説明

加湿器

【課題】本発明の課題は、蒸気筒が本体基部に対して脱着可能である加湿器において、蒸気筒を本体基部によりしっかりと嵌合させることができるようにすることである。
【解決手段】本発明に係る加湿器100は、本体200および筒部材400を備える。本体は、気化部230、第1筒体255aおよび第1外側壁212,214aを有する。気化部では、水が気化させられる。第1筒体は、気化部の上方に延びる。第1外側壁は、平面視において気化部および第1筒体を囲むように形成される。筒部材は、第2筒体420および第2外側壁410,440を有する。第2筒体は、第1筒体の内側に嵌合可能である。第2外側壁は、平面視において第2筒体を囲むように形成されると共に第1外側壁に嵌合可能である。そして、第2筒体の下端は、第2外側壁の下端よりも低い。また、第1筒体の上端は、第1外側壁の上端よりも高い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加湿器に関する。
【背景技術】
【0002】
過去に「本体基部と、本体基部に脱着可能である蒸気筒およびタンクとを備える加湿器」が提案されている(特開2003−329271号公報参照)。この加湿器において、本体基部には、主に、蒸気発生容器と、蒸気発生容器中の水から水蒸気を発生させる加熱源と、平面視において蒸気発生容器および加熱源を囲むように形成される外郭壁とが設けられている。また、この加湿器において、蒸気筒は、主に、蒸気発生容器の内側に嵌合可能である筒壁と、平面視において筒体を囲むように形成されると共に本体基部の外郭壁の内側に嵌合可能である外筒とから構成されている(特開2003−329271号公報の図1等参照)。
【0003】
そして、この加湿器において、蒸気筒では筒壁の下端が外筒の下端よりも低くされており、本体基部では蒸気発生容器の上端が外郭壁の上端と同じ高さとされている。このため、蒸気筒の筒壁は、本体基部の蒸気発生容器内に入り込む。したがって、蒸気筒は、本体基部に比較的しっかりと嵌合される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−329271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、蒸気筒が本体基部に対して脱着可能である加湿器において、蒸気筒を本体基部によりしっかりと嵌合させることができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1局面に係る加湿器は、本体(上述の本体基部に相当)および筒部材(上述の蒸気筒に相当)を備える。本体は、気化部(上述の加熱源に相当)、第1筒体(上述の蒸気発生容器に相当)および第1外側壁(上述の外郭壁に相当)を有する。気化部では、水が気化させられる。第1筒体は、気化部の上方に延びる。なお、この第1筒体には、気化部で気化される水が供給される。第1外側壁は、平面視において気化部および第1筒体を囲むように形成される。筒部材は、第2筒体(上述の筒壁に相当)および第2外側壁(上述の外筒に相当)を有する。第2筒体は、第1筒体の内側に嵌合可能である。第2外側壁は、平面視において第2筒体を囲むように形成されると共に第1外側壁に嵌合可能である。なお、第2外側壁は、第1外側壁の内側に嵌合可能であってもよいし、第1外側壁の外側に嵌合可能であってもよい。そして、第2筒体の下端は、第2外側壁の下端よりも低い。また、第1筒体の上端は、第1外側壁の上端よりも高い。
【0007】
この加湿器では、第2筒体の下端が第2外側壁の下端よりも低く、第1筒体の上端が第1外側壁の上端よりも高い。このため、この加湿器では、上述の従前の加湿器に比べて、第1筒体と第2筒体との嵌合代が長くなる。したがって、この加湿器では、筒部材(蒸気筒)を本体(本体基部)によりしっかりと嵌合させることができる。
【0008】
本発明の第2局面に係る加湿器は、本体および筒部材を備える。本体は、気化部、第1筒体および第1外側壁を有する。気化部では、水が気化させられる。第1筒体は、気化部の上方に延びる。なお、この第1筒体には、気化部で気化される水が供給される。第1外側壁は、平面視において気化部および第1筒体を囲むように形成される。筒部材は、第2筒体および第2外側壁を有する。第2筒体は、第1筒体の内側に嵌合可能である。第2外側壁は、平面視において第2筒体を囲むように形成されると共に第1外側壁に嵌合可能である。なお、第2外側壁は、第1外側壁の内側に嵌合可能であってもよいし、第1外側壁の外側に嵌合可能であってもよい。そして、第1外側壁の一部の上端は、第1外側壁の他部の上端よりも高い。
【0009】
ところで、過去に「本体基部と、本体基部に脱着可能である蒸気筒およびタンクとを備える加湿器」が提案されている(特開2003−329271号公報参照)。この加湿器において、本体基部には、主に、蒸気発生容器と、蒸気発生容器中の水から水蒸気を発生させる加熱源と、平面視において蒸気発生容器および加熱源を囲むように形成される外郭壁とが設けられている。また、この加湿器において、蒸気筒は、主に、蒸気発生容器の内側に嵌合可能である筒壁と、平面視において筒体を囲むように形成されると共に本体基部の外郭壁の内側に嵌合可能である外筒とから構成されている(特開2003−329271号公報の図1等参照)。このため、蒸気筒は、本体基部に比較的しっかりと嵌合される。
【0010】
本発明の課題は、蒸気筒が本体基部に対して脱着可能である加湿器において、蒸気筒を本体基部によりしっかりと嵌合させることができるようにすることである。
【0011】
第2局面に係る加湿器では、第1外側壁の一部の上端が第1外側壁の他部の上端よりも高い。このため、この加湿器では、上述の従前の加湿器に比べて、第1外側壁と第2外側壁との嵌合代が長くなる。したがって、この加湿器では、筒部材(蒸気筒)を本体(本体基部)によりしっかりと嵌合させることができる。
【0012】
本発明の第3局面に係る加湿器は、本体および筒部材を備える。本体は、気化部、第1筒体および第1外側壁を有する。気化部では、水が気化させられる。第1筒体は、気化部の上方に延びる。なお、この第1筒体には、気化部で気化される水が供給される。第1外側壁は、平面視において気化部および第1筒体を囲むように形成される。筒部材は、第2筒体および第2外側壁を有する。第2筒体は、第1筒体の内側に嵌合可能である。第2外側壁は、平面視において第2筒体を囲むように形成されると共に第1外側壁に嵌合可能である。なお、第2外側壁は、第1外側壁の内側に嵌合可能であってもよいし、第1外側壁の外側に嵌合可能であってもよい。そして、第1筒体の一部の上端は、第1筒体の他部の上端よりも高い。なお、第1筒体の一部には、上下方向に延びる溝が形成されるのが好ましい。
【0013】
ところで、過去に「本体基部と、本体基部に脱着可能である蒸気筒およびタンクとを備える加湿器」が提案されている(特開2003−329271号公報参照)。この加湿器において、本体基部には、主に、蒸気発生容器と、蒸気発生容器中の水から水蒸気を発生させる加熱源と、平面視において蒸気発生容器および加熱源を囲むように形成される外郭壁とが設けられている。また、この加湿器において、蒸気筒は、主に、蒸気発生容器の内側に嵌合可能である筒壁と、平面視において筒体を囲むように形成されると共に本体基部の外郭壁の内側に嵌合可能である外筒とから構成されている(特開2003−329271号公報の図1等参照)。
【0014】
そして、この加湿器において、蒸気発生容器の上端が平坦とされている。このため、ユーザが蒸気発生容器中の湯を蒸気発生容器から排出しようとする際、ユーザが蒸気発生容器から湯を上手く排出することができない場合がある。
【0015】
本発明の課題は、蒸気筒が本体基部に対して脱着可能である加湿器において、湯を蒸気発生容器から上手く排出することができるようにすることである。
【0016】
第3局面に係る加湿器では、第1筒体(上述の蒸気発生容器に相当)の一部の上端が第1筒体の他部の上端よりも高くなっている。このため、ユーザがこの高くなっている部分を下に向けて第1筒体中の湯を排出すれば、ユーザは、第1筒体から湯を上手く排出することができる。
【0017】
本発明の第4局面に係る加湿器は、本体および筒部材を備える。本体は、気化部、第1筒体および第1外側壁を有する。気化部では、水が気化させられる。第1筒体は、気化部の上方に延びる。なお、この第1筒体には、気化部で気化される水が供給される。第1外側壁は、平面視において気化部および第1筒体を囲むように形成される。筒部材は、第2筒体および第2外側壁を有する。第2筒体は、第1筒体の内側に嵌合可能である。第2外側壁は、平面視において第2筒体を囲むように形成されると共に第1外側壁に嵌合可能である。なお、第2外側壁は、第1外側壁の内側に嵌合可能であってもよいし、第1外側壁の外側に嵌合可能であってもよい。そして、第1筒体の一部は、第1筒体の外側に向かって延びる。なお、第1筒体の一部には、溝が形成されるのが好ましい。また、この第1筒体の一部(外側に向かって延びる部分)は、筒部材の第2外側壁の内面に接触しない程度の長さであることが求められる。
【0018】
ところで、過去に「本体基部と、本体基部に脱着可能である蒸気筒およびタンクとを備える加湿器」が提案されている(特開2003−329271号公報参照)。この加湿器において、本体基部には、主に、蒸気発生容器と、蒸気発生容器中の水から水蒸気を発生させる加熱源と、平面視において蒸気発生容器および加熱源を囲むように形成される外郭壁とが設けられている。また、この加湿器において、蒸気筒は、主に、蒸気発生容器の内側に嵌合可能である筒壁と、平面視において筒体を囲むように形成されると共に本体基部の外郭壁の内側に嵌合可能である外筒とから構成されている(特開2003−329271号公報の図1等参照)。
【0019】
そして、この加湿器において、蒸気発生容器の上端が平坦とされている。このため、ユーザが蒸気発生容器中の湯を蒸気発生容器から排出しようとする際、ユーザが蒸気発生容器から湯を上手く排出することができない場合がある。
【0020】
本発明の課題は、蒸気筒が本体基部に対して脱着可能である加湿器において、湯を蒸気発生容器から上手く排出することができるようにすることである。
【0021】
第4局面に係る加湿器では、第1筒体(上述の蒸気発生容器に相当)の一部が第1筒体の外側に向かって延びている。このため、ユーザがこの外側に向かって延びている部分を下に向けて第1筒体中の湯を排出すれば、ユーザは、第1筒体から湯を上手く排出することができる。
【0022】
本発明の第5局面に係る加湿器は、第3局面または第4局面に係る加湿器であって、第1筒体の上端は、第1外側壁の上端よりも高い。
【0023】
このため、この加湿器では、第1筒体から湯が排出される際、湯が本体に当たりにくい。したがって、この加湿器では、ユーザは、第1筒体から湯を容易に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の第1実施形態に係る加湿器の外観斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る加湿器の分解斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る加湿器の平面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る加湿器の右側面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る加湿器の正面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る加湿器の左側面図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る加湿器の背面図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る加湿器の底面図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係る加湿器のA−A断面図である(図3参照)。
【図10】本発明の第1実施形態に係る加湿器の本体基部の平面図である。
【図11】本発明の第1実施形態に係る加湿器から底部を外して、底面側から加湿器を見たときの図である。
【図12】本発明の第2実施形態に係る加湿器の外観斜視図である。
【図13】本発明の第2実施形態の変形例(B)に係る加湿器の右側面図である。
【図14】本発明の第2実施形態の変形例(C)に係る加湿器の右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
−第1実施形態−
本発明の第1実施形態に係る加湿器100は、図1に示されるように、角丸長方形柱体の樹脂成形品であって、主に、本体基部200、水タンク300および蒸気筒400から構成されている。この加湿器100は、図2に示されるように、本体基部200、水タンク300および蒸気筒400の3つに分解することができる。すなわち、この加湿器100は、水タンク300および蒸気筒400それぞれが本体基部200から着脱自在となるように構成されている。
【0026】
以下、本体基部200、水タンク300および蒸気筒400についてそれぞれ詳述する。
<加湿器の構成>
1.本体基部
本体基部200は、図1および図2に示されるように、主に、外装体201、起動ボタン221、パイロットランプ222a,222b、プラグ受223、電装部品224、フロート225及びヒータ230から構成されている。以下、これらの構成部品について詳述する。
【0027】
(1)外装体
外装体201は、図2および図9に示されるように、主に、底部211、胴部212、水路形成部213および案内部214から構成されている。以下、底部211、胴部212、水路形成部213および案内部214についてそれぞれ詳述する。
【0028】
(1−1)底部
底部211は、図8に示されるように、角丸長方形状の板部材である。この底部211には、図8に示されるように、複数の放熱口211aおよび4つの脚部取付部211bが形成されている。電装部品224中の発熱部品およびヒータ230から生じる熱が、放熱口211aを通じて外部に放出される。また、脚部取付部211bには、図1、図2、図4〜図9に示されるように、ゴム製の脚部215が取り付けられている。
【0029】
(1−2)胴部
胴部212は、図8に示されるように、横断面形状が角丸長方形状である筒状体である。胴部212には、図2に示されるように、起動ボタン221を外側に露出させるための開口(以下「起動ボタン開口」と称する)212a、パイロットランプ222a,222bを外側に露出させるための開口(以下「ランプ開口」と称する)212b、複数の放熱孔212cが形成されている。なお、第1実施形態に係る加湿器100において、起動ボタン開口212aは、図1、図2、図5に示されるように、胴部212の正面、向かって右側の上部に形成されている。また、ランプ開口212bは、起動ボタン開口212aの下に形成されている。放熱孔212cは、図4および図7に示されるように、胴部212の背面右端部から右側面左端部に亘って複数形成されている。
【0030】
(1−3)水路形成部
水路形成部213は、図9および図10に示されるように、平面視において角丸長方形状を呈するが、縦断面視において複雑な階段形状を呈する。なお、胴部212と水路形成部213とは一体成形されており、底部211は胴部212に印籠嵌めされている。
【0031】
水路形成部213には、図9および図10に示されるように、受水室251、第1連通路252、フロート収容室253、第2連通路254および気化室255が形成されている。なお、以下、受水室251、第1連通路252、フロート収容室253、第2連通路254および気化室255をまとめて水路250と称する場合がある。
【0032】
受水室251は、図9および図10に示されるように、略円柱状の室であって、上方が開口している。この受水室251には、後述する水タンク300の栓体320が収容される。そして、この受水室251には、水タンク300から供給される水が最初に流れ込む。なお、この受水室251には、平面視において略中央に、上方に向かって延びる突起251aが設けられる。この突起251aは、後述するように、水タンク300を本体基部200に装着するときにおいて、水タンク300に設けられる弁体330を押し上げて、タンク本体310の内部と受水室251とを連通させ、タンク本体310内の水を水路250に引き込む役目を担う。
【0033】
第1連通路252は、図9および図10に示されるように、受水室251からフロート収容室253まで延びる直方体状の通路であって、上方が開口している。つまり、この第1連通路252は、受水室251とフロート収容室253とを連通させる。なお、この第1連通路252の底面は、図9に示されるように、受水室251の底面よりも低くなるように設計されている。このため、受水室251に流れ込んだ水は、必然的に第1連通路252に流れ込む。また、この第1連通路252には、水路カバー270の脚部271(図2参照)を案内する案内部252aが両壁に形成されている。そして、この第1連通路252にその水路カバー270が被せられると、その水路カバー270の脚部271(図2参照)により、第1連通路252の通路面積が途中で絞られる。なお、この水路カバー270には、図2に示されるように、脚部271の反対側に延びるリブ272が形成されている。なお、このリブ272は、ユーザが本体基部200から水路カバー270を取り外すときのツマミとして機能するだけではなく、水路250から伝達される熱を放出する放熱板としても機能する。
【0034】
フロート収容室253は、図9および図10に示されるように、略円柱状の室であって、上方が開口している。このフロート収容室253は、上述の通り、第1連通路252を通じて受水室251に連通している。また、このフロート収容室253は、図10に示されるように、第2連通路254を通じて気化室255に連通している。そして、このフロート収容室253には、文字通り、フロート225が収容される。なお、このフロート収容室253には、図9に示されるように、上方に向かって支持円柱部253aが設けられる。フロート225は、その内孔がこの支持円柱部253aに挿通されるようにしてフロート収容室253に収容されている。また、この支持円柱部253aの上端には、フロート225の上限位置を規定する円盤部226が取り付けられている。また、このフロート収容室253の底面は、図9に示されるように、第1連通路252の底面よりも低くなるように設計されている。このため、第1連通路252に流れ込んだ水は、必然的にフロート収容室253に流れ込む。なお、このフロート収容室253は、上述の水路カバー270が取り付けられると、その水路カバー270により上方の開口が覆われる。
【0035】
第2連通路254は、図9および図10に示されるように、フロート収容室253から気化室255まで延びる直方体状の通路であって、上方が開口している。つまり、この第2連通路254は、フロート収容室253と気化室255とを連通させる。なお、この第2連通路254の底面は、図9に示されるように、気化室255に向かって上る階段構造になっている。そして、いずれの段の底面も、フロート収容室253の底面よりも高くなるように設計されている。このため、フロート収容室253に一定レベルの水が溜まらないと、第2連通路254に水が流れ込まない。また、この第2連通路254には、後述する水路カバー270の脚部271(図2参照)を案内する案内部254aが両壁に形成されている。そして、この第2連通路254にその水路カバー270が被せられると、その水路カバー270の脚部271(図2参照)により、第2連通路254の通路面積が途中で絞られる。
【0036】
気化室255は、図9および図10に示されるように、略円柱状の室であって、上方が開口している。なお、この気化室255の下端には、図9に示されるように、ヒータ230が配せられている。すなわち、この気化室255の底面は、ヒータ230により形成されている。また、この気化室255を構成する円筒壁255aは、図9に示されるように、上方に延びており、その上端が、後述する本体基部200の案内部214の上端よりも高くなるように設計されている。また、この円筒壁255aには、湯切り部255bが設けられている。湯切り部255bは、円筒壁255aの上端の一部から上方に向かって延びている。また、この円筒壁255aの湯切り部255bに対応する箇所には、上下方向に沿って溝255cが形成されている。また、この気化室255の底面は、図9に示されるように、第2連通路254の気化室側の底面よりも低くなるように設計されている。このため、第2連通路254の気化室側の通路に流れ込んだ水は、必然的に気化室255に流れ込む。そして、この気化室255に流れ込んだ水は、ヒータ230に加熱されて水蒸気とされる。その水蒸気は、蒸気筒400の内筒部420(後述)の内孔を通って外部空間へ放出され、外部空間の湿度を上昇させる。なお、水蒸気が発生するに伴って気化室255内の水位が低下するが、気化室255には、気化室255の水位が受水室251の水位と同じとなるように、水タンク300内の水が供給され続ける。
【0037】
そして、この水路250では、図10に示されるように、平面視において、第1連通路252の中心線CL1が、第2連通路254の中心線CL2と平行である。また、平面視において、受水室251の中心点CP1は、第1連通路252の中心線CL1の延長線上に存在するが、フロート収容室253の中心点CP2は、第1連通路252の中心線CL1の延長線上に存在せず、背面側にオフセットされている。また、気化室255の中心点CP3は、第2連通路254の中心線CL2の延長線上に存在するが、フロート収容室253の中心点CP2は、第2連通路254の中心線CL2の延長線上に存在せず、背面側にオフセットされている。このため、第1実施形態に係る加湿器100において、水路250を流れる水の流れは、図10の矢印FLのようになる。
【0038】
(1−4)案内部
案内部214は、図9および図10に示されるように、外周案内部214a、仕切り案内部214bおよび内側案内部214cから構成されている。
【0039】
外周案内部214aは、図9に示されるように、胴部212の全周の上端から上方に向かって延びている。そして、この外周案内部214aは、水タンク300および蒸気筒400にそれぞれ設けられる案内部(後述)を内側に収容する。
【0040】
仕切り案内部214bは、図10に示されるように、水路形成部213の天面から上方に向かって延びている。なお、この仕切り案内部214bは、図10に示されるように、水タンク300および蒸気筒400が本体基部200に装着された状態における水タンク300と蒸気筒400との境界線(平面視における)に対応する位置に設けられている。
【0041】
内側案内部214cは、図10に示されるように、仕切り案内部214bのフロート収容室側であって、仕切り案内部214b近傍において上方に向かって延びるように形成されている。なお、この内側案内部214cは、図10に示されるように、平面視において、近傍の外周案内部214aに対して平行となり、仕切り案内部214bに対して垂直になるように形成されている。なお、水タンク300が本体基部200に装着されるとき、内側案内部214cと近傍の外周案内部214aとの間に水タンク300の案内部315が挿入される。
【0042】
すわなち、案内部214は、水タンク300および蒸気筒400の取付位置を案内すると共に、水タンク300および蒸気筒400を本体基部200に緩やかに固定する役目を担っている。
【0043】
(2)起動ボタン
起動ボタン221は、図1および図5に示されるように、本体基部200の正面、向かって右側の上部に設けられている。また、この起動ボタン221は、外装体201に形成される起動ボタン開口212aに挿通されており、ユーザにより押圧可能な状態とされている。起動ボタン221は、電装部品224およびヒータ230に接続されており、外部電源に接続されるプラグ(図示せず)がプラグ受223に装着された状態でユーザにより押圧されると、ヒータ230を抵抗加熱させる。この結果、このヒータ230は、水タンク300から気化室255に供給される水を加熱して水蒸気を生成する。
【0044】
(3)パイロットランプ
パイロットランプ222a,222bは、加湿器100の状態をユーザに知らせるためのものであって、本体基部200の正面、向かって右側の下部、すなわち、起動ボタン221の下方に設けられている。パイロットランプ222a,222bは、外装体201に形成されるランプ開口212bを通して視認することができる。なお、この加湿器100には、赤色のパイロットランプ222aおよび緑色のパイロットランプ222bが設けられている。緑色のパイロットランプ222bは正常運転時に点灯し、赤色のパイロットランプ222aは異常発生時(フロート225が下限位置に達した時(すなわち、水量不足時)、フロート225が上限位置に達した時(すなわち、本体基部200から水が溢れ出そうになっている時))に点灯する。
【0045】
(4)プラグ受
プラグ受223は、外部電源に接続されるプラグ(図示せず)を受ける部材である。なお、このプラグ受223には、マグネットによりプラグが接続される。また、このプラグ受223は、図10に示されるように、第1連通路252の側壁のうち背面側の側壁の外側に設けられている。
【0046】
(5)電装部品
電装部品224は、ヒータ230のON/OFF制御、フロートの位置検出、パイロットランプ222a,222bの点灯制御などを行う。なお、第1実施形態に係る加湿器100において、この電装部品224は、第1連通路252の側壁のうち正面側の側壁の外面の近傍に設けられる。このため、電装部品224中の発熱部品は、第1連通路252を流れる比較的低温の水により冷却される。また、その結果、第1連通路252を流れる水は、その発熱部品により加熱される。
【0047】
(6)フロート
フロート225は、図9および図10に示されるように、円筒形の発泡樹脂成形体であって、フロート収容室253に水が供給されると浮遊し、フロート収容室253内の水量に依存して支持円柱部253aに沿って上下に移動する。そして、このフロート225には、磁石(図示せず)が内蔵されている。また、支持円柱部253aには、リードスイッチ(図示せず)が内蔵されている。そして、このリードスイッチは、フロート225が下限位置に達した時(すなわち、水量不足時)、または、フロート225が上限位置に達した時(すなわち、本体基部200から水が溢れ出そうになっている時)に、フロート225に内蔵される磁石に反応して開状態となり、ヒータ230等への通電を遮断し、赤色のパイロットランプ222aを点灯させる。
【0048】
(7)ヒータ
ヒータ230は、いわゆるマイカヒータ(ニクロム線を心板に巻きつけたものをマイカで挟んで絶縁処理したもの)等の面ヒータであって、気化室255の底面を形成している。すなわち、気化室255では、水タンク300から供給される水がヒータ230で熱せられて水蒸気が生成される。
【0049】
なお、このヒータ230の下面には、サーモスタット(図示せず)が取り付けられている。そして、このサーモスタットは、検知温度値が上限値を超過すると(すなわち、水が枯渇して空焚き状態となると)、ヒータ230等への通電を遮断する。
【0050】
2.水タンク
水タンク300は、水を貯留するための容器であって、図2、図9および図12に示されるように、主に、タンク本体310および栓体320から構成されている。以下、タンク本体310および栓体320について詳述する。
【0051】
(1)タンク本体
タンク本体310は、水を貯留するための容器である。このタンク本体310の底壁部311の半円部分、すなわち端部には、図9に示されるように、開口312が形成されている。また、この底壁部311には、開口312の下端の縁部から下方に向かって延びる栓体取付部313が形成されている。なお、第1実施形態に係る加湿器100において、栓体取付部313の外周には、雄ネジ部314が形成されている。また、この底壁部311には、外周より少し内側の箇所から下方に向かって延びる案内部315が部分的に設けられている。この案内部315は、水タンク300を本体基部200に装着するときにおいて、本体基部200の案内部214の内側に収容される。
【0052】
(2)栓体
栓体320は、樹脂成形体であって、図9に示されるように、主に、略円筒形の栓部324、略円筒形の第1内筒部322、底壁部323、支持脚部321、略円筒形の第2内筒部325、弁体330、コイルバネ340およびパッキン350から構成されている。なお、この栓体320は、上述の通り、本体基部200の受水室251に収容される。
【0053】
栓部324は、栓体320の外周壁を構成している。また、この栓部324の内周には、雌ネジ部326が形成されている。この雌ネジ部326は、栓体取付部313の雄ネジ部314に螺合する。
【0054】
第1内筒部322は、軸が栓部324の軸と一致するように栓部324の内側に配置されている。
【0055】
底壁部323は、円環状の板部であって、栓部324の下端から第1内筒部322の下端まで延びており、栓部324と第1内筒部322との間の空間を下端で閉塞している。
【0056】
支持脚部321は、部分円筒形状を呈しており、第1内筒部322の下端から2本延びている。なお、この支持脚部321は、互いに対向している。
【0057】
第2内筒部325は、軸が第1内筒部322の軸と一致するように第1内筒部322の内側に配置されている。なお、この第2内筒部325は、第1内筒部322の内周面から第2内筒部325の外周面まで延びる3本の支持部327により第1内筒部322に支持されている。そして、この第2内筒部325の内孔には、図9に示されるように、弁体330の丸棒部332(後述)が挿通されている。
【0058】
弁体330は、図9に示されるように、丸棒部332、円盤部333および弁部331から構成される。円盤部333は、図9に示されるように、丸棒部332の片端において半径方向に向かって延びている。弁部331は、シリコーンゴム製の丸皿状の成形体であって、図9に示されるように、円盤部333の取付側と反対側の丸棒部332の端部に配せられている。また、この弁部331は、図9に示されるように、径が第1内筒部322の外径よりも僅かに大きくされている。そして、この弁体330は、図9に示されるように、円盤部333が支持脚部側に位置し、弁部331が第1内筒部322の上端側に位置するように、配設されている。
【0059】
コイルバネ340は、弁体330の円盤部333と第1内筒部322の上端との間に配せられており、弁体330の円盤部333を支持脚部側に付勢する。なお、このとき、第1内筒部322の上端開口は、弁部331により閉塞されている。すなわち、水タンク300では、本体基部200から取り外された状態において、タンク本体310が密閉されている。そして、この水タンク300が本体基部200に装着されると、本体基部200の受水室251の中央に設けられる突起251aにより弁体330が押し上げられ、タンク本体310の内部と受水室とが連通する状態となる。このため、水タンク300が本体基部200に装着されると、必然的に、タンク本体310の水が、本体基部200の水路250に供給されることになる。
【0060】
パッキン350は、Oリングであって、図9に示されるように、タンク本体310の栓体取付部313の下面と栓体320の底壁部323の上面との間をシールしている。
【0061】
3.蒸気筒
蒸気筒400は、図9に示されるように、主に、外筒部410、内筒部420、上壁部430、付属部品載置部450、案内部440およびリブ460から構成されている。
【0062】
外筒部410は、横断面形状がD字の筒体である。
【0063】
内筒部420は、円筒体であり、外筒部410に挿通されている。なお、この内筒部420の下端は、図9に示されるように、外筒部410の下端より低い位置まで延びている。そして、この内筒部420は、図9に示されるように、蒸気筒400が本体基部200に装着されると、外面が円筒壁255aの内面に接触するように挿入される。
【0064】
上壁部430は、外筒部410の上端から内筒部420の上端まで延びており、外筒部410と内筒部420との間の空間を上端で閉塞している。
【0065】
リブ460は、上壁部430の内面から下方に向かって延びると共に内筒部420の外面から外筒部410の内面まで延びている。なお、第1実施形態に係る蒸気筒400では、底面視において十字状に4つのリブ460が配置されている。
【0066】
案内部440は、外筒部410の下端部に設けられており、外筒部の下端の内周部から下方に向かって延びている。なお、この案内部440は、本体基部200の案内部214の内側に収容される。
【0067】
付属部品載置部450は、円盤形状を呈しており、4本の支持脚部450aにより内筒部420中央付近に支持されている。なお、この付属部品載置部450と内筒部420との間には、4つの支持脚部450aに隣接して4つの蒸気口(図示せず)が形成されている。気化室255で生成された水蒸気は、この4つの蒸気口を通じて外部空間に放出される。
【0068】
また、この付属部品載置部450には、アロマポット500等の付属部品が載置される。なお、アロマポット500には、図9に示されるように、アロマオイルARが注がれる。また、このアロマポット500は、平面視において上述の蒸気口を覆う大きさとされている。このため、この加湿器100では、付属部品載置部450にアロマポット500が載置されている場合、気化室255で生成された水蒸気は、直接的ではなく間接的に外部空間へ供給される。
【0069】
<加湿器の組立て>
ユーザは、先ず、タンク本体310から栓体320を取り外した後に、開口312からタンク本体310に水を供給する。ユーザは、所望の量の水をタンク本体310に満たしたら、タンク本体310の栓体取付部313に栓体320を螺合して、タンク本体310を密閉する。
【0070】
ユーザは、次に、水タンク300および蒸気筒400を本体基部200に取り付ける。なお、上述の通り、本体基部200に水タンク300が装着されると、本体基部200の受水室251の中央に設けられる突起251aにより弁体330が押し上げられ、タンク本体310の内部と受水室251とが連通する状態となる。
【0071】
ユーザは、最後に、外部電源に接続されるプラグをプラグ受223に接続する。加湿器100は、この状態で動作可能となる。
なお、上述の組立手順は、一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。例えば、ユーザは、プラグをプラグ受223に接続した後に、タンク本体310に水を供給してもよいし、蒸気筒400を本体基部200に取り付けてもよい。
【0072】
<加湿器の動作>
加湿器100が上述のように組み立てられた状態で、ユーザにより起動ボタン221が押圧されると、ヒータ230が加熱し、気化室255内の水が気化して水蒸気となる。そして、その水蒸気は、蒸気筒400の内筒部420および蒸気口を介して外部空間へ放出される。その結果、外部空間の湿度が上昇する。また、加湿器100の運転中、ユーザが起動ボタン221を押圧すると、加湿器100への通電が遮断され、加湿器100が停止する。
【0073】
なお、上述した通り、加湿器100が正常運転している場合、緑色のパイロットランプ222bが点灯させられる。一方、加湿器100に水位異常が認められた時、すなわち、フロート225が下限位置に達した時、または、フロート225が上限位置に達した時、リードスイッチが、フロート225に内蔵される磁石に反応して開状態となり、ヒータ230等への通電を遮断し、赤色のパイロットランプ222aを点灯させる。
【0074】
また、上述の通り、加湿器100に空焚き異常が認められた時、すなわち、サーモスタットの検知温度値が上限値を超過した時、サーモスタットは、ヒータ230等への通電を遮断する。
【0075】
<第1実施形態に係る加湿器の特徴>
(1)
第1実施形態に係る加湿器100は、水タンク300および蒸気筒400それぞれが本体基部200から着脱自在となるように構成されている。このため、この加湿器100は、携帯に便利である。
【0076】
(2)
第1実施形態に係る加湿器100では、円筒壁255aが上方に延びており、その上端が、後述する本体基部200の案内部214の上端よりも高くなるように設計されている。また、この加湿器100では、内筒部420の下端が外筒部410の下端より低い位置まで延びている。このため、この加湿器100では、従前の加湿器よりも、円筒壁255aと内筒部420との嵌合代が長くなっている。したがって、この加湿器100では、蒸気筒400を本体基部200によりしっかりと嵌合させることができる。
【0077】
(3)
第1実施形態に係る加湿器100では、円筒壁255aに湯切り部255bが設けられている。このため、ユーザは、気化室255から湯を上手く排出することができる。
【0078】
(4)
第1実施形態に係る加湿器100では、タンク本体310の端部に栓体取付部313が形成されている(図9参照)。このため、ユーザは、水タンク300の残り水を排出しやすい。また、水タンク300が本体基部200に装着されると、栓体取付部313は、本体基部200の端部に位置する。このため、この加湿器100では、水タンク300が本体基部200に装着されたとき、本体基部200の重心バランスに優れる。
【0079】
(5)
第1実施形態に係る加湿器100では、水タンク300が本体基部200に装着された状態において、栓体320が左側面近傍に配置されると共に気化室255が右側面近傍に配置される。すなわち、この加湿器100では、栓体320が気化室255からできるだけ遠く離れるように配置されている。このため、この加湿器100では、従前の加湿器よりも水路250が長く設計されている。したがって、この加湿器100では、水タンク300の内部が温まりにくい。よって、この加湿器100では、水タンク300内の水が水路250内に押し出され、余剰の水が水路250に供給されることを抑制することができる。
【0080】
(6)
第1実施形態に係る加湿器100では、付属部品載置部450にアロマポット500が載置される。そして、このアロマポット500は、平面視において上述の蒸気口を覆う大きさとされている。このため、この加湿器100では、付属部品載置部450にアロマポット500が載置されている場合、気化室255で生成された水蒸気はアロマポット500に当たりやすくなる。この結果、アロマオイルARが蒸発しやすくなる。
【0081】
<変形例>
(A)
第1実施形態では特に言及しなかったが、栓体320の雌ネジ部326が、栓体取付部313の雄ネジ部314のみならず市販の飲料ボトル等の雄ネジ部にも螺合するように設計されていてもよい。このようにすれば、ユーザは、水タンク300を携行しなくても行き先で飲料ボトルを購入すれば、加湿器を使用することができる。なお、ユーザは、加湿器を使用した後、その飲料ボトルを廃棄すれば、手荷物を増やさずにすむ。
【0082】
(B)
第1実施形態では特に言及しなかったが、蒸気筒400のリブ460の下端にシール用のパッキンを取り付けて、円筒壁255aの上端と蒸気筒400の下端とをシールするようにしてもよい。
【0083】
(C)
第1実施形態では特に言及しなかったが、気化室255を構成する円筒壁255aは、本体基部200と一体成形されていてもよいし、別体として本体基部200に接合されてもよい。円筒壁255aのうち水路形成部213から上方に延びる部分が別体として本体基部200に接合されてもよい。
【0084】
(D)
第1実施形態では特に言及しなかったが、水タンク300と蒸気筒400とが本体基部200に装着された状態で、正面視において、水タンク300と蒸気筒400との対向面が僅かに傾斜するようにしてもよい。このようにすれば、水タンク300と蒸気筒400との間の隙間が生じにくくなり、水タンク300と蒸気筒400との嵌合性が向上する。
【0085】
−第2実施形態−
本発明の第2実施形態に係る加湿器101は、本体基部200の外周案内部214aおよび蒸気筒400の案内部440以外、第1実施形態に係る加湿器100と同一である。したがって、ここでは、第1実施形態に係る加湿器100の部材等と同一の部材について同一の符号を付して説明を省略し、第1実施形態に係る加湿器100の部材等と相違する点についてのみ説明する。
【0086】
第2実施形態に係る加湿器101では、図12に示されるように、本体基部210に外周案内部214dが設けられている。この外周案内部214dは、胴部212eの全周の上端から上方に向かって延びている。そして、この外周案内部214dは、図12に示されるように、蒸気筒401に対応する外周案内部(以下「第1外周案内部」と称する)の上端が、水タンク300に対応する外周案内部(以下「第2外周案内部」と称する)の上端よりも高くなるように設計されている。また、蒸気筒401の外周には、第1外周案内部の形状に対応する切り欠き(図示せず)が形成されている。このため、この加湿器101は、第1実施形態に係る加湿器100に比べて、本体基部に対する蒸気筒の嵌合代が長くなっている。
【0087】
<第2実施形態に係る加湿器の特徴>
第2実施形態に係る加湿器101は、第1実施形態に係る加湿器100の特徴に加えて以下の特徴を有する。
【0088】
第2実施形態に係る加湿器101では、第1実施形態に係る加湿器100に比べて、本体基部に対する蒸気筒の嵌合代が長くなっている。このため、第2実施形態に係る加湿器101では、ユーザは、第1実施形態に係る加湿器100に比べて、蒸気筒401を本体基部210によりしっかりと嵌合することができる。
【0089】
<変形例>
(A)
第2実施形態に係る加湿器101では、図12に示されるように、第1外周案内部の上端が第2外周案内部の上端よりも高くなるように外周案内部214dが設計されていたが、第2外周案内部の上端が第1外周案内部の上端よりも高くなるように外周案内部が設計されてもよい。かかる場合、本体基部210に対する水タンク300の嵌合性を向上させることができる。
【0090】
(B)
第2実施形態では特に言及しなかったが、円筒壁255aの上端を、第1外周案内部の上端より低くし、かつ、図13に示されるように、第1外周案内部に湯切り部214eを設けてもよい。なお、かかる場合、気化室255から第1外周案内部まで水路を形成するのが好ましい。また、湯切り部214eは、単に上方に延びていてもよいし、外方に向かって延びていてもよい。
【0091】
(C)
第2実施形態では特に言及しなかったが、図14に示されるように、蒸気筒402の外周部が、本体基部217の右側面を覆うように蒸気筒402を形成してもよい。この場合も、ユーザは、第1実施形態に係る加湿器100に比べて、蒸気筒402を本体基部217によりしっかりと嵌合することができる。また、このような構成を水タンク300に適用してもよい。
【符号の説明】
【0092】
100,101 加湿器
200 本体基部(本体)
212 胴部(第1外装壁)
214a 外周案内部(第1外装壁)
214e 湯切り部
230 ヒータ(気化部)
255a 円筒壁(第1筒体)
255b 湯切り部
400 蒸気筒(筒部材)
410 外筒部(第2外側壁)
420 内筒部(第2筒体)
440 案内部(第2外側壁)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水を気化させる気化部と、前記気化部の上方に延びる第1筒体と、平面視において前記気化部および前記第1筒体を囲むように形成される第1外側壁とを有する本体と、
前記第1筒体の内側に嵌合可能である第2筒体と、平面視において前記第2筒体を囲むように形成されると共に前記第1外側壁に嵌合可能である第2外側壁とを有する筒部材と
を備え、
前記第2筒体の下端は、前記第2外側壁の下端よりも低く、
前記第1筒体の上端は、前記第1外側壁の上端よりも高い
加湿器。
【請求項2】
水を気化させる気化部と、前記気化部の上方に延びる第1筒体と、平面視において前記気化部および前記第1筒体を囲むように形成される第1外側壁とを有する本体と、
前記第1筒体の内側に嵌合可能である第2筒体と、平面視において前記第2筒体を囲むように形成されると共に前記第1外側壁に嵌合可能である第2外側壁とを有する筒部材と
を備え、
前記第1外側壁の一部の上端は、前記第1外側壁の他部の上端よりも高い
加湿器。
【請求項3】
水を気化させる気化部と、前記気化部の上方に延びる第1筒体と、平面視において前記気化部および前記第1筒体を囲むように形成される第1外側壁とを有する本体と、
前記第1筒体の内側に嵌合可能である第2筒体と、平面視において前記第2筒体を囲むように形成されると共に前記第1外側壁に嵌合可能である第2外側壁とを有する筒部材と
を備え、
前記第1筒体の一部の上端は、前記第1筒体の他部の上端よりも高い
加湿器。
【請求項4】
水を気化させる気化部と、前記気化部の上方に延びる第1筒体と、平面視において前記気化部および前記第1筒体を囲むように形成される第1外側壁とを有する本体と、
前記第1筒体の内側に嵌合可能である第2筒体と、平面視において前記第2筒体を囲むように形成されると共に前記第1外側壁に嵌合可能である第2外側壁とを有する筒部材と
を備え、
前記第1筒体の一部は、前記第1筒体の外側に向かって延びる
加湿器。
【請求項5】
前記第1筒体の上端は、前記第1外側壁の上端よりも高い
請求項3または4に記載の加湿器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−237460(P2012−237460A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−104678(P2011−104678)
【出願日】平成23年5月9日(2011.5.9)
【出願人】(000003702)タイガー魔法瓶株式会社 (509)
【Fターム(参考)】