内視鏡装置およびプログラム
【課題】文字入力の手間を削減することができる内視鏡装置およびプログラムを提供する。
【解決手段】メイン制御部10は、文字入力用の画面の表示指示が検出された場合に、装置の動作状態に対応した文字列をお気に入り記憶部18から読み出す。メイン制御部10は、読み出された文字列を選択するための部品を含む画面を表示するようにグラフィック生成部13を制御する。また、メイン制御部10は、この部品に対する操作が検出された場合に、この部品に対応した文字列を表示するようにグラフィック生成部13を制御する。
【解決手段】メイン制御部10は、文字入力用の画面の表示指示が検出された場合に、装置の動作状態に対応した文字列をお気に入り記憶部18から読み出す。メイン制御部10は、読み出された文字列を選択するための部品を含む画面を表示するようにグラフィック生成部13を制御する。また、メイン制御部10は、この部品に対する操作が検出された場合に、この部品に対応した文字列を表示するようにグラフィック生成部13を制御する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文字入力が可能な内視鏡装置、およびその動作を制御するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
民生機器などで、文字入力に用いるキーの数や種類に制限がある場合でも効率良く文字入力を行うための手段として、文字列を登録可能な文字列記憶手段と、この文字列記憶手段に登録されている文字列を選択して呼び出す文字列選択手段を設ける方法がある(例えば特許文献1参照)。工業用内視鏡も、小型化を図っているため、入力手段の数や種類は少ない。
【0003】
一般的な工業用内視鏡の動作モードには、撮像した画像をリアルタイムに表示するライブモードや、記録した画像を再生する再生モード、取得した画像に対して被写体である検査対象物の傷の長さや腐食の面積などを測定する計測モードがある。ライブモードと計測モードでは、画像をCFカードなどの記録メディアに記録することができる。また、工業用内視鏡は、画像に関連する文字列情報を画像ファイルの一部として記録する機能を持っており、文字列の入力を効率良く行うために、民生機器と同様に上記の方法をとることができる。
【特許文献1】特開2000−259327号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、工業用内視鏡には、上述したように複数の動作モードがあり、その動作モードごとに画像に付加したい文字列の種類が異なっており、毎回同じ登録済みの文字列のリストが呼び出されると、必要な文字列を選択するのに手間がかかるという問題があった。
【0005】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、文字入力の手間を削減することができる内視鏡装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、被写体像を光電変換し撮像信号を生成する内視鏡と、前記撮像信号を処理し画像データを生成する撮像信号処理部と、前記画像データに基づく画像および文字入力用の画面を表示するための表示信号を生成する表示信号生成部と、前記文字入力用の画面を操作して文字を入力するための操作部とを備えた内視鏡装置において、文字列と装置の動作状態とを対応付けて記憶する文字列記憶部と、前記文字入力用の画面の表示指示を検出する表示指示検出部と、装置の動作状態を検出する動作状態検出部と、前記表示指示が検出された場合に、前記動作状態検出部によって検出された動作状態に対応した文字列を前記文字列記憶部から読み出す読出部と、前記読出部によって読み出された文字列を選択するための部品を含む画面を表示するように前記表示信号生成部を制御し、前記部品に対する操作が検出された場合に、当該部品に対応した文字列を表示するように前記表示信号生成部を制御する制御部とを備えたことを特徴とする内視鏡装置である。
【0007】
また、本発明の内視鏡装置において、前記文字列記憶部は、文字列と装置の動作状態毎の当該文字列の使用頻度とを対応付けて記憶し、前記制御部は、前記読出部によって読み出された文字列を選択するための部品を含む画面を表示するように前記表示信号生成部を制御すると共に、前記動作状態検出部によって検出された動作状態に対応した使用頻度に基づいて前記部品の表示/非表示を制御し、前記部品に対する操作が検出された場合に、当該部品に対応した文字列を表示するように前記表示信号生成部を制御し、当該部品に対応した文字列に対して、前記動作状態検出部によって検出された動作状態に対応した使用頻度を更新することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の内視鏡装置は、前記操作部の操作に応じて入力された文字列を前記文字列記憶部に記憶させる文字列登録部をさらに備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の内視鏡装置において、前記制御部はさらに、装置の動作状態を表示するように前記表示信号生成部を制御することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、被写体像を光電変換し撮像信号を生成する内視鏡と、前記撮像信号を処理し画像データを生成する撮像信号処理部と、前記画像データに基づく画像および文字入力用の画面を表示するための表示信号を生成する表示信号生成部と、前記文字入力用の画面を操作して文字を入力するための操作部とを備えた内視鏡装置を制御するコンピュータを、文字列と装置の動作状態とを対応付けて記憶する文字列記憶部と、前記文字入力用の画面の表示指示を検出する表示指示検出部と、装置の動作状態を検出する動作状態検出部と、前記表示指示が検出された場合に、前記動作状態検出部によって検出された動作状態に対応した文字列を前記文字列記憶部から読み出す読出部と、前記読出部によって読み出された文字列を選択するための部品を含む画面を表示するように前記表示信号生成部を制御し、前記部品に対する操作が検出された場合に、当該部品に対応した文字列を表示するように前記表示信号生成部を制御する制御部と、として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、装置の動作状態に応じて、文字列選択用の部品が選択的に表示される。これによって、各動作状態に適した文字列を選択し易くすることが可能となるので、文字入力の手間を削減することができるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態による内視鏡装置の構成を示している。図1に示すように内視鏡装置は、細長の挿入部1と、筐体を構成する本体部2と、LCD等の外部表示装置8と、各種操作のための操作部14とを有している。
【0013】
検査者は、挿入部1をパイプなどの検査対象物に挿入し、外部表示装置8上に表示される画像を確認しながら、所望の検査部位にアクセスし、画像による検査・診断作業を行う。挿入部1の先端には、交換可能な光学アダプタ19が接続される。光学アダプタ19は、検査対象物からの光を結像する対物光学系4と、検査対象物を照明するLED5とを有している。また、挿入部1の先端内には、入射光を光電変換し撮像信号に変換する撮像素子3が配置されている。LED5によって照明された検査対象物の像は、対物光学系4によって撮像素子3上に結像され、撮像素子3によって撮像信号に光電変換される。
【0014】
本体部2は、画像処理部6と、LED駆動部7と、画像合成部9と、メイン制御部10と、外部機器接続検出部11と、グラフィック生成部13と、記録媒体読み書き部15と、記録媒体16と、お気に入り記憶部18と、モード記憶部20とを有している。撮像素子3から出力された撮像信号は映像信号(画像データ)に変換され、画像処理部6に入力される。画像処理部6は、被写体である検査対象物を観察可能な画像を生成するために、ガンマ補正処理、エッジ強調処理、デジタルズーム処理等の処理を映像信号に施す。
【0015】
グラフィック生成部13は、メニュー表示等のグラフィックユーザーインターフェース(以下GUIと記載)用のグラフィック画像信号を生成する。画像合成部9は、画像処理部6によって処理された映像信号と、グラフィック生成部13によって生成されたグラフィック画像信号とを合成し、撮像素子3で撮像された検査対象物の画像や文字入力画面等を表示するための表示信号を生成する。表示信号は外部表示装置8へ出力され、外部表示装置8によって検査対象物の画像や文字入力画面等が表示される。
【0016】
LED駆動部7は光学アダプタ19内のLED5を駆動する。外部機器接続検出部11は、本体部2への接続および本体部2からの取り外しが可能な外付け入力機器12(例えばキーボード)の接続状態を検出する。操作部14は、GUIを利用した画面操作により各種入力を行うための入力機器である。また、操作部14は、文字入力画面を起動するための画面起動スイッチ17を有している。メニュー操作や文字入力は、操作部14または外付け入力機器12の操作によって行われる。
【0017】
メイン制御部10は、図示せぬ不揮発性メモリに格納されているプログラムを実行し、内視鏡装置内の各部を制御する。特に、文字入力に関しては、メイン制御部10は、ユーザーによる操作部14または外付け入力機器12の操作内容に基づいてグラフィック生成部13を制御する。これによって、外部表示装置8に文字入力の結果が表示される。文字入力の結果として生成された文字列は、メイン制御部10内の図示せぬメモリ内に保存される。
【0018】
また、画像の記録に関しては、メイン制御部10は記録媒体読み書き部15を制御する。記録媒体読み書き部15は、メイン制御部10による制御に従って、画像処理部6から出力された画像データを記録媒体16に書き込み、記録する。このとき、メイン制御部10内の図示せぬメモリ内に保存されている文字列も画像データの一部分として保存される。
【0019】
記録媒体16は、内視鏡装置に内蔵された記録媒体、または本体部2への接続および本体部2からの取り外しが可能な外付けの記録媒体である。記録媒体16には、カテゴリとコンテンツからなるリスト形式のノートデータを画像データと共に保存することが可能である。ノートデータの詳細は後述する。
【0020】
お気に入り記憶部18は、ユーザーが所定の操作により予め登録した文字列(お気に入り)を記憶する。登録された文字列は、複数の文字列をリスト化したお気に入りリストとしてお気に入り記憶部18に保存される。この文字列は一単語で構成されていてもよいし、複数の単語で構成されていてもよい。また、この文字列は数字や記号などを含むものであってもよい。お気に入り記憶部18に保存されるお気に入りリストの数やお気に入りリスト内の文字列の数は特に問わない。
【0021】
モード記憶部20は、現在の装置の動作モード(動作状態)を記憶する。動作モードの切り替え時にメイン制御部10は、モード記憶部20に格納されているモード情報を更新する。本実施形態の動作モードには、撮像した画像をリアルタイムに表示するライブモードや、記録した画像を再生する再生モード、取得した画像に対して被写体である検査対象物の傷の長さや腐食の面積などを測定する計測モードがある。
【0022】
各動作モードは、操作部14に設けられているボタンの操作に応じて切り替わる。メイン制御部10がライブボタンの押下を検出した場合、動作モードがライブモードに切り替わる。この際にメイン制御部10は、モード記憶部20に格納されているモード情報をライブモードに更新する。続いて、メイン制御部10がフリーズボタンの押下を検出した場合、メイン制御部10は画像処理部6から画像データを取得する。
【0023】
メイン制御部10が画像データを取得している状態で、メイン制御部10が計測起動ボタンの押下を検出した場合、動作モードが計測モードに切り替わる。この際にメイン制御部10は、モード記憶部20に格納されているモード情報を計測モードに更新する。また、メイン制御部10が画像再生ボタンの押下を検出した場合、動作モードが再生モードに切り替わる。この際にメイン制御部10は、モード記憶部20に格納されているモード情報を再生モードに更新する。また、動作モードがライブモードまたは計測モードの状態で、メイン制御部10がレコードボタンの押下を検出した場合、画像データを記録媒体16に記録することができる。また、上記の動作モード以外に、ノートデータの編集を行う動作モードなどもある。
【0024】
内視鏡装置では、上記の動作モード毎に、画像に付加したい文字列の種類が異なるという特徴がある。例えば、ライブモードでは、検査者名(「SATO」など)、検査対象名(航空機のエンジンを示す「R-985-17」など)、検査部位名(エンジンのアクセスポート名を示す「AP-1」など)、検査結果(「OK」、「NG」など)といった文字列を入力することが多い。また、計測モードでは、注目している部位を目立たせるための矢印文字(「→」など)や、計測機能に特有の文字列を入力することが多い。また、再生モードでは、既に記録されている文字列の誤記などの修正のための文字入力を行うことが多く、対象とする画像に計測結果が付加されているのか否かに応じて、入力したい文字列は上記と同様に異なる。
【0025】
次に、本実施形態による内視鏡装置の文字入力に関する動作を説明する。文字入力時にはメイン制御部10が、操作部14または外付け入力機器12から出力される信号に基づいて、ユーザーによる操作部14または外付け入力機器12の操作内容を検出し、その操作内容に応じた制御を行う。以下では、操作部14の操作内容に基づく動作を説明する。
【0026】
まず、第1の動作例を説明する。第1の動作例では、動作モードごとにお気に入りリストが用意され、文字入力時に起動中の動作モードに対応したお気に入りリストが文字入力に使用される。図3は、第1の動作例におけるお気に入りリストの内容を示している。図3(a)はライブモード用のお気に入りリストの内容を示し、図3(b)は計測モード用のお気に入りリストの内容を示している。図3(a)に示すように、ライブモード用のお気に入りリストには、検査者名、検査対象名、検査結果などの文字列が登録されている。また、図3(b)に示すように、計測モード用のお気に入りリストには、矢印文字などの文字列が登録されている。お気に入りリスト内で文字列が登録されていない箇所は空欄となる。また、図示しないが、再生モード用のお気に入りリストも用意されている。
【0027】
図3では、文字入力画面内に同時に表示できる文字列からなるページがお気に入りリストの先頭から3行ずつの単位で設定される。すなわち、お気に入りリストの先頭(1行目)から3行目までの文字列が1ページ目に設定され、4行目から6行目までの文字列が2ページ目に設定され、以下同様にページが3行単位で設定される。文字入力画面の起動時には1ページ目の文字列が表示される。以後、表示される文字列をページごとに切り替えることが可能である。
【0028】
文字入力を行う場合、ユーザーは文字入力画面を起動する。図4は、文字入力画面が起動する前の外部表示装置8の画面を示している。図4(a)はライブモード時の外部表示装置8の画面を示している。画像処理部6によって処理された映像信号に基づく検査対象物の画像上に、グラフィック生成部13によって生成されたグラフィック画像信号に基づく文字列400が表示されている。この文字列400は撮像条件や日時などを示している。
【0029】
図4(b)は計測モード時の外部表示装置8の画面を示している。画像処理部6によって処理された映像信号に基づく検査対象物の画像410,411が左右の2箇所に表示されている。これらの画像410,411は、左右2つの視野を形成するステレオ光学アダプタを光学アダプタ19として用いたときの画像である。また、グラフィック生成部13によって生成されたグラフィック画像信号に基づくカーソルなどの各種アイコンや文字列が表示されている。
【0030】
文字入力を行う場合、ユーザーは操作部14を操作し、文字入力画面の起動指示(表示指示)を入力する。メイン制御部10は、操作部14から出力される信号に基づいて起動指示を検出する。続いて、メイン制御部10は、図2に示す手順に従って、文字入力に関する制御を実行する。
【0031】
起動指示を検出したメイン制御部10は、文字入力画面の表示をグラフィック生成部13に指示する。グラフィック生成部13は、文字入力画面を表示するためのグラフィック画像信号を生成し、画像合成部9へ出力する。画像合成部9は、グラフィック生成部13から出力されたグラフィック画像信号を外部表示装置8へ出力する。外部表示装置8は、グラフィック画像信号に基づいて文字入力画面を表示する(ステップS100)。
【0032】
続いて、メイン制御部10は、モード記憶部20に保持されているモード情報を読み出して参照する(ステップS101)。モード情報がライブモードを示している場合(ステップS102でYESの場合)、メイン制御部10はライブモード用のお気に入りリストをお気に入り記憶部18から読み出し、メイン制御部10内のメモリ上にロードする(ステップS103)。また、モード情報がライブモードではなく計測モードを示している場合(ステップS102でNO、ステップS104でYESの場合)、メイン制御部10は計測モード用のお気に入りリストをお気に入り記憶部18から読み出し、メイン制御部10内のメモリ上にロードする(ステップS105)。
【0033】
また、モード情報がライブモードでも計測モードでもなく再生モードを示している場合(ステップS102,S104でNO、ステップS106でYESの場合)、メイン制御部10は再生モード用のお気に入りリストをお気に入り記憶部18から読み出し、メイン制御部10内のメモリ上にロードする(ステップS107)。また、モード情報が示す動作モードがライブモード、計測モード、再生モードのいずれでもない場合(ステップS102,S104,S106でNOの場合)、文字入力に関する制御が終了する。ステップS103,S105,S107に続いて、メイン制御部10は、メモリ上にロードしたお気に入りリスト内の文字列を含む文字入力画面を表示するためのグラフィック画像信号を生成するようにグラフィック生成部13を制御する(ステップS108)。
【0034】
図5は、ライブモードで文字入力画面が起動したときの外部表示装置8の画面を示している。また、図6は、計測モードで文字入力画面が起動したときの外部表示装置8の画面を示している。画面には、文字入力を行うためのGUI部品であるボタンなどが表示される。文字入力画面に表示する言語は特に問わない(以下、同様)。候補欄500,600には、お気に入りリスト内の文字列が表示される(図5(a)、図6(a))。特に、候補欄600,600の一行目には、お気に入りリスト内の先頭の文字列が表示され、その文字列が選択された状態となる。候補欄500,600の所望の文字列が表示されている行が選択されている状態で、ユーザーが操作部14の操作により文字列の入力を指示すると、上記の文字列が入力欄510,610に表示される(図5(b)、図6(b))。なお、文字入力画面の起動時の動作モードを示すアイコンや文字列を文字入力画面に表示してもよい。
【0035】
ステップS108に続いて、メイン制御部10は、操作部14から出力される信号に基づいて文字入力画面の終了要求の有無を判定する(ステップS109)。終了要求がない場合(ステップS109でYES)、メイン制御部10は文字入力処理を実行する(ステップS110)。また、終了要求があった場合(ステップS109でNO)、メイン制御部10は、文字入力画面を非表示とし、確定した文字列を表示するようにグラフィック生成部13を制御し、文字入力に関する制御を終了する。
【0036】
以下、ステップS110の文字入力処理の詳細を説明する。図5(a)、図6(a)に示したように候補欄500,600には、お気に入りリスト内の文字列が表示される。文字入力画面の起動時には、お気に入りリスト内の1ページ目の文字列が表示される。前候補ボタン520,620および次候補ボタン521,621の操作により、ページ単位で文字列を切り替えて表示することが可能である。前候補ボタン520,620が操作された場合には、前のページの文字列が表示され、次候補ボタン521,621が操作された場合には、次のページの文字列が表示される。
【0037】
ユーザーは操作部14の操作により、入力したい文字列が表示されている候補欄を選択し、さらに文字列の入力を指示する操作を行う。この操作が行われると、メイン制御部10は、選択された文字列を入力欄510,610に表示するようにグラフィック生成部13を制御する。ユーザーが上記の操作を繰り返すことにより、お気に入りリスト内の文字列を組み合わせた文字列を入力することが可能である。
【0038】
本実施形態では、お気に入りリストを利用した文字入力と、文字ボタンを利用した文字入力とを併用することが可能である。文字入力画面が起動すると、文字を選択するためのGUI部品である文字ボタン530,630も表示される。文字ボタン530,630を使用して文字入力を行う場合、ユーザーは操作部14の操作により、入力したい文字が表示されているボタンを選択し、さらに文字の入力を指示する操作を行う。この操作が行われると、メイン制御部10は、図示せぬ記憶部から単語辞書を読み出し、選択された文字に対応する文字変換の複数の候補を検索する。図7に示すようにメイン制御部10は、検索した複数の候補を候補欄700に表示するようにグラフィック生成部13を制御する。
【0039】
ユーザーは操作部14の操作により、候補欄700に表示された文字列の候補の中から、入力したい文字列を選択し、さらに文字列の入力を指示する操作を行う。この操作が行われると、メイン制御部10は、選択された文字列を入力欄710に表示するようにグラフィック生成部13を制御する。ユーザーが上記の操作を繰り返すことにより、所望の文字列を組み合わせた文字列を入力することが可能である。
【0040】
お気に入りリストを利用した文字入力と、文字ボタンを利用した文字入力との切替は、以下のようにして行われる。お気に入りリストを利用した文字入力を行った後、文字ボタンを利用した文字入力を行う場合には、ユーザーは操作部14の操作により、入力したい文字が表示されている文字ボタンを選択すればよい。この後、上記と同様にして、文字ボタンを利用した文字入力を行うことが可能となる。
【0041】
また、文字ボタンを利用した文字入力を行った後、お気に入りリストを利用した文字入力を行う場合には、ユーザーは操作部14の操作により、お気に入り呼出ボタン540,640を操作すればよい。この後、上記と同様にして、お気に入りリストを利用した文字入力を行うことが可能となる。お気に入りリストを利用した文字入力と、文字ボタンを利用した文字入力とが連続的に行われた場合、メイン制御部10は、お気に入りリスト内の文字列と単語辞書を用いた変換文字列とを結合して表示するようにグラフィック生成部13を制御する。
【0042】
ユーザーが操作部14の操作により確定ボタン550,650を操作すると、入力した文字列が確定する。確定ボタン550,650の操作を検出した場合、メイン制御部10は、文字入力画面を終了し、確定した文字列を元の画像に重畳するため、画像処理部6、画像合成部9、およびグラフィック生成部13を制御する。ライブモードで文字入力画面が起動した場合には、図8(a)に示すように、文字入力画面が起動する前のライブモード時の画面が再度表示され、確定した文字列800が重畳して表示される。また、計測モードで文字入力画面が起動した場合には、図8(b)に示すように、文字入力画面が起動する前の計測モード時の画面が再度表示され、確定した文字列810が重畳して表示される。上記のようにして確定した文字列は、メイン制御部10内の図示せぬメモリ内に保存される。
【0043】
その後、ユーザーが操作部14の操作により画像の記録指示を入力すると、メイン制御部10は画像の記録制御を開始する。メイン制御部10は、画像処理部6から出力された画像データに対して、図示せぬメモリ内に保存した文字列を付加し、記録媒体読み書き部15へ出力する。記録媒体読み書き部15は、文字列が付加された画像データを記録媒体16に書き込み、記録する。
【0044】
文字ボタンを利用して文字入力を行う場合には、ユーザーがまず文字ボタンを操作し、続いて表示される文字列の一覧から所望の文字列を選択する必要があるが、お気に入りリストを利用して文字入力を行う場合には、自動的に表示される文字列の一覧から所望の文字列を選択するだけで良い。したがって、文字入力に必要な操作を削減することができる。また、お気に入りリストを利用して文字入力を行う場合、文字入力画面の起動時の動作モードに応じてお気に入りリストが切り替わり、各動作モードに最適なお気に入りリストを入力することが可能となるので、文字入力に必要な操作をより削減することができる。
【0045】
次に、第2の動作例を説明する。第2の動作例では、ノートデータに登録されている文字列の中からユーザーが選択した文字列が画像データの一部分として記録される。ノートデータは、1個のカテゴリと、カテゴリに対応するコンテンツとを一組としたデータである。ユーザーは、第1の動作例と同様の文字入力により、カテゴリとコンテンツに対する文字列の登録や編集を行うことが可能である。カテゴリには、どこで、だれが、等の大きなグループを示す文字列を入力することが多く、コンテンツには、「NEW YORK」、「LONDON」、「TOKYO」、「SATO」、「SUZUKI」等の具体的な文字列を入力することが多い。作成されたノートデータは画像データの一部分として記録媒体16に記録される。
【0046】
第2の動作例では、カテゴリ入力用のお気に入りリストとコンテンツ入力用のお気に入りリストが用意され、カテゴリまたはコンテンツに対する文字入力時には、文字入力の対象となるカテゴリまたはコンテンツに対応したお気に入りリストが使用される。ノートデータの編集を行う場合、ユーザーは操作部14を操作し、ノート編集画面の起動指示(表示指示)を入力する。メイン制御部10は、操作部14から出力される信号に基づいてノート編集画面の起動指示を検出する。
【0047】
ノート編集画面の起動指示を検出したメイン制御部10は、ノート編集画面の表示をグラフィック生成部13に指示する。この際に、メイン制御部10は記録媒体読み書き部15を制御し、記録媒体16からノートデータを読み出し、ノートデータに含まれるカテゴリおよびコンテンツの文字列を表示するようにグラフィック生成部13を制御する。グラフィック生成部13は、ノート編集画面を表示するためのグラフィック画像信号を生成し、画像合成部9へ出力する。画像合成部9は、グラフィック生成部13から出力されたグラフィック画像信号を外部表示装置8へ出力する。外部表示装置8は、グラフィック画像信号に基づいてノート編集画面を表示する。
【0048】
図10は、ノート編集画面が起動したときの外部表示装置8の画面を示している。図10に示すようにカテゴリ欄1000には、ノートデータに登録されているカテゴリの文字列がリスト形式で表示される。コンテンツ欄1001には、ノートデータに登録されているコンテンツの文字列のうち、選択されているカテゴリに対応したコンテンツの文字列がリスト形式で表示される。図10では、カテゴリ「WHERE」に対応したコンテンツ「NEW YORK」、「SUZUKI」、「PIPE」がコンテンツ欄1001に表示されている。文字列が登録されていない場合には空欄となる。
【0049】
カテゴリ欄またはコンテンツ欄に文字列を入力する場合、ユーザーは操作部14の操作により、カテゴリ欄またはコンテンツ欄を選択し、さらに文字入力画面の起動指示(表示指示)を入力する。メイン制御部10は、操作部14から出力される信号に基づいて起動指示を検出する。続いて、メイン制御部10は、図9に示す手順に従って、文字入力に関する制御を実行する。
【0050】
起動指示を検出したメイン制御部10は、文字入力画面の表示をグラフィック生成部13に指示する。グラフィック生成部13は、文字入力画面を表示するためのグラフィック画像信号を生成し、画像合成部9へ出力する。画像合成部9は、グラフィック生成部13から出力されたグラフィック画像信号を外部表示装置8へ出力する。外部表示装置8は、グラフィック画像信号に基づいて文字入力画面を表示する(ステップS200)。
【0051】
続いて、メイン制御部10は、モード記憶部20に保持されているモード情報を読み出して参照する(ステップS201)。第2の動作例におけるモード情報は、カテゴリ欄とコンテンツ欄のどちらが選択されているのかを示している。メイン制御部10は、カテゴリ欄とコンテンツ欄の選択状態に応じてモード情報を更新している。モード情報がカテゴリ欄を示している場合(ステップS202でYESの場合)、メイン制御部10はカテゴリ入力用のお気に入りリストをお気に入り記憶部18から読み出し、メイン制御部10内のメモリ上にロードする(ステップS203)。
【0052】
また、モード情報がカテゴリ欄ではなくコンテンツ欄を示している場合(ステップS202でNO、ステップS204でYESの場合)、メイン制御部10はコンテンツ入力用のお気に入りリストをお気に入り記憶部18から読み出し、メイン制御部10内のメモリ上にロードする(ステップS205)。また、モード情報がカテゴリ欄とコンテンツ欄のいずれをも示していない場合(ステップS202,S204でNOの場合)、文字入力に関する制御が終了する。ステップS203,S205に続いて、メイン制御部10は、メモリ上にロードしたお気に入りリスト内の文字列を含む文字入力画面を表示するためのグラフィック画像信号を生成するようにグラフィック生成部13を制御する(ステップS206)。
【0053】
図11は、カテゴリ欄から文字入力画面が起動したときの外部表示装置8の画面を示している。また、図12は、コンテンツ欄から文字入力画面が起動したときの外部表示装置8の画面を示している。画面には、文字入力を行うためのGUI部品であるボタンなどが表示される。候補欄1100,1200には、お気に入りリスト内の文字列が表示される(図11(a)、図12(a))。特に、候補欄1100,1200の一行目には、お気に入りリスト内の先頭の文字列が表示され、その文字列が選択された状態となる。候補欄1100,1200の所望の文字列が表示されている行が選択されている状態で、ユーザーが操作部14の操作により文字列の入力を指示すると、上記の文字列が入力欄1110,1210に表示される(図11(b)、図12(b))。なお、文字入力画面の起動時にカテゴリ欄とコンテンツ欄のどちらが選択されていたのかを示すアイコンや文字列を文字入力画面に表示してもよい。
【0054】
ステップS206に続いて、メイン制御部10は、操作部14から出力される信号に基づいて文字入力画面の終了要求の有無を判定する(ステップS207)。終了要求がない場合(ステップS207でYES)、メイン制御部10は文字入力処理を実行する(ステップS208)。また、終了要求があった場合(ステップS207でNO)、メイン制御部10は、文字入力画面を非表示とし、確定した文字列を表示するようにグラフィック生成部13を制御し、文字入力に関する制御を終了する。
【0055】
ステップS208の文字入力処理の詳細は第1の動作例と同様である。ユーザーが操作部14の操作により所望の文字入力を行った後、確定ボタン1120,1220を操作すると、入力した文字列が確定する。確定ボタン1120,1220の操作を検出した場合、メイン制御部10は、文字入力画面を終了し、確定した文字列をノート編集画面に表示するため、グラフィック生成部13を制御する。
【0056】
カテゴリ欄から文字入力画面が起動した場合には、文字入力の結果がノート編集画面のカテゴリ欄に反映される。例えば、図10に示したカテゴリ欄1000の文字列「WHERE」が選択された状態で文字入力画面(図11)が起動し、文字列「CITY」が入力されると、図13(a)に示すようにカテゴリ欄1300の文字列「WHERE」が「CITY」に更新される。また、図10に示したコンテンツ欄1001の文字列「NEW YORK」が選択された状態で文字入力画面(図12)が起動し、文字列「PARIS」が入力されると、図13(b)に示すようにコンテンツ欄1301の文字列「NEW YORK」が「PARIS」に更新される。ユーザーが上記の操作を繰り返すことにより、所望のカテゴリとコンテンツを入力することが可能である。
【0057】
ユーザーが操作部14の操作により、確定ボタン1310を操作すると、カテゴリおよびコンテンツの文字列が確定する。確定ボタン1310の操作を検出した場合、メイン制御部10は、ノートデータをメイン制御部10内のメモリに保存すると共に、記録媒体読み書き部15を制御し、記録媒体16内のノートデータを更新する。
【0058】
その後、ユーザーが操作部14の操作により画像の記録指示を入力すると、メイン制御部10は、画像処理部6から出力された画像データに対して、図示せぬメモリ内に保存したノートデータを付加し、記録媒体読み書き部15へ出力する。記録媒体読み書き部15は、ノートデータが付加された画像データを記録媒体16に書き込み、記録する。記録された画像データ内のノートデータは、PCの画像ビューアーや内視鏡装置本体で表示することができる(図14)。
【0059】
次に、第3の動作例を説明する。第3の動作例では、お気に入りリストは各動作モードで共通して使用される。また、動作モードごとに文字列の使用頻度が記録され、使用頻度に応じて、文字入力画面の候補欄に表示する文字列の順番を入れ替える処理が実行される。図16は、第3の動作例におけるお気に入りリストの内容を示している。ユーザーによって登録された文字列に対して、動作モードごとの使用頻度が対応付けられている。使用頻度Aはライブモード用の使用頻度であり、使用頻度Bは計測モード用の使用頻度であり、使用頻度Cは再生モード用の使用頻度である。お気に入りリスト内で文字列が登録されていない箇所は未使用領域(空欄)となり、使用頻度は0となる。
【0060】
お気に入りリストに登録されていない文字列が新たにお気に入りリストに登録された場合には、お気に入りリストの未使用領域に文字列が追加されると共に、起動中の動作モード用の使用頻度に1が設定され、それ以外の動作モード用の使用頻度に0が設定される。また、既にお気に入りリストに登録されている文字列(言い換えると、いずれかの動作モードで使用した実績がある文字列)がいずれかの動作モードで使用された場合には、その動作モード用の使用頻度に1が加算される。
【0061】
文字入力を行う場合、ユーザーは操作部14を操作し、文字入力画面の起動指示(表示指示)を入力する。メイン制御部10は、操作部14から出力される信号に基づいて起動指示を検出する。続いて、メイン制御部10は、図15に示す手順に従って、文字入力に関する制御を実行する。
【0062】
起動指示を検出したメイン制御部10は、文字入力画面の表示をグラフィック生成部13に指示する。グラフィック生成部13は、文字入力画面を表示するためのグラフィック画像信号を生成し、画像合成部9へ出力する。画像合成部9は、グラフィック生成部13から出力されたグラフィック画像信号を外部表示装置8へ出力する。外部表示装置8は、グラフィック画像信号に基づいて文字入力画面を表示する(ステップS300)。
【0063】
続いて、メイン制御部10は、お気に入りリストをお気に入り記憶部18から読み出し、メイン制御部10内のメモリ上にロードする(ステップS301)。さらに、メイン制御部10は、モード記憶部20に保持されているモード情報を読み出して参照する(ステップS302)。モード情報がライブモードを示している場合(ステップS303でYESの場合)、メイン制御部10は、メモリ上にロードしたお気に入りリスト内の文字列を、ライブモード用の使用頻度に基づいて降順にソートする(ステップS304)。
【0064】
また、モード情報がライブモードではなく計測モードを示している場合(ステップS303でNO、ステップS305でYESの場合)、メイン制御部10は、メモリ上にロードしたお気に入りリスト内の文字列を、計測モード用の使用頻度に基づいて降順にソートする(ステップS306)。また、モード情報がライブモードでも計測モードでもなく再生モードを示している場合(ステップS303,S305でNO、ステップS307でYESの場合)、メイン制御部10は、メモリ上にロードしたお気に入りリスト内の文字列を、再生モード用の使用頻度に基づいて降順にソートする(ステップS308)。また、モード情報が示す動作モードがライブモード、計測モード、再生モードのいずれでもない場合(ステップS303,S305,S307でNOの場合)、文字入力に関する制御が終了する。
【0065】
文字入力画面がライブモードで起動した場合、図16に示したお気に入りリスト内の文字列は、ライブモード用の使用頻度Aに基づいて、図17に示すようにソートされる。また、文字入力画面が計測モードで起動した場合、図16に示したお気に入りリスト内の文字列は、計測モード用の使用頻度Bに基づいて、図18に示すようにソートされる。前述したように、文字入力画面内に一度に表示できる文字列からなるページがお気に入りリストの先頭から3行ずつの単位で設定される。すなわち、お気に入りリストの先頭(1行目)から3行目までの文字列が1ページ目に設定され、4行目から6行目までの文字列が2ページ目に設定され、以下同様にページが3行単位で設定される。したがって、上記のステップS304,S306,S308において、お気に入りリスト内の文字列がソートされることにより、表示に関する文字列の優先順位が決定される。
【0066】
ステップS304,S306,S308に続いて、メイン制御部10は、ソート後のお気に入りリスト内の文字列を含む文字入力画面を表示するためのグラフィック画像信号を生成するようにグラフィック生成部13を制御する(ステップS309)。これによって、図5などに示した文字入力画面が起動し、候補欄にはお気に入りリスト内の1ページ目の文字列が表示される。
【0067】
ステップS309に続いて、メイン制御部10は、操作部14から出力される信号に基づいて文字入力画面の終了要求の有無を判定する(ステップS310)。終了要求がない場合(ステップS310でYES)、メイン制御部10は文字入力処理を実行する(ステップS311)。また、終了要求があった場合(ステップS310でNO)、メイン制御部10は、文字入力画面を非表示とし、確定した文字列を表示するようにグラフィック生成部13を制御し、文字入力に関する制御を終了する。
【0068】
ステップS311の文字入力処理の詳細は第1の動作例と同様である。ただし、お気に入りリスト内の文字列が選択されて入力欄に表示された場合、メイン制御部10は、その文字列に対応した使用頻度のうち、モード情報が示す動作モードに対応した使用頻度に1を加算することにより使用頻度を更新する。
【0069】
上記のように、文字入力画面の起動時の動作モードに対応した使用頻度に基づいて文字列の優先順位を決定することにより、使用頻度の高い文字列を文字入力画面の起動時に表示することが可能となる。これによって、各動作モードに最適な文字列を優先的に入力することが可能となるので、文字入力に必要な操作を削減することができる。
【0070】
次に、お気に入りリストに文字列を登録する場合の動作を説明する。前述した方法と同様にして、ユーザーは操作部14の操作により文字入力画面上で文字入力を行い、登録したい文字列を入力する。図19(a)に示すように、入力された文字列は入力欄1900に表示される。続いて、ユーザーが操作部14の操作により、お気に入り登録ボタン1910を操作すると、メイン制御部10は、お気に入り記憶部18に保存されている現在のお気に入りリスト内の登録済み文字列を候補欄1920に表示するようにグラフィック生成部13を制御する。お気に入りリストに文字列が1つも登録されていない場合には、候補欄1920は空白の状態となる。
【0071】
ユーザーは操作部14の操作により、文字列を登録したい行を指定する。図19(a)は、1行目が選択された状態を示している。続いて、ユーザーは操作部14の操作により、選択した行に対して文字列を登録する操作を行う。この操作を検出したメイン制御部10は、候補欄1920の1行目に表示されている文字列に対応したお気に入りリスト内の文字列を、入力欄1900に表示されている文字列に置き換え、お気に入り記憶部18に保存する。また、メイン制御部10は、候補欄1920の1行目に表示されている文字列を、入力欄1900に表示されている文字列に置き換えて表示するようにグラフィック生成部13を制御する。この結果、図19(b)に示すように、候補欄1920の1行目の文字列が更新される。また、空白の行が文字列の登録先として選択された場合には、その行に対して、ユーザーが登録を希望する文字列が表示されると共に、お気に入りリスト内に新たに文字列が追加される。
【0072】
前述した第1および第2の動作例に対応したお気に入りリストに文字列を登録する場合には、メイン制御部10は、モード記憶部20に保持されているモード情報が示す動作モードに対応したお気に入りリストに対して文字列を登録する。また、前述した第3の動作例に対応したお気に入りリストに文字列を登録する場合には、メイン制御部10は、モード記憶部20に保持されているモード情報が示す動作モード用の使用頻度に1を設定する。
【0073】
なお、入力欄1900に文字列が入力されていない状態で、上記と同様にお気に入り登録ボタン1910が操作され、さらに候補欄上の行が指定された場合、その行に対応するお気に入りリスト内の文字列を削除することが可能である。
【0074】
次に、本実施形態の変形例を説明する。以下のようなインポート・エクスポートの機能により、お気に入りリストを他の装置と共有することも可能である。お気に入りリストを他の装置用に出力(エクスポート)する場合、ユーザーは操作部14の操作によりエクスポートの指示を入力する。この指示を検出したメイン制御部10は、お気に入り記憶部18からお気に入りリストを読み出し、記録媒体読み書き部15の制御により、記録媒体16にお気に入りリストを書き込み、記録する。
【0075】
また、他の装置で作成されたお気に入りリストを入力(インポート)する場合、ユーザーは操作部14の操作によりインポートの指示を入力する。この指示を検出したメイン制御部10は、記録媒体読み書き部15の制御により、記録媒体16からお気に入りリストを読み出し、お気に入り記憶部18にお気に入りリストを書き込む。
【0076】
また、記録媒体16を介して他の装置とお気に入りリストの受け渡しを行うだけでなく、外付け入力機器12として他の装置を接続してお気に入りリストの受け渡しを行ってもよい。あるいは、ネットワークを介した通信により、他の装置とお気に入りリストの受け渡しを行ってもよい。
【0077】
また、ユーザーが操作部14の操作により文字入力画面の起動指示を入力する以外に、画面起動スイッチ17の操作により起動指示を入力することも可能である。あるいは、ユーザーが外付け入力機器12を接続することにより起動指示を入力することも可能である。
【0078】
また、内視鏡装置の起動時に検査者の認証を行うユーザーログイン機能を設け、ユーザーごとにお気に入りリストを用意し、ログインしたユーザーに応じてお気に入りリストを切り替えるようにしてもよい。このとき、ログインしたユーザーを示すアイコンや文字列を文字入力画面に表示してもよい。
【0079】
上述したように、本実施形態によれば、装置の動作モードに応じて、お気に入りリスト内の文字列を選択するためのGUI部品(候補欄やボタンなど)の表示/非表示が制御される。具体的には、第1および第2の動作例では、起動中の動作モードに対応したお気に入りリスト内の文字列を選択するためのGUI部品が表示される。また、第3の動作例では、お気に入りリスト内の文字列のうち、起動中の動作モードに対応した使用頻度の高い文字列を選択するためのGUI部品が表示される。これによって、各動作モードに適した文字列を選択し易くすることが可能となるので、文字入力の手間を削減することができる。
【0080】
また、ユーザーが入力した文字列をお気に入り記憶部18内のお気に入りリストに保存することによって、ユーザーが自身の意思で好みの文字列をお気に入りリストに登録することができる。
【0081】
また、文字入力画面を切り替えることなく、お気に入り入力モードと文字ボタンモードの両方による文字列の入力を可能とすることによって、文字入力の操作性を向上することができる。
【0082】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明の一実施形態による内視鏡装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による内視鏡装置の動作の手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態におけるお気に入りリストの内容を示す参考図である。
【図4】本発明の一実施形態における文字入力前の画面を示す参考図である。
【図5】本発明の一実施形態における文字入力時(ライブモード)の画面を示す参考図である。
【図6】本発明の一実施形態における文字入力時の画面(計測モード)を示す参考図である。
【図7】本発明の一実施形態における文字入力時(文字ボタン使用時)の画面を示す参考図である。
【図8】本発明の一実施形態における文字入力後の画面を示す参考図である。
【図9】本発明の一実施形態による内視鏡装置の動作の手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態におけるノートデータ編集前の画面を示す参考図である。
【図11】本発明の一実施形態における文字入力時(カテゴリ入力時)の画面を示す参考図である。
【図12】本発明の一実施形態における文字入力時(コンテンツ入力時)の画面を示す参考図である。
【図13】本発明の一実施形態におけるノートデータ編集後の画面を示す参考図である。
【図14】本発明の一実施形態における文字入力後の画面を示す参考図である。
【図15】本発明の一実施形態による内視鏡装置の動作の手順を示すフローチャートである。
【図16】本発明の一実施形態におけるお気に入りリストの内容を示す参考図である。
【図17】本発明の一実施形態におけるお気に入りリストの内容を示す参考図である。
【図18】本発明の一実施形態におけるお気に入りリストの内容を示す参考図である。
【図19】本発明の一実施形態における文字入力時(お気に入り登録時)の画面を示す参考図である。
【符号の説明】
【0084】
1・・・挿入部、2・・・本体部、3・・・撮像素子、4・・・対物光学系、5・・・LED、6・・・画像処理部、7・・・LED駆動部、8・・・外部表示装置、9・・・画像合成部(表示信号生成部)、10・・・メイン制御部(表示指示検出部、動作状態検出部、読出部、制御部、文字列登録部)、11・・・外部機器接続検出部(表示指示検出部)、12・・・外付け入力機器、13・・・グラフィック生成部(表示信号生成部)、14・・・操作部、15・・・記録媒体読み書き部、16・・・記録媒体、17・・・画面起動スイッチ、18・・・お気に入り記憶部(文字列記憶部)、19・・・光学アダプタ、20・・・モード記憶部
【技術分野】
【0001】
本発明は、文字入力が可能な内視鏡装置、およびその動作を制御するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
民生機器などで、文字入力に用いるキーの数や種類に制限がある場合でも効率良く文字入力を行うための手段として、文字列を登録可能な文字列記憶手段と、この文字列記憶手段に登録されている文字列を選択して呼び出す文字列選択手段を設ける方法がある(例えば特許文献1参照)。工業用内視鏡も、小型化を図っているため、入力手段の数や種類は少ない。
【0003】
一般的な工業用内視鏡の動作モードには、撮像した画像をリアルタイムに表示するライブモードや、記録した画像を再生する再生モード、取得した画像に対して被写体である検査対象物の傷の長さや腐食の面積などを測定する計測モードがある。ライブモードと計測モードでは、画像をCFカードなどの記録メディアに記録することができる。また、工業用内視鏡は、画像に関連する文字列情報を画像ファイルの一部として記録する機能を持っており、文字列の入力を効率良く行うために、民生機器と同様に上記の方法をとることができる。
【特許文献1】特開2000−259327号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、工業用内視鏡には、上述したように複数の動作モードがあり、その動作モードごとに画像に付加したい文字列の種類が異なっており、毎回同じ登録済みの文字列のリストが呼び出されると、必要な文字列を選択するのに手間がかかるという問題があった。
【0005】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、文字入力の手間を削減することができる内視鏡装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、被写体像を光電変換し撮像信号を生成する内視鏡と、前記撮像信号を処理し画像データを生成する撮像信号処理部と、前記画像データに基づく画像および文字入力用の画面を表示するための表示信号を生成する表示信号生成部と、前記文字入力用の画面を操作して文字を入力するための操作部とを備えた内視鏡装置において、文字列と装置の動作状態とを対応付けて記憶する文字列記憶部と、前記文字入力用の画面の表示指示を検出する表示指示検出部と、装置の動作状態を検出する動作状態検出部と、前記表示指示が検出された場合に、前記動作状態検出部によって検出された動作状態に対応した文字列を前記文字列記憶部から読み出す読出部と、前記読出部によって読み出された文字列を選択するための部品を含む画面を表示するように前記表示信号生成部を制御し、前記部品に対する操作が検出された場合に、当該部品に対応した文字列を表示するように前記表示信号生成部を制御する制御部とを備えたことを特徴とする内視鏡装置である。
【0007】
また、本発明の内視鏡装置において、前記文字列記憶部は、文字列と装置の動作状態毎の当該文字列の使用頻度とを対応付けて記憶し、前記制御部は、前記読出部によって読み出された文字列を選択するための部品を含む画面を表示するように前記表示信号生成部を制御すると共に、前記動作状態検出部によって検出された動作状態に対応した使用頻度に基づいて前記部品の表示/非表示を制御し、前記部品に対する操作が検出された場合に、当該部品に対応した文字列を表示するように前記表示信号生成部を制御し、当該部品に対応した文字列に対して、前記動作状態検出部によって検出された動作状態に対応した使用頻度を更新することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の内視鏡装置は、前記操作部の操作に応じて入力された文字列を前記文字列記憶部に記憶させる文字列登録部をさらに備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の内視鏡装置において、前記制御部はさらに、装置の動作状態を表示するように前記表示信号生成部を制御することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、被写体像を光電変換し撮像信号を生成する内視鏡と、前記撮像信号を処理し画像データを生成する撮像信号処理部と、前記画像データに基づく画像および文字入力用の画面を表示するための表示信号を生成する表示信号生成部と、前記文字入力用の画面を操作して文字を入力するための操作部とを備えた内視鏡装置を制御するコンピュータを、文字列と装置の動作状態とを対応付けて記憶する文字列記憶部と、前記文字入力用の画面の表示指示を検出する表示指示検出部と、装置の動作状態を検出する動作状態検出部と、前記表示指示が検出された場合に、前記動作状態検出部によって検出された動作状態に対応した文字列を前記文字列記憶部から読み出す読出部と、前記読出部によって読み出された文字列を選択するための部品を含む画面を表示するように前記表示信号生成部を制御し、前記部品に対する操作が検出された場合に、当該部品に対応した文字列を表示するように前記表示信号生成部を制御する制御部と、として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、装置の動作状態に応じて、文字列選択用の部品が選択的に表示される。これによって、各動作状態に適した文字列を選択し易くすることが可能となるので、文字入力の手間を削減することができるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態による内視鏡装置の構成を示している。図1に示すように内視鏡装置は、細長の挿入部1と、筐体を構成する本体部2と、LCD等の外部表示装置8と、各種操作のための操作部14とを有している。
【0013】
検査者は、挿入部1をパイプなどの検査対象物に挿入し、外部表示装置8上に表示される画像を確認しながら、所望の検査部位にアクセスし、画像による検査・診断作業を行う。挿入部1の先端には、交換可能な光学アダプタ19が接続される。光学アダプタ19は、検査対象物からの光を結像する対物光学系4と、検査対象物を照明するLED5とを有している。また、挿入部1の先端内には、入射光を光電変換し撮像信号に変換する撮像素子3が配置されている。LED5によって照明された検査対象物の像は、対物光学系4によって撮像素子3上に結像され、撮像素子3によって撮像信号に光電変換される。
【0014】
本体部2は、画像処理部6と、LED駆動部7と、画像合成部9と、メイン制御部10と、外部機器接続検出部11と、グラフィック生成部13と、記録媒体読み書き部15と、記録媒体16と、お気に入り記憶部18と、モード記憶部20とを有している。撮像素子3から出力された撮像信号は映像信号(画像データ)に変換され、画像処理部6に入力される。画像処理部6は、被写体である検査対象物を観察可能な画像を生成するために、ガンマ補正処理、エッジ強調処理、デジタルズーム処理等の処理を映像信号に施す。
【0015】
グラフィック生成部13は、メニュー表示等のグラフィックユーザーインターフェース(以下GUIと記載)用のグラフィック画像信号を生成する。画像合成部9は、画像処理部6によって処理された映像信号と、グラフィック生成部13によって生成されたグラフィック画像信号とを合成し、撮像素子3で撮像された検査対象物の画像や文字入力画面等を表示するための表示信号を生成する。表示信号は外部表示装置8へ出力され、外部表示装置8によって検査対象物の画像や文字入力画面等が表示される。
【0016】
LED駆動部7は光学アダプタ19内のLED5を駆動する。外部機器接続検出部11は、本体部2への接続および本体部2からの取り外しが可能な外付け入力機器12(例えばキーボード)の接続状態を検出する。操作部14は、GUIを利用した画面操作により各種入力を行うための入力機器である。また、操作部14は、文字入力画面を起動するための画面起動スイッチ17を有している。メニュー操作や文字入力は、操作部14または外付け入力機器12の操作によって行われる。
【0017】
メイン制御部10は、図示せぬ不揮発性メモリに格納されているプログラムを実行し、内視鏡装置内の各部を制御する。特に、文字入力に関しては、メイン制御部10は、ユーザーによる操作部14または外付け入力機器12の操作内容に基づいてグラフィック生成部13を制御する。これによって、外部表示装置8に文字入力の結果が表示される。文字入力の結果として生成された文字列は、メイン制御部10内の図示せぬメモリ内に保存される。
【0018】
また、画像の記録に関しては、メイン制御部10は記録媒体読み書き部15を制御する。記録媒体読み書き部15は、メイン制御部10による制御に従って、画像処理部6から出力された画像データを記録媒体16に書き込み、記録する。このとき、メイン制御部10内の図示せぬメモリ内に保存されている文字列も画像データの一部分として保存される。
【0019】
記録媒体16は、内視鏡装置に内蔵された記録媒体、または本体部2への接続および本体部2からの取り外しが可能な外付けの記録媒体である。記録媒体16には、カテゴリとコンテンツからなるリスト形式のノートデータを画像データと共に保存することが可能である。ノートデータの詳細は後述する。
【0020】
お気に入り記憶部18は、ユーザーが所定の操作により予め登録した文字列(お気に入り)を記憶する。登録された文字列は、複数の文字列をリスト化したお気に入りリストとしてお気に入り記憶部18に保存される。この文字列は一単語で構成されていてもよいし、複数の単語で構成されていてもよい。また、この文字列は数字や記号などを含むものであってもよい。お気に入り記憶部18に保存されるお気に入りリストの数やお気に入りリスト内の文字列の数は特に問わない。
【0021】
モード記憶部20は、現在の装置の動作モード(動作状態)を記憶する。動作モードの切り替え時にメイン制御部10は、モード記憶部20に格納されているモード情報を更新する。本実施形態の動作モードには、撮像した画像をリアルタイムに表示するライブモードや、記録した画像を再生する再生モード、取得した画像に対して被写体である検査対象物の傷の長さや腐食の面積などを測定する計測モードがある。
【0022】
各動作モードは、操作部14に設けられているボタンの操作に応じて切り替わる。メイン制御部10がライブボタンの押下を検出した場合、動作モードがライブモードに切り替わる。この際にメイン制御部10は、モード記憶部20に格納されているモード情報をライブモードに更新する。続いて、メイン制御部10がフリーズボタンの押下を検出した場合、メイン制御部10は画像処理部6から画像データを取得する。
【0023】
メイン制御部10が画像データを取得している状態で、メイン制御部10が計測起動ボタンの押下を検出した場合、動作モードが計測モードに切り替わる。この際にメイン制御部10は、モード記憶部20に格納されているモード情報を計測モードに更新する。また、メイン制御部10が画像再生ボタンの押下を検出した場合、動作モードが再生モードに切り替わる。この際にメイン制御部10は、モード記憶部20に格納されているモード情報を再生モードに更新する。また、動作モードがライブモードまたは計測モードの状態で、メイン制御部10がレコードボタンの押下を検出した場合、画像データを記録媒体16に記録することができる。また、上記の動作モード以外に、ノートデータの編集を行う動作モードなどもある。
【0024】
内視鏡装置では、上記の動作モード毎に、画像に付加したい文字列の種類が異なるという特徴がある。例えば、ライブモードでは、検査者名(「SATO」など)、検査対象名(航空機のエンジンを示す「R-985-17」など)、検査部位名(エンジンのアクセスポート名を示す「AP-1」など)、検査結果(「OK」、「NG」など)といった文字列を入力することが多い。また、計測モードでは、注目している部位を目立たせるための矢印文字(「→」など)や、計測機能に特有の文字列を入力することが多い。また、再生モードでは、既に記録されている文字列の誤記などの修正のための文字入力を行うことが多く、対象とする画像に計測結果が付加されているのか否かに応じて、入力したい文字列は上記と同様に異なる。
【0025】
次に、本実施形態による内視鏡装置の文字入力に関する動作を説明する。文字入力時にはメイン制御部10が、操作部14または外付け入力機器12から出力される信号に基づいて、ユーザーによる操作部14または外付け入力機器12の操作内容を検出し、その操作内容に応じた制御を行う。以下では、操作部14の操作内容に基づく動作を説明する。
【0026】
まず、第1の動作例を説明する。第1の動作例では、動作モードごとにお気に入りリストが用意され、文字入力時に起動中の動作モードに対応したお気に入りリストが文字入力に使用される。図3は、第1の動作例におけるお気に入りリストの内容を示している。図3(a)はライブモード用のお気に入りリストの内容を示し、図3(b)は計測モード用のお気に入りリストの内容を示している。図3(a)に示すように、ライブモード用のお気に入りリストには、検査者名、検査対象名、検査結果などの文字列が登録されている。また、図3(b)に示すように、計測モード用のお気に入りリストには、矢印文字などの文字列が登録されている。お気に入りリスト内で文字列が登録されていない箇所は空欄となる。また、図示しないが、再生モード用のお気に入りリストも用意されている。
【0027】
図3では、文字入力画面内に同時に表示できる文字列からなるページがお気に入りリストの先頭から3行ずつの単位で設定される。すなわち、お気に入りリストの先頭(1行目)から3行目までの文字列が1ページ目に設定され、4行目から6行目までの文字列が2ページ目に設定され、以下同様にページが3行単位で設定される。文字入力画面の起動時には1ページ目の文字列が表示される。以後、表示される文字列をページごとに切り替えることが可能である。
【0028】
文字入力を行う場合、ユーザーは文字入力画面を起動する。図4は、文字入力画面が起動する前の外部表示装置8の画面を示している。図4(a)はライブモード時の外部表示装置8の画面を示している。画像処理部6によって処理された映像信号に基づく検査対象物の画像上に、グラフィック生成部13によって生成されたグラフィック画像信号に基づく文字列400が表示されている。この文字列400は撮像条件や日時などを示している。
【0029】
図4(b)は計測モード時の外部表示装置8の画面を示している。画像処理部6によって処理された映像信号に基づく検査対象物の画像410,411が左右の2箇所に表示されている。これらの画像410,411は、左右2つの視野を形成するステレオ光学アダプタを光学アダプタ19として用いたときの画像である。また、グラフィック生成部13によって生成されたグラフィック画像信号に基づくカーソルなどの各種アイコンや文字列が表示されている。
【0030】
文字入力を行う場合、ユーザーは操作部14を操作し、文字入力画面の起動指示(表示指示)を入力する。メイン制御部10は、操作部14から出力される信号に基づいて起動指示を検出する。続いて、メイン制御部10は、図2に示す手順に従って、文字入力に関する制御を実行する。
【0031】
起動指示を検出したメイン制御部10は、文字入力画面の表示をグラフィック生成部13に指示する。グラフィック生成部13は、文字入力画面を表示するためのグラフィック画像信号を生成し、画像合成部9へ出力する。画像合成部9は、グラフィック生成部13から出力されたグラフィック画像信号を外部表示装置8へ出力する。外部表示装置8は、グラフィック画像信号に基づいて文字入力画面を表示する(ステップS100)。
【0032】
続いて、メイン制御部10は、モード記憶部20に保持されているモード情報を読み出して参照する(ステップS101)。モード情報がライブモードを示している場合(ステップS102でYESの場合)、メイン制御部10はライブモード用のお気に入りリストをお気に入り記憶部18から読み出し、メイン制御部10内のメモリ上にロードする(ステップS103)。また、モード情報がライブモードではなく計測モードを示している場合(ステップS102でNO、ステップS104でYESの場合)、メイン制御部10は計測モード用のお気に入りリストをお気に入り記憶部18から読み出し、メイン制御部10内のメモリ上にロードする(ステップS105)。
【0033】
また、モード情報がライブモードでも計測モードでもなく再生モードを示している場合(ステップS102,S104でNO、ステップS106でYESの場合)、メイン制御部10は再生モード用のお気に入りリストをお気に入り記憶部18から読み出し、メイン制御部10内のメモリ上にロードする(ステップS107)。また、モード情報が示す動作モードがライブモード、計測モード、再生モードのいずれでもない場合(ステップS102,S104,S106でNOの場合)、文字入力に関する制御が終了する。ステップS103,S105,S107に続いて、メイン制御部10は、メモリ上にロードしたお気に入りリスト内の文字列を含む文字入力画面を表示するためのグラフィック画像信号を生成するようにグラフィック生成部13を制御する(ステップS108)。
【0034】
図5は、ライブモードで文字入力画面が起動したときの外部表示装置8の画面を示している。また、図6は、計測モードで文字入力画面が起動したときの外部表示装置8の画面を示している。画面には、文字入力を行うためのGUI部品であるボタンなどが表示される。文字入力画面に表示する言語は特に問わない(以下、同様)。候補欄500,600には、お気に入りリスト内の文字列が表示される(図5(a)、図6(a))。特に、候補欄600,600の一行目には、お気に入りリスト内の先頭の文字列が表示され、その文字列が選択された状態となる。候補欄500,600の所望の文字列が表示されている行が選択されている状態で、ユーザーが操作部14の操作により文字列の入力を指示すると、上記の文字列が入力欄510,610に表示される(図5(b)、図6(b))。なお、文字入力画面の起動時の動作モードを示すアイコンや文字列を文字入力画面に表示してもよい。
【0035】
ステップS108に続いて、メイン制御部10は、操作部14から出力される信号に基づいて文字入力画面の終了要求の有無を判定する(ステップS109)。終了要求がない場合(ステップS109でYES)、メイン制御部10は文字入力処理を実行する(ステップS110)。また、終了要求があった場合(ステップS109でNO)、メイン制御部10は、文字入力画面を非表示とし、確定した文字列を表示するようにグラフィック生成部13を制御し、文字入力に関する制御を終了する。
【0036】
以下、ステップS110の文字入力処理の詳細を説明する。図5(a)、図6(a)に示したように候補欄500,600には、お気に入りリスト内の文字列が表示される。文字入力画面の起動時には、お気に入りリスト内の1ページ目の文字列が表示される。前候補ボタン520,620および次候補ボタン521,621の操作により、ページ単位で文字列を切り替えて表示することが可能である。前候補ボタン520,620が操作された場合には、前のページの文字列が表示され、次候補ボタン521,621が操作された場合には、次のページの文字列が表示される。
【0037】
ユーザーは操作部14の操作により、入力したい文字列が表示されている候補欄を選択し、さらに文字列の入力を指示する操作を行う。この操作が行われると、メイン制御部10は、選択された文字列を入力欄510,610に表示するようにグラフィック生成部13を制御する。ユーザーが上記の操作を繰り返すことにより、お気に入りリスト内の文字列を組み合わせた文字列を入力することが可能である。
【0038】
本実施形態では、お気に入りリストを利用した文字入力と、文字ボタンを利用した文字入力とを併用することが可能である。文字入力画面が起動すると、文字を選択するためのGUI部品である文字ボタン530,630も表示される。文字ボタン530,630を使用して文字入力を行う場合、ユーザーは操作部14の操作により、入力したい文字が表示されているボタンを選択し、さらに文字の入力を指示する操作を行う。この操作が行われると、メイン制御部10は、図示せぬ記憶部から単語辞書を読み出し、選択された文字に対応する文字変換の複数の候補を検索する。図7に示すようにメイン制御部10は、検索した複数の候補を候補欄700に表示するようにグラフィック生成部13を制御する。
【0039】
ユーザーは操作部14の操作により、候補欄700に表示された文字列の候補の中から、入力したい文字列を選択し、さらに文字列の入力を指示する操作を行う。この操作が行われると、メイン制御部10は、選択された文字列を入力欄710に表示するようにグラフィック生成部13を制御する。ユーザーが上記の操作を繰り返すことにより、所望の文字列を組み合わせた文字列を入力することが可能である。
【0040】
お気に入りリストを利用した文字入力と、文字ボタンを利用した文字入力との切替は、以下のようにして行われる。お気に入りリストを利用した文字入力を行った後、文字ボタンを利用した文字入力を行う場合には、ユーザーは操作部14の操作により、入力したい文字が表示されている文字ボタンを選択すればよい。この後、上記と同様にして、文字ボタンを利用した文字入力を行うことが可能となる。
【0041】
また、文字ボタンを利用した文字入力を行った後、お気に入りリストを利用した文字入力を行う場合には、ユーザーは操作部14の操作により、お気に入り呼出ボタン540,640を操作すればよい。この後、上記と同様にして、お気に入りリストを利用した文字入力を行うことが可能となる。お気に入りリストを利用した文字入力と、文字ボタンを利用した文字入力とが連続的に行われた場合、メイン制御部10は、お気に入りリスト内の文字列と単語辞書を用いた変換文字列とを結合して表示するようにグラフィック生成部13を制御する。
【0042】
ユーザーが操作部14の操作により確定ボタン550,650を操作すると、入力した文字列が確定する。確定ボタン550,650の操作を検出した場合、メイン制御部10は、文字入力画面を終了し、確定した文字列を元の画像に重畳するため、画像処理部6、画像合成部9、およびグラフィック生成部13を制御する。ライブモードで文字入力画面が起動した場合には、図8(a)に示すように、文字入力画面が起動する前のライブモード時の画面が再度表示され、確定した文字列800が重畳して表示される。また、計測モードで文字入力画面が起動した場合には、図8(b)に示すように、文字入力画面が起動する前の計測モード時の画面が再度表示され、確定した文字列810が重畳して表示される。上記のようにして確定した文字列は、メイン制御部10内の図示せぬメモリ内に保存される。
【0043】
その後、ユーザーが操作部14の操作により画像の記録指示を入力すると、メイン制御部10は画像の記録制御を開始する。メイン制御部10は、画像処理部6から出力された画像データに対して、図示せぬメモリ内に保存した文字列を付加し、記録媒体読み書き部15へ出力する。記録媒体読み書き部15は、文字列が付加された画像データを記録媒体16に書き込み、記録する。
【0044】
文字ボタンを利用して文字入力を行う場合には、ユーザーがまず文字ボタンを操作し、続いて表示される文字列の一覧から所望の文字列を選択する必要があるが、お気に入りリストを利用して文字入力を行う場合には、自動的に表示される文字列の一覧から所望の文字列を選択するだけで良い。したがって、文字入力に必要な操作を削減することができる。また、お気に入りリストを利用して文字入力を行う場合、文字入力画面の起動時の動作モードに応じてお気に入りリストが切り替わり、各動作モードに最適なお気に入りリストを入力することが可能となるので、文字入力に必要な操作をより削減することができる。
【0045】
次に、第2の動作例を説明する。第2の動作例では、ノートデータに登録されている文字列の中からユーザーが選択した文字列が画像データの一部分として記録される。ノートデータは、1個のカテゴリと、カテゴリに対応するコンテンツとを一組としたデータである。ユーザーは、第1の動作例と同様の文字入力により、カテゴリとコンテンツに対する文字列の登録や編集を行うことが可能である。カテゴリには、どこで、だれが、等の大きなグループを示す文字列を入力することが多く、コンテンツには、「NEW YORK」、「LONDON」、「TOKYO」、「SATO」、「SUZUKI」等の具体的な文字列を入力することが多い。作成されたノートデータは画像データの一部分として記録媒体16に記録される。
【0046】
第2の動作例では、カテゴリ入力用のお気に入りリストとコンテンツ入力用のお気に入りリストが用意され、カテゴリまたはコンテンツに対する文字入力時には、文字入力の対象となるカテゴリまたはコンテンツに対応したお気に入りリストが使用される。ノートデータの編集を行う場合、ユーザーは操作部14を操作し、ノート編集画面の起動指示(表示指示)を入力する。メイン制御部10は、操作部14から出力される信号に基づいてノート編集画面の起動指示を検出する。
【0047】
ノート編集画面の起動指示を検出したメイン制御部10は、ノート編集画面の表示をグラフィック生成部13に指示する。この際に、メイン制御部10は記録媒体読み書き部15を制御し、記録媒体16からノートデータを読み出し、ノートデータに含まれるカテゴリおよびコンテンツの文字列を表示するようにグラフィック生成部13を制御する。グラフィック生成部13は、ノート編集画面を表示するためのグラフィック画像信号を生成し、画像合成部9へ出力する。画像合成部9は、グラフィック生成部13から出力されたグラフィック画像信号を外部表示装置8へ出力する。外部表示装置8は、グラフィック画像信号に基づいてノート編集画面を表示する。
【0048】
図10は、ノート編集画面が起動したときの外部表示装置8の画面を示している。図10に示すようにカテゴリ欄1000には、ノートデータに登録されているカテゴリの文字列がリスト形式で表示される。コンテンツ欄1001には、ノートデータに登録されているコンテンツの文字列のうち、選択されているカテゴリに対応したコンテンツの文字列がリスト形式で表示される。図10では、カテゴリ「WHERE」に対応したコンテンツ「NEW YORK」、「SUZUKI」、「PIPE」がコンテンツ欄1001に表示されている。文字列が登録されていない場合には空欄となる。
【0049】
カテゴリ欄またはコンテンツ欄に文字列を入力する場合、ユーザーは操作部14の操作により、カテゴリ欄またはコンテンツ欄を選択し、さらに文字入力画面の起動指示(表示指示)を入力する。メイン制御部10は、操作部14から出力される信号に基づいて起動指示を検出する。続いて、メイン制御部10は、図9に示す手順に従って、文字入力に関する制御を実行する。
【0050】
起動指示を検出したメイン制御部10は、文字入力画面の表示をグラフィック生成部13に指示する。グラフィック生成部13は、文字入力画面を表示するためのグラフィック画像信号を生成し、画像合成部9へ出力する。画像合成部9は、グラフィック生成部13から出力されたグラフィック画像信号を外部表示装置8へ出力する。外部表示装置8は、グラフィック画像信号に基づいて文字入力画面を表示する(ステップS200)。
【0051】
続いて、メイン制御部10は、モード記憶部20に保持されているモード情報を読み出して参照する(ステップS201)。第2の動作例におけるモード情報は、カテゴリ欄とコンテンツ欄のどちらが選択されているのかを示している。メイン制御部10は、カテゴリ欄とコンテンツ欄の選択状態に応じてモード情報を更新している。モード情報がカテゴリ欄を示している場合(ステップS202でYESの場合)、メイン制御部10はカテゴリ入力用のお気に入りリストをお気に入り記憶部18から読み出し、メイン制御部10内のメモリ上にロードする(ステップS203)。
【0052】
また、モード情報がカテゴリ欄ではなくコンテンツ欄を示している場合(ステップS202でNO、ステップS204でYESの場合)、メイン制御部10はコンテンツ入力用のお気に入りリストをお気に入り記憶部18から読み出し、メイン制御部10内のメモリ上にロードする(ステップS205)。また、モード情報がカテゴリ欄とコンテンツ欄のいずれをも示していない場合(ステップS202,S204でNOの場合)、文字入力に関する制御が終了する。ステップS203,S205に続いて、メイン制御部10は、メモリ上にロードしたお気に入りリスト内の文字列を含む文字入力画面を表示するためのグラフィック画像信号を生成するようにグラフィック生成部13を制御する(ステップS206)。
【0053】
図11は、カテゴリ欄から文字入力画面が起動したときの外部表示装置8の画面を示している。また、図12は、コンテンツ欄から文字入力画面が起動したときの外部表示装置8の画面を示している。画面には、文字入力を行うためのGUI部品であるボタンなどが表示される。候補欄1100,1200には、お気に入りリスト内の文字列が表示される(図11(a)、図12(a))。特に、候補欄1100,1200の一行目には、お気に入りリスト内の先頭の文字列が表示され、その文字列が選択された状態となる。候補欄1100,1200の所望の文字列が表示されている行が選択されている状態で、ユーザーが操作部14の操作により文字列の入力を指示すると、上記の文字列が入力欄1110,1210に表示される(図11(b)、図12(b))。なお、文字入力画面の起動時にカテゴリ欄とコンテンツ欄のどちらが選択されていたのかを示すアイコンや文字列を文字入力画面に表示してもよい。
【0054】
ステップS206に続いて、メイン制御部10は、操作部14から出力される信号に基づいて文字入力画面の終了要求の有無を判定する(ステップS207)。終了要求がない場合(ステップS207でYES)、メイン制御部10は文字入力処理を実行する(ステップS208)。また、終了要求があった場合(ステップS207でNO)、メイン制御部10は、文字入力画面を非表示とし、確定した文字列を表示するようにグラフィック生成部13を制御し、文字入力に関する制御を終了する。
【0055】
ステップS208の文字入力処理の詳細は第1の動作例と同様である。ユーザーが操作部14の操作により所望の文字入力を行った後、確定ボタン1120,1220を操作すると、入力した文字列が確定する。確定ボタン1120,1220の操作を検出した場合、メイン制御部10は、文字入力画面を終了し、確定した文字列をノート編集画面に表示するため、グラフィック生成部13を制御する。
【0056】
カテゴリ欄から文字入力画面が起動した場合には、文字入力の結果がノート編集画面のカテゴリ欄に反映される。例えば、図10に示したカテゴリ欄1000の文字列「WHERE」が選択された状態で文字入力画面(図11)が起動し、文字列「CITY」が入力されると、図13(a)に示すようにカテゴリ欄1300の文字列「WHERE」が「CITY」に更新される。また、図10に示したコンテンツ欄1001の文字列「NEW YORK」が選択された状態で文字入力画面(図12)が起動し、文字列「PARIS」が入力されると、図13(b)に示すようにコンテンツ欄1301の文字列「NEW YORK」が「PARIS」に更新される。ユーザーが上記の操作を繰り返すことにより、所望のカテゴリとコンテンツを入力することが可能である。
【0057】
ユーザーが操作部14の操作により、確定ボタン1310を操作すると、カテゴリおよびコンテンツの文字列が確定する。確定ボタン1310の操作を検出した場合、メイン制御部10は、ノートデータをメイン制御部10内のメモリに保存すると共に、記録媒体読み書き部15を制御し、記録媒体16内のノートデータを更新する。
【0058】
その後、ユーザーが操作部14の操作により画像の記録指示を入力すると、メイン制御部10は、画像処理部6から出力された画像データに対して、図示せぬメモリ内に保存したノートデータを付加し、記録媒体読み書き部15へ出力する。記録媒体読み書き部15は、ノートデータが付加された画像データを記録媒体16に書き込み、記録する。記録された画像データ内のノートデータは、PCの画像ビューアーや内視鏡装置本体で表示することができる(図14)。
【0059】
次に、第3の動作例を説明する。第3の動作例では、お気に入りリストは各動作モードで共通して使用される。また、動作モードごとに文字列の使用頻度が記録され、使用頻度に応じて、文字入力画面の候補欄に表示する文字列の順番を入れ替える処理が実行される。図16は、第3の動作例におけるお気に入りリストの内容を示している。ユーザーによって登録された文字列に対して、動作モードごとの使用頻度が対応付けられている。使用頻度Aはライブモード用の使用頻度であり、使用頻度Bは計測モード用の使用頻度であり、使用頻度Cは再生モード用の使用頻度である。お気に入りリスト内で文字列が登録されていない箇所は未使用領域(空欄)となり、使用頻度は0となる。
【0060】
お気に入りリストに登録されていない文字列が新たにお気に入りリストに登録された場合には、お気に入りリストの未使用領域に文字列が追加されると共に、起動中の動作モード用の使用頻度に1が設定され、それ以外の動作モード用の使用頻度に0が設定される。また、既にお気に入りリストに登録されている文字列(言い換えると、いずれかの動作モードで使用した実績がある文字列)がいずれかの動作モードで使用された場合には、その動作モード用の使用頻度に1が加算される。
【0061】
文字入力を行う場合、ユーザーは操作部14を操作し、文字入力画面の起動指示(表示指示)を入力する。メイン制御部10は、操作部14から出力される信号に基づいて起動指示を検出する。続いて、メイン制御部10は、図15に示す手順に従って、文字入力に関する制御を実行する。
【0062】
起動指示を検出したメイン制御部10は、文字入力画面の表示をグラフィック生成部13に指示する。グラフィック生成部13は、文字入力画面を表示するためのグラフィック画像信号を生成し、画像合成部9へ出力する。画像合成部9は、グラフィック生成部13から出力されたグラフィック画像信号を外部表示装置8へ出力する。外部表示装置8は、グラフィック画像信号に基づいて文字入力画面を表示する(ステップS300)。
【0063】
続いて、メイン制御部10は、お気に入りリストをお気に入り記憶部18から読み出し、メイン制御部10内のメモリ上にロードする(ステップS301)。さらに、メイン制御部10は、モード記憶部20に保持されているモード情報を読み出して参照する(ステップS302)。モード情報がライブモードを示している場合(ステップS303でYESの場合)、メイン制御部10は、メモリ上にロードしたお気に入りリスト内の文字列を、ライブモード用の使用頻度に基づいて降順にソートする(ステップS304)。
【0064】
また、モード情報がライブモードではなく計測モードを示している場合(ステップS303でNO、ステップS305でYESの場合)、メイン制御部10は、メモリ上にロードしたお気に入りリスト内の文字列を、計測モード用の使用頻度に基づいて降順にソートする(ステップS306)。また、モード情報がライブモードでも計測モードでもなく再生モードを示している場合(ステップS303,S305でNO、ステップS307でYESの場合)、メイン制御部10は、メモリ上にロードしたお気に入りリスト内の文字列を、再生モード用の使用頻度に基づいて降順にソートする(ステップS308)。また、モード情報が示す動作モードがライブモード、計測モード、再生モードのいずれでもない場合(ステップS303,S305,S307でNOの場合)、文字入力に関する制御が終了する。
【0065】
文字入力画面がライブモードで起動した場合、図16に示したお気に入りリスト内の文字列は、ライブモード用の使用頻度Aに基づいて、図17に示すようにソートされる。また、文字入力画面が計測モードで起動した場合、図16に示したお気に入りリスト内の文字列は、計測モード用の使用頻度Bに基づいて、図18に示すようにソートされる。前述したように、文字入力画面内に一度に表示できる文字列からなるページがお気に入りリストの先頭から3行ずつの単位で設定される。すなわち、お気に入りリストの先頭(1行目)から3行目までの文字列が1ページ目に設定され、4行目から6行目までの文字列が2ページ目に設定され、以下同様にページが3行単位で設定される。したがって、上記のステップS304,S306,S308において、お気に入りリスト内の文字列がソートされることにより、表示に関する文字列の優先順位が決定される。
【0066】
ステップS304,S306,S308に続いて、メイン制御部10は、ソート後のお気に入りリスト内の文字列を含む文字入力画面を表示するためのグラフィック画像信号を生成するようにグラフィック生成部13を制御する(ステップS309)。これによって、図5などに示した文字入力画面が起動し、候補欄にはお気に入りリスト内の1ページ目の文字列が表示される。
【0067】
ステップS309に続いて、メイン制御部10は、操作部14から出力される信号に基づいて文字入力画面の終了要求の有無を判定する(ステップS310)。終了要求がない場合(ステップS310でYES)、メイン制御部10は文字入力処理を実行する(ステップS311)。また、終了要求があった場合(ステップS310でNO)、メイン制御部10は、文字入力画面を非表示とし、確定した文字列を表示するようにグラフィック生成部13を制御し、文字入力に関する制御を終了する。
【0068】
ステップS311の文字入力処理の詳細は第1の動作例と同様である。ただし、お気に入りリスト内の文字列が選択されて入力欄に表示された場合、メイン制御部10は、その文字列に対応した使用頻度のうち、モード情報が示す動作モードに対応した使用頻度に1を加算することにより使用頻度を更新する。
【0069】
上記のように、文字入力画面の起動時の動作モードに対応した使用頻度に基づいて文字列の優先順位を決定することにより、使用頻度の高い文字列を文字入力画面の起動時に表示することが可能となる。これによって、各動作モードに最適な文字列を優先的に入力することが可能となるので、文字入力に必要な操作を削減することができる。
【0070】
次に、お気に入りリストに文字列を登録する場合の動作を説明する。前述した方法と同様にして、ユーザーは操作部14の操作により文字入力画面上で文字入力を行い、登録したい文字列を入力する。図19(a)に示すように、入力された文字列は入力欄1900に表示される。続いて、ユーザーが操作部14の操作により、お気に入り登録ボタン1910を操作すると、メイン制御部10は、お気に入り記憶部18に保存されている現在のお気に入りリスト内の登録済み文字列を候補欄1920に表示するようにグラフィック生成部13を制御する。お気に入りリストに文字列が1つも登録されていない場合には、候補欄1920は空白の状態となる。
【0071】
ユーザーは操作部14の操作により、文字列を登録したい行を指定する。図19(a)は、1行目が選択された状態を示している。続いて、ユーザーは操作部14の操作により、選択した行に対して文字列を登録する操作を行う。この操作を検出したメイン制御部10は、候補欄1920の1行目に表示されている文字列に対応したお気に入りリスト内の文字列を、入力欄1900に表示されている文字列に置き換え、お気に入り記憶部18に保存する。また、メイン制御部10は、候補欄1920の1行目に表示されている文字列を、入力欄1900に表示されている文字列に置き換えて表示するようにグラフィック生成部13を制御する。この結果、図19(b)に示すように、候補欄1920の1行目の文字列が更新される。また、空白の行が文字列の登録先として選択された場合には、その行に対して、ユーザーが登録を希望する文字列が表示されると共に、お気に入りリスト内に新たに文字列が追加される。
【0072】
前述した第1および第2の動作例に対応したお気に入りリストに文字列を登録する場合には、メイン制御部10は、モード記憶部20に保持されているモード情報が示す動作モードに対応したお気に入りリストに対して文字列を登録する。また、前述した第3の動作例に対応したお気に入りリストに文字列を登録する場合には、メイン制御部10は、モード記憶部20に保持されているモード情報が示す動作モード用の使用頻度に1を設定する。
【0073】
なお、入力欄1900に文字列が入力されていない状態で、上記と同様にお気に入り登録ボタン1910が操作され、さらに候補欄上の行が指定された場合、その行に対応するお気に入りリスト内の文字列を削除することが可能である。
【0074】
次に、本実施形態の変形例を説明する。以下のようなインポート・エクスポートの機能により、お気に入りリストを他の装置と共有することも可能である。お気に入りリストを他の装置用に出力(エクスポート)する場合、ユーザーは操作部14の操作によりエクスポートの指示を入力する。この指示を検出したメイン制御部10は、お気に入り記憶部18からお気に入りリストを読み出し、記録媒体読み書き部15の制御により、記録媒体16にお気に入りリストを書き込み、記録する。
【0075】
また、他の装置で作成されたお気に入りリストを入力(インポート)する場合、ユーザーは操作部14の操作によりインポートの指示を入力する。この指示を検出したメイン制御部10は、記録媒体読み書き部15の制御により、記録媒体16からお気に入りリストを読み出し、お気に入り記憶部18にお気に入りリストを書き込む。
【0076】
また、記録媒体16を介して他の装置とお気に入りリストの受け渡しを行うだけでなく、外付け入力機器12として他の装置を接続してお気に入りリストの受け渡しを行ってもよい。あるいは、ネットワークを介した通信により、他の装置とお気に入りリストの受け渡しを行ってもよい。
【0077】
また、ユーザーが操作部14の操作により文字入力画面の起動指示を入力する以外に、画面起動スイッチ17の操作により起動指示を入力することも可能である。あるいは、ユーザーが外付け入力機器12を接続することにより起動指示を入力することも可能である。
【0078】
また、内視鏡装置の起動時に検査者の認証を行うユーザーログイン機能を設け、ユーザーごとにお気に入りリストを用意し、ログインしたユーザーに応じてお気に入りリストを切り替えるようにしてもよい。このとき、ログインしたユーザーを示すアイコンや文字列を文字入力画面に表示してもよい。
【0079】
上述したように、本実施形態によれば、装置の動作モードに応じて、お気に入りリスト内の文字列を選択するためのGUI部品(候補欄やボタンなど)の表示/非表示が制御される。具体的には、第1および第2の動作例では、起動中の動作モードに対応したお気に入りリスト内の文字列を選択するためのGUI部品が表示される。また、第3の動作例では、お気に入りリスト内の文字列のうち、起動中の動作モードに対応した使用頻度の高い文字列を選択するためのGUI部品が表示される。これによって、各動作モードに適した文字列を選択し易くすることが可能となるので、文字入力の手間を削減することができる。
【0080】
また、ユーザーが入力した文字列をお気に入り記憶部18内のお気に入りリストに保存することによって、ユーザーが自身の意思で好みの文字列をお気に入りリストに登録することができる。
【0081】
また、文字入力画面を切り替えることなく、お気に入り入力モードと文字ボタンモードの両方による文字列の入力を可能とすることによって、文字入力の操作性を向上することができる。
【0082】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明の一実施形態による内視鏡装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による内視鏡装置の動作の手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態におけるお気に入りリストの内容を示す参考図である。
【図4】本発明の一実施形態における文字入力前の画面を示す参考図である。
【図5】本発明の一実施形態における文字入力時(ライブモード)の画面を示す参考図である。
【図6】本発明の一実施形態における文字入力時の画面(計測モード)を示す参考図である。
【図7】本発明の一実施形態における文字入力時(文字ボタン使用時)の画面を示す参考図である。
【図8】本発明の一実施形態における文字入力後の画面を示す参考図である。
【図9】本発明の一実施形態による内視鏡装置の動作の手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態におけるノートデータ編集前の画面を示す参考図である。
【図11】本発明の一実施形態における文字入力時(カテゴリ入力時)の画面を示す参考図である。
【図12】本発明の一実施形態における文字入力時(コンテンツ入力時)の画面を示す参考図である。
【図13】本発明の一実施形態におけるノートデータ編集後の画面を示す参考図である。
【図14】本発明の一実施形態における文字入力後の画面を示す参考図である。
【図15】本発明の一実施形態による内視鏡装置の動作の手順を示すフローチャートである。
【図16】本発明の一実施形態におけるお気に入りリストの内容を示す参考図である。
【図17】本発明の一実施形態におけるお気に入りリストの内容を示す参考図である。
【図18】本発明の一実施形態におけるお気に入りリストの内容を示す参考図である。
【図19】本発明の一実施形態における文字入力時(お気に入り登録時)の画面を示す参考図である。
【符号の説明】
【0084】
1・・・挿入部、2・・・本体部、3・・・撮像素子、4・・・対物光学系、5・・・LED、6・・・画像処理部、7・・・LED駆動部、8・・・外部表示装置、9・・・画像合成部(表示信号生成部)、10・・・メイン制御部(表示指示検出部、動作状態検出部、読出部、制御部、文字列登録部)、11・・・外部機器接続検出部(表示指示検出部)、12・・・外付け入力機器、13・・・グラフィック生成部(表示信号生成部)、14・・・操作部、15・・・記録媒体読み書き部、16・・・記録媒体、17・・・画面起動スイッチ、18・・・お気に入り記憶部(文字列記憶部)、19・・・光学アダプタ、20・・・モード記憶部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体像を光電変換し撮像信号を生成する内視鏡と、前記撮像信号を処理し画像データを生成する撮像信号処理部と、前記画像データに基づく画像および文字入力用の画面を表示するための表示信号を生成する表示信号生成部と、前記文字入力用の画面を操作して文字を入力するための操作部とを備えた内視鏡装置において、
文字列と装置の動作状態とを対応付けて記憶する文字列記憶部と、
前記文字入力用の画面の表示指示を検出する表示指示検出部と、
装置の動作状態を検出する動作状態検出部と、
前記表示指示が検出された場合に、前記動作状態検出部によって検出された動作状態に対応した文字列を前記文字列記憶部から読み出す読出部と、
前記読出部によって読み出された文字列を選択するための部品を含む画面を表示するように前記表示信号生成部を制御し、前記部品に対する操作が検出された場合に、当該部品に対応した文字列を表示するように前記表示信号生成部を制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする内視鏡装置。
【請求項2】
前記文字列記憶部は、文字列と装置の動作状態毎の当該文字列の使用頻度とを対応付けて記憶し、
前記制御部は、前記読出部によって読み出された文字列を選択するための部品を含む画面を表示するように前記表示信号生成部を制御すると共に、前記動作状態検出部によって検出された動作状態に対応した使用頻度に基づいて前記部品の表示/非表示を制御し、前記部品に対する操作が検出された場合に、当該部品に対応した文字列を表示するように前記表示信号生成部を制御し、当該部品に対応した文字列に対して、前記動作状態検出部によって検出された動作状態に対応した使用頻度を更新する
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
【請求項3】
前記操作部の操作に応じて入力された文字列を前記文字列記憶部に記憶させる文字列登録部をさらに備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内視鏡装置。
【請求項4】
前記制御部はさらに、装置の動作状態を表示するように前記表示信号生成部を制御することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の内視鏡装置。
【請求項5】
被写体像を光電変換し撮像信号を生成する内視鏡と、前記撮像信号を処理し画像データを生成する撮像信号処理部と、前記画像データに基づく画像および文字入力用の画面を表示するための表示信号を生成する表示信号生成部と、前記文字入力用の画面を操作して文字を入力するための操作部とを備えた内視鏡装置を制御するコンピュータを、
文字列と装置の動作状態とを対応付けて記憶する文字列記憶部と、
前記文字入力用の画面の表示指示を検出する表示指示検出部と、
装置の動作状態を検出する動作状態検出部と、
前記表示指示が検出された場合に、前記動作状態検出部によって検出された動作状態に対応した文字列を前記文字列記憶部から読み出す読出部と、
前記読出部によって読み出された文字列を選択するための部品を含む画面を表示するように前記表示信号生成部を制御し、前記部品に対する操作が検出された場合に、当該部品に対応した文字列を表示するように前記表示信号生成部を制御する制御部と、
として機能させるためのプログラム。
【請求項1】
被写体像を光電変換し撮像信号を生成する内視鏡と、前記撮像信号を処理し画像データを生成する撮像信号処理部と、前記画像データに基づく画像および文字入力用の画面を表示するための表示信号を生成する表示信号生成部と、前記文字入力用の画面を操作して文字を入力するための操作部とを備えた内視鏡装置において、
文字列と装置の動作状態とを対応付けて記憶する文字列記憶部と、
前記文字入力用の画面の表示指示を検出する表示指示検出部と、
装置の動作状態を検出する動作状態検出部と、
前記表示指示が検出された場合に、前記動作状態検出部によって検出された動作状態に対応した文字列を前記文字列記憶部から読み出す読出部と、
前記読出部によって読み出された文字列を選択するための部品を含む画面を表示するように前記表示信号生成部を制御し、前記部品に対する操作が検出された場合に、当該部品に対応した文字列を表示するように前記表示信号生成部を制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする内視鏡装置。
【請求項2】
前記文字列記憶部は、文字列と装置の動作状態毎の当該文字列の使用頻度とを対応付けて記憶し、
前記制御部は、前記読出部によって読み出された文字列を選択するための部品を含む画面を表示するように前記表示信号生成部を制御すると共に、前記動作状態検出部によって検出された動作状態に対応した使用頻度に基づいて前記部品の表示/非表示を制御し、前記部品に対する操作が検出された場合に、当該部品に対応した文字列を表示するように前記表示信号生成部を制御し、当該部品に対応した文字列に対して、前記動作状態検出部によって検出された動作状態に対応した使用頻度を更新する
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
【請求項3】
前記操作部の操作に応じて入力された文字列を前記文字列記憶部に記憶させる文字列登録部をさらに備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内視鏡装置。
【請求項4】
前記制御部はさらに、装置の動作状態を表示するように前記表示信号生成部を制御することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の内視鏡装置。
【請求項5】
被写体像を光電変換し撮像信号を生成する内視鏡と、前記撮像信号を処理し画像データを生成する撮像信号処理部と、前記画像データに基づく画像および文字入力用の画面を表示するための表示信号を生成する表示信号生成部と、前記文字入力用の画面を操作して文字を入力するための操作部とを備えた内視鏡装置を制御するコンピュータを、
文字列と装置の動作状態とを対応付けて記憶する文字列記憶部と、
前記文字入力用の画面の表示指示を検出する表示指示検出部と、
装置の動作状態を検出する動作状態検出部と、
前記表示指示が検出された場合に、前記動作状態検出部によって検出された動作状態に対応した文字列を前記文字列記憶部から読み出す読出部と、
前記読出部によって読み出された文字列を選択するための部品を含む画面を表示するように前記表示信号生成部を制御し、前記部品に対する操作が検出された場合に、当該部品に対応した文字列を表示するように前記表示信号生成部を制御する制御部と、
として機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2009−265531(P2009−265531A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−117776(P2008−117776)
【出願日】平成20年4月28日(2008.4.28)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月28日(2008.4.28)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】
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