説明

共有結合三次元ネットワークを形成することのできる化学薬品

本発明は式(II)の官能化化合物であって、前記官能化化合物が、nが3と同一であるかまたはそれ以上の整数であることを特徴とする、同一であるかまたは異なるn個のカルベン前駆体基を含む官能化化合物を提供し:
【化1】


式中xは1であり、Eはカルベン反応性中間基に変換されることが可能な基であり、Qは中核部分、ポリマーまたはデンドリマーであり、かつ同一であるかまたは異なる[R]−E−L−基のそれぞれは、式(Ie)の基および式(Ia)の基から独立的に選択され:
【化2】


式中Lは単結合または本明細書に定義するところのリンカー基であり、Rは本明細書に定義するところの末端基であり、かつRは本明細書に定義される通りである。官能化化合物の、基盤上または基盤内に化学的に結合した三次元ネットワークを生成するための薬剤としての使用がさらに提供される。得られる生成物が以下の通りであるような、本発明の官能化化合物を用いた以下の生成物を生成するためのプロセスも提供される:基盤上または基盤内に化学的に結合した三次元ネットワーク;第1の基盤と第2の基盤の間に化学的に結合した三次元ネットワーク;フィルムまたはコーティング;コーティングされた基盤;第1の基盤、第2の基盤、および第1と第2の基盤の接触部分における組成物を含む生成物;処理された粒子。本発明は、本発明の官能化化合物を用いて第1の基盤を第2の基盤に架橋するプロセス、および得られる架橋生成物をさらに提供する。本発明は、本発明の官能化化合物を生成するためのプロセスも提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(II)の官能化化合物であって、前記官能化化合物が、nが3に等しいかまたはそれ以上の整数であることを特徴とする、同一であるかまたは異なるn個のカルベン前駆体基を含み:
【化1】

式中xは1であり、Eはカルベン反応性中間基に変換されることが可能な基であり、Qは中核部分、ポリマーまたはデンドリマーであり、かつ同一であるかまたは異なる、[R]−E−L−基のそれぞれは、式(Ie)の基および式(Ia)の基から独立的に選択され:
【化2】

式中
Rはアリールまたはヘテロアリールであり、前記アリールまたはヘテロアリールは置換されないかまたは1つ、2つ、3つ、4つまたは5つの基によって置換され、前記基は同一であるかまたは異なりかつC1−20アルキル、C2−20アルケニル、C2−20アルキニル、C1−20ハロアルキル、C1−20フルオロアルキル、C1−20過フッ化アルキル、アリール、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、ハロ、カルボキシ、アミノ、C1−10アルキルアミノ、ジ(C1−10)アルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリールアルキルアミノ、アミド、アシル、アシルオキシ、アシルアミド、エステル、C1−10アルコキシ、アリールオキシ、ハロアルキル、チオール、C1−10アルキルチオ、アリールチオ、スルホン酸、スルホニル、スルホンアミド、トリ(C1−20アルキル)シリル、アリールジ(C1−20アルキル)シリル、ジアリール(C1−20アルキル)シリルおよびトリアリールシリルから独立的に選択され;
同一であるかまたは異なる各Lは、単結合または式(XII)
【化3】

の基であって、式中:
がアリーレンおよびへテロアリーレンから選択される非置換または置換基であることを特徴とするAは、Rに結合する炭素原子と結合し;
は単結合またはC1−20アルキレン、C1−20過フッ化アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、mが1から20であることを特徴とする*−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)、*−Z−C1−20アルキレン、*−Z−C1−20過フッ化アルキレン、*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレンおよび*−Z−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)から選択される非置換または置換基であってmが1から20であり、ZがO、S、C(O)、S(O)、S(O)、N(R”)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、*がAのAとの結合点であり、前記C1−20アルキレンおよびC1−20過フッ化アルキレン基のそれぞれがN(R”)、O、Sまたはアリーレンによって任意に中断され、かつ各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択されることを特徴とする非置換または置換基であり;かつ
は単結合または*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレン、*−Z−C1−20アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、C1−20アルキレン、*−Z−アリーレン−O、*−Z−ヘテロアリーレン−O、*−Z−C1−20アルキレン−O、*−アリーレン−O、*−ヘテロアリーレン−O、*−C1−20アルキレン−O、C(O)、S(O)、*−OC(O)、*−N(R”)C(O)、O、S、N(R”)、*−C(O)O、*−C(O)N(R”)、*−S(O)O、C1−20アルケニレン、C1−20アルキニレン、*−Z−C1−20アルケニレンおよび*−Z−C1−20アルキニレンから選択される非置換または置換基であって、ZがO、S、N(R”)、C(O)、S(O)、S(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択され、かつ*がAのAとの接続点であることを特徴とする非置換または置換基であり;かつ
は、Rが非置換または置換C1−6アルキル基または非置換または置換アリール基であることを特徴とする−S(O)またはHであり;
[R]−E−L−基がいずれもRが−S(O)である式(Ie)の基でないときということを条件とすればそのとき:
−各Lは式(XII)の基であり;かつ
−Qは中核部分、デンドリマー、またはポリマーであって、前記ポリマーが:多糖類、タンパク質、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリ(塩化ビニル)、ポリシラン、ポリシロキサン、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリ酪酸、ポリ塩化ビニリデン、フルオロポリマー、ポリエチレンイミン、またはその塩を含む前記官能化化合物。
【請求項2】
式(XXX)のヒドラゾン化合物である請求項1に記載の官能化化合物であって
【化4】

式中:
nは3に等しいかまたはそれ以上の整数であり;
Rはアリールまたはヘテロアリールであり、前記アリールまたはヘテロアリールは置換されないかまたは1つ、2つ、3つ、4つまたは5つの基によって置換され、前記基は同一であるかまたは異なりかつC1−20アルキル、C2−20アルケニル、C2−20アルキニル、C1−20ハロアルキル、C1−20フルオロアルキル、C1−20過フッ化アルキル、アリール、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、ハロ、カルボキシ、アミノ、C1−10アルキルアミノ、ジ(C1−10)アルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリールアルキルアミノ、アミド、アシル、アシルオキシ、アシルアミド、エステル、C1−10アルコキシ、アリールオキシ、ハロアルキル、チオール、C1−10アルキルチオ、アリールチオ、スルホン酸、スルホニル、スルホンアミド、トリ(C1−20アルキル)シリル、アリールジ(C1−20アルキル)シリル、ジアリール(C1−20アルキル)シリルおよびトリアリールシリルから独立的に選択され;
同一であるかまたは異なる各Lは、単結合または式(XII)
【化5】

の基であって、式中:
がアリーレンおよびへテロアリーレンから選択される非置換または置換基であることを特徴とするAは、Rに結合する炭素原子と結合し;
は単結合またはC1−20アルキレン、C1−20過フッ化アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、mが1から20であることを特徴とする*−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)、*−Z−C1−20アルキレン、*−Z−C1−20過フッ化アルキレン、*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレンおよび*−Z−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)から選択される非置換または置換基であってmが1から20であり、ZがO、S、C(O)、S(O)、S(O)、N(R”)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、*がAのAとの結合点であり、前記C1−20アルキレンおよびC1−20過フッ化アルキレン基のそれぞれがN(R”)、O、Sまたはアリーレンによって任意に中断され、かつ各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択されることを特徴とする非置換または置換基であり;かつ
は単結合または*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレン、*−Z−C1−20アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、C1−20アルキレン、*−Z−アリーレン−O、*−Z−ヘテロアリーレン−O、*−Z−C1−20アルキレン−O、*−アリーレン−O、*−ヘテロアリーレン−O、*−C1−20アルキレン−O、C(O)、S(O)、*−OC(O)、*−N(R”)C(O)、O、S、N(R”)、*−C(O)O、*−C(O)N(R”)、*−S(O)O、C1−20アルケニレン、C1−20アルキニレン、*−Z−C1−20アルケニレンおよび*−Z−C1−20アルキニレンから選択される非置換または置換基であって、ZがO、S、N(R”)、C(O)、S(O)、S(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択され、かつ*がAのAとの接続点であることを特徴とする非置換または置換基であり;
はH、またはRが非置換または置換C1−6アルキル基または非置換または置換アリール基であることを特徴とする−S(O)であり;かつ
Qは中核部分、ポリマー、またはデンドリマーであり;
がHであるときということを条件とすれば、そのとき:
−各Lは式(XII)の基であり;かつ
−Qは中核部分、デンドリマー、またはポリマーであって、前記ポリマーが:多糖類、タンパク質、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリ(塩化ビニル)、ポリシラン、ポリシロキサン、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリ酪酸、ポリ塩化ビニリデン、フルオロポリマー、ポリエチレンイミン、またはその塩を含む前記官能化化合物。
【請求項3】
式(XXXa)のスルホニルヒドラゾン化合物である請求項1または請求項2に記載の官能化化合物であって
【化6】

式中:
nは3に等しいかまたはそれ以上の整数であり;
Rはアリールまたはヘテロアリールであり、前記アリールまたはヘテロアリールは置換されないかまたは1つ、2つ、3つ、4つまたは5つの基によって置換され、前記基は同一であるかまたは異なりかつC1−20アルキル、C2−20アルケニル、C2−20アルキニル、C1−20ハロアルキル、C1−20フルオロアルキル、C1−20過フッ化アルキル、アリール、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、ハロ、カルボキシ、アミノ、C1−10アルキルアミノ、ジ(C1−10)アルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリールアルキルアミノ、アミド、アシル、アシルオキシ、アシルアミド、エステル、C1−10アルコキシ、アリールオキシ、ハロアルキル、チオール、C1−10アルキルチオ、アリールチオ、スルホン酸、スルホニル、スルホンアミド、トリ(C1−20アルキル)シリル、アリールジ(C1−20アルキル)シリル、ジアリール(C1−20アルキル)シリルおよびトリアリールシリルから独立的に選択され;
同一であるかまたは異なる各Lは、単結合または式(XII)
【化7】

の基であって、式中:
がアリーレンおよびへテロアリーレンから選択される非置換または置換基であることを特徴とするAは、Rに結合する炭素原子と結合し;
は単結合またはC1−20アルキレン、C1−20過フッ化アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、mが1から20であることを特徴とする*−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)、*−Z−C1−20アルキレン、*−Z−C1−20過フッ化アルキレン、*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレンおよび*−Z−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)から選択される非置換または置換基であってmが1から20であり、ZがO、S、C(O)、S(O)、S(O)、N(R”)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、*がAのAとの結合点であり、前記C1−20アルキレンおよびC1−20過フッ化アルキレン基のそれぞれがN(R”)、O、Sまたはアリーレンによって任意に中断され、かつ各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択されることを特徴とする非置換または置換基であり;かつ
は単結合または*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレン、*−Z−C1−20アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、C1−20アルキレン、*−Z−アリーレン−O、*−Z−ヘテロアリーレン−O、*−Z−C1−20アルキレン−O、*−アリーレン−O、*−ヘテロアリーレン−O、*−C1−20アルキレン−O、C(O)、S(O)、*−OC(O)、*−N(R”)C(O)、O、S、N(R”)、*−C(O)O、*−C(O)N(R”)、*−S(O)O、C1−20アルケニレン、C1−20アルキニレン、*−Z−C1−20アルケニレンおよび*−Z−C1−20アルキニレンから選択される非置換または置換基であって、ZがO、S、N(R”)、C(O)、S(O)、S(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択され、かつ*がAのAとの接続点であることを特徴とする非置換または置換基であり;
は非置換または置換C1−6アルキル基または非置換または置換アリール基であり;かつ
Qは中核部分、ポリマー、またはデンドリマーである前記官能化化合物。
【請求項4】
請求項1から3のうちいずれか1つに記載の官能化化合物であって、RがC1−6アルキル、フェニルまたはナフチルであり、前記フェニルまたはナフチルが置換されないかまたはC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノ、ヒドロキシル、ニトロ、シアノまたはメトキシによって置換されることを特徴とする前記官能化化合物。
【請求項5】
前記の請求項のいずれか1つに記載の官能化化合物であって、RがC1−6アルキル、フェニルまたはナフチルであり、前記フェニルまたはナフチルが置換されないかまたはC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノによって置換されることを特徴とする前記官能化化合物。
【請求項6】
式(IIa)のジアゾ官能化化合物である請求項1に記載の官能化化合物であって
【化8】

式中:
nは3に等しいかまたはそれ以上の整数であり;
Rはアリールまたはヘテロアリールであり、前記アリールまたはヘテロアリールは置換されないかまたは1つ、2つ、3つ、4つまたは5つの基によって置換され、前記基は同一であるかまたは異なりかつC1−20アルキル、C2−20アルケニル、C2−20アルキニル、C1−20ハロアルキル、C1−20フルオロアルキル、C1−20過フッ化アルキル、アリール、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、ハロ、カルボキシ、アミノ、C1−10アルキルアミノ、ジ(C1−10)アルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリールアルキルアミノ、アミド、アシル、アシルオキシ、アシルアミド、エステル、C1−10アルコキシ、アリールオキシ、ハロアルキル、チオール、C1−10アルキルチオ、アリールチオ、スルホン酸、スルホニル、スルホンアミド、トリ(C1−20アルキル)シリル、アリールジ(C1−20アルキル)シリル、ジアリール(C1−20アルキル)シリルおよびトリアリールシリルから独立的に選択され;
同一であってもまたは異なっていてもよい各Lは、式(XII)
【化9】

の基であって、式中:
がアリーレンおよびへテロアリーレンから選択される非置換または置換基であることを特徴とするAは、Rに結合する炭素原子と結合し;
は単結合またはC1−20アルキレン、C1−20過フッ化アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、mが1から20であることを特徴とする*−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)、*−Z−C1−20アルキレン、*−Z−C1−20過フッ化アルキレン、*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレンおよび*−Z−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)から選択される非置換または置換基であってmが1から20であり、ZがO、S、C(O)、S(O)、S(O)、N(R”)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、*がAのAとの結合点であり、前記C1−20アルキレンおよびC1−20過フッ化アルキレン基のそれぞれがN(R”)、O、Sまたはアリーレンによって任意に中断され、かつ各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択されることを特徴とする非置換または置換基であり;かつ
は単結合または*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレン、*−Z−C1−20アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、C1−20アルキレン、*−Z−アリーレン−O、*−Z−ヘテロアリーレン−O、*−Z−C1−20アルキレン−O、*−アリーレン−O、*−ヘテロアリーレン−O、*−C1−20アルキレン−O、C(O)、S(O)、*−OC(O)、*−N(R”)C(O)、O、S、N(R”)、*−C(O)O、*−C(O)N(R”)、*−S(O)O、C1−20アルケニレン、C1−20アルキニレン、*−Z−C1−20アルケニレンおよび*−Z−C1−20アルキニレンから選択される非置換または置換基であって、ZがO、S、N(R”)、C(O)、S(O)、S(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択され、かつ*がAのAとの接続点であることを特徴とする非置換または置換基であり;かつ
Qは中核部分、デンドリマーまたはポリマーであって、前記ポリマーが:多糖類、タンパク質、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリ(塩化ビニル)、ポリシラン、ポリシロキサン、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリ酪酸、ポリ塩化ビニリデン、フルオロポリマー、ポリエチレンイミン、またはその塩を含む前記官能化化合物。
【請求項7】
式(XXXb)のヒドラゾン化合物である請求項1に記載の官能化化合物であって
【化10】

式中:
nは3に等しいかまたはそれ以上の整数であり;
Rはアリールまたはヘテロアリールであり、前記アリールまたはヘテロアリールは置換されないかまたは1つ、2つ、3つ、4つまたは5つの基によって置換され、前記基は同一であるかまたは異なりかつC1−20アルキル、C2−20アルケニル、C2−20アルキニル、C1−20ハロアルキル、C1−20フルオロアルキル、C1−20過フッ化アルキル、アリール、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、ハロ、カルボキシ、アミノ、C1−10アルキルアミノ、ジ(C1−10)アルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリールアルキルアミノ、アミド、アシル、アシルオキシ、アシルアミド、エステル、C1−10アルコキシ、アリールオキシ、ハロアルキル、チオール、C1−10アルキルチオ、アリールチオ、スルホン酸、スルホニル、スルホンアミド、トリ(C1−20アルキル)シリル、アリールジ(C1−20アルキル)シリル、ジアリール(C1−20アルキル)シリルおよびトリアリールシリルから独立的に選択され;
同一であってもまたは異なっていてもよい各Lは、式(XII)
【化11】

の基であって、式中:
がアリーレンおよびへテロアリーレンから選択される非置換または置換基であることを特徴とするAは、Rに結合する炭素原子と結合し;
は単結合またはC1−20アルキレン、C1−20過フッ化アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、mが1から20であることを特徴とする*−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)、*−Z−C1−20アルキレン、*−Z−C1−20過フッ化アルキレン、*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレンおよび*−Z−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)から選択される非置換または置換基であってmが1から20であり、ZがO、S、C(O)、S(O)、S(O)、N(R”)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、*がAのAとの結合点であり、前記C1−20アルキレンおよびC1−20過フッ化アルキレン基のそれぞれがN(R”)、O、Sまたはアリーレンによって任意に中断され、かつ各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択されることを特徴とする非置換または置換基であり;かつ
は単結合または*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレン、*−Z−C1−20アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、C1−20アルキレン、*−Z−アリーレン−O、*−Z−ヘテロアリーレン−O、*−Z−C1−20アルキレン−O、*−アリーレン−O、*−ヘテロアリーレン−O、*−C1−20アルキレン−O、C(O)、S(O)、*−OC(O)、*−N(R”)C(O)、O、S、N(R”)、*−C(O)O、*−C(O)N(R”)、*−S(O)O、C1−20アルケニレン、C1−20アルキニレン、*−Z−C1−20アルケニレンおよび*−Z−C1−20アルキニレンから選択される非置換または置換基であって、ZがO、S、N(R”)、C(O)、S(O)、S(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択され、かつ*がAのAとの接続点であることを特徴とする非置換または置換基であり;かつ
Qは中核部分、デンドリマーまたはポリマーであって、前記ポリマーが:多糖類、タンパク質、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリ(塩化ビニル)、ポリシラン、ポリシロキサン、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリ酪酸、ポリ塩化ビニリデン、フルオロポリマー、ポリエチレンイミン、またはその塩を含む前記官能化化合物。
【請求項8】
前記の請求項のうちいずれか1つに記載の官能化化合物であって、Rが置換されないかまたは1つ、2つ、3つ、4つまたは5つの基によって置換されたフェニルであり、前記の基が同一であるかまたは異なりかつC1−20アルキル、C2−20アルケニル、C2−20アルキニル、C1−20ハロアルキル、C1−20フルオロアルキル、C1−20過フッ化アルキル、アリール、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、ハロ、カルボキシ、アミノ、C1−10アルキルアミノ、ジ(C1−10)アルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリールアルキルアミノ、アミド、アシル、アシルオキシ、アシルアミド、エステル、C1−10アルコキシ、アリールオキシ、ハロアルキル、チオール、C1−10アルキルチオ、アリールチオ、スルホン酸、スルホニル、スルホンアミド、トリ(C1−20アルキル)シリル、アリールジ(C1−20アルキル)シリル、ジアリール(C1−20アルキル)シリルおよびトリアリールシリルから独立的に選択されることを特徴とする前記官能化化合物。
【請求項9】
前記の請求項のうちいずれか1つに記載の官能化化合物であって、同一であるかまたは異なっていてもよい各Lが、式(XII)
【化12】

の基であって、式中:
がアリーレンおよびへテロアリーレンから選択される非置換または置換基であることを特徴とするAは、Rに結合する炭素原子と結合し;
は単結合またはC1−20アルキレン、C1−20過フッ化アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、mが1から20であることを特徴とする*−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)、*−Z−C1−20アルキレン、*−Z−C1−20過フッ化アルキレン、*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレンおよび*−Z−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)から選択される非置換または置換基であってmが1から20であり、ZがO、S、C(O)、S(O)、S(O)、N(R”)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、*がAのAとの結合点であり、前記C1−20アルキレンおよびC1−20過フッ化アルキレン基のそれぞれがN(R”)、O、Sまたはアリーレンによって任意に中断され、かつ各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択されることを特徴とする非置換または置換基であり;かつ
は単結合または*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレン、*−Z−C1−20アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、C1−20アルキレン、*−Z−アリーレン−O、*−Z−ヘテロアリーレン−O、*−Z−C1−20アルキレン−O、*−アリーレン−O、*−ヘテロアリーレン−O、*−C1−20アルキレン−O、C(O)、S(O)、*−OC(O)、*−N(R”)C(O)、O、S、N(R”)、*−C(O)O、*−C(O)N(R”)、*−S(O)O、C1−20アルケニレン、C1−20アルキニレン、*−Z−C1−20アルケニレンおよび*−Z−C1−20アルキニレンから選択される非置換または置換基であって、ZがO、S、N(R”)、C(O)、S(O)、S(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択され、かつ*がAのAとの接続点であることを特徴とする非置換または置換基であることを特徴とする前記官能化化合物。
【請求項10】
請求項9に記載の官能化化合物であって、
がフェニレン基であり;かつ
がmが1から20でありかつ*がAのAとの接続点であることを特徴とするC1−10アルキレンまたは*−C1−6アルキレン−(O−C2−4アルキレン−)であることを特徴とする前記官能化化合物。
【請求項11】
請求項9または請求項10に記載の官能化化合物であって、Aが単結合、O、または*がAとAとの接続点であることを特徴とする*−O−アリーレン、*−O−ヘテロアリーレン、*−O−アリーレン−Oおよび*−O−ヘテロアリーレン−Oから選択される非置換または置換基であることを特徴とする前記官能化化合物。
【請求項12】
請求項3に記載の官能化化合物であって、Lが単結合であることを特徴とする前記官能化化合物。
【請求項13】
前記の請求項のうちいずれか1つに記載の官能化化合物であって、Qが前記の中核部分、ポリマーまたはデンドリマーであって、前記の中核部分、ポリマーまたはデンドリマーがそれぞれがLと結合するn個の式Aのリンカー基を含み、nが3と等しいかまたはそれ以上の整数であり、
各Aが同一であるかまたは異なり、かつ単結合、−Z−アリーレン−*、−Z−ヘテロアリーレン−*、−Z−C1−20アルキレン−*、アリーレン、ヘテロアリーレン、C1−20アルキレン、−Z−アリーレン−O−*、−Z−ヘテロアリーレン−O−*、−Z−C1−20アルキレン−O−*、アリーレン−O−*、ヘテロアリーレン−O−*、C1−20アルキレン−O−*、−C(O)−*、S(O)、−OC(O)−*、−N(R”)C(O)−*、O、S、N(R”)、−C(O)O−*、−C(O)N(R”)−*、−S(O)O−*、C1−20アルケニレン、C1−20アルキニレン、−Z−C1−20アルケニレン−*および−Z−C1−20アルキニレン−*から独立的に選択され、ZがO、S、N(R”)、C(O)、S(O)、S(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択され、かつ*がAのLとの接続点であることを特徴とする前記官能化化合物。
【請求項14】
前記の請求項のうちいずれか1つに記載の官能化化合物であって、Qが前記のポリマーまたはデンドリマーであり、前記ポリマーが線形ポリマー、分岐ポリマー、スターポリマー、多分岐ポリマー、ホモポリマー、コポリマーまたはブロックコポリマーを含むことを特徴とする前記官能化化合物。
【請求項15】
請求項1から5および8から14のうちいずれか1つに記載の官能化化合物であって、前記ポリマーが多糖類、タンパク質、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリスチレン、熱可塑性エラストマー、ポリブタジエン、ポリイソプレン、SBSゴム、SISゴム、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリ(塩化ビニル)、ポリシラン、ポリシロキサン、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリ酪酸、ポリ塩化ビニリデン、フルオロポリマー、ポリエチレンイミン、またはその塩を含むことを特徴とする前記官能化化合物。
【請求項16】
前記の請求項のうちいずれか1つに記載の官能化化合物であって、前記ポリマーが多糖類、タンパク質、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリ(塩化ビニル)、ポリシラン、ポリシロキサン、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリ酪酸、ポリ塩化ビニリデン、フルオロポリマー、ポリエチレンイミン、またはその塩を含むことを特徴とする前記官能化化合物。
【請求項17】
前記の請求項のうちいずれか1つに記載の官能化化合物であって、Qがローカストビーンガム(LBG)を含む前記官能化化合物。
【請求項18】
請求項1から5および8から17のうちいずれか1つに記載の官能化化合物であって、Lが単結合であり、Qが少なくともn個のアリールまたはヘテロアリール環を含むときということを条件とすると、単結合である各Lが前記アリールまたはヘテロアリール環と直接結合し、これにより前記アリールまたはヘテロアリール環をRに結合する炭素原子と直接結合させることを特徴とする前記官能化化合物。
【請求項19】
請求項1から5および8から18のうちいずれか1つに記載の官能化化合物であって、Lが単結合であり、Qが少なくともn個のアリールまたはヘテロアリール環を含むポリマーであるときということを条件とすると、単結合である各Lが前記アリールまたはヘテロアリール環と直接結合し、これにより前記アリールまたはヘテロアリール環をRに結合する炭素原子と直接結合させることを特徴とする前記官能化化合物。
【請求項20】
請求項1から5および8から19のうちいずれか1つに記載の官能化化合物であって、Lが単結合であり、かつQが少なくともn個のアリールまたはヘテロアリール環を含むポリマーであり、単結合である各Lが前記アリールまたはヘテロアリール環と直接結合し、これにより前記アリールまたはヘテロアリール環をRに結合する炭素原子と直接結合させることを特徴とする前記官能化化合物。
【請求項21】
請求項1から5、8、12から15および18から20のいずれか1つに記載の官能化化合物であって、Qがポリスチレン、ポリスチレンを含むコポリマー、熱可塑性エラストマー、ポリイソプレン、ポリイソプレンを含むコポリマー、SBSゴム、SISゴムまたはポリ(スチレン)−ポリ(エチレン/ブチレン)−ポリ(スチレン)(SEBS)を含むことを特徴とする前記官能化化合物。
【請求項22】
請求項13に記載の官能化化合物であって、Qが直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和C1−20炭化水素部分;アリール環;ヘテロアリール環;C5−10炭素環;C5−10複素環;または融合二、三、または四環系の各環がアリール環、ヘテロアリール環、C5−10炭素環およびC5−10複素環より独立的に選択されることを特徴とする前記融合二、三または四環系である中核部分であり;
前記炭化水素部分、アリール環、ヘテロアリール環、炭素環、複素環または融合二、三、または四環系が前記のn個のリンカー基、Aによって置換され、かつ他の様式で置換されないかまたは置換され、各Aが同一であるかまたは異なりかつ請求項13に定義する通りであり、かつ各AがL基と結合することを特徴とする前記官能化化合物。
【請求項23】
請求項22に記載の官能化化合物であって:
nが3から10の整数でありかつQが式(XIV)の中核部分であり:
【化13】

式中各Aは同一であるかまたは異なりかつ請求項13に定義する通りであり、かつAはアリール環、ヘテロアリール環、C5−10炭素環、C5−10複素環、または融合二、三、または四環系の各環がアリール環、ヘテロアリール環、C5−10炭素環およびC5−10複素環より独立的に選択されることを特徴とする前記融合二、三または四環系であるか;または
nが3から10の整数でありかつQが式(XVI)の中核部分であって:
【化14】

式中各Aは同一であるかまたは異なり、かつ請求項13に定義する通りであり、かつAHCが他の様式で置換されないかまたは置換される直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和C1−20炭化水素部分であることを特徴とする前記官能化化合物。
【請求項24】
請求項22または請求項23に記載の官能化化合物であって、nが3でありかつQが式(XIVa)
【化15】


の中核部分であって、式中各Aは同一であるかまたは異なりかつ請求項13に定義する通りでありかつAはアリールまたはヘテロアリール環であるか;または
nは3でありかつQは式(XVIa)
【化16】

の中核部分であって、式中Aは同一であるかまたは異なり、かつ請求項13に定義されているとおりであり、かつq、mおよびpは同一であるかまたは異なりかつ0および1から20の整数より独立的に選択されることを特徴とする前記官能化化合物。
【請求項25】
請求項22から24のうちいずれか1つに記載の官能化化合物であって、nが3でありかつQが以下の中核部分のうちいずれか1つであることを特徴とする前記官能化化合物。
【化17】

【請求項26】
前記の請求項のうちいずれか1つに記載の官能化化合物であって、各Lが以下の基のうちいずれか1つより選択され:
【化18】

式中*はLのRに結合する炭素原子との結合点であり、かつXはハロ、ヒドロキシル、C1−10アルコキシ、C1−20アルキル、C2−20アルケニル、C2−20アルキニル、アリール、アラルキル、シアノ、アミノ、C1−10アルキルアミノ、ジ(C1−10)アルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリールアルキルアミノ、アミド、アシルアミド、C1−20ハロアルキル、エステル、アシル、アシルオキシ、アリールオキシ、ニトロ、カルボキシ、スルホン酸、スルホニル、スルホンアミド、チオール、C1−10アルキルチオまたはアリールチオであることを特徴とする前記官能化化合物。
【請求項27】
請求項1または請求項6に記載の官能化化合物であって、前記化合物が式(XXIV)または(XXV)のものであり
【化19】

式中nは50に等しいかまたはそれ以上の整数でありかつXが請求項26に定義する通りであることを特徴とする前記官能化化合物。
【請求項28】
請求項1から5のうちいずれか1つに記載の官能化化合物であって、前記化合物が式(XXIVa)または(XXVa)のものであり
【化20】

式中nは50に等しいかまたはそれ以上の整数でありかつXが請求項26に定義する通りであることを特徴とする前記官能化化合物。
【請求項29】
請求項1または請求項6に記載の官能化化合物であって、式(XXVII)、(XXVIIa)または(XXXVIII)のものである前記官能化化合物。
【化21】

【請求項30】
請求項1から5および7のうちいずれか1つに記載の官能化化合物であって、式(XXVIIb)または(XXVIIc)のものであり
【化22】

式中RはHまたはトシルである前記官能化化合物。
【請求項31】
請求項1から5および8から20のうちいずれか1つに記載の官能化化合物であって、前記化合物が式(XXVIb)のものであり
【化23】

式中nは50と等しいかまたはそれ以上の整数であり、Rは請求項3に定義するとおりであり、Rは請求項3から5のうちいずれか1つに定義する通りであり、かつQはポリスチレンまたはスチレン単量体ユニットを含むコポリマー(スチレンコポリマー)である前記官能化化合物。
【請求項32】
請求項1から5、8から20および31のうちいずれか1つに記載の官能化化合物であって、前記化合物が式(XXVIc)のものであり
【化24】

式中、nは50と等しいかまたはそれ以上の整数でありかつQはポリスチレンまたはスチレン単量体ユニットを含むコポリマー(スチレンコポリマー)である前記官能化化合物。
【請求項33】
請求項28または請求項29に記載の官能化化合物であって、前記のスチレン単量体ユニットを含むコポリマー(スチレンコポリマー)がポリ(スチレン)−ポリ(エチレン/ブチレン)−ポリ(スチレン)(SEBS)である前記官能化化合物。
【請求項34】
基盤上または基盤内に化学的に結合した三次元ネットワークを生成するための薬剤、または架橋剤としての前記の請求項のうちいずれか1つに定義するところの官能化化合物の使用。
【請求項35】
基盤上または基盤内に化学的に結合した三次元ネットワークを生成するためのプロセスであって、前記プロセスが:
(a)基盤を請求項1から33のいずれか1つに定義するところの官能化化合物と接触させること;および
(b)カルベン反応性中間基が前記基盤と反応して前記基盤の上またはその中に前記の化学的に結合した三次元ネットワークを生成するよう、前記カルベン前駆体基から前記カルベン反応性中間基を生成することを含む前記プロセス。
【請求項36】
組成物を生成するためのプロセスであって:
(i)基盤;および
(ii)前記基盤の上またはその中で化学的に結合した三次元ネットワークであって、前記の化学的に結合した三次元ネットワークが式(XXVIVa)
【化25】

のものである化学的に結合した三次元ネットワークを含み、式中:
Cは炭素原子であり;
*は前記炭素原子の前記基盤または前記組成物の他の分子または部分との結合点であり;かつ
n、R、LおよびQは請求項1から33に定義するとおりであり、
前記プロセスが:
(a)基盤を請求項1から33のいずれか1つに定義するところの官能化化合物と接触させること;および
(b)カルベン反応性中間基が前記基盤と反応して前記組成物を生成するよう、前記カルベン前駆体基から前記カルベン反応性中間基を生成することを含む前記プロセス。
【請求項37】
第一の基盤と第二の基盤の間に化学的に結合した三次元ネットワークを生成するためのプロセスであって、前記プロセスが:
(a)第1の基盤および第2の基盤を請求項1から33のいずれか1つに定義するところの官能化化合物と接触させること;および
(b)カルベン反応性中間基が前記第1の基盤および前記第2の基盤と反応して前記の化学的に結合した三次元ネットワークを前記第1および第2の基盤の間に生成するよう、前記カルベン前駆体基から前記カルベン反応性中間基を生成することを含む前記プロセス。
【請求項38】
組成物を生成するためのプロセスであって:
−第1の基盤;
−第2の基盤;および
−式(XXVIVa)の三次元ネットワークを含み:
【化26】

式中
Cは炭素原子であり;
*は前記炭素原子の前記第1または第2の基盤または前記組成物の他の分子または部分との結合点であり;かつ
n、R、LおよびQは請求項1から33に定義する通りであり;
前記プロセスが:
(a)第1の基盤および第2の基盤を請求項1から33のいずれか1つに定義するところの官能化化合物と接触させること;および
(b)カルベン反応性中間基が前記第1の基盤および前記第2の基盤と反応して前記組成物を生成するよう、前記カルベン前駆体基から前記カルベン反応性中間基を生成することを含む前記プロセス。
【請求項39】
フィルムまたはコーティングを生成するためのプロセスであって、前記プロセスが:
(a)フィルム配合物またはコーティング配合物が請求項1から33のいずれか1つに定義するところの官能化化合物を含む、前記フィルムまたはコーティング配合物を基板の表面に配置すること;および
(b)前記カルベン前駆体基よりカルベン反応性中間基を生成し、これにより前記基盤上にフィルムまたはコーティングを形成することを含む前記プロセス。
【請求項40】
請求項39に記載のプロセスであって、フィルムを生成することを目的とし、かつ前記プロセスが(c)前記基盤より前記フィルムを除去することをさらに含む前記プロセス。
【請求項41】
コーティングされた基盤を生成するためのプロセスであって:
−基盤;および
−前記基盤の表面上のコーティングであって、前記コーティングが式(XXVIVa)の三次元ネットワークを含み:
【化27】

式中
Cは炭素原子であり;
*は前記炭素原子の前記基盤または前記コーティングにおける他の分子または部分との結合点であり;かつ
n、R、LおよびQは請求項1から33のいずれか1つに定義する通りであり;
前記プロセスが:
(a)コーティング配合物が請求項1から33のいずれか1つに定義するところの官能化化合物を含む、前記コーティング配合物を基板の表面に配置すること;および
(b)前記カルベン前駆体基からカルベン反応性中間基を生成し、これにより前記基盤上にコーティングを形成することを含む前記プロセス。
【請求項42】
生成物を生成するためのプロセスであって:
−第1の基盤;
−第2の基盤;および
−前記第1と第2の基盤の接続部にある組成物であって、前記組成物が(i)第3の材料および(ii)式(XXVIVa)の三次元ネットワークを含む組成物を含む生成物を生成するためのプロセスであり:
【化28】

式中
Cは炭素原子であり;
*は前記炭素原子の前記第1の基盤、前記第2の基盤、前記第3の材料、または前記組成物の他の分子または部分との結合点であり;かつ
n、R、LおよびQは請求項1から33のうちいずれか1つに定義する通りであり;
前記プロセスが:
(a)第1の基盤と第2の基盤の接続部にある組成物であって、前記組成物が(i)第3の材料および(ii)請求項1から33のうちいずれか1つに定義するところの官能化化合物を含む組成物を提供すること;および
(b)カルベン反応性中間基が前記の第1の基盤、前記の第2の基盤、および前記の第3の材料と反応して前記生成物を生成するよう、前記カルベン前駆体基から前記カルベン反応性中間基を生成することを含む前記プロセス。
【請求項43】
処理された粒子を生成するためのプロセスであって、前記プロセスが:
(a)官能化架橋化合物が請求項1から33のうちいずれか1つに定義するところの化合物であることを特徴とする、前記官能化架橋化合物を基盤粒子と接触させること;および
(b)カルベン反応性中間基が前記基盤粒子と反応して前記粒子を前記化合物と結合させ、これにより前記の処理された粒子を得るよう、前記カルベン前駆体基からカルベン反応性中間基を生成することを含む前記プロセス。
【請求項44】
請求項43に記載のプロセスであって、前記の処理された粒子が粒子送達化合物であることを特徴とする、前記粒子送達化合物を生成することを目的とした前記プロセス。
【請求項45】
請求項43または請求項44に記載のプロセスであって、前記基盤粒子がマイクロ粒子、ナノ粒子または封入体であることを特徴とする前記プロセス。
【請求項46】
請求項43から45のうちいずれか1つに記載のプロセスであって、前記基盤粒子が蛍光粒子であることを特徴とする前記プロセス。
【請求項47】
請求項43から45のうちいずれか1つに記載のプロセスであって、前記基盤粒子が香料封入体であることを特徴とする前記プロセス。
【請求項48】
第1の基盤を第2の基盤に架橋するためのプロセスであって、前記第1および第2の基盤が同一であるかまたは異なり、前記プロセスが
(a)官能化架橋化合物が請求項1から33のうちいずれか1つに定義するところの化合物であることを特徴とする、前記第1および第2の基盤を前記官能化架橋化合物と接触させること;および
(b)少なくとも1つのカルベン反応性中間基が前記第1の基盤と反応しかつ少なくとも1つの他の反応性中間基が前記第2の基盤と反応し、これにより前記第1および第2の基盤を架橋するよう、前記カルベン前駆体基からカルベン反応性中間基を生成することを含む前記プロセス。
【請求項49】
基盤上または基盤内に化学的に結合した三次元ネットワークを含む組成物であって、前記組成物が:
−基盤;および
−基盤上または基盤内に化学的に結合した三次元ネットワークであって、前記の化学的に結合した三次元ネットワークが式(XXVIVa)
【化29】

のものである前記の化学的に結合した三次元ネットワークを含み、式中
Cは炭素原子であり;
*は前記炭素原子の前記基盤または前記組成物における他の分子または部分との結合点であり;かつ
n、R、LおよびQが請求項1から33のうちいずれか1つに定義する通りである前記組成物。
【請求項50】
組成物であって:
−第1の基盤;
−第2の基盤;および
−式(XXVIVa)の三次元ネットワークであって、前記第1および第2の基盤と結合する前記三次元ネットワークを含み:
【化30】

式中
Cは炭素原子であり;
*は前記炭素原子の前記第1または第2の基盤または前記組成物の他の分子または部分との結合点であり;かつ
n、R、LおよびQが請求項1から33のうちいずれか1つに定義する通りである前記組成物。
【請求項51】
コーティングされた基盤であって:
−基盤;および
−前記基盤の表面上のコーティングであって、前記コーティングが式(XXVIVa)の三次元ネットワークを含み:
【化31】

式中
Cは炭素原子であり;
*は前記炭素原子の前記基盤または前記コーティングにおける他の分子または部分との結合点であり;かつ
n、R、LおよびQが請求項1から33のうちいずれか1つに定義するとおりである前記のコーティングされた基盤。
【請求項52】
生成物であって:
−第1の基盤;
−第2の基盤;および
−前記第1および第2の基盤の接続部にある組成物であって、前記組成物が(i)第3の材料および(ii)式(XXVIVa)の三次元ネットワークを含む前記組成物を含み:
【化32】

式中
Cは炭素原子であり;
*は前記炭素原子の前記第1の基盤、前記第2の基盤、前記第3の材料、または前記第1および第2の基盤の前記接続部にある前記組成物における他の分子または部分との結合点であり;かつ
n、R、LおよびQは請求項1から33のうちいずれか1つに定義する通りである前記生成物。
【請求項53】
処理された粒子であって、前記の処理された粒子が式(XXVIVa)の架橋部分と結合した基盤粒子を含み:
【化33】

式中
Cは炭素原子であり;
*は前記炭素原子の前記基盤粒子または他の部分または分子との結合点であり;かつ
n、R、LおよびQは請求項1から33のうちいずれか1つに定義する通りである前記の処理された粒子。
【請求項54】
粒子送達化合物である請求項53に記載の前記の処理された粒子。
【請求項55】
前記基盤粒子が香料封入体であることを特徴とする請求項53に記載の処理された粒子または請求項54に記載の前記粒子送達化合物。
【請求項56】
前記基盤粒子が蛍光粒子を含むことを特徴とする請求項53に記載の前記の処理された粒子または請求項54に記載の前記粒子送達化合物。
【請求項57】
架橋生成物であって:
(a)第1の基盤;
(b)第2の基盤;および
(c)式(XXVIVa)の架橋部分を含み:
【化34】

式中
Cは炭素原子であり;
*は前記炭素原子の前記第1の基盤、前記第2の基盤または他の部分または分子との結合点であり;かつ
n、R、LおよびQは請求項1から33のうちいずれか1つに定義する通りである前記架橋生成物。
【請求項58】
前記第1の基盤が第1のポリマーでありかつ前記第2の基盤が第2のポリマーであることを特徴とする請求項48に記載のプロセスまたは請求項57に記載の前記架橋生成物。
【請求項59】
式(II)の官能化化合物を生成するためのプロセスであって、前記官能化化合物が、nが3に等しいかまたはそれ以上の整数であることを特徴とする、同一であるかまたは異なるn個のカルベン前駆体基を含み
【化35】


式中xは1であり、Eはカルベン反応性中間基に変換されることが可能な基であり、Qは中核部分、ポリマーまたはデンドリマーであり、かつ同一であるかまたは異なる、[R]−E−L−基のそれぞれは、式(Ie)の基および式(Ia)の基から独立的に選択され:
【化36】

式中
Rはアリールまたはヘテロアリールであり、前記アリールまたはヘテロアリールは置換されないかまたは1つ、2つ、3つ、4つまたは5つの基によって置換され、前記基は同一であるかまたは異なりかつC1−20アルキル、C2−20アルケニル、C2−20アルキニル、C1−20ハロアルキル、C1−20フルオロアルキル、C1−20過フッ化アルキル、アリール、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、ハロ、カルボキシ、アミノ、C1−10アルキルアミノ、ジ(C1−10)アルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリールアルキルアミノ、アミド、アシル、アシルオキシ、アシルアミド、エステル、C1−10アルコキシ、アリールオキシ、ハロアルキル、チオール、C1−10アルキルチオ、アリールチオ、スルホン酸、スルホニル、スルホンアミド、トリ(C1−20アルキル)シリル、アリールジ(C1−20アルキル)シリル、ジアリール(C1−20アルキル)シリルおよびトリアリールシリルから独立的に選択され;
同一であるかまたは異なる各Lは、単結合または式(XII)
【化37】

の基であって、式中:
がアリーレンおよびへテロアリーレンから選択される非置換または置換基であることを特徴とするAは、Rに結合する炭素原子と結合し;
は単結合またはC1−20アルキレン、C1−20過フッ化アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、mが1から20であることを特徴とする*−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)、*−Z−C1−20アルキレン、*−Z−C1−20過フッ化アルキレン、*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレンおよび*−Z−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)から選択される非置換または置換基であってmが1から20であり、ZがO、S、C(O)、S(O)、S(O)、N(R”)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、*がAのAとの結合点であり、前記C1−20アルキレンおよびC1−20過フッ化アルキレン基のそれぞれがN(R”)、O、Sまたはアリーレンによって任意に中断され、かつ各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択されることを特徴とする非置換または置換基であり;かつ
は単結合または*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレン、*−Z−C1−20アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、C1−20アルキレン、*−Z−アリーレン−O、*−Z−ヘテロアリーレン−O、*−Z−C1−20アルキレン−O、*−アリーレン−O、*−ヘテロアリーレン−O、*−C1−20アルキレン−O、C(O)、S(O)、*−OC(O)、*−N(R”)C(O)、O、S、N(R”)、*−C(O)O、*−C(O)N(R”)、*−S(O)O、C1−20アルケニレン、C1−20アルキニレン、*−Z−C1−20アルケニレンおよび*−Z−C1−20アルキニレンから選択される非置換または置換基であって、ZがO、S、N(R”)、C(O)、S(O)、S(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択され、かつ*がAのAとの接続点であることを特徴とする非置換または置換基であり;かつ
は、Rが非置換または置換C1−6アルキル基または非置換または置換アリール基であることを特徴とする−S(O)またはHであり;
[R]−E−L−基がいずれもRが−S(O)である式(Ie)の基でないときということを条件とすればそのとき:
−各Lは式(XII)の基であり;かつ
−Qは中核部分、デンドリマー、またはポリマーであって、前記ポリマーが:多糖類、タンパク質、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリ(塩化ビニル)、ポリシラン、ポリシロキサン、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリ酪酸、ポリ塩化ビニリデン、フルオロポリマー、ポリエチレンイミン、またはその塩を含み;
前記プロセスが:
(a)中核部分、ポリマーまたはデンドリマーであってかつn個の官能基を担持する第1の化合物Q’を、少なくとも1つの式(VIa)
【化38】

の第2の化合物で処理し、式中:
L’は、L’が前記官能基と反応性を示して前記第2の化合物を前記第1の化合物とカップリングさせることを特徴とする、脱離基または前記式(XII)の基の反応性前駆体であり、
Rはアリールまたはヘテロアリールであり、前記アリールまたはヘテロアリールは非置換であるかまたは1つ、2つ、3つ、4つまたは5つの基によって置換され、前記基は同一であるかまたは異なりかつC1−20アルキル、C2−20アルケニル、C2−20アルキニル、C1−20ハロアルキル、C1−20フルオロアルキル、C1−20過フッ化アルキル、アリール、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、ハロ、カルボキシ、アミノ、C1−10アルキルアミノ、ジ(C1−10)アルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリールアルキルアミノ、アミド、アシル、アシルオキシ、アシルアミド、エステル、C1−10アルコキシ、アリールオキシ、ハロアルキル、チオール、C1−10アルキルチオ、アリールチオ、スルホン酸、スルホニル、スルホンアミド、トリ(C1−20アルキル)シリル、アリールジ(C1−20アルキル)シリル、ジアリール(C1−20アルキル)シリルおよびトリアリールシリルから独立的に選択され、かつ
YはN=N、OまたはRがHまたは−S(O)でありかつRが非置換または置換C1−6アルキル基または非置換または置換アリール基であることを特徴とするN−NHRであり、
生成する前記の式(II)の官能化化合物における[R]−E−L−基のいずれもがRが‐S(O)である式(Ie)の基でないときの場合、各L’は前記式(XII)の基の反応性前駆体でありかつQ’は中核部分、デンドリマーまたはポリマーであって前記ポリマーが:多糖類、タンパク質、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリ(塩化ビニル)、ポリシラン、ポリシロキサン、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリ酪酸、ポリ塩化ビニリデン、フルオロポリマー、ポリエチレンイミン、またはその塩を含み;
これにより式(IXa)の第3の化合物を生成することであって:
【化39】

式中Q、L、R、Yおよびnは上記の定義の通りであることを含み;
−YがOであるときの場合前記プロセスがさらに:
(b)Rが上記に定義する通りであることを特徴とする、HN−NHRによって第3の化合物を熱の存在下で処理し、これにより第4の式(X)の化合物を生成することであって:
【化40】

式中Q、L、R、Rおよびnは上記の定義の通りであること;および任意に
(c)前記第4の化合物の前記N−NHR基の一部または全てをジアゾ基、N=Nに変換することを含み;
かつ:
−YがN−NHRであるときの場合前記プロセスがさらに任意に:
(b)前記第3の化合物の前記Y基の一部または全てをジアゾ基に変換し;
これにより前記の式(II)の官能化化合物を生成することを含む前記プロセス。
【請求項60】
請求項59に記載のプロセスであって、前記官能化化合物が式(XXX)
【化41】

のヒドラゾン化合物であることを特徴とするプロセスであり、式中:
nは3に等しいかまたはそれ以上の整数であり;
Rはアリールまたはヘテロアリールであり、前記アリールまたはヘテロアリールは置換されないかまたは1つ、2つ、3つ、4つまたは5つの基によって置換され、前記基は同一であるかまたは異なりかつC1−20アルキル、C2−20アルケニル、C2−20アルキニル、C1−20ハロアルキル、C1−20フルオロアルキル、C1−20過フッ化アルキル、アリール、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、ハロ、カルボキシ、アミノ、C1−10アルキルアミノ、ジ(C1−10)アルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリールアルキルアミノ、アミド、アシル、アシルオキシ、アシルアミド、エステル、C1−10アルコキシ、アリールオキシ、ハロアルキル、チオール、C1−10アルキルチオ、アリールチオ、スルホン酸、スルホニル、スルホンアミド、トリ(C1−20アルキル)シリル、アリールジ(C1−20アルキル)シリル、ジアリール(C1−20アルキル)シリルおよびトリアリールシリルから独立的に選択され;
同一であるかまたは異なる各Lは、単結合または式(XII)
【化42】

の基であって、式中:
がアリーレンおよびへテロアリーレンから選択される非置換または置換基であることを特徴とするAは、Rに結合する炭素原子と結合し;
は単結合またはC1−20アルキレン、C1−20過フッ化アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、mが1から20であることを特徴とする*−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)、*−Z−C1−20アルキレン、*−Z−C1−20過フッ化アルキレン、*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレンおよび*−Z−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)から選択される非置換または置換基であってmが1から20であり、ZがO、S、C(O)、S(O)、S(O)、N(R”)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、*がAのAとの結合点であり、前記C1−20アルキレンおよびC1−20過フッ化アルキレン基のそれぞれがN(R”)、O、Sまたはアリーレンによって任意に中断され、かつ各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択されることを特徴とする非置換または置換基であり;かつ
は単結合または*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレン、*−Z−C1−20アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、C1−20アルキレン、*−Z−アリーレン−O、*−Z−ヘテロアリーレン−O、*−Z−C1−20アルキレン−O、*−アリーレン−O、*−ヘテロアリーレン−O、*−C1−20アルキレン−O、C(O)、S(O)、*−OC(O)、*−N(R”)C(O)、O、S、N(R”)、*−C(O)O、*−C(O)N(R”)、*−S(O)O、C1−20アルケニレン、C1−20アルキニレン、*−Z−C1−20アルケニレンおよび*−Z−C1−20アルキニレンから選択される非置換または置換基であって、ZがO、S、N(R”)、C(O)、S(O)、S(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択され、かつ*がAのAとの接続点であることを特徴とする非置換または置換基であり;
はH、またはRが非置換または置換C1−6アルキル基または非置換または置換アリール基であることを特徴とする−S(O)であり;かつ
Qは中核部分、ポリマー、またはデンドリマーであり;
がHであるときということを条件とすれば、そのとき:
−各Lは式(XII)の基であり;かつ
−Qは中核部分、デンドリマー、またはポリマーであって、前記ポリマーが:多糖類、タンパク質、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリ(塩化ビニル)、ポリシラン、ポリシロキサン、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリ酪酸、ポリ塩化ビニリデン、フルオロポリマー、ポリエチレンイミン、またはその塩を含み、
前記プロセスが:
(a)中核部分、ポリマーまたはデンドリマーであってかつ少なくともn個の官能基を担持する第1の化合物Q’を、少なくとも1つの式(VIa)
【化43】

の第2の化合物で処理し、式中:
Lは、L’が前記官能基と反応性を示して前記第2の化合物を前記第1の化合物とカップリングさせることを特徴とする、脱離基または前記式(XII)の基の反応性前駆体であり、
Rはアリールまたはヘテロアリールであり、前記アリールまたはヘテロアリールは置換されないかまたは1つ、2つ、3つ、4つまたは5つの基によって置換され、前記基は同一であるかまたは異なりかつC1−20アルキル、C2−20アルケニル、C2−20アルキニル、C1−20ハロアルキル、C1−20フルオロアルキル、C1−20過フッ化アルキル、アリール、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、ハロ、カルボキシ、アミノ、C1−10アルキルアミノ、ジ(C1−10)アルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリールアルキルアミノ、アミド、アシル、アシルオキシ、アシルアミド、エステル、C1−10アルコキシ、アリールオキシ、ハロアルキル、チオール、C1−10アルキルチオ、アリールチオ、スルホン酸、スルホニル、スルホンアミド、トリ(C1−20アルキル)シリル、アリールジ(C1−20アルキル)シリル、ジアリール(C1−20アルキル)シリルおよびトリアリールシリルから独立的に選択され、かつ
YはO、またはRが上記に定義する通りであることを特徴とするN−NHRであって、RがHであるときの場合、各L’は前記の式(XII)の基の反応性前駆体でありかつQ’は中核部分、デンドリマー、またはポリマーであって、前記ポリマーが:多糖類、タンパク質、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリ(塩化ビニル)、ポリシラン、ポリシロキサン、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリ酪酸、ポリ塩化ビニリデン、フルオロポリマー、ポリエチレンイミン、またはその塩を含み;
これにより式(IXa)の第3の化合物を生成することであって:
【化44】

式中Q、L、R、Yおよびnは上記に定義する通りであり、YがN−NHRであるとき前記の第3の化合物は式(XXX)のヒドラゾン化合物であることを含み;
−YがOであるときの場合前記プロセスがさらに:
(b)Rが上記に定義する通りであることを特徴とする、HN−NHRにより第3の化合物を熱の存在下で処理することであって、RがHであるときの場合、各L’が前記の式(XII)の基の反応性前駆体でありかつQ’が中核部分、デンドリマー、またはポリマーであって、前記ポリマーが:多糖類、タンパク質、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリ(塩化ビニル)、ポリシラン、ポリシロキサン、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリ酪酸、ポリ塩化ビニリデン、フルオロポリマー、ポリエチレンイミン、またはその塩を含み;
これにより前記の式(XXX)のヒドラゾン化合物を生成することを含む前記プロセス。
【請求項61】
請求項59または請求項60に記載のプロセスであって、前記官能化化合物が式(XXXa)
【化45】

のスルホニルヒドラゾン化合物であることを特徴とするプロセスであり、式中:
nは3に等しいかまたはそれ以上の整数であり;
Rはアリールまたはヘテロアリールであり、前記アリールまたはヘテロアリールは置換されないかまたは1つ、2つ、3つ、4つまたは5つの基によって置換され、前記基は同一であるかまたは異なりかつC1−20アルキル、C2−20アルケニル、C2−20アルキニル、C1−20ハロアルキル、C1−20フルオロアルキル、C1−20過フッ化アルキル、アリール、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、ハロ、カルボキシ、アミノ、C1−10アルキルアミノ、ジ(C1−10)アルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリールアルキルアミノ、アミド、アシル、アシルオキシ、アシルアミド、エステル、C1−10アルコキシ、アリールオキシ、ハロアルキル、チオール、C1−10アルキルチオ、アリールチオ、スルホン酸、スルホニル、スルホンアミド、トリ(C1−20アルキル)シリル、アリールジ(C1−20アルキル)シリル、ジアリール(C1−20アルキル)シリルおよびトリアリールシリルから独立的に選択され;
同一であるかまたは異なる各Lは、単結合または式(XII)
【化46】

の基であって、式中:
がアリーレンおよびへテロアリーレンから選択される非置換または置換基であることを特徴とするAは、Rに結合する炭素原子と結合し;
は単結合またはC1−20アルキレン、C1−20過フッ化アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、mが1から20であることを特徴とする*−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)、*−Z−C1−20アルキレン、*−Z−C1−20過フッ化アルキレン、*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレンおよび*−Z−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)から選択される非置換または置換基であってmが1から20であり、ZがO、S、C(O)、S(O)、S(O)、N(R”)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、*がAのAとの結合点であり、前記C1−20アルキレンおよびC1−20過フッ化アルキレン基のそれぞれがN(R”)、O、Sまたはアリーレンによって任意に中断され、かつ各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択されることを特徴とする非置換または置換基であり;かつ
は単結合または*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレン、*−Z−C1−20アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、C1−20アルキレン、*−Z−アリーレン−O、*−Z−ヘテロアリーレン−O、*−Z−C1−20アルキレン−O、*−アリーレン−O、*−ヘテロアリーレン−O、*−C1−20アルキレン−O、C(O)、S(O)、*−OC(O)、*−N(R”)C(O)、O、S、N(R”)、*−C(O)O、*−C(O)N(R”)、*−S(O)O、C1−20アルケニレン、C1−20アルキニレン、*−Z−C1−20アルケニレンおよび*−Z−C1−20アルキニレンから選択される非置換または置換基であって、ZがO、S、N(R”)、C(O)、S(O)、S(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択され、かつ*がAのAとの接続点であることを特徴とする非置換または置換基であり;
は非置換または置換C1−6アルキル基または非置換または置換アリール基であり;かつ
Qは中核部分、ポリマー、またはデンドリマーであり;
前記プロセスが:
(a)中核部分、ポリマーまたはデンドリマーであってかつ少なくともn個の官能基を担持する第1の化合物Q’を、少なくとも1つの式(VIb)
【化47】

の第2の化合物で処理し、式中:
L’は、L’が前記官能基と反応性を示して第2の化合物を第1の化合物とカップリングさせることを特徴とする、脱離基または前記式(XII)の基の反応性前駆体であり、かつ
Rはアリールまたはヘテロアリールであり、前記アリールまたはヘテロアリールは置換されないかまたは1つ、2つ、3つ、4つまたは5つの基によって置換され、前記基は同一であるかまたは異なりかつC1−20アルキル、C2−20アルケニル、C2−20アルキニル、C1−20ハロアルキル、C1−20フルオロアルキル、C1−20過フッ化アルキル、アリール、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、ハロ、カルボキシ、アミノ、C1−10アルキルアミノ、ジ(C1−10)アルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリールアルキルアミノ、アミド、アシル、アシルオキシ、アシルアミド、エステル、C1−10アルコキシ、アリールオキシ、ハロアルキル、チオール、C1−10アルキルチオ、アリールチオ、スルホン酸、スルホニル、スルホンアミド、トリ(C1−20アルキル)シリル、アリールジ(C1−20アルキル)シリル、ジアリール(C1−20アルキル)シリルおよびトリアリールシリルから独立的に選択され;
これにより式(IXb)の第3の化合物を生成することであって:
【化48】

式中Q、L、Rおよびnは上記の定義の通りであること;および
(b)Rが非置換または置換C1−6アルキル基または非置換または置換アリール基であることを特徴とする、HN−N(H)S(O)により前記第3の化合物を熱の存在下で処理し、これにより前記の式(XXXa)のスルホニルヒドラゾン化合物を生成することを含む前記プロセス。
【請求項62】
請求項59に記載のプロセスであって、前記官能化化合物が式(IIa)
【化49】

のジアゾ官能化化合物であることを特徴とするプロセスであり、式中:
nは3に等しいかまたはそれ以上の整数であり;
Rはアリールまたはヘテロアリールであり、前記アリールまたはヘテロアリールは置換されないかまたは1つ、2つ、3つ、4つまたは5つの基によって置換され、前記基は同一であるかまたは異なりかつC1−20アルキル、C2−20アルケニル、C2−20アルキニル、C1−20ハロアルキル、C1−20フルオロアルキル、C1−20過フッ化アルキル、アリール、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、ハロ、カルボキシ、アミノ、C1−10アルキルアミノ、ジ(C1−10)アルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリールアルキルアミノ、アミド、アシル、アシルオキシ、アシルアミド、エステル、C1−10アルコキシ、アリールオキシ、ハロアルキル、チオール、C1−10アルキルチオ、アリールチオ、スルホン酸、スルホニル、スルホンアミド、トリ(C1−20アルキル)シリル、アリールジ(C1−20アルキル)シリル、ジアリール(C1−20アルキル)シリルおよびトリアリールシリルから独立的に選択され;
同一であってもまたは異なっていてもよい各Lは、式(XII)
【化50】

の基であって、式中:
がアリーレンおよびへテロアリーレンから選択される非置換または置換基であることを特徴とするAは、Rに結合する炭素原子と結合し;
は単結合またはC1−20アルキレン、C1−20過フッ化アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、mが1から20であることを特徴とする*−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)、*−Z−C1−20アルキレン、*−Z−C1−20過フッ化アルキレン、*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレンおよび*−Z−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)から選択される非置換または置換基であってmが1から20であり、ZがO、S、C(O)、S(O)、S(O)、N(R”)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、*がAのAとの結合点であり、前記C1−20アルキレンおよびC1−20過フッ化アルキレン基のそれぞれがN(R”)、O、Sまたはアリーレンによって任意に中断され、かつ各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択されることを特徴とする非置換または置換基であり;かつ
は単結合または*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレン、*−Z−C1−20アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、C1−20アルキレン、*−Z−アリーレン−O、*−Z−ヘテロアリーレン−O、*−Z−C1−20アルキレン−O、*−アリーレン−O、*−ヘテロアリーレン−O、*−C1−20アルキレン−O、C(O)、S(O)、*−OC(O)、*−N(R”)C(O)、O、S、N(R”)、*−C(O)O、*−C(O)N(R”)、*−S(O)O、C1−20アルケニレン、C1−20アルキニレン、*−Z−C1−20アルケニレンおよび*−Z−C1−20アルキニレンから選択される非置換または置換基であって、ZがO、S、N(R”)、C(O)、S(O)、S(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択され、かつ*がAのAとの接続点であることを特徴とする非置換または置換基であり;かつ
Qは中核部分、デンドリマーまたはポリマーであって、前記ポリマーが:多糖類、タンパク質、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリ(塩化ビニル)、ポリシラン、ポリシロキサン、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリ酪酸、ポリ塩化ビニリデン、フルオロポリマー、ポリエチレンイミン、またはその塩を含み;
前記プロセスが:
(a)官能基をn個担持し、中核部分、デンドリマーまたはポリマーであって、前記ポリマーが:多糖類、タンパク質、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリ(塩化ビニル)、ポリシラン、ポリシロキサン、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリ酪酸、ポリ塩化ビニリデン、フルオロポリマー、ポリエチレンイミン、またはその塩を含む第1の化合物Q’を、
少なくとも1つの式(VIa)
【化51】

の第2の化合物で処理し、式中:
L’は、L’が前記第1の化合物、Q’の官能基と反応性を示して、第2の化合物を第1の化合物とカップリングさせることを特徴とする、前記式(XII)の基の反応性前駆体であって、
Rはアリールまたはヘテロアリールであり、前記アリールまたはヘテロアリールは置換されないかまたは1つ、2つ、3つ、4つまたは5つの基によって置換され、前記基は同一であるかまたは異なりかつC1−20アルキル、C2−20アルケニル、C2−20アルキニル、C1−20ハロアルキル、C1−20フルオロアルキル、C1−20過フッ化アルキル、アリール、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、ハロ、カルボキシ、アミノ、C1−10アルキルアミノ、ジ(C1−10)アルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリールアルキルアミノ、アミド、アシル、アシルオキシ、アシルアミド、エステル、C1−10アルコキシ、アリールオキシ、ハロアルキル、チオール、C1−10アルキルチオ、アリールチオ、スルホン酸、スルホニル、スルホンアミド、トリ(C1−20アルキル)シリル、アリールジ(C1−20アルキル)シリル、ジアリール(C1−20アルキル)シリルおよびトリアリールシリルから独立的に選択され、かつ
YはN=N、OまたはRがHまたは−S(O)でありかつRが非置換または置換C1−6アルキル基または非置換または置換アリール基であることを特徴とするN−NHRであり;
これにより式(IXa)の第3の化合物を生成することであって:
【化52】

式中Q、L、R、Yおよびnは上記に定義する通りであり、YがN=Nであるとき前記の第3の化合物は前記の式(IIa)のジアゾ官能化化合物であることを含み;
−YがN−NHRであるときの場合、前記プロセスがさらに:
(b)前記第3の化合物のY基をジアゾ基に変換し、これにより前記の式(IIa)のジアゾ官能化化合物を生成することを含み;
かつ:
−YがOであるときの場合前記プロセスがさらに:
(b)Rが上記に定義する通りであることを特徴とする、HN−NHRによって第3の化合物を熱の存在下で処理し、これにより第4の式(X)の化合物を生成することであって:
【化53】

式中Q、L、R、Rおよびnが上記に定義する通りであること;および
(c)前記の第4の化合物のN−NHR基をジアゾ基に変換し、これにより前記の式(IIa)のジアゾ官能化化合物を生成することを含む前記プロセス。
【請求項63】
請求項59に記載のプロセスであって、前記官能化化合物が式(XXXb)
【化54】

のヒドラゾン化合物であることを特徴とするプロセスであり、式中:
nは3に等しいかまたはそれ以上の整数であり;
Rはアリールまたはヘテロアリールであり、前記アリールまたはヘテロアリールは置換されないかまたは1つ、2つ、3つ、4つまたは5つの基によって置換され、前記基は同一であるかまたは異なりかつC1−20アルキル、C2−20アルケニル、C2−20アルキニル、C1−20ハロアルキル、C1−20フルオロアルキル、C1−20過フッ化アルキル、アリール、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、ハロ、カルボキシ、アミノ、C1−10アルキルアミノ、ジ(C1−10)アルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリールアルキルアミノ、アミド、アシル、アシルオキシ、アシルアミド、エステル、C1−10アルコキシ、アリールオキシ、ハロアルキル、チオール、C1−10アルキルチオ、アリールチオ、スルホン酸、スルホニル、スルホンアミド、トリ(C1−20アルキル)シリル、アリールジ(C1−20アルキル)シリル、ジアリール(C1−20アルキル)シリルおよびトリアリールシリルから独立的に選択され;
同一であってもまたは異なる各Lは、式(XII)
【化55】

の基であって、式中:
がアリーレンおよびへテロアリーレンから選択される非置換または置換基であることを特徴とするAは、Rに結合する炭素原子と結合し;
は単結合またはC1−20アルキレン、C1−20過フッ化アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、mが1から20であることを特徴とする*−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)、*−Z−C1−20アルキレン、*−Z−C1−20過フッ化アルキレン、*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレンおよび*−Z−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)から選択される非置換または置換基であってmが1から20であり、ZがO、S、C(O)、S(O)、S(O)、N(R”)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、*がAのAとの結合点であり、前記C1−20アルキレンおよびC1−20過フッ化アルキレン基のそれぞれがN(R”)、O、Sまたはアリーレンによって任意に中断され、かつ各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択されることを特徴とする非置換または置換基であり;かつ
は単結合または*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレン、*−Z−C1−20アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、C1−20アルキレン、*−Z−アリーレン−O、*−Z−ヘテロアリーレン−O、*−Z−C1−20アルキレン−O、*−アリーレン−O、*−ヘテロアリーレン−O、*−C1−20アルキレン−O、C(O)、S(O)、*−OC(O)、*−N(R”)C(O)、O、S、N(R”)、*−C(O)O、*−C(O)N(R”)、*−S(O)O、C1−20アルケニレン、C1−20アルキニレン、*−Z−C1−20アルケニレンおよび*−Z−C1−20アルキニレンから選択される非置換または置換基であって、ZがO、S、N(R”)、C(O)、S(O)、S(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択され、かつ*がAのAとの接続点であるこ0とを特徴とする非置換または置換基であり;かつ
Qは中核部分、デンドリマー、またはポリマーであって、前記ポリマーが:多糖類、タンパク質、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリ(塩化ビニル)、ポリシラン、ポリシロキサン、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリ酪酸、ポリ塩化ビニリデン、フルオロポリマー、ポリエチレンイミン、またはその塩を含み;
前記プロセスが:
(a)官能基をn個担持し、中核部分、デンドリマーまたはポリマーであって、前記ポリマーが:多糖類、タンパク質、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリ(塩化ビニル)、ポリシラン、ポリシロキサン、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリ酪酸、ポリ塩化ビニリデン、フルオロポリマー、ポリエチレンイミン、またはその塩を含む第1の化合物Q’を、
少なくとも1つの式(VIb)
【化56】

の第2の化合物で処理し、式中:
L’は、L’が前記第1の化合物、Q’の官能基と反応性を示して、前記第2の化合物を前記第1の化合物とカップリングさせることを特徴とする、前記式(XII)の基の反応性前駆体であり、かつ
Rはアリールまたはヘテロアリールであり、前記アリールまたはヘテロアリールは置換されないかまたは1つ、2つ、3つ、4つまたは5つの基によって置換され、前記基は同一である0かまたは異なりかつC1−20アルキル、C2−20アルケニル、C2−20アルキニル、C1−20ハロアルキル、C1−20フルオロアルキル、C1−20過フッ化アルキル、アリール、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、ハロ、カルボキシ、アミノ、C1−10アルキルアミノ、ジ(C1−10)アルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリールアルキルアミノ、アミド、アシル、アシルオキシ、アシルアミド、エステル、C1−10アルコキシ、アリールオキシ、ハロアルキル、チオール、C1−10アルキルチオ、アリールチオ、スルホン酸、スルホニル、スルホンアミド、トリ(C1−20アルキル)シリル、アリールジ(C1−20アルキル)シリル、ジアリール(C1−20アルキル)シリルおよびトリアリールシリルから独立的に選択され;
これにより式(IXb)の第3の化合物を生成することであって:
【化57】

式中Q、L、Rおよびnは上記の定義の通りであること;および
(b)第3の化合物を熱の存在下でHN−NHで処理し、これにより前記の式(XXXb)のヒドラゾン化合物を生成することを含む前記プロセス。
【請求項64】
請求項59から63のうちいずれか1つに記載のプロセスであって:
n個の官能基を前駆体中核部分、前駆体ポリマーまたは前駆体デンドリマーと結合させることによって、前記のn個の官能基を担持する前記第1の化合物、Q’を調製するステップをさらに含む前記プロセス。
【請求項65】
請求項59から64のうちいずれか1つに記載のプロセスであって、L’が式(XI)
【化58】

の基であり、かつLは式(XII)
【化59】

の基であって、式中:
がアリーレンおよびへテロアリーレンから選択される非置換または置換基であることを特徴とするAは、Rに結合する炭素原子と結合し;
は単結合またはC1−20アルキレン、C1−20過フッ化アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、mが1から20であることを特徴とする*−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)、*−Z−C1−20アルキレン、*−Z−C1−20過フッ化アルキレン、*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレンおよび*−Z−C1−20アルキレン−(O−C1−20アルキレン−)から選択される非置換または置換基であってmが1から20であり、ZがO、S、C(O)、S(O)、S(O)、N(R”)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、*がAのAとの結合点であり、前記C1−20アルキレンおよびC1−20過フッ化アルキレン基のそれぞれがN(R”)、O、Sまたはアリーレンによって任意に中断され、かつ各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択されることを特徴とする非置換または置換基であり;
は単結合または*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレン、*−Z−C1−20アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、C1−20アルキレン、C(O)、S(O)、*−OC(O)、*−N(R”)C(O)、O、S、N(R”)、*−C(O)O、*−C(O)N(R”)、*−S(O)O、C1−20アルケニレン、C1−20アルキニレン、*−Z−C1−20アルケニレンおよび*−Z−C1−20アルキニレンから選択される非置換または置換基であって、ZがO、S、N(R”)、C(O)、S(O)、S(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択され、かつ*がAのAとの接続点であることを特徴とする非置換基または置換基であり;
かつ、式(XI)の基において:
XはH、ハロ基または脱離基であり、
が単結合、*−Z−アリーレン、*−Z−ヘテロアリーレン、*−Z−C1−20アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、C1−20アルキレンまたはS(O)であるときの場合、XはH以外でありかつAがO、S、N(R”)、−C(O)O−*、−C(O)N(R”)−*または−S(O)O−*である場合、Xはハロ基以外であることを特徴とする前記プロセス。
【請求項66】
請求項61に記載のプロセスであって、Lが単結合でありかつL’が脱離基であることを特徴とする前記プロセス。
【請求項67】
請求項59から66までのいずれか1つに記載のプロセスであって、前記第1の化合物Q’の前記n個の官能基が式−A−Xの基であり:
各Aが、同一であるかまたは異なり、かつZがO、S、N(R”)、C(O)、S(O)、S(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択され、かつ*がAのXとの接続点であることを特徴とする単結合、−Z−アリーレン−*、−Z−ヘテロアリーレン−*、−Z−C1−20アルキレン−*、アリーレン、ヘテロアリーレン、C1−20アルキレン、−Z−アリーレン−O−*、−Z−ヘテロアリーレン−O−*、−Z−C1−20アルキレン−O−*、アリーレン−O−*、ヘテロアリーレン−O−*、C1−20アルキレン−O−*、−C(O)−*、S(O)、−OC(O)−*、−N(R”)C(O)−*、O、S、N(R”)、−C(O)O−*、−C(O)N(R”)−*、−S(O)O−*、C1−20アルケニレン、C1−20アルキニレン、−Z−C1−20アルケニレン−*および−Z−C1−20アルキニレン−*から独立的に選択され;
がH、ハロ基または脱離基であり;
が単結合、アリーレン、ヘテロアリーレン、C1−20アルキレン、−Z−アリーレン−*、−Z−ヘテロアリーレン−*、−Z−C1−20アルキレン−*、またはS(O)であるときの場合、XはH以外でありかつAがO、S、N(R”)、−C(O)O−*、−C(O)N(R”)−*、−S(O)O−*、−Z−アリーレン−O−*、−Z−ヘテロアリーレン−O−*、−Z−C1−20アルキレン−O−*、アリーレン−O−*、ヘテロアリーレン−O−*またはC1−20アルキレン−O−*であるときの場合、Xはハロ基以外であり;
かつQが、それぞれがLと結合するn個の式Aのリンカー基であって、各Aが同一であるかまたは異なり、かつZがO、S、N(R”)、C(O)、S(O)、S(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択され、かつ*がAのLとの接続点であることを特徴とする単結合、−Z−アリーレン−*、−Z−ヘテロアリーレン−*、−Z−C1−20アルキレン−*、アリーレン、ヘテロアリーレン、C1−20アルキレン、−Z−アリーレン−O−*、−Z−ヘテロアリーレン−O−*、−Z−C1−20アルキレン−O−*、アリーレン−O−*、ヘテロアリーレン−O−*、C1−20アルキレン−O−*、−C(O)−*、S(O)、−OC(O)−*、−N(R”)C(O)−*、O、S、N(R”)、−C(O)O−*、−C(O)N(R”)−*、−S(O)O−*、C1−20アルケニレン、C1−20アルキニレン、−Z−C1−20アルケニレン−*および−Z−C1−20アルキニレン−*から独立的に選択されるn個の式Aのリンカー基を含むことを特徴とする前記プロセス。
【請求項68】
請求項59から67のうちいずれか1つに記載のプロセスであって、QおよびQ’がポリマーまたはデンドリマーを含み、前記ポリマーが線形ポリマー、分岐ポリマー、スターポリマー、多分岐ポリマー、ホモポリマー、コポリマーまたはブロックコポリマーを含むことを特徴とする前記プロセス。
【請求項69】
請求項59から68のうちいずれか1つに記載のプロセスであって、QおよびQ’が多糖類、タンパク質、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリ(塩化ビニル)、ポリシラン、ポリシロキサン、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリ酪酸、ポリ塩化ビニリデン、フルオロポリマー、ポリエチレンイミン、またはその塩を含むことを特徴とする前記プロセス。
【請求項70】
請求項59から61および64から68のうちいずれか1つに記載のプロセスであって、Lが単結合でありかつL’が脱離基であるときということを条件とすれば、前記のQ’のn個の官能基はn個のアリールまたはヘテロアリール環であって、Qが前記のn個のアリールまたはヘテロアリール環を含みかつ単結合である各Lが前記のQのアリールまたはヘテロアリール環と直接結合し、これにより前記のアリールまたはヘテロアリール環をRに結合する前記炭素原子と直接結合させることを特徴とする前記プロセス。
【請求項71】
請求項59から61、64から68および70のうちいずれか1つに記載のプロセスであって、Lが単結合でありかつL’が脱離基であるときということを条件とすれば、Q’はポリマーでありかつ前記のQ’のn個の官能基はn個のアリールまたはヘテロアリール環であって、Qが前記のn個のアリールまたはヘテロアリール環を含むポリマーであり、かつ単結合である各Lが前記のQのアリールまたはヘテロアリール環と直接結合し、これにより前記のアリールまたはヘテロアリール環をRに結合する前記炭素原子と直接結合させることを特徴とする前記プロセス。
【請求項72】
請求項59から61、64から68、70および71のうちいずれか1つに記載のプロセスであって、Lが単結合であり、L’が脱離基であり、Q’はポリマーでありかつ前記のQ’のn個の官能基はn個のアリールまたはヘテロアリール環であって、かつQが前記のn個のアリールまたはヘテロアリール環を含むポリマーであり、単結合である各Lが前記のQのアリールまたはヘテロアリール環と直接結合し、これにより前記のアリールまたはヘテロアリール環をRと結合する前記炭素原子と直接結合させることを特徴とする前記プロセス。
【請求項73】
請求項59から68のうちいずれか1つに記載のプロセスであって、Q’はn個のアリールまたはヘテロアリール基を担持する中核部分、ポリマーまたはデンドリマーであり、かつQはアリーレンまたはヘテロアリーレン基であるn個のリンカー部分を含む中核部分、ポリマーまたはデンドリマーであり、前記アリーレンまたはヘテロアリーレン基のそれぞれがLと結合することを特徴とする前記プロセス。
【請求項74】
請求項59から61、64から68および70から73のいずれか1つに記載のプロセスであって、Q’およびQがポリスチレン、ポリスチレンを含むコポリマー、熱可塑性エラストマー、ポリイソプレン、ポリイソプレンを含むコポリマー、SBSゴム、SISゴムまたはポリ(スチレン)−ポリ(エチレン/ブチレン)−ポリ(スチレン)(SEBS)を含むことを特徴とする前記プロセス。
【請求項75】
請求項47に記載のプロセスであって、Qが直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和C1−20炭化水素部分;アリール環;ヘテロアリール環;C5−10炭素環;C5−10複素環;または融合二、三、または四環系の各環がアリール環、ヘテロアリール環、C5−10炭素環およびC5−10複素環より独立的に選択されることを特徴とする前記融合二、三、または四環系である中核部分であって;前記炭化水素部分、アリール環、ヘテロアリール環、炭素環、複素環または融合二、三または四環系が前記のn個のリンカー基、Aによって置換され、かつ他の様式で置換されないかまたは置換され、各Aが基Lと結合し、Aが請求項67に定義するとおりであり、
かつQ’が、直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和C1−20炭化水素部分;アリール環;ヘテロアリール環;C5−10炭素環;C5−10複素環;または融合二、三、または四環系の各環がアリール環、ヘテロアリール環、C5−10炭素環およびC5−10複素環より独立的に選択されることを特徴とする前記融合二、三、または四環系であり;前記炭化水素部分、アリール環、ヘテロアリール環、炭素環、複素環または融合二、三または四環系が前記のn個の官能基、−A−Xによって置換され、かつ他の様式で置換されないかまたは置換され、AおよびXが請求項67に定義するとおりであることを特徴とする前記プロセス。
【請求項76】
請求項67から75のうちいずれか1つに記載のプロセスであって、Q’が式(XIII)の化合物でありかつQが式(XIV)の中核部分であり
【化60】

式中nは2から10の整数であり、各Aおよび各Xは同一であるかまたは異なりかつ請求項47に定義するとおりであり、かつAはアリール環、ヘテロアリール環、C5−10炭素環、C5−10複素環、または融合二、三、または四環系の各環がアリール環、ヘテロアリール環、C5−10炭素環およびC5−10複素環から独立的に選択されることを特徴とする前記融合二、三、または四環系であることを特徴とするか;
またはQ’が式(XV)の化合物でありかつQは式(XVI)の中核部分であり
【化61】

nは2から10の整数であり、式中各Aおよび各Xは同一であるかまたは異なりかつ請求項47に定義する通りであり、かつAHCは他の様式で置換されないかまたは置換される直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和C1−20炭化水素部分であることを特徴とする前記プロセス。
【請求項77】
請求項65に記載のプロセスであって:
(i)Aは式(XVII)
【化62】

の基であり、式中*はAのAとの結合点であり、かつXがハロ、ヒドロキシル、C1−10アルコキシ、C1−20アルキル、C2−20アルケニル、C2−20アルキニル、アリール、アラルキル、シアノ、アミノ、C1−10アルキルアミノ、ジ(C1−10)アルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリールアルキルアミノ、アミド、アシルアミド、C1−20ハロアルキル、エステル、アシル、アシルオキシ、アリールオキシ、ニトロ、カルボキシ、スルホン酸、スルホニル、スルホンアミド、チオール、C1−10アルキルチオまたはアリールチオであって;かつ、式(XI)の基においてXはハロであるか;
または
(ii)AがC1−20アルキレンであり;Aが単結合であり;かつ、式(XI)の基において、Xがハロ基であることを特徴とする前記プロセス。
【請求項78】
請求項77に記載のプロセスであって、前記第1の化合物Q’は中核部分、ポリマーまたはデンドリマーであり、前記中核部分、ポリマーまたはデンドリマーがn個の−OH基を担持し、かつQが酸素原子であるリンカー原子をn個含む中核部分、ポリマーまたはデンドリマーであり、前記酸素原子のそれぞれがL基と結合することを特徴とする前記プロセス。
【請求項79】
請求項78に記載のプロセスであって:
(i)前記第1の化合物Q’が多糖類であるか;または
(ii)前記第1の化合物Q’が式(XIII)の化合物でありかつQが式(XIV)の中核部分であり
【化63】

式中nが2から10までの整数であり、かつAはアリール環、ヘテロアリール環、C5−10炭素環、C5−10複素環、または融合二、三、または四環系の各環がアリール環、ヘテロアリール環、C5−10炭素環およびC5−10複素環より独立的に選択されることを特徴とする前記融合二、三または四環系である中核部分であるか;または
(iii)前記第1の化合物Q’が式(XV)の化合物でありかつQが式(XVI)の中核部分であり
【化64】

式中、nが2から10までの整数であり、AHCが他の様式で置換されないかまたは置換される直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和C1−20炭化水素部分であり;
各Aが同一であるかまたは異なり、かつO、アリーレン−O−*、ヘテロアリーレン−O−*、C1−20アルキレン−O−*、−Z−アリーレン−O−*、−Z−ヘテロアリーレン−O−*、−Z−C1−20アルキレン−O−*から独立的に選択され、ZがO、S、N(R”)、C(O)、S(O)、S(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択され、*がAのXまたはLとの結合点であり;かつ
がHであることを特徴とする前記プロセス。
【請求項80】
請求項78に記載のプロセスであって:
(i)前記第1の化合物Q’が多糖類であるか;または
(ii)前記第1の化合物Q’が式(XIII)の化合物でありかつQが式(XIV)の中核部分であるか;
【化65】

または
(iii)前記第1の化合物Q’が式(XV)の化合物でありかつQが式(XVI)の中核部分であり
【化66】

式中
Aはアリールまたはヘテロアリール環であり;
q、mおよびpは同一であるかまたは異なっておりかつ0および1から20の整数から独立的に選択され;
各Aが同一であるかまたは異なり、かつO、アリーレン−O−*、ヘテロアリーレン−O−*、C1−20アルキレン−O−*、−Z−アリーレン−O−*、−Z−ヘテロアリーレン−O−*、−Z−C1−20アルキレン−O−*から独立的に選択され、ZがO、S、N(R”)、C(O)、S(O)、S(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R”)およびN(R”)C(O)から選択され、各R”がH、C1−6アルキルおよびアリールから独立的に選択され、かつ*がAのXまたはLとの結合点であり;かつ
がHであることを特徴とする前記プロセス。
【請求項81】
請求項65に記載のプロセスであって、AがOであり、かつ、式(XI)の基において、XがHであることを特徴とする前記プロセス。
【請求項82】
請求項81に記載のプロセスであって、前記の第1の化合物Q’はn個の式(XVIII)の基を担持する中核部分、ポリマーまたはデンドリマーであり
【化67】

式中X2Lがハロ基であり、Xがハロ、ヒドロキシル、C1−10アルコキシ、C1−20アルキル、C2−20アルケニル、C2−20アルキニル、アリール、アラルキル、シアノ、アミノ、C1−10アルキルアミノ、ジ(C1−10)アルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリールアルキルアミノ、アミド、アシルアミド、C1−20ハロアルキル、エステル、アシル、アシルオキシ、アリールオキシ、ニトロ、カルボキシ、スルホン酸、スルホニル、スルホンアミド、チオール、C1−10アルキルチオまたはアリールチオであって;かつ、Qが、それぞれがL基と結合するn個のリンカー基を担持する中核部分、ポリマーまたはデンドリマーであり、前記リンカー基が式(XIX)
【化68】

のものであって、式中*はLとの結合点でありかつXは上記に定義するとおりであることを特徴とする前記プロセス。
【請求項83】
請求項82に記載のプロセスであって、中核部分、ポリマーまたはデンドリマーが少なくともn個の−OH基を担持する、前記中核部分、ポリマーまたはデンドリマーをハロゲン化シアヌル、典型的には塩化シアヌルで処理することによって前記第1の化合物Q’を生成することをさらに含む前記プロセス。
【請求項84】
請求項82に記載のプロセスであって、多糖類はまたはポリエステルが少なくともn個の−OH基を担持する、前記多糖類またはポリエステルを、ハロゲン化シアヌル、典型的には塩化シアヌルで処理することによって前記第1の化合物Q’を生成することをさらに含む前記プロセス。
【請求項85】
請求項81に記載のプロセスであって、前記の第1の化合物Q’が式(XIII)の化合物でありかつQが式(XIV)の中核部分であり
【化69】

式中nが2から10までの整数であり、かつAはアリール環、ヘテロアリール環、C5−10炭素環、C5−10複素環、または融合二、三、または四環系の各環がアリール環、ヘテロアリール環、C5−10炭素環およびC5−10複素環より独立的に選択されることを特徴とする前記融合二、三または四環系である中核部分であるか;または
前記第1の化合物Q’が式(XV)の化合物でありかつQが式(XVI)の中核部分であり
【化70】

式中、nが2から10までの整数であり、AHCが他の様式で置換されないかまたは置換される直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和C1−20炭化水素部分であり;
がC(O)であり;かつ
がハロ基であることを特徴とする前記プロセス。
【請求項86】
請求項81に記載のプロセスであって、前記の第1の化合物Q’が式(XIII)の化合物でありかつQが式(XIV)の中核部分であるか
【化71】

またはQ’が式(XV)の化合物でありかつQは式(XVI)の中核部分であり
【化72】

式中
Aはアリールまたはヘテロアリール環であり;
q、mおよびpは同一であるかまたは異なっておりかつ0および1から20の整数から独立的に選択され;
がC(O)であり;かつ
がハロ基であることを特徴とする前記プロセス。
【請求項87】
請求項59から63までのいずれか1つに記載のプロセスであって、第1の化合物、Q’のn個の官能基のうち少なくとも1個が保護され、かつ残りの1個または複数の官能基が非保護であり、前記の式(VIa)または(VIb)の第2の化合物のL’が前記の1個または複数の非保護官能基に対して反応性を示し、前記の第2の化合物を前記の第1の化合物とカップリングさせるが、前記の少なくとも1個の保護官能基に対しては反応性を示さず、前記プロセスのステップ(a)が:
(i)前記の第1の化合物、Q’wを前記の式(VIa)または(VIb)の第2の化合物で処理し、これにより前記の1個または複数の非保護基を介して前記の第2の化合物を前記の第1の化合物とカップリングさせること;
(ii)前記の少なくとも1個の保護官能基を脱保護すること;および
(iii)生成した化合物を、ステップ(i)で用いた第2の化合物と同一であるかまたは異なる請求項39、40または42に定義するところの式(VIa)の化合物、または請求項41または43に定義するところの式(VIb)の化合物で処理し、これにより前記第3の化合物を生成することを含むことを特徴とする前記プロセス。
【請求項88】
請求項87に記載のプロセスであって、前記の第1の化合物Q’が式(XXXIII)の化合物でありかつQが式(XXXIV)の中核部分である前記プロセス。
【化73】


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2012−519206(P2012−519206A)
【公表日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−552499(P2011−552499)
【出願日】平成22年3月2日(2010.3.2)
【国際出願番号】PCT/GB2010/000368
【国際公開番号】WO2010/100410
【国際公開日】平成22年9月10日(2010.9.10)
【出願人】(311012723)オックスフォード アドバンスト サーフィシズ リミテッド (1)
【Fターム(参考)】