説明

内視鏡装置

【課題】煩雑な送気量の調整作業をすることなく、所望する送気量による送気処理を実現する。
【解決手段】ポンプ調整処理を行うために調整ボタンが操作されると、ビデオスコープの種類を判別するとともに、ポンプをモータによって駆動し、流量計によって送気量を検出する(S101〜S103)。そして、検出される送気量が基準送気量となるように、モータの回転速度を調整する(S104〜S106)。送気量が基準送気量と等しくなると、そのときのモータの回転速度をビデオスコープの種類に関連づけてポンプデータメモリに記憶する(S107)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビデオスコープ、あるいはファイバスコープ先端部への送気、送水処理が可能な内視鏡装置に関し、特に、送気量の制御に関する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡装置のスコープ内部には、水などの液体、圧縮空気を送流する送気、送水管が設けられており、電子内視鏡装置のプロセッサあるいはファイバスコープ用光源装置に設けられた送気、送水機構よって送気、送水処理が行われる。内視鏡装置に設けたポンプを作動させると、圧縮空気、あるいはタンク内に貯留された洗浄水がスコープの管路を通り、スコープ先端部から吐出する。これにより、スコープ先端部に設けられたレンズの汚れ、あるいは観察部位に付着した汚れの洗浄、除去等が行われる(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平8−106052号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ポンプの動作は、モータの動作特性、電源供給の不安定性などによって安定せず、目標とする送気量で送気することが難しい。内視鏡装置の製造段階において、流量計を管に接続して実際の送気量を計り、作業者が送気量を確認しながらポンプモータの回転速度を調整する作業が必要である。また、ビデオスコープは、観察対象(上部消化管、下部消化管、気管支など)によって径の大きさが異なる。そのため、あらかじめ送気量を所定値に設定しても、接続するビデオスコープの種類によって送気量が変化する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の内視鏡装置は、自動的にポンプを調整可能な機構を備えた内視鏡装置であり、例えば、送気、送水(水以外の液体も含む)処理機構を備えた電子内視鏡装置のプロセッサ、あるいはファイバスコープの光源装置等として構成される。そして、本発明の内視鏡装置は、スコープに設けられた流体の通る輸送管へ送気するポンプと、基準送気量を設定する送気量設定手段と、基準送気量に基づいて、ポンプを駆動するポンプ駆動手段とを備える。ポンプの種類は任意であり、遠心型ポンプなどを適用すればよい。また、ポンプ駆動手段は、モータなどのアクチュエータによって構成される。例えばポンプから輸送管の間に送流管が接続され、ポンプによって送気された空気は、スコープの先端部まで延びる輸送管を通り、スコープ先端部から吐出する。送気量は、オペレータのキーボード操作等の入力操作に従って設定してもよく、あるいはプログラムによって自動的に設定してもよい。
【0005】
本発明の内視鏡装置は、ポンプの動作を調整するポンプ調整手段を備え、内視鏡作業前に行うポンプ調整を自動的に実行可能である。ポンプ調整手段は、送気量検出手段によって検出された送気量に基づいて、基準送気量で送気するようにポンプの動作を制御するポンプ制御手段と、基準送気量を満たすポンプの駆動パラメータを設定する駆動パラメータ設定手段とを備える。エアフロメータなどの送気量検出手段は、オペレータによってポンプから輸送管まで延びる送流管へ接続してもよく、あるいは、あらかじめ内視鏡装置内の送流管の途中に設置してもよい。
【0006】
フィードバック制御によるポンプ調整が行われると、送気量が基準送気量に維持されている時の駆動パラメータが設定される。例えば、駆動パラメータ設定手段は、モータの回転速度などの駆動パラメータをメモリに記憶する。そして、処置等の内視鏡作業が開始され、送気処理が行われると、ポンプ駆動手段は、設定された(基準送気量に応じた)駆動パラメータに基づいてポンプを駆動する。
【0007】
決められた送気量による送気処理だけでなく、オペレータが、送気量のレベルを必要に応じて設定、変更する場合、すなわち、基準送気量を設定するための送気量設定ボタンを設けた場合、設定に合わせて駆動パラメータを設定するのがよい。そのため、送気量設定手段は、送気量設定ボタンに対する操作に従って基準送気量のレベルを設定し、ポンプ駆動手段は、設定された基準送気量のレベルに応じた駆動パラメータに基づいてポンプを駆動する。また、スコープの径は、スコープの種類、すなわち観察対象(上部消化管、下部消化管など)によって異なり、輸送管の径もスコープの種類によって異なる。そのため、ある特定のスコープによって送気量を設定しても、異なるタイプのスコープを使用すれば送気量は変化する。そのため、接続されたスコープの種類を検出するスコープ判別手段をさらに有し、駆動パラメータ設定手段が、ポンプの駆動パラメータをスコープの種類に関連づけて設定するのがよい。内視鏡作業を行う場合、ポンプ駆動手段は、検出されたスコープの種類と基準送気量に応じた駆動パラメータに基づいてポンプを駆動する。
【0008】
本発明の内視鏡装置のポンプ調整装置は、設定される基準送気量を検出する送気量検出手段と、輸送管を流れる気体の送気量を測定する送気量検出手段によって送気量を検出する送気量検出手段と、検出された送気量に基づいて、基準送気量で送気するようにポンプの動作を制御するポンプ制御手段と、基準送気量を満たすポンプの駆動パラメータを設定する駆動パラメータ設定手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明の内視鏡装置のポンプ調整方法は、設定される基準送気量を検出し、輸送管を流れる気体の送気量を測定する送気量検出手段によって送気量を検出し、検出された送気量に基づいて、基準送気量で送気するようにポンプの動作を制御し、基準送気量を満たすポンプの駆動パラメータを設定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、煩雑な送気量の調整作業をすることなく、所望する送気量による送気処理を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下では、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0012】
図1は、本実施形態である電子内視鏡装置のブロック図である。
【0013】
電子内視鏡装置は、ビデオスコープ10とプロセッサ30とを備え、プロセッサ30にはモニタ60が接続される。ビデオスコープ10は、下部消化管、上部消化管など観察対象によって種類が異なり、選択されたビデオスコープ10がプロセッサ30に着脱自在に接続される。
【0014】
プロセッサ30内のランプ36は、ランプ制御部40からの駆動信号によって点灯する。ランプ36から放射された光は、絞り38、集光レンズ(図示せず)を介してライトガイド12の入射端12Aに入射する。ライドガイド12を通った光はライドガイド12の射出端12Bから射出し、配光レンズ(図示せず)を介して観察部位に照射する。
【0015】
観察部位で反射した光は、対物レンズ(図示せず)を通ってCCD14の受光面に到達し、被写体像がCCD14の受光面に形成される。CCD14では、光電変換により被写体像に応じた画像信号が発生し、CCDドライバ20からの駆動信号によって所定時間間隔で読み出される。NTSC、PAL方式に従い、ここでは1フィールド分の画像信号が1/60(または1/50)秒毎にCCD14から読み出される。
【0016】
撮像方式としては、ここではオンチップカラーフィルタを使用する単板同時式が適用されており、CCD14の受光面上には、シアン(Cy)イエロー(Ye)、マゼンタ(Mg)、グリーン(G)を市松状に配列したカラーフィルタが各画素と対向するように配置される。そして、インターライン型のCCD14に従い、色差線順次方式に従って画像信号が読み出される。
【0017】
読み出された画像信号は、ビデオスコープ10のコネクタ10Cに設けられた増幅回路16において増幅された後、初期信号処理回路18へ送られる。画像信号は、初期信号処理回路18においてゲイン調整などの処理が施された後、プロセッサ30の後段信号処理回路32へ送られる。
【0018】
後段処理回路32では、ホワイトバランス調整処理、ガンマ補正処理など様々な処理が画像信号に対して施され、映像信号が生成される。生成された映像信号は、モニタ60に出力され、これにより観察画像がモニタ60に表示される。また、後段処理回路32において生成された輝度信号がシステムコントロール回路34へ送られる。
【0019】
ビデオスコープ10のシステムコントロール回路24は、ビデオスコープ10の動作を制御し、CCDドライバ20へ同期信号を出力するタイイングコントロール回路22等へ制御信号を出力する。EEPROM26には、ビデオスコープ10の種類に関するデータがあらかじめ記憶されており、必要に応じて読み出される。
【0020】
一方、CPU33,RAM35を備えたプロセッサ30内のシステムコントロール回路34は、プロセッサ30の動作を制御し、ランプ制御部40など各回路へ制御信号を出力する。また、自動調光処理を実行するため、システムコントロール回路34は、後段信号処理回路32から送られてくる輝度信号に基づき、モニタ60に表示される被写体像の明るさを適正な明るさで維持するように絞り38を制御する。
【0021】
システムコントロール回路34とビデオスコープ10のシステムコントロール回路24の間で相互にデータ送信が可能であり、ビデオスコープ10が接続されると、EEPROM26に記憶されたビデオスコープ10の種類に関するデータがシステムコントロール回路34へ送信される。
【0022】
ポンプ46は、送流管34Aを介して送気口42から送られてくる空気を圧縮し、送流管34Bを介して水などの液体が貯留されたタンク48へ圧縮空気を送る。圧縮空気は、送流管43C、流量計44、送流管43Dを通り、ビデオスコープ10内に延びる送気、送水管15へ送られる。送気、送水管15を通った圧縮空気は、ビデオスコープ10の先端部から吐出し、これによりレンズの汚物、あるいは観察部位の付着物が取り除かれる。
【0023】
従来周知のように、ビデオスコープ10の操作部に設けられた操作ボタン17の下部には、送気、送水を切り替える弁機構(図示せず)が構成されており、操作ボタン17が押下されると、圧縮空気によってタンク48内の液体が送気、送水管15を通り、スコープ先端部から吐出する。
【0024】
遠心型のポンプ46は、モータ47の回転によって動作する。モータ47は、ここではDCモータによって構成されており、ポンプ駆動回路50は、システムコントロール回路34からの制御信号に基づき、モータ47へ駆動信号を出力する。
【0025】
プロセッサ30のフロントパネルには、ポンプ32を動作させるポンプボタン52と、ポンプ32の調整を行うための調整ボタン53と、送気量を3段階で設定、変更するための送気量設定ボタン54とが設けられている。送気量設定ボタン54により、(送気量の少ない順に)低、中、高の3つのレベルで送気量が設定され、送気量ボタン54の操作に応じて検出信号がシステムコントロール回路34へ送られる。そして、ポンプボタン52が操作されると、設定された送気量に基づいてポンプ32が作動し、手術、処置、検査等の内視鏡作業中に送気、あるいは送水処理が実行可能となる。調整ボタン53が操作されると、後述するポンプ調整処理が実行される。
【0026】
エアフロメータなどの流量計44では、送流管43C,44D、すなわち送気、送水管15を流れる送気量が測定され、送気量のデータがA/D変換器52でデジタルデータに変換された後、システムコントロール回路34へ送られる。ただし、送気量は、単位時間当たりに流れる空気の流量を表す。システムコントロール回路34は、ポンプ調整処理が行われている間、検出された送気量が設定された送気量と等しくなるように、ポンプ46の動作を調整、すなわちモータ47の回転速度を調整する。
【0027】
ポンプデータメモリ39には、ポンプ調整処理によって設定されたモータ47の回転速度のデータがビデオスコープ10の種類と関連づけられて記憶されている。ポンプボタン52が操作されると、システムコントロール回路34は、ポンプデータメモリ39に記憶された回転速度のデータから、接続されているビデオスコープ10の種類と設定された送気量に合った回転速度のデータを選択し、その選択したデータに基づいてモータ47を回転させる。
【0028】
図2は、システムコントロール回路34によって実行されるポンプ調整処理のフローチャートである。
【0029】
ステップS101では、ポンプ調整処理を実行するため、調整ボタン53が操作されたか否かが判断される。ポンプ46の動作を調整、すなわちモータ47の回転速度を設定するため、内視鏡作業を実行する前に調整ボタン53がオペレータによって操作されたと判断されると、ステップS102へ進む。ステップS102では、ビデオスコープ10のEEPROM26から読み出されたビデオスコープ10の種類に関するデータに基づき、ビデオスコープ10の種類が判別される。
【0030】
ステップS103では、送気量ボタン54によって設定された送気量のレベルに基づき、送気量A0が検出される。さらに、ポンプ46がモータ47によって駆動される。ここでは、設定された送気量に応じたデフォルトの回転速度があらかじめROM35に記憶されており、ROM35から相当するデータが読み出される。ステップS104では、流量計44によって計測された送気量Aが検出され、ステップS105では、送気量Aが設定された送気量(基準送気量)と等しいか否かが判断される。
【0031】
ステップS105において、検出された送気量Aが基準送気量A0と等しくないと判断されると、ステップS106へ進み、ポンプ46のモータ47の回転速度が変更される。送気量Aが基準送気量A0より多い場合、モータ47の回転速度を低下させるようにポンプ駆動回路50へ制御信号が出力され、逆に、送気量Aが基準送気量A0より少ない場合、モータ47の回転速度を上げる制御信号が出力される。
【0032】
ステップS106が実行されると、ステップS104へ戻り、送気量Aが基準送気量A0と等しくなるまで、繰り返しステップS104〜S106が実行される。一方、ステップS105において、送気量Aが基準送気量A0と等しいと判断されると、ステップS107へ進む。なお、送気量を調整する間、送気量など送気に関するデータがモニタ60に表示される。
【0033】
ステップS107では、送気量Aが基準送気量A0と等しい状態におけるモータ47の回転速度が検出され、ビデオスコープの種類と関連づけてポンプデータメモリ39に記憶される。モータ47の回転速度は、モータ47に設けられたエンコーダ(図示せず)によって検出され、ポンプ駆動回路50を介して回転速度のデータがシステムコントロール回路34へ送られる。ビデオスコープの種類に関しては、例えば型番号で表されており、回転速度とともに記憶される。ステップS107が実行されると、ステップS108へ進む。
【0034】
ステップS108では、送気量ボタン54の操作によって送気量のレベルが変更されたか否かが判断される。オペレータは、3つの送気量のレベルそれぞれを順番に設定してポンプ46の動作調整処理を行うため、ひとつの送気量のレベルの調整が終了すると、送気量ボタン54が操作される。ステップS108において、送気量ボタン54が操作されたと判断されると、ステップS103へ戻り、ステップS103〜S107が実行される。
【0035】
送気量のすべてのレベルについてポンプ調整処理が実行されると、ステップS109へ進み、ポンプ46を停止するため調整ボタン53が再び操作されたか否かが判断される。送気、送水ボタン54が操作されたと判断されると、ポンプ調整処理は終了する。
【0036】
このように本実施形態によれば、出荷前、内視鏡作業前などにおいてポンプ調整処理を行うために調整ボタン53が操作されると、ビデオスコープ10の種類が判別されるとともに、ポンプ46がモータ47によって駆動され、流量計44によって送気量が検出される(S101〜S103)。そして、検出される送気量が設定された基準送気量となるように、モータ47の回転速度が調整される(S104〜S106)。送気量が基準送気量と等しくなると、そのときのモータ47の回転速度がビデオスコープ10の種類に関連づけてポンプデータメモリ39に記憶される(S107)。
【0037】
内視鏡作業において送気処理を行うためポンプボタン52が操作されると、使用しているビデオスコープと設定された基準送気量に対応するモータ47の回転速度がポンプデータメモリ39の中から読み出され、その回転速度に基づいてポンプ46が作動する。このように、流量計を目視しながらポンプ46の動作を調整する必要がないため、内視鏡装置の専門知識を持ったメーカなどの作業員だけでなく、医師等のオペレータによってもポンプ調整を行うことができる。
【0038】
ビデオスコープの送気、送水管の径の大きさによって送気量は変化し、どのビデオスコープにも同じ送気量を維持するには、径が小さいビデオスコープほどポンプの出力、すなわちモータの回転速度を上げる必要がある。本実施形態では、同じ送気量のレベルでも、ビデオスコープの種類と関連づけてモータの回転速度を記憶する。そして、内視鏡作業が実行されるとき、使用されるビデオスコープに応じたモータの回転速度によってポンプ46が作動する。これにより、様々な種類のビデオスコープに対してモータの回転速度が調整され、同じ送気量による送気処理が実行される。
【0039】
モータの種類は任意であり、ポンプの種類も実施形態外の構成でもよい。モータの回転速度の代わりに、ポンプの出力特性、すなわち送気量を変化させる駆動パラメータを設定するように構成する。流量計44は、プロセッサ内部に設けずに、ビデオスコープの輸送管と接続されるプロセッサ内の送流管に携帯型の流量計を接続するように構成してもよい。また、電子内視鏡装置の代わりに、ファイバスコープに使用される光源装置を適用してもよい。
【0040】
本実施形態では、接続されるビデオスコープに合わせて送気量調整を行うが、基準送気量を設定するモードを設け、送気量調整要の専用ビデオスコープを接続させ、基準送気量を設定するように構成してもよい。この場合、スコープのタイプ毎に、径の違いなどを考慮した比例係数をあらかじめメモリに記憶させ、接続されたスコープの種類に合った比例係数を基準送気量に乗じるように構成してもよい。これにより、一つビデオスコープを接続するだけで、任意のタイプのビデオスコープに対して送気量を適切に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本実施形態である電子内視鏡装置のブロック図である。
【図2】システムコントロール回路によって実行されるポンプ調整処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0042】
10 ビデオスコープ
15 送気、送水管(輸送管)
30 プロセッサ
34 システムコントロール回路
39 ポンプデータメモリ
44 流量計(送気量検出手段)
46 ポンプ
47 モータ
50 ポンプ駆動回路
52 ポンプボタン
53 調整ボタン
54 送気量ボタン(送気量設定ボタン)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
スコープに設けられた流体の通る輸送管へ送気するポンプと、
基準送気量を設定する送気量設定手段と、
基準送気量に基づいて、前記ポンプを駆動するポンプ駆動手段と、
前記ポンプの動作を調整するポンプ調整手段とを備え、
前記ポンプ調整手段が、
前記輸送管を流れる気体の送気量を測定する送気量検出手段によって検出された送気量に基づいて、基準送気量で送気するように前記ポンプの動作を制御するポンプ制御手段と、
基準送気量を満たす前記ポンプの駆動パラメータを設定する駆動パラメータ設定手段と
を有し、
前記ポンプ駆動手段が、駆動パラメータに基づいて前記ポンプを駆動することを特徴とする内視鏡装置。
【請求項2】
基準送気量を設定するための送気量設定ボタンをさらに有し、
前記送気量設定手段が、前記送気量設定ボタンに対する操作に従って基準送気量のレベルを設定し、
前記ポンプ駆動手段が、設定された基準送気量のレベルに応じた駆動パラメータに基づいて前記ポンプを駆動することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
【請求項3】
接続されたスコープの種類を検出するスコープ判別手段をさらに有し、
前記駆動パラメータ設定手段が、前記ポンプの駆動パラメータをスコープの種類に関連づけて設定し、
前記ポンプ駆動手段が、検出されたスコープの種類と基準送気量に応じた駆動パラメータに基づいて前記ポンプを駆動することを特徴とする内視鏡装置。
【請求項4】
設定される基準送気量を検出する送気量検出手段と、
前記輸送管を流れる気体の送気量を測定する送気量検出手段によって送気量を検出する送気量検出手段と、
検出された送気量に基づいて、基準送気量で送気するように前記ポンプの動作を制御するポンプ制御手段と、
基準送気量を満たす前記ポンプの駆動パラメータを設定する駆動パラメータ設定手段と
を備えたことを特徴とする内視鏡装置のポンプ調整装置。
【請求項5】
設定される基準送気量を検出し、
前記輸送管を流れる気体の送気量を測定する送気量検出手段によって送気量を検出し、
検出された送気量に基づいて、基準送気量で送気するように前記ポンプの動作を制御し、
基準送気量を満たす前記ポンプの駆動パラメータを設定することを特徴とする内視鏡のポンプ調整方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−201555(P2009−201555A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−44173(P2008−44173)
【出願日】平成20年2月26日(2008.2.26)
【出願人】(000113263)HOYA株式会社 (3,820)
【Fターム(参考)】