説明

動作エネルギーを削減した中電圧又は高電圧遮断器の遮断チャンバ

本発明は、制御動力を削減した新しい遮断チャンバ(1)に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、代表的には7.2キロボルト(kV)から800kVである、中電圧又は高電圧の遮断器に用いることを目的とする遮断チャンバに関する。
【背景技術】
【0002】
興味深いある特定の出願が、発電機回路遮断器に用いられている。
【0003】
この特定の出願では、主として63キロアンペア(kA)以上の大きな短絡回路電流を遮断できることが必要不可欠であり、その3極遮断器の開放及び閉鎖の動作は、すべて、遮断チャンバの外側に取り付けられたバネ駆動機構の動作によって行われなければならない。
【0004】
そして、短絡電流を通す部分に必要な質量及び体積(容量)は、前記短絡電流の大きさと共に増大する。
【0005】
短絡回路電流を遮断するための前記部分の運動に必要な動作エネルギーは、こうして、遮断チャンバの外部に取り付けられた標準的な低エネルギーのバネ駆動機構を使用することができない段階にまで増大する。
【0006】
この問題を解決するために、外部駆動機構の規模を大きくする様々な代替案が提案されてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】仏国特許第2435118号
【特許文献2】欧州特許第0441292号
【特許文献3】国際公開第2006/066420号
【特許文献4】英国特許第1570035号
【0008】
例えば、特許文献1は、閉鎖動作の間は外部駆動機構によって圧縮され、開放動作の間は、ガス噴射容積に存在する消弧ガスを圧縮する機能を持つコイルバネ20を、遮断チャンバ内に組み入れた解決法を説明している。上記特許文献の図5及び6の実施形態について参照すると、アーク接点18の周りに一体的に形成された噴射ピストン15を支持するコイルバネ20は、閉鎖動作の間は、駆動機構と接続された別のアーク接点21によって圧縮される。開放動作の間は、コイルバネ20は伸張し、ひいてはガス噴射容積30に存在するガスを圧縮する。大電流遮断時には、この容積30内の圧力は、アーク25からのエネルギーによるガスの加熱によって更に上昇する。
【0009】
前記解決法の主な欠点は、アークからのエネルギーにより圧力が上昇すると、ピストン15が押し戻されることである(図5及び6で左方向に)。このことはガス噴射容積30を拡げ、遮断中に消弧ガスの圧力を減少させる傾向がある。もう1つの欠点は、消弧がノズル27bを通るただ1つのガス噴射に限定されることである。
【0010】
同じく特許文献1の図36及び37の実施形態は、前記主な欠点を理論上は軽減することができる手段を備える。その手段は、ガス噴射容積30の縁に配設されたラッチ43で構成され、ピストン15に設けられた溝45に適合するようにされた板バネ44によって駆動し、ひいては、並進中にバネが伸張してガスを圧縮する位置で、バネ20を固定する。実際には、並進中にピストンを固定するこれらの機械的手段43,44,45は、内部の圧力変動が大きすぎる(60バール以上)最近の遮断チャンバでは、有効に使用できないことがわかる。つまり、機械的並進固定手段43,44,45は、実際には、大きな短絡電流を遮断するときには、ピストン15を固定することができない。
【0011】
特許文献2は、上記のものに近く、更に、図3及び4に図示されているような短絡状態での作動であり、アーク接点4Aに対して、容積V1とV4とから2つの噴射を同時に生じさせて、ノズル16を通す解決法を開示している。しかし、大電流遮断時には容積V1は拡大し、結果として、消弧のために生じた追加的圧力が減少する。もう1つの欠点は、大きな短絡電流を遮断するときに、バネ13の力が不十分な場合は、2つのアーク接点4A,7Aが互いに押し返す可能性があることである。更に、容積V1,V4からの同時噴射は互いに干渉する傾向がある。つまり、この解決法は大きな短絡電流には適用できない(>25kA)。
【0012】
特許文献3は、図1で示されるように、容積24で生じたガス噴射によって、アーク接点4及び5の間に生じたアークを冷却することである、他の解決法を開示している。容積27から通路29を通ってくる圧縮されたガスと同時に、アークからのエネルギーによるガスの加熱の結果として、容積24内の圧力は上昇する。
【0013】
この解決法の欠点は、容積27が容積24の外径にあることである。この外径は大きく、絶縁体3,3Cの直径を拡大させる傾向がある。
【0014】
この解決法の他の欠点は、各可動部により異なるストロークが行われるため、噴射ピストン28とアーク接点4とは、複雑な連携を通して同じ機構で動かされなければならず、また、この連携が、アーク接点4と5との間にアークが生じる前に、容積27内の圧縮を完了しなければならないことである。
【0015】
最も古い特許文献4から、アーク噴射ピストン37に固定された棒41と、可動アーク接点14 の周囲を滑動し一時的に棒を支持するカップ30と、加圧容積40の全圧縮が完了するまで、バネ38の作用下で噴射ピストンを同時に移動させる起動装置により、可動アーク接点14が移動することと、を備えた遮断器の遮断チャンバが知られている。
【0016】
この特許文献4による遮断チャンバは、最近の7.2kVから800kVの高電圧遮断器のための要求性能に適合しない。実際に、開示された遮断チャンバでは、噴射容積6,26内部で最初のアーク27が発生することにより、噴射ガスの温度上昇が生じる。この温度上昇が容積6,26の誘電特性に著しい劣化をもたらすため、最新の高電圧遮断器への不備を暗示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明の目的は、従って、従来技術の欠点を持たず、特に大きな短絡電流(≧63kA)を遮断するときに要する動作エネルギーが低い、代表的には7.2kVから800kVの高電圧又は中電圧遮断器のための遮断チャンバを提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
この目的のため、本発明は、長手方向軸線に沿って伸びる、中電圧又は高電圧遮断器のための遮断チャンバであり、以下を備える。
・ 一対のアーク接点。うち1つの接点は固定され(固定アーク接点)、もう1つの接点は、電流遮断時にこれら2つのアーク接点を互いに離すために、作動棒により長手方向軸線に沿って動かすことができ(可動アーク接点)、前記可動アーク接点の並進ストロークは、電流をその値にかかわらず遮断するにも、また遮断器に必要な誘電強度を提供するにも十分である。
・ 前記固定アーク接点に取り付けられた噴射ノズル。
・ 前記噴射ノズルに放出する、一定の容積V2の噴射チャンバ。
・ 噴射チャンバのほぼ後方に、長手方向軸線XX'に対して平行に配置され、また、電流遮断時にピストンによって変形し噴射チャンバに放出される、容積V1の加圧チャンバ。
・ 一方の端部をピストンに直接固定され、もう一方の端部を不動部に固定されたコイルバネ。
・ 接点を閉じる動作の間、ピストンに直接固定されたバネを圧縮するため、また、容積V1の全圧縮を達成する、バネのストロークより大きな可動アーク接点のストロークを得るための、ピストンと可動アーク接点との間の一時的な機械的連結手段。容積V1内のガスの前記全圧縮は、また、アーク接点が離れるとおよそすぐに得られる。噴射チャンバは、接点の間の、アークが生じ電流を遮断する唯一の場所である、噴射チャンバの外側エリアにガス噴射を供給するために、噴射チャンネルを通して噴射ノズルへ放出する。
【0019】
言い換えると、本発明はつまり、基本的に以下の組み合わせである。
・ 可動質量、更に遮断チャンバの運動エネルギーを削減するために、固定噴射容積及び固定噴射ノズルを画定すること。
・ 大電流を遮断するときは、主にガスの加熱によって噴射容積内に圧力上昇を生じさせ、また、小電流を遮断するときは、加圧容積を用いて圧力を上昇させること。
・ 全てのガスの圧縮を、コイルバネによって生じさせること。前記バネは、アーク接点がほぼ離れた時点でピストンを押圧し、ひいては加圧容積を圧縮し、バルブが開くと前記加圧容積の圧力上昇が噴射容積に伝達される。前記バネはピストンのすぐ後方に配設され、閉鎖動作の間は、一時的な機械的連結手段によって押されることで圧縮されている。バネと圧縮容積が近接しているために、ガスの圧縮に必要なエネルギーは最小化される。
・ ピストン及び可動アーク接点をそれぞれの必要なストロークに対して動かす、簡単な方法を達成すること。開放状態のアーク接点間において、電流をその値にかかわらず遮断するのに十分な距離を得るため、また遮断器に必要な誘電強度を達成するために、前記アーク接点のストロークは、ピストンの圧縮ストロークに追加的ストロークを加えたものに相当する。
・ 2つのガス噴射の配置を明確にすること。
・ 接点を閉鎖し、また可動アーク接点を開放する間運転するのに丁度十分なエネルギーを供給する、回路遮断器の外部の駆動推進機構の使用を可能にすること。
【発明の効果】
【0020】
特許文献4のプリアンブルで言及された遮断チャンバと比較すると、本発明による遮断チャンバは、代表的には7.2kVから800kVである最新の高電圧遮断器の要求性能に完全に適合している。
【0021】
特許文献1及び2のプリアンブルで言及された遮断チャンバと比較すると、本発明による遮断チャンバは以下の特徴を有している。
・ 大電流遮断時の高い圧上昇と共に拡大することのない、一定の噴射容積V2。
・ 最新の高電圧回路遮断器で用いられるような、また、小径の通路を通してアークが生じる場所へ放出する、標準的形状の噴射チャンバ。
・ アークに対する、2つの消弧ガス噴射。
【0022】
特許文献3のプリアンブルで言及された発明による遮断チャンバと比較すると、本発明による遮断チャンバは以下の特徴を有している。
・ 加圧チャンバが遮断チャンバの後方にあるため、可動部が小径であること。
・ ピストン及び可動アーク接点を動かすための単純な機構。
・ バネと加圧容積が近接していることによる効率性の改善。
・ 噴射チャンバの標準的な形状及び、高電圧遮断器に通常用いられる、噴射チャンバとアークエリアをつなぐ通路の標準的な形状。これは噴射容積内において高温と低温のガスの最適な混合を達成する。
【0023】
実施例1では、一時的な機械的連結手段は、長手方向軸線に対して噴射及び加圧チャンバの外側にある。
【0024】
一時的な機械的連結手段の有利な改良型は、ピストンに固定されたチューブであり、可動アーク接点に固定された常置接点自身と実質的に同じ直径を持ち、前記チューブは、容積V1内のガスが完全に圧縮されるまで、常置可動接点の端部を支持する。
【0025】
実施例2では、一時的な機械的連結手段は、長手方向軸線に対して噴射チャンバ及び加圧チャンバの内側にある。
【0026】
有利な改良型では、固定アーク接点は一般的なチューブ形状であり、一時的な機械的連結手段は、固定アークチューブの内側にある。原則的に常置接点と直径が等しいチューブである一時的な機械的連結手段を備えた、他の改良型によるチャンバに比べて、チャンバをもっとコンパクトにすることができるので、この改良型は有利である。
【0027】
前記有利な改良型では、一時的な機械的連結手段はピストンに固定され、かつ、固定接点より直径の小さいチューブを有し、容積V1が完全に圧縮されるまで、前記チューブは可動アーク接点の端部を支持する。前記手段は可動アーク接点を一時的に支持する新しい機能を有し、常置接点と実質的に直径が等しいチューブである一時的な機械的連結手段を備える他の改良型に比べ、実現を容易にする。
【0028】
本発明は、1本の棒と、上記で説明された遮断チャンバ1つ以上を有する、高電圧又は中電圧遮断器に関する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
本発明の他の利点と特徴は、図面と共に以下の詳細な説明を読むことで、より明白になる。
【0030】
【図1】本発明による遮断チャンバの実施例1の縦断面図であり、接点が閉鎖した状態から全開して電流を遮断した状態までの異なる状態のうち、第1の状態を表す。
【図2】本発明による遮断チャンバの実施例1の縦断面図であり、接点が閉鎖した状態から全開して電流を遮断した状態までの異なる状態のうち、第2の状態を表す。
【図3】本発明による遮断チャンバの実施例1の縦断面図であり、接点が閉鎖した状態から全開して電流を遮断した状態までの異なる状態のうち、第3の状態を表す。
【図4】本発明による遮断チャンバの実施例1の縦断面図であり、接点が閉鎖した状態から全開して電流を遮断した状態までの異なる状態のうち、第4の状態を表す。
【図5】図1〜図4の遮断チャンバの横断面図である。
【図6】本発明による遮断チャンバの実施例2の縦断面図であり、接点が閉じた状態を表す。
【図7】本発明による遮断チャンバの実施例2の縦断面図であり、接点が全開して電流を遮断した状態を表す。
【発明を実施するための形態】
【0031】
中電圧及び高電圧遮断器のための本発明の遮断チャンバ1は、長手方向軸線XX'に沿って伸び、絶縁ケース10及び一対の常置接点2,3を備える。そのうち1つの接点3は固定され、もう1つの接点2は、図示しない作動棒により長手方向軸線XX'に沿って移動可能である。
【0032】
本発明の遮断チャンバ1は、また、2つのアーク接点4,5を備える。そのうち1つの接点4は固定された上、固定常置接点3と接続され、もう1つの接点5は長手方向軸線XX'に沿って動かすことができ、可動常置接点2と接続される。アーク接点4,5は、電流遮断時には互いに離れるように構成される。可動アーク接点5の並進ストロークは、電流をその値にかかわらず遮断するのに十分であり、また、遮断器に必要な誘電強度をもたらすにも十分である。
【0033】
噴射ノズル6は固定アーク接点4と接続される。
【0034】
固定部70と噴射ノズル6で画定された噴射チャンバ7は、電流遮断時にアーク接点間にアークが生じるチャンバ7の外側のZゾーンに、ガス噴射を供給するため、小径の噴射チャンネル700を通して噴射ノズル6に放出する一定容積V2を画定する。
【0035】
加圧チャンバ8は、ピストン9によって変化し噴射チャンバ7に放出される、容積V1を画定する。加圧チャンバ8と噴射チャンバ7とは、長手方向軸線XX'に対して略平行に前後に配置されている。
【0036】
コイルバネ11は、一方の端部110でピストンに直接固定され、もう一方の端部111で固定部12に固定される。
【0037】
遮断チャンバ1は更に、接点4,5の閉鎖動作の間、ピストンを支持する、バネ11を押圧するために、また、容積V1の全圧縮を達成するバネ11のストロークより大きな、可動アーク接点5のストロークを得るために、ピストン9と可動アーク接点5との間に一時的な機械的連結を作り出す手段13を備える。更に、アーク接点4,5が離れるとすぐに、容積V1の中のガスの全圧縮がおおむね実現される(図2)。
【実施例1】
【0038】
実施例1では、バネ11はチャンバの外側の一時的連結手段によって圧縮される(図1〜5)。図のように、前記手段13とは、ピン131でピストン9に固定されたチューブ130である。
【実施例2】
【0039】
実施例2では、バネ11はチャンバ1の内側の一時的連結手段によって圧縮される(図6,7)。図のように、前記手段13 は、ピストン9に固定され固定接点4より小径の、チューブ132である。前記チューブ132は、容積V1が完全に圧縮されるまで、可動アーク接点5の端部を支持する。
【0040】
前記遮断チャンバ1がどのように働くかは、以下で更に説明する。
【0041】
接点が閉じると、可動部2がチューブ130、つまり、ピン131でこれに接続されたピストン9(例えば図5参照)を押圧し、バネ11を圧縮する。ピストン9の開口部90に配設されたバルブ14が、容積V1の圧力損失を防ぐ(図1)。
【0042】
接点が開くと、バネ11がピストン9及びこれと連結したチューブ130を押圧し(図2で右側方向へ)、アーク接点5を組み込んだ部品及び常置接点2もまた押されると同時に、図示しない作動棒により並進して押し出される。図2の位置に達するまでは、チューブ130と部品2,5 の側面は、C部分で接したままの状態である。この位置で、常置接点2は常置接点3から離れる。アークからのエネルギーが容積V2内のガスを熱する前にあらかじめ圧縮されるように、この段階の間に容積V1の中でガスは圧縮され、上昇した圧力が容積V1とV2との間のバルブ15を開く。
【0043】
アーク接点5は図示しない作動棒により押し出されるが、アーク接点4は固定されたままである(図3,4)。アーク接点4,5が離れた後、アークは引き伸ばされ、アークからのエネルギーは容積V2内のガスを熱し、この容積V2内の圧力を上昇させる。零電流において、チャンバ7への上昇した圧力は噴射を生じさせる。その噴射は、噴射チャンネル700を通って、チャンバ7の外側のエリアZでアークを冷却し、結果としてアークを消滅させる。
【0044】
図6の実施形態では、可動アーク接点5によって、ピストン9が絶縁チューブ132を介して左方向へ押されると、バネ11は圧縮される。
【0045】
図7は、実施例2の遮断チャンバ1が完全に開いた状態を表している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中電圧又は高電圧の遮断器のための遮断チャンバ(1)であって、以下を備える。
・ 一対のアーク接点。うち1つの接点(4)は固定され、もう1つの接点(5)は、電流遮断時にこれら2つのアーク接点を互いに離すために、作動棒により長手方向軸線(XX')に沿って動かすことができ、該動かすことができるアーク接点の並進ストロークは、電流をその値にかかわらず遮断するにも、また遮断器に必要な誘電強度を提供するにも十分である。
・ 前記固定されたアーク接点に取り付けられた噴射ノズル(6)。
・ 前記噴射ノズルに放出する、一定の容積V2の噴射チャンバ(7)。
・ 噴射チャンバのほぼ後方に、長手方向軸線XX'に対して平行に配置され、また、電流遮断時にピストンによって変形し噴射チャンバに放出される、容積V1の加圧チャンバ(8)。
・ 一方の端部(110)をピストンに直接固定され、もう一方の端部(111)を不動部(12)に固定されたコイルバネ(11)。
・ 接点を閉じる動作の間、ピストンに直接固定されたバネ(11)を圧縮するため、また、容積V1の全圧縮を達成する、バネのストロークより大きな可動アーク接点のストロークを得るための、ピストン(9)と前記動かすことができるアーク接点(5)との間の一時的な機械的連結手段(13,130,131,132)。容積V1内のガスの前記全圧縮は、また、アーク接点が離れるとおよそすぐに得られる。噴射チャンバ(7)は、接点の間の、アークが生じ電流を遮断する唯一の場所である、噴射チャンバの外側エリアにガス噴射を供給するために、噴射チャンネル(700)を通して噴射ノズル(6)へ放出する。
【請求項2】
一時的な機械的連結手段が、長手方向軸線(XX')に対して、噴射及び加圧チャンバの外側にあることを特徴とする、請求項1に記載の遮断チャンバ(1)。
【請求項3】
一時的な機械的連結手段が、ピストンに固定され、可動アーク接点に固定された常置接点自身と実質的に直径が等しいチューブ(130)を備え、容積V1内のガスが完全に圧縮されるまで、前記チューブが常置可動接点(2)の端部を支持することを特徴とする、請求項2に記載の遮断チャンバ(1)。
【請求項4】
一時的な機械的連結手段が、長手方向軸線(XX')に対して、噴射及び加圧チャンバの内側にあることを特徴とする、請求項1に記載の遮断チャンバ(1)。
【請求項5】
固定アーク接点(4)が、標準的なチューブ形状であり、一時的な機械的連結手段は固定アークチューブの内側にあることを特徴とする、請求項4に記載の遮断チャンバ(1)。
【請求項6】
一時的な機械的連結手段が、ピストン(9)に固定され、固定接点より直径の小さなチューブ(132)を備え、容積V1が完全に圧縮されるまで、前記チューブが可動アーク接点の端部を支持することを特徴とする、請求項5に記載の遮断チャンバ(1)。
【請求項7】
1本の棒と、請求項1〜6のいずれかに記載の遮断チャンバ(1)1つ以上を備えた、高電圧又は高中電圧の遮断器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2013−502030(P2013−502030A)
【公表日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−524211(P2012−524211)
【出願日】平成22年8月9日(2010.8.9)
【国際出願番号】PCT/EP2010/061535
【国際公開番号】WO2011/018426
【国際公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(512036030)
【Fターム(参考)】