説明

動的画像表示方法及びシステム

ディスプレイに画像を効率的に配置するための1つ以上の技法及び/又はシステムが開示される。画像の大きさは、画像の倍率に従って拡縮されるが一方、画像に対する縦横比は維持され、画像の倍率は、第1の規準距離と第2の規準距離との組合せを含んでいる。拡縮された画像の大きさが、第1の表示行に残っている表示スペース量よりも大きくない場合、拡縮された画像が第1の表示行の中に充填され、大きい場合、拡縮された画像が第2の表示行の中に充填される。画像は、拡縮後のディスプレイにおける余白を小さくするために画像の縦横比を維持しながら拡大される。これが、ディスプレイ上に提示される画像の集まりに対し実行され得、向上したユーザー体験を提供し得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、計算機システムに関し、具体的には計算機のディスプレイ上の表示に関する。
【背景技術】
【0002】
[0001]計算環境において、画像が画像データベースから検索され得、計算機モニター、携帯装置のような様々なディスプレイ画面上に表示され得る。更に、様々な形式の画像が表示され得る。一般的に、画像データベースが画像の集まりを含むとき、複数の画像のサムネイル版が一緒に画面上に表示され得る。「サムネイルビュー」は、フォルダーなどからの写真の集まりの可視化であり得、写真の多く又はすべてがディスプレイ上で見ることができ、残りの写真は、簡単なスクロール動作によって観察され得る。多くの場合、ユーザーが、少数又は多数の画像を含み得る画像データベースから画像を眺めることを所望したとき、彼らは、所望される画像又は画像が見つかるまで表示された選択を(例えばスクロールを介し)絶えず閲覧する。加えて、異なる大きさ、縦横比、及び割り付けの画像が含まれ得、ユーザーが、ディスプレイ上においてより好ましい閲覧をするために、サムネイル版の大きさを指定可能であり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、ディスプレイに画像を効率的に配置するための技法及び/又はシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
[0002]この「課題を解決するための手段」は、更に「発明を実施するための形態」に後述される概念のいくつかを簡易形式で紹介するために提供される。この「課題を解決するための手段」は、請求項記載対象の主要因も本質的な特徴も特定することを意図されておらず、請求項記載対象の範囲を限定するために使用されることも意図されていない。
【0005】
[0003]計算環境において、人がディスプレイ画面上の画像を眺めたいとき、それらは典型的に、一様に詰め込んだ配列に限定される。例えば、ユーザーが、検索クエリーをオンライン検索ウェブサイトに入力した場合、サイトは、検索規準の条件を満たしているすべてから画像のいくつかに関する限定された表示を返却する。例えば、ユーザーが、購入ウェブサイトから特定の品目を検索している場合、返却される結果すべてを閲覧することは極めて面倒であり得る。一様な画像表示は、例えば、いくつかの制限を有していて、それらは典型的に、表示される画像の大きさ、位置、及び/又は数を制限している。これらの制限のために、もたらされる画像は、多くの場合、一定の縦横比に適合するように変形されるか、又は解像度が表示される画像の大きさに適切に適合していないので詳細が区別され得ない。更に、一様に詰め込む配置を使用するとき、多くの表示スペースは、しばしば、70%に及ぶ余白が残されている。
【0006】
[0004]ユーザーが、大きさにおいてしばしば非常に制限された携帯装置画面から画像にアクセスするとき、これらの問題は特に深刻である。ユーザーが、画像データベースからできるだけ速く画像を取得する能力が、一様に詰め込むこの配列タイプによって妨げられる。ユーザーが「サムネイルビュー」を徐々に拡大又は徐々に縮小したときも画像及び/又は画像の詳細が変形され得、加えて、画像が、典型的に「余白」(例えば、画面の未使用スペース)を小さくする方法で配列されないので、表示スペースが浪費され得る。故に、例えば、元の縦横比で画像をユーザーに表示し、画像とユーザーの直感的で有用な対話を容易にする動的な割り付けで無駄な表示スペースを小さくすることが望まれ得る。
【0007】
[0005]複数の画像を、効率的な詰め込みの配列で配置し及び/又は表示し、複数表示される画像の拡大縮小イベントの間、効率的な配列を提供するように設計された1つ以上の画像の配置技法及び/又はシステムが提供される。更に、本明細書に記載した1つ以上の技法及び/又はシステムは、例えば、それらの元の縦横比及び割り付けから成る表示画像を提供し、その結果、変形を最小にするか又は大幅に減少しながらも望ましい解像度を許容する。例えば、本明細書に記載した1つ以上の技法及び/又はシステムは、携帯装置のユーザーが、縦横比を維持しながらより効率的にリトリーブし、表示画面あたり、より多数の画像の表示を可能にし、その結果、ユーザーにより望ましい閲覧体験を与える解像度及び変形を有している。
【0008】
[0006]それを容易にするために、少なくともいくつかの同一の画像の大きさが、画像の倍率に従って拡縮され、拡縮する間、画像に対する縦横比が維持される。この実施形態において、画像の倍率は、例えば、ダブルタッチジェスチャーからタッチの距離に従って決定される第1の規準距離(scale distance)と第2の規準距離との組合せを含んでいる。拡縮された画像が第1の表示行に残っている表示スペースの量よりも大きくない場合、拡縮された画像が行又は列など第1の表示行の中に充填され、大きい場合、拡縮された画像が、第2の表示行(例えば次の行)の中に充填される。画像はその後、拡縮後のディスプレイにおける余白を小さくするために画像の縦横比を維持しながら拡大される。ある意味で、もたらされる画像の提示は、スクロール可能な領域内に表示するための「リフロー(reflow)」される画像として考えられ得る。
[0007]前述した関連する結論を達成するために、以下の記述及び添付の図面は、いくつかの例示的な態様及び実装を記述している。これらは様々な方法のほんのいくつかを示していて、1つ以上の態様が使用され得る。添付の図面に関連して考慮されたとき、本開示の別の態様、利点、及び新規の特徴が、以下の詳細な説明から明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】[0008]画像が四角に切り取られた表示例の図である。
【図2】[0009]画像が同一の大きさの表示ボックスの中に記載された代替の表示例の図である。
【図3】[0010]画像がディスプレイにおいて同一の高さに制約されている代替の表示例の図である。
【図4】[0011]計算装置のディスプレイに画像を効率的に配置するための例示的な方法の流れ図である。
【図5A】[0012]画像がディスプレイの表示行の中に充填される例示的な実施形態の図である。
【図5B】[0013]画像が余白を小さくするために表示行が画像で充填され、画像が拡大された実施形態例の図である。
【図6】[0014]画像が、本明細書に記載した1つ以上の技法によってディスプレイに配置され得る方法の一部の実施形態例を例示する流れ図である。
【図7】[0015]基本的な割り付けアルゴリズムが適用され得る方法の一部に関する例示的な実施形態を例示する流れ図である。
【図8】[0016]画像が、隣接する行又は列の間で重なり得る例示的な実施形態の図である。
【図9A】[0017]中心にある画像が、拡縮後に維持されている例示的な実施形態を例示する。
【図9B】[0017]中心にある画像が、拡縮後に維持されている例示的な実施形態を例示する。
【図10】[0018]計算環境において、画像を効率的に表示するための例示的なシステムのコンポーネント図である。
【図11】[0019]計算環境において、画像を効率的に表示するためのシステムが実装され得る例示的な一実施形態のコンポーネントの図である。
【図12】[0020]本明細書に説明した1つ以上の情報供給を具体化するように構成されている、プロセッサーが実行可能な命令を含む例示的な計算機可読媒体の図である。
【図13】[0021]本明細書に説明した1つ以上の情報の供給が実装され得る例示的な計算環境を例示している。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0022]請求項記載対象は、ここで図面を参照し記述されていて、同一の参照番号が同様の要素を参照するために使用される。以下の記述において、説明のために特定の詳細の多くが、請求項記載対象の徹底的理解を提供するために詳細に説明される。しかしながら、請求項記載対象が、これら特定の詳細を必要とせずに実践されることは明らかであり得る。別の例において、請求項記載対象を記述することを容易にするための構造及び機器が、ブロック図形式で示されている。
【0011】
[0023]写真画像は、典型的に、長方形であって、4:3、3:2、16:9の縦横比又はそれらを転置した値を有する。例えば、限られた表示スペース(例えば、携帯装置の画面)を含む計算装置上に、表示される写真画像が様々な方法で表示され得る。限られた大きさのディスプレイ上に複数の画像を表示することを提供するための様々な技法が使用され得、(例えば、上端、下端、両横、又はそれぞれ組合せて画像の一部を除去)切り取り、(例えば、変形又は切り取りによって)同一の大きさの表示ボックスの中に様々な大きさの画像を記載し、画像を同一の高さ又は幅に制約し、画像を所定の表示サイズに適合するように変形することがその数例である。
【0012】
[0024]図1は、画像が四角に切り取られた表示例(100)の図である。この例(100)において、(例えば、モバイルスマートフォン、携帯型メディアプレーヤー(PMP)、携帯情報端末(PDA)など)モバイル計算装置が提供する表示領域(102)は、(例えば、タッチスクリーン装置用の)いくつかのファンクションキー(106)及び複数の画像(104)を含み得る。ここで画像(104)は、2つ以上の画像が同時に表示され得るサムネイルビュー(例えば、小さくされた大きさ)で表示される。
【0013】
[0025]更に、より多くの画像を整理された配置で表示するために、画像(104)が四角に切り取られる。すなわち、例えば、四角の形のサムネイルを生成するために画像の両横及び/又は上端及び下端が除去される。典型的に、画像の中心が選択され、切り取った所定の四角の中に適合する中心の周りの一部が表示され、切り取った四角の外側に残っている一部はサムネイルに表示されない。本来、この形式において、サムネイル画像(104)が表示領域(102)に表示されたとき、画像の一部は失われている。
【0014】
[0026]図2は、画像が同一の大きさの表示ボックスの中に記載された代替の表示例(200)の図である。この例(200)において、携帯装置などが提供する表示領域(202)は、機能領域(206)及び複数の画像(204)も含み得る。しかしながら、この例(200)において、それぞれの画像(204)は、すべて同一の大きさの表示ボックス(208)の中に適合される。すなわち、例えば、画像が縦長又は横長の形式(又は例えば別の縦横比)にかかわらず、それは、表示ボックス(108)の内部に単に適合するように適切な大きさに分けられる。本来、画像が表示ボックス(208)の内部に適合するような大きさに分けられたとき、画質が失われ得る。更に、この表示のタイプは、画像(204)の間に画面表示領域(202)を浪費する多くの「余白」(210)を生成する。
【0015】
[0027]図3は、画像が、ディスプレイにおいて同一の高さに制約されている代替の表示例(300)の図である。この例(300)において、表示領域(302)は、機能領域(306)及び複数の画像(304)も含み得る。しかしながら、この例(300)において、サムネイル画像(304)は、制約された高さであって、画像の行の高さが固定されている。制約された高さ(又は制約された幅)のサムネイル画像は、(例えば、上端、下端、又は両横から)切り取られ得、及び/又は高さの制約内に適合されるように変形され得る。この場合もやはり、この表示タイプは、画質を減少し得、画像の中には切り取ったとき失われ得るものもある。更に、この例(300)において、画像は、画像(304)のどちらか一方の側の無駄な多くの「余白」(310)を生成しがちな中央に揃えられる。
【0016】
[0028]写真サムネイルを閲覧するためのユーザーインターフェース(UI)を提供する1つ以上の方法が考案され得、サムネイルは、(例えば、異なる大きさのフレームに切り取られも記載もされない)元の縦横比で表示され、可能な限り(例えば、空白を小さくする)多くの表示を使用するがしかしながら、大きさを変更する(例えば、ビューを徐々に拡大し、徐々に縮小)など、サムネイルとの直感的かつ有用なユーザーとの対話を容易にする動的な割り付け手段を提供する。一実施形態において、本明細書に記載した1つ以上の技法を使用し、例えば、マルチタッチのUIが、写真サムネイルの元の縦横比表示と結合され得、無駄な余白を小さくしながら直感的なタッチで駆動されるズーム/拡縮を提供する。
【0017】
[0029]図4は、計算装置のディスプレイに画像を効率的に配置するための例示的な方法(400)の流れ図である。例示的な方法(400)は(402)において開始し、(404)において、画像の縦横比を維持しながら画像の大きさを拡縮(例えば、閲覧される画像の大きさの増大又は減少)することを含んでいる。ここで画像が、第1の規準距離と第2の規準距離との組合せである画像倍率で拡縮される。更に、複数の画像が、同時にその倍率に従って拡縮され得る。すなわち、例えば、UIに表示されるサムネイル画像はすべて同時に、同一の倍率、それらの大きさを増やす(例えば、画像を徐々に拡大する)又はそれらの大きさを減らす(例えば、画像を徐々に縮小する)ことによって拡縮される。
【0018】
[0030]一実施形態において、倍率は、第1の規準距離と第2の規準距離とを結合することによって決定され得る。例として、倍率は、
【0019】
【数1】

【0020】
のような第2の規準距離と第1の規準距離の商関数を含み得る。
代替として
【0021】
【数2】

【0022】
が使用され得る。ここで第1の倍率は、画像を拡縮するために使用された以前の倍率であって、第2の倍率は、画像を拡縮するために決定された現在の倍率である。
[0031]本明細書に記載した技法が、画像を拡縮するための倍率の決定に関する特定の実施例に限定されないことを十分理解されよう。当業者は、代替の倍率計算を考案し得ることを予期されよう。
【0023】
[0032]例えば、倍率は、fに対し線形形式を含み得る(例えば、f(x)=xが、直感的なアピールを有し得る)。上記の線形形式は、拡縮距離に直接に比例し、閲覧される画像の大きさを変更できる。しかしながら、この例において、その関数は、より小さなサイズの画像において十分に正確でない場合があって、より大きなサイズにおいては無反応であり得る。上記の課題を緩和するための別の例として、
【0024】
【数3】

【0025】
のような別の倍率決定が使用され得る。更に、例えば、倍率決定のために指数関数()のような別の円滑なマッピングが使用され得る。
[0033]一実施形態において、計算装置は、ダブルタッチジェスチャーが使用され得るタッチスクリーン(例えば、抵抗式及び/又は伝導式タッチスクリーン画面)を含み得る。例えば、2本の指がディスプレイに適用され、お互いに向かって近づいたとき(例えばピンチジェスチャー)、表示の縮小(ズームアウト)が生じ得る。代わりに2本の指がお互いから離されるとき、表示の拡大(ズームイン)が生じ得る。この実施形態において、タッチスクリーンへのダブルタッチの適用が、第1及び第2の規準距離を生成し得る。
【0026】
[0034]例えば、2本の指が第1に画面上に置かれたとき、それらの位置が第1の規準距離を提供し得る。すなわち、この例において、第1の規準距離を含み得る2本の指の間の距離が決定され得る。更に、指が、摘むように近づけられるか又は拡げるように離され得、第2の規準距離は、ピンチジェスチャー中か又はそれが完了されたときの指の間の距離を含み得る。このようにして第1及び第2の規準距離が、ディスプレイ画面上のダブルタッチジェスチャーによって決定され得る。
【0027】
[0035]代替として第1及び第2の規準距離は、ユーザーからのジェスチャーを検出することによって提供され得る。例えば、センサー(例えば、赤外線ベースセンサーなどの光ベースセンサー、又は別のある粒子ベースセンサー、ビームベースセンサー、又は波動ベースセンサー)が検出されたユーザーのジェスチャーを提供し得、ディスプレイ上の動作が推論され得る。この例において、第1のジェスチャーが第1の規準距離を示し得、第2のジェスチャーが第2のタッチ距離を示し得る。更に、別の実施形態は、第1及び第2の規準距離を示すためのキーボード、マウス、又は別の入力装置のような入力ツールを利用し得る。
【0028】
[0036]図4の例示的な実施形態(400)において、拡縮された画像の大きさが、第1の表示行に残っている表示スペース量よりも大きくない場合、(406)において、拡縮された画像が、第1の表示行(例えば、ディスプレイの行又は列)に充填される。大きい場合、拡縮された画像の大きさが、残っている余白よりも大きい場合、拡縮された画像が、第2の表示行(例えば次の行又は列)の中に充填される。例えば、拡縮された(例えば大きさが変更された)画像全域に繰り返す基本レイアウトアルゴリズムが適用され得、目標の行の幅(例えば、行の幅が、物理的な表示の大きさよりも更に小さくても大きくても指定された変数「画面幅」)の条件下で行を次々に(又は列を次々に)充填する。
【0029】
[0037]一実施形態において、画像が拡縮(拡大又は縮小)されているので、例えば、画像を徐々に縮小したとき、画像が表示列に追加され得るか又は画像を徐々に拡大したとき、画像が次の行に移動され得る。故に、この例において、拡縮された画像が、表示の行の中に適合する場合、それが行に追加され(又はそこに残され)、それが適合していない場合、ディスプレイビューに適合可能な画像すべてを表示するまでそれが次の行に追加される。すなわち、例えば、表示が徐々に拡大された場合、ユーザーによって適用されるズームレベルに基づいて画面の幅及び高さが、表示される画像の数を制約する。更に、例えば、ユーザーは、アルバムの画像すべてが、画面上に表示されるまで画像を徐々に縮小し得る。加えて、実施形態の中には、美的感覚のため、一度に表示される画像の数(例えば、最小及び/又は最大)を制限する制約が適用され得るものもある。
【0030】
[0038]図5Aは、画像がディスプレイの表示行の中に充填される例示的な実施形態(500)の図である。この例(500)において、画像が、画像の拡縮後又は拡縮中など、表示領域(502)の中に充填されている。ここで、表示行(504A)は、既に行の中に充填されている3つの画像を含んでいて、画像(508)は、ディスプレイの中に充填される次の画像である。画像がこの位置(506A)に充填されている場合、画像(508)が、行(504A)の残りの余白(510)に適合しないことは明白である。故に画像(508)が、次の表示行(504B)の中(506B)に充填される。
【0031】
[0039]例示的な実施形態(400)の(408)において、拡縮された画像は、画像の縦横比を維持しながら拡縮後のディスプレイの余白を小さくするために拡大される。例えば、図5Aに例示した表示の行(504A)に残っている余白(510)は、無駄な「余白」を含んでいる。この実施形態(400)において、表示列の(504A)の画像を拡大することにより、表示行の画像の大きさを拡大することによって、余白が小さくされ得、残っている余白(510)の中を充填する。
【0032】
[0040]一実施形態において、画像の縦横比は、表示行において拡大したとき維持されているため、例えば、行又は列は(拡大中、少なくとも2つの方向、例えば、行を充填するように横方向、及び縦横比に適合するように下方向)に拡大する。この実施形態において、表示行の拡大は、余白を小さくすることを容易にするが、しかしながら、ディスプレイ上で眺められる表示行が少なくなることももたらし得る(例えば、行の中には、下方向へ行を拡大することによって表示されるディスプレイから押し出され得るものもある)。
【0033】
[0041]図5Bは、表示行が画像で充填され、画像が余白を小さくするために拡大されている実施形態例(520)の図である。表示領域(522)は、表示の行(524)それぞれの中に充填されている複数のサムネイルを含む。ここで、図5Bの行(524A)を充填するために図5Aの行(504A)の画像が拡大されていて、拡大する前に残っていた余白(510)を小さくする。更に、例(520)に例示したように、余白を小さくするために、画像及びその結果、行が拡大されているが一方、隣接する行の画像は、隣接する行の「行の余白」に重なることができる。例えば、行(524A)の第1の画像は、(524B)の3番目の画像を有する「列の余白」に重なり、(524B)の3番目の画像は、列(524C)の第2の画像を有する「行の余白」と重なり、行(524C)の第2の画像は、行(524D)の第2の画像を有する「列の余白」と重なる。この特徴は更に、後述されるように行の余白を小さくする。
【0034】
[0042]一実施形態において、例えば、マルチタッチのピンチイベントの間、どんな付加的なサムネイルも追加され得ないまで画像サムネイルのそれぞれの行に最大限に充填し、付加的な領域(例えば余白)は、全ての行を拡縮することによって、消費されるためのレイアウトアルゴリズムを使用され得る。連続した行のサムネイルが、行のギャップを最小にするように垂直方向に並べられ得る。例えば、これらの水平及び垂直の拡大動作は、目をそらさせない視覚的なフィードバックをユーザーに提供できるが一方、ユーザーが、典型的な画面上でいくつかから100のサムネイルに及ぶ図を選択する。
【0035】
[0043](410)において、余白を小さくするために画像(単数又は複数)を拡大して、例示的な図4の方法(400)は終了する。
[0044]一態様において、例えば、複数のサムネイル画像を徐々に拡大し、徐々に縮小することを提供し、「詰め込んだ」方法及び視覚的に訴える方法によって画像を配置するディスプレイは、画像アルバムを通しスクロールすることを提供し得る。例えば、複数の画像は、分類又は物語集の品質を有するアルバムに編集され得、ユーザーは、スクロールし、ズームしている間、アルバムにおける位置の感覚を維持できる。
【0036】
[0045]一実施形態において、水平方向又は垂直方向どちらか一方のように正反対の2方向だけに画像の表示のスクロールが提供され得る。すなわち、画像は、例えば、上下又は左右にスクロールされ得る。この実施形態において、拡縮後、正反対の2方向だけにスクロールするための情報の供給が維持され得る。例えば、マルチタッチが、画像表示に画像を徐々に拡大した場合、その結果、表示される画像数を減らし、ユーザーは更に、画像の拡縮前に利用可能だった同一の正反対の方向の画像を通じてスクロール可能であり得る。この例において、画像アルバムが、拡縮前に上下にスクロールできた場合、それらは、拡縮後、上下にスクロールされ得る。
【0037】
[0046]更に、この態様において、スクロール方向は、例えば、表示行を定義し得る。一実施形態において、スクロールの正反対の方向が上下である場合、表示行は行を含み得、スクロールの正反対の方向が左右である場合、表示行は垂直方向の列を含み得る。すなわち、例えば、画像の表示が、画像アルバムを通して上下にスクロールされ得るとき、表示行は行である。この例において、画像の表示が横から横へスクロールされ得るとき、表示行は列である。
【0038】
[0047]図6は、画像が本明細書に記載した1つ以上の表示技法において配置され得る方法の一部の実施形態の例(600)を例示している流れ図である。(602)において、ユーザーがタッチスクリーンに2本の指を適用したとき、ダブルタッチ(マルチタッチ)が始まる。別の実施形態において、上記のイベントが、検出されたジェスチャーを使用し、ダブルタッチを検出するためのセンサーを使用することによって生じ得、別のいくつかの入力装置が、ダブルタッチイベントを始め、実行するために使用され得る。
【0039】
[0048](604)において、ダブルタッチイベントによって生成される初期情報が保存される。マルチタッチイベントが検出されたとき、画面上の2つのタッチ(又は検出された入力、ジェスチャー)の間の距離が、例えば、マルチタッチの検出時に実行されたアルゴリズムの状態変数であり得る現在の「倍率」を保存している。一実施形態の(650)において、現在の時間が識別され得、適切な「タイムアウト時間」も決定され得る。
【0040】
[0049]一実施形態において「倍率」は、レイアウト画像のサムネイルを記述した画像レイアウトアルゴリズムに対する内部変数であり得る。これは、例えば、画像が表示され、拡縮され得る境界ボックスの大きさか又は(相互関係を表す意味で)境界ボックスの大きさによって分割される表示領域の幅とおおよそ相互に関連し得る。例えば、倍率が連続型変数(例えば、浮動小数点、又は細かな粒度を有する固定小数点の値)として定義され得、わずかな数に従って倍率を変えることが可能であり得る。
【0041】
[0050]前述した一実施形態において、倍率を決定するために、ダブルタッチの第1のタッチの間の距離が決定され得る。例えば、マルチタッチイベントに関する画面をタッチするために使用される2本の指の間の距離が測定され得る。一実施形態において、マルチタッチが第1のマルチタッチである場合、拡縮が第1のマルチタッチを用いて開始されるように、倍率は単に整数1であり得る。
【0042】
[0051]更に、例えば、アルゴリズムに関し、現在の時間及びタイムアウト時間が選択され得る。限定されたCPU能力を有する計算装置に関する動作を規定するためのタイムアウト時間が使用され得る。例として、アプリケーションが、限られたCPUのために、無反応当然になり得、ワークフローを実行し続けるために、ユーザーがタッチイベント(例えば、0.02秒のタイムアウト)を使って実行するまで、無視できないくらい頻繁に生じるイベントをもたらすことによって、タイムアウトは、フロープロセスを管理する。この例において、現在の時間もワークフローを管理するためにタイムアウトとともの使用され得る。
【0043】
[0052]例示的な実施形態(600)の(606)において、ダブルタッチイベントが終了されたか否か確認するためにそれが監視される。ダブルタッチがまだ進行中((606)において否定)である場合、(608)において、ダブルタッチの距離が変更されたか否か決定される。ダブルタッチの距離が変化していない(例えば、ピンチジェスチャーが動いていない)場合、流れ図は、ダブルタッチ状態における変化を待つために(606)へ戻る。ダブルタッチの距離が変更した((608)において肯定の)場合、(610)において、タイムアウトに達したか否か決定される。
【0044】
[0053]すなわち、この例において、現在の時間が、選択されたタイムアウトの値よりも小さい((610)において肯定の)場合、タイムアウト条件は満足していない。この例において、タイムアウトが、十分な処理能力を有していないCPUに対するデータのオーバーフローを小さくできる。すなわち、タイムアウト条件が満足されていない場合、例えばイベントは処理されない。しかしながら、タイムアウト条件が満足された((610)において否定の)場合、(612)において、第2のタッチ距離が決定され得、第2の倍率及び新しいタイムアウトの値が決定され得る。一実施形態において、第2のタッチ距離は、タッチスクリーン上のユーザーによる2本の指の位置のように、第2のダブルタッチのタッチの間の距離を含む。
【0045】
[0054]更に、この実施形態において、第1のタッチの間の距離及び第2のタッチの間の距離が、画像の倍率を生成するために結合され得る。前述した倍率は、例えば、第2の規準距離及び第1の規準距離に関する商の関数を含み得る。この例において、第1の倍率は、画像を拡縮するために使用された以前の倍率であり得、第2の倍率は、画像を拡縮するために決定された現在の倍率であり得る。
【0046】
[0055]例示的な実施形態(600)の(614)において、第2の倍率に従ってサムネイル画像をレイアウトするための基本的割り付けアルゴリズムが適用され得る。図7は、基本的なレイアウトアルゴリズムが適用され得る例示的な方法の一部の実施形態(700)を例示している流れ図である。例示的なこの実施形態(700)において、Qは、現在の行Rに残っている余白の合計を参照している変数であり得る。更に、一実施形態において、Mによって指定され得る所望されるマージンが、割り付けられるサムネイル画像の間に設定され得る。
【0047】
[0056](702)において、変数がR(行)は負に設定され、(現在の列に残っている余白)Qが0に設定されるように初期化され得る。このように、追加される任意のサムネイルが、存在する場合、それらが第1の行に追加される。(704)において、拡縮された表示に追加されるより多くの画像が存在する場合、(708)において、次の画像が、計算機のメモリーなどからリトリーブされる。
【0048】
[0057]一実施形態において、画像が、拡縮(拡大又は縮小)されたとき、画像の倍率と画像の縦横比との組合せを含む、画像に対する画像表示ボックスが決定され得る。更に、画像の拡縮は、表示ボックス内部に適合するように画像のサイズを変更することを含み得る。例えば、画像を拡縮するための表示ボックスが使用され得、表示ボックスの大きさは、元の縦横比を維持しながら倍率に従って決定される。この例において、倍率は、境界ボックスの大きさを定義可能であって、限界が境界ボックスの大きさに対し、低い方の末端及び高い方の末端に置かれ得る。故に、タッチ距離が増大又は減少するにつれて、例えば倍率は増大又は減少し、境界ボックスは大きさにおいて増大又は縮小する。
【0049】
[0058](712)において、画像が(例えば、倍率に従って上又は下に)拡縮された境界ボックスの中に適合され、変数Wが画像の幅と等しく設定される。(所望されるマージン)Mと結合したW(画像の幅)が、(行に残っている余白)Qよりも小さいか又は等しい、(714)において肯定である場合、(720)において、画像が現在の行(R)に追加され得る。すなわち、拡縮された画像の大きさ(例えば、行の幅又は列の高さ)と結合した画像の間の所望されるマージンの大きさが、表示行に残っている表示スペース量よりも大きくない場合、拡縮された画像が行又は列などの表示行の中に充填される。
【0050】
[0059]画像が追加された後、(720)において、Qは、QからWを差し引いてMを差し引いた組合せに設定される(例えば、行に残っている現在の余白の合計が、前の余白の合計からのマージンを差し引き、画像の幅を差し引いて設定される)。一実施形態において、表示行(行又は列)が一杯になった後、画像間のマージンが増大され得、表示行の画像に対して揃えられた(例えば右、左、又は中央に揃えられた)外観を提供できる。
【0051】
[0060]しかしながら、第1の画像が割り付けられたとき、Qが0に設定され、故に(714)において、WとMとの組合せがQより更に大きくなり(714において否定)、画像が現在の行の中に適合できないときも生じる。(716)において、行(又は列)が割り付けられ、(718)において、次の行の追加を含んでいる。更に、変数Rが次の行(R+1)と等しくなるように更新され、Qがマージン値(M)と結合した画面の幅の値と等しくなるように更新される。このように例として(720)などのように、新しい行(又は列)が表示に追加され、それに画像が追加され得る。
【0052】
[0061]例示的な実施形態(700)において、画像が行に追加された後、処理の流れは戻って、(704)において、前述した付加的な画像及び行が追加され得る、より多くの画像であるか決定する。しかしながら、(704)において否定、表示するそれ以上のサムネイル画像が利用可能でない場合、(706)において最後の行が割り付けられ得る。この例において、最後の行は、Rが0以上である、すなわち、少なくとも1つの行が存在する場合だけ割り付けられる。最後の行が割り付けられているので、例示的な実施形態は(710)において終了する。
【0053】
[0062]図6に戻ると、例示的な実施形態(600)において、ユーザーがタッチスクリーンから彼らの指を外すように、ダブルタッチが終了された場合、(616)において、スペースの拡大が適用され、(618)において、例示的な実施形態(600)が終了する。一実施形態において、画像の拡大が、例えば、ディスプレイにおける余白を小さくするために実行され、その結果、より多くの表示を充填し、無駄なスクリーン余白を小さくする。拡大は、画像のそれぞれの縦横比と画像間の所望されるマージンとを維持しながら、拡大率に従って表示行の画像それぞれを拡大することを含み得る。
【0054】
[0063]例えば、画像が行に対して未使用の余白を充填するように比例して拡大可能な拡大率(S)が決定され得る。一実施形態において、行の画像は、それに関する例示的なルールが構成され得る同一の拡大率Sに従って拡大され、例えば、以下のような加算した拡縮を導入することによって不変のマージンを保っていて、
【0055】
【数4】

【0056】
ここでSに関し、以下の式が与えられ得る。
【0057】
【数5】

【0058】
[0064]一実施形態において、画像は、算出した倍率Sに従って拡大され得るが一方、S>1である場合、もはや垂直方向のマージンは保ち得ない。この実施形態において、画像が正しく垂直に区切られるために、例えば、現在の行が下向きに移動され得る。この問題に対する一解決方法は、例えば、隣接する行の垂直方向のオフセット及びこれら2つの行における拡縮された画像の大きさを見出し得ることである。
【0059】
[0065]したがって、余白を小さくするための画像拡大は、第2の表示行(R)と第1の表示行(R−1)との間の表示距離を決定することを含み得る。それは、例えば、それぞれの行において、最も近い画像の間の距離を見ることによって現在の行と前の行との間の距離を決定することである。更に、この実施形態において、第2の表示行の画像それぞれは、表示距離と所望されるマージンとの組合せに等しい距離に従って、第1の表示行に向かって移動され得る。
【0060】
[0066]一実施形態において、表示距離を決定することは、表示行の間の最小の表示距離が決定されるまで、表示行の画像それぞれに対し第1の表示行(R−1)のオフセット値を与える第2表示行(R)のオフセット値を繰り返して決定することを含み得る。例として、R−1番目の行に拡縮されて水平方向に割り付けられた画像の左下の隅のx及びy座標の並びであり得る、より上の行に対する「イベントリスト」が形成され得る。同様に、この例において、R番目の行に拡縮されて水平方向に割り付けられた画像の左上の隅のx及びy座標を含む現在の行に対するイベントリストが形成され得る。
【0061】
[0067]この実施形態において、垂直方向の並びは、以下のように続行し得、より上の行のイベントリスト中のイベント座標がXu, Yuである第1のイベントが選択され、より下の行のイベントリスト中のイベント座標がX1、Y1である第1のイベントが選択され、数量Dが、D=Y1−Yuに設定され、どちらか一方のイベントリストにおいて残っているイベントが存在する間、より小さなX座標を有する次のイベントが、2つのリストの1つから選択され得、より上のリストから選択した場合、その座標はXu,Yuに置換し、さもなければ、その座標はX1、Y1に置換し、このループ内において、Dnew=Y1−Yu である新しい値Dが算出され、Dnew<Dである場合、Dは更新される。
【0062】
[0068]この実施形態において、双方のリストが使い果たされたとき、最終的なDの値は、行間の垂直方向の最小マージンである。このDの値は、それぞれの行(又は列)からの画像間の最大の重なりを示し得る負であり得る。次に、例えばR番目の行における画像が、数量=D−Vに従って上方向に移動され得、ここでVは、マージンMのような垂直方向のいくつかのスペース距離を示す。
【0063】
[0069]前述したように、画像は、余白を小さくするために拡大され得、画像は、Dが負であり得るように拡大され得、画像間の重なりの程度を示している。一実施形態において、第1の表示行における第1の画像及び隣接する第2の表示行における第2の画像は、表示をスクロールする方向と直交する第1の軸と同じ場所にあり得る。この実施形態において、少なくとも所望されるマージンと同等な余白が、スクロールの方向に平行な第2の軸に沿って第1の画像及び第2の画像を分離し得る。
【0064】
[0070]図8は、隣接する行間又は列の間において画像が重なり得る例示的な実施形態(800)の図である。4つの画像(802)が割り付けられていて、画像(802A)及び(802B)が第1の行にあって、画像(802C)及び(802D)が隣接する行にある。更に、画像(802B)と(802C)は、前述した負のDの値であるいくらかの間隔(806)に従って重なっている。加えて、それぞれの画像は、画像間の所望されるマージンM(804)を維持している。このように、例として画像は、行それぞれが共有している水平方向の行の中(例えば806)に横切ったとしても余白を小さくするために互いに向かって近づくように拡大され得る。
【0065】
[0071]一態様において、ディスプレイのサムネイル画像を拡大(画像を徐々に拡大)又は縮小(画像を徐々に縮小)するためのマルチタッチジェスチャーが使用され、マルチタッチジェスチャーの中心にある画像は、ジェスチャーの間、中心に留まり得る。すなわち、例えば、ユーザーが、タッチスクリーン上でピンチジェスチャーを実行した場合、その結果、サムネイルの表示を徐々に縮小し、ビューにおける数を増やし、ピンチジェスチャーの中心にある画像が、例えば、より直感的な経験をユーザーに提供するために中心に留まることができる(例えば、それらは、画像表示が拡縮されているとき、画像が画面からなくならない)。
【0066】
[0072]この態様の一実施形態において、ダブルタッチが開始されたとき、中心にある画像が識別され得る。この実施形態において、中心にある画像を識別することは、第1の規準距離の中心点領域を含む画像を選択することを含み得る。例えば、ダブルタッチのタッチの間の距離を含んでいる行の中心が識別され得、その地点を含む(又は最も近くにある)画像が中心となる画像であり得る。更に、画像を拡縮した後、中心にある画像は、拡縮後の第2の規準距離の終点の間の表示行に維持される。すなわち、例えば、ダブルタッチが終了した後、中心にある画像は、ダブルタッチの間にある行に存在し得る。
【0067】
[0073]図9A及び図9Bは、拡縮後の中心にある画像が維持されている例示的な実施形態を示している。図9Aにおいて、表示領域(900)は、例えば、本明細書に記載した余白が小さくされる技法によって割り付けられる順序付けられた複数の画像(914〜934)を含んでいる。ダブルタッチが開始され得、中心にある画像(950)が画像(928)から成る。この実施形態において、例えば、2つの点が近づけられるダブルタッチのピンチジェスチャーを実行することによって表示は徐々に縮小される。
【0068】
[0074]図9Bにおいて、表示(950)は、図9Aが提供している同一の順序付けられた画像(914〜934)を含んでいて、拡縮イベント前の(900)と同一の順序である。更に、表示が徐々に縮小されたとき、付加的な画像が上部(902〜912)及び下部(936〜944)に追加される。しかしながら、中心にある画像(950)は、指が近づけられたダブルタッチジェスチャーの間の位置に留まり得る。このように、ユーザーは、特定の画像又は多くの画像を含むアルバムの領域に関心があって、その領域が、拡縮イベント中及び後、中心となるビューに留まっている。
【0069】
[0075]写真のサムネイルの閲覧を提供するシステムが考案され得、サムネイルが元の縦横比で可能な限り多くの表示領域を使用し表示され、更に、大きさを変更するためのサムネイルとの直感的で有用なユーザーの対話を容易にするための動的な割り付け手段を提供する。図10は、計算環境において、画像を効率的に表示するための例示的なシステム(1000)のコンポーネント図である。
【0070】
[0076]表示コンポーネント(1010)は画像を表示するように構成されていて、メモリーコンポーネント(1002)は、表示される画像を含む画像データベース(1050)などに画像データをストアするように構成されている。メモリーコンポーネント(1002)と作動可能に接続された拡縮コンポーネント(1004)が、画像の縦横比を維持しながら画像の倍率を利用し画像(1052)の大きさを拡縮する。ここで画像の倍率は、マルチタッチイベント(例えば、タッチスクリーン上のダブルタッチ)など第1の規準距離と第2の規準距離の組合せから導出される。
【0071】
[0077]表示行充填コンポーネント(1006)は、画像拡大コンポーネント(1004)及び表示コンポーネント(1010)と作動可能に接続されていて、拡縮された画像の大きさが、第1の表示行に残っている表示スペース量よりも大きくない場合、ディスプレイ(1010)上の第1の表示行の中に拡縮された画像(1054)を充填する。大きい場合、画像拡縮コンポーネント(1004)が、ディスプレイ(1010)上の第2の表示行の中に拡縮画像(1054)を充填する。表示コンポーネント(1010)と作動可能に接続された拡大コンポーネント(1008)が、拡縮後のディスプレイ上の余白を小さくするために画像(1054)を拡大するように構成される。
【0072】
[0078]図11は、計算環境において、画像を効率的に表示するシステムが実装され得る例示的な一実施形態(1100)のコンポーネント図である。この実施形態(1100)において、表示コンポーネント(1010)は、第1及び第2の規準距離(1154)、(1158)を生成するためのダブルタッチ(1156)、(1152)の表示コンポーネント(1010)への適用を提供するタッチセンサーディスプレイを含む。
【0073】
[0079]更に、例示的なシステムは、第1の規準距離の中心点領域を含む画像を選択することによって中心にある画像を識別するように構成され得る画像センタリングコンポーネント(1120)を含み得る。例えば、画像センタリングコンポーネント(1120)は、ダブルタッチ(1156)の中心にある画像を選択し得る。画像センタリングコンポーネント(1120)もダブルタッチ(1152)などの間、拡縮後、中心にある画像を第2の規準距離の終点間の表示行に維持するように構成され得る。
【0074】
[0080]例示的な実施形態(1100)において、スクロールコンポーネント(1112)は、ディスプレイ上の画像を上下又は左右のように正反対の2方向だけにスクロールすることを提供するように構成され得る。更に、スクロールコンポーネント(1112)は、拡大後、正反対の2方向だけにスクロールを維持できる。この実施形態において、スクロールの正反対の方向が上下である場合、表示行は行を含み得、スクロールの正反対の方向が左右である場合、表示行は垂直方向の列を含み得る。
【0075】
[0081]例示的な実施形態(1100)において、拡大コンポーネント(1008)は、画像間の所望されるマージンを維持しながら表示行の画像それぞれの間の余白を小さくする、画像に対する拡大率を算出する拡大率決定コンポーネント(1114)を含む。更に、拡大コンポーネント(1008)は、第2の表示行(R)と第1の表示行(R−1)との間の表示距離を決定し得、表示距離と所望されるマージンとの組合せと同等な距離に従って、第1の表示行に向かって第2の表示行の画像それぞれを移動し得る表示行シフトコンポーネント(1116)を含む。加えて、拡大コンポーネント(1008)は、表示行の画像それぞれに対し、表示行の間の最小の表示距離が決定されるまで、第1の表示行(R−1)のオフセット値を与える第2の表示行(R)のオフセット値を繰り返し決定することによって、表示距離を決定するように構成された表示距離測定コンポーネントを含み得る。
【0076】
[0082]更に、別の実施形態は、本明細書に提示した1つ以上の技法を実装するように構成されたプロセッサーが実行可能命な命令を含んでいる計算機可読媒体を含む。これらの方法で発明され得る例示的な計算機可読媒体は、実装(1200)が、計算機可読媒体(1208)(例えば、CD−R、DVD−R、又はハードディスクドライブの円盤状記録媒体)を含んでいて、その上に符号化された計算機可読データ(1206)が存在している図12に例示されている。この計算機可読データ(1206)は、更に、本明細書に詳細に説明した1つ以上の原理に従って作動するように構成にされる一連の計算機命令(1204)を含む。上記の一実施形態(1202)において、プロセッサー実行可能命令(1204)は、例えば、図2の例示的な方法(200)のような方法を実行するように構成され得る。上記の別の実施形態において、プロセッサー実行可能命令(1204)は、例えば、図6の例示的なシステム(600)を実装するように構成され得る。上記の本明細書に提示した技法に従って作動するように構成される計算機可読媒体の多くは当業者によって発明され得る。
【0077】
[0083]対象項目は、構造的機能及び/又は方法論的動作に対し特定の言語で記述されているが、添付の請求項に定義されている対象項目が、必ずしも前述した特定の機能又は動作に限定されないことを理解されよう。もっと具体的に言うと、前述した特定の機能及び動作は、本請求項の実装形式例として開示される。
【0078】
[0084]この出願において使用した用語「コンポーネント」、「モジュール」、「システム」、「インターフェース」などは、一般に計算機に関連する実体、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェアを参照するように意図されている。例えば、コンポーネントは、プロセッサー上で実行するプロセス、プロセッサー、オブジェクト、実行可能オブジェクト、実行スレッド、プログラム、及び/又は計算機があり得るがこれらに限定しない。例示によってコントローラー上で実行するアプリケーション及びコントローラー双方は、コンポーネントであり得る。1つ以上のコンポーネントがプロセス及び/又は実行スレッド内部に常駐し得、コンポーネントは、1つの計算機上で局所化され得、及び/又は2つ以上の計算機の間に分散され得る。
【0079】
[0085]更に、請求項記載対象は、開示した対象項目を実装するための計算機を制御するためのソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はその任意の組み合わせを製造する標準プログラミング及び/又はエンジニアリング技法を使用した方法、装置、又は製品として実装され得る。本明細書において使用した用語「製品」は、任意の計算機可読装置、搬送装置、又は媒体からアクセス可能な計算機プログラムを包含するように意図されている。当然のこととして、当業者は、請求項記載対象の範囲又は趣旨から逸脱することのない多くの修正が、この構成に対し実行され得ることを認めよう。
【0080】
[0086]図13及び以下の論述は、本明細書に詳細に説明した1つ以上の条項の実施形態を実装するための、手短で一般的な適切な計算環境の記述を提供している。図13の動作環境は、適切な動作環境の一例に過ぎず、利用範囲又は動作環境の機能性に関し、どんな限定も提示することを意図していない。計算装置の例は、パーソナルコンピューター、サーバーコンピューター、携帯装置又はラップトップ機器、(携帯電話、個人情報端末(PDA)、メディアプレーヤーなどのような)携帯装置、マルチプロセッサーシステム、家電ミニコンピューター、メインフレームコンピューター、上記システム又は装置のどれかを含む分散計算環境など、を含むがこれらに限定しない。
【0081】
[0087]必要とされないが、実施形態は、1つ以上の計算装置によって実行される一般的な「計算機可読命令」の文脈で記述されている。計算機可読命令は(後述される)計算機可読媒体を介し分散され得る。計算機可読命令は、特定のタスクを実行するか又は特定の抽象データ型を実装した関数、オブジェクトのようなプログラムモジュール、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)、データ構造など、として実装され得る。典型的に、計算機可読命令の機能性は、様々な環境において所望されるように組み合わせられ得るか又は分散され得る。
【0082】
[0088]図13は、本明細書に提供した1つ以上の実施形態を実装するように構成された計算装置(1312)を含むシステム(1310)の例を示している。一構成において、計算装置(1312)は、少なくとも1つの演算処理装置(1316)及びメモリー(1318)を含む。正確な計算装置の構成及びタイプに従って、メモリー(1318)は、(例えばRAMのような)揮発性、(例えば、ROM、フラッシュメモリーなどのような)不揮発性か又は2つの任意の組み合わせがあり得る。この構成が、図13に波線(1314)で例示されている。
【0083】
[0089]別の実施形態において、装置(1312)は、付加的な機能及び/又は機能性を含み得る。例えば、装置(1312)は、磁気記憶装置、光学式記憶装置などを含み得るがこれらに限定しない(例えば、取り外し不可能及び/又は取り外し可能な)増設記憶装置も含み得る。上記の増設記憶装置が、図13のストレージ(1320)によって例示されている。一実施形態において、本明細書に提供される1つ以上の実施形態を実装するための計算機可読命令は、記憶装置(1320)に存在し得る。記憶装置(1320)は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラムなどを実装するための別の計算機可読命令もストアし得る。例えば、演算処理装置(1316)によって実行するための計算機可読命令がメモリー(1318)にロードされ得る。
【0084】
[0090]本明細書に使用した用語「計算機可読媒体」は、計算機記憶媒体を含む。計算機記憶媒体は、計算機可読命令又はその他のデータのような情報記憶に関する任意の方法又は技術で実装された揮発性及び不揮発性、取り外し可能及び取り外し不可能媒体を含む。メモリー(1318)及びストレージ(1320)は、計算機記憶媒体の例である。計算機記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリー、又はその他のメモリー技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)、又はその他の光学式記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置、又はその他の磁気記憶装置、又は所望される情報をストアするために使用され得、機器(1312)によってアクセスされ得る別の任意の媒体も含むがこれらに限定しない。上記任意の計算機記憶媒体は、装置(1312)の一部であり得る。
【0085】
[0091]装置(1312)は、装置(1312)が別の装置と通信可能にする通信接続(1326)も含み得る。通信接続(単数又は複数)(1326)は、モデム、ネットワーク・インターフェース・カード(NIC)、統合ネットワークインターフェース、無線周波数送信機/受信機、赤外線ポート、USB接続、又は計算装置(1312)を別の計算装置と接続するための別のインターフェースを含み得るがこれらに限定しない。通信接続(単数又は複数)(1326)は、有線接続又は無線接続を含み得る。通信接続(単数又は複数)(1326)が通信媒体を送信及び/又は受信し得る。
【0086】
[0092]用語「計算機可読媒体」は通信媒体を含み得る。通信媒体は、典型的に、計算機読み込み可能命令、又は搬送波若しくはその他の移送機構などの「変調データ信号」で別のデータを具体化し、任意の情報送信媒体を含む。用語「変調データ信号」は、信号内の情報を符号化するような上記方法で設定又は変更される1つ以上のその特性を有する信号を含み得る。
【0087】
[0093]装置(1312)は、キーボード、マウス、ペン、音声入力機器、タッチ入力装置、赤外線カメラ、映像入力装置、及び/又はその他任意の入力装置などの入力装置(1324)も含み得る。ディスプレイ、スピーカー、プリンター、及び/又はその他任意の出力装置など、1つ以上の出力装置(1322)も装置(1312)に含まれ得る。入力装置(単数又は複数)(1324)及び出力装置(単数又は複数)(1322)は、有線接続、無線接続、又はその任意の組み合わせを介し装置(1312)と接続され得る。一実施形態において、別の計算装置からの入力装置又は出力装置は、計算装置(1312)に対する入力装置(1324)又は出力装置(単数又は複数)(1322)として使用され得る。
【0088】
[0094]計算装置(1312)のコンポーネントは、様々なバスのような相互接続によって接続され得る。上記相互接続は、PCIエキスプレスバスのようなPeripheral Component Interconnect(PCI)、ユニバーサルシリアルバス(USB)、ファイヤーワイヤー(IEEE1394)、光学式バス構造などを含み得る。別の実施形態において、計算装置(1312)のコンポーネントがネットワークによって相互接続され得る。例えば、メモリー(1318)は、異なる物理的場所に位置付けられるネットワークによって相互接続された複数の物理記憶装置から構成され得る。
【0089】
[0095]当業者は、計算機可読命令をストアするために利用される記憶装置がネットワークを介し分散され得ることを気付かれよう。例えば、ネットワーク(1328)を介しアクセス可能な計算装置(1330)が、本明細書に提供される1つ以上の実施形態を実装するための計算機可読命令をストアし得る。計算装置(1312)は、計算装置(1330)にアクセスし得、実行するための計算機可読命令の一部又はすべてをダウンロードし得る。代わりに計算装置(1312)が、必要とされる計算機可読命令の一部をダウンロードし得るか、又は命令のいくつかは計算装置(1312)において実行され得、いくつかは計算装置(1330)において実行され得る。
【0090】
[0096]様々な実施形態の動作が本明細書に提供される。一実施形態において、記述された1つ以上の動作が、1つ以上の計算機可読媒体にストアされた計算機可読命令を構成し得、計算装置によって実行された場合、計算装置に、記述された動作の実行をもたらす。動作のいくつか又はすべてが記述されている順番は、これらの動作が、必ず順番に依存していることを意味しているように解釈されるべきではない。この記述の利点を有する代わりの順番が当業者によって十分に理解されよう。更に、動作すべてが必ずしも、本明細書に提供される実施形態それぞれに存在しているわけでないことを理解されよう。
【0091】
[0097]更に、語句「例示的」は、本明細書において、例、実例、又は例示として機能することを意味するために使用されている。本明細書において「例示的」として記述されている機能又は設計のいくつかは必ずしも別の機能又は設計全域で有利なものとして理解される必要はない。もっと正確に言えば、語句「例示的」の使用は、具体的方法で概念を提示するように意図されている。この出願において使用されている用語「又は」は、排他的な「又は」というよりもむしろ包括的な「又は」を意味するように意図されている。即ち、別の方法で指定されていない場合、又は文脈から明確でない場合、「Xは、A又はBを使用する」は、自然で包括的順列のどれかを意味するように意図されている。すなわち、XはAを使用する、XはBを使用する、又はXはA及びB双方を使用する場合、「Xは、A又はBを使用する」は、上記実例のいずれかの下で満足される。加えて、この出願及び添付の請求項に使用されている冠詞「a」及び「an」は、別の方法で指定されていない場合、又は単一形式へ方向付けられる文脈から明確でない場合、一般に、「1つ以上」を意味するように解釈され得る。
【0092】
[0098]本開示は、1つ以上の実装に関連し示され記述されているが、この明細書及び添付の図面の読み出し及び理解に基づく同等の変更及び修正が当業者の心に浮かばれよう。本開示は、上記の修正及び変更すべてを含んでいて、以下の請求項の範囲によってのみ限定される。特に、前述したコンポーネント(例えば、エレメント、リソースなど)によって実行される様々な機能に関する上記コンポーネントを記述するために使用されている用語は、本明細書に例示した本開示の例示的実装における機能を実行する開示の構造と構造的に同等でなくても、特に示されていない場合、記述された特定のコンポーネントの(例えば、機能上同等な)機能を実行する任意のコンポーネントに相当するように意図されている。加えて、本開示の特定の特性が、いくつかの実装のうち1つだけに関連し開示されているが一方、上記の特性は、所与又は特定のアプリケーションに対し所望され好都合であり得るとき、別の実装の別の1つ以上の特性と結合され得る。更に、用語「含む」、「有している」、「有する」、「用いて」、又はその異形が、詳細説明又は請求項どちらか一方において使用される範囲において、上記の用語は、用語「含んでいる」と同様の方法によって包括的であるように意図されている。
【符号の説明】
【0093】
100 表示例
102 表示領域
104 サムネイル画像
106 ファンクションキー(複数)又は機能領域
200 実施例
202 表示領域
204 画像
206 機能領域
208 表示ボックス
210 余白
300 実施例
302 表示領域
304 サムネイル画像
306 機能領域
310 余白
500 実施例
502 表示領域
504A 表示行
504B 表示行
506A 表示行
506B 表示行
508 画像
510 余白
520 実施例
522 表示領域
524A 行
524B 行
524C 行
524D 行
800 実施例
802A 画像
802B 画像
802C 画像
802D 画像
804A マージン
804B マージン
804C マージン
804D マージン
806 間隔
900 表示領域
902 上部に追加された画像
904 上部に追加された画像
906 上部に追加された画像
908 上部に追加された画像
910 上部に追加された画像
912 上端に追加された画像
914 順序付けられた画像
916 順序付けられた画像
918 順序付けられた画像
920 順序付けられた画像
922 順序付けられた画像
924 順序付けられた画像
926 順序付けられた画像
928 順序付けられた画像
930 順序付けられた画像
932 順序付けられた画像
934 順序付けられた画像
936 下部に追加された画像
938 下部に追加された画像
940 下部に追加された画像
942 下部に追加された画像
944 下部に追加された画像
950 中心にある画像
1000 例示的なシステム
1002 メモリーコンポーネント
1004 拡縮コンポーネント
1006 表示行充填コンポーネント
1008 拡大コンポーネント
1010 表示コンポーネント
1050 画像データベース
1052 画像
1054 拡縮された画像
1100 例示的な実施形態
1112 スクロールコンポーネント
1114 拡大率決定コンポーネント
1116 表示行シフトコンポーネント
1118 表示距離決定コンポーネント
1120 画像センタリングコンポーネント
1150 画像データベース
1152 ダブルタッチ
1154 規準距離
1156 ダブルタッチ
1158 規準距離
1200 実装
1202 実施形態の例
1204 計算機命令
1206 計算機可読データ
1208 計算機可読媒体
1300 例示的な実装
1312 計算装置
1314 正確な計算装置構成
1316 演算処理装置
1318 メモリー
1320 記憶装置
1322 出力装置
1324 入力装置
1326 通信接続装置
1328 ネットワーク
1330 計算装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
計算装置に関するディスプレイに画像を効率的に配置するための方法であって、
前記計算装置のプロセッサーを使用し、画像の縦横比を維持しながら画像の倍率に従って画像の大きさを拡縮するステップであって、前記画像の倍率が、第1の規準距離と第2の規準距離との組合せを含むものと、
前記拡縮された画像の大きさが、前記第1の表示行に残っている表示スペース量よりも大きくない場合、前記拡縮された画像を第1の表示行の中に充填し、大きい場合、前記拡縮された画像を第2の表示行の中に充填するステップと、
前記画像の縦横比を維持しながら拡縮後の前記ディスプレイにおける余白を小さくするために前記画像を拡大するステップと、含む方法。
【請求項2】
前記第1及び第2の規準距離を生成するために、タッチ式スクリーンにダブルタッチの適用を提供するステップを含む請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記ダブルタッチの第1のタッチ間距離を決定するステップと、
前記ダブルタッチの第2のタッチ間距離を決定するステップと、
前記画像の倍率を生成するために、前記第1のタッチ間距離と前記第2のタッチ間距離とを結合するステップと、を含んでいる画像倍率決定ステップを含む請求項2記載の方法。
【請求項4】
中心にある画像を識別するステップと、
拡縮後、前記第2の規準距離の終点間に、表示行の前記中心にある画像を維持するステップと、を含む請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記中心にある画像を識別するステップが、前記第1の規準距離の中心点領域を含んでいる前記画像を選択するステップを含むことを特徴とする請求項4記載の方法。
【請求項6】
前記画像の表示を正反対の2方向だけにスクロールすることを提供するステップと、
拡縮後、前記正反対の2方向だけにスクロールするための情報の供給を維持するステップと、を含む請求項1記載の方法。
【請求項7】
拡縮するステップが、
前記画像の倍率と前記画像の縦横比との組合せを含む画像表示ボックスを決定するステップと、
前記表示ボックス内部に適合するように前記画像のサイズを変更するステップと、を含む請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記拡縮された画像の大きさと結合される、画像間の所望されるマージンの大きさが、前記第1の表示行に残っている表示スペース量よりも大きくない場合、前記拡縮された画像を前記第1の表示行の中に充填することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記ディスプレイにおける余白を小さくするために前記画像を拡大するステップが、それらの縦横比それぞれと画像間の所望されるマージンとを維持しながら表示行の前記画像それぞれを拡大率に従って拡大するステップを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項10】
余白を小さくするために前記画像を拡大するステップが、第1の表示行の第1の画像を拡大するステップを含んでいて、当該ステップが、
前記第1の画像と、隣接する第2の表示行の第2の画像とが、前記表示をスクロールする方向と直交する第1の軸と同じ場所にあって、
所望されるマージンと少なくとも等しい余白が、前記第1の画像及び第2の画像を前記スクロールの方向と平行な第2の軸に沿って分離することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項11】
計算環境に画像を効率的に表示するためのシステムであって、
画像を表示するように構成された表示コンポーネントと、
画像データをストアするように構成されたメモリーコンポーネントと、
前記メモリーコンポーネントと作動可能に接続され、画像の縦横比を維持しながら画像の倍率を使用し、画像の大きさを拡縮するように構成された拡縮コンポーネントであって、前記画像の倍率が、第1の規準距離と第2の規準距離との組合せから導出されるものと、
前記画像拡縮コンポーネント及び前記表示コンポーネントと作動可能に接続されていて、前記拡縮された画像の大きさが、前記第1の表示行に残っている表示スペース量よりも大きくない場合、前記拡縮された画像を前記ディスプレイ上の第1の表示行の中に充填し、大きい場合、前記拡縮された画像を第2の表示行の中に充填するように構成される表示行充填コンポーネントと、
前記表示コンポーネントと作動可能に接続され、前記ディスプレイ上の拡縮後の余白を小さくするために前記画像を拡大するように構成される拡大コンポーネントを含むシステム。
【請求項12】
前記表示コンポーネントが、前記第1の規準距離及び第2の規準距離を生成するために、前記表示コンポーネントにダブルタッチを適用することを提供するように構成されたタッチスクリーンを含むことを特徴とする請求項11記載のシステム。
【請求項13】
前記第1の規準距離の中心点領域を含む前記画像を選択することによって中心にある画像を識別し、
拡縮後の前記第2の規準距離の終点の間に、表示行の前記中心にある画像を維持するように構成される画像センタリングコンポーネントを含む請求項11記載のシステム。
【請求項14】
前記ディスプレイ上の画像を正反対の2方向だけにスクロールするステップを提供し、
拡縮後の前記スクロールを前記正反対の2方向だけに維持するように構成された
スクロールコンポーネントを含んでいて、
前記表示行が、
前記スクロールの正反対の方向が上下である場合、水平方向の行と、
前記スクロールの正反対の方向が左右である場合、垂直方向の列と、
を含むことを特徴とする請求項11記載のシステム。
【請求項15】
前記拡大コンポーネントが、
画像間の所望されるマージンを維持しながら表示行の画像それぞれの間の余白を小さくする、前記画像に対する拡大率を算出するように構成される拡大率決定コンポーネントと、
前記第2表示行(R)と前記第1の表示行(R−1)との間の表示距離を決定し、
前記表示距離と所望されるマージンとの組合せと等しい距離に従って、前記第1の表示行に向かって前記第2の表示行の画像それぞれを移動するように構成された
表示行シフトコンポーネントと、
前記表示行の画像それぞれに対し、前記表示行の間の最小の表示距離が決定されるまで、前記第1の表示行(R−1)のオフセット値を与える前記第2の表示行(R)のオフセット値を繰り返し決定することによって、表示距離を決定するように構成された表示距離決定コンポーネントと、を含むことを特徴とする請求項11記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2013−506909(P2013−506909A)
【公表日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−532106(P2012−532106)
【出願日】平成22年9月15日(2010.9.15)
【国際出願番号】PCT/US2010/049014
【国際公開番号】WO2011/041112
【国際公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【出願人】(500046438)マイクロソフト コーポレーション (3,165)
【Fターム(参考)】