包装容器
【課題】樹脂製のオーバーキャップを用いずに、簡易な構成で、漏斗の外側への内容物の回りこみを防止することができる包装容器を提供する。
【解決手段】包装容器は、開放端に漏斗パーツ2を装着した円筒形状の容器本体1をシール蓋7で封止し、更に、シール蓋7全面を覆うように、紙を主体とした蓋体31を取り付けたものである。この蓋体31の内面には、紙を主体とした円板状の押圧部材21が貼着されている。蓋体31を容器本体1の開放端に嵌合すると、押圧部材21が容器本体1の内方に押し込まれ、シール蓋7の内面と狭口側開口5の周縁部全体とが密着した状態で保持される。
【解決手段】包装容器は、開放端に漏斗パーツ2を装着した円筒形状の容器本体1をシール蓋7で封止し、更に、シール蓋7全面を覆うように、紙を主体とした蓋体31を取り付けたものである。この蓋体31の内面には、紙を主体とした円板状の押圧部材21が貼着されている。蓋体31を容器本体1の開放端に嵌合すると、押圧部材21が容器本体1の内方に押し込まれ、シール蓋7の内面と狭口側開口5の周縁部全体とが密着した状態で保持される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉粒状または液状の材料を包装し、内容物を他の容器に移し替えるための包装容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インスタントコーヒー等の粉粒状(粉状または粒状)食品は、開封後の気密性を保つために、一般にキャップ付瓶等の密閉容器に充填して販売されている。また、内容物の消費後に、密閉容器を再利用し、内容物のみを再充填する目的で、内容物を簡易に包装した包装容器も知られている。包装容器としては、パウチ、ガゼット袋、開口部が封止された筒状容器等が広く用いられている。
【0003】
これらの包装容器から他の容器へと内容物を再充填する際には、包装容器を開封して他の容器の開口部に宛がい、内容物を徐々に移し替える。この時内容物がこぼれて手や周囲を汚してしまう場合があり、移し替え作業が煩雑であった。
【0004】
この問題を解決するために、特許文献1では、より簡便に内容物の移し替え作業が行える包装容器が提案されている。
【0005】
図11は、特許文献1に記載された従来の包装容器の斜視図であり、図12は図11に示すXII−XIIラインに沿った断面図である。
【0006】
包装容器110は、内容物108を収容するためのものであり、容器本体101の開放端に漏斗103及び側壁106からなる漏斗パーツ102を装着した円筒形状の容器本体101をシール蓋107で封止し、更に、流通過程時におけるシール蓋107の保護のためのオーバーキャップ120をシール蓋107全面を覆うように取り付けたものである。
【0007】
しかし、特許文献1の包装容器110では、漏斗103の内側から外側への内容物108の回り込みが発生する虞がある。ここで、この内容物108の回りこみを確実に防止するために、特許文献2に記載のオーバーキャップが提案されている。
【0008】
特許文献2に記載のオーバーキャップの内面には複数のリブが設けられており、オーバーキャップを容器本体の開放端に嵌め込んだ際に、これらのリブがシール蓋を外側から押圧することで、漏斗の狭口側開口の周縁部全体とシール蓋の内面との密着性を高めている。これによって、シール蓋を保護すると共に、漏斗の内側から外側への内容物の回り込みを確実に防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2009−7067号公報
【特許文献2】特開2009−280285号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、特許文献2に記載のオーバーキャップは、構造が複雑であるため樹脂を用いた一体成形で形成されている。従って、包装容器全体の樹脂比率が高くなり、省資源化の観点から好ましくない。また、製品コストの増加にも繋がるという問題がある。
【0011】
それ故に、本発明では、樹脂製のオーバーキャップを用いずに、より簡易な構成で、漏斗の内側から外側への内容物の回りこみを防止することができる包装容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、内容物を他の容器に移し替えるために用いられる包装容器に関する。包装容器は、開放端を有する筒形状の容器本体と、狭口側に向かって径が狭くなる漏斗を有し、狭口側を開放端に向けて容器本体の開放端に嵌め込まれる漏斗パーツと、容器本体の開放端を封止するシール蓋と、シール蓋上の狭口側の開口に対応する位置に配置される押圧部材と、押圧部材を容器本体の内方に押し込んで、シール蓋の内面と、漏斗の狭口側開口の周縁部全体とを密着状態に保持する保持部材とを備える。
【発明の効果】
【0013】
本発明によると、樹脂製のオーバーキャップを用いるよりも簡易な構成で、漏斗の内側から外側への内容物の回りこみを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1の実施形態に係る包装容器の斜視図
【図2】図1に示す包装容器のII−IIラインに沿った断面図
【図3】第2の実施形態に係る包装容器の斜視図
【図4】図3に示す包装容器のIV−IVラインに沿った断面図
【図5】第3の実施形態に係る包装容器の斜視図
【図6】図5に示す包装容器のVI−VIラインに沿った断面図
【図7】第4の実施形態に係る包装容器の斜視図
【図8】図7に示す包装容器のVIII−VIIIラインに沿った断面図
【図9】第4の実施形態の変形例1に係る包装容器の斜視図
【図10】図9に示す包装容器のX−Xラインに沿った断面図
【図11】従来例に係る包装容器の斜視図
【図12】図11に示す包装容器のXII−XIIラインに沿った斜視図
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る包装容器の斜視図であり、図2は、図1に示す包装容器のII−IIラインに沿った断面図である。
【0016】
第1の実施形態に係る包装容器11は、容器本体1と、容器本体1の開放端に嵌め込まれる漏斗パーツ2と、容器本体の開放端を封止するシール蓋7と、板材21と、シール蓋7を覆う蓋体31とを備える。
【0017】
容器本体1は、底面と開放端を有する円筒状の側壁とから形成され、開放端には外方に広がるように延びるフランジ部が接続されている。この容器本体1は、紙を主体とした材料で形成される。
【0018】
漏斗パーツ2は、内容物8を他の容器に導くためのものであり、広口側開口4から狭口側開口5に向かって径が狭まる漏斗3と、漏斗3に接続される円筒状の側壁6とを有する。漏斗パーツ2は、容器本体1の開放端に狭口側開口5を向け、かつ、狭口側開口5の周縁部が容器本体1の開放端を構成する側壁端面を含む平面部と同レベルまたは平面部より突出するように容器本体1の内部に取り付けられる。この漏斗パーツ2は、例えば、樹脂を用いた一体成形により形成される。
【0019】
シール蓋7は、円形状のシートからなり、容器本体1のフランジに溶着させることで開放端を封止する。このシール蓋7には、外部から一定の押圧力を加えると破断するように、ミシン目等からなる破断線(図示せず)が形成されている。
【0020】
板材21は、紙を主体とした材料を用いて円形状に形成されており、シール蓋7上において漏斗3の狭口側開口5に対応する位置に配置される。本実施形態では、板材21が押圧部材として機能する。
【0021】
蓋体31は、シール蓋7を保護し、かつ、板材21を保持する保持部材として機能する。蓋体31は、紙を主体とした材料からなり、シール蓋7の全面を覆う天板41と、天板41の外周縁から図2の下方向に垂直に延びる円筒状の側壁51とを有する。板材21は、蓋体31の内面(図2の天板41の下側面)の中央部分に貼着されている。
【0022】
天板41の内面をシール蓋7と対向させ、蓋体31を容器本体1の開放端に嵌め合わせると、容器本体1のフランジが側壁51に嵌合し、蓋体31が容器本体1に固定される。この時、板材21が漏斗3の狭口側開口5に対応する位置において、シール蓋7を容器本体1の内方に押し込まれ、シール蓋7の内面と狭口側開口5の周縁部全体とが密着状態に保持される。
【0023】
このように、包装容器11では、シール蓋7の内面と漏斗3の狭口側開口5の周縁部全体とが密着するため、漏斗3の内側から外側への内容物8の回り込みを効果的に防止できる。尚、包装容器11では、狭口側開口5に対応する位置に配置した板材21を容器本体1の内方に押し込んでいるが、例えば狭口側開口5の周縁部より内径が大きいリング状の板材21を、狭口側開口5の外側に対応する位置で容器本体1の内方に押し込んでも、シール蓋7の内面と狭口側開口5の周縁部全体とを密着させることも可能である。但し、狭口側開口5の内側から外側への内容物8の回り込みを防止する観点では、押圧部材を狭口側開口5の内側に対応する位置に配置した方が、シール蓋7の内面と狭口側開口5の周縁部全体とをより確実に密着させることができる。
【0024】
ここで、シール蓋7の内面と狭口側開口5の周縁部全体とを密着させ、漏斗2の内側から外側への内容物8の回り込みを防止するためには、押圧部材である板材21の厚みが1〜10mmであれば良く、好ましくは2〜5mmであれば良い。押圧部材の厚みが1mm未満になると、蓋体31を容器本体1に取り付けた際に、シール蓋7の内面と狭口側開口5の周縁部全体との密着性が不足し、漏斗3の内側から外側への内容物の回り込みが発生する虞がある。一方、押圧部材の厚みが10mmを超えると、シール蓋7が破断する虞がある。
【0025】
また、本実施形態において内容物8の回り込みを防止する部材は、蓋体31の内面に円形状の板材21を貼着するだけで作製でき、従来用いられているオーバーキャップと比較して簡易な構造であることから、紙を主体とした材料で作製することが可能である。尚、包装容器11の構成に加えて、特開2009−280283号公報に記載されているように、シール蓋7の外側面(図2の上側)に保護シートを剥離可能に貼着すると、シール蓋7の意図しない破断を防止するのに効果的となる。尚、蓋体31は、天板41となる円形シートと、側壁51となる矩形シートとを用いたカップ成形により作製したものを用いても良いし、伸張性を有するリング状のシートを絞り加工したものを用いても良い。
【0026】
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態に係る包装容器の斜視図であり、図4は、図3に示す包装容器のIV−IVラインに沿った断面図である。
【0027】
第2の実施形態に係る包装容器12は、第1の実施形態に係る包装容器11に比べて、蓋体及び押圧部材の構造が異なる。尚、第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を用い、説明は省略する。
【0028】
蓋体32は、紙を主体とした材料からなり、シール蓋7の全面を覆う天板42と、天板42の外周縁から図4の下方向に垂直に延びる円筒状の側壁52とを有する。更に、天板42の中央部分には、エンボス加工により、内面側(図4の下側)に突出する突起22が形成されている。本実施形態では、蓋体32が保持部材として機能し、突起22が押圧部材として機能する。
【0029】
包装容器12においては、蓋体32の天板42にエンボス加工するだけで押圧部材を形成しており、別途に押圧部材を作製する部材を必要としない。従って、部品点数削減に繋がり、第1の実施形態に比べて包装容器の製造工程がより簡易となる。
【0030】
(第3の実施形態)
図5は、第3の実施形態に係る包装容器の斜視図であり、図6は、図5に示す包装容器のVI−VIラインに沿った断面図である。
【0031】
第3の実施形態に係る包装容器13は、第1の実施形態に係る包装容器11に比べて、蓋体の代わりに蓋材を用いている点が異なる。尚、第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を用い、説明は省略する。
【0032】
蓋材33は、押圧部材を保持する保持部材として機能するものであり、互いに平行な一対の辺を有する第1シート43と、第1シート43の一対の辺の各々に折り曲げ自在に接続される一対の第2シート53とを有する。また、一対の辺の各々には、ジグザグ状に切断された切込み63が形成されている。切込み63は、フランジの一部及びこれと対向する他の一部を差し込むためのものである。更に、蓋体33の内面(図6の第1シート43の下側面の中央部)には、紙を主体とした材料からなる円板状の板材23が貼着されている。本実施形態では、この板材23が押圧部材として機能する。
【0033】
2箇所の切込み63に容器本体1のフランジの一部及び当該一部と対向する他の一部を差し込み、蓋材33の第2シート53の各々を第1シート43との境界(第1シート43の一対の辺)に沿って、フランジの下側(図6の下方側)に折り曲げた状態とする。この際、第1シート43及び第2シート53の境界部分においては、ジグザグ状の切込み63によって形成された複数の山73がフランジの下面に引っ掛かることで、蓋材33が容器本体1に固体される。この結果、押圧部材23が容器本体1の内方に押し込まれ、シール蓋7の内面と狭口側開口5の周縁部の全体とが密着した状態で保持される。尚、切込み63は、図5に示すようなジグザグ形状に限定されるものではなく、蓋材33を容器本体1に固定できるものであれば、切込み63の形状は任意である。
【0034】
包装容器13では、切込み63を形成したシート状の蓋材33に板材33を貼り付けるだけで、内容物8の回り込みを防止するための部材を作製することができる。従って、第1及び2の実施形態に比べて、包装容器の製造工程がより簡易となる。
【0035】
(第4の実施形態)
図7は、第4の実施形態に係る包装容器の斜視図であり、図8は、図7に示す包装容器のVIII−VIIIラインに沿った断面図である。
【0036】
第4の実施形態に係る包装容器14は、第1の実施形態に係る包装容器11に比べて、蓋体の代わりにテープ材を用いている点が異なる。尚、第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を用い、説明は省略する。
【0037】
テープ材34は、押圧部材を保持する保持部材として機能するものであり、帯状に形成され、一方に貼着面を有する。貼着面には、紙を主体とした材料からなる円板状の板材24が貼着される。本実施形態では、この板材24が押圧部材として機能する。テープ材34は、板材24が狭口側開口5に対向する位置に配置するように、シール蓋7上に貼着される。更に、テープ材34の両側部分は容器本体1の側壁の外側面に貼着され、テープ材34が容器本体1に取り付けられる。これによって、板材24が容器本体1の内方に押し込まれ、シール蓋7の内面と狭口側開口5の周縁部の全体とが密着した状態で保持される。
【0038】
包装容器14は、板材24を保持部材として、一方に貼着面を有するテープ材34を用いるだけで良い。従って、第1〜3の実施形態に比べて、包装容器の製造工程が更に簡易となる。
【0039】
(第4の実施形態の変形例1)
第4の実施形態に係る包装容器において、帯状のテープ材に代えて、図9及び10に示すように、シール蓋7より小さなシール材35を保持部材として用いても良い。具体的に、図9及び10に示す例では、包装容器の保持部材は、一方に貼着面を有し、狭口側の開口部5より面積の大きな円形のシール材35よりなる。シール材35は、狭口側の開口部5に対向する部分のシール蓋7を覆うように、シール蓋7の表面に貼着される。貼着面には、紙を主体とした材料からなる円板状の板材25が貼着されている。
【0040】
(第4の実施形態の変形例2)
また、第4の実施形態に係る包装容器において、テープ材に代えて、紙製の帯状シートを保持部材として用いても良い。この場合、帯状シートの内面に円板状の板材を貼着したり、帯状シートをエンボス加工することによって内面側に突出する突起を設けたりすることによって押圧部材を形成することができる。帯状シートは、容器本体全周を取り囲み、その両端同士を貼り合わせたり、係合させたりすることで容器本体に固定することができる。
【0041】
尚、第1〜4の実施形態では、押圧部材(板材、突起)及び保持部材(蓋体、蓋材及びテープ材)の形状及び構造を特定しているが、これらに限定されず、保持部材が容器本体に取り付けられた際に、シール蓋7の内面と狭口側開口5の周縁部とを密着した状態で保持できるものであれば、押圧部材及び保持部材の形態は任意である。
【0042】
また、第1〜4の実施形態では、包装容器は中空の円筒状に形成されているが、これに限定されず、例えば中空の四角柱状に形成しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、インスタントコーヒーや粉ミルク等の食品や、複写機やレーザープリンター用のトナーなど、粉状・顆粒状・液状の流動性を有する材料を他の容器に移し替えるための包装容器に用いることができる。
【符号の説明】
【0044】
1 容器本体
2 漏斗パーツ
3 漏斗
4 広口側開口
5 狭口側開口
6 側壁
7 シール蓋
8 内容物
11〜14 包装容器
21〜25 押圧部材
31、32 蓋体
33 蓋材
34 テープ材
35 シール材
41、42 天板
51、52 側壁
43 第1シート
53 第2シート
63 切込み
73 山
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉粒状または液状の材料を包装し、内容物を他の容器に移し替えるための包装容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インスタントコーヒー等の粉粒状(粉状または粒状)食品は、開封後の気密性を保つために、一般にキャップ付瓶等の密閉容器に充填して販売されている。また、内容物の消費後に、密閉容器を再利用し、内容物のみを再充填する目的で、内容物を簡易に包装した包装容器も知られている。包装容器としては、パウチ、ガゼット袋、開口部が封止された筒状容器等が広く用いられている。
【0003】
これらの包装容器から他の容器へと内容物を再充填する際には、包装容器を開封して他の容器の開口部に宛がい、内容物を徐々に移し替える。この時内容物がこぼれて手や周囲を汚してしまう場合があり、移し替え作業が煩雑であった。
【0004】
この問題を解決するために、特許文献1では、より簡便に内容物の移し替え作業が行える包装容器が提案されている。
【0005】
図11は、特許文献1に記載された従来の包装容器の斜視図であり、図12は図11に示すXII−XIIラインに沿った断面図である。
【0006】
包装容器110は、内容物108を収容するためのものであり、容器本体101の開放端に漏斗103及び側壁106からなる漏斗パーツ102を装着した円筒形状の容器本体101をシール蓋107で封止し、更に、流通過程時におけるシール蓋107の保護のためのオーバーキャップ120をシール蓋107全面を覆うように取り付けたものである。
【0007】
しかし、特許文献1の包装容器110では、漏斗103の内側から外側への内容物108の回り込みが発生する虞がある。ここで、この内容物108の回りこみを確実に防止するために、特許文献2に記載のオーバーキャップが提案されている。
【0008】
特許文献2に記載のオーバーキャップの内面には複数のリブが設けられており、オーバーキャップを容器本体の開放端に嵌め込んだ際に、これらのリブがシール蓋を外側から押圧することで、漏斗の狭口側開口の周縁部全体とシール蓋の内面との密着性を高めている。これによって、シール蓋を保護すると共に、漏斗の内側から外側への内容物の回り込みを確実に防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2009−7067号公報
【特許文献2】特開2009−280285号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、特許文献2に記載のオーバーキャップは、構造が複雑であるため樹脂を用いた一体成形で形成されている。従って、包装容器全体の樹脂比率が高くなり、省資源化の観点から好ましくない。また、製品コストの増加にも繋がるという問題がある。
【0011】
それ故に、本発明では、樹脂製のオーバーキャップを用いずに、より簡易な構成で、漏斗の内側から外側への内容物の回りこみを防止することができる包装容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、内容物を他の容器に移し替えるために用いられる包装容器に関する。包装容器は、開放端を有する筒形状の容器本体と、狭口側に向かって径が狭くなる漏斗を有し、狭口側を開放端に向けて容器本体の開放端に嵌め込まれる漏斗パーツと、容器本体の開放端を封止するシール蓋と、シール蓋上の狭口側の開口に対応する位置に配置される押圧部材と、押圧部材を容器本体の内方に押し込んで、シール蓋の内面と、漏斗の狭口側開口の周縁部全体とを密着状態に保持する保持部材とを備える。
【発明の効果】
【0013】
本発明によると、樹脂製のオーバーキャップを用いるよりも簡易な構成で、漏斗の内側から外側への内容物の回りこみを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1の実施形態に係る包装容器の斜視図
【図2】図1に示す包装容器のII−IIラインに沿った断面図
【図3】第2の実施形態に係る包装容器の斜視図
【図4】図3に示す包装容器のIV−IVラインに沿った断面図
【図5】第3の実施形態に係る包装容器の斜視図
【図6】図5に示す包装容器のVI−VIラインに沿った断面図
【図7】第4の実施形態に係る包装容器の斜視図
【図8】図7に示す包装容器のVIII−VIIIラインに沿った断面図
【図9】第4の実施形態の変形例1に係る包装容器の斜視図
【図10】図9に示す包装容器のX−Xラインに沿った断面図
【図11】従来例に係る包装容器の斜視図
【図12】図11に示す包装容器のXII−XIIラインに沿った斜視図
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る包装容器の斜視図であり、図2は、図1に示す包装容器のII−IIラインに沿った断面図である。
【0016】
第1の実施形態に係る包装容器11は、容器本体1と、容器本体1の開放端に嵌め込まれる漏斗パーツ2と、容器本体の開放端を封止するシール蓋7と、板材21と、シール蓋7を覆う蓋体31とを備える。
【0017】
容器本体1は、底面と開放端を有する円筒状の側壁とから形成され、開放端には外方に広がるように延びるフランジ部が接続されている。この容器本体1は、紙を主体とした材料で形成される。
【0018】
漏斗パーツ2は、内容物8を他の容器に導くためのものであり、広口側開口4から狭口側開口5に向かって径が狭まる漏斗3と、漏斗3に接続される円筒状の側壁6とを有する。漏斗パーツ2は、容器本体1の開放端に狭口側開口5を向け、かつ、狭口側開口5の周縁部が容器本体1の開放端を構成する側壁端面を含む平面部と同レベルまたは平面部より突出するように容器本体1の内部に取り付けられる。この漏斗パーツ2は、例えば、樹脂を用いた一体成形により形成される。
【0019】
シール蓋7は、円形状のシートからなり、容器本体1のフランジに溶着させることで開放端を封止する。このシール蓋7には、外部から一定の押圧力を加えると破断するように、ミシン目等からなる破断線(図示せず)が形成されている。
【0020】
板材21は、紙を主体とした材料を用いて円形状に形成されており、シール蓋7上において漏斗3の狭口側開口5に対応する位置に配置される。本実施形態では、板材21が押圧部材として機能する。
【0021】
蓋体31は、シール蓋7を保護し、かつ、板材21を保持する保持部材として機能する。蓋体31は、紙を主体とした材料からなり、シール蓋7の全面を覆う天板41と、天板41の外周縁から図2の下方向に垂直に延びる円筒状の側壁51とを有する。板材21は、蓋体31の内面(図2の天板41の下側面)の中央部分に貼着されている。
【0022】
天板41の内面をシール蓋7と対向させ、蓋体31を容器本体1の開放端に嵌め合わせると、容器本体1のフランジが側壁51に嵌合し、蓋体31が容器本体1に固定される。この時、板材21が漏斗3の狭口側開口5に対応する位置において、シール蓋7を容器本体1の内方に押し込まれ、シール蓋7の内面と狭口側開口5の周縁部全体とが密着状態に保持される。
【0023】
このように、包装容器11では、シール蓋7の内面と漏斗3の狭口側開口5の周縁部全体とが密着するため、漏斗3の内側から外側への内容物8の回り込みを効果的に防止できる。尚、包装容器11では、狭口側開口5に対応する位置に配置した板材21を容器本体1の内方に押し込んでいるが、例えば狭口側開口5の周縁部より内径が大きいリング状の板材21を、狭口側開口5の外側に対応する位置で容器本体1の内方に押し込んでも、シール蓋7の内面と狭口側開口5の周縁部全体とを密着させることも可能である。但し、狭口側開口5の内側から外側への内容物8の回り込みを防止する観点では、押圧部材を狭口側開口5の内側に対応する位置に配置した方が、シール蓋7の内面と狭口側開口5の周縁部全体とをより確実に密着させることができる。
【0024】
ここで、シール蓋7の内面と狭口側開口5の周縁部全体とを密着させ、漏斗2の内側から外側への内容物8の回り込みを防止するためには、押圧部材である板材21の厚みが1〜10mmであれば良く、好ましくは2〜5mmであれば良い。押圧部材の厚みが1mm未満になると、蓋体31を容器本体1に取り付けた際に、シール蓋7の内面と狭口側開口5の周縁部全体との密着性が不足し、漏斗3の内側から外側への内容物の回り込みが発生する虞がある。一方、押圧部材の厚みが10mmを超えると、シール蓋7が破断する虞がある。
【0025】
また、本実施形態において内容物8の回り込みを防止する部材は、蓋体31の内面に円形状の板材21を貼着するだけで作製でき、従来用いられているオーバーキャップと比較して簡易な構造であることから、紙を主体とした材料で作製することが可能である。尚、包装容器11の構成に加えて、特開2009−280283号公報に記載されているように、シール蓋7の外側面(図2の上側)に保護シートを剥離可能に貼着すると、シール蓋7の意図しない破断を防止するのに効果的となる。尚、蓋体31は、天板41となる円形シートと、側壁51となる矩形シートとを用いたカップ成形により作製したものを用いても良いし、伸張性を有するリング状のシートを絞り加工したものを用いても良い。
【0026】
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態に係る包装容器の斜視図であり、図4は、図3に示す包装容器のIV−IVラインに沿った断面図である。
【0027】
第2の実施形態に係る包装容器12は、第1の実施形態に係る包装容器11に比べて、蓋体及び押圧部材の構造が異なる。尚、第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を用い、説明は省略する。
【0028】
蓋体32は、紙を主体とした材料からなり、シール蓋7の全面を覆う天板42と、天板42の外周縁から図4の下方向に垂直に延びる円筒状の側壁52とを有する。更に、天板42の中央部分には、エンボス加工により、内面側(図4の下側)に突出する突起22が形成されている。本実施形態では、蓋体32が保持部材として機能し、突起22が押圧部材として機能する。
【0029】
包装容器12においては、蓋体32の天板42にエンボス加工するだけで押圧部材を形成しており、別途に押圧部材を作製する部材を必要としない。従って、部品点数削減に繋がり、第1の実施形態に比べて包装容器の製造工程がより簡易となる。
【0030】
(第3の実施形態)
図5は、第3の実施形態に係る包装容器の斜視図であり、図6は、図5に示す包装容器のVI−VIラインに沿った断面図である。
【0031】
第3の実施形態に係る包装容器13は、第1の実施形態に係る包装容器11に比べて、蓋体の代わりに蓋材を用いている点が異なる。尚、第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を用い、説明は省略する。
【0032】
蓋材33は、押圧部材を保持する保持部材として機能するものであり、互いに平行な一対の辺を有する第1シート43と、第1シート43の一対の辺の各々に折り曲げ自在に接続される一対の第2シート53とを有する。また、一対の辺の各々には、ジグザグ状に切断された切込み63が形成されている。切込み63は、フランジの一部及びこれと対向する他の一部を差し込むためのものである。更に、蓋体33の内面(図6の第1シート43の下側面の中央部)には、紙を主体とした材料からなる円板状の板材23が貼着されている。本実施形態では、この板材23が押圧部材として機能する。
【0033】
2箇所の切込み63に容器本体1のフランジの一部及び当該一部と対向する他の一部を差し込み、蓋材33の第2シート53の各々を第1シート43との境界(第1シート43の一対の辺)に沿って、フランジの下側(図6の下方側)に折り曲げた状態とする。この際、第1シート43及び第2シート53の境界部分においては、ジグザグ状の切込み63によって形成された複数の山73がフランジの下面に引っ掛かることで、蓋材33が容器本体1に固体される。この結果、押圧部材23が容器本体1の内方に押し込まれ、シール蓋7の内面と狭口側開口5の周縁部の全体とが密着した状態で保持される。尚、切込み63は、図5に示すようなジグザグ形状に限定されるものではなく、蓋材33を容器本体1に固定できるものであれば、切込み63の形状は任意である。
【0034】
包装容器13では、切込み63を形成したシート状の蓋材33に板材33を貼り付けるだけで、内容物8の回り込みを防止するための部材を作製することができる。従って、第1及び2の実施形態に比べて、包装容器の製造工程がより簡易となる。
【0035】
(第4の実施形態)
図7は、第4の実施形態に係る包装容器の斜視図であり、図8は、図7に示す包装容器のVIII−VIIIラインに沿った断面図である。
【0036】
第4の実施形態に係る包装容器14は、第1の実施形態に係る包装容器11に比べて、蓋体の代わりにテープ材を用いている点が異なる。尚、第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を用い、説明は省略する。
【0037】
テープ材34は、押圧部材を保持する保持部材として機能するものであり、帯状に形成され、一方に貼着面を有する。貼着面には、紙を主体とした材料からなる円板状の板材24が貼着される。本実施形態では、この板材24が押圧部材として機能する。テープ材34は、板材24が狭口側開口5に対向する位置に配置するように、シール蓋7上に貼着される。更に、テープ材34の両側部分は容器本体1の側壁の外側面に貼着され、テープ材34が容器本体1に取り付けられる。これによって、板材24が容器本体1の内方に押し込まれ、シール蓋7の内面と狭口側開口5の周縁部の全体とが密着した状態で保持される。
【0038】
包装容器14は、板材24を保持部材として、一方に貼着面を有するテープ材34を用いるだけで良い。従って、第1〜3の実施形態に比べて、包装容器の製造工程が更に簡易となる。
【0039】
(第4の実施形態の変形例1)
第4の実施形態に係る包装容器において、帯状のテープ材に代えて、図9及び10に示すように、シール蓋7より小さなシール材35を保持部材として用いても良い。具体的に、図9及び10に示す例では、包装容器の保持部材は、一方に貼着面を有し、狭口側の開口部5より面積の大きな円形のシール材35よりなる。シール材35は、狭口側の開口部5に対向する部分のシール蓋7を覆うように、シール蓋7の表面に貼着される。貼着面には、紙を主体とした材料からなる円板状の板材25が貼着されている。
【0040】
(第4の実施形態の変形例2)
また、第4の実施形態に係る包装容器において、テープ材に代えて、紙製の帯状シートを保持部材として用いても良い。この場合、帯状シートの内面に円板状の板材を貼着したり、帯状シートをエンボス加工することによって内面側に突出する突起を設けたりすることによって押圧部材を形成することができる。帯状シートは、容器本体全周を取り囲み、その両端同士を貼り合わせたり、係合させたりすることで容器本体に固定することができる。
【0041】
尚、第1〜4の実施形態では、押圧部材(板材、突起)及び保持部材(蓋体、蓋材及びテープ材)の形状及び構造を特定しているが、これらに限定されず、保持部材が容器本体に取り付けられた際に、シール蓋7の内面と狭口側開口5の周縁部とを密着した状態で保持できるものであれば、押圧部材及び保持部材の形態は任意である。
【0042】
また、第1〜4の実施形態では、包装容器は中空の円筒状に形成されているが、これに限定されず、例えば中空の四角柱状に形成しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、インスタントコーヒーや粉ミルク等の食品や、複写機やレーザープリンター用のトナーなど、粉状・顆粒状・液状の流動性を有する材料を他の容器に移し替えるための包装容器に用いることができる。
【符号の説明】
【0044】
1 容器本体
2 漏斗パーツ
3 漏斗
4 広口側開口
5 狭口側開口
6 側壁
7 シール蓋
8 内容物
11〜14 包装容器
21〜25 押圧部材
31、32 蓋体
33 蓋材
34 テープ材
35 シール材
41、42 天板
51、52 側壁
43 第1シート
53 第2シート
63 切込み
73 山
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を他の容器に移し替えるために用いられる包装容器であって、
開放端を有する筒形状の容器本体と、
狭口側に向かって径が狭くなる漏斗を有し、前記狭口側を開放端に向けて前記容器本体の開放端に嵌め込まれる漏斗パーツと、
前記容器本体の開放端を封止するシール蓋と、
前記シール蓋上の狭口側の開口に対応する位置に配置される押圧部材と、
前記押圧部材を前記容器本体の内方に押し込んで、前記シール蓋の内面と、前記漏斗の狭口側開口の周縁部全体とを密着状態に保持する保持部材とを備える、包装容器。
【請求項2】
前記保持部材は、紙を主体とした材料からなり、前記シール蓋全面を覆う天板と、前記天板の外周縁から立ち上がる側壁とを有し、前記容器本体の開放端に嵌合する蓋体であり、
前記押圧部材は、紙を主体とした材料からなり、前記天板の内面に貼着される板材である、請求項1に記載の包装容器。
【請求項3】
前記保持部材は、紙を主体とした材料からなり、前記シール蓋全面を覆う天板と、前記天板の外周縁から立ち上がる側壁とを有し、前記容器本体の開放端に嵌合する蓋体であり、
前記押圧部材は、前記天板の一部を内面側に突出させることにより形成された突起である、請求項1に記載の包装容器。
【請求項4】
前記容器本体の開放端には外方に広がるように延び、前記シール蓋が貼着されるフランジ部が接続され、
前記保持部材は、紙を主体とした材料からなり、互いに平行な一対の辺を有する第1シートと、前記第1シートの前記一対の辺の各々に折り曲げ自在に接続される一対の第2シートとを有し、前記第1シートと前記第2シートの各々との境界部分に、前記フランジの一部及びこれと対向する他の一部が差し込まれる、一対の切込みが形成される蓋材であり、
前記押圧部材は、紙を主体とした材料からなり、前記蓋材の内面に貼着される板材である、請求項1に記載の包装容器。
【請求項5】
前記保持部材は、貼着面を有するテープ材であり、
前記押圧部材は、紙を主体とした材料からなり、前記貼着面に貼着される板材である、請求項1に記載の包装容器。
【請求項1】
内容物を他の容器に移し替えるために用いられる包装容器であって、
開放端を有する筒形状の容器本体と、
狭口側に向かって径が狭くなる漏斗を有し、前記狭口側を開放端に向けて前記容器本体の開放端に嵌め込まれる漏斗パーツと、
前記容器本体の開放端を封止するシール蓋と、
前記シール蓋上の狭口側の開口に対応する位置に配置される押圧部材と、
前記押圧部材を前記容器本体の内方に押し込んで、前記シール蓋の内面と、前記漏斗の狭口側開口の周縁部全体とを密着状態に保持する保持部材とを備える、包装容器。
【請求項2】
前記保持部材は、紙を主体とした材料からなり、前記シール蓋全面を覆う天板と、前記天板の外周縁から立ち上がる側壁とを有し、前記容器本体の開放端に嵌合する蓋体であり、
前記押圧部材は、紙を主体とした材料からなり、前記天板の内面に貼着される板材である、請求項1に記載の包装容器。
【請求項3】
前記保持部材は、紙を主体とした材料からなり、前記シール蓋全面を覆う天板と、前記天板の外周縁から立ち上がる側壁とを有し、前記容器本体の開放端に嵌合する蓋体であり、
前記押圧部材は、前記天板の一部を内面側に突出させることにより形成された突起である、請求項1に記載の包装容器。
【請求項4】
前記容器本体の開放端には外方に広がるように延び、前記シール蓋が貼着されるフランジ部が接続され、
前記保持部材は、紙を主体とした材料からなり、互いに平行な一対の辺を有する第1シートと、前記第1シートの前記一対の辺の各々に折り曲げ自在に接続される一対の第2シートとを有し、前記第1シートと前記第2シートの各々との境界部分に、前記フランジの一部及びこれと対向する他の一部が差し込まれる、一対の切込みが形成される蓋材であり、
前記押圧部材は、紙を主体とした材料からなり、前記蓋材の内面に貼着される板材である、請求項1に記載の包装容器。
【請求項5】
前記保持部材は、貼着面を有するテープ材であり、
前記押圧部材は、紙を主体とした材料からなり、前記貼着面に貼着される板材である、請求項1に記載の包装容器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−230833(P2011−230833A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−105438(P2010−105438)
【出願日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】
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