説明

動作方法及び該動作方法を用いるディスプレイパネル

【課題】リフレッシュ動作の信頼性が高められ得る動作方法等を提供する。
【解決手段】動作方法は複数のステップを有する。nビットメモリを備えたピクセル素子を有するディスプレイパネルが設けられる。nは画像データに従う正の整数である。ピクセル素子は、増加順序における絶対値を有する複数のデータ電圧の間にあるk番目のデータ電圧を用いることによって駆動される。kは2よりも小さい。kが奇数である場合に、k番目のデータ電圧は正又は負の極性のいずれか一方を有し、kが偶数である場合に、k番目のデータ電圧は正又は負の極性のいずれか他方を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、動作方法及び該動作方法を用いるディスプレイパネルに関し、より具体的には、マルチビットメモリ・イン・ピクセル(memory in pixel)(MIP)のための動作方法及び該動作方法を用いるディスプレイパネルに関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ装置は、例えば、ラップトップ型コンピュータ、携帯電話機、又はパーソナルデジタルアシスタント(PDA)等の様々な用途において広範囲に使用されている。ディスプレイ装置に関して、ビットの数、すなわち、ビット深度は、表示される画像の視覚的な品質に関連する。コンピュータグラフィックスにおいて定義されるように、色深度又はビット深度は、ビットマップ画像又はビデオフレームバッファにおける単一ピクセルの色又はグレーレベルを表すために使用されるビットの数である。この概念は、特に、使用されるビットの数とともに特定される場合に、ビット・パー・ピクセル(bits per pixel)(BPP)としても知られている。通常、ビットの数が増えると、相異なる色又はグレーレベルの範囲も広がる。
【0003】
ディスプレイ装置の更なる特徴として、電力消費を低減するために検討されているメモリ・イン・ピクセル(memory in pixel)(MIP)は、ソースドライバから新しいデータが供給されることなしにMIPのグレーレベルを保つために使用され得るピクセルメモリを有し、それにより、電力消費が低減され得る。一般的に、中間電圧をピクセルに印加することは、ディスプレイにおいて多数のグレーレベルを発生させる。マルチビットMIPは、一定のグレーレベルを発生させるよう要求される場合に、ピクセルがどのグレーレベルを有するのかを決定する、すなわち、より一般的には、ピクセルがどのような画像データを前もって記憶されたのかを特定する画素電圧を検出することによって、リフレッシュされる。このとき、マルチビットMIPにおいて使用されるスイッチの閾電圧は、それらの中間電圧が間隔をあけられる基本電圧インターバルとなる。記憶されている画像データが正確に特定される場合に、マルチビットMIPはその後に正確にリフレッシュされ得る。例えば、特開2005−148425号公報(特許文献1)には、ディスプレイにおいてマルチビットMIP回路を用いる特徴が開示されている。
【0004】
しかし、マルチビットMIPのリフレッシュ動作に伴う問題が存在する。マルチビットMIPにおいては、ビットの数は、2つの隣接するグレーレベルに対応する電圧差を縮めることによって増大し、それにより、更なる中間電圧が更なるグレーレベルを表現するために割り当てられて、ビットの数が増大しうる。ディスプレイ装置の製造工程に起因して、閾電圧のばらつきはディスプレイ装置ごとに様々である。そのようなものとして、2つの隣接するグレーレベルに対応する電圧差が小さくなり過ぎる場合に、ピクセルがどのような画像データを記憶されているのかを特定することが危機的、時々、不可能であるリフレッシュ動作に伴う問題が存在する。従って、リフレッシュ動作の信頼性は低下し、結果として、ビット・パー・ピクセルの数は制限される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−148425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、リフレッシュ動作の信頼性が高められ得る動作方法及び該動作方法を用いるディスプレイパネルを対象とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様に従って、動作方法が提供される。当該動作方法は複数のステップを有する。nビットメモリを備えたピクセル素子を有するディスプレイパネルが設けられる。nは画像データに従う正の整数である。ピクセル素子は、増加順序における絶対値を有する複数のデータ電圧の間にあるk番目のデータ電圧を用いることによって駆動される。kは2よりも小さい。kが奇数である場合に、k番目のデータ電圧は正又は負の極性のいずれか一方を有し、kが偶数である場合に、k番目のデータ電圧は正又は負の極性のいずれか他方を有する。
【0008】
本発明の他の態様に従って、画像データをリフレッシュする際に使用される動作方法が提供される。当該動作方法は複数のステップを有する。第1の期間において、第1のデータ電圧を有するデータ信号が、ピクセル素子の画像データ保持キャパシタの画像データを選択的にリフレッシュするよう供給される。第2の期間において、第2のデータ電圧を有する前記データ信号が、前記画像データ保持キャパシタの前記画像データを選択的にリフレッシュするよう供給される。前記第2のデータ電圧の極性は、前記第1のデータ電圧の極性と反対である。前記画像データが第1の画像データを有する場合に、前記画像データ保持キャパシタの前記画像データは前記第1の期間の間にリフレッシュされ、前記画像データが、前記第1の画像データと数の上で隣り合った第2の画像データを有する場合に、前記画像データ保持キャパシタの前記画像データは前記第2の期間の間にリフレッシュされる。
【0009】
本発明の他の態様に従って、ディスプレイパネルが提供される。当該ディスプレイパネルは、アクティブマトリクス型ピクセル配列、ソースドライバ、及びゲートドライバを有する。前記アクティブマトリクス型ピクセル配列は、複数のゲートライン、複数のソースライン、及び複数のピクセル素子を有する。前記ソースドライバは前記複数のソースラインを駆動する。前記ゲートドライバは前記複数のゲートラインを駆動する。前記複数のピクセル素子はマトリクス状に配置される。夫々のピクセル素子は対応するゲートライン及び対応するソースラインへ結合される。夫々のピクセル素子はnビットメモリを有し、nは画像データに従う正の整数である。前記ソースドライバは、増加順序における絶対値を有する複数のデータ電圧の間にあるk番目のデータ電圧を用いることによって前記ピクセル素子を駆動し、kは2よりも小さい。kが奇数である場合に、k番目のデータ電圧は正又は負の極性のいずれか一方を有し、kが偶数である場合に、k番目のデータ電圧は正又は負の極性のいずれか他方を有する。
【0010】
本発明の上記の及び他の態様は、望ましいが制限されない実施形態の以下の詳細な説明に関して、より良く理解されるであろう。以下の説明は、添付の図面を参照して行われる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の実施形態によれば、リフレッシュ動作の信頼性が高められ得る動作方法及び該動作方法を用いるディスプレイパネルを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態に従うディスプレイパネルの例を示すブロック図である。
【図2A】2ビットMIPで使用されるグレースケール電圧とグレーレベルとの間の関係を示す例であるボックスプロット図である。
【図2B】2ビットMIPデシようされるグレースケール電圧とグレーレベルとの間の関係を示す例であるボックスプロット図である。
【図3】本発明の実施形態に従う2ビットMIPで使用されるグレースケール電圧とグレーレベルとの間の関係の例を示すボックスプロット図である。
【図4A】本発明の実施形態に従うnビットMIPで使用されるグレースケール電圧とグレーレベルとの間の関係の例を示す概略図である。
【図4B】本発明の実施形態に従うnビットMIPで使用されるグレースケール電圧とグレーレベルとの間の関係の例を示す概略図である。
【図5】ピクセルの印加電圧と色スペクトルとの間の関係の例を示す概略図である。
【図6A】印加電圧が同じ極性を有する場合の1つのピクセルの印加電圧と色との間の関係の例を示す表である。
【図6B】図6Aにおける表の座標図である。
【図7A】本発明の実施形態に従う1つのピクセルの印加電圧と色との間の関係の例を示す表である。
【図7B】図7Aにおける表の座標図である。
【図8A】印加電圧が同じ極性を有する場合の2つのピクセルの印加電圧と色との間の関係の例を示す表である。
【図8B】図8Aにおける表の座標図である。
【図9A】本発明の実施形態に従う2つのピクセルの印加電圧と色との間の関係の例を示す表である。
【図9B】図9Aにおける表の座標図である。
【図10】本発明の実施形態に従う、画像データ記憶において使用される動作方法を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態に従う、図1におけるAMLCDのピクセル素子を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施形態に従う動作を実行するために図1のディスプレイパネルが使用する複数の波形を示すタイミング図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
動作方法及び該動作方法を用いるディスプレイパネルは、次のように、本発明の多数の実施形態において提供される。実施形態において、グレーレベル又は色を発生させるために使用されるデータ電圧が適切なインターバルで間隔をあけられるために、反対の電圧極性が使用され、それにより、2つの隣接するグレーレベル又は色に対応する電圧差は増大する。このように、ピクセルのリフレッシュ動作は、より高い信頼性において実行可能である。更なる説明は、添付の図面を参照して以下の通りに提供される。
【0014】
図1は、本発明の実施形態に従うディスプレイパネルの例を示すブロック図である。ディスプレイパネル100は、少なくとも、アクティブマトリクス型ピクセル配列110、ゲートドライバ120、及びソースドライバ130を有する。アクティブマトリクス型ピクセル配列110は、複数のゲートラインG1〜Gnと、複数のソースラインD1〜Dmとを有する。ゲートドライバ120は、走査ラインG1〜Gnを駆動する。ソースドライバ130は、ソースラインD1〜Dmを駆動する。アクティブマトリクス型ピクセル配列110は、マトリクス状に配置された複数のピクセル素子を更に有し、夫々のピクセル素子は、対応するゲートラインと対応するソースラインとへ結合されている。例とされているように、ピクセル素子P(x,y)は、画像データ保持キャパシタC、ゲートスイッチT、及び本発明の実施形態に従うリフレッシュユニット200を有する。ゲートスイッチTは、対応するゲートラインGyへ結合された制御端子と、対応するソースラインDxと画像データ保持キャパシタCとの間に結合された2つのデータ端子とを有する。リフレッシュユニット200は、対応するソースラインDxと画像データ保持キャパシタCとの間に結合されている。リフレッシュユニット200は、画像データ保持キャパシタCに保持されている画像データをリフレッシュする。
【0015】
ディスプレイパネル100は2つのモードにおいて動作可能であり、一方のモードは、例えば、ディスプレイ装置のビデオモードのようなアクティブモードであり、他方のモードは、例えば、ディスプレイパネル100を含む電子機器のスタンバイモードのようなパッシブ又はリフレッシュモードである。アクティブモードにおいて動作する場合に、ディスプレイパネル100は、画像データをピクセル素子P(x,y)に記憶する又は書き込む。リフレッシュモードにおいて動作する場合に、ディスプレイパネル100は、ピクセル素子P(x,y)がその画像データをリフレッシュすること、すなわち、ピクセル素子P(x,y)に前もって記憶されている画像データを保持することを可能にし、長時間にわたって静止画像のような一定出力を発生させる。
【0016】
図1において、ディスプレイパネル100のピクセル素子P(x,y)はnビットメモリ、すなわち、画像データ保持キャパシタCを有しており、複数のグレーレベル又は色を発生させることができるマルチビットMIPになる。なお、nは画像データに従う正の整数である。ピクセルのグレーレベルは、ソースドライバ130から供給されるデータ信号SOURCEの電圧レベルによって決定されるので、異なるデータ電圧は、ピクセル素子P(x,y)に異なるグレーレベルを発生させるようデータ信号SOURCEにおいて搬送され得る。以下の複数の例において、データ信号SOURCEのデータ電圧はグレースケール電圧と呼ばれ、グレースケール電圧は、複数の対応するグレーレベルを発生させるようピクセル素子P(x,y)へ供給される。
【0017】
図2A及び2Bは、2ビットMIPで使用されるグレースケール電圧とグレーレベルとの間の関係を示す例であるボックスプロット図である。図2Aを参照すると、2ビットMIPは、4つのグレーレベルを示す数値を有する00、01、10及び11の2進コードのような4種類の画像データの1つを自身に記憶しようとして、0V、2V、4V及び6Vといった4つのグレースケール電圧の1つを印加される。ノーマリーブラックのディスプレイパネルが使用される場合に、0V、2V、4V及び6Vのグレースケール電圧は夫々、0、1、2及び3の対応するグレーレベルを表現するよう割り当てられる。他方で、他の場合においては、6V、4V、2V及び0Vのグレースケール電圧が夫々、破線表記において示されるように、同様に0、1、2及び3の対応するグレーレベルを表現するよう割り当てられる。数の上で互いに隣り合う00及び01の画像データのような2つの画像データに関して、それらは、0及び1のグレーレベルのような2つの隣接するグレーレベルを示し、0V及び2Vのような対応するグレースケール電圧は夫々、電圧差によって定義されるインターバルで間隔をあけられる。図2Aから分かるように、2つの隣接するグレーレベルに対応する電圧差は2Vである。図2Aにおいて±0.5Vの範囲内にあるよう例示されている閾電圧のばらつきVthのために、検出される画素電極電圧は、夫々のボックスにおいて示されるように1Vの範囲内で変化する。従って、図2Aの例において、それらのグレーレベルの間の電圧マージンVmgは約1Vである。
【0018】
閾電圧のばらつきはディスプレイパネルごとに様々であるから、図2Bにおいては、±1Vの範囲内のより幅広い閾電圧のばらつきVthが存在することが例示されている。このとき、それらのグレーレベルの中で、電圧マージンVmgは0Vに低減される。0Vの電圧マージンVmgは、夫々のグレーレベルの特定が重要になることを意味する。例えば、1Vの画素電極電圧が検出される場合に、ジレンマ、すなわち、検出される画素電極電圧が0V及び2Vのグレースケール電圧のどちらに属するのか、すなわち、ピクセルは0及び1のグレーレベルのどちらを有するのかを決定することが困難である状況、が存在する。結果として、リフレッシュ動作が2ビットMIPのグレーレベルを正確に特定することができないことが起こり得る。そして、2ビットMIPは、異なった、誤ったグレーレベルを有するものとしてリフレッシュされ得る。そのような状況は、閾電圧のばらつきが±1Vよりも大きい場合に、ますます悪化する。
【0019】
図2A及び2Bの上記の説明から、本出願人は、信頼できないリフレッシュ動作及び限られたビットの数の理由が2つの隣接するグレーレベルに対応する電圧差に関係があると気付いた。図2A及び2Bにおいて、2ビットMIPは、0Vを除いて全て同じ単一の極性を有する0V、2V、4V及び6Vといった複数の電圧を用いることによって実施され、結果として、2つの隣接するグレーレベルに対応する電圧差は低減される。それに応じて、本出願人は、2つの隣接するグレーレベルに対応する電圧差を増大させるよう試み、液晶の透過率応答が印加される電界又は電圧の極性に関わらない液晶の特性を使用することによって、多数の例となる実施形態を提供する。より具体的には、正及び負の電圧がグレーレベルを表現するために割り当てられる実施形態がある。
【0020】
例となる実施形態において、単一の極性(例えば、正の極性)を有する電圧に加えて、反対の極性(例えば、負の極性)を有する他の電圧の組がグレーレベルを発生させるよう導入される。更に、隣接するグレーレベルを発生させるために使用される2つの電圧に関して、それらは反対の極性を有するよう割り当てられる。このように、2つのグレーレベルに対応する電圧差は増大され得る。更なる説明のために図3が参照される。
【0021】
図3は、本発明の実施形態に従う2ビットMIPにおいて使用されるグレースケール電圧とグレーレベルとの間の関係の例を示すボックスプロット図である。図2Bにおける0V、2V、4V及び6Vのグレースケール電圧と比較して、4つのグレーレベル0、1、2及び3の対応するグレースケール電圧は夫々、図3に示されるように、+0.5、−2V、+4V及び−6Vであるよう割り当てられる。例えば、0及び1のグレーレベルに対応する電圧差は2Vから2.5Vに増大し、1及び2のグレーレベルに対応する電圧差は2Vから6Vに増大し、2及び3のグレーレベルに対応する電圧差は2Vから10Vに増大する。
【0022】
更に、0Vの対応するグレーレベルを示す00の画像データに関して、そのグレースケール電圧は、0Vから例えば0.5Vの所定電圧にシフトされるように、図3の例においては例示されている。所定電圧は、0及び1のグレーレベルに対応する電圧差が増大することができるように決定され、結果として、1つのグレーレベルを他のグレーレベルと区別することを可能にする0.5Vのより高い電圧マージンが得られる。実施例において、所定電圧は、例えば1Vから−1Vの範囲内にあるが、これに限られない。更に、0V周辺の液晶の光学特性の変化は、ノーマリーブラックのディスプレイパネルの場合においては、無視できるほど小さいので、0Vから0.5Vへの電圧シフトはディスプレイに有意な影響をもたらさず、ディスプレイパネル100の輝度又は反射率等の光学特性は実質的に保たれ得る。
【0023】
図3を参照されたい。コモン電圧は0Vであるとする。コモン電圧は、対応するグレーレベルを発生させるよう画素に印加される画素電圧に付随する電圧である。この仮定の下で、図3におけるグレースケール電圧が、破線表記において示されるように、−0.5V、+2V、−4V及び+6Vであるよう割り当てられる他の実施形態が存在する。よって、2つの隣接するグレーレベルに対応する電圧差は同様に増大することができることが図3から分かる。更に、電圧マージンVmgは、図2と同じ±1Vの閾電圧のばらつきVthが考慮される場合に、0Vから0.5Vに改善される。
【0024】
図4A及び4Bは、本発明の実施形態に従うnビットMIPにおいて使用されるグレースケール電圧とグレーレベルとの間の関係の例を示す概略図である。nビットMIPは2のグレーレベルを発生させるために使用されるとする。2のグレーレベルを発生させるために使用されるグレースケール電圧に関して、それらは、正の相に関しては図4Aに示され、一方負の相に関しては図4Bに示されている。それらの中で、k番目のグレースケール電圧は、k番目のグレーレベルを発生させるために割り当てられ、次のような例となる式の解析から導出され得る:

kp=(−1)・v(k) (1)

kn=(−1)k+1・v(k) (2)

kは、0から2−1の間の整数であり、v(k)は、k番目のグレースケール電圧の大きさであり、Vkpは、正の相についてのk番目のグレースケール電圧であり、Vknは、負の相についてのk番目のグレースケール電圧である。
【0025】
式(1)及び(2)において、v(0)からv(2−1)のグレースケール電圧はそれらの大きさで表される。すなわち、それらは絶対値である。v(0)からv(2−1)のグレースケール電圧は増加順序にあり、例えば、v(0)<v(1)<・・・<v(2−2)<v(2−1)である。実施例において、v(0)からv(2−1)のグレースケール電圧は等しいインターバルで間隔をあけられてよく、グレーレベルとグレースケール電圧との間に線形関係を確立する。他の実施例では、印加電圧に対する液晶の透過率又は反射率応答が非線形である現象に基づき、v(0)からv(2−1)のグレースケール電圧は一定でないインターバルで間隔をあけられてもよい。当業者ならば式(1)及び(2)の記述から分かるように、v(0)からv(2−1)のグレースケール電圧は調整可能であり、異なる要件を満たすために使用され得る。
【0026】
少なくとも式(1)及び(2)に基づき、k番目のグレーレベル及び(k−1)番目のグレーレベルに関して、それらの対応するグレースケール電圧は、反対の極性を有するよう割り当てられる。他の態様から、kが奇数である場合には、k番目のグレースケール電圧は正又は負の極性のいずれか一方を有し、kが偶数である場合には、k番目のグレースケール電圧は正又は負の極性のいずれか他方を有する。例えば、図4Aから分かるように、kが奇数である場合には、k番目のデータ電圧v(k)は負の極性を有し、kが偶数である場合には、k番目のデータ電圧v(k)は正の極性を有する。他の例に関し、図4Bから分かるように、kが奇数である場合には、k番目のデータ電圧v(k)は正の極性を有し、kが偶数である場合には、k番目のデータ電圧v(k)は負の極性を有する。このように、2つの隣接するグレーレベルに対応する電圧差は増大可能であり、ピクセルのリフレッシュ動作はより高い信頼性において実行可能である。
【0027】
図1に示される実施形態において、ディスプレイパネル100は、例えば、配向液晶がガラス基板の2つの対向するシートの間に満たされており、電極パターンがガラス基板の2つのシートの夫々に形成されている液晶セルにより構成されるように、実施されている。画像表示は、電極の間の液晶層に電圧を印加することによって引き起こされる液晶分子の移動により行われる。かかるディスプレイパネル100は、アクティブマトリクス型液晶ディスプレイ(AMLCD)とも呼ばれることがある。
【0028】
他の実施形態において、ディスプレイパネルは、ピクセル素子の表現色がピクセル素子に対する印加電圧によって制御される複屈折型カラー(birefringence-type color)(BRC)液晶ディスプレイパネルとして、実施される。より具体的には、このBRC液晶ディスプレイパネルにおいて、ピクセル自体の発色状態は、色が液晶セルの複屈折効果により印加電圧に従って連続的に変化することができる現象を用いることによって、変えられる。つまり、BRC液晶ディスプレイ装置の単一ピクセルは、異なる電圧を印加される場合に様々な色を表すことができる。例えば、図5を参照されたい。図5は、ピクセルの印加電圧と色スペクトルとの間の関係の例を示す概略図である。この例では、3ビット画像データに応答して、ピクセルに印加される電圧が例えば0.5Vから4.78Vに増大する場合に、8つの色が順次生成され得る。
【0029】
図6Aは、印加電圧が同じ極性を有する場合のピクセルの印加電圧と色との間の関係の例を示す表である。図6Bは、図6Aにおける表の座標図である。図7Aは、本発明の実施形態に従うピクセルの印加電圧と色との間の関係の例を示す表である。図7Bは、図7Aにおける表の座標図である。図6A及び6Bにおいて、それらの色を発生させるために使用される電圧は、単一の極性を有するよう割り当てられており、2つの隣接する色に対応する最小電圧差は、0.09Vである。相対的に、図7A及び7Bに関する実施形態に従って、2つの隣接する色に対応する電圧は、反対の極性を有するよう割り当てられている。このように、2つの隣接する色に対応する最小電圧差は、約0.35Vに改善され得る。
【0030】
図8Aは、印加電圧が同じ極性を有する場合の2つのピクセルの印加電圧と色との間の関係の例を示す表である。図8Bは、図8Aにおける表の座標図である。図9Aは、本発明の実施形態に従う2つのピクセルの印加電圧と色との間の関係の例を示す表である。図9Bは、図9Aにおける表の座標図である。例において、2つのピクセルは、色を表現するよう新しいピクセルと見なされる。図8A及び8Bにおいて、それらの色を発生させるために使用される電圧は、単一の極性を有するよう割り当てられており、2つの隣接する色に対応する最小電圧差は、0.58Vである。相対的に、図9A及び9Bに関する実施形態に従って、2つの隣接する色に対応する電圧は、反対の極性を有するよう割り当てられている。このように、2つの隣接する色に対応する最小電圧差は、約1.21Vに改善され得る。
【0031】
図10は、本発明の実施形態に従う、画像データ記憶において使用される動作方法を示すフローチャートである。図10の動作方法は、例えば、図1のディスプレイパネル100において使用され得る。ステップS110で、nビットメモリを備えたピクセル素子を有するディスプレイパネルが設けられる。nは画像データに従う正の整数である。ステップS120で、ピクセル素子は、増加順序における絶対値を有する複数のデータ電圧の間にあるk番目のデータ電圧を用いることによって、駆動される。kは2以下である。この動作方法において、データ信号SOURCEのデータ電圧は、ディスプレイパネル100のタイプに依存して、例えば、異なるグレーレベルを発生させるために使用される図4A又は4Bにおけるグレースケール電圧、又は異なる色を発生させるために使用される図5における電圧である。kが奇数である場合には、k番目のデータ電圧は正又は負の極性のいずれか一方を有し、kが偶数である場合には、k番目のデータ電圧は正又は負の極性のいずれか他方を有する。このように、2つの隣接するグレーレベル又は色に対応する最小電圧差は改善され得る。
【0032】
図1を参照されたい。リフレッシュユニット200に関して、それは、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)を備える回路、又は静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)を備える回路によって、実施され得る。リフレッシュユニット200の例は、図11における例となるピクセル素子を参照される。このピクセル素子は、DRAMに基づく回路である。
【0033】
図11は、本発明の実施形態に従う図1のAMLCD装置100のピクセル素子を示すブロック図である。ピクセル素子P(x,y)のこの例において、リフレッシュユニット200は、第1のスイッチ211、第2のスイッチ212、第3のスイッチ213、及び容量素子220を有する。第1のスイッチ211は、サンプル制御信号SAMPLEを受ける制御端子を有する。第2のスイッチ212は、容量素子220の第1の端子(CTとして表される)に結合された制御端子を有する。第3のスイッチ213は、リフレッシュ制御信号REFRESHを受ける制御端子を有する。第3のスイッチ213及び第2のスイッチ212は、互いに直列に結合されている。第2のスイッチ212は、画像データ保持キャパシタCの画素電極(PEとして表される)に結合された端子を有し、第3のスイッチ213は、データ信号SOURCEを受ける端子を有する。容量素子220は、第1のスイッチ211を介して画像データ保持キャパシタCの画素電極PEに結合された第1の端子CTを有する。容量素子220は、イネーブル信号CEを受ける第2の端子を更に有する。第4のスイッチ214は、画素電極PEに結合された制御端子と、容量素子220の第1の端子CTに結合された端子と、シャント制御信号SHUNTを受ける他の端子とを有する。
【0034】
よって、図11におけるピクセル素子の動作は、次のように図12を参照して例として与えられる。図12は、本発明の実施形態に従う動作方法を実行するために図1のディスプレイパネル100が使用する複数の信号波形を示すタイミング図である。
【0035】
図12に示されるように、ディスプレイパネル100は、サンプル動作と、4つのリフレッシュ動作とを実行するよう動作する。これは、2ビットMIPをリフレッシュするための例である。図3に示される2ビットMIPのグレースケール電圧とグレーレベルとの間の関係に基づき、データ信号SOURCEは、4つの期間の間に順次4つのデータ電圧を有し、例えば、第1のリフレッシュ動作の間はデータ電圧LV1(LV1=+4V)を、第2のリフレッシュ動作の間はデータ電圧LV2(LV2=+0.5V)を、第3のリフレッシュ動作の間はデータ電圧LV3(LV3=−2V)を、そして、第4のリフレッシュ動作の間はデータ電圧LV4(LV4=−6V)を有する。それらのデータ電圧LV1乃至LV4は単調順序(monotonic order)において配置される。シャント制御信号SHUNTは、データ信号SOURCEのデータ電圧LV1〜LV4と同様に、複数の電圧を有する。そのようなものとして、+4V、+0.05V、−2V及び−6Vのグレースケール電圧Vlg、Vb、Vdg及びVwに対応する“10”、“00”、“01”及び“11”の画像データは、順次リフレッシュされる。“10”の画像データのリフレッシュ動作は、図11及び12を参照して次のように例として詳述される。
【0036】
実施形態において、“10”(Vlg=Vpix−Vcom=4V)の画像データは、その極性を選択的に保持又は反転されてリフレッシュされ得る。図12の例では、“10”の画像データは、その極性を保持されたままリフレッシュされることが例示されている。例えば、“Vpix,Vcom”=“4V,0V”から“4V,0V”へ。
【0037】
第1に、画素電圧Vpixは最初に4Vであり、コモン電圧Vcomは最初に0Vであるとすると、これは、画像データ保持キャパシタCに保持されている画像データが“10”であること、すなわち、画像データ保持キャパシタCの両端電圧が4Vであることを示す。最初に、サンプル動作が実行される時間t0を参照されたい。サンプル制御信号SAMPLEは、第1のスイッチ211をオンするよう、高レベルで有効にされる。ターンオン状態の第1のスイッチ211を介して、容量素子220の第1の端子CTは、現在の画素電圧Vpixと略同じレベルでバイアスをかけられる。これは、画素電圧Vpixがサンプル電圧Vsampleとしてサンプリングされ、容量素子220に記憶されることを意味する。すなわち、Vsample=4V。イネーブル信号CEは、例えば0Vの第1のレベルで無効にされる。
【0038】
次いで、第1のリフレッシュ動作が実行される時間t1を参照されたい。データ信号SOURCEは、時間t1で、例えば4Vの第1のデータ電圧LV1を有する。イネーブル信号CEは、第1のレベルから第2のレベルへ、例えば0Vから1.5Vへ、遷移する。イネーブル信号CEの第1のレベルと第2のレベルとの間の差は、この例では、第2のスイッチ212の閾電圧を補償するように、第2のスイッチ212の閾電圧よりも高い1.5Vである。イネーブル信号CEは、サンプル電圧Vsampleを容量素子220を介して約5.5V(=4V+1.5V)に高める。サンプル電圧Vsampleと画素電圧Vpixとの間には、第2のスイッチ212の1Vの閾電圧よりも高い1.5V(Vsample−Vpix=5.5V−4V)の電圧差が存在し、それにより、第2のスイッチ212はオンする。また、リフレッシュ制御信号REFRESHは、第3のスイッチ213をオンするよう有効にされる。ターンオン状態の第2及び第3のスイッチ212及び213を介して、データ信号SOURCEの第1のデータ電圧LV1(=4V)は、TFT漏れ電流により減衰した4Vの画素電圧Vpixをリフレッシュするために供給される。その一方で、コモン電圧Vcomは、例えば0Vの低レベルのままである。よって、第1のリフレッシュ動作が実行される場合に、時間t1でリフレッシュされた画像データ(“Vpix,Vcom”=“4V,0V”)は、時間t0での画像データ(“Vpix,Vcom”=“4V,0V”)の極性と同じ極性を有する。
【0039】
次に、第2のリフレッシュ動作が実行される時間t2を参照されたい。データ信号SOURCEは、時間t2で、例えば0.5Vの第2のデータ電圧LV2を有する。同様に、シャント制御信号SHUNTは、0.5Vの第2の電圧を有する。第2のデータ電圧LV2は、他の画像データ保持キャパシタに記憶された0.5Vの他の画像データをリフレッシュするために使用される。画素電圧Vpixとシャント制御信号SHUNTの第2の電圧LV2との間には、第4のスイッチ214の1Vの閾電圧よりも高い3.5V(Vpix−LV2=4V−0.5V)の電圧差が存在し、それにより、第4のスイッチ214はオンする。ターンオン状態の第4のスイッチ214を介して、容量素子220の第1の端子CTは、シャント制御信号SHUNTの第2の電圧LV2でバイアスをかけられる。すなわち、Vsample=0.5V。このとき、第2のスイッチ212は、その間の電圧差が1Vの閾電圧よりも低い−3.5V(Vsample−Vpix=0.5V−4V)であるから、オフされる。このように、データ信号SOURCEの第2のデータ電圧LV2(=0.5V)は、4Vの画素電圧Vpixをリフレッシュするために使用されず、データ信号SOURCEの第3のデータ電圧LV3(=−2V)及び第4のデータ電圧LV4(=−6V)についても同様である。
【0040】
よって、“11”、“01”及び“00”(Vlg=Vpix−Vcom=−6V、+0.5V及び−2V)の画像データに関して、それらの動作は、“10”の画像データに係る上記の説明を参照して同様に説明することができ、簡潔さのために明記されない。
【0041】
本発明の実施形態において開示される動作方法及びディスプレイパネルに従って、反対の電圧極性が使用され、それにより、2つの隣接するグレーレベル又は色に対応する電圧差は増大する。このように、ピクセルのリフレッシュ動作は、より高い信頼性において実行され得る。従って、ビット・パー・ピクセルの数は増加しうる。
【0042】
本発明は一例として望ましい実施形態に関して記載されてきたが、当然に、本発明はそれらに制限されない。それどころか、様々な改良並びに同様の配置及びプロシージャをカーバするよう意図され、従って、添付の特許請求の範囲の適用範囲は、そのような改良並びに配置及びプロシージャの全てを包含するように、最も広い解釈を与えられるべきである。
【符号の説明】
【0043】
100 ディスプレイパネル
110 アクティブマトリクス型ピクセル配列
120 ゲートドライバ
130 ソースドライバ
200 リフレッシュユニット
211 第1のスイッチ
212 第2のスイッチ
213 第3のスイッチ
214 第4のスイッチ
220 容量素子
C 画像データ保持キャパシタ
CE イネーブル信号
CT 第1の端子
D1〜Dm ソースライン
G1〜Gn ゲートライン(走査ライン)
P(x,y) ピクセル素子
PE 画素電極
REFRESH リフレッシュ制御信号
SAMPLE サンプル制御信号
SHUNT シャント制御信号
SOURCE データ信号
T ゲートスイッチ
Vmg 電圧マージン
Vth 閾電圧のばらつき

【特許請求の範囲】
【請求項1】
nビットメモリを有し、nは画像データに従う正の整数であるピクセル素子を有するディスプレイパネルを設けるステップと、
増加順序における絶対値を有する複数のデータ電圧の間にあるk番目のデータ電圧を用いることによって、前記ピクセル素子を駆動するステップと
を有し、
kが奇数である場合に、前記k番目のデータ電圧は正又は負の極性のいずれか一方を有し、kが偶数である場合に、前記k番目のデータ電圧は正又は負の極性のいずれか他方を有する、
動作方法。
【請求項2】
前記k番目のデータ電圧は、前記ピクセル素子のk番目のグレーレベルに対応するグレースケール電圧である、
請求項1に記載の動作方法。
【請求項3】
前記ディスプレイパネルは、前記ピクセル素子の表現色が該ピクセル素子に対する印加電圧によって制御される複屈折型カラー液晶ディスプレイパネルであり、前記k番目のデータ電圧は、前記ピクセル素子の表現色に対応する電圧である、
請求項1に記載の動作方法。
【請求項4】
前記k番目のデータ電圧は、該k番目のデータ電圧と(k+1)番目のデータ電圧との間の差が増大し、且つ、前記ピクセル素子の光学特性は実質的に保たれるように、零電圧から所定電圧へシフトされる、
請求項1に記載の動作方法。
【請求項5】
kが零である場合に、前記所定電圧は1Vから−1Vの範囲内にある、
請求項4に記載の動作方法。
【請求項6】
画像データをリフレッシュする際に使用される動作方法であって、
第1の期間において、ピクセル素子の画像データ保持キャパシタの画像データを選択的にリフレッシュするよう、第1のデータ電圧を有するデータ信号を供給するステップと、
第2の期間において、前記画像データ保持キャパシタの前記画像データを選択的にリフレッシュするよう、前記第1のデータ電圧と極性が反対である第2のデータ電圧を有する前記データ信号を供給するステップと
を有し、
前記画像データが第1の画像データを有する場合に、前記画像データ保持キャパシタの前記画像データは前記第1の期間の間にリフレッシュされ、前記画像データが、前記第1の画像データと数の上で隣り合った第2の画像データを有する場合に、前記画像データ保持キャパシタの前記画像データは前記第2の期間の間にリフレッシュされる、
動作方法。
【請求項7】
前記k番目のデータ電圧は、前記ピクセル素子のk番目のグレーレベルに対応するグレースケール電圧である、
請求項6に記載の動作方法。
【請求項8】
当該動作方法は、前記ピクセル素子の表現色が該ピクセル素子に対する印加電圧によって制御される複屈折型カラー液晶ディスプレイパネルにおいて使用され、前記k番目のデータ電圧は、前記ピクセル素子の表現色に対応する電圧である、
請求項6に記載の動作方法。
【請求項9】
前記k番目のデータ電圧は、該k番目のデータ電圧と(k+1)番目のデータ電圧との間の差が増大し、且つ、前記ピクセル素子の光学特性は実質的に保たれるように、零電圧から所定電圧へシフトされる、
請求項6に記載の動作方法。
【請求項10】
kが零である場合に、前記所定電圧は1Vから−1Vの範囲内にある、
請求項9に記載の動作方法。
【請求項11】
前記第1の期間及び前記第2の期間の前に前記画像データ保持キャパシタの前記画像データをサンプリングするサンプリングステップを更に有し、
前記画像データ保持キャパシタにおけるリフレッシュされた画像データは、前記サンプリングステップにおいて前記画像データ保持キャパシタに保持された画像データの極性と同じ極性を有する、
請求項6に記載の動作方法。
【請求項12】
前記第1の期間及び前記第2の期間の前に前記画像データ保持キャパシタの前記画像データをサンプリングするサンプリングステップを更に有し、
前記画像データ保持キャパシタにおけるリフレッシュされた画像データは、前記サンプリングステップにおいて前記画像データ保持キャパシタに保持された画像データの極性と反対の極性を有する、
請求項6に記載の動作方法。
【請求項13】
複数のゲートラインと、複数のソースラインと、マトリクス状に配置された複数のピクセル素子とを有し、夫々のピクセル素子は対応するゲートライン及び対応するソースラインへ結合され、夫々のピクセル素子はnビットメモリを有し、nは画像データに従う正の整数である、アクティブマトリクス型ピクセル配列と、
前記複数のゲートラインを駆動するゲートドライバと、
前記複数のソースラインを駆動するソースドライバと
を有し、
前記ソースドライバは、増加順序において絶対値を有する複数のデータ電圧の間にあるk番目のデータ電圧を用いることによって、前記ピクセル素子を駆動し、kが奇数である場合に、前記k番目のデータ電圧は正又は負の極性のいずれか一方を有し、kが偶数である場合に、前記k番目のデータ電圧は正又は負の極性のいずれか他方を有する、
ディスプレイパネル。
【請求項14】
前記k番目のデータ電圧は、前記ピクセル素子のk番目のグレーレベルに対応するグレースケール電圧である、
請求項13に記載のディスプレイパネル。
【請求項15】
当該ディスプレイパネルは、前記ピクセル素子の表現色が該ピクセル素子に対する印加電圧によって制御される複屈折型カラー液晶ディスプレイパネルであり、前記k番目のデータ電圧は、前記ピクセル素子の表現色に対応する電圧である、
請求項13に記載のディスプレイパネル。
【請求項16】
前記k番目のデータ電圧は、該k番目のデータ電圧と(k+1)番目のデータ電圧との間の差が増大し、且つ、前記ピクセル素子の光学特性は実質的に保たれるように、零電圧から所定電圧へシフトされる、
請求項13に記載のディスプレイパネル。
【請求項17】
kが零である場合に、前記所定電圧は1Vから−1Vの範囲内にある、
請求項16に記載のディスプレイパネル。
【請求項18】
夫々のピクセル素子は、
画像データを保持する画像データ保持キャパシタと、
対応するゲートラインへ結合される制御端子、及び対応するソースラインと前記画像データ保持キャパシタとの間に結合される2つのデータ端子を有するゲートスイッチと、
対応するソースラインと前記画像データ保持キャパシタとの間に結合され、データ信号に従って前記画像データ保持キャパシタに保持された画像データをリフレッシュするリフレッシュユニットと
を有し、
前記リフレッシュユニットは、
サンプル制御を受ける制御端子を有する第1のスイッチと、
前記第1のスイッチを介して前記画像データ保持キャパシタの画素電極へ結合される第1の端子を有する容量素子と、
前記容量素子の前記第1の端子へ結合される制御端子を有する第2のスイッチと、
リフレッシュ制御信号を受ける制御端子を有する第3のスイッチと、
前記画素電極へ結合される制御端子、前記第1の端子へ結合されるデータ端子、及びシャント制御信号を受ける他のデータ端子を有する第4のスイッチと
を有し、
前記第3のスイッチ及び前記第2のスイッチは互いに直列に結合され、前記第2のスイッチ及び前記第3のスイッチは前記データ信号を受けるよう対応するソースラインと前記画像データ保持キャパシタとの間に結合される、
請求項13に記載のディスプレイパネル。
【請求項19】
前記リフレッシュユニットは、更に、第1の期間及び第2の期間の前に前記画像データ保持キャパシタの前記画像データをサンプリングし、
前記第1の期間において、前記リフレッシュユニットは、前記画像データ保持キャパシタの画像データを選択的にリフレッシュするよう第1のデータ電圧を有するデータ信号を供給され、
前記第2の期間において、前記リフレッシュユニットは、前記画像データ保持キャパシタの前記画像データを選択的にリフレッシュするよう前記第1のデータ電圧と極性が反対である第2のデータ電圧を有する前記データ信号を供給され、
前記画像データが第1の画像データを有する場合に、前記画像データ保持キャパシタの前記画像データは前記第1の期間の間にリフレッシュされ、前記画像データが、前記第1の画像データと数の上で隣り合った第2の画像データを有する場合に、前記画像データ保持キャパシタの前記画像データは前記第2の期間の間にリフレッシュされ、
前記画像データ保持キャパシタにおけるリフレッシュされた画像データは、前記サンプリングにおいて前記画像データ保持キャパシタに保持された画像データの極性と同じ極性を有する、
請求項18に記載のディスプレイパネル。
【請求項20】
前記リフレッシュユニットは、更に、第1の期間及び第2の期間の前に前記画像データ保持キャパシタの前記画像データをサンプリングし、
前記第1の期間において、前記リフレッシュユニットは、前記画像データ保持キャパシタの画像データを選択的にリフレッシュするよう第1のデータ電圧を有するデータ信号を供給され、
前記第2の期間において、前記リフレッシュユニットは、前記画像データ保持キャパシタの前記画像データを選択的にリフレッシュするよう前記第1のデータ電圧と極性が反対である第2のデータ電圧を有する前記データ信号を供給され、
前記画像データが第1の画像データを有する場合に、前記画像データ保持キャパシタの前記画像データは前記第1の期間の間にリフレッシュされ、前記画像データが、前記第1の画像データと数の上で隣り合った第2の画像データを有する場合に、前記画像データ保持キャパシタの前記画像データは前記第2の期間の間にリフレッシュされ、
前記画像データ保持キャパシタにおけるリフレッシュされた画像データは、前記サンプリングにおいて前記画像データ保持キャパシタに保持された画像データの極性と反対の極性を有する、
請求項18に記載のディスプレイパネル。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−37367(P2013−37367A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−175550(P2012−175550)
【出願日】平成24年8月8日(2012.8.8)
【出願人】(512104786)インコム テクノロジー(シェンジェン) カンパニー リミテッド (7)
【氏名又は名称原語表記】INNOCOM TECHNOLOGY(SHENZHEN) CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1F, E4 Building, E Block, Foxconn Science Park, Longhua Town, Bao’an District, Shenzhen City, Guangdong Province 518109, China
【出願人】(510223302)チーメイ イノラックス コーポレーション (8)
【氏名又は名称原語表記】Chimei InnoLux Corporation
【Fターム(参考)】