説明

加圧浮上装置

【課題】設備を用いることなく、又は極く簡易な設備を用いるだけで加圧浮上装置からの臭気を防止することができる加圧浮上装置を提供する。
【解決手段】凝集処理水は、流出口16及び上昇流路27を通って混合室20に流入する。浮上分離室30内の下部から配管21を介して水を取り出し、加圧水製造装置22にて浮上槽4からのガスを加圧溶解させて加圧水とし、この加圧水をノズル23へ供給する。凝集処理水と加圧水とが十分に混合され、凝集フロックに対し加圧水から生じた微細な気泡が十分に付着する。フロックが浮上分離室30へ供給され、フロックが効率よく浮上分離される。浮上槽4を上側から覆うようにカバー40が設置され、浮上槽4内の上部のガスを加圧水製造装置22へ導くように配管41が引き回されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は懸濁物質(SS)を含んだ水から該SSを加圧浮上分離処理する装置に係り、特に浮上槽で発生するガスを加圧水のガス源として利用するようにした加圧浮上装置に関する。
【背景技術】
【0002】
SSを含んだ水の処理装置として、原水に加圧水を別々に又は混合して浮上槽に供給し、槽内で原水中のSSをマイクロエアに吸着させて水面に浮上させる加圧浮上装置がある(例えば下記特許文献1,2)。
【特許文献1】特開2006−218381号
【特許文献2】特開2007−196116号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
加圧浮上装置の浮上槽からは、加圧水や被処理水に由来するガスが発生する。このガスは、加圧浮上装置から臭気が発生する原因となっていた。これを防ぐには、別途臭気ガス処理設備を要した。
【0004】
本発明は、臭気ガス処理設備を用いることなく、又は極く簡易な臭気ガス処理設備を用いるだけで加圧浮上装置からの臭気を防止することができる加圧浮上装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の加圧浮上装置は、ガスが水に加圧溶解された加圧水を製造するための加圧水製造装置と、加圧水と被処理水とが別々に又は混合されて導入される浮上槽とを有する加圧浮上装置において、該浮上槽の上部のガスを前記加圧水製造装置に導く手段を備えたことを特徴とするものである。
【0006】
請求項2の加圧浮上装置は、請求項1において、前記浮上槽の上部を囲むカバーが設けられており、該カバー内のガスを前記加圧水製造装置へ導くように構成したことを特徴とするものである。
【0007】
請求項3の加圧浮上装置は、請求項2において、前記カバー内と大気とを連通する連通部を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項4の加圧浮上装置は、請求項3において、該連通部に、前記加圧水製造装置の運転時に開となり、前記加圧水製造装置の運転停止時に閉となる開閉手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0009】
請求項5の加圧浮上装置は、請求項2ないし4のいずれか1項において、前記浮上槽に前記被処理水として凝集処理水を供給する凝集処理槽が設けられており、該凝集処理槽の上部のガスを前記カバー内又は前記加圧水製造装置へ導くガス流路が設けられていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の加圧浮上装置にあっては、浮上槽内の水から分離すること等によって浮上槽内で発生した臭気を含むガスが加圧水製造装置に導かれるため、臭気が加圧浮上装置外に漏れることが防止ないし抑制される。
【0011】
請求項2のように、浮上槽の上部を囲むカバーを設け、このカバー内のガスを配管等によって加圧水製造装置へ導くことにより、加圧浮上装置外への臭気の漏れが十分に防止される。
【0012】
なお、一般的な浮上槽のガス収支を考察すると、浮上槽からの処理水にはガスが溶解しており、また分離されるスカムには気泡が付着しているので、浮上槽の水面から離脱するガス量は、加圧水に溶解して浮上槽に持ち込まれるガス量よりも少ない。そのため、請求項2のように、カバー付き浮上槽を備えた加圧浮上装置を運転すると、カバー内は負圧となる。そこで、請求項3のように、カバー内と大気とを連通することにより、加圧水製造装置の運転時に大気をカバー内に流入させ、この負圧を解消するよう構成することが好ましい。
【0013】
なお、大気への臭気の放散を防ぐために、この連通部に逆止弁や開閉弁などを設けてもよい。特に、請求項4のように加圧水製造装置の運転時には開となり、運転停止時には閉となる開閉手段を連通部に設けることにより、大気への臭気の放散を確実に防止することができる。
【0014】
浮上槽に被処理水として凝集処理水を導入する場合、凝集処理槽においても臭気含有ガスが発生することがある。そこで、請求項5のように、凝集処理槽の上部のガスを浮上槽を経て又は直接的に加圧水製造装置へ導くことにより、凝集処理層からの臭気を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。第1図は実施の形態に係る加圧浮上分離装置の長手方向の縦断面図である。
【0016】
平面視形状が略長方形の槽体3内が、仕切壁1及び隔壁2によって区画されることにより、凝集槽10、混合室20及び浮上分離室30がこの順に形成されている。この実施の形態では、この混合室20及び浮上分離室30によって浮上槽4が構成されている。仕切壁1及び隔壁2は槽体3の短手方向すなわち幅方向に延設されている。
【0017】
仕切壁1の下部に、凝集処理水の流出口16が形成されている。仕切壁1の上端は、槽体3及び凝集槽10の水面より上方に延出している。
【0018】
隔壁2は、槽体3の底面から立設され、その上端は槽体3の水面よりも下位となっている。
【0019】
各壁1,2は槽体3の両側面に連なっている。
【0020】
凝集槽10へは、原水配管11を介して原水が導入されると共に、凝集剤及びアルカリ剤が各々の供給配管12,13を介して供給可能とされている。凝集槽10内の水のpHを検知するためのpH計(図示略)が設置され、このpH計の検出値が所定範囲となるようにアルカリ剤薬注ポンプ(図示略)が作動される。
【0021】
凝集剤としてはPAC等の無機凝集剤の他、各種の有機凝集剤も用いることができ、2種以上の凝集剤を併用してもよい。凝集剤は、凝集剤薬注ポンプ(図示略)によって所定量添加される。凝集槽10内の水は撹拌機15によって静かに撹拌され、凝集処理される。
【0022】
凝集処理水は、流出口16及び上昇流路17を通って混合室20に流入する。混合室20内には、上昇流路17の上方において仕切壁1から隔壁2へ向って張り出すガイド板18が設けられている。そのため、凝集処理水は、このガイド板18によって流れ方向を略水平方向に変更され、該混合室20内を槽体3の底面に沿って流れる。この槽体3の底面のうち、幅方向中央かつ隔壁2に比較的近接して、加圧水吐出用のノズル23が設けられている。ノズル23の先端は、槽体3の底面から若干突出しているが、これに限定されるものではない。
【0023】
この実施の形態では、浮上分離室30内の下部から配管21を介して水を取り出し、加圧水製造装置22にて浮上槽4からのガスを加圧溶解させて加圧水とし、この加圧水をノズル23へ供給する。ここでは、浮上分離室30内の下部から加圧水用の水を取り出しているが、工水や後述の配管35からの清浄水を取り出して用いてもよく、特に限定されるものではない。
【0024】
この実施の形態では、ノズル23は、後述する傾斜した隔壁上部2bの鉛直下方領域に配置されている。また、この実施の形態では、ノズル23は槽体3の底面の幅方向の中央に1個のみ設けられているが、複数個設けられてもよい。
【0025】
凝集槽10からの凝集処理水とノズル23からの加圧水とは混ざり合いながら主として隔壁2の幅方向中央付近に沿って上昇する。隔壁2は、上部2bを除き略鉛直な(好ましくは、鉛直面に対し±10゜以内の)鉛直部2aとなっており、該上部2bは仕切壁1側へ傾斜している。
【0026】
上記上昇流は、隔壁2の鉛直部2aに沿って略鉛直上方へ向って流れる。この上昇流は、次いで、傾斜した隔壁上部2bに案内されて仕切壁1側へ流れ方向を変え、仕切壁1の近傍に到ると該隔壁1に沿って下降する下降流となる。隔壁1の下部にまで流れてきた下降流は、凝集槽10からの凝集処理水と合流しながら槽体3の底面を隔壁2へ向って流れる。このようにして、混合室20内に上下方向の循環流が形成される。そして、循環している間に、凝集処理水と加圧水とが十分に混合され、凝集フロックに対し加圧水から生じた微細な気泡が十分に付着する。
【0027】
このようにフロックに気泡が十分に付着した後、フロックが浮上分離室30へ供給され、フロックが効率よく浮上分離される。
【0028】
浮上したフロックは、スキマーやスクレーバ等のかき取り機31によってスラッジ受入室32へ排出され、排出管33を介して取り出される。
【0029】
なお、浮上分離室30内で沈降したスラッジは、配管34を介して排出される。
【0030】
清浄水は、浮上分離室30の上下方向の途中から配管35によって抜き出され、水位調整槽36及び取出配管37を介して取り出される。この水位調整槽36は、槽体3内の水位を調整するためのものである。
【0031】
この実施の形態では、混合室20及び浮上分離室30よりなる浮上槽4を上側から覆うようにカバー40が設置され、浮上槽4内の水面の上側の空間を大気と隔離している。この浮上槽4内の上部のガスを加圧水製造装置22へ導くように配管41が引き回されている。加圧水製造装置22を運転すると、浮上槽4内のガスが加圧水製造装置22において水に溶解される。このように、浮上槽4内で発生したガスを循環させるため、臭気が外部に漏れることがなく、臭気ガス処理設備を用いることなく、加圧浮上装置からの臭気を防止ないし抑制することができる。
【0032】
第2図は第2の実施の形態に係る加圧浮上装置の断面図である。
【0033】
この実施の形態では、カバー40Aは凝集槽10の上側にまで延設され、凝集槽10の水面よりも上側の空間を大気と隔離している。なお、仕切壁1の上端とカバー40Aとの間には通気間隙があいている。
【0034】
このため、凝集槽10内の上部のガスも浮上槽4を介して加圧水製造装置22へ送られるようになり、凝集槽10からの臭気も防止される。
【0035】
なお、第2図では凝集槽10からのガスを浮上槽4を経由して加圧水製造装置22へ送るようにしているが、配管を介して直接に加圧水製造装置22へ送るようにしてもよい。
【0036】
第3図は、第1図の加圧浮上装置において、カバー40の下側の空間部を大気に連通させる連通管42を設け、この連通管42に開閉弁43を設けたものである。
【0037】
前述の通り、第1図の加圧浮上装置では、加圧水製造装置22を運転した場合、加圧水に伴って浮上槽4へ送り込まれたガスの一部は、処理水に溶解したり、スラッジに気泡として付着する。このため、第1図の加圧浮上装置では、配管41で返送されるガス量は、加圧水と共に浮上槽4へ送り込まれるガス量よりも少なく、加圧水製造装置22を運転すると浮上槽4内が負圧になる。
【0038】
第3図の加圧浮上装置では、加圧水製造装置22の運転時に開閉弁43を開けて大気を流入させることにより、この負圧を解消することができる。また、加圧水製造装置22の運転停止時には開閉弁43を閉とすることにより、臭気ガスが大気へ放散することが防止される。
【0039】
なお、このような臭気ガスの放散防止のために、開閉弁43の代わりに逆止弁や封水トラップなどの逆流防止手段を設けてもよい。逆流防止手段の代わりにエアフィルタなどを設けてもよい。また、連通管42の管径が小さい場合などには、逆流防止手段を省略してもよい。
【0040】
第4図のように、開閉弁43が加圧水製造装置22の運転と連動して開閉するよう構成してもよい。符号44はそのための信号線を示す。
【0041】
なお、第2図のようにカバー40Aを凝集槽10まで延設した態様においても、第3,4図のように大気連通手段を設けてもよい。
【0042】
以下、第5図〜第8図を参照して、フィードウェルを備えた型式の加圧浮上装置の実施の形態について説明する。第5図はかかる実施の形態に係る加圧浮上装置の縦断面図である。
【0043】
この加圧浮上装置では、浮上槽50の円形の槽体51の内周に沿って内槽52が設けられ、槽体51と内槽52との間を処理水が上昇可能となっている。この槽体51の中心部にフィードウェル60が立設されており、このフィードウェル60に原水流入管53が接線方向に接続され、この原水流入管53に加圧水流入管54を介して加圧水製造装置70が接続されている。なお、この実施の形態では、原水は凝集槽90(第5図では図示略。後述の第6図参照)からの凝集処理水である。
【0044】
原水と加圧水は流入管53,54よりフィードウェル60を通って浮上槽内に流入して固液分離が行われる。処理水は内槽52の下端を回り込んで内槽52と槽体51との間を上昇し、処理水トラフ55より処理水槽80へ排出される。一方、浮上スカムはスカムレーキ(スキマー)56により掻き寄せられてスカムボックス58に落とし込まれ、排出口(図示せず。)から排出される。57はスカムレーキ56の駆動用のモータを示す。槽体51の底部には排泥管59が接続されている。
【0045】
この実施の形態では、処理水槽80から配管81を介して水を取り出し、加圧水製造装置70にて浮上槽50からのガスを加圧溶解させて加圧水とし、この加圧水を配管54へ供給する。なお、配管81に流量計82が設けられている。ここでは、処理水を加圧水用の水として用いているが、工水など用いてもよく、特に限定されるものではない。
【0046】
この実施の形態では、浮上槽50を上側から覆うようにカバー71が設置され、浮上槽50内の水面の上側の空間を大気と隔離している。この浮上槽50内の上部のガスを加圧水製造装置70へ導くように配管72が引き回されている。この配管72に流量計73が設けられている。加圧水製造装置70を運転すると、浮上槽50内のガスが加圧水製造装置70において水に溶解される。このように、浮上槽50内で発生したガスを循環させるため、臭気が外部に漏れることがなく、臭気ガス処理設備を用いることなく、加圧浮上装置からの臭気を防止ないし抑制することができる。
【0047】
第6図は凝集槽90のガスも加圧水製造装置70へ送るようにした加圧浮上装置の断面図である。
【0048】
凝集槽90へは、原水配管91を介して原水が導入されると共に、凝集剤及びアルカリ剤が各々の供給配管92,93を介して供給可能とされている。凝集槽90内の水のpHを検知するためのpH計(図示略)が設置され、このpH計の検出値が所定範囲となるようにアルカリ剤薬注ポンプ(図示略)が作動される。
【0049】
凝集剤としてはPAC等の無機凝集剤の他、各種の有機凝集剤も用いることができ、2種以上の凝集剤を併用してもよい。凝集剤は、凝集剤薬注ポンプ(図示略)によって所定量添加される。凝集槽90内の水は撹拌機94によって静かに撹拌され、凝集処理される。
【0050】
凝集槽90の上側カバー95が設置され、凝集槽90の水面よりも上側の空間を大気と隔離している。この凝集槽90の上部と浮上槽50の上部とが配管96で連通されている。
【0051】
このため、凝集槽90内の上部のガスも配管96及び浮上槽50を介して加圧水製造装置70へ送られるようになり、凝集槽90からの臭気も防止される。
【0052】
なお、第6図では凝集槽90からのガスを浮上槽50を経由して加圧水製造装置70へ送るようにしているが、配管を介して直接に加圧水製造装置70へ送るようにしてもよい。
【0053】
第7図は、第6図の加圧浮上装置において、カバー71の下側の空間部を大気に連通させる連通管97を設け、この連通管97に開閉弁98を設けたものである。
【0054】
第7図の加圧浮上装置では、加圧水製造装置70の運転時に開閉弁98を開けて大気を流入させることにより、浮上層50内の負圧を解消することができる。また、加圧水製造装置70の運転停止時には開閉弁98を閉とすることにより、臭気ガスが大気へ放散することが防止される。
【0055】
なお、このような臭気ガスの放散防止のために、開閉弁98の代わりに逆止弁や封水トラップなどの逆流防止手段を設けてもよい。逆流防止手段の代わりにエアフィルタなどを設けてもよい。また、連通管97の管径が小さい場合などには、逆流防止手段を省略してもよい。
【0056】
第8図のように、開閉弁98が加圧水製造装置70の運転と連動して開閉するよう構成してもよい。符号99はそのための信号線を示す。
【0057】
本発明において、加圧水製造装置としては、例えば、渦流ポンプ方式やコンプレッサ方式などのものを採用することができる。
【0058】
第9図(a)は渦流ポンプ方式の加圧水製造装置22Aの模式図である。この方式においては、配管21または配管81からの水と、配管41または配管72からのガスを混合して渦流ポンプ101により溶解タンク102に送り、加圧下で十分に気液を混合させる。溶解タンク102にて十分に混合された水とガスは配管104を介して気液分離槽103に送られ、余剰ガスが生じた場合には、余剰ガスを配管105を介して浮上槽の気相部へ戻すか別途処理して大気放散する。十分にガスを含んだ加圧水は気液分離槽103からノズル23または流入管54へ送られる。なお、溶解タンク102は省略されてもよく、渦流ポンプ101にて気液分離槽103に水とガスを導入するようにしてもよい。
【0059】
第9図(b)はコンプレッサ方式の加圧水製造装置22Bの模式図である。この方式においては、配管21または配管81からの水をポンプ107で気液分離槽103に送るとともに、配管41または配管72からのガスをコンプレッサ108にて気液分離槽103に送り、気液分離槽103内にて加圧下で水とガスを混合させる。気液分離槽103にて余剰ガスが生じた場合には、余剰ガスを配管105を介して浮上槽の気相部へ戻すか別途処理して大気放散する。十分にガスを含んだ加圧水は気液分離槽103からノズル23または流入管54へ送られる。
【0060】
なお、本発明では加圧水製造装置にオゾンガスを導入してオゾン含有加圧水としてもよい。このようにすれば、原水や浮上スカムから異常な臭気を発生するような場合においても臭気成分を分解し、臭気を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】第1の実施の形態に係る加圧浮上装置の縦断面図である。
【図2】第2の実施の形態に係る加圧浮上装置の縦断面図である。
【図3】第3の実施の形態に係る加圧浮上装置の縦断面図である。
【図4】第4の実施の形態に係る加圧浮上装置の縦断面図である。
【図5】第5の実施の形態に係る加圧浮上装置の縦断面図である。
【図6】第6の実施の形態に係る加圧浮上装置の縦断面図である。
【図7】第7の実施の形態に係る加圧浮上装置の縦断面図である。
【図8】第8の実施の形態に係る加圧浮上装置の縦断面図である。
【図9】本発明に適用可能な加圧水製造装置を示す模式図であり、(a)図は、渦流ポンプ方式の加圧水製造装置を示し、(b)図はコンプレッサ方式の加圧水製造装置を示す。
【符号の説明】
【0062】
1 仕切壁
2 隔壁
3 槽体
4 浮上槽
10 凝集反応室
15 撹拌機
16,16’,51 流出口
20 混合室
22,22A,22B 加圧水製造装置
23 ノズル
30 浮上室
31 かき取り機
40 カバー
50 浮上槽
51 槽体
52 内槽
53 原水流入管
54 加圧水流入管
55 処理水トラフ
56 スカムレーキ(スキマー)
58 スカムボックス
60 フィードウェル
70 加圧水製造装置
71 カバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスが水に加圧溶解された加圧水を製造するための加圧水製造装置と、
加圧水と被処理水とが別々に又は混合されて導入される浮上槽とを有する加圧浮上装置において、
該浮上槽の上部のガスを前記加圧水製造装置に導く手段を備えたことを特徴とする加圧浮上装置。
【請求項2】
請求項1において、前記浮上槽の上部を囲むカバーが設けられており、該カバー内のガスを前記加圧水製造装置へ導くように構成したことを特徴とする加圧浮上装置。
【請求項3】
請求項2において、前記カバー内と大気とを連通する連通部を備えたことを特徴とする加圧浮上装置。
【請求項4】
請求項3において、該連通部に、前記加圧水製造装置の運転時に開となり、前記加圧水製造装置の運転停止時に閉となる開閉手段が設けられていることを特徴とする加圧浮上装置。
【請求項5】
請求項2ないし4のいずれか1項において、前記浮上槽に前記被処理水として凝集処理水を供給する凝集処理槽が設けられており、
該凝集処理槽の上部のガスを前記カバー内又は前記加圧水製造装置へ導くガス流路が設けられていることを特徴とする加圧浮上装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−119338(P2009−119338A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−294542(P2007−294542)
【出願日】平成19年11月13日(2007.11.13)
【出願人】(000001063)栗田工業株式会社 (1,536)
【Fターム(参考)】