説明

分離可能な温水槽

【課題】冷・温水器、浄水器、又は自動販売機に装着される温水槽に関するものであって、さらに詳細には、温水槽が分離可能な構造からなっていることから、温水槽の洗浄が容易となり、且つ、温水槽の外壁に真空状態の空間を設けることによって断熱性に優れた分離可能な温水槽を提供する。
【解決手段】分離可能な温水槽は、内部に貯水空間を有する胴体部100に蓋部200が分離可能に組み合わされているものの、蓋部と胴体部に蓋螺子部201と胴体螺子部101がそれぞれ形成され、互いに螺子結合方式により螺合されたり、蓋部に結着部が備えられ、この結着部に引っ掛かることにより係合する係止部が胴体部に備えられ、この結着部及び係止部により蓋部と胴体部が相互分離可能に組み合わされる構造からなっている。しかも、この胴体部と蓋部の相互結合部位にはシール部300が介在されていることから、温水槽の内部を密閉することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷・温水器、浄水器、又は自動販売機に装着される温水槽に関するものであって、さらに詳細には、温水槽が分離可能な構造からなっていることから、温水槽の洗浄が容易となり、温水槽の外壁に真空状態の空間を設けることによって断熱性に優れた分離可能な温水槽に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、冷・温水器、浄水器、又は自動販売機の内部には、内部へ流入されてくる水を急冷して排出する冷水槽と、内部へ流入されてくる水を急湯加熱して排出する温水槽が備えられている。
【0003】
温水槽は、長期使用時、その内壁に微細物が繁殖する恐れがあり、水垢のような異物が沈着し得るため、使用者の健康を損なうという問題があった。
【0004】
これら問題点を解決するためには、温水槽の内部を綺麗に洗浄しなければならないものの、多くの温水槽は、その内部が水密状態に密閉固定された構造を有しているため、温水槽の内部を洗浄することは不可能であった。
【0005】
この場合、温水槽自体を交換するしかなかったため、使用者にとり交換による不都合や費用発生が避けられないものであった。
【0006】
こうした問題等を解決するためには、温水槽の一側が、分離可能な構造を有していることが望ましいが、現在、一般の需要者に提供されている温水槽は、一側が分離可能な構造からなっていたとしても、該分離過程が非常に複雑で手間の掛かるものであった。また、構造の複雑性や製造コストの点で不利であった。
【0007】
一方、温水槽は、その内部の水が、温水槽自体に、又は、外部に具備してある加熱手段により加熱されるが、この加熱手段としては、温水槽内部を貫通して連結され、外部より電源を供給されて加熱されるパイプヒーターが主に用いられる。
【0008】
このパイプヒーターで温水槽内の水を加熱することで高温になるのを勘案し、温水槽は、外形に変形を起こさないように耐熱性の良いものが求められると共に、成型性、耐久性なども要求される。こうした点を考慮し、温水槽は、ステンレススチールやアルミニウムなどの金属材で製作されることが一般的である。
【0009】
しかしながら、このような金属製の温水槽は、その素材の特性上、熱伝導率が高いため、温水槽内の水が容易に冷めると共に、これによりパイプヒーターの加熱が継続して行われる必要性が生じ、電力浪費につながるという問題点を抱えていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、前述した従来技術の問題点等を解決するために案出されたもので、温水槽の内部洗浄が容易に行われるように分離可能な構造からなっている温水槽を提供すると共に、分離又は組合せが容易な構造を有する温水槽を提供することにその目的がある。
【0011】
また、温水槽に装着されたパイプヒーター、温度センサーなどに連結される電気線を外したり、再び連結する必要なしに、洗浄を行うことができる温水槽を提供することにその目的がある。
【0012】
また、このパイプヒーターと温度センサーの電気的連結状態に水が接触しないようにすることによって、漏電などによる火災の虞がない温水槽を提供することにその目的がある。
【0013】
さらに、本発明による分離可能な温水槽は、断熱性に優れた構造からなっているため、省電力化が図れる温水槽を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前述した目的を達成するために、本発明の分離可能な温水槽は、水加熱手段が組み合わされ、冷・温水器、浄水器又は自動販売機などに装着されている温水槽において、内部に貯水空間が設けられ、上・下側のどちらかの一側が開放されている胴体部と、前記胴体部の開放側に分離可能に結合されている蓋部と、前記胴体部及び前記蓋部の相互結合部位に介在され、前記胴体部の内部を密閉するようになっているシール部とを包含してなされるが、前記胴体部及び前記蓋部が相互結合する各部位には、前記蓋部及び前記胴体部が互いに螺子結合方式により組み合わされるように蓋螺子部と胴体螺子部がそれぞれ備えられる。
【0015】
また、本発明の分離可能な温水槽は、水加熱手段が組み合わされ、冷・温水器、浄水器又は自動販売機などに装着されている温水槽において、内部に貯水空間が設けられ、上・下側のどちらかの一側が開放されている胴体部、前記胴体部の開放側の外側面に備えられ、一側に係止突起が形成されている係止部、前記胴体部の開放側を覆うようになる蓋部、前記蓋部の外側面に取り付けられる固定体と、前記固定体に上・下回動可能に連結され、一側面に前記係止突起に引っ掛かるように係止片が突出形成された羽根体とからなり、前記蓋部が前記胴体部に圧着して結合されたり、結合が解除されるようにさせる結着部、及び前記胴体部と前記蓋部が互いに組み合わされる部位に介在され、前記胴体部の内部を密閉するようになっているシール部を包含してなされる。
【0016】
さらに、本発明の分離可能な温水槽は、水加熱手段が組み合わされ、冷・温水器、浄水器又は自動販売機などに装着されている温水槽において、下側が開放された上部胴体部、上側が開放され、前記上部胴体部と分離可能に組み合わされる下部胴体部、及び前記上・下部の胴体部が互いに組み合わされる部位に介在されるシール部を包含してなされるが、前記上・下部の胴体部が互いに組み合わされる各部位には、前記上・下部の胴体部が互いに螺子結合方式により組み合わされるように上・下部螺子部がそれぞれ備えられる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、蓋部及び胴体部が互いに分離可能に組み合わされる構造からなっているので、温水槽の洗浄が可能となると共に、容易に行うことができる。また、蓋部と胴体部の結合、又は、分離が簡単かつ容易になされるという長所がある。
【0018】
また、温水槽が前述したように容易に分離できることから、温水槽の洗浄時にパイプヒーター、温度センサーに連結されている電気線を外したり、再び連結しなければならない煩わしさを解消することができる。
【0019】
また、温水槽を分離した状態で洗浄を行うことから、電気線に水が接するような不具合をなくし、漏電などによる火災の発生を防ぐことが可能である。
【0020】
さらに、温水槽の胴体部が二重壁体からなっているので、断熱性が向上し、水を加熱するための電力消耗が少なくなり、省電力化が図れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の望ましい一実施例による分離可能な温水槽は、水加熱手段が組み合わされ、冷・温水器、浄水器又は自動販売機などに装着されている温水槽において、内部に貯水空間が設けられ、上・下側のどちらかの一側が開放されている胴体部、前記胴体部の開放側に分離可能に結合されている蓋部、及び前記胴体部及び前記蓋部が相互結合する部位に介在され、前記胴体部の内部を密閉するようになっているシール部を包含してなされるが、前記胴体部及び前記蓋部が相互結合される各部位には、前記蓋部及び前記胴体部が互いに螺子結合方式により組み合わされるように蓋螺子部と胴体螺子部がそれぞれ備えられる。
【0022】
一方、本発明の望ましい他の実施例による分離可能な温水槽は、水加熱手段が組み合わされ、冷・温水器、浄水器又は自動販売機などに装着されている温水槽において、内部に貯水空間が設けられ、上・下側のどちらかの一側が開放されている胴体部、前記胴体部の開放側の外側面に備えられ、一側に係止突起が形成されている係止部、前記胴体部の開放側を覆うようになっている蓋部、前記蓋部の外側面に取り付けられる固定体と、前記固定体に上・下回動可能に連結され、一側面に前記係止突起に引っ掛かるように係止片が突出形成されている羽根体とからなり、前記蓋部が前記胴体部に圧着して結合されたり、その結合が解除されるようにする結着部、及び前記胴体部と前記蓋部が互いに組み合わされる部位に介在され、前記胴体部の内部を密閉するようになっているシール部とを包含してなされる。
【0023】
さらに、本発明の望ましい他の実施例による分離可能な温水槽は、水加熱手段が組み合わされ、冷・温水器、浄水器又は自動販売機などに装着されている温水槽において、下側が開放されている上部胴体部、上側が開放され、前記上部胴体部と分離可能に組み合わされる下部胴体部、及び前記上・下部の胴体部が互いに結合する部位に介在されるシール部とを包含してなされるが、前記上・下部の胴体部が互いに組み合わされる各部位には、前記上・下部の胴体部が互いに螺子結合方式により組み合わされるように螺子部がそれぞれ備えられる。
【0024】
以下、添付図面に基づいて本発明の望ましい実施例について詳細に説明する。この際、同じ機能を奏する同一部材には、同一図面符号を付する。
【0025】
図1ないし図19に示したように、本発明の望ましい実施例による分離可能な温水槽は、胴体部100、蓋部200、及びシール部300を包含してなされる。
【0026】
胴体部100は、その内部に貯水空間を有するべく円筒、楕円筒、四角筒、六角筒などの様々な形態からなっている。
【0027】
この胴体部100は、上側又は下側のどちらかの一側が開放され、この開放された一側には蓋部200が組み合わされる。
【0028】
蓋部200と胴体部100は、相互分離可能に組み合わされる。蓋部200と胴体部100の結合方式及び結合構造については、各実施例の説明で詳しく述べる。
【0029】
蓋部200と胴体部100が分離可能に組み合わされることによって、本発明の望ましい実施例による温水槽は、分離可能な構造を持つことになる。
【0030】
蓋部200と胴体部100は、ステンレススチールやアルミニウムなどの金属材質から製作し得るばかりでなく、硝子、琺瑯、陶器などの素材となるセラミック材質からも製作されることができる。但し、こうした材質に限られるものではなく、様々な他の材質から製作することも可能である。
【0031】
蓋部200と胴体部100が互いに組み合わされる時、胴体部100の内部を密閉するために蓋部200と胴体部100が相互結合する部位にはシール部300が介在される。
【0032】
シール部300は、ゴムやシリコンなどの素材からなるパッキングが用いられる。パッキングの縦断面がO字状になっているOリング(O-ring)や、略長方形の縦断面を持つパッキングなど、様々な形状のパッキングを用いることができる。
【0033】
そして、胴体部100の内部の密閉性をより向上するために蓋部200及び胴体部100の相互結合部位と面接触するシール部300の外側面には複数の突起303が突出形成されたり、パッキングの長手方向に沿って連続して突出される突起線302が形成されることができる。この突起線302の外側面に突起303が突出形成されることも可能である。
【0034】
蓋部200及び胴体部100の相互結合部位に一つのシール部300を介在することもできるが、これに限定されるものではなく、密閉性の向上のために2つ以上のシール部300を介在することも可能である。
【0035】
図1ないし図3では、本発明の一実施例による分離可能な温水槽1を示している。本実施例では、胴体部100が、円筒形状を有しながら胴体部100の上側が開放された例を挙げている。
【0036】
蓋部200は、胴体部100の開放側に挿入されながら結合されることも可能であり、これと違って胴体部100の開放側の外側面を覆いながら結合されることもできる。本実施例では、前者のものを提示している。
【0037】
蓋部200と胴体部100が相互分離可能に組み合わされるべく、蓋部200と胴体部100の相互結合部位には蓋螺子部201と、胴体螺子部101がそれぞれ形成されている。蓋部200は、蓋螺子部201が胴体螺子部101と螺子結合方式により組み合わされることによって、胴体部100と分離可能に結合するようになる。
【0038】
本実施例では、蓋部200の外側面と胴体部100の内側面に蓋螺子部201と胴体螺子部101がそれぞれ形成されている。
【0039】
本実施例では、蓋部200の外側面が数回連続して折り曲げられることにより蓋螺子部201が形成された例を示しており、胴体螺子部101もまた胴体部100の内側面が数回連続して折り曲げられることにより形成された例を提示している。但し、これら例は、蓋部200及び胴体部100がそれぞれステンレススチール又はアルミニウムなどの金属材質からなっている場合に望ましい一例として提示されたものであって、これら例に限定されるものではない。
【0040】
胴体螺子部101は、胴体部100の内側面で円周方向に連続して形成される。
【0041】
蓋螺子部201は、蓋部200の外側面で円周方向に連続して形成されることも可能であるが、図2に示したように所定長さを有する多数の蓋螺子部201が蓋部200の外側面の円周に沿って所定距離ほど離隔して形成されることも可能である。
【0042】
胴体部100が、本実施例のように円筒形状からなっているものではなく、楕円筒、四角筒、六角筒などのような様々な形状からなる場合については、図示されていないが、この胴体部100と前述した蓋部200が互いに螺合するべく、胴体部100の開放側端部に円形部(図示せず)を別に設けることが可能であり、この円形部に胴体螺子部101を形成し得る。
【0043】
本実施例では、2つのシール部300を具備した例を挙げている。このうち、一つのシール部300aは、Oリングを使っている。Oリングは、蓋部200と胴体部100の相互結合部位中、蓋部200の結合部位に形成の結合溝202に嵌合されることにより、蓋部200と胴体部100の相互結合部位間に介在されるようになる。この結合溝202により、Oリングが容易に蓋部200に結合されたり、分離されたりすることができる。
【0044】
この結合溝202は、蓋部200の結合部位でない、胴体部100の結合部位に形成されることも可能である。
【0045】
図3では、この結合溝202が蓋螺子部201の上方に形成された例を挙げているが、これに限定されるものではなく、結合溝202は、蓋螺子部201の下方に形成されることも可能であるなど、必要に応じて適宜な位置に形成することができる。
【0046】
図3では、蓋部200と胴体部100が相互組み合わされることによって、胴体部100と接触するOリングの一側面が加圧されて変形した様態を示している。
【0047】
別のシール部300bは、蓋部200の端部に形成の蓋折曲部211と胴体部100の端部に形成の胴体折曲部111との間に介在されている。
【0048】
蓋折曲部211は、蓋部200の外側面の上側端部から外向きに折り曲げられて形成される。そして、胴体折曲部111は、胴体部100の開放側端部から外向きに折り曲げられて形成される。
【0049】
蓋折曲部211と胴体折曲部111が形成されることにより、その間に介在のシール部300bは蓋折曲部211及び胴体折曲部111により加圧される面積が広くなる。それゆえ、胴体部100内の密閉性がより向上することができる。この際、シール部300bは、略長方形の縦断面を有するパッキングが用いられるが、こうした形状に限られるものでないことは勿論である。
【0050】
図3に示したように、蓋折曲部211は、その外側端部が再び下方に折り曲げられることによってパッキングが結合するための収容溝203を形成することになる。この収容溝203が形成されることによって、パッキングは、蓋部200に着脱可能に結合することができる。
【0051】
図4では、本発明の第2実施例による分離可能な温水槽を示している。本実施例は、第1実施例と大同少異のものであり、但し、胴体部100の下側が開放された例を提示している。
【0052】
図4に示されている図面符号のうち、具体的に説明されていない符号については、前述した内容により説明されることができるので、本実施例に関する説明ではこれを省略する。
【0053】
図5では、本発明の第3実施例による分離可能な温水槽を示している。本実施例は、第1実施例と大同少異のものであり、但し、胴体折曲部112と蓋折曲部212との間に一つのシール部300が介在されている例を提示している。
【0054】
本実施例のシール部300は、胴体折曲部112に着脱可能に嵌められて結合される。具体的に、図5に基づいてシール部300の左・右側の縦端面がそれぞれ「⊂」と「⊃」の形状からなっていると共に、シール部300の下側には胴体折曲部112の外側端部が嵌められるような溝を設けている。シール部300が、このような形状を有していることによって、シール部300は、この溝を介して胴体折曲部112に嵌められて結合されることができる。
【0055】
図5に示している図面符号のうち、具体的に説明されていない符号については、前述した内容により説明されることができるので、本実施例に関する説明ではこれを省略する。
【0056】
図6では、本発明の第4実施例による分離可能な温水槽を示している。本実施例では、前述した各実施例と違って、胴体折曲部113と蓋折曲部213の間にシール部300が介在されていない。本実施例における胴体折曲部と蓋折曲部は、蓋部200と胴体部100が相互組み合わされる際、蓋部200及び胴体部100の各端部が互いに引っ掛かり合うための係止段の役割を奏している。
【0057】
本実施例では、胴体部100と組み合わされる蓋部200の結合部位に2つのシール溝202が形成され、そこにそれぞれOリングが結合されている例を提示している。
【0058】
図6に示している図面符号のうち、具体的に説明されていない符号については、前述した内容により説明されることができるので、本実施例に関する説明ではこれを省略する。
【0059】
図7では、本発明の第5実施例による分離可能な温水槽を示しており、本実施例は、第4実施例と大同少異のものである。但し、第4実施例と違って、胴体折曲部114と蓋折曲部214との間にシール部300が介在されている。この際、シール部300は、第3実施例のように胴体折曲部114に嵌められて結合される。
【0060】
図7に示している図面符号のうち、具体的に説明されていない符号については、前述した内容により説明されることができるので、本実施例に関する説明ではこれを省略する。
【0061】
図8では、本発明の第6実施例による分離可能な温水槽を示している。本実施例では、前述した各実施例と違って、蓋部200が胴体部100の開放側の外側面を覆いながら螺子結合している例を挙げている。本実施例では、蓋部200の内側面に蓋螺子部201が形成され、胴体部100の外側面に胴体螺子部101が形成される。
【0062】
本実施例のシール部300は、胴体部100の開放側端部に形成の胴体折曲部115に嵌着され、蓋部200の内側縁により加圧されることで密閉機能を奏するようになっている。
【0063】
図8に示している図面符号のうち、具体的に説明されていない符号については、前述した内容により説明されることができるので、本実施例に関する説明ではこれを省略する。
【0064】
図9では、本発明の第7実施例による分離可能な温水槽を示しており、本実施例は、第6実施例と大同少異のものである。
【0065】
但し、本実施例の胴体螺子部101は、前述した各実施例と違って、胴体部100の外側面から突出し、一体に形成された例を提示している。
【0066】
胴体部100は、ステンレススチールやアルミニウムなどの金属材質からなり得るが、硝子、琺瑯、陶器などの素材となるセラミック材からもなり得る。
【0067】
胴体部100がセラミック材からなされた場合、本実施例の如く、胴体螺子部101は、胴体部100の外側面から突出し、一体に形成される。
【0068】
本実施例では、蓋部200と組み合わされる胴体部100の結合部位、上・下側にそれぞれ結合溝202を形成し、この結合溝にシール部300を嵌合した例を提示している。
【0069】
この際、シール部300は、Oリングや縦断面が長方形に近いパッキングでなくても、密閉機能を効率に奏しえるようなパッキングであれば、様々な変形が可能である。
【0070】
本実施例では、外側面に突起が突出形成されているシール部を使用した例を示しており、図9において、下方に位置するシール部300の底面を支持するために胴体部100の外側面には外向きに突き出される支持部193が形成されることができる。
【0071】
図9に示している図面符号のうち、具体的に説明されていない符号については、前述した内容により説明されることができるので、本実施例に関する説明ではこれを省略する。
【0072】
図10では、本発明の第8実施例による分離可能な温水槽を示しており、本実施例は、胴体部100の下側が開放され、蓋部200が胴体部100の下側を覆いながら螺子結合している例を提示している。
【0073】
蓋部200は、前述した第7実施例の胴体部100の如く、セラミック材からなることができ、この場合、蓋部200は、本実施例のように蓋螺子部201が蓋部200の内側面から突出され、一体に形成されている例を提示することができる。
【0074】
図10に示している図面符号のうち、具体的に説明されていない符号については、前述した内容により説明されることができるので、本実施例に関する説明ではこれを省略する。
【0075】
図11では、本発明の第9実施例による分離可能な温水槽を示しており、本実施例は、第6実施例と大同少異のものである。但し、蓋部200の内側縁に円周方向に連続する収容溝204が形成され、そこに略長方形の縦断面を有するパッキング300が収容結合されている。
【0076】
胴体部100の開放側端部には、このパッキングの底面を加圧するための胴体折曲部116が形成される。
【0077】
本実施例は、胴体部100が、ステンレススチールやアルミニウムなどの金属材質からなる場合、この胴体部100の外側面に胴体螺子部101が形成される他の方式を提示している。
【0078】
具体的に、胴体部100の外側面にプラスチックなどの材質からなった胴体結合体130がインサート射出や強制圧入などの方式で取り付けられ、この胴体結合体130の外側面に胴体螺子部101が形成される。
【0079】
図11に示している図面符号のうち、具体的に説明されていない符号については、前述した内容により説明されることができるので、本実施例に関する説明ではこれを省略する。
【0080】
図12ないし図14では、本発明の第10実施例による分離可能な温水槽を示しているが、本実施例は、第9実施例と大同少異のものである。
【0081】
胴体部100の外側面には、前述した第9実施例の胴体結合体のようなもの130が取り付けられる。
【0082】
本実施例の蓋部200は、前述した各実施例と違って、胴体部100の開放側を覆うようになっている蓋板220と、この蓋板の外側面に固定される蓋結合体230とからなり、蓋螺子部201は、この蓋結合体230に形成される。
【0083】
前述した第9実施例の胴体部100の如く、蓋板220がステンレススチールやアルミニウムなどの金属材質からなる場合に、プラスチックなどの材質からなる蓋結合体230がインサート射出や強制圧入などの方式で蓋板220の外側面に固定されることができる。
【0084】
蓋結合体230は、上側が蓋板220の外側面に固定され、蓋結合体230の内側面に前述した胴体結合体130と螺合し得るための蓋螺子部201が形成される。
【0085】
この蓋結合体230は、所定長さを持つ複数の蓋結合体からなると共に、蓋板220の外側面縁部に沿って離隔して備えられることも可能であり、本実施例のように蓋板220の外側面縁部に沿って延長しながら連結されるように蓋板220の外側面に具備されることも可能である。
【0086】
この胴体結合体130及び蓋結合体230の遊動を防止するために、胴体部100の外側面と蓋板220の外側面にはそれぞれ支持突起191、291が突出形成される。
【0087】
一方、胴体結合体130及び蓋結合体230は、前述した説明に限られるものではなく、蓋板220に前述した胴体結合体130と同じ機能を奏する蓋結合体が、そして胴体部100に前述した蓋結合体230と同じ機能を奏する胴体結合体が備えられることも可能である。
【0088】
胴体部100の端部と蓋板220の端部には、それぞれ外向きに折り曲げられる胴体折曲部117と蓋折曲部217が形成され、シール部300は、この胴体折曲部117と蓋折曲部217の間に介在される。本実施例では、シール部300が、胴体折曲部117に嵌合されて介在された例を示している。
【0089】
前述した胴体折曲部117及び蓋折曲部217のどちらかの一側には、胴体折曲部117に嵌着されているシール部300の一側をより集中的に加圧することができるように、このシール部300の方向に突き出される突出部が形成される。この突出部は、胴体折曲部117及び蓋折曲部217の各一側にそれぞれ形成されることも可能である。
【0090】
図14の(A)に図示の要部拡大図では、突出部192が胴体折曲部117の一側から突出形成されている例を示しており、図14の(B)に図示の要部拡大図では、突出部192が蓋折曲部217の一側に形成されている例を示している。
【0091】
一方、図14の(C)に図示の要部拡大図では、胴体折曲部117と蓋折曲部217の別の例を示している。図14の(C)に示したように、胴体折曲部117及び蓋折曲部217の中央部には溝105、205がそれぞれ形成されることができ、この溝105、205によりこの溝105、205の左・右側は相対的に突出した部位となる。胴体折曲部117及び蓋折曲部217がこのような形状を持つことによって、シール部300は、胴体折曲部117及び蓋折曲部217の間に介在される際、溝105、205の左・右側の突出部位により集中加圧されることができるので、温水槽の密閉性をより向上することができる。
【0092】
図14に図示の要部拡大図(A)、(B)、(C)及びこれに関する前記説明は、後述する第11実施例、第12実施例、第13実施例にも、もちろん適用し得る。
【0093】
そして、温水槽の密閉性がより向上するようにシール部300の内側端部、即ち温水槽内部側の端部には上・下に延長される延長部301が一体に形成されることができる。この延長部301は、蓋板220と胴体部100の相互結合部位が温水槽の内側に露出しないように遮断膜の役割を奏するようになっているので、温水槽の密閉性をさらに向上することができる。
【0094】
また、蓋部200及び胴体部100の各端部と接するようになっているシール部300の外側面には複数の突起線302と突起303が突出形成されていることによって、密閉性の向上を期待することができる。
【0095】
図12ないし図14に示している図面符号のうち、具体的に説明されていない符号については、前述した内容により説明されることができるので、本実施例に関する説明ではこれを省略する。
【0096】
図15では、本発明の第11実施例による分離可能な温水槽を示している。本実施例は、第10実施例と大同少異のものであり、但し、前述した各実施例と違って、胴体部100が二重壁体からなっている。
【0097】
具体的に、胴体部100は、内壁体170と外壁体180とからなる。内壁体170と外壁体180は、成型の利便性や耐久性を考慮し、ステンレススチールやアルミニウムなどの金属材質から製作することができる。但し、こうした材質に限定されるものではなく、硝子、琺瑯、陶器などの素材となるセラミック材など様々な材質から製作することができる。
【0098】
外壁体180は、内壁体170との間に空間を設けるように配設されると共に、この空間を密閉するように外壁体180の端部は内壁体170の端部と接合し、一体化となっている。
【0099】
接合方式としては、内壁体170及び外壁体180がステンレススチールやアルミニウムなどの金属材質からなっている場合、溶接などのような方法が選ばれるが、外壁体及び内壁体の素材に応じて適切な接合方法を選択することができる。
【0100】
そして、内壁体170及び外壁体180がセラミック材からなっている場合、前述した各端部を、成型時に一体化して製作することができる。
【0101】
内壁体170と外壁体180の間には空間175が設けられると同時に密閉されている。この密閉空間175の空気層により温水槽の外壁は熱伝導率が低くなり、そのことから温水槽の内部に貯蔵の加熱された水は温度を保つことができる。この際、温水槽の熱伝導率を最大に低くさせるべく、この空間175を、真空状態になすことが望ましい。
【0102】
この空間175が真空状態となるように様々な真空形成方式が用いられるが、一例では外壁体180に真空排気のための孔を形成し、接合一体化した内壁体170及び外壁体180を真空加熱炉内に入れて真空加熱処理し、所定の真空度になった時、この真空排気孔を密封することによって、真空状態に至るようにすることができる。また、他の例では、真空排気孔に真空排気装置を連結して真空排気を行い、所定の真空度に到達すると真空排気孔を密封することによって真空状態を形成することもできる。
【0103】
図15に示している図面符号のうち、具体的に説明されていない符号については、前述した内容により説明されることができるので、本実施例に関する説明ではこれを省略する。
【0104】
図16ないし図18では、本発明の第12実施例による分離可能な温水槽を示しており、本実施例では胴体部100と蓋部200の相互結合方式において、前述した各実施例と異なる方式を提示している。
【0105】
本実施例では、胴体部100の開放側を覆うようになっている蓋部200に結着部250を具備し、胴体部100に係止部150を具備している。
【0106】
結着部250と係止部150について、以下で、詳細に説明する。胴体部100の開放側の外側面には、後述する羽根体252の係止片253が引っ掛かることにより係合する係止部150が備えられる。
【0107】
胴体部100がステンレススチールやアルミニウムなどの金属材質からなっている場合、この係止部150の製作が容易となるように係止部150はプラスチックなどの材質からなることができ、胴体部100とインサート射出又は強制圧入方式などにより取り付けられる。
【0108】
この際、この係止部150の遊動を防止するために胴体部100の外側面には支持突起191が突出形成されている。
【0109】
しかしながら、胴体部100がセラミック材質から製作される場合は、係止部150が同じセラミック材質からなり得るものの、胴体部100の外側面から一体に突出形成された例を提示することができ、この際、前述した支持突起の形成は不要となる。
【0110】
係止部150の一側、具体的には係止部150の底部の外側には後述する羽根体252の係止片253が引っ掛かることにより係合する係止突起151が下方に突出形成される。
【0111】
係止部150は、胴体部100の外側面の縁部に沿って所定長さを有するように形成されることもできるが、但し、胴体部100の形状が円筒である例では、縁部に沿って延長して連結されるようにすることが、後述する蓋部200が円周上の位置に制限されず、組み合わされることができるという点でさらに望ましいといえる。
【0112】
蓋部200の外側面には結着部250が備えられ、結着部250は、蓋部200の外側面に取り付けられる固定体251と、この固定体251の一側に連結され、上・下回動し得るような羽根体252とを含んでなされる。
【0113】
固定体251と羽根体252の連結は、ヒンジピンによりヒンジ結合(図示せず)されるなど、様々な連結方式が用いられる。
【0114】
本実施例では、結着部250がプラスチックなどの素材からなり得るが、この際、固定体251と羽根体252の相互連結部位は、非常に薄い厚みを有するようにして羽根体252が固定体251を中心に上・下方に回動することができると共に、固定体251と一体に連結された例を提示している。
【0115】
羽根体252の一側面、具体的には羽根体252が上・下回動する際、胴体部100に向けた一側面には係止片253が突出形成される。
【0116】
この係止片253は、羽根体252の胴体部100方向への回動に応じて前述した係止突起151に引っ掛かることにより係合し、再び胴体部100の外側方向に回動するにつれ、その結合が解除するようになる。この際、固定体251と羽根体252の連結地点から係止片253までの直線距離は、同じ地点の水平線上で係止部150の底部外側に形成されている係止突起151の下端までの垂直距離より多少短いので、係止片253は、この係止突起151の下端を伝いながら引っ掛かるようになっている。
【0117】
係止片253がこのように係止突起151に引っ掛かることになれば、蓋部200は、胴体部100に圧着しながら結合するようになっている。
【0118】
結着部250は、少なくとも2つ以上が、蓋部200の外側面に備えられ、この時、羽根体252の回動の利便性とバランスの取れた圧着力が加えられるように一つの結着部250に対向する位置にまた他の結着部250を備えることが望ましい。但し、これに限られるものではなく、蓋部200が胴体部100に圧着して結合することができるように適宜な位置に複数個の結着部250を備えることも可能である。
【0119】
そして、固定体251は、蓋部200の外側面の縁部に沿って所定長さを有するように形成され得るが、複数個備えられる固定体251の間を蓋部200の外側面の縁部に沿って互いに延長して連結されるように形成することも可能である。
【0120】
蓋部200がアルミニウムやステンレススチール又はセラミック素材などから製作された場合、結着部250がプラスチック素材からなり得るものの、固定体251が蓋部200に固定されるためにインサート射出又は強制圧入などの方式が用いられる。この際、固定体251の遊動を防止するために前述した胴体部100と同じく支持突起291が蓋部200の外側面から突出形成されることができる。
【0121】
一方、前述した説明と違って、前述した機能を奏する結着部250が胴体部100に、そして前述した機能を奏する係止部150が蓋部200に備えられることも可能である。
【0122】
図16ないし図18に示している図面符号のうち、具体的に説明されていない符号については前述した内容により説明されることができるので、本実施例に関する説明ではこれを省略する。
【0123】
図19では本発明の第13実施例による分離可能な温水槽を示しており、本実施例は前述した第12実施例と大同少異のものである。但し、本実施例は、前述した第12実施例と違って胴体部100が二重壁体からなり、この胴体部100に関しては前述した第11実施例の胴体部100に関する説明により理解を得られると思われるので、本実施例に関する説明ではこれを省略する。
【0124】
図19に示している符号のうち、具体的に説明されていない符号に関しては前述した内容により説明されることができるので、本実施例に関する説明ではこれを省略する。
【0125】
前述した第1実施例ないし第13実施例による分離可能な温水槽には温水槽内に貯蔵の水を加熱するための様々な加熱手段を備えることができる。
【0126】
この加熱手段の一例としてパイプヒーター4が挙げられる。パイプヒーター4は、蓋部200又は胴体部100に取り付けられ、且つ、胴体部100の内部を貫通して連結されるように固定してある。パイプヒーター4は、外部電源より電力を供給されることにより発熱し、温水槽内に貯蔵の水を加熱するようになっている。
【0127】
このパイプヒーター4に加わって、温水槽には、温水槽表面の温度を感知し、パイプヒーター4の作動可否を決定することによって、温水槽の内部に貯蔵の水を一定温度に保持する温度センサー7をさらに備えることが可能である。
【0128】
このパイプヒーター4と温度センサー7は、外部電源と、一つの電源供給ライン又は個別的な電源供給ラインを形成するように電気線8を介して連結されている。
【0129】
一方、こうした温水槽は、冷・温水器、浄水器又は自動販売機などの内部で多様な固定手段、例えば、図面で示しているような固定ブラケット5により取り付けられる。
【0130】
前述した各実施例のうち、胴体部100の上側が開放された例においては、蓋部200にこの固定ブラケット5が取り付けられるが、この場合、前述した温度センサー7が蓋部200(第10実施例では蓋板220)の上側に装着されることが好ましく、パイプヒーター4は、胴体部100内部を貫通して連結されるように蓋部200(第10実施例では蓋板220)に取り付けられることが望ましい。温水槽の洗浄時、胴体部100のみを蓋板200から離脱させ、掃除を行えるようにすることによって、わざわざ分離しなくても良く、且つ、温度センサー7やパイプヒーター4に連結されている電気線8を外さなくても良いからである。しかも、胴体部100の洗浄時、水が用いられても温度センサー7やパイプヒーター4に連結されている電気線8に水が接触することがないので、漏電などによる火災を予防することができるからである。
【0131】
前述した各実施例のうち、胴体部100の下側が開放された例において、そしてこの胴体部100の上側に固定ブラケット5が連結されている場合は、前述した同じ理由により胴体部100に温度センサー7とパイプヒーター4が装着されることが望ましい。
【0132】
但し、固定ブラケット5、温度センサー7及びパイプヒーター4の装着位置は、前記説明に限られるものではなく、必要に応じて蓋部200又は胴体部100のどちらかの一側に装着されることも可能である。
【0133】
図20では、本発明の第14実施例による分離可能な温水槽を示している。本実施例は、前述した第6実施例と大同少異のものである。但し、第6実施例のように蓋部200及び胴体部100が互いに螺子結合するのではなく、内部に貯水空間がそれぞれ設けられている上部胴体部400及び下部胴体部500が互いに螺子結合しているという点で多少差がつくだけである。
【0134】
本実施例では、上部胴体部400の開放側の外側面に上部螺子部401が、そして下部胴体部500の開放側の内側面に下部螺子部501が形成されている。
【0135】
シール部300は、上部胴体部400と下部胴体部500の相互結合部位のうち、上部胴体部400の結合部位に形成の結合溝202に嵌合されている。
【0136】
本実施例では、上部胴体部400が下部胴体部500の内部に挿入しながら螺子結合している例を提示しているが、この例に限定されるものではなく、下部胴体部500が上部胴体部400の内部に挿入しながら螺子結合することも可能である。
【0137】
図20に示している図面符号のうち、具体的に説明されていない符号に関しては、前述した内容により説明されることができるので、本実施例に関する説明ではこれを省略する。
【0138】
図21では、本発明の第15実施例による分離可能な温水槽を示している。本実施例は、前述した第14実施例と大同少異のものであり、但し、上部胴体部400と下部胴体部500の各外側面に上部結合体430と下部結合体530がそれぞれ取り付けられている。この上部結合体430は、前述した第10実施例における蓋結合体230とその機能及び形状が殆ど同一であり、下部結合体530は、第10実施例における胴体結合体130とその機能及び形状が殆ど同一である。上部結合体430及び下部結合体530に係る説明は、前述した第10実施例に係る説明により理解できると思われるので、本実施例に関する説明ではこれを省略する。
【0139】
図21における図面符号491及び591は、第10実施例における191及び291と同じ機能を奏する支持突起をそれぞれ示している。
【0140】
上部胴体部400と下部胴体部500の各端部には、外向きに折り曲げられる上部折曲部411と下部折曲部511がそれぞれ形成される。この際、シール部300は、この上部折曲部411と下部折曲部511の間に介在されることができるが、本実施例では、シール部300が下部折曲部511に嵌合して介在された例を提示している。
【0141】
図21における図面符号592は、第10実施例における192と同じ機能を奏する突出部を示したものであって、本実施例では、下部折曲部511から突出した例を提示している。もちろん、この突出部592は、上部折曲部411及び下部折曲部511のどちらかの一側に形成されるか、又はそれぞれの一側に形成されることが可能である。
【0142】
また、示されていないが、図14に図示の第10実施例における溝105、205と同じ機能を奏する溝が上部折曲部411と下部折曲部511に形成されることも可能である。
【0143】
図21に表示の図面符号のうち、具体的に説明されていない符号に関しては、前述した内容により説明されることができるので、本実施例に関する説明ではこれを省略する。
【0144】
前述した第14実施例及び第15実施例の温水槽にも温度センサー7とパイプヒーター4が設けられることができ、この温度センサー7とパイプヒーター4の望ましい設置箇所については、前述した内容により説明されることができる。
【0145】
前述した説明で、本発明の技術範囲に含まれていないことから、詳しく説明されていない図面符号2と3は、温水槽の内部に連結するために貫通結合している入水管及び出水管をそれぞれ示しており、図面符号5は、冷・温水器などの内部に温水槽を固定させるための固定ブラケットを示したものである。そして、図面符号6は、排水管を示したものであり、8は電気線を示したものである。
【0146】
本発明は、特許請求の範囲で請求している請求の要旨を逸脱せず、当該技術分野における通常の知識を有する者により様々変形して実施することができるので、本発明の技術保護範囲は、詳述した特定の望ましい実施例に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0147】
【図1】本発明の第1実施例による分離可能な温水槽を示した斜視図である。
【図2】図1に図示の温水槽の分解斜視図である。
【図3】図1に図示の温水槽の断面図である。
【図4】本発明の第2実施例による分離可能な温水槽を示した断面図である。
【図5】本発明の第3実施例による分離可能な温水槽を示した断面図である。
【図6】本発明の第4実施例による分離可能な温水槽を示した断面図である。
【図7】本発明の第5実施例による分離可能な温水槽を示した断面図である。
【図8】本発明の第6実施例による分離可能な温水槽を示した断面図である。
【図9】本発明の第7実施例による分離可能な温水槽を示した断面図である。
【図10】本発明の第8実施例による分離可能な温水槽を示した断面図である。
【図11】本発明の第9実施例による分離可能な温水槽を示した断面図である。
【図12】本発明の第10実施例による分離可能な温水槽を示した斜視図である。
【図13】図12に図示の温水槽の分解斜視図である。
【図14】図12に図示の温水槽の断面図である。
【図15】図12に図示の温水槽の胴体部の他の例を示した第11実施例の断面図である。
【図16】本発明の第12実施例による分離可能な温水槽を示した斜視図である。
【図17】図16に図示の温水槽の分解斜視図である。
【図18】図16に図示の温水槽の断面図である。
【図19】図16に図示の温水槽の胴体部の他の例を示した第13実施例の断面図である。
【図20】本発明の第14実施例による分離可能な温水槽を示した断面図である。
【図21】本発明の第15実施例による分離可能な温水槽を示した断面図である。
【符号の説明】
【0148】
1 分離可能な温水槽
100 胴体部
101 胴体螺子部
111、112、113、114、115、116、117 胴体折曲部
130 胴体結合体
150 係止部
151 係止突起
170 内壁体
180 外壁体
191 支持突起
192 突出部
200 蓋部
201 蓋螺子部
202 結合溝
203、204 収容溝
211、212、213、214、217 蓋折曲部
220 蓋板
230 蓋結合体
250 結着部
251 固定体
252 羽根体
253 係止片
291 支持突起
300 シール部
301 延長部
302 突起線
303 突起
400 上部胴体部
401 上部螺子部
411 上部折曲部
430 上部結合体
500 下部胴体部
501 下部螺子部
511 下部折曲部
530 下部結合体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水加熱手段が組み合わされ、冷・温水器、浄水器又は自動販売機などに装着されている温水槽において、
内部に貯水空間が設けられ、上・下側のどちらかの一側が開放されている胴体部と、
前記胴体部の開放側に分離可能に結合されている蓋部と、
前記胴体部及び前記蓋部が互いに結合している部位に介在され、前記胴体部の内部を密閉するようになっているシール部とを包含してなされ、
前記胴体部及び前記蓋部が互いに結合する各部位には、前記蓋部及び前記胴体部が互いに螺子結合方式により組み合わされるように蓋螺子部と胴体螺子部がそれぞれ形成されていることを特徴とする分離可能な温水槽。
【請求項2】
前記蓋部は、前記胴体部の内部に挿入されながら、螺子結合することを特徴とする請求項1に記載の分離可能な温水槽。
【請求項3】
前記胴体部の端部には、外向きに折り曲げられて胴体折曲部が形成され、前記蓋部の端部には、外向きに折り曲げられて蓋折曲部が形成され、前記シール部は、前記胴体折曲部と前記蓋折曲部の間に介在されることを特徴とする請求項2に記載の分離可能な温水槽。
【請求項4】
前記蓋部は、前記胴体部の開放側の外面を覆いながら、螺子結合することを特徴とする請求項1に記載の分離可能な温水槽。
【請求項5】
前記蓋部は、前記胴体部の開放側を覆うようになっている蓋板と、前記蓋板の外側面に取り付けられる蓋結合体とからなり、
前記蓋螺子部は、前記蓋結合体の内側面に形成されることを特徴とする請求項4に記載の分離可能な温水槽。
【請求項6】
前記胴体螺子部は、前記胴体部の外側面に取り付けられる胴体結合体の外側面に形成されることを特徴とする請求項4に記載の分離可能な温水槽。
【請求項7】
前記胴体螺子部は、前記胴体部の外側面に取り付けられる胴体結合体の外側面に形成され、
前記蓋部は、前記胴体部の開放側を覆うようになっている蓋板と、前記蓋板の外側面に取り付けられる蓋結合体とからなり、前記蓋螺子部は、前記蓋結合体の内側面に形成されることを特徴とする請求項4に記載の分離可能な温水槽。
【請求項8】
前記胴体部の端部には外向きに折り曲げられて胴体折曲部が形成され、前記蓋板の端部には外向きに折り曲げられて蓋折曲部が形成され、前記シール部は、前記胴体折曲部と前記蓋折曲部の間に介在されることを特徴とする請求項7に記載の分離可能な温水槽。
【請求項9】
前記胴体折曲部及び前記蓋折曲部のうちのどちらかの一つに、又はそれぞれに、前記シール部方向に突き出される突出部が形成されることを特徴とする請求項8に記載の分離可能な温水槽。
【請求項10】
前記胴体部の外側面には、前記胴体結合体の遊動を防止するための支持突起が突出形成されており、前記蓋板の外側面には前記蓋結合体の遊動を防止するための支持突起が突出形成されていることを特徴とする請求項7に記載の分離可能な温水槽。
【請求項11】
前記胴体部は、内壁体及び前記内壁体との間に空間が設けられるように配設され、前記空間を密閉するように端部が前記内壁体の端部と接合一体化となっている外壁体からなされることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の分離可能な温水槽。
【請求項12】
前記空間は、真空状態であることを特徴とする請求項11に記載の分離可能な温水槽。
【請求項13】
冷・温水器、浄水器又は自動販売機などに装着されている温水槽において、
内部に貯水空間が設けられ、上側が開放され、開放側の外側面に胴体結合体が取り付けられる胴体部と、
前記胴体部の開放側を覆うようになっている蓋板と、前記蓋板の外側面に取り付けられる蓋結合体とからなる蓋部と、
前記胴体結合体と、前記蓋結合体が相互結合する部位に介在され、前記胴体部の内部を密閉するようになっているシール部とを包含してなされ、
前記蓋部及び前記胴体部が互いに螺子結合方式により結合することができるように前記蓋結合体の内側面には蓋螺子部が形成され、前記胴体結合体の外側面には胴体螺子部が形成され、
前記蓋板には外部電源から電力を供給され、温水槽内部に貯蔵の水を加熱することができるように前記胴体部の内部に貫通連結されるパイプヒーターが取り付けられ、
前記パイプヒーターに干渉しない前記蓋板の上側には温水槽内部に貯蔵の水の温度を測定する温度センサーが具備されていることを特徴とする分離可能な温水槽。
【請求項14】
前記胴体部の端部には、外向きに折り曲げられて胴体折曲部が形成され、前記蓋部の端部には、外向きに折り曲げられて蓋折曲部が形成され、前記シール部は、前記胴体折曲部と蓋折曲部の間に介在されることを特徴とする請求項13に記載の分離可能な温水槽。
【請求項15】
前記胴体折曲部及び前記蓋折曲部のうちのどちらかの一つ、又はそれぞれに前記シール部方向に突出される突出部を形成することを特徴とする請求項14に記載の分離可能な温水槽。
【請求項16】
前記胴体部の外側面には、前記胴体結合体の遊動を防止するための支持突起が突出形成され、前記蓋板の外側面には前記蓋結合体の遊動を防止するための支持突起が突出形成されることを特徴とする請求項13に記載の分離可能な温水槽。
【請求項17】
前記胴体部は、内壁体及び該内壁体との間に空間を有するように配設され、前記空間を密閉するように端部が前記内壁体の端部と接合し一体化となっている外壁体とからなることを特徴とする請求項13乃至請求項16のいずれか一項に記載の分離可能な温水槽。
【請求項18】
前記空間は、真空状態であることを特徴とする請求項17に記載の分離可能な温水槽。
【請求項19】
水加熱手段が組み合わされ、冷・温水器、浄水器又は自動販売機などに装着されている温水槽において、
内部に貯水空間が設けられ、上・下側のどちらかの一側が開放されている胴体部と、
前記胴体部の開放側の外側面に備えられ、一側に係止突起が形成されている係止部と、
前記胴体部の開放側を覆うようになっている蓋部と、
前記蓋部の外側面に取り付けられる固定体と、前記固定体に上・下回動し得るように連結され、一側面に前記係止突起に引っ掛かるための係止片が突出形成されている羽根体とからなり、前記蓋部が前記胴体部に圧着して結合されたり、結合が解除されるようにする結着部と、
前記胴体部と前記蓋部が互いに組み合わされる部位に介在され、前記胴体部の内部を密閉するようになっているシール部とを含めることを特徴とする分離可能な温水槽。
【請求項20】
前記胴体部の端部には、外向きに折り曲げられて胴体折曲部が形成され、前記蓋部の端部には、外向きに折り曲げられて蓋折曲部が形成され、前記シール部は、前記胴体部折曲部と前記蓋折曲部の間に介在されることを特徴とする請求項19に記載の分離可能な温水槽。
【請求項21】
前記胴体折曲部及び前記蓋折曲部のうちのどちらかの一つに、又はそれぞれに前記シール部方向に突出される突出部が形成されることを特徴とする請求項20に記載の分離可能な温水槽。
【請求項22】
前記胴体部は、内壁体と、該内壁体との間に空間を設けるように配設され、前記空間を密閉するように端部が前記内壁体の端部と接合し一体化になった外壁体とからなることを特徴とする請求項19乃至請求項21のいずれか一項に記載の分離可能な温水槽。
【請求項23】
前記空間は、真空状態であることを特徴とする請求項22に記載の分離可能な温水槽。
【請求項24】
水加熱手段が組み合わされ、冷・温水器、浄水器又は自動販売機などに装着されている温水槽において、
下側が開放されている上部胴体部と、
上側が開放され、前記上部胴体部と分離可能に組み合わされる下部胴体部と、
前記上・下部の胴体部が互いに組み合わされる部位に介在されるシール部とを包含してなされ、
前記上・下部の胴体部が互いに組み合わされる各部位には、前記上・下部の胴体部が互いに螺子結合方式により結合されることができるように上・下部の螺子部をそれぞれ備えていることを特徴とする分離可能な温水槽。
【請求項25】
前記上部螺子部は、前記上部胴体部に取り付けられる上部結合体に形成されていることを特徴とする請求項24に記載の分離可能な温水槽。
【請求項26】
前記下部螺子部は、前記下部胴体部に取り付けられる下部結合体に形成されていることを特徴とする請求項24に記載の分離可能な温水槽。
【請求項27】
前記上部螺子部は、前記上部胴体部に取り付けられる上部結合体に形成されており、前記下部螺子部は、前記下部胴体部に取り付けられる下部結合体に形成されていることを特徴とする請求項24に記載の分離可能な温水槽。
【請求項28】
前記上部胴体部の端部には、外側に折り曲げられながら上部折曲部が形成され、前記下部胴体部の端部には、外側に折り曲げられながら下部折曲部が形成され、前記シール部は、前記上部折曲部と下部折曲部の間に介在されることを特徴とする請求項27に記載の分離可能な温水槽。
【請求項29】
前記上部折曲部及び前記下部折曲部のうちのどちらかの一つに、又はそれぞれに前記シール部方向に突き出される突出部が形成されていることを特徴とする請求項28に記載の分離可能な温水槽。
【請求項30】
前記上部胴体部の外側面には、前記上部結合体の遊動を防止するための支持突起が突出形成されており、前記下部胴体部の外側面には前記下部結合体の遊動を防止するための支持突起が突出形成されていることを特徴とする請求項27に記載の分離可能な温水槽。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2009−257729(P2009−257729A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−227723(P2008−227723)
【出願日】平成20年9月5日(2008.9.5)
【出願人】(508269134)
【氏名又は名称原語表記】CHOI Sang Pil
【Fターム(参考)】