説明

動物用ならびに動物体と協動する人用歩行周期ゆらぎ測定装置

【課題】 動物や人の歩行周期ゆらぎの測定を簡易にできるようにした歩行周期ゆらぎ測定装置を提供すること。
【解決手段】 動物の四肢末端部ならびに動物体と協働する人の靴に歩行面との離接に応じて作動するタッチ式センサ4と13の取り付け位置を装着機材3と12により調節可能にし、歩様および靴の形状ならびに性状に起因する荷重の偏りがあっても確実に歩行面との離接に応じて作動する構成とする。また、送信機2と9ならびに受信機8と10を携帯可能なものにして、動物の行動ならびに動物体と協働する人の動物との協働を妨げずないように装着する装着機材6と11で装着、動物ならびに動物体と協働する人の行動を自由にし、屋内外を問わず動物ならびに動物体と協働する人の歩行周期ゆらぎを移動しながら測定できる構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動物ならびに動物体と協動する人の歩行周期を移動しながら検出し、検出した動物ならびに動物体と協動する人の歩行周期のゆらぎの特性を測定する動物用ならびに動物体と協動する人用歩行周期ゆらぎ測定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
健常人の歩行周期は1/fゆらぎを示す。このゆらぎを測定することにより人の健康状態は判断可能である。人の場合、このゆらぎは、外傷等による運動器官の障害、運動器官系の内科的疾患、中枢神経系の障害、精神的障害、ストレスなどにより変化する。しかし、動物の歩行周期のゆらぎに関しては一切明らかにされていない。また、人の歩行周期のゆらぎが動物体と協動することによりどのように変化するかも明らかでない。
【0003】
人の歩行周期のゆらぎを測定する装置には様々なものがあり、床面平行設置式(非特許文献1)や自作歩行路式(非特許文献2)などが開示されている。また、特許文献1には人の足裏の踵につけるフットスイッチが開示されている。しかし、測定は受信機に電波の届く範囲内に制限されている。
【0004】
動物体の歩行周期を測定する装置として、特許文献2には撮影した動画像から抽出するシステムが特許請求されているが、記録された歩行周期からゆらぎを測定する装置ではない。
【0005】
【非特許文献1】CROUSE J, WALL JC and MARBLE AE ; Measurement of the temporal parameters of gait using a microcomputer based system. J. biomed. Engng 9, 64−68,1987.
【非特許文献2】GARDNER GM, MURRAY MP ; A method of measuring the duration of foot−floor contact during walking. Phys. Ther. 11, 751−756, 1975.
【特許文献1】特開2004−113256号公報
【特許文献2】特願平3−204508
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上はいずれも人の歩行周期ゆらぎ測定装置もしくは動物体から歩行周期を抽出する装置であり、動物用歩行周期ゆらぎ測定装置は開発されていない。
また、動物に装着する送信機は動物の行動を妨げるものであってはならない。そして、動物の行動圏は広いので、受信機は動物の行動に合わせどこにでも携帯可能でかつ動物体との協働を妨げてはならない。
【0007】
人が動物体と協働する場合、靴を履いて行動する屋外が多い。しかし、靴に装着するタイプの歩行周期ゆらぎ測定装置は開発されていない。靴に装着する場合、靴の形状ならびに性状により荷重の位置が代わるので、タッチ式センサの取り付け位置を調整する必要がある。また動物体と協働する人に装着する送信機は動物体との協働を妨げてはならない。
また、その受信機は小型で屋内外を問わずどこにでも携帯可能かつ動物体との協働を妨げないように装着する必要がある。
【0008】
本発明は、上記の事情を鑑みてなされており、屋内外の場所を問わず、動物ならびに動物体と協働する人の歩行周期ゆらぎ測定を場所の如何に関わらず実現することを目的としている。
【課題を解決する手段】
【0009】
そして、本発明は上記目的を達成するために動物の四肢各末端部の特異な形状ならびに性状に合わせた装着機材により取り付ける歩行面との離接に応じて作動するタッチ式センサが、動物独特の歩様により生ずる荷重の偏りがあっても確実に歩行面との離接に応じて作動するよう該タッチ式センサの取り付け位置が調節可能であり、該動物の四肢末端の歩行面との離接に応じて確実に作動することを可能せしめることにより、動物の四肢の各歩行周期を確実に検出するものである。
【0010】
検出した動物の四肢の各歩行周期に基づき、該動物の四肢の各歩行周期のそれぞれのゆらぎの特性を移動測定する動物用歩行周期ゆらぎ測定装置において、前記タッチ式センサの作動状態を無線により送信するための装置を負荷なく動物に装着できる送信機用装着機材により装着された動物用送信機と、該動物用送信機が送信した作動状態を受信する受信機が、動物体と協働する人の動物体との協働を妨げないように受信機用装着機材で動物と協働する人に装着された携行受信機と、該動物用送信機が作成した信号を前記小型携行受信機が受信した信号が変化した時点の時間間隔を計時する計時手段とを備え、該計時手段が複数回計時した各時間間隔に基づき、前記ゆらぎの特性を測定すべくなしてあることを特徴とする動物用歩行周期ゆらぎ測定装置である。
【0011】
また、第2の課題の解決手段は、動物と協働する人の靴の形状ならびに性状に合わせた装着機材により取り付ける歩行面との離接に応じて作動するタッチ式センサが、取り付けられる靴の形状ならびに性状により生ずる荷重の偏りがあっても確実に歩行面との離接に応じて作動するよう該タッチ式センサの取り付け位置が調節可能であり、該靴の歩行面との離接に応じて確実に作動することを可能せしめることにより、動物体と協働する人の歩行周期を確実に検出するものである。
【0012】
検出した歩行周期に基づき、該動物体と協働する人の歩行周期のゆらぎの特性を移動測定する動物体と協働する人用歩行周期ゆらぎ測定装置において、前記タッチ式センサの作動状態を無線により送信するための動物体との協働を妨げないように送信機用装着機材で動物体と協働する人に装着された動物体と協働する人用送信機と、該動物体と協働する人用送信機が送信した作動状態を受信する受信機が、動物体と協働する人の動物体との協働を妨げないように受信機用装着機材で動物体と協働する人に装着された携帯受信機と、該動物体と協働する人用送信機が作成した信号を前記小型携行受信機が受信した信号が変化した時点の時間間隔を計時する計時手段とを備え、該計時手段が複数回計時した各時間間隔に基づき、前記ゆらぎの特性を測定すべくなしてあることを特徴とする動物体と協働する人用歩行周期ゆらぎ測定装置である。
【発明の効果】
【0013】
上述したように本発明の動物用歩行周期ゆらぎ測定装置は、動物の四肢末端の形状と性状ならびに動物独特の歩様による荷重の偏りの如何を問わず動物の歩行周期ゆらぎの測定を可能にする。また、動物に装着する送信機は動物の行動を妨げない。そして、受信機は小型で携帯可能なので、動物体と協働しながらの測定が可能であり、屋内外を問わず移動しながらの測定が可能でありかつ動物体との協働を妨げない。
【0014】
また、動物体と協働する人の歩行周期ゆらぎ測定に際しては、タッチ式センサを靴に装着することにより、屋内外を問わず動物体と協働する人の歩行周期ゆらぎの測定を可能にする。靴に取り付けるタッチ式センサは取り付ける靴の形状ならびに性状に合わせて取り付け位置が調節できる。また、受信機は小型で携帯可能であり屋内外を問わず移動しながらの測定が可能でありかつ動物体との協働を妨げない。
【発明の実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図8に基づいて説明する。
【0016】
図1は動物の四肢末端に装着するタッチ式センサならびに送信機の装着形態を示す説明図である。動物1の四肢末端に取り付けるタッチ式センサ4は、取り付け位置が装着機材3により調節可能であり、荷重の偏り方に合わせて最適な位置にスイッチを取り付けられる。そのタッチ式センサ4は送信機用の装着機材6により動物に装着した送信機2に、フレキシブルなコード5により接続されている。
【0017】
図2はその利用形態である。四肢末端に取り付けるタッチ式センサ4のオン/オフは、送信機2で確認される。その信号は動物と協働する人7が携帯する受信機8に蓄えられる。
受信機8はどこにでも携帯可能なので、測定の場所は制限されず、屋内外を問わず移動しながらかつ動物体との協働を妨げずに測定をする。
【0018】
図3は動物と協働する人の靴に取り付けるタッチ式センサならびに人に装着する送信機の装着形態を示す説明図である。靴に取り付けるタッチ式センサ13は、取り付け位置が装着機材12により調節可能であり、取り付ける靴の形状ならびに性状に起因する荷重の偏り方に合わせて最適な位置にタッチ式センサ13を取り付ける。そのタッチ式センサ13は人に動物体との協働を妨げないように装着機材11で装着された送信機10に、フレキシブルなコード14により接続されている。
【0019】
図4はその利用形態である。靴に取り付けたタッチ式センサ13のオン/オフは、送信機9で確認される。その信号は動物体と協働する人が携帯する受信機10に蓄えられる。
受信機10はどこにでも携帯可能なので、屋内外を問わず移動しながらの測定をし、かつ動物体との協働を妨げないように装着する。
【0020】
図5は、図2に示す動物用歩行周期ゆらぎ測定装置の要部構成例を示すブロック図である。この動物用歩行周期ゆらぎ測定装置15は、動物に装着した送信機16に四肢末端に取り付けたタッチ式センサ17が接続されている。タッチ式センサ17からの情報は、動物用送信機16から無線通信により小型携帯受信機内の無線受信モジュール18に伝達され、USBインターフェース19、サウスブリッジ20、ノースブリッジ21を経てCPU22において処理が行われる。
【0021】
タッチ式センサ17からの情報に変化が認められた場合には、次に変化が認められるまでの間、μ秒オーダーの計時処理が行われ、その計時結果はノースブリッジ21からグラフィックスインターフェース23を通しモニタ画面24に出力される。またほぼ同時にこの計時結果はノースブリッジ21からサウスブリッジ20を経てリアルタイムにIDEデバイス25に記録される。
【0022】
計時結果はそのまま表計算ソフトで処理でき、フーリエ解析結果の図示や歩行周期のゆらぎ特性の評価を行うことができる。ゆらぎ測定の開始や中止などの操作はキーボード、マウス30で行う。小型携帯受信機は無線LAN26に接続されておりインターネット27や、プリンタ28、サーバ29などの資源を利用できる。このため記録可能なデータ量はIDEデバイス25の容量に依存しない。またプリンタ28へのゆらぎ評価結果などの出力も容易である。
【0023】
小型携行受信機は、動物と協働する人が背部に背負う収納器に納められている。
【0024】
図6は、図4に示す動物体と協働する人用歩行周期ゆらぎ測定装置の要部構成例を示すブロック図である。この動物体と協働する人用歩行周期ゆらぎ測定装置31は、人が装着する送信機32と靴に取り付けたタッチ式センサ33が接続されている。タッチ式センサ33からの情報は、人用送信機32から無線通信により小型携帯受信機内の無線受信モジュール34に伝達され、USBインターフェース35、サウスブリッジ36、ノースブリッジ37を経てCPU38において処理が行われる。
【0025】
タッチ式センサ33からの情報に変化が認められた場合には、次に変化が認められるまでの間、μ秒オーダーの計時処理が行われ、その計時結果はノースブリッジ37からグラフィックスインターフェース39を通しモニタ画面40に出力される。またほぼ同時にこの計時結果はノースブリッジ37からサウスブリッジ36を経てリアルタイムにIDEデバイス41に記録される。
【0026】
計時結果はそのまま表計算ソフトで処理でき、フーリエ解析結果の図示や歩行周期のゆらぎ特性の評価を行うことができる。ゆらぎ測定の開始や中止などの操作はキーボード、マウス42で行う。小型携帯受信機は無線LAN43に接続されておりインターネット44や、プリンタ45、サーバ46などの資源を利用できる。このため記録可能なデータ量はIDEデバイス41の容量に依存しない。またプリンタ45へのゆらぎ評価結果などの出力も容易である。
【0027】
小型携行受信機は、動物と協働する人が背部に背負う収納器に納められている。
【0028】
図7は、動物用歩行周期ゆらぎ測定装置の動作を示すフローチャートである。キーボード、マウス30でゆらぎ測定開始を指示する(S2)と計時用アプリケーションソフトが起動し(S4)まず空のデータファイル(csv形式)をIDEデバイス25内に生成してから計時を開始する(S6)。
【0029】
四肢末端のタッチ式センサ17からの信号を連続的に検出し信号の変化の有無を調べ信号に変化が認められた場合は(S8)、計時停止の処理を行い信号に変化が認められるまでにかかった時間がμ秒オーダーの精度で算出される(S10)。
【0030】
この計時結果はノースブリッジ21からグラフィックスインターフェース23を通しモニタ画面24に出力される(S12)。またほぼ同時にこの計時結果はノースブリッジ21からサウスブリッジ20を経てリアルタイムにIDEデバイス25に上記のデータファイル(csv形式)として書き加えられ(S14)計時を再開する(S16)。
【0031】
四肢末端のタッチ式センサ17からの信号に変化が認められない場合(S8)は変化が認められるまで計時しながら待機する。キーボード、マウス30で計測終了の指示があると(S18)、計時用アプリケーションが終了する(S20)。
【0032】
生成されたデータファイル(csv形式)をキーボード、マウス30でEnter、またはダブルクリックすると表計算ソフトにデータファイル(csv形式)が読み込まれる。
【0033】
表計算ソフトのマクロ機能を用いたフーリエ解析により(S22)、解析結果の図示が行われ歩行周期のゆらぎ特性の評価を行うことができる(S24)。
【0034】
図8は、動物と協働する人用歩行周期ゆらぎ測定装置の動作を示すフローチャートである。キーボード、マウス42でゆらぎ測定開始を指示する(S26)と計時用アプリケーションソフトが起動し(S28)まず空のデータファイル(csv形式)をIDEデバイス41内に生成してから計時を開始する(S30)。
【0035】
靴に取り付けたタッチ式センサ33からの信号を連続的に検出し信号の変化の有無を調べ信号に変化が認められた場合は(S32)、計時停止の処理を行い信号に変化が認められるまでにかかった時間がμ秒オーダーの精度で算出される(S34)。
【0036】
この計時結果はノースブリッジ37からグラフィックスインターフェース39を通しモニタ画面40に出力される(S36)。またほぼ同時にこの計時結果はノースブリッジ37からサウスブリッジ36を経てリアルタイムにIDEデバイス41に上記のデータファイル(csv形式)として書き加えられ(S38)計時を再開する(S40)。
【0037】
靴に取り付けたタッチ式センサ33からの信号に変化が認められない場合は(S32)変化が認められるまで計時しながら待機する。キーボード、マウス42で計測終了の指示があると(S42)、計時用アプリケーションが終了する(S44)。
【0038】
生成されたデータファイル(csv形式)をキーボード、マウス42でEnter、またはダブルクリックすると表計算ソフトにデータファイル(csv形式)が読み込まれる。
【0039】
表計算ソフトのマクロ機能を用いたフーリエ解析により(S46)、解析結果の図示が行われ歩行周期のゆらぎ特性の評価を行うことができる(S48)。
【産業上の利用可能性】
【0040】
動物用歩行周期ゆらぎ測定装置により、動物の健康状態を非侵襲的かつ非観血的に測定することを可能にする。すなわち、動物福祉ならびに動物愛護に最大限配慮した測定法であり、獣医学・畜産学・実験動物学・動物行動学的利用が見込まれる。
【0041】
また、動物用歩行周期ゆらぎ測定装置は、人と協働しながらの測定が可能であるので、人と協働している時の介助動物体の健康状態の把握に利用が見込まれる。
【0042】
動物体と協働する人用歩行周期ゆらぎ測定装置は、動物体と協働している時の人の健康状態の把握に利用が見込まれる。
【0043】
また、動物用歩行周期ゆらぎ測定装置と動物体と協働する人用歩行周期ゆらぎ測定装置を併用することにより、動物体と人が協働している時の動物体と人それぞれのストレス状態の把握を可能にし、動物体と人の関係性改善の指標として利用が見込まれる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】 動物の四肢末端部に取り付けるタッチ式センサならびに送信機の装着形態を示す説明図である。
【図2】 動物用歩行周期ゆらぎ測定装置の実施の形態を示す説明図である。
【図3】 動物と協働する人の靴に取り付けるタッチ式センサならびに背部に背負う受信機の装着形態を示す説明図である。
【図4】 動物体と協働する人用歩行周期ゆらぎ測定装置の実施の形態を示す説明図である。
【図5】 動物用歩行周期ゆらぎ測定装置の要部構成例を示すブロック図である。
【図6】 動物体と協働する人用歩行周期ゆらぎ測定装置の要部構成例を示すブロック図である。
【図7】 動物用歩行周期ゆらぎ測定装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】 動物体と協働する人用歩行周期ゆらぎ測定装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0045】
1 動物
2 動物用送信機 (送信する手段)
3 装着機材 (タッチ式センサを装着する手段)
4 タッチ式センサ
5 フレキシブルコード (タッチ式センサの信号を送信する手段)
6 送信機用装着機材
7 動物体と協働する人
8 携帯受信機 (動物体から信号を受信する手段)
9 動物体と協働する人用送信機 (送信する手段)
10 携帯受信機 (動物体と協働する人からの信号を受信する手段)
11 送信機用装着機材
12 装着機材 (タッチ式センサを靴に装着する手段)
13 タッチ式センサ
14 フレキシブルコード (タッチ式センサの信号を送信する手段)
15 動物用歩行周期ゆらぎ測定装置
16 動物に装着した送信機
17 四肢末端に取り付けたタッチ式センサ
18 無線受信モジュール
19 USBインターフェース
20 サウスブリッジ
21 ノースブリッジ
22 CPU
23 グラフィックスインターフェース
24 モニタ画面
25 IDEデバイス
26 キーボード、マウス
27 無線LAN
28 インターネット
29 プリンタ
30 サーバ
31 動物体と協働する人用歩行周期ゆらぎ測定装置
32 人が装着する送信機
33 靴に取り付けたタッチ式センサ
34 無線受信モジュール
35 USBインタフェース
36 サウスブリッジ
37 ノースブリッジ
38 CPU
39 グラフィックスインターフェース
40 モニタ画面
41 IDEデバイス
42 キーボード、マウス
43 無線LAN
44 インターネット
45 プリンタ
46 サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動物の四肢各末端部の特異な形状ならびに性状に合わせた装着機材により取り付ける歩行面との離接に応じて作動するタッチ式センサが、動物独特の歩様により生ずる荷重の偏りがあっても確実に歩行面との離接に応じて作動するよう該タッチ式センサの取り付け位置が調節可能であり、該動物の四肢末端の歩行面との離接に応じて確実に作動することを可能せしめることにより、動物の四肢の各歩行周期を確実に検出し、検出した動物の四肢の各歩行周期に基づき、該動物の四肢の各歩行周期のそれぞれのゆらぎの特性を移動測定する動物用歩行周期ゆらぎ測定装置において、
前記タッチ式センサの作動状態を無線により送信するための装置を負荷なく動物に装着できる送信機用装着機材により装着された動物用送信機と、該動物用送信機が送信した作動状態を受信する受信機が、動物体と協働する人の動物との協働を妨げないように受信機用装着機材により動物体と協働する人に装着された携帯受信機と、該動物用送信機が作成した信号を前記携行受信機が受信した信号が変化した時点の時間間隔を計時する計時手段とを備え、該計時手段が複数回計時した各時間間隔に基づき、前記ゆらぎの特性を測定すべくなしてあることを特徴とする動物用歩行周期ゆらぎ測定装置。
【請求項2】
動物体と協働する人の靴の形状ならびに性状に合わせた装着機材により取り付ける歩行面との離接に応じて作動するタッチ式センサが、装着される靴の形状により生ずる荷重の偏りがあっても確実に歩行面との離接に応じて作動するよう該タッチ式センサの取り付け位置が調節可能であり、該靴の歩行面との離接に応じて確実に作動することを可能せしめることにより、動物体と協働する人の歩行周期を確実に検出し、検出した歩行周期に基づき、該動物体と協働する人の歩行周期のゆらぎの特性を移動測定する動物体と協働する人用歩行周期ゆらぎ測定装置において、
前記タッチ式センサの作動状態を無線により送信するための動物体と協働する人の動物体との協働を妨げないように送信機用装着機材で動物体と協働する人に装着された動物体と協働する人用送信機と、該動物体と協働する人用送信機が送信した作動状態を受信する受信機が、動物体と協働する人の協働を妨げないように受信機用機材により動物体と協働する人に装着された携帯受信機と、該動物体と協働する人用送信機が作成した信号を前記携行受信機が受信した信号が変化した時点の時間間隔を計時する計時手段とを備え、該計時手段が複数回計時した各時間間隔に基づき、前記ゆらぎの特性を測定すべくなしてあることを特徴とする動物体と協働する人用歩行周期ゆらぎ測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−190347(P2007−190347A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−39974(P2006−39974)
【出願日】平成18年1月20日(2006.1.20)
【出願人】(506055405)学校法人帝京科学大学 (1)
【出願人】(506055416)
【出願人】(506055427)
【出願人】(506055449)
【Fターム(参考)】