説明

内視鏡のための固定アッセンブリ

器具チャンネルを備える内視鏡、および膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを備える固定アッセンブリを具備する内視鏡システムであって、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに収縮して、配置されることができ、実質的に延伸することなく、大腸の中に固定できるほど、十分に大きい寸法に膨張できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
2009年5月29日付け出願で、「可変形状バルーンアクセサリ(Variable Shape Balloon Accessory)」という名称の米国仮特許出願第61/213,320号、2010年2月22日付け出願で、「膨張/収縮直径比が大きい、可変剛性バルーンカテーテル(A Variable−Stiffness Balloon Catheter Having A High Inflated/Deflated Diameter Ratio)」という名称の米国仮特許出願第61/282,501号、および2010年3月9日付け出願で、「外部操作による複合バルーンカテーテル(Complex Balloon Catheter With External Manipulation)」という名称の米国仮特許出願第61/282,621号、を参照する。それらの開示を参照によって本明細書に援用し、35U.S.C.33CFR1.38(a)(4)および(5)(i)にしたがってそれらの優先権を本明細書において主張する。
【0002】
本出願人の同時係属の、2005年2月7日付け出願のPCT出願番号PCT/IL2005/000152;2005年8月8日付け出願のPCT出願番号PCT/IL2005/000849;2007年5月17日付け出願のPCT出願番号PCT/IL2007/000600;2007年7月4日付け出願のPCT出願番号PCT/IL2007/000832;2008年5月20日付け出願のPCT出願番号PCT/IL2008/000687;2009年3月23日付け出願のPCT出願番号PCT/IL2009/000322;および2009年10月1日付け出願のPCT出願番号PCT/IL2009/000940と、がさらに参照され、それらの開示内容が参照によって本明細書に援用される。
【0003】
本発明は、一般に内視鏡システムに関する。
【背景技術】
【0004】
以下の特許公報および市販されている製品は、当分野の現状を表していると考えられる。米国特許第3,837,347号;4,040,413号;4,148,307号;4,176,662号;4,195,637号;4,261,339号;4,453,545号;4,616,652号;4,676,228号;4,862,874号;4,917,088号;5,135,487号;5,259,366号;5,593,419号;6,007,482号;6,461,294号;6,585,639号;6,663,589号;および6,702,735号(特許文献11〜29);米国特許出願公開第2003/0244361号;2004/0102681号;2005/0124856号;2005/0125005号;2005/0133453号;2005/0137457号;2005/0165233号;2005/0165273号;2006/0111610号;および2006/0161044号(特許文献30〜39);日本特許出願公開第JP2003−250896号(特許文献40);および、米国ニュージャージー州のWayne、10 High Point DriveのFujinon Inc.からすべて市販される、バルーンポンプコントローラBP−20およびEPX−4400HDビデオシステムとインターフェースをとる、EC−450BI5結腸内視鏡、TS−13101オーバーチューブおよびBS−2フロントバルーンとを含むダブルバルーン内視鏡製品。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国仮特許出願第61/213,320号
【特許文献2】米国仮特許出願第61/282,501号
【特許文献3】米国仮特許出願第61/282,621号
【特許文献4】PCT出願番号PCT/IL2005/000152
【特許文献5】PCT出願番号PCT/IL2005/000849
【特許文献6】PCT出願番号PCT/IL2007/000600
【特許文献7】PCT出願番号PCT/IL2007/000832
【特許文献8】PCT出願番号PCT/IL2008/000687
【特許文献9】PCT出願番号PCT/IL2009/000322
【特許文献10】PCT出願番号PCT/IL2009/000940
【特許文献11】米国特許第3,837,347号
【特許文献12】米国特許第4,040,413号
【特許文献13】米国特許第4,148,307号
【特許文献14】米国特許第4,176,662号
【特許文献15】米国特許第4,195,637号
【特許文献16】米国特許第4,261,339号
【特許文献17】米国特許第4,453,545号
【特許文献18】米国特許第4,616,652号
【特許文献19】米国特許第4,676,228号
【特許文献20】米国特許第4,862,874号
【特許文献21】米国特許第4,917,088号
【特許文献22】米国特許第5,135,487号
【特許文献23】米国特許第5,259,366号
【特許文献24】米国特許第5,593,419号
【特許文献25】米国特許第6,007,482号
【特許文献26】米国特許第6,461,294号
【特許文献27】米国特許第6,585,639号
【特許文献28】米国特許第6,663,589号
【特許文献29】米国特許第6,702,735号
【特許文献30】米国特許出願公開第2003/0244361号
【特許文献31】米国特許出願公開第2004/0102681号
【特許文献32】米国特許出願公開第2005/0124856号
【特許文献33】米国特許出願公開第2005/0125005号
【特許文献34】米国特許出願公開第2005/0133453号
【特許文献35】米国特許出願公開第2005/0137457号
【特許文献36】米国特許出願公開第2005/0165233号
【特許文献37】米国特許出願公開第2005/0165273号
【特許文献38】米国特許出願公開第2006/0111610号
【特許文献39】米国特許出願公開第2006/0161044号
【特許文献40】日本特許出願公開第2003−250896号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、内視鏡などの細長い部品を備える、手術のための改良固定アッセンブリを提供することを目的にする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従って、本発明の好ましい実施形態による内視鏡システムは、器具チャンネルを備える内視鏡を具備し、および膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを備える固定アッセンブリを具備し、該膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに収縮して、配置されることができ、および、実質的に延伸することなく、大腸の中に固定できるほど、十分に大きい寸法に膨張できる。
【0008】
本発明の好ましい実施形態によれば器具チャンネルは、5.5mmを超えない内径を有する。好ましくは、器具チャンネルは、4.5mmを超えない内径を有する。さらに好ましくは、器具チャンネルは、3.2mmを超えない内径を有する。さらに、または、あるいは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも70mmに膨張できる。好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも60mmに膨張できる。さらに好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも50mmに膨張できる。
【0009】
さらに、または、あるいは、大腸の中に固定するために、十分に大きい寸法は、器具チャンネルの内径よりも、少なくとも13倍大きい直径である。さらに、または、あるいは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、大腸内の適切な位置に配置することが可能である。好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、大腸内で、そのいずれの方向にも配置可能であるので、大腸内で固定するために、十分大きな全体寸法を実現することができる。さらに好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、該大腸内で固定するために、操作されて折り重なる方向に配置可能である。好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、ポリウレタンから形成される、少なくとも1つの膨張/収縮可能なバルーンを備える。
【0010】
好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、少なくとも1つのバルーンを備え、収縮する場合には、収縮したバルーン軸に沿った第1の方向に配置でき、および、該収縮したバルーン軸に対して傾いた、膨張したバルーン軸に沿った、第2の非対称形状方向に配置可能になる。
【0011】
さらに、または、あるいは、固定アッセンブリは、カテーテルおよび操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータをさらに備え、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、収縮する場合には、収縮したバルーン軸に対する第1の方向であって、通常、該カテーテルに対して平行方向に延在する軸に、該マニピュレータによって配置可能であり、および、膨張する場合には、第1の方向とは異なる第2の方向に膨張するので、実質的に延伸することなく、大腸の中に固定できるほど、十分に大きい寸法に膨張して配置されることができる、少なくとも1つのバルーンを備える。好ましくは、第2の方向は、折り重ねられる方向である。さらに好ましくは、少なくとも1つのバルーンは、単一のバルーンを備える。または、少なくとも1つのバルーンは、少なくとも1つの柔軟性のある要素によって結合される、複数のバルーンを備える。
【0012】
好ましくは、固定アッセンブリは、カテーテルを横断する柔軟性のある細長い要素、および、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリ、並びに、カテーテルの遠位部分で、柔軟性のある細長い要素の遠位部分と関連し、および、カテーテルの近位部分で、バルーン・アッセンブリ・マニピュレータと関連する少なくとも1つのマニピュレーション要素を備える。好ましくは、少なくとも1つのマニピュレーション要素は、第2の方向にある膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリが、連続した方向になることに適した、複数のマニピュレーション要素を備える。さらに好ましくは、少なくとも1つの柔軟性のある細長い要素および少なくとも1つのマニピュレーション要素は、細長いワイヤを備える。さらに、または、あるいは、少なくとも1つのバルーンは、その近位端部で、最近位首部分を備え、および膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、少なくとも1つのバルーンの遠位で、先端要素を備え、ここで少なくとも1つのバルーンが第2の方向に配置される場合には、先端要素は最近位首部分の近位方向に位置する。
【0013】
さらに、または、あるいは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、カテーテルおよび少なくとも1つのバルーンを備え、ここで固定アッセンブリは、操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータをも備え、該操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータで、少なくとも1つのバルーンの巻き上げ、および広げることを選択することができ、ここで、少なくとも1つのバルーンは器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに巻き上げられることができ、および、該バルーンは広げられて、大腸の中で固定できるほど十分に大きな断面サイズに膨張するので、実質的に延伸することなく、大腸の中に固定できるほど、十分に大きい寸法に膨張して配置されることができる。好ましくは、固定アッセンブリは、カテーテル、および、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを操作して、剛性を選択できるように操作可能な、操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータをも備える。
【0014】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、器具チャンネルを備える内視鏡とともに使用するために、固定アッセンブリは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを備え、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに収縮して、配置されることができ、実質的に延伸することなく、大腸の中に固定できるほど、十分に大きい寸法に膨張して配置可能である。
【0015】
本発明の好ましい実施形態によれば、器具チャンネルは、5.5mmを超えない内径を有する。好ましくは、器具チャンネルは、3.2mmを超えない内径を有する。さらに好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも70mmに膨張できる。または、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも60mmに膨張できる。さらにまたは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも50mmに膨張できる。さらに、または、あるいは、大腸の中に固定するために、十分に大きい寸法は、器具チャンネルの内径よりも、少なくとも13倍大きい直径である。
【0016】
好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、大腸内の適切な位置に配置することが可能である。さらに好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、大腸内で、そのいずれの方向にも配置可能であるので、大腸内で固定するために、十分大きな全体寸法を実現することができる。好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、該大腸内で固定するために、操作されて折り重なる方向に配置可能である。さらに好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、ポリウレタンから形成される、少なくとも1つの膨張/収縮可能なバルーンを備える。
【0017】
さらに、または、あるいは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、収縮した場合には、収縮したバルーン軸に沿った第1の方向に配置可能であり、および、膨張することによって、収縮したバルーン軸に対して傾いた、膨張したバルーン軸に沿った、第2の非対称形状方向に配置可能になる、少なくとも1つのバルーンを備える。好ましくは、固定アッセンブリは、カテーテルおよび操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータをも備え、並びに膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、収縮する場合には、収縮したバルーン軸に対する第1の方向であって、通常、該カテーテルに対して平行方向に延在する軸に、該マニピュレータによって配置可能であり、および、膨張する場合には、第1の方向とは異なる第2の方向に膨張するので、実質的に延伸することなく、大腸の中に固定できるほど、十分に大きい寸法に膨張して配置されることができる、少なくとも1つのバルーンを備える。好ましくは、第2の方向は、折り重ねられる方向である。さらに好ましくは、少なくとも1つのバルーンは、単一のバルーンを備える。または、少なくとも1つのバルーンは、少なくとも1つの柔軟性のある要素によって結合される、複数のバルーンを備える。
【0018】
好ましくは、固定アッセンブリは、カテーテルを横断する柔軟性のある細長い要素、および、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリ、並びに、カテーテルの遠位部分で、柔軟性のある細長い要素の遠位部分と関連し、および、カテーテルの近位部分で、バルーン・アッセンブリ・マニピュレータと関連する少なくとも1つのマニピュレーション要素を備える。好ましくは、少なくとも1つのマニピュレーション要素は、第2の方向にある膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリが、連続した方向になることに適した、複数のマニピュレーション要素を備える。さらに好ましくは、少なくとも1つの柔軟性のある細長い要素および少なくとも1つのマニピュレーション要素は、細長いワイヤを備える。さらに、または、あるいは、少なくとも1つのバルーンは、その近位端部で、最近位首部分を備え、および膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、少なくとも1つのバルーンの遠位で、先端要素を備え、および、ここで少なくとも1つのバルーンが第2の方向に配置される場合には、先端要素は最近位首部分の近位方向に位置する。
【0019】
好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、カテーテルおよび少なくとも1つのバルーンおよびを備え、ここで固定アッセンブリは、操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータをも備え、該操作者は制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータで、少なくとも1つのバルーンの巻き上げ、および広げることを選択することができ、ここで、少なくとも1つのバルーンは器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに巻き上げられることができ、および、該バルーンは広げられて、大腸の中で固定できるほど十分に大きな断面サイズに膨張するので、実質的に延伸することなく、大腸の中に固定できるほど、十分に大きい寸法に膨張して配置されることができる。さらに好ましくは、固定アッセンブリは、カテーテル、および、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを操作して、剛性を選択できるように操作可能な、操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータをも備える。
【0020】
さらに、本発明のさらに別の好ましい実施形態による内視鏡システムは、内径を有する器具チャンネルを備える内視鏡を具備し、並びに、カテーテルおよび少なくとも1つのバルーンを備える膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを備える固定アッセンブリを具備し、該固定アッセンブリは、操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータを備え、該操作者は制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータで、少なくとも1つのバルーンの巻き上げ、および広げることを選択することができ、ここで、少なくとも1つのバルーンは器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに巻き上げられることができ、および、該バルーンは、患者の身体部分中の部位に固定されるように、膨張して、広げることができる。
【0021】
本発明の好ましい実施形態によれば、巻き上げられていない少なくとも1つのバルーンは、実質的に延伸することなく膨張でき、患者の身体部分内の部位に固定できるのに十分大きな寸法を有し、器具チャンネルの内径よりも、少なくとも13倍大きい直径を有する。好ましくは、器具チャンネルは、5.5mmを超えない内径を有する。さらに、または、あるいは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも50mmに膨張できる。さらに、または、あるいは、操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを操作して、剛性を選択することができる。
【0022】
好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、巻き上げられていない場合には膨張した状態であり、器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに、巻き上げられて収縮できる。さらに、または、あるいは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、大腸内で、そのいずれの方向にも配置可能であるので、大腸内で固定するために、十分大きな全体寸法を実現することができる。好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、該大腸内で固定するために、操作されて折り重なる方向に配置可能である。さらに好ましくは、少なくとも1つのバルーンを収縮する場合には、収縮したバルーン軸に沿った第1の方向に配置可能になり、および、膨張することによって、収縮したバルーン軸に対して傾いた、膨張したバルーン軸に沿った、第2の非対称形状方向に配置可能になる。
【0023】
本発明のさらに別の好ましい実施形態では、内径を有する器具チャンネルを備える内視鏡を具備する、内視鏡システムと共に使用するために、固定アッセンブリは、カテーテルおよび少なくとも1つのバルーン、並びに操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータを備える、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを具備し、該操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータで、少なくとも1つのバルーンの巻き上げ、および広げることを選択することができ、ここで、少なくとも1つのバルーンは器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに巻き上げられることができ、および、該バルーンは、患者の身体部分中の部位に固定されるように、膨張して、広げることができる。
【0024】
本発明の好ましい実施形態によれば、少なくとも1つのバルーンは、広げられる場合は、実質的に延伸することなく膨張でき、患者の身体部分内の部位に固定できるのに十分大きな寸法を有し、器具チャンネルの内径よりも、少なくとも13倍大きい直径を有する。好ましくは、器具チャンネルは、5.5mmを超えない内径を有する。さらに好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも50mmに膨張できる。さらに、または、あるいは、操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを操作して、剛性を選択するように操作可能である。さらに、または、あるいは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、巻き上げられていない場合には膨張した状態であり、器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに、巻き上げられて収縮できる。
【0025】
好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、大腸内で、そのいずれの方向にも配置可能であるので、大腸内で固定するために、十分大きな全体寸法を実現することができる。好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、該大腸内で固定するために、操作されて折り重なる方向に配置可能である。さらに、または、あるいは、少なくとも1つのバルーンを収縮する場合には、収縮したバルーン軸に沿った第1の方向に配置可能になり、および、膨張することによって、収縮したバルーン軸に対して傾いた、膨張したバルーン軸に沿った、第2の非対称形状方向に配置可能になる。
【0026】
本発明のさらに別の好ましい実施形態によれば、内視鏡システムは、内径を有する器具チャンネルを備える内視鏡、および、少なくとも1つのバルーンを備える、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを具備する固定アッセンブリを具備し、該固定アッセンブリは、カテーテルおよび操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータ、並びに、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは少なくとも1つのバルーンを具備し、収縮する場合には、収縮したバルーン軸に対する第1の方向であって、通常、該カテーテルに対して平行方向に延在する軸に、該マニピュレータによって配置可能であり、および、膨張する場合には、第1の方向とは異なる第2の方向に配置可能であるので、実質的に延伸することなく膨張でき配置可能であり、患者の身体部分内の部位に固定することに、十分大きな寸法を有する。
【0027】
本発明の好ましい実施形態によれば、第2の方向は、折り重ねられる方向である。好ましくは、少なくとも1つのバルーンは、単一のバルーンを備える。または、少なくとも1つのバルーンは、少なくとも1つの柔軟性のある要素によって結合される、複数のバルーンを備える。さらに、または、あるいは、少なくとも1つのバルーンは操作可能であり、実質的に延伸することなく膨張でき、患者の身体部分内の部位に固定できるのに十分大きな寸法を有し、器具チャンネルの内径よりも、少なくとも13倍大きい直径を有する。好ましくは、器具チャンネルは、5.5mmを超えない内径を有する。さらに好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも60mmに膨張できる。
【0028】
好ましくは、固定アッセンブリは、カテーテルを横断する柔軟性のある細長い要素、および、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリ、並びに、カテーテルの遠位部分で、柔軟性のある細長い要素の遠位部分と関連し、および、カテーテルの近位部分で、バルーン・アッセンブリ・マニピュレータと関連する少なくとも1つのマニピュレーション要素を備える。
【0029】
さらに、または、あるいは、該操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータで、少なくとも1つのバルーンの巻き上げ、および広げることを選択することができ、ここで、少なくとも1つのバルーンは器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに巻き上げられることができ、および、該バルーンは、患者の身体部分中の部位に固定されるように、膨張して、広げることができる。好ましくは、操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを操作して、剛性を選択するように操作可能である。
【0030】
さらに、本発明のさらに別の好ましい実施形態では、内径を有する器具チャンネルを備える内視鏡を具備する、内視鏡システムと共に使用するために、固定アッセンブリは、カテーテルおよび操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータを備える膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリ、を具備し、該膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは少なくとも1つのバルーンを備え、収縮する場合には、収縮したバルーン軸に対する第1の方向であって、通常、該カテーテルに対して平行方向に延在する軸に、該マニピュレータによって配置可能であり、および、膨張する場合には、第1の方向とは異なる第2の方向に配置可能であるので、実質的に延伸することなく膨張でき配置可能であり、患者の身体部分内の部位に固定できるのに十分大きな寸法を有する。
【0031】
本発明の好ましい実施形態によれば、第2の方向は、折り重ねられる方向である。好ましくは、少なくとも1つのバルーンは、単一のバルーンを備える。または、少なくとも1つのバルーンは、少なくとも1つの柔軟性のある要素によって結合される、複数のバルーンを備える。さらに、または、あるいは、少なくとも1つのバルーンは操作可能であり、実質的に延伸することなく膨張でき、患者の身体部分内の部位に固定できるのに十分大きな寸法を有し、器具チャンネルの内径よりも、少なくとも13倍大きい直径を有する。好ましくは、器具チャンネルは、5.5mmを超えない内径を有する。さらに好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも60mmに膨張できる。
【0032】
好ましくは、固定アッセンブリは、カテーテルを横断する柔軟性のある細長い要素、および、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリ、並びに、カテーテルの遠位部分で、柔軟性のある細長い要素の遠位部分と関連し、および、カテーテルの近位部分で、バルーン・アッセンブリ・マニピュレータと関連する少なくとも1つのマニピュレーション要素を備える。
【0033】
さらに、または、あるいは、該操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータで、少なくとも1つのバルーンの巻き上げ、および広げることを選択することができ、ここで、少なくとも1つのバルーンは器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに巻き上げられることができ、および、該バルーンは、患者の身体部分中の部位に固定されるように、膨張して、広げることができる。好ましくは、操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを操作して、剛性を選択するように操作可能である。
【0034】
さらに、本発明のさらに別の好ましい実施形態による内視鏡システムは、内径を有する器具チャンネルを備える内視鏡を具備し、並びに、カテーテルおよび少なくとも1つのバルーンを備える膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを備える固定アッセンブリを具備し、収縮する場合には、収縮したバルーン軸に沿った第1の方向に配置可能になり、および、膨張することによって、収縮したバルーン軸に対して傾いた、膨張したバルーン軸に沿った、第2の非対称形状方向に配置可能になる。
【0035】
本発明の好ましい実施形態によれば、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに、収縮できる。好ましくは、器具チャンネルは、5mmを超えない内径を有する。好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも60mmに膨張できる。さらに好ましくは、少なくとも1つのバルーンは、実質的に延伸することなく膨張でき、患者の身体部分内の部位に固定できるのに十分大きな寸法を有し、器具チャンネルの内径よりも、少なくとも13倍大きい直径を有する。
【0036】
さらに、本発明のさらに別の好ましい実施形態では、内径を有する器具チャンネルを備える内視鏡を具備する、内視鏡システムと共に使用するために、固定アッセンブリは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを備え、該膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、カテーテルおよび少なくとも1つのバルーンを備え、収縮する場合には、収縮したバルーン軸に沿った第1の方向に配置可能になり、および、膨張することによって、収縮したバルーン軸に対して傾いた、膨張したバルーン軸に沿った、第2の非対称形状方向に配置可能になる。
【0037】
本発明の好ましい実施形態によれば、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに、収縮できる。好ましくは、器具チャンネルは、5mmを超えない内径を有する。さらに、または、あるいは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも60mmに膨張できる。好ましくは、少なくとも1つのバルーンは、実質的に延伸することなく膨張でき、患者の身体部分内の部位に固定できるのに十分大きな寸法を有し、器具チャンネルの内径よりも、少なくとも13倍大きい直径を有する。
【0038】
本発明の別の好ましい実施形態によれば患者の身体内の所望の部位に、固定アッセンブリを固定する方法であって、該方法は、内径を有する器具チャンネルを備える内視鏡を、患者の身体を挿入する工程と、および膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを備える固定アッセンブリを、器具チャンネルの中を通過させて、患者の身体の中に挿入する工程とを含み、該挿入する工程は、器具チャンネルの中を、固定アッセンブリを通過させる前に、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを、器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに収縮される工程と、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリが、器具チャンネルの中を通過後に、実質的にバルーンアッセンブリを伸張させることなく、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを、器具チャンネルの内径よりも、少なくとも13倍大きい寸法に膨張させて、配置させる工程とを含む。
【0039】
本発明の好ましい実施形態によれば、患者の身体内の所望の部位に、固定アッセンブリを固定する方法は、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを膨張させる前に、患者の身体の外側にある、操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータを利用して、患者の身体内にある、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを操作する工程を含む。好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを操作する工程は、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを重ね降りする工程を含む。さらに、または、あるいは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを操作する工程は、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを広げる工程を含む。
【0040】
好ましくは、該方法は、固定アッセンブリを挿入後に、患者の身体の中の、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを収縮させる工程と、患者の身体から、器具チャンネルの中を通して、固定アッセンブリを除去する工程と、を含む。さらに、または、あるいは、該方法は、患者の身体の外側にある、操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータを利用して、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを巻き上げる工程を含む。
【0041】
好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを備える固定アッセンブリを、器具チャンネルの中を通過させて、患者の身体の中に挿入する工程は、固定アッセンブリを患者の大腸へ挿入する工程を含む。
【0042】
本発明は、以下の詳細な説明を図面と併せて参照することにより、よりよく理解され認識されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の好ましい実施形態によって動作し、構成される内視鏡システムの簡略化された複数の段階のモザイク図である。
【図2】本発明の好ましい実施形態による内視鏡と関連する、固定アッセンブリの簡略化された部分図、部分断面図である。
【図3A】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図2の固定アッセンブリの動作を示す、簡略化された図説である。
【図3B】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図2の固定アッセンブリの動作を示す、簡略化された図説である。
【図3C】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図2の固定アッセンブリの動作を示す、簡略化された図説である。
【図3D】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図2の固定アッセンブリの動作を示す、簡略化された図説である。
【図3E】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図2の固定アッセンブリの動作を示す、簡略化された図説である。
【図3F】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図2の固定アッセンブリの動作を示す、簡略化された図説である。
【図3G】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図2の固定アッセンブリの動作を示す、簡略化された図説である。
【図3H】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図2の固定アッセンブリの動作を示す、簡略化された図説である。
【図3I】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図2の固定アッセンブリの動作を示す、簡略化された図説である。
【図3J】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図2の固定アッセンブリの動作を示す、簡略化された図説である。
【図3K】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図2の固定アッセンブリの動作を示す、簡略化された図説である。
【図3L】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図2の固定アッセンブリの動作を示す、簡略化された図説である。
【図3M】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図2の固定アッセンブリの動作を示す、簡略化された図説である。
【図3N】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図2の固定アッセンブリの動作を示す、簡略化された図説である。
【図3O】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図2の固定アッセンブリの動作を示す、簡略化された図説である。
【図4】本発明の別の好ましい実施形態による内視鏡に関連する、固定アッセンブリの簡略化された部分図、部分断面図である。
【図5A】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図4の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図5B】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図4の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図5C】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図4の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図5D】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図4の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図5E】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図4の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図5F】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図4の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図5G】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図4の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図5H】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図4の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図5I】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図4の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図5J】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図4の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図5K】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図4の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図5L】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図4の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図5M】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図4の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図5N】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図4の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図5O】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図4の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図6】本発明のさらに別の好ましい実施形態による内視鏡に関連する、固定アッセンブリの簡略化された部分図、部分断面図である。
【図7A】図6の実施形態による内視鏡に関連する、固定アッセンブリを選択可能に巻き上げ、および硬化する動作の簡略化された図説である。
【図7B】図6の実施形態による内視鏡に関連する、固定アッセンブリを選択可能に巻き上げ、および硬化する動作の簡略化された図説である。
【図7C】図6の実施形態による内視鏡に関連する、固定アッセンブリを選択可能に巻き上げ、および硬化する動作の簡略化された図説である。
【図8A】本発明の好ましい実施形態による図1の内視鏡システムおよび図6および図7A〜図7Cの固定アッセンブリの簡略化された図説である。
【図8B】本発明の好ましい実施形態による図1の内視鏡システムおよび図6および図7A〜図7Cの固定アッセンブリの簡略化された図説である。
【図8C】本発明の好ましい実施形態による図1の内視鏡システムおよび図6および図7A〜図7Cの固定アッセンブリの簡略化された図説である。
【図8D】本発明の好ましい実施形態による図1の内視鏡システムおよび図6および図7A〜図7Cの固定アッセンブリの簡略化された図説である。
【図8E】本発明の好ましい実施形態による図1の内視鏡システムおよび図6および図7A〜図7Cの固定アッセンブリの簡略化された図説である。
【図8F】本発明の好ましい実施形態による図1の内視鏡システムおよび図6および図7A〜図7Cの固定アッセンブリの簡略化された図説である。
【図8G】本発明の好ましい実施形態による図1の内視鏡システムおよび図6および図7A〜図7Cの固定アッセンブリの簡略化された図説である。
【図8H】本発明の好ましい実施形態による図1の内視鏡システムおよび図6および図7A〜図7Cの固定アッセンブリの簡略化された図説である。
【図8I】本発明の好ましい実施形態による図1の内視鏡システムおよび図6および図7A〜図7Cの固定アッセンブリの簡略化された図説である。
【図8J】本発明の好ましい実施形態による図1の内視鏡システムおよび図6および図7A〜図7Cの固定アッセンブリの簡略化された図説である。
【図8K】本発明の好ましい実施形態による図1の内視鏡システムおよび図6および図7A〜図7Cの固定アッセンブリの簡略化された図説である。
【図8L】本発明の好ましい実施形態による図1の内視鏡システムおよび図6および図7A〜図7Cの固定アッセンブリの簡略化された図説である。
【図9】本発明の好ましい実施形態による内視鏡に関連する、固定アッセンブの、簡略化された部分図、部分断面図である。
【図10A】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図9の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図10B】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図9の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図10C】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図9の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図10D】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図9の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図10E】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図9の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図10F】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図9の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図10G】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図9の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図10H】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図9の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図10I】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図9の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図10J】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図9の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【図10K】本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図9の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
用語「内視鏡」および「内視鏡検査」は、全体に亘って慣例的な意味よりやや広い意味で使用され、たとえば、小腸、大腸のような体腔、体内流路などの中で動作する装置および方法を指している。これらの用語は、通常は、目視検査を指すが、本明細書中で使用される場合には、これらの用語は目視検査を利用する用途に限定されることがなく、必ずしも目視検査を必要としない装置、システムおよび方法も指している。
【0045】
「遠位」という用語は、操作者から最も遠い、内視鏡、付属装置、またはツールの遠方端部、または、このような遠方端部に面する方向を指す。
【0046】
「近位」という用語は、内視鏡、付属装置、またはツールの、操作者に最も近く、通常目的の器官または身体部分の外側にある端部部分、または、該端部部分に面する方向を指す。
【0047】
次に、本発明の好ましい一実施形態に従って構築され動作する内視鏡システム100を示す、図1を参照する。内視鏡システム100は、好ましくは、EPK−1000ビデオプロセッサおよびSONY LMD−2140MD医療グレードフラットパネルLCDモニタを含めたコンソールなどの、コンソール102を備える。それらは全て、Pentax Europe GmbH社(104 Julius−Vosseler St.,22527 Hamburg,Germany)から市販されている。システム100は、好ましくは、VSB−3430Kビデオ小腸鏡またはEC−3470LKビデオ大腸鏡などの、従来の柔軟性のある内視鏡104を備える。それらは、Pentax Europe GmbH(104 Julius−Vosseler St.,22527 Hamburg、Germany)から市販されている。
【0048】
本発明の好ましい実施形態によれば、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリ108を備えるカテーテルを具備する固定アッセンブリ106は、通常、図1に示される内視鏡104と操作可能に関連している。固定アッセンブリ106および膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリ108は、さまざまな構成を有してもよく、好ましい例は、以下の本明細書に記載されている。図1に示される膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリ108の構成は、さまざまな構成の一例である。
【0049】
膨張/収縮制御アッセンブリ110は、好ましくは、イスラエルラーナナにあるSmart Medical Systems Ltd.から市販されているモデルNAVIAID ASUであり、好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリ108と操作可能に関連し、および、好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリ108の操作中に、操作者に使用される。
【0050】
図1に図示されるように、本発明に特有の特徴は、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリ108が、図1に示されるように、内視鏡104などの、従来の内視鏡の器具チャンネル112を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに収縮して、大腸の中に配置でき、および、一般に図1のBに図示されるように、実質的に延伸することなく、大腸の中に固定できるほど、十分に大きい寸法に膨張できることである。好ましくは、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、器具チャンネル112を通過して、固定する前と後の両方で、収縮可能である。膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリ108の配置によって、大腸内の適切な位置にバルーンアッセンブリ108を設置し、および、大腸の中でバルーンアッセンブリを任意の方向にできるので、大腸内で固定するために、十分大きな全体寸法を実現することができる。たとえば、図1〜図5Oの実施形態では、バルーンアッセンブリは、固定するために折り重なった方向になる一方で、図6〜図10Kの実施形態では、これとは異なる場合を示す。
【0051】
本発明の好ましい実施形態では、バルーンアッセンブリ108は、断面直径2.5mmから3.8mmの間に収縮でき、それは対応する大きさの、内径3.0mmから4.5mmの器具チャンネルを通過でき、および、実質的に延伸することなく、断面直径55mmから90mmの間に膨張して配置でき、一般に30mmから60mmの間であるが、75mmまでの内径を有する部位で大腸に固定することができる。
【0052】
本発明の別の実施形態では、バルーンアッセンブリ108は、断面直径4.0mmから5.3mmの間に収縮でき、それは対応する大きさの、内径4.5mmから6.0mmの器具チャンネルを通過でき、および、実質的に延伸することなく、断面直径65mmから110mmの間に膨張して配置でき、一般に30mmから70mmの間であるが、85mmまでの内径を有する部位で大腸に固定することができる。
【0053】
本発明の好ましい実施形態によれば、膨張して大腸の中で固定される場合の、バルーンアッセンブリ108の固定断面寸法は、収縮して内視鏡104の器具チャンネル112の中を通って挿入される場合の、バルーンアッセンブリ108の断面直径よりも、一般に、13倍から17倍大きい。
【0054】
当然のことながら、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリ108は、適切で周知のナイロンまたはポリウレタンなどの、実質的に伸張しない材料から形成されてもよい。
【0055】
本発明の好ましい実施形態による内視鏡と関連する、固定アッセンブリの簡略化された部分図、部分断面図である、図2を参照する。
【0056】
図2に見られるように、固定アッセンブリ106は、好ましくは、膨張/収縮制御アッセンブリ110と操作可能に係合することに適した、コネクタ120を備える(図1)。多重管チューブ122は、好ましくは、コネクタ120に固定して取り付けられ、および、膨張/収縮のための少なくとも1つの内腔124を備え、それを介して細長いワイヤ125などの柔軟性のある細長い要素が延在し、および、少なくとも1つの内腔126は、マニピュレーションワイア128などの細長いマニピュレーション要素に適切である。細長いワイヤ125が、コネクタ120に取り付けられ、多重管チューブ122に固定される。
【0057】
細長いワイヤ125は、好ましくは、ニチノールまたはステンレス鋼などの、柔軟性のある金属で形成される。マニピュレーションワイア128は、好ましくは、ナイロンなどの非常に柔軟性のある、非伸縮性の材料で形成される。または、マニピュレーションワイア128は、ニチノールなどの適切な金属で形成されてもよい。
【0058】
多重管チューブ122の外径は、好ましくは約2.0mm〜3.5mmである。内腔124の内径は、好ましくは約1.0mm〜1.8mmである。内腔126の内径は、好ましくは約0.5mm〜0.8mmである。細長いワイヤ125の直径は、好ましくは約0.3mm〜0.9mmである。マニピュレーションワイア128の直径は、好ましくは約0.1mm〜0.3mmである。
【0059】
多重管チューブ122は、従来の内視鏡の器具チャンネル112(図1)の中を通すことに適しており、一般に全長は、2mから3mの間である。内腔126は、マニピュレーションワイア128を通過させる、開口部130および開口部132を備える。開口部130は、好ましくは、コネクタ120からわずかに遠位に位置し、および、開口部132は、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリ134からわずかに近位に位置する。
【0060】
バルーンアッセンブリ134の構成は、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリ108の構成(図1)と類似し、および、第1のバルーン136および第2のバルーン138、並びに先端要素139を備える。第1のバルーン136は、好ましくは、近位首部分140および遠位首部分142並びに中央部分144を備える、実質的に非伸縮性のナイロンまたはポリウレタンから形成される、スリーブを具備し、それは、膨張する場合には長さが約40mm〜80mm、および直径が35mm〜45mmである。図2に見られるように、第1のバルーン136の近位首部分140は、バルーンアッセンブリ134の最近位首部分である。
【0061】
第1のバルーン136の近位首部分140は、多重管チューブ122の前方端部への、接着または超音波溶接によって、密閉して装着される。第1のバルーン136の遠位首部分142は、中間チューブ146の近位端部への、接着または超音波溶接によって、密閉して装着される。中間チューブ146は、通常、柔軟性のあるチューブであり、好ましくは、40mmから90mmの間の長さであり、外径は約2.0mm〜3.5mmであり、および中央内腔148の対応する内径は約1.0mm〜2.5mmであり、それを介して細長いワイヤ125が延在し、細長いワイヤ125は、接着または機械アタッチメント149によって、中間チューブ146に固定される。
【0062】
第2のバルーン138は、好ましくは、近位首部分150および遠位首部分152並びに中央部分154を備える、実質的に非伸縮性のナイロンまたはポリウレタンから形成される、スリーブを具備し、それは、膨張する場合には長さが約40mm〜80mmであり、直径が35mm〜45mmになる。
【0063】
第2のバルーン138の近位首部分150は、中間チューブ146の前方端部に、接着または超音波溶接によって、密閉して装着される。第2のバルーン138の遠位首部分152は、先端要素139の近位端部に、接着または超音波溶接によって、密閉して装着される。先端要素139は、通常柔軟性のある遠位対向円錐要素であり、好ましくは、長さが5mmから40mmであり、および最大外径は約1.0mm〜3.5mmである。
【0064】
細長いワイヤ125の前方端部162は、好ましくは、その近位端部で接着によって、先端要素139に固定される。
【0065】
マニピュレーションワイア128の前方端部164は、好ましくは遠位首部分152、または先端要素139に固定され、好ましくはその近位端部に隣接する表面の外側で、接着または超音波溶接によって固定される。
【0066】
本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図2の固定アッセンブリの動作を示す、簡略化された図説である、図3A、図3B、図3C、図3D、図3E、図3F、図3G、図3H、図3I、図3J、図3K、図3L、図3M、図3Nおよび図3Oを参照する。
【0067】
図3Aに見られるように、患者に連結される操作可能な部位へ、従来の内視鏡104を挿入することで、従来の大腸内視鏡検査手順が開始される。本発明の固定アッセンブリ106は、必要とされるまで、密封された包みの中に留まる。
【0068】
図3Bは、大腸内視鏡検査の途中の医療上の困難さを示し、操作者が、大腸の屈曲部、一般に脾湾曲部をうまく通過させて前進させることができないことを示す。
【0069】
本発明によれば、医療上の困難に直面する操作者は、図3Cに示すように、本発明の固定アッセンブリ106を取り出し、コネクタ120を膨張/収縮制御アッセンブリ110に接続する。好ましくは、膨張/収縮制御アッセンブリ110は、バルーンアッセンブリ134を収縮するように操作され、固定アッセンブリ106の一部を構成する。
【0070】
図3Dに見られるように、次に、操作者は、収縮した状態のバルーンアッセンブリ134を備える固定アッセンブリを、先端要素139を先にして、内視鏡104の器具チャンネル112を介してねじ込む。上述のように、本発明に特有の特徴は、固定アッセンブリ106が、器具チャンネル112の中を通ることができることである。
【0071】
図3Eは、固定アッセンブリ106が、内視鏡104の前方端部で、器具チャンネル112から部分的に現れたところを示す。
【0072】
図3Fに見られるように、操作者は、腸の屈曲部の前方に位置するまで、バルーンアッセンブリ134を進め、好ましくは、内視鏡104の器具チャンネル112の前方の多重管チューブ122を押すことで進める。
【0073】
その後、順次に図説する図3G、図3Hおよび図3Iに見られるように、操作者はマニピュレーションワイア128を引っ張るので、マニピュレーションワイアが引っ張られて、バルーンアッセンブリ134はそれ自体の上に折り重なり、好ましくは中間チューブ146が屈曲し、第1のバルーン136および第2のバルーン138は、通常、大腸の中でお互いに平行になる。
【0074】
操作者は、好ましくは次に、膨張/収縮制御アッセンブリ110を使用して、内腔124および内腔148の中を通過した、第1のバルーン136および第2のバルーン138を膨張させる。通常は大腸の中で隣り合う方向にある、第1のバルーン136および第2のバルーン138の膨張の組み合わせによって、図3Jに見られるように、大腸の中に固定アッセンブリ106が固定されるので、固定アッセンブリは、内視鏡104を案内する機能を有することができる。
【0075】
図3Jに見られるように、次に固定アッセンブリ106を固定する場合には、操作者が多重管チューブ122を引っ張るので、図3Kに見られるように、固定アッセンブリ106が引っ張られる。
【0076】
図3Lに見られるように、内視鏡は、次に、以前は困難であった、大腸の屈曲部を通過して、固定アッセンブリ106の多重管チューブ122を超えて、膨張したバルーンアッセンブリ134の近位に隣接する部位に前進する。
【0077】
図3Mに見られるように、次に、内腔124および内腔148を介して、膨張/収縮制御アッセンブリ110を使用し、バルーンアッセンブリ134を収縮させてもよい。
【0078】
図3Nに見られるように、好ましくは、操作者がマニピュレーションワイア128を緩め、および/または、遠位に押し出すことによって、バルーンアッセンブリ134は、次に湾曲していない方向に戻ることができる。
【0079】
さらに、困難が存在した、さらなる屈曲部を通過して、内視鏡を前進させることが望まれ、図3F〜図3Nを参照した本明細書に記載の手順は、このような屈曲部で繰り返されてもよい。
【0080】
一旦、大腸内視鏡検査手順で、固定アッセンブリをさらに使用する必要が無くなれば、収縮したバルーンアッセンブリ134を備える固定アッセンブリ106は、図3Oに見られるように、内視鏡104の器具チャンネル112を介して、操作者によって引き戻されてもよく、および、内視鏡104から取り外されて廃棄されてもよい。本発明に特有の特徴は、次の使用のために、固定アッセンブリを器具チャンネル112を介して引き戻すことができることである。
【0081】
本発明の好ましい実施形態による内視鏡に関連する、固定アッセンブリ206の簡略化された部分図、部分断面図である、図4を参照する。
【0082】
図4に見られるように、固定アッセンブリ206は、好ましくは、膨張/収縮制御アッセンブリ110と操作可能に係合することに適した、コネクタ220を備えるカテーテルを具備する(図1)。単一の管チューブ222は、好ましくは、コネクタ220に固定して取り付けられ、および、膨張/収縮のための単一の内腔224を備え、それを介して、細長いワイヤ225、並びに第1のマニピュレーションワイア226および第2のマニピュレーションワイア228などの、柔軟性のある細長い要素を延在させる。細長いワイヤ225が、コネクタ220に取り付けられ、単一の管チューブ222に固定される。
【0083】
コネクタ220は、米国ニューヨーク州、150−Q Executive Drive、EdgewoodのQOSINA Medical Inc.から市販されている、2 Female LuersおよびMale Slip、部品番号80056コネクタなどの、従来のY−コネクタであってもよく、その中でシーリングプラグ229が形成され、それを介してマニピュレーションワイア226および228が、摺動可能および密封された状態で延在する。シーリングプラグ229は、シリコン接着剤を、図示されるY−コネクタに注入することによって実現されてもよいし、またはその他の適切な構成であってもよい。
【0084】
細長いワイヤ225は、好ましくは、ニチノールまたはステンレス鋼などの、柔軟性のある金属で形成される。マニピュレーションワイア226および228のそれぞれは、好ましくは、ナイロンなどの非常に柔軟性のある、非伸縮性の材料で形成される。または、マニピュレーションワイア226および228は、ニチノールなどの適切な金属で形成されてもよい。
【0085】
単一管チューブ222の外径は、好ましくは約1.5mm〜3.5mmである。内腔224の内径は、好ましくは約1.0mm〜3mmである。細長いワイヤ225の直径は、好ましくは約0.3mm〜0.9mmである。マニピュレーションワイア226および228のそれぞれの直径は、好ましくは約0.1mm〜0.3mmである。
【0086】
単一管チューブ222は、従来の内視鏡の器具チャンネル112の中を通過させることに適切であり、一般に全長は、2mから3mの間である。
【0087】
単一のバルーン234および先端要素235を備える、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリ230が提供される。バルーン234は、好ましくは、近位首部分240および遠位首部分242並びに中央部分244を備える、実質的に非伸縮性のナイロンまたはポリウレタンから形成される、スリーブを具備し、それが膨張する場合には長さが、約85mm〜180mmであり、および直径が35mm〜45mmであり、それぞれは図4の参照番号246および248で示される。好ましくは、バルーン234の、近位首部分240と遠位首部分242との間の長さ246は、その直径248の少なくとも2倍である。
【0088】
バルーン234の近位首部分240は、単一の管チューブ222の前方端部241に、接着または超音波溶接によって、密閉して装着される。バルーン234の遠位首部分242は、先端要素235の近位端部に、接着または超音波溶接によって、密閉して装着される。先端要素235は、通常柔軟性のある遠位対向円錐要素であり、好ましくは、長さが5mmから40mmであり、および最大外径は約1.0mm〜3.5mmである。
【0089】
細長いワイヤ225の前方端部262は、好ましくは先端要素235の近位端部で接着によって、先端要素235に固定される。細長いワイヤ225も、接着または他のアタッチメント263によって、単一の管チューブ222の前方端部241に固定される。
【0090】
マニピュレーションワイア226の前方端部264は、接着、レーザ溶接または超音波溶接によって、先端要素235に固定され、または、図示されるように、先端要素235のかなり近位の細長いワイヤ225に固定される。
【0091】
マニピュレーションワイア228の前方端部266は、接着、レーザ溶接または超音波溶接によって、マニピュレーションワイア226の前方端部の接合部の近位で、細長いワイヤ225に固定される。好ましくはマニピュレーションワイア226の接合部と、マニピュレーションワイア228の接合部との間の距離は、バルーン234の長さ246の約15%から20%に等しい。
【0092】
当然のことながら、代わりに、細長いマニピュレーション要素の他の適切な構成が、マニピュレーションワイア226およびマニピュレーションワイア228に使用されてもよい。
【0093】
本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図4の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である、図5A、図5B、図5C、図5D、図5E、図5F、図5G、図5H、図5I、図5J、図5K、図5L、図5M、図5Nおよび図5Oを参照する。
【0094】
図5Aに見られるように、患者に連結される操作可能な部位へ、従来の内視鏡104(図1)を挿入することで、従来の大腸内視鏡検査手順が開始される。本発明の固定アッセンブリ206は、必要とされるまで、密封された包みの中に留まる。
【0095】
図5Bは、大腸内視鏡検査の途中の医療上の困難さを示し、操作者が、大腸の屈曲部、一般に脾湾曲部をうまく通過させて前進させることができないことを示す。
【0096】
本発明によれば、図5Cに示すように、医療上の困難に直面する操作者は、本発明の固定アッセンブリ206を取り出し、コネクタ220を膨張/収縮制御アッセンブリ110に接続する。好ましくは、膨張/収縮制御アッセンブリ110は、バルーンアッセンブリ230を収縮するように操作される。
【0097】
図5Dに見られるように、次に、操作者は、収縮した状態のバルーンアッセンブリ230を備える固定アッセンブリを、先端要素235を先にして、内視鏡104の器具チャンネル112を介してねじ込む。上述のように、本発明に特有の特徴は、固定アッセンブリが器具チャンネル112の中を移動することができることである。
【0098】
図5Eは、固定アッセンブリ206が、内視鏡104の前方端部で、器具チャンネル112から部分的に現れたところを示す。
【0099】
図5Fに見られるように、操作者は、腸の屈曲部の前方で、第1の、収縮方向に位置するまで、バルーンアッセンブリ230を進め、好ましくは内視鏡104の器具チャンネル112を通過した、前方の単一の管チューブ222を押すことで進める。
【0100】
その後、順次に図説する図5Gおよび図5Hに見られるように、操作者はマニピュレーションワイア226を引っ張るので、マニピュレーションワイア226が引っ張られて、バルーンアッセンブリ230は、大腸の中でそれ自体の上に折り重なる。
【0101】
その後、操作者はマニピュレーションワイア228を引っ張るので、マニピュレーションワイア228が引っ張られて、図5Iに見られるように、バルーンアッセンブリ230の先端要素235が、単一の管チューブ222の前方端部241の前方に位置する。
【0102】
マニピュレーションワイア226およびマニピュレーションワイア228を引っ張る工程を逐次実施することによって、図5G〜図5Iに図示されるように、バルーンアッセンブリ230は、大腸の中で、第2の、折り重なった方向で配置される。当然のことながら、代わりに、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリ320の配列方向を、上述の第2の方向にするために、複数の細長いマニピュレーション要素の他の適切な構成が、マニピュレーションワイア226およびマニピュレーションワイア228に使用されてもよい。
【0103】
操作者は、好ましくは、次に膨張/収縮制御アッセンブリ110を使用して、内腔224を通過したバルーン110を膨張させる。大腸の中で、それ自体の上で折り重なるバルーン234の膨張によって、図5Jに見られるように、大腸の中で固定アッセンブリ206を固定するので、固定アッセンブリは、内視鏡104を案内する機能を有することができる。
【0104】
図5Jに見られるように、固定アッセンブリ206を固定後に、操作者は、単一の管チューブ222を引っ張り、従って図5Kに見られるように、固定アッセンブリ206が引っ張られる。
【0105】
図5Lに見られるように、内視鏡104は、次に、以前は困難であった、大腸の屈曲部を通過して、固定アッセンブリ206の単一の管チューブ222を超えて、膨張したバルーンアッセンブリ230の近位に隣接する部位に前進する。
【0106】
図5Mに見られるように、次に、内腔224を介して、膨張/収縮制御アッセンブリ110を使用し、バルーンアッセンブリ230を収縮させてもよい。
【0107】
図5Nに見られるように、好ましくは、操作者がマニピュレーションワイア226およびマニピュレーションワイア228を緩めて、および/または、遠位に押し出すことによって、バルーンアッセンブリ230は、次に、湾曲していない方向に戻ることができる。
【0108】
さらに、困難が存在した、さらなる屈曲部を通過して、内視鏡を前進させることが望ましく、図5F〜図5Nを参照した本明細書に記載の手順は、このような屈曲部で繰り返されてもよい。
【0109】
一旦、大腸内視鏡検査手順で、固定アッセンブリをさらに使用する必要が無くなれば、図5Oに見られるように、収縮したバルーンアッセンブリ230を備える固定アッセンブリ206は、内視鏡104の器具チャンネル112の中を通って、操作者によって引き戻されてもよく、および、内視鏡104から取り外されて廃棄されてもよい。本発明に特有の特徴は、次の使用のために、固定アッセンブリを、器具チャンネル112を介して引き戻すことができることである。
【0110】
本発明の好ましい実施形態による内視鏡に関連する、固定アッセンブリ306の簡略化された部分図、部分断面図である、図6を参照する。
【0111】
図6に見られるように、固定アッセンブリ306は、好ましくは、膨張/収縮制御アッセンブリ110と操作可能に係合することに適したコネクタ320を備える(図1)。単一の管チューブ322は、好ましくは、その近位端部で、コネクタ320に固定して取り付けられ、および、膨張/収縮のための内腔324を備える。
【0112】
チューブ322は、好ましくは、その前方端部で、縦軸328に沿って延在する細長いハウジング326に、固定して取り付けられる。チューブ322の前方端部は、穴329の中にしっかりと収容され、穴330の遠位で終端する軸328に沿って延在し、穴329よりもわずかに狭く、および、内腔324と連通する。
【0113】
穴330は、軸328に沿って、穴332まで前方に延在し、穴332は、穴330の遠位に、軸328に沿って延在し、穴330よりも直径が大きい。穴332は、軸328に沿って、穴334まで、前方に延在し、穴334は、軸328に沿って穴332の遠位に延在し、穴332よりも直径が大きい。ハウジング326には細長いスロット336が形成され、細長いスロット336は、穴334の近位部分に沿って延在し、穴334と連通する。
【0114】
細長いスロット336の遠位であって、軸328に沿った円筒壁部分338の前の空間には、一対の対向する面である指アクセス窓340および344があり、指アクセス窓の両方は穴334の遠位部分と連通する。穴334は、軸328に沿って、穴354まで前方に延在し、穴354は軸328に沿って穴334の遠位に延在し、穴334よりも直径が小さい。
【0115】
穴354は、穴354よりも狭い穴356の遠位で終端し、穴356は軸328に沿って前方に延在し、穴356よりもわずかに広い穴358の遠位で終端する。
【0116】
単一の管チューブ362の近位端部360は、穴358の中に固定して取り付けられる。単一の管チューブ362は、一般に長さが2m〜3mであり、穴356の内部とつながる内腔364を備える。
【0117】
膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリ370は、バルーン372と先端要素374を備える。バルーン372は、好ましくは、近位首部分376および遠位首部分378並びに中央部分379を備え、実質的に非伸縮性のナイロンまたはポリウレタンから形成される、スリーブを具備し、中央部分379は、軸328の周りでの首部分376と首部分378との相対的な回転に対応して、選択的に巻き上げられる。バルーン372が広げられて膨張すると、長さが約60mm〜110mmになり、直径が55mm〜70mmになる。バルーン372が、完全にしっかりと巻き上げられると、好ましくは最大直径が2.5mm〜4mmになる。
【0118】
バルーン372の近位首部分376は、単一の管チューブ362の前方端部に、接着または超音波溶接によって、密閉して装着される。バルーン372の遠位首部分378は、先端要素374の近位端部に、接着または超音波溶接によって、密閉して装着される。
【0119】
選択可能で、簡単に監視可能なバルーン372の巻き上げは、好ましくは、指で動作する巻き上げアッセンブリ380によって実施される。巻き上げアッセンブリ380は、好ましくは、軸328の周りで回転可能に配置される、指で回転可能な細長い要素382を備える。
【0120】
指で回転可能な細長い要素382は、好ましくは、刻み付き表面386を有する、指と係合可能な円筒部分384を好ましくは備える。円筒部分384は、穴334の遠位部分の中に位置し、並びに、好ましくは、穴354に中に位置し、およびリングシール390によって、その中で回転するように回転可能、かつ密閉して設けられる遠位円筒部分388と一体に形成される。
【0121】
穴334の近位部分の中に一部が位置し、および、332の中に一部が位置する、円筒部分392は、円筒部分384と一体に形成され、およびそこから近位に延在する。穴334の近位部分に存在する円筒部分392のその部分は、好ましくは、ウォームギヤを規定する円筒表面393と共に形成される。円筒部分392は、リングシール394によって、穴332の中で回転できるように回転可能、かつ密封して取り付けられる。
【0122】
軸方向穴395は、軸328に沿って、指で回転可能な細長い要素382の全長に渡って延在し、内腔324および内腔364とつながる。
【0123】
細長いワイヤ396は、軸方向穴395、内腔364およびバルーン372を介して前方に延在する。細長いワイヤ396の近位端部は、指で回転可能な細長い要素382に、穴395の近位端部で、接着または機械アタッチメント397によって固定され、および細長いワイヤ396の前方端部は、細長いワイヤ396の近位凹部398で先端要素374に固定される。
【0124】
細長いワイヤ396は、好ましくは、ニチノールまたはステンレス鋼などの、柔軟性があり、トルクに強い金属から形成される。当然のことながら、指で回転可能な細長い要素382の回転によって、先端要素374、および、バルーン372の前方端部が軸328の周りで対応して回転するので、所望するようにバルーン372を巻き上げ、または広げることができる。
【0125】
単一管チューブ362の外径は、好ましくは約2.0mm〜3.5mmである。内腔364の内径は、好ましくは約1.0mm〜2.5mmである。細長いワイヤ396の外径は、好ましくは約0.5mm〜1.5mmである。
【0126】
バルーン372の巻き上げ程度、および同時に起こるバルーンアッセンブリ370の剛性は、好ましくは、視覚的に認識できる識別子399で監視され、識別子399は、ウォームギヤ表面上のナット400に取り付けられ、並びに、指で回転可能な細長い要素382の回転、およびバルーン372の巻き上げ/広げることに対応して、スロット336に沿って近位または遠位に移動する。
【0127】
図7A、図7Bおよび図7Cを参照すると、それらは、図6の実施形態による内視鏡に関連する、固定アッセンブリを、選択可能に巻き上げ、および硬化する動作の簡略化された図説である。
【0128】
図7Aは、完全に広げた状態のバルーン372を示す。操作者はこれを容易に監視することができ、識別子399がスロット336の最も遠位の位置にあることが、視覚的に認識できる。この状態では、バルーンアッセンブリ370は、最小剛性である。
【0129】
図7Bは、部分的に巻き上げられた状態のバルーン372を示す。操作者はこれを容易に監視することができ、識別子399がスロット336の中間位置にあることが、視覚的に認識できる。この状態では、バルーンアッセンブリ370は、中間剛性である。
【0130】
図7Cは、完全に巻き上げられた状態のバルーン372を示す。操作者はこれを容易に監視することができ、識別子399がスロット336の最も近位の位置にあることが、視覚的に認識できる。この状態では、バルーンアッセンブリ370は、最大剛性である。
【0131】
当然のことながら、バルーン372を巻き上げることによって、細長いワイヤ396の周囲のバルーン372をしっかりと包み、凝縮し、および押圧するので、バルーンアッセンブリ370は固くなる。
【0132】
本発明の好ましい実施形態による、図6および図7A〜図7Cの固定アッセンブリ、および内視鏡システムの動作の簡略化された図説である、図8A、図8B、図8C、図8D、図8E、図8F、図8G、図8H、図8I、図8J、図8Kおよび図8Lを参照する。
【0133】
図8Aに見られるように、患者に連結される操作可能な部位へ、従来の内視鏡104を挿入することで、従来の大腸内視鏡検査手順が開始される。本発明の固定アッセンブリ306は、必要とされるまで、密封された包みの中に留まる。
【0134】
図8Bは、大腸内視鏡検査の途中の医療上の困難さを示し、操作者は、大腸の屈曲部、一般に脾湾曲部をうまく通過させて前進させることができないことを示す。
【0135】
本発明によれば、医療上の困難に直面する操作者は、図8Cに示すように、本発明の固定アッセンブリ306を取り出し、コネクタ320を膨張/収縮制御アッセンブリ110に接続する。好ましくは、膨張/収縮制御アッセンブリ110は、バルーンアッセンブリ370を収縮するように操作されるが、バルーンアッセンブリ370が完全に広げた状態(図7A)では、固定アッセンブリ306の一部を構成する。
【0136】
図8Dに見られるように、次に、操作者はバルーンアッセンブリ370を完全に巻き上げ(図7C)、および、収縮した状態の、完全に巻き上げられたバルーンアッセンブリ370を備える固定アッセンブリを、先端要素374を先にして、内視鏡104の器具チャンネル112を介してねじ込む。上述のように、本発明に特有の特徴は、収縮した状態で完全に巻き上げられた固定アッセンブリが、器具チャンネル112の中を通ることができることである。
【0137】
図8Eは、固定アッセンブリ306が、内視鏡104の前方端部で、器具チャンネル112から部分的に現れたところを示す。
【0138】
図8Fに見られるように、操作者は、腸の屈曲部の前方に位置するまで、バルーンアッセンブリ370を進め、好ましくは内視鏡104の器具チャンネル112を通過した、前方の単一の管チューブ362を押すことで進める。
【0139】
その後、順次に図説する図7C、図7Bおよび図7Aを参照すると、操作者は、バルーンアッセンブリ370を広げて、図8Gに見られるように、完全に広げた状態にする。
【0140】
操作者は、好ましくは次に、内腔324および内腔364(図6)を介して、膨張/収縮制御アッセンブリ110を使用して、バルーン372を収縮させてもよい。図8Hに見られるように、広げて、引き続き大腸の中でバルーン372を膨張させて、大腸の中で固定アッセンブリ306を固定するので、固定アッセンブリは、内視鏡104を案内する機能を有することができる。
【0141】
図8Hに見られるように、固定アッセンブリ306を固定後に、操作者は、単一の管チューブ362を引っ張り、従って図8Iに見られるように、固定アッセンブリ306が引っ張られる。
【0142】
図8Jに見られるように、次に内視鏡が、以前は困難であった、大腸の屈曲部を通過して、固定アッセンブリ306の単一の管チューブ362を超えて、膨張したバルーンアッセンブリ370の近位に隣接する部位に前進する。
【0143】
図8Kに見られるように、次に、内腔324および内腔364を介して(図6)、膨張/収縮制御アッセンブリ110を使用し、バルーンアッセンブリ370を収縮させてもよい。
【0144】
バルーンアッセンブリ370は、次に、部分的または完全に巻き上げられた状態に戻ることができる。さらに、困難が存在した、さらなる屈曲部を通過して、内視鏡を前進させることが望まれ、図8F〜図8Kを参照した本明細書に記載の手順は、該屈曲部で繰り返されてもよい。
【0145】
当然のことながら、図7A〜図7Cに示すように、バルーンアッセンブリ370の選択可能な巻き上げによって、操作者は、特定の患者の組織に対応させて、バルーンアッセンブリ370の剛性を選択的に変化させることができるので、大腸の中で困難が存在する屈曲部を超えて、バルーンアッセンブリ370を前進させることが容易になる。
【0146】
一旦、大腸内視鏡検査手順で、固定アッセンブリをさらに使用する必要が無くなれば、完全に巻き上げられた状態の、収縮したバルーンアッセンブリ370を備える固定アッセンブリ306(図7C)は、図8Lに見られるように、内視鏡104の器具チャンネル112を介して、操作者によって引き戻されてもよく、および、内視鏡104から取り外されて廃棄されてもよい。本発明に特有の特徴は、次の使用のために、固定アッセンブリ306を、器具チャンネル112を介して引き戻すことができることである。
【0147】
本発明の好ましい実施形態による内視鏡に関連する、固定アッセンブリ406の簡略化された部分図、部分断面図である、図9を参照する。
【0148】
図9に見られるように、固定アッセンブリ406は、好ましくは、膨張/収縮制御アッセンブリ110と操作可能に係合することに適したコネクタ420を備える(図1)。単一の管チューブ422は、好ましくは、コネクタ420に固定して取り付けられ、および、膨張/収縮のための単一の内腔424を備え、それを介して細長いワイヤ425が延在する。細長いワイヤ425が、コネクタ420に取り付けられ、単一の管チューブ422に固定される。
【0149】
細長いワイヤ425は、好ましくは、ニチノールまたはステンレス鋼などの、柔軟性のある金属で形成される。
【0150】
単一管チューブ422の外径は、好ましくは約2.0mm〜3.5mmである。内腔424の内径は、好ましくは約1.0mm〜3mmである。細長いワイヤ425の直径は、好ましくは約0.3mm〜0.9mmである。単一管チューブ422は、従来の内視鏡の器具チャンネル112の中を通すことに適しており、一般に全長は、2mから3mの間である。
【0151】
好ましくは、単一のバルーン434および先端要素435を備える、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリ430が提供される。バルーン434は、好ましくは、実質的に非伸縮性のナイロンまたはポリウレタンから形成され、それぞれが近位首部分440および遠位首部分442並びに中央部分444を備える回転しない対称形状の膨張/収縮可能な要素を備え、膨張する場合には長さが約85mm〜180mmになり、および、バルーンが収縮した状態で、近位首部分440および遠位首部分442と接続される、軸446に対して垂直である面445で、最大直径が55mm〜75mmになる。
【0152】
好ましくは、中央部分444は、上側中央部分452によって分離される、上側近位対向部分448と上側遠位対向部分450を含む上側表面を備える。本発明に特有の特徴は、上側近位対向部分448と上側遠位対向部分450の両方が、膨張する場合には、図9に見られるように、先細りになるということである。さらに本発明に特有の特徴は、上側遠位対向部分450の傾きが、上側近位対向部分450の傾きと反対で、異なり、上側近位対向部分450の傾きよりも大きいということである。
【0153】
好ましくは、中央部分444は、さらには、下側中央部分458によって分離される、下側近位対向部分454と下側遠位対向部分456を含む下側表面を備える。本発明に特有の特徴は、下側近位対向部分454と下側遠位対向部分456の両方が、膨張する場合には、図9に見られるように、先細りになるということである。さらに本発明に特有の特徴は、下側近位対向部分454の傾きが、下側遠位対向部分456の傾きと反対で、異なり、下側遠位対向部分456の傾きよりも大きいということである。
【0154】
本発明の好ましい実施形態によれば、上側遠位対向部分450および下側近位対向部分454の傾きは、膨張する場合には、45度よりも大きく、および一層好ましくは60度よりも大きく、および上側近位対向部分448および下側遠位対向部分456の傾きは、膨張する場合には、60度よりも小さくおよび一層好ましくは45度よりも小さい。
【0155】
当然のことながら、バルーン434が膨張する場合には、細長いワイヤ425が湾曲するので、通常、図9に示すように中央部分452と中央部分458は、面445でお互いに長手方向に対向するように配置され、したがって、膨張したバルーン434を、実質的に伸張させることなく、大腸の中で固定できるのに、十分大きな寸法にすることができる。図9に見られるように、膨張したバルーン434は、膨張によって、膨張したバルーン434の近位首部分440と遠位首部分442に接続する、軸に沿った非対称形状になり、バルーン434の首部分440と首部分442とを接続する、収縮する場合の軸446に対して傾く。
【0156】
さらに当然のことながら、バルーン434が収縮した状態では、上側部分448は、下側部分454および下側部分458と対向し、通常長手方向で並び、および下側部分456は、上側部分450と上側部分452と対向し、通常長手方向で並ぶので、収縮した状態のバルーン434の断面直径は小さくなり、従来の内視鏡の器具チャンネル112の中を通して、バルーン434を横断させることができる。
【0157】
図9を参照した、本明細書に記載の、回転しない対称形状の構成に代えて、回転しない対称形状の膨張/収縮可能な要素は、複数のバルーンを利用して実現されてもよく、1つまたは複数のバルーンは回転しない対称形状、または、さらにそれに代えて、いずれも回転しない対称形状であってもよい。
【0158】
バルーン434の近位首部分440は、単一の管チューブ422の前方端部460に、接着または超音波溶接によって、密閉して装着される。バルーン434の遠位首部分442は、先端要素435の近位端部に、接着または超音波溶接によって、密閉して装着される。先端要素435は、通常は、柔軟性のある遠位対向円錐要素であり、好ましくは、長さが5mmから40mmであり、および最大外径は約1.0mm〜3.5mmである。
【0159】
細長いワイヤ425の前方端部462は、好ましくは、その近位端部で接着によって、先端要素435に固定される。細長いワイヤ425は、単一の管チューブ422の前方端部460に、接着または他のアタッチメント463によって、固定される。
【0160】
本発明の好ましい実施形態による、図1の内視鏡システムおよび図9の固定アッセンブリの動作の、簡略化された図説である、図10A、図10B、図10C、図10D、図10E、図10F、図10G、図10H、図10I、図10Jおよび図10Kを参照する。
【0161】
図10Aに見られるように、患者に連結される操作可能な部位へ、従来の内視鏡104を挿入することで、従来の大腸内視鏡検査手順が開始される。本発明の固定アッセンブリ406は、必要とされるまで、密封された包みの中に留まる。
【0162】
図10Bは、大腸内視鏡検査の途中の医療上の困難さを示し、操作者が、大腸の屈曲部、一般に脾湾曲部をうまく通過させて前進させることができないことを示す。
【0163】
本発明によれば、図10Cに示すように、医療上の困難に直面する操作者は、本発明の固定アッセンブリ406を取り出し、コネクタ420を膨張/収縮制御アッセンブリ110に接続する。好ましくは、膨張/収縮制御アッセンブリ110は、バルーンアッセンブリ430を収縮するように操作される。
【0164】
図10Dに見られるように、次に、操作者は、収縮した状態のバルーンアッセンブリ430を備える固定アッセンブリを、先端要素435を先にして、内視鏡104の器具チャンネル112を介してねじ込む。上述のように、本発明に特有の特徴は、固定アッセンブリが器具チャンネル112の中を移動することができることである。
【0165】
図10Eは、固定アッセンブリ406が、内視鏡104の前方端部で、器具チャンネル112から部分的に現れたところを示す。
【0166】
図10Fに見られるように、操作者は、腸の屈曲部の前方に位置するまで、バルーンアッセンブリ430を進め、好ましくは内視鏡104の器具チャンネル112を通過した、前方の単一の管チューブ422を押すことで進める。
【0167】
その後、操作者は、好ましくは、次に膨張/収縮制御アッセンブリ110を使用して、内腔424を通過したバルーン110を膨張させる。バルーン434の膨張によって、大腸の中のバルーン434が傾き、図10Gに見られるように、バルーンの圧力係合によって、大腸のバルーン434を、通常面445で(図9)腸の内壁に固定する。上述のように、面445は、通常、面445で大腸の縦軸に対して平行である軸446に対して、垂直である。
【0168】
図10Gに見られるように、固定アッセンブリ406の固定の後に操作者は、単一の管チューブ422を引っ張り、従って図10Hに見られるように、固定アッセンブリ406が引っ張られる。
【0169】
図10Iに見られるように、内視鏡104は、次に、以前は困難であった、大腸の屈曲部を通過して、固定アッセンブリ406の単一の管チューブ422を超えて、膨張したバルーンアッセンブリ430の近位に隣接する部位に前進する。
【0170】
図10Jに見られるように、次に、内腔424を介して、膨張/収縮制御アッセンブリ110使用し、バルーンアッセンブリ430を収縮させてもよい。
【0171】
さらに、困難が存在した、さらなる屈曲部を通過して、内視鏡を前進させることが望ましく、図10F〜図10Jを参照する本明細書に記載の手順は、このような屈曲部で繰り返されてもよい。
【0172】
一旦、大腸内視鏡検査手順で、固定アッセンブリをさらに使用する必要が無くなれば、収縮したバルーンアッセンブリ430を備える固定アッセンブリ406は、図10Kに見られるように、内視鏡104の器具チャンネル112を介して、操作者によって引き戻されてもよく、および、内視鏡104から取り外されて廃棄されてもよい。本発明に特有の特徴は、次の使用のために、固定アッセンブリを器具チャンネル112を介して引き戻すことができることである。
【0173】
本発明は、上記で特に図示および説明された内容に限定されないことを、当業者は理解するであろう。むしろ、本発明の範囲は、上記で説明した様々な特徴の組み合わせおよびサブコンビネーションの両方、ならびに、本明細書を読むことにより当業者が考えつく、従来技術にはない変形例および修正例を包含する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
器具チャンネルを備える内視鏡と、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを備える固定アッセンブリと、を具備する内視鏡システムであって、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、前記器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに収縮可能であり、および、実質的に延伸することなく、前記大腸の中に固定できるほど、十分に大きい寸法に膨張して配置できる、内視鏡システム。
【請求項2】
請求項1記載の内視鏡システムにおいて、
前記器具チャンネルは、5.5mmを超えない内径を有する、内視鏡システム。
【請求項3】
請求項1記載の内視鏡システムにおいて、
前記器具チャンネルは、4.5mmを超えない内径を有する、内視鏡システム。
【請求項4】
請求項1記載の内視鏡システムにおいて、
前記器具チャンネルは、3.2mmを超えない内径を有する、内視鏡システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも70mmに膨張できる、内視鏡システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも60mmに膨張できる、内視鏡システム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも50mmに膨張できる、内視鏡システム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記大腸内で、固定できるほど十分に大きい前記寸法の直径は、前記器具チャンネルの内径よりも少なくとも13倍大きい、内視鏡システム。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、前記大腸内の適切な位置に配置することが可能である、内視鏡システム。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、前記大腸内で、そのいずれの方向にも配置可能であるので、前記大腸内で固定するために、十分大きな全体寸法を実現することができる、内視鏡システム。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、前記大腸内で固定するために、操作されて折り重なる方向に配置可能である、内視鏡システム。
【請求項12】
請求項1乃至11のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、ポリウレタンから形成される少なくとも1つの膨張/収縮可能なバルーンを備える、内視鏡システム。
【請求項13】
請求項1乃至12のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、少なくとも1つのバルーンを備え、収縮する場合には、収縮したバルーン軸に沿った第1の方向に配置可能になり、および、膨張することによって、前記収縮したバルーン軸に対して傾き、膨張したバルーン軸に沿った、第2の非対称形状方向に配置可能になる、内視鏡システム。
【請求項14】
請求項1乃至13のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記固定アッセンブリは、カテーテルおよび操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータをも備え、および、前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、少なくとも1つのバルーンを備え、収縮する場合には、収縮したバルーン軸に対する第1の方向であって、通常、前記カテーテルに対して平行方向に延在する軸に、前記マニピュレータによって配置可能であり、および、膨張する場合には、前記第1の方向とは異なる第2の方向に膨張するので、実質的に延伸することなく、前記大腸の中に固定できるほど、十分に大きい寸法に膨張して配置されることができる、内視鏡システム。
【請求項15】
請求項14記載の内視鏡システムにおいて、
前記第2の方向は、折り重ねられる方向である、内視鏡システム。
【請求項16】
請求項14または請求項15記載の内視鏡システムにおいて、
前記少なくとも1つのバルーンは、単一のバルーンを備える、内視鏡システム。
【請求項17】
請求項14または請求項15記載の内視鏡システムにおいて、
前記少なくとも1つのバルーンは、少なくとも1つの柔軟性のある要素によって結合される、複数のバルーンを備える、内視鏡システム。
【請求項18】
請求項14乃至17のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記固定アッセンブリは、前記カテーテルを横断する柔軟性のある細長い要素、および、前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリ、並びに、少なくとも1つのマニピュレーション要素を備え、前記少なくとも1つのマニピュレーション要素は、前記カテーテルの遠位部分で、前記柔軟性のある細長い要素の遠位部分と関連し、および、前記カテーテルの近位部分で、前記バルーン・アッセンブリ・マニピュレータと関連する、内視鏡システム。
【請求項19】
請求項18記載の内視鏡システムにおいて、
前記少なくとも1つのマニピュレーション要素は、前記第2の方向で、前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリが連続する方向になることに適した、複数のマニピュレーション要素を備える、内視鏡システム。
【請求項20】
請求項18または請求項19記載の内視鏡システムにおいて、
少なくとも1つの前記柔軟性のある細長い要素、および、前記少なくとも1つのマニピュレーション要素は、細長いワイヤを備える、内視鏡システム。
【請求項21】
請求項14乃至20のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記少なくとも1つのバルーンは、その近位端部で、最近位首部分を備え、および前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、前記少なくとも1つのバルーンの遠位で、先端要素を備え、
前記少なくとも1つのバルーンが、前記第2の方向に配置される場合には、前記先端要素は、前記最近位首部分の近位に配置される、内視鏡システム。
【請求項22】
請求項1乃至21のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、カテーテルおよび少なくとも1つのバルーンを備え、前記固定アッセンブリは、操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータをも備え、前記操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータは、前記少なくとも1つのバルーンを、選択的に巻き上げ、および広げることができるので、前記少なくとも1つのバルーンは、前記器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに巻き上げられることができ、および、前記バルーンは広げられ、膨張し、大腸中で固定できるほど、十分に大きい断面サイズになるので、実質的に延伸することなく、大腸の中に固定できるほど、十分に大きい寸法に膨張して配置されることができる、内視鏡システム。
【請求項23】
請求項1乃至22のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記固定アッセンブリは、カテーテル、および、前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを操作して、剛性を選択できるように操作可能な、操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータを備える、内視鏡システム。
【請求項24】
器具チャンネルを備える内視鏡とともに使用するために、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを備える固定アッセンブリであって、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、前記器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに収縮可能であり、および、実質的に延伸することなく、前記大腸の中に固定できるほど、十分に大きい寸法に膨張し、配置できる、固定アッセンブリ。
【請求項25】
請求項24記載の固定アッセンブリにおいて、
前記器具チャンネルは、5.5mmを超えない内径を有する、固定アッセンブリ。
【請求項26】
請求項24記載の固定アッセンブリにおいて、
前記器具チャンネルは、4.5mmを超えない内径を有する、固定アッセンブリ。
【請求項27】
請求項24記載の固定アッセンブリにおいて、
前記器具チャンネルは、3.2mmを超えない内径を有する、固定アッセンブリ。
【請求項28】
請求項24乃至27のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも70mmに膨張できる、固定アッセンブリ。
【請求項29】
請求項24乃至28のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも60mmに膨張できる、固定アッセンブリ。
【請求項30】
請求項24乃至29のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも50mmに膨張できる、固定アッセンブリ。
【請求項31】
請求項24乃至30のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記大腸内で、固定できるほど十分に大きい前記寸法の直径は、前記器具チャンネルの内径よりも少なくとも13倍大きい、固定アッセンブリ。
【請求項32】
請求項24乃至31のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、前記大腸内の適切な位置に配置することが可能である、固定アッセンブリ。
【請求項33】
請求項24乃至32のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、前記大腸内で、そのいずれの方向にも配置可能であるので、前記大腸内で固定するために、十分大きな全体寸法を実現することができる、固定アッセンブリ。
【請求項34】
請求項24乃至33のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、前記大腸内で固定するために、操作されて折り重なる方向に配置可能である、固定アッセンブリ。
【請求項35】
請求項24乃至34のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、ポリウレタンから形成される少なくとも1つの膨張/収縮可能なバルーンを備える、固定アッセンブリ。
【請求項36】
請求項24乃至35のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、少なくとも1つのバルーンを備え、収縮する場合には、収縮したバルーン軸に沿った第1の方向に配置可能になり、および、膨張することによって、前記収縮したバルーン軸に対して傾き、膨張したバルーン軸に沿った、第2の非対称形状方向に配置可能になる、固定アッセンブリ。
【請求項37】
請求項24乃至36のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて
前記固定アッセンブリは、カテーテル、および操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータをも備え、並びに、前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、少なくとも1つのバルーンを備え、収縮する場合には、収縮したバルーン軸に対する第1の方向であって、通常、前記カテーテルに対して平行方向に延在する軸に、前記マニピュレータによって配置可能であり、および、膨張する場合には、前記第1の方向とは異なる第2の方向に膨張するので、実質的に延伸することなく、前記大腸の中に固定できるほど、十分に大きい寸法に膨張して配置されることができる、固定アッセンブリ。
【請求項38】
請求項37記載の固定アッセンブリにおいて、
前記第2の方向は、折り重ねられる方向である、固定アッセンブリ。
【請求項39】
請求項37または38記載の固定アッセンブリにおいて、
前記少なくとも1つのバルーンは、単一のバルーンを備える、固定アッセンブリ。
【請求項40】
請求項37または38記載の固定アッセンブリにおいて、
前記少なくとも1つのバルーンは、少なくとも1つの柔軟性のある要素によって結合される、複数のバルーンを備える、固定アッセンブリ。
【請求項41】
請求項37乃至40のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記固定アッセンブリは、前記カテーテルを横断する柔軟性のある細長い要素、および、前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリ、並びに、少なくとも1つのマニピュレーション要素を備え、前記少なくとも1つのマニピュレーション要素は、前記カテーテルの遠位部分で、前記柔軟性のある細長い要素の遠位部分と関連し、および、前記カテーテルの近位部分で、前記バルーン・アッセンブリ・マニピュレータと関連する、固定アッセンブリ。
【請求項42】
請求項41記載の固定アッセンブリにおいて、
前記少なくとも1つのマニピュレーション要素は、前記第2の方向で、前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリが連続する方向になることに適した、複数のマニピュレーション要素を備える、固定アッセンブリ。
【請求項43】
請求項41または42記載の固定アッセンブリにおいて、
少なくとも1つの前記柔軟性のある細長い要素、および前記少なくとも1つのマニピュレーション要素は、細長いワイヤを備える、固定アッセンブリ。
【請求項44】
請求項37乃至43のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記少なくとも1つのバルーンは、その近位端部で、最近位首部分を備え、および前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、前記少なくとも1つのバルーンの遠位で、先端要素を備え、
前記少なくとも1つのバルーンが、前記第2の方向に配置される場合には、前記先端要素は、前記最近位首部分の近位に配置される、固定アッセンブリ。
【請求項45】
請求項24乃至44のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、カテーテルおよび少なくとも1つのバルーンを備え、前記固定アッセンブリは、操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータをも備え、前記操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータは、前記少なくとも1つのバルーンを、選択的に巻き上げ、および広げることができるので、前記少なくとも1つのバルーンは、前記器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに巻き上げられることができ、および、前記バルーンは広げられ、膨張し、前記大腸中で固定できるほど、十分に大きい断面サイズになるので、実質的に延伸することなく、前記大腸の中に固定できるほど、十分に大きい寸法に膨張して配置されることができる、固定アッセンブリ。
【請求項46】
請求項24乃至45のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記固定アッセンブリは、カテーテル、および、前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを操作して、剛性を選択できるように操作可能な、操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータを備える、固定アッセンブリ。
【請求項47】
内径を有する器具チャンネルを備える内視鏡と、
カテーテルおよび少なくとも1つのバルーンを備える、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを備える固定アッセンブリと、を具備する内視鏡システムであって
前記固定アッセンブリは、操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータも備え、前記操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータは、前記少なくとも1つのバルーンを、選択的に巻き上げ、および広げることができるので、前記少なくとも1つのバルーンは、前記器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに巻き上げられることができ、および、前記バルーンは、患者の身体部分内の部位に固定できるように、広げられて、膨張することができる、内視鏡システム。
【請求項48】
請求項47記載の内視鏡システムにおいて、
巻き上げられていない、前記少なくとも1つのバルーンは、実質的に延伸することなく膨張でき、前記器具チャンネルの内径よりも、少なくとも13倍の直径を有し、患者の身体部分内の部位に固定できるほど、十分に大きい寸法を有する、内視鏡システム。
【請求項49】
請求項47または請求項48記載の内視鏡システムにおいて、
前記器具チャンネルは、5.5mmを超えない内径を有する、内視鏡システム。
【請求項50】
請求項47乃至49のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも50mmに膨張できる、内視鏡システム。
【請求項51】
請求項47乃至50のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータは、前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを操作して、剛性を選択できるように操作可能である、内視鏡システム。
【請求項52】
請求項47乃至51のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、巻き上げられていない場合には、膨張した状態であり、前記器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに、巻き上げられて収縮できる、内視鏡システム。
【請求項53】
請求項47乃至52のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、前記大腸内で、そのいずれの方向にも配置可能であるので、前記大腸内で固定するために、十分大きな全体寸法を実現することができる、内視鏡システム。
【請求項54】
請求項53記載の内視鏡システムにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、前記大腸内で固定するために、操作されて折り重なる方向に配置可能である、内視鏡システム。
【請求項55】
請求項47乃至54のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記少なくとも1つのバルーンを収縮する場合には、収縮したバルーン軸に沿った第1の方向に配置可能になり、および、膨張することによって、前記収縮したバルーン軸に対して傾いた、膨張したバルーン軸に沿った、第2の非対称形状方向に配置可能になる、内視鏡システム。
【請求項56】
内径を有する器具チャンネルを備える内視鏡を具備する、内視鏡システムと共に使用するための固定アッセンブリであって、
カテーテルおよび少なくとも1つのバルーンを備える膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリと、
操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータを具備し、前記操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータは、前記少なくとも1つのバルーンを、選択的に巻き上げ、および広げることができるので、前記少なくとも1つのバルーンは、前記器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに巻き上げられることができ、および、前記バルーンは、患者の身体部分内の部位に固定できるように、広げられて、膨張することができる、固定アッセンブリ。
【請求項57】
請求項56記載の固定アッセンブリにおいて、
巻き上げられていない前記少なくとも1つのバルーンは、実質的に延伸することなく膨張でき、前記器具チャンネルの内径よりも、少なくとも13倍の直径を有し、患者の身体部分内の部位に固定できるほど、十分に大きい寸法を有する、固定アッセンブリ。
【請求項58】
請求項56または57記載の固定アッセンブリにおいて、
前記器具チャンネルは、5.5mmを超えない内径を有する、固定アッセンブリ。
【請求項59】
請求項56乃至58のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも50mmに膨張できる、固定アッセンブリ。
【請求項60】
請求項56乃至59のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータは、前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを操作して、剛性を選択できるように操作可能である、固定アッセンブリ。
【請求項61】
請求項56乃至60のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、巻き上げられていない場合には膨張した状態であり、前記器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに、巻き上げられて収縮できる、固定アッセンブリ。
【請求項62】
請求項56乃至61のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、前記大腸内で、そのいずれの方向にも配置可能であるので、前記大腸内で固定するために、十分大きな全体寸法を実現することができる、固定アッセンブリ。
【請求項63】
請求項62記載の固定アッセンブリにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、前記大腸内で固定するために、操作されて折り重なる方向に配置可能である、固定アッセンブリ。
【請求項64】
請求項56乃至63のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記少なくとも1つのバルーンを収縮する場合には、収縮したバルーン軸に沿った第1の方向に配置可能になり、および、膨張することによって、前記収縮したバルーン軸に対して傾いた、膨張したバルーン軸に沿った、第2の非対称形状方向に配置可能になる、固定アッセンブリ。
【請求項65】
内径を有する器具チャンネルを備える内視鏡と、少なくとも1つのバルーンを備える、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを具備する固定アッセンブリと、を具備する内視鏡システムであって、
前記固定アッセンブリは、カテーテル、および操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータをも備え、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、少なくとも1つのバルーンを備え、収縮する場合には、収縮したバルーン軸に対する第1の方向であって、通常、前記カテーテルに対して平行方向に延在する軸に、前記マニピュレータによって配置可能であり、および、膨張する場合には、前記第1の方向とは異なる第2の方向に配置可能なので、実質的に延伸することなく膨張でき配置可能であり、患者の身体部分内の部位に固定できるのに十分大きな寸法を有する、内視鏡システム。
【請求項66】
請求項65記載の内視鏡システムにおいて、
前記第2の方向は、折り重ねられる方向である、内視鏡システム。
【請求項67】
請求項65または請求項66記載の内視鏡システムにおいて、
前記少なくとも1つのバルーンは、単一のバルーンを備える、内視鏡システム。
【請求項68】
請求項65または66のいずれか記載の内視鏡システムにおいて、
前記少なくとも1つのバルーンは、少なくとも1つの柔軟性のある要素によって結合される、複数のバルーンを備える、内視鏡システム。
【請求項69】
請求項65乃至68のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記少なくとも1つのバルーンは、操作可能であり、実質的に延伸することなく膨張でき、前記器具チャンネルの内径よりも、少なくとも13倍の直径を有し、患者の身体部分内の部位に固定できるほど、十分に大きい寸法を有する、内視鏡システム。
【請求項70】
請求項65乃至69のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記器具チャンネルは、5.5mmを超えない内径を有する、内視鏡システム。
【請求項71】
請求項65乃至70のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも60mmに膨張できる、内視鏡システム。
【請求項72】
請求項65乃至71のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記固定アッセンブリは、前記カテーテルを横断する柔軟性のある細長い要素、および、前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリ、並びに、前記少なくとも1つのマニピュレーション要素を備え、前記少なくとも1つのマニピュレーション要素は、前記カテーテルの遠位部分で、前記柔軟性のある細長い要素の遠位部分と関連し、および、前記カテーテルの近位部分で、前記バルーン・アッセンブリ・マニピュレータと関連する、内視鏡システム。
【請求項73】
請求項65乃至72のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータは、前記少なくとも1つのバルーンを、選択的に巻き上げ、および広げることができるので、前記少なくとも1つのバルーンは、前記器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに巻き上げられることができ、および、前記バルーンは、患者の身体部分内の部位に固定できるように、広げられて、膨張することができる、内視鏡システム。
【請求項74】
請求項65乃至73のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータは、前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを操作して、剛性を選択できるように操作可能である、内視鏡システム。
【請求項75】
内径を有する器具チャンネルを備える、内視鏡を具備する内視鏡システムと共に使用するために、カテーテル、および操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータを備える、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを具備する固定アッセンブリであって、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、少なくとも1つのバルーンを備え、収縮する場合には、収縮したバルーン軸に対する第1の方向であって、通常、前記カテーテルに対して平行方向に延在する軸に、前記マニピュレータによって配置可能であり、および、膨張する場合には、前記第1の方向とは異なる第2の方向に配置可能なので、実質的に延伸することなく膨張でき配置可能であり、患者の身体部分中の部位に固定できるほど、十分に大きい寸法を有する、固定アッセンブリ。
【請求項76】
請求項75記載の固定アッセンブリにおいて、
前記第2の方向は、折り重ねられる方向である、固定アッセンブリ。
【請求項77】
請求項75または76記載の固定アッセンブリにおいて、
前記少なくとも1つのバルーンは、単一のバルーンを備える、固定アッセンブリ。
【請求項78】
請求項75または76のいずれか記載の固定アッセンブリにおいて、
前記少なくとも1つのバルーンは、少なくとも1つの柔軟性のある要素によって結合される、複数のバルーンを備える、固定アッセンブリ。
【請求項79】
請求項75乃至78のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記少なくとも1つのバルーンは操作可能であり、実質的に延伸することなく膨張でき、前記器具チャンネルの内径よりも、少なくとも13倍の直径を有し、患者の身体部分内の部位に固定できるほど、十分に大きい寸法を有する、固定アッセンブリ。
【請求項80】
請求項75乃至79のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記器具チャンネルは、5.5mmを超えない内径を有する、固定アッセンブリ。
【請求項81】
請求項75乃至80のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも60mmに膨張できる、固定アッセンブリ。
【請求項82】
請求項75乃至81のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記固定アッセンブリは、前記カテーテルを横断する柔軟性のある細長い要素、および、前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリ、並びに、前記少なくとも1つのマニピュレーション要素を備え、前記少なくとも1つのマニピュレーション要素は、前記カテーテルの遠位部分で、前記柔軟性のある細長い要素の遠位部分と関連し、および、前記カテーテルの近位部分で、前記バルーン・アッセンブリ・マニピュレータと関連する、固定アッセンブリ。
【請求項83】
請求項75乃至82のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータは、前記少なくとも1つのバルーンを、選択的に巻き上げ、および広げることができるので、前記少なくとも1つのバルーンは、前記器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに巻き上げられることができ、および、前記バルーンは、患者の身体部分内の部位に固定できるように、広げられて、膨張することができる、固定アッセンブリ。
【請求項84】
請求項75乃至83のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータは、前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを操作して、剛性を選択できるように操作可能である、固定アッセンブリ。
【請求項85】
内視鏡システムであって、
内径を有する器具チャンネルを備える内視鏡と、
カテーテルおよび少なくとも1つのバルーンを備える、膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを具備する固定アッセンブリとを具備し、収縮する場合には、収縮したバルーン軸に沿った第1の方向に配置可能になり、および、膨張することによって、前記収縮したバルーン軸に対して傾いた、膨張したバルーン軸に沿った、第2の非対称形状方向に配置可能になる、内視鏡システム。
【請求項86】
請求項85記載の内視鏡システムにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、前記器具チャンネルの中を通過できるほど十分に小さい断面サイズに収縮できる、内視鏡システム。
【請求項87】
請求項85または請求項86記載の内視鏡システムにおいて、
前記器具チャンネルは、5mmを超えない内径を有する、内視鏡システム。
【請求項88】
請求項85乃至87のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも60mmに膨張できる、内視鏡システム。
【請求項89】
請求項85乃至88のいずれか一項記載の内視鏡システムにおいて、
前記少なくとも1つのバルーンは、実質的に延伸することなく膨張でき、前記器具チャンネルの内径よりも、少なくとも13倍の直径を有し、患者の身体部分内の部位に固定できるほど、十分に大きい寸法を有する、内視鏡システム。
【請求項90】
内径を有する器具チャンネルを備える内視鏡を具備する、内視鏡システムと共に使用するための固定アッセンブリであって、
膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを備え、前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリはカテーテルおよび少なくとも1つのバルーンを備え、収縮する場合には、収縮したバルーン軸に沿った第1の方向に配置可能になり、および、膨張することによって、前記収縮したバルーン軸に対して傾いた、膨張したバルーン軸に沿った、第2の非対称形状方向に配置可能になる、固定アッセンブリ。
【請求項91】
請求項90記載の固定アッセンブリにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、前記器具チャンネルの中を通過できるほど十分に小さい断面サイズに収縮できる、固定アッセンブリ。
【請求項92】
請求項90または91記載の固定アッセンブリにおいて、
前記器具チャンネルは、5mmを超えない内径を有する、固定アッセンブリ。
【請求項93】
請求項90乃至92のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリは、断面寸法が少なくとも60mmに膨張できる、固定アッセンブリ。
【請求項94】
請求項90乃至93のいずれか一項記載の固定アッセンブリにおいて、
前記少なくとも1つのバルーンは、実質的に延伸することなく膨張でき、前記器具チャンネルの内径よりも、少なくとも13倍の直径を有し、患者の身体部分内の部位に固定できるほど、十分に大きい寸法を有する、固定アッセンブリ。
【請求項95】
患者の身体内の所望の部位に、固定アッセンブリを固定する方法であって、
内径を有する器具チャンネルを備える内視鏡を、患者の身体に挿入する工程と、
膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを備える前記固定アッセンブリを、前記器具チャンネルの中を通過させて、患者の身体の中に挿入する工程と、を含み、
前記挿入する工程は、前記器具チャンネルの中を、前記固定アッセンブリを通過させる前に、前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを、前記器具チャンネルの中を通過できるほど、十分に小さい断面サイズに収縮される工程と、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリが、前記器具チャンネルの中を通過後に、実質的に前記バルーンアッセンブリを伸張させることなく、前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを、前記器具チャンネルの内径よりも、少なくとも13倍大きい寸法に膨張させて、配置させる工程と、を含む方法。
【請求項96】
請求項95記載の、患者の身体内の所望の部位に、固定アッセンブリを固定する方法において、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを膨張させる前に、患者の身体の外側にある、操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータを利用して、前記患者の身体中の前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを操作する工程をも含む、方法。
【請求項97】
請求項96記載の、患者の身体内の所望の部位に、固定アッセンブリを固定する方法において、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを操作する前記工程は、前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを折り重ねる工程を含む、方法。
【請求項98】
請求項96記載の、患者の身体内の所望の部位に、固定アッセンブリを固定する方法において、
前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを操作する前記工程は、前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを広げる工程を含む、方法。
【請求項99】
請求項95乃至98のいずれか一項記載の、患者の身体内の所望の部位に、固定アッセンブリを固定する方法において、
前記固定アッセンブリを挿入後に、患者の身体の中の、前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを収縮させる工程と、患者の身体から前記器具チャンネルの中を通して、前記固定アッセンブリを除去する工程と、を含む、方法。
【請求項100】
請求項95乃至99のいずれか一項記載の、患者の身体内の所望の部位に、固定アッセンブリを固定する方法において、
前記患者の身体の外側にある、操作者が制御可能なバルーン・アッセンブリ・マニピュレータを利用して、前記膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを巻き上げる工程をも含む、方法。
【請求項101】
請求項95乃至100のいずれか一項記載の、患者の身体内の所望の部位に、固定アッセンブリを固定する方法において、
膨張/収縮可能なバルーンアッセンブリを備える前記固定アッセンブリを、前記器具チャンネルの中を通過させて、患者の身体の中に挿入する工程は、患者の大腸の中に、前記固定アッセンブリを挿入する工程を含む、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図3G】
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【図3H】
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【図3I】
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【図3J】
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【図3K】
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【図3L】
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【図3M】
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【図3N】
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【図3O】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図5G】
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【図5H】
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【図5I】
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【図5J】
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【図5K】
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【図5L】
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【図5M】
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【図5N】
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【図5O】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図8F】
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【図8G】
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【図8H】
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【図8I】
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【図8J】
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【図8K】
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【図8L】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図10E】
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【図10F】
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【図10G】
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【図10H】
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【図10I】
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【図10J】
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【図10K】
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【公表番号】特表2012−527941(P2012−527941A)
【公表日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−512520(P2012−512520)
【出願日】平成22年5月30日(2010.5.30)
【国際出願番号】PCT/IL2010/000425
【国際公開番号】WO2010/137025
【国際公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(506272769)スマート・メディカル・システムズ・リミテッド (7)
【Fターム(参考)】