説明

再生装置および再生方法

【課題】タイムシフト機能により録画された大量のコンテンツデータのうち複数の所望の部分だけを簡単に再生させる。
【解決手段】実施形態の再生装置は、再生部と、速度制御部と、設定部と、連続再生制御部と、を備える。前記再生部は、同時録画された複数チャンネルのコンテンツデータを連続して再生する。前記速度制御部は、前記連続して再生されるコンテンツデータの再生速度を制御する。前記設定部は、前記連続して再生されるコンテンツデータが所定の再生速度よりも速い再生速度で高速再生されている間、前記連続して再生されるコンテンツデータ内における複数の再生位置を設定する。前記連続再生制御部は、前記再生部を制御して、前記連続して再生されるコンテンツデータのうち、前記設定された複数の再生位置近傍の複数のデータを前記所定の再生速度で続けて再生させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、再生装置および再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、同一時間帯の多数チャンネルの番組を同時録画するタイムシフト機能によって、一日分の多数チャンネルの番組を録画し、視聴することが可能になった。しかしながら、タイムシフト機能を利用して多数チャンネルの一日分の番組を録画した場合、大量の番組が録画されるため、録画した全ての番組を視聴するのには時間がかかり、ユーザが視聴したい番組を検索するのも困難である。特に、タイムシフト機能を利用して録画された番組の中から、普段視聴しない新たな番組を検索することが困難である。
【0003】
そのため、タイムシフト機能により録画した長時間の番組のコンテンツを高速で再生して、視聴時間を短時間に縮める視聴スタイルが用いられている。しかしながら、コンテンツを高速で再生する方法は、視聴した番組の詳細を把握することが困難である。
【0004】
そこで、コンテンツを高速で再生中に、リモコンのマークキーの押下操作が行われたときの所望の映像シーンをマーク位置として設定するとともに、設定されたマーク位置から所定量戻った位置からコンテンツをスロー再生する技術が提案されている(特許文献1参照)。また、ディスクに収録されている曲(コンテンツ)を所定時間ずつ順に再生する技術が提案されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−356793号公報
【特許文献2】特開2004−095100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術によれば、所望の映像シーンを容易に検索することができかつ当該所望の映像シーンの詳細を把握することができるものの、所望の映像シーンを見つける度に、マーク位置の設定およびスロー再生が行われるため、タイムシフト機能により録画した大量の番組の中に所望の映像シーンが複数ある場合、所望の映像シーンだけを連続して視聴することはできない。また、特許文献2に記載の技術によれば、ディスクに収録されている曲の詳細を聴くことができるものの、ディスクに収録されている曲のうち、所定時間再生される部分は、予め設定されており、所望の部分だけを聞くことはできない。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、タイムシフト機能により録画された大量のコンテンツデータのうち複数の所望の部分だけを連続して再生させることができる、再生装置および再生方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態の再生装置は、再生部と、速度制御部と、設定部と、連続再生制御部と、を備える。前記再生部は、同時録画された複数チャンネルのコンテンツデータを連続して再生する。前記速度制御部は、前記連続して再生されるコンテンツデータの再生速度を制御する。前記設定部は、前記連続して再生されるコンテンツデータが所定の再生速度よりも速い再生速度で高速再生されている間、前記連続して再生されるコンテンツデータ内における複数の再生位置を設定する。前記連続再生制御部は、前記再生部を制御して、前記連続して再生されるコンテンツデータのうち、前記設定された複数の再生位置近傍の複数のデータを前記所定の再生速度で続けて再生させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1A】図1Aは、本実施形態にかかる多チャンネル受信装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図1B】図1Bは、リモートコントローラの外観を示す平面図である。
【図2】図2は、チューナ部の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図3は、本実施形態にかかる多チャンネル受信装置による部分コンテンツデータの再生動作の概要を示すフローチャートである。
【図4】図4は、本実施形態にかかる多チャンネル受信装置による部分コンテンツデータの再生動作の詳細を示すフローチャートである。
【図5】図5は、複数のチャンネルのコンテンツデータを高速再生する方法の一例を示す図である。
【図6】図6は、複数のチャンネルのコンテンツデータを高速再生する方法の一例を示す図である。
【図7】図7は、コンテンツデータの高速再生中におけるサムネイル画像の表示例を示す図である。
【図8】図8は、識別情報の一覧の表示例を示す図である。
【図9】図9は、設定された再生位置をずらして部分コンテンツデータを再生する処理の説明図である。
【図10】図10は、設定された再生位置をずらして部分コンテンツデータを再生する処理の説明図である。
【図11】図11は、部分コンテンツデータの再生中におけるサムネイル画像の表示例を示す図である。
【図12】図12は、部分コンテンツデータの再生が終了する度に表示される選択画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる再生装置および再生方法の最良な実施形態を詳細に説明する。なお、本実施形態では、この発明にかかる再生装置および再生方法を、複数チャンネルの番組(コンテンツ)のコンテンツデータを同時録画でき、かつ同時録画したコンテンツデータを再生できるHDD(Hard Disk Drive)レコーダやHDD+DVD(Digital Versatile Disc)レコーダなどの多チャンネル受信装置に適用した例を用いて説明するが、これに限定するものではない。例えば、複数チャンネルの番組のコンテンツデータを、内蔵するHDDに同時録画することができる液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等を備えたテレビジョン受信装置にも適用することができる。
【0011】
図1Aは、本実施形態にかかる多チャンネル受信装置の構成の一例を示すブロック図である。図1Aに示すように、多チャンネル受信装置100は、チューナ装置101、記憶装置111、EPG(Electronic Program Guide)処理部112、EPGメモリ113、MPEG(Moving Picture Experts Group)デコーダ114、オンスクリーン表示部115、リモートコントローラ受信部116、システムコントローラ117、録画再生制御部118およびネットワークI/F119を備えて構成される。また、多チャンネル受信装置100は、ネットワークI/F119を介して通信ネットワークNWと接続することで、通信ネットワークNW上にあるサーバ300が提供するネットワークサービスを利用可能である。
【0012】
サーバ300は、ビデオオンデマンドとして通信ネットワークNWを介して接続された情報機器からの要求に応じた番組を提供するネットワークサービスを行う。また、サーバ300は、通信ネットワークNWを介して接続された情報機器からの要求に応じ、提供(配信)可能な番組に関する情報を含むメタデータを送信する。
【0013】
チューナ装置101は、複数のチューナ部を用いて、HDDなどの記憶装置111に同時録画する番組のコンテンツデータが多重された複数チャンネルのトランスポートストリーム(TS)を受信するものである。チューナ装置101が受信するトランスポートストリームはワンセグ及びフルセグを含むものであってよい。本実施形態では、チューナ装置101は、Ch1〜ChNまでのN個のチャンネルのトランスポートストリームを受信するチューナ部102〜110を備えている。そして、チューナ部102〜110から出力されたCh1〜ChNのトランスポートストリームは、EPG処理部112および録画再生制御部118に送られる。なお、チューナ部の数はチューナ部102〜110の9個に限定されず、幾つでもよい。
【0014】
ここで、図2を参照して、本実施形態にかかるチューナ部102〜110の詳細な構成について説明する。図2は、チューナ部の構成の一例を示すブロック図である。以下の説明では、チューナ部102の構成について説明するが、他のチューナ部(103〜110)についても同様である。図2に示すように、チューナ部102は、選局部201、分離部202、デスクランブラ203、分離部204、カードIDメモリ205及びICカード206を備えて構成される。
【0015】
アンテナ入力は、まず、選局部201で選局される。選局されたチャンネルのトランスポートストリームは、分離部202及びデスクランブラ203に入力される。分離部202は、トランスポートストリームに多重されている制御データECM(Entitlement Control Message)を分離し、分離した制御データECMをICカード206に入力する。分離部204は、トランスポートストリームに多重されている制御データEMM(Entitlement Management Message)の中からICカード206向けのEMMを分離し、ICカード206に入力する。このICカード206向けのEMMを分離する際に、ICカード206から出力され、カードIDメモリ205に設定されたカードIDを使用し、分離部204にて分離するものである。
【0016】
ICカード206は、入力された制御データECM及び制御データEMMを用いてスクランブル鍵を復号する。そして、デスクランブラ203は、ICカード206で復号されたスクランブル鍵を用いて、トランスポートストリームに多重されているコンテンツデータをデスクランブルして出力する。なお、本実施形態では、ICカード206がそれぞれチューナ部に備えられているが、複数のチューナ部が1つのICカードを兼用することもできる。
【0017】
図1Aに戻り、記憶装置111は、例えばHDDなどの大容量記憶媒体である。記憶装置111は、録画再生制御部118の制御の下でコンテンツデータを記憶(録画)する。記憶装置111に記憶されたコンテンツデータは、録画再生制御部118の制御の下で読み出されて再生される。
【0018】
EPG処理部112は、チューナ部102〜110から出力されたCh1〜ChNのトランスポートストリームから、各チャンネルの各時間帯の番組(配信予定の番組)を示す番組配列情報(SI情報)であるEPG情報を抽出し、EPGメモリ113に格納する。
【0019】
また、EPG処理部112は、通信ネットワークNW及びネットワークI/F119を介して接続するサーバ300から取り込んだメタデータをEPGメモリ113に格納する。このメタデータは、例えば電子番組案内情報(DEPG:Dynamic Electronic Program Guide)を含むものであり、サーバ300が通信ネットワークNWを介して接続する情報機器に配信する番組(配信予定も含む)に関する情報である。すなわち、メタデータは、ビデオオンデマンドとしてサーバ300によるネットワークサービスで提供される番組に関する情報である。このメタデータの取り込みは、サーバ300によるネットワークサービスで提供される番組のトランスポートストリームから抽出してもよいし、URL(Uniform Resource Locator)を指定してサーバ300から直接ダウンロードしてもよい。なお、本実施形態にかかるネットワークサービスで提供される番組の信号形式は放送信号と同等のトランスポートストリームとしたが、プログラムストリームなど、他の形式であってもよい。その場合には、多チャンネル受信装置100には信号形式に応じた分離部、デコード部、受信バッファ等が必要となる場合もある。
【0020】
本実施形態では、日本の地上デジタル放送のようにCh1〜ChNの各トランスポートストリームから各チャンネルのEPG情報を抽出する例について説明するが、これに限定するものではない。例えばBS(Broadcasting Satellite)デジタル放送のように各チャンネルにBS全チャンネルのEPG情報が多重されて提供されている場合もある。また、Ch1〜ChNの各トランスポートストリームに含まれるEPG情報には、各時間帯の番組がビデオオンデマンドとしてサーバ300によるネットワークサービスで提供されるか否かに関する情報を含むものであってもよい。
【0021】
また、EPG処理部112は、リモートコントローラ200が備える番組表ボタンなどの押下に応じて、EPGメモリ113に格納されているEPG情報を取得し、取得したEPG情報をチャンネル毎に時系列に並べた番組表の番組表データをオンスクリーン表示部115に供給してTVに番組表を表示する。なお、EPG処理部112は、EPGメモリ113に格納されているEPG情報を常に新しい内容に更新するために、Ch1〜ChNのトランスポートストリームからEPG情報を抽出し、抽出したEPG情報によりEPGメモリ113に格納されているEPG情報を更新するものとする。
【0022】
MPEGデコーダ114は、録画再生制御部118から出力されたコンテンツデータにMPEG2デコード処理を施したコンテンツデータをオンスクリーン表示部115に入力する。オンスクリーン表示部115は、EPG処理部112から供給された番組表データ及びMPEGデコーダ114により入力されたコンテンツデータをテレビジョン信号(TV信号)として、TVに供給する。これにより、TVは、番組表の表示や、チューナ装置101で受信した番組、サーバ300によるネットワークサービスにより提供された番組、記憶装置111に記憶された番組の表示を行うことが可能となる。
【0023】
リモートコントローラ受信部116は、リモートコントローラ200から赤外線や無線により送信される信号を受信する。リモートコントローラ200は、ユーザの操作を受け付け、その操作に対応した信号を赤外線や無線により送信する。すなわち、多チャンネル受信装置100は、リモートコントローラ200によりユーザの操作を受け付ける構成である。なお、多チャンネル受信装置100は、操作キーやタッチパネルなど(いずれも図示しない)を介してユーザの操作を受け付けてもよい。
【0024】
図1Bは、リモートコントローラの外観を示す平面図である。図1Bに示すように、リモートコントローラ200には、主として、電源キー25a、2次元/3次元変換キー25b、数字キー25c、チャンネルアップダウンキー25d、音量調整キー25e、カーソル上キー25f、カーソル下キー25g、カーソル左キー25h、カーソル右キー25i、決定キー25j、メニューキー25k、戻るキー25l、終了キー25m、4色(青,赤,緑,黄)のカラーキー25n等が設けられている。
【0025】
また、リモートコントローラ200には、ユーザが視聴したいときに視聴したい映像を配信するVOD(Video On Demand)サービスを受けるためのVODキー25uが設けられている。
【0026】
また、リモートコントローラ200には、再生停止キー25o、再生/一時停止キー25p、逆方向スキップキー25q、順方向スキップキー25r、早戻しキー25s、早送りキー25t等が設けられている。
【0027】
図1Aに戻り、システムコントローラ117は、多チャンネル受信装置100全体の処理を制御するものである。具体的には、システムコントローラ117は、マイクロコントローラや、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有する制御回路であってよい。システムコントローラ117は、マイクロコントローラやCPUがROMなどに格納されたプログラムをRAMに展開して順次実行することで、録画再生制御部118への制御信号の出力処理、コンテンツデータに関する所定の処理に係る処理情報の表示処理などを行う。また、システムコントローラ117は、上述したプログラムを順次実行することで、速度制御部117a、設定部117b、連続再生制御部117c、選択部117d、表示部117eの機能を提供する。
【0028】
録画再生制御部118は、Ch1〜ChNのトランスポートストリームおよびサーバ300によるネットワークサービスで提供される番組のトランスポートストリームに多重されているコンテンツデータに関する所定の処理を実行する。本実施形態では、録画再生制御部118は、システムコントローラ117からの制御信号に応じて、チューナ部102〜110から受信したトランスポートストリーム及びネットワークI/F119から受信したトランスポートストリームに多重されているコンテンツデータ、または記憶装置111に録画されているコンテンツデータを選択して、MPEGデコーダ114に出力する再生処理を実行する。
【0029】
また、録画再生制御部118は、トランスポートストリームからコンテンツデータを抽出し、抽出したコンテンツデータに、そのコンテンツデータを識別するための情報であって、コンテンツデータを録画した番組のチャンネルを示すチャンネル情報、コンテンツデータを録画した番組の番組名、コンテンツデータを録画した録画日時、コンテンツデータの再生履歴などを含む識別情報を付加して記憶装置111への記憶(録画)処理を実行する。この録画再生制御部118における録画処理は、システムコントローラ117から出力される録画のための制御信号に従って行われる。
【0030】
なお、録画再生制御部118は、サーバ300によるネットワークサービスを利用できることから、記憶装置111への録画を設定しないとされた番組(詳細は後述する)については、システムコントローラ117からの制御信号に従って、ワンセグデータ又はフルセグデータをトランスコードしたデータを、サムネイル表示用のデータとして記憶装置111へ記憶してもよい。
【0031】
速度制御部117aは、録画再生制御部118によるコンテンツデータの再生速度を制御するものである。本実施形態では、速度制御部117aは、ユーザによってリモートコントローラ200が操作されてオンスクリーン表示部115により表示された過去番組表(記憶装置111に記憶された番組の番組表)の中から、コンテンツデータを再生するチャンネルが選択され、かつリモートコントローラ200の早送りキー25tが押下操作されると、録画再生制御部118によって、選択されたチャンネルのコンテンツデータの先頭(録画日時が最も古いコンテンツデータ)から当該選択されたチャンネルのコンテンツデータの終端(録画日時が最も新しいコンテンツデータ)までを、所定の再生速度よりも速い再生速度(例えば、120倍速)で高速再生させる。
【0032】
また、速度制御部117aは、コンテンツデータを高速再生中に、リモートコントローラ200の順方向スキップキー25rが押下操作された場合には、高速再生中のコンテンツデータの次に録画されたコンテンツデータを高速再生させる番組スキップを実行する。
【0033】
設定部117bは、コンテンツデータが高速再生されている間、ユーザが気になるシーンにおいてリモートコントローラ200のカラーキー25nを押下操作すると、カラーキー25nが押下操作されたタイミングで、コンテンツデータ内における一または複数の再生位置を設定する。さらに、設定部117bは、録画再生制御部118を介して、記憶装置111から、設定した一または複数の再生位置のコンテンツデータの識別情報(番組名や録画日時など)を読み出し、読み出した識別情報をシステムコントローラ117内のRAMに格納する。
【0034】
なお、本実施形態では、ユーザがリモートコントローラ200のカラーキー25nを一度だけ押下操作するだけで、再生位置が設定されるが、これに限定するものではない。例えば、リモートコントローラ200のカラーキー25nを一度押下操作すると、コンテンツデータの再生速度が遅くなってスロー再生となり、もう一度、リモートコントローラ200のカラーキー25nを押下操作すると、正式に再生位置が設定される構成とすることも可能である。これにより、コンテンツデータがスロー再生されている間に、再生位置を設定することができるので、ユーザが所望の再生位置を正確に設定することができる。
【0035】
連続再生制御部117cは、録画再生制御部118を制御して、高速再生したコンテンツデータのうち、設定部117bにより設定された一または複数の再生位置近傍(例えば、設定された再生位置の前または後ろに所定時間遡った位置から所定範囲内)の複数のデータ(以下、部分コンテンツデータとする)を所定の再生速度で連続して(続けて)再生させる。本実施形態では、連続再生制御部117cは、コンテンツデータの高速再生が終了すると、記憶装置111に記憶されたコンテンツデータから、システムコントローラ117のRAMに格納された識別情報(録画日時)から所定時間以内の識別情報(録画日時)が付加されたコンテンツデータを部分コンテンツデータとして読み出す。そして、連続再生制御部117cは、録画再生制御部118を制御して、読み出した複数の部分コンテンツデータを連続して再生させる。なお、本実施形態では、連続再生制御部117cは、部分コンテンツデータを続けて再生しているが、これに限定するものではなく、記録媒体のヘッドをシークしたりする時間等を空けて再生しても良い。
【0036】
なお、本実施形態では、連続再生制御部117cは、コンテンツデータの高速再生が終了した後に後述する選択部117dにより選択された再生位置から所定時間以内に再生される部分コンテンツデータから、録画日時が古い順に部分コンテンツデータを連続して再生するものとする。
【0037】
ところで、ユーザは、コンテンツデータが高速再生されている間に、後でコンテンツデータを再度視聴したいと思ったタイミングでリモートコントローラ200のカラーキー25nを押下操作して、再生位置を設定する。そして、連続再生制御部117cは、基本的には、設定部117bにより設定された一または複数の再生位置から部分コンテンツデータの再生を開始する。しかしながら、コンテンツデータの高速再生中は、例えば120倍速という高速な再生速度でコンテンツデータが再生されているため、設定された再生位置が必ずしもユーザが意図した再生位置になるとは限らない。
【0038】
そこで、連続再生制御部117cは、部分コンテンツデータの連続再生を行う際、ユーザが実際に再生して欲しいと思われる位置から部分コンテンツデータの連続再生を行う。具体的には、連続再生制御部117cは、設定部117bにより設定された再生位置が所定の再生位置である場合(例えば、設定された再生位置が、コンテンツデータの先頭付近である場合やコンテンツデータ内のCMの位置である場合など)、設定された再生位置から遡った位置(例えば、コンテンツデータの先頭またはCMの後の本編の先頭)近傍の部分コンテンツデータを再生する。
【0039】
なお、過去番組表の中から所望のコンテンツを選択して当該所望の番組のコンテンツデータを所定の再生速度で再生する場合、多チャンネル受信装置100は、コンテンツデータの先頭(つまり、コンテンツデータの録画が開始された時刻に録画された位置)から、若しくは指定された時刻に録画された位置から、コンテンツデータを再生するものとする。なお、時刻の指定は、UTC(Universal Coordinated Time)に従って行うものとする。
【0040】
また、連続再生制御部117cは、部分コンテンツデータの連続再生中に、リモートコントローラ200の順方向スキップキー25rが押下操作されると、順方向スキップキー25rが押下操作されたタイミングにおいて再生されている部分コンテンツデータの再生を中止して、次の部分コンテンツデータの再生に移すものとする。
【0041】
さらに、連続再生制御部117cは、各部分コンテンツデータの再生が終了した際に、後述する選択部117dによって、部分コンテンツデータの再生を続けることが選択されなかった場合、部分コンテンツデータの再生を中止して、記憶装置111に記憶されたコンテンツデータのうち、最後に再生した部分コンテンツデータ(再生を終えた部分コンテツンデータ)に続くコンテンツデータを再生する。本実施形態では、連続再生制御部117cは、部分コンテンツデータの再生を続けることが選択されず、部分コンテンツデータの再生が中止された場合、記憶装置111に記憶されたコンテンツデータから、最後に再生した部分コンテンツデータに付加された識別情報(録画日時)に続く識別情報(録画日時)が付加されたコンテンツデータを読み出し、再生する。
【0042】
選択部117dは、コンテンツデータの高速再生が終了した後にTVに表示された再生位置の一覧から、リモートコントローラ200からのユーザ操作に応じて、最初に再生する再生位置を選択する。
【0043】
また、選択部117dは、連続再生制御部117cによる各部分コンテンツデータの再生が終了する度に、リモートコントローラ200からのユーザ操作に応じて、部分コンテンツデータの再生を続けるか、または部分コンテンツデータに続くコンテンツデータの再生を行うかを選択する。
【0044】
表示部117eは、コンテンツデータが高速再生されている間、記憶装置111から、録画再生制御部118を介して、設定部117bにより設定された再生位置のコンテンツデータ(システムコントローラ117のRAMに格納された識別情報が付加されたコンテンツデータ)を読み出し、読み出したコンテンツデータを再生した画像のサムネイル画像を生成する。そして、表示部117eは、オンスクリーン表示部115を介して、生成したサムネイル画像をTVに表示する。なお、表示部117eは、設定部117bにより再生位置が設定される度に、設定された再生位置のサムネイル画像を生成して、TVに追加して表示していくものとする。
【0045】
また、表示部117eは、コンテンツデータが高速再生されている間、高速再生されているコンテンツデータに付加された識別情報や、設定部117bにより設定された再生位置のコンテンツデータに付加された識別情報をTVに表示する。
【0046】
また、表示部117eは、コンテンツデータの高速再生が終了した際、設定部117bにより少なくとも一つ再生位置が設定されていた場合、オンスクリーン表示部115を介して、設定された再生位置のコンテンツデータに付加された識別情報を、当該設定された再生位置の一覧としてTVに表示する。
【0047】
さらに、表示部117eは、部分コンテンツデータが連続して再生されている間、記憶装置111から、録画再生制御部118を介して、設定部117bにより設定された再生位置のコンテンツデータ(システムコントローラ117のRAMに格納された識別情報が付加されたコンテンツデータ)を読み出し、読み出したコンテンツデータを再生した画像のサムネイル画像を生成する。そして、表示部117eは、オンスクリーン表示部115を介して、生成したサムネイル画像をTVに表示する。
【0048】
なお、表示部117eは、部分コンテンツデータが連続して再生されている間、TVに表示したサムネイル画像のうち、再生中の部分コンテンツデータと同じコンテンツデータ(つまり、再生中の部分コンテンツデータに付加された識別情報と同じ識別情報が付加されたコンテンツデータ)から生成したサムネイル画像を、当該サムネイル画像の縁の色を変えるなどして強調表示する。
【0049】
また、表示部117eは、部分コンテンツデータが連続して再生されている間、設定部117bにより設定された再生位置のコンテンツデータに付加された識別情報をTVに表示する。
【0050】
さらに、表示部117eは、一つの部分コンテンツデータの再生が終了する度に、部分コンテンツデータの再生を続けるか、または部分コンテンツデータに続いて録画されたコンテンツデータの再生を行うかの選択を要求するメッセージをTVに表示する。
【0051】
ネットワークI/F119は、LANやインターネットなどである通信ネットワークNWと通信可能に接続する。多チャンネル受信装置100は、ネットワークI/F119により通信ネットワークNWと接続することで、ビデオオンデマンドとしてサーバ300によるネットワークサービスで提供される番組の受信を行うことが可能となる。ネットワークI/F119は、サーバ300によりネットワークサービスで提供された番組のトランスポートストリームを、EPG処理部112及び録画再生制御部118へ送る。なお、サーバ300によるネットワークサービスで提供される番組は、録画再生制御部118の制御の下でネットワークI/F119を介してサーバ300へ通知して指定されたものであってよい。
【0052】
次に、部分コンテンツデータを連続して再生する、システムコントローラ117の動作について説明する。
【0053】
まず、図3を用いて、本実施形態にかかる多チャンネル受信装置100による部分コンテンツデータの再生動作の概要について説明する。図3は、本実施形態にかかる多チャンネル受信装置による部分コンテンツデータの再生動作の概要を示すフローチャートである。
【0054】
リモートコントローラ200が操作されてコンテンツデータを高速再生するチャンネルが選択されると、速度制御部117aは、録画再生制御部118を制御して、選択されたチャンネルのコンテンツデータを高速再生させる(ステップS301)。設定部117bは、コンテンツデータが高速再生されている間、リモートコントローラ200のカラーキー25nが押下操作されると、当該カラーキー25nが押下操作されたタイミングで高速再生されたコンテンツデータ内における再生位置を設定する(ステップS302)。コンテンツデータの高速再生が終了すると、連続再生制御部117cは、設定部117bにより設定された各再生位置から所定時間以内に再生される複数の部分コンテンツデータを所定の再生速度で連続して再生させる(ステップS303)。
【0055】
次に、図4を用いて、本実施形態にかかる多チャンネル受信装置100による部分コンテンツデータの再生動作の詳細について説明する。図4は、本実施形態にかかる多チャンネル受信装置による部分コンテンツデータの再生動作の詳細を示すフローチャートである。
【0056】
速度制御部117aは、オンスクリーン表示部115により表示された過去番組表の中から、コンテンツデータを再生するチャンネルが選択されると(ステップS401)、選択されたチャンネルのコンテンツデータの先頭から当該選択されたチャンネルのコンテンツデータの終端までの高速再生を開始する(ステップS402)。
【0057】
なお、本実施形態では、速度制御部117aは、選択された単一のチャンネルのコンテンツデータを高速再生しているが、これに限定するものではなく、例えば、複数のチャンネルのコンテンツデータを高速再生することもできる。
【0058】
図5および図6は、複数のチャンネルのコンテンツデータを高速再生する方法の一例を示す図である。本実施形態では、速度制御部117aは、過去番組表の中から選択された単一のチャンネルのコンテンツデータを高速再生して、コンテンツデータの高速再生を終了する。しかしながら、複数のチャンネルの番組が同時録画された場合、速度制御部117aは、単一のチャンネルのコンテンツデータの高速再生で終えないで、一つのチャンネルのコンテンツデータの終端まで再生した後、次のチャンネルのコンテンツデータを高速再生して、これを同時録画した全てのチャンネルについて行う。つまり、速度制御部117aは、図5の矢印に記載された「1」〜「6」の順番で、同時録画した全てのチャンネル(1〜6ch)の9:00〜13:00までのコンテンツデータを高速再生する。
【0059】
若しくは、複数のチャンネルの番組が同時録画された場合、速度制御部117aは、単一のチャンネルのある時間帯のコンテンツデータを高速再生した後、次のチャンネルのある時間帯のコンテンツデータを高速再生して、これを同時録画した全てのチャンネルのある時間帯について行う。そして、同時録画した全てのチャンネルのある時間帯のコンテンツデータの高速再生が終了すると、速度制御部117aは、同様にして、同時録画した全てのチャンネルの次の時間帯のコンテンツデータを高速再生する。つまり、速度制御部117aは、図6の矢印に記載された「1」〜「18」の順番で、同時録画した全てのチャンネル(1〜6ch)の9:00〜13:00までのコンテンツデータを高速再生する。
【0060】
図4に戻り、コンテンツデータが高速再生されている間、設定部117bは、リモートコントローラ200のカラーキー25nが押下操作されたタイミングで、コンテンツデータ内における再生位置を設定する(ステップS403)。
【0061】
図7は、コンテンツデータの高速再生中におけるサムネイル画像の表示例を示す図である。表示部117eは、設定部117bにより再生位置が設定される度に、記憶装置111から、設定された再生位置のコンテンツデータを読み出し、読み出したコンテンツデータを再生した画像のサムネイル画像を生成する。そして、表示部117eは、オンスクリーン表示部115を介して、録画再生制御部118により高速再生中のコンテンツデータ701の下に、生成したサムネイル画像702を一つずつ並べて表示する。そして、生成したサムネイル画像702がTVの画面内に収まらなくなった場合、表示部117eは、最初に生成したサムネイル画像702から順にTVの画面から消していくものとする。また、表示部117eは、オンスクリーン表示部115を介して、高速再生中のコンテンツデータ701の下に、当該高速再生中のコンテンツデータ701に付加された識別情報703を表示し、生成したサムネイル画像702の下に、設定された再生位置のコンテンツデータに付加された識別情報704を表示する。
【0062】
図4に戻り、選択されたチャンネルのコンテンツデータが先頭から終端まで高速再生されると(ステップS404)、連続再生制御部117cは、設定部117bにより少なくとも1つの再生位置が設定されたか否かを判断する(ステップS405)。そして、設定部117bにより1つも再生位置が設定されていなかった場合(ステップS405:No)、連続再生制御部117bは、部分コンテンツデータの連続再生を行わずに処理を終了する。
【0063】
一方、設定部117bにより少なくとも1つの再生位置が設定されていた場合(ステップS405:Yes)、表示部117eは、設定された再生位置のコンテンツデータに付加された識別情報として取得する(ステップS406)。そして、表示部117eは、オンスクリーン表示部115を介して、取得した識別情報の一覧をTVに表示する(ステップS407)。
【0064】
図8は、識別情報の一覧の表示例を示す図である。表示部117eは、図8に示すように、オンスクリーン表示部115を介して、設定された再生位置のコンテンツデータの番組名および録画時刻を識別情報としてTVに表示する。さらに、本実施形態では、表示部117eは、オンスクリーン表示部115を介して、TVに表示した識別情報の一覧から、最初に再生する部分コンテンツデータに関わる識別情報を選択するためのカーソル801をTVに表示する。
【0065】
図4に戻り、TVに表示された識別情報の一覧から、カーソル801の操作に応じて、選択部117dによって再生位置が選択されると、連続再生制御部117cは、部分コンテンツデータの連続再生を開始する(ステップS408)。
【0066】
まず、連続再生制御部117cは、設定された再生位置のうち、選択部117dによって選択された再生位置および当該選択された再生位置よりも後の再生位置それぞれが、コンテンツデータの先頭付近であるか否かを判断する(ステップS409)。本実施形態では、連続再生制御部117cは、選択された再生位置のコンテンツデータに付加された識別情報(録画日時)が、選択された再生位置のコンテンツデータと同じ番組のコンテンツデータに識別情報として付加された最も古い録画日時から所定期間以内であるか否かにより、選択された再生位置がコンテンツデータの先頭付近であるか否かを判断するものとする。
【0067】
そして、再生位置がコンテンツデータの先頭付近であると判断した場合(ステップS409:Yes)、連続再生制御部117cは、図9に示すように、再生位置をコンテンツデータの先頭にずらす(ステップS410)。再生位置がコンテンツデータの先頭付近でないと判断した場合(ステップS409:No)または再生位置をコンテンツデータの先頭にずらした後(ステップS410)、連続再生制御部117cは、再生位置がコンテンツデータ内におけるCMであるか否かを判断する(ステップS411)。なお、コンテンツデータには、当該コンテンツデータ内のCMチャプタや本編チャプタの区切りを表す情報が含まれており、当該情報を用いて、再生位置がCMチャプタであるか否かを判断するものとする。
【0068】
再生位置がコンテンツデータ内におけるCMであると判断した場合(ステップS411:Yes)、連続再生制御部117cは、図10に示すように、再生位置を本編の先頭にずらす(ステップS412)。そして、再生位置がCMでないと判断した場合(ステップS411:No)および再生位置を本編の先頭にずらした後(ステップS412)、連続再生制御部117cは、再生位置から所定時間以内に再生される部分コンテンツデータを連続して再生する(ステップS413)。
【0069】
図11は、部分コンテンツデータの再生中におけるサムネイル画像の表示例を示す図である。表示部117eは、部分コンテンツデータが連続して再生されている間、コンテンツデータを高速再生中と同様にして、録画再生制御部118により再生中の部分コンテンツデータ1101の下に、生成したサムネイル画像702を一つずつ並べて表示する。生成したサムネイル画像702がTVの画面内に収まらない場合、表示部117eは、生成したサムネイル画像702のうち、再生中の部分コンテンツデータに付加された識別情報である録画日時に近い録画日時が識別情報として付加されたコンテンツデータから生成したサムネイル画像702をTVに表示する。また、表示部117eは、TVに表示したサムネイル画像のうち、再生中の部分コンテンツデータ1101と同じコンテンツデータから生成したサムネイル画像を強調表示する。さらに、表示部117eは、オンスクリーン表示部115を介して、再生中の部分コンテンツデータ1101の下に、当該再生中の部分コンテンツデータ1101に付加された識別情報1102を表示し、生成したサムネイル画像702の下に、設定された再生位置のコンテンツデータに付加された識別情報704を表示する。
【0070】
図12は、部分コンテンツデータの再生が終了する度に表示される選択画面の一例を示す図である。表示部117eは、図12に示すように、一つの部分コンテンツデータの再生が終了する度に、部分コンテンツデータの再生を続けるか、または部分コンテンツデータに続いて録画されたコンテンツデータの再生を行うかの選択を要求するメッセージ1201にTVに表示する。選択部117dは、TVに表示されたメッセージ1200に含まれるボタンの操作に応じて、部分コンテンツデータの再生を続けるか、または部分コンテンツデータに続いて録画されたコンテンツデータの再生を行うかを選択する。
【0071】
図4に戻り、連続再生制御部117cは、部分コンテンツデータを全て再生したか、または選択部117dによって部分コンテンツデータに続いて録画されたコンテンツデータの再生を行うことが選択されたかを判断する(ステップS414)。全ての部分コンテンツデータの再生が終了しておらず、かつ選択部117dによって部分コンテンツデータの再生を続けることが選択された場合(ステップS414:No)、連続再生制御部117cは、部分コンテンツデータの再生を続ける(ステップS413)。一方、全ての部分コンテンツデータの再生が終了した場合または選択部117dによって部分コンテンツデータに続いて録画されたコンテンツデータの再生を行うことが選択された場合(ステップS414:Yes)、連続再生制御部117cは、部分コンテンツデータの再生を終了する。
【0072】
このように本実施形態にかかる多チャンネル受信装置100によれば、録画したコンテンツデータを所定の再生速度より速い再生速度で高速再生させ、コンテンツデータが高速再生されている間、コンテンツデータ内における複数の再生位置を設定し、コンテンツデータの高速再生が終了した後、コンテンツデータのうち、設定された複数の再生位置から所定時間内に再生される部分コンテンツデータを所定の再生速度で連続して再生させることにより、録画したコンテンツデータの中に所望の部分が複数ある場合に、所望の部分だけを連続して視聴することができ、かつ録画したコンテンツデータのうち詳細を把握したい部分を任意に設定できるので、録画したコンテンツデータのうち複数の所望の部分だけを連続して再生させることができる。
【0073】
なお、本実施形態の多チャンネル受信装置100で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。本実施形態の多チャンネル受信装置100で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0074】
さらに、本実施形態の多チャンネル受信装置100で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の多チャンネル受信装置100で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0075】
本実施形態の多チャンネル受信装置100で実行されるプログラムは、上述した各部(速度制御部117a、設定部117b、連続再生制御部117c、選択部117d、表示部117e)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、速度制御部117a、設定部117b、連続再生制御部117c、選択部117d、表示部117eが主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0076】
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
【符号の説明】
【0077】
100…多チャンネル受信装置、118…録画再生制御部、117…システムコントローラ、117a…速度制御部、117b…設定部、117c…連続再生制御部、117d…選択部、117e…表示部。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
同時録画された複数チャンネルのコンテンツデータを連続して再生する再生部と、
前記連続して再生されるコンテンツデータの再生速度を制御する速度制御部と、
前記連続して再生されるコンテンツデータが所定の再生速度よりも速い再生速度で高速再生されている間、前記連続して再生されるコンテンツデータ内における複数の再生位置を設定する設定部と、
前記再生部を制御して、前記連続して再生されるコンテンツデータのうち、前記設定された複数の再生位置近傍の複数のデータを前記所定の再生速度で続けて再生させる連続再生制御部と、
を備えた再生装置。
【請求項2】
前記連続して再生されるコンテンツデータが高速再生されている間、前記設定された再生位置のコンテンツデータから再生した画像のサムネイル画像を表示部に表示させる表示制御部を備えた請求項1に記載の再生装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記連続して再生されるコンテンツデータが高速再生されている間、前記設定された再生位置のコンテンツデータを識別する識別情報を前記表示部に表示させる請求項1または2に記載の再生装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記データが再生されている間、前記設定された再生位置のコンテンツデータから再生した画像のサムネイル画像を前記表示部に表示させる請求項1から3のいずれか一に記載の再生装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記データが再生されている間、前記設定された再生位置のコンテンツデータを識別する識別情報を前記表示部に表示させる請求項4に記載の再生装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記設定された再生位置のコンテンツデータから再生した画像のサムネイル画像のうち、再生中の前記データと同じコンテンツデータから再生した画像のサムネイル画像を強調表示する請求項4または5に記載の再生装置。
【請求項7】
前記連続再生制御部は、前記設定された再生位置が所定の再生位置である場合、前記連続して再生されるコンテンツデータのうち、前記設定された再生位置から遡った位置近傍の前記データを再生する請求項1から6のいずれか一に記載の再生装置。
【請求項8】
再生装置で実行される再生方法であって、
前記再生装置は、制御部を備え、
前記制御部は、
再生部が、同時録画された複数チャンネルのコンテンツデータを連続して再生する工程と、
速度制御部が、前記連続して再生されるコンテンツデータの再生速度を制御する工程と、
設定部が、前記連続して再生されるコンテンツデータが所定の再生速度よりも速い再生速度で高速再生されている間、前記連続して再生されるコンテンツデータ内における複数の再生位置を設定する工程と、
連続再生制御部が、前記再生部を制御して、前記連続して再生されるコンテンツデータのうち、前記設定された複数の再生位置近傍の複数のデータを前記所定の再生速度で続けて再生させる工程と、
を含む再生方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−138962(P2012−138962A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−93364(P2012−93364)
【出願日】平成24年4月16日(2012.4.16)
【分割の表示】特願2010−267878(P2010−267878)の分割
【原出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】