説明

動物忌避剤収容具および動物忌避剤

【課題】動物が忌避する臭気の拡散範囲を広げる。
【解決手段】縦方向に延在すると共に上側部が筒部で、下側部が平板部からなる支持部と、該支持部の上端に連続して設けている底壁と周壁とからなる受け部と、受け部に着脱自在に被せる蓋とからなり、前記受け部と蓋で囲まれた忌避剤収容部を設け、前記支持部の筒部は前記受け部の底壁に設けた通気孔の一部と連通させると共に、該筒部の少なくとも上側に周方向と上下方向に間隔をあけて横向きの通気孔を設け、前記忌避剤収容部に収容する動物忌避剤の臭気を前記支持部の筒部に導入し、該筒部の前記通気孔より臭気を周方向に発散できる構成としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は動物忌避剤収容具および動物忌避剤に関し、特に猫、犬が忌避する臭いを発散する忌避剤および該忌避剤の臭いを猫、犬に対して効果的に発散できる動物忌避剤収容具に関する。
【背景技術】
【0002】
前記動物忌避剤を収容する収容具としては、例えば、特開平8−187049号公報で、図7に示すように、土中に突き刺す杭状の支持棒100の上端に、犬猫忌避剤101を収容する収容部102を設け、該収容部102を蓋体103で覆う収容具が提案されている。
該収容具では収容部102の底壁102aに通気部104を設けているため、忌避剤の臭いは下向きのみに向けて発散される。
【0003】
また、従来、この種の動物忌避剤として、例えば、特開平8−151311号公報では、紅藻類きりんさい属及び/又はいぎす属に属する海藻の抽出物からなる液が提案されている。また、特開平7−247207号公報では、ケロシンを有効成分としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−187049号公報
【特許文献2】特開平8−151311号公報
【特許文献3】特開平7−247207号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の動物忌避剤収容具では、通気部104を収容部102の底壁に設けているため、臭いは下向きに発散されるだけであるため、臭気の拡散範囲が狭い問題がある。
【0006】
また、本発明者が、特許文献2、3等において従来提案されている動物忌避剤を収容具に充填して臭いを発散させて、犬、猫の撃退の実験を行ったが、より効果的に撃退するには忌避剤を改良の余地があることが判明した。
【0007】
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、収容した忌避剤の臭いの発散方向を改良して、犬猫に忌避剤の臭いを確実に嗅がせることができる動物忌避剤収容具を提供することを第1の課題としている。
また、犬、猫等の動物を撃退できる有効な忌避剤を提供することを第2の課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記第1の課題を解決するため、本発明は、縦方向に延在すると共に上側部が筒部で、下側部が平板部からなる支持部と、該支持部の上端に連続して設けている底壁と周壁とからなる受け部と、該受け部に着脱自在に被せる蓋とからなり、前記受け部と蓋で囲まれた忌避剤収容部を設け、
前記支持部の筒部は前記受け部の底壁に設けた通気孔の一部と連通させると共に、該筒部の少なくとも上側に周方向と上下方向に間隔をあけて通気孔を設け、
前記忌避剤収容部に収容する動物忌避剤の臭気を前記支持部の筒部に導入し、該筒部の前記通気孔より臭気を周方向に発散できる構成としていることを特徴とする動物忌避剤収容具を提供している。
【0009】
前記のように、本発明の動物忌避剤収容具では、支持部に動物忌避剤の臭気を導入すると共に、導入した臭気を縦方向に間隔をあけて前後方向あるいは/および左右方向に向けて水平方向に発散させる通気孔を設けている。よって、支持部の上端に設けている忌避剤収容部の底壁に設けている通気孔から下向きに臭気を発散させるだけでなく、支持部の上側から前後あるいは/および左右方向に横向きで且つ上下に間隔をあけた位置から臭気を略全周に向けて発散、流動させることができ、臭気の拡散範囲を広くすることができる。本発明者の実験では、動物忌避剤収容具を中心として2mの範囲へと臭気を拡散させることが出来た。
そのため、犬、猫等の動物の鼻の高さ位置が相違しても、近寄ってくる動物の鼻の高さ位置に臭気を発散させることができ、より確実に動物を撃退できる。
【0010】
前記支持部は断面十字形の杭状とし、上側部の筒部は断面十字形状の筒部とし、その中心の中空部から4方へ延在する4つの突出部の中空部を連通させ、これら4つの突出部の少なくとも直径方向に対向する2つの突出部に前記通気孔を設け、または、
前記支持部の筒部は円筒形状とすると共に下側部は断面十字形状の杭状としてもよい。
【0011】
前記のように筒部は断面十字形状の筒部とし、その中心の中空部から4方へ延在する4つの突出部の中空部を連通させる場合、4つの突出部の全てに前記通気孔を設けてもよい。その場合は、通気孔の大きさは動物忌避剤が落下しない小さい通気孔とすることが好ましい。
または、前記のように、断面十字形状の前記支持部の対向する一対の2つの突出部に前記通気孔を設けると共に直交する他の突出部には通気孔を設けず、かつ、通気孔を設けた突出部では最上位の通気孔の上部で中空部の上面を閉鎖してもよい。
該構成とすると、筒状の支持部を忌避剤をこぼれ落とすことなく忌避剤の副収容部として利用でき、忌避剤の収容容積を増加することができる。
【0012】
前記のように支持部の上側筒部を断面十字形状とすると共に下側平板部も断面十字形状とし、前記受け部の底壁に設ける通気孔の一部を前記下側平板部の下端の十字形状よりも一回り大きい十字孔とし、別の動物忌避剤収容具を積み重ねて高さ調節できるようにすることが好ましい。
このように、複数の動物忌避剤収容具を組み合わせると、臭気の発散位置を高くでき、背の高い動物に対しても有効な位置で臭気を発散させることができる。
【0013】
前記支持部は、前記のように、下部の平板部を下向きに収険して土中やペットボトルに突き刺して立設する杭形状とても良いし、平板部の下端に地面設置用の置台または三脚部を突設してもよいし、平板部の下端に前記置台および三脚を着脱自在に連結できるようにしてもよい。さらに、前記蓋の上端に吊下紐取付環を突設してもよい。
前記のように、本発明の動物忌避剤収容具は、突き刺す、設置する、吊り下げるのいずれの設置方法にも対応でき、使い勝手の良いものとしている。
【0014】
また、前記底壁と周壁とからなる忌避剤収容部には、収容する動物忌避剤が落下しない大きさの通気孔をあけた忌避剤保持スペーサを底壁の上面に着脱自在に敷設してもよい。この場合、底壁自体の通気孔の形状が忌避剤が落下しない大きさに限定されず、前記支持部の筒部との連通孔を大きく取ることができる。
【0015】
第2の発明として、全質量100部中に、少なくとも木タールを20〜70質量部、ニンニクを1〜5質量部を含む天然素材を90質量部以上の粒状タイプ、固形タイプ、液状の動物忌避剤を提供している。
詳しくは、直径2mm〜15mmの粒状タイプでは、更にニームおよびハバネロを含み、直径2.5cm〜3cmの矩形状または円形の固形タイプでは更に木酢液、セラミックセメントを含んでいる。
液状タイプでは更に木酢液を含み、液をフェルト、スポンジ、ゼオライト、パーライト等からなる吸着材に含浸させている。
【0016】
詳しくは、前記粒状タイプでは、さらに、ニームは3〜7質量部、ハバネロは3〜7質量部、その他の忌避物質として汎用されている天然成分としている。
前記固形タイプでは、さらに、セラミックセメントは40〜60質量部を含んでいる。
前記液状タイプでは、さらに、木酢液30〜40質量部を配合している。
る。
【0017】
前記本発明の動物忌避剤の主成分の一つである木タールは、木を蒸し焼きした時に出る煙を液化したものである。該木タールの臭いで、動物は危険な山火事を本能的に認識し、近寄らない習性を有していることが、古来より認識されている。
また、前記ニーム、ニンニク、ハバネロ等の臭いのきつい成分も天然素材であり、天然素材100%とすると、安心して取り扱うことができる。
【0018】
前記した動物忌避剤の組成物は、本発明者が鋭意実験をして動物を効果的に撃退できることを知見した組成物からなる。かつ、前記組成物の各成分の配合量も鋭意実験を繰り返して、最も効果のある割合を知見したものである。
【0019】
前記第2の発明の動物忌避剤は、第1の発明の動物忌避剤収容具の忌避剤収容部に収容して用いることが最も好ましいが、他の収容具に収容してもよい。
【発明の効果】
【0020】
前記した第1の発明の動物忌避剤収容具では、特に、忌避剤の臭気を下向きだけでなく、水平方向の横向きに発散でき、空気流動で、臭気を広範囲に拡散できる。その結果、猫、犬、さらには、ハト、カラスの鳥類、イノシシ、イタチ、キツネ、アライグマ、ヘビ、モグラ等の動物を撃退することができる。
特に、第2の発明の動物忌避剤は、前記した猫、犬等の動物類、および鳥類が忌避する臭気を強く発散できるため、これらの動物の撃退に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1実施形態の動物忌避剤収容具を示し、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図、(D)は底面図である。
【図2】前記第1実施形態の要部を示し、(A)は支持部と受け部の要部を示す拡大正面図、(B)は支持部の筒部の要部拡大斜視図、(C)は忌避剤保持スペーサの平面図である。
【図3】動物忌避剤を収容して臭気が発散される状態を示す正面図である。
【図4】第1実施形態の第1変形例を示す要部断面図である。
【図5】第1実施形態の第2変形例を示し、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図、(D)は底面図である。
【図6】第2実施形態を示し、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図、(D)は底面図である。
【図7】従来例を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて詳述する。
図1乃至図3に第1実施形態の動物忌避剤収容具(以下、収容具と略称する)を示す。 収容具1は、土中又はペットボトルへ差し込んで立設するタイプである。
【0023】
収容具1は樹脂成形品からなり、縦方向に延在すると共に水平断面形状が十字形状の支持部3と、該支持部の上端に連続して設けている底壁4aと周壁4bとからなる受け部4とを一体に設けた本体2と、該本体2の受け部4の上面開口に被せるドーム状の蓋5とからなり、受け部4と蓋5とで囲まれる部分を忌避剤収容部6としている。
【0024】
前記支持部3は下端に向けて収険する杭形状としている。また、支持部3の下半側部は断面十字形状の平板部3aとすると共に上半側部は筒部3bとし、該筒部3bの上端開口3b1を前記受け部4の底壁4aに設けた十字形状の通気孔7aと連通させている。かつ、該通気孔7aは、支持部3の平板部3aの下端部分より一回り大きく形成し、別の収容具1の支持部3を上方から差し込んで支持部の高さを延長できるようにしている。
【0025】
前記支持部3の上側部の筒部3bでは、図2に拡大して示すように、中心の中空部C1から90度間隔をあけて4方へ延在する4つの突出部8(8A〜8D)の各中空部C2〜C5に連通させている。よって、これら4つの突出部8の中空部C2〜C5は、中心の中空部C1、通気孔7aを介して忌避剤収容部6と連通している。
また、前記4つの突出部8のうち、一対の対向する突出部8Aと8Bとには、上下高さ方向に間隔をあけて、水平方向の通気孔9を設けている。該突出部8A、8Bと直交方向の突出部8Cと8Dには通気孔を設けていない。
【0026】
忌避剤収容部6を囲む受け部4の底壁4aは、前記支持部3の中空部と連通する十字形状の通気孔7aの回りに、通気孔7aの各辺と45度間隔をあけて中心側から外周に向けて径方向の通気孔7bを設けている。
【0027】
前記多数の通気孔7a、7bをあけた底壁4aの上面には、収容する粒状タイプの動物忌避剤20が落下しない大きさの小さい通気孔10を間隔をあけて多数設けた樹脂成形品からなる円形の忌避剤保持スペーサ11を着脱自在に敷設している。
【0028】
前記受け部4に被せる蓋5は、前記のようにドーム形状で、その下端には90度間隔をあけて内周面から係止爪部5aを突設している。該蓋5は受け部4の周壁4bに上方から外嵌し、前記係止爪部5aを底壁4aの周縁に係止して蓋5を取り付けるようにしている。かつ、蓋5のドーム頂点位置に吊下用環5bを一体に形成し、吊り下げ配置できるようにしている。
【0029】
前記本体2に蓋5を取り付けた組み立て状態での全高さは200〜300mm、支持部3が全高さの70〜80%、受け部4の底壁4aの直径は50〜100mm程度としている。
【0030】
前記構成の収容具1を使用する際、図3に示すように、本体2の受け部4に粒状タイプの動物忌避剤20を挿入し、その後、蓋5を被せて底壁4aに係止固定し、忌避剤収容部6に動物忌避材20を充填保持している。
【0031】
前記粒状タイプの動物忌避剤20は、主として猫の忌避に効果を有するものであり、
本実施形態で用いる動物忌避剤20は、全質量を100部とすると、木タールが25質量部、ニームが5質量部、ハバネロが5質量部、ニンニクが5質量部、その他の忌避物質として汎用されている天然成分とし、100%天然成分を配合した組成物からなる。
粒の大きさは、直径が2mm〜15mmとし、前記受け部4の底壁4aに配置した忌避剤保持スペーサ11の通気孔10より落下しないようにしている。
【0032】
使用時には支持部3の下半側部の平板部3aを土中またはペットボルトの容器に差し込んで、収容具1を立設しておく。
【0033】
収容具1の忌避剤収容部6内に充填している動物忌避剤20から発散する臭気は、忌避剤保持スペーサ11の通気孔10、底壁4aの通気孔7bを通って、大気中に下向きに発散される。
また、底壁4aの中央の通気孔7aを通して支持部3の上半側部の筒部3bの中空部C1〜C5へと臭気が導入され、筒部3bの直径方向に突出する突出部8A、8Bに設けた通気孔9から臭気が大気中に向けて水平方向に発散する。かつ、該通気孔9は上下方向にも間隔をあけて設けているため、上下複数段で水平方向に発散し、収容具1の全周に向けて臭気が拡散していく。
【0034】
このように、本発明の収容具1では動物忌避剤の臭気を下向きだけでなく、縦方向の支持部に横向きに貫通孔を設けることにより、水平方向に臭気を発散でき、下向きの臭気と横向きの臭気とが衝突して乱流が発生し、臭気を収容具1の全周辺に拡散できる。
本発明者が実験した結果、2mの範囲まで臭気が拡散していることが確認できた。
よって、収容具1を2m間隔で設置すると、臭いのバリアを設けることができ、該バリアで囲まれた家屋内に忌避するノラ猫やノラ犬、イノシシ等の動物が侵入するのを防止できる。また、既に侵入している動物がいると、該動物を追い出すことができる。
なお、収容具1は土中やペットボトルに突き刺して立てる方法に代えて、壁や木から吊り下げて配置することもできる。
さらに、2個の収容具1を用い、1本を土中に突き刺し、その受け部4の底壁の通気孔7aに2本目の収容具1の支持部3を下端から挿入して嵌合し、積み上げて高さを大とすることもできる。この場合、大型犬や、イノシシ等の大型動物の鼻の高さ位置に臭気を発散できるように通気孔9の位置を合わせることができる。
【0035】
図4に第1実施形態の第1変形例を示す。
該第1変形例では、支持部3の上半側部の筒部3bでは、通気孔9を設けている突出部8A、8Bの最上位置の通気孔9の上位置に中空部C2、C3を閉鎖する上面閉鎖壁3dを設けている。
よって、受け部の底壁4aの通気孔7aより筒部3bの突出部8C、8Dに粒状の動物忌避剤20が落下して収容できる一方、通気孔9を設けた突出部8A、8Bの中空部C2、C3には粒状の動物忌避剤20は上面閉鎖壁3dにより遮断されて落下されてこない。
このように、支持部3の筒部3bの一部の突出部8C、8Dを動物忌避剤20の副収容部に利用し、他の突出部8A、8Bを臭気発散用として用いてもよい。
【0036】
図5に第1実施形態の第2変形例を示す。
該変形例では、支持部3の上半側部は円筒形状の筒部3bとし、その外周面の直径方向の対向位置に上下縦方向に間隔をあけて通気孔9を設けている。支持部3の下半側部は前記実施形態と同様な断面十字形状の平板部3aとしている。
また、蓋5はドーム形状にかえて8角錐形状とし、各辺の傾斜面の下端は垂直方向に延在している。
【0037】
第2変形例では、本体2の受け部4と蓋5とで囲まれた忌避剤収容部6内に収容する動物忌避剤として、25gの立方体形状の固形タイプを用いている。
該固定タイプの動物忌避剤は、木タール43質量部、ニンニク2質量部、セラミックセメント55質量部としている。
他の構成および作用効果は前記第1実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
【0038】
図6に第2実施形態を示す。
第2実施形態では、支持部3の下端に円形の置台15を設け、支持部3は全長にわたって断面十字形状の筒部としている。第1実施形態と同様に突出部8A、8Bに通気孔9をあけている。
また、忌避剤収容部6の内部には、フェルト、スポンジ、または天然鉱石の吸着剤に液状タイプの動物忌避剤を含浸させて収容している。動物忌避剤が気化して発散する臭気は支持部3の突出部8A、8Bの通気孔9を通って全周に拡散する。かつ、受け部4の底壁4aの通気孔7bからも発散する。
【0039】
前記液状タイプの動物忌避剤は、全質量100部中に、木タール60質量部、木酢液38質量部、ニンニク2質量部、その他の天然素材を配合して、100%天然素材から形成している。
【0040】
本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲の実施形態が含まれる。
【符号の説明】
【0041】
1 動物忌避剤収容具
3 支持部
3a 平板部
3b 筒部
4 受け部
4a 底壁
4b 周壁
5 蓋
7a、7b、9 通気孔
11 忌避剤保持スペーサ
20 動物忌避剤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦方向に延在すると共に上側部が筒部で、下側部が平板部からなる支持部と、該支持部の上端に連続して設けている底壁と周壁とからなる受け部と、該受け部に着脱自在に被せる蓋とからなり、前記受け部と蓋で囲まれた忌避剤収容部を設け、
前記支持部の筒部は前記受け部の底壁に設けた通気孔の一部と連通させると共に、該筒部の少なくとも上側に周方向と上下方向に間隔をあけて横向きの通気孔を設け、
前記忌避剤収容部に収容する動物忌避剤の臭気を前記支持部の筒部に導入し、該筒部の前記通気孔より臭気を周方向に発散できる構成としていることを特徴とする動物忌避剤収容具。
【請求項2】
前記支持部は断面十字形の杭状とし、上側部の筒部は断面十字形状の筒部とし、その中心の中空部から4方へ延在する4つの突出部の中空部を連通させ、これら4つの突出部の少なくとも直径方向に対向する2つの突出部に前記通気孔を設け、または、
前記支持部の筒部は円筒形状とすると共に下側部は断面十字形状の杭状としている請求項1に記載の動物忌避剤収容具。
【請求項3】
前記蓋はドーム形状、角錐筒形状とし、その頂点に吊下用環を突設し、該蓋の下端に前記受け部の底壁に着脱自在に係止する係止爪を突設している請求項1または請求項2に記載の動物忌避剤収容具。
【請求項4】
前記受け部の底壁に設けて前記筒部と連通する前記通気孔は杭形状とした前記支持部の下端部を上方から挿入できる形状とし、前記支持部を積み重ねて高さ調節可能とし、または、前記支持部の下端に台座を設けている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の動物忌避剤収容具。
【請求項5】
前記忌避剤収容部に収容する動物忌避剤が落下しない大きさの通気孔をあけた忌避剤保持スペーサを底壁の上面に着脱自在に敷設している請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の動物忌避剤収容具。
【請求項6】
全質量100部中に、少なくとも木タールを20〜70質量部、ニンニクを1〜5質量部を含み、天然素材を90質量部以上とし、
粒状タイプ、固形タイプ又は、液状タイプとしている動物忌避剤。
【請求項7】
さらに、ニーム、ハバネロ、木酢液あるいは/およびセラミックセメントを含んでいる請求項6に記載の動物忌避剤。
【請求項8】
請求項6または請求項7に記載の動物忌避剤を請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の前記忌避剤収容部に収容し、前記液状タイプでは吸着材に吸着させている動物忌避剤が充填された動物忌避剤収容具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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