説明

分割された軸方向シールドを有する高周波NMR共鳴器

【課題】低温での渦電流効果を抑制する。
【解決手段】NMRプローブは、サンプルの反対側に配置された2つの分離された導電ループを備えた共鳴器32を含み、一方のループは駆動され、他方は、好ましい作動モードでフロートされる。スロット付きシールド34は、スロットが、ループ間ギャップと整列された状態で、前記ループ内でサンプル外に同軸に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は核磁気共鳴(NMR)の分野にあって、詳細にはRFプローブ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
現代の高分解能の液体のサンプルNMRプローブの中心的な構成要素は、RF(共鳴)放射を(少なくとも1つの)サンプルの核スピンの共鳴集合に結合するための少なくとも1つの共鳴器を含む。前記サンプルは、通常、静的分極磁場Boの方向と一致する軸に沿って、延びている。前記共鳴器は、Boに対する横方向のRF磁場(B1)をサンプルに与える。Boの達成可能な均一性は空間的に制限され、有限のリードを介した共鳴器へのカップリングRF出力の実用性は、共鳴器のリードとサンプルとの間に挿入されたRFシールド構造を使用する動機となる。前記RFシールド構造は、理想的に、Boが均一である所定の軸領域中に位置する共鳴スピンにRFがカップリングするのを制限する。特に、リードからの照射による、注意深くシムされたBoが均一である望ましい領域外のサンプル部分の特定の励磁は、シールドによって最小にされる寄生的効果である。
【0003】
前記RFコイルおよびシールドは、勾配磁場などのように、急速に切り換えられた(スイッチングされた)独立磁場から起こる渦電流の有害な効果を受ける。前記コイルおよびシールドで引き起こされる渦電流は、渦電流を引き起こす、切り換えられた磁場に対して反対に一時的な磁場を生成する。特にサンプルの近くにこれらの寄生的磁場があるので、Bo磁場の均一性は低下し、また、好ましくない持続性を伴って、寄生的磁場は与えられたNMR試験と関連するステップの相対的なタイミングを低下させる。
【0004】
RFコイルにおける渦電流および室温で作動するシールド構造を制御/低減するために、従来技術では、スロットをこれら導体に組み入れている。例えば、本願と同一譲受人に譲渡されている下記特許文献1、下記特許文献2および下記特許文献3を参照されたい。同様の効果に対して、下記特許文献4を参照されたい。
【特許文献1】米国特許第6,008,650号明細書
【特許文献2】米国特許第5,192,911号明細書
【特許文献3】国際公開第92/17799号パンフレット
【特許文献4】米国特許第4875013号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
渦電流の問題が、室温でRF共鳴器で経験されるものより、低温におけるRF共鳴器でしばしば有害であることが認識される。この作業の目的のために、低温とは、実質的に周囲より低い温度を含むことが理解される。NMRの最近の進歩は、むしろ低温で作動する非常に高いQ値を有するプローブを含む。そのような条件のもとでは、渦電流効果は高められ、それらの結果の有害な効果は、より厳しく抑制されることが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここで採用されるように、サドルコイル幾何学形状のRF共鳴器はサンプルスペースを囲む対向する表面に配置される2つの電気的に分離したループを提供するために、縦に隣接する誘導部材間で完全に分割されている。前記サンプルに対してウィンドウを規定する各ループは2π(前記ループの周り)にわずかに満たないが、各ループの2つのリードを収容するように囲んでいる。両方のループからのリードは、ループの中央領域(ウィンドウ)から離れる縦の同じ方向に配置されている。好ましい実施形態でのコイルは、反対のループを対称的に励磁するために、相互誘導結合された1つのループへRF出力を与えることによって励磁される。
【0007】
前記シールドは、角度範囲でπに近づく方位角のシールド部を提供するために、スロット付の筒状の導体を含む。これらのシールドシリンダは、好ましくはRFコイルウィンドウの対応する外側縁と整列されている内側の軸の範囲でRFコイルと同軸である。RFコイルのループ間の別々のギャップは、二重共鳴試験が意図される横向きのウィンドウを提供するために、シールドのスロットと整列されるのが好ましい。
【0008】
本出願の内容は特に指摘され、この明細書の結論部分で明瞭に主張される。しかし、構成および操作方法の両方は、さらなる利点およびその目的と共に、同じ参照符号が同じ要素を参照する添付図面とともに以下の記述を参照することによりよく理解される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1は、図式化されたNMR機器によって表される本発明の状況を表す。取得/制御プロセッサ110は、RF源112、変調器114、アナログ・デジタル・コンバータ118を含むRF受信機116およびデジタルプロセッサ120と通信する。変調されたRF出力は、プローブ122を介して、磁場121中にある物体/サンプル123を照射し、前記サンプル/物体の応答は、受信機116と通信するプローブ122によって妨害される。前記応答は通常、一時的時間領域波形または自由誘導減衰の形態を取る。この一時的波形は、一定の間隔でサンプリングされ、サンプルは、アナログ・デジタル・コンバータ118でデジタル化される。デジタル化された時間領域波形は、次いで、プロセッサ120でさらに処理される。そのような処理の性質には、そのような波形と同様の数にわたって、時間領域波形を平均することを含んでもよく、周波数領域への平均した時間領域波形を周波数領域へ変換することは、出力装置124に向けられるスペクトル分配機能をもたらす。代わりに、この手順は、いくつかの他のパラメータの変換で繰り返されてもよく、データセットからの変換は、表示またはさらなる分析のために多くのアイデンティティを担う。
【0010】
図2aは、(室温)従来技術のスロット付き共鳴器構造12を示し、図2bは、同様にサンプルと共鳴器との間に挿入されたシールド構造14を示す。これらの図は使用中の筒状形態の平面図であり、共鳴器およびシールドの半径a、bが、a>bであることを示していることが理解される。図2aの中の矢印は、RF出力が端子部16、17間に与えられる実施形態において、瞬時のRF電流方向を示す。ウィンドウ18、19は、コイルの2つのカレントループを規定する。いくつかの導体部分の矢印は、瞬間の電流方向を示す。RF磁束(B1)は、これらの対向するウィンドウの領域を介して理想的に一様に分配される。スロット20a、20b(ハーフスロット20b”と20b’とを含む)は、共鳴器構造12の電気的構造を決定するために役立つ。従来技術は、RFウィンドウの内縁と軸方向に面一であり不要な励磁から前記サンプル(ウィンドウと関連する末端)のシールド部に軸方向に外側に延びる、導体外観が円筒状の形態を取るRFシールドを採用している。これらのシールドは、急速に切り換えられた勾配磁場による渦電流を支持する。シールド構造14は、対称的にウィンドウ18、19およびスロット21a、21b(21b’および21b”を含む)と並べられ、同様に、共鳴器スロット20a、20bと並べられる1対のスロット入りリングとして端的に述べられている。前記シールド構造は、通常電気的にフロートしており、サンプルからリード16、17を保護(シールド)し、励磁により前記ウィンドウ領域から離れたサンプル部を保護するために役立つ。これは、サンプル励磁をウィンドウ38、39から軸方向に突出し、分極磁場およびRF磁場の両方が均一である領域に制限する。このようにして説明されるように、従来技術は、典型的な従来技術として、上記特許文献1で明らかにされる。
【0011】
図3aおよび3bに、本発明の好ましい実施形態を示しており、この実施形態では、前記共鳴器32は、ウィンドウ38、39を囲む2つの完全に異なるカレントループを含む。前記ループの一方は、リード36、37から励磁され、他のループは、第1のループに結合された相互誘導を介して、完全に励磁される。2つのループのバランスおよび電気的対称性は、幾何学的な対称性の維持を介して保たれる。すなわち、誘導結合ループのファントム(フロートしている)リード34、35は、ウィンドウ38を囲む駆動されるループに対するリード36、37のように、ウィンドウ39を囲むループに同様の容量負担を示す。このようにして提供される電気的対称性に加えて、幾何学的対称性は、分極磁場において磁気的不均一を避けるのに役立つ。
【0012】
前記シールド構造34は、スロット41aおよびスロット41b(ハーフスロット41b’および41b”を含む)を示す。さらに、各ループに提供される容量は、凹凸領域42によって調整されている。シールド34のスロット41a,41bは、共鳴器のスロット41a、40bとともに、サンプルに対して開かれたもう1対のウィンドウを形成していることが認識される(用語を維持するために、ここで、用語「スロット(slot)」は、「ギャップ(gap)」と同義とする)。これらのスロットウィンドウは、ウィンドウ38、39の主たる方位角の方向と直交する。共鳴器32の外部に配置される第2の同軸共鳴器を含む二重共鳴実験のためには、これらのスロットウィンドウが都合がよい。前記第2の共鳴器は、2つの独立した共鳴状態が同時に、対応するRF磁場のための直交方向で利用可能である共鳴器32のループ間のギャップによって形成された開口を介してサンプルを照射する。
【0013】
図4は、図3a、3bの共鳴器およびシールドの斜視図である。斜視図の対応する部分には、図3a、3bの平面図と同様の符号を付している。
本発明の効力の1つの定量的測度は、急速に切り換えられた勾配磁場によって提供されるように急激な磁気インパルス後の回復時間である。図5は、本発明の反応と極低温環境を意図した従来技術の共鳴器の反応とを比較する。この従来技術は、例えば、図3aとの性能比較のために、図3dでさらに示されるヴァリアン社の「チリ(商標)型」のNMRプローブにおいて、極低温操作に適合された図2aと同様である。前記2つの共鳴器構造(本発明および従来技術)は、同じ材料から構成され、同じ寸法によって特徴づけられる。図3dの装置は、スロットのないシールドを有する2つの端末のスロット付き共鳴器であることは明らかである。対照的に、本発明の装置は、完全に切り離されたカレントループ、スロット付きシールド、および唯一のループだけが駆動されることを特徴とする(以下の表1のモードa)。このテストのために、2つの共鳴器が、約30(ガウス/cm)の周囲をとり囲んでいる傾斜コイルによって供給される幅約1msの磁場パルスにさらされた。従来技術(曲線62)の約2.5msと比較して、本発明(曲線60)の共鳴器における最大NMR振幅の90%への回復のための測定された時間は、(約)250μ秒であった。典型的従来技術と比べて、実施例は、約10分の1の改良された回復時間を表すことが明らかである。
【0014】
表1は、ループ39の端子34、35とループ38の端子36、37との接続を介して、図2bのスロット付き/ギャップ共鳴器構造によって支持されるいくつかの様相を示す概要表である。
【0015】
【表1】

【0016】
モードa)では、端子34、35がフロートしている状態で、端子36、37が駆動される(逆も同様)。均一なRF双極子磁場は、主に、(大きい)ウィンドウ38、39を通る軸を有して励磁される。モードbでは、端子36(または37)は、導体が直列に組み合わされた、より大きいインダクタンスに対応するモードa)より低い周波数でRF共鳴を生じさせるために、端子34(または35)とともに励磁される。
【0017】
各ループの循環が主たる共鳴を生じさせている間、対向するループの隣接する誘導軸部材が、同方向の瞬時のRF電流を支持するように、2つのループを並列に駆動し、励磁することによって、別の操作の可能性(表1のd)が確立される。[ギャップ40a、40b(端子からの反対側の端で)に渡るループ間の容量結合は、通常、主な共鳴よりはるかに高い周波数にある別の共鳴を生じさせるために、ギャップ40a、40bの周りの、循環RF電流成分を支持する。]この選択は、図3aにジャンパー44を表す点線によって示されている。この操作(および端子間のジャンパリング)は、2つの異なるループに共鳴器を分離する主要スロット40a、40bによって取り除かれた渦電流のための経路を(ある程度)回復する。この操作的アプローチが、減衰された渦電流効果が許容される重水素ロックの維持を容易にするのがわかった。
【0018】
別の操作モードで、それぞれのループの対応する端子は、反対のら旋に直列接続されてもよい。例えばループの隣接する軸誘導部材は、反対方向の瞬時のRF電流を支持する。同様に、反対のら旋の、ループ38、39が並列に組み合わせることが選択されてもよい。これらの操作モードは、ある専門の実験で関心を持たれている、ラジアルRF傾斜磁場を発生させる。
【0019】
表1に示されているいくつかの操作モードが、同じ周波数で共鳴操作を支持しないのは明らかである。例えば、前記コイルループの直列結合は、同じループが平列に接続される場合と、同じ集中インダクタンスを示さない。同じループが、反対のら旋構造になるように接続されている場合と同様に、対向ループを同じら旋構造に接続することは、同じ相互誘導結合を付与しない。
【0020】
図6に、RFコイル32とシールド34とが低温の真空スペースに配置されている低温のNMRプローブ構造に特に適する本発明の別の実施形態を示す。真空筺体の内側面は、管状構造52の外側(半径方向)の表面であり、1対のRFの内側シールド54を支持する。これらの内側シールド54は、約1ミルの銅を含むことが好ましく、例えば、操作共振周波数での表皮の深さに比較して大きい。ウィンドウ38、39に集中しているこれらのシールド部材54は、ウィンドウの軸方向の寸法の100%から200%の範囲の距離によって軸方向に分離されている。シールド54の長さは重要でない。これらの内側シールドは、ウィンドウ領域から軸方向にずれているサンプル領域からの求められていない共鳴の励磁をさらに抑えるのに役立つ。これらのシールドのための比較的小さい伝導率は、付随の渦電流をより減少させるのに好ましいため、低温の場合においてこれらのスロットのないシールド部材54は、一般的に、周囲に近い中間温度である。あるいは、これらの最も内側のシールドには、例えば、合金などの比較的導電性が低い導体を用いてもよく、また、これらのシールドは、非常に薄くてもよい。
【0021】
本発明は、特定の実施形態および実施例について説明したが、上記教示の視点から、当業者により他の変更および変化形が出現しうる。本発明は、添付の特許請求の範囲内で、具体的に説明されたものとは異なる方法により行われうると理解される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明を取り入れるNMRシステムを示す図。
【図2a】従来技術のRFコイルを示す平面図。
【図2b】図2aの従来技術のためのRFシールドを示す平面図。
【図3a】本発明のRFコイルを示す平面図。
【図3b】図3aのRFコイルのためのRFシールドを示す平面図。
【図3c】好ましい操作モードのための等価回路図。
【図3d】比較テストの目的のための従来技術の低温RFコイルおよびシールド。
【図4】図3aおよび図3bの実施形態の斜視図。
【図5】本発明の渦電流反応性能を示す図。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電流支持ループを形成する第1および第2の導体であって、それぞれの前記ループは1対の端子を含み、前記ループは円柱体積の外側面の反対側の対向する部分に配置されており、それぞれの前記ループは前記外側面のそれぞれの部分に開口を規定しており、前記第1および第2のループは前記外側面の第1および第2のすき間によって分離されている第1および第2の導体と、
1つの上記1対の端子を介して上記第1のループを励磁し、上記第1および第2のループの相互誘導結合を介して上記第2のループを励磁する高周波電源と、を備えた共鳴器構造を含むNMRプローブ。
【請求項2】
1対の軸方向にずれて配置された円筒形の外郭構造をさらに含み、それぞれの前記外郭は、前記共鳴器内で同軸上に配置されており、それぞれの前記外郭は、前記ループの軸方向内側縁に実質的に軸整列しており、前記外郭構造の端部に対向する軸スロットを含む、請求項1に記載のNMRプローブ。
【請求項3】
前記スロットは、前記ギャップと実質的に方位角方向に関して整列している、請求項2に記載のNMRプローブ。
【請求項4】
前記共鳴器を収容するためのデュワーであって、周囲の温度にある前記サンプルを受け、前記共鳴器および前記シールドを低温に維持するための内壁を有するデュワーをさらに含む、請求項3に記載のNMRプローブ。
【請求項5】
前記デュワーの内壁の内面は、前記外郭に実質的に軸整列している1対の導電シリンダを支持している、請求項4に記載のNMRプローブ。
【請求項6】
1対の導電シリンダをさらに含み、前記導電シリンダは対称的に前記軸上に配置されているとともに、前記円筒形の外郭の内部に当該外郭から空間をあけて配置されており、前記導電シリンダはその軸上にサンプルを受けるようにされている、請求項3に記載のNMRプローブ。
【請求項7】
前記導電シリンダは、比較的低い導電性を示し、それによって、その表面で引き起こされる渦電流は急速に減衰される、請求項5または6に記載のNMRプローブ。
【請求項8】
前記サンプルの反対側に配置された第1および第2のループを備えた共鳴器構造を含み、それぞれの前記ループは、前記ループが閉鎖されないようにする1対の端子を含む、NMRプローブの操作方法であって、
RF出力を与えることによって、前記端子を介して、前記第1のループを駆動するステップと、
前記第2のループの端子をフロートし、前記第2のループを前記第1のループと誘導結合するステップとを含む、方法。
【請求項9】
均一磁場を供給するための磁石と、RF源と、RF検出器と、前記磁場内に配置され、前記RF源およびRF検出器と選択的に通信するNMRプローブとを含むサンプルの研究のためのNMRシステムであって、前記プローブは、電流支持ループを形成する第1および第2の導体であって、
それぞれの前記ループは、1対の端子を含み、前記ループは円柱体積の外側面の反対側の対向する部分に配置されており、それぞれの前記ループは前記外側面のそれぞれの部分に開口を規定しており、前記第1および第2のループは、前記外側面上の第1および第2のギャップによって分離されており、1つの上記ループが駆動され、他の前記ループが電気的にフロートされるNMRシステム。
【請求項10】
4つの前記端子は、対応する異なる回路特性を実行するさまざまな方法で、RF源との伝達のためにアクセス可能である、請求項9に記載の装置。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図3d】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2006−510915(P2006−510915A)
【公表日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−565037(P2004−565037)
【出願日】平成15年11月18日(2003.11.18)
【国際出願番号】PCT/US2003/037038
【国際公開番号】WO2004/061468
【国際公開日】平成16年7月22日(2004.7.22)
【出願人】(599060928)バリアン・インコーポレイテッド (81)