説明

全有機炭素量の測定方法

【課題】金属精製工程で用いられる工程液等、高濃度の金属元素若しくは非金属元素を含んだ試料中の全有機炭素量(TOC)を定量分析する際、広範囲の有機物濃度の試料であっても特段の処理を行うこと無しにTOCの定量分析が可能な分析法を提供する。
【解決手段】この分析法は、有機物、金属元素および非金属元素を含有する溶液中の全有機炭素量を測定する方法であって、ICP発光分光分析装置を用いて全有機炭素量を定量することを特徴とする。そして、ICP発光分光分析装置を用いた本発明方法によれば、乾式酸化赤外線分析、湿式酸化赤外線分析等の従来のTOC分析法では困難であった広い定量範囲の測定が可能となり、かつ、ICP質量分析法では定量分析が困難であった高マトリックス試料液中に含まれるTOCの測定も可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶液中に含まれる全有機炭素の定量分析方法に係り、特に、金属精製工程で使用されかつ高濃度の金属元素または非金属元素を含んだ工程液中における全有機炭素の定量分析方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ニッケルや銅の金属精製工程において使用される上記工程液(電解液)に関し、この工程液中に含まれる微量の不純物金属元素(高濃度のニッケルや銅以外の不純物金属元素)若しくは非金属元素や有機物が製造工程や製品の品質に影響を及ぼすため、これ等の含有量を正確に把握することが必要とされている。そして、従来、溶液中に含まれる有機物の濃度を測定する場合、有機物を種類別に定量することが極めて困難なため、全有機炭素量(Total Organic Carbon:TOC)として検出していた。
【0003】
ところで、TOCの測定方法は、有機物の「酸化方法」や、酸化によって発生する二酸化炭素の「検出方法」によっていくつか種類に分けられる。上記「酸化方法」としては、乾式酸化と湿式酸化があり、「検出方法」としては、有機物が酸化され、生成した二酸化炭素が水に溶解したことによる導電率の変化を検出する方法、あるいは、有機物の酸化により生成された二酸化炭素を非分散型赤外線ガス分析計(Non-Dispersive Infrared Gas Analizer:NDIR)で検出する方法等が知られている。
【0004】
例えば、乾式酸化赤外線分析法は、試料に酸を添加してpH2以下とし、かつ、通気を行い、無機炭素(Inorganic Carbon:IC)を二酸化炭素として除去した後、試料をキャリアガスと共に高温の燃焼管へ送り込み、有機物中の炭素を燃焼分解して二酸化炭素とし、この二酸化炭素の濃度をNDIRで測定してTOC濃度を定量する方法である。また、湿式酸化赤外線分析法は、乾式酸化赤外線分析法と同様にICを除去した後、試料をペルオキソ二硫酸塩等の酸化剤とキャリアガスと共に反応器へ送液し、有機物を酸化分解して二酸化炭素とし、この二酸化炭素の濃度をNDIRで測定してTOC濃度を定量する方法である。更に、湿式酸化導電率分析法は、上記湿式酸化赤外線分析法と同様、有機物を酸化分解して二酸化炭素とした後、生成した二酸化炭素の濃度を試料溶液の導電率の変化から定量する方法である。
【0005】
しかし、これ等TOCの定量分析法には様々な問題があった。まず、「酸化方法」、酸化条件、「検出方法」等の制限により定量範囲が限定され、試料の希釈や濃縮操作を行うことなく広い濃度範囲のTOCの定量分析を行うことができないという制約があった。例えば、上記乾式酸化赤外線分析法は、一度に多量の試料を送液すると燃焼管の温度が低下して分解率が低下するため試料の送液量が制限され、有機物濃度の低い試料の分析には適していない。また、一般的に湿式酸化法は、乾式酸化法に較べると有機物の分解率が低いため、有機物濃度の低い試料には適しているが、有機物濃度の高い試料には適していない。
【0006】
このため、上述した乾式酸化赤外線分析、湿式酸化赤外線分析等の従来のTOC分析法に代え、誘導結合プラズマ(Inductively Coupled Plasma:ICP)質量分析法を用いたTOCの定量分析法が提案されている。この分析法は、試料中に含まれる炭素が、ICP質量分析法のキャリアガスであるArまたは銅やニッケルといった試料溶液のマトリックス元素と分子イオン若しくはクラスターイオンを形成するのを利用し、ICP質量分析装置によりTOCの定量分析を高感度に行う方法である(特許文献1参照)。
【0007】
ところが、上記ICP質量分析法を用いたTOCの定量分析法には以下のような問題点が存在した。すなわち、上記ICP質量分析法に導入できる試料中の銅や鉄、ニッケルといった金属元素、硫黄や砒素、セレンといった非金属元素のマトリックス濃度の上限は、一般的に1g/L程度とされているが、金属精製工程において使用される上記工程液中の元素マトリックス濃度はこれより高濃度であるため、上記工程液中に含まれるTOCの定量分析に上述のICP質量分析法は適さない問題が存在した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2003−098152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、その課題とするところは、高濃度の金属元素若しくは非金属元素を含んだ試料中における全有機炭素量(TOC)を定量分析する際、広範囲の有機物濃度の試料であっても特段の処理を行うこと無しにTOCの定量分析が可能で、加えて上記工程液中に不純物として含まれる金属元素若しくは非金属元素の定量測定も同時に行なえる定量分析法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そこで、上記課題を解決するため本発明者が鋭意研究を重ねたところ、上記ICP質量分析法に代えてICP発光分光分析法を適用した場合、ICP発光分光分析装置で計測される炭素量が、上述した乾式酸化赤外線分析等の従来法による測定値と広範囲に亘って高い相関が得られることを発見するに至った。すなわち、上記ICP発光分光分析装置を利用した無機元素の検出方法は、吸光光度法や蛍光分析法と較べて高い感度を有し、定量範囲が広く、かつ、高感度な検出[ppm(μg/g)〜ppb(ng/g)レベル]が可能なことから汎用性が大きいため種々の試料に適用されている。そして、ニッケル精製工程で生じる工程液中に不純物として含まれる微量な金属元素(ニッケル以外の不純物として含まれる例えば鉄やクロム)や非金属元素あるいは有機物の定量法として有効な分析法を本発明者が検討している過程で、マルチ測定型ICP発光分光分析装置を用いた場合に金属元素や非金属元素、有機物としての炭素の定量が可能であることを見出すに至った。本発明はこのような技術的分析を経て完成されている。
【0011】
すなわち、請求項1に係る発明は、
有機物、金属元素および非金属元素を含有する溶液中の全有機炭素量(TOC)を測定する方法において、
ICP発光分光分析装置を用いて全有機炭素量を定量することを特徴とし、
請求項2に係る発明は、
請求項1に記載の発明に係る全有機炭素量の測定方法において、
上記ICP発光分光分析装置が、マルチ測定型ICP発光分光分析装置であることを特徴とし、
また、請求項3に係る発明は、
請求項1または2に記載の発明に係る全有機炭素量の測定方法において、
上記ICP発光分光分析装置の高周波出力数を0.8kW〜1.6kW、および、キャリアガス流量を0.4L/min〜0.9L/minに設定することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
ICP発光分光分析装置を用いた本発明に係る測定方法によれば、上記乾式酸化赤外線分析、湿式酸化赤外線分析等の従来のTOC分析法では困難であった広い定量範囲の測定が可能となり、かつ、ICP質量分析法では定量分析が困難であった高マトリックス試料液中に含まれるTOCの測定も可能となる。
【0013】
また、乾式酸化赤外線分析、湿式酸化赤外線分析等の従来のTOC分析法、および、ICP質量分析によるTOC分析法では困難であった他の金属元素や非金属元素の測定も同時に行うことが可能となる。
【0014】
更に、上述したICP質量分析装置と較べて本発明方法で用いるICP発光分光分析装置は廉価なため初期投資の面で優位である利点も有する。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0016】
まず、本発明方法で用いるICP発光分光分析装置は、高周波電磁波によって生じたプラズマを原子の励起に使う手法であり、多元素を同時かつ高感度で測定できるという特徴を有している。
【0017】
そして、上記ICP発光分光分析装置は、「試料導入部」、「励起部」、「分光器」および「検出器」とで構成されており、試料は、Ar等のキャリアガスを用いて上記「試料導入部」から「励起部」へ移送されるようになっている。また、「励起部」であるプラズマトーチには高周波電力が投入され、約8000Kの高温アルゴンプラズマを生成する。このプラズマトーチに試料がネブライザによって霧状に導入され、かつ、高温アルゴンプラズマにより試料から溶媒が除かれて試料を構成する原子またはイオンは励起される。そして、励起された原子またはイオンが基底状態へ戻るとき、その原子またはイオン固有の波長の光としてエネルギーを放出し、発生した光は「分光器」へ送られる。尚、「分光器」とは、送られてきた光が数千種類もの波長の光が混ざった状態のものであるため、目的の波長だけを取り出すためにプリズムや回折格子等を用いて分光を行うところであり、一般的に「パッシェン・ルンゲ型」や「ツェルニ・ターナー型」および「エシェル型」がある。そして、「シーケンシャル測定型ICP発光分光分析装置」では「ツェルニ・ターナー型」の分光器が、「マルチ測定型ICP発光分光分析装置」では「パッシェン・ルンゲ型」と「エシェル型」の分光器が用いられる。
【0018】
上記「分光器」によって分光された光は「検出器」へ送られ、「分光器」から送られてきた光の強度が「検出器」により計測される。この「検出器」には、「光電子倍増管」や「電荷結合素子(CCD)」が用いられている。尚、ICP発光分光分析装置での炭素の測定波長には193nmと247nmが使用でき、鉄やニッケル等の金属元素が含まれる場合には193nmを用いることが望ましい。
【0019】
本発明方法においては、全有機炭素量(TOC)の定量分析だけでなく、金属精製工程で使用される上記工程液中に不純物として含まれる微量な金属元素や非金属元素の測定も行うことがある。このため、必要測定時間、測定装置負荷、環境負荷等を考慮した場合、文字通り同時に測定することが可能な「マルチ測定型ICP発光分光分析装置」を用いることが好ましいが、「シーケンシャル測定型ICP発光分光分析装置」も使用することができる。
【0020】
ところで、本発明方法では、ICP発光分光分析装置を用いて全有機炭素量(TOC)の分析を行い、必要に応じて金属元素、非金属元素も分析するものであるが、これ等をより低い濃度の検出限界で測定するためには、ICP発光分光分析装置における測定条件の最適化が必要となる。すなわち、ICP発光分光分析装置において、高周波出力数を0.8kW〜1.6kW、更に好ましくは1.2kW〜1.5kWに設定することで、また、Ar等のキャリアガス流量を0.4L/min〜0.9L/minに設定することで、高感度分析を行うことが可能となる。
【0021】
尚、本発明方法を実施するには、試料を前処理して無機物起因の二酸化炭素を除去することが必要である。無機物起因の二酸化炭素を除去するには、従来公知のTOC分析法において採用されている除去方法を使用することができる。無機物起因の二酸化炭素が除去された試料をICP発光分光分析装置に導入することでTOCの分析が可能となる。
【0022】
以下、本発明の実施例について、参考例を挙げて具体的に説明する。
【実施例】
【0023】
TOCの標準液としてフタル酸水素カリウム1mgC/mL[「1mgC/mL」とは炭素(C)濃度が1mg/mLであること意味する]の溶液を用い、これを20倍と100倍に希釈して50mgC/Lと10mgC/Lの標準液を調製し、上記「50mgC/L」と「10mgC/L」の標準液と「0mgC/L」の標準液を併せてTOC検量線用標準液とした。
【0024】
尚、希釈操作時にICの汚染が考えられるので、塩酸を用いてpH2以下とし、高純度空気または高純度窒素を用いて200mL/minで5min曝気を行った。
【0025】
次に、Varian社製の「ICP発光分光分析装置725-ES」を用いて上述したTOC検量線用標準液を計測し検量線を作成した。測定条件は、高周波出力数1.2kWとし、キャリアガス流量は0.75L/minとした。また、上記ICP発光分光分析装置への試料(標準液)の導入は同軸型石英製ネブライザを用いた。
【0026】
次いで、上記標準液を計測して得られた検量線を用い、測定対象であるTOCを含まないよう調製された空試験試料、具体的には超純水とpH調整に使う塩酸を混合し、高純度空気または高純度窒素を用いて曝気した溶液(ブランク試料)を、上記ICP発光分光分析装置により10回測定を行い、その標準偏差σの3倍を検出下限として算出した。その結果、検出下限は0.76mgC/Lと非常に高感度な測定が可能であることが判明した。
【0027】
また、上記TOC検量線用標準液以外に、他の金属元素、非金属元素の標準液として、クロム、鉄、ケイ素がそれぞれ「1mg/mL」含まれる溶液を用い、これを20倍希釈し「50mg/L」の標準液を調製して検量線用標準液とする。
【0028】
尚、一般的にICP発光分光分析装置を用いた測定では標準溶液と試料溶液の液性は同じであるほど測定の正確性が向上することが知られているため、希釈操作時に塩酸を添加しpH2以下としておくことが望ましい。また、上記金属元素、非金属元素の標準液に高濃度で二酸化炭素が溶存している場合、溶存二酸化炭素がICP発光分光分析装置の「試料導入部」に残存、吸着、脱離等によって炭素の測定が正しく行われない可能性があるため、クロム、鉄、ケイ素の検量線用標準液も、希釈操作時に、高純度空気または高純度窒素を用いて200mL/minで5min曝気を行い、上記Varian社製の「ICP発光分光分析装置725-ES」を用い、TOCの検量線を求めたときと同様にして検量線を作成した。
【0029】
次に、測定対象の試料溶液としては、ニッケル電解槽のニッケルが100g/L前後含まれる電解液(工程液)を用いた。
【0030】
試料溶液は2倍希釈を行い、希釈操作時に塩酸を添加しpH2以下となるようにした。試料溶液からICを取り除くため、高純度空気または高純度窒素を用いて200mL/minで5min曝気を行い、Varian社製の「ICP発光分光分析装置725-ES」を用いて、電解液(工程液)中に不純物として含まれる微量なTOC、クロム、鉄、ケイ素の測定を行った。また、測定条件は、TOCの検量線を求めたときと同様とした。
【0031】
測定の結果、試料溶液からは、それぞれ「炭素20mg/L」「クロム1.1mg/L」「鉄5.2mg/L」および「ケイ素7.2mg/L」が不純物として検出された。
【0032】
そして、試料溶液は希釈されているので、元の試料濃度に換算すると、ニッケル電解槽の電解液(工程液)には、「TOC40mg/L」「クロム2.2mg/L」「鉄10.4mg/L」および「ケイ素14.4mg/L」が不純物として含まれていたことになる。
【0033】
[参考例]
実施例で用いた上記ニッケル電解槽の電解液(工程液)について、上述した乾式酸化赤外線分析法を用いた従来のTOC計で分析を行った。
【0034】
TOCの標準液としてフタル酸水素カリウム1mgC/mLの溶液を用い、これを100倍に希釈して「10mgC/L」の標準液を調製し、この標準液と「0mgC/L」の標準液を併せてTOC検量線用標準液とした。上記ニッケル電解槽の電解液はpH2以下となるように塩酸を添加し、10倍希釈となるように調製したものを測定試料液とした。
【0035】
次に、島津製作所社製の「乾式酸化赤外線分析計TOC-5000A」を用い、上記標準液を計測して検量線を作成し、かつ、得られた検量線を用いて試料溶液(工程液)の測定を行ったところ、TOCの分析結果は「38mg/L」であった。
【0036】
また、上記ニッケル電解槽の電解液(工程液)中に含まれるクロム、鉄、ケイ素の分析を行なうため、これ等元素がそれぞれ「1mg/mL」含まれる溶液を用い、この溶液にpH2以下となるように塩酸を添加し、20倍希釈して「50mg/L」の標準液を調製した。この標準液と「0mg/L」の標準液を併せて検量線用標準液とする。
【0037】
そして、上記ニッケル電解槽の電解液(工程液)について10倍希釈を行い、実施例と同様、希釈操作時に塩酸を添加しpH2以下となるようにして測定試料溶液とした。
【0038】
次に、Varian社製の「ICP発光分光分析装置725-ES」を用いて上記検量線用標準液を計測し検量線を作成した。測定条件は、実施例と同様、高周波出力数1.2kWとし、キャリアガス流量は0.75L/minとした。また、上記ICP発光分光分析装置への試料(標準液)の導入は同軸型石英製ネブライザを用いた。
【0039】
次いで、標準液を計測して得られた検量線を用い、上記測定試料溶液の測定を行った。
【0040】
測定の結果、試料溶液からは、それぞれ「クロム0.2mg/L」「鉄1.0mg/L」「ケイ素1.4mg/L」が検出され、上記試料溶液は希釈されているので、元の試料濃度に換算すると、ニッケル電解槽の電解液(工程液)には、「クロム2mg/L」「鉄10mg/L」および「ケイ素14mg/L」が含まれていたことになる。
【0041】
そして、参考例で測定された上記電解液(工程液)中の「TOC38mg/L」「クロム2mg/L」「鉄10mg/L」および「ケイ素14mg/L」の各データと、実施例で測定された上記電解液(工程液)中の「TOC40mg/L」「クロム2.2mg/L」「鉄10.4mg/L」および「ケイ素14.4mg/L」の各データとを対比した場合、互いに「相関」が得られていることが確認される。
【0042】
そして、有機物、金属元素、非金属元素が含まれる溶液を用いて測定した実施例と参考例の分析データから、本発明方法によりTOCの測定が簡便に行なえることが分かる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
ICP発光分光分析装置を用いた本発明の測定方法によれば、乾式酸化赤外線分析、湿式酸化赤外線分析等の従来のTOC分析法では困難であった広い定量範囲の測定が可能となり、かつ、ICP質量分析法では定量分析が困難であった高マトリックス試料液中に含まれるTOCの測定も可能となるため、金属精製工程等で用いられる工程液中に含まれる全有機炭素量の測定に適用される産業上の利用可能性を有している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有機物、金属元素および非金属元素を含有する溶液中の全有機炭素量を測定する方法において、
ICP発光分光分析装置を用いて全有機炭素量を定量することを特徴とする全有機炭素量の測定方法。
【請求項2】
上記ICP発光分光分析装置が、マルチ測定型ICP発光分光分析装置であることを特徴とする請求項1に記載の全有機炭素量の測定方法。
【請求項3】
上記ICP発光分光分析装置の高周波出力数を0.8kW〜1.6kW、および、キャリアガス流量を0.4L/min〜0.9L/minに設定することを特徴とする請求項1または2に記載の全有機炭素量の測定方法。

【公開番号】特開2012−255675(P2012−255675A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−127971(P2011−127971)
【出願日】平成23年6月8日(2011.6.8)
【出願人】(000183303)住友金属鉱山株式会社 (2,015)
【Fターム(参考)】