分析装置システム及びデータ処理装置用の架台
【課題】データ処理装置と分析装置とを一体化し、或いはデータ処理装置と分析装置とを個別の配置とすることが任意に変更可能な分析装置システム及びデータ処理装置用の架台を提供すること。
【解決手段】分析装置2とデータ処理装置6とを備えた分析装置システム1は、分析装置2に形成した収容凹部2cへ引き出し自在に収容され、データ処理装置の演算処理部が配置される配置部4aと、配置部に鉛直方向に設けられ、上方へ伸縮自在な支柱4dと、支柱の上端に一端が連結され、支柱の中心を軸として水平面内を回動するアーム4eと、アームの他端に水平面内を回動自在に支持され、データ処理装置の入力部6b,6c及び表示部6dが配置されるテーブル4gとを有するデータ処理装置用の架台4を備えている。
【解決手段】分析装置2とデータ処理装置6とを備えた分析装置システム1は、分析装置2に形成した収容凹部2cへ引き出し自在に収容され、データ処理装置の演算処理部が配置される配置部4aと、配置部に鉛直方向に設けられ、上方へ伸縮自在な支柱4dと、支柱の上端に一端が連結され、支柱の中心を軸として水平面内を回動するアーム4eと、アームの他端に水平面内を回動自在に支持され、データ処理装置の入力部6b,6c及び表示部6dが配置されるテーブル4gとを有するデータ処理装置用の架台4を備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分析装置システム及びデータ処理装置用の架台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、血液や尿等の成分を分析する分析装置システムは、分析装置と、操作部と呼ばれ、測定条件の入力、分析機構部が測定した測定データの処理並びに測定結果の出力を行うデータ処理装置とを備えており、分析装置とデータ処理装置とが一体に構成されたものと(例えば、特許文献1参照)、分析装置とデータ処理装置とが個別に構成されて別置きとされたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平10−227797号公報
【特許文献2】特開平10−115620号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の分析装置システムは、分析装置とデータ処理装置とが一体構成か個別構成かのいずれか一方のみの構成に限定され、分析装置とデータ処理装置との配置を自由に変更することができないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、データ処理装置と分析装置とを一体化し、或いはデータ処理装置と分析装置とを個別の配置とすることが任意に変更可能な分析装置システム及びデータ処理装置用の架台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に係る分析装置システムは、検体と試薬とを反応させ、反応液の光学的特性を測定して前記反応液を分析する分析装置と、測定条件の入力、前記分析装置が測定した測定データの処理並びに測定結果の出力を行うデータ処理装置とを備えた分析装置システムにおいて、前記分析装置に形成した収容凹部へ引き出し自在に収容され、前記データ処理装置の演算処理部が配置される配置部と、前記配置部に鉛直方向に設けられ、上方へ伸縮自在な支柱と、前記支柱の上端に一端が連結され、前記支柱の中心を軸として水平面内を回動するアームと、前記アームの他端に水平面内を回動自在に支持され、前記データ処理装置の入力部及び表示部が配置されるテーブルと、を有するデータ処理装置用の架台を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に係る分析装置システムは、上記の発明において、前記収容凹部は、前記分析装置の検体供給部の下部に形成されていることを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に係る分析装置システムは、上記の発明において、前記配置部は、前面が開放された箱体状に成形され、内部に前記演算処理部が収容されると共に、上面に前記データ処理装置の出力装置が載置されることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に係る分析装置システムは、上記の発明において、前記配置部は、下面の四隅に、前記収容凹部からの引き出し及び収容を可能にするキャスタと、設置面からの高さを調節する調節部材とが設けられていることを特徴とする。
【0010】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項5に係るデータ処理装置用の架台は、分析装置において使用されるデータ処理装置用の架台であって、前記分析装置に形成した収容凹部へ引き出し自在に収容され、前記データ処理装置の演算処理部が配置される配置部と、前記配置部に鉛直方向に設けられ、上方へ伸縮自在な支柱と、前記支柱の上端に一端が連結され、前記支柱の中心を軸として水平面内を回動するアームと、前記アームの他端に水平面内を回動自在に支持され、前記データ処理装置の入力部及び表示部が配置されるテーブルと、を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項6に係るデータ処理装置用の架台は、上記の発明において、前記配置部は、前記分析装置の検体供給部の下部に形成された収容凹部に引き出し自在に収容されることを特徴とする。
【0012】
また、請求項7に係るデータ処理装置用の架台は、上記の発明において、前記配置部は、前面が開放された箱体状に成形され、内部に前記演算処理部が収容されると共に、上面に前記データ処理装置の出力装置が載置されることを特徴とする。
【0013】
また、請求項8に係るデータ処理装置用の架台は、上記の発明において、前記配置部は、下面の四隅に、前記収容凹部からの引き出し及び収容を可能にするキャスタと、設置面からの高さを調節する調節部材とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の分析装置システムは、データ処理装置用の架台を備え、本発明のデータ処理装置用の架台は、分析装置に形成した収容凹部へ引き出し自在に収容される配置部と、配置部に鉛直方向に設けられ、上方へ伸縮自在な支柱と、支柱の上端に一端が連結され、支柱の中心を軸として水平面内を回動するアームと、アームの他端に水平面内を回動自在に支持され、データ処理装置の入力装置及び表示装置が配置されるテーブルとを有しているので、配置部を分析装置の収容凹部へ収容すれば、データ処理装置を分析装置と一体化することができ、配置部を分析装置の収容凹部から引き出せば、データ処理装置と分析装置とを個別の配置とすることができ、データ処理装置と分析装置との配置を任意に変更することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の分析装置システム及びデータ処理装置用の架台に係る実施の形態1を詳細に説明する。図1は、実施の形態1に係るデータ処理装置用の架台の配置部を分析装置の収容凹部へ収容してデータ処理装置を分析装置と一体化した実施の形態1の分析装置システムの斜視図である。図2は、実施の形態1のデータ処理装置用の架台を示す正面図である。図3は、図2示すデータ処理装置用の架台の右側面図である。図4は、図2示すデータ処理装置用の架台の平面図である。
【0016】
分析装置システム1は、図1に示すように、分析装置2と、架台4と、データ処理装置6とを備えている。ここで、本明細書案に添付した図面は、部材相互の配置を明示することを優先しており、寸法や縮尺等は必ずしも正確ではない。
【0017】
分析装置2は、図1に示すように、検体と試薬とを反応させ、反応液の光学的特性を測定して反応液を分析する分析部2aと検体供給部2bとを備えており、検体供給部2bの下部には右側面に開口する収容凹部2cが形成されている。ここで、検体は、検体容器に収容され、複数の検体容器をラックに保持して検体供給部2bに供給する。このとき、検体供給部2bは、上面の蓋2dを開いてラックを供給すると、分析部2aの反応容器に検体が各検体容器から順次分注される。そして、検体が分注された各反応容器は、分析部2aにおいて試薬容器から試薬が分注されて検体と反応し、反応液の光学的特性を測定して検体に含まれる特定物質の成分濃度が分析される。
【0018】
架台4は、データ処理装置6を設置する台であり、図2〜図4に示すように、配置部4aと、支柱4dと、アーム4eと、テーブル4gとを有しており、分析装置システム1を操作する操作者が居る頻度の高い検体供給部2bの近傍に配置すると作業効率がよい。
【0019】
配置部4aは、下面の四隅に、収容凹部2cからの引き出し及び収容を可能にするキャスタ4bと、設置面からの高さを調節するアジャスタ4cとが設けられ、キャスタ4bを利用して収容凹部2cへ引き出し自在に収容される。配置部4aは、前面が開放された箱体状に成形され、内部にデータ処理装置6のパソコン6aが収容されている。ここで、配置部4aは、背面に形成した凹部に電源タップTが複数設けられている(図4参照)。支柱4dは、配置部4aの右側面に鉛直方向に設けられるテレスコピックシリンダ状の支柱であり、図2及び図3に矢印で示すように、上方へ伸縮される。アーム4eは、支柱4dの上端に回転機構4fを介して一端が連結され、支柱4dの中心を軸として水平面内を回動する。テーブル4gは、アーム4eの他端に回転機構4hを介して水平面内を図4に矢印Aで示す左右方向に回動自在に支持され、データ処理装置6のマウス6c及び液晶モニタ6dが配置される。テーブル4gは、前縁部に取手4iが取り付けられている。
【0020】
なお、支柱4dは、フック4jが固定され、フック4jには、検体容器や試薬容器に付した情報記録媒体に記録された検体情報や試薬情報を読み取る読取装置5が掛けられている。また、架台4は、配置部4aを分析装置2の収容凹部2cに収容した際には、ボルトや締結金具等、適宜の固定手段により、配置部4a或いは支柱4dを分析装置2のフレームに固定してもよい。
【0021】
データ処理装置6は、測定条件の入力、分析装置2が測定した測定データの処理並びに測定結果の出力を行うもので、図2〜図4に示すように、演算処理部としてのパソコン6a(図2参照)、入力部としてのキーボード6bとマウス6c及び表示部としての液晶モニタ6dを備えている。パソコン6aは、横置きにして配置部4aに収容され、ハブ6eや外付けハードディスクドライブ(HDD)6f等が上部に設置されている。液晶モニタ6dは、テーブル4gに設置した支持部4kに一端が連結されモニタアーム4mの他端に回動自在に支持されている。この結果、液晶モニタ6dは、モニタアーム4mの他端を中心として、図3に矢印Bで示す上下方向に回動されると共に、水平面内を図4に矢印Cで示す左右方向に回動される。また、液晶モニタ6dは、支持部4kを中心として矢印D方向に回動するモニタアーム4mによって上下方向に回動される。
【0022】
以上のように構成される分析装置システム1は、図1に示したように、データ処理装置6を設置した架台4の配置部4aを分析装置2の収容凹部2cに収容すれば、分析装置2とデータ処理装置6とを一体化することができるうえ、占有面積を最小に抑えることができる。ここで、配置部4aを収容凹部2cに収容する際、アーム4eが分析装置2の検体供給部2b上面と接触する場合には、分析装置システム1は、支柱4dを上方へ伸ばせば、アーム4eと検体供給部2b上面との接触を回避して配置部4aを収容凹部2cに収容することができる。そして、分析装置システム1は、必要に応じてキャスタ4bによって配置部4aを収容凹部2cから側方へ引出し、図5に示すように、分析装置2の側部へ配置すると、分析装置2とデータ処理装置6とを別置きとして使用することもできる。従って、分析装置システム1は、データ処理装置6を設置する架台4を使用することにより、分析装置2とデータ処理装置6との配置を自由に変更することができ、操作者の使用上の自由度が増す。
【0023】
このとき、架台4は、図2に示すように、テーブル4gの位置を支柱に対して右側又は左側のいずれにも配置することができるうえ、アーム4eの両端に回転機構4f,4hが配置されているので、テーブル4gの位置を変えてもテーブル4g上に設置した液晶モニタ6dの向きを常に一定の向き、例えば、図1に示す前面側に保持することができる。このため、分析装置システム1は、テーブル4gの位置を変更しても、データ処理装置6の配線が複雑に絡み合うことを避けることができるという利点がある。
【0024】
なお、図2に示す架台4は、データ処理装置6の演算処理部としてのパソコン6aを配置部4a内に収容したが、配置部4aをパソコン6aと共に分析装置2の収容凹部2cに収容することができれば、パソコン6aを配置部4a上に配置してもよい。また、収容凹部2cから配置部4aを引き出した状態で使用するのであれば、架台4は、支柱4dを上方へ伸ばしてテーブル4gの高さを適宜調整することにより、パソコン6aを配置部4a上に縦置きにして配置してもよい。
【0025】
(実施の形態2)
次に、図面を参照して本発明の分析装置システム及びデータ処理装置用の架台に係る実施の形態2を詳細に説明する。実施の形態1のデータ処理装置用の架台は、支柱が配置部の側面に設けられていた。これに対し、実施の形態2のデータ処理装置用の架台は、支柱が配置部の背面に設けられている。ここで、実施の形態2の分析装置システムは、架台の支柱を配置部の背面に設けたことによって分析装置2に形成される収容凹部2cの位置が異なるだけで、実施の形態1の分析装置システムと構成が同一であるので、同一構成部分には同一の符号を付している。
【0026】
図6は、実施の形態2に係るデータ処理装置用の架台の配置部を分析装置の収容凹部へ収容してデータ処理装置を分析装置と一体化した実施の形態2の分析装置システムの斜視図である。図7は、実施の形態2のデータ処理装置用の架台を示す正面図である。図8は、図7示すデータ処理装置用の架台の右側面図である。図9は、図7示すデータ処理装置用の架台の平面図である。
【0027】
実施の形態2の分析装置システム10は、図6に示すように、実施の形態1の分析装置システム1が備えていた架台4に代えて架台8を備えており、分析装置2の検体供給部2b背面に開放する収容凹部へ引き出し自在に収容されている。
【0028】
架台8は、図7〜図9に示すように、配置部8aと、支柱8dと、アーム8eと、テーブル8gとを有している。
【0029】
配置部8aは、下面の四隅に、分析装置2の背面側に形成した収容凹部からの引き出し及び収容を可能にするキャスタ8bと、設置面からの高さを調節するアジャスタ8cとが設けられ、キャスタ8bを利用して収容凹部へ引き出し自在に収容される。配置部8aは、前面が開放された箱体状に成形され、内部にデータ処理装置6のパソコン6aが収容されている。ここで、配置部8aは、左後部上面に電源タップTが複数設けられ(図9参照)、上面にデータ処理装置6の出力装置、例えば、モノクロのレーザプリンタ6gが載置されている。支柱8dは、配置部8aの背面に鉛直方向に設けられるテレスコピックシリンダ状の支柱であり、図8に矢印で示すように、上方へ伸縮される。アーム8eは、支柱8dの上端に回転機構8fを介して一端が連結され、支柱8dの中心を軸として水平面内を回動する。テーブル8gは、アーム8eの他端に回転機構8hを介して水平面内を図9に矢印Eで示す左右方向に回動自在に支持され、データ処理装置6のマウス6c及び液晶モニタ6dが配置される。テーブル8gは、前縁部に取手8iが取り付けられている。そして、液晶モニタ6dは、支持部8kを中心として矢印D方向に回動するモニタアーム8mによって上下方向に回動される。
【0030】
なお、テーブル8gは、右側面にフック8jが固定され、フック8jには、検体容器や試薬容器に付した情報記録媒体に記録された検体情報や試薬情報を読み取る読取装置5が掛けられている。また、架台8は、配置部8aを分析装置2の収容凹部2cに収容した際には、ボルトや締結金具等、適宜の固定手段により、配置部8a或いは支柱8dを分析装置2のフレームに固定してもよい。
【0031】
以上のように構成される分析装置システム10は、図6に示したように、データ処理装置6を設置した架台8の配置部8aを分析装置2の背面に開放する収容凹部に収容すれば、分析装置2とデータ処理装置6とを一体化することができるうえ、占有面積を最小に抑えることができる。ここで、配置部8aを収容凹部に収容する際、アーム8eが分析装置2の検体供給部2b上面と接触する場合には、分析装置システム10は、支柱8dを上方へ伸ばせば、アーム8eと検体供給部2b上面との接触を回避して配置部8aを収容凹部に収容することができる。そして、分析装置システム10は、必要に応じてキャスタ8bによって配置部8aを収容凹部から引出し、図10に示すように、分析装置2の側部へ配置すると、分析装置2とデータ処理装置6とを別置きとして使用することもできる。従って、分析装置システム10は、データ処理装置6を設置する架台8を使用することにより、分析装置2とデータ処理装置6との配置を自由に変更することができる。
【0032】
ここで、データ処理装置6のプリンタが、例えば、カラーレーザプリンタのようにサイズが大きくなった場合、分析装置システム10は、図11に示すように、支柱8dを上方へ伸ばしてテーブル8gの高さを調整することにより、大型のプリンタ6hを配置部8a上に配置することができる。
【0033】
なお、分析装置システム1,10で使用する分析装置2は、例えば、図12に示すように、検体供給部2bの側面及び背面に開放するように収容凹部2cを形成すると、配置部8aを背面側のみならず側面側からも出し入れすることができようになり、架台8が一層使い易くなる。
【0034】
また、箱体状に成形される配置部は、前面が開放されたものについて説明したが、データ処理装置用の架台の使用態様によっては、側面や背面が開放されていてもよい。更に、配置部は、収容凹部に引き出し自在に収容することができれば、箱体状の他、分析装置の設計によって形状が変化する収容凹部の形に応じて種々の形状としてよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】実施の形態1に係るデータ処理装置用の架台の配置部を分析装置の収容凹部へ収容してデータ処理装置を分析装置と一体化した実施の形態1の分析装置システムの斜視図である。
【図2】実施の形態1のデータ処理装置用の架台を示す正面図である。
【図3】図2示すデータ処理装置用の架台の右側面図である。
【図4】図2示すデータ処理装置用の架台の平面図である。
【図5】実施の形態1のデータ処理装置用の架台の配置部を分析装置の収容凹部から引き出し、分析装置とデータ処理装置とを別置きとした状態を示す斜視図である。
【図6】実施の形態2に係るデータ処理装置用の架台の配置部を分析装置の収容凹部へ収容してデータ処理装置を分析装置と一体化した実施の形態2の分析装置システムの斜視図である。
【図7】実施の形態2のデータ処理装置用の架台を示す正面図である。
【図8】図7示すデータ処理装置用の架台の右側面図である。
【図9】図7示すデータ処理装置用の架台の平面図である。
【図10】実施の形態2のデータ処理装置用の架台の配置部を分析装置の収容凹部から引き出し、分析装置とデータ処理装置とを別置きとした状態を示す斜視図である。
【図11】支柱を上方へ伸ばしてテーブルの高さを調整することにより、大型のプリンタを配置部上に配置した状態を示すデータ処理装置用の架台の右側面図である。
【図12】実施の形態2の分析装置システムで使用する分析装置の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0036】
1 分析装置システム
2 分析装置
2a 分析部
2b 検体供給部
2c 収容凹部
2d 蓋
4,8 架台
4a,8a 配置部
4b,8b キャスタ
4c,8c アジャスタ
4d,8d 支柱
4e,8e アーム
4f,8f 回転機構
4h,8h 回転機構
4g,8g テーブル
4i,8i 取手
4j,8j フック
4k,8k 支持部
4m,8m モニタアーム
5 読取装置
6 データ処理装置
6a パソコン
6b キーボード
6c マウス
6d 液晶モニタ
6e ハブ
6f 外付けハードディスクドライブ
6g,6h プリンタ
10 分析装置システム
【技術分野】
【0001】
本発明は、分析装置システム及びデータ処理装置用の架台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、血液や尿等の成分を分析する分析装置システムは、分析装置と、操作部と呼ばれ、測定条件の入力、分析機構部が測定した測定データの処理並びに測定結果の出力を行うデータ処理装置とを備えており、分析装置とデータ処理装置とが一体に構成されたものと(例えば、特許文献1参照)、分析装置とデータ処理装置とが個別に構成されて別置きとされたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平10−227797号公報
【特許文献2】特開平10−115620号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の分析装置システムは、分析装置とデータ処理装置とが一体構成か個別構成かのいずれか一方のみの構成に限定され、分析装置とデータ処理装置との配置を自由に変更することができないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、データ処理装置と分析装置とを一体化し、或いはデータ処理装置と分析装置とを個別の配置とすることが任意に変更可能な分析装置システム及びデータ処理装置用の架台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に係る分析装置システムは、検体と試薬とを反応させ、反応液の光学的特性を測定して前記反応液を分析する分析装置と、測定条件の入力、前記分析装置が測定した測定データの処理並びに測定結果の出力を行うデータ処理装置とを備えた分析装置システムにおいて、前記分析装置に形成した収容凹部へ引き出し自在に収容され、前記データ処理装置の演算処理部が配置される配置部と、前記配置部に鉛直方向に設けられ、上方へ伸縮自在な支柱と、前記支柱の上端に一端が連結され、前記支柱の中心を軸として水平面内を回動するアームと、前記アームの他端に水平面内を回動自在に支持され、前記データ処理装置の入力部及び表示部が配置されるテーブルと、を有するデータ処理装置用の架台を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に係る分析装置システムは、上記の発明において、前記収容凹部は、前記分析装置の検体供給部の下部に形成されていることを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に係る分析装置システムは、上記の発明において、前記配置部は、前面が開放された箱体状に成形され、内部に前記演算処理部が収容されると共に、上面に前記データ処理装置の出力装置が載置されることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に係る分析装置システムは、上記の発明において、前記配置部は、下面の四隅に、前記収容凹部からの引き出し及び収容を可能にするキャスタと、設置面からの高さを調節する調節部材とが設けられていることを特徴とする。
【0010】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項5に係るデータ処理装置用の架台は、分析装置において使用されるデータ処理装置用の架台であって、前記分析装置に形成した収容凹部へ引き出し自在に収容され、前記データ処理装置の演算処理部が配置される配置部と、前記配置部に鉛直方向に設けられ、上方へ伸縮自在な支柱と、前記支柱の上端に一端が連結され、前記支柱の中心を軸として水平面内を回動するアームと、前記アームの他端に水平面内を回動自在に支持され、前記データ処理装置の入力部及び表示部が配置されるテーブルと、を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項6に係るデータ処理装置用の架台は、上記の発明において、前記配置部は、前記分析装置の検体供給部の下部に形成された収容凹部に引き出し自在に収容されることを特徴とする。
【0012】
また、請求項7に係るデータ処理装置用の架台は、上記の発明において、前記配置部は、前面が開放された箱体状に成形され、内部に前記演算処理部が収容されると共に、上面に前記データ処理装置の出力装置が載置されることを特徴とする。
【0013】
また、請求項8に係るデータ処理装置用の架台は、上記の発明において、前記配置部は、下面の四隅に、前記収容凹部からの引き出し及び収容を可能にするキャスタと、設置面からの高さを調節する調節部材とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の分析装置システムは、データ処理装置用の架台を備え、本発明のデータ処理装置用の架台は、分析装置に形成した収容凹部へ引き出し自在に収容される配置部と、配置部に鉛直方向に設けられ、上方へ伸縮自在な支柱と、支柱の上端に一端が連結され、支柱の中心を軸として水平面内を回動するアームと、アームの他端に水平面内を回動自在に支持され、データ処理装置の入力装置及び表示装置が配置されるテーブルとを有しているので、配置部を分析装置の収容凹部へ収容すれば、データ処理装置を分析装置と一体化することができ、配置部を分析装置の収容凹部から引き出せば、データ処理装置と分析装置とを個別の配置とすることができ、データ処理装置と分析装置との配置を任意に変更することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の分析装置システム及びデータ処理装置用の架台に係る実施の形態1を詳細に説明する。図1は、実施の形態1に係るデータ処理装置用の架台の配置部を分析装置の収容凹部へ収容してデータ処理装置を分析装置と一体化した実施の形態1の分析装置システムの斜視図である。図2は、実施の形態1のデータ処理装置用の架台を示す正面図である。図3は、図2示すデータ処理装置用の架台の右側面図である。図4は、図2示すデータ処理装置用の架台の平面図である。
【0016】
分析装置システム1は、図1に示すように、分析装置2と、架台4と、データ処理装置6とを備えている。ここで、本明細書案に添付した図面は、部材相互の配置を明示することを優先しており、寸法や縮尺等は必ずしも正確ではない。
【0017】
分析装置2は、図1に示すように、検体と試薬とを反応させ、反応液の光学的特性を測定して反応液を分析する分析部2aと検体供給部2bとを備えており、検体供給部2bの下部には右側面に開口する収容凹部2cが形成されている。ここで、検体は、検体容器に収容され、複数の検体容器をラックに保持して検体供給部2bに供給する。このとき、検体供給部2bは、上面の蓋2dを開いてラックを供給すると、分析部2aの反応容器に検体が各検体容器から順次分注される。そして、検体が分注された各反応容器は、分析部2aにおいて試薬容器から試薬が分注されて検体と反応し、反応液の光学的特性を測定して検体に含まれる特定物質の成分濃度が分析される。
【0018】
架台4は、データ処理装置6を設置する台であり、図2〜図4に示すように、配置部4aと、支柱4dと、アーム4eと、テーブル4gとを有しており、分析装置システム1を操作する操作者が居る頻度の高い検体供給部2bの近傍に配置すると作業効率がよい。
【0019】
配置部4aは、下面の四隅に、収容凹部2cからの引き出し及び収容を可能にするキャスタ4bと、設置面からの高さを調節するアジャスタ4cとが設けられ、キャスタ4bを利用して収容凹部2cへ引き出し自在に収容される。配置部4aは、前面が開放された箱体状に成形され、内部にデータ処理装置6のパソコン6aが収容されている。ここで、配置部4aは、背面に形成した凹部に電源タップTが複数設けられている(図4参照)。支柱4dは、配置部4aの右側面に鉛直方向に設けられるテレスコピックシリンダ状の支柱であり、図2及び図3に矢印で示すように、上方へ伸縮される。アーム4eは、支柱4dの上端に回転機構4fを介して一端が連結され、支柱4dの中心を軸として水平面内を回動する。テーブル4gは、アーム4eの他端に回転機構4hを介して水平面内を図4に矢印Aで示す左右方向に回動自在に支持され、データ処理装置6のマウス6c及び液晶モニタ6dが配置される。テーブル4gは、前縁部に取手4iが取り付けられている。
【0020】
なお、支柱4dは、フック4jが固定され、フック4jには、検体容器や試薬容器に付した情報記録媒体に記録された検体情報や試薬情報を読み取る読取装置5が掛けられている。また、架台4は、配置部4aを分析装置2の収容凹部2cに収容した際には、ボルトや締結金具等、適宜の固定手段により、配置部4a或いは支柱4dを分析装置2のフレームに固定してもよい。
【0021】
データ処理装置6は、測定条件の入力、分析装置2が測定した測定データの処理並びに測定結果の出力を行うもので、図2〜図4に示すように、演算処理部としてのパソコン6a(図2参照)、入力部としてのキーボード6bとマウス6c及び表示部としての液晶モニタ6dを備えている。パソコン6aは、横置きにして配置部4aに収容され、ハブ6eや外付けハードディスクドライブ(HDD)6f等が上部に設置されている。液晶モニタ6dは、テーブル4gに設置した支持部4kに一端が連結されモニタアーム4mの他端に回動自在に支持されている。この結果、液晶モニタ6dは、モニタアーム4mの他端を中心として、図3に矢印Bで示す上下方向に回動されると共に、水平面内を図4に矢印Cで示す左右方向に回動される。また、液晶モニタ6dは、支持部4kを中心として矢印D方向に回動するモニタアーム4mによって上下方向に回動される。
【0022】
以上のように構成される分析装置システム1は、図1に示したように、データ処理装置6を設置した架台4の配置部4aを分析装置2の収容凹部2cに収容すれば、分析装置2とデータ処理装置6とを一体化することができるうえ、占有面積を最小に抑えることができる。ここで、配置部4aを収容凹部2cに収容する際、アーム4eが分析装置2の検体供給部2b上面と接触する場合には、分析装置システム1は、支柱4dを上方へ伸ばせば、アーム4eと検体供給部2b上面との接触を回避して配置部4aを収容凹部2cに収容することができる。そして、分析装置システム1は、必要に応じてキャスタ4bによって配置部4aを収容凹部2cから側方へ引出し、図5に示すように、分析装置2の側部へ配置すると、分析装置2とデータ処理装置6とを別置きとして使用することもできる。従って、分析装置システム1は、データ処理装置6を設置する架台4を使用することにより、分析装置2とデータ処理装置6との配置を自由に変更することができ、操作者の使用上の自由度が増す。
【0023】
このとき、架台4は、図2に示すように、テーブル4gの位置を支柱に対して右側又は左側のいずれにも配置することができるうえ、アーム4eの両端に回転機構4f,4hが配置されているので、テーブル4gの位置を変えてもテーブル4g上に設置した液晶モニタ6dの向きを常に一定の向き、例えば、図1に示す前面側に保持することができる。このため、分析装置システム1は、テーブル4gの位置を変更しても、データ処理装置6の配線が複雑に絡み合うことを避けることができるという利点がある。
【0024】
なお、図2に示す架台4は、データ処理装置6の演算処理部としてのパソコン6aを配置部4a内に収容したが、配置部4aをパソコン6aと共に分析装置2の収容凹部2cに収容することができれば、パソコン6aを配置部4a上に配置してもよい。また、収容凹部2cから配置部4aを引き出した状態で使用するのであれば、架台4は、支柱4dを上方へ伸ばしてテーブル4gの高さを適宜調整することにより、パソコン6aを配置部4a上に縦置きにして配置してもよい。
【0025】
(実施の形態2)
次に、図面を参照して本発明の分析装置システム及びデータ処理装置用の架台に係る実施の形態2を詳細に説明する。実施の形態1のデータ処理装置用の架台は、支柱が配置部の側面に設けられていた。これに対し、実施の形態2のデータ処理装置用の架台は、支柱が配置部の背面に設けられている。ここで、実施の形態2の分析装置システムは、架台の支柱を配置部の背面に設けたことによって分析装置2に形成される収容凹部2cの位置が異なるだけで、実施の形態1の分析装置システムと構成が同一であるので、同一構成部分には同一の符号を付している。
【0026】
図6は、実施の形態2に係るデータ処理装置用の架台の配置部を分析装置の収容凹部へ収容してデータ処理装置を分析装置と一体化した実施の形態2の分析装置システムの斜視図である。図7は、実施の形態2のデータ処理装置用の架台を示す正面図である。図8は、図7示すデータ処理装置用の架台の右側面図である。図9は、図7示すデータ処理装置用の架台の平面図である。
【0027】
実施の形態2の分析装置システム10は、図6に示すように、実施の形態1の分析装置システム1が備えていた架台4に代えて架台8を備えており、分析装置2の検体供給部2b背面に開放する収容凹部へ引き出し自在に収容されている。
【0028】
架台8は、図7〜図9に示すように、配置部8aと、支柱8dと、アーム8eと、テーブル8gとを有している。
【0029】
配置部8aは、下面の四隅に、分析装置2の背面側に形成した収容凹部からの引き出し及び収容を可能にするキャスタ8bと、設置面からの高さを調節するアジャスタ8cとが設けられ、キャスタ8bを利用して収容凹部へ引き出し自在に収容される。配置部8aは、前面が開放された箱体状に成形され、内部にデータ処理装置6のパソコン6aが収容されている。ここで、配置部8aは、左後部上面に電源タップTが複数設けられ(図9参照)、上面にデータ処理装置6の出力装置、例えば、モノクロのレーザプリンタ6gが載置されている。支柱8dは、配置部8aの背面に鉛直方向に設けられるテレスコピックシリンダ状の支柱であり、図8に矢印で示すように、上方へ伸縮される。アーム8eは、支柱8dの上端に回転機構8fを介して一端が連結され、支柱8dの中心を軸として水平面内を回動する。テーブル8gは、アーム8eの他端に回転機構8hを介して水平面内を図9に矢印Eで示す左右方向に回動自在に支持され、データ処理装置6のマウス6c及び液晶モニタ6dが配置される。テーブル8gは、前縁部に取手8iが取り付けられている。そして、液晶モニタ6dは、支持部8kを中心として矢印D方向に回動するモニタアーム8mによって上下方向に回動される。
【0030】
なお、テーブル8gは、右側面にフック8jが固定され、フック8jには、検体容器や試薬容器に付した情報記録媒体に記録された検体情報や試薬情報を読み取る読取装置5が掛けられている。また、架台8は、配置部8aを分析装置2の収容凹部2cに収容した際には、ボルトや締結金具等、適宜の固定手段により、配置部8a或いは支柱8dを分析装置2のフレームに固定してもよい。
【0031】
以上のように構成される分析装置システム10は、図6に示したように、データ処理装置6を設置した架台8の配置部8aを分析装置2の背面に開放する収容凹部に収容すれば、分析装置2とデータ処理装置6とを一体化することができるうえ、占有面積を最小に抑えることができる。ここで、配置部8aを収容凹部に収容する際、アーム8eが分析装置2の検体供給部2b上面と接触する場合には、分析装置システム10は、支柱8dを上方へ伸ばせば、アーム8eと検体供給部2b上面との接触を回避して配置部8aを収容凹部に収容することができる。そして、分析装置システム10は、必要に応じてキャスタ8bによって配置部8aを収容凹部から引出し、図10に示すように、分析装置2の側部へ配置すると、分析装置2とデータ処理装置6とを別置きとして使用することもできる。従って、分析装置システム10は、データ処理装置6を設置する架台8を使用することにより、分析装置2とデータ処理装置6との配置を自由に変更することができる。
【0032】
ここで、データ処理装置6のプリンタが、例えば、カラーレーザプリンタのようにサイズが大きくなった場合、分析装置システム10は、図11に示すように、支柱8dを上方へ伸ばしてテーブル8gの高さを調整することにより、大型のプリンタ6hを配置部8a上に配置することができる。
【0033】
なお、分析装置システム1,10で使用する分析装置2は、例えば、図12に示すように、検体供給部2bの側面及び背面に開放するように収容凹部2cを形成すると、配置部8aを背面側のみならず側面側からも出し入れすることができようになり、架台8が一層使い易くなる。
【0034】
また、箱体状に成形される配置部は、前面が開放されたものについて説明したが、データ処理装置用の架台の使用態様によっては、側面や背面が開放されていてもよい。更に、配置部は、収容凹部に引き出し自在に収容することができれば、箱体状の他、分析装置の設計によって形状が変化する収容凹部の形に応じて種々の形状としてよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】実施の形態1に係るデータ処理装置用の架台の配置部を分析装置の収容凹部へ収容してデータ処理装置を分析装置と一体化した実施の形態1の分析装置システムの斜視図である。
【図2】実施の形態1のデータ処理装置用の架台を示す正面図である。
【図3】図2示すデータ処理装置用の架台の右側面図である。
【図4】図2示すデータ処理装置用の架台の平面図である。
【図5】実施の形態1のデータ処理装置用の架台の配置部を分析装置の収容凹部から引き出し、分析装置とデータ処理装置とを別置きとした状態を示す斜視図である。
【図6】実施の形態2に係るデータ処理装置用の架台の配置部を分析装置の収容凹部へ収容してデータ処理装置を分析装置と一体化した実施の形態2の分析装置システムの斜視図である。
【図7】実施の形態2のデータ処理装置用の架台を示す正面図である。
【図8】図7示すデータ処理装置用の架台の右側面図である。
【図9】図7示すデータ処理装置用の架台の平面図である。
【図10】実施の形態2のデータ処理装置用の架台の配置部を分析装置の収容凹部から引き出し、分析装置とデータ処理装置とを別置きとした状態を示す斜視図である。
【図11】支柱を上方へ伸ばしてテーブルの高さを調整することにより、大型のプリンタを配置部上に配置した状態を示すデータ処理装置用の架台の右側面図である。
【図12】実施の形態2の分析装置システムで使用する分析装置の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0036】
1 分析装置システム
2 分析装置
2a 分析部
2b 検体供給部
2c 収容凹部
2d 蓋
4,8 架台
4a,8a 配置部
4b,8b キャスタ
4c,8c アジャスタ
4d,8d 支柱
4e,8e アーム
4f,8f 回転機構
4h,8h 回転機構
4g,8g テーブル
4i,8i 取手
4j,8j フック
4k,8k 支持部
4m,8m モニタアーム
5 読取装置
6 データ処理装置
6a パソコン
6b キーボード
6c マウス
6d 液晶モニタ
6e ハブ
6f 外付けハードディスクドライブ
6g,6h プリンタ
10 分析装置システム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
検体と試薬とを反応させ、反応液の光学的特性を測定して前記反応液を分析する分析装置と、測定条件の入力、前記分析装置が測定した測定データの処理並びに測定結果の出力を行うデータ処理装置とを備えた分析装置システムにおいて、
前記分析装置に形成した収容凹部へ引き出し自在に収容され、前記データ処理装置の演算処理部が配置される配置部と、
前記配置部に鉛直方向に設けられ、上方へ伸縮自在な支柱と、
前記支柱の上端に一端が連結され、前記支柱の中心を軸として水平面内を回動するアームと、
前記アームの他端に水平面内を回動自在に支持され、前記データ処理装置の入力部及び表示部が配置されるテーブルと、
を有するデータ処理装置用の架台を備えたことを特徴とする分析装置システム。
【請求項2】
前記収容凹部は、前記分析装置の検体供給部の下部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の分析装置システム。
【請求項3】
前記配置部は、前面が開放された箱体状に成形され、内部に前記演算処理部が収容されると共に、上面に前記データ処理装置の出力装置が載置されることを特徴とする請求項1に記載の分析装置システム。
【請求項4】
前記配置部は、下面の四隅に、前記収容凹部からの引き出し及び収容を可能にするキャスタと、設置面からの高さを調節する調節部材とが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の分析装置システム。
【請求項5】
分析装置において使用されるデータ処理装置用の架台であって、
前記分析装置に形成した収容凹部へ引き出し自在に収容され、前記データ処理装置の演算処理部が配置される配置部と、
前記配置部に鉛直方向に設けられ、上方へ伸縮自在な支柱と、
前記支柱の上端に一端が連結され、前記支柱の中心を軸として水平面内を回動するアームと、
前記アームの他端に水平面内を回動自在に支持され、前記データ処理装置の入力部及び表示部が配置されるテーブルと、
を備えたことを特徴とするデータ処理装置用の架台。
【請求項6】
前記配置部は、前記分析装置の検体供給部の下部に形成された収容凹部に引き出し自在に収容されることを特徴とする請求項5に記載のデータ処理装置用の架台。
【請求項7】
前記配置部は、前面が開放された箱体状に成形され、内部に前記演算処理部が収容されると共に、上面に前記データ処理装置の出力装置が載置されることを特徴とする請求項5に記載のデータ処理装置用の架台。
【請求項8】
前記配置部は、下面の四隅に、前記収容凹部からの引き出し及び収容を可能にするキャスタと、設置面からの高さを調節する調節部材とを備えることを特徴とする請求項5に記載のデータ処理装置用の架台。
【請求項1】
検体と試薬とを反応させ、反応液の光学的特性を測定して前記反応液を分析する分析装置と、測定条件の入力、前記分析装置が測定した測定データの処理並びに測定結果の出力を行うデータ処理装置とを備えた分析装置システムにおいて、
前記分析装置に形成した収容凹部へ引き出し自在に収容され、前記データ処理装置の演算処理部が配置される配置部と、
前記配置部に鉛直方向に設けられ、上方へ伸縮自在な支柱と、
前記支柱の上端に一端が連結され、前記支柱の中心を軸として水平面内を回動するアームと、
前記アームの他端に水平面内を回動自在に支持され、前記データ処理装置の入力部及び表示部が配置されるテーブルと、
を有するデータ処理装置用の架台を備えたことを特徴とする分析装置システム。
【請求項2】
前記収容凹部は、前記分析装置の検体供給部の下部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の分析装置システム。
【請求項3】
前記配置部は、前面が開放された箱体状に成形され、内部に前記演算処理部が収容されると共に、上面に前記データ処理装置の出力装置が載置されることを特徴とする請求項1に記載の分析装置システム。
【請求項4】
前記配置部は、下面の四隅に、前記収容凹部からの引き出し及び収容を可能にするキャスタと、設置面からの高さを調節する調節部材とが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の分析装置システム。
【請求項5】
分析装置において使用されるデータ処理装置用の架台であって、
前記分析装置に形成した収容凹部へ引き出し自在に収容され、前記データ処理装置の演算処理部が配置される配置部と、
前記配置部に鉛直方向に設けられ、上方へ伸縮自在な支柱と、
前記支柱の上端に一端が連結され、前記支柱の中心を軸として水平面内を回動するアームと、
前記アームの他端に水平面内を回動自在に支持され、前記データ処理装置の入力部及び表示部が配置されるテーブルと、
を備えたことを特徴とするデータ処理装置用の架台。
【請求項6】
前記配置部は、前記分析装置の検体供給部の下部に形成された収容凹部に引き出し自在に収容されることを特徴とする請求項5に記載のデータ処理装置用の架台。
【請求項7】
前記配置部は、前面が開放された箱体状に成形され、内部に前記演算処理部が収容されると共に、上面に前記データ処理装置の出力装置が載置されることを特徴とする請求項5に記載のデータ処理装置用の架台。
【請求項8】
前記配置部は、下面の四隅に、前記収容凹部からの引き出し及び収容を可能にするキャスタと、設置面からの高さを調節する調節部材とを備えることを特徴とする請求項5に記載のデータ処理装置用の架台。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−256524(P2008−256524A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−98920(P2007−98920)
【出願日】平成19年4月4日(2007.4.4)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月4日(2007.4.4)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】
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