動きセンサを使用して、バーチャルボタンを生成すること
入力を感知するために、1以上のジャイロスコープおよび/または加速度計のようなセンサを使用するためのシステムおよび方法のインプリメンテーションが提供されている。例えば、そのようなセンサのうちの1つまたは複数は、モバイルデバイスのハウジング上の様々な領域でバーチャルボタンを提供する、ハウジングに対するフォースを検出する、または、モバイルデバイスの相対的な運動を検出する、ために使用されることができる。
【発明の詳細な説明】
【発明の分野】
【0001】
本発明は、一般的には、ハンドヘルドモバイルデバイス上の入力制御に関し、より具体的には、ジャイロスコープまたは加速度計のような1つまたは複数の動きセンサ(motion sensors)を有するハンドヘルドモバイルデバイス上のバーチャルボタン(virtual button)に関する。
【発明の背景】
【0002】
従来のハンドへルドモバイルデバイス、例えばモバイル電話は、オペレータが、機械的/電子ボタンを介して、制御コマンドを入力することを可能にしている。これらのボタンは、スタンドアロンボタン、キーパッドおよびキーボード、およびタッチスクリーンを含む。これらのボタンは、一般的には、モバイルデバイスの正面および側面(front and side surfaces)に配置されており、様々な面(surfaces)に関してボタンの物理的な位置に対する、機械的な組み立て部(mechanical assemblies)と電子的な配線(electrical wiring)を必要とする。配線は、オペレータのボタンのアクティベーション(activation)をモニタするエレクトロニクスを制御するために、物理的なボタンの場所からルーティングされるべきである(must be routed)。いったん製造されると、機械的なボタンのさらなる再配置(repositioning)は、事実上不可能である。出力デバイスとしても入力デバイスとしても両方使用されることができるタッチスクリーンは、従来のボタンの機能も実行する。残念ながら、タッチスクリーンのディスプレイは、オペレータがそれを入力デバイスとして使用するときはいつでも、部分的に妨げられている。
【0003】
上記の従来のボタンおよびタッチスクリーンは、時間と共に、磨耗し、劣化し、機能しなくなる、機械的なエレメント(mechanical elements)を必要とする。これらの従来ボタンとタッチスクリーンはまた、ボタンの位置に対する配線とボタンの位置におけるエレクトロニクスを必要とする。さらに、これらのボタンとタッチスクリーンは、容易に再配置することができない。さらに、タッチスクリーンのディスプレイは、オペレータの使用により、汚れたり、不鮮明となったり、傷ついたりするので、妨げられていないディスプレイを閲覧するオペレータの機能(ability)をさらに妨げている。音声のアクティベーションは、オペレータにこれらのボタンを交替させることを可能にするが、そのような音声制御は、マイクロホンの使用と比較的に静かな環境を要する。したがって、ハンドヘルドモバイルデバイスのオペレータに、これらのドローバックのうち1つまたは複数なしに、モバイルデバイスへとコマンドを入力する機能を提供する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
本願のいくつかの実施形態は、ユーザアクションを処理するハンドヘルドモバイルデバイスを提供しており、該モバイルデバイスは、第1の表面領域(first surface area)を備えているハウジング(housing)と;第1の軸を備える第1のセンサと、なお、第1のセンサは、第1のセンサの第1の軸についてモバイルデバイスの角運動(angular movement)を示す信号を生成するようにオリエントされる;第1の軸を備えている第2のセンサと、なお、第2のセンサは、第2のセンサの第1の軸に沿ったモバイルデバイスの線形運動(linear movement)を示す信号を生成するようにオリエントされる;第1のセンサの第1の軸についてのモバイルデバイスの角運動を示す信号から導出されるデータを受信するように結合され、第2のセンサの第1の軸に沿ったモバイルデバイスの線形運動を示す信号から導出されるデータを受信するように結合されるプロセッサと;該プロセッサに結合されるメモリと、なお、該メモリは、第1の表面領域におけるユーザアクションの発生を決定するコンピュータ実行可能命令(computer-executable instructions)を含むためのものである;ユーザアクションの発生の決定に基づいて更新されるプロセッサに結合されるディスプレイと;を備え、第1のセンサの第1の軸と第2のセンサの第1の軸は、互いに同一直線上(non-collinear)にない。
【0005】
本願のいくつかの実施形態は、ユーザアクションを処理するハンドへルドモバイルデバイスを提供しており、該モバイルデバイスは、動きを測定し、第1のセンサの第1の軸についての角運動を示す角測定値を生成するための第1の感知手段と、動きを測定し、第2のセンサの第1の軸に沿った線形運動を示す線形測定値を生成するための第2の感知手段と、角測定値と線形測定値とに基づいてモバイルデバイスのハウジング上の第1の表面領域においてユーザアクションの発生を決定するための処理手段と、決定される発生に基づいてディスプレイを変更する(modifying)ためのディスプレイ手段と、を備え、第1のセンサの第1の軸と第2のセンサの第1の軸は、互いに同一直線上にない。
【0006】
本発明のいくつかの実施形態は、ユーザアクションを処理するハンドへルドモバイルデバイスにおける方法を提供しており、該方法は、動きを測定し、第1のセンサの第1の軸についての角運動を示す角測定値を生成することと、動きを測定し、第2のセンサの第1の軸に沿った線形運動を示す線形測定値を生成することと、角測定値と線形測定値とに基づいてモバイルデバイスのハウジング上の第1の表面領域においてユーザアクションの発生を決定することと、決定される発生に基づいてディスプレイを変更することと、を備え、第1のセンサの第1の軸と第2のセンサの第1の軸は、互いに同一直線上にない。
【0007】
本発明のいくつかの実施形態は、コンピュータ可読媒体を備えているコンピュータ可読製品(computer-readable product)を提供しており、コンピュータ可読媒体は、少なくとも1つのコンピュータに、第1のセンサが動きを測定し第1のセンサの第1の軸についての角運動を示す角測定値を提供するようにイニシエートさせるためのコードと、少なくとも1つのコンピュータに、第2のセンサが動きを測定し第2のセンサの第2の軸に沿った線形運動を示す測定値を提供するようにイニシエートさせるためのコードと、少なくとも1つのコンピュータに、角測定値と線形測定値とに基づいてモバイルデバイスのハウジング上の第1の表面領域におけるユーザアクションの発生を決定させるためのコードと、少なくとも1つのコンピュータに、決定される発生に基づいてディスプレイを変更させるためのコード、を備え、第1のセンサの第1の軸と第2のセンサの第1の軸は、互いに同一直線上にない。
【0008】
本発明のいくつかの実施形態は、ハンドへルドモバイルデバイス上で示されるオブジェクトを選択する方法を提供しており、該方法は、動きを測定し、第1のセンサの第1の軸についての角運動を示す角測定値を生成することと;角測定値に基づいてユーザアクションの発生を決定することと、なお、決定される発生は、モバイルデバイスのチルトを備えている;決定される発生に基づいてディスプレイを変更することと;を備える。
【0009】
本発明の、これらの態様および他の態様、特徴および利点は、以下に記述された実施形態への参照より明らかとなるであろう。
【0010】
本発明の実施形態は、図面を参照して、例としてのみ、説明されている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1A】図1Aは、加速度計によって測定されるスカラー値に関しての線形運動を表すための座標系を示す。
【図1B】図1Bは、ジャイロスコープによって測定されるスカラー値に関しての回転運動を表すための座標系を示す。
【図2】図2は、ハンドヘルドモバイルデバイスのブロック図である。
【図3A】図3A、3B、3Cおよび3Dは、第1のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図3B】図3A、3B、3Cおよび3Dは、第1のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図3C】図3A、3B、3Cおよび3Dは、第1のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図3D】図3A、3B、3Cおよび3Dは、第1のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図4A】図4A、4B、4C、4D、4E、および4Fは、第2のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図4B】図4A、4B、4C、4D、4E、および4Fは、第2のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図4C】図4A、4B、4C、4D、4E、および4Fは、第2のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図4D】図4A、4B、4C、4D、4E、および4Fは、第2のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図4E】図4A、4B、4C、4D、4E、および4Fは、第2のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図4F】図4A、4B、4C、4D、4E、および4Fは、第2のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図5A】図5A、5B、および5Cは、第3のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図5B】図5A、5B、および5Cは、第3のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図5C】図5A、5B、および5Cは、第3のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図6A】図6Aと6Bは、モバイルデバイス内で信号を処理するためのフローチャートを示す。
【図6B】図6Aと6Bは、モバイルデバイス内で信号を処理するためのフローチャートを示す。
【図7A】図7Aと7Bは、タイムラインに沿ったディスプレイのスクロールを示す。
【図7B】図7Aと7Bは、タイムラインに沿ったディスプレイのスクロールを示す。
【図8A】図8Aと8Bは、ディスプレイ上のマップのプランニングを示す。
【図8B】図8Aと8Bは、ディスプレイ上のマップのプランニングを示す。
【図9】図9は、別のハンドヘルドモバイルデバイスのブロック図である。
【詳細な説明】
【0012】
下記の説明では、本発明のいくつかの実施形態を図示する添付図面について参照がなされる。他の実施形態が利用されることができるということ、そして、機械的、合成的、構造的、電子的、そして動作的な変更は、本開示の精神および範囲から逸脱することなく行われることができる、ということが理解される。下記の詳細な説明は限定的に取られるべきではない。さらに、下記の詳細な説明のいくつかの部分では、プロシージャ、ステップ、論理ブロック、処理、および電子回路でまたはコンピュータメモリにおいて実行されることができるデータビットに関する動作の他の記号的な表示の観点から示されている。プロシージャ、コンピュータ実行ステップ、論理ブロック、プロセスなどは、ここでは、望ましい結果をもたらしているステップまたは命令の首尾一貫したシーケンスであると考えられる。該ステップは、物理量の物理的操作(physical manipulations)を使用しているものである。これらの量は、保存され、トランスファされ、組み合わせられ、比較されることができる、電子的、磁気的、または無線の信号の形でとられることができ、そうでない場合には、電子回路において、または、コンピュータシステムにおいて、操作される。これらの信号は、ビット、値、エレメント、シンボル、文字(characters)、数、または同様なもので呼ばれることができる。各ステップは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアあるいはそれらの組み合わせによって実行されることができる。ハードウェアインプリメンテーションでは、例えば、プロセッサ/処理ユニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASICs)、デジタルシグナルプロセッサ(DSPs)、デジタル信号処理デバイス(DSPDs)、プログラマブル論理デバイス(PLDs)、フィールドプログラマブルゲート・アレイ(FPGAs)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、ここにおいて説明された機能を実行するように設計された他のデバイス、及び/または、それらの組み合わせ、内でインプリメントされることができる。開示されている機能は、制御論理でインプリメントされることができ、用語「制御論理」は、ソフトウェアインプリメントされる制御論理(例、制御論理のアクションをインプリメントするように構成された命令)、ハードウェア(例、制御論理のアクションをインプリメントする論理ゲートのような特性を含んでいるハードウェア)、ファームウェア(例、制御論理のアクションをインプリメントするように再書き込み可能な特性)、または、組み合わせを指している。
【0013】
本明細書にわたって、「1つの実施形態(one embodiment)」、「1つの特性(one feature)」、「一例(an example)」、または「特性(a feature)」を言及するということは、特性および/または例と関連して説明される具体的な特性、構造、または特徴は、特許請求される主題の事柄の少なくとも1つの特徴及び/または例の中に含まれているということを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な箇所において登場するフレーズ「1つの実施形態において(in one embodiment)」、「1つの特性(one feature)」、「一例(an example)」、または「特性(a feature)」は、必ずしもすべて、同じ特性および/または例に言及していない。更に、具体的な特性、構造、あるいは特徴は1以上の例および/または特性で組み合わせられることができる。
【0014】
ここにおいて言及される「命令(instructions)」は、1つまたは複数の論理オペレーションを表す表現(expressions)に関する。例えば、命令は、1つまたは複数のデータオブジェクトに関する1つまたは複数のオペレーションを実行するための、機械によって解釈可能である、「機械可読(machine-readable)」であってもよい。しかしながら、これは単なる説明のための例にすぎないということ、そして特許請求された主題の事柄はこの例に限定されない。別の例では、ここにおいて言及される命令は、符号化されたコマンドを含むコマンドセットを有する処理回路によって実行可能である、符号化されたコマンドに関連している。そのような命令は、処理回路によって理解される機械語の形で符号化されることができる。また、これらは、命令の単なる例であり、特許請求された主題の事柄はこの点で限定されない。
【0015】
ここにおいて言及される「記憶媒体(Storage medium)」は、1以上の機械によって知覚される(perceived)表現を維持することができる媒体に関連する。例えば、記憶媒体は、機械可読命令および/または情報を保存するための1以上の記憶デバイスを備えることができる。そのような記憶デバイスは、例えば磁気、光学、または半導体の記憶媒体を含んでいるいくつかのメディアのタイプのうちのいずれか1つを備えることができる。そのような記憶デバイスはまた、いずれのタイプの長期、短期、揮発性、または不揮発性のメモリデバイスを備えることができる。しかしながら、これらは、記憶媒体の単なる例にすぎず、特許請求された主題の事柄はこれらの点において限定されない。
【0016】
特に述べられないかぎり、下記の説明から明らかであるように、本明細書全体にわたって、「処理すること(processing)」、「コンピュートすること(computing)」、「計算すること(calculating)」「選択すること(selecting)」「形成すること(forming)」「イネーブルにすること(enabling)」「抑制すること(inhibiting)」「ロケートすること(locating)」「終了すること(terminating)」「識別すること(identifying)」「イニシエートすること(initiating)」「検出すること(detecting)」「得ること(obtaining)」「ホストすること(hosting)」「維持すること(maintaining)」「表すこと(representing)」「推定すること(estimating)」「受信すること(receiving)」「送信すること(transmitting)」「決定すること(determining)」及び/または同様なもの、のような用語を利用する記載は、コンピューティングプラットフォームのプロセッサ、メモリ、レジスタ、および/または、他の情報の保存、送信、受信及び/またはディスプレイのデバイス内で、物理電子および/または磁気量及び/または他の物理量で表されるデータを操作する及び/またはトランスフォームする、コンピュータまたは同様な電子コンピューティングデバイスのようなコンピューティングプラットフォームによって実行されることができる動作および/またはプロセスを指すと理解される。そのような動作及び/またはプロセスは、例えば機械媒体で保存される機械可読命令の制御の下、コンピューティングプラットフォームによって実行されることができる。そのような機械可読命令は、例えば、コンピューティングプラットフォームの一部として含まれる記憶媒体で保存されるソフトウェアまたはファームウェアを備えることができる(例、処理回路の一部分として含まれる、または、そのような処理回路に外付けされている)。さらに、具体的に述べられていない限り、ここにおいて記載されるプロセスは、フロー図を参照し、または、そのようなコンピューティングプラットフォームによって、全体においてまたは部分的において、実行される及び/または制御されることができる。
【0017】
ここにおいて説明されるワイヤレス通信技術は、ワイヤレス広域ネットワーク(WWAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)などのような様々なワイヤレス通信ネットワークに関連する。用語「ネットワーク(network)」と「システム(system)」はしばしば互換性をもって使用される。WWANは、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)ネットワーク、などであってもよい。CDMAネットワークは、いくつかの無線技術を挙げると、cdma2000、広帯域CDMA(W−CDMA)のような1以上の無線通信アクセス方法(RAT)をインプリメントすることができる。ここでは、cdma2000は、IS−95、IS−2000、及びIS−856標準に応じてインプリメントされる技術を含むことができる。TDMAネットワークは、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))、デジタル高度モバイル電話システム(D−AMPS)、あるいは、他のあるRATをインプリメントすることができる。GSMとW−CDMAは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と名づけられたコンソーシアムの文書の中で説明されている。cdma2000は、「第3世代共同プロジェクト2(3rd Generation Partnership Project 2)」(3GPP2)と称されたコンソーシアムの文書の中で説明されている。3GPP及び3GPPの2文書は公的に入手可能である。WLANは、IEEE802.11xネットワークを備えることができ、WPANは、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、例えばIEEE802.15xを備えることができる。ここにおいて説明されるワイヤレス通信インプリメンテーションはまた、WWAN、WLAN、及び/または、WPANのいずれの組み合わせに関連して使用されてもよい。
【0018】
デバイス及び/またはシステムは、衛星から受信される信号に、少なくとも部分的に基づいて、デバイスのロケーション(location)を推定することができる。特に、そのようなデバイス及び/またはシステムは、ナビゲーション衛星受信機と、関連衛星間の距離の近似(approximations)を備えている「擬似距離(pseudorange)」測定値を得ることができる。具体的な例では、そのような擬似距離は、衛星ポジショニングシステム(SPS)の一部として1以上の衛星から信号を処理することができる受信機で決定されることができる。そのようなSPSは、例えば、いくつかを挙げると、グローバルポジショニングシステム(GPS)、Galileo、Glonass、または、今後展開されるいずれのSPSを備えていてもよい。その位置(position)を決定するために、衛星ナビゲーション受信機は、送信のときそれらの位置に加え、3以上の衛星に対する擬似範囲測定値を得ることができる。衛星の軌道のパラメーターを知ると、これらの位置は、時間におけるいずれの地点について計算されることができる。擬似距離測定値は、少なくとも部分的に、光の速度によって増幅される、衛星から受信機までの信号の伝達時間に基づいて、決定されることができる。ここにおいて説明される技術は、具体的な例として、GPS及び/またはガリレオタイプのSPSにおけるロケーション決定のインプリメンテーションとして提供されることができるが、これらの技術はまた他のタイプのSPSに適用されることができるということ、そして、特許請求される主題の事柄はこの観点において限定されないということは、理解されるべきである。
【0019】
ここにおいて記載される技術は、例えば、前述のSPSを含んでいる、いくつかのSPSのうちのいずれか1つまたは複数を用いて使用されることができる。さらに、このような技術は、擬似衛星または衛星と擬似衛星との組み合わせを使用するポジショニング決定システムを用いて使用されることができる。擬似衛星は、GPS時間と同期化されることができる、L帯域(または他の周波数)キャリア信号上で変調される、PRNコードまたは他のレンジングコード(例えば、GPSまたはCDMAセルラ信号と類似する)をブロードキャストするグラウンドベースの送信機を備えることができる。そのような送信機は遠隔受信機による識別を可能にするために、固有PRNコードを割り当てられることができる。擬似衛星は、例えばトンネル、鉱山、ビル、都市の谷間(urban canyons)、または他の閉鎖エリア、のような軌道衛星からのSPS信号が利用不可能であるシチュエーションにおいて役立つ。擬似衛星の別のインプリメンテーションは無線ビーコンとして知られている。ここにおいて使用されているように、用語「衛星(satellites)」は、擬似衛星、擬似衛星の同等物および場合によっては他のものを含むように意図されている。ここにおいて使用されているように、用語「SPS信号」は、擬似衛星または擬似衛星の同等物からのSPSのような信号を含むように意図されている。
【0020】
ここにおいて使用されているように、ハンドヘルドモバイルデバイスまたはモバイル局(MS)は、時間ごとに変更する位置またはロケーションを有することができるデバイスを指している。位置および/またはロケーションにおける変更は、いくつかの例として、方向、距離、オリエンテーションなどに対する変更を備えることができる。具体的な例では、モバイル局は、セルラ電話、ワイヤレス通信デバイス、ユーザ機器、ラップトップコンピュータ、他のパーソナル通信システム(PCS)デバイス、および/または他のポータブル通信デバイスを備えることができる。モバイル局はまた、機械可読命令によって制御される機能を実行するように適応されたプロセッサ及び/またはコンピューティングプラットフォームを備えることができる。
【0021】
ハンドへルドモバイルデバイスは、物理現象をアナログ及び/または電子信号へと変換する、単一のセンサまたは複数のセンサを含むことができる。これらのセンサは、例えば(1)大気圧縮を測定するために使用される気圧計圧力センサ、(2)高度を決定するために使用される高度計、(3)心臓または血圧の速度を測定するために使用されるバイオメトリックセンサ、(4)タッチまたは指紋を検出するために使用されるタッチセンサ、(5)重力の方向とセンサによって経験されるいずれの他の線形フォースを感知するために使用される加速度計、(6)コリオリ効果、ヘッディング変更、および回転を測定するために使用されるジャイロスコープ、および/または同様なもの、を含む。
【0022】
これらのセンサは、どのセンサがワイヤレスデバイスに組み込まれたかによって決まる、異なるモバイルアプリケーションをイネーブルにすることができる。いくつかのアプリケーションは、少なくとも1つのセンサからの1以上の測定値を要し、センサからの複数の度(multiple degrees)(軸)の可観測性を要する可能性があるということに留意することは重要である。さらに、センサ(またはプロセッサ)は、下記で説明されるさらなる処理が生じる前に測定値をフィルタにかけることができる。また、異なるアプリケーションは異なる組み合わせのセンサを要するということに留意することは重要であり、これらのセンサは、異なる役割を果たす。
【0023】
ナビゲーションの場合、加速度計とジャイロスコープ(「gyros」)は、6軸の可観測性(x,y,z,τ,φ,ψ)を提供するために使用されることができる。加速度計は、線形の動きを感知することができ(すなわち、例えば水平面のような平面における平行移動)、平行移動は、少なくとも2つの軸を参照して測定されることができる。そのような加速度計はまた、オブジェクトのチルト(ロールまたはピッチ)の測定値を提供することができる。したがって、単一の3D加速度計を用いて、デカルト座標空間(x,y,z)におけるオブジェクトの動きが感知されることができ、重力の方向がオブジェクトのロール(τ)とピッチ(φ)を推定するために感知されることができる。加速度計は、オブジェクトの線形の動きとチルトの間で容易に区別することができないので、ジャイロスコープは(x,y,z)についての回転を測定するために使用されることができる、すなわち、ロール(τ)、ピッチ(φ)、ヨー(ψ)は、時折、アジマスまたはヘッディング(heading)と呼ばれる。
【0024】
マルチセンサデバイスに関するさらなる情報については、2007年3月23日の出願日を有する「Multi-Sensor Data Collection and/or Processing」と題された米国仮特許出願番号第60/896,795号(attorney docket 071238P1)、2007年3月30日の出願日を有する「Multi-Sensor Data Collection and/or Processing」と題された米国仮特許出願番号第60/909,380号(attorney docket 071238P2)、2007年4月27日の出願日を有する「Multi-Sensor Data Collection and/or Processing」と題された米国仮特許出願番号第60/914,716号(attorney docket 071238P3)、そして、2008年3月24日に出願され、発明者L.SheynblatとT.Wolfによる「Multi-Sensor Data Collection and/or Processing」と題された米国出願番号第12/054,303号(attorney docket 071238)を参照し、これらのそれぞれの内容は、参照により、ここに含まれている。これらのセンサとリストされていない他の可能性のあるセンサは、特定のアプリケーション次第で、個々に使用されることができる、または、組み合わせで使用されることができる。
【0025】
運動検出アプリケーションでは、加速度計および/またはジャイロスコープは、適切な度の可観測性を提供するためにハンドへルドモバイルデバイスに組み込まれることができる。図1Aでは、加速度計10によって測定されるように、スカラー値、1連のスカラー値、または時変関数(time varying functions)(MX,My,Mz)についての線形運動を表すための座標系(x,y,z)を示す。いくつかの加速度計10は、マグニチュードを提供することができるが、他のものは、マグニチュードなしの運動のインジケーションを単に提供することができる。加速度計10は、しばしばデカルト座標(x,y,z)で言及される、1つ、2つ、または3つの線形方向を参照して線に沿った線形運動(ベクトルM)を測定する。例えば、1次元加速度計10は、X軸に沿った線形運動を示すために測定値を提供することができる。2次元加速度計10は、x軸とy軸の両方に沿った平面における線形運動を示す測定値を提供し、3次元加速度計10は、x軸、y軸、そしてz軸に沿った3次元空間における線形運動を示す測定値を提供することができる。3次元加速度計10は、1次元加速度計と組み合わせられた2次元加速度計を備えてもよく、または、3つの1次元加速度計を備えてもよい。加速度計10は、線形加速(二乗される時間の単位あたりの距離を表す単位、例えば[m/sec2])、線形速度(時間の単位あたりの距離を表す単位、例えば[m/sec])または線形距離(距離を表す単位、例えば[m])の点から提供することができる。線形の動き(ベクトルM)は、M=MXX+MyY+MzZというベクトルの形で3つの値によって表されることができ、なお、(MX,My,Mz)は、マグニチュード、スカラー値、1連のスカラー値、または時変関数であり、(X,Y,Z)は、デカルト座標系(x,y,z)のオリジンに関する単位ベクトルである。一般的に、ここにおいて記載される加速度計は、動きを検出し、そして加速度計の1つ、2つ、または3つの軸に沿った線形運動を示す情報を生成するための感知手段である。
【0026】
図1Bは、スカラー値、1連のスカラー値、またはジャイロスコープ20によって測定される時変関数(Rτ,Rφ,Rψ)についての回転運動を表すための座標系(τ,φ,ψ)を示す。ジャイロスコープ20は、1つ、2つ、または3つの軸についての回転運動(ベクトルR)を測定する。従来、ジャイロスコープ的回転は、座標(τ,φ,ψ)の観点において測定され、タウ(τ)は、ヨーまたはz軸についての回転を表し、ファイ(φ)は、ロール、または、x軸についての回転を表し、プサイ(Ψ)は、ピッチまたはy軸についての回転を表す。1次元のジャイロスコープ20は、第1の軸についての回転運動を示す測定値を提供することができる。2次元のジャイロスコープ20は、第1の軸と第2の軸についての回転運動を示す測定値を提供することができる。三次元のジャイロスコープ20は、第1の軸、第2の軸および第3の軸についての回転運動を示す測定値を提供することができる。3次元のジャイロスコープ20は、1次元ジャイロスコープで組み合わせられる2次元のジャイロスコープを備えてもよく、または、3つの1次元ジャイロスコープを備えてもよい。ジャイロスコープ20は、角加速(二乗される時間の単位あたりの角度における変更を表す単位、例えば[rad/sec2])、角速度(時間の単位あたりの角度における変更を表す単位、例えば[rad/sec])、または角度(角度を表す単位、例えば[rad])の観点から提供することができる。回転の動き(ベクトルR)は、3つのスカラー値、1連のスカラー値、またはベクトル形の時変関数によって表されており、なお、R=Rττ+Rφφ+Rψψであり、(Rτ,Rφ,Rψ)はスカラー値、1連のスカラー値、または時変関数であり、(τ,φ,ψ)は、回転座標系(τ,φ,ψ)についての単位ベクトルである。ジャイロスコープに関するさらなる情報については、2005年5月17日に発行され、発明者Steven Nasiri氏によって最初に命名され、「X-Y Axis Dual-Mass Tuning Fork Gyroscope with Vertically Integrated Electronics and Wafer-Scale Hermetic Packaging」と題された米国特許第6,892,575号を参照されたい。一般的に、ここにおいて記載されているように、ジャイロスコープは、動きを検出し、そしてジャイロスコープのうちの1つ、2つ、または3つの軸についての角運動を示す情報を生成するための感知手段である。
【0027】
単一の加速度計10は、線形運動を感知するために使用されることができるが、単一のジャイロスコープ20は、チルトまたはロールのような角運動を測定するために使用されることができる。ハンドへルドモバイルデバイスに、2つの個別加速度計10、2つの個別ジャイロスコープ20、または加速度計10とジャイロスコープ20の組み合わせを組み込むことは、角運動に加え、線形運動を感知するために使用されることができる。下記で説明されているように、バーチャルボタンは、線形運動と角運動の組み合わせを感知する機能を備えた構造でインプリメントされることができる。
【0028】
一例では、3次元加速度計10と3次元のジャイロスコープ20は、可観測性の6つの軸(x,y,x,τ,φ,ψ)を提供する。2つの三次元加速度計10はまた、可観測性の6つの軸(x1、y1、x1、x2、y2、x2)を提供する。縮小される次元センサは、線形および/または回転の動きのより少数の軸を感知するために使用されてもよい。例えば、2次元加速度計10と2次元のジャイロスコープ20は、可観測性の4つの軸(x,y,τ,φ)を提供する。ここにおいて記載される技術は、下記で詳細に説明される、1つまたは複数の次元を測定している単独センサまたはマルチセンサハンドへルドモバイルデバイスをインプリメントすることができる。
【0029】
図2は、ハンドヘルドモバイルデバイス100のブロック図である。モバイルデバイス100は第1のセンサ110、第2のセンサ120、プロセッサ130、メモリ140およびディスプレイ150を格納する(houses)。モバイルデバイス100はまた、オペレータ入力を受諾する回路を含むことができ、ディスプレイ150で組み込まれるタッチスクリーン160と、1以上のボタン170と、1以上のキーパッド180と、及び/または、オーディオデバイス190(例、スピーカーおよび/またはマイクロホン)と、を含んでいる出力データを提供する。第1のセンサ110と第2のセンサ120は、1以上のボードに搭載されてもよい。システムコンファーメーション(system confirmation)次第で(例えば使用されるセンサのタイプ)、第1のセンサと第2のセンサ120は、同じボード上に搭載されてもよく、または、異なるボード上に搭載されてもよい。異なるボードは、互いに実質的に垂直にオリエントされていてもよい。
【0030】
図3A〜図3Dは、ハンドヘルドモバイルデバイス100の代替図を示す。図3Aでは、ハウジング105、ディスプレイ150、およびキーパッド160を含む、モバイルデバイスの外観図が示されている。図3Bで、モバイルデバイス100のハウジング105の内観図は、第1のセンサ110と第2のセンサ120を含み、そしてサポートする。ハウジング105には(図3Bでは示されていないが)、図2のプロセッサ130とメモリ140が含まれる。ハウジング105は、第1のセンサ110の周りの第1の部分105Aと第2のセンサ120の周りの第2の部分105Bという2つの部分またはセクションを有しているものとしてみなされることができる。縦方向の変位(vertical displacement)を示しているこの例では、モバイルデバイス100は、均等な半分にモバイルデバイス100をおおざっぱに分けるx−z平面によって2つの部分に分けられる。
【0031】
図3Cは、ハンドへルドモバイルデバイス100の側面端を示す。第1のセンサ110は、モバイルデバイス100の第1の部分105Aにおいて配置されており、第2のセンサ120は、モバイルデバイス100の第2の部分105Bにおいて配置されており、第1の部分は、第2の部分105Bとは縦方向に変位されている。
【0032】
第1のセンサ110は、ジャイロスコープまたは加速度計のいずれかであってもよく、そしてそれは、1つまたは複数の軸(例、x軸110x、y軸10y、z軸110z)を規定しており、それぞれは、第1のセンサ110の1つ、2つ、または3つの次元に対応している。例えば、第1のセンサ110は、第1のセンサ110の第1の軸についてのモバイルデバイス100の角運動を測定するためにハウジング105内で配置される1次元ジャイロスコープであってもよい。この第1の軸は、x軸110x、y軸110y、z軸110z、または同様な軸であってもよい。例えば、第1の軸がz軸110zである場合、第1のセンサ110は、第1のセンサ110のz軸110zについてのモバイルデバイス100の角運動を示す信号を生成するためにオリエントされるであろう。
【0033】
別の例として、第1のセンサ110は、x軸110x、y軸110y、z軸110z(または同様なセットの3つの軸)についてのモバイルデバイス100の角運動を測定するためにハウジング105内でオリエントされる3次元ジャイロスコープであってもよい。この例では、第1のセンサ110は、第1のセンサ110のx軸110x、y軸110y、およびz軸110zについてのモバイルデバイス100の角運動を示す信号を生成するためにオリエントされるであろう。
【0034】
同様に、第2のセンサ120はまた、ジャイロスコープまたは加速度計であってもよく、そしてそれは、1以上の軸(例、x軸120x、y軸120y軸、z軸120z)を規定し、それぞれ、第2のセンサ120の1つ、2つ、または3つの次元に対応している。例えば、第2のセンサ120は、第2のセンサ120の第1の軸に沿ったモバイルデバイス100の線形運動を測定するためにハウジング105内でオリエントされる1次元加速度計であってもよい。この第1の軸は、x軸110x、y軸110y、z軸110z、または同様な軸であってもよい。例えば、第1の軸がx軸120xである場合、第2のセンサ120は、第2のセンサ120のx軸120xに沿ったモバイルデバイス100の線形運動を示す信号を生成するためにオリエントされるであろう。
【0035】
図3Dは、第1の表面領域におけるユーザアクションまたはフォース201を示しており、そしてそれは、ハウジング105のトップ部分105Bの左側で示されている。センサの感度とプロセッサの処理パワー次第で、第1の表面領域は、フィンガーチップ(大体0.1から1cm2)またはそれよりも大きい(例、1cm2から10cm2)の領域であってもよい。ユーザアクションは、タップ、1連のタップ、フィンガースライド、または、フォース201を結果としてもたらすハウジング105に対するオペレータによって表される同様な動作、であってもよい。あるいは、第1の表面領域は、全体のハウジング105であってもよく、フォース201は、モバイルデバイスのターン、フリップ、ロック、ノック、シェイク、またはチルトによって引き起こされてもよい。フォース201は、短い時間の持続時間にわたって一定、または時間変動と考えられてもよい。フォース201の例は、第2のセンサ120のx軸120xと一致して(in line with)適用され示される。具体的な実施形態では、第1の表面領域は、ハウジングの表面領域よりも少なく、「バーチャルボタン(virtual button)」と呼ばれる。第1の表面領域に対するユーザアクションに応じて、第1のセンサ110と第2のセンサ120の1つまたは複数は、モバイルデバイス100の動きを示す信号を生成する。信号は処理され、バーチャルボタンのユーザアクティベーションを示す情報が出力される。例えば、第1のセンサ110、第2のセンサ120、および/またはさらなるセンサは、第1の表面領域における、ユーザタップ、1連のタップなどを示す信号を生成する。そのあとで、センサ信号は例えばアナログ−デジタル変換およびデータ処理を使用して処理されることができ、第1の表面領域に対するユーザアクションはバーチャルボタンの選択を示しているということを決定する。対照的に、バーチャルボタンのユーザ選択とは異なる動き(例、第1の表面領域に対する異なるユーザアクションは、第1の表面領域または異なる表面領域に対する意図されてないフォース、または他のアクションである)は、第1のセンサ110、第2のセンサ120、及び/またはデバイス100における他のセンサに信号を生成させる。しかしながら、この異なる動きの結果として生成される信号を処理することは、動きはバーチャルボタンの選択を示していないということをシステムに決定させる。
【0036】
一例として、第1のセンサ110がジャイロスコープで、第2のセンサ120が加速度計である、と仮定する。第1のセンサ110は、第1のセンサ110の第1の軸(例、z軸110z)についてのモバイルデバイスの角運動を検出し測定するためにハウジング105でオリエントされる。第1のセンサ110は、この角運動を示す信号を生成する。第2のセンサ120(加速度計)は、第2のセンサ120(例、x軸120x)の第1の軸に沿った線形運動を測定するためにオリエントされる。このオリエンテーションでは、第1のセンサ110の第1の軸(z軸110z)と第2のセンサ120の第1の軸(x軸120x)は、互いに同一直線上になく、理論的には、必然ではないが、互いに直交している。本開示では説明の目的のために、x軸、y軸、そしてz軸を使用しているが、本願の請求項は、直交軸に限定されていない(しかし、実質的には直交している軸が一般的には最も効果的ではある)。
【0037】
いずれの実施形態の場合も、プロセッサ130は、そのような角運動および線形運動を示す信号を処理することによってフォース201の発生を検出し測定することができる。メモリ140またはコンピュータ実行可能な命令を含んでいる他のストレージ媒体に結合される、プロセッサ130は、第1の表面領域においてこのユーザアクションの発生を決定する。いったんプロセッサ130が、ユーザアクションの発生を決定すると、さらなる処理はユーザアクションに応答して発生し、それにより、ユーザアクションが認識されたということをオペレータに表示される。結果、プロセッサ130は、オーディオデバイス180を通じてサウンドをアクティベートする、ディスプレイ150上で示されているものを更新する、サウンドを録音することを開始する、バイブレーションモードをオン・オフにトグルする、ディスプレイ上でイメージをスクロールするまたはパンする、アイコンまたはディスプレイされるイメージを選択する、スリープモードを入力する、スリープモードからウェイクアップする、オーディオをミュートにする、着信に答える、発信またはメッセージをイニシエートする、オペレーションのモードを入力する、または他の機能を行うことができる。ユーザ関連の出力または入力は、ユーザのいずれのセンサ経験と関連づけられる。上記でリストされている処理ユニットのそれぞれは、センサからの線形測定値および/または角測定値に基づいて、モバイルデバイス100のハウジング105上の第1の表面領域におけるユーザアクションの発生を決定するための処理手段を提供することができるプロセッサ130の例である。同様に、タッチスクリーン、LCD、LEDおよび同様なもののようなディスプレイは、決定される発生に基づいて、ディスプレイを変更するためのディスプレイ手段を提供することができる。
【0038】
例えば、フォース201は、最初に適用され、第1のセンサ110は、z軸110zについての第1の回転(R1=Rτ1τ)を最初に検出し測定し、第2のセンサ120は、x軸120xに沿った第1の線形の動き(M1=MX1X)を最初に検出し測定する。プロセッサ130は、第1のセンサ110と第2のセンサ120から測定値(R1,M1)を受信し、処理し、フォース201はオペレータによってイニシエートされたということを決定する。従って、オペレータは、第1の表面領域においてロケートされるバーチャルボタンを使用することによってよりもむしろ、物理ボタンを使用することなくプロセッサ130に対してコマンドを供給することができる。
【0039】
第2のフォース202で示される、別のユーザアクションは、第2の表面領域(second surface area)に適用されており、そしてそれは、ハウジング105の左上部分105Bで示されている。簡略のために、第2のユーザアクション(フォース202から生じる)は等しく、第1のユーザアクション(フォース201)とは反対であると仮定する。フォース202が最初に適用されるとき、第1のセンサ110は、z軸110zについての第2の回転(R2=−R1=−Rτ1τ=Rτ2τ)を測定し、第2のセンサ120は、x軸120xに沿った第2の線形の動き(M2=−M1=−MX1X=MX2X)を測定する。また、プロセッサ130は、第1のセンサ110と第2のセンサ120からの測定値(R2,M2)を受信し処理し、フォース202はユーザアクションを実行しているオペレータによってイニシエートされたということを決定する。したがって、センサ110および120は、ハウジング105においてオリエントされ、第1の表面領域及び/または第2の表面領域においてロケートされるバーチャルボタンの使用を検出するために使用される。
【0040】
図4A、4B、4C、4D、4E、および4Fは、フルディスプレイ150を備えた、第2のハンドヘルドモバイルデバイス100の様々な図を示す。図4Aでは、ハウジング105は、上半分の100Aと下半分の100Bを含んでおり、それは、別々にスライドし、キーパッド170を現わす。センサのペア(第1のセンサ110と第2のセンサ120)は、ハウジング105の上半分100Aおよび/または下半分の100Bと別々に、または、一緒に、常駐していてもよい。図4Bは、ハウジング105の上半分100Aの内観図を示し、そしてそれは、第1のセンサ110と第2のセンサ120を一緒に含んでいる。第1のセンサ110は、モバイルデバイス100の第1の部分105Cにおいて配置され、第2のセンサ120は、モバイルデバイス100の第2の部分105Dにおいて配置される(あるいは、一方のセンサは、上半分100Aの一方の側に対して配置されることができ、他方のセンサは、下半分100Bの他方の側に対して配置されることができ、それによって、半分の100Aと100Bがキーパッド170を現わすときセンサ間の距離を最大にする)。第1の部分105Aと第2の部分105Bは、縦方向に変位されている図3A−3Dのモバイルデバイス100とは異なり、図4Bのここでは、第1の部分105Cは、第2の部分105Cから横方向に変位されている。横方向の変位を示しているこの例では、モバイルデバイス100は、均等な半分にモバイルデバイス100をおおざっぱに分けるx−z平面によって2つの部分に分けられる。
【0041】
図4Cでは、モバイルデバイス100のハンドへルドの上半分100Aの最上位図を示す。第1のセンサ110は、モバイルデバイス100の第1の部分105Cにおいて配置され、第2のセンサ120は、モバイルデバイス100の第2の部分105Dにおいて配置され、なお、第1の部分は、第2の部分105Dから横方向に変位される。
【0042】
また、各センサ110、120は、ジャイロスコープまたは加速度計のいずれかであってもよく、そしてそれは、第1のセンサ110の1つ、2つ、または3つの次元にそれぞれに対応している1以上の軸を規定する(例えば、x軸110x、y軸110y、およびz軸110z)。例えば、第1のセンサ110は、x軸110x、y軸110y、そしてz軸110zについてのモバイルデバイス100の角運動を測定するためにハウジング105内でオリエントされる3次元のジャイロスコープであってもよく、第2のセンサ120は、x軸120x、y軸120y、z軸120zに沿ったモバイルデバイスの線形運動を測定するためにハウジング105内でオリエントされる3次元加速度計であってもよい。
【0043】
図4Dは、バーチャルボタンに対応する第1の表面領域におけるユーザアクションまたはフォース203を示し、そしてそれは、ハウジング105の右部分105Cの右上で示されている。この第1のフォース203は、第1のセンサ110のx軸110xに沿って適用され示されている。第2のフォース204は、第2のセンサ120のx軸120xに沿って第2の表面領域で適用され示されている。
【0044】
一例として、第1のセンサ110と第2のセンサ120は、両方とも加速度計であり、第1のセンサ110は、x軸110xに沿った線形運動を測定し、第2のセンサ120は、そのx軸120xに沿った線形運動を測定すると仮定する。第1の表面領域における第1のフォース203は、図4Dで示されているように、110xに沿った実質的な運動(M11=Mx11X)と、120xに沿った少々の運動から運動なし(M12=Mx12X)を結果としてもたらす。同様に、第2の表面領域における第2のフォース204は、120xに沿った実質的な運動(M22=Mx22X)と、110xに沿った少々の運動から運動なし(M21=Mx21X)を結果としてもたらす。
【0045】
図4Eは、別の例を示しており、第1のセンサ110と第2のセンサ120は両方ともジャイロスコープであり、第1のセンサ110は、そのz軸110についての角回転を測定し、第2のセンサ120は、そのz軸120zについての角回転を測定する。第1の表面領域における第1のフォース203は、110zについてはわずかな回転から回転なし(R11=Rτ11τ)、そして、120zについてはより実質的な回転(R12=Rτ12τ)をもたらす。フォース203と204がマグニチュードにおいて同等であると仮定すると、第2の表面領域における第2のフォース204は、120zについてわずかな回転から回転なし(R22=Rτ22τ=−Rτ11τ)と、110zについてより実質的な回転(R21=Rτ21τ=−Rτ12τ)を結果としてもたらす。
【0046】
図4Fは、さらに別の例を示しており、第1のセンサ110がそのz軸110zについての角回転を測定しているジャイロスコープであり、第2のセンサ120は、そのx軸120xに沿った線形運動を測定している加速度計であると仮定する。第1の表面領域における第1のフォース203は、第1のセンサ110によって測定される110zについてわずかな回転から回転なし(R1=Rτ1τ)、第2のセンサ120によって測定される120xに沿ったわずかな線形運動(M1=MX1X)を結果としてもたらす。第2の表面領域における第2のフォース204は、110zについて第1のセンサ100によって測定されるより実質的な回転(R2=Rτ2τ)と、120xに沿った第2のセンサ120によって測定されるより実質的な線形運動(M2=Mx2X)を結果としてもたらす。
【0047】
プロセッサ130は、これらの測定値のシングル(M11,M12,M21,M22;R11,R12,R21,R22;またはM1,R1,M2,R2)を受信し処理し、フォース203及び/または204の発生を決定し、したがって、オペレータ入力コマンドとして検出されるユーザアクションを解釈することができる。そのため、オペレータは、第1の表面領域においてロケートされる第1のバーチャルボタンおよび/または第1の表面領域においてロケートされる第2のバーチャルボタンを使用してプロセッサ130に対してコマンドを供給することができる。
【0048】
上記の例のいくつかは、2つの1次元センサ(すなわち、単一軸のジャイロスコープと単一軸の加速度計、2つの単一軸のジャイロスコープ、または、2つの単一軸の加速度計)が含まれている。単一の1次元センサ、1組の1次元、2次元、または3次元のセンサ、または、4つの3次元センサを含んでいるモバイルデバイス100のような他の構成もまた可能である。さらなる次元を有しているセンサは、バーチャルボタンにおけるユーザアクションを他のアクションから区別することにおいて、プロセッサ130を支援することができる。例えば、他の1次元または2次元と比較される1次元における、大きな線形または角度の変更を測定しているセンサは、オペレータが特定のユーザアクションをイニシエートしたということを確かめる。例えば、タップは、他の2つの次元においてわずかな運動から運動なしを示す感知データを結果としてもたらす。しかしながら、モバイルデバイスをドロップすることは、センサの単一次元のみを考慮するときにはタップとして思われる可能性があるが、プロセッサ130は、複数の軸について、または、複数の軸に沿って、同時フォースを検出する。
【0049】
別の例では、モバイルデバイス100は、2つの同一直線にない軸を参照するとモバイルデバイス100の角運動を示す信号を生成する2次元のジャイロスコープである第1のセンサ110を有することができる。モバイルデバイス100は、第2センサ120、例えば上記説明されるもののうちのいずれか、をさらに含むことができ、それは、第1のセンサ110に対して配置され、対応する1以上のバーチャルボタンについて1以上の表面領域を規定する。第1センサ110の2つの同一直線上にない軸と、第2センサ120の基準軸は、最適に、必然ではないが、互いに直交している。
【0050】
さらに、別の例では、モバイルデバイス100は、3つの異なる(同一直線上にない軸)、例えば実質的には直交している軸を参照してモバイルデバイス100の角運動を示す信号を生成する3次元ジャイロスコープである第1のセンサ110を有することができる。モバイルデバイス100は、第2のセンサ120をさらに含み、上記説明されるもののうちのいずれかは第1のセンサ110に対して配置され、それによって、対応する1以上のバーチャルボタンについて1以上の表面領域を規定する。
【0051】
さらなる例においては、モバイルデバイス100は、第1のセンサ110と第2のセンサ120とを有しており、第2のセンサ120は、対応する2つまたは3つの軸を参照してモバイルデバイス100の線形の動きを示す信号を生成している2次元加速度計または3次元加速度計を含んでいる。第1のセンサ110は、上述されるセンサのいずれかであってもよく、第2のセンサ120と比較して配置され、対応する1つまたは複数のバーチャルボタンについて1以上の表面領域を規定する。
【0052】
4つの3次元センサを備えたモバイルデバイス100は、3次元加速度計と3次元がペアにされ、一緒に配置されるように、構成されることができ、ここでは、図4Fは、第1のセンサ110を示す。第2の3次元加速度計と3次元は、ペアにされ、一緒に配置されており、ここでは、図4Fは、第2のセンサ120を示す。この組み合わせを用いて、バーチャルボタンは、ハウジング105の表面領域に配置されればどこでも、検出可能である。
【0053】
モバイルデバイス100内の1以上のセンサの戦略的な配置は、バーチャルボタンとして利用可能な1以上の表面領域を規定するのに役立つ。加速度計は、もしあれば、バーチャルボタンを規定している表面領域は加速度計のアクティブな軸と一致するようにハウジング105内で最適に配置される。そのような配置は、加速度計からの最大の測定値を提供する。同様に、ジャイロスコープは、もしあれば、フォースの方向に垂直に、そして、バーチャルボタン(単数または複数)を規定している表面領域(単数または複数)から離れて、モバイルデバイス100内で配置されるべきである。すなわち、ジャイロスコープは、モバイルデバイス100内でオリエントされるべきなので、測定軸は、バーチャルボタンの使用から生じるモバイルデバイス100の期待される回転に対して垂直である。この加速度計の配置とオリエントすることとは、バーチャルボタンと表面領域との間のレバーアームを最大化にし、それによって、ユーザアクションの形で、オペレータコマンドを検出することにおいて、モバイルデバイス100の感度を最大化にする。いくつかの実施形態では、モバイルデバイスの動きがバーチャルボタンのユーザ選択を表示するかどうかを決定するために最小感度が必要とされ、第1のセンサと第2のセンサとの間のレバーアームが最小感度と関連づけられる最小レバーと等しいまたはそれよりも大きい。1以上のバーチャルボタンが望まれるとき、最適センサの配置とオリエンテーションは、バーチャルボタンの数、サイズ、そして配置とバランスをとるべきである。
【0054】
一般的に、センサのペアは、デバイスの反対の半分ずつに(in opposite halves of a device)配置されるべきである。例えば、2つのセンサモバイルデバイス100内で、第1のセンサ110は、モバイルデバイス100の第1の部分において配置され、第2のセンサ120は、モバイルデバイス100の第2の部分において配置され、第1の部分と第2の部分は、2つのセンサ110、120の間の実質的な距離(substantial distance)を提供する。モバイルデバイス100のオリエンテーション次第で、これらの部分はしばしば、上述されているように、互いに縦方向にまたは横方向に変位される。
【0055】
図6Aと6Bは、1つのジャイロスコープ(第1のセンサ110)と1つの加速度計(第2のセンサ120)とを有するモバイルデバイス100内で信号を処理するためのフローチャートを示す。図6Aでは、通常の処理は301で始まり、第1のセンサ110は、バーチャルボタンのユーザ選択に応じて(例、「ボタン」として設計される表面領域の部分をタップして)、第1センサ110の第1軸についての角運動を示す信号を生成する。バーチャルボタンのユーザ選択と関連づけられた角の動きの検出を改善するために、第1のセンサ110は、バーチャルボタンに対応している表面領域から実質的な距離(substantial distance)で配置されることができる。また、第1のセンサ110は、ハウジング105内でオリエントされるので、第1のバーチャルボタンのオペレータのアクティベーションは、同一直線上にない軸、例えば実質的に直交している、または完全に直交している軸に沿って、発生する。プロセッサ130は、第1のセンサ110が、動きを測定し、第1のセンサ110の第1の軸についての角運動を示す角測定値を提供するように最初にプログラムすることができる。
【0056】
302では、第2のセンサ120は、バーチャルボタンのユーザ選択に応じて、第2センサ120の第1の軸に沿った線形運動を示す信号を生成する、というプロセスが続く。第2のセンサ120は、オペレータの第1のバーチャルボタンのアクションに従って配置される。301と302における処理は、いずれの順序および/または並行して生じることができる。また、プロセッサ130は、第2のセンサ120が動きを測定し、第2のセンサ120の第1の軸に沿った線形運動を示す測定値を提供するように、第2のセンサ120を最初にプログラムすることができる。
【0057】
303では、プロセッサ130は角測定値と線形測定値を受信し、オペレータがバーチャルボタンにおいてアクションをイニシエートしたかしていないかをこれらの測定値に基づいて決定する、というプロセスが続く。例えば、プロセッサ130は、ユーザアクションを表示するのに十分なフォースが存在するかを決定するために、第1のセンサ110からの第1の次元と関連づけられた測定値としきい値を比較することができる。あるいは、プロセッサ130は、第1のセンサ110からの第1の次元と関連づけられる測定値は第1のしきい値よりも大きく、第1のセンサ110からの他の次元と関連づけられた測定値はしきい値よりも小さいということを決定することができる。さらに、プロセッサ130は、第2のセンサ120からの測定値に関して同等な分析を実行することができ、それによって、フォースの方向および強度を分離する。フォースの方向および強度は、モバイルデバイス100の表面領域において関連づけられることができる。したがって、特定ユーザアクションが受信さる表面領域をプロセッサ130が決定する場合には、ユーザアクションは、入力として受諾されることができる。ユーザアクションが検出されない場合には、プロセスは、301と302に戻り、より多くの測定データを集める。プロセッサは、モバイルデバイス100のハウジング105上の第1の表面領域においてユーザアクションの発生を検出する場合、処理は304と続き、プロセッサ130は、決定される発生に基づいて、ディスプレイ150を変更する、またはいくつかの他の動作を取ることができる。
【0058】
図6Bは、較正のプロセスを示しており、そしてそれは、図6Aで示される処理の前に、図6Aで示される処理の間に、図6Aで示される処理の後で、生じることができる。図6Bでは、プロセッサ130は、第1のセンサ110及び/または第2のセンサ120を較正する。311で、プロセッサ130は、ユーザアクションの発生をリクエストする。例えば、ディスプレイ150は、オペレータにバーチャルボタンをタップすることをリクエストするメッセージを示す。312で、第1のセンサ110は、感知し、オペレータがバーチャルボタンをタップする瞬間の間に、初期の角測定を行う。同様に、313で、第2のセンサ120は、感知し、初期の線形測定を行う。
【0059】
314と315で、プロセッサ130は、バーチャルボタン(単数または複数)のユーザ選択の決定に使用されるべき1以上のしきい値を決定する。例えば、プロセッサ130は、各センサの各次元について、初期の角測定値に基づいて第1のしきい値を決定し、または、初期の線形測定値に基づいて第2のしきい値を決定する。316で、プロセッサは、メモリにおいて、ユーザアクションの発生を決定するときに後続の処理によって使用するためのこれらのしきい値を保存する(上述されるステップ303)。これらのユーザアクションは、モバイルデバイス100のハウジング105上の第1の表面領域に沿って、例えば、単一タップ、複数のタップ、ストローク、または同様なものを含むことができる。他のファクタは、1以上のしきい値を決定するために使用されることができ、例えば、温度センサは、第1のセンサと第2のセンサのうちに少なくとも1つと組み込まれるまたは隣接していてもよく、しきい値は、温度コンポーネントを含むことができる(例えば、しきい値は温度によって決まる)。いくつかの較正技術では、デバイスの静止は、センサ情報から決定される、または、ユーザによって提供される、ことができ、そして、較正プロセスで使用されることができる。
【0060】
303におけるプロセスは、モバイルデバイス100のハウジング105上の第2の表面領域において第2のユーザアクションの発生を検出するために拡張されることができる。例えば、第1の表面領域と第2の表面領域は、モバイルデバイス100のハウジング105の反対面上にあり、第1の表面領域と第2の表面領域は、モバイルデバイス100のハウジング105の共通面上にある。プロセッサ130は、モバイルデバイス100のチルトを含むユーザアクションの発生を決定するために使用されることができる。そのような検出されるチルトは、ディスプレイ150を変更するためにオペレータからの制御コマンドとして使用されることができる。例えば、プロセッサ130は、ディスプレイ150上で、イメージをパンまたはスクロールするコマンドを解釈することができる。例えば、イメージは、マップであってもよく、チルトは、検出されるチルトの方向によって、北/南、および/または、東/西に、イメージをパンすることができる。あるいは、イメージは、タイムライン、例えばイメージのタイムラインを表すことができる。左へとモバイルデバイス100をチルトすることは、左(または右)へとタイムラインをスクロールすることができ、反対方向にチルトすることは、反対方向にイメージをスクロールすることができる。モバイルデバイス100の横運動(lateral movement)はまた、検出され、解釈されることができ、例えばイメージをズームインまたはズームアウトして、ディスプレイ150を変更する。
【0061】
チルトを検出するために使用されるモバイルデバイス100は、下記で説明されるアプリケーションと同様に、モバイルデバイス100の簡単なチルトを検出するために単一次元またはマルチ次元のジャイロスコープを使用することができる。しかし、さらなる次元が、他のユーザアクションからのチルトまたはモバイルデバイス100上の他のフォースを離すために使用されることができる。
【0062】
図7Aと図7Bは、タイムラインに沿ったディスプレイ150のスクロールを示す。図7Aは、一連の写真152、153、154、155−158のサムネイルを含んでいるタイムライン151を備えたディスプレイ150を示す。示されるディスプレイ150は、加速度計を含むハンドヘルドモバイルデバイス100の部分であり、そしてそれは、第1センサの第1軸についての角運動を示す測定値を生成する。この第1の軸は、x軸110xに沿っている。ディスプレイ150上で示されるオブジェクトを選択するために、オペレータは、特定のオブジェクトが中心にくるまで、左および/または右へとモバイルデバイス100をチルトすることができる。いったん中心にくると、ユーザは、バーチャルのボタン、または、イメージを選択する他の入力メカニズムをアクティベートすることができる。
【0063】
チルトに関して検出し動作するために、第1のセンサ110は、動きを測定し、第1のセンサ110の第1の軸についての角運動を示す角測定値を生成する。プロセッサは、これらの角測定値を受信し、ユーザアクション(例えば左又は右へのチルト)が角測定値に基づいて生じるかどうかを決定する。モバイルデバイス100がチルトしたということをプロセッサが決定する場合には、それは、タイムラインをスクロールするために、ディスプレイ150を変更する、つまり、新しい写真のサムネイルイメージがみえるということは他のものは隠れている。図7Bは、プロセッサがチルトを検出した後のディスプレイ150を示し、そのディスプレイされるイメージをスクロールしている。サムネイルイメージ152および153は、ディスプレイ150をスクロールオフし、新しいサムネイル159および160は、ディスプレイ150上へとスクロールしている。
【0064】
図8Aと8Bは、ディスプレイ150上のマップのプランニングを示す。図8Aは、5つのピクチャ125−156のサムネイルを示しており、それぞれは、ピクチャが撮られたロケーションのマップ上に地理的に配置されている。地理的データは、GPS受信機または他のセルラベースまたは支援型のロケーション方法によって、撮影のときに得られることができる。モバイルデバイス100を左と右に軸110xくらいに、そして、フォワードとバックワードに軸110yくらいに、チルトすることによって(上述されているように)、2次元のセンサはプロセッサに対して回転測定値を提供することができる。代わりに、プロセッサは、チルトを検出し、検出されるチルトに対応して、サムネイルピクチャの地理的マップを左と右に、また、上と下に、パンする。この場合、プロセッサは、マップがNWN(北−西−北)にスクロールするように引き起こすチルトを検出するので、サムネイル153は、ディスプレイ150の右端の下にスクロールオフされる。
【0065】
図9は、別のハンドへルドモバイルデバイス100のブロック図である。モバイルデバイス100(または、マルチセンサ測定処理ユニット(MSMPU))は、2次元のジャイロスコープ110Aに結合されるプロセッサ130(軸110xおよび110yについて測定している)、1次元のジャイロスコープ110B(軸110zについて測定する)そして、3次元加速度計120(120x、120yおよび120zに沿って測定する)を含む。MSMPUはまた、GPS受信機132、メモリ140、ディスプレイ150、そして考えられる1以上の追加センサ134、例えば上記でリストされているようなものを含む。適切なサイズの1次元および2次元のジャイロスコープは、より容易に利用可能であってもよく、または、3次元のジャイロスコープよりもより低いコストで提供されることができる。モバイルデバイス100は、2次元のジャイロスコープ110Aと1次元のジャイロスコープ110Bとの組み合わせを使用して、モバイルデバイス100の同じ部分内で2つのジャイロスコープ110Aと110Bを配置することができる。例えば、ジャイロスコープ110Aと110Bは、互いの近くに、互いに直接触れている、または、互いのトップに、配置されうる。
【0066】
上記では多数の実施形態を説明しているが、1以上の動きセンサが1以上のバーチャルボタンのユーザアクティベーションを検出するためにモバイルデバイスの動きを示す信号を生成する、モバイルデバイスの多くの可能なインプリメンテーションがある。本開示は、センサを使用しているおよび/またはユーザ選択のボタンを扱っている、他の技術では見つけられない多数の利益を提供する。例えば、本開示は、タッチスクリーン(例、電磁気、ひずみゲージ、または他の検出の技術)を用いて使用されるインタラクションタイプというよりは全体としてモバイルデバイスの動きが使用される、利用可能なタッチスクリーンインプリメンテーションとは異なる。動きセンサを使用しているバーチャルボタンは、特に動きセンサがモバイルデバイスにおいてさらなる用途を有するときに、より低いコストでインプリメントされることができる。さらに、バーチャルボタンを用いたユーザインタラクションは、センサがモバイルデバイスにひそかに搭載され、デバイスの表面の特定部分でユーザインタラクションを直接的に感知しないので、時間の経過による性能における劣化をもたらす可能性は低い。現在の開示はまた、(例えば)ゲームコントローラにおいて使用される動きセンサ関連デバイスとは著しく異なる。モバイルゲームコントローラにおける動き検出器は、モバイルデバイス自体の表面上のバーチャルボタンのアクティベーションを決定するように構成されず、むしろ、それらは、ユーザにゲーム自体とインタラクトさせるように特に設計されるデバイスである。しかしながら、現在の開示の具体的な実施形態では、バーチャルボタンは、ゲームコントローラ上でインプリメントされることができ、既存のメカニカルボタンを増やす、または、置き換える。
【0067】
したがって、本発明が、特許請求の範囲の範囲および精神内で、修正と変更を伴って実行されることができるということは理解されるべきである。本記載は、包括的であるように、または、開示される正確な形に本発明を限定するようには意図されていない。例えば、上述されるプロセスは、フリップオーバーされているモバイルデバイス100を検出するために使用されることができる。プロセッサ130は、フリップが検出されるとき、オペレータが着信をミュートにすることを決定することができる。あるいは、プロセッサ130は、モバイルデバイスの振動(shaking)を検出することができ、そして、オペレーションの所定のモード(predefined mode)を入力することができる。本発明は、修正と変更を伴って実行されることができるということは理解されるべきである。
【発明の分野】
【0001】
本発明は、一般的には、ハンドヘルドモバイルデバイス上の入力制御に関し、より具体的には、ジャイロスコープまたは加速度計のような1つまたは複数の動きセンサ(motion sensors)を有するハンドヘルドモバイルデバイス上のバーチャルボタン(virtual button)に関する。
【発明の背景】
【0002】
従来のハンドへルドモバイルデバイス、例えばモバイル電話は、オペレータが、機械的/電子ボタンを介して、制御コマンドを入力することを可能にしている。これらのボタンは、スタンドアロンボタン、キーパッドおよびキーボード、およびタッチスクリーンを含む。これらのボタンは、一般的には、モバイルデバイスの正面および側面(front and side surfaces)に配置されており、様々な面(surfaces)に関してボタンの物理的な位置に対する、機械的な組み立て部(mechanical assemblies)と電子的な配線(electrical wiring)を必要とする。配線は、オペレータのボタンのアクティベーション(activation)をモニタするエレクトロニクスを制御するために、物理的なボタンの場所からルーティングされるべきである(must be routed)。いったん製造されると、機械的なボタンのさらなる再配置(repositioning)は、事実上不可能である。出力デバイスとしても入力デバイスとしても両方使用されることができるタッチスクリーンは、従来のボタンの機能も実行する。残念ながら、タッチスクリーンのディスプレイは、オペレータがそれを入力デバイスとして使用するときはいつでも、部分的に妨げられている。
【0003】
上記の従来のボタンおよびタッチスクリーンは、時間と共に、磨耗し、劣化し、機能しなくなる、機械的なエレメント(mechanical elements)を必要とする。これらの従来ボタンとタッチスクリーンはまた、ボタンの位置に対する配線とボタンの位置におけるエレクトロニクスを必要とする。さらに、これらのボタンとタッチスクリーンは、容易に再配置することができない。さらに、タッチスクリーンのディスプレイは、オペレータの使用により、汚れたり、不鮮明となったり、傷ついたりするので、妨げられていないディスプレイを閲覧するオペレータの機能(ability)をさらに妨げている。音声のアクティベーションは、オペレータにこれらのボタンを交替させることを可能にするが、そのような音声制御は、マイクロホンの使用と比較的に静かな環境を要する。したがって、ハンドヘルドモバイルデバイスのオペレータに、これらのドローバックのうち1つまたは複数なしに、モバイルデバイスへとコマンドを入力する機能を提供する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
本願のいくつかの実施形態は、ユーザアクションを処理するハンドヘルドモバイルデバイスを提供しており、該モバイルデバイスは、第1の表面領域(first surface area)を備えているハウジング(housing)と;第1の軸を備える第1のセンサと、なお、第1のセンサは、第1のセンサの第1の軸についてモバイルデバイスの角運動(angular movement)を示す信号を生成するようにオリエントされる;第1の軸を備えている第2のセンサと、なお、第2のセンサは、第2のセンサの第1の軸に沿ったモバイルデバイスの線形運動(linear movement)を示す信号を生成するようにオリエントされる;第1のセンサの第1の軸についてのモバイルデバイスの角運動を示す信号から導出されるデータを受信するように結合され、第2のセンサの第1の軸に沿ったモバイルデバイスの線形運動を示す信号から導出されるデータを受信するように結合されるプロセッサと;該プロセッサに結合されるメモリと、なお、該メモリは、第1の表面領域におけるユーザアクションの発生を決定するコンピュータ実行可能命令(computer-executable instructions)を含むためのものである;ユーザアクションの発生の決定に基づいて更新されるプロセッサに結合されるディスプレイと;を備え、第1のセンサの第1の軸と第2のセンサの第1の軸は、互いに同一直線上(non-collinear)にない。
【0005】
本願のいくつかの実施形態は、ユーザアクションを処理するハンドへルドモバイルデバイスを提供しており、該モバイルデバイスは、動きを測定し、第1のセンサの第1の軸についての角運動を示す角測定値を生成するための第1の感知手段と、動きを測定し、第2のセンサの第1の軸に沿った線形運動を示す線形測定値を生成するための第2の感知手段と、角測定値と線形測定値とに基づいてモバイルデバイスのハウジング上の第1の表面領域においてユーザアクションの発生を決定するための処理手段と、決定される発生に基づいてディスプレイを変更する(modifying)ためのディスプレイ手段と、を備え、第1のセンサの第1の軸と第2のセンサの第1の軸は、互いに同一直線上にない。
【0006】
本発明のいくつかの実施形態は、ユーザアクションを処理するハンドへルドモバイルデバイスにおける方法を提供しており、該方法は、動きを測定し、第1のセンサの第1の軸についての角運動を示す角測定値を生成することと、動きを測定し、第2のセンサの第1の軸に沿った線形運動を示す線形測定値を生成することと、角測定値と線形測定値とに基づいてモバイルデバイスのハウジング上の第1の表面領域においてユーザアクションの発生を決定することと、決定される発生に基づいてディスプレイを変更することと、を備え、第1のセンサの第1の軸と第2のセンサの第1の軸は、互いに同一直線上にない。
【0007】
本発明のいくつかの実施形態は、コンピュータ可読媒体を備えているコンピュータ可読製品(computer-readable product)を提供しており、コンピュータ可読媒体は、少なくとも1つのコンピュータに、第1のセンサが動きを測定し第1のセンサの第1の軸についての角運動を示す角測定値を提供するようにイニシエートさせるためのコードと、少なくとも1つのコンピュータに、第2のセンサが動きを測定し第2のセンサの第2の軸に沿った線形運動を示す測定値を提供するようにイニシエートさせるためのコードと、少なくとも1つのコンピュータに、角測定値と線形測定値とに基づいてモバイルデバイスのハウジング上の第1の表面領域におけるユーザアクションの発生を決定させるためのコードと、少なくとも1つのコンピュータに、決定される発生に基づいてディスプレイを変更させるためのコード、を備え、第1のセンサの第1の軸と第2のセンサの第1の軸は、互いに同一直線上にない。
【0008】
本発明のいくつかの実施形態は、ハンドへルドモバイルデバイス上で示されるオブジェクトを選択する方法を提供しており、該方法は、動きを測定し、第1のセンサの第1の軸についての角運動を示す角測定値を生成することと;角測定値に基づいてユーザアクションの発生を決定することと、なお、決定される発生は、モバイルデバイスのチルトを備えている;決定される発生に基づいてディスプレイを変更することと;を備える。
【0009】
本発明の、これらの態様および他の態様、特徴および利点は、以下に記述された実施形態への参照より明らかとなるであろう。
【0010】
本発明の実施形態は、図面を参照して、例としてのみ、説明されている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1A】図1Aは、加速度計によって測定されるスカラー値に関しての線形運動を表すための座標系を示す。
【図1B】図1Bは、ジャイロスコープによって測定されるスカラー値に関しての回転運動を表すための座標系を示す。
【図2】図2は、ハンドヘルドモバイルデバイスのブロック図である。
【図3A】図3A、3B、3Cおよび3Dは、第1のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図3B】図3A、3B、3Cおよび3Dは、第1のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図3C】図3A、3B、3Cおよび3Dは、第1のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図3D】図3A、3B、3Cおよび3Dは、第1のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図4A】図4A、4B、4C、4D、4E、および4Fは、第2のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図4B】図4A、4B、4C、4D、4E、および4Fは、第2のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図4C】図4A、4B、4C、4D、4E、および4Fは、第2のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図4D】図4A、4B、4C、4D、4E、および4Fは、第2のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図4E】図4A、4B、4C、4D、4E、および4Fは、第2のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図4F】図4A、4B、4C、4D、4E、および4Fは、第2のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図5A】図5A、5B、および5Cは、第3のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図5B】図5A、5B、および5Cは、第3のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図5C】図5A、5B、および5Cは、第3のハンドヘルドモバイルデバイスの様々な図を示す。
【図6A】図6Aと6Bは、モバイルデバイス内で信号を処理するためのフローチャートを示す。
【図6B】図6Aと6Bは、モバイルデバイス内で信号を処理するためのフローチャートを示す。
【図7A】図7Aと7Bは、タイムラインに沿ったディスプレイのスクロールを示す。
【図7B】図7Aと7Bは、タイムラインに沿ったディスプレイのスクロールを示す。
【図8A】図8Aと8Bは、ディスプレイ上のマップのプランニングを示す。
【図8B】図8Aと8Bは、ディスプレイ上のマップのプランニングを示す。
【図9】図9は、別のハンドヘルドモバイルデバイスのブロック図である。
【詳細な説明】
【0012】
下記の説明では、本発明のいくつかの実施形態を図示する添付図面について参照がなされる。他の実施形態が利用されることができるということ、そして、機械的、合成的、構造的、電子的、そして動作的な変更は、本開示の精神および範囲から逸脱することなく行われることができる、ということが理解される。下記の詳細な説明は限定的に取られるべきではない。さらに、下記の詳細な説明のいくつかの部分では、プロシージャ、ステップ、論理ブロック、処理、および電子回路でまたはコンピュータメモリにおいて実行されることができるデータビットに関する動作の他の記号的な表示の観点から示されている。プロシージャ、コンピュータ実行ステップ、論理ブロック、プロセスなどは、ここでは、望ましい結果をもたらしているステップまたは命令の首尾一貫したシーケンスであると考えられる。該ステップは、物理量の物理的操作(physical manipulations)を使用しているものである。これらの量は、保存され、トランスファされ、組み合わせられ、比較されることができる、電子的、磁気的、または無線の信号の形でとられることができ、そうでない場合には、電子回路において、または、コンピュータシステムにおいて、操作される。これらの信号は、ビット、値、エレメント、シンボル、文字(characters)、数、または同様なもので呼ばれることができる。各ステップは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアあるいはそれらの組み合わせによって実行されることができる。ハードウェアインプリメンテーションでは、例えば、プロセッサ/処理ユニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASICs)、デジタルシグナルプロセッサ(DSPs)、デジタル信号処理デバイス(DSPDs)、プログラマブル論理デバイス(PLDs)、フィールドプログラマブルゲート・アレイ(FPGAs)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、ここにおいて説明された機能を実行するように設計された他のデバイス、及び/または、それらの組み合わせ、内でインプリメントされることができる。開示されている機能は、制御論理でインプリメントされることができ、用語「制御論理」は、ソフトウェアインプリメントされる制御論理(例、制御論理のアクションをインプリメントするように構成された命令)、ハードウェア(例、制御論理のアクションをインプリメントする論理ゲートのような特性を含んでいるハードウェア)、ファームウェア(例、制御論理のアクションをインプリメントするように再書き込み可能な特性)、または、組み合わせを指している。
【0013】
本明細書にわたって、「1つの実施形態(one embodiment)」、「1つの特性(one feature)」、「一例(an example)」、または「特性(a feature)」を言及するということは、特性および/または例と関連して説明される具体的な特性、構造、または特徴は、特許請求される主題の事柄の少なくとも1つの特徴及び/または例の中に含まれているということを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な箇所において登場するフレーズ「1つの実施形態において(in one embodiment)」、「1つの特性(one feature)」、「一例(an example)」、または「特性(a feature)」は、必ずしもすべて、同じ特性および/または例に言及していない。更に、具体的な特性、構造、あるいは特徴は1以上の例および/または特性で組み合わせられることができる。
【0014】
ここにおいて言及される「命令(instructions)」は、1つまたは複数の論理オペレーションを表す表現(expressions)に関する。例えば、命令は、1つまたは複数のデータオブジェクトに関する1つまたは複数のオペレーションを実行するための、機械によって解釈可能である、「機械可読(machine-readable)」であってもよい。しかしながら、これは単なる説明のための例にすぎないということ、そして特許請求された主題の事柄はこの例に限定されない。別の例では、ここにおいて言及される命令は、符号化されたコマンドを含むコマンドセットを有する処理回路によって実行可能である、符号化されたコマンドに関連している。そのような命令は、処理回路によって理解される機械語の形で符号化されることができる。また、これらは、命令の単なる例であり、特許請求された主題の事柄はこの点で限定されない。
【0015】
ここにおいて言及される「記憶媒体(Storage medium)」は、1以上の機械によって知覚される(perceived)表現を維持することができる媒体に関連する。例えば、記憶媒体は、機械可読命令および/または情報を保存するための1以上の記憶デバイスを備えることができる。そのような記憶デバイスは、例えば磁気、光学、または半導体の記憶媒体を含んでいるいくつかのメディアのタイプのうちのいずれか1つを備えることができる。そのような記憶デバイスはまた、いずれのタイプの長期、短期、揮発性、または不揮発性のメモリデバイスを備えることができる。しかしながら、これらは、記憶媒体の単なる例にすぎず、特許請求された主題の事柄はこれらの点において限定されない。
【0016】
特に述べられないかぎり、下記の説明から明らかであるように、本明細書全体にわたって、「処理すること(processing)」、「コンピュートすること(computing)」、「計算すること(calculating)」「選択すること(selecting)」「形成すること(forming)」「イネーブルにすること(enabling)」「抑制すること(inhibiting)」「ロケートすること(locating)」「終了すること(terminating)」「識別すること(identifying)」「イニシエートすること(initiating)」「検出すること(detecting)」「得ること(obtaining)」「ホストすること(hosting)」「維持すること(maintaining)」「表すこと(representing)」「推定すること(estimating)」「受信すること(receiving)」「送信すること(transmitting)」「決定すること(determining)」及び/または同様なもの、のような用語を利用する記載は、コンピューティングプラットフォームのプロセッサ、メモリ、レジスタ、および/または、他の情報の保存、送信、受信及び/またはディスプレイのデバイス内で、物理電子および/または磁気量及び/または他の物理量で表されるデータを操作する及び/またはトランスフォームする、コンピュータまたは同様な電子コンピューティングデバイスのようなコンピューティングプラットフォームによって実行されることができる動作および/またはプロセスを指すと理解される。そのような動作及び/またはプロセスは、例えば機械媒体で保存される機械可読命令の制御の下、コンピューティングプラットフォームによって実行されることができる。そのような機械可読命令は、例えば、コンピューティングプラットフォームの一部として含まれる記憶媒体で保存されるソフトウェアまたはファームウェアを備えることができる(例、処理回路の一部分として含まれる、または、そのような処理回路に外付けされている)。さらに、具体的に述べられていない限り、ここにおいて記載されるプロセスは、フロー図を参照し、または、そのようなコンピューティングプラットフォームによって、全体においてまたは部分的において、実行される及び/または制御されることができる。
【0017】
ここにおいて説明されるワイヤレス通信技術は、ワイヤレス広域ネットワーク(WWAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)などのような様々なワイヤレス通信ネットワークに関連する。用語「ネットワーク(network)」と「システム(system)」はしばしば互換性をもって使用される。WWANは、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)ネットワーク、などであってもよい。CDMAネットワークは、いくつかの無線技術を挙げると、cdma2000、広帯域CDMA(W−CDMA)のような1以上の無線通信アクセス方法(RAT)をインプリメントすることができる。ここでは、cdma2000は、IS−95、IS−2000、及びIS−856標準に応じてインプリメントされる技術を含むことができる。TDMAネットワークは、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))、デジタル高度モバイル電話システム(D−AMPS)、あるいは、他のあるRATをインプリメントすることができる。GSMとW−CDMAは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と名づけられたコンソーシアムの文書の中で説明されている。cdma2000は、「第3世代共同プロジェクト2(3rd Generation Partnership Project 2)」(3GPP2)と称されたコンソーシアムの文書の中で説明されている。3GPP及び3GPPの2文書は公的に入手可能である。WLANは、IEEE802.11xネットワークを備えることができ、WPANは、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、例えばIEEE802.15xを備えることができる。ここにおいて説明されるワイヤレス通信インプリメンテーションはまた、WWAN、WLAN、及び/または、WPANのいずれの組み合わせに関連して使用されてもよい。
【0018】
デバイス及び/またはシステムは、衛星から受信される信号に、少なくとも部分的に基づいて、デバイスのロケーション(location)を推定することができる。特に、そのようなデバイス及び/またはシステムは、ナビゲーション衛星受信機と、関連衛星間の距離の近似(approximations)を備えている「擬似距離(pseudorange)」測定値を得ることができる。具体的な例では、そのような擬似距離は、衛星ポジショニングシステム(SPS)の一部として1以上の衛星から信号を処理することができる受信機で決定されることができる。そのようなSPSは、例えば、いくつかを挙げると、グローバルポジショニングシステム(GPS)、Galileo、Glonass、または、今後展開されるいずれのSPSを備えていてもよい。その位置(position)を決定するために、衛星ナビゲーション受信機は、送信のときそれらの位置に加え、3以上の衛星に対する擬似範囲測定値を得ることができる。衛星の軌道のパラメーターを知ると、これらの位置は、時間におけるいずれの地点について計算されることができる。擬似距離測定値は、少なくとも部分的に、光の速度によって増幅される、衛星から受信機までの信号の伝達時間に基づいて、決定されることができる。ここにおいて説明される技術は、具体的な例として、GPS及び/またはガリレオタイプのSPSにおけるロケーション決定のインプリメンテーションとして提供されることができるが、これらの技術はまた他のタイプのSPSに適用されることができるということ、そして、特許請求される主題の事柄はこの観点において限定されないということは、理解されるべきである。
【0019】
ここにおいて記載される技術は、例えば、前述のSPSを含んでいる、いくつかのSPSのうちのいずれか1つまたは複数を用いて使用されることができる。さらに、このような技術は、擬似衛星または衛星と擬似衛星との組み合わせを使用するポジショニング決定システムを用いて使用されることができる。擬似衛星は、GPS時間と同期化されることができる、L帯域(または他の周波数)キャリア信号上で変調される、PRNコードまたは他のレンジングコード(例えば、GPSまたはCDMAセルラ信号と類似する)をブロードキャストするグラウンドベースの送信機を備えることができる。そのような送信機は遠隔受信機による識別を可能にするために、固有PRNコードを割り当てられることができる。擬似衛星は、例えばトンネル、鉱山、ビル、都市の谷間(urban canyons)、または他の閉鎖エリア、のような軌道衛星からのSPS信号が利用不可能であるシチュエーションにおいて役立つ。擬似衛星の別のインプリメンテーションは無線ビーコンとして知られている。ここにおいて使用されているように、用語「衛星(satellites)」は、擬似衛星、擬似衛星の同等物および場合によっては他のものを含むように意図されている。ここにおいて使用されているように、用語「SPS信号」は、擬似衛星または擬似衛星の同等物からのSPSのような信号を含むように意図されている。
【0020】
ここにおいて使用されているように、ハンドヘルドモバイルデバイスまたはモバイル局(MS)は、時間ごとに変更する位置またはロケーションを有することができるデバイスを指している。位置および/またはロケーションにおける変更は、いくつかの例として、方向、距離、オリエンテーションなどに対する変更を備えることができる。具体的な例では、モバイル局は、セルラ電話、ワイヤレス通信デバイス、ユーザ機器、ラップトップコンピュータ、他のパーソナル通信システム(PCS)デバイス、および/または他のポータブル通信デバイスを備えることができる。モバイル局はまた、機械可読命令によって制御される機能を実行するように適応されたプロセッサ及び/またはコンピューティングプラットフォームを備えることができる。
【0021】
ハンドへルドモバイルデバイスは、物理現象をアナログ及び/または電子信号へと変換する、単一のセンサまたは複数のセンサを含むことができる。これらのセンサは、例えば(1)大気圧縮を測定するために使用される気圧計圧力センサ、(2)高度を決定するために使用される高度計、(3)心臓または血圧の速度を測定するために使用されるバイオメトリックセンサ、(4)タッチまたは指紋を検出するために使用されるタッチセンサ、(5)重力の方向とセンサによって経験されるいずれの他の線形フォースを感知するために使用される加速度計、(6)コリオリ効果、ヘッディング変更、および回転を測定するために使用されるジャイロスコープ、および/または同様なもの、を含む。
【0022】
これらのセンサは、どのセンサがワイヤレスデバイスに組み込まれたかによって決まる、異なるモバイルアプリケーションをイネーブルにすることができる。いくつかのアプリケーションは、少なくとも1つのセンサからの1以上の測定値を要し、センサからの複数の度(multiple degrees)(軸)の可観測性を要する可能性があるということに留意することは重要である。さらに、センサ(またはプロセッサ)は、下記で説明されるさらなる処理が生じる前に測定値をフィルタにかけることができる。また、異なるアプリケーションは異なる組み合わせのセンサを要するということに留意することは重要であり、これらのセンサは、異なる役割を果たす。
【0023】
ナビゲーションの場合、加速度計とジャイロスコープ(「gyros」)は、6軸の可観測性(x,y,z,τ,φ,ψ)を提供するために使用されることができる。加速度計は、線形の動きを感知することができ(すなわち、例えば水平面のような平面における平行移動)、平行移動は、少なくとも2つの軸を参照して測定されることができる。そのような加速度計はまた、オブジェクトのチルト(ロールまたはピッチ)の測定値を提供することができる。したがって、単一の3D加速度計を用いて、デカルト座標空間(x,y,z)におけるオブジェクトの動きが感知されることができ、重力の方向がオブジェクトのロール(τ)とピッチ(φ)を推定するために感知されることができる。加速度計は、オブジェクトの線形の動きとチルトの間で容易に区別することができないので、ジャイロスコープは(x,y,z)についての回転を測定するために使用されることができる、すなわち、ロール(τ)、ピッチ(φ)、ヨー(ψ)は、時折、アジマスまたはヘッディング(heading)と呼ばれる。
【0024】
マルチセンサデバイスに関するさらなる情報については、2007年3月23日の出願日を有する「Multi-Sensor Data Collection and/or Processing」と題された米国仮特許出願番号第60/896,795号(attorney docket 071238P1)、2007年3月30日の出願日を有する「Multi-Sensor Data Collection and/or Processing」と題された米国仮特許出願番号第60/909,380号(attorney docket 071238P2)、2007年4月27日の出願日を有する「Multi-Sensor Data Collection and/or Processing」と題された米国仮特許出願番号第60/914,716号(attorney docket 071238P3)、そして、2008年3月24日に出願され、発明者L.SheynblatとT.Wolfによる「Multi-Sensor Data Collection and/or Processing」と題された米国出願番号第12/054,303号(attorney docket 071238)を参照し、これらのそれぞれの内容は、参照により、ここに含まれている。これらのセンサとリストされていない他の可能性のあるセンサは、特定のアプリケーション次第で、個々に使用されることができる、または、組み合わせで使用されることができる。
【0025】
運動検出アプリケーションでは、加速度計および/またはジャイロスコープは、適切な度の可観測性を提供するためにハンドへルドモバイルデバイスに組み込まれることができる。図1Aでは、加速度計10によって測定されるように、スカラー値、1連のスカラー値、または時変関数(time varying functions)(MX,My,Mz)についての線形運動を表すための座標系(x,y,z)を示す。いくつかの加速度計10は、マグニチュードを提供することができるが、他のものは、マグニチュードなしの運動のインジケーションを単に提供することができる。加速度計10は、しばしばデカルト座標(x,y,z)で言及される、1つ、2つ、または3つの線形方向を参照して線に沿った線形運動(ベクトルM)を測定する。例えば、1次元加速度計10は、X軸に沿った線形運動を示すために測定値を提供することができる。2次元加速度計10は、x軸とy軸の両方に沿った平面における線形運動を示す測定値を提供し、3次元加速度計10は、x軸、y軸、そしてz軸に沿った3次元空間における線形運動を示す測定値を提供することができる。3次元加速度計10は、1次元加速度計と組み合わせられた2次元加速度計を備えてもよく、または、3つの1次元加速度計を備えてもよい。加速度計10は、線形加速(二乗される時間の単位あたりの距離を表す単位、例えば[m/sec2])、線形速度(時間の単位あたりの距離を表す単位、例えば[m/sec])または線形距離(距離を表す単位、例えば[m])の点から提供することができる。線形の動き(ベクトルM)は、M=MXX+MyY+MzZというベクトルの形で3つの値によって表されることができ、なお、(MX,My,Mz)は、マグニチュード、スカラー値、1連のスカラー値、または時変関数であり、(X,Y,Z)は、デカルト座標系(x,y,z)のオリジンに関する単位ベクトルである。一般的に、ここにおいて記載される加速度計は、動きを検出し、そして加速度計の1つ、2つ、または3つの軸に沿った線形運動を示す情報を生成するための感知手段である。
【0026】
図1Bは、スカラー値、1連のスカラー値、またはジャイロスコープ20によって測定される時変関数(Rτ,Rφ,Rψ)についての回転運動を表すための座標系(τ,φ,ψ)を示す。ジャイロスコープ20は、1つ、2つ、または3つの軸についての回転運動(ベクトルR)を測定する。従来、ジャイロスコープ的回転は、座標(τ,φ,ψ)の観点において測定され、タウ(τ)は、ヨーまたはz軸についての回転を表し、ファイ(φ)は、ロール、または、x軸についての回転を表し、プサイ(Ψ)は、ピッチまたはy軸についての回転を表す。1次元のジャイロスコープ20は、第1の軸についての回転運動を示す測定値を提供することができる。2次元のジャイロスコープ20は、第1の軸と第2の軸についての回転運動を示す測定値を提供することができる。三次元のジャイロスコープ20は、第1の軸、第2の軸および第3の軸についての回転運動を示す測定値を提供することができる。3次元のジャイロスコープ20は、1次元ジャイロスコープで組み合わせられる2次元のジャイロスコープを備えてもよく、または、3つの1次元ジャイロスコープを備えてもよい。ジャイロスコープ20は、角加速(二乗される時間の単位あたりの角度における変更を表す単位、例えば[rad/sec2])、角速度(時間の単位あたりの角度における変更を表す単位、例えば[rad/sec])、または角度(角度を表す単位、例えば[rad])の観点から提供することができる。回転の動き(ベクトルR)は、3つのスカラー値、1連のスカラー値、またはベクトル形の時変関数によって表されており、なお、R=Rττ+Rφφ+Rψψであり、(Rτ,Rφ,Rψ)はスカラー値、1連のスカラー値、または時変関数であり、(τ,φ,ψ)は、回転座標系(τ,φ,ψ)についての単位ベクトルである。ジャイロスコープに関するさらなる情報については、2005年5月17日に発行され、発明者Steven Nasiri氏によって最初に命名され、「X-Y Axis Dual-Mass Tuning Fork Gyroscope with Vertically Integrated Electronics and Wafer-Scale Hermetic Packaging」と題された米国特許第6,892,575号を参照されたい。一般的に、ここにおいて記載されているように、ジャイロスコープは、動きを検出し、そしてジャイロスコープのうちの1つ、2つ、または3つの軸についての角運動を示す情報を生成するための感知手段である。
【0027】
単一の加速度計10は、線形運動を感知するために使用されることができるが、単一のジャイロスコープ20は、チルトまたはロールのような角運動を測定するために使用されることができる。ハンドへルドモバイルデバイスに、2つの個別加速度計10、2つの個別ジャイロスコープ20、または加速度計10とジャイロスコープ20の組み合わせを組み込むことは、角運動に加え、線形運動を感知するために使用されることができる。下記で説明されているように、バーチャルボタンは、線形運動と角運動の組み合わせを感知する機能を備えた構造でインプリメントされることができる。
【0028】
一例では、3次元加速度計10と3次元のジャイロスコープ20は、可観測性の6つの軸(x,y,x,τ,φ,ψ)を提供する。2つの三次元加速度計10はまた、可観測性の6つの軸(x1、y1、x1、x2、y2、x2)を提供する。縮小される次元センサは、線形および/または回転の動きのより少数の軸を感知するために使用されてもよい。例えば、2次元加速度計10と2次元のジャイロスコープ20は、可観測性の4つの軸(x,y,τ,φ)を提供する。ここにおいて記載される技術は、下記で詳細に説明される、1つまたは複数の次元を測定している単独センサまたはマルチセンサハンドへルドモバイルデバイスをインプリメントすることができる。
【0029】
図2は、ハンドヘルドモバイルデバイス100のブロック図である。モバイルデバイス100は第1のセンサ110、第2のセンサ120、プロセッサ130、メモリ140およびディスプレイ150を格納する(houses)。モバイルデバイス100はまた、オペレータ入力を受諾する回路を含むことができ、ディスプレイ150で組み込まれるタッチスクリーン160と、1以上のボタン170と、1以上のキーパッド180と、及び/または、オーディオデバイス190(例、スピーカーおよび/またはマイクロホン)と、を含んでいる出力データを提供する。第1のセンサ110と第2のセンサ120は、1以上のボードに搭載されてもよい。システムコンファーメーション(system confirmation)次第で(例えば使用されるセンサのタイプ)、第1のセンサと第2のセンサ120は、同じボード上に搭載されてもよく、または、異なるボード上に搭載されてもよい。異なるボードは、互いに実質的に垂直にオリエントされていてもよい。
【0030】
図3A〜図3Dは、ハンドヘルドモバイルデバイス100の代替図を示す。図3Aでは、ハウジング105、ディスプレイ150、およびキーパッド160を含む、モバイルデバイスの外観図が示されている。図3Bで、モバイルデバイス100のハウジング105の内観図は、第1のセンサ110と第2のセンサ120を含み、そしてサポートする。ハウジング105には(図3Bでは示されていないが)、図2のプロセッサ130とメモリ140が含まれる。ハウジング105は、第1のセンサ110の周りの第1の部分105Aと第2のセンサ120の周りの第2の部分105Bという2つの部分またはセクションを有しているものとしてみなされることができる。縦方向の変位(vertical displacement)を示しているこの例では、モバイルデバイス100は、均等な半分にモバイルデバイス100をおおざっぱに分けるx−z平面によって2つの部分に分けられる。
【0031】
図3Cは、ハンドへルドモバイルデバイス100の側面端を示す。第1のセンサ110は、モバイルデバイス100の第1の部分105Aにおいて配置されており、第2のセンサ120は、モバイルデバイス100の第2の部分105Bにおいて配置されており、第1の部分は、第2の部分105Bとは縦方向に変位されている。
【0032】
第1のセンサ110は、ジャイロスコープまたは加速度計のいずれかであってもよく、そしてそれは、1つまたは複数の軸(例、x軸110x、y軸10y、z軸110z)を規定しており、それぞれは、第1のセンサ110の1つ、2つ、または3つの次元に対応している。例えば、第1のセンサ110は、第1のセンサ110の第1の軸についてのモバイルデバイス100の角運動を測定するためにハウジング105内で配置される1次元ジャイロスコープであってもよい。この第1の軸は、x軸110x、y軸110y、z軸110z、または同様な軸であってもよい。例えば、第1の軸がz軸110zである場合、第1のセンサ110は、第1のセンサ110のz軸110zについてのモバイルデバイス100の角運動を示す信号を生成するためにオリエントされるであろう。
【0033】
別の例として、第1のセンサ110は、x軸110x、y軸110y、z軸110z(または同様なセットの3つの軸)についてのモバイルデバイス100の角運動を測定するためにハウジング105内でオリエントされる3次元ジャイロスコープであってもよい。この例では、第1のセンサ110は、第1のセンサ110のx軸110x、y軸110y、およびz軸110zについてのモバイルデバイス100の角運動を示す信号を生成するためにオリエントされるであろう。
【0034】
同様に、第2のセンサ120はまた、ジャイロスコープまたは加速度計であってもよく、そしてそれは、1以上の軸(例、x軸120x、y軸120y軸、z軸120z)を規定し、それぞれ、第2のセンサ120の1つ、2つ、または3つの次元に対応している。例えば、第2のセンサ120は、第2のセンサ120の第1の軸に沿ったモバイルデバイス100の線形運動を測定するためにハウジング105内でオリエントされる1次元加速度計であってもよい。この第1の軸は、x軸110x、y軸110y、z軸110z、または同様な軸であってもよい。例えば、第1の軸がx軸120xである場合、第2のセンサ120は、第2のセンサ120のx軸120xに沿ったモバイルデバイス100の線形運動を示す信号を生成するためにオリエントされるであろう。
【0035】
図3Dは、第1の表面領域におけるユーザアクションまたはフォース201を示しており、そしてそれは、ハウジング105のトップ部分105Bの左側で示されている。センサの感度とプロセッサの処理パワー次第で、第1の表面領域は、フィンガーチップ(大体0.1から1cm2)またはそれよりも大きい(例、1cm2から10cm2)の領域であってもよい。ユーザアクションは、タップ、1連のタップ、フィンガースライド、または、フォース201を結果としてもたらすハウジング105に対するオペレータによって表される同様な動作、であってもよい。あるいは、第1の表面領域は、全体のハウジング105であってもよく、フォース201は、モバイルデバイスのターン、フリップ、ロック、ノック、シェイク、またはチルトによって引き起こされてもよい。フォース201は、短い時間の持続時間にわたって一定、または時間変動と考えられてもよい。フォース201の例は、第2のセンサ120のx軸120xと一致して(in line with)適用され示される。具体的な実施形態では、第1の表面領域は、ハウジングの表面領域よりも少なく、「バーチャルボタン(virtual button)」と呼ばれる。第1の表面領域に対するユーザアクションに応じて、第1のセンサ110と第2のセンサ120の1つまたは複数は、モバイルデバイス100の動きを示す信号を生成する。信号は処理され、バーチャルボタンのユーザアクティベーションを示す情報が出力される。例えば、第1のセンサ110、第2のセンサ120、および/またはさらなるセンサは、第1の表面領域における、ユーザタップ、1連のタップなどを示す信号を生成する。そのあとで、センサ信号は例えばアナログ−デジタル変換およびデータ処理を使用して処理されることができ、第1の表面領域に対するユーザアクションはバーチャルボタンの選択を示しているということを決定する。対照的に、バーチャルボタンのユーザ選択とは異なる動き(例、第1の表面領域に対する異なるユーザアクションは、第1の表面領域または異なる表面領域に対する意図されてないフォース、または他のアクションである)は、第1のセンサ110、第2のセンサ120、及び/またはデバイス100における他のセンサに信号を生成させる。しかしながら、この異なる動きの結果として生成される信号を処理することは、動きはバーチャルボタンの選択を示していないということをシステムに決定させる。
【0036】
一例として、第1のセンサ110がジャイロスコープで、第2のセンサ120が加速度計である、と仮定する。第1のセンサ110は、第1のセンサ110の第1の軸(例、z軸110z)についてのモバイルデバイスの角運動を検出し測定するためにハウジング105でオリエントされる。第1のセンサ110は、この角運動を示す信号を生成する。第2のセンサ120(加速度計)は、第2のセンサ120(例、x軸120x)の第1の軸に沿った線形運動を測定するためにオリエントされる。このオリエンテーションでは、第1のセンサ110の第1の軸(z軸110z)と第2のセンサ120の第1の軸(x軸120x)は、互いに同一直線上になく、理論的には、必然ではないが、互いに直交している。本開示では説明の目的のために、x軸、y軸、そしてz軸を使用しているが、本願の請求項は、直交軸に限定されていない(しかし、実質的には直交している軸が一般的には最も効果的ではある)。
【0037】
いずれの実施形態の場合も、プロセッサ130は、そのような角運動および線形運動を示す信号を処理することによってフォース201の発生を検出し測定することができる。メモリ140またはコンピュータ実行可能な命令を含んでいる他のストレージ媒体に結合される、プロセッサ130は、第1の表面領域においてこのユーザアクションの発生を決定する。いったんプロセッサ130が、ユーザアクションの発生を決定すると、さらなる処理はユーザアクションに応答して発生し、それにより、ユーザアクションが認識されたということをオペレータに表示される。結果、プロセッサ130は、オーディオデバイス180を通じてサウンドをアクティベートする、ディスプレイ150上で示されているものを更新する、サウンドを録音することを開始する、バイブレーションモードをオン・オフにトグルする、ディスプレイ上でイメージをスクロールするまたはパンする、アイコンまたはディスプレイされるイメージを選択する、スリープモードを入力する、スリープモードからウェイクアップする、オーディオをミュートにする、着信に答える、発信またはメッセージをイニシエートする、オペレーションのモードを入力する、または他の機能を行うことができる。ユーザ関連の出力または入力は、ユーザのいずれのセンサ経験と関連づけられる。上記でリストされている処理ユニットのそれぞれは、センサからの線形測定値および/または角測定値に基づいて、モバイルデバイス100のハウジング105上の第1の表面領域におけるユーザアクションの発生を決定するための処理手段を提供することができるプロセッサ130の例である。同様に、タッチスクリーン、LCD、LEDおよび同様なもののようなディスプレイは、決定される発生に基づいて、ディスプレイを変更するためのディスプレイ手段を提供することができる。
【0038】
例えば、フォース201は、最初に適用され、第1のセンサ110は、z軸110zについての第1の回転(R1=Rτ1τ)を最初に検出し測定し、第2のセンサ120は、x軸120xに沿った第1の線形の動き(M1=MX1X)を最初に検出し測定する。プロセッサ130は、第1のセンサ110と第2のセンサ120から測定値(R1,M1)を受信し、処理し、フォース201はオペレータによってイニシエートされたということを決定する。従って、オペレータは、第1の表面領域においてロケートされるバーチャルボタンを使用することによってよりもむしろ、物理ボタンを使用することなくプロセッサ130に対してコマンドを供給することができる。
【0039】
第2のフォース202で示される、別のユーザアクションは、第2の表面領域(second surface area)に適用されており、そしてそれは、ハウジング105の左上部分105Bで示されている。簡略のために、第2のユーザアクション(フォース202から生じる)は等しく、第1のユーザアクション(フォース201)とは反対であると仮定する。フォース202が最初に適用されるとき、第1のセンサ110は、z軸110zについての第2の回転(R2=−R1=−Rτ1τ=Rτ2τ)を測定し、第2のセンサ120は、x軸120xに沿った第2の線形の動き(M2=−M1=−MX1X=MX2X)を測定する。また、プロセッサ130は、第1のセンサ110と第2のセンサ120からの測定値(R2,M2)を受信し処理し、フォース202はユーザアクションを実行しているオペレータによってイニシエートされたということを決定する。したがって、センサ110および120は、ハウジング105においてオリエントされ、第1の表面領域及び/または第2の表面領域においてロケートされるバーチャルボタンの使用を検出するために使用される。
【0040】
図4A、4B、4C、4D、4E、および4Fは、フルディスプレイ150を備えた、第2のハンドヘルドモバイルデバイス100の様々な図を示す。図4Aでは、ハウジング105は、上半分の100Aと下半分の100Bを含んでおり、それは、別々にスライドし、キーパッド170を現わす。センサのペア(第1のセンサ110と第2のセンサ120)は、ハウジング105の上半分100Aおよび/または下半分の100Bと別々に、または、一緒に、常駐していてもよい。図4Bは、ハウジング105の上半分100Aの内観図を示し、そしてそれは、第1のセンサ110と第2のセンサ120を一緒に含んでいる。第1のセンサ110は、モバイルデバイス100の第1の部分105Cにおいて配置され、第2のセンサ120は、モバイルデバイス100の第2の部分105Dにおいて配置される(あるいは、一方のセンサは、上半分100Aの一方の側に対して配置されることができ、他方のセンサは、下半分100Bの他方の側に対して配置されることができ、それによって、半分の100Aと100Bがキーパッド170を現わすときセンサ間の距離を最大にする)。第1の部分105Aと第2の部分105Bは、縦方向に変位されている図3A−3Dのモバイルデバイス100とは異なり、図4Bのここでは、第1の部分105Cは、第2の部分105Cから横方向に変位されている。横方向の変位を示しているこの例では、モバイルデバイス100は、均等な半分にモバイルデバイス100をおおざっぱに分けるx−z平面によって2つの部分に分けられる。
【0041】
図4Cでは、モバイルデバイス100のハンドへルドの上半分100Aの最上位図を示す。第1のセンサ110は、モバイルデバイス100の第1の部分105Cにおいて配置され、第2のセンサ120は、モバイルデバイス100の第2の部分105Dにおいて配置され、なお、第1の部分は、第2の部分105Dから横方向に変位される。
【0042】
また、各センサ110、120は、ジャイロスコープまたは加速度計のいずれかであってもよく、そしてそれは、第1のセンサ110の1つ、2つ、または3つの次元にそれぞれに対応している1以上の軸を規定する(例えば、x軸110x、y軸110y、およびz軸110z)。例えば、第1のセンサ110は、x軸110x、y軸110y、そしてz軸110zについてのモバイルデバイス100の角運動を測定するためにハウジング105内でオリエントされる3次元のジャイロスコープであってもよく、第2のセンサ120は、x軸120x、y軸120y、z軸120zに沿ったモバイルデバイスの線形運動を測定するためにハウジング105内でオリエントされる3次元加速度計であってもよい。
【0043】
図4Dは、バーチャルボタンに対応する第1の表面領域におけるユーザアクションまたはフォース203を示し、そしてそれは、ハウジング105の右部分105Cの右上で示されている。この第1のフォース203は、第1のセンサ110のx軸110xに沿って適用され示されている。第2のフォース204は、第2のセンサ120のx軸120xに沿って第2の表面領域で適用され示されている。
【0044】
一例として、第1のセンサ110と第2のセンサ120は、両方とも加速度計であり、第1のセンサ110は、x軸110xに沿った線形運動を測定し、第2のセンサ120は、そのx軸120xに沿った線形運動を測定すると仮定する。第1の表面領域における第1のフォース203は、図4Dで示されているように、110xに沿った実質的な運動(M11=Mx11X)と、120xに沿った少々の運動から運動なし(M12=Mx12X)を結果としてもたらす。同様に、第2の表面領域における第2のフォース204は、120xに沿った実質的な運動(M22=Mx22X)と、110xに沿った少々の運動から運動なし(M21=Mx21X)を結果としてもたらす。
【0045】
図4Eは、別の例を示しており、第1のセンサ110と第2のセンサ120は両方ともジャイロスコープであり、第1のセンサ110は、そのz軸110についての角回転を測定し、第2のセンサ120は、そのz軸120zについての角回転を測定する。第1の表面領域における第1のフォース203は、110zについてはわずかな回転から回転なし(R11=Rτ11τ)、そして、120zについてはより実質的な回転(R12=Rτ12τ)をもたらす。フォース203と204がマグニチュードにおいて同等であると仮定すると、第2の表面領域における第2のフォース204は、120zについてわずかな回転から回転なし(R22=Rτ22τ=−Rτ11τ)と、110zについてより実質的な回転(R21=Rτ21τ=−Rτ12τ)を結果としてもたらす。
【0046】
図4Fは、さらに別の例を示しており、第1のセンサ110がそのz軸110zについての角回転を測定しているジャイロスコープであり、第2のセンサ120は、そのx軸120xに沿った線形運動を測定している加速度計であると仮定する。第1の表面領域における第1のフォース203は、第1のセンサ110によって測定される110zについてわずかな回転から回転なし(R1=Rτ1τ)、第2のセンサ120によって測定される120xに沿ったわずかな線形運動(M1=MX1X)を結果としてもたらす。第2の表面領域における第2のフォース204は、110zについて第1のセンサ100によって測定されるより実質的な回転(R2=Rτ2τ)と、120xに沿った第2のセンサ120によって測定されるより実質的な線形運動(M2=Mx2X)を結果としてもたらす。
【0047】
プロセッサ130は、これらの測定値のシングル(M11,M12,M21,M22;R11,R12,R21,R22;またはM1,R1,M2,R2)を受信し処理し、フォース203及び/または204の発生を決定し、したがって、オペレータ入力コマンドとして検出されるユーザアクションを解釈することができる。そのため、オペレータは、第1の表面領域においてロケートされる第1のバーチャルボタンおよび/または第1の表面領域においてロケートされる第2のバーチャルボタンを使用してプロセッサ130に対してコマンドを供給することができる。
【0048】
上記の例のいくつかは、2つの1次元センサ(すなわち、単一軸のジャイロスコープと単一軸の加速度計、2つの単一軸のジャイロスコープ、または、2つの単一軸の加速度計)が含まれている。単一の1次元センサ、1組の1次元、2次元、または3次元のセンサ、または、4つの3次元センサを含んでいるモバイルデバイス100のような他の構成もまた可能である。さらなる次元を有しているセンサは、バーチャルボタンにおけるユーザアクションを他のアクションから区別することにおいて、プロセッサ130を支援することができる。例えば、他の1次元または2次元と比較される1次元における、大きな線形または角度の変更を測定しているセンサは、オペレータが特定のユーザアクションをイニシエートしたということを確かめる。例えば、タップは、他の2つの次元においてわずかな運動から運動なしを示す感知データを結果としてもたらす。しかしながら、モバイルデバイスをドロップすることは、センサの単一次元のみを考慮するときにはタップとして思われる可能性があるが、プロセッサ130は、複数の軸について、または、複数の軸に沿って、同時フォースを検出する。
【0049】
別の例では、モバイルデバイス100は、2つの同一直線にない軸を参照するとモバイルデバイス100の角運動を示す信号を生成する2次元のジャイロスコープである第1のセンサ110を有することができる。モバイルデバイス100は、第2センサ120、例えば上記説明されるもののうちのいずれか、をさらに含むことができ、それは、第1のセンサ110に対して配置され、対応する1以上のバーチャルボタンについて1以上の表面領域を規定する。第1センサ110の2つの同一直線上にない軸と、第2センサ120の基準軸は、最適に、必然ではないが、互いに直交している。
【0050】
さらに、別の例では、モバイルデバイス100は、3つの異なる(同一直線上にない軸)、例えば実質的には直交している軸を参照してモバイルデバイス100の角運動を示す信号を生成する3次元ジャイロスコープである第1のセンサ110を有することができる。モバイルデバイス100は、第2のセンサ120をさらに含み、上記説明されるもののうちのいずれかは第1のセンサ110に対して配置され、それによって、対応する1以上のバーチャルボタンについて1以上の表面領域を規定する。
【0051】
さらなる例においては、モバイルデバイス100は、第1のセンサ110と第2のセンサ120とを有しており、第2のセンサ120は、対応する2つまたは3つの軸を参照してモバイルデバイス100の線形の動きを示す信号を生成している2次元加速度計または3次元加速度計を含んでいる。第1のセンサ110は、上述されるセンサのいずれかであってもよく、第2のセンサ120と比較して配置され、対応する1つまたは複数のバーチャルボタンについて1以上の表面領域を規定する。
【0052】
4つの3次元センサを備えたモバイルデバイス100は、3次元加速度計と3次元がペアにされ、一緒に配置されるように、構成されることができ、ここでは、図4Fは、第1のセンサ110を示す。第2の3次元加速度計と3次元は、ペアにされ、一緒に配置されており、ここでは、図4Fは、第2のセンサ120を示す。この組み合わせを用いて、バーチャルボタンは、ハウジング105の表面領域に配置されればどこでも、検出可能である。
【0053】
モバイルデバイス100内の1以上のセンサの戦略的な配置は、バーチャルボタンとして利用可能な1以上の表面領域を規定するのに役立つ。加速度計は、もしあれば、バーチャルボタンを規定している表面領域は加速度計のアクティブな軸と一致するようにハウジング105内で最適に配置される。そのような配置は、加速度計からの最大の測定値を提供する。同様に、ジャイロスコープは、もしあれば、フォースの方向に垂直に、そして、バーチャルボタン(単数または複数)を規定している表面領域(単数または複数)から離れて、モバイルデバイス100内で配置されるべきである。すなわち、ジャイロスコープは、モバイルデバイス100内でオリエントされるべきなので、測定軸は、バーチャルボタンの使用から生じるモバイルデバイス100の期待される回転に対して垂直である。この加速度計の配置とオリエントすることとは、バーチャルボタンと表面領域との間のレバーアームを最大化にし、それによって、ユーザアクションの形で、オペレータコマンドを検出することにおいて、モバイルデバイス100の感度を最大化にする。いくつかの実施形態では、モバイルデバイスの動きがバーチャルボタンのユーザ選択を表示するかどうかを決定するために最小感度が必要とされ、第1のセンサと第2のセンサとの間のレバーアームが最小感度と関連づけられる最小レバーと等しいまたはそれよりも大きい。1以上のバーチャルボタンが望まれるとき、最適センサの配置とオリエンテーションは、バーチャルボタンの数、サイズ、そして配置とバランスをとるべきである。
【0054】
一般的に、センサのペアは、デバイスの反対の半分ずつに(in opposite halves of a device)配置されるべきである。例えば、2つのセンサモバイルデバイス100内で、第1のセンサ110は、モバイルデバイス100の第1の部分において配置され、第2のセンサ120は、モバイルデバイス100の第2の部分において配置され、第1の部分と第2の部分は、2つのセンサ110、120の間の実質的な距離(substantial distance)を提供する。モバイルデバイス100のオリエンテーション次第で、これらの部分はしばしば、上述されているように、互いに縦方向にまたは横方向に変位される。
【0055】
図6Aと6Bは、1つのジャイロスコープ(第1のセンサ110)と1つの加速度計(第2のセンサ120)とを有するモバイルデバイス100内で信号を処理するためのフローチャートを示す。図6Aでは、通常の処理は301で始まり、第1のセンサ110は、バーチャルボタンのユーザ選択に応じて(例、「ボタン」として設計される表面領域の部分をタップして)、第1センサ110の第1軸についての角運動を示す信号を生成する。バーチャルボタンのユーザ選択と関連づけられた角の動きの検出を改善するために、第1のセンサ110は、バーチャルボタンに対応している表面領域から実質的な距離(substantial distance)で配置されることができる。また、第1のセンサ110は、ハウジング105内でオリエントされるので、第1のバーチャルボタンのオペレータのアクティベーションは、同一直線上にない軸、例えば実質的に直交している、または完全に直交している軸に沿って、発生する。プロセッサ130は、第1のセンサ110が、動きを測定し、第1のセンサ110の第1の軸についての角運動を示す角測定値を提供するように最初にプログラムすることができる。
【0056】
302では、第2のセンサ120は、バーチャルボタンのユーザ選択に応じて、第2センサ120の第1の軸に沿った線形運動を示す信号を生成する、というプロセスが続く。第2のセンサ120は、オペレータの第1のバーチャルボタンのアクションに従って配置される。301と302における処理は、いずれの順序および/または並行して生じることができる。また、プロセッサ130は、第2のセンサ120が動きを測定し、第2のセンサ120の第1の軸に沿った線形運動を示す測定値を提供するように、第2のセンサ120を最初にプログラムすることができる。
【0057】
303では、プロセッサ130は角測定値と線形測定値を受信し、オペレータがバーチャルボタンにおいてアクションをイニシエートしたかしていないかをこれらの測定値に基づいて決定する、というプロセスが続く。例えば、プロセッサ130は、ユーザアクションを表示するのに十分なフォースが存在するかを決定するために、第1のセンサ110からの第1の次元と関連づけられた測定値としきい値を比較することができる。あるいは、プロセッサ130は、第1のセンサ110からの第1の次元と関連づけられる測定値は第1のしきい値よりも大きく、第1のセンサ110からの他の次元と関連づけられた測定値はしきい値よりも小さいということを決定することができる。さらに、プロセッサ130は、第2のセンサ120からの測定値に関して同等な分析を実行することができ、それによって、フォースの方向および強度を分離する。フォースの方向および強度は、モバイルデバイス100の表面領域において関連づけられることができる。したがって、特定ユーザアクションが受信さる表面領域をプロセッサ130が決定する場合には、ユーザアクションは、入力として受諾されることができる。ユーザアクションが検出されない場合には、プロセスは、301と302に戻り、より多くの測定データを集める。プロセッサは、モバイルデバイス100のハウジング105上の第1の表面領域においてユーザアクションの発生を検出する場合、処理は304と続き、プロセッサ130は、決定される発生に基づいて、ディスプレイ150を変更する、またはいくつかの他の動作を取ることができる。
【0058】
図6Bは、較正のプロセスを示しており、そしてそれは、図6Aで示される処理の前に、図6Aで示される処理の間に、図6Aで示される処理の後で、生じることができる。図6Bでは、プロセッサ130は、第1のセンサ110及び/または第2のセンサ120を較正する。311で、プロセッサ130は、ユーザアクションの発生をリクエストする。例えば、ディスプレイ150は、オペレータにバーチャルボタンをタップすることをリクエストするメッセージを示す。312で、第1のセンサ110は、感知し、オペレータがバーチャルボタンをタップする瞬間の間に、初期の角測定を行う。同様に、313で、第2のセンサ120は、感知し、初期の線形測定を行う。
【0059】
314と315で、プロセッサ130は、バーチャルボタン(単数または複数)のユーザ選択の決定に使用されるべき1以上のしきい値を決定する。例えば、プロセッサ130は、各センサの各次元について、初期の角測定値に基づいて第1のしきい値を決定し、または、初期の線形測定値に基づいて第2のしきい値を決定する。316で、プロセッサは、メモリにおいて、ユーザアクションの発生を決定するときに後続の処理によって使用するためのこれらのしきい値を保存する(上述されるステップ303)。これらのユーザアクションは、モバイルデバイス100のハウジング105上の第1の表面領域に沿って、例えば、単一タップ、複数のタップ、ストローク、または同様なものを含むことができる。他のファクタは、1以上のしきい値を決定するために使用されることができ、例えば、温度センサは、第1のセンサと第2のセンサのうちに少なくとも1つと組み込まれるまたは隣接していてもよく、しきい値は、温度コンポーネントを含むことができる(例えば、しきい値は温度によって決まる)。いくつかの較正技術では、デバイスの静止は、センサ情報から決定される、または、ユーザによって提供される、ことができ、そして、較正プロセスで使用されることができる。
【0060】
303におけるプロセスは、モバイルデバイス100のハウジング105上の第2の表面領域において第2のユーザアクションの発生を検出するために拡張されることができる。例えば、第1の表面領域と第2の表面領域は、モバイルデバイス100のハウジング105の反対面上にあり、第1の表面領域と第2の表面領域は、モバイルデバイス100のハウジング105の共通面上にある。プロセッサ130は、モバイルデバイス100のチルトを含むユーザアクションの発生を決定するために使用されることができる。そのような検出されるチルトは、ディスプレイ150を変更するためにオペレータからの制御コマンドとして使用されることができる。例えば、プロセッサ130は、ディスプレイ150上で、イメージをパンまたはスクロールするコマンドを解釈することができる。例えば、イメージは、マップであってもよく、チルトは、検出されるチルトの方向によって、北/南、および/または、東/西に、イメージをパンすることができる。あるいは、イメージは、タイムライン、例えばイメージのタイムラインを表すことができる。左へとモバイルデバイス100をチルトすることは、左(または右)へとタイムラインをスクロールすることができ、反対方向にチルトすることは、反対方向にイメージをスクロールすることができる。モバイルデバイス100の横運動(lateral movement)はまた、検出され、解釈されることができ、例えばイメージをズームインまたはズームアウトして、ディスプレイ150を変更する。
【0061】
チルトを検出するために使用されるモバイルデバイス100は、下記で説明されるアプリケーションと同様に、モバイルデバイス100の簡単なチルトを検出するために単一次元またはマルチ次元のジャイロスコープを使用することができる。しかし、さらなる次元が、他のユーザアクションからのチルトまたはモバイルデバイス100上の他のフォースを離すために使用されることができる。
【0062】
図7Aと図7Bは、タイムラインに沿ったディスプレイ150のスクロールを示す。図7Aは、一連の写真152、153、154、155−158のサムネイルを含んでいるタイムライン151を備えたディスプレイ150を示す。示されるディスプレイ150は、加速度計を含むハンドヘルドモバイルデバイス100の部分であり、そしてそれは、第1センサの第1軸についての角運動を示す測定値を生成する。この第1の軸は、x軸110xに沿っている。ディスプレイ150上で示されるオブジェクトを選択するために、オペレータは、特定のオブジェクトが中心にくるまで、左および/または右へとモバイルデバイス100をチルトすることができる。いったん中心にくると、ユーザは、バーチャルのボタン、または、イメージを選択する他の入力メカニズムをアクティベートすることができる。
【0063】
チルトに関して検出し動作するために、第1のセンサ110は、動きを測定し、第1のセンサ110の第1の軸についての角運動を示す角測定値を生成する。プロセッサは、これらの角測定値を受信し、ユーザアクション(例えば左又は右へのチルト)が角測定値に基づいて生じるかどうかを決定する。モバイルデバイス100がチルトしたということをプロセッサが決定する場合には、それは、タイムラインをスクロールするために、ディスプレイ150を変更する、つまり、新しい写真のサムネイルイメージがみえるということは他のものは隠れている。図7Bは、プロセッサがチルトを検出した後のディスプレイ150を示し、そのディスプレイされるイメージをスクロールしている。サムネイルイメージ152および153は、ディスプレイ150をスクロールオフし、新しいサムネイル159および160は、ディスプレイ150上へとスクロールしている。
【0064】
図8Aと8Bは、ディスプレイ150上のマップのプランニングを示す。図8Aは、5つのピクチャ125−156のサムネイルを示しており、それぞれは、ピクチャが撮られたロケーションのマップ上に地理的に配置されている。地理的データは、GPS受信機または他のセルラベースまたは支援型のロケーション方法によって、撮影のときに得られることができる。モバイルデバイス100を左と右に軸110xくらいに、そして、フォワードとバックワードに軸110yくらいに、チルトすることによって(上述されているように)、2次元のセンサはプロセッサに対して回転測定値を提供することができる。代わりに、プロセッサは、チルトを検出し、検出されるチルトに対応して、サムネイルピクチャの地理的マップを左と右に、また、上と下に、パンする。この場合、プロセッサは、マップがNWN(北−西−北)にスクロールするように引き起こすチルトを検出するので、サムネイル153は、ディスプレイ150の右端の下にスクロールオフされる。
【0065】
図9は、別のハンドへルドモバイルデバイス100のブロック図である。モバイルデバイス100(または、マルチセンサ測定処理ユニット(MSMPU))は、2次元のジャイロスコープ110Aに結合されるプロセッサ130(軸110xおよび110yについて測定している)、1次元のジャイロスコープ110B(軸110zについて測定する)そして、3次元加速度計120(120x、120yおよび120zに沿って測定する)を含む。MSMPUはまた、GPS受信機132、メモリ140、ディスプレイ150、そして考えられる1以上の追加センサ134、例えば上記でリストされているようなものを含む。適切なサイズの1次元および2次元のジャイロスコープは、より容易に利用可能であってもよく、または、3次元のジャイロスコープよりもより低いコストで提供されることができる。モバイルデバイス100は、2次元のジャイロスコープ110Aと1次元のジャイロスコープ110Bとの組み合わせを使用して、モバイルデバイス100の同じ部分内で2つのジャイロスコープ110Aと110Bを配置することができる。例えば、ジャイロスコープ110Aと110Bは、互いの近くに、互いに直接触れている、または、互いのトップに、配置されうる。
【0066】
上記では多数の実施形態を説明しているが、1以上の動きセンサが1以上のバーチャルボタンのユーザアクティベーションを検出するためにモバイルデバイスの動きを示す信号を生成する、モバイルデバイスの多くの可能なインプリメンテーションがある。本開示は、センサを使用しているおよび/またはユーザ選択のボタンを扱っている、他の技術では見つけられない多数の利益を提供する。例えば、本開示は、タッチスクリーン(例、電磁気、ひずみゲージ、または他の検出の技術)を用いて使用されるインタラクションタイプというよりは全体としてモバイルデバイスの動きが使用される、利用可能なタッチスクリーンインプリメンテーションとは異なる。動きセンサを使用しているバーチャルボタンは、特に動きセンサがモバイルデバイスにおいてさらなる用途を有するときに、より低いコストでインプリメントされることができる。さらに、バーチャルボタンを用いたユーザインタラクションは、センサがモバイルデバイスにひそかに搭載され、デバイスの表面の特定部分でユーザインタラクションを直接的に感知しないので、時間の経過による性能における劣化をもたらす可能性は低い。現在の開示はまた、(例えば)ゲームコントローラにおいて使用される動きセンサ関連デバイスとは著しく異なる。モバイルゲームコントローラにおける動き検出器は、モバイルデバイス自体の表面上のバーチャルボタンのアクティベーションを決定するように構成されず、むしろ、それらは、ユーザにゲーム自体とインタラクトさせるように特に設計されるデバイスである。しかしながら、現在の開示の具体的な実施形態では、バーチャルボタンは、ゲームコントローラ上でインプリメントされることができ、既存のメカニカルボタンを増やす、または、置き換える。
【0067】
したがって、本発明が、特許請求の範囲の範囲および精神内で、修正と変更を伴って実行されることができるということは理解されるべきである。本記載は、包括的であるように、または、開示される正確な形に本発明を限定するようには意図されていない。例えば、上述されるプロセスは、フリップオーバーされているモバイルデバイス100を検出するために使用されることができる。プロセッサ130は、フリップが検出されるとき、オペレータが着信をミュートにすることを決定することができる。あるいは、プロセッサ130は、モバイルデバイスの振動(shaking)を検出することができ、そして、オペレーションの所定のモード(predefined mode)を入力することができる。本発明は、修正と変更を伴って実行されることができるということは理解されるべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上のバーチャルボタンのユーザ選択を検出するモバイルデバイスであって、前記モバイルデバイスは、
第1のバーチャルボタンと関連づけられた第1の表面領域を備えているハウジングと、なお、前記第1の表面領域は、前記モバイルデバイスの全部の表面領域のサブセットである;
第1の軸を備えている第1のセンサと、なお、前記第1のセンサは、第1のセンサ信号を生成するように構成され、前記第1のセンサ信号は、前記第1のセンサの前記第1の軸についての前記モバイルデバイスの角運動を示している;
第1の軸を備えている第2のセンサと、なお、前記第2のセンサは第2のセンサ信号を生成するように構成され、前記第2のセンサは、前記第2のセンサの前記第1の軸に沿った前記モバイルデバイスの線形運動を示している;
前記第1のセンサ信号から導出される情報にアクセスするように結合され、そして、前記第2のセンサ信号から導出されるデータにアクセスするように結合され、そして、それらから前記モバイルデバイスの動きが前記第1のバーチャルボタンのユーザ選択を示すかどうかを決定する、プロセッサと;
を備えるモバイルデバイス。
【請求項2】
前記第1のセンサの前記第1の軸と前記第2のセンサの前記第1の軸は、実質的には互いに直交している、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項3】
前記第1のセンサの前記第1の軸と前記第2のセンサの前記第1の軸は、実質的には互いに並行している、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項4】
前記第1のセンサは、前記第1のセンサの前記第1の軸とは異なる第2の軸をさらに備えており、前記第1のセンサ信号は、前記第1のセンサの前記第2の軸についての前記モバイルデバイスの角運動をさらに示している、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項5】
前記第1のセンサの前記第1の軸と前記第1のセンサの前記第2の軸は、実質的には互いに直交している、請求項3に記載のモバイルデバイス。
【請求項6】
前記第1のセンサは、前記第1のセンサの前記第1の軸と前記第1のセンサの前記第2の軸とは異なる第3の軸をさらに備えており、前記第1のセンサ信号は、前記第1のセンサの前記第3の軸についての前記モバイルデバイスの角運動をさらに示している、請求項3に記載のモバイルデバイス。
【請求項7】
前記第1のセンサの前記第1の軸と前記第1のセンサの第2の軸と前記第1のセンサの前記第3の軸は、実質的には互いに直交している、請求項6に記載のモバイルデバイス。
【請求項8】
前記第1のセンサは、ジャイロスコープを備える、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項9】
前記第1のセンサは、角加速度計を備える、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項10】
前記第2のセンサは、前記第2のセンサの前記第1の軸とは異なる第2の軸をさらに備えており、前記第2のセンサ信号は、前記第1のセンサの前記第2の軸に沿った前記モバイルデバイスの線形運動をさらに示している、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項11】
ディスプレイ、をさらに備え、前記モバイルデバイスは、前記モバイルデバイスの前記動きは前記第1のバーチャルボタンの選択を表示するという決定に応じて、前記ディスプレイを更新するように構成される、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項12】
前記第2のセンサは、前記第2のセンサの前記第1の軸と前記第2のセンサの前記第2の軸とは異なる第3の軸をさらに備えており、前記第2のセンサ信号は、前記第2のセンサの前記第3の軸に沿った前記モバイルデバイスの線形運動をさらに示している、請求項3に記載のモバイルデバイス。
【請求項13】
前記第2のセンサの前記第1の軸と前記第2のセンサの第2の軸と前記第2のセンサの前記第3の軸は、実質的には互いに直交している、請求項12に記載のモバイルデバイス。
【請求項14】
前記第2のセンサは、加速度計を備える、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項15】
前記ハウジングは、前記モバイルデバイスの最大の線形次元をさらに備え、前記第1センサの中心と前記第2センサの中心は、前記モバイルデバイスの前記最大の線形次元の半分よりも大きい線形距離によって分けられる、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項16】
ユーザ入力インタフェース、をさらに備え、前記第1のセンサは、前記ハウジングと前記ユーザ入力インタフェースとの間で配置される、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項17】
前記第1のセンサは、前記モバイルデバイスの第1の部分において配置され、前記第2のセンサは、前記モバイルデバイスの第2の部分において配置され、前記第1の部分は、前記第2の部分から縦方向に変位される、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項18】
前記第1のセンサは、前記モバイルデバイスの第1の部分において配置され、前記第2のセンサは、前記モバイルデバイスの第2の部分において配置され、前記第1の部分は、前記第2の部分から横方向に変位される、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項19】
最小感度は、前記モバイルデバイスの動きが前記第1のバーチャルボタンのユーザ選択を表示するかどうかを決定するために必要とされ、前記第1のセンサは、前記第2のセンサと比較して選択される距離とオリエンテーションで配置されるので、前記第1のセンサと前記第2のセンサの間のレバーアームは、前記最小感度と関連づけられた最小レバーアームに等しい、またはそれよりも大きい、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項20】
前記モバイルデバイスは、第1のボードを含み、前記第1のセンサと前記第2のセンサは、前記第1のボード上に配置される、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項21】
前記モバイルデバイスは、第1のボードと、前記第1のボードに実質的には垂直である第2のボードと、を含み、前記第1のセンサは、前記第1のボード上に配置され、前記第2のセンサは、前記第2のボード上に配置されている、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項22】
1以上のバーチャルボタンを含んでいるモバイルデバイスであって、前記モバイルデバイスは、
特定の軸についての前記モバイルデバイスの角運動を示す出力を生成するための第1の感知手段と、
異なる軸に沿った前記モバイルデバイスの線形運動を示す出力を生成するための第2の感知手段と、
前記特定の軸についての前記モバイルデバイスの前記角運動を示す前記出力と、前記異なる軸に沿った前記モバイルデバイスの前記線形運動を示す前記出力と、を処理し、そこから、前記モバイルデバイスの動きは前記1以上のバーチャルボタンの第1のバーチャルボタンのユーザ選択を表示するかどうかを決定するための手段と、
前記モバイルデバイスの前記動きは前記第1のバーチャルボタンのユーザ選択を表示するということを決定することに基づいて、1以上のアクションをインプリメントするための手段と、
を備えているモバイルデバイス。
【請求項23】
1以上のバーチャルボタンのユーザ選択を処理するモバイルデバイスにおける方法であって、前記方法は、
前記第1のセンサを使用して第1のセンサの第1の軸についての前記モバイルデバイスの角運動を検出することと、
前記第2のセンサを使用して第2のセンサの第1の軸に沿った前記モバイルデバイスの線形運動を検出することと、
前記モバイルデバイスの前記角運動と前記モバイルデバイスの前記線形運動が前記モバイルデバイスのハウジングの全面的な表面領域よりも少ない前記モバイルデバイスの前記ハウジングの第1の表面領域と関連づけられた第1のバーチャルボタンのユーザ選択を表示するということを決定することと、
を備える方法。
【請求項24】
前記第1のセンサと前記第2のセンサを較正すること、をさらに備え、前記の較正する動作は、
ユーザが前記第1のバーチャルボタンを選択すべきであるというインジケータを生成することと、
前記インジケータに対するユーザ応答に応えて、前記第1のセンサを使用して前記モバイルデバイスの初期の角運動を感知することと、
前記第2のセンサを使用して前記モバイルデバイスの初期の線形運動を感知することと、
前記初期の角運動に基づいて、第1のしきい値を決定することと、
前記初期の線形運動に基づいて、第2のしきい値を決定することと、
前記第1のしきい値および第2のしきい値を、メモリにおいて、保存することと、
を備える請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第1のセンサを較正すること、
をさらに備え、前記の較正する動作は、
前記第2のセンサによって生成される情報に基づいて前記デバイスの静止を決定することと、
前記第1のセンサによって生成される情報に基づいて少なくとも1つの第1のしきい値を決定することと、
前記少なくとも1つの第1のしきい値を、前記メモリにおいて、保存することと、
を備える請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記第1のしきい値は、前記第1のセンサの前記第1の軸と関連づけられる、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1のしきい値は、前記第1のセンサによって測定される温度値または前記第1のセンサの近くの温度値と関連づけられている、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記第1のしきい値と前記温度値は、メモリにおいて保存される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記第1のセンサと前記第2のセンサを較正すること、
をさらに備え、較正する動作は、
前記モバイルデバイスのユーザによって提供される情報に基づいて、前記デバイスの静止を決定することと、
前記第1のセンサによって生成される前記情報に基づいて少なくとも1つの第1のしきい値を決定することと、
前記少なくとも1つの第1のしきい値を、メモリにおいて、保存することと、
を備える、請求項23に記載の方法。
【請求項30】
前記第1のバーチャルボタンの前記ユーザ選択は、前記モバイルデバイスの前記ハウジング上の前記第1の表面領域におけるタップを備える、請求項23に記載の方法。
【請求項31】
前記第1のバーチャルボタンの前記ユーザ選択は、前記モバイルデバイスの前記ハウジング上の前記第1の表面領域における複数のタップを備える、請求項23に記載の方法。
【請求項32】
前記第1のバーチャルボタンの前記ユーザ選択は、前記モバイルデバイスの前記ハウジング上の前記第1の表面領域に沿ったストロークを備える、請求項23に記載の方法。
【請求項33】
前記モバイルデバイスの前記角運動と前記モバイルデバイスの前記線形運動は、前記モバイルデバイスの前記ハウジングの全面的な表面領域よりも少ない前記モバイルデバイスの前記ハウジングの第2の異なる表面領域と関連づけられる第2のバーチャルボタンのユーザ選択を表示するということを決定すること、をさらに備える請求項23に記載の方法。
【請求項34】
前記第1の表面領域と前記第2の表面領域は、前記モバイルデバイスの前記ハウジングの反対面上にある、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記第1の表面領域と前記第2の表面領域は、前記モバイルデバイスの前記ハウジングの共通面上にある、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
コンピュータ可読媒体上に保存される命令を備えているコンピュータ可読製品であって、前記命令は、1以上の機械に、
1以上の軸についてモバイルデバイスの角の動きを示すデータにアクセスすることと、
1以上の軸に沿ったモバイルデバイスの線形の動きを示すデータにアクセスすることと、
バーチャルボタンのユーザ選択が表示されるかを決定するために、角の動きを示す前記データと、線形の動きを示す前記データと、を処理することと、
バーチャルボタンのユーザ選択が表示されるということを決定することに応じて、前記バーチャルボタンと関連づけられた出力を生成することと、
を備えているオペレーション、
を実行させることとなっている、
コンピュータ可読製品。
【請求項37】
バーチャルボタンのユーザ選択が表示されるかを決定するために線形の動きを示す前記データと角の動きを示す前記データを処理することは、角の動きを示す前記データと第1のしきい値を比較することと、線形の動きを示す前記データと第2のしきい値を比較することと、を備えている、請求項36に記載のコンピュータ可読製品。
【請求項38】
モバイルデバイスであって、
バーチャルボタンと関連づけられた定義されたバーチャルボタン領域と、なお、前記定義されるバーチャルボタン領域は、前記モバイルデバイスの全面的な表面領域より少ない前記モバイルデバイスの前記表面領域の部分である;
前記モバイルデバイスに含まれる1以上の動きセンサと、なお、前記1以上のセンサは、前記モバイルデバイスの動きを示す信号を生成するように構成されている;
前記モバイルデバイスの前記動きが前記バーチャルボタンの選択を表示するかを決定するために、前記モバイルデバイスを示す前記信号に基づいて、情報を処理する制御論理と;
を備えるモバイルデバイス。
【請求項39】
前記制御論理は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、または組み合わせを備える、請求項38に記載のモバイルデバイス。
【請求項40】
前記1以上の動きセンサは、少なくとも1つの加速度計と少なくとも1つのジャイロスコープを備える、請求項38に記載のモバイルデバイス。
【請求項1】
1以上のバーチャルボタンのユーザ選択を検出するモバイルデバイスであって、前記モバイルデバイスは、
第1のバーチャルボタンと関連づけられた第1の表面領域を備えているハウジングと、なお、前記第1の表面領域は、前記モバイルデバイスの全部の表面領域のサブセットである;
第1の軸を備えている第1のセンサと、なお、前記第1のセンサは、第1のセンサ信号を生成するように構成され、前記第1のセンサ信号は、前記第1のセンサの前記第1の軸についての前記モバイルデバイスの角運動を示している;
第1の軸を備えている第2のセンサと、なお、前記第2のセンサは第2のセンサ信号を生成するように構成され、前記第2のセンサは、前記第2のセンサの前記第1の軸に沿った前記モバイルデバイスの線形運動を示している;
前記第1のセンサ信号から導出される情報にアクセスするように結合され、そして、前記第2のセンサ信号から導出されるデータにアクセスするように結合され、そして、それらから前記モバイルデバイスの動きが前記第1のバーチャルボタンのユーザ選択を示すかどうかを決定する、プロセッサと;
を備えるモバイルデバイス。
【請求項2】
前記第1のセンサの前記第1の軸と前記第2のセンサの前記第1の軸は、実質的には互いに直交している、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項3】
前記第1のセンサの前記第1の軸と前記第2のセンサの前記第1の軸は、実質的には互いに並行している、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項4】
前記第1のセンサは、前記第1のセンサの前記第1の軸とは異なる第2の軸をさらに備えており、前記第1のセンサ信号は、前記第1のセンサの前記第2の軸についての前記モバイルデバイスの角運動をさらに示している、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項5】
前記第1のセンサの前記第1の軸と前記第1のセンサの前記第2の軸は、実質的には互いに直交している、請求項3に記載のモバイルデバイス。
【請求項6】
前記第1のセンサは、前記第1のセンサの前記第1の軸と前記第1のセンサの前記第2の軸とは異なる第3の軸をさらに備えており、前記第1のセンサ信号は、前記第1のセンサの前記第3の軸についての前記モバイルデバイスの角運動をさらに示している、請求項3に記載のモバイルデバイス。
【請求項7】
前記第1のセンサの前記第1の軸と前記第1のセンサの第2の軸と前記第1のセンサの前記第3の軸は、実質的には互いに直交している、請求項6に記載のモバイルデバイス。
【請求項8】
前記第1のセンサは、ジャイロスコープを備える、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項9】
前記第1のセンサは、角加速度計を備える、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項10】
前記第2のセンサは、前記第2のセンサの前記第1の軸とは異なる第2の軸をさらに備えており、前記第2のセンサ信号は、前記第1のセンサの前記第2の軸に沿った前記モバイルデバイスの線形運動をさらに示している、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項11】
ディスプレイ、をさらに備え、前記モバイルデバイスは、前記モバイルデバイスの前記動きは前記第1のバーチャルボタンの選択を表示するという決定に応じて、前記ディスプレイを更新するように構成される、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項12】
前記第2のセンサは、前記第2のセンサの前記第1の軸と前記第2のセンサの前記第2の軸とは異なる第3の軸をさらに備えており、前記第2のセンサ信号は、前記第2のセンサの前記第3の軸に沿った前記モバイルデバイスの線形運動をさらに示している、請求項3に記載のモバイルデバイス。
【請求項13】
前記第2のセンサの前記第1の軸と前記第2のセンサの第2の軸と前記第2のセンサの前記第3の軸は、実質的には互いに直交している、請求項12に記載のモバイルデバイス。
【請求項14】
前記第2のセンサは、加速度計を備える、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項15】
前記ハウジングは、前記モバイルデバイスの最大の線形次元をさらに備え、前記第1センサの中心と前記第2センサの中心は、前記モバイルデバイスの前記最大の線形次元の半分よりも大きい線形距離によって分けられる、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項16】
ユーザ入力インタフェース、をさらに備え、前記第1のセンサは、前記ハウジングと前記ユーザ入力インタフェースとの間で配置される、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項17】
前記第1のセンサは、前記モバイルデバイスの第1の部分において配置され、前記第2のセンサは、前記モバイルデバイスの第2の部分において配置され、前記第1の部分は、前記第2の部分から縦方向に変位される、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項18】
前記第1のセンサは、前記モバイルデバイスの第1の部分において配置され、前記第2のセンサは、前記モバイルデバイスの第2の部分において配置され、前記第1の部分は、前記第2の部分から横方向に変位される、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項19】
最小感度は、前記モバイルデバイスの動きが前記第1のバーチャルボタンのユーザ選択を表示するかどうかを決定するために必要とされ、前記第1のセンサは、前記第2のセンサと比較して選択される距離とオリエンテーションで配置されるので、前記第1のセンサと前記第2のセンサの間のレバーアームは、前記最小感度と関連づけられた最小レバーアームに等しい、またはそれよりも大きい、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項20】
前記モバイルデバイスは、第1のボードを含み、前記第1のセンサと前記第2のセンサは、前記第1のボード上に配置される、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項21】
前記モバイルデバイスは、第1のボードと、前記第1のボードに実質的には垂直である第2のボードと、を含み、前記第1のセンサは、前記第1のボード上に配置され、前記第2のセンサは、前記第2のボード上に配置されている、請求項1に記載のモバイルデバイス。
【請求項22】
1以上のバーチャルボタンを含んでいるモバイルデバイスであって、前記モバイルデバイスは、
特定の軸についての前記モバイルデバイスの角運動を示す出力を生成するための第1の感知手段と、
異なる軸に沿った前記モバイルデバイスの線形運動を示す出力を生成するための第2の感知手段と、
前記特定の軸についての前記モバイルデバイスの前記角運動を示す前記出力と、前記異なる軸に沿った前記モバイルデバイスの前記線形運動を示す前記出力と、を処理し、そこから、前記モバイルデバイスの動きは前記1以上のバーチャルボタンの第1のバーチャルボタンのユーザ選択を表示するかどうかを決定するための手段と、
前記モバイルデバイスの前記動きは前記第1のバーチャルボタンのユーザ選択を表示するということを決定することに基づいて、1以上のアクションをインプリメントするための手段と、
を備えているモバイルデバイス。
【請求項23】
1以上のバーチャルボタンのユーザ選択を処理するモバイルデバイスにおける方法であって、前記方法は、
前記第1のセンサを使用して第1のセンサの第1の軸についての前記モバイルデバイスの角運動を検出することと、
前記第2のセンサを使用して第2のセンサの第1の軸に沿った前記モバイルデバイスの線形運動を検出することと、
前記モバイルデバイスの前記角運動と前記モバイルデバイスの前記線形運動が前記モバイルデバイスのハウジングの全面的な表面領域よりも少ない前記モバイルデバイスの前記ハウジングの第1の表面領域と関連づけられた第1のバーチャルボタンのユーザ選択を表示するということを決定することと、
を備える方法。
【請求項24】
前記第1のセンサと前記第2のセンサを較正すること、をさらに備え、前記の較正する動作は、
ユーザが前記第1のバーチャルボタンを選択すべきであるというインジケータを生成することと、
前記インジケータに対するユーザ応答に応えて、前記第1のセンサを使用して前記モバイルデバイスの初期の角運動を感知することと、
前記第2のセンサを使用して前記モバイルデバイスの初期の線形運動を感知することと、
前記初期の角運動に基づいて、第1のしきい値を決定することと、
前記初期の線形運動に基づいて、第2のしきい値を決定することと、
前記第1のしきい値および第2のしきい値を、メモリにおいて、保存することと、
を備える請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第1のセンサを較正すること、
をさらに備え、前記の較正する動作は、
前記第2のセンサによって生成される情報に基づいて前記デバイスの静止を決定することと、
前記第1のセンサによって生成される情報に基づいて少なくとも1つの第1のしきい値を決定することと、
前記少なくとも1つの第1のしきい値を、前記メモリにおいて、保存することと、
を備える請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記第1のしきい値は、前記第1のセンサの前記第1の軸と関連づけられる、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1のしきい値は、前記第1のセンサによって測定される温度値または前記第1のセンサの近くの温度値と関連づけられている、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記第1のしきい値と前記温度値は、メモリにおいて保存される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記第1のセンサと前記第2のセンサを較正すること、
をさらに備え、較正する動作は、
前記モバイルデバイスのユーザによって提供される情報に基づいて、前記デバイスの静止を決定することと、
前記第1のセンサによって生成される前記情報に基づいて少なくとも1つの第1のしきい値を決定することと、
前記少なくとも1つの第1のしきい値を、メモリにおいて、保存することと、
を備える、請求項23に記載の方法。
【請求項30】
前記第1のバーチャルボタンの前記ユーザ選択は、前記モバイルデバイスの前記ハウジング上の前記第1の表面領域におけるタップを備える、請求項23に記載の方法。
【請求項31】
前記第1のバーチャルボタンの前記ユーザ選択は、前記モバイルデバイスの前記ハウジング上の前記第1の表面領域における複数のタップを備える、請求項23に記載の方法。
【請求項32】
前記第1のバーチャルボタンの前記ユーザ選択は、前記モバイルデバイスの前記ハウジング上の前記第1の表面領域に沿ったストロークを備える、請求項23に記載の方法。
【請求項33】
前記モバイルデバイスの前記角運動と前記モバイルデバイスの前記線形運動は、前記モバイルデバイスの前記ハウジングの全面的な表面領域よりも少ない前記モバイルデバイスの前記ハウジングの第2の異なる表面領域と関連づけられる第2のバーチャルボタンのユーザ選択を表示するということを決定すること、をさらに備える請求項23に記載の方法。
【請求項34】
前記第1の表面領域と前記第2の表面領域は、前記モバイルデバイスの前記ハウジングの反対面上にある、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記第1の表面領域と前記第2の表面領域は、前記モバイルデバイスの前記ハウジングの共通面上にある、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
コンピュータ可読媒体上に保存される命令を備えているコンピュータ可読製品であって、前記命令は、1以上の機械に、
1以上の軸についてモバイルデバイスの角の動きを示すデータにアクセスすることと、
1以上の軸に沿ったモバイルデバイスの線形の動きを示すデータにアクセスすることと、
バーチャルボタンのユーザ選択が表示されるかを決定するために、角の動きを示す前記データと、線形の動きを示す前記データと、を処理することと、
バーチャルボタンのユーザ選択が表示されるということを決定することに応じて、前記バーチャルボタンと関連づけられた出力を生成することと、
を備えているオペレーション、
を実行させることとなっている、
コンピュータ可読製品。
【請求項37】
バーチャルボタンのユーザ選択が表示されるかを決定するために線形の動きを示す前記データと角の動きを示す前記データを処理することは、角の動きを示す前記データと第1のしきい値を比較することと、線形の動きを示す前記データと第2のしきい値を比較することと、を備えている、請求項36に記載のコンピュータ可読製品。
【請求項38】
モバイルデバイスであって、
バーチャルボタンと関連づけられた定義されたバーチャルボタン領域と、なお、前記定義されるバーチャルボタン領域は、前記モバイルデバイスの全面的な表面領域より少ない前記モバイルデバイスの前記表面領域の部分である;
前記モバイルデバイスに含まれる1以上の動きセンサと、なお、前記1以上のセンサは、前記モバイルデバイスの動きを示す信号を生成するように構成されている;
前記モバイルデバイスの前記動きが前記バーチャルボタンの選択を表示するかを決定するために、前記モバイルデバイスを示す前記信号に基づいて、情報を処理する制御論理と;
を備えるモバイルデバイス。
【請求項39】
前記制御論理は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、または組み合わせを備える、請求項38に記載のモバイルデバイス。
【請求項40】
前記1以上の動きセンサは、少なくとも1つの加速度計と少なくとも1つのジャイロスコープを備える、請求項38に記載のモバイルデバイス。
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図4F】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図1B】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図4F】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【公表番号】特表2012−505476(P2012−505476A)
【公表日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−531141(P2011−531141)
【出願日】平成21年10月7日(2009.10.7)
【国際出願番号】PCT/US2009/059851
【国際公開番号】WO2010/042625
【国際公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年10月7日(2009.10.7)
【国際出願番号】PCT/US2009/059851
【国際公開番号】WO2010/042625
【国際公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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