説明

冷凍小分け用具

【課題】離乳食等の食品を小分けにして冷凍する場合、数種類のメニューをまとめて作り保存しようとすると、小分けの容器は冷凍庫内の場所をとってしまう。また容器のフタも角部分も洗いにくく衛生面も保ちにくかった。食品包装用ラップでの1回分ずつの冷凍は場所もとらず衛生的であるが液体物の保存には適していなかった。
本発明は食品を小分け冷凍するためのジッパー付冷凍保存用袋を使用した小分け冷凍用具を提供する。
【解決手段】棒状の挟み具の平行方向中央に線状の凸状部を設け、挟み具両端部に下部に凹状の溝が入った腕を間隙をあけて設け、挟み具の中央に設けた折り目から自在に折れ曲がるように構成したことを特徴とする冷凍小分け用具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は食品を小分けにして冷凍し1回分ずつ取り出せることが出来る冷凍小分け用具に関するものである。
【技術背景】
【0002】
従来食品を小分けにして冷凍するためには小型の容器をいくつか使用して冷凍するか、食品包装用ラップを使用して1回分ずつ包んで解凍していた。
また仕切りの付いたフタ付きの箱状の物に冷凍保存用袋をセットして箱ごと冷凍し、箱内の仕切りによって付けられた筋で折り1回分ずつ解凍していた。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】 特許公開平11−130097 特許公開2001−146261
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
離乳食等の食品を小分けにして冷凍しようとする場合、2週間程度保存が出来るため数種類のメニューをまとめて作り多めに保存することが多い。その場合小分け用の容器は冷凍庫内の場所をとってしまう。また家庭用の食器に比べて角が多くフタも付いているため洗いにくく洗い残しがあり清潔が保ちにくい。
また食品包装用ラップでの保存は場所もとらず洗い物も出ない点で優れているが液状に近いものを小分け保存するのに適していない。
また、仕切りの付いた箱状のもので小分けにする場合は使い捨ての冷凍保存用袋にて冷凍庫内に保存できて便利だが、箱が冷凍庫内または保管場所において場所をとり、細かく仕切りが付いた箱は洗いにくい。
本発明は以上の問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
棒状の挟み具の平行方向中央に線状の凸状部を設け、挟み具両端部に下部に凹状の溝が入った腕を間隙をあけて設け、挟み具の中央に設けた折り目から自在に折れ曲がるように構成したことを特徴とする冷凍小分け用具。
【発明の効果】
【0006】
従来問題点が多かった食品の冷凍小分けを、本発明は保管場所をとらず洗いやすく衛生的な用具で液体物の冷凍小分けも可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の使用状態を示す斜視図1
【図3】本発明の使用状態を示す斜視図2
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を説明する
(イ)ジッパー付冷凍保存用袋(1)の口に対して平行な挟み具(2)に線状の凸状部(3)を設ける。
(ロ)挟み具端(4)から下部に凹状溝(6)のある腕(5)を設ける。この2本の腕(5)は挟み具(2)の両端に観音開き状になるよう自在な動きを持たせる。
(ハ)2本の腕(5)の下部凹状溝(6)と挟み具(2)の線状の凸状部(3)によってジッパー付冷凍保存用袋(1)をはさみ合わせる。
(ニ)挟み具(2)の中央に自在に折れ曲がることが出来る折り目(7)を設ける。
(ホ)腕(5)が閉じた状態で中央に間隙(8)を設ける。
本発明は以上のような構造である。
本発明を使用するときは腕(5)を開き、挟み具(2)と両方の腕(5)の間に食品の入ったジッパー付冷凍保存用袋(1)をはさみ腕下部の凹状溝(6)と挟み具(2)の線状の凸状部(3)をはさみ合わせる事により中身の食品を区分けする。2本の冷凍小分け用具を使用する場合は、もう1本の用具もジッパー付冷凍保存用袋の縦の長さに対しておおよそ3等分になる位置に同じようにはめ合わせる。これを折り目(7)で山折りにし、図3のようにジッパー付冷凍保存用袋(1)ごと半分に折った状態で冷凍する。このジッパー付冷凍保存用袋内(1)の食品が完全に凍結した状態で袋を元の大きさに広げ腕(5)を開き、冷凍小分け用具をはずすと袋内の食品が6等分に分割される。
分割された食品はジッパー付冷凍保存用袋(1)のまま冷凍庫内に保存でき、1回分ずつ取り出して解凍することができる。家庭用の食器にて1回分ずつ解凍できるため洗いやすい。
なお、1本の小分け用具を使用することによって2等分、4等分することが出来る。2本の小分け用具を使用することによって3等分、6等分にすることが出来る。離乳食等の場合子供の成長に合わせて食品の量を変えることができるようになる。
【符号の説明】
【0009】
1ジッパー付冷凍保存用袋 5腕
2挟み具 6腕下部の凹状溝
3線状の凸状部 7折り目
4挟み具端 8間隙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
棒状の挟み具の平行方向中央に線状の凸状部を設け、挟み具両端部に下部に凹状の溝が入った腕を間隙をあけて設け、挟み具の中央に設けた折り目から自在に折れ曲がるように構成したことを特徴とする冷凍小分け用具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−6654(P2012−6654A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−160081(P2010−160081)
【出願日】平成22年6月28日(2010.6.28)
【出願人】(510194493)
【Fターム(参考)】