説明

加熱調理器

【課題】蒸室の厳密な温度管理が容易な加熱調理器を提供することを目的とする。
【解決手段】蒸室11において食物を蒸す加熱調理器1において、該調理器は、加熱板21及び該加熱板21に水を供給する水供給ノズル22からなる蒸気発生部2と、水供給ノズル22に水を供給する給水部3と、蒸室の温度を検知する温度検知手段12と、該温度検知手段12の測定値に基づいて加熱板2の発熱及び水供給ノズル22からの水の供給の有無を制御する制御部4とからなり、蒸室11の温度は、上記蒸気発生部2から間欠的に発生する蒸気により加熱されることを特徴とする加熱調理器1により、上記の課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は蒸気で食物を加熱する加熱調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
蒸気を用いた加熱調理器としては100℃の水蒸気を用いた蒸し器や、高圧下で加熱することにより、100℃以上での加熱を可能にした高圧鍋が公知である。
【0003】
最近では、70℃程度で時間をかけて蒸す、いわゆる低温蒸が注目されている。低温蒸によれば、各種のビタミンの酸化分解やタンパク質の熱変性さらには脂質の流失を抑えて、柔らかい食感に食品を蒸すことができるとして、注目されている。
【0004】
例えば特許文献1には、電熱器7で蒸気を発生させて80℃の低温で食材を蒸すことができる調理鍋が開示されている(段落[0009])。調理鍋の側壁に設けた空気孔6から、調理鍋中の空気が鍋肌を伝うように下がってきて鍋の中にたまることなく鍋の外に排出され、鍋の中の温度むらを防ぐことができるとされている(段落[0011])。
【0005】
特許文献2には、コイル5で水(L)を加熱し加熱庫3内に低温スチームを生じさせ、調理物Cを低温スチームで加熱調理する加熱調理器が開示されている(要約、図1)。
【0006】
特許文献1及び2に開示されている発明は、釜の底に多量の水を溜めて、電熱器によって水を加熱して水蒸気を発生させる方法を採用している。特許文献1及び2の発明は温度センサーによって、蒸室ないし食品の温度を検知して、電熱器の発熱量を制御するものであるが、このような構成では、水の容量が大きいために、電熱器の発熱量を制御装置等によって調節してから蒸室の温度に反映されるまでにタイムラグが生じてしまうという問題があった。したがって、特許文献1及び2の構成では厳密な温度管理が難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第3532478号
【特許文献2】特開2006−336945
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
蒸室の厳密な温度管理が容易な加熱調理器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
蒸室において食物を蒸す加熱調理器において、該調理器は、加熱板及び該加熱板に水を供給する水供給ノズルからなる蒸気発生部と、水供給ノズルに水を供給する給水部と、蒸室の温度を検知する温度検知手段と、該温度検知手段の測定値に基づいて加熱板の発熱及び水供給ノズルからの水の供給の有無を制御する制御部とからなり、蒸室は上記蒸気発生部から間欠的に発生する蒸気により加熱されることを特徴とする加熱調理器により上記の課題を解決する。
【0010】
本発明者は、予め加熱しておいた加熱板等の発熱体に、水を滴下や噴霧により供給することにより、水蒸気を発生させる蒸気発生部を採用すれば、PID制御等による複雑な温度制御に拠らないでも、食物を収めた蒸室の温度の制御を極めて厳密に行えることを発見し、本発明を完成するに至った。
【0011】
蒸室の温度は蒸す食物によって、適宜、温度の設定を行えばよい。例えば、後述の実施例のように、蒸し室の温度を72〜78℃の範囲で制御したければ、蒸室の温度が74℃になった際に、制御装置によって発熱体の加熱と水供給ノズルからの水の供給を止めて、水蒸気の発生を止め、蒸室の温度が72℃以下になった際に、再び制御装置によって発熱体の加熱と水供給ノズルからの水の供給を始めればよい。これにより意図した温度域で食品を蒸すことが可能になる。
【0012】
本発明の発熱体としては、例えば、熱線や熱コイル、炭化ケイ素発熱体、赤外線ヒーター、電気コンロ等の公知のヒーター、加熱板等が挙げられる。加熱板としては、伝熱性の板の下に熱線や熱コイルを巡らせたいわゆるホットプレートや、ポリエステルヒーターやポリイミドヒーター等の面状発熱体が挙げられる。本発明の発熱体としては、水を供給した際に短時間で水蒸気を発生させ得る程度の発熱量を有する発熱体であれば、特に限定されない。また、水がこぼれ落ちにくい縁付きの加熱板を使用することが好ましい。
【0013】
発熱体に水を供給する方法としては、発熱体に水を滴下する方法と噴霧する方法が考えられる。いずれの方法で水蒸気を発生させても厳密な温度管理を為し得るが、噴霧によれば、発熱体に対して満遍なく水を供給することができ、水が瞬時に蒸発しやすいのでより好ましい。
【0014】
熱くなった発熱体に直接に水を供給すると、水滴が加熱板の表面を転げ回り水滴の気化が遅れてしまう。これを防ぐために、発熱体の水が供給される面には細目のメッシュを張り、その上に粗目のメッシュを張ることが好ましい。細目のメッシュは水滴が転げ回るのを効果的に防ぎつつ、水滴が発熱体(すなわち、加熱板によって加熱される細めのメッシュ)と接触する表面積を増大させて、水滴を瞬時に気化させる。細めのメッシュの上側に配される粗目のメッシュは線径が太いものを使用する。これにより、下側の細めのメッシュが熱膨張することによって加熱板から浮き上がることを効果的に防ぐことができる。メッシュが加熱板から浮き上がると、水を満遍なくメッシュに対して滴下又は噴霧することが難しくなるため、粗目のメッシュを取り付けることが好ましい。

【0015】
本発明の水蒸気発生部を配置する手段は特に限定されない。後述の図のように蒸室の中に水蒸気発生部を配置してもよいし、蒸室(上鍋)の下に別途、水蒸気発生部を収める部屋(下鍋)を設けて、そこに水蒸気発生部を収めてもよい。前者の場合は、食物を乗せる台を蒸室に設けるとよい。後者の場合は、上鍋の底面に貫通穴を複数設けて蒸気が通過可能にするとよい。
【0016】
本発明の給水部は、水を貯蔵しておくタンクと、供給ポンプとからなる。発熱体に水を滴下する構成であれば、水の供給は自然落下によって行い供給ポンプを省略してもよい。その場合、水の供給の有無は電磁弁等の公知の手段によって行えばよい。タンクを配置する位置は、特に限定されないが、蒸室の外部に透明又は半透明の水タンクを取り付ける構成とすれば、水の残量を目視により確認可能とし水切れによる空焚きのおそれをなくすことができるので好ましい。容器を透明又は半透明の容器とすれば、水位センサーを用いなくてよいので簡便である。
【0017】
供給ポンプとしては、加熱板に噴霧する水の量に合わせて公知のポンプを適宜使用すればよい。加熱板に常時、水を供給すると加熱板に水が溜まって、蒸室の温度を厳密に制御することが難しくなる。したがって、加熱板には間欠的に水を供給することが好ましい。例えば、3秒間に亘って水を供給し、その後、20秒間水の供給を止めて加熱板を空焚きし、その後、3秒間に亘って水を供給する要領で水を供給すればよい。間欠的に水を供給するには、ピストン方式のポンプの回転数を適宜調整することで容易に制御できる。振動子を利用した脈動式のマイクロポンプであれば、通電のタイミングを制御すればよい。
【0018】
温度検知手段としては、白金測温抵抗体や、サーミスタ、熱電対等を利用した公知の温度センサーを使用すればよい。制御部としては、温度センサーの電気信号を受け、設定温度と比較して、操作器へと調節信号を送信する温度調節器と、発熱体及び水ポンプに通電する電流を操作する操作器とを備えた公知の制御装置を使用すればよい。操作器の制御方式はON/OFF動作、P動作(比例動作)、I動作(積分動作)、D動作(微分動作)、PID動作等の方式を問わないが、ON/OFF動作が最も簡素な構成で、しかも十分な効果が得られるので好ましい。
【0019】
本発明で使用する噴霧ノズルは、広い範囲に水を噴霧できる公知のノズルを使用すればよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明の加熱調理器によれば、簡素な温度制御装置を使用した場合であっても、厳密な温度管理を行うことが可能になる。
【0021】
噴霧ノズルを採用することにより、発熱体に対して満遍なく水を供給して瞬時に水蒸気にすることができる。
【0022】
加熱板の水が供給される面にメッシュを配することで、水滴が加熱板上を転げ回ることを効果的に防ぎつつ、水滴の落下点で水滴を瞬時に気化することが可能になる。
【0023】
給水部を蒸室の外部の目視可能な位置に設けて、外部から必要な分量の水を供給することで、水位センサー等を設けずとも水の残量を簡便に確認することができるので、空焚きをするおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の加熱調理器の断面図である。図中ではポンプと水タンクは模式化して示した(実施例1)。図中の破線は給水部からの水の流れを模式的に描いたものである。
【図2】本発明の加熱調理器の蒸気発生部、給水部、温度検知手段の分解斜視図である。
【図3】上側の鍋と、下側の鍋の間の仕切りを排して、水蒸気発生部を蒸室の下部に配置した加熱調理器の断面図である(実施例2)。
【図4】比較例1にかかる従来の加熱調理器の断面図である。
【図5】実施例1にかかる加熱調理器でほうれん草を蒸した際の蒸室11及び加熱板21の温度と時間の関係をまとめたグラフである。
【図6】比較例1にかかる加熱調理器でほうれん草を蒸した際の実施例1の蒸室11及び加熱板21の温度と時間の関係をまとめたグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照しながら本発明の加熱調理器の具体的構成について説明する。
【0026】
本発明は、蒸室11において食物を蒸す加熱調理器1である。加熱調理器1は、加熱板21及び該加熱板21に水を供給する水供給ノズル22、29からなる蒸気発生部2と、水供給ノズル22、29に水を供給する給水部3と、蒸室11の温度を検知する温度検知手段12と、該温度検知手段12の測定値に基づいて加熱板21の発熱及び水供給ノズル22、29からの水の供給の有無を制御する制御部4とからなる。本発明の加熱調理器1においては、蒸室11は上記蒸気発生部2から間欠的に発生する蒸気により加熱されることを特徴とする。
【0027】
[実施例1]
実施例1は、図1及び図2に示したように、公知の上下分割型の蒸鍋を利用したものである。すなわち、本実施例の蒸室11として上側の鍋15を使用し、下側の鍋28に蒸気発生部2を収納した構成である。上側の鍋は半径16cmの円形の鍋であり、高さは14.5cmである。したがって、蒸室11の容量は約11リットルである。蒸室11の底面には、複数の貫通穴14が配されており、蒸気発生部2で発生した蒸気が貫通穴14を通って蒸室11に導入される。蒸室11には蒸気導通用の貫通穴を複数配した蒸籠13を置き、そこに食物を入れて蒸す。また、蒸室11のほぼ中央に先端が位置するように温度検知手段12を蒸室11の下側から挿入、位置固定した。本実施例では温度検知手段12として熱電対を使用した。
【0028】
温度検知手段12はステイ26に下端を固定し、ステイ26内部に配線を通して(図示略)制御部4に接続した。ステイ26は端部を熔接により下側の鍋28の側壁に固定してある。また、ステイ26の下面に噴霧ノズル22を4個固定し、給水部3からステイ26内部に設けた流路27を介して噴霧ノズル22に水を圧送する構成とした。
【0029】
給水部3は水タンク32とポンプ31とからなる。本実施例では水タンク32として、半透明のポリプロピレン容器に目盛を刻んだものを使用した。また、ポンプ31としてはAC100Vで作動する40.0ml/分の脈動式のマイクロポンプを使用した。マイクロポンプは制御部4に接続して、蒸室11の温度に応じて水の噴霧の入り切りを制御可能としてある。
【0030】
蒸気発生部2は銅製の加熱板21と、加熱板21の底面に当接するように配される伝熱コイル23と、加熱板21にはめ込むメッシュからなる。加熱板21は直径130mmの円板の縁に突起211を設けて、加熱板21の下に水滴が垂れ落ちないように構成してある。伝熱コイル23としては100V、120Wのニクロム線を使用した。下側のメッシュ24は線径0.34×20メッシュを使用し、上側のメッシュ25は線径0.45mm×14メッシュを使用した。
【0031】
制御部4は、ON/OFF動作によるものを使用した。設定は蒸室11の温度が74℃を超えると伝熱コイル23への通電を止めて、今度は温度が72℃を下回ると通電を開始するようにした。加熱板21への水の供給のタイミングについては、伝熱線23に通電している間に同期して水を供給するようにした。ただし、伝熱板の温度が80℃を下回る場合は、水の供給が停止するように設定してある。水の供給は、加熱板21が加熱されている間断続的に行うのではなく、間欠的に行うようにした。具体的には、加熱板21に1回通電した際に1.0mlの水を2回に分けて、計2.0mlの水を加熱板21に供給するようにした。
【0032】
本実施例では加熱板21へ水を供給するために噴霧ノズル22を使用した。
【0033】
[実施例2]
本実施例2は、図3に示したように、上側の鍋と下側の鍋の区切りを排して蒸室11と同じ部屋に水蒸気発生部2を配置したものである。実施例1では、上側の鍋15の下面に蒸籠13を乗せる構成としたが、実施例2ではそれに代えて台16を使用した。本実施例で使用した台16は蒸気が通過しやすいように中央に開口を設けてある。また、実施例1の噴霧ノズル22に代えて水滴下用の滴下ノズル29を採用した。その他の装置構成は実施例1と同様にした。
[比較例1]
比較例1は、実施例1の水蒸気発生部2に代えて従来の水蒸気発生部を採用したものである。すなわち、下側の鍋28の底に伝熱線23を配して、そこに150mlの水を溜めて加熱した。実施例1と同様に72℃と74℃を境として、制御部4で温度管理を行った。伝熱線23等の構成は実施例1と同一にした。
【0034】
実施例1、実施例2及び比較例1の加熱調理器を使用して、ほうれん草250gを蒸した。蒸時間は蒸室の温度が70℃を超えた後の10分間とし、制御温度は蒸室11の温度が74℃を超えると加熱板21の加熱が停止し、72℃を下回ると加熱板21の加熱が再び始まるように設定とした。水の供給のタイミングは加熱板21の加熱と同期するようにした。ただし、加熱板21の温度が80℃以下の場合は水が供給されないように制御しているため、0〜75秒の間は水が加熱板21に供給されない(後述する図1のグラフ参照)。加熱板21に供給される水量については、75〜120秒の1回目の加熱時に6.5ml、240〜270秒の2回目の加熱及びそれ以降の加熱板21の加熱の際に、加熱1回あたり2.0mlの水が加熱板21に供給されるようにした。
【0035】
10分経過後に、加熱調理器1からほうれん草を取り出して、官能評価を行ったところ表1のような結果が得られた。実施例2は、滴下ノズル29を使用している。水が瞬時に気化しにくかったため、実施例1に比べて若干、蒸し加減が固く仕上がった。
【0036】
【表1】

【0037】
表1に示したように、本発明の加熱調理器1によれば、低温蒸を厳密な温度管理下で行い、食物の香味、食感維持した蒸し加減を、簡素な装置でしかも簡単な操作で行うことができる。
【0038】
図1のグラフに実施例1の蒸室11及び加熱板21の温度と時間の関係をまとめた。図2には、比較例1の加熱調理器を用いてほうれん草を蒸した際の蒸室及び水の温度と時間の関係をまとめた。実施例1及び比較例1の加熱調理器には、上記同様に蒸籠13にほうれん草を入れて測定した。データを取るために、蒸時間は長めにした。
【0039】
図1のグラフと図2のグラフの比較から明らかなように、実施例1では約120秒で蒸室11の温度が70℃を超えて調理可能になったのに対して、比較例1では蒸室11の温度が70℃を超えるのに約720秒もの時間を要した。
【0040】
また、実施例1の蒸室の最低温度が72℃程度で、最高温度が77℃程度で、その差5℃の間に収まっていたのに対して、比較例1では最低温度が67℃程度、最高温度が98℃程度で、その差が31℃になってしまった。比較例1は72℃で伝熱線23への通電をやめてからも余熱でなかなか温度が下がらず720〜2000秒、4320〜5500秒の当たりでは80℃を超えてしまい、意図した温度制御をおこなうことができなかった。
【0041】
比較例1では温度制御を厳密に行うために、水を比較的少なめにした(150ml)。空焚きが起こらないように7200秒が経過した時点で加熱を終了した。一方、実施例1では、水タンク32に500mlの水を入れた。水の残量を目で見て確認できたので、空焚きの心配はなかった。
【0042】
次いで、実施例1の加熱調理器に図1のA〜Gの位置に熱電対を配置して、各部の温度を測定して温度むらが生じていないかどうか調べた。制御部4の温度設定は上述同様に、蒸室11の温度が74℃を超えると加熱板21の加熱が停止し、72℃を下回ると加熱板21の加熱が再び始まるように設定とした。水の噴霧も実施例1で述べた方法と同様にした。測定は加熱板21の加熱を開始してから120秒が経過した時点で行った。蒸室11の蒸籠13には白菜を入れた状態で測定を行った。下側の鍋28の温度を表2に、蒸室11のE〜Hの温度を表3にそれぞれまとめる。
【0043】
【表2】

【0044】
【表3】

【0045】
表3から明らかなように、蒸室11においては各部(E〜H)での、温度差が小さく、むらなく白菜の加熱が進行していることが分かる。また、表2から明らかなように、加熱板21の温度は90℃程度で十分である。大量の水を100℃まで加熱する従来型の蒸し器より消費エネルギーが小さいので経済的である。
【符号の説明】
【0046】
1 加熱調理器
11 蒸室
12 温度検知手段
13 蒸籠
14 貫通穴
15 鍋(上側)
16 台
2 蒸気発生部
21 加熱板
22 噴霧ノズル
23 伝熱線
24 メッシュ(下側)
25 メッシュ(上側)
26 ステイ
27 流路
28 鍋(下側)
29 滴下ノズル
3 給水部
31 ポンプ
32 水タンク
4 制御部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
蒸室において食物を蒸す加熱調理器において、
該調理器は、加熱板及び該加熱板に水を供給する水供給ノズルからなる蒸気発生部と、水供給ノズルに水を供給する給水部と、蒸室の温度を検知する温度検知手段と、該温度検知手段の測定値に基づいて加熱板の発熱及び水供給ノズルからの水の供給の有無を制御する制御部とからなり、
蒸室は上記蒸気発生部から間欠的に発生する蒸気により加熱されることを特徴とする加熱調理器。
【請求項2】
水供給ノズルは先端から水を噴霧する噴霧ノズルである請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項3】
加熱板の水が供給される面にはメッシュが配された請求項1又は2のいずれかに記載の加熱調理器。
【請求項4】
給水部は、透明又は半透明の容器からなる水タンクからなり、該水タンクは蒸室の外部の目視可能な位置に取り付けられる請求項1〜3のいずれかに記載の加熱調理器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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