説明

出力装置、ジャーナル生成システム、ジャーナル生成方法及びプログラム

【課題】レシート及びジャーナルの出力のために必要なデータ量を増大させることなく、レシートと整合した内容のジャーナルを出力する。
【解決手段】ホスト1は、販売された商品の明細などを示す文字データ、ロゴなどのイメージ、バーコードなどを出力内容として含んだレシートの出力データを生成する。ジャーナルとして出力する対象の明細を示す文字データには、出力の際に特定のフォントを使用することを示すフォント情報が付加される。出力装置2は、レシートの出力データに含まれる出力内容のうち、特定のフォントを使用することを示すフォント情報が付加された文字データのみを内容として含むジャーナルを出力する。さらに、出力装置2は、レシートの出力データに含まれる全ての出力内容を含んだレシートを出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、出力装置、ジャーナル生成システム、ジャーナル生成方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
店舗等のレジには、レシートを発行するためのデバイスであるPOS(Point Of Sale)プリンタが設置されている。POSプリンタは、お客様へ渡すレシートを発行すると同時に、店舗において売上等を管理するための帳票として使用されるジャーナルを発行する場合がある。POSプリンタにこれらの発行を指示するホストは、レシート用の印刷データとジャーナル用の印刷データを生成する。POSプリンタは、レシート用の印刷データとジャーナル用の印刷データをホストから受信し、それぞれを印刷する。あるいは、ホストは、レシート用の印刷データとジャーナル用の印刷データの両方を含む印刷データを生成する。この場合、POSプリンタは、印刷データに記述されているコマンドや所定の文字列を解析して印刷データをレシート用の印刷データの部分とジャーナル用の印刷データの部分とに分割し、それぞれを印刷する。
【0003】
一方、特許文献1では、印刷装置が、売上明細データと印刷スタイル情報とをホストから受信し、印刷スタイル情報内の印刷コマンドが指定する売上明細データ内の情報を、当該印刷コマンドが指定するフォーマットに従って印刷している。さらに、印刷装置は、売上明細データ内の各情報に付加されているタグが示す項目名に基づいて電子ジャーナルに必要であると判断される項目のみを抽出し、電子ジャーナルを生成している。同様に、印刷装置は、タグが示す項目名に基づいて売上明細データから電子レシートに必要であると判断される項目のみを抽出し、電子レシートを生成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−144994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的に、ジャーナルは、レシートの内容からお店のロゴやお客様へのお知らせ、バーコードなどを除いた明細の部分であることが多い。しかし従来は、レシートとジャーナルが同一の明細を含む場合であっても、ホストは、レシート用の印刷データと、ジャーナル用の印刷データとを別々に生成していた。そのため、ホストに何らかの不具合が生じたときなどに、レシート用の印刷データが示す明細の内容と、ジャーナル用の印刷データが示す明細の内容とに不一致が発生する可能性があった。また、ホストが印刷データを正しく生成した場合であっても、印刷データの送信中に通信エラーなどが生じ、POSプリンタが受信したレシート用の印刷データとジャーナル用の印刷データとの間で明細の内容に不一致が発生する可能性があった。
【0006】
特許文献1では、ホストが、売上明細データと印刷スタイル情報を生成して印刷装置へ送信しているが、印刷スタイル情報は、レシートの印刷のみに使用される。よって、印刷装置にジャーナルを印刷させるためには、ジャーナルの印刷スタイル情報をさらに生成しなければならず、ホストと印刷装置間のデータ量が増大してしまう。また、印刷装置は、電子ジャーナルを生成する際、電子ジャーナルに用いるべき項目であるか否かを、売上明細データに含まれる各情報のタグよって判断している。よって、ホストは、全ての情報にタグを付加した売上明細データを生成しなければならない。そのため、売上明細データのデータ量が大きくなる。加えて、電子ジャーナルや電子レシートの対象となる項目が変更された場合、印刷装置の設定を変更しなければならない。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、レシート及びジャーナルの出力のために必要なデータ量を増大させることなく、レシートと整合した内容のジャーナルを出力することができる出力装置、ジャーナル生成システム、ジャーナル生成方法及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、レシートの出力内容を示すデータと、文字を出力内容とする前記データに対応付けられた文字出力指示情報とを含んだ出力データから、前記文字出力指示情報が対応付けられている前記データを特定するデータ解析部と、前記データ解析部が特定した前記データにより示される出力内容を出力するジャーナル出力制御部と、前記出力データに含まれる前記データが示すレシートの出力内容を出力するレシート出力制御部と、を備えることを特徴とする出力装置である。
【0009】
本発明の一態様は、上述する出力装置であって、前記文字出力指示情報は、フォント情報を含んでおり、前記データ解析部が特定した前記データに対応付けられている前記文字出力指示情報のうち、ジャーナルとして出力する対象であることを特定する所定のフォントを示す前記フォント情報を含んだ前記文字出力情報を特定するフォント情報解析部をさらに備え、前記ジャーナル出力制御部は、前記フォント情報解析部が特定した前記文字出力情報が対応付けられている前記データにより示される出力内容を出力する、ことを特徴とする。
【0010】
本発明の一態様は、上述する出力装置であって、前記フォント情報解析部は、前記文字出力指示情報に含まれる前記フォント情報のうち、制御コマンドに対応した所定のフォントを示す前記フォント情報を検出し、前記フォント情報解析部が制御コマンドに対応した前記所定のフォントを示す前記フォント情報を検出した場合、前記制御コマンドを実行する制御コマンド実行部をさらに備える、ことを特徴とする。
【0011】
本発明の一態様は、上述する出力装置であって、前記所定のフォントは、前記出力装置がサポートしていないフォント、あるいは、前記ジャーナル出力制御部が特定した前記文字出力情報と対応付けられている前記データの出力内容である文字の出力に使用されるフォントである、ことを特徴とする。
【0012】
本発明の一態様は、ホスト装置と出力装置とを備えるジャーナル生成システムであって、前記ホスト装置は、レシートの出力内容を示すデータを生成するデータ生成部と、前記データ生成部が生成した前記データのうち、文字を出力内容とする前記データに、文字出力指示情報を付加するジャーナル出力識別情報生成部と、前記データ生成部が生成した前記データと、前記ジャーナル出力識別情報生成部が付加した前記文字出力指示情報とを含む出力データを前記出力装置へ送信する出力制御部と、を備え、前記出力装置は、前記ホスト装置から受信した前記出力データから、前記文字出力指示情報が対応付けられている前記データを特定するデータ解析部と、前記データ解析部が特定した前記データにより示される出力内容を出力するジャーナル出力制御部と、前記出力データに含まれる前記データが示すレシートの出力内容を出力するレシート出力制御部と、を備える、ことを特徴とするジャーナル生成システムである。
【0013】
上記ジャーナル生成システムにおいて、前記ジャーナル出力識別情報生成部は、前記データ生成部が生成した前記データのうち、ジャーナルとして出力する対象となる文字を出力内容とする前記データに、ジャーナルとして出力する対象であることを特定する所定のフォントを示すフォント情報を含んだ前記文字出力指示情報を付加し、前記出力装置は、前記データ解析部が特定した前記データに対応付けられている前記文字出力指示情報のうち、ジャーナルとして出力する対象であることを特定する所定のフォントを示す前記フォント情報を含んだ前記文字出力情報を特定するフォント情報解析部をさらに備え、前記ジャーナル出力制御部は、前記フォント情報解析部が特定した前記文字出力情報が対応付けられている前記データにより示される出力内容を出力する、ようにしてもよい。
【0014】
本発明の一態様は、出力装置が実行するジャーナル生成方法であって、データ解析部が、レシートの出力内容を示すデータと、文字を出力内容とする前記データに対応付けられた文字出力指示情報とを含んだ出力データから、前記文字出力指示情報が対応付けられている前記データを特定するデータ解析過程と、ジャーナル出力制御部が、前記データ解析過程において特定された前記データにより示される出力内容を出力するジャーナル出力過程と、前記出力データに含まれる前記データが示すレシートの出力内容を出力するレシート出力過程と、を有することを特徴とするジャーナル生成方法である。
【0015】
本発明の一態様は、出力装置に用いられるコンピュータを、レシートの出力内容を示すデータと、文字を出力内容とする前記データに対応付けられた文字出力指示情報とを含んだ出力データから、前記文字出力指示情報が対応付けられている前記データを特定するデータ解析部、前記データ解析部が特定した前記データにより示される出力内容を出力するジャーナル出力制御部、前記出力データに含まれる前記データが示すレシートの出力内容を出力するレシート出力制御部、として機能させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、レシート及びジャーナルの出力のために必要なデータ量を増大させることなく、レシートと整合した内容のジャーナルを出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態によるジャーナル生成システムの構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態によるレシート及びジャーナルの出力例を示す図である。
【図3】同実施形態による出力データの記述例を示す図である。
【図4】同実施形態によるフォント情報の例を示す図である。
【図5】同実施形態によるホストの処理フローを示す図である。
【図6】同実施形態によるプリンタの処理フローを示す図である。
【図7】他の実施形態によるプリンタの処理フローを示す図である。
【図8】さらに他の実施形態によるレシート及びジャーナルの出力例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態のジャーナル生成システムは、店のレジなどで使用される。本実施形態のジャーナル生成システムは、レジ担当の店員などであるPOS(Point Of Sale)オペレータが入力した内容に基づいてレシートを出力し、そのレシートの内容の一部をジャーナルとして出力する。一般的に、ジャーナルとして必要な内容は、レシートに含まれる内容のうち明細の部分であり、通常、明細は文字データで表される。文字データを出力させるには、出力装置(プリンタ)に実装されるフォント(以下、「デバイスフォント」と記載する。)を利用する。出力装置は、文字データに付加されたフォント情報によって、その文字データの出力に利用するデバイスフォントを識別する。そこで、本実施形態のジャーナル生成システムは、レシートを出力装置に出力させるための出力データを生成する際、レシートの出力内容を示すデータのうち、ジャーナルに必要な出力内容である明細を示す文字データに、特定のデバイスフォントを使用することを示すフォント情報を付加する。これにより、出力装置は、フォント情報を利用して、レシートの出力データからジャーナルの対象である文字データを抽出することができる。従って、ジャーナル生成システムは、レシートの出力データのみで、レシートの出力のみならず、ジャーナルの出力までを行うことが可能となる。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態によるジャーナル生成システムの構成を示すブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみ抽出して示してある。本実施形態のジャーナル生成システムは、レシートの出力データを生成するホスト1と、レシートの出力データに基づいてレシートを出力するとともにジャーナルを生成して出力する出力装置2とを備えて構成される。
【0020】
ホスト1は、例えば、POSシステムの一部を構成する装置、あるいは、POSシステムと接続される装置であり、オペレータ操作部11、データ解析部12、明細データ生成部13、ジャーナル出力識別情報生成部14、レシート付加情報生成部15、レシートコマンド生成部16及び出力制御部17を備えて構成される。
【0021】
オペレータ操作部11は、POSオペレータの操作によるデータの入力を受ける。
データ解析部12は、オペレータ操作部11により入力されたデータ(以下、「入力データ」と記載する。)を解析し、明細に必要なデータを取得する。明細に必要なデータは、例えば、入力データ、入力データを用いて生成したデータ、入力データをキーにして図示しないホスト1内のメモリやホスト1に接続される他の装置から読み出したデータなどである。
明細データ生成部13は、データ解析部12が取得したデータから、明細データを生成する。明細データは、文字データであり、例えば、商品名、商品の値段、商品の販売個数などを含む。
【0022】
ジャーナル出力識別情報生成部14は、明細データ生成部13が生成した明細データのうち、ジャーナル出力対象となる部分の明細データに、特定フォント情報を付加する。特定フォント情報は、ジャーナル出力対象であることを特定するためのデバイスフォント(以下、「特定フォント」と記載する。)を示す。デバイスフォントは、例えば、フォントサイズ、フォント名、文字飾り(アンダーライン、太文字、斜体文字など)などの種類で特定される。特定フォントは、1種類のデバイスフォントであってもよく、複数種類のデバイスフォントの組合せであってもよい。
レシート付加情報生成部15は、明細データ以外にレシートに必要な出力内容を示す出力内容データを図示しないメモリから読み出したり、生成したりする。レシートのみに必要な出力内容は、例えば、店のロゴや、バーコードなどである。
【0023】
レシートコマンド生成部16は、明細データ生成部13が生成した明細データが示す文字データを印刷させる印刷コマンドと、レシート付加情報生成部15が生成または取得した出力内容データが示す出力内容を印刷させる印刷コマンドを生成する。文字データを印刷する印刷コマンドには、文字データの印刷に使用するデバイスフォントを示すフォント情報が付加される。レシートコマンド生成部16は、特定フォント情報が付加された明細データについては、特定フォント情報が示す特定フォントをフォント情報に設定する。また、レシートコマンド生成部16は、特定フォント情報が付加されていない明細データについては、特定フォントとは異なるデバイスフォントをフォント情報に設定する。レシートコマンド生成部16は、生成した印刷コマンドを実行順に並べてレシートの出力データを生成する。なお、出力データには、印刷コマンドのほか、制御コマンドが含まれ得る。制御コマンドは、出力装置2に所定の動作を実行させる命令であり、例えば、印刷を行なったロール紙の切断を指示するコマンドなどがある。
【0024】
出力制御部17は、レシートコマンド生成部16が生成した出力データを出力装置2に送信する。
【0025】
出力装置2(デバイス)は、プリンタであり、ジャーナルを印刷するジャーナル出力装置4と接続される。出力装置2は、記憶部20、入力制御部21、データ蓄積制御部22、データ解析部23、フォント情報解析部24、指定フォント判定部25、ジャーナル用イメージ変換部26、ジャーナル出力制御部27、レシート用イメージ変換部28、レシート出力制御部29、レシート出力装置30及び制御コマンド実行部31を備えて構成される。
【0026】
記憶部20は、出力データなどの各種データを記憶するメモリである。入力制御部21は、ホスト1が送信した出力データを受信する。データ蓄積制御部22は、入力制御部21が受信した出力データを記憶部20に格納する。
【0027】
データ解析部23は、記憶部20に格納された出力データに含まれるコマンドを抽出し、コマンドの種類を解析する。データ解析部23は、抽出したコマンドが制御コマンドである場合、その制御コマンドを制御コマンド実行部31に出力する。
【0028】
フォント情報解析部24は、データ解析部23が文字データの印刷コマンドであると判断したコマンドからフォント情報を抽出し、フォント情報が示すデバイスフォントが特定フォントであるか否かを判断する。
【0029】
指定フォント判定部25は、フォント情報解析部24により、フォント情報が示すデバイスフォントが特定フォントであると判断されたた場合、印刷コマンドをジャーナル用イメージ変換部26及びレシート用イメージ変換部28に出力する。また、フォント情報解析部24により、フォント情報が示すデバイスフォントが特定フォントとは異なると判断された場合、データ解析部23により、文字データ以外を印刷させる印刷コマンドであると判断された場合、印刷コマンドをレシート用イメージ変換部28のみに出力する。
【0030】
ジャーナル用イメージ変換部26は、指定フォント判定部25から入力された文字データの印刷コマンドからイメージデータを生成する。この変換により、ジャーナルのイメージデータが生成される。イメージデータは、例えば、印刷内容をドットの単位で表したデータである。
ジャーナル出力制御部27は、ジャーナル用イメージ変換部26が生成したイメージデータをジャーナル出力装置4に出力する。
【0031】
レシート用イメージ変換部28は、データ解析部23から入力された印刷コマンド、及び、指定フォント判定部25から入力された印刷コマンドからイメージデータを生成する。この変換により、レシートのイメージデータが生成される。
レシート出力制御部29は、コマンドイメージ変換部28が生成したイメージデータをレシート出力装置30に出力し、印刷を実行させる。
レシート出力装置30は、イメージデータに従って、紙への印刷を行う。
制御コマンド実行部31は、データ解析部23から入力された制御コマンドを実行する。
【0032】
なお、上記においては、出力装置2内にレシート出力装置30を備えているが、出力装置2と接続されるプリンタをレシート出力装置30としてもよい。
【0033】
図2は、レシート及びジャーナルの出力例を示す図である。
同図に示すレシートの出力内容は、ロゴ、明細a、明細b及び明細cからなる。明細aには、レシート番号、日時、販売した商品のID、商品の名称、商品の単価、販売数量、割引率、商品毎の単計などの情報が含まれる。明細bには、ポイント利用により値引きした金額、支払の合計金額、支払い方法とその支払方法で支払われた金額などの情報が含まれる。明細cには、購入者が保有しているポイントの累計や、店からのお知らせなどが含まれる。一方、ジャーナルの出力内容は、レシートの出力内容のうち、明細aのみである。
この場合、ホスト1は、明細aの文字データに付加するフォント情報に、特定フォントであるデバイスフォントαを設定する。また、ホスト1は、明細bの文字データに付加するフォント情報に、特定フォントとは異なるデバイスフォントβを設定し、明細cの文字データに付加するフォント情報には、特定フォントとは異なるデバイスフォントγを設定する。
【0034】
図3は、出力データの記述例を示す図である。
同図に示すように、ロゴを印刷させるための印刷コマンドは、イメージ印刷コマンドと、印刷対象のイメージデータの組合せにより記述される。あるいは、出力装置2の記憶部20に記憶されているイメージデータを読み出して印刷させる場合、登録イメージ印刷コマンドにより記述される。
また、明細データを印刷させるための印刷コマンドは、文字印刷指定コマンド(文字出力指示情報)と、文字データの組合せにより記述される。文字印刷指定コマンドには、フォント情報が含まれる。文字印刷コマンドは、「1BH,21H,n」(Hは16進数であることを示す)と表され、nの部分がフォント情報である。文字データには、明細データが設定される。
なお、明細の後ろに、さらに、イメージデータやバーコードを印刷させることもできる。イメージデータの印刷は、上述したロゴデータの印刷と同様に、イメージ印刷コマンドとイメージデータの組合せ、あるいは、登録イメージ印刷コマンドにより記述される。また、バーコードの印刷は、バーコード印刷コマンドにより記述される。
【0035】
図4は、フォント情報の例を示す。
同図に示すようにフォント情報は、8ビットからなり、それぞれのビットが各種類のフォントに対応している。例えば、図3に示すように、明細aの印刷コマンドは、文字印刷指定コマンド「1BH,21H,09H」と、明細aの内容を示す文字データの組合せにより記述されており、フォント情報は「09H」である。フォント情報「09H」は、0ビット目と3ビット目の設定値は「1」、1、2、4〜7ビット目の設定値は「0」であるためフォントBと、強調印刷の指定を示す。つまり、デバイスフォントα(特定フォント)は、フォントBと強調印刷の組合せである。一方、明細bの印刷を指示する文字印刷指定コマンドのフォント情報は「00H」であり、フォントBの指定と、修飾指定なしの組合せを示す。
【0036】
図5は、ホスト1の処理フローを示す図である。
ホスト1のオペレータ操作部11がPOSオペレータの入力を受けると、データ解析部12は、オペレータ操作部11により入力された入力データに基づいて、明細必要なデータを取得する。例えば、入力データは、販売された商品のIDとその販売数量、顧客ID、支払方法及びその支払方法によって支払われた金額である。データ解析部12は、明細aを生成するための情報として、ホスト1に接続されている図示しないPOSシステムから商品の名称、単価及び割引率を読み出し、商品の単価、販売数量及び割引率から商品毎の購入金額を算出する。また、データ解析部12は、伝票番号を生成するとともに、現在時刻を取得する。さらに、データ解析部12は、明細b、明細cを生成するための情報を取得する。明細データ生成部13は、データ解析部12が取得した情報に基づいて、明細データを構成する文字データを一行単位で生成する(ステップS105)。
【0037】
ジャーナル出力識別情報生成部14は、明細データ生成部13が生成した文字データを順に選択する(ステップS110)。選択した文字データがジャーナル出力対象の明細データに含まれると判断した場合(ステップS115:YES)、ジャーナル出力識別情報生成部14は、文字データに特定フォント情報を付加した後(ステップS120)、まだ選択していない文字データがあるかを判断する(ステップS125)。一方、選択した文字データがジャーナル出力対象となる明細データに含まれないと判断した場合(ステップS115:NO)、ジャーナル出力識別情報生成部14は、フォントを指定する情報を付加せずに、まだ選択していない文字データがあるかを判断する(ステップS125)。
【0038】
ステップS125において、ジャーナル出力識別情報生成部14は、まだ選択していない文字データがあると判断した場合(ステップS125:NO)、次の文字データを選択するステップS110からの処理を行い、全ての文字データを特定したと判断した場合(ステップS125:YES)、ステップS130の処理を行う。
【0039】
レシート付加情報生成部15は、明細以外にレシートに必要な出力内容を示す出力内容データを取得する。例えば、レシート付加情報生成部15は、出力内容データとして、ホスト1が備える図示しないメモリから店のロゴを読み出したり、バーコードとして出力すべき内容を生成したりする。レシートコマンド生成部16は、明細データ生成部13が生成した明細データと、レシート付加情報生成部15が取得した出力内容データから印刷コマンドを生成する(ステップS130)。
【0040】
レシートコマンド生成部16は、特定フォント情報が付加されている明細データについては、特定フォント情報が示す特定フォントを設定したフォント情報を含む文字印刷指定コマンドにより印刷コマンドを生成する。また、レシートコマンド生成部16は、特定フォント情報が付加されていない明細データについては、特定フォントとは異なるデバイスフォントを設定したフォント情報を含む文字印刷指定コマンドにより印刷コマンドを生成する。さらに、レシートコマンド生成部16は、出力内容データが示す出力内容に合わせて、イメージ印刷コマンド、登録イメージ印刷コマンド、バーコード印刷コマンドなどの印刷コマンドを生成する。レシートコマンド生成部16は、明細データの印刷コマンドと、明細以外の出力内容の印刷コマンドとを明細のフォーマットに合わせて実行順に並べ、レシートの出力データを生成する(ステップS135)。
出力制御部17は、レシートコマンド生成部16が生成した出力データを出力装置2に出力する(ステップS140)。
【0041】
図6は、出力装置2の処理フローを示す図である。
出力装置2の入力制御部21が、ホスト1から出力された出力データを受信すると、データ蓄積制御部22は、出力データを記憶部20に格納する(ステップS205)。データ解析部23は、記憶部20に格納された出力データに含まれているコマンドを読み出す(ステップS210)。なお、コマンドは実行順に出力データに記載されているため、データ解析部23は、まだ読み出していないコマンドの中で、最も実行順が早いコマンドを読み出す。
【0042】
データ解析部23は、読み出したコマンドの種類を解釈し、ジャーナル用イメージ変換部26及びレシート用イメージ変換部28をコマンドの種類に応じたモードに遷移させる(ステップS215)。例えば、コマンドがイメージデータの印刷コマンドである場合、そのイメージデータの印刷終了までレシート用イメージ変換部28をイメージデータ印刷モードとし、コマンドが文字データの印刷コマンドである場合、ジャーナル用イメージ変換部26及びレシート用イメージ変換部28を文字印刷モードとする。なお、データ解析部23は、コマンドが制御コマンドである場合、制御コマンドをコマンド実行部31に出力する。制御コマンド実行部31は、データ解析部23から入力された制御コマンドに従って各種制御を行う。
【0043】
フォント情報解析部24は、ジャーナル用イメージ変換部26及びレシート用イメージ変換部28が現在文字印刷モードであると判断した場合(ステップS220:YES)、ステップS210においてデータ解析部23が読み出した印刷コマンドからフォント情報を抽出する。フォント情報解析部24は、抽出したフォント情報が、特定フォント(例えば、デバイスフォントα)を示しているか否かを判断する(ステップS225)。
【0044】
フォント情報解析部24により、フォント情報が特定フォントを示していると判断された場合(ステップS225:YES)、指定フォント判定部25は、ステップS210において読み出された印刷コマンドをジャーナル用イメージ変換部26に出力する。ジャーナル用イメージ変換部26は、印刷コマンドに含まれるフォント情報が示すデバイスフォントにより、当該印刷コマンドで指定される文字データを印刷させるためのイメージデータを生成する。ジャーナル用イメージ変換部26は、生成したイメージデータをジャーナル出力装置4に出力し、ジャーナル出力装置4は、イメージデータに従って印刷を行う(ステップS230)。
【0045】
ステップS220において、フォント情報解析部24が、ジャーナル用イメージ変換部26は文字印刷モードではないと判断した場合(ステップS220:NO)、ステップS225において、フォント情報解析部24が、フォント情報は特定フォントを示していないと判断した場合(ステップS225:NO)、あるいは、ステップS230の処理の後、指定フォント判定部25は、ステップS210において読み出された印刷コマンドをレシート用イメージ変換部28に出力する(ステップS235)。
【0046】
レシート用イメージ変換部28は、現在文字印刷モードである場合、指定フォント判定部25から入力された印刷コマンドのフォント情報が示すデバイスフォントにより、当該印刷コマンドで指定される文字データを印刷させるためのイメージデータを生成する。レシート出力制御部29は、レシート用イメージ変換部28が生成したイメージデータに従ってレシート出力装置30にレシートを印刷させる。一方、現在文字印刷モードではなく、印刷コマンドがイメージの印刷である場合、レシート用イメージ変換部28は、印刷コマンドで指定されたイメージデータをレシート出力制御部29に出力し、レシート出力制御部29はイメージデータに従ってレシート出力装置30にレシートを印刷させる。また、レシート出力制御部29は、印刷コマンドがバーコード印刷コマンドである場合、印刷コマンドで指定された情報をバーコードにより印刷させるためのイメージデータを生成してレシート出力制御部29に出力し、レシート出力制御部29は、イメージデータに従ってレシート出力装置30にレシートを印刷させる(ステップS235)。
【0047】
データ解析部23は、出力データにまだ読み出していないコマンドがある場合(ステップS240:あり)、ステップS210からの処理を繰り返し、出力データに含まれる全てのコマンドを読み出したと判断した場合(ステップS240:なし)、処理を終了する。
【0048】
上記においては、出力装置2がレシートを印刷し、ジャーナル出力装置4がジャーナルを印刷しているが、出力装置2がジャーナルも印刷するようにしてもよい。
【0049】
図7は、出力装置2においてレシート及びジャーナルを印刷する場合の処理フローを示す。同図において、図6に示す処理と同じ処理には同じ符号を付している。以下では、図6に示す処理との差分について説明する。
【0050】
ステップS225において、フォント情報解析部24は、フォント情報が特定フォントを示していると判断した場合(ステップS225:YES)、ステップS210において読み出された印刷コマンドを記憶部20に書き込む(ステップS305)。ステップS305の処理の後、出力装置2は、ステップS235からの処理を行う。
【0051】
また、ステップS240において、データ解析部23が出力データに含まれる全てのコマンドを読み出したと判断した場合(ステップS240:なし)、ジャーナル用イメージ変換部26は、ステップS305において記憶部20に書き込まれた印刷コマンドを順に読み出す。ジャーナル用イメージ変換部26は、読み出した印刷コマンドに含まれるフォント情報が示すデバイスフォントにより、当該印刷コマンドで指定される文字データを印刷させるためのイメージデータを生成する。ジャーナル出力制御部27は、ジャーナル用イメージ変換部26が生成したイメージデータに従ってレシート出力装置30にジャーナルを印刷させる(ステップS310)。
【0052】
上記実施形態では、ジャーナルとして出力する対象が、レシートデータに含まれる文字データの一部である場合について説明した。つまり、上記実施形態では、プリンタは、文字データに付加されたフォント情報が特定フォントを示す場合、その文字データをレシートの出力とジャーナルの出力の両方に用い、フォント情報が所定のフォントとは異なるフォントを示す場合、その文字データをレシートの出力のみに使用している。
しかし、ジャーナルとして出力する対象を、レシートデータから店のロゴや宣伝などのイメージ、バーコードなどを除いた文字データ全てとしてもよい。
【0053】
図8は、ジャーナルの対象が文字データ全てである場合のレシートとジャーナルの出力イメージを示す。
同図に示すように、レシートの出力内容は、イメージ印刷コマンドにより印刷されるロゴの部分と、文字データの印刷コマンドにより印刷される明細の部分と、バーコード印刷コマンドにより印刷されるバーコードの部分からなる。
データ解析部23は、印刷コマンドにフォント情報が付加されていれば、つまり、文字データを印刷される印刷コマンドであれば、ジャーナルとして出力する対象であると判断してコマンドイメージ変換部26に出力する。ジャーナル用イメージ変換部26は、データ解析部23から入力された印刷コマンドからイメージデータを生成する。この場合、フォント情報には、任意のデバイスフォントを設定することができる。
一方、出力装置2のレシート用イメージ変換部28は、出力データ内の全ての印刷コマンドに従ってイメージデータを取得または生成する。これにより、レシート出力装置30は、文字データ、バーコードを含んだレシートを印刷する。
【0054】
なお、ジャーナル用イメージ変換部26は、印刷コマンドからイメージデータを生成する代わりに、印刷コマンドに含まれる明細データ(文字データ)から電子ジャーナルを生成してもよい。電子ジャーナルは、例えば、ジャーナルを画像データなどコンピュータが表示できる形式で表したデータや、ジャーナルを帳票管理等に用いる計算用のソフトウェアなどが利用可能なデータ形式で表したデータである。この場合、ジャーナル出力制御部27は、ジャーナル用イメージ変換部26が生成した電子ジャーナルのデータを記憶部20または出力装置2と接続される記憶装置に書き込む。
【0055】
また、ジャーナル用イメージ変換部26は、印刷コマンドから、イメージデータと電子ジャーナルの両方を生成してもよい。ジャーナル用イメージ変換部26は、生成したイメージデータを、ジャーナル出力装置4に出力し、電子ジャーナルを記憶部20または出力装置2と接続される記憶装置に書き込む。
【0056】
また、レシート用イメージ変換部28は、イメージデータに代えて、あるいは、イメージデータに加えて、印刷コマンドから電子レシートを生成してもよい。電子レシートは、例えば、レシートを画像データなどコンピュータが表示できる形式で表したデータや、レシートを計算用のソフトウェアなどが利用可能なデータ形式で表したデータである。レシート用イメージ変換部28は、生成した電子レシートを記憶部20または出力装置2と接続される記憶装置に書き込む。
【0057】
また、出力装置2のフォント情報解析部24は、文字データを印刷させる印刷コマンドに含まれるフォント情報が特定フォントを示していると判断した場合、その特定フォントに対応して予め決められた制御コマンド、例えば、レジスターのキャッシュドロワのオープンを指示する制御コマンドに変換し、変換した制御コードを制御コマンド実行部31に出力してもよい。制御コマンド実行部31は、フォント情報解析部24により変換された制御コマンドを実行する。
【0058】
なお、特定フォントは、出力装置2がサポートしていないデバイスフォントであってもよい。この場合、出力装置2は、フォント情報で示されるデバイスフォントのうち、サポートしているデバイスフォントのみを用いて、明細データを印刷させる。出力装置2がサポートしていないデバイスフォントを、ジャーナルとして出力する対象であることを示すデバイスフォントとすることにより、レシートとして印刷される文字に影響なく、ジャーナルとして出力する対象の明細(文字データ)を指定することができる。あるいは、出力装置2がサポートしていないデバイスフォントを一部に含んだデバイスフォントの組合せを特定フォントとすることによって、ジャーナルとして出力する対象の文字データと、ジャーナルの対象ではない文字データとを同じデバイスフォントによって印刷させることができる。
【0059】
上述した実施形態によれば、ホストはレシートの出力データのみを生成し、出力装置(プリンタ)は、出力データからフォント情報に従ってジャーナルとして出力(印刷)すべき文字データを抽出する。従って、ホストはレシートの出力データを生成するのみで、出力装置にレシートの出力のみならず、ジャーナルの出力までを実行させることが可能となる。よって、ホスト側のエラーやデータ通信時のエラーなどによって、レシートとジャーナルの内容に不一致が発生する可能性がなくなるとともに、ホストから出力装置へ送信するデータのデータ量が減少する。また、ジャーナルとして出力する対象に変更があったとしても、出力装置の設定変更は不要である。
また、文字データに付加されたフォント情報を利用して、所定の制御コマンドをプリンタに実行させることも可能である。
【0060】
なお、ホスト1のデータ解析部12、明細データ生成部13、ジャーナル出力識別情報生成部14、レシート付加情報生成部15、レシートコマンド生成部16及び出力制御部17、ならびに、出力装置2のデータ蓄積制御部22、データ解析部23、フォント情報解析部24、指定フォント判定部25、ジャーナル用イメージ変換部26、ジャーナル出力制御部27、レシートイメージ変換部28及びレシート出力制御部29はメモリおよびCPU(中央処理装置)等により構成される。そして、上述したホスト1のデータ解析部12、明細データ生成部13、ジャーナル出力識別情報生成部14、レシート付加情報生成部15及びレシートコマンド生成部16、ならびに、出力装置2のデータ蓄積制御部22、データ解析部23、フォント情報解析部24、指定フォント判定部25、ジャーナル用イメージ変換部26及びレシートイメージ変換部28の処理過程を実現するためのプログラム(図示せず)を、これを記録している不揮発性のメモリ、磁気ディスク等から、上記メモリにロードして実行することによりその機能が実現されるものとする。
【符号の説明】
【0061】
1…ホスト
11…オペレータ操作部
12…データ解析部
13…明細データ生成部(データ生成部)
14…ジャーナル出力識別情報生成部
15…レシート付加情報生成部(データ生成部)
16…レシートコマンド生成部
17…出力制御部
2…出力装置
20…記憶部
21…入力制御部
22…データ蓄積制御部
23…データ解析部
24…フォント情報解析部
25…指定フォント判定部
26…ジャーナル用イメージ変換部
27…ジャーナル出力制御部
28…レシート用イメージ変換部
29…レシート出力制御部
30…レシート出力装置
31…制御コマンド実行部
4…ジャーナル出力装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レシートの出力内容を示すデータと、文字を出力内容とする前記データに対応付けられた文字出力指示情報とを含んだ出力データから、前記文字出力指示情報が対応付けられている前記データを特定するデータ解析部と、
前記データ解析部が特定した前記データにより示される出力内容を出力するジャーナル出力制御部と、
前記出力データに含まれる前記データが示すレシートの出力内容を出力するレシート出力制御部と、
を備えることを特徴とする出力装置。
【請求項2】
前記文字出力指示情報は、フォント情報を含んでおり、
前記データ解析部が特定した前記データに対応付けられている前記文字出力指示情報のうち、ジャーナルとして出力する対象であることを特定する所定のフォントを示す前記フォント情報を含んだ前記文字出力情報を特定するフォント情報解析部をさらに備え、
前記ジャーナル出力制御部は、前記フォント情報解析部が特定した前記文字出力情報が対応付けられている前記データにより示される出力内容を出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の出力装置。
【請求項3】
前記フォント情報解析部は、前記文字出力指示情報に含まれる前記フォント情報のうち、制御コマンドに対応した所定のフォントを示す前記フォント情報を検出し、
前記フォント情報解析部が制御コマンドに対応した前記所定のフォントを示す前記フォント情報を検出した場合、前記制御コマンドを実行する制御コマンド実行部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項2に記載の出力装置。
【請求項4】
前記所定のフォントは、前記出力装置がサポートしていないフォント、あるいは、前記ジャーナル出力制御部が特定した前記文字出力情報と対応付けられている前記データの出力内容である文字の出力に使用されるフォントである、
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の出力装置。
【請求項5】
ホスト装置と出力装置とを備えるジャーナル生成システムであって、
前記ホスト装置は、
レシートの出力内容を示すデータを生成するデータ生成部と、
前記データ生成部が生成した前記データのうち、文字を出力内容とする前記データに、文字出力指示情報を付加するジャーナル出力識別情報生成部と、
前記データ生成部が生成した前記データと、前記ジャーナル出力識別情報生成部が付加した前記文字出力指示情報とを含む出力データを前記出力装置へ送信する出力制御部と、
を備え、
前記出力装置は、
前記ホスト装置から受信した前記出力データから、前記文字出力指示情報が対応付けられている前記データを特定するデータ解析部と、
前記データ解析部が特定した前記データにより示される出力内容を出力するジャーナル出力制御部と、
前記出力データに含まれる前記データが示すレシートの出力内容を出力するレシート出力制御部と、
を備える、
ことを特徴とするジャーナル生成システム。
【請求項6】
出力装置が実行するジャーナル生成方法であって、
データ解析部が、レシートの出力内容を示すデータと、文字を出力内容とする前記データに対応付けられた文字出力指示情報とを含んだ出力データから、前記文字出力指示情報が対応付けられている前記データを特定するデータ解析過程と、
ジャーナル出力制御部が、前記データ解析過程において特定された前記データにより示される出力内容を出力するジャーナル出力過程と、
前記出力データに含まれる前記データが示すレシートの出力内容を出力するレシート出力過程と、
を有することを特徴とするジャーナル生成方法。
【請求項7】
出力装置に用いられるコンピュータを、
レシートの出力内容を示すデータと、文字を出力内容とする前記データに対応付けられた文字出力指示情報とを含んだ出力データから、前記文字出力指示情報が対応付けられている前記データを特定するデータ解析部、
前記データ解析部が特定した前記データにより示される出力内容を出力するジャーナル出力制御部、
前記出力データに含まれる前記データが示すレシートの出力内容を出力するレシート出力制御部、
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−198613(P2012−198613A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−60775(P2011−60775)
【出願日】平成23年3月18日(2011.3.18)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Fターム(参考)】