説明

冷却ヘルメット

【課題】耐衝撃性頭部装具部品(1)を提供する。
【解決手段】この頭部装具部品(1)は、互いに入れ子になってその間に使用者の冷却等を行うためのゲルが入った交換自在の袋(9)を保持する耐衝撃性内部品(2)及び耐衝撃性外部品(6)を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は頭部装具(headwear)に関し、詳細には、着用者に対して衝撃保護を提供する頭部装具を必要とする人が着用するのに適した頭部装具に関する。
【背景技術】
【0002】
医療の目的で人の頭部の近くに保持した氷を使用することは知られている。
例えば、頭部の表面を冷却状態に保持するため、凍結した液体を保持するようになった柔軟な材料で頭部を覆うことは知られている。このプロセスは、抗ガン剤の投与を受けている人に対して毛包への損傷を減少するのに使用される。これを行わないと、こうした人は頭髪を失ってしまう。
【0003】
衝撃保護を提供するとともに温度変更材料を含む実際の頭部装具では、一つの出願として公開された一つの従来技術の例がある。この例では、アンモニウム塩を封入した破ることのできる袋が水からなる本体内に入った嚢を支持する構成を備えたヘルメットが提供される。嚢は、ヘルメットの内側に装着された状態で示してあり、フック−ループファスナパッド(多くの場合、ベルクロという登録商標で呼ばれる)によってこの位置に保持されるように構成されている。残念なことに、この開示における、破ることのできる袋を嚢内で使用することに代わって軟質のパッドが使用され、そのため、液体嚢が着用者の頭部に直接押し付けられる。
【0004】
これには、嚢により熱が使用者の頭部から伝導により嚢に直接伝達され、頭部のこの外の領域を冷却するために伝達されないという欠点がある。これにより、言わずもがなであるが頭部に対して大きな温度差が作用し、これは氷嚢を皮膚に対して保持するのと幾分似通っており、これは僅かな期間で非常な不快感をもたらす。
【0005】
パッドの幾つかを交換することによる利点は、ヘルメット自体がパッドと一体になっておらず、パッドを交換できるということであり、そのためこれらを別々に試験する必要がある。
【0006】
直接接触することと関連した別の問題点は、温度変更材料が使用者の頭部と直接接触するため、保持された熱差が比較的迅速に解消されるということである。換言すると、直接接触させることにより、冷却効果が、例えば、比較的短時間でなくなってしまう。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、熱変更手段が含まれる場合に更に快適であり、頭部装具で冷却効果を長時間に亘って保持するのを補助する衝撃保護頭部装具物品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一形態では、冠状外部品及びこの外部品と入れ子になるようになった大きさ及び形状の冠状内部品、及び冠状外部品と冠状内部品との中間に位置決めされる少なくとも一つの中間部品を持ち、外部品及び内部品は、互いに、中間部品を取り外し自在に支持するようになっており、中間部品は少なくとも主に流体を含む、冠部を有する、頭部装具物品が提案される。
【0009】
好ましくは、この流体は、取り外し自在であり且つ交換自在であるように構成された一つ又はそれ以上の柔軟な袋内に保持されている。
【0010】
好ましくは、流体は凍結可能なゲルであり、互いに交換するために使用できる複数のこのような袋が提供され、これらの袋の一つが温まってしまったとき、別の袋をフリーザーから取り出してこれと交換し、好ましい程度に冷却された状態を維持できる。
【0011】
頭部装具の冠部を二つの部品に分け、これらの部品間に中間部品を設けることによって、包含された空間構成内を、空気流、冷却効果、及びこれからの冷却空気の分配を行うために制御できる。
【0012】
耐衝撃性材料でできた下部品及び上部品がある場合には、二重壁を提供することにより耐衝撃性を向上でき、また、この構成により、個々の部品に使用される材料の軽量化を図ることができる。即ち、単厚冠部について同様の保護効果を得るために従来必要とされたよりも軽量化される。これにより、ヘルメットの全上側重量を受容可能な限度内に保持するのを補助できる。
【0013】
好ましくは、中間部品と外部品との間に別の部品が位置決めされる。この部品は、少なくとも、主として、断熱材でできている。
好ましくは、内部品は耐衝撃性材料である。
好ましくは、別の部品は柔軟な断熱性材料である。
好ましくは、中間部品は、凍結可能なゲルを内部に保持する柔軟なプラスチック材料製シートを含む。
好ましくは、冠部の外部品から、外部品の冠状形状のリムから、外方に延びるピークが設けられている。
【0014】
本発明の別の形態では、内部品は、外部品と互いに係合する下リムを持つクレードル又はハーネスであり、クレードル又はハーネスは、リム部分の一方の側からリム部分の反対側まで延びる少なくとも一つのストラップを支持し、このストラップは、外部品に入れ子になった冠状計上を画成する経路を辿る。
【0015】
好ましくは、耐衝撃性材料はプラスチック材料である。
好ましくは、耐衝撃性材料はポリカーボネートプラスチック材料である。
好ましくは、耐衝撃性材料はガラスファイバ強化ポリエステルプラスチック材料である。
好ましくは、帽子は、顔面保護フレームを含む。
好ましくは、外部品に亘って織布が延びている。
【0016】
変形例では、この織布は伸縮性の布である。
好ましくは、外部品及び内部品は、中央接合部材によって互いに保持されている。
好ましくは、内部品の中央に膨出部が配置されており、中央部品は中央穴を備えており、この穴を通って内部品の膨出部が延びる。
【0017】
本発明を更によく理解するため、本発明の一実施例を添付図面を参照して以下に更に詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に添付図面のうち特に図1を参照すると、この図には、伝統的なクリケットゲームで打撃を行う者が着用するようになった種類の衝撃保護ヘルメットが示してある。
従って、ヘルメット1は、耐衝撃性プラスチック材料から型成形された冠状内部品2を有する。耐衝撃性プラスチック材料は、この場合にはガラスファイバ強化ポリエステルである。これには、つば19、及び下部品2の一部として二つの部品が接合されるべき側部が更に含まれる。
【0019】
ドーム状冠状外部品6が提供される。この外部品は、全体として、下部品2との間にキャビティ8を画成するように下部品2の周囲7と形態が一致する外下縁部を有する。
キャビティ8は、その内部にパック9を受け入れるように形成されている。このパックは、内外の継ぎ目10及び11に取って互いに溶接され、中央穴13が貫通した袋12を画成する二枚の柔軟なプラスチック材料によって形成されている。
【0020】
袋12には、代表的には0℃又はそれ以下の低温で凍結するようになった凍結ゲルが入っている。凍結ゲルは、従って、凍結後、これを溶かすことによって冷却効果を提供する。
【0021】
上部品6は、下部品2の中央位置に埋設されたボルト15によって所定位置に保持される。ボルト15は上方に突出し、穴16を通過し、ナット17によって所定位置に保持される。
【0022】
空気を凍結ゲルから内部品2の下の空気空間内に流すことができるように、穴18が内部品2に分配されて位置決めされている。
つば19が内部品2から前方に突出しており、ヘルメットを使用者の頭部に保持するため、ストラップ19aが設けられる。
【0023】
しかしながら、ヘルメットを頭部上に支持する手段は、特定的には示してないけれども、従来使用されてきた。この手段は、一つの場合には一組みのストラップであり、側部から側部まで延び、及び従って使用者の頭部の頂部の上に渡してあり、ヘルメットの下面、即ち内部品を使用者の頭部又は頭髪又は頭皮のかなり上方に保持する。別の場合、別個のパッドブロック21を内部品2の内側周囲に配置する。これらのパッドは、各場合において、使用者の頭部の表面に空気を流すことができるように間隔が隔てられている。
実際には、この構成により、外形が従来のヘルメット形状と非常に似ているように見えるように下シェル即ち下部品2の冠形状に上部品6が嵌着する、非常に便利な設備が提供される。
【0024】
パック9は、ナット17を緩めて上部品を持ち上げて離し、パックを別の凍結したパックと交換するだけで、時々取り外すことができる。その結果、帽子の着用者は、代表的には、これまで実施されてきた試験に従って1時間程度の期間に亘って冷たさを保持する。
この構成は上部品及び下部品からなる二重壁を提供し、これにより、同じ壁厚であり且つ同じ種類のプラスチック材料でできた単壁構成よりも良好な保護が提供されるということは理解されよう。更に、構造的に自立した支持構成内に凍結ゲルを保持するということにより、この種のヘルメットの通常の保護特徴を維持できる、例えばヘルメットの構造を従来の別個のパッドによって、又はストラップ止めによって支持でき、凍結袋を使用者の頭部又は頭皮と直接係合させる必要がないということを意味する。
【0025】
様々な他の使用者は、保護用頭部装具を着用するためにこれに携わる者を必要とし、これには暑い場合に問題がある。これには、とりわけ、サイクリング、野球、ラクロス、及びアメリカンフットボールに参加する者が含まれる。
【0026】
各場合において、それらの用途の各々の必要条件に従って特別のヘルメットが開発されてきた。様々なヘルメット構成の各々に対して上述の構成を採用することは比較的直接的な事項であるということは当業者には理解されよう。
【0027】
次に、図3及び図4を参照すると、建設現場で働く建設作業員が着用するようになった安全帽と呼ばれる種類のヘルメットが示してある。
【0028】
ヘルメット20は、外部品22を形成する最外シェルを有する。このシェルは、ポリカーボネートプラスチック材料等の適当な耐衝撃性プラスチックからそれ自体従来構造のヘルメットとして型成形されている。
更に、外部品22と内部品28との間にキャビティ30を画成するように、内部品28の周囲26と形態が全体に一致するようになったドーム状断熱材料24が設けられている。外部品及び内部品はドーム形状であり、これにより内部品28が外部品22内に入れ子になる。
このキャビティ30は、凍結可能なゲルを収容したパック32をその内部に受け入れるようになっている。パックは、袋38を画成するように内外の継ぎ目34及び36に沿って互いに溶接された2枚の柔軟なプラスチック材料製シートによって形成されている。
【0029】
袋38には、代表的には0℃又はそれ以下の比較的低温で凍結するようになった凍結ゲルが入っている。従って、このゲルは、凍結後、溶融することにより冷却効果を提供する。
【0030】
断熱材料24及び内部品28を互いに保持した後、これらを集合して、ヘルメットウェブ40(破線で示す)によって最外シェルに固定する。ヘルメットウェブ40は、このような構造のヘルメットの従来の種類のウェブであり、この場合、従来と同様に、最外シェル22と係合するようになったクリップ42によって最外シェルに取り外し自在に取り付けられている。
【0031】
つば43は、この場合、外部品22の一部である。この外部品22に内部品が嵌め込まれ、即ち入れ子になる。
【0032】
このような構成のヘルメットウェブは取り外し自在であり、従って、例えば袋の内容物が溶けてしまった場合、上述のように、別の凍結したパックとの袋38の交換を比較的容易に行うことができる。
従って、この場合も、冷却材料は、使用者の頭部又は頭皮の上方に直接接触することなく配置され、これにより空気を循環させることができ、更に、良好な断熱が提供され、凍結した材料を通る空気流を制御できる。
【0033】
この構成の別の利点は、既に大量に且つ安価に製造された種類の従来の安全帽を、冷却を得ることができるように比較的簡単に変更できるということである。これは、特に、戸外で作業に従事する人々が高温で作業し続けることができない場合に非常に有利であると考えられ、これにより高温で長期間に亘って作業を続行できる。
【0034】
多くの工場、建築現場、及び建設現場で安全帽の着用は義務であり、これらの安全帽の設計は大きな開発の対象であった、従って、冷却を容易に行うことができるように簡単に適合させる利点がある。
【0035】
必要とされる保護用頭部装具の種類は職業によって異なる。こうした職業には、とりわけ、消防士や溶接工が含まれる。これらの職業の各々の正確な必要条件に従って各々の場合に特別のヘルメットが開発されてきた。これらの様々なヘルメット構成の各々に対し、上述の構成を適合することは比較的容易な事項であるということは当業者には容易に理解されよう。
【0036】
次に図5及び図6を参照すると、これらの図には、一般的に野球帽と呼ばれる種類の、主に布材料製の帽子50が示してある。この場合、帽子は、冠部52を画成する三角布51を含み、つば53が冠部の周囲の一つの側から突出している。更に、この帽子は、三角布51がスパンデックス材料である多くのサイズに適合する設計を使用するが、これにより、様々な大きさの頭部に快適に装着できるように冠部を拡げることができる。更に、弾性内スリーブ53aが設けられている。このスリーブは、特定的には示してない一つの場合にはタオルスリーブによって取り囲まれている。これにより更に快適に拡げることができる。
【0037】
冠部の内側には、この場合、適当な耐衝撃性プラスチック材料製のドーム状外部品54が設けられている。この外部品は、内部品58の周囲56とほぼ一致する形態を備えており、内部品58が外部品54に入れ子になり、これらの間にキャビティ60を画成する。これらの部品54及び58は、拡げることができる冠部材料と夫々の部品の外縁部との間の摩擦だけで所定位置に保持される。
【0038】
キャビティ60は、上述の実施例と同様に、その内部にパック62を受け入れるように構成されている。パックは、袋68を画成するように内外の継ぎ目64及び66に沿って互いに溶接された二枚の柔軟なプラスチック材料シートによって形成される。
【0039】
袋68には、代表的には0℃又はそれ以下の低温で凍結するようになった凍結ゲルが収容されている。このゲルは、従って、溶融することにより冷却効果を提供する。
【0040】
シェル54及び58を上述のように互いに保持し、次いでボタン76を持つねじ70によって帽子に集合的に固定する。ボタンは、このような帽子の冠部で一般的に見られる種類のボタンであり、最も下のシェルの中央位置に受け入れられるようになっている。
このような構成により、別の凍結した袋68との交換を容易にするために袋68を取り外すことができる。
【0041】
この設計は、ゴルフボールからの衝撃保護並びに冷却を組み込むようにゴルフ等に適用できる。この設計では、これにより、弾性スリーブを係合し、冠部自体が頭部の実際の頂部とは別個に起立するように使用者の頭部に配置できる。実際には、これは、この場合も空気空間があるということを意味し、場合によっては幾つかの部品及びゲル袋が設けられ、それでも着用者の頭部の上方に及び内部品の下面に空所及び空気空間が残る。
【0042】
各実施例において、内部品及び外部品を含む設計が提供され、各場合において、これらの部品を通して穴が設けられ、これらの穴は、特定的には示してないが、所定位置に配置できる。これらの穴は、特定的には示してないが、所定位置に配置でき、大きさ及び位置に関し、断熱を維持する上での必要を、空気を通すことにより可能になる冷却効果と比較して良好に均衡するように判断できる。
【0043】
この他の種類の頭部装具物品がある。上述の構成及び原理をこれらの他の種類の構成に適用することは比較的簡単な事項であるということは当業者には容易に理解されよう。
本明細書中に記載した物品は、使用者にとって快適であると同時に、保護の目的で帽子及び安全帽を使用しなければならない、特に高温の作業条件に曝されなければならない人に対する安全性及び便利さを維持し且つ改善する上でそれ自体かなり有利であるということがわかっている。
【0044】
本発明に従って形成されたヘルメットの試験結果によれば、これにより、非常に大きな利点を得ることができるということが示される。例えば、使用者の頭部の上方の温度を不都合なく長期間に亘って冷却状態に保持するという利点を得ることができる。
【0045】
第2実施例として概略に示すヘルメットについての試験結果の幾つかの例をここに示す。
【0046】
例1
日陰での温度が29℃、直射日光下での温度が37.5℃、ゲルパックを凍結状態で所定位置に配置する。
ヘルメット内の一定の温度の読みは、30分後に20.5℃、
50分後に21.5℃、
80分後に22. ℃。
20分間に投球が5オーヴァーなされることに基づき、摂水休憩(20オーヴァー)でのリプレースメントフォークリケットの試合毎の平均的摂水休憩は7オーヴァー乃至20オーヴァーである。
【0047】
例2
日陰での温度が39℃、直射日光下での温度が47.5℃、ゲルパックは、最初、凍結状態である。
ヘルメット内の温度 39分後に24℃、
70分後に25℃、
75分後に26℃。
【0048】
例3
クリケットの試合の条件
日陰での温度が36℃、ゲルパックを75分間使用し、摂水時に交換する。
ヘルメット内のパックの温度は、ゲームの開始時に20℃であり、終了時に29℃である。湿度は86%(蒸し暑い日)である。
医師によれば、人間の頭脳が最良に機能するための最良の温度範囲は18℃乃至22℃である。
【0049】
例4
乗馬用ヘルメットの試験を、日陰での温度が34℃、直射日光下での温度が42.5℃のダーウィンで行った。
3時間に亘ってクロスカントリー乗馬を行った結果、ヘルメット内のパックの温度が最終的に29℃になった。
【0050】
例5
冷却を行っていないクリケット用ヘルメットで、日陰での温度が28℃、直射日光下での温度が36.5℃の条件下で温度の試験を行った。
ヘルメット内の温度 16分後に36℃、
30分後に39℃。
以上の結果により、本発明の利点が例示される。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】第1実施例の分解斜視図である。
【図2】図1に示す実施例の断面図である。
【図3】第2実施例の分解斜視図である。
【図4】図3に示す実施例の断面図である。
【図5】第3実施例の分解斜視図である。
【図6】図5に示す実施例の断面図である。
【符号の説明】
【0052】
1 ヘルメット
2 冠状内部品
6 ドーム状冠状外部品
7 周囲
8 キャビティ
9 パック
10、11 継ぎ目
12 袋
13 中央穴
15 ボルト
16 穴
17 ナット
18 穴
19 つば
19a ストラップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冠状外部品及びこの外部品と入れ子になるようになった大きさ及び形状の冠状内部品、及び前記冠状外部品と前記冠状内部品との中間に位置決めされる少なくとも一つの中間部品を持ち、前記外部品及び前記内部品は、互いに、前記中間部品を取り外し自在に支持するようになっており、前記中間部品は少なくとも主に流体を含む、冠部を有する、頭部装具物品。
【請求項2】
前記流体は、取り外し自在であり且つ交換自在であるように構成された一つ又はそれ以上の柔軟な袋内に保持されている、ことをさらなる特徴とする請求項1に記載の頭部装具物品。
【請求項3】
前記流体は凍結可能なゲルである、ことをさらなる特徴とする請求項2に記載の頭部装具物品。
【請求項4】
少なくとも、主に、前記中間部品と前記外部品との間に位置決めされた断熱材料を含む別の部品が設けられている、ことをさらなる特徴とする請求項1、2、又は3に記載の頭部装具物品。
【請求項5】
前記内部品は、耐衝撃性材料である、ことをさらなる特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載の頭部装具物品。
【請求項6】
前記別の部品は柔軟であり且つ断熱性の材料である、ことを特徴とする請求項3、4、又は5に記載の頭部装具物品。
【請求項7】
前記中間部品は、凍結可能なゲルを内部に保持する柔軟なプラスチック材料製シートを含む、ことをさらなる特徴とする請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載の頭部装具物品。
【請求項8】
前記冠部の前記外部品から前記外部品の前記冠状形状のリムから外方に延びるピーク即ちつばが設けられている、ことをさらなる特徴とする請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載の頭部装具物品。
【請求項9】
前記内部品は、前記外部品と互いに係合する下リムを持つクレードル又はハーネスであり、前記クレードル又はハーネスは、前記リム部分の一方の側から前記リム部分の反対側まで延びる少なくとも一つのストラップを支持する、ことをさらなる特徴とする請求項1乃至8のうちのいずれか一項に記載の頭部装具物品。
【請求項10】
冠状外部品及びこの外部品と入れ子になるようになった大きさ及び形状の内部品、及び前記冠状外部品と前記冠状内部品との中間に位置決めされる少なくとも一つの中間部品を持ち、前記外部品及び前記内部品は、互いに、前記中間部品を取り外し自在に支持するようになっており、前記中間部品は少なくとも主に凍結したゲルを含む、冠部を有する、頭部装具物品。
【請求項11】
前記中間部品と前記外部品との間に位置決めされた別の部品が設けられており、この別の部品は、少なくとも、主として、耐衝撃性材料でできている、ことをさらなる特徴とする請求項10に記載の頭部装具物品。
【請求項12】
前記内部品は、耐衝撃性材料である、ことをさらなる特徴とする請求項1〜11のうちのいずれか一つに記載の頭部装具物品。
【請求項13】
前記冠部の前記外部品には、前記外部品の前記冠状のリムから外方に延びるピークが取り付けられている、請求項10〜12のうちのいずれか一つに記載の頭部装具物品。
【請求項14】
前記冠部の前記外部品に、前記外部品の前記冠状のリムから外方に延びるピーク又はつばが取り付けられている、請求項1乃至13のうちのいずれか一項に記載の頭部装具物品。
【請求項15】
前記冠状の前記内部品に前記外部品のリムから外方に延びるピーク又はつばが取り付けられている、請求項1乃至13のうちのいずれか一項に記載の頭部装具物品。
【請求項16】
前記内部品は、前記外部品と互いに係合する下リムを持つクレードルであり、前記クレードルは、前記リム部分の一方の側から前記リム部分の反対側まで延び且つ前記外部品に入れ子になった冠状を画成する経路を辿る少なくとも一つのストラップを支持することをさらなる特徴とする請求項1乃至15のうちのいずれか一項に記載の頭部装具物品。
【請求項17】
前記外部品は、織布でできている、ことをさらなる特徴とする請求項1乃至16のうちのいずれか一項に記載の頭部装具物品。
【請求項18】
前記外部品は、伸縮性の布でできている、ことをさらなる特徴とする請求項1乃至16のうちのいずれか一項に記載の頭部装具物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2006−504874(P2006−504874A)
【公表日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−547284(P2004−547284)
【出願日】平成15年10月31日(2003.10.31)
【国際出願番号】PCT/AU2003/001437
【国際公開番号】WO2004/039191
【国際公開日】平成16年5月13日(2004.5.13)
【出願人】(505161666)
【Fターム(参考)】