説明

円形編み機のための引張装置

【課題】 本発明の重要な目的は、製造された織物に対して正確且つ一定な時間の引張を得ることが出来る円形編み機用の引張装置の提供である。
【課題を解決するための手段】円形編み機(3)のための引張装置(1)であって、編み機(3)の下に設置された支持フレーム(2)と、支持フレーム(2)と関連し、円形編み機(3)により製造された環状の織物片(5)を切るように設計された裁断手段(9)と、裁断されて一層になった織物(5)を開いて引き延ばす開口引延手段(11)と、開いて引き延ばす前記開口引延手段(11)により一層に引き延ばされ織物片(5)を回収する回収手段(16)と、編み機(3)による織物(5)を正しく製造できるようにするために織物片(5)を引っ張るように設計された引張手段(12)と、を有し、前記引張手段(12)は、開いて引き延ばす開口引延手段(11)の上流に設置されている装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、円形編み機のための引張装置に関する。
【0002】
特に、該装置は、「オープン」タイプのものであって、編み機によって製造された環状の織物片を自動的に且つ進行的に裁断することと、一層に引っ張ったり裁断することにより得られる織物片およびそれらの側面ウェルドを引き延ばすことと、前記織物片を種々の場合に応じて、巻物もしくは重ねるように集めることができる。
【0003】
前記装置は、円形編み機の下に位置する回転可能な支持フレームと、環状の織物片の前進移動の際に好適に形作ることを可能にする織物拡張要素と、織物拡張要素の下流側に位置し、環状の織物片を円錐の母線に沿って長手方向に切るように設計された裁断手段と、裁断された織物片を開いて引き延ばすことにより一層の織物片にする開口引延手段と、織物片を引っ張る組立部品と、一層に引っ張られた織物片を回収する組立部品と、を有する。
【背景技術】
【0004】
直径の大きな「オープン」タイプ機器では、織物は環状のまま直接回収されることもなければ、引っ張られることもないことが知られている。そうすることにより、織物片に永久的な折り目が形成されるのを防いでいる。したがって、環状の織物片は、引っ張られる前に一つの長手方向に裁断され開かれることによって、その織物片の幅が、織物片の全円周に相当する織物片を一層に引っ張ることができるようになる。
【0005】
このタイプの回収装置は、例えば欧州特許EP456576もしくはEP1155176に開示されており、この装置は、円形編み機の下に設置され、そのシリンダと一緒に回る支持フレームを具備している。
【0006】
さらには、WO2005100659で開示されているように、該シリンダとは異なる角速度で回転できる回収装置も知られている。ここでは、織物片も回収工程においてねじられ、このねじれは、ねじれた織り糸の使用による織物片の変形を相殺するためにある。
【0007】
上述の特許の内容の織物の回収装置に関しては、ここまでは引用として理解されるものである。
【0008】
このようなシステムは、円形機器から出る環状の織物片を好適に形作るように設計された手段と、円錐の母線に沿って長手方向に環状の織物片を切るように設計された裁断手段と、切られた織物片を開いて引っ張って一層の織物片にする手段とを有する。
【0009】
既知の全装置において、織物片の開口部と引張手段と織物回収手段の間に置かれ、制御された方法で回収装置のあらゆる部分に織物を供給するための一以上の牽引ローラーと支持フレームは連関している。
【0010】
上述の既知の技術には大きな問題がある。
【0011】
編み機における織物片の引張は、重要なテキスタイル機能をさらに有する。なぜなら、織物の引張は、織物片の製造に直接影響することから、最適でさらに高品質な織物の生産を可能にするために正確に制御されていることが重要なのである。さらに、引張は、織物を回収装置の中に押し込むことを可能する。したがって、製造された織物に継続的に引張力を付与することに加えて、例えば、織物拡張装置と、開口および引張手段と、一般的には多数存在する戻りローラーと引張ローラーなどの回収装置の種々の部分の機械的抵抗に打ち勝たなければならない。
【0012】
従来の引張システムは、引張力が回収装置の種々の機械的部分による摩擦の影響をうけるため、織物を製造しながら引張力を非常に正確に制御することが出来なかった。
【0013】
したがって、このような摩擦による影響は予想するのが難しく、さらに時間によって変化してほとんど制御することが出来ないため、製造された織物における引張力は常に若干不正確で、織物の品質に悪影響を与え、引張力の掛け過ぎや、引張力の不足もしくは不均一な引張力のせいで織物の品質の低下を招く。
【0014】
さらには、従来の引張手段は、回収装置の残りの機械的部分の影響を相殺するまさにそのために、大きめでなければならず、そのため常に大型で高額である。
【0015】
最終的に、上述のWO2005100659のようなシリンダ速度と異なる速度で回る回収装置の場合では、さらに織物はねじられ、機械の一部と織物の間の摩擦を増してしまうということを指摘しておくべきである。したがって、スピード差が大きい場合、既知の引張システムでは織物のねじれを防止することができない。
【特許文献1】欧州特許456576
【特許文献2】欧州特許155176
【特許文献3】国際公開公報WO2005100659
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
このような状況で、本発明の根底にある技術的課題は、前述の問題を排除できる円形編み機の引張装置を提供することである。
【0017】
この技術的課題の枠組みにおいて、本発明の重要な目的は、機械の一部と織物の間の摩擦を減らし、製造された織物に対して正確且つ一定な時間の引張を得ることが出来る円形編み機用の引張装置の提供である。
【0018】
本発明のその他の重要な目的は、最も困難な状況においても非常に信頼できる織物の引張を可能にする円形編み機の引張装置の提供であり、これにより、シリンダと異なる角速度で回ることができるようになり、織物のいかなるねじれも防止する。
【0019】
その他の目的は、サイズが小さく、高額過ぎず、さらに簡単に取り付けられる回転機器用の引張装置の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0020】
技術的課題と上述の目的は、以下に示す一以上の技術的解決方法を有することを特徴とする円形編み機用の引張装置により達成されている。
【0021】
以下は、添付の図に示すように、本発明に係る装置の好ましい実施形態の非限定的例示としての説明である。
【0022】
図1は、該装置の横方向からの立面図を示す。
【0023】
図2は、図1に対する垂直な面に係る該装置の第二の横方向からの立面図である。
【0024】
図3は、図1の装置の平面図である。
【0025】
上述の図に関して、本発明に係る円形編み機のための引張装置は、全体として番号1と表される。引張装置は、シリンダ4において、環状に編まれた織物を製造するように設計された既知の円形編み機3の下に設置された支持フレーム2を有する。
【0026】
開示された実施形態では、支持フレーム2は、シリンダ4と一緒に垂直中央軸6を中心に回転し、これは支持フレーム2と円形機器3の両方を支持する固定構造7の中に置かれている。
【0027】
別の実施形態として、装置1は、編み機3のシリンダ4の回転速度とは異なる角速度で支持フレーム2が回転できるように設計された操作手段を具備している。
【0028】
フレーム2の上部付近には、シリンダ4から来る織物5を広げさらに形作る拡張形成手段8がある。このように広げさらに形作る拡張形成手段8は、前進移動する時に環状の織物片5のシリンダの形を、進行的に変化させるように設計されたフレームを有し、そのようにすることで部分的な形状を適切な方法で円形から長方形に変化させて、織物の裁断と後続の引張が出来るようにする。
【0029】
環状の織物は、決して完全に平たくされることはなく、こうすることにより織物の質を落とすような永久的な折り目が出来るのを防止している。
【0030】
広げて形作る拡張形成手段の下には、裁断手段9が位置しており、これは支持フレーム2に関連し、さらに環状の織物片5を円錐の母線に沿って裁断ポイント9aにおいて進行的に裁断するように設計されている。
【0031】
裁断手段9は、裁断モーター10もしくは固定された裁断要素で制御された回転刃を有していてもよい。
【0032】
裁断手段9の下流には、裁断された織物片5を開いて引き延ばす従来の開口引延手段11がある。
【0033】
本発明によると、引張装置1は、編まれた織物片5を引っ張る引張手段12を有し、引張手段12は、広げて引き延ばす開口引延手段11の上流に設置され編まれた織物片5を引っ張るように設計されている。このようにすることにより、編み機3により織物片5が正しく製造されるのを可能にしている。
【0034】
有利には、織物片を引っ張るための引張手段12は、前記裁断手段9の近くに設置され、前記裁断手段9もしくは少なくとも裁断ポイント9aの下流に位置している。
【0035】
開示された実施形態においては、裁断手段9は主に引張手段12の下に位置しているが、裁断ポイント9aは、引張手段12の上にある。
【0036】
引張手段12は、隣合うように置かれ、織物片の第一フラップ5aの少なくとも一部に対して機能する少なくとも二つの第一引張ローラー13a、13bを有する。さらに、引張手段12は、隣合うように置かれ、織物の第二フラップ5bの少なくとも一部に対して機能する少なくとも二つの第二引張ローラー14a、14bを有する。
【0037】
二つのフラップを引っ張ることで、前記引張ローラーは編まれた織物が形成されるポイントにおいて均一な力を与えることを可能にしている。
【0038】
織物片5の第一フラップ5aの一部は、裁断手段9によって切られた織物の二つの端部の少なくとも一つの第一端部を有し、織物片5の第二フラップ5bの一部は、裁断手段9によって切られた織物の二つの端部の少なくとも一つの第二端部を有する。
【0039】
有利には、図示されていないが、案内要素が提供されていてもよく、これは、引張手段12に保持されていない織物片5の中間部分5cの前進移動に添うように設計され、裁断ポイント9aと面していて、さらに織物の第一フラップ5aと織物の第二フラップ5bの間に含まれている。
【0040】
図3で示されているように、中間部分5cで閉じられている織物片5の全体に機能することが出来ないため、織物片5の内部引張ローラー13b、14bは、織物の横幅よりも短い。それに対して、織物片5の外部ローラー13a、14aは内部ローラー13bおよび14bより長くてもよく、または同じ長さであってもよい。
【0041】
第一引張ローラー13a、13bは、同じ平面上に存在し、互いに平行で、同様に第二引張ローラー14a、14bも同じ平面上に存在し、互いに平行である。
【0042】
好ましくは、第一引張ローラー13a、13bは、第二引張ローラー14a、14bと同じ平面上に存在し、図示されているものの場合は、後者に対して平行である。
【0043】
代案として、第一引張ローラー13a、13bは、第二引張ローラー14a、14bがある平面に対して傾斜した平面に設置することもできる。好ましくは、二平面において、一方がもう片方に対して垂直もしくは水平な「V」型である。
【0044】
図示されている場合のように、裁断手段が第一および第二引張ローラーまで伸びていない場合は、第一引張ローラー13a、13bおよび第二引張ローラー14a、14bは全て隣り合うように置いてもよい。
【0045】
第一引張ローラー13a、13bの少なくとも一つおよび第二引張ローラー14a、14bの少なくとも一つは、引張モーター17によって駆動され、残りのローラーは、引張ローラーによって駆動された二つのローラーで引っ張られ、または全引張ローラーを引張モーターにより直接駆動することもできる。この引張モーター17は一つで全ローラーに使用される。
【0046】
引張手段12は、織物片5に加えられる引張力を変化できるように調節可能なものであり、自動で調節できるようにするため好ましくは編み機3の制御システムと繋がっている。
【0047】
図示されていない実施形態では、織物片5の引張手段12は、裁断手段9および裁断ポイント9aの上流で、拡張形成手段8の上に設置されていてもよい。
【0048】
この場合、引張手段12は、織物の第一フラップ5aの少なくとも一部に対して機能する少なくとも二つの第一引張ローラー13a、13bを有し、これは環状で、一つは織物の内側にあり、もう一方は外側にある。さらに、引張手段12は、織物の第二フラップ5bの少なくとも一部に対して機能する少なくとも二つの第二引張ローラー14a、14bを有する。
【0049】
好ましくは、引張ローラー13a、13b、14a、14bは、織物片5との摩擦を増すために粘着されている。
【0050】
実施形態において、特に引っ張る必要がある場合は、該機器は、織物片5の前進移動を補助する付属の引張手段をさらに有していてもよく、これは、開いて引き延ばす開口引延手段11の下流に設置されているが、通常は付属手段は必要ではない。
【0051】
引張手段12の下流には、裁断された織物を一層の織物に開いて引き延ばす開口引延引延手段11と、開いて引き延ばす開口引延手段11により一層にされた織物を回収する回収手段16が設置されている。
【0052】
開いて引き延ばす開口引延手段11は、織物片5および裁断することにより得られるその側面ウェルドを拡張するための二つのローラー11aおよび11bを有し、このローラーは、支持フレーム2にただ乗せられ、または好ましくは引張モーター(図示していない)により駆動され、さらに織物片5を引っ張るための戻しローラー15を有し、これはモーターと一緒に提供されていてもよい。拡張ローラー11a、11bは、欧州特許1155176に記載のように、裁断ポイント9aと対面する織物5の付近にあって互いに隣り合う上端部から始まって、下に向かって傾斜した線に沿って広がっていくように設置されるか、もしくは、従来通り同じ平面上に設置されてもよい。
【0053】
図示されているように、回収装置16は引っ張られて一層になった織物を上に巻いていくローラーを有していてもよく、これは対応する回収モーター(図示されていない)によって駆動され、または引っ張られて一層になった織物を回収する重ね装置もしくはかごを有していてもよい。
【0054】
編み機3および編み機3の回収装置16の残りの部分は、従来型のものであるためより詳しくは説明しない。
【0055】
上述の装置は構造的観点から以下のように稼働する。
【0056】
シリンダ4から来る環状の織物5は、基本的に徐々に長方形になっていき、織物を広げて形作るための拡張形成手段8によってその一部は徐々に平たくなる。
【0057】
そして、環状の織物片5は、裁断手段9によりその円錐の母線に沿って、裁断ポイント9aで切られるが、母線の反対側では回転要素などの案内スライドが平たくなるのと折り目が形成されるのとを防止している。裁断された織物の二つのフラップ5aおよび5bはそれぞれ、第一引張ローラー13a、13bおよび第二引張ローラー14a、14bにより引っ張られ、このローラーは、出来る限り織物片5と接触することで、出来る限り均一な引張を得るようにするが、裁断ライン9aと対面する母線上に設置された外側のローラーにより部分的に引っ張れている中間部分5cにはなにもしない。
【0058】
そして裁断された織物5は、戻しローラー15により戻されるまで拡張ローラー11a、11bにより進行的に広げて引っ張られ、ここで織物5は完全に開く。
【0059】
一層になった織物片5は、戻しローラーからその他の転送ローラーを介して、巻物もしくは、所望であれば重ねられたラップとして回収する回収手段16へ送られる。
【0060】
本発明は、重要な利点を達成している。
【0061】
まず始めに、本発明に係る円形編み機用の引張装置は、既知のシステムの典型的な問題を解決しており、製造する織物に対する正確で一定な時間の引張を可能にしている。これは、その他多くのことの中でも、優れていて尚かつ安定した織物の質を得られるようにしている。さらには、該装置は、装置がシリンダとは異なる角速度で回ったとしても信用性の高い引張を提供することができ、そのため織物のいかなるねじれも防止している。
【0062】
本発明に係る円形編み機用の引張装置は、非常に合理的で小型な引張配置のため、全体のサイズを著しく小さくすることができる。最後に、本発明は、低価格で簡単に組み立てられるということを指摘しておくべきである。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】図1は、該装置の横方向からの立面図を示す。
【図2】図2は、図1に対する垂直な面に係る該装置の横方向からの第二の立面図である。
【図3】図3は、図1の装置の平面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円形編み機用の引張装置であって、
円形編み機(3)の下に回転できるように置かれた支持フレーム(2)と、
前記支持フレーム(2)と関連し、裁断ポイント(9a)において円形編み機(3)により作られた環状の織物片(5)を切る裁断手段(9)と、
裁断された織物片(5)を開いて引き延ばし一層の織物にする開口引延手段(11)と、
前記開口引延手段(11)により一層に引き延ばされた織物片(5)を回収するための回収手段(16)と、
前記編み機(3)による織物片(5)の正しい製造を可能にするために織物片(5)を引っ張るように設計され、編まれた織物片(5)に張力を付与する引張手段(12)とを有し、前記織物片(5)を引っ張るための前記引張手段(12)は、前記開口引延手段(11)の上流側に設置してある円形編み機用引張装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置であって、前記織物片(5)を引っ張るための前記引張手段(12)は、前記裁断手段(9)の近くに設置してある装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の装置であって、織物片(5)を引っ張るための前記引張手段(12)は、前記裁断手段(9)の前記裁断ポイント(9a)の下流側に設置してある装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の装置であって、前記引張手段(12)は、前記織物片(5)の第一フラップ(5a)の少なくとも一部分に対して機能し、隣り合うように置かれた少なくとも二つの第一引張ローラー(13a、13b)を有し、さらに前記織物片(5)の第二フラップ(5b)の少なくとも一部分に対して機能し、隣り合うように置かれた少なくとも二つの第二引張ローラー(14a、14b)を有する装置。
【請求項5】
請求項4に記載の装置であって、前記織物片(5)の第一フラップ(5a)の前記一部分は、前記裁断手段(9)により切られた織物の二つの端部のうち少なくとも一つの第一端部を有し、前記織物片(5)の第二フラップ(5b)の前記一部分は、前記裁断手段(9)により切られた織物の二つの端部のうち少なくとも一つの第二端部を有する装置。
【請求項6】
請求項5に記載の装置であって、前記装置は、前記引張手段(12)に保持されていない織物片(5)の中間部分(5c)の前進移動に添うように設計された案内要素を有し、前記案内要素は、裁断ポイント(9a)と対面し、前記織物片(5)の第一フラップ(5a)の前記一部分および前記織物片(5)の第二フラップ(5b)の前記一部分との間に含まれる装置。
【請求項7】
請求項5から7のいずれかに記載の装置であって、前記第一引張ローラー(13a、13b)は、同じ平面上にありお互いに対して平行であり、さらに前記第二引張ローラー(14a、14b)は、同じ平面上にあり、お互いに対して平行である装置。
【請求項8】
請求項5から7のいずれかに記載の装置であって、前記第一引張ローラー(13a、13b)は、前記第二引張ローラー(14a、14b)と同じ平面上に存在する装置。
【請求項9】
請求項5から8のいずれかに記載の装置であって、前記第一引張ローラー(13a、13b)は、前記第二引張ローラー(14a、14b)に平行である装置。
【請求項10】
請求項5から7のいずれかに記載の装置であって、前記第一引張ローラー(13a、13b)は、前記第二引張ローラー(14a、14b)の平面に対して傾斜した平面に設置されている装置。
【請求項11】
請求項10に記載の装置であって、前記第一引張ローラー(13a、13b)と前記第二引張ローラー(14a、14b)は、お互いに対して「V」字型に設置してある装置。
【請求項12】
請求項1から11のいずれかに記載の装置であって、前記第一引張ローラー(13a、13b)と前記第二引張ローラー(14a、14b)は、隣り合うように置かれている装置。
【請求項13】
請求項1から12のいずれかに記載の装置であって、前記第一引張ローラー(13a、13b)の少なくとも一つと前記第二引張ローラー(14a、14b)の少なくとも一つは、引張モーター(17)により駆動される装置。
【請求項14】
請求項13に記載の装置であって、前記第一引張ローラー(13a、13b)と前記第二引張ローラー(14a、14b)は、前記引張モーター(17)により駆動される装置。
【請求項15】
請求項14に記載の装置であって、前記第一引張ローラー(13a、13b)と前記第二引張ローラー(14a、14b)は、一つの共通した引張モーター(17)により駆動される装置。
【請求項16】
請求項1から15のいずれかに記載の装置であって、前記引張手段(12)は、織物片(5)に加えられる引張力を変化できるように調節可能である装置。
【請求項17】
請求項1から16のいずれかに記載の装置であって、前記装置は、円形編み機(3)から来る環状の織物片(5)を広げて形作るための拡張形成手段(8)をさらに有し、前記拡張形成手段(8)は、前記支持フレーム(2)の上に乗せられ、前記裁断手段(9)の上流側に設置されている装置。
【請求項18】
請求項17に記載の装置であって、織物片(5)を引っ張るための前記引張手段(12)は、前記裁断手段(9)の上流側に設置され、織物片(5)を広げて形作るための前記拡張形成手段(8)に接して設置されている装置。
【請求項19】
請求項18に記載の装置であって、前記引張手段(12)は、前記織物片(5)の第一フラップ(5a)の少なくとも一部分に対して機能し、一方は織物片(5)の内側にあり、もう一方が織物片(5)の外側にある少なくとも二つの第一引張ローラー(13a、13b)を有し、さらに前記織物片(5)の第二フラップ(5b)の少なくとも一部分に対して機能し、一方は織物片(5)の内側にあり、もう一方が織物片(5)の外側にある少なくとも二つの第二引張ローラー(14a、14b)を有する装置。
【請求項20】
請求項1から19のいずれかに記載の装置であって、前記引張ローラー(13a、13b、14a、14b)は、織物片(5)との抵抗を増すために粘着されている装置。
【請求項21】
請求項1から20のいずれかに記載の装置であって、前記装置は、織物片(5)の前進移動を容易にするように設計された付属の引張手段をさらに有し、前記付属の引張手段は、広げて引き延ばす前記拡張引延手段(11)の下流側に設置されている装置。
【請求項22】
請求項1から21のいずれかに記載の装置であって、前記回収手段(16)は、一層に引き延ばされた織物片(5)を回収するためのバスケットを有する装置。
【請求項23】
請求項1から22のいずれかに記載の装置であって、前記回収手段(16)は、対応する回収モーターにより、駆動されて一層に引き延ばされた織物片(5)を巻き上げていくローラーを有する装置。
【請求項24】
請求項1から23のいずれかに記載の装置であって、開いて引き延ばす前記拡張引延手段(11)と前記回収手段(16)の間に置かれた少なくとも一つの戻しローラー(15)を有する装置。
【請求項25】
請求項1から24のいずれかに記載の装置であって、裁断された織物片(5)を開いて引き延ばす前記拡張引延手段(11)は、織物片(5)および裁断することにより得られるその側面ウェルドを広げるための少なくとも二つのローラー(11a、11b)を有し、前記拡張引延手段(11)は少なくとも一つの引張モーターにより起動される装置。
【請求項26】
請求項1から25のいずれかに記載の装置であって、前記裁断手段(9)は、裁断モーター(10)により制御される回転刃を有する装置。
【請求項27】
請求項1から26のいずれかに記載の装置であって、前記裁断手段(9)は、固定された裁断要素を有する装置。
【請求項28】
請求項1から27に記載の装置であって、前記装置(1)はシリンダ(4)と一緒に回転するために、前記編み機(3)の前記シリンダ(4)と一体的に固定されることが可能な装置。
【請求項29】
請求項1から28のいずれかに記載の装置であって、前記装置(1)は、前記編み機(3)の前記シリンダ(4)の回転速度とは異なる角速度で前記装置(1)が回ることを可能にするように設計された駆動手段を具備している装置。
【請求項30】
請求項1から29のいずれかに記載の装置(1)を有する円形編み機(3)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2009−516090(P2009−516090A)
【公表日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−540795(P2008−540795)
【出願日】平成18年10月27日(2006.10.27)
【国際出願番号】PCT/IT2006/000759
【国際公開番号】WO2007/057935
【国際公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【出願人】(506344918)
【氏名又は名称原語表記】SANTONI S.P.A.
【住所又は居所原語表記】Via Carlo Fenzi,14,25135 Brescia,ITALY
【Fターム(参考)】