説明

刈払機

【課題】カッターコードの切断片がユーザに向けて飛散することを防止する。
【解決手段】 刈払機10は、操作棹12と、操作棹12の前端12aにおいて回転駆動されるコードホルダ50と、コードホルダ50によって保持される紐状のカッターコード60と、カッターコード60が周回する範囲の少なくとも一部を上方及び側方から覆うアッパーカバー64と、コードホルダ50に設けられているコード送出ボタン52と、カッターコード60の先端を切断するトリムカッター80と、トリムカッター80によって切断されたカッターコード60の切断片を反ユーザ側に向けて反射する反射壁66を備えている。この刈払機10では、反射壁66がアッパーカバー64の内側に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、草木を刈り払う刈払機に関し、特に、刈刃として紐状のカッターコードを使用するコード式の刈払機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、コード式の刈払機が開示されている。この刈払機は、操作棹と、操作棹の前端において回転駆動されるコードホルダと、コードホルダによって保持されるカッターコードと、コードホルダから伸びるカッターコードが周回する範囲の少なくとも一部を上方及び側方から覆うアッパーカバーと、コードホルダに設けられているとともに、押されることによってカッターコードを送り出すコード送出ボタンと、コードホルダから送り出されたカッターコードの先端を切断するトリムカッターと、トリムカッターによって切断されたカッターコードの切断片を反ユーザ側に向けて反射する反射壁を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第4,651,422号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の刈払機では、カッターコードの切断片を反射壁により反射し、当該切断片がユーザに向けて飛散することを防止する。しかしながら、反射壁は、アッパーカバーの外側に設けられており、カッターコードの切断片が、意図しない方向へ反射されることが予想される。
【0005】
本発明は、カッターコードの切断片がユーザに向けて飛散することを防止するための技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る刈払機は、操作棹と、操作棹の前端において回転駆動されるコードホルダと、コードホルダによって保持されるとともに、その先端がコードホルダから引き出される紐状のカッターコードと、コードホルダから伸びるカッターコードが周回する範囲の少なくとも一部を上方及び側方から覆うアッパーカバーと、コードホルダに設けられているとともに、押されることによってカッターコードを送り出すコード送出ボタンと、コードホルダから送り出されたカッターコードの先端を切断するトリムカッターと、トリムカッターによって切断されたカッターコードの切断片を反ユーザ側に向けて反射する反射壁を備えている。この刈払機では、反射壁がアッパーカバーの内側に配置されている。
【0007】
上記した刈払機では、反射壁がアッパーカバーの内側に配置されているので、カッターコードの切断片が、反射壁だけでなく、アッパーカバーの内面によっても反射される。それにより、カッターコードの切断片がユーザに向けて飛散することを、より確実に防止することができる。
【0008】
反射壁は、アッパーカバーの内面に一体に形成されていることが好ましい。この構成によると、アッパーカバーの内面と反射壁との間から隙間を排除することができ、カッターコードの切断片がユーザに向けて飛散することを、より確実に防止することができる。
【0009】
反射壁は、操作棹の中心軸及びコードホルダの回転軸に平行な平面に対して、垂直であることが好ましい。この構造によると、カッターコードの切断片がユーザに向けて飛散することを、最も防止することができる。
【0010】
ここで、本明細書における「上方」、「下方」及び「側方」とは、刈払機がユーザによって普通に使用される際の姿勢を基準としており、具体的には、ユーザが操作棹又はそれに固定されたハンドルを把持し、コードホルダ及びカッターコードを地面に向け、それらの回転軸が鉛直となるように構えたときの「上方」、「下方」及び「側方」を意味する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によると、カッターコードの切断片がユーザに向けて飛散することを、より確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施例の刈払機の全体を示す図。
【図2】操作棹の前端部分を斜め上方から見た図。
【図3】操作棹の前端部分を斜め下方から見た図。
【図4】図1中のIV−IV線における断面図。
【図5】モータハウジングを開いてその内部を示す図。
【図6】下部カバーの変形例であって、切欠部を有するものを示す図。
【図7】下部カバーの断面形状についての変形例を示す図。
【図8】下部カバーの断面形状についての変形例を示す図。
【図9】スプールの全体を示す図。
【図10】スプールの基端係止部の構造を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
実施例の刈払機10について図面を参照しながら説明する。刈払機10は、園芸用の動力工具であり、草木を刈り払うために用いられる。図1に示すように、刈払機10は、操作棹12を備えている。操作棹12の後端12bには、ハンドル14及びグリップ16が設けられている。通常、ユーザは、ハンドル14とグリップ16をそれぞれ把持して、刈払機10を使用する。グリップ16には、起動スイッチであるトリガスイッチ18が設けられている。また、グリップ16の下方には、バッテリパック22を着脱可能に受け入れるバッテリ取付部20が設けられている。本実施例の刈払機10は、再充電可能なバッテリパック22を電源とするコードレスタイプのものである。
【0014】
図1、図2、図3に示すように、操作棹12の前端12aには、モータハウジング30が設けられている。モータハウジング30は、樹脂材料で形成されている。モータハウジング30は、関節機構32を介して操作棹12に接続されており、操作棹12に対して揺動可能となっている。ユーザは、自己の身長や地面の傾斜に応じて、モータハウジング30の角度を調節することができる。関節機構32には、ロックオフボタン34が設けられている。ロックオフボタン34を押すと関節機構32は揺動可能となり、ロックオフボタン34を戻すと関節機構32は固定される。
【0015】
モータハウジング30の下部には、コードホルダ50が設けられている。コードホルダ50は、回転可能に支持されており、モータハウジング30内のモータ40(図5参照)によって回転駆動される。コードホルダ50は、紐状のカッターコード60を保持している。カッターコード60の先端は、コードホルダ50から引き出されており、コードホルダ50と共に回転する。本実施例の刈払機10は、刈刃として紐状のカッターコード60を使用し、高速で周回するカッターコード60によって草木を切断する。本実施例のカッターコード60は、一例ではあるが、ナイロンコードである。
【0016】
コードホルダ50には、コード送出ボタン52が設けられている。コード送出ボタン52は、下方に向けて突出している。コード送出ボタン52が押されると、コードホルダ50からカッターコード60が送り出される。カッターコード60は損傷しやすく、切断されることも多い。このとき、作業を止めてカッターコード60を交換する必要はなく、ユーザはコード送出ボタン52を地面に押し当てるだけでよい。コードホルダ50から新たなカッターコード60が送り出され、ユーザは作業を継続することができる。
【0017】
操作棹12の前端12aには、上部カバー64が設けられている。上部カバー64は、主に樹脂材料で形成されている。本実施例の上部カバー64は、モータハウジング30に取り付けられている。ただし、上部カバー64は、操作棹12へ直接取り付けられるものであってもよい。上部カバー64は、カッターコード60が周回する範囲を、上方及び側方から覆う。上部カバー64は、平面視したときに概して扇形状を有しており、カッターコード60が周回する範囲の一部(ユーザ側の部分)にのみ設けられている。上部カバー64は、カッターコード60とユーザとの間に位置し、草木や石といった物体がユーザに向けて飛散することを防止する。
【0018】
操作棹12の前端12aには、下部カバー70が設けられている。下部カバー70は、円板状のカバー本体72と、カバー本体72の外周縁72aに設けられた二つの支持部74a、74bを有している。下部カバー70は、金属材料で形成されており、金属板を曲げ加工して製作されている。下部カバー70の二つの支持部74a、74bは、上部カバー64に固定されている。下部カバー70のカバー本体72は、コードホルダ50から伸びるカッターコード60の下方に位置し、カッターコード60が周回する範囲を下方から覆う。カバー本体72の直径は、コードホルダ50から伸びるカッターコード60が周回する範囲の直径よりも小さい。それにより、カバー本体72は、カッターコード60の根元部分のみを覆い、カッターコード60の先端部分は下方から見て露出している。なお、本実施例では下部カバー70を上部カバー64に固定しているが、下部カバー70は例えばベアリングを介してコードホルダ50に取り付ける構造とすることもできる。
【0019】
カッターコード60の根元部分は、周回する速度が遅いために、草木をほとんど切断することができない。そのことから、カッターコード60の根元部分が周回する範囲は、下部カバー70によって覆い隠すことが好ましい。それにより、カッターコード60の根元部分に、草木が無用に接触することを禁止することができる。カッターコード60にかかる負荷が低減されることから、カッターコード60の周回速度が上昇し、カッターコード60の先端部分による切断能力が向上する。また、エネルギー損失が低減されることから、刈払機10の電力消費が抑制され、バッテリパック22による運転時間を長くすることができる。
【0020】
カバー本体72には、開口部76が形成されている。開口部76は、カバー本体72の中心に形成されており、コードホルダ50及びコード送出ボタン52を下方に露出させている。コード送出ボタン52は、開口部76を通ってカバー本体72よりも下方に突出している。それにより、下部カバー70を取り付けたままでも、コード送出ボタン52を地面に押し当てて、コードホルダ50からカッターコード60を送り出すことができる。
【0021】
ここで、図6に示すように、下部カバー70のカバー本体72は、周方向の一部に切欠部78を有し、平面視したときに概して扇形状を有してもよい。この場合、切欠部78は、カバー本体72の外周縁72aから中心の開口部76まで伸びることが好ましい。この構成によると、ユーザがカッターコード60をコードホルダ50に取り付ける際に、下部カバー72が邪魔にならず、容易に作業をすることができる。ここで、切欠部78は、操作棹12の下方に位置することが好ましい。通常、操作棹12の下方の範囲(即ち、コードホルダ50に対してユーザ側の範囲)では、既に草木が刈り払われているので、その範囲においてカバー本体72に切欠部78を設けても、草木がカッターコード60の根元部分に接触することが少ないためである。
【0022】
あるいは、カバー本体72の切欠部78に対して、可動式のカバーを設けてもよい。この構成によると、通常時はカバーを閉じておくことで、草木がカッターコード60の根元部分に接触することを禁止することができる。一方、ユーザがカッターコード60をコードホルダ50に取り付ける際には、カバーを開くことによって、下部カバー70が邪魔にならず、容易に作業をすることができる。
【0023】
次に、下部カバー70の断面形状について説明する。図4に示すように、下部カバー70のカバー本体72は、完全な平面ではなく、立体的に湾曲している。特に、カバー本体72の外周縁72aは、上方に向けて湾曲している。このように、カバー本体72の外周縁72aが上方に向けて湾曲又は屈曲していると、外周縁72aが草木や地面に引っかかることを防止することができる。それにより、ユーザは、刈払機10を地面に沿ってスムーズに操作することができる。なお、本実施例のカバー本体72は、開口部76から外周縁72aに向けて上方へ緩やかに湾曲している。このように、カバー本体72が全体として下に凸に湾曲していると、ユーザは刈払機10をよりスムーズに操作することができる。
【0024】
また、カバー本体72の開口部76の周縁には、上方(カッターコード60側)に向けて突出する突出部76aが設けられている。この構造によると、開口部76とコードホルダ50との間の隙間に、カッターコード60が入り込むことを防止することができる。それにより、カッターコード60が絡まったり、切断されることを避けることができる。ここで、本実施例の突出部76aは、開口部76の全周を取り囲むものであるが、他の実施形態では、開口部76の周縁に沿って突出部76aを断続的に形成してもよい。
【0025】
下部カバー70の断面形状は、様々に変更することができる。図7、図8に、下部カバー70の断面形状の例を示す。図7、図8に示す下部カバー70においても、カバー本体72の外周縁72aは上方に向けて湾曲しており、外周縁72aが草木や地面に引っかかることが防止される。また、開口部76の周縁には上方に向けて突出する突出部76aが設けられており、カッターコード60が絡まったり、切断されることが防止される。さらに、これらのカバー本体72も全体として下に凸に湾曲しているので、ユーザは刈払機10をスムーズに操作することができる。なお、図7に示す下部カバー70では、カバー本体72の半径方向の中間位置72bが最も下方に突出している。
【0026】
図2、図3に示すように、下部カバー70には、トリムカッター80が一体に設けられている。トリムカッター80は、下部カバー70の支持部74aのエッジに形成されている。トリムカッター80は、コードホルダ50から余分に送り出されたカッターコード60の先端を切断し、コードホルダ50から伸びるカッターコード60を適切な長さにトリムする。
【0027】
トリムカッター80の近傍には、反射壁66が形成されている。反射壁66は、トリムカッター80の外側(反コードホルダ50側)に位置しており、トリムカッター80によって切断されたカッターコード60の切断片を、反ユーザ側に向けて反射する。本実施例の刈払機10では、反射壁66が上部カバー64の内側に配置されている。この構成によると、カッターコード60の切断片を、反射壁66だけでなく、上部カバー64の内面64aによっても反射することができる。それにより、カッターコード60の切断片がユーザに向けて飛散することを、より確実に防止することができる。また、反射壁66が外部の物体に接触して破損するようなことも防止される。
【0028】
本実施例の反射壁66は、上部カバー64の内面64aに一体に形成されている。この構成によると、上部カバー64の内面64aと反射壁66との間から隙間を排除することができ、カッターコード60の切断片がユーザに向けて飛散することを、より確実に防止することができる。
【0029】
反射壁66を形成する位置や向きは、適宜設計することができる。ただし、本発明者らの実験によると、操作棹12の中心軸及びコードホルダ50の回転軸に平行な平面に対して、反射壁66が垂直となるように設計すると、カッターコード60の切断片がユーザに向けて飛散することを、最も防止することができる。
【0030】
次に、図4、図5を参照して、モータハウジング30の内部構造について説明する。モータハウジング30は、刈払機10の原動機であるモータ40を収容している。モータ40は、バッテリパック22(図1参照)へ電気的に接続されており、バッテリパック22から供給される電力によって動作する。加えて、モータハウジング30には、モータ40に固定されたピニオンギア42と、ピニオンギア42に係合している従動ギア44と、従動ギア44が固定されたスピンドル46が収容されている。スピンドル46は、モータハウジング30に対して回転可能に支持されている。従動ギア44の下端には、コードホルダ50が固定されている。以上の構成により、コードホルダ50は、モータ40と機械的に接続されており、モータ40によって回転駆動される。
【0031】
図5を参照して、関節機構32の内部構造について説明する。関節機構32のロックオフボタン34は、フランジ部36を有している。フランジ部36は、概して六角形の外形形状を有しており、ロックオフボタン34は、操作棹12に対して回転不能に支持されている。ロックオフボタン34のフランジ部36には、周方向に配列された複数のリブ38が形成されている。当該リブ38に対応して、モータハウジング30の内面にも複数のリブが形成されている(図示省略)。通常、ロックオフボタン34は、モータハウジング30に向けて付勢されており、ロックオフボタン34のリブ38がモータハウジング30のリブに係合している。この場合、モータハウジング30は、操作棹12に対して揺動することが禁止される。一方、ロックオフボタン34が押されると、上述したリブ38の係合が解除され、モータハウジング30は、操作棹12に対して揺動することが許容される。ロックオフボタン34は、関節機構32の回転軸上に配置されているので、ユーザはロックオフボタン34が押しながらモータハウジング30の角度を調整しやすい。
【0032】
関節機構32にはさらに、ラバーピン39が設けられている。ラバーピン39は、ゴム材料で形成されたピン部材である。ラバーピン39は、モータハウジング30に固定されているとともに、相対的に揺動する操作棹12の前端12aに接触している。ユーザが操作棹12に対してモータハウジング30を揺動させると、ラバーピン39が操作棹12の前端12aに対して摺動し、適度な摩擦力を発生させる。その結果、ユーザは適度な手応えを受けることになり、モータハウジング30の角度を調整しやすい。
【0033】
図4を参照して、コードホルダ50の内部構造について説明する。コードホルダ50は、スプール54を収容している。スプール54には、カッターコード60が巻かれている。スプール54には、前述したコード送出ボタン52が固定されている。コード送出ボタン52及びスプール54は、スプリング58によって下方に付勢されており、通常はコードホルダ50に対して回転不能となっている。コードホルダ50が回転する状態で、コード送出ボタン52が押されると、コードホルダ50からスプール54が離間し、コードホルダ50に対してスプール54が回転可能となる。このとき、コードホルダ50から伸びるカッターコード60に作用する遠心力により、スプール54に巻かれたカッターコード60が送出される。
【0034】
図9、図10を参照して、スプール54の構造について説明する。前述したように、スプール54には、コード送出ボタン52が固定されている。スプール54のフランジ54aには、基端係止部56が設けられている。基端係止部56は、スプール54へカッターコード60を巻くときに、カッターコード60の基端を係止しておく部位である。基端係止部56はフランジ54aの外面に形成されているので、スプール54のフランジ54aにはカッターコード60を通過させるコード通過孔54bが形成されている。
【0035】
図10は、基端係止部56を通過する円筒面によってスプール54を切断した断面図であり、基端係止部56の内部を示している。図10に示すように、基端係止部56は、係止穴56aと、保持溝56bと、ガイド斜面56cを備えている。係止穴56aは、カッターコード60の基端が挿入される穴である。係止穴56aはスプール54の軸方向に開口しているので、ユーザはカッターコード60の基端を挿入しやすい。係止穴56aに基端が挿入されたカッターコード60は、保持溝56b及びガイド斜面56cによって、フランジ54aに形成されたコード通過孔54bまでガイドされる。ここで、コード通過孔54bに連なるガイド斜面56cは、周方向に沿って傾斜している。それにより、カッターコード60は、無理に屈曲することなくなだらかにガイドされ、ユーザはスプール54にカッターコード60を巻き易い。
【0036】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0037】
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0038】
10:刈払機
12:操作棹
22:バッテリパック
30:モータハウジング
32:関節機構
40:モータ
50:コードホルダ
52:コード送出ボタン
54:スプール
54a:スプールのフランジ
54b:スプールのコード通過孔
60:カッターコード
64:上部カバー
66:反射壁
70:下部カバー
76:下部カバーの開口部
80:トリムカッター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作棹と、
操作棹の前端において回転駆動されるコードホルダと、
コードホルダによって保持されるとともに、その先端がコードホルダから引き出される紐状のカッターコードと、
コードホルダから伸びるカッターコードが周回する範囲の少なくとも一部を上方及び側方から覆うアッパーカバーと、
コードホルダに設けられているとともに、押されることによってカッターコードを送り出すコード送出ボタンと、
コードホルダから送り出されたカッターコードの先端を切断するトリムカッターと、
トリムカッターによって切断されたカッターコードの切断片を反ユーザ側に向けて反射する反射壁を備え、
前記反射壁は、前記アッパーカバーの内側に配置されていることを特徴とする刈払機。
【請求項2】
前記反射壁は、前記アッパーカバーの内面に一体に形成されていることを特徴とする請求項1の刈払機。
【請求項3】
前記反射壁は、操作棹の中心軸及びコードホルダの回転軸に平行な平面に対して、垂直であることを特徴とする請求項1又は2に記載の刈払機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−34404(P2013−34404A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−171204(P2011−171204)
【出願日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(000137292)株式会社マキタ (1,210)
【Fターム(参考)】