包装用袋
【課題】 開封後、被包装物が取出し易い包装用袋を提供する。
【解決手段】 第1包装フィルム20と、第1包装フィルムに対向して配置された第2包装フィルム30と、第1包装フィルム及び第2包装フィルムの外周部分をシールすることによって形成される、被包装物14を収容する収容部15と、第1包装フィルム上に形成された第1開封線22と、第2包装フィルム上に形成された第2開封線32とを備える包装用袋であって、第1開封線及び第2開封線は、第1開封線及び第2開封線に沿って開封されると、第1開封線から被包装物の一部が露出され、残っている第2包装フィルムにより被包装物の全体が支持され得るように形成されている。
【解決手段】 第1包装フィルム20と、第1包装フィルムに対向して配置された第2包装フィルム30と、第1包装フィルム及び第2包装フィルムの外周部分をシールすることによって形成される、被包装物14を収容する収容部15と、第1包装フィルム上に形成された第1開封線22と、第2包装フィルム上に形成された第2開封線32とを備える包装用袋であって、第1開封線及び第2開封線は、第1開封線及び第2開封線に沿って開封されると、第1開封線から被包装物の一部が露出され、残っている第2包装フィルムにより被包装物の全体が支持され得るように形成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は包装用袋に関し、特に、貼付剤用の包装用袋に関する。
【背景技術】
【0002】
貼付剤用の包装用袋としては、特許文献1に開示されているような開封線(弱め線)を備えたものが知られている。この開封線は、包装用袋の表裏に形成されており、また、それらは同一位置に形成されている。
【特許文献1】登録実用新案第2566444号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しなしながら、上述したような包装用袋は、開封後、包装用袋の表側開封線と裏側開封線が揃っているため、包装用袋を開け広げることが困難となり、更に被包装物が開封線よりも内側に偏っているため、中の被包装物を取り出しにくい場合がある。
【0004】
そこで、本発明は、開封後、被包装物が取出し易い包装用袋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る包装用袋は、第1包装フィルムと、第1包装フィルムに対向して配置された第2包装フィルムと、第1包装フィルム及び第2包装フィルムの外周部分をシールすることによって形成される、被包装物を収容する収容部と、第1包装フィルム上に形成された第1開封線と、第2包装フィルム上に形成された第2開封線とを備える包装用袋であって、第1開封線及び第2開封線は、第1開封線及び第2開封線に沿って開封されると、第1開封線から被包装物の一部が露出され、残っている第2包装フィルムにより被包装物の全体が支持され得るように形成されている。
【0006】
包装用袋が第1開封線及び第2開封線に沿って完全に開封されると、被包装物の一部が第1開封線により露出されるため、使用者はその露出部分を指で抓まんで、被包装物を容易に取り出すことができる。また、被包装物の露出していない部分については、そこを指で抓んだとしても、指と被包装物との間に包装フィルムが介在することになるので、衛生的であり、また、被包装物が薬剤である場合には、その薬剤が指に無用に付着することがない。更に、包装用袋が完全に開封された状態であっても、被包装物の全体が残っている第2包装フィルムにより支持されるため、開封後、第2包装フィルムを下向きに例えばテーブル上に置いても、被包装物を汚すことがなく、衛生面に優れており、また、包装用袋からの被包装物の無用な落下を防ぐことができる。
【0007】
また、本発明にかかる包装用袋において、第1開封線は、第1開封線及び第2開封線の共通の開封開始点から、その開封開始点に最も遠い角側に向かって直線状又は円弧状に延びており、第2開封線は、その開封開始点から、その開封開始点がある辺の対向辺に向かって延びている。
【0008】
第1開封線及び第2開封線を単純な直線状又は円弧状に形成することにより、開封線の製作を容易にし、且つ製造コストを低減させるだけではなく、開封線を容易に引き裂くことができる。
【0009】
さらに、本発明にかかる包装用袋において、第1開封線が、第1開封線及び第2開封線の共通の開封開始点から延びる、第2開封線に重なる助走部を有するものとすることが好適である。
【0010】
第1包装フィルムと第2の包装フィルムとの外周部分はシールされて剛性が高められているが、第1開封線と第2開封線とが重なる部分を助走部とすることで、最初の引裂きを容易にし、助走部で開封を加速化させ、一気に他の部分の開封も行うことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、開封後、被包装物が容易に取り出せる包装用袋を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明による包装体10の正面図であり、包装体10は、包装用袋12と、被包装物14とから構成されている。包装用袋12及び被包装物14の形状は特に限定されないが、説明を簡単にするために、本実施形態では包装用袋12及び被包装物14を共に矩形とする。なお、「矩形」は、角が丸められたものも含むものとする。
【0014】
図2は、図1の包装体をI−I’に沿って切断した部分断面図である。図2に示したように、包装用袋12は、表側包装フィルム20(以下、「第1包装フィルム」という)と裏側包装フィルム30(以下、「第2包装フィルム」という)から構成されている。包装フィルム20及び30は1層構造であってもよいが、2層以上の複合フィルムとすることが好ましく、また、第1包装フィルム20と第2包装フィルム30に積層される材料が異なっていてもよい。また、包装フィルム20及び30を構成する材料としては、紙、シリコン加工紙、アルミニウム、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)及びセロハン等が挙げられ、複合フィルムの場合は、これらを任意に組み合わせたものが考えられる。
【0015】
図2に示すように、本実施形態で用いる第1包装フィルム20は、PET層21a、PET層21b、アルミニウム層21c及びPE層21dを、外側より順に積層して形成されており、第2包装フィルムの場合も同様である。PET層21aは酸素の透過性が低く、且つ、アルミニウム層12cは気密性に優れ、適当な強度ないし剛性を有する。そのため、本実施形態において、被包装物14として、薬物を経皮投与する貼付剤等が適している。これは、薬物の劣化を防止できるとともに、貼付剤の形状を維持することができるからである。
【0016】
このような包装フィルム20及び30を、PET層21a及び31aが最外層となるようにして、互いに重ね合わせた後、外周部分をシールすることで、収容部15とシール部16を備える包装用袋12が形成される。シール方法としてはヒートシール法が好ましいが、接着剤を用いての圧着など、他の方法を採ってもよい。
【0017】
図3は、図1に示した包装体の分解図であり、上から順に、第1包装フィルム20、被包装物14及び第2包装フィルム30である。第1包装フィルム20及び第2包装フィルム30には、包装フィルムの強度ないし剛性を弱め、包装用袋12を開封し易くするための第1開封線22及び第2開封線32が形成されている。本実施形態において、開封線22及び32は、ミシン目等で構成されることが考えられる。図示するように、第1開封線22は円弧状であり、第2開封線32は直線状であるが、これらの開封線の形状及びこれらの開封線を構成するミシン目の詳細については後述する。
【0018】
図3に示した本発明の一実施形態において、易開封手段として、包装用袋12の外縁で開封開始点を示す切欠き18が形成されているが、開封開始点は、切欠きに限らず切込みノッチ又は鋸歯カットであってもよい。また、切欠き等の特別な開封開始点を形成せず、包装用袋12の外縁から直接開封線22及び32を形成してもよい。
【0019】
なお、図1、図3及び図4において、切欠き18とは反対の、第1開封線22の末端は包装体10の外縁にまで達していないよう示されているが、第1開封線22の末端が外縁に達しているものとしてもよい。
【0020】
図1及び図4を参照しながら、本発明による包装用袋の開封方法について説明する。ここで、図4は、図1に示した包装体の開封した後の状態を表す立体図である。図1の包装体10を開封するためには、使用者は、切欠き18の両側A及びBをそれぞれ指で抓み、Aを下向きに、Bを上向きに引き離すこととなる。これにより、包装フィルム20及び30は、切欠き18を起点として開封線22及び32に沿って引き裂くことができる。包装用袋12が開封線に沿って完全に引き裂くと、図4に示したように、被包装物14の一部が第1開封線から露出されるので、使用者は露出部を指で抓まんで、容易に取り出すことができる。その一方で、被包装物14の残りの部分は第1包装フィルム20と第2包装フィルム30との間に挟持された状態を維持する。このため、この部分を指で抓んだとしても、指が被包装物14を直接触れることはなく、衛生的であり、逆に被包装物が例えば貼付剤である場合、その薬剤が付着することもない。
【0021】
一方、被包装物14の全体は、図4に示したように残っている第2包装フィルム30により支持された状態になっている。これにより、開封後、第2包装フィルムを下向きに例えばテーブル上においても、薬剤を含む被包装物14を汚すことがないので、衛生面に優れており、また、包装用袋12からの被包装物14の無用な落下を防ぐことができる。
【0022】
次に、図3を参照しながら、開封線の形状についてより詳細に説明する。
【0023】
前述したように、第1開封線22及び第2開封線32は、包装体10が第1開封線22及び第2開封線32に沿って開封されると、第1開封線から被包装物の一部が露出され、残っている第2包装フィルムにより被包装物の全体が支持され得るように形成されている。このように、第2開封線32から被包装物14を露出させる必要がないため、第2開封線は単純な形状に形成することができ、図示するように、直線状に形成することができる。すなわち、第2開封線32は、第1開封線22及び第2開封線32の共通の開封開始点18から、その開封開始点18のある辺の対向辺に向かって垂直に或いは垂直に近い角度で延びている。第2開封線32をこのような形状に形成することによって、その製作を容易にすることができる。
【0024】
なお、上記趣旨から、第2開封線32の位置は、被包装物14と干渉しない位置であることが重要である。すなわち、開封時には、通常の使用態様として、開封開始点18付近を指で抓まんで包装体10を振り、被包装物14を端に寄せるのが一般的であるが、その状態で第2開封線32が被包装物14上を通らないことが重要である。
【0025】
第1開封線22は、開封後、第1開封線22により被包装物14の一部が露出される形状にあればよく、その形状について特に制限しないが、開封線の製作を容易にするために、第1開封線22も単純な形状にすることが好ましい。図3の実施形態では、第1開封線22は、円弧状に形成されており、第1開封線22及び第2開封線32の共通の開封開始点18から、その開封開始点18より最も遠い角側に向かって円弧状に延びている。第1開封線22が円弧状である場合、その形状に起因する反力(抵抗)は殆どなく、第1開封線22を容易に引き裂くことができる。なお、第1開封線22は、第2開封線32とは異なり、被包装物14の露出を目的とするため、被包装物14が包装用袋12の中のどの位置にあっても、第1開封線22が被包装物14上を通っていることが重要である。
【0026】
第1開封線22及び第2開封線32を構成するミシン目を形成する方法としては種々考えられるが、本実施形態では、包装フィルム20及び30を構成する複数の層のうち、外側の少なくとも一層を貫通する小孔を形成し、且つ、内側の少なくとも一層は貫通させない方法を採択している。そのため、包装用袋12を開封しない限り、被包装物14は外側の空気と直接的に接触しないので、被包装物14を開封する前まで安全に保存することができる。もちろん被包装物14の種類により外側の空気と接触しても構わない場合や、包装用袋12内に重ね袋等をさらに備える場合などには、この限りではなく、包装フィルム20又は30の全体を貫通するミシン目等を形成してもよい。
【0027】
続いて、図5及び図6を参照しながら、開封線22及び32を構成するミシン目について説明する。図5は、第2開封線32におけるミシン目の構造を示しており、図6は、第1開封線22におけるミシン目の構造を示している。いずれの図も誇張して描いてあることに留意されたい。
【0028】
図示するように、第1開封線22及び第2開封線32を形成するミシン目はハの字のものである。
【0029】
ここで、図5及び図6において、開封線が引き裂くときの進行方向をYとし、ハの字のミシン目は、一方の側の部分42と、他方の側の部分44とで構成されるとする。図5において、進行方向Yに垂直となる線Xを引いた場合、ハの字の一方の側の部分42と線Xの間の角度をα、ハの字の他方の側の部分44と線Xの間の角度をβにし、角度αと角度βが同じ角度となるようにミシン目を形成している。このようなミシン目の構造により、引き裂かれる部分は部分42と部分44の中間位置となるため、第2開封線32をY方向で実質的に直線状に引き裂くことができる。
【0030】
第1開封線22のミシン目は、図6に示すように、千鳥状配列となっており、特に湾曲部分では、ハの字の他方の側の部分44がハの字の一方の側の部分42の延長線と交差するようにミシン目を形成している。このようなミシン目の構造においては、引裂きが真っ直ぐに進もうとしても、必ず、ミシン目の外側部分44に裂け目が入り、円弧の中心側に引裂きが誘導されるため、第1開封線22が円弧状にあっても、その形状に沿って確実に開封される。
【0031】
開封線の他の実施形態が図7〜9に示されている。図7に示したように、第1開封線22は凹状円弧に形成されてもよい。開封した際、凹状円弧の開封線は、凸状円弧の開封線より容易に被包装物14を露出させることができる。
【0032】
また、図8に示したように、第1開封線22は斜めの直線状に形成されてもよい。これにより、開封した際、凸状円弧の開封線より容易に被包装物14を露出させるだけではなく、単純な直線状にあるため、開封線の製作を容易にし、且つ製造コストを低減させることができる。
【0033】
さらに、図9は図8の変形例であるが、第1開封線22に助走部23が設けられている点で、図8の実施形態とは異なっている。この助走部23は、開封開始点18から、その開封開始点18のある辺の対向辺に向かって垂直に短い距離で延びたものであり、第2開封線32と実質的に重なっている。第1包装フィルム20と第2の包装フィルム30との外周部分はシールされて剛性が高められているが、第1開封線22と第2開封線32とが重なる部分を助走部23とすることで、最初の引裂きが容易となり、助走部で開封を加速化させ、一気に残りの部分の開封も行うことができる。従って、助走部23の長さは、シール部16を僅かに超える程度であればよい。なお、第1開封線22の、助走部23以外の部分は、図示するような直線状であってもよいが、凹凸いずれかの円弧形状としてもよい。
【0034】
ミシン目の他の実施形態は図10〜14に示されている。図5及び図6におけるハの字のミシン目は1段カットに形成されているが、開封の容易性を更に考え、ミシン目は、図10に示したような2段カットに形成してもよい。また、図6に示したような凸状円弧を構成するミシン目構造においては、ハの字の他方の側の部分44のみ2段カットに形成してもよい。それにより、凸状円弧の開封線が凸状湾曲部分においてスムーズに曲がることができ、凸状開封線の開封を容易にすることができる。他のミシン目構造として、図11〜14に示したようなものも考えられる。
【0035】
なお、開封線の形状及びミシン目の構造については、これらの実施形態に限らない。開封線は、開封後、第1開封線22により被包装物14の一部を露出し、残りの第2包装フィルム30によって被包装物14の全体を支持し得るように形成された任意形状にすることができる。また、ミシン目は、このような開封線を容易に開封させる任意構造にすることができる。さらに、開封線は、包装フィルム20,30を脆弱化したものとしてもよい。
【0036】
次に、図15を参照しながら、開封線の理想的な位置、形状について更に詳細に検討してみる。
【0037】
まず、図示するように、被包装物14が包装用袋12内で左辺及び下辺に寄せられ、シール部16の辺AB及び辺BCに接しているものと仮定する。また、説明を簡単にするために、包装用袋12及び被包装物14の両方を正方形と仮定した。
【0038】
今、点B(B’)を中心に、被包装物14の対角線B’D’を半径Rにして円弧を描き、その円弧が辺BC(又は辺BCの延長線)と交差する点をPとし、辺AB(又は辺BAの延長線)と交差する点をQとする。この状態で、第1開封線22を扇形領域BPD'Qよりも内側に配置させれば、被包装物14は第1開封線22から露出することが可能となる。従って、例えば、線PC’の間にある任意点をSにして、BSを半径とした円弧状の開封線を作れば、確実に被包装物14は露出することになる。このように、上では第1開封線22の例として凸状円弧状、凹状円弧状、直線状、助走部付き直線状の4種類を挙げたが、この他にも種々の形状があることは容易に理解されよう。また、点Sを開封開始点とし、辺CDに平行となるように形成した第2開封線32も、開封後に残る第2包装フィルムによって被包装物14全体が支持されることも理解されよう。
【0039】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明による包装体10の正面図である。
【図2】図1の包装体をI−I’に沿って切断した部分断面図である。
【図3】図1に示した包装体の分解図である。
【図4】図1に示した包装体の開封した後の状態を表す立体図である。
【図5】第2開封線32におけるミシン目の好ましい構造を表す平面図である。
【図6】第1開封線22におけるミシン目の好ましい構造を表す平面図である。
【図7】第1開封線22の他の実施形態を表す平面図である。
【図8】第1開封線22の他の実施形態を表す平面図である。
【図9】第1開封線22の他の実施形態を表す平面図である。
【図10】ミシン目の他の実施形態を表す拡大図である。
【図11】ミシン目の更に他の実施形態を表す平面図である。
【図12】ミシン目の更に他の実施形態を表す平面図である
【図13】ミシン目の更に他の実施形態を表す平面図である
【図14】ミシン目の更に他の実施形態を表す平面図である
【図15】開封線の位置や形状についての説明図である。
【符号の説明】
【0041】
10…包装体、12…包装用袋、14…被包装物、15…収容部、16…シール部、18…切欠き、20…第1包装フィルム、22…第1開封線、23…助走部、24…露出用開封部、30…第2包装フィルム、32…第2開封線、42…ハの字の一方の側の部分、44…ハの字の他方の側の部分
【技術分野】
【0001】
本発明は包装用袋に関し、特に、貼付剤用の包装用袋に関する。
【背景技術】
【0002】
貼付剤用の包装用袋としては、特許文献1に開示されているような開封線(弱め線)を備えたものが知られている。この開封線は、包装用袋の表裏に形成されており、また、それらは同一位置に形成されている。
【特許文献1】登録実用新案第2566444号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しなしながら、上述したような包装用袋は、開封後、包装用袋の表側開封線と裏側開封線が揃っているため、包装用袋を開け広げることが困難となり、更に被包装物が開封線よりも内側に偏っているため、中の被包装物を取り出しにくい場合がある。
【0004】
そこで、本発明は、開封後、被包装物が取出し易い包装用袋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る包装用袋は、第1包装フィルムと、第1包装フィルムに対向して配置された第2包装フィルムと、第1包装フィルム及び第2包装フィルムの外周部分をシールすることによって形成される、被包装物を収容する収容部と、第1包装フィルム上に形成された第1開封線と、第2包装フィルム上に形成された第2開封線とを備える包装用袋であって、第1開封線及び第2開封線は、第1開封線及び第2開封線に沿って開封されると、第1開封線から被包装物の一部が露出され、残っている第2包装フィルムにより被包装物の全体が支持され得るように形成されている。
【0006】
包装用袋が第1開封線及び第2開封線に沿って完全に開封されると、被包装物の一部が第1開封線により露出されるため、使用者はその露出部分を指で抓まんで、被包装物を容易に取り出すことができる。また、被包装物の露出していない部分については、そこを指で抓んだとしても、指と被包装物との間に包装フィルムが介在することになるので、衛生的であり、また、被包装物が薬剤である場合には、その薬剤が指に無用に付着することがない。更に、包装用袋が完全に開封された状態であっても、被包装物の全体が残っている第2包装フィルムにより支持されるため、開封後、第2包装フィルムを下向きに例えばテーブル上に置いても、被包装物を汚すことがなく、衛生面に優れており、また、包装用袋からの被包装物の無用な落下を防ぐことができる。
【0007】
また、本発明にかかる包装用袋において、第1開封線は、第1開封線及び第2開封線の共通の開封開始点から、その開封開始点に最も遠い角側に向かって直線状又は円弧状に延びており、第2開封線は、その開封開始点から、その開封開始点がある辺の対向辺に向かって延びている。
【0008】
第1開封線及び第2開封線を単純な直線状又は円弧状に形成することにより、開封線の製作を容易にし、且つ製造コストを低減させるだけではなく、開封線を容易に引き裂くことができる。
【0009】
さらに、本発明にかかる包装用袋において、第1開封線が、第1開封線及び第2開封線の共通の開封開始点から延びる、第2開封線に重なる助走部を有するものとすることが好適である。
【0010】
第1包装フィルムと第2の包装フィルムとの外周部分はシールされて剛性が高められているが、第1開封線と第2開封線とが重なる部分を助走部とすることで、最初の引裂きを容易にし、助走部で開封を加速化させ、一気に他の部分の開封も行うことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、開封後、被包装物が容易に取り出せる包装用袋を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明による包装体10の正面図であり、包装体10は、包装用袋12と、被包装物14とから構成されている。包装用袋12及び被包装物14の形状は特に限定されないが、説明を簡単にするために、本実施形態では包装用袋12及び被包装物14を共に矩形とする。なお、「矩形」は、角が丸められたものも含むものとする。
【0014】
図2は、図1の包装体をI−I’に沿って切断した部分断面図である。図2に示したように、包装用袋12は、表側包装フィルム20(以下、「第1包装フィルム」という)と裏側包装フィルム30(以下、「第2包装フィルム」という)から構成されている。包装フィルム20及び30は1層構造であってもよいが、2層以上の複合フィルムとすることが好ましく、また、第1包装フィルム20と第2包装フィルム30に積層される材料が異なっていてもよい。また、包装フィルム20及び30を構成する材料としては、紙、シリコン加工紙、アルミニウム、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)及びセロハン等が挙げられ、複合フィルムの場合は、これらを任意に組み合わせたものが考えられる。
【0015】
図2に示すように、本実施形態で用いる第1包装フィルム20は、PET層21a、PET層21b、アルミニウム層21c及びPE層21dを、外側より順に積層して形成されており、第2包装フィルムの場合も同様である。PET層21aは酸素の透過性が低く、且つ、アルミニウム層12cは気密性に優れ、適当な強度ないし剛性を有する。そのため、本実施形態において、被包装物14として、薬物を経皮投与する貼付剤等が適している。これは、薬物の劣化を防止できるとともに、貼付剤の形状を維持することができるからである。
【0016】
このような包装フィルム20及び30を、PET層21a及び31aが最外層となるようにして、互いに重ね合わせた後、外周部分をシールすることで、収容部15とシール部16を備える包装用袋12が形成される。シール方法としてはヒートシール法が好ましいが、接着剤を用いての圧着など、他の方法を採ってもよい。
【0017】
図3は、図1に示した包装体の分解図であり、上から順に、第1包装フィルム20、被包装物14及び第2包装フィルム30である。第1包装フィルム20及び第2包装フィルム30には、包装フィルムの強度ないし剛性を弱め、包装用袋12を開封し易くするための第1開封線22及び第2開封線32が形成されている。本実施形態において、開封線22及び32は、ミシン目等で構成されることが考えられる。図示するように、第1開封線22は円弧状であり、第2開封線32は直線状であるが、これらの開封線の形状及びこれらの開封線を構成するミシン目の詳細については後述する。
【0018】
図3に示した本発明の一実施形態において、易開封手段として、包装用袋12の外縁で開封開始点を示す切欠き18が形成されているが、開封開始点は、切欠きに限らず切込みノッチ又は鋸歯カットであってもよい。また、切欠き等の特別な開封開始点を形成せず、包装用袋12の外縁から直接開封線22及び32を形成してもよい。
【0019】
なお、図1、図3及び図4において、切欠き18とは反対の、第1開封線22の末端は包装体10の外縁にまで達していないよう示されているが、第1開封線22の末端が外縁に達しているものとしてもよい。
【0020】
図1及び図4を参照しながら、本発明による包装用袋の開封方法について説明する。ここで、図4は、図1に示した包装体の開封した後の状態を表す立体図である。図1の包装体10を開封するためには、使用者は、切欠き18の両側A及びBをそれぞれ指で抓み、Aを下向きに、Bを上向きに引き離すこととなる。これにより、包装フィルム20及び30は、切欠き18を起点として開封線22及び32に沿って引き裂くことができる。包装用袋12が開封線に沿って完全に引き裂くと、図4に示したように、被包装物14の一部が第1開封線から露出されるので、使用者は露出部を指で抓まんで、容易に取り出すことができる。その一方で、被包装物14の残りの部分は第1包装フィルム20と第2包装フィルム30との間に挟持された状態を維持する。このため、この部分を指で抓んだとしても、指が被包装物14を直接触れることはなく、衛生的であり、逆に被包装物が例えば貼付剤である場合、その薬剤が付着することもない。
【0021】
一方、被包装物14の全体は、図4に示したように残っている第2包装フィルム30により支持された状態になっている。これにより、開封後、第2包装フィルムを下向きに例えばテーブル上においても、薬剤を含む被包装物14を汚すことがないので、衛生面に優れており、また、包装用袋12からの被包装物14の無用な落下を防ぐことができる。
【0022】
次に、図3を参照しながら、開封線の形状についてより詳細に説明する。
【0023】
前述したように、第1開封線22及び第2開封線32は、包装体10が第1開封線22及び第2開封線32に沿って開封されると、第1開封線から被包装物の一部が露出され、残っている第2包装フィルムにより被包装物の全体が支持され得るように形成されている。このように、第2開封線32から被包装物14を露出させる必要がないため、第2開封線は単純な形状に形成することができ、図示するように、直線状に形成することができる。すなわち、第2開封線32は、第1開封線22及び第2開封線32の共通の開封開始点18から、その開封開始点18のある辺の対向辺に向かって垂直に或いは垂直に近い角度で延びている。第2開封線32をこのような形状に形成することによって、その製作を容易にすることができる。
【0024】
なお、上記趣旨から、第2開封線32の位置は、被包装物14と干渉しない位置であることが重要である。すなわち、開封時には、通常の使用態様として、開封開始点18付近を指で抓まんで包装体10を振り、被包装物14を端に寄せるのが一般的であるが、その状態で第2開封線32が被包装物14上を通らないことが重要である。
【0025】
第1開封線22は、開封後、第1開封線22により被包装物14の一部が露出される形状にあればよく、その形状について特に制限しないが、開封線の製作を容易にするために、第1開封線22も単純な形状にすることが好ましい。図3の実施形態では、第1開封線22は、円弧状に形成されており、第1開封線22及び第2開封線32の共通の開封開始点18から、その開封開始点18より最も遠い角側に向かって円弧状に延びている。第1開封線22が円弧状である場合、その形状に起因する反力(抵抗)は殆どなく、第1開封線22を容易に引き裂くことができる。なお、第1開封線22は、第2開封線32とは異なり、被包装物14の露出を目的とするため、被包装物14が包装用袋12の中のどの位置にあっても、第1開封線22が被包装物14上を通っていることが重要である。
【0026】
第1開封線22及び第2開封線32を構成するミシン目を形成する方法としては種々考えられるが、本実施形態では、包装フィルム20及び30を構成する複数の層のうち、外側の少なくとも一層を貫通する小孔を形成し、且つ、内側の少なくとも一層は貫通させない方法を採択している。そのため、包装用袋12を開封しない限り、被包装物14は外側の空気と直接的に接触しないので、被包装物14を開封する前まで安全に保存することができる。もちろん被包装物14の種類により外側の空気と接触しても構わない場合や、包装用袋12内に重ね袋等をさらに備える場合などには、この限りではなく、包装フィルム20又は30の全体を貫通するミシン目等を形成してもよい。
【0027】
続いて、図5及び図6を参照しながら、開封線22及び32を構成するミシン目について説明する。図5は、第2開封線32におけるミシン目の構造を示しており、図6は、第1開封線22におけるミシン目の構造を示している。いずれの図も誇張して描いてあることに留意されたい。
【0028】
図示するように、第1開封線22及び第2開封線32を形成するミシン目はハの字のものである。
【0029】
ここで、図5及び図6において、開封線が引き裂くときの進行方向をYとし、ハの字のミシン目は、一方の側の部分42と、他方の側の部分44とで構成されるとする。図5において、進行方向Yに垂直となる線Xを引いた場合、ハの字の一方の側の部分42と線Xの間の角度をα、ハの字の他方の側の部分44と線Xの間の角度をβにし、角度αと角度βが同じ角度となるようにミシン目を形成している。このようなミシン目の構造により、引き裂かれる部分は部分42と部分44の中間位置となるため、第2開封線32をY方向で実質的に直線状に引き裂くことができる。
【0030】
第1開封線22のミシン目は、図6に示すように、千鳥状配列となっており、特に湾曲部分では、ハの字の他方の側の部分44がハの字の一方の側の部分42の延長線と交差するようにミシン目を形成している。このようなミシン目の構造においては、引裂きが真っ直ぐに進もうとしても、必ず、ミシン目の外側部分44に裂け目が入り、円弧の中心側に引裂きが誘導されるため、第1開封線22が円弧状にあっても、その形状に沿って確実に開封される。
【0031】
開封線の他の実施形態が図7〜9に示されている。図7に示したように、第1開封線22は凹状円弧に形成されてもよい。開封した際、凹状円弧の開封線は、凸状円弧の開封線より容易に被包装物14を露出させることができる。
【0032】
また、図8に示したように、第1開封線22は斜めの直線状に形成されてもよい。これにより、開封した際、凸状円弧の開封線より容易に被包装物14を露出させるだけではなく、単純な直線状にあるため、開封線の製作を容易にし、且つ製造コストを低減させることができる。
【0033】
さらに、図9は図8の変形例であるが、第1開封線22に助走部23が設けられている点で、図8の実施形態とは異なっている。この助走部23は、開封開始点18から、その開封開始点18のある辺の対向辺に向かって垂直に短い距離で延びたものであり、第2開封線32と実質的に重なっている。第1包装フィルム20と第2の包装フィルム30との外周部分はシールされて剛性が高められているが、第1開封線22と第2開封線32とが重なる部分を助走部23とすることで、最初の引裂きが容易となり、助走部で開封を加速化させ、一気に残りの部分の開封も行うことができる。従って、助走部23の長さは、シール部16を僅かに超える程度であればよい。なお、第1開封線22の、助走部23以外の部分は、図示するような直線状であってもよいが、凹凸いずれかの円弧形状としてもよい。
【0034】
ミシン目の他の実施形態は図10〜14に示されている。図5及び図6におけるハの字のミシン目は1段カットに形成されているが、開封の容易性を更に考え、ミシン目は、図10に示したような2段カットに形成してもよい。また、図6に示したような凸状円弧を構成するミシン目構造においては、ハの字の他方の側の部分44のみ2段カットに形成してもよい。それにより、凸状円弧の開封線が凸状湾曲部分においてスムーズに曲がることができ、凸状開封線の開封を容易にすることができる。他のミシン目構造として、図11〜14に示したようなものも考えられる。
【0035】
なお、開封線の形状及びミシン目の構造については、これらの実施形態に限らない。開封線は、開封後、第1開封線22により被包装物14の一部を露出し、残りの第2包装フィルム30によって被包装物14の全体を支持し得るように形成された任意形状にすることができる。また、ミシン目は、このような開封線を容易に開封させる任意構造にすることができる。さらに、開封線は、包装フィルム20,30を脆弱化したものとしてもよい。
【0036】
次に、図15を参照しながら、開封線の理想的な位置、形状について更に詳細に検討してみる。
【0037】
まず、図示するように、被包装物14が包装用袋12内で左辺及び下辺に寄せられ、シール部16の辺AB及び辺BCに接しているものと仮定する。また、説明を簡単にするために、包装用袋12及び被包装物14の両方を正方形と仮定した。
【0038】
今、点B(B’)を中心に、被包装物14の対角線B’D’を半径Rにして円弧を描き、その円弧が辺BC(又は辺BCの延長線)と交差する点をPとし、辺AB(又は辺BAの延長線)と交差する点をQとする。この状態で、第1開封線22を扇形領域BPD'Qよりも内側に配置させれば、被包装物14は第1開封線22から露出することが可能となる。従って、例えば、線PC’の間にある任意点をSにして、BSを半径とした円弧状の開封線を作れば、確実に被包装物14は露出することになる。このように、上では第1開封線22の例として凸状円弧状、凹状円弧状、直線状、助走部付き直線状の4種類を挙げたが、この他にも種々の形状があることは容易に理解されよう。また、点Sを開封開始点とし、辺CDに平行となるように形成した第2開封線32も、開封後に残る第2包装フィルムによって被包装物14全体が支持されることも理解されよう。
【0039】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明による包装体10の正面図である。
【図2】図1の包装体をI−I’に沿って切断した部分断面図である。
【図3】図1に示した包装体の分解図である。
【図4】図1に示した包装体の開封した後の状態を表す立体図である。
【図5】第2開封線32におけるミシン目の好ましい構造を表す平面図である。
【図6】第1開封線22におけるミシン目の好ましい構造を表す平面図である。
【図7】第1開封線22の他の実施形態を表す平面図である。
【図8】第1開封線22の他の実施形態を表す平面図である。
【図9】第1開封線22の他の実施形態を表す平面図である。
【図10】ミシン目の他の実施形態を表す拡大図である。
【図11】ミシン目の更に他の実施形態を表す平面図である。
【図12】ミシン目の更に他の実施形態を表す平面図である
【図13】ミシン目の更に他の実施形態を表す平面図である
【図14】ミシン目の更に他の実施形態を表す平面図である
【図15】開封線の位置や形状についての説明図である。
【符号の説明】
【0041】
10…包装体、12…包装用袋、14…被包装物、15…収容部、16…シール部、18…切欠き、20…第1包装フィルム、22…第1開封線、23…助走部、24…露出用開封部、30…第2包装フィルム、32…第2開封線、42…ハの字の一方の側の部分、44…ハの字の他方の側の部分
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1包装フィルムと、
前記第1包装フィルムに対向して配置された第2包装フィルムと、
前記第1包装フィルム及び前記第2包装フィルムの外周部分をシールすることによって形成される、被包装物を収容する収容部と、
前記第1包装フィルム上に形成された第1開封線と、
前記第2包装フィルム上に形成された第2開封線と
を備える包装用袋であって、
前記第1開封線及び前記第2開封線は、前記第1開封線及び前記第2開封線に沿って開封されると、前記第1開封線から前記被包装物の一部が露出され、残っている前記第2包装フィルムにより前記被包装物の全体が支持され得るように形成される、包装用袋。
【請求項2】
前記第1開封線は、前記第1開封線及び前記第2開封線の共通の開封開始点から、前記開封開始点に最も遠い角側に向かって直線状又は円弧状に延びており、前記第2開封線は、前記第1開封線及び前記第2開封線の共通の開封開始点から、前記開封開始点がある辺の対向辺に向かって延びている、請求項1に記載の包装用袋。
【請求項3】
前記第1開封線が、前記第1開封線及び前記第2開封線の共通の開封開始点から延びる、前記第2開封線に重なる助走部を有する、請求項1又は2に記載の包装用袋。
【請求項1】
第1包装フィルムと、
前記第1包装フィルムに対向して配置された第2包装フィルムと、
前記第1包装フィルム及び前記第2包装フィルムの外周部分をシールすることによって形成される、被包装物を収容する収容部と、
前記第1包装フィルム上に形成された第1開封線と、
前記第2包装フィルム上に形成された第2開封線と
を備える包装用袋であって、
前記第1開封線及び前記第2開封線は、前記第1開封線及び前記第2開封線に沿って開封されると、前記第1開封線から前記被包装物の一部が露出され、残っている前記第2包装フィルムにより前記被包装物の全体が支持され得るように形成される、包装用袋。
【請求項2】
前記第1開封線は、前記第1開封線及び前記第2開封線の共通の開封開始点から、前記開封開始点に最も遠い角側に向かって直線状又は円弧状に延びており、前記第2開封線は、前記第1開封線及び前記第2開封線の共通の開封開始点から、前記開封開始点がある辺の対向辺に向かって延びている、請求項1に記載の包装用袋。
【請求項3】
前記第1開封線が、前記第1開封線及び前記第2開封線の共通の開封開始点から延びる、前記第2開封線に重なる助走部を有する、請求項1又は2に記載の包装用袋。
【図2】
【図5】
【図6】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図1】
【図3】
【図4】
【図7】
【図8】
【図9】
【図5】
【図6】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図1】
【図3】
【図4】
【図7】
【図8】
【図9】
【公開番号】特開2010−30651(P2010−30651A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−196663(P2008−196663)
【出願日】平成20年7月30日(2008.7.30)
【出願人】(000160522)久光製薬株式会社 (121)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月30日(2008.7.30)
【出願人】(000160522)久光製薬株式会社 (121)
【Fターム(参考)】
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