説明

入力装置およびこの入力装置を有する給湯機

【課題】使用者が容易に機能を認知でき、操作性が向上した入力装置及び給湯機を提供する。
【解決手段】制御手段3は、選択項目名が表示される選択表示画面100と、選択項目名および該選択項目の詳細な説明が表示される詳細説明画面110と、を表示手段1に表示させる機能を有し、表示手段1に選択表示画面100が表示された状態において、操作手段2により説明要求に係る第1の操作をされることにより、表示手段1に表示させる画面を選択表示画面100から詳細説明画面110に遷移させ、表示手段1に詳細説明画面110が表示された状態において、操作手段2により選択に係る第2の操作をされることにより、他の選択項目名および該他の選択項目の詳細な説明が表示される他の詳細説明画面120に遷移させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力装置およびこの入力装置を有する給湯機に関する。
【背景技術】
【0002】
夜間の割引電気料金を利用してタンク内の湯水を加熱して貯留し、昼間の湯水使用時に蛇口を開いたとき、タンク内の高温水に常温水を混ぜて適温水として給湯する給湯機が知られている。このような給湯機は、多機能化するにつれ、設定項目が増加し、それを説明する取扱説明書の情報量も増加したものとなっている。
【0003】
これに対し、特許文献1には、入力装置(リモコン)を操作しているときに、使用方法やメンテナンス情報を順番に表示する給湯装置が開示されている。
また、特許文献2には、リモコンの表示部に表示されるメニューの第1階層の画面に「取り扱い説明」の項目を備え、該項目を選択することにより、階層構造のマニュアルが表示されるリモコン装置が開示されている。
また、特許文献3には、操作説明を表示するマニュアルスイッチを備え、設定項目の選択画面が表示されている状態において、マニュアルスイッチを操作することにより、設定項目の説明画面が表示され、再度マニュアルスイッチを操作することにより、設定項目の選択画面に戻るリモコン装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−256235号公報
【特許文献2】特開2009−210230号公報
【特許文献3】特開2009−253946号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された発明では、使用者が知りたい情報に適した情報が表示されない場合がある。また、特許文献2に開示された発明では、設定項目の選択画面中に、使用者にとって意義の理解できない項目がある場合、1階層目まで戻ってマニュアルを表示させ、適切な情報を使用者が探し出し、再度設定項目の選択画面まで戻らなければならず、操作性の向上が望まれている。また、特許文献3に開示された発明は、マニュアルスイッチを操作して説明画面を表示させた後、再度マニュアルスイッチを操作して設定項目の選択画面まで戻らなければならず、操作性の向上が望まれている。
【0006】
そこで、本発明は、使用者が容易に機能を認知でき、操作性が向上した入力装置およびこの入力装置を有する給湯機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような課題を解決するために、本発明は、表示手段と、操作手段と、選択項目の詳細な説明を記憶する記憶手段と、前記表示手段の表示を制御する制御手段と、を備える入力装置であって、前記制御手段は、選択項目名が表示される選択表示画面と、選択項目名および該選択項目の詳細な説明が表示される詳細説明画面と、を前記表示手段に表示させる機能を有し、前記表示手段に前記選択表示画面が表示された状態において、前記操作手段により説明要求に係る第1の操作をされることにより、前記表示手段に表示させる画面を前記選択表示画面から前記詳細説明画面に遷移させ、前記表示手段に前記詳細説明画面が表示された状態において、前記操作手段により選択に係る第2の操作をされることにより、他の選択項目名および該他の選択項目の詳細な説明が表示される他の詳細説明画面に遷移させることを特徴とする入力装置である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、使用者が容易に機能を認知でき、操作性が向上した入力装置およびこの入力装置を有する給湯機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施形態に係る入力装置(台所リモコン)の外観図である。
【図2】本実施形態に係る入力装置(ふろリモコン)の外観図である。
【図3】本実施形態に係る入力装置の機能ブロック図である。
【図4】実施例1に係る入力装置の表示部に表示される画面遷移図である。
【図5】実施例2に係る入力装置の表示部に表示される画面遷移図である。
【図6】実施例3に係る入力装置の表示部に表示される画面遷移図である。
【図7】実施例4に係る入力装置の表示部に表示される画面遷移図である。
【図8】実施例5に係る入力装置の表示部に表示される画面遷移図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
【0011】
図1は、本実施形態に係る入力装置(台所リモコン10)の外観図である。
台所リモコン10(入力装置)は、給湯装置(図示せず)の運転を指令したり設定を入力したりするための装置であり、表示部11と、おしえてキー12と、上キー13a,下キー13b,右キー13c,左キー13dからなる選択キー13と、決定キー14と、メニューキー15と、を備えている。
図2は、本実施形態に係る入力装置(ふろリモコン20)の外観図である。
ふろリモコン20(入力装置)は、台所リモコン10と同様に、給湯装置(図示せず)の運転を指令したり設定を入力したりするための装置であり、表示部21と、おしえてキー22と、上キー23a,下キー23b,右キー23c,左キー23dからなる選択キー23と、決定キー24と、メニューキー25と、を備えている。
【0012】
表示部11,21は、ドットマトリクス方式の液晶表示器であり、例えば、24ドット×24ドットの文字を1文字として、横13文字縦6行の計78文字が表示可能である。また、図形や記号等を表示することが可能である。
【0013】
おしえてキー12,22は、機能設定中に、より詳細な選択画面(後述する詳細説明画面110等)を表示部11,21に表示させるためのキーである。
【0014】
選択キー13,23は、機能を選択する際に用いるキーである。
決定キー14,24は、入力が完了したときに設定内容を決定するためのキーである。
メニューキー15,25は、操作することにより、設定メニュー画面(図示せず)を表示部11,21に表示させるためのキーである。
【0015】
図3は、本実施形態に係る入力装置(10,20)の機能ブロック図である。
入力装置(10,20)は、表示部1と、入力部2と、制御部3と、記憶部4と、通信部5と、を備えている。
表示部1は、台所リモコン10の表示部11(図1参照)に相当し、ふろリモコン20においては、表示部21(図2参照)に相当する。
入力部2は、台所リモコン10のおしえてキー12と、上キー13a,下キー13b,右キー13c,左キー13dからなる選択キー13と、決定キー14と、メニューキー15と、に相当し、ふろリモコン20においては、おしえてキー22と、上キー23a,下キー23b,右キー23c,左キー23dからなる選択キー23と、決定キー24と、メニューキー25と、に相当する。
【0016】
制御部3は、表示部1、入力部2、記憶部4、および、通信部5と接続されており、入力部2からの入力を受け付け、その入力および記憶部4に記憶された情報に基づいて、表示部1の表示を制御するようになっている。
また、使用者が入力部2を操作して、入力装置(10,20)の入力対象である給湯機(図示せず)の設定が行われると、その設定を記憶部4に記憶するとともに、通信部5を介して、その設定を給湯機の制御部(図示せず)に送信するようになっている。
【0017】
≪実施例1:沸き上げ設定≫
図4を用いて、実施例1に係る入力装置(10,20)について説明する。
図4に示す選択表示画面100および詳細説明画面110,120,130は、台所リモコン10(図1参照)の表示部11、および/または、ふろリモコン20(図2参照)の表示部21に表示される画面である。
なお、以下の説明においては、台所リモコン10(図1参照)の表示部11に表示される画面であるものとして説明する。
【0018】
使用者が台所リモコン10のメニューキー15を操作すると、制御部3(図3参照)は表示部11に設定メニュー画面(図示せず)を表示させる。使用者が表示された設定メニュー画面(図示せず)の設定項目から「沸き上げ設定」を選択する操作をすると、制御部3は表示部11に選択表示画面100を表示させる。
なお、沸き上げ設定とは、電気料金が割引となる深夜時間帯に沸き上げる湯量の設定である。
【0019】
図4の左側に示す選択表示画面100には、反転処理されて表示される設定項目名101と、選択可能な選択項目102a,102b,102cと、操作指示表示105と、が表示され、選択項目102a,102b,102cのうち現在選択されている項目である被選択項目103が反転処理されて表示されている。
【0020】
選択表示画面100において、設定項目名101には「沸き上げ設定」と表示され、選択項目102aには「おまかせ高温」と表示され、選択項目102bには「おまかせ低温」と表示され、選択項目102cには「たっぷり」と表示されている。そして、選択表示画面100おいて、選択項目102bが被選択項目103として選択されている状態を示している。
【0021】
また、操作指示表示105には、台所リモコン10の選択キー13および決定キー14を示すアイコンが表示されており、使用者は操作指示表示105に表示されたアイコンと対応する選択キー13または決定キー14を用いて設定操作を行うことが理解できるようになっている。
【0022】
使用者が選択キー13を操作して選択項目102a,102b,102cのいずれかを被選択項目103として選択し、決定キー14を操作することにより、制御部3は設定項目名101に表示された設定項目を被選択項目103で確定する。
例えば、表示部11に図4の左側に示す選択表示画面100が表示されている状態において(即ち、選択項目102bが被選択項目103として選択されている状態において)、使用者が決定キー14を操作することにより、制御部3は「沸き上げ設定」を「おまかせ低温」と設定し、その設定結果を記憶部4に記憶するとともに、通信部5を介して設定結果を給湯機の制御部(図示せず)に送信する。
【0023】
図示は省略するが、選択項目102aが被選択項目103として選択されている状態であれば、使用者が決定キー14を操作することにより、制御部3は「沸き上げ設定」を「おまかせ高温」と設定し、その設定結果を記憶部4に記憶するとともに、通信部5を介して設定結果を給湯機の制御部(図示せず)に送信する。
また、選択項目102cが被選択項目103として選択されている状態であれば、使用者が決定キー14を操作することにより、制御部3は「沸き上げ設定」を「たっぷり」と設定し、その設定結果を記憶部4に記憶するとともに、通信部5を介して設定結果を給湯機の制御部(図示せず)に送信する。
【0024】
次に、特徴的な構成を説明する。表示部11に選択表示画面100が表示されている状態において(即ち、選択項目102bが被選択項目103として選択されている状態において)、使用者が台所リモコン10のおしえてキー12を操作することにより(第1の操作)、制御部3は表示部11の表示画面を選択表示画面100から詳細説明画面110に遷移する。
【0025】
図4の右側中段に示す詳細説明画面110には、反転処理されて表示される設定項目名101と、反転処理されて表示される被選択項目103と、反転処理されて表示される説明表示104と、操作指示表示105と、が表示されている。
【0026】
詳細説明画面110において、設定項目名101には「沸き上げ設定」と表示され、被選択項目103には「おまかせ低温」(選択項目102b)と表示され、説明表示104には記憶部4に記憶された「おまかせ低温の説明」が表示されている。なお、説明表示104は、例えば、24ドット×24ドットの文字を1文字として、横13文字縦3行の計39文字以内で表示され、被選択項目103と対応することおよびその選択項目が選択されていることを使用者が視覚的に認識できるように、被選択項目103と同じく反転処理されて表示されている。なお、説明の文章が長い場合には、例えば、16ドット×16ドットの文字を1文字として、横20文字縦7行の計140文字まで表示可能であってもよい。
【0027】
また、選択表示画面100で表示されていた選択項目102a,102b,102cのうち被選択項目103として選択された項目(図4の右側中段に示す詳細説明画面110においては、選択項目102b)以外の選択項目は、詳細説明画面110には表示されないようになっている。つまり、詳細説明画面110においては、選択表示画面100の選択項目102a,102cは表示されないようになっている。
【0028】
表示部11に詳細説明画面110が表示されている状態において、使用者が上キー13aを操作することにより(第2の操作)、制御部3は表示部11の表示画面を詳細説明画面110から詳細説明画面120に遷移する。
図4の右側上段に示す詳細説明画面120において、被選択項目103には「おまかせ高温」(選択項目102a)と表示され、説明表示104には記憶部4に記憶された「おまかせ高温の説明」が表示されている。
また、表示部11に詳細説明画面120が表示されている状態において、使用者が下キー13bを操作することにより(第2の操作)、制御部3は表示部11の表示画面を詳細説明画面120から詳細説明画面110に遷移する。
【0029】
表示部11に詳細説明画面110が表示されている状態において、使用者が下キー13bを操作することにより(第2の操作)、制御部3は表示部11の表示画面を詳細説明画面110から詳細説明画面130に遷移する。
図4の右側下段に示す詳細説明画面130において、被選択項目103には「たっぷり」(選択項目102c)と表示され、説明表示104には記憶部4に記憶された「たっぷりの説明」が表示されている。
また、表示部11に詳細説明画面130が表示されている状態において、使用者が上キー13aを操作することにより(第2の操作)、制御部3は表示部11の表示画面を詳細説明画面130から詳細説明画面110に遷移する。
【0030】
このように、上キー13aまたは下キー13bの操作により、「おまかせ高温」「おまかせ低温」「たっぷり」が順々に切り替わる。
【0031】
表示部11に詳細説明画面110が表示されている状態において、使用者が決定キー14を操作することにより(第3の操作)、制御部3は設定項目名101に表示された設定項目が被選択項目103で確定する。即ち、制御部3は「沸き上げ設定」を「おまかせ低温」と設定し、その設定結果を記憶部4に記憶するとともに、通信部5を介して設定結果を給湯機の制御部(図示せず)に送信する。
【0032】
表示部11に詳細説明画面120が表示されている状態において、使用者が決定キー14を操作することにより(第3の操作)、制御部3は設定項目名101に表示された設定項目が被選択項目103で確定する。即ち、制御部3は「沸き上げ設定」を「おまかせ高温」と設定し、その設定結果を記憶部4に記憶するとともに、通信部5を介して設定結果を給湯機の制御部(図示せず)に送信する。
【0033】
表示部11に詳細説明画面130が表示されている状態において、使用者が決定キー14を操作することにより(第3の操作)、制御部3は設定項目名101に表示された設定項目が被選択項目103で確定する。即ち、制御部3は「沸き上げ設定」を「たっぷり」と設定し、その設定結果を記憶部4に記憶するとともに、通信部5を介して設定結果を給湯機の制御部(図示せず)に送信する。
【0034】
なお、実施例1において、選択表示画面100で選択項目102bが被選択項目103として選択されている状態において、使用者がおしえてキー12を操作することにより(第1の操作)、制御部3は表示部11の表示画面を選択表示画面100から詳細説明画面110に遷移するものとして説明したが、これに限られるものではない。
選択表示画面100で選択項目102a〜102cのうち、被選択項目103となっているものに応じて表示が変わる。
即ち、選択表示画面100で選択項目102aが被選択項目103として選択されている状態(図示せず)であれば、使用者がおしえてキー12を操作することにより、制御部3は表示部11の表示画面を選択表示画面(図示せず)から詳細説明画面120に遷移する。
また、選択表示画面100で選択項目102cが被選択項目103として選択されている状態(図示せず)であれば、使用者がおしえてキー12を操作することにより、制御部3は表示部11の表示画面を選択表示画面(図示せず)から詳細説明画面130に遷移する。
【0035】
<実施例1の作用・効果>
実施例1に係る入力装置(10,20)の作用・効果について説明する。なお、符号は括弧書きで示す。
選択表示画面(100)に表示される選択項目(102a,102b,102c)の名称(おまかせ高温、おまかせ低温、たっぷり)だけでは、内容が判り難く、どの程度の沸き上げ運転を行うのか、どの程度のお湯を沸かすことができるのかが不明である。
このため、従来の入力装置においては、別途取扱説明書等を参照しながら沸き上げ設定を行わなければならなかった。
【0036】
これに対し、実施例1に係る入力装置(10,20)は、使用者がおしえてキー(12,22)を操作することにより(第1の操作)、選択表示画面(100)から詳細説明画面(110,120,130)に遷移するようになっている。詳細説明画面(110,120,130)には、被選択項目(103)の説明が説明表示(104)として表示される。
これにより、使用者は別途取扱説明書等を参照しなくても、適切な沸き上げ設定を選択することができる。
【0037】
また、詳細説明画面(110,120,130)において、使用者が選択キー(13,23)を操作することにより(第2の操作)、被選択項目(103)を他の選択項目(102a,102b,102c)に切り替えることができるようになっている。また、被選択項目(103)を切り替えた際、説明表示(104)には切り替えられた被選択項目(103)の説明が表示されるようになっている。
これにより、使用者は選択表示画面(100)に戻ることなく各選択項目(102a,102b,102c)の説明を閲覧することができるため、操作性の向上した入力装置(10,20)となっている。
【0038】
そして、詳細説明画面(110,120,130)において使用者が決定キー(14,24)を操作することにより(第3の操作)、選択表示画面(100)に戻ることなく詳細設定項目名(101)に表示された設定項目を被選択項目(103)で確定することができるため、操作性の向上した入力装置(10,20)となっている。
【0039】
また、詳細説明画面(110,120,130)において、設定項目名(101)と、被選択項目(103)と、説明表示(104)とが反転処理されて表示されることにより、使用者には、詳細説明画面(110,120,130)においても被選択項目(103)として表示されている選択項目が選択されており、使用者が決定キー(14,24)を操作することにより、そのまま設定を決定することが可能であることを視覚的に分かりやすく知らせる効果がある。
【0040】
≪実施例2:電力契約設定≫
図5を用いて、実施例2に係る入力装置(10,20)について説明する。
図5に示す選択表示画面200および詳細説明画面210,220は、台所リモコン10(図1参照)の表示部11、および/または、ふろリモコン20(図2参照)の表示部21に表示される画面である。
なお、以下の説明においては、台所リモコン10(図1参照)の表示部11に表示される画面であるものとして説明する。
【0041】
使用者が台所リモコン10のメニューキー15(ふろリモコン20のメニューキー25)を操作すると、制御部3(図3参照)は表示部11に設定メニュー画面(図示せず)を表示させる。使用者が表示された設定メニュー画面(図示せず)の設定項目から「電力契約設定」を選択する操作をすると、制御部3は表示部11に選択表示画面200を表示させる。
なお、電力契約設定とは、使用者が契約している電力会社のプランの設定である。
【0042】
図5の左側に示す選択表示画面200には、反転処理されて表示される設定項目名201と、反転処理されて表示される契約番号203と、操作指示表示205と、が表示されている。
【0043】
選択表示画面200において、設定項目名201には「電力契約設定」と表示され、契約番号203には「07」と表示されている。なお、操作指示表示205は、実施例1の操作指示表示105(図4参照)と同様であり説明を省略する。
ここで、契約番号とは、給湯機の運転パターンを定める番号であり、電力会社のプランの名称とは異なるものである。
【0044】
使用者は、別途取扱説明書等を参照して電力会社のプランから契約番号を特定し、選択キー13を操作して契約番号203を選択して、決定キー14を操作することにより、制御部3は設定項目名201に表示された設定項目を契約番号203で確定する。
例えば、表示部11に図5の左側に示す選択表示画面200が表示されている状態において、使用者が決定キー14を操作することにより、制御部3は「電力契約設定」を「契約番号:07」と設定し、その設定結果を記憶部4に記憶するとともに、通信部5を介して設定結果を給湯機の制御部(図示せず)に送信する。
【0045】
次に、特徴的な構成を説明する。表示部11に選択表示画面200が表示されている状態において、使用者が台所リモコン10のおしえてキー12を操作することにより(第1の操作)、制御部3は表示部11の表示画面を選択表示画面200から詳細説明画面210に遷移する。
【0046】
図5の右側上段に示す詳細説明画面210には、反転処理されて表示される設定項目名201と、反転処理されて表示される契約番号203と、説明表示204と、操作指示表示205と、が表示されている。
【0047】
詳細説明画面210において、設定項目名201には「電力契約設定」と表示され、契約番号203には「07」と表示され、説明表示204には記憶部4に記憶された「契約番号:07」と対応する電力会社のプランの名称が表示されている。
【0048】
表示部11に詳細説明画面210が表示されている状態において、使用者が下キー13bを操作することにより(第2の操作)、制御部3は表示部11の表示画面を詳細説明画面210から詳細説明画面220に遷移する。
図5の右側下段に示す詳細説明画面220において、契約番号203には「06」と表示され、説明表示204には記憶部4に記憶された「契約番号:06」と対応する電力会社のプランの名称が表示されている。
また、表示部11に詳細説明画面220が表示されている状態において、使用者が上キー13aを操作することにより(第2の操作)、制御部3は表示部11の表示画面を詳細説明画面220から詳細説明画面210に遷移する。
このように、使用者が選択キー13を操作することにより(第2の操作)、契約番号203を選択することができ、選択した契約番号203と対応する電力会社のプランの名称が説明表示204に表示されるようになっている。
【0049】
表示部11に詳細説明画面210,220が表示されている状態において、使用者が決定キー14を操作することにより(第3の操作)、制御部3は設定項目名201に表示された設定項目を契約番号203で確定する。
例えば、詳細説明画面210において、制御部3は「電力契約設定」を「契約番号:07」と設定し、その設定結果を記憶部4に記憶するとともに、通信部5を介して設定結果を給湯機の制御部(図示せず)に送信する。また、詳細説明画面220において、制御部3は「電力契約設定」を「契約番号:06」と設定し、その設定結果を記憶部4に記憶するとともに、通信部5を介して設定結果を給湯機の制御部(図示せず)に送信する。
【0050】
<実施例2の作用・効果>
実施例2に係る入力装置(10,20)の作用・効果について説明する。なお、符号は括弧書きで示す。
各電力会社のプランによって電気料金が安くなる深夜の時間帯が異なるため、使用者は入力装置(10,20)を用いて、使用者が契約している電力会社のプランに合わせて電力契約を設定する必要がある。
しかしながら、選択表示画面(200)に表示される契約番号(203)は、電力会社のプランの名称とは異なるものである。
このため、従来の入力装置においては、別途取扱説明書等を参照しながら電力契約設定を行わなければならなかった。
【0051】
これに対し、実施例2に係る入力装置(10,20)は、使用者がおしえてキー(12,22)を操作することにより(第1の操作)、選択表示画面(200)から詳細説明画面(210,220)に遷移するようになっている。詳細説明画面(210,220)には、契約番号(203)と対応する電力会社のプランの名称が説明表示(204)に表示されるようになっている。
これにより、使用者は別途取扱説明書等を参照しなくても、適切な電力契約設定を選択することができる。
【0052】
また、詳細説明画面(210,220)において、使用者が選択キー(13,23)を操作することにより(第2の操作)、契約番号(203)を他の番号に切り替えることができるようになっている。また、契約番号(203)を切り替えた際、説明表示(204)には切り替えられた後の契約番号(203)と対応する電力会社のプランの名称が表示されるようになっている。
これにより、使用者は選択表示画面(200)に戻ることなく他の契約番号(203)と対応する電力会社のプランの名称を閲覧することができるため、操作性の向上した入力装置(10,20)となっている。
【0053】
そして、詳細説明画面(210,220)において使用者が決定キー(14,24)を操作することにより(第3の操作)、選択表示画面(200)に戻ることなく詳細設定項目名(101)に表示された設定項目を契約番号(203)で確定することができるため、操作性の向上した入力装置(10,20)となっている。
【0054】
また、詳細説明画面(210,220)において、設定項目名(201)と、契約番号(203)とが反転処理されて表示されることにより、使用者には、詳細説明画面(210,220)においても契約番号(203)として表示されている契約番号が選択されており、使用者が決定キー(14,24)を操作することにより、そのまま設定を決定することが可能であることを視覚的に分かりやすく知らせる効果がある。
【0055】
≪実施例3:湯切れ防止≫
図6を用いて、実施例3に係る入力装置(10,20)について説明する。
図6に示す選択表示画面300および詳細説明画面310,320,330は、台所リモコン10(図1参照)の表示部11、および/または、ふろリモコン20(図2参照)の表示部21に表示される画面である。
なお、以下の説明においては、台所リモコン10(図1参照)の表示部11に表示される画面であるものとして説明する。
【0056】
使用者が台所リモコン10のメニューキー15を操作すると、制御部3(図3参照)は表示部11に設定メニュー画面(図示せず)を表示させる。使用者が表示された設定メニュー画面(図示せず)の設定項目から「湯切れ防止/節約設定」を選択する操作をすると、制御部3は表示部11に選択表示画面300を表示させる。
なお、湯切れ防止設定とは、湯切れを防止するために行われる沸き増し運転の設定である。
【0057】
図6の左側に示す選択表示画面300には、反転処理されて表示される設定項目名301と、選択可能な選択項目302a,302b,302cと、操作指示表示305と、が表示され、選択項目302a,302b,302cのうち現在選択されている項目である被選択項目303が反転処理されて表示されている。
【0058】
選択表示画面300において、設定項目名301には「湯切れ防止/節約設定」と表示され、選択項目302aには「切」と表示され、選択項目302bには「少量」と表示され、選択項目302cには「全量」と表示されている。そして、選択表示画面300おいて、選択項目302cが被選択項目303として選択されている状態を示している。なお、操作指示表示305は、実施例1の操作指示表示105(図4参照)と同様であり説明を省略する。
【0059】
使用者が選択キー13を操作して選択項目302a,302b,302cのいずれかを被選択項目303として選択し、決定キー14を操作することにより、制御部3は設定項目名301に表示された設定項目を被選択項目303で確定する。
例えば、表示部11に図6の左側に示す選択表示画面300が表示されている状態において(即ち、選択項目302cが被選択項目303として選択されている状態において)、使用者が決定キー14を操作することにより、制御部3は「湯切れ防止」を「全量」と設定し、その設定結果を記憶部4に記憶するとともに、通信部5を介して設定結果を給湯機の制御部(図示せず)に送信する。
【0060】
図示は省略するが、選択項目302aが被選択項目303として選択されている状態であれば、使用者が決定キー14を操作することにより、制御部3は「湯切れ防止」を「切」と設定し、その設定結果を記憶部4に記憶するとともに、通信部5を介して設定結果を給湯機の制御部(図示せず)に送信する。
また、選択項目302bが被選択項目303として選択されている状態であれば、使用者が決定キー14を操作することにより、制御部3は「湯切れ防止」を「少量」と設定し、その設定結果を記憶部4に記憶するとともに、通信部5を介して設定結果を給湯機の制御部(図示せず)に送信する。
【0061】
次に、特徴的な構成を説明する。表示部11に選択表示画面300が表示されている状態において(即ち、選択項目302cが被選択項目303として選択されている状態において)、使用者が台所リモコン10のおしえてキー12を操作することにより(第1の操作)、制御部3は表示部11の表示画面を選択表示画面300から詳細説明画面310に遷移する。
【0062】
図6の右側上段に示す詳細説明画面310には、反転処理されて表示される設定項目名301と、反転処理されて表示される被選択項目303と、反転処理されて表示される説明表示304と、操作指示表示305と、が表示されている。
【0063】
詳細説明画面310において、設定項目名301には「湯切れ防止/節約設定」と表示され、被選択項目303には「全量」(選択項目302c)と表示され、説明表示304には記憶部4に記憶された「全量の説明」が表示されている。なお、説明表示304は、被選択項目303と対応することおよびその選択項目が選択されていることを使用者が視覚的に認識できるように、被選択項目303と同じく反転処理されて表示されている。
【0064】
また、選択表示画面300で表示されていた選択項目302a,302b,302cのうち被選択項目303として選択された項目(図6の右側上段に示す詳細説明画面310においては、選択項目302b)以外の選択項目は、詳細説明画面310には表示されないようになっている。つまり、詳細説明画面310においては、選択表示画面300の選択項目302a,302cは表示されないようになっている。
【0065】
表示部11に詳細説明画面310が表示されている状態において、使用者が左キー13dを操作することにより(第2の操作)、制御部3は表示部11の表示画面を詳細説明画面310から詳細説明画面320に遷移する。
図6の右側中段に示す詳細説明画面320において、被選択項目303には「少量」(選択項目302b)と表示され、説明表示304には記憶部4に記憶された「少量の説明」が表示されている。
【0066】
表示部11に詳細説明画面320が表示されている状態において、使用者が左キー13dを操作することにより(第2の操作)、制御部3は表示部11の表示画面を詳細説明画面320から詳細説明画面330に遷移する。
図6の右側下段に示す詳細説明画面330において、被選択項目303には「切」(選択項目302a)と表示され、説明表示304には記憶部4に記憶された「切の説明」が表示されている。
【0067】
表示部11に詳細説明画面330が表示されている状態において、使用者が左キー13dを操作することにより(第2の操作)、制御部3は表示部11の表示画面を詳細説明画面330から詳細説明画面310に遷移する。
【0068】
表示部11に詳細説明画面310が表示されている状態において、使用者が右キー13cを操作することにより(第2の操作)、制御部3は表示部11の表示画面を詳細説明画面310から詳細説明画面330に遷移する。
また、表示部11に詳細説明画面330が表示されている状態において、使用者が右キー13cを操作することにより(第2の操作)、制御部3は表示部11の表示画面を詳細説明画面330から詳細説明画面320に遷移する。
また、表示部11に詳細説明画面320が表示されている状態において、使用者が右キー13cを操作することにより(第2の操作)、制御部3は表示部11の表示画面を詳細説明画面320から詳細説明画面310に遷移する。
【0069】
このように、右キー13cまたは左キー13dの操作により、「全量」「少量」「切」が順々に切り替わる。
【0070】
表示部11に詳細説明画面310が表示されている状態において、使用者が決定キー14を操作することにより(第3の操作)、制御部3は設定項目名301に表示された設定項目が被選択項目303で確定する。即ち、制御部3は「湯切れ防止」を「全量」と設定し、その設定結果を記憶部4に記憶するとともに、通信部5を介して設定結果を給湯機の制御部(図示せず)に送信する。
【0071】
表示部11に詳細説明画面320が表示されている状態において、使用者が決定キー14を操作することにより(第3の操作)、制御部3は設定項目名301に表示された設定項目が被選択項目303で確定する。即ち、制御部3は「湯切れ防止」を「少量」と設定し、その設定結果を記憶部4に記憶するとともに、通信部5を介して設定結果を給湯機の制御部(図示せず)に送信する。
【0072】
表示部11に詳細説明画面330が表示されている状態において、使用者が決定キー14を操作することにより(第3の操作)、制御部3は設定項目名301に表示された設定項目が被選択項目303で確定する。即ち、制御部3は「湯切れ防止」を「切」と設定し、その設定結果を記憶部4に記憶するとともに、通信部5を介して設定結果を給湯機の制御部(図示せず)に送信する。
【0073】
なお、実施例3において、選択表示画面300で選択項目302cが被選択項目303として選択されている状態において、使用者がおしえてキー12を操作することにより(第1の操作)、制御部3は表示部11の表示画面を選択表示画面300から詳細説明画面310に遷移するものとして説明したが、これに限られるものではない。
選択表示画面300で選択項目302a〜302cのうち、被選択項目303となっているものに応じて表示が変わる。
即ち、選択表示画面300で選択項目302bが被選択項目303として選択されている状態(図示せず)であれば、使用者がおしえてキー12を操作することにより、制御部3は表示部11の表示画面を選択表示画面(図示せず)から詳細説明画面320に遷移する。
また、選択表示画面300で選択項目302aが被選択項目303として選択されている状態(図示せず)であれば、使用者がおしえてキー12を操作することにより、制御部3は表示部11の表示画面を選択表示画面(図示せず)から詳細説明画面330に遷移する。
【0074】
<実施例3の作用・効果>
実施例3に係る入力装置(10,20)の作用・効果について説明する。なお、符号は括弧書きで示す。
選択表示画面(300)に表示される選択項目(302a,302b,302c)の名称(切、少量、全量)だけでは、内容が判り難く、どの程度の沸き増し運転を行うのか不明である。
このため、従来の入力装置においては、別途取扱説明書等を参照しながら湯切れ防止設定を行わなければならなかった。
【0075】
これに対し、実施例3に係る入力装置(10,20)は、使用者がおしえてキー(12,22)を操作することにより(第1の操作)、選択表示画面(300)から詳細説明画面(310,320,330)に遷移するようになっている。詳細説明画面(310,320,330)には、被選択項目(303)の説明が説明表示(304)として表示される。
これにより、使用者は別途取扱説明書等を参照しなくても、適切な湯切れ防止設定を選択することができる。
【0076】
また、詳細説明画面(310,320,330)において、使用者が選択キー(13,23)を操作することにより(第2の操作)、被選択項目(303)を他の選択項目(302a,302b,302c)に切り替えることができるようになっている。また、被選択項目(303)を切り替えた際、説明表示(304)には切り替えられた被選択項目(303)の説明が表示されるようになっている。
これにより、使用者は選択表示画面(300)に戻ることなく各選択項目(302a,302b,302c)の説明を閲覧することができるため、操作性の向上した入力装置(10,20)となっている。
【0077】
そして、詳細説明画面(310,320,330)において使用者が決定キー(14,24)を操作することにより(第3の操作)、選択表示画面(300)に戻ることなく詳細設定項目名(301)に表示された設定項目を被選択項目(303)で確定することができるため、操作性の向上した入力装置(10,20)となっている。
【0078】
また、詳細説明画面(310,320,330)において、設定項目名(301)と、被選択項目(303)と、説明表示(304)とが反転処理されて表示されることにより、使用者には、詳細説明画面(310,320,330)においても被選択項目(303)として表示されている選択項目が選択されており、使用者が決定キー(14,24)を操作することにより、そのまま設定を決定することが可能であることを視覚的に分かりやすく知らせる効果がある。
【0079】
≪実施例4:節約設定≫
図7を用いて、実施例4に係る入力装置(10,20)について説明する。
図7に示す選択表示画面400および詳細説明画面410,420は、台所リモコン10(図1参照)の表示部11、および/または、ふろリモコン20(図2参照)の表示部21に表示される画面である。
なお、以下の説明においては、台所リモコン10(図1参照)の表示部11に表示される画面であるものとして説明する。
【0080】
使用者が台所リモコン10のメニューキー15(ふろリモコン20のメニューキー25)を操作すると、制御部3(図3参照)は表示部11に設定メニュー画面(図示せず)を表示させる。使用者が表示された設定メニュー画面(図示せず)の設定項目から「湯切れ防止/節約設定」を選択し、実施例3で示した湯切れ防止を設定する操作をすると、制御部3は表示部11に選択表示画面400を表示させる。
なお、節約設定とは、電気料金が割引となる深夜時間帯開始時間から所定時間の間沸き増し運転を休止して電気料金を節約する設定である。
【0081】
図7の左側に示す選択表示画面400には、反転処理されて表示される設定項目名401と、反転処理されて表示される節約設定時間403と、操作指示表示405と、が表示されている。
【0082】
選択表示画面400において、設定項目名401には「湯切れ防止/節約設定」と表示され、節約設定時間403には「3」と表示されている。なお、操作指示表示405は、実施例1の操作指示表示105(図4参照)と同様であり説明を省略する。
【0083】
使用者は、選択キー13を操作して節約設定時間403を選択して、決定キー14を操作することにより、制御部3は設定項目名401に表示された設定項目を節約設定時間403で確定する。
例えば、表示部11に図7の左側に示す選択表示画面400が表示されている状態において、使用者が決定キー14を操作することにより、制御部3は「節約設定」を「深夜時間帯までの3時間は沸き上げしない」と設定し、その設定結果を記憶部4に記憶するとともに、通信部5を介して設定結果を給湯機の制御部(図示せず)に送信する。
【0084】
次に、特徴的な構成を説明する。表示部11に選択表示画面400が表示されている状態において、使用者が台所リモコン10のおしえてキー12を操作することにより(第1の操作)、制御部3は表示部11の表示画面を選択表示画面400から詳細説明画面410に遷移する。
【0085】
図7の右側上段に示す詳細説明画面410には、反転処理されて表示される設定項目名401と、反転処理されて表示される節約設定時間403と、説明表示404と、操作指示表示405と、が表示されている。
【0086】
詳細説明画面410において、設定項目名401には「湯切れ防止/節約設定」と表示され、節約設定時間403には「3」と表示され、説明表示404には記憶部4に記憶された「節約設定時間403を3時間としたときの説明」が表示されている。
【0087】
表示部11に詳細説明画面410が表示されている状態において、使用者が下キー13bを操作することにより(第2の操作)、制御部3は表示部11の表示画面を詳細説明画面410から詳細説明画面420に遷移する。
図7の右側下段に示す詳細説明画面420において、節約設定時間403には「2」と表示され、説明表示404には記憶部4に記憶された「節約設定時間403を2時間としたときの説明」が表示されている。
また、表示部11に詳細説明画面420が表示されている状態において、使用者が上キー13aを操作することにより(第2の操作)、制御部3は表示部11の表示画面を詳細説明画面420から詳細説明画面410に遷移する。
このように、使用者が選択キー13を操作することにより(第2の操作)、節約設定時間403を選択することができ、選択した節約設定時間403と対応する説明が説明表示404に表示されるようになっている。
【0088】
表示部11に詳細説明画面410,420が表示されている状態において、使用者が決定キー14を操作することにより(第3の操作)、制御部3は設定項目名401に表示された設定項目を節約設定時間403で確定する。
例えば、詳細説明画面410において、制御部3は「節約設定」を「3時間」と設定し、その設定結果を記憶部4に記憶するとともに、通信部5を介して設定結果を給湯機の制御部(図示せず)に送信する。また、詳細説明画面420において、制御部3は「節約設定」を「2時間」と設定し、その設定結果を記憶部4に記憶するとともに、通信部5を介して設定結果を給湯機の制御部(図示せず)に送信する。
【0089】
<実施例4の作用・効果>
実施例4に係る入力装置(10,20)の作用・効果について説明する。なお、符号は括弧書きで示す。
節約設定により設定される節約設定時間(403)の間は、沸き増し運転を休止して、電気料金を節約するものであるが、この時間帯において湯切れが発生するおそれがある。
しかしながら、選択表示画面(400)のみでは沸き増し運転を休止する時間帯(湯切れが発生するおそれのある時間帯)を使用者が容易に理解することができなかった。
【0090】
これに対し、実施例4に係る入力装置(10,20)は、使用者がおしえてキー(12,22)を操作することにより(第1の操作)、選択表示画面(400)から詳細説明画面(410,420)に遷移するようになっている。詳細説明画面(410,420)には、節約設定時間(403)としたときの沸き増し運転を休止する時間帯が説明表示(404)に表示されるようになっている。
これにより、使用者は沸き増し運転を休止する時間帯(湯切れが発生するおそれのある時間帯)を容易に理解することができ、適切な節約設定を選択することができる。
【0091】
また、詳細説明画面(410,420)において、使用者が選択キー(13,23)を操作することにより(第2の操作)、節約設定時間(403)を他の時間に切り替えることができるようになっている。また、節約設定時間(403)を切り替えた際、説明表示(404)には切り替えられた後の節約設定時間(403)としたときの沸き増し運転を休止する時間帯が表示されるようになっている。
これにより、使用者は選択表示画面(400)に戻ることなく他の節約設定時間(403)としたときの沸き増し運転を休止する時間帯を閲覧することができるため、操作性の向上した入力装置(10,20)となっている。
【0092】
そして、詳細説明画面(410,420)において使用者が決定キー(14,24)を操作することにより(第3の操作)、選択表示画面(400)に戻ることなく詳細設定項目名(401)に表示された設定項目を節約設定時間(403)で確定することができるため、操作性の向上した入力装置(10,20)となっている。
【0093】
また、詳細説明画面(410,420)において、設定項目名(401)と、節約設定時間(403)とが反転処理されて表示されることにより、使用者には、詳細説明画面(410,420)においても節約設定時間(403)として表示されている契約番号が選択されており、使用者が決定キー(14,24)を操作することにより、そのまま設定を決定することが可能であることを視覚的に分かりやすく知らせる効果がある。
【0094】
≪実施例5:点検表示≫
図8を用いて、実施例5に係る入力装置(10,20)について説明する。
図8に示す点検表示画面500および詳細説明画面510は、台所リモコン10(図1参照)の表示部11、および/または、ふろリモコン20(図2参照)の表示部21に表示される画面である。
なお、以下の説明においては、台所リモコン10(図1参照)の表示部11に表示される画面であるものとして説明する。
【0095】
制御部3は異常を検知すると、表示部11に点検表示画面500を表示させる。
図8の左側に示す点検表示画面500には、点検表示501と、操作指示表示505と、が表示されている。
点検表示画面500において、点検表示501には「ふろ栓確認」と表示されている。なお、操作指示表示505は、実施例1の操作指示表示105(図4参照)と同様であり説明を省略する。
【0096】
使用者が点検表示画面500の点検表示501に基づいて点検対象に適切な処置をした後、決定キー14を操作することにより、制御部3は表示部11の表示画面を点検表示画面500から通常の表示画面(図示せず)に遷移する。
【0097】
また、表示部11に点検表示画面500が表示されている状態において、使用者が台所リモコン10のおしえてキー12を操作することにより(第1の操作)、制御部3は表示部11の表示画面を点検表示画面500から詳細説明画面510に遷移する。
【0098】
図8の右側に示す詳細説明画面510には、説明表示504と、操作指示表示505と、が表示されている。
詳細説明画面510において、説明表示504には記憶部4に記憶された「点検表示501の説明」が表示されている。
【0099】
これにより、使用者が詳細説明画面510の説明表示504に基づいて点検対象に適切な処置をした後、決定キー14を操作することにより(第3の操作)、制御部3は表示部11の表示画面を詳細説明画面510から通常の表示画面(図示せず)に遷移する。
【0100】
<実施例5の作用・効果>
実施例5に係る入力装置(10,20)の作用・効果について説明する。なお、符号は括弧書きで示す。
点検表示画面(500)に表示される点検表示(501)の名称(ふろ栓確認)だけでは、内容が判り難く、使用者がどのような処置を行えばよいか判り難くなっている。
このため、従来の入力装置においては、別途取扱説明書等を参照しながら点検表示に対応する処置を行わなければならなかった。
【0101】
これに対し、実施例5に係る入力装置(10,20)は、使用者がおしえてキー(12,22)を操作することにより(第1の操作)、点検表示画面(500)から詳細説明画面(510)に遷移するようになっている。詳細説明画面(510)には、点検表示(501)の説明が説明表示(504)として表示される。
これにより、使用者は別途取扱説明書等を参照しなくても、適切な処置を行うことができる。
【0102】
そして、詳細説明画面(510)において使用者が決定キー(14,24)を操作することにより(第3の操作)、点検表示画面(500)に戻ることなく通常の表示画面(図示せず)に遷移することができるため、操作性の向上した入力装置(10,20)となっている。
なお、点検表示画面(500)または詳細説明画面(510)において、決定キー(14,24)を操作することにより、通常の表示画面(図示せず)に遷移するものとして説明したが、これに限られるものではなく、決定キー(14,24)を操作することにより、点検対象を再点検し、問題が解消されたことを確認した後に通常の表示画面(図示せず)に遷移する構成であってもよい。
【0103】
≪変形例≫
なお、実施例1から実施例5を用いて、本実施形態に係る入力装置(10,20)について説明したが、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
入力装置は、給湯機(図示せず)の台所リモコン10(図1参照)、ふろリモコン20(図2参照)として説明したが、これに限られるものではなく、給湯機(図示せず)と一体に設けられた入力装置であってもよい。
また、入力装置の入力対象は給湯機(図示せず)として説明したが、これに限られるものではなく、例えば、氷蓄熱システムや空気調和機であってもよい。
【符号の説明】
【0104】
1 表示部(表示手段)
2 入力部(操作手段)
3 制御部(制御手段)
4 記憶部(記憶手段)
5 通信部
10 台所リモコン(入力装置)
20 ふろリモコン(入力装置)
11,21 表示部
12,22 おしえてキー
13,23 選択キー
14,24 決定キー
15,25 メニューキー
100,200,300,400 選択表示画面
500 点検表示画面
110,120,130,210,220,310,320,330,410,420,510 詳細説明画面
101,201,301,401 設定項目名
501 点検表示
102a,102b,102c,302a,302b,302c 選択項目
103,303 被選択項目
203 契約番号(被選択項目)
403 節約設定時間(被選択項目)
104,204,304,404,504 説明表示(詳細な説明)
105,205,305,405,505 操作指示表示

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段と、操作手段と、選択項目の詳細な説明を記憶する記憶手段と、前記表示手段の表示を制御する制御手段と、を備える入力装置であって、
前記制御手段は、
選択項目名が表示される選択表示画面と、選択項目名および該選択項目の詳細な説明が表示される詳細説明画面と、を前記表示手段に表示させる機能を有し、
前記表示手段に前記選択表示画面が表示された状態において、前記操作手段により説明要求に係る第1の操作をされることにより、前記表示手段に表示させる画面を前記選択表示画面から前記詳細説明画面に遷移させ、
前記表示手段に前記詳細説明画面が表示された状態において、前記操作手段により選択に係る第2の操作をされることにより、他の選択項目名および該他の選択項目の詳細な説明が表示される他の詳細説明画面に遷移させる
ことを特徴とする入力装置。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記表示手段に前記詳細説明画面が表示された状態において、前記操作手段により設定の決定に係る第3の操作をされることにより、前記詳細説明画面に表示された選択項目を決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の入力装置を備えることを特徴とする給湯機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−20508(P2013−20508A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−154319(P2011−154319)
【出願日】平成23年7月12日(2011.7.12)
【出願人】(399048917)日立アプライアンス株式会社 (3,043)
【Fターム(参考)】