説明

分析計

【課題】試料ガスの変化に速やかに追随できる分析計を提供する。
【解決手段】試料ガス供給路10に、上流側から順次設けられたポンプ1、調圧弁PR1、キャピラリーCP1及びFID検出器と、試料ガス供給路10の調圧弁PR1の上流側の位置から分岐する第1の排出ライン30と、試料ガス供給路10の調圧弁PR1の下流側であって、かつキャピラリーCP1の上流側の位置から分岐する第2の排出ライン40を備える分析計。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、試料ガスの変化に速やかに追随できる分析計に関する。
【背景技術】
【0002】
水素炎イオン化形分析計(以下「FID計」という。)は、水素炎中で有機化合物の炭素がイオン化するのを利用して有機物の検出を行う分析計であり、大気中の炭化水素ガスや揮発性有機化合物等の測定に用いられている。
FID計の検出器である水素炎イオン化検出器(以下「FID検出器」という。)は、測定に適した試料ガスの流量が数mL/分程度と少量である。また、試料ガスの流量が変動すると測定誤差となるため、精度の良い流量制御が要求されている。
この流量制御方法としては、従来から、試料ガスを減圧した後にキャピラリーを通す方法が知られている。この場合、試料ガスの減圧位置とキャピラリーとの間にバイパス管を設け、このバイパス管からキャピラリーを通過しない余剰の試料ガスを排出することが行われている(特許文献1)。
【特許文献1】実開平5−52755号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来のFID計では、試料ガスの組成が変化しても、その変化に応答するまでの時間が長いという問題があった。そのため、連続測定の場合に試料ガスの組成の変動を速やかに検知できないという問題があった。また、捕集バッグから試料ガスを導入するようなバッチ測定では、1つの試料ガスの分析を終えて他の試料ガスの分析を行う場合、安定した測定値が得られるまでの時間が長いという問題があった。
このような問題は試料ガス中に配管等に吸着しやすい成分が含まれている場合、特に顕著であった。
かかる問題は、FID計に限らず、触媒酸化−非分散形赤外分析計(以下「NDIR計」という場合がある。)等、少量の試料ガスを一定の流量で供給すべき検出器を備える分析計に共通する問題である。
また、検出器自体が、原理的に大流量の試料ガスに対応できるものであっても、試料ガスが貴重であったり少量しか得られないものであったりすれば、やはり、少量の試料ガスを一定の流量で検出器に供給しなければならない。この場合も、上記と同様の応答性の問題が生じる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、試料ガスの変化に速やかに追随できる分析計を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を達成するために、本発明は、以下の構成を採用した。
[1]加圧された試料ガスが導入される主流路と、
該主流路に上流側から順次設けられた調圧弁、キャピラリー及び検出器と、
前記主流路の前記調圧弁の上流側の位置から分岐する第1の排出ラインと、
前記主流路の前記調圧弁の下流側であって、かつ前記キャピラリーの上流側の位置から分岐する第2の排出ラインを備えることを特徴とする分析計
【0005】
[2]さらに、校正ガス供給路が接続された切換弁が前記主流路の前記調圧弁の上流側に設けられ、前記第1の排出ラインが、該切換弁の上流側の位置から分岐している[1]に記載の分析計。
【0006】
[3]加圧して導入された試料ガスが減圧される調圧ポイントを有する主流路と、
該主流路の調圧ポイントの下流側に順次設けられたキャピラリー及び検出器と、
前記主流路の前記調圧ポイントの上流側の位置から分岐する第1の排出ラインと、
前記主流路の前記調圧ポイントの下流側であって、かつ前記キャピラリーの上流側の位置から分岐する第2の排出ラインと、
前記主流路の前記調圧ポイントから分岐する第3の排出ラインと、
該第3の排出ラインに設けられ、前記調圧ポイントの圧力を調整する調整弁を備えることを特徴とする分析計。
【0007】
[4]さらに、校正ガス供給路が接続された切換弁が前記主流路の前記調圧ポイントの上流側に設けられ、前記第1の排出ラインが、該切換弁の上流側の位置から分岐している[3]に記載の分析計。
[5]前記検出器が、水素炎イオン化検出器である[1]〜[4]の何れかに記載の分析計。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、試料ガスの変化に速やかに追随できる分析計とすることができる。そのため、連続測定の場合は試料ガスの組成変化を速やかに検知することができる。また、バッチ測定の場合は、試料ガスの切り換え後安定した測定値が得られるまでの時間を短縮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の第1実施形態に係るFID計(以下「FID計1」という。)を、図1を参照しつつ説明する。
なお、図1に示した三方弁SV1、三方弁SV2、及び二方弁SV3はいずれも電磁弁であり、図中白の三角で示したポートはオフのときのみに開となる常開ポート、図中黒の三角で示したポートはオンのときのみに開となる常閉ポート、図中白と黒の三角で示したポートは、オンオフにかかわらず開となる共通ポートである。
【0010】
本実施形態のFID計1は、試料ガス入口10aから排出口10bまでの試料ガス供給路10を備えている。この試料ガス供給路10には、試料ガス入口10a側から、フィルターF1、ポンプP1、三方弁SV1、調圧弁PR1、キャピラリーCP1、FID検出器Dが順次設けられている。試料ガス供給路10のポンプP1の下流側が本発明の主流路となっている。
調圧弁PR1は、これを通過する試料ガスの圧力を所定の圧力まで減圧するようになっている。そして、キャピラリーCP1は、当該所定の圧力下で、FID検出器Dに送るべき所定の流量の試料ガスを通過させるようになっている。
【0011】
三方弁SV1は、常閉ポートと共通ポートを用いて試料ガス供給路10に設けられている。三方弁SV1の常開ポートには、上流端がスパンガス入口20aである校正ガス供給路20が接続されている。この三方弁SV1をオフとすることにより、試料ガスに代えてスパンガス(スパン校正するための校正ガス)又は後述のゼロガス(ゼロ校正するための校正ガス)を試料ガス供給路10に導入できるようになっている。
校正ガス供給路20には三方弁SV2が設けられている。三方弁SV2は、常閉ポートと共通ポートを用いて校正ガス供給路20に設けられており、三方弁SV2をオンとすることにより、スパンガスを三方弁SV1側に供給できるようになっている。
【0012】
ポンプP1の下流側であって、三方弁SV1の上流側の分岐点30aからは、排出口30bに至る第1の排出ライン30が設けられている。第1の排出ライン30には、その上流側から、ニードルバルブSCと流量計FLが設けられている。流量計FLを確認しつつ、ニードルバルブSCを調整することにより、第1の排出ライン30から排出される試料ガスの流量を調整できるようになっている。
【0013】
調圧弁PR1の下流側であって、キャピラリーCP1の上流側の分岐点40aからは、排出口40bに至る第2の排出ライン40が設けられている。第2の排出ライン40にはキャピラリーCP2が設けられている。キャピラリーCP2は、調圧弁PR1により得られた所定の圧力を保持しつつ、キャピラリーCP1を通過できなかった試料ガスを通過させるようになっている。また、キャピラリーCP2の上流側の検知ポイント40cには、圧力センサPS1が取り付けられており、調圧弁PR1の下流側の圧力を確認できるようになっている。
【0014】
なお、圧力センサPS1は、例えば分岐点40aの位置に取り付けることも可能である。しかし、圧力センサPS1は、それ自体がある程度の内部容量を有し、かつ内部に試料ガスが吸着する可能性もあるため、試料ガス供給路10に直接取り付けることは好ましくない。
本実施形態のように、第2の排出ライン40に取り付けると、FID検出器Dに供給される試料ガスの置換性が高くなり好ましい。
【0015】
キャピラリーCP1の下流側であって、FID検出器Dの上流側の合流点50bには、上流端が水素ガス入口50aである水素ガス供給路50が接続している。水素ガス供給路50には、その上流側から、常閉弁である二方弁SV3と調圧弁PR2とキャピラリーCP3が設けられている。
調圧弁PR2は、これを通過する水素ガスの圧力を所定の圧力まで減圧するようになっている。そして、キャピラリーCP3は、当該所定の圧力下で、FID検出器Dに送るべき所定の流量の水素ガスを通過させるようになっている。
【0016】
FID検出器Dには、上流端が空気入口60aである空気供給路60が接続され、助燃ガスとして精製された空気が供給されるようになっている。空気供給路60には、その上流側から、調圧弁PR3とキャピラリーCP4が設けられている。
調圧弁PR3は、これを通過する空気の圧力を所定の圧力まで減圧するようになっている。そして、キャピラリーCP4は、当該所定の圧力下で、FID検出器Dに送るべき所定の流量の空気を通過させるようになっている。
なお、空気入口60aから、大気中の空気をそのまま取り込む場合は、図示しないポンプや空気中の有機物を取り除くための燃焼炉等が適宜設けられる。
【0017】
また、調圧弁PR3の下流側であって、キャピラリーCP4の上流側の検知ポイント70aには、圧力センサPS2が取り付けられており、調圧弁PR3の下流側の圧力を確認できるようになっている。
さらに、この検知ポイント70aから三方弁SV2に至るゼロガス供給路70が設けられている。ゼロガス供給路70は、三方弁SV2の常開ポートに接続しており、三方弁SV2をオフとすることにより、スパンガスに代えて、ゼロガスとして精製された空気を三方弁SV1側に供給できるようになっている。
【0018】
FID検出器Dと、キャピラリーCP1、CP3、CP4は、ヒーターで内部が加温されるオーブンHに収容され、所定温度(通常60℃±1℃)に加温されるようになっている。
FID計1は、FID検出器Dに試料ガス、水素ガス及び助燃ガス(空気)を一定の割合で供給して燃焼させ、試料ガス中の有機化合物の炭素がイオン化する際に流れる電流を検出するものである。したがって、安定した測定値を得るためには、常に一定量、一定割合の試料ガス、水素ガス、助燃ガスがFID検出器Dに供給されるようにしなければならない。一方、気体の流量は温度の影響を受けて大きく変動する。そのため、流量を決めるためのキャピラリーCP1、CP3、CP4とFID検出器Dとは、一定の温度に保たれるようにすることが必要である。
FID検出器Dの点火、オーブンHのヒーター、三方弁SV1と三方弁SV2、二方弁SV3、及びポンプP1は、図示しない駆動回路により制御されるようになっている。
【0019】
本実施形態のFID計1は、三方弁SV1をオン、三方弁SV2をオフ、二方弁SV3をオンとした状態で試料ガスの分析を行うことができる。
調圧弁PR1を通過した試料ガスは、所定の圧力に減圧され、その結果所定の流量の試料ガスがキャピラリーCP1を通過してFID検出器Dに送られる。キャピラリーCP1を通過できなかった余剰の試料ガスは、第2の排出ライン40から排出される。
なお、第2の排出ライン40から排出する試料ガスの流量をあまり大きくすると、調圧弁PR1の下流側の圧力が所定の圧力より低下してしまうので好ましくない。
【0020】
このとき、フィルターF1を介してポンプP1で送り込まれた試料ガスは、その相当量が、第1の排出ライン30から排出されるので、三方弁SV1を通過して調圧弁PR1に至る流量を調圧弁PR1で調整可能な範囲に制限することができる。
すなわち、フィルターF1及びポンプP1を通過する試料ガスの流量を、調圧弁PR1で調整可能な流量を超える流量とすることができる。
フィルターF1及びポンプP1は内部容積が大きくなりがちであるが、通過する試料ガス流量を大きくできるため、内部の試料ガスの置換を速やかに行うことができる。
また、試料ガスに、フィルターF1やポンプP1、又は配管に吸着しやすい成分が含まれていても、これらを通過する速度を大きくできるため、吸着しにくくすることができる。
【0021】
したがって、本実施形態によれば、分岐点30aの上流側の試料ガスの置換が速やかに行われるので、試料ガスの変化に速やかに追随した分析結果を得られる分析計とすることができる。
なお、分岐点30aは、三方弁SV1にできるだけ近接して設けることが好ましい。また、三方弁SV1は調圧弁PR1にできるだけ近接して設けることが好ましい。これらが近接しているほど、分岐点30aの下流側における試料ガスの置換が問題となりにくく、試料ガスの変化に、より速やかに追随できる分析計とすることができる。
【0022】
また、本実施形態のFID計1は、三方弁SV1をオフ、三方弁SV2をオン、二方弁SV3をオンとした状態でスパン校正を行うことができる。スパンガスは、試料ガスと同様にして、調圧弁PR1、キャピラリーCP1等により流量が調整され、FID検出器Dに送られる。
このとき、分岐点30aが三方弁SV1より上流側にあるので、貴重なスパンガスが、第1の排出ライン30から排出されて無駄に消費されてしまうことがない。
なお、校正ガス供給路20には、三方弁SV1と三方弁SV2との極限られた範囲でのみスパンガスとゼロガス(精製された空気)が切り換えられて流れるが、三方弁SV2より上流側には、常にスパンガスが流れる。そのため、校正ガス供給路20内のガスの置き換わりを速くする必要は少ない。また、スパンガスは、通常配管等に吸着しにくい組成とされているので、校正ガス供給路20を通過する速度を大きくする必要もない。
したがって、本実施形態によれば、スパンガスを無駄に消費することなく、試料ガスの変化に速やかに追随した分析結果を得られる分析計とすることができる。
【0023】
また、本実施形態のFID計1は、三方弁SV1をオフ、三方弁SV2をオフ、二方弁SV3をオンとした状態でゼロ校正を行うことができる。ゼロガスも、試料ガスと同様にして、調圧弁PR1、キャピラリーCP1等により流量が調整され、FID検出器Dに送られる。
ゼロガス供給路70には常にゼロガスが流れる。そのため、ゼロガス供給路70内のガスの置き換わりを速くする必要はない。また、内部を通過する速度を大きくする必要もない。
本実施形態によれば、ゼロガスを無駄に消費することなく、試料ガスの変化に速やかに追随した分析結果が得られる分析計とすることができる。
【0024】
三方弁SV1と三方弁SV2とはできるだけ近接して設けることが好ましい。この間が近接しているほど、ゼロガスとスパンガスの切り換え時の応答速度を速くすることができ、校正作業を速やかに行うことができる。
なお、三方弁SV1及び三方弁SV2を、これらを組み合わせた機能を有する1つの多方弁に置き換えてもよい。
【0025】
次に、本発明の第2実施形態に係るFID計(以下「FID計2」という。)を、図2を参照しつつ説明する。第1実施形態と同一の構成要素については、図2において図1と同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態のFID計2は、調圧弁PR1がない点が第1実施形態のFID計1と異なっている。また、三方弁SV1と分岐点40aの間の調圧ポイント80a(FID計1の調圧弁PR1の位置に相当)から排出口80bに至る第3の排出ライン80が設けられており、この第3の排出ライン80に調整弁PR4が設けられている点もFID計1と異なっている。
【0026】
調整弁PR4は、第3の排出ライン80から排出する試料ガス量を調整することにより、調整弁PR4の上流側の圧力、すなわち、調圧ポイント80aにおける圧力を所定の圧力に調整できるようになっている。そして、キャピラリーCP1は、当該所定の圧力下で、FID検出器Dに送るべき所定の流量の試料ガスを通過させるようになっている。
【0027】
本実施形態のFID計2も、三方弁SV1をオン、三方弁SV2をオフ、二方弁SV3をオンとした状態で試料ガスの分析を行うことができる。
本実施形態のFID計2では、試料ガス供給路10の試料ガスが、調圧ポイント80aで所定の圧力に減圧されてキャピラリーCP1に送られる。その結果所定の流量の試料ガスがキャピラリーCP1を通過してFID検出器Dに送られる。キャピラリーCP1を通過できなかった余剰の試料ガスは、第1の実施形態と同様に、第2の排出ライン40から排出される。
【0028】
このとき、フィルターF1を介してポンプP1で送り込まれた試料ガスは、その相当量が、第1の排出ライン30から排出されるので、三方弁SV1を通過して調圧ポイント80aに至る流量を調整弁PR4で調整可能な範囲に制限することができる。
すなわち、フィルターF1及びポンプP1を通過する試料ガスの流量を、調整弁PR4で調整可能な流量を超える流量とすることができる。
したがって、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、分岐点30aの上流側の試料ガスの置換が速やかに行われ、試料ガスの変化に速やかに追随した分析結果を得られる分析計とすることができる。
【0029】
また、本実施形態のFID計2も、三方弁SV1をオフ、三方弁SV2をオン、二方弁SV3をオンとした状態でスパンガスを導入しスパン校正を行うことができる。本実施形態においても、第1実施形態と同様の理由で、スパンガスを無駄に消費することなく、試料ガスの変化に速やかに追随した分析結果を得られる分析計とすることができる。
【0030】
また、本実施形態のFID計1も、三方弁SV1をオフ、三方弁SV2をオフ、二方弁SV3をオンとした状態でゼロガスを導入しゼロ校正を行うことができる。本実施形態においても、第1実施形態と同様の理由で、ゼロガスを無駄に消費することなく、試料ガスの変化に速やかに追随した分析結果を得られる分析計とすることができる。
【0031】
なお、上記第1及び第2の実施形態において、いずれもポンプP1を備える構成としたが、試料ガス自体が元々加圧された状態であれば、ポンプP1は必要でない。また、試料ガスの種類によって、フィルターF1を必要としない場合もある。
また、上記実施形態は、いずれもFID計としたが、本発明の分析計はFID計に限られず、例えばNDIR計、電極式ガス濃度計等であってもよい。
【0032】
また、上記実施形態は、いずれもゼロガス供給路70が空気供給路60から分岐させるようにして設けられているが、ゼロガス供給路70に、ゼロガスボンベからのゼロガスを直接供給するようにしてもよい。
また、上記実施形態は、いずれもFID検出器DとキャピラリーCP1、CP3、CP4をオーブンHに収容する構成としたが、温度変化がFID検出器Dの出力に影響を与える可能性がある部分については、できるだけ同一オーブンH内に収容することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の第1実施形態に係るFID計の概略構成図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係るFID計の概略構成図である。
【符号の説明】
【0034】
1…FID計、2…FID計、10…試料ガス供給路、20…校正ガス供給路、
30…第1の排出ライン、40…第2の排出ライン、50…水素ガス供給路、
60…空気供給路、70…ゼロガス供給路、
80…第3の排出ライン、80a…調圧ポイント、
SV1…三方弁、SV2…三方弁、SV3…二方弁、SC…ニードルバルブ、
D…FID検出器、P1…ポンプ、H…オーブン、FL…流量計、
CP1〜CP4…キャピラリー、PR1〜PR3…調圧弁、PR4…調整弁



【特許請求の範囲】
【請求項1】
加圧された試料ガスが導入される主流路と、
該主流路に上流側から順次設けられた調圧弁、キャピラリー及び検出器と、
前記主流路の前記調圧弁の上流側の位置から分岐する第1の排出ラインと、
前記主流路の前記調圧弁の下流側であって、かつ前記キャピラリーの上流側の位置から分岐する第2の排出ラインを備えることを特徴とする分析計。
【請求項2】
さらに、校正ガス供給路が接続された切換弁が前記主流路の前記調圧弁の上流側に設けられ、前記第1の排出ラインが、該切換弁の上流側の位置から分岐している請求項1に記載の分析計。
【請求項3】
加圧して導入された試料ガスが減圧される調圧ポイントを有する主流路と、
該主流路の調圧ポイントの下流側に順次設けられたキャピラリー及び検出器と、
前記主流路の前記調圧ポイントの上流側の位置から分岐する第1の排出ラインと、
前記主流路の前記調圧ポイントの下流側であって、かつ前記キャピラリーの上流側の位置から分岐する第2の排出ラインと、
前記主流路の前記調圧ポイントから分岐する第3の排出ラインと、
該第3の排出ラインに設けられ、前記調圧ポイントの圧力を調整する調整弁を備えることを特徴とする分析計。
【請求項4】
さらに、校正ガス供給路が接続された切換弁が前記主流路の前記調圧ポイントの上流側に設けられ、前記第1の排出ラインが、該切換弁の上流側の位置から分岐している請求項3に記載の分析計。
【請求項5】
前記検出器が、水素炎イオン化検出器である請求項1〜4の何れかに記載の分析計。



【図1】
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【図2】
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