説明

刈込鋏

【課題】コンパクトで、かつ、太く硬い枝でも小さな力で容易に切断することができる刈込鋏を提供する。
【解決手段】第1枢結部11によって揺動自在に枢結されX字状に交差する一対の板片状刃部3,3と、先端の短寸板片状の連結部2,2が第2枢結部12にて揺動自在に枢結され第2枢結部12より基端側に板片状刃部3,3の基端側取付部3B,3Bを第3枢結部13,13にて揺動自在に枢結した一対の柄部4,4とを、具備している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、刈込鋏に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、植木、庭木等の枝葉を刈り取るための刈込鋏として、一対の柄部と柄部の先端に設けられた一対の刃部を備え、一対の刃部がX字状に交差するように枢結された刈込鋏が広く用いられている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】登録実用新案第3074834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の刈込鋏は、太く硬い木の枝の切断に対応するために、柄部の長さをある程度長尺に形成する必要があった。太く硬い枝を小さな力で切断しようとすればするほど、柄部の長さを長くしなければならず、その分、外形寸法が大きくなったり重量が増加して、持ち運びが不便になるという欠点があった。また、重量増加によって刈込作業時に疲れ易く作業効率が低下するという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、コンパクトで、かつ、太く硬い枝でも小さな力で容易に切断することができる刈込鋏を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る刈込鋏は、第1枢結部によって揺動自在に枢結されX字状に交差する一対の板片状刃部と、先端の短寸板片状の連結部が第2枢結部にて揺動自在に枢結され該第2枢結部より基端側に上記板片状刃部の基端側取付部を第3枢結部にて揺動自在に枢結した一対の柄部とを、具備するものである。
【0007】
また、一対の上記板片状刃部は、切断時に先端側刀身部が互いに離反するのを防止する摺接突片を上記第1枢結部の基端側近傍に有しているものである。
また、一対の上記板片状刃部は、閉状態に於て、上記連結部の先端部に近接乃至当接する切欠凹部を上記摺接突片に隣接して形成しているものである。
【0008】
また、上記第1枢結部の軸心方向から見て、一対の上記板片状刃部は、前方の第1刃部と後方の第2刃部とを有し、該前方の第1刃部の基端側取付部の背面には後方の第2連結部が近接し、かつ、上記後方の第2刃部の基端側取付部の前面には前方の第1連結部が近接するように構成され、さらに、該第1・第2刃部の基端側取付部の1枚分の厚さ寸法と上記第1・第2連結部の厚さ寸法を略同一に設定し、上記板片状刃部と上記連結部の合計厚さ寸法が、上記第1・第2刃部の基端側取付部の各々の厚さ寸法の2倍となるように構成したものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の刈込鋏によれば、柄部を長くする必要がなく小さな力で木の枝を容易に切断することができる。特に、刃部を大きく開いた切断開始時に大きな切断力を発揮でき、太く硬い枝でも小さな力で軽くスムーズに切断できる。また、厚さ寸法も従来と変らず木の枝に干渉しにくく邪魔になりにくいので、迅速に切断を行える。しかも、コンパクトで、持ち運びが容易である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係る刈込鋏の実施の一形態の閉状態を示した正面図である。
【図2】本発明の刈込鋏の中間状態を示した正面図である。
【図3】本発明の刈込鋏の全開状態を示した正面図である。
【図4】刈込鋏の要部拡大正面図である。
【図5】刈込鋏の要部拡大正面図である。
【図6】図1のX−X断面図である。
【図7】図2のY−Y断面図である。
【図8】作用説明用の簡略図である。
【図9】作用説明用の簡略図である。
【図10】刈込鋏の要部を示した左側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
図1〜図3は、本発明の刈込鋏の実施の一形態を示したものであり、図1は、閉状態を示し、図2は、中間状態を示し、図3は、全開状態を示している。
本発明の刈込鋏は、第1枢結部11によって揺動自在に枢結されX字状に交差する一対の板片状刃部3,3と、先端の短寸板片状の連結部2,2が第2枢結部12にて揺動自在に枢結され第2枢結部12より基端側に板片状刃部3,3の基端側取付部3B,3Bを第3枢結部13,13にて揺動自在に枢結した一対の柄部4,4とを、具備している。
板片状刃部3は、金属板材により構成され、第1枢結部11より先端側に、刃先30を有する(先端側)刀身部3Aを備え、第1枢結部11より基端側に、下端縁近傍に貫通孔33を有する(基端側)取付部3Bを備えている。板片状刃部3,3は、第1枢結部11にてボルト・ナット等により2枚を一体状に枢結されている。板片状刃部3は、第1枢結部11近傍にて屈曲し、略くの字状に形成されている。2枚のうち一方の板片状刃部3の先端側刀身部3Aには、ストッパー14が固着されている。
【0012】
図4と図5に示すように、一対の板片状刃部3,3は、切断時に先端側刀身部3A,3Aが互いに離反するのを防止する摺接突片8,8を第1枢結部11の基端側近傍に有している。
摺接突片8は、板片状刃部3の中間の第1枢結部11の基端側近傍に配設され、上記略くの字状板片状刃部3の角部を含むように形成されている。摺接突片8,8は、一対の板片状刃部3,3が大きく開いている時には相互に摺接し、一対の板片状刃部3,3が閉じかけている時には板片状刃部3の基端側取付部3Bに摺接するように形成されている。
【0013】
また、一対の上記板片状刃部3,3は、図1の閉状態に於て、連結部2,2の先端部2A,2Aに近接乃至当接する切欠凹部9,9を摺接突片8,8に隣接して形成している。
図8に於て、(A)は図2の中間状態に対応し、(B)は図5に示すように中間状態よりも板片状刃部3が少し閉じた状態に対応し、(C)は図1の閉状態に対応している。
切欠凹部9は、摺接突片8と基端側取付部3Bの連結部分を略円弧状に切欠いて形成されている。板片状刃部3,3が閉じて、連結部2の先端部2Aが次第に板片状刃部3に接近してきた際に、閉状態で連結部2の先端部2Aが切欠凹部9に逃げ込むことによって、板片状刃部3との干渉を回避している。
【0014】
柄部4は、ハンドル本体部4Aを有し、ハンドル本体部4Aの先端縁から連結部2を延設している。ハンドル本体部4Aは、細長の棒状に形成され、使用者が把持し易いように合成樹脂等で被覆されていて、滑り止めのために長手方向に直交する向きの凹溝が複数箇所に形成されている。柄部4,4は、連結部2,2の先端部2A,2Aに設けられた第2枢結部12にてボルト・ナット等により一体状に枢結されている。
連結部2は、金属板材から成り、正面視で内向きに弯曲している。連結部2の基端部2Bには、貫通孔23が貫設されており、板片状刃部3の基端側取付部3Bに設けられた貫通孔33に対応して、第3枢結部13,13にてボルト・ナット等により板片状刃部3を揺動自在に枢結している。
【0015】
図4と図5に示すように、第1枢結部11の軸心方向から見て、一対の板片状刃部3,3は、前方の第1刃部31と後方の第2刃部32とを有している。同様に、柄部4,4は、前方の第1連結部21と後方の第2連結部22とを有している。そして、図6と図7に示すように、前方の第1刃部31の基端側取付部3Bの背面には後方の第2連結部22が近接し、かつ、上記後方の第2刃部32の基端側取付部3Bの前面には前方の第1連結部21が近接するように構成されている。さらに、第1・第2刃部31,32の基端側取付部3B,3Bの1枚分の厚さ寸法tと第1・第2連結部21,22の厚さ寸法tを略同一に設定し、板片状刃部3と連結部2の合計厚さ寸法Tが、第1・第2刃部31,32の基端側取付部3Bの各々の厚さ寸法tの2倍となるように構成している。
図例では、正面(第1枢結部11の軸心方向)から見て、右側の第1刃部31を前方とし、左側の第2刃部32を後方に重ねて組み立てている。また、左側の第1連結部21を前方として第1刃部31の基端側取付部3Bの背面に近接状に対応させ、右側の第2連結部22を後方として第2刃部32の基端側取付部3Bの前面に近接状に対応させている。この構成により、第1・第2刃部31,32と第1・第2連結部21,22は、第1・第2刃部31,32の基端側取付部3B,3Bの2枚分の厚さ(厚さ寸法tの2倍に相当)をもって組み立てられ、コンパクトであり、しかも、部品間の隙間が少なく、切断時の枝や葉の噛込みを防止している。
【0016】
本発明の刈込鋏は、板片状刃部3,3(第1・第2刃部31,32)を第1枢結部11を支点として第1軸心L廻りに開閉可能に枢結し、かつ、柄部4,4を第2枢結部12を支点として第2軸心L廻りに開閉可能に枢結している。また、板片状刃部3と柄部4とを第3枢結部13にて第3軸心L廻りに揺動自在に枢結している。このように、板片状刃部3,3及び柄部4,4に複数の支点を形成して、テコの原理を利用した倍力機構を構成している。即ち、本発明の刈込鋏は、この倍力機構により、(従来の刈込鋏と比較して)小さな力で大きな切断力を得ることができるように構成されている。
【0017】
上述した本発明の刈込鋏の使用方法(作用)について説明する。
図1〜図3に於て、柄部4,4を開いた全開状態(図3参照)から閉じていくときの動作について説明する。
図3に示すように、柄部4,4を開く方向に揺動させ、板片状刃部3,3がストッパー14に当たって止まるまで展開して、全開状態とする。この全開状態で、可動域最大限まで開いた時の柄部4,4が成す角度を全開揺動角度θとすると、板片状刃部3,3は最大展開角度βをもって展開する。
【0018】
次に、板片状刃部3,3間に被刈材Zを挟んで、柄部4,4のハンドル本体部4A,4Aに内向きに押圧力F,Fを付与すると、柄部4,4が閉じる方向に揺動し、第3枢結部13,13が相互に接近する。第3枢結部13,13の接近に伴って、板片状刃部3,3が第1枢結部11を支点として閉じる方向に揺動し、板片状刃部3,3は、被刈材Zを刃先30,30により挟み込んで切断する。この際、板片状刃部3,3には、てこの原理により、柄部4,4に加わる押圧力F,Fよりも大きな切断力F,Fが作用する。つまり、被刈材Zの切断に際し、大きな切断力を必要とする場合であっても、柄部4,4に与えられる押圧力Fは小さな力で済み、板片状刃部3,3は大きな切断力Fを発揮して切断することができる。
【0019】
図2に示すように、さらに柄部4,4を閉じると、第3枢結部13,13がさらに接近して板片状刃部3,3が閉じる方向に揺動する。この中間状態に於て、柄部4,4が成す角度を中間揺動角度θとすると、板片状刃部3,3は中間展開角度αをもって展開しているものとする。この際、柄部4,4のハンドル本体部4A,4Aに押圧力Fが付与され、板片状刃部3,3には、てこの原理により、柄部4に加わる押圧力Fよりも大きな切断力Fが作用する。このように、板片状刃部3,3は、柄部4,4に与えられた押圧力Fより大きな切断力Fをもって、被刈材Zを切断する。
【0020】
そして、図1に示すように、板片状刃部3,3がストッパー14に当たるまで閉じると、刃先30,30が成す角度がほぼ0°となって閉状態となる。この閉状態に於て、柄部4,4が成す角度を最小揺動角度θとする。
【0021】
本発明の刈込鋏は、全開状態から中間状態に至るまでに、柄部4,4が全開揺動角度θから中間揺動角度θとなり、(θ−θ)の角度をもって揺動する。この柄部4,4の揺動に伴って、板片状刃部3,3は、最大展開角度βから中間展開角度αまで閉じ、(β−α)の角度をもって揺動する。本発明の刈込鋏は、倍力機構を備えているため、柄部4,4の揺動角度(θ−θ)が板片状刃部3,3の揺動角度(β−α)よりも常に大きくなり、運動量保存の法則から、小さな力で大きな切断力を発揮することが判る。
【0022】
また、中間状態での柄部4,4の角度θと板片状刃部3,3の角度αとの比率α/θに対して、全開状態での柄部4,4の角度θと板片状刃部3,3の角度βとの比率β/θが、小さくなるように構成されている。つまり、柄部4,4が大きく開いていればいるほど、てこの原理による倍力作用がより大きく発揮され、例えば太く硬い被刈材Zを伐採する際、伐り始めを非常に軽くスムーズに行える。言い換えると、太く硬い枝を半分以上切った時や、細い被刈材Zを切断する際には、さほど大きな切断力が必要でなく、最も大きな切断力を必要とする太く硬い枝を切断する際に、板片状刃部3,3(柄部4,4)を大きく開いて効率よく大きな切断力を発揮できる。
【0023】
図10に示すように、板片状刃部3,3には、切断時に先端側刀身部3A,3Aを互いに離反させる方向に離反力F,Fが作用する。板片状刃部3,3は、離反力F,Fを受けて摺接突片8,8が互いに圧接することにより、離反力F,Fに抗する保持力F,Fを発揮する。図9に於て、板片状刃部3,3は、摺接突片8,8の先端近傍の円弧状エリアEにて離反力F,Fを受け、その反発力として保持力F,Fを発揮するのである。円弧状エリアEは、支点となる第1枢結部11から近く、小さな半径Rの範囲内に配設されるため、摺接突片8には、てこの原理により、第1枢結部11から遠く離れた位置で作用する離反力F,Fより大きな保持力F,Fが作用する。このようにして、摺接突片8,8は、太く硬い枝を切断する時でも板片状刃部3,3の先端側刀身部3A,3Aが互いに離反するのを確実に防止する。
【0024】
図8に示すように、連結部2の先端部2Aは、閉状態(図8(C)参照)に近づくにつれて次第に板片状刃部3に接近し、摺接突片8に近接又は摺接しつつ切欠凹部9に侵入する。板片状刃部3は、閉状態で、摺接突片8に隣接する切欠凹部9に連結部2の先端部2Aを収納し、摺接突片8を大きさを十分に確保して先端側刀身部3A,3Aの離反を防止する機能を損なうことなく、板片状刃部3と連結部2の先端部2Aとの干渉を回避する。
【0025】
なお、本発明は、設計変更可能であって、例えば、柄部4は、ハンドル本体部4Aと連結部2を着脱自在の別部品として形成するも良く、この場合は、板片状刃部3と連結部2を枢結して上述の倍力機構を組み立てた後、連結部2にハンドル本体部4Aを後付けで取り付けることも可能である。
【0026】
以上のように、本発明に係る刈込鋏は、第1枢結部11によって揺動自在に枢結されX字状に交差する一対の板片状刃部3,3と、先端の短寸板片状の連結部2,2が第2枢結部12にて揺動自在に枢結され第2枢結部12より基端側に板片状刃部3,3の基端側取付部3B,3Bを第3枢結部13,13にて揺動自在に枢結した一対の柄部4,4とを、具備するので、柄部4を長くすることなく小さな力で木の枝を容易に切断することができ、刃部3,3を大きく開いた切断開始時に大きな切断力を発揮でき、太く硬い枝でも小さな力で軽くスムーズに切断できる。また、木の枝に干渉しにくく邪魔になりにくいので、迅速に切断を行える。しかも、外形寸法が大きくなることもないので、コンパクトで、持ち運びが容易である。
【0027】
また、一対の板片状刃部3,3は、切断時に先端側刀身部3A,3Aが互いに離反するのを防止する摺接突片8,8を第1枢結部11の基端側近傍に有しているので、太く硬い枝を切断する時でも板片状刃部3,3の先端側刀身部3A,3Aが離反することなく、スムーズかつ確実に切断作業を行うことができる。
【0028】
また、一対の板片状刃部3,3は、閉状態に於て、連結部2,2の先端部2A,2Aに近接乃至当接する切欠凹部9,9を摺接突片8,8に隣接して形成しているので、板片状刃部3と連結部2の先端部2Aとの干渉を回避できる。
【0029】
また、第1枢結部11の軸心方向から見て、一対の板片状刃部3,3は、前方の第1刃部31と後方の第2刃部32とを有し、前方の第1刃部31の基端側取付部3Bの背面には後方の第2連結部22が近接し、かつ、後方の第2刃部32の基端側取付部3Bの前面には前方の第1連結部21が近接するように構成され、さらに、第1・第2刃部31,32の基端側取付部3B,3Bの1枚分の厚さ寸法tと第1・第2連結部21,22の厚さ寸法tを略同一に設定し、板片状刃部3と連結部2の合計厚さ寸法Tが、第1・第2刃部31,32の基端側取付部3Bの各々の厚さ寸法tの2倍となるように構成したので、倍力機構を備えているにもかかわらず厚さ方向にコンパクトで、しかも、部品間の隙間が少なく、切断時の枝や葉の噛込みを防止できる。
【符号の説明】
【0030】
2 連結部
2A 先端部
3 板片状刃部
3A 先端側刀身部
3B 基端側取付部
4 柄部
8 摺接突片
9 切欠凹部
11 第1枢結部
12 第2枢結部
13 第3枢結部
21 第1連結部
22 第2連結部
31 第1刃部
32 第2刃部
厚さ寸法
厚さ寸法
T 合計厚さ寸法

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1枢結部(11)によって揺動自在に枢結されX字状に交差する一対の板片状刃部(3)(3)と、先端の短寸板片状の連結部(2)(2)が第2枢結部(12)にて揺動自在に枢結され該第2枢結部(12)より基端側に上記板片状刃部(3)(3)の基端側取付部(3B)(3B)を第3枢結部(13)(13)にて揺動自在に枢結した一対の柄部(4)(4)とを、具備することを特徴とする刈込鋏。
【請求項2】
一対の上記板片状刃部(3)(3)は、切断時に先端側刀身部(3A)(3A)が互いに離反するのを防止する摺接突片(8)(8)を上記第1枢結部(11)の基端側近傍に有している請求項1記載の刈込鋏。
【請求項3】
一対の上記板片状刃部(3)(3)は、閉状態に於て、上記連結部(2)(2)の先端部(2A)(2A)に近接乃至当接する切欠凹部(9)(9)を上記摺接突片(8)(8)に隣接して形成している請求項2記載の刈込鋏。
【請求項4】
上記第1枢結部(11)の軸心方向から見て、一対の上記板片状刃部(3)(3)は、前方の第1刃部(31)と後方の第2刃部(32)とを有し、該前方の第1刃部(31)の基端側取付部(3B)の背面には後方の第2連結部(22)が近接し、かつ、上記後方の第2刃部(32)の基端側取付部(3B)の前面には前方の第1連結部(21)が近接するように構成され、
さらに、該第1・第2刃部(31)(32)の基端側取付部(3B)(3B)の1枚分の厚さ寸法(t)と上記第1・第2連結部(21)(22)の厚さ寸法(t)を略同一に設定し、上記板片状刃部(3)と上記連結部(2)の合計厚さ寸法(T)が、上記第1・第2刃部(31)(32)の基端側取付部(3B)の各々の厚さ寸法(t)の2倍となるように構成した請求項1,2又は3記載の刈込鋏。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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