説明

全室消灯用配線ユニットおよび配線構造

【課題】分電盤に2系統の開閉器を設けることなく、かつ分電盤と各居室間の電源供給線は1系統で足り、商用電源と分電盤の間に余分なON−OFFスイッチが不要であり、商用電源と分電盤を直接接続でき、遠隔操作スイッチが不要であり、安定した品質を容易に確保できる配線ユニットを用いることができ、これにより建設現場における配線ミスや配線不良を低減でき、かつ玄関に設けたスイッチで全ての部屋の照明を消灯することができる全室消灯用配線ユニットおよび配線構造を提供する。
【解決手段】分電盤1に接続される1系統の電源供給線12と、外出時に切断する節電器具3に配線するために必要な長さに設定された1又は複数系統の節電器具用枝線14と、住宅の玄関部に設けられた玄関スイッチ22に接続される1系統の玄関スイッチ用枝線16と、前記電源供給線と節電器具用枝線を前記玄関スイッチでON−OFF可能に接続するジョイントボックス20とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、戸建て住宅や集合住宅の室内照明を玄関に設けられたスイッチで全て消灯するための全室消灯用配線ユニットおよび配線構造に関する。
【背景技術】
【0002】
戸建て住宅や集合住宅において、節電のために外出時に住宅内の全ての照明を消灯することが一般的に望まれている。しかし、現実には、忙しい外出間際に全ての部屋の消灯を再確認する作業は面倒であり、省略されることもある。そのため、玄関先において簡単な操作で全ての部屋の照明を消灯できることが強く要望されていた。
【0003】
この要望を満たすために、特許文献1が既に提案されている。この手段は、図6に示すように、商用電源51と分電盤52との間の配線にスイッチ53,54を設け、そのスイッチを切断(OFFにする)ことで住宅内の全ての照明を消灯させるものである。
より具体的には、分電盤52に設けられる開閉器を常用機器用開閉器55と節電機器用開閉器56に分け、それぞれに商用電源51からの配線を接続し、商用電源51と節電機器用開閉器56との配線の途中にON−OFFスイッチ53,54を設け、このスイッチを遠隔操作でOFFにすることで節電機器用開閉器56から先の配線に接続される電源を遮断するというものである。そして、節電機器用開閉器56から先に接続される機器が照明器具であれば、遠隔操作スイッチ57,58の1つによって照明すべてを消灯することが可能になる。
【0004】
一方、住宅を建設する上で、部材を工場生産して建設現場で組み立てる工法は、個々の部材の品質向上や品質の均一化、あるいは建設現場における作業性の向上を図る上で重要な要素になっている。そして、住宅内の電気配線についても、ユニット化が推進され、配線構造や電気配線のユニット化について様々な提案がなされている(例えば特許文献2)。
【0005】
図7は、特許文献2に例示された配線ユニット及び配線構造の従来例である。この例は、マンション等の集合住宅の1住戸(住宅)を事例に電気配線をユニット化し、配線したものの一部である。この事例は、住戸内にある各室、例えば寝室となる洋室1,2や和室、リビング・ダイニング、台所、浴室・洗面所といった部屋の用途によって必要とされる一群のケーブルを1つの配線ユニットとして形成し、夫々の配線ユニットを住戸内にある分電盤1に接続するというものである。
【0006】
この図のとおり、洋室1、洋室2、和室について、夫々、接続部67からは、分電盤61に接続される電源供給線62の他に、照明器具63や照明用スイッチ64、コンセント65等の器具に接続される枝線66が結線されており、これらが1つの配線ユニットとして構成されている。電源供給線62と枝線66を結線する接続部67は、結線部の絶縁性を高めるために、結線後に接続部67を樹脂等で固めるいわゆるモールド加工されるのが一般的である。
このように、配線がユニット化されることで、工場生産による品質確保と、建設現場での作業性の向上が可能である。
【0007】
【特許文献1】特開2000−023363号公報、「待機電力節約システム及び待機電力節約装置」
【特許文献2】特開2005−278313号公報、「配線ユニット及び配線構造」
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1の手段の場合、(1)分電盤52に常用機器用開閉器55と節電機器用開閉器56の2系統の開閉器が必要になるとともに、分電盤52と各居室間の電源供給線が2系統づつ必要になる、(2)商用電源51と節電機器用開閉器56との間に設けたON−OFFスイッチ53を遠隔操作する操作釦58を玄関に設ける必要があり、そこに新たな配線が必要になるという問題点があった。
また、特許文献1の手段の場合、(3)ON−OFFスイッチ53,54を遠隔操作できるように構成する必要があり、工場生産に適した配線ユニットは適用できない問題点があった。
そのため、それでなくても多い配線作業に加えて、(4)さらに新たな配線が加わることによって配線ミスをまねいたり、配線不良を生じさせたりする可能性が高くなるという問題点があった。
【0009】
一方、特許文献2の手段の場合、配線ユニットは、接続部67すなわちモールドジョイント(電線の接続部を保護するジョイントボックス内を樹脂等でモールドしたもの)を起点として、コンセント用配線、照明用配線、照明スイッチ用配線が、予め所定の長さに加工されており、モールドジョイントから分電盤に伸びる電源供給配線を分電盤61に備え付けられた開閉器(ブレーカー)に接続することで配線が完了する。
【0010】
図8は、特許文献2の配線ユニットを模式図に表したものである。配線ユニットは、上述したように、接続部67に、分電盤61に接続される電源供給線62の他に、照明器具63や照明用スイッチ64、コンセント65等の器具に接続される枝線66が結線されたものであり、これらが1つのユニットとして構成されたものである。
配線ユニットの構成は、コンセントや照明の数が異なるだけで、基本構成は洋室、和室、リビング等で同一である。
配線ユニットは、設計図書に基づき予め工場加工され、建築現場に搬入して配線工事を行うものであり、配線工事を行う作業者の技量に左右されることなく安定した品質を確保できる。また、コンセント用配線、照明用配線、照明スイッチ用配線は、それぞれ異なる色の被覆を行った電線を使用しているので、配線間違いもないという利点がある。
【0011】
しかし、このような配線ユニットを用いた場合、玄関先において簡単な操作で全ての部屋の照明を消灯できるようにすることができない問題点があった。
【0012】
本発明は上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、(1)分電盤に2系統の開閉器を設けることなく、かつ分電盤と各居室間の電源供給線は1系統で足り、(2)商用電源と分電盤の間に余分なON−OFFスイッチが不要であり、商用電源と分電盤を直接接続でき、(3)遠隔操作スイッチが不要であり、(4)従来と同様に安定した品質を容易に確保できる配線ユニットを用いることができ、これにより建設現場における配線ミスや配線不良を最小限に低減でき、かつ玄関に設けたスイッチで全ての部屋の照明を消灯することができる全室消灯用配線ユニットおよび配線構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明によれば、分電盤に接続される1系統の電源供給線と、外出時に切断する節電器具に配線するために必要な長さに設定された1又は複数系統の節電器具用枝線と、住宅の玄関部に設けられた玄関スイッチに接続される1系統の玄関スイッチ用枝線と、前記電源供給線と節電器具用枝線を前記玄関スイッチでON−OFF可能に接続するジョイントボックスとを備えたことを特徴とする全室消灯用配線ユニットが提供される。
【0014】
本発明の好ましい実施形態によれば、更に、外出時に切断しない常用器具に配線するために必要な長さに設定された1又は複数系統の常用器具用枝線を備え、かつ前記ジョイントボックスは前記電源供給線と常用器具用枝線を常時接続する。
【0015】
また、前記電源供給線、節電器具用枝線、常用器具用枝線及び節電器具用枝線は、ジョイントボックスから放射状あるいは扇状に伸びており、
さらに、前記ジョイントボックス内で前記節電器具用枝線と直列に接続され、かつ節電器具用のON−OFFスイッチに配線するために必要な長さに設定された1又は複数系統の照明スイッチ用枝線を備える。
【0016】
また、前記節電器具は、すべて照明器具であることが好ましい。
【0017】
また本発明によれば、上述した全室消灯用配線ユニットを住宅内に複数設け、住宅の玄関に設けた玄関スイッチに複数系統の玄関スイッチ用枝線を接続したことを特徴とする全室消灯用配線構造が提供される。
【0018】
本発明の好ましい実施形態によれば、複数の玄関スイッチ用枝線に対応する数の玄関スイッチを住宅の玄関に設け、該複数の玄関スイッチを1つのパネル内に配置する。
【0019】
また、複数の玄関スイッチ用枝線に対応する複数の接続端子を有し、該複数の接続端子を1つの釦で制御する複合玄関スイッチを住宅の玄関に設け、該複合玄関スイッチの各接続端子にそれぞれ玄関スイッチ用枝線を接続することが好ましい。
【発明の効果】
【0020】
上記本発明の構成によれば、(1)分電盤に2系統の開閉器を設ける必要はなく、かつ分電盤に各全室消灯用配線ユニットの1系統の電源供給線が接続されるので、分電盤とジョイントボックス(例えば各居室)間の電源供給線は1系統で足りる。
また、(2)商用電源と分電盤の間に余分なON−OFFスイッチが不要であり、商用電源と分電盤を直接接続でき、かつ(3)遠隔操作スイッチが不要である。
【0021】
さらに、(4)本発明の全室消灯用配線ユニットは、従来の配線ユニットと類似の、電源供給線、複数の枝線(節電器具用枝線、常用器具用枝線、玄関スイッチ用枝線)およびジョイントボックスからなる構成であるため、従来と同様に、工場生産による品質確保と、建設現場での作業性の向上が可能である。
さらに、玄関スイッチ用枝線は住宅の玄関部に設けられた玄関スイッチに接続され、ジョイントボックスは、電源供給線と常用器具用枝線を常時接続しかつ電源供給線と節電器具用枝線を玄関スイッチでON−OFF可能に接続するので、玄関に設けた玄関スイッチで全ての部屋の照明を消灯することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
【0023】
図1は、本発明による全室消灯用配線ユニットの第1実施形態図である。この図において、本発明の全室消灯用配線ユニット10は、図で左側の第1配線ユニット10Aと右側の第2配線ユニット10Bからなる。
また各配線ユニット10A,10Bは、それぞれ1系統の電源供給線12、1又は複数系統の節電器具用枝線14、1又は複数系統の常用器具用枝線16、1系統の玄関スイッチ用枝線18、およびジョイントボックス20からなる。
【0024】
各配線ユニット10A,10Bの電源供給線12は、分電盤1に設けられた開閉器2(例えば、ノーヒューズブレーカ)にそれぞれ好ましくは直接接続される。なおこの間を別のジョイントボックス(図示せず)を介して間接的に接続してもよい。
【0025】
節電器具用枝線14は、この例では第1配線ユニット10A用に1系統、第2配線ユニット10B用に3系統設けられ、それぞれ外出時に切断する節電器具3に配線するために必要な長さに設定されている。この例では、節電器具3はすべて照明器具である。
【0026】
常用器具用枝線16は、この例では第1配線ユニット10A用に2系統、第2配線ユニット10B用に4系統設けられ、それぞれ外出時に切断しない常用器具4に配線するために必要な長さに設定されている。この例では、常用器具4は例えばコンセントである。
【0027】
玄関スイッチ用枝線18は、各配線ユニット10A,10Bにそれぞれ1系統設けられ、それぞれ住宅の玄関部に設けられた玄関スイッチ22に接続される。
【0028】
ジョイントボックス20は、各配線ユニット10A,10Bにそれぞれ1つ設けられる。このジョイントボックス20は、その内部で電源供給線12と常用器具用枝線16を常時接続している。またこのジョイントボックス20は、その内部で、電源供給線12と節電器具用枝線16を玄関部に設けられた玄関スイッチ22の接点22aを介してON−OFF可能に接続している。
なお、ジョイントボックス20は、結線後に接続部を樹脂等で固めたいわゆるモールドジョイントボックスであるのがよい。
【0029】
この図において、電源供給線12、節電器具用枝線14、常用器具用枝線16及び玄関スイッチ用枝線18は、ジョイントボックス20から放射状あるいは扇状に伸びている。
また、本発明の全室消灯用配線ユニット10は、さらに、ジョイントボックス20内で玄関スイッチ用枝線18の接点18aとその接点24aが直列に接続された1又は複数系統の照明スイッチ用枝線24を備える。照明スイッチ用枝線24は、節電器具3用のON−OFFスイッチ5に配線するために必要な長さに設定されている。
【0030】
図1に示した本発明の全室消灯用配線ユニット10が、従来の配線ユニットと異なる点は、ジョイントボックス20内において、節電器具用枝線14とそのスイッチ配線(照明スイッチ用枝線24)が開閉器2からの電源供給線12に接続される間に玄関スイッチ用枝線18が組込まれている点にある。
特に図の右側の配線模式図で分かるとおり、ジョイントボックス20内で開閉器2からの電源供給線12をコンセント用配線系(常用器具用枝線16)と照明用配線系(節電器具用枝線14)に分岐し、照明用配線系と電源供給線に接続される間に玄関スイッチ用枝線18が組込まれていることで、玄関スイッチ22により遮断しても照明用配線系の通電が遮断されるだけで、コンセント用配線の通電は遮断されない。
【0031】
図2は図1の全室消灯用配線ユニットを用いた配線構造を示す平面図である。この図において、本発明の全室消灯用配線構造では、図1に示した全室消灯用配線ユニット10を住宅内に複数設け、住宅の玄関に設けた玄関スイッチ22に複数系統の玄関スイッチ用枝線18を接続する。
複数の玄関スイッチ用枝線18に対応する数の玄関スイッチ22を住宅の玄関に設け、この複数の玄関スイッチ22を1つのパネル内に配置するのがよい。
【0032】
図3は、本発明による全室消灯用配線ユニットの第2実施形態図である。
実際の建物では、第1実施形態として説明した洋室用の配線ユニット10Aと、和室・リビング用の配線ユニット10Bだけではなく、その他の洋室用や、台所用、浴室・洗面所用といった配線ユニットが必要であり、上述の基本的配線ユニットの考え方では、配線ユニットの数だけ玄関スイッチの数が増えることになる。
【0033】
そこで、図3に示すように、住宅内の配線をコンセント用配線系30と照明用配線系32に区分し、複数の部屋の照明用配線(節電器具用枝線14)を1つの全室消灯用配線ユニット10にすることで、玄関スイッチ22の数を減らすこともできる。
但し、いずれにしても、照明用配線系(節電器具用枝線14)が電源供給線12に接続される間に玄関スイッチ用枝線18が組込まれているという全室消灯用配線ユニット10の基本構成に変わりはない。
【0034】
図4は、図3の全室消灯用配線ユニット10を用いた配線構造を示す平面図である。この図は、複数の部屋の照明用配線系(節電器具用枝線14)を3つの全室消灯用配線ユニット10にまとめた場合を示している。また、この図では、図3と同様に、住宅内の配線をコンセント用配線系30と照明用配線系32に区分し、照明用配線系32のみを示している。
なお、この例では、節電器具3は、すべて照明器具であり、白熱灯又は蛍光灯である。
【0035】
図5は、本発明による全室消灯用配線ユニットの第3実施形態図であり、複数の全室消灯用配線ユニット10を用いた配線構造において、玄関スイッチ22を1つにまとめたものである。
すなわちこの例では、複数の接続端子26bを1つの釦で制御する複合玄関スイッチ26を住宅の玄関に設ける。
複合玄関スイッチ26は、複数の玄関スイッチ用枝線18に対応する複数の接続端子26bを有し、この複数の接続端子26bを1つの釦で制御するようになっている。また、複合玄関スイッチ26の各接続端子26bにそれぞれ玄関スイッチ用枝線18を接続する。
この構成により、複合玄関スイッチ26は、複数の接続端子26bを有し、1つの釦によって複数の接続端子26bの接点を同時にON−OFFできるので、
これにより、複数の全室消灯用配線ユニット10からの玄関スイッチ用配線18を1つの釦で制御できる。
【0036】
上述したように、本発明の構成によれば、(1)分電盤1に2系統の開閉器を設ける必要はなく、かつ分電盤1に各全室消灯用配線ユニット10の1系統の電源供給線12のみが接続されるので、分電盤1とジョイントボックス20(例えば各居室)間の電源供給線12は1系統のみで足りる。
また、(2)商用電源と分電盤1の間に余分なON−OFFスイッチが不要であり、商用電源と分電盤を直接接続でき、かつ(3)遠隔操作スイッチが不要である。
さらに、(4)本発明の全室消灯用配線ユニット10は、従来と類似の、電源供給線12、複数の枝線(節電器具用枝線14、常用器具用枝線16、玄関スイッチ用枝線18)およびジョイントボックス20からなる構成であるため、従来と同様に、工場生産による品質確保と、建設現場での作業性の向上が可能である。
さらに、玄関スイッチ用枝線18は住宅の玄関部に設けられた玄関スイッチ22,26に接続され、ジョイントボックス20は、電源供給線12と常用器具用枝線16を常時接続しかつ電源供給線12と節電器具用枝線14を玄関スイッチ22,26でON−OFF可能に接続するので、玄関に設けた玄関スイッチ22,26で全ての部屋の照明を消灯することができる。
【0037】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更することができることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明による全室消灯用配線ユニットの第1実施形態図である。
【図2】図1の全室消灯用配線ユニットを用いた配線構造を示す平面図である。
【図3】本発明による全室消灯用配線ユニットの第2実施形態図である。
【図4】図3の全室消灯用配線ユニットを用いた配線構造を示す平面図である。
【図5】本発明による全室消灯用配線ユニットの第3実施形態図である。
【図6】特許文献1の装置の模式図である。
【図7】特許文献2に例示された配線ユニット及び配線構造の従来例である。
【図8】特許文献2の配線ユニットの模式図である。
【符号の説明】
【0039】
1 分電盤、2 開閉器、3 節電器具(照明器具)、
4 常用器具(コンセント)、5 ON−OFFスイッチ、
10 全室消灯用配線ユニット、10A 第1配線ユニット、
10B 第2配線ユニット、12 電源供給線、
14 節電器具用枝線、16 常用器具用枝線、
18 玄関スイッチ用枝線、18a 接点、
20 ジョイントボックス、22 玄関スイッチ、
22a 接点、26 複合玄関スイッチ、26b 接続端子、
30 コンセント用配線系、32 照明用配線系

【特許請求の範囲】
【請求項1】
分電盤に接続される1系統の電源供給線と、外出時に切断する節電器具に配線するために必要な長さに設定された1又は複数系統の節電器具用枝線と、住宅の玄関部に設けられた玄関スイッチに接続される1系統の玄関スイッチ用枝線と、前記電源供給線と節電器具用枝線を前記玄関スイッチでON-OFF可能に接続するジョイントボックスとを備えたことを特徴とする全室消灯用配線ユニット。
【請求項2】
更に、外出時に切断しない常用器具に配線するために必要な長さに設定された1又は複数系統の常用器具用枝線を備え、かつ前記ジョイントボックスは前記電源供給線と常用器具用枝線を常時接続する、ことを特徴とする請求項1に記載の全室消灯用配線ユニット。
【請求項3】
前記電源供給線、節電器具用枝線、常用器具用枝線及び節電器具用枝線は、ジョイントボックスから放射状あるいは扇状に伸びており、
さらに、前記ジョイントボックス内で前記節電器具用枝線と直列に接続され、かつ節電器具用のON-OFFスイッチに配線するために必要な長さに設定された1又は複数系統の照明スイッチ用枝線を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の全室消灯用配線ユニット。
【請求項4】
前記節電器具は、すべて照明器具であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の全室消灯用配線ユニット
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の配線ユニットを住宅内に複数設け、住宅の玄関に設けた玄関スイッチに複数系統の玄関スイッチ用枝線を接続したことを特徴とする全室消灯用配線構造。
【請求項6】
複数の玄関スイッチ用枝線に対応する数の玄関スイッチを住宅の玄関に設け、該複数の玄関スイッチを1つのパネル内に配置することを特徴とする請求項5に記載の全室消灯用配線構造。
【請求項7】
複数の玄関スイッチ用枝線に対応する複数の接続端子を有し、該複数の接続端子を1つの釦で制御する複合玄関スイッチを住宅の玄関に設け、該複合玄関スイッチの各接続端子にそれぞれ玄関スイッチ用枝線を接続することを特徴とする請求項5に記載の全室消灯用配線構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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