入金者管理システム
【課題】
入金者が例えば店舗等の売上金を入金機に入金するとき、入金者の入金時間管理を行う入金者管理システムにおいて、特に入金者が予め登録されている入金処理時間帯に入金処理しない場合に監視センタで異常判定する入金者管理システムを提供する。
【解決手段】
入金者が入金する入金機は、入金者の入金処理を設定手段で確定されたとき入金処理信号を監視センタに送信手段で送信し、監視センタは予め入金者の入金処理時間帯をセンタ記憶手段で記憶して、入金処理時間帯に該入金処理信号を受信したか否かを判定する。
入金者が例えば店舗等の売上金を入金機に入金するとき、入金者の入金時間管理を行う入金者管理システムにおいて、特に入金者が予め登録されている入金処理時間帯に入金処理しない場合に監視センタで異常判定する入金者管理システムを提供する。
【解決手段】
入金者が入金する入金機は、入金者の入金処理を設定手段で確定されたとき入金処理信号を監視センタに送信手段で送信し、監視センタは予め入金者の入金処理時間帯をセンタ記憶手段で記憶して、入金処理時間帯に該入金処理信号を受信したか否かを判定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、入金者が例えば店舗等の売上金を入金機に入金するとき、入金者の入金時間管理を行うことで、入金者に危険が生じたとき迅速に検出することができる入金者管理システムにおいて、特に入金者が予め監視センタに登録されている入金処理時間帯に入金処理しない場合に異常判定する入金者管理システムに関する。また、入金者が本来利用する入金機以外の入金機から入金処理をしたときには、入金者の入金行動異常として異常判定する入金者管理システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、入金者は店舗の売上金を夜間金庫に投入し、投入された売上金は金融機関や警備会社によって安全を確保されている。しかし、入金者が夜間金庫の窓口に行き投入するまでの安全確保は入金者自身に任され、入金者が入金途中に襲われても夜間での行動のためすぐに発見されない可能性がある。
【０００３】
そこで、この入金者の危険を軽減するため、入金機を繁華街やコンビニエンスストアなどの極力人目に付き、また入金者の行動が入金目的であることが判りにくい場所を選んで配置したりしている。
【０００４】
【特許文献１】特許公開番号２００３−１４１６０８号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、入金機を常に上記のような人目につく場所や入金者の行動が入金行為として特定されにくい場所に配置できるとは限らず、入金者の不安は解消されていないという問題があった。
【０００６】
本発明者達は、入金者が例えば当日の売上金を入金機に入金する時間帯はほぼ決まっていることに着目した。また、入金者が利用する入金機もほぼ決まっていることに着目した。
【０００７】
そこで第1の発明は、上記問題を解決するために、入金者が予め登録された入金処理時間帯に入金処理が終了していない場合には入金者に危険が生じたとして迅速に異常を発見し通報することができる入金者管理システムを提供することを目的としている。
また、第２の発明では、入金者が本来利用している入金機と異なった入金機を利用する場合を検出し、迅速に入金者の入金行動異常を検出することができる入金者管理システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記目的を達成するために、本発明による入金者管理システムは、入金者が入金する入金機と通信網を介して接続される監視センタからなる入金者管理システムにおいて、前記入金機は、入金者の入金処理を確定する設定手段と、前記設定手段により確定されたとき入金処理信号を前記監視センタに送信する送信手段と、入金者の照合を行う入金機制御手段とを有し、前記監視センタは、入金処理信号を受信する受信手段と、予め入金者の入金処理時間帯を記憶するセンタ記憶手段と、前記入金処理時間帯に該入金処理信号を受信したか否かを判定するセンタ制御手段を有する。
【０００９】
上記目的を達成するために、第２の発明による入金者管理システムは、入金者が入金する入金機と通信網を介して接続される監視センタからなる入金者管理システムにおいて、前記入金機は、入金者の入金処理を確定する設定手段と、自己の識別番号を記憶する入金機記憶手段と、前記設定手段により確定されたとき自己の識別番号とともに入金処理信号を前記監視センタに送信する送信手段と、入金者の照合を行う入金機制御手段とを有し、前記監視センタは、入金処理信号を受信する受信手段と、予め入金者が利用する入金機を記憶するセンタ記憶手段と、前記センタ記憶手段にて記憶された入金機から該入金処理信号を受信したか否かを判定するセンタ制御手段を有する。
【発明の効果】
【００１０】
本発明の入金者管理システムによれば、入金者の入金処理時間帯の入金処理管理を行っているので、入金者に危険が生じた場合には迅速に入金者の異常を検出することができる。また、入金者が本来利用している入金機と異なった入金機を利用する場合も検出できるので、入金者の入金行動が異なった場合には入金者に危険が生じた可能性があるとして迅速に入金者の入金行動異常を検出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
以下、本発明による入金者管理システムの実施の形態について図面を参照して具体的に説明する。
【００１２】
図１は、第１の発明の入金者管理システムの全体構成を示す図である。第1の発明の入金者管理システムは、入金者は図示しない店舗の当日の売り上げを入金する入金機１と、通信網２を介して入金機１の入金処理信号を受信する監視センタ３等を有して構成される。
【００１３】
入金者が入金する入金機１について説明する。
入金機１は、入金機１にて入金処理するための操作部１０と、紙幣と硬貨を各々投入するための挿入口１１と、入金された金額などを表示する入金機表示手段１２と、入金者の照合を行ったり入金処理が適正に行われたことを検出する入金機制御手段１３と、入金者の各ＩＤを記憶し入金機ＩＤなどを記憶する入金機記憶手段１４と、監視センタ３に入金処理信号を送信する入金機送信手段１５と、入金者が投入した金額を金種毎に計数する計数手段１６と、計数手段１６にて計数した紙幣及び硬貨を保管する保管庫１７とを有して構成される。
【００１４】
操作部１０は、入金処理の開始時に操作する入金ボタン１０１と、入金者または入金者の所属する店舗に対し予め付与されている顧客ＩＤ番号を入力するテンキーボタン１０２と、入金者が投入した紙幣や硬貨の全数を計数できなかった場合に返金要請するときに操作される返金ボタン１０３と、入金処理が適正に行われたときに入力する確定ボタン１０４等から構成されている。なお、入金者のＩＤ照合はテンキーボタン１０２に代わりＩＤカードの操作としても良い。
【００１５】
監視センタ３は、入金機１からの入金処理信号を通信網２を介して受信する受信手段３０と、少なくとも入金者（顧客）の入金処理時間帯を予め登録した入金処理時間帯テーブル４０を記憶するセンタ記憶手段３２と、入金機１から入金処理時間帯テーブル４０の入金処理時間帯に入金処理信号を受信しない場合には異常と判定するセンタ制御手段３１と、異常と判定したときに異常内容を表示するセンタ表示手段３３とを有して構成される。監視センタ３の管制員は、異常内容がセンタ表示手段３４にて表示されると所定の対処員に適切な対処を指示する。
【００１６】
本発明の入金処理時間帯テーブル４０について図２を参照して説明する。
入金処理時間帯テーブル４０はセンタ記憶手段３２に記憶されている。
入金処理時間帯テーブル４０は、顧客番号（ＩＤ）欄４１と利用入金機番号（ＩＤ）４２と入金処理時間帯欄４３と特定指定欄４４と緊急連絡先欄４５を有して構成される。
【００１７】
入金処理時間帯欄４３は、曜日ごとに入金処理時間帯が登録される。ここでは上段が入金処理開始時間帯で下段が入金処理終了時間帯である。なお、木曜日の「×」は閉店のため入金処理時間帯が無いことを表示している。また、特定指定欄４４に登録された内容は、入金処理時間帯欄４３に登録された内容より優先される。ここでは、月日を数字で表示し、つまり「０１０１」は１月１日を表し、「×」は閉店のため入金処理時間帯がない。また、「１２３１」は同様に１２月３１日を表し、２００４年の１２月３１日は金曜日にあたり、本来の入金処理時間帯は１９時３０分から２２時００分であるが、１２月３１日の入金処理時間帯は１６時から１８時であることを表示している。緊急連絡先欄４５には、緊急連絡先の氏名、緊急電話番号、携帯電話番号、ｅメールアドレスなどが登録されている。なお、緊急連絡先は１箇所に限らず複数登録できるようにしても良い。
また、この実施態様では、入金処理時間帯欄４３は曜日による登録で、特定指定欄４４は月日での登録となっているが、これに制約されること無く、両方の欄４３、４４とも年月日であってもよい。
【００１８】
入金処理時間帯テーブル４０は、顧客からの事前の要請に基づいて監視センタ３の係員が入力することで登録される。また、登録された内容を修正する場合も同様である。なお、上記に拘らず、例えば顧客の店舗等に図示しない専用の入力装置を設置し、顧客自ら通信網２を介して登録内容または修正内容を入金処理時間帯テーブル４０に登録するようにしても良い。
【００１９】
本発明の入金者管理システムの動作について図３から図４を参照して説明する。
まず、図３を参照して入金機１における入金処理フローを説明する。
入金者は、入金機１にて最初に入金ボタン１０１を押下し（ステップ１）、予め付与されている顧客ＩＤ番号をテンキーボタン１０２で入力する（ステップ２）。この入力された顧客ＩＤ番号を入金機記憶手段１４に予め記憶された顧客ＩＤと照合し正当か否かを入金機制御手段１３で判断する（ステップ３）。照合がＯＫ（正当）と判断されたなら紙幣と硬貨の各挿入口１１が開けられる（ステップ５）。照合が不適であると判断されたならその旨入金機表示手段１２で表示される（ステップ４）。入金者は、ステップ３でＯＫ の場合には各挿入口１１から紙幣と硬貨を投入する（ステップ６）。投入された紙幣及び硬貨は計数手段１６にて金種毎に計数され、合計金額が入金額として入金機表示手段１２に表示される（ステップ７）。なお、入金者は表示された入金額が正しい場合には確定ボタン１０４を押下する（ステップ８）。入金機制御手段１３は、確定ボタン１０４が押下されると入金処理が適正に行われたと判断し、入金機送信手段１５から入金機ＩＤ番号と顧客コードを含む入金データを図示しない資金管理センタに送信するとともにＩＤ（顧客）ごとに入金データを入金機記憶手段１４に記憶し（ステップ９）、入金機ＩＤ番号と顧客コードを含む入金処理信号を通信網２を介して監視センタ３に送信する（ステップ１０）。
【００２０】
次に、図４をもとに第１および第２の発明である入金者管理システムにおける監視センタ３のセンタ制御手段３１の動作フローを説明する。
センタ制御手段３１は、定期的にセンタ記憶手段３２から顧客毎に入金処理時間が開始したか否かを判断する（ステップ１１）。センタ制御手段３１は受信手段３０を介して入金処理時間帯（終了時間まで）における入金処理信号の受信を待つ（ステップ１２、１３）。入金処理時間帯の終了時間までに入金処理信号の受信が無い場合（ステップ１２のＹＥＳ）、センタ表示手段３３に入金者に異常が発生したとして異常表示する（ステップ１７）。管制員は、センタ表示手段３３に表示された緊急連絡先に電話するかまたはメールアドレスを送信するなど適切な対応をとる。ステップ１３でＹＥＳの場合には，次に入金処理された入金機１が入金処理時間帯テーブル４０の利用入金機欄４２に登録された入金機１か否かを照合する（ステップ１４）。照合ＯＫなら入金者が正常処理されたとしてセンタ表示手段４３に表示する（ステップ１５）。なお、本実施態様では正常処理の場合にも表示するよう説明したが、特に正常処理の場合には表示しなくてもかまわない。ステップ１４の照合がＮＯの場合、入金者の入金行動が異なっているとしてセンタ表示手段４３に予備異常表示（ステップ１６）し、緊急連絡先に異なった入金機３にて入金処理された旨顧客の責任者または緊急連絡先の担当者に連絡する。これは顧客の責任者または緊急連絡先の担当者が、本来利用すべき入金機３から入力できなかった理由を入金者の行動管理の観点から調査する必要があるためである。
【００２１】
前述のように本発明では、センタ記憶手段３２に記憶されている入金処理時間帯は、顧客ごとに登録されているが、同じ会社の複数の店舗であれば入金処理時間帯を固定にしてもよい。
【００２２】
また、前述のように本発明では、センタ記憶手段３２に記憶されている入金処理時間帯は、入金処理開始時間および入金処理終了時間を登録しているが別に登録されている各顧客の閉店時間を開始時間としてこの閉店時間から所定時間経過した時間を入金処理終了時間としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【００２３】
【図１】本発明の入金者管理システムの全体構成を示す図
【図２】入金処理時間帯テーブル図
【図３】入金処理フロー図
【図４】監視センタの動作フロー図
【符号の説明】
【００２４】
１・・・入金機
２・・・通信網
３・・・監視センタ
３２・・・センタ記憶手段
４０・・・入金理時間帯テーブル
【技術分野】
【０００１】
本発明は、入金者が例えば店舗等の売上金を入金機に入金するとき、入金者の入金時間管理を行うことで、入金者に危険が生じたとき迅速に検出することができる入金者管理システムにおいて、特に入金者が予め監視センタに登録されている入金処理時間帯に入金処理しない場合に異常判定する入金者管理システムに関する。また、入金者が本来利用する入金機以外の入金機から入金処理をしたときには、入金者の入金行動異常として異常判定する入金者管理システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、入金者は店舗の売上金を夜間金庫に投入し、投入された売上金は金融機関や警備会社によって安全を確保されている。しかし、入金者が夜間金庫の窓口に行き投入するまでの安全確保は入金者自身に任され、入金者が入金途中に襲われても夜間での行動のためすぐに発見されない可能性がある。
【０００３】
そこで、この入金者の危険を軽減するため、入金機を繁華街やコンビニエンスストアなどの極力人目に付き、また入金者の行動が入金目的であることが判りにくい場所を選んで配置したりしている。
【０００４】
【特許文献１】特許公開番号２００３−１４１６０８号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、入金機を常に上記のような人目につく場所や入金者の行動が入金行為として特定されにくい場所に配置できるとは限らず、入金者の不安は解消されていないという問題があった。
【０００６】
本発明者達は、入金者が例えば当日の売上金を入金機に入金する時間帯はほぼ決まっていることに着目した。また、入金者が利用する入金機もほぼ決まっていることに着目した。
【０００７】
そこで第1の発明は、上記問題を解決するために、入金者が予め登録された入金処理時間帯に入金処理が終了していない場合には入金者に危険が生じたとして迅速に異常を発見し通報することができる入金者管理システムを提供することを目的としている。
また、第２の発明では、入金者が本来利用している入金機と異なった入金機を利用する場合を検出し、迅速に入金者の入金行動異常を検出することができる入金者管理システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記目的を達成するために、本発明による入金者管理システムは、入金者が入金する入金機と通信網を介して接続される監視センタからなる入金者管理システムにおいて、前記入金機は、入金者の入金処理を確定する設定手段と、前記設定手段により確定されたとき入金処理信号を前記監視センタに送信する送信手段と、入金者の照合を行う入金機制御手段とを有し、前記監視センタは、入金処理信号を受信する受信手段と、予め入金者の入金処理時間帯を記憶するセンタ記憶手段と、前記入金処理時間帯に該入金処理信号を受信したか否かを判定するセンタ制御手段を有する。
【０００９】
上記目的を達成するために、第２の発明による入金者管理システムは、入金者が入金する入金機と通信網を介して接続される監視センタからなる入金者管理システムにおいて、前記入金機は、入金者の入金処理を確定する設定手段と、自己の識別番号を記憶する入金機記憶手段と、前記設定手段により確定されたとき自己の識別番号とともに入金処理信号を前記監視センタに送信する送信手段と、入金者の照合を行う入金機制御手段とを有し、前記監視センタは、入金処理信号を受信する受信手段と、予め入金者が利用する入金機を記憶するセンタ記憶手段と、前記センタ記憶手段にて記憶された入金機から該入金処理信号を受信したか否かを判定するセンタ制御手段を有する。
【発明の効果】
【００１０】
本発明の入金者管理システムによれば、入金者の入金処理時間帯の入金処理管理を行っているので、入金者に危険が生じた場合には迅速に入金者の異常を検出することができる。また、入金者が本来利用している入金機と異なった入金機を利用する場合も検出できるので、入金者の入金行動が異なった場合には入金者に危険が生じた可能性があるとして迅速に入金者の入金行動異常を検出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
以下、本発明による入金者管理システムの実施の形態について図面を参照して具体的に説明する。
【００１２】
図１は、第１の発明の入金者管理システムの全体構成を示す図である。第1の発明の入金者管理システムは、入金者は図示しない店舗の当日の売り上げを入金する入金機１と、通信網２を介して入金機１の入金処理信号を受信する監視センタ３等を有して構成される。
【００１３】
入金者が入金する入金機１について説明する。
入金機１は、入金機１にて入金処理するための操作部１０と、紙幣と硬貨を各々投入するための挿入口１１と、入金された金額などを表示する入金機表示手段１２と、入金者の照合を行ったり入金処理が適正に行われたことを検出する入金機制御手段１３と、入金者の各ＩＤを記憶し入金機ＩＤなどを記憶する入金機記憶手段１４と、監視センタ３に入金処理信号を送信する入金機送信手段１５と、入金者が投入した金額を金種毎に計数する計数手段１６と、計数手段１６にて計数した紙幣及び硬貨を保管する保管庫１７とを有して構成される。
【００１４】
操作部１０は、入金処理の開始時に操作する入金ボタン１０１と、入金者または入金者の所属する店舗に対し予め付与されている顧客ＩＤ番号を入力するテンキーボタン１０２と、入金者が投入した紙幣や硬貨の全数を計数できなかった場合に返金要請するときに操作される返金ボタン１０３と、入金処理が適正に行われたときに入力する確定ボタン１０４等から構成されている。なお、入金者のＩＤ照合はテンキーボタン１０２に代わりＩＤカードの操作としても良い。
【００１５】
監視センタ３は、入金機１からの入金処理信号を通信網２を介して受信する受信手段３０と、少なくとも入金者（顧客）の入金処理時間帯を予め登録した入金処理時間帯テーブル４０を記憶するセンタ記憶手段３２と、入金機１から入金処理時間帯テーブル４０の入金処理時間帯に入金処理信号を受信しない場合には異常と判定するセンタ制御手段３１と、異常と判定したときに異常内容を表示するセンタ表示手段３３とを有して構成される。監視センタ３の管制員は、異常内容がセンタ表示手段３４にて表示されると所定の対処員に適切な対処を指示する。
【００１６】
本発明の入金処理時間帯テーブル４０について図２を参照して説明する。
入金処理時間帯テーブル４０はセンタ記憶手段３２に記憶されている。
入金処理時間帯テーブル４０は、顧客番号（ＩＤ）欄４１と利用入金機番号（ＩＤ）４２と入金処理時間帯欄４３と特定指定欄４４と緊急連絡先欄４５を有して構成される。
【００１７】
入金処理時間帯欄４３は、曜日ごとに入金処理時間帯が登録される。ここでは上段が入金処理開始時間帯で下段が入金処理終了時間帯である。なお、木曜日の「×」は閉店のため入金処理時間帯が無いことを表示している。また、特定指定欄４４に登録された内容は、入金処理時間帯欄４３に登録された内容より優先される。ここでは、月日を数字で表示し、つまり「０１０１」は１月１日を表し、「×」は閉店のため入金処理時間帯がない。また、「１２３１」は同様に１２月３１日を表し、２００４年の１２月３１日は金曜日にあたり、本来の入金処理時間帯は１９時３０分から２２時００分であるが、１２月３１日の入金処理時間帯は１６時から１８時であることを表示している。緊急連絡先欄４５には、緊急連絡先の氏名、緊急電話番号、携帯電話番号、ｅメールアドレスなどが登録されている。なお、緊急連絡先は１箇所に限らず複数登録できるようにしても良い。
また、この実施態様では、入金処理時間帯欄４３は曜日による登録で、特定指定欄４４は月日での登録となっているが、これに制約されること無く、両方の欄４３、４４とも年月日であってもよい。
【００１８】
入金処理時間帯テーブル４０は、顧客からの事前の要請に基づいて監視センタ３の係員が入力することで登録される。また、登録された内容を修正する場合も同様である。なお、上記に拘らず、例えば顧客の店舗等に図示しない専用の入力装置を設置し、顧客自ら通信網２を介して登録内容または修正内容を入金処理時間帯テーブル４０に登録するようにしても良い。
【００１９】
本発明の入金者管理システムの動作について図３から図４を参照して説明する。
まず、図３を参照して入金機１における入金処理フローを説明する。
入金者は、入金機１にて最初に入金ボタン１０１を押下し（ステップ１）、予め付与されている顧客ＩＤ番号をテンキーボタン１０２で入力する（ステップ２）。この入力された顧客ＩＤ番号を入金機記憶手段１４に予め記憶された顧客ＩＤと照合し正当か否かを入金機制御手段１３で判断する（ステップ３）。照合がＯＫ（正当）と判断されたなら紙幣と硬貨の各挿入口１１が開けられる（ステップ５）。照合が不適であると判断されたならその旨入金機表示手段１２で表示される（ステップ４）。入金者は、ステップ３でＯＫ の場合には各挿入口１１から紙幣と硬貨を投入する（ステップ６）。投入された紙幣及び硬貨は計数手段１６にて金種毎に計数され、合計金額が入金額として入金機表示手段１２に表示される（ステップ７）。なお、入金者は表示された入金額が正しい場合には確定ボタン１０４を押下する（ステップ８）。入金機制御手段１３は、確定ボタン１０４が押下されると入金処理が適正に行われたと判断し、入金機送信手段１５から入金機ＩＤ番号と顧客コードを含む入金データを図示しない資金管理センタに送信するとともにＩＤ（顧客）ごとに入金データを入金機記憶手段１４に記憶し（ステップ９）、入金機ＩＤ番号と顧客コードを含む入金処理信号を通信網２を介して監視センタ３に送信する（ステップ１０）。
【００２０】
次に、図４をもとに第１および第２の発明である入金者管理システムにおける監視センタ３のセンタ制御手段３１の動作フローを説明する。
センタ制御手段３１は、定期的にセンタ記憶手段３２から顧客毎に入金処理時間が開始したか否かを判断する（ステップ１１）。センタ制御手段３１は受信手段３０を介して入金処理時間帯（終了時間まで）における入金処理信号の受信を待つ（ステップ１２、１３）。入金処理時間帯の終了時間までに入金処理信号の受信が無い場合（ステップ１２のＹＥＳ）、センタ表示手段３３に入金者に異常が発生したとして異常表示する（ステップ１７）。管制員は、センタ表示手段３３に表示された緊急連絡先に電話するかまたはメールアドレスを送信するなど適切な対応をとる。ステップ１３でＹＥＳの場合には，次に入金処理された入金機１が入金処理時間帯テーブル４０の利用入金機欄４２に登録された入金機１か否かを照合する（ステップ１４）。照合ＯＫなら入金者が正常処理されたとしてセンタ表示手段４３に表示する（ステップ１５）。なお、本実施態様では正常処理の場合にも表示するよう説明したが、特に正常処理の場合には表示しなくてもかまわない。ステップ１４の照合がＮＯの場合、入金者の入金行動が異なっているとしてセンタ表示手段４３に予備異常表示（ステップ１６）し、緊急連絡先に異なった入金機３にて入金処理された旨顧客の責任者または緊急連絡先の担当者に連絡する。これは顧客の責任者または緊急連絡先の担当者が、本来利用すべき入金機３から入力できなかった理由を入金者の行動管理の観点から調査する必要があるためである。
【００２１】
前述のように本発明では、センタ記憶手段３２に記憶されている入金処理時間帯は、顧客ごとに登録されているが、同じ会社の複数の店舗であれば入金処理時間帯を固定にしてもよい。
【００２２】
また、前述のように本発明では、センタ記憶手段３２に記憶されている入金処理時間帯は、入金処理開始時間および入金処理終了時間を登録しているが別に登録されている各顧客の閉店時間を開始時間としてこの閉店時間から所定時間経過した時間を入金処理終了時間としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【００２３】
【図１】本発明の入金者管理システムの全体構成を示す図
【図２】入金処理時間帯テーブル図
【図３】入金処理フロー図
【図４】監視センタの動作フロー図
【符号の説明】
【００２４】
１・・・入金機
２・・・通信網
３・・・監視センタ
３２・・・センタ記憶手段
４０・・・入金理時間帯テーブル
【特許請求の範囲】
【請求項１】
入金者が入金する入金機と通信網を介して接続される監視センタからなる入金者管理システムにおいて、
前記入金機は、入金者の入金処理を確定する設定手段と、前記設定手段により確定されたとき入金処理信号を前記監視センタに送信する送信手段と、入金者の照合を行う入金機制御手段とを有し、
前記監視センタは、入金処理信号を受信する受信手段と、予め入金者の入金処理時間帯を記憶するセンタ記憶手段と、前記入金処理時間帯に該入金処理信号を受信したか否かを判定するセンタ制御手段を有したことを特徴とする入金者管理システム。
【請求項２】
前記センタ記憶手段に記憶されている入金処理時間帯は、顧客ごとに利用する入金機が記憶されていることを特徴とする請求項１記載の入金者管理システム。
【請求項３】
前記センタ記憶手段に記憶されている入金処理時間帯は、顧客ごとに入金時間処理時間帯が記憶されていることを特徴とする請求項２記載の入金者管理システム。
【請求項４】
前記センタ記憶手段に記憶されている入金処理時間帯は、固定の入金時間処理時間帯が記憶されていることを特徴とする請求項２記載の入金者管理システム。
【請求項５】
入金者が入金する入金機と通信網を介して接続される監視センタからなる入金者管理システムにおいて、
前記入金機は、入金者の入金処理を確定する設定手段と、自己の識別番号を記憶する入金機記憶手段と、前記設定手段により確定されたとき自己の識別番号とともに入金処理信号を前記監視センタに送信する送信手段と、入金者の照合を行う入金機制御手段とを有し、
前記監視センタは、入金処理信号を受信する受信手段と、予め入金者が利用する入金機を記憶するセンタ記憶手段と、前記センタ記憶手段にて記憶された入金機から該入金処理信号を受信したか否かを判定するセンタ制御手段を有したことを特徴とする入金者管理システム。
【請求項１】
入金者が入金する入金機と通信網を介して接続される監視センタからなる入金者管理システムにおいて、
前記入金機は、入金者の入金処理を確定する設定手段と、前記設定手段により確定されたとき入金処理信号を前記監視センタに送信する送信手段と、入金者の照合を行う入金機制御手段とを有し、
前記監視センタは、入金処理信号を受信する受信手段と、予め入金者の入金処理時間帯を記憶するセンタ記憶手段と、前記入金処理時間帯に該入金処理信号を受信したか否かを判定するセンタ制御手段を有したことを特徴とする入金者管理システム。
【請求項２】
前記センタ記憶手段に記憶されている入金処理時間帯は、顧客ごとに利用する入金機が記憶されていることを特徴とする請求項１記載の入金者管理システム。
【請求項３】
前記センタ記憶手段に記憶されている入金処理時間帯は、顧客ごとに入金時間処理時間帯が記憶されていることを特徴とする請求項２記載の入金者管理システム。
【請求項４】
前記センタ記憶手段に記憶されている入金処理時間帯は、固定の入金時間処理時間帯が記憶されていることを特徴とする請求項２記載の入金者管理システム。
【請求項５】
入金者が入金する入金機と通信網を介して接続される監視センタからなる入金者管理システムにおいて、
前記入金機は、入金者の入金処理を確定する設定手段と、自己の識別番号を記憶する入金機記憶手段と、前記設定手段により確定されたとき自己の識別番号とともに入金処理信号を前記監視センタに送信する送信手段と、入金者の照合を行う入金機制御手段とを有し、
前記監視センタは、入金処理信号を受信する受信手段と、予め入金者が利用する入金機を記憶するセンタ記憶手段と、前記センタ記憶手段にて記憶された入金機から該入金処理信号を受信したか否かを判定するセンタ制御手段を有したことを特徴とする入金者管理システム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２００６−４３８６（Ｐ２００６−４３８６Ａ）
【公開日】平成１８年１月５日（２００６．１．５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−１８３０５４（Ｐ２００４−１８３０５４）
【出願日】平成１６年６月２１日（２００４．６．２１）
【出願人】（０００１０８０８５）セコム株式会社 (596)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年１月５日（２００６．１．５）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年６月２１日（２００４．６．２１）
【出願人】（０００１０８０８５）セコム株式会社 (596)
【Ｆターム（参考）】
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