説明

切込み金属板及び装飾用構造物

【課題】 レーザー加工した金属平板を左右対称に反対方向に力をかけて変形させることができ、変形させた結果意匠性ある構造物というものがなかった。
【解決手段】平板対称金属板の外周と平行に切り込みを入れ、この平行した切込みは該金属版の重心部分に向かって等間隔で幾条にも入れ、この金属の中心線に至る手前でこの切込みを終端した切込み金属板を作り、この切込み金属板の中心線を挟んで左右反対方向の力でねじって装飾用構造物を作る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
レーザー金属加工から装飾性ある構造物を製造する技術分野である。
【背景技術】
【0002】
レーザー金属加工では細かな直線、局面の加工ができ、その加工後の状態での特定の形で装飾性ある構造物を作ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実登3139074号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、レーザー加工した金属平板を左右対称に反対方向に力をかけて変形させることができ、変形させた結果意匠性ある構造物というものがなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題を解決するために以下の構造の切込み金属板とそれを使った装飾用構造物にて実現した。平板対称金属板の外周と平行に切り込みを入れ、この平行した切込みは該金属版の重心部分に向かって等間隔で幾条にも入れ、この金属の中心線に至る手前でこの切込みを終端した切込み金属板を作り、この切込み金属板の中心線を挟んで左右反対方向の力でねじって装飾用構造物を作る。
【発明の効果】
【0006】
レーザー加工技術を用いて微細な加工ができるため金属の塑性変形を利用して意匠性のある構造物ができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】レーザー加工の図
【図2】レーザー加工した切込み金属板例1
【図3】レーザー加工した切込み金属板例2
【図4】金属版をねじる図
【図5】装飾用構造物例1
【図6】装飾用構造物例2
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は金属板に切込み3を入れるためのレーザー加工中を示す。図2は図1のレーザー加工を経て作った円形の切込み金属板である。図3は同様に星形の切込み金属板である。本例は円形、星形で示したがこのように金属板が中心線1に対し対称であれば形状は特定されない。図2、図3で示すように金属板の中心線に至る手前で切込みの終端2を設けている。
【0009】
この終端2と中心線1と終端2の間の部分でねじりの中心部分となり、金属の塑性変形を利用して装飾用構造物を作る。即ち、図4ように切込み金属板を中心線1を挟んで左右対称に反対方向の力でねじる。結果、図5、図6のような装飾用構造物ができる。このねじりを人間の手で行うにはステンレスの場合金属平板の厚さは1.5mm以下がよく、塑性変形に耐える強度を考えると0.3mm以上が相応しい。また、終端2から中心線1を経由し終端2までの距離は1mm〜1.5mm程度がよい。そして、切り込み線幅は、0.3mm以上であって、0.5mm前後がよい。
【符号の説明】
【0010】
1 中心線
2 中心線手前の切込みの終端
3 切込み

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平板対称金属板の外周と平行に切り込みを入れ、この平行した切込みは該金属版の重心部分に向かって等間隔で幾条にも入れ、この金属の中心線に至る手前でこの切込みを終端した切込み金属板。
【請求項2】
請求項1記載の前記切込み金属板の中心線を挟んで左右反対方向の力でねじってできた装飾用構造物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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