び出した前回の設置位置情報D4と現在の設置位置情報D3とを比較する(ステップS7)。
【0081】
ステップS7で前回の設置位置情報D4に対して現在の設置位置情報D3が変化あると判断した場合には(ステップS7:変化あり)、現在の設置位置情報D3を前回の設置位置情報D4として1次記憶装置132aに記憶し(ステップS8)、現在の設置位置情報D3により入力表示装置110の設置状態を判断する(ステップS9)。
【0082】
ステップS9で入力表示装置110が水平位置に設置されている場合には(ステップS9:水平位置)、2次記憶装置132bに記憶されているユーザー設定テーブルF2からタッチ入力表示装置110が水平位置にあるとき(タッチテーブルのとき)に実行する入力モード(例えば指入力モードの情報)を呼び出し(ステップS10)、ステップS12に移行する。一方、ステップS9で入力表示装置110が垂直位置に設置されている場合には(ステップS9:垂直位置)、2次記憶装置132bに記憶されているユーザー設定テーブルF2からタッチ入力表示装置110が垂直位置にあるとき(ホワイトボードのとき)に実行する入力モード(例えばペン入力モードの情報)を呼び出し(ステップS11)、ステップS12に移行する。
【0083】
次に、ユーザー設定テーブルF2から呼び出した入力モードを現在の入力モードに関する入力モード情報D5として設定して(ステップS12)1次記憶装置132aに記憶し、モード切替ツール画面G2(図6参照)に現在の入力モードの表示状態を表示する(ステップS13)。
【0084】
また、ステップS7で前回の設置位置情報D4に対して現在の設置位置情報D3が変化なしと判断した場合には(ステップS7:変化なし)、モード切替ツール画面G2が選択(タッチ操作)されたか否かを判断する(ステップS14)。
【0085】
ステップS14でモード切替ツール画面G2が選択されていないと判断した場合には(ステップS14:NO)、ステップS3に移行する一方、選択されたと判断した場合には(ステップS14:YES)、次の図8に示すステップS15〜ステップ18の処理でモード切替ツール画面G2におけるペン入力、指入力及び無効入力の各モード表示M1〜M3並びにユーザー設定表示M4のうち何れの表示が選択されたかを判断する。
【0086】
すなわち、ペン入力モード表示M1が選択されたと判断した場合には(ステップS15:YES)、ペン入力モードを現在の入力モードに関する入力モード情報D5として設定して(ステップS19)1次記憶装置132aに記憶する。
【0087】
また、ペン入力モード表示M1が選択されず(ステップS15:NO)、指入力モード表示M2が選択されたと判断した場合には(ステップS16:YES)、指入力モードを現在の入力モードに関する入力モード情報D5として設定して(ステップS20)1次記憶装置132aに記憶する。
【0088】
また、指入力モード表示M2が選択されず(ステップS16:NO)、無効入力モード表示M3が選択されたと判断した場合には(ステップS17:YES)、無効入力モードを現在の入力モードに関する入力モード情報D5として設定して(ステップS21)1次記憶装置132aに記憶する。
【0089】
そして、モード切替ツール画面G2(図5参照)に現在の入力モードの表示状態を表示し(ステップS23)、図7に示すステップS3へ移行する。
【0090】
また、図8に示すように、無効入力モード表示M3が選択されず(ステップS17:NO)、ユーザー設定表示M4が選択されたと判断した場合には(ステップS18:YES)、ユーザー設定画面G1(図4参照)を入力表示画面110aに表示し(ステップS22)、ステップS24へ移行する。
【0091】
ステップS24でタッチ入力表示装置110の設置位置毎のペン入力モード、指入力モード及び無効入力モードの中から任意のモードがユーザー10によって選択されてユーザー設定画面G1の「OK」表示がタッチ操作されると(ステップS24:OK)、タッチ入力表示装置110の設置位置毎に選択された入力モードに関するユーザー設定テーブルF2を設定して(ステップS25)2次記憶装置132bに記憶し、図7に示すステップS3へ移行する。一方、ユーザー設定画面G1の「キャンセル」表示がタッチ操作されると(ステップS24:キャンセル)、そのまま図7に示すステップS3へ移行する。
【0092】
このように、本実施の形態に係る入力表示ボード兼テーブル100では、入力モードを自動的に切り替えることができ、これにより入力モードの切り替えによる操作性を向上させることができる。
【符号の説明】
【0093】
10 ユーザー
20 指
30 ペン
100 入力表示ボード兼テーブル
110a 入力表示画面
110 タッチ入力表示装置
111 タッチパネル
112 表示パネル(ディスプレイ)
130 制御部
131 処理部
135 ユーザー設定部(ユーザー設定手段の一例)
136 モード選択部(モード選択手段の一例)
132 記憶部
132a 第1記憶装置
132b 第2記憶装置
140 傾きセンサー(姿勢検出部の一例)
D3 現在の設置位置情報
D4 前回の設置位置情報
D5 現在の入力モード情報
F1 ユーザー設定画面情報
F2 ユーザー設定テーブル
G1 ユーザー設定画面
G2 モード切替ツール画面
M1 ペン入力モード表示
M2 指入力モード表示
M3 無効入力モード表示
M4 ユーザー設定表示

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力表示画面に対してタッチ操作可能なタッチ入力表示装置を備え、前記入力表示画面が垂直となる垂直姿勢と水平となる水平姿勢との間で前記タッチ入力表示装置が姿勢変更可能とされた入力表示ボード兼テーブルであって、
前記入力表示画面への異なる複数の入力モードを実行可能な制御部と、
前記タッチ入力表示装置の姿勢状態を検出する姿勢検出部と
を備え、
前記制御部は、前記姿勢検出部の検出結果に基づき前記複数の入力モードのうち何れか一つのモードに切り替えることを特徴とする入力表示ボード兼テーブル。
【請求項2】
請求項1に記載の入力表示ボード兼テーブルであって、
前記制御部は、前記タッチ入力表示装置が前記垂直姿勢をとるときに実行する入力モードと、前記水平姿勢をとるときに実行する入力モードとを前記複数の入力モードの中から任意に設定するためのユーザー設定手段を備えることを特徴とする入力表示ボード兼テーブル。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の入力表示ボード兼テーブルであって、
前記複数の入力モードは、前記入力表示画面に対するタッチ操作を無効にする無効入力モードを含んでいることを特徴とする入力表示ボード兼テーブル。
【請求項4】
請求項1から請求項3までの何れか一つに記載の入力表示ボード兼テーブルであって、
前記制御部は、前記姿勢検出部の検出結果に関わりなく前記複数の入力モードの中から何れか一つのモードを選択的に切り替えるためのモード選択手段を備えることを特徴とする入力表示ボード兼テーブル。
【請求項5】
請求項1から請求項4までの何れか一つに記載の入力表示ボード兼テーブルであって、
前記制御部は、前記入力表示画面に現在の入力モードを示す表示を行うことを特徴とする入力表示ボード兼テーブル。
【請求項6】
請求項1から請求項5までの何れか一つに記載の入力表示ボード兼テーブルであって、
前記複数の入力モードは、前記入力表示画面に対してペンによる入力操作を行うペン入力モードと、ユーザーの指による入力操作を行う指入力モードとを含んでいることを特徴とする入力表示ボード兼テーブル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−65252(P2011−65252A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−213354(P2009−213354)
【出願日】平成21年9月15日(2009.9.15)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】