説明

冷菓供給装置

【課題】注出部の内部に残留する冷菓の品温上昇を抑制することのできる冷菓供給装置を提供する。
【解決手段】カバー部30は左右2つの扉部30a,30bを備えており、扉部30a,30bは、両者を閉じたときにカバー部30が段付の箱形状となる半割りの扉である。扉部30aの側面30a1〜30a4、上面30a5、及び下面30a6それぞれの裏側には、断熱部材37が設けられている。扉部30bも、側面30b1〜30b4、上面30b5、及び下面30b6それぞれの裏側に断熱部材37が設けられている。カバー部30が閉じることにより、断熱部材37は注出部7とカバー部30の外部との間の熱移動を制限する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は冷菓供給装置に係り、特に冷菓供給装置の注出部を覆うカバー部に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の冷菓供給装置が、例えば特許文献1に記載されている。このような従来の冷菓供給装置を図10に示す。冷菓供給装置60の前面61の所定位置には、注出部62が専用の取付けナットで固定されている。レバー63を引き下げると、弁体64が上昇して注出管65が開放されると共に注出口スイッチ66がオンして機械室67内のポンプ68が駆動され、ブラインタンク69からブライン70がシリンダ71下部の圧力室72に供給される。これにより、ピストン73が上昇してシリンダ71上部に収容された袋詰冷菓74が圧縮され、袋詰冷菓74の取出口75から冷菓76が流出して注出管65を通り、注出口77から注出される。レバー63を押し上げると、注出口スイッチ66がオフとなってポンプ68が停止すると共に弁体64が下降して注出管65が閉鎖され、冷菓76の注出が停止される。
【0003】
【特許文献1】実開昭60−31291号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の冷菓供給装置60では、冷菓76の注出が終了したときに、注出管65内に一定量の冷菓76aが残留してしまう。注出部62の表面は、冷菓供給装置60が設置された外気に晒されているので、注出部62から注出管65を介し、注出管65内部に残留する冷菓76aの品温を上昇させてしまい、商品価値を損なってしまうという問題点があった。
【0005】
この発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、注出部の内部に残留する冷菓の品温上昇を抑制することのできる冷菓供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
断熱箱からなる冷却貯蔵庫の内部に配置されたシリンダ内に袋詰冷菓を装填し、シリンダ内に設けられたピストンによって袋詰冷菓を圧縮することにより、冷却貯蔵庫の外面に配置された注出部を操作して、注出部に設けられた注出口から冷菓を注出する冷菓供給装置において、袋詰冷菓と注出口とを連通する注出管と、注出部を操作することにより、注出口と注出管とを連通または遮断する弁体と、左右2つの扉部を有し、2つの扉部により注出部を開閉可能に覆うことのできるカバー部とを備え、扉部には、カバー部の外部と注出部との間の熱移動を制限する断熱部材が設けられていることを特徴とする。
カバー部を冷却貯蔵庫の外面に取り付けるためのカバー取付部と、冷却貯蔵庫の外面と注出部との間にカバー取付部が挟まれるようにして、注出部、カバー部、及びカバー取付部を冷却貯蔵庫の外面に取り外し可能に固定する固定手段とを備え、注出管の一端が注出部に取り外し可能に接続されると共に注出管の他端が袋詰冷菓に取り外し可能に接続されてもよい。
カバー取付部には、注出部の上下に設けられた水平方向に延びるレール部材が設けられ、扉部がレール部材に沿ってスライド移動してもよい。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、冷菓供給装置は、左右2つの扉部により注出部を開閉可能に覆うことのできるカバー部を備え、扉部にはカバー部の外部と注出部との間の熱移動を制限する断熱部材が設けられていることにより、注出部の内部の温度上昇が防止されるので、注出部の内部に残留する冷菓の品温上昇を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1に示されるように、この発明の実施の形態に係る冷菓供給装置1は、断熱箱からなり内部に冷凍室10を有する冷却貯蔵庫1bと、冷却貯蔵庫1bの下に設けられ内部に機械室4を有する冷凍機収納庫1cとを備えている。冷凍室10内の天井部分に冷却器2と庫内ファン3が配置される一方、機械室4内には冷却器2に接続された冷凍機5が配置されている。冷凍室10の奥面に設けられたダクト6を介して吸引された庫内空気が冷却器2で冷却されて庫内ファン3によって冷凍室10内に循環供給され、これにより冷凍室10内はアイスクリーム等の冷菓が注出可能な状態で保存されるような温度に維持されている。
また、冷凍室10内にはシリンダ14が設けられ、シリンダ14の内部にはピストン16が上下方向に移動可能に設けられている。ピストン16の下面側は圧力室15となっており、機械室4内にあるポンプ11を介してブラインタンク12に接続されている。一方、ピストン16の上面側には袋詰冷菓17が収容され、袋詰冷菓17の取出口18がシリンダ14の周面を貫通して外部に突出している。
【0009】
冷菓供給装置1の前面1aには注出部7が設けられ、注出部7の上方には操作パネル21が設けられている。操作パネル21の下部には、ポンプ11を稼動及び停止させる注出口スイッチ22が設けられている。注出部7は、紙面に垂直方向に開閉可能なカバー部30によって覆われている。注出部7は、冷菓19が注出される注出口20と、一端が注出部7に取り外し可能に挿入すると共に他端が袋詰冷菓17の取出口18に取り外し可能に接続する注出管23と、注出口20と注出管23とを連通または遮断する弁体8と、弁体8を上下方向に移動させるレバー9とを備えている。弁体8が注出口20と注出管23とを遮断する状態において、弁体8のカバー部30よりも上方にある部分には、弁体8が下方へ移動するのを規制するストッパー8bが設けられている。また、冷凍室10内であって冷菓供給装置1の前面1aに対して注出部7の反対側には冷却ファン24が設けられ、冷却ファン24から送られた風が、注出管23の周りに設けられた図示しない通路を通過することにより、注出管23を冷却するようになっている。
【0010】
次に、カバー部30の構造を図2及び3に基づいて説明する。尚、図2は図1のX方向から見たカバー部30の正面図であり、図3は図1のY方向から見たカバー部30の平面図である。カバー部30は左右2つの扉部30a,30bを備えており、図2は左側の扉部30aのみが180°開いた状態を示し、図3は扉部30a,30bが互いに接するように閉じた状態を示している。図2には、注出部7を前面1a(図1及び3参照)に取り付けるための固定手段である取付ナット38が2つ記載されているが、後述するように注出部7は4つの取付ナット38によって取り付けられており、残りの2つは扉部30bによって隠されている。
扉部30a,30bは、両者を閉じたときにカバー部30が段付の箱形状となる半割りの扉である。扉部30aは、側面30a1,30a2,30a3,30a4と、上面30a5と、下面30a6を有している。また、扉部30bは、側面30b1,30b2,30b3,30b4と、上面30b5と、下面30b6とを有している。扉部30aの上面30a5には切欠部31a,32aが形成されると共に扉部30bの上面30b5には切欠部31b,32bが形成されることにより、扉部30a,30bを閉じたときに、レバー9(図1参照)が通る穴31及び弁体8(図1参照)が通る穴32が形成されるようになっている。扉部30aの側面30a1〜30a4、上面30a5、及び下面30a6それぞれの裏側には、断熱部材37が設けられている。扉部30bも、側面30b1〜30b4、上面30b5、及び下面30b6それぞれの裏側に断熱部材37が設けられている。また、側面30a4の上下端にはそれぞれ取付部30a7,30a8が設けられ、側面30b4の上下端にはそれぞれ取付部30b7,30b8が設けられている。取付部30a7,30a8,30b7,30b8にはそれぞれ、ヒンジ軸35a,36a,35b,36bが固定されている。
【0011】
図1〜3に示されるように、カバー部30はカバー取付部33に開閉可能に取り付けられており、カバー取付部33を前面1aに取り付けることにより、注出部7を覆うようにカバー部30が前面1aに取り付けられる。
図4に示されるように、カバー取付部33は、上部が開放した直方体形状を有している。カバー取付部33は、前面1a(図1〜3参照)に当接する当接部33aと、カバー取付部33を前面1aに取り付けたときに注出部7(図1〜3参照)の上方及び下方に位置して水平方向に延びる係合部33b,33cと、カバー取付部33を前面1aに取り付けたときに注出部7の左右に位置して上下方向に延びる側面部33d,33eを備えている。当接部33aには、注出管23が挿入するための挿入穴33a1と、取付ナット38(図2及び3参照)が挿入するための4つの取付穴33a2が設けられている。係合部33bの両端にはそれぞれ、移動溝34a1を有するヒンジ端部34aと移動溝34b1を有するヒンジ端部34bとが設けられている。また、係合部33cの両端にはそれぞれ、移動溝34c1を有するヒンジ端部34cと移動溝34d1を有するヒンジ端部34dとが設けられている。
【0012】
図2及び3に示されるように、ヒンジ軸35a,36a,35b,36bのそれぞれが移動溝34a1,34c1,34b1,34d1に挿入することにより、扉部30a,30bは、移動溝34a1,34c1,34b1,34d1に沿って移動できると共にヒンジ軸35a,36a及び35b,36bのそれぞれを中心として回動できるように、取り付けられている。
また、図1及び3に示されるように、カバー取付部33が注出部7と前面1aとに挟まれるように4つの取付ナット38により固定されて、注出部7、カバー部30、及びカバー取付部33が前面1aに取り付けられている。
【0013】
次に、この実施の形態1に係る冷菓供給装置の動作について説明する。図1に示されるように、冷菓19を注出口20から注出するために、ユーザーはレバー9を操作する。しかし、カバー部30が閉じた状態でレバー9を下方に引き下げるように操作しても、図3に示されるように、レバー9及び弁体8に設けられたストッパー8bがそれぞれ切欠部31a,31b及び32a,32bに引っかかるようになっているので、レバー9を操作する前にカバー部30を開く。
【0014】
次に、カバー部30を開く動作を、図5に基づいて説明する。図5(a)に示されるように、ヒンジ軸35a及び35bがそれぞれ移動溝34a1及び34b1に沿って移動することにより、扉部30aを前面1aに向かって左側(矢印A)に移動させると共に扉部30bを前面1aに向かって右側(矢印B)に移動させる。尚、図5(a)には図示していないが、このとき、ヒンジ軸36a及び36bはそれぞれ移動溝34c1及び34d1に沿って移動する(図2参照)。この後、図5(b)に示されるように、扉部30a,30bをそれぞれ左右に移動させた後、ヒンジ軸35a,36aを中心に扉部30aを矢印Cの方向に回転させる。また、ヒンジ軸35b,36bを中心に扉部30bを矢印Dの方向に回転させる。これにより、扉部30a,30bが開いた状態になり、ユーザーが前面1aに対向したときに、注出部7全体がユーザーから見えるようになる。この状態では、レバー9及び弁体8に設けられたストッパー8bはそれぞれ切欠部31a,31b及び32a,32bに引っかからなくなるため、ユーザーはレバー9を操作できるようになる。
【0015】
ユーザーがレバー9を下方に引き下げると、図1に示される状態から、弁体8が上昇して注出口20と注出管とが連通するようになる。また、弁体8が上昇することにより注出スイッチがオンとなり、ポンプ11が稼動する。すると、ブラインタンク12からブライン13がシリンダ14下部の圧力室15に供給される。これにより、ピストン16が上昇してシリンダ14上部に収容された袋詰冷菓17が圧縮され、取出口18から冷菓19が流出して注出管23を通り、注出口20から冷菓19が注出される。冷菓19の注出を停止するために、ユーザーがレバー9を押し上げると、注出スイッチ22がオフとなってポンプ11が停止し、ピストン16による袋詰冷菓17の圧縮が停止する。またこれと同時に弁体8が下降することにより、注出口20と注出管23とが遮断される。これにより、冷菓10の注出が終了する。
【0016】
冷菓19の注出を終了したとき、注出管23内には冷菓19aが残留した状態になる。注出部7は外気に晒されているので、外気温が高い場合には注出部7の本体をはじめ、レバー9や弁体8を介して注出管23が暖められ、その結果、冷菓19aが温められてしまい、商品価値を損なってしまう。これは、夏の屋外や熱源に近接する場所等の過酷な環境下に冷菓供給装置1が設置された場合に、特に起こりやすい。
これを防ぐために、冷菓19の注出が終了したら、カバー部30、すなわち扉部30a,30bを閉じた状態(図3参照)にすることにより注出部7がカバー部30の外部と遮断されると共に、断熱部材37によって注出部7とカバー部30の外部との間の熱移動が制限される。これにより、冷菓19aが外気の影響によって暖められることを防止する。
【0017】
また、冷菓供給装置1の未使用時に注出部7のメンテナンスをする場合には、カバー部30を開いて4本の取付ナット38を全て取り外すことにより、注出部7と、カバー取付部33に取り付けられた状態のカバー部30とが、前面1aから取り外される。この際、注出管23の端部が取出口18から取り外されることにより、注出管23は注出部7に挿入されたままの状態となる。注出管23は注出部7に取り外し可能に挿入されているので、注出部7から注出管23を引き抜くことにより、注出管23を取り外すことができる。この後、取り外された各部分のメンテナンスを行う。
【0018】
このように、冷菓19を注出口20から注出した後、カバー部30を閉じて注出部7をカバー部30の外部と遮断することにより、断熱部材37が注出部7とカバー部30の外部との間の熱移動を制限するので、注出部7の内部の注出管23が外気によって暖められることを防止でき、注出管23内に残留する冷菓19aが温められることを防止できる。
また、前面1aと注出部7との間にカバー取付部33が挟まれるようにして、注出部7、カバー部30、及びカバー取付部33を、取付ナット38によって前面1aに取り外し可能に取り付けているので、取付ナット38を取り外すことにより、注出部7と、カバー取付部33に取り付けられた状態のカバー部30とを簡単に、前面1aから取り外すことができる。さらに、注出管23の一端が注出部7に取り外し可能に挿入されると共に注出管23の他端が袋詰冷菓17の取出口18に取り外し可能に接続されているので、注出部7を前面1aから取り外した後、注出管23を注出部7から引き抜くことにより、注出管23を取り外すことができる。これにより、メンテナンス及び組み立てを容易に行うことができる。
【0019】
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2に係る冷菓供給装置を説明する。この冷菓供給装置の構成は、実施の形態1に対して、カバー取付部の形状を変更し、扉部を水平方向のみに移動させることによって、カバー部を開くようにしたものである。
図6に示されるように、注出部7を開閉可能に覆うカバー部40は2つの扉部40a,40bを備えており、扉部40a,40bはカバー取付部45に取付けられている。注出部7と前面1aとの間にカバー取付部45を挟むようにして、注出部7、カバー部40、及びカバー取付部45が取付ナット38(図9参照)によって取り外し可能に前面1aに取付けられている。
【0020】
図7に示されるように、カバー取付け部45は、前面1a(図6参照)に取り付けたときに前面1aに当接する当接部45aと、前面1aに取り付けたときに注出部7の上方及び下方に位置し水平方向に延びるレール部材41,42とを備えている。レール部材41は、下向きに開口した部分を有し、レール部材42は、上向きに開口した部分を有している。当接部45aには、注出管23が挿入するための挿入穴45a1と、取付ナット38(図9参照)が挿入するための4つの取付穴45a2が設けられている。
図6及び8に示されるように、カバー部40を構成する左右の扉部40a,40bはそれぞれ、上面40a5,40b5の前面1a側の端部が上面40a5,40b5に対して垂直上方に延びるように形成されて、レール部材41の開口した部分に移動可能に係合する係合端43a,43bを有するようになっている。また、下面40a6,40b6の前面1a側の端部が下面40a6,40b6に対して垂直下方に延びるように形成されて、レール部材42の開口した部分にスライド移動可能に係合する係合端44a,44bを有するようになっている。その他の構成については、実施の形態1と同じである。
【0021】
次に、この実施の形態2に係る冷菓供給装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、ユーザーがレバー9を操作する前にカバー部40を開く。図9(a)に示される扉部40a,40bが閉じた状態から、ユーザーは、扉部40aを前面1aに向かって左(矢印E)の方向にスライド移動させ、扉部40bを前面1aに向かって右(矢印F)の方向にスライド移動させる。これにより、図9(b)に示されるように、扉部40a,40bが開いた状態になり、ユーザーは扉部40a,40bに妨害されることなくレバー9を操作することができる。その後の動作は実施の形態1と同様であり、冷菓19(図1参照)の注出終了後は扉部40a,40bを閉めて、図8(a)の状態にする。
【0022】
このように、冷菓19の注出後に、扉部40a,40bが注出部7をカバー部40の外部と遮断するので、実施の形態1と同様、注出管23内に残留する冷菓19aが温められることを防止できる。また、扉部40a,40bをレール部材41,42に沿ってそれぞれ左右にスライド移動することのみにより、扉部40a,40bを開いた状態にするので、扉部40a,40bの開閉操作を簡単にすることができる。さらに、前面1aと注出部7との間にカバー取付部45が挟まれるようにして、注出部7、カバー部40、及びカバー取付部45を、取付ナット38によって前面1aに取り外し可能に取り付けているので、実施の形態1と同様、メンテナンス及び組み立てを容易に行うことができる。
【0023】
実施の形態1及び2では、断熱部材37を扉部30a,30bの裏側及び扉部40a,40bの裏側に設けたが、これに限定するものではない。側面30a1〜30a4,30b1〜30b4,40a1〜40a4,40b1〜40b4、上面30a5,30b5、及び下面30a6,30b6、すなわち扉部30a,30bの表側に設けてもよい。また、扉部30a,30bの表側と裏側との間、すなわち断熱部材37を挟むような三重構造で扉部30a,30bを構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】この発明の実施の形態1に係る冷菓供給装置の全体構造を示す断面図である。
【図2】実施の形態1に係る冷菓供給装置に設けられたカバー部の正面図である。
【図3】実施の形態1に係る冷菓供給装置に設けられたカバー部の平面図である。
【図4】実施の形態1に係る冷菓供給装置に設けられたカバー取付部の平面図である。
【図5】実施の形態1に係る冷菓供給装置に設けられたカバー部の開閉動作を説明するための平面図である。
【図6】実施の形態2に係る冷菓供給装置に設けられたカバー部の拡大断面図である。
【図7】実施の形態2に係る冷菓供給装置に設けられたカバー取付部の平面図である。
【図8】実施の形態2に係る冷菓供給装置に設けられたカバー部の正面図である。
【図9】実施の形態2に係る冷菓供給装置に設けられたカバー部の開閉動作を説明するための平面図である。
【図10】従来の冷菓供給装置の全体構造を示す断面図である。
【符号の説明】
【0025】
1 冷菓供給装置、1a 前面(外面)、1b 冷却貯蔵庫、7 注出部、8 弁体、14 シリンダ、16 ピストン、17 袋詰冷菓、19 冷菓、20 注出口、23 注出管、30,40 カバー部、30a,30b,40a,40b 扉部、33,45 カバー取付部、37 断熱部材、38 取付ナット(固定手段)、41,42 レール部材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
断熱箱からなる冷却貯蔵庫の内部に配置されたシリンダ内に袋詰冷菓を装填し、前記シリンダ内に設けられたピストンによって前記袋詰冷菓を圧縮することにより、前記冷却貯蔵庫の外面に配置された注出部を操作して、前記注出部に設けられた注出口から冷菓を注出する冷菓供給装置において、
前記袋詰冷菓と前記注出口とを連通する注出管と、
前記注出部を操作することにより、前記注出口と前記注出管とを連通または遮断する弁体と、
左右2つの扉部を有し、前記2つの扉部により前記注出部を開閉可能に覆うことのできるカバー部と
を備え、
前記扉部には、前記カバー部の外部と前記注出部との間の熱移動を制限する断熱部材が設けられていることを特徴とする冷菓供給装置。
【請求項2】
前記カバー部を前記冷却貯蔵庫の外面に取り付けるためのカバー取付部と
前記冷却貯蔵庫の外面と前記注出部との間に前記カバー取付部が挟まれるようにして、前記注出部、前記カバー部、及び前記カバー取付部を前記冷却貯蔵庫の外面に取り外し可能に固定する固定手段と
を備え、
前記注出管の一端が前記注出部に取り外し可能に接続されると共に前記注出管の他端が前記袋詰冷菓に取り外し可能に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の冷菓供給装置。
【請求項3】
前記カバー取付部には、前記注出部の上下に設けられた水平方向に延びるレール部材が設けられ、
前記扉部が前記レール部材に沿ってスライド移動することを特徴とする請求項2に記載の冷菓供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−97459(P2007−97459A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−290076(P2005−290076)
【出願日】平成17年10月3日(2005.10.3)
【出願人】(000194893)ホシザキ電機株式会社 (989)
【Fターム(参考)】