説明

加速度感制御装置

【課題】擬似的な加速度を運転者に付与するにあたって運転者によるアクセルペダルの操作の操作感を変化させてしまうことを回避して、運転者に違和感を与えることを防止することができる加速度感制御装置を提供すること。
【解決手段】本発明による加速度感制御装置1は、等加速度感線と等ペダル開度線に基づいて等ペダル開度を維持した場合の不足加速度Aを算出する不足加速度算出手段6bと、不足加速度Aに対応する傾角θを算出する傾角算出手段6dと、車両の座席Sを傾角θだけ後傾させる後傾手段3aと、車両のペダルのストローク量STを傾角θに対応した補正量ΔSTだけ補正するストローク量補正手段6eと、車両の駆動源を制御するにあたって用いるストローク量STに対応する制御用ストローク量SSを補正量ΔSTに対応する制御用補正量ΔSSだけ補正する制御用ストローク量補正手段6fと、を含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗用車、トラック、バス等の自動車に適用して好適な加速度感制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に車両においては、図2の実線に示すように、運転者が車速の変化に係わらずに同等の加速度感を得る特性を示す等加速度線は、低速域から高速域に向けて徐々に低下するほぼ双曲線状の曲線となり、アクセルペダルのペダル開度が車速に係わらずに等しくした場合の加速度と車速との関係を示す図2中破線で示す、等ペダル開度線も低速域から高速域に向けて徐々に低下するほぼ双曲線上の曲線となる。車両は車種毎に車両重量と駆動力の配分特性を有しており、例えば高速域の駆動力が小さく車両重量が大きい傾向のある車両においては、図2における破線の等ペダル開度線は、実線の等加速度線よりも縦軸において低い領域に位置しており、両者の乖離量は低速域から高速域に向けて徐々に拡大する傾向にある。
【0003】
車両重量や駆動力等の機械的な車両性能限界により、車両が低速域から高速域にわたって等加速度感を運転者に対して提供して運転者の要求する等加速度感を車両性能のみでは実現することが困難である場合には、例えば、特許文献1に記載されているように、等ペダル開度を維持した場合に不足する加速度を運転者が着座するシートを後傾させることにより擬似的に加速度を演出して運転者に付与し、運転者の要求する加速度に対して不足する加速度を擬似的に補うことが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−270704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、このような構成の加速度感制御装置においては、擬似的な加速度を運転者に付与するためのシートを後傾させるため、運転者の膝の位置が車両のアクセルペダルの位置に対して相対的に変化することを招き、運転者によるアクセルペダルの操作の操作感を変化させてしまい運転者に違和感を与えるという問題が生じる。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑み、擬似的な加速度を運転者に付与するにあたって運転者によるアクセルペダルの操作の操作感を変化させてしまうことを回避して、運転者に違和感を与えることを防止することができる加速度感制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の問題を解決するため、本発明に係る加速度感制御装置は、
等加速度感線と等ペダル開度線に基づいて等ペダル開度を維持した場合の不足加速度を算出する不足加速度算出手段と、
前記不足加速度に対応する傾角を算出する傾角算出手段と、
車両の座席を前記傾角だけ後傾させる後傾手段と、
前記車両のペダルのストローク量を前記傾角に対応した補正量だけ補正するストローク量補正手段と、
前記車両の駆動源を制御するにあたって用いる前記ストローク量に対応する制御用ストローク量を前記補正量に対応する制御用補正量だけ補正する制御用ストローク量補正手段と、
を含むことを特徴とする。
【0008】
なお、前記ペダルはアクセルペダルであり、前記駆動源はエンジンである。
【0009】
これによれば、運転者が着座している前記座席を前記後傾手段により前記傾角だけ後傾させて、擬似的な加速度を運転者に付与するとともに、前記ストローク量補正手段が前記ペダルのストローク量を、前記後傾させた前記傾角に対応させた補正量だけ補正して、前記ペダルの踏面が運転者つまり前記座席に接近する方向に移動させて、前記ストローク量に対応する前記制御用ストローク量を前記補正量に対応する前記制御用補正量だけ減算して補正することができるので、擬似的な加速度を運転者に付与するにあたって運転者による前記ペダルの操作の操作感を変化させることを招くことなく、運転者に違和感を与えることを防止することができる。
【0010】
ここで、前記加速度感制御装置において、
等ペダル開度線に基づいて等ペダル開度を維持した場合に加速度感が不足すると判定する不足判定手段を含み、
前記不足判定手段が、前記加速度感が不足すると判定する場合に、前記傾角算出手段が前記算出を実行し、前記後傾手段が前記後傾を実行し、前記ストローク量補正手段が前記補正を実行し、前記制御用ストローク量補正手段が前記補正を実行することが好ましい。
【0011】
これによれば、前記加速度感が不足していて、前記不足の程度が大きい場合にのみ、前記後傾と前記補正を実行することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の加速度間制御装置によれば、擬似的な加速度を運転者に付与するにあたって運転者によるアクセルペダルの操作の操作感を変化させてしまうことを回避して、運転者に違和感を与えることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る加速度感制御装置の一実施形態を示す模式図である。
【図2】本発明に係る加速度感制御装置の一実施形態の制御に用いるマップである。
【図3】本発明に係る加速度感制御装置の一実施形態を示す模式図である。
【図4】本発明に係る加速度感制御装置の一実施形態を示す模式図である。
【図5】本発明に係る加速度感制御装置の一実施形態を示す模式図である。
【図6】本発明に係る加速度感制御装置の一実施形態を示す模式図である。
【図7】本発明に係る加速度感制御装置の一実施形態の制御内容を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら説明する。
【実施例】
【0015】
図1は、本発明に係る加速度感制御装置の一実施形態を示す模式図であり、図2は、本発明に係る加速度感制御装置の一実施形態に用いられるマップである。図3は本発明に係る加速度感制御装置の一実施形態の制御対象であるシートを示す模式図である。図4は本発明に係る加速度感制御装置の一実施形態の制御対象であるシート及びアクセルペダルを示す模式図である。
【0016】
図1に示すように、本実施例の加速度感制御装置1は、シートECU3(Electronic Control Unit)と、シートアクチュエータ2と、アクセルペダルストローク量センサ4と、アクセルペダルアクチュエータ5と、エンジンECU6を備えて構成される。シートECU3と、エンジンECU6はCAN(Controller Area Network)等の通信規格により相互に接続される。
【0017】
シートアクチュエータ2は、油圧、空気圧、電磁力等のいずれかを含む動力を用いた図示しないピストンとシリンダと、座席を構成するシートSのシートバックとシートクッションの接続点の下方と床面との間に配置されてシートSを車幅方向に延びる中心Cを揺動軸として揺動自在に支持する図示しないヒンジ部分とにより構成され、シートECU3の指令に基づいて、ピストンを動作させることにより、シートSを後傾させるものである。
【0018】
シートECU3は例えばCPU、ROM、RAMおよびそれらを接続するデータバス及び入出力インターフェースから構成され、ROMに格納されたプログラムに従い、CPUが以下に述べる所定の処理を行うものであって、後傾手段3aを構成するものである。シートECU3の後傾手段3aは、シートECU3の制御に基づいて、シートアクチュエータ2に指令を出力して、シートSを後傾する。
【0019】
アクセルペダルストローク量センサ4は、図示しないアクセルペダルのヒンジ部分に設けられる角度センサ又はストローク量センサであって、アクセルペダルストローク量を検出して、検出結果をエンジンECU6に出力するものである。
【0020】
アクセルペダルアクチュエータ5は、油圧、空気圧、電磁力等のいずれかを含む動力を用いた図示しないピストンとシリンダとにより構成される例えばペダルストロークシミュレータであり、エンジンECU6の指令に基づいて、アクセルペダルストローク量に応じた反力を図示しないアクセルペダルに発生させるとともに、アクセルペダルのストローク量STを後述する補正量ΔSTだけ加えて変更するとともに、変更後の反力と変更前の反力を等しくするものである。
【0021】
エンジンECU6は例えばCPU、ROM、RAMおよびそれらを接続するデータバス及び入出力インターフェースから構成され、ROMに格納されたプログラムに従い、CPUが以下に述べる所定の処理を行うものである。エンジンECU6は、車速検出手段6aと、不足加速度算出手段6bと、不足判定手段6cと、傾角算出手段6dと、ストローク量補正手段6eと、制御用ストローク量補正手段6fとを構成する。
【0022】
エンジンECU6は例えばROM内に、図2に実線で示す車速により変化する等加速度線と、破線で示す車速により変化する等ペダル開度線をマップ又は関数として予め記憶しておき、不足加速度算出手段6bは、CAN上において車速検出手段6aが取得した車速に基づいて、取得した車速における等加速度線上の加速度と、等ペダル開度線上の加速度を求め、双方の加速度の差を不足加速度Aとして算出する。
【0023】
エンジンECU6の不足判定手段6cは、不足加速度Aが閾値Athより大きい場合に、図2に示す等ペダル開度線に基づいて等ペダル開度を維持した場合に加速度感が不足すると判定する。なお、閾値Athは必要に応じて変更することが可能であり、例えば閾値Athを車速60km/hにおける不足加速度に設定することができる。ここで閾値Vthをゼロに設定すれば、図2に示す全車速域において加速度感が不足すると判定される。
【0024】
エンジンECU6の傾角算出手段6dは、算出された不足加速度Aに対応する傾角θを算出する。シートECU3の後傾手段3aは、車両のシートSを不足加速度Aに対応する傾角θだけ後傾させ、エンジンECU6のストローク量補正手段6eは、アクセルペダルのストローク量STを傾角θに対応した補正量ΔSTだけ補正し、かつ、補正後のストローク量STにおける反力を補正前と同一とする。エンジンECU6の制御用ストローク量補正手段6fは、図示しないエンジンつまり車両の駆動源を制御するにあたって用いるストローク量に対応する制御用ストローク量SSを補正量ΔSTに対応する制御用補正量ΔSSだけ補正する。
【0025】
なお、ストローク量STは、アクセルペダルが最大限踏み込まれた位置を基準とした踏面Pのストローク量であり、制御用ストローク量SSは、アクセルペダルの踏み込み初期位置を基準としたストローク量である。つまり最大ストローク量Smaxに対して、Smas−ST=SSの関係が成り立ち、制御用補正量ΔSS=補正量ΔSTとなる。
【0026】
以下に傾角θと補正量ΔSTの具体的な算出方法について図を用いて説明する。図3は本発明に係る加速度感制御装置1の制御対象となるシートSの後傾形態を示す模式図であり、図4は本発明に係る加速度感制御装置1の制御対象となるシートSの後傾前後におけるアクセルペダルとシートSとの相互位置関係を示す模式図である。
【0027】
図3中左に示すように、シートSの後傾前の傾角をαとすると、重力加速度gにsinαを乗じた値の加速度が後傾前においても発生しており、シートSをさらに傾角θだけ後傾させると、図3中右に示すように、重力加速度gにsin(α+θ)を乗じた値の加速度が運転者の後方に向けて発生することとなり、g・sin(α+θ)からg・sinαを減じた値g・(sin(α+θ)−sinα)が運転者の体感加速度として車両の発生する加速度に加えられることとなる。α、θは微小角とみなせるので、g・(sin(α+θ)−sinα)はg・sinθと近似できる。
【0028】
不足加速度Aを擬似的に発生させて運転者の体感加速度を補うためには、A=g・sinθとおいてθについて解いた値arcsin(A/g)を傾角θとして、シートSを後傾させればよいこととなる。
【0029】
この場合において、シートSは車幅方向を指向する中心Cを揺動軸として時計回りに後傾されるため、図4中左側の後傾前の状態から、図4中右側に示すようにシートSを後傾させると、シートSを後傾させた後には、シートSに着座している運転者の膝も中心Cを揺動軸として時計回りに回転して、運転者の膝は図4中右の下側の破線で示す後傾前のアクセルペダルの踏面Pに対して右上に離隔する方向に移動することとなる。
【0030】
このようにシートSを後傾させた後は運転者の膝も中心Cを揺動軸として傾角θだけ後傾される条件の下で、運転者が後傾前と同じ操作感覚でアクセルペダルの踏面Pを操作することを実現するためには、理想的には、アクセルペダル全体を、中心Cを揺動軸として傾角θだけ時計回りに回転させればよい。但し、アクセルペダル全体を回転させることはアクセルペダルを回転させる回転装置を、例えば中心Cを中心とする円弧状のレールを含むものとする必要が生じて、回転装置が大規模なものとなりコストアップを招くこととなる。
【0031】
そこで、アクセルペダルを傾角θだけ時計回りに仮想的に回転させた場合の図4中右側の上側の破線で示す踏面の位置IPに対して、アクセルペダルを現実には回転させずに補正量ΔSTだけ大きいストローク量だけストロークさせて、仮想的に回転させたアクセルペダルの踏面の位置IPと、補正量ΔSTだけ大きくストロークさせたアクセルペダルの踏面Pの位置をストローク方向において一致させることとする。
【0032】
シートSのシートクッションの前端点を運転者の膝の位置とみなして、図5に示すように、後傾前の前端点をBとし、後傾後の前端点をB′とし、補正量ΔSTだけ大きくする前のアクセルペダルの踏面の位置をPとし、補正量ΔSTだけ大きくした後のアクセルペダルの踏面の位置をP′とし、仮想的にアクセルペダルを傾角θだけ中心Cの周りに時計回りに回転させた場合の踏面の位置をIPとする。
【0033】
IPとB′を結ぶ線分及びPとBを結ぶ線分をlとし、P′とB′を結ぶ線分をl′とすると、ΔST=l−l′となる。図5で示した線分l及びl′を含む円内を拡大すると、図6に示すように表現し直すことができる。ここで、前述したように傾角θは微小角であるため、図4で示したl−l′は図6で示すlの延長線にB′から降ろした垂線と延長線との交点とlの端部とを結ぶl”と等しくなり、中心CとBとの距離をb、角度CBP=βとおくと、前述したように傾角θは微小角であるため、BB′≒b・sinθ≒b・θであり、図6中の角度γはγ≒β−π/2となる。このため、補正量の算出式はΔST=l−l′=l”≒b・θ・cos(β−π/2)=b・θ・sinβとなる。なお、角度βは予め測定して求め、シートECU3がROM内に記憶しているものとする。
【0034】
すなわち、エンジンECU6のストローク量補正手段6eはCANによりシートECU3の後傾手段3aから制御に用いた傾角θと角度βを取得し、上記算出式に基づいて補正量ΔSTを算出して、補正量ΔSTだけ加算されたストローク量STとなるようにアクセルペダルアクチュエータ5を制御する。
【0035】
さらに、エンジンECU6の制御用ストローク量補正手段6fは、エンジンECU6がエンジンを制御するにあたって用いるスロットル開度とアクセルペダルの制御用ストローク量との関係を示すマップに適用される制御用ストローク量SSを、制御用ストローク量SSから制御用補正量ΔSS=補正量ΔSTを減算して補正した後の制御用ストローク量SSとする。
【0036】
以下、本実施例の加速度感制御装置1の制御内容を、フローチャートを用いて説明する。図7は、本発明による加速度感制御装置1の制御内容を示すフローチャートである。
【0037】
図7に示すステップS1において、エンジンECU6の車速検出手段6aはCAN上から車速を取得し、ステップS2において、エンジンECU6の不足加速度算出手段6bは、車速と図2に示したマップに基づいて不足加速度Aを算出する。
【0038】
つづいてステップS3においてエンジンECU6の不足判定手段6cは、不足加速度Aが閾値Athより大きいか否か、すなわち、加速度感が不足している程度が大きいか否かを判定し、肯定である場合には、ステップS4にすすみ、否定である場合にはENDにすすむ。
【0039】
ステップS4において、エンジンECU6の傾角算出手段6dは、不足加速度Aから傾角θを算出して、算出結果をシートECU3に送信し、ステップS5において、シートECU3の後傾手段3aは、シートアクチュエータ2によりシートSを傾角θだけ後傾させ、ステップS6において、エンジンECU6のストローク量補正手段6eはアクセルペダルアクチュエータ5を制御して、アクセルペダルのストローク量STを補正量ΔSTだけ加算して補正し、かつ、補正後のストローク量STにおける反力を補正前と同一とする。さらに、ステップS7において、エンジンECU6の制御用ストローク量補正手段6fは制御用ストローク量SSから補正量ΔSTだけ減算して補正する。
【0040】
以上述べた制御内容により実現される本実施例の加速度感制御装置1によれば、以下のような作用効果を得ることができる。すなわち、エンジンECU6の不足加速度算出手段6bが算出した不足加速度Aに基づいて、不足判定手段6cが、加速度感が不足することが発生すると判定した場合に、運転者が着座しているシートSをシートECU3の後傾手段3aにより後傾させて、擬似的な加速度を運転者に付与するとともに、ストローク量補正手段6eがアクセルペダルのストローク量STを、後傾させた後傾量つまり傾角θに対応させた補正量ΔSTだけ補正して、アクセルペダルの踏面Pが運転者の膝及びシートSに接近する方向に移動させて、ストローク量STに対応する制御用ストローク量SSを補正量ΔSTに対応する制御用補正量ΔSS=ΔSTだけ減算して補正することができる。
【0041】
これにより、擬似的な加速度を運転者に付与するにあたって、運転者とアクセルペダルの踏面Pとの距離を変更することを防止し、かつ、アクセルペダルの反力が変更されてしまうことを回避できるので、アクセルペダルの操作の操作感を変化させることを防止して、運転者に違和感を与えることを防止することができる。
【0042】
以上本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明は上述した実施例に制限されることなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形および置換を加えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、車両用の加速度感制御装置に関するものであり、擬似的な加速度を運転者に付与するにあたって運転者によるアクセルペダルの操作の操作感を変化させてしまうことを回避して、運転者に違和感を与えることを防止することができるので、乗用車、トラック、バス等の様々な車両に適用可能なものである。
【符号の説明】
【0044】
1 加速度感制御装置
2 シートアクチュエータ
3 シートECU
3a 後傾手段
4 アクセルペダルストローク量センサ
5 アクセルペダルアクチュエータ
6 エンジンECU
6a 車速検出手段
6b 不足加速度算出手段
6c 不足判定手段
6d 傾角算出手段
6e ストローク量補正手段
6f 制御用ストローク量補正手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
等加速度感線と等ペダル開度線に基づいて等ペダル開度を維持した場合の不足加速度を算出する不足加速度算出手段と、前記不足加速度に対応する傾角を算出する傾角算出手段と、車両の座席を前記傾角だけ後傾させる後傾手段と、前記車両のペダルのストローク量を前記傾角に対応した補正量だけ補正するストローク量補正手段と、前記車両の駆動源を制御するにあたって用いる前記ストローク量に対応する制御用ストローク量を前記補正量に対応する制御用補正量だけ補正する制御用ストローク量補正手段と、を含むことを特徴とする加速度感制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−221780(P2010−221780A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−69765(P2009−69765)
【出願日】平成21年3月23日(2009.3.23)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】