説明

内視鏡または極細型カメラ誘導用ステンレス管

【課題】内視鏡または極細型カメラの方向を自由に修正することによって、短時間で目的とする観察物の開口部に内視鏡または極細型カメラを誘導できる。
【解決手段】ステンレス管に内視鏡または極細型カメラを挿入し、ステンレス管の屈曲部が狭小化しない内視鏡または極細型カメラ誘導用ステンレス管を作成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、内視鏡または極細型カメラ誘導用ステンレス管に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、内視鏡または極細型カメラを見えにくい部位に開口部がある物体に誘導し、さらに開口部より奥深くまで内視鏡または極細型カメラを進めて目的とする対象を観察し、撮影することは極めて難しく、有効な方法がなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これは次のような欠点があった。
(イ)可動式内視鏡または極細型カメラは、目視できない部位に小さな開口部がある物体内の観察および撮影に際し、重力に逆らって内視鏡または極細型カメラを観察物の開口部まで誘導することは、内視鏡または極細型カメラの配線部が軟らかすぎて、方向を定めることができなかった。
(ロ)そのため開口部が直接目視できない部位にあるとき、開口部に到達することに長時間を要した。
(ハ)ステンレス管を用いて内視鏡または極細型カメラを観察物の開口部まで誘導するとき、方向を調整するためにステンレス管を屈曲させたいとき内腔が狭くなり、ステンレス管内での内視鏡または極細型カメラの移動が制限されがちであった。
(ニ)本発明は、これらの欠点を除くためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、可動性の既存の内視鏡または極細型カメラをステンレス管内腔に挿入し、内視鏡または極細型カメラの方向性を任意に変えることができ、しかも内腔が狭小化することがないため、内視鏡または極細型カメラを目的とする対象まで進めて近づけることができることを最も主要な特徴とする。
本発明は、以上のような構成よりなる内視鏡または極細型カメラ誘導用ステンレス管である。
【発明の効果】
【0005】
ステンレス管内に内視鏡または極細型カメラを先端部まで挿入して準備する。ステンレス管先端部を任意に屈曲させ、ステンレス管を持って開口部をモニターで観察しながらステンレス管を開口部に誘導する。先端が屈曲可能であるため方向を調節しやすい。モニター上の映像と目視によってステンレス管先端部の位置と方向を修正し、短時間で目的とする開口部に挿入することができる。ステンレス管の内腔は狭小化しないため内視鏡または極細型カメラをステンレス管内で自由に移動することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本案の実施の形態について説明する。
(イ)ステンレス管の屈曲予定部位をくりぬき、ステンレス管は屈曲部を残して2分している。
(ロ)ステンレス管の長さは目的に合わせて任意である。
(ハ)ステンレス管先端まで内視鏡または極細型カメラを挿入し、屈曲部を目的に合わせた角度に屈曲する。モニター上で映像を観察しながら、観察物の開口部に先端を挿入する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の平面図である。
【図2】本発明の斜視図である。
【符号の説明】
【0008】
1 ステンレス管
2 開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステンレス管の内腔を狭小化することなく屈曲させるために、屈曲部分を一部開放した内視鏡または極細型カメラ誘導用ステンレス管。

【図1】
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【図2】
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