説明

制御装置、画像読取装置、画像形成装置、及び、画像読取装置の制御方法

【課題】メモリに格納された画像データを読み出して拡大処理する際に、拡大された画像データを出力する時間をなるべく短縮する制御装置、画像読取装置、画像形成装置、及び、制御方法を提供すること。
【解決手段】画像データが有する一のラインを複数回繰り返して用いることにより前記画像データの拡大画像データを生成する画像拡大部と、前記画像データが格納された記憶部から該画像データを読み出し、前記画像拡大部に対し、前記画像データに対する前記拡大画像データの拡大率に基づく前記ライン毎の使用回数に対応する時間隔により、前記画像データをライン毎に出力する制御部と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、画像読取装置、画像形成装置、及び、画像読取装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、入力される画像データをメモリに格納した後、メモリから画像データを読み出して画像処理を施し、出力するスキャナ装置等の技術がある。例えば、両面読み取りを行う画像読取装置のうち、表面用と裏面用の2つの読み取り手段を用いる構成の場合には、読み取った画像データをメモリに蓄積した後、片面ずつメモリから画像データを読み出して画像処理を行う。
【0003】
例えば、特開2005−210268号公報(特許文献1)には、両面の画像の濃度を略同等にする補正部を設けた画像読み取り装置が開示されている。特許文献1に開示の画像読み取り装置では、裏面側の画像データを格納するメモリを設け、表面側の画像データに対する画像処理を、裏面側の画像データに対応づけている。
【0004】
また例えば、特開2002−199170号公報(特許文献2)には、単位時間あたりに読み取る画像データの量と、読み取った画像データを単位時間あたりに転送する量と、を異ならせることにより、両面の画像の読み取りとデータの転送を高速に行う画像読取装置が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献に記載の画像読み取り装置等の発明では、特に読み取った画像データに対する拡大処理の際に、処理時間を短縮することについては、考慮されていない。拡大処理は、画像データの一のラインを複数回用いて実現される。したがって、用いられる画像データのラインを、拡大処理を行う処理部に対して適切な時間間隔で出力することにより、処理時間を好適に制御することができる。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みて、これらの問題を解消するために発明されたものであり、メモリに格納された画像データを読み出して拡大処理する際に、拡大された画像データを出力する時間をなるべく短縮する制御装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の制御装置は次の如き構成を採用した。
【0008】
本発明の制御装置は、画像データが有する一のラインを複数回繰り返して用いることにより前記画像データの拡大画像データを生成する画像拡大部と、前記画像データが格納された記憶部から該画像データを読み出し、前記画像拡大部に対し、前記画像データに対する前記拡大画像データの拡大率に基づく前記ライン毎の使用回数に対応する時間隔により、前記画像データをライン毎に出力する制御部と、を有する構成とすることができる。
【0009】
これにより、メモリに格納された画像データを読み出して拡大処理する際に、拡大された画像データを出力する時間をなるべく短縮する制御装置を提供することができる。
【0010】
なお、上記課題を解決するため、本発明は、上記制御装置を有する画像読取装置、画像形成装置、又は、その画像読取装置における制御方法としてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の制御装置、画像読取装置、画像形成装置、及び、画像読取装置の制御方法によれば、メモリに格納された画像データを読み出して拡大処理する際に、拡大された画像データを出力する時間を短縮する制御装置、画像読取装置、画像形成装置、及び、画像読取装置の制御方法を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、本実施の形態に係る画像読取装置を含む複合機の概観を示す図である。
【図2】図2は、両面読取ユニットの例を示す図である。
【図3】図3は、本実施の形態に係る画像読取装置が有する制御部の機能ブロックを示す図である。
【図4】図4は、読み取った画像データを拡大する際の画像データの流れを示す図である。
【図5】図5は、バッファメモリ6に格納される画像データの例を示す図である。
【図6】図6は、拡大処理の前と後との画像データの例を示す図である。
【図7】図7は、各部において入出力される、画像データと、画像データに係る信号を示す図である。
【図8】図8は、従来のBMCNT60の構成を示す図である。
【図9】図9は、従来の構成における等倍処理の際の信号を示すタイミングチャートである。
【図10】図10は、従来の構成における2倍処理の際の信号を示すタイミングチャートである。
【図11】図11は、従来の構成における4倍処理の際の信号を示すタイミングチャートである。
【図12】図12は、従来の構成における141%拡大処理の際の信号を示すタイミングチャートである。
【図13】図13は、制御信号SFMの例を示す図である。
【図14】図14は、拡大率とバッファメモリ6から読み出される画像データの転送時間との相関を表す図である。
【図15−1】図15−1は、等倍処理の際の制御信号の例である。
【図15−2】図15−2は、拡大率が200%の拡大処理を行う際の制御信号の例である。
【図15−3】図15−3は、拡大率が300%の拡大処理を行う際の制御信号の例である。
【図15−4】図15−4は、拡大率が400%の拡大処理を行う際の制御信号の例である。
【図15−5】図15−5は、拡大率が141%の拡大処理を行う際の制御信号の例である。
【図16】図16は、本実施の形態に係るBMCNT51の機能構成の例を示す図である。
【図17】図17は、送信タイミング生成制御部560の機能を実現する回路の構成の例を示す図である。
【図18】図18は、本実施の形態に係るBMCNT52の機能構成の例を示す図である。
【図19】図19は、BMCNT51を有する制御部90における、画像データの入出力のタイミングを表す図である。
【図20】図20は、BMCNT52を有する制御部90における、画像データの入出力のタイミングを表す図である。
【図21】図21は、BMCNT51により実行される画像読取装置の制御方法を示すフロー図である。
【図22】図22は、BMCNT52により実行される画像読取装置の制御方法を示すフロー図である。
【図23】図23は、削減される転送時間の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
〔本発明の実施の形態〕
以下、本実施の形態を図面に基づき説明する。
【0014】
〔本実施の形態〕
図1は、本実施の形態に係る画像読取装置を含む複合機の概観を示す図である。図1の複合機100は、自動原稿送り機(以下、「ADF」という。)110、操作ボード120、スキャナ130、プリンタ140、及び、給紙バンク160を有する。自動原稿送り装置110は、セットされた原稿を搬送路に導き、スキャナ130により原稿から画像データを読み取らせる。
【0015】
操作ボード120は、複合機100に対する指示の入力等を促す画面を表示し、操作者による入力を受け付ける。スキャナ130は、原稿に形成された画像を光学的に読み取った信号を出力する。プリンタ140は、画像を媒体上に形成して出力する。給紙バンク160は、複合機100が用いる媒体を格納する。また、図示しないフィニッシャは、画像が形成された媒体に対して、ステープル処理等の綴り処理、及び、ソート等の処理を行う。
【0016】
複合機100は、また、パソコン200と接続され、さらにPBX300を介してファクシミリ電話回線PNに接続される。
【0017】
図2は、両面読取ユニットの例を示す図である。図2の両面読取ユニットは、原稿が搬送路を所定順に1回通過する際に、その原稿の両面を読み取る。図2の例は、コンタクトイメージセンサ111及びスキャンユニット131の2つの読取手段を有する。コンタクトイメージセンサ111は、ADF110の中に設けられ、原稿の裏面を読み取る。スキャンユニット131は、原稿の表面を読み取る。スキャンユニット131は、ミラーm1、ミラーm2、及び、ミラーm3により導かれる光源からの反射光を、CCDにより読み取る。
【0018】
図3は、本実施の形態に係る画像読取装置が有する制御部の機能ブロックを示す図である。図3の制御部90は、読取ユニット1、センサーボードユニット2、読取ユニット3、センサーボードユニット4、バッファメモリコントローラ(以下、「BMCNT」という。)50、バッファメモリ6、画像処理プロセッサ(以下、「IPP」という。)7、画像データ制御部(以下、「CDIC」という。)8、ビデオデータ制御部9、作像ユニット10、パラレルバス11、画像メモリアクセス制御部(以下、「IMAC」という。)12、システムコントローラ13、ハードディスク14、メモリ15、操作パネル17、ROM18、FCU19、シリアルバス21、プロセスコントローラ22、RAM23、及び、ROM24を有する。
【0019】
読取ユニット1は、原稿の表面を読み取り、信号をセンサーボードユニット2に対して出力する。センサーボードユニット2は、読取ユニット1により読み取られた信号から画像データを生成してBMCNT50に対して出力する。読取ユニット3は、原稿の裏面を読み取り、信号をセンサーボードユニット4に対して出力する。センサーボードユニット4は、読取ユニット3により読み取られた信号から画像データを生成してBMCNT50に対して出力する。
【0020】
BMCNT50は、センサーボードユニット2及びセンサーボードユニット4から入力される画像データを、バッファメモリ6に格納させ、また、バッファメモリ6に格納された画像データを、IPP7に対して出力させる。BMCNT50は、バッファメモリ6に格納された画像データのうち、先ず原稿の表面の画像データ(以下、「表面データ」という。)を読み出してIPP7に対して出力し、次に原稿の裏面の画像データ9(以下、「裏面データ」という。)を読み出してIPP7に対して出力する。
【0021】
IPP7は、画像データに対して、画像処理を行う。IPP7が行う画像処理は、読取ユニットやセンサーボードユニット等により読み取られた画像データに対するスキャナ補正等である。IPP7は、画像処理された画像データを、CDIC8に対して出力する。IPP7は、また、CDIC8から入力される画像データを、ビデオデータ制御部9に対して出力する。
【0022】
ビデオデータ制御部9は、作像ユニット10に入力する画像データを制御する。作像ユニット10は、図示しないドラム上に画像を形成させる。ドラム上に形成された画像は、媒体上に転写され定着される。
【0023】
CDIC8は、IPP7から入力される画像データに対して拡大処理を行う。CDIC8は、また、画像データの圧縮処理及び伸張処理を行う。CDIC8は、また、印刷する画像データをIPP7に対して出力する。CDIC8は、また、パラレルバス11に対するインタフェースの処理、システムコントローラ13とプロセスコントローラ22との間の通信を行う。
【0024】
IMAC12は、システムコントローラ13の制御により各種の処理を行う。IMAC12は、メモリ15のアクセス制御を行う。IMAC12は、ネットワークへの接続を制御し、ネットワークを介して接続された図示しないPCの印刷データを画像データに展開し、その画像データに対する圧縮処理及び伸張処理を行う。
【0025】
システムコントローラ13は、システム全体を制御し、各リソースの起動を管理する。ハードディスク14及びメモリ15は、画像データが格納される。操作パネル17は、操作者からの指示等が入力される。これにより、複合機の機能が選択され、コピー機能、スキャナ機能等の処理内容が設定される。ROM18は、システムコントローラ13が実行するプログラムを格納する。FCU19は、ファクシミリ回線への接続を行い、ファクシミリデータの送受信を行う。
【0026】
プロセスコントローラ22は、画像データの流れを制御する。プロセスコントローラ22及びシステムコントローラ13により、複数ジョブを並行に動作させることができる。より詳細には、コピー機能、スキャナ機能、プリンタ出力機能等が並行に動作させる際に、読取ユニット1、読取ユニット3、作像ユニット10、及び、パラレルバス11のリソース管理を行い、各ジョブに対し、これらのリソースの使用権を割り振る。
【0027】
RAM23及びROM24は、プロセスコントローラ22が実行するプログラム等を格納する。
【0028】
図4は、読み取った画像データを拡大する際の画像データの流れを示す図である。図4において、図3に比して追加された矢印S1からS6は、画像データの流れの各ステップを示す。ステップS1では、読取ユニット1から、表面の画像の信号が入力され、センサーボードユニット2により表面の画像データが生成される。生成された画像データは、BMCNT50の制御により、バッファメモリ6に格納される。
【0029】
ステップS1に続いてステップS2に進み、読取ユニット3から、裏面の画像の信号が入力され、センサーボードユニット4により裏面の画像データが生成される。生成された画像データは、BMCNT50の制御により、バッファメモリ6に格納される。
【0030】
ステップS2に続いてステップS3に進み、BMCNT50が、バッファメモリ6に格納された表面データを読み出して、IPP7に対して出力する。表面データは、CDIC8で拡大処理され、IMAC12によりメモリ15に格納される。続いて、BMTCNT5が、バッファメモリに格納された裏面データを読み出して、IPP7側7に対して出力する。裏面データは、CDIC8で拡大処理され、IMAC12によりメモリ15に格納される。
【0031】
ステップS3に続いてステップS4に進み、IMAC12が、メモリ15に格納された表面データ及び裏面データを読み出して、ハードディスク14に格納させる。なお、ステップS4は省略されてもよい。また、ステップS3及びステップS4は、表面データ及び裏面データのそれぞれについて、連続して行われてもよい。より詳細には、表面データがメモリ15に格納された後に、メモリ15から表面データが読み出されてハードディスク14に格納され、続いて、裏面データがメモリ15に格納された後に、メモリ15から裏面データが読み出されてハードディスク14に格納されてもよい。
【0032】
ステップS3又はステップS4に続いてステップS5に進み、IMAC13が、メモリ15又はハードディスク14に格納された表面データ及び裏面データを読み出し、ネットワークを介して接続されたPCに対して出力する。
【0033】
また、ステップS3又はステップS4に続いてステップS6に進んでもよい。ステップS6では、FCU19が、メモリ15又はハードディスク14に格納された表面データ及び裏面データを読み出して、ファクシミリデータとして送信される。
【0034】
図5は、バッファメモリ6に格納される画像データの例を示す図である。図5では、メモリの1つの領域に、表面データと裏面データとが格納されている。図示の領域は、512MBであり、それぞれ、256MBずつが、表面データと裏面データとに割り当てられている。
【0035】
図示の領域に格納されている表面データ及び裏面データは、それぞれ、218MBずつであり、表面データの領域の38MB、裏面データの領域の38MBが空き領域となっている。
【0036】
図6は、拡大処理の前と後との画像データの例を示す図である。原稿c1は、拡大前の原稿であり、A6サイズである。コピーc2は、A5サイズに拡大された例、コピーc3は、A4サイズに拡大された例、コピーc4は、A3サイズに拡大された例、コピーc5は、A2サイズに拡大された例である。
【0037】
図6の例では、A6サイズからA5サイズへのコピーc2が原稿の2倍、A6サイズからA4サイズへのコピーc3が原稿の約4倍の面積となる。また、A6サイズからからA3サイズへのコピーc4が原稿の約8倍、A6サイズからA2サイズへのコピーc5が原稿の16倍の面積となる。
【0038】
図7は、BMCNT50、IPP7、CDIC8、及び、IMAC12の間で入出力される、画像データと、画像データに係る信号を示す図である。BMCNT50からIPP7に対して出力される画像データの信号は、B2I_RD、B2I_GD、及び、B2I_BDの3コンポーネント分である。これらの信号は、それぞれ、8ビットのバス幅を有する。なお、「B2I」は、BMCNT50からIPP7への出力を表す。
【0039】
BMCNT50からIPP7に対しては、さらに、B2I_FGABEB及びB2I_LSYNCBの2つの同期信号が出力される。これらの同期信号は、それぞれ、画像データの開始と終了のタイミング、及び、画像データに含まれる1のラインの開始と終了のタイミングに同期している。これらの同期信号が「アクティブ」を表す値の時に出力されるB2I_RD、B2I_GD、及び、B2I_BDの信号の値が、それぞれ、赤、緑、青の画素値を有する。
【0040】
IPP7からCDIC8に対しては、IPP7に入力された信号と同種の、I2C_RD、I2C_GD、及び、I2C_BDの3コンポーネント分の画像データ、並びに、I2C_FGATEB、及び、I2C_LSYNCBの2つの同期信号が出力される。なお、「I2B」は、IPP7からCDIC8への出力を表す。
【0041】
また、CDIC8からIMAC12に対しては、RD、GD、及び、BDの3コンポーネント分の画像データが出力される。なお、図中、CDIC8からIMAC12への出力を「CDIC→IMAC」と表記する。
【0042】
本実施の形態に係るBMCNT50の説明に先んじて、従来の構成によるBMCNT60の構成及び作用について、図8ないし図16を用いて説明する。図8のBMCNT60は、制御部90の中に、BMCNT50と置換された位置に設けられる。
【0043】
BMCNT60は、表面画像入力制御部611、表メモリライト制御部613、裏面画像入力制御部621、裏メモリライト制御部623、メモリアクセス調停部630、メモリI/F制御部631、メモリリード制御部640、及び、コマンド制御部650を有する。
【0044】
表面画像入力制御部611は、センサーボードユニット2からの表面データの入力を制御する。表メモリライト制御部613は、表面データをバッファメモリ6に書き込む制御をする。裏面画像入力制御部621は、センサーボードユニット4からの入力を制御する。裏メモリライト制御部623は、裏面データをバッファメモリ6に書き込む制御をする。
【0045】
メモリアクセス調停部630は、バッファメモリ6に対する表メモリライト制御部613及び裏メモリライト制御部623による書き込み、及び、バッファメモリ6からのメモリリード制御部640による読み出しを調停する。メモリI/F制御部631は、バッファメモリ6に対するインタフェース処理を行う。
【0046】
メモリリード制御部640は、バッファメモリ6から表面データ及び裏面データを読み出す制御をする。コマンド制御部650は、メモリリード制御部640に対し、読み出しのタイミングを制御する制御信号SFMを出力する。
【0047】
図9ないし図12は、BMCNT60を含む構成により、バッファメモリ6から読み出された信号がIPP7に出力され、さらに、CDIC8が拡大処理を行った後に、IMAC12に出力されるタイミングを示す図である。
【0048】
図9は、等倍処理の例であり、バッファメモリ6から読み出されてIPP7に入力される信号、B2I_RD等のライン毎の周期と、IPP7からCDIC8に出力される信号、I2C_RD等のライン毎の周期と、CDIC8からIMAC12に出力される信号CDIC→IMACのライン毎の周期と、が全て同一である。
【0049】
図10は、2倍に拡大する処理の例であり、バッファメモリ6から読み出されてIPP7に入力される信号、B2I_RD等のライン毎の周期と、IPP7からCDIC8に出力される信号、I2C_RD等のライン毎の周期とが同一であり、CDIC8からIMAC12に出力される信号CDIC→IMACのライン毎の周期は、これらの半分である。これにより、バッファメモリ6から読み出される1つのラインが、2回ずつ用いられる拡大処理を実現することができる。
【0050】
図11は、4倍に拡大する処理の例であり、バッファメモリ6から読み出されてIPP7に入力される信号、B2I_RD等のライン毎の周期と、IPP7からCDIC8に出力される信号、I2C_RD等のライン毎の周期とが同一であり、CDIC8からIMAC12に出力される信号CDIC→IMACのライン毎の周期は、これらの1/4である。これにより、バッファメモリ6から読み出される1つのラインが、4回ずつ用いられる拡大処理を実現することができる。
【0051】
図12は、約1.4倍(141%)に拡大する処理の例である。この処理は、拡大前のライン1本に対し、拡大後のライン1.4本が相当する。実際には、拡大前のライン数と拡大後のライン数とが整数比になるように、拡大後のラインが出力される周期がばらつく。
【0052】
図12において、バッファメモリ6から読み出されてIPP7に入力される信号、B2I_RD等のライン毎の周期と、IPP7からCDIC8に出力される信号、I2C_RD等のライン毎の周期とが同一である。CDIC8からIMAC12に出力される信号CDIC→IMACのライン毎の周期は、ラインによって異なっている。これにより、バッファメモリ6から読み出される1つのラインが、平均して約1.4回ずつ用いられる拡大処理を実現することができる。
【0053】
図13は、コマンド制御部650からメモリリード制御部640に対して出力される制御信号SFMの例を示す図である。制御信号SFMは、2ビットを有する。値「00」及び「01」は、等倍又は縮小の際に出力される。値「10」は、拡大率が101%から200%以下の場合に出力される。値「11」は、拡大率が201%から400%以下の場合に出力される。
【0054】
図14は、拡大率とバッファメモリ6から読み出される画像データの転送時間との相関を表す図である。図14の相関は、図13の制御信号SFMに対応して画像データが読み出される際の例を示す。図14において、拡大率100%の場合の転送時間を1.0とすると、拡大率が100%を超えて200%以下の場合(範囲r1)は、転送時間が2.0となり、拡大率が201%以上400%以下の場合(範囲r2)は、転送時間が4.0となる。
【0055】
したがって、制御信号SFMは、拡大率が100%以下の場合、拡大率が101%以上200%以下の場合、及び、拡大率が201%以上400%の場合、の3つの場合に対応づけられる。この制御信号SFMにより、図9ないし図12に示すタイミングチャートに含まれているB2I_RD等の、BMCNT5から出力される画像データのタイミング制御を実現することができる。
【0056】
図15−1ないし図15−5は、拡大制御を行う際に用いられる制御信号の例を示す図である。これらの制御信号は、CDIC8において用いられる。図15−1ないし図15−1は、制御信号a及び制御信号bの2つの制御信号の値が、16進表示及び2進表示で示されている。これらの制御信号は、拡大処理をした後の画像データに含まれるライン毎に対応している。本実施例では、制御信号aは、1ビットの2値であり、制御信号bは、3ビットで8つの値を有する。
【0057】
制御信号aは、一の拡大処理後のラインを生成する際に用いるラインが、一つ前の処理と同じか否かを表す。制御信号aの値が1の場合は、一つ前のラインを生成する処理と異なるラインを用いる。制御信号aの値が0の場合は、一つ前のラインを生成する処理と同じラインを用いる。
【0058】
制御信号bは、一の拡大処理後のラインを生成する際に用いるフィルタの位相を表す。制御信号bの値毎に、拡大処理を行うフィルタの位相又はフィルタ係数が異なる。これにより、同一のラインを用いる処理でも、画素毎に乗じるフィルタ係数を異ならせることができる。
【0059】
図15−1は、拡大率が100%、すなわち等倍処理の際の制御信号の例である。拡大率が100%の場合は、制御信号aの値は1であり、制御信号bの値は0である。拡大率が100の場合は、処理の際に、制御信号a及び制御信号bの値が全て同一である。
【0060】
図15−2は、拡大率が200%の拡大処理を行う際の制御信号の例である。拡大率が200%の場合は、一の拡大処理前のラインが、2つの拡大処理後のラインを生成する処理に用いられる。したがって、制御信号aは、2ラインに一度、値1を有する。
【0061】
図15−3は、拡大率が300%の拡大処理を行う際の制御信号の例である。拡大率が300%の場合は、一の拡大処理前のラインが、3つの拡大処理後のラインを生成する処理に用いられる。したがって、制御信号aは、3ラインに一度、値1を有する。
【0062】
図15−4は、拡大率が400%の拡大処理を行う際の制御信号の例である。拡大率が400%の場合は、一の拡大処理前のラインが、4つの拡大処理後のラインを生成する処理に用いられる。したがって、制御信号aは、4ラインに一度、値1を有する。
【0063】
図15−5は、拡大率が141%の拡大処理を行う際の制御信号の例である。拡大率が141%の場合は、一の拡大処理前のラインが、平均して1.4個の拡大処理後のラインを生成する処理に用いられる。図15−5の例では、制御信号aの値が連続して1を有する箇所は、2ラインの場合と3ラインの場合とが混在している。これにより、一の拡大処理前のラインを平均して1.4回ずつ用いる処理を実現することができる。
【0064】
図16ないし図18は、本実施の形態に係るBMCNT51及びBMCNT52の機能構成の例を示す図である。BMCNT51及びBMCNT52は、図3の制御部90におけるBMCNT50と置き換えられる。
【0065】
図16は、BMCNT51の機能構成の例を示す。BMCNT51は、表面画像入力制御部511、表LSYNC制御部512、表メモリライト制御部513、裏面画像入力制御部521、裏LSYNC制御部522、裏メモリライト制御部523、メモリアクセス調停部530、メモリI/F制御部531、メモリリード制御部540、コマンド制御部550、及び、送信タイミング生成制御部560を有する。
【0066】
BMCNT51が有する構成のうち、表面画像入力制御部511、裏面画像入力制御部521、メモリアクセス調停部530、及び、メモリI/F制御部531は、BMCNT50が有する同名の機能ブロックと同一の機能及び構成を有するので、ここでは説明を省略する。
【0067】
表LSYNC制御部512は、表面データをバッファメモリ6に格納する際のライン同期の制御を行う。裏LSYNC制御部522は、裏面データをバッファメモリ6に格納する際のライン同期の制御を行う。表LSYNC制御部512及び裏LSYNC制御部522が制御するライン同期は、例えば、ライン毎に等間隔である。
【0068】
表メモリライト制御部513は、表LSYNC制御部512のライン同期制御により、表面データをバッファメモリ6に格納させる。裏メモリライト制御部523は、裏LSYNC制御部522のライン同期制御により、裏面データをバッファメモリ6に格納させる。
【0069】
送信タイミング生成制御部560は、BMCNT50からIPP7に対して画像データを送信する際の送信タイミングの制御信号を生成する。送信タイミング生成制御部560は、コマンド制御部550から入力される拡大率の情報に基づいて、制御信号を生成する。送信タイミング生成制御部560が生成する制御信号は、図14及び図15−1ないし図15−5に示す制御信号aである。これにより、CDIC8が拡大処理を行う際に用いるタイミングで、各ラインを出力することができる。
【0070】
メモリリード制御部540は、バッファメモリ6から表面データ及び裏面データを読み出す制御を行う。メモリリード制御部540は、送信タイミング生成制御部560が生成した制御信号aのタイミングにより、バッファメモリ6から画像データを読み出させる。
【0071】
コマンド制御部550は送信タイミング生成制御部560に対し、制御信号SFを出力する。制御信号SFは、拡大率に係る情報を含み、より詳細には、拡大率の値そのものの情報を含む。なお、制御信号SFが、拡大率の値そのものの情報の場合は、「変倍率SF」でもよい。
【0072】
図17は、送信タイミング生成制御部560の機能を実現する回路の構成の例を示す図である。図17に示す送信タイミング生成制御部560は、TCNT31、LPERIOD32、比較器33、及び、GEN_a34の4つの回路を有する。TCNT31は、ライン毎の出力周期を決定するカウンタである。TCNT31は、INC_TCNT及びRES_TCNTの2つの入力信号により、ライン毎の出力周期を決定する制御信号Bを生成する。INC_TCNTは、ラインの出力周期カウンタをインクリメントさせる。RES_TCNTは、ラインの出力周期カウンタをリセットさせる。
【0073】
LPERIOD32は、ラインデータの出力周期を制御するカウンタである。LPERIOD32は、入力されるLD_LPERIODと、CPUからの信号により、1つのラインの出力周期を監視する。
【0074】
比較器CMPは、LPERIOD32から出力される信号AとTCNT31から出力される信号Bとを比較する。この両者が同値の場合に、出力されるLINE_END信号が、そのラインの終端である旨の値を有する。
【0075】
GEN_a34は、制御信号aを生成する。GEN_a34は、入力される信号Next_aにより、拡大出力後のライン毎に対応する制御信号aを生成する。
【0076】
図18は、BMCNT52の機能構成の例を示す図である。BMCNT52は、表面画像入力制御部511、表LSYNC制御部512、表メモリライト制御部513、裏面画像入力制御部521、裏LSYNC制御部522、裏メモリライト制御部523、メモリアクセス調停部530、メモリI/F制御部531、メモリリード制御部540b、及び、コマンド制御部550bを有する。BMCNT52において、図16のBMCNT51と同じの機能を有する各部は、同一の符号を付し、ここでは説明を省略する。
【0077】
メモリリード制御部540bは、入力される信号Req_Lineにより、制御信号aを生成する。信号Req_Lineは、制御信号aに基づいて、CDIC8から出力される。信号Req_Lineは、値1及び値0を、それぞれ、制御信号aと同一の周期で有する。
【0078】
図19は、図16のBMCNT51を有する制御部90における、画像データの入出力のタイミングを表す図である。図19は、141%の拡大処理の例である。図19では、BMCNT51において、制御信号aが生成される。そこで、BMCNT51からIPP7に対して出力する画像データB2Iの出力周期は、制御信号aに同期させる。なお、図中、制御信号aを「変倍制御データa」と表記する。
【0079】
図19では、CDIC8からIMAC12に対して出力される画像データCDIC→IMACの各成分において、ライン毎の出力周期LPERIODが一定であり、効率的な出力を実現している。
【0080】
図20は、図18のBMCNT52を有する制御部90における、画像データの入出力のタイミングを表す図である。図20は、141%の拡大処理の例である。図20では、BMCNT52が、制御信号aと同等の信号であるReq_Lineに基づくライン毎の出力を実現する。これにより、BMCNT52からIPP7に対して出力される画像データB2Iの出力周期は、Req_Lineに同期されている。
【0081】
図20では、図19と同様に、CDIC8からIMAC12に対して出力される画像データCDIC→IMACの各成分において、ライン毎の出力周期LPERIODが一定であり、効率的な出力を実現している。
【0082】
図21及び図22は、本実施の形態に係る画像読取装置の制御方法を示すフロー図である。図21は、BMCNT51により実行される制御方法であり、図22は、BMCNT52により実行される制御方法である。
【0083】
図21のステップS101では、コマンド制御部550において、変倍率SF、及び、出力ライン数LINEが設定される。また、拡大処理された後の画像データのライン数をカウントするライン出力カウンタLCNTがリセットされる。ステップS101では、さらに、拡大処理された後の画像データのライン毎の出力周期であるラインデータ出力周期LPERIODが設定される。
【0084】
ステップS101に続いてステップS102に進み、バッファメモリ6からの読み出しが起動される。すなわち、B2I_FGATE信号がアサートされる。
【0085】
ステップS102に続いてステップS103に進み、送信タイミング生成制御部560が、ライン出力周期カウンタTCNTをリセットし、さらに、インクリメントする。ステップS103に続くステップS104では、制御信号aが値1であるか否かの判定がなされる。値1の場合は、ステップS105に進み、値0の場合は、ステップS107に進む。
【0086】
ステップS104に続くステップS105では、送信タイミング生成制御部560が、B2I_LSYNC信号を出力する。この信号に同期させて、さらに、B2I_RD、B2I_RD等_GD、及び、B2I_BDの各画像データの信号が出力される。ステップS105に続いてステップS106に進み、ライン出力カウンタLCNTをインクリメントする。
【0087】
ステップS106に続いてステップS107に進み、LINE_END信号がラインの終端を表す値か否かの判定がなされる。ラインの終端を表す値の場合には、ステップS108に進み、ラインの終端を表す値ではない場合には、ステップS107の処理を繰り返す。
【0088】
ステップS107に続くステップS108では、次の制御信号aの値が読み出される。ステップS108に続いてステップS109に進み、ライン出力カウンタLCNTの値が、出力ライン数であるLOUT_ENDと同値、すなわち、出力ライン数分、拡大された画像データに対応するラインの出力処理が終了したか否かの判定がなされる。同値の場合は、ステップS110に進み、同値ではない場合は、ステップS103に戻って処理を繰り返す。
【0089】
ステップS109に続くステップS110では、ステップS102でアサートされたB2I_FGATEをネゲートする。これにより、一枚分の画像データが終了した旨の制御信号となる。
【0090】
図22のステップS201では、コマンド制御部550において、出力ライン数LINEが設定される。また、拡大処理された後の画像データのライン数をカウントするライン出力カウンタLCNTがリセットされる。ステップS101では、さらに、拡大処理された後の画像データのライン毎の出力周期であるラインデータ出力周期LPERIODが設定される。
【0091】
ステップS201に続いてステップS202に進み、バッファメモリ6からの読み出しが起動される。すなわち、B2I_FGATE信号がアサートされる。
【0092】
ステップS202に続いてステップS203に進み、送信タイミング生成制御部560が、ライン出力周期カウンタTCNTをリセットし、さらに、インクリメントする。ステップS203に続くステップS204では、制御信号Req_Lineが値1であるか否かの判定がなされる。値1の場合は、ステップS205に進み、値0の場合は、ステップS207に進む。
【0093】
ステップS204に続くステップS205では、送信タイミング生成制御部560が、B2I_LSYNC信号を出力する。この信号に同期させて、さらに、B2I_RD、B2I_RD等_GD、及び、B2I_BDの各画像データの信号が出力される。ステップS205に続いてステップS206に進み、ライン出力カウンタLCNTをインクリメントする。
【0094】
ステップS206に続いてステップS207に進み、LINE_END信号がラインの終端を表す値か否かの判定がなされる。ラインの終端を表す値の場合には、ステップS208に進み、ラインの終端を表す値ではない場合には、ステップS207の処理を繰り返す。
【0095】
ステップS207に続くステップS208では、ライン出力カウンタLCNTの値が、出力ライン数であるLOUT_ENDと同値、すなわち、出力ライン数分、拡大された画像データに対応するラインの出力処理が終了したか否かの判定がなされる。同値の場合は、ステップS209に進み、同値ではない場合は、ステップS203に戻って処理を繰り返す。
【0096】
ステップS208に続くステップS209では、ステップS202でアサートされたB2I_FGATEをネゲートする。これにより、一枚分の画像データが終了した旨の制御信号となる。
【0097】
図23は、本実施の形態に係る制御装置により、削減される転送時間の例を示す図である。図23は、拡大率とバッファメモリ6から読み出される画像データの転送時間との相関を表す。図14に示した範囲r1及び範囲r2が、全てr3で表される相関となり、図中の斜線を付した分の転送時間を短縮することができる。
【0098】
(コンピュータ等による実現)
なお、本実施の形態に係る制御装置は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等で実現されてもよい。また、本実施形態に係る制御方法は、例えば、CPUがROMやハードディスク装置等に記憶されたプログラムに従い、RAM等のメインメモリをワークエリアとして使用し、実行される。
【0099】
以上、発明を実施するための最良の形態について説明を行ったが、本発明は、この最良の形態で述べた実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0100】
以上のように、本発明にかかる制御装置は、画像読取装置における拡大処理に有用であり、特に、原稿の両面を読み込んで拡大処理する画像読取装置に適している。
【符号の説明】
【0101】
1 読取ユニット
2 センサーボードユニット
3 読取ユニット
4 センサーボードユニット
6 バッファメモリ
7 IPP
8 CDIC
9 ビデオデータ制御部
10 作像ユニット
11 パラレルバス
12 IMAC
13 システムコントローラ
14 ハードディスク
15 メモリ
17 操作パネル
18 ROM
19 FCU
21 シリアルバス
22 プロセスコントローラ
23 RAM
24 ROM
33 比較器
90 制御部
100 複合機
110 自動原稿送り機
111 コンタクトイメージセンサ
120 操作ボード
130 スキャナ
131 スキャンユニット
140 プリンタ
160 給紙バンク
200 パソコン
511、611 表面画像入力制御部
512 表LSYNC制御部
513、613 表メモリライト制御部
521、621 裏面画像入力制御部
522 裏LSYNC制御部
523、623 裏メモリライト制御部
530、630 メモリアクセス調停部
531、631 メモリI/F制御部
540、540b、640 メモリリード制御部
550、550b、650 コマンド制御部
560 送信タイミング生成制御部
CMP 比較器
LCNT ライン出力カウンタ
TCNT ライン出力周期カウンタ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0102】
【特許文献1】特開2005−210268号公報
【特許文献2】特開2002−199170号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データが有する一のラインを複数回繰り返して用いることにより前記画像データの拡大画像データを生成する画像拡大部と、
前記画像データが格納された記憶部から該画像データを読み出し、前記画像拡大部に対し、前記画像データに対する前記拡大画像データの拡大率に基づく前記ライン毎の使用回数に対応する時間隔により、前記画像データをライン毎に出力する制御部と、
を有することを特徴とする制御装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記使用回数に対応する時間隔を制御する制御信号を生成することを特徴とする請求項1記載の制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記使用回数に対応する時間隔を制御する制御信号を入力する入力部を有することを特徴とする請求項1記載の制御装置。
【請求項4】
前記時間隔は、前記拡大画像データ又は前記画像データの一ラインに対応する時間の整数倍であることを特徴とする請求項1ないし3何れか一項に記載の制御装置。
【請求項5】
前記拡大率を設定する拡大率設定部を有し、
前記拡大率は、前記画像データと前記拡大画像データとの画像の一辺の長さ比において、2のべき乗の値と、2のべき乗の値以外の値と、を含むことを特徴とする請求項1ないし3何れか一項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記制御部が、一つの半導体デバイスで構成されることを特徴とする請求項1ないし5何れか一項に記載の制御装置。
【請求項7】
原稿上に形成された画像を光学的に読み取って生成された画像データを格納する記憶部と、
前記画像データが有する一のラインを複数回繰り返して用いることにより前記画像データの拡大画像データを生成する画像拡大部と、
前記記憶部から前記画像データを読み出し、前記画像拡大部に対し、前記画像データに対する前記拡大画像データの拡大率に基づく前記ライン毎の使用回数に対応する時間隔により、前記画像データをライン毎に出力する制御部と、
を有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項8】
原稿上に形成された画像を光学的に読み取って生成された画像データを格納する記憶部と、
前記画像データが有する一のラインを複数回繰り返して用いることにより前記画像データの拡大画像データを生成する画像拡大部と、
前記記憶部から前記画像データを読み出し、前記画像拡大部に対し、前記画像データに対する前記拡大画像データの拡大率に基づく前記ライン毎の使用回数に対応する時間隔により、前記画像データをライン毎に出力する制御部と、
画像を媒体上に形成する画像形成部における前記画像データのライン毎の処理の時間隔に基づいて、前記画像拡大部から出力される画像データを前記画像形成部に対して出力する出力制御部と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
原稿上に形成された画像を光学的に読み取って生成された画像データを記憶部に格納する格納ステップと、
前記画像データが有する一のラインを複数回繰り返して用いることにより前記画像データの拡大画像データを生成する画像拡大ステップと、
前記記憶部から前記画像データを読み出し、前記画像拡大部に対し、前記画像データに対する前記拡大画像データの拡大率に基づく前記ライン毎の使用回数に対応する時間隔により、前記画像データをライン毎に出力する出力ステップと、
を有することを特徴とする画像読取装置の制御方法。
【請求項10】
前記使用回数に対応する時間隔を制御する制御信号を取得する制御信号取得ステップを有することを特徴とする請求項9記載の画像読取装置の制御方法。
【請求項11】
前記時間隔は、前記拡大画像データ又は前記画像データの一ラインに対応する時間の整数倍であることを特徴とする請求項9又は10記載の画像読取装置の制御方法。
【請求項12】
前記拡大率を設定する拡大率設定部を有し、
前記拡大率は、前記画像データと前記拡大画像データとの画像の一辺の長さ比において、2のべき乗の値と、2のべき乗の値以外の値と、を含むことを特徴とする請求項9ないし11何れか一項に記載の画像読取装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15−1】
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【図15−2】
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【図15−3】
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【図15−4】
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【図15−5】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2011−55214(P2011−55214A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−201746(P2009−201746)
【出願日】平成21年9月1日(2009.9.1)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】