包装袋の注出口部材
【課題】
従来、包装袋の注出部材の開栓時に注出口内の内栓を開栓するものは、開栓時に注出口に手が触れる課題がある。また、キャップの回転により開栓をするものは搬送時等にキャップが回転すると栓が取れてしまう課題がある。また、注出口の先端部のねじ切り用の突起をコ字型のガード部材で保護したものでは、注出口が露呈すると共に製作が面倒である課題がある。
【解決手段】
本発明は、包装袋に熱融着される基部1、先端部2が密封部材3に密封された筒部4、密封部材3に上端部を連結され筒部4の外周を覆う蓋部材20とからなる注出口部材10において、前記蓋部材20に前記密封部材3に上端部を連結した二片一対の分割開放片部6を設けて開栓を可能にする一方、分割開放片部6と前記筒部4と間に、蓋部材20の回転と分割開放片部6の分割開放を阻止する回転係止機構30を分割開放可能に設けてなる包装袋の注出口部材を提供しようとするものである。
従来、包装袋の注出部材の開栓時に注出口内の内栓を開栓するものは、開栓時に注出口に手が触れる課題がある。また、キャップの回転により開栓をするものは搬送時等にキャップが回転すると栓が取れてしまう課題がある。また、注出口の先端部のねじ切り用の突起をコ字型のガード部材で保護したものでは、注出口が露呈すると共に製作が面倒である課題がある。
【解決手段】
本発明は、包装袋に熱融着される基部1、先端部2が密封部材3に密封された筒部4、密封部材3に上端部を連結され筒部4の外周を覆う蓋部材20とからなる注出口部材10において、前記蓋部材20に前記密封部材3に上端部を連結した二片一対の分割開放片部6を設けて開栓を可能にする一方、分割開放片部6と前記筒部4と間に、蓋部材20の回転と分割開放片部6の分割開放を阻止する回転係止機構30を分割開放可能に設けてなる包装袋の注出口部材を提供しようとするものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装袋に収容した流動液体を注出する注出口部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より包装袋に熱融着される注出口部材としては、包装袋に熱融着される基部、ネジ部が形成された筒部及び該筒部に螺合する蓋材とを有するものが使用されている(特許文献1参照。)。
【0003】
また、注出口の先端部にねじ切り用の突起を設けると共に、その突起に嵌合するキャップを注出口を構成する筒部全体に被せて設け、キャップを回転させて突起をねじ切るものが提案されている(特許文献2参照。)。
【0004】
また、注出口の先端部にねじ切り用の突起を設けると共に、その突起にコ字型のガード部材を設けて、ガード部材の二股の基部を注出口部材の基部に破断可能に連結して突起のねじ切りを防止したものが提案されている(特許文献3参照。)。
【0005】
【特許文献1】特開2000−142769号公報
【特許文献2】特開2006−62752号公報
【特許文献3】特開2006−341908号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の場合、注出口内において取っ手付の内栓を引っ張って開栓することから、開栓が面倒であるのみならず注出口に手が触れる衛生上の課題がある。
【0007】
特許文献2の場合、搬送時等にキャップが回転すると突起が簡単に取れてしまう恐れがあると共に、加工が難しい課題がある。
【0008】
特許文献3の場合、注出口が露呈していると共に構造が複雑で製作が面倒である課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、本発明は、請求項1に記載のように、包装袋に熱融着される基部、先端部が密封部材に密封された筒部、密封部材に上端部を連結され筒部の外周を覆う蓋部材とからなる注出口部材において、前記蓋部材が前記密着部材と一体な部分に上端部を連結した状態で開放可能に分割する二片一対の分割開放片部を具備し、前記閉じ状態の分割開放片部と前記筒部と間に蓋部材の回転を阻止すると共に分割開放片部を分割開放可能に係止する回転係止機構を設けてなる包装袋の注出口部材を提供しようとするものである。なお、二片一対の分割開放片部の上端部が連結した前記密着部材と一体な部分には、密着部材のみならず該密着部材と一体な蓋部材も含まれるものである。
【0010】
また、本発明は、請求項2に記載のように、請求項1に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が蓋部材の一部からなる包装袋の注出口部材を提供しようとするものである。
【0011】
また、本発明は、請求項3に記載のように、請求項1又は2に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材が二片一対の分割開放片部からなる包装袋の注出口部材を提供しようとするものである。
【0012】
また、本発明は、請求項4に記載のように、請求項1乃至3のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部をほぼ水平に開放した状態で、筒部の左右側面と分割開放片部の内側を型取る左右の横型と、筒部の内筒部と連結部を含んで密封部材及び分割開放片部の外側を型取る上下の縦型とによってプラスチック成形加工してなる包装袋の注出口部材を提供しようとするものである。
【0013】
また、本発明は、請求項5に記載のように、請求項1乃至4のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部の内側形状が、密封部材との連結部側から開放端部側まで、長手方向を横断する断面が円形、楕円形、三角形、多角形、曲線形、又はそれらの組み合わせからなる形状からなる包装袋の注出口部材を提供しようとするものである。
【0014】
また、本発明は、請求項6に記載のように、請求項4又は5に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が、密封部材との連結部側から開放端部側までの長手方向に沿ってほぼ同一内径を有する包装袋の注出口部材を提供しようとするものである。
【0015】
また、本発明は、請求項7に記載のように、請求項4又は5に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が、密封部材との連結部側から開放端部側までの長手方向に沿って増大する内径を有する包装袋の注出口部材を提供しようとするものである。
【0016】
また、本発明は、請求項8に記載のように、請求項1乃至7のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が、開放端部側に分割開放用の取っ手部を具備する包装袋の注出口部材を提供しようとするものである。
【0017】
また、本発明は、請求項9に記載のように、請求項1乃至8のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、回転係止機構が、互いに分割開放可能に係合する、分割開放片部に設けた凹部と、筒部に設けた凸部とからなる包装袋の注出口部材を提供しようとするものである。
【0018】
また、本発明は、請求項10に記載のように、請求項1乃至9のいずれかに記載の包装袋の注出口部材を具備する包装袋を提供しようとするものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る包装袋のは、請求項1に記載のように、包装袋に熱融着される基部、先端部が密封部材に密封された筒部、密封部材に上端部を連結され筒部の外周を覆う蓋部材とからなる注出口部材において、前記蓋部材が前記密着部材と一体な部分に上端部を連結した状態で開放可能に分割する二片一対の分割開放片部を具備し、前記閉じ状態の分割開放片部と前記筒部と間に蓋部材の回転を阻止すると共に分割開放片部を分割開放可能に係止する回転係止機構を設けてなる構成を有することにより、筒部に装着した蓋部材の分割開放片部が閉じた状態では、蓋部材は筒部に回転係止機構によって係止されているから、開き方向及び回転方向において蓋部材は筒部に固定されて密封部材が搬送中などに不用意に開放する恐れはなく、また、筒部に回転係止機構によって係止されていた蓋部材の分割開放片部を、開き方向に分離開放することによって、開き方向に開放した分離開放片を持って容易に回転操作することができるから、筒部に固定されていた密封部材は筒部に触れることなく容易に回転して切り取ることができる効果がある。
【0020】
また、本発明は、請求項2に記載のように、請求項1に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が蓋部材の一部からなる構成を有することにより、筒部を覆う蓋部材の一部に設けた分割開放片部によって回転係止機構を構成できると共に、分割開放片部を開放して回転操作し、密封部材を除去することができる効果がある。
【0021】
また、本発明は、請求項3に記載のように、請求項1又は2に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材が二片一対の分割開放片部からなる構成を有することにより、蓋部材の全体を分割開放片部として分割開放することができる効果がある。
【0022】
また、本発明は、請求項4に記載のように、請求項1乃至3のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部をほぼ水平に開放した状態で、筒部の左右側面と分割開放片部の内側を型取る左右の横型と、筒部の内筒部と連結部を含んで密封部材及び分割開放片部の外側を型取る上下の縦型とによってプラスチック成形加工してなる構成を有することにより、注出口部材をプラスチックの一体成形加工により容易に製作することができる効果がある。
【0023】
また、本発明は、請求項5に記載のように、請求項1乃至4のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部の内側形状が、密封部材との連結部側から開放端部側まで、長手方向を横断する断面が円形、楕円形、三角形、多角形、曲線形、又はそれらの組み合わせからなる形状からなる構成を有することにより、分割開放片部の内側形状を変えることによって蓋部材の内側形状を種々に設計変更することができる。
【0024】
また、本発明は、請求項6に記載のように、請求項4又は5に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が、密封部材との連結部側から開放端部側までの長手方向に沿ってほぼ同一内径を有する構成を有することにより、分割開放片部の内側を形成する横型の型抜きができることにより、同一内径の分割開放片部をプラスチック成形加工により容易に製作することができる効果がある。
【0025】
また、本発明は、請求項7に記載のように、請求項4又は5に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が、密封部材との連結部側から開放端部側までの長手方向に沿って増大する内径を有する構成を有することにより、分割開放片部の内側を形成する横型の型抜きが容易にできることにより、開放端部に向かって内径が増大する分割開放片部をプラスチック成形加工により容易に製作することができる効果がある。
【0026】
また、本発明は、請求項8に記載のように、請求項1乃至7のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が、開放端部側に分割開放用の取っ手部を具備する構成を有することにより、取っ手部によって分割開放片部を容易に分割開放することができる効果がある。
【0027】
また、本発明は、請求項9に記載のように、請求項1乃至8のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、回転係止機構が、互いに分割開放可能に係合する、分割開放片部に設けた凹部と、筒部に設けた凸部とからなる構成を有することにより、回転係止機構を容易に構成することができると共に、係止及び分割開放を確実に行うことができる効果がある。
【0028】
また、本発明は、請求項10に記載のように、請求項1乃至9のいずれかに記載の包装袋の注出口部材を具備する包装袋を提供することができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
図示する実施例において、本発明に係る包装袋の注出口部材10は、包装袋に熱融着される基部1、先端部2が密封部材3に密封された筒部4、密封部材3に上端部を連結部5で連結され筒部4の外周を覆う蓋部材6とからなる。上記注出口部材10において、前記蓋部材20が前記密封部材3に上端部を連結した状態で開放可能に分割する二片一対の分割開放片部6を具備し、前記閉じ状態の分割開放片部6と前記筒部4と間に蓋部材20の回転を阻止すると共に分割開放片部6を分割開放可能に係止する回転係止機構30を設けてなる構成を有する。
【0030】
基部1には、図7に記載のように、包装袋40の注出口部41に溶着したときに注出口部41の頂板となる頂板部1aが水平方向に張り出して設けてあると共に、その上方に同一形状からなる蓋受枠部1cがスペース筒部1bを介して設けてある。なお、図7において、42は袋吊り下げ孔である。
【0031】
密封部材3は、図2又は図4に記載の如く、長方形状の連結片部3aと筒部4の先端部2を覆う蓋片部3bとからなる。連結部5は折曲自在な長板状のヒンジ部材からなり、密封部材3の横側に折曲自在に蓋部材20を構成する二片一対の分割開放片部6を連結し、分割開放片部6を水平方向に開放可能に連結してある。なお、筒部4の先端部2の下側には輸液管を確実に連結するための係止突起7,8等が設けてある。
【0032】
分割開放片部6は、図示の実施例の場合、図4に記載のようにほぼ楕円形状の蓋部材20を長径に沿った分割線部6aで2分割して設けてあり、二片一対の分割開放片部6が蓋部材20の全体を形成する構成に設けてある。
【0033】
これに対して、図8及び図9に記載の実施例のように、分割開放片部6を、蓋部材20の一部を分割線部6aにより分割して設けてあり、二片一対の分割開放片部6が蓋部材20の一部を形成する構成に設けてある。また、分割開放片部6の開放端部側には、分割開放用の取っ手部6bが設けてあり、閉じ状態から連結部5を中心に分割開放が容易にできるように構成してある。
【0034】
なお、図では省略したが、二片一対の分割開放片部6が蓋部材20の一部を形成する構成において、分割開放片部6の上端部が前記密着部材3と一体な蓋部材20にヒンジ状に連結し、蓋部材20に対して該蓋部材20の一部をなす分割開放片部6が開閉可能に連結する構成も含まれるものである。
【0035】
また、閉じた分割開放片部6の接合部分となる分割線部6aにおいては、閉じ状態を確実にするために互いに分割開放可能に係合する接合面部を設けることができる。接合面部としては、従来公知の互いに分割開放可能に係合するL型溝部や凹凸溝部から構成することが可能である。
【0036】
回転係止機構30は、閉じ状態の分割開放片部6と筒部4と間に、分割開放片部6を簡単には分割開放しないように係止すると共に、指で開放することができる係止力で分割開放可能な構成で設けてある。図示の実施例では、互いに分割開放可能に係合する、分割開放片部6に設けた孔からなる凹部31と、該凹部31に嵌合する筒部4に設けた凸部32とからなるが、互いに弾性的に着脱可能に嵌合する従来公知の凹凸部からなるスナップや掛け止め機構、或いは、面で着脱可能に接触する面接着剤や面ファスナーで構成することも可能である。
【0037】
上記の構成により、筒部4に装着した蓋部材20の分割開放片部6が閉じた状態では、蓋部材20は筒部4に回転係止機構30によって係止されているから、開き方向及び回転方向において蓋部材20は筒部4に固定されて密封部材3が搬送中などに不用意に開放する恐れはなくなる。
【0038】
また、筒部4に回転係止機構30によって係止されていた蓋部材20の分割開放片部6を、開き方向に分離開放することによって、開き方向に開放した分離開放片6を持って容易に回転操作することができるから、筒部4に固定されていた密封部材3は筒部4に触れることなく容易に回転して切り取ることができるのである。
【0039】
上記の構成からなる本願発明に係る包装袋の注出口部材10は、図5及び図6に記載の如く、蓋部材20の二片一対の分割開放片部6をほぼ水平に開放した状態で、筒部4の左右側面と分割開放片部6の内側を型取る左右の横型51と、筒部4の内筒部9と連結部5を含んで密封部材3及び分割開放片部6の外側を型取る上下の縦型52,53とからなる成形型50によって一体にプラスチック射出成形加工することができる。54は固定型枠である。
【0040】
横型51は左右対称で、成型時には、図5に記載のように閉じた状態で射出成形し、離型できるまでプラスチックが冷却して固化した状態で、図6に記載のように左右にスライドして、筒部4の外側と分割開放片部6の内側部分を成形することができる。51a、51bは分割開放片部6の内側成形型部、51cは蓋片部3bと連結部5の下側の成形型部、51dは筒部4の外周成形型部、51eは回転係止機構30の凸部32の成形型部、51fは基部1の成形型部である。
【0041】
上縦型部52は、図5の成型時には横型51の上方にあって、密封部材30と分割開放部6の上側を成形して、固化後に図6に記載のように、上方に移動する。52aは分割開放部6の上側部分を成形する成形型部で、回転係止機構30の孔状の凹部32を成形する突起状の成形型部52bを具備し、中央部に密封部材3と連結部5の上側を成形する成形型部52cを設けてある。
【0042】
下縦型53は、筒部4の内側を成形する中子からなり、型開時には図6に記載のように、下方にスライドして固定型枠54上に本発明に係る注出口部材10を離型する状態で成形が完了する。なお、図5,図6の成形型では、取っ手部の構成については省略してある。
【0043】
上記の図6に記載の一体射出成形加工において、型開きの順序は、先ず、左右の横型51を左右にスライドして開き、次いで上縦型52を上方に移動させてから、下縦型53を下方に移動して、下端部を固定型枠54上に支持された注出口部材10を抜き出すこととなる。
【0044】
このことから、本発明に係る包装袋の注出口部材6は、蓋部材20の二片一対の分割開放片部6の内側形状が横型51の型抜きが可能な形状からなることとなり、分割開放片部6の内側形状は、密封部材3との連結部5側から開放端部側まで、その長手方向を横断する断面が円形、楕円形、三角形、多角形、曲線形、又はそれらの組み合わせからなる形状から構成することができる。分割開放片部6は、密封部材3との連結部5側から開放端部側までの長手方向に沿ってほぼ同一内径を有する形状にすることができることは勿論であるが、その長手方向に沿って増大する内径を有する形状にすることもでき、段差をもって増大する内径にすることも勿論可能である。
【0045】
なお、分割開放片部6の上側の形状は、上縦型52の離型可能な形状であれば良いから、蓋部材20の外側形状として分割開放片部6を自由に設計することができることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明に係る注出口部材の一実施例の一使用態様を示す概略縦断正面図。
【図2】その概略平面図。
【図3】その他の使用態様を示す概略側面図。
【図4】図3の概略平面図。
【図5】注出口部材の一実施例の成型時の成形型を示す概略縦断正面図。
【図6】その成形型の型開時の状態を示す概略縦断正面図。
【図7】その実施例の一実施態様を示す概略説明図。
【図8】注出口部材の他の実施例を示す概略縦断正面図。
【図9】その概略平面図。
【符号の説明】
【0047】
1 基部
1a 頂板部
1b スペース筒部
1c 蓋受枠部
2 先端部
3 密封部材
3a 連結片部
3b 蓋片部
4 筒部
5 連結部
6 分割開放片部
6a 分割線部
6b 取っ手部
7 係止突起
8 係止突起
10 注出口部材
20 蓋部材
30 回転係止機構
31 凹部
32 凸部
40 包装袋
41 注出口部
42 袋吊り下げ孔
50 成形型
51 横型
52 上縦型
53 下縦型
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装袋に収容した流動液体を注出する注出口部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より包装袋に熱融着される注出口部材としては、包装袋に熱融着される基部、ネジ部が形成された筒部及び該筒部に螺合する蓋材とを有するものが使用されている(特許文献1参照。)。
【0003】
また、注出口の先端部にねじ切り用の突起を設けると共に、その突起に嵌合するキャップを注出口を構成する筒部全体に被せて設け、キャップを回転させて突起をねじ切るものが提案されている(特許文献2参照。)。
【0004】
また、注出口の先端部にねじ切り用の突起を設けると共に、その突起にコ字型のガード部材を設けて、ガード部材の二股の基部を注出口部材の基部に破断可能に連結して突起のねじ切りを防止したものが提案されている(特許文献3参照。)。
【0005】
【特許文献1】特開2000−142769号公報
【特許文献2】特開2006−62752号公報
【特許文献3】特開2006−341908号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の場合、注出口内において取っ手付の内栓を引っ張って開栓することから、開栓が面倒であるのみならず注出口に手が触れる衛生上の課題がある。
【0007】
特許文献2の場合、搬送時等にキャップが回転すると突起が簡単に取れてしまう恐れがあると共に、加工が難しい課題がある。
【0008】
特許文献3の場合、注出口が露呈していると共に構造が複雑で製作が面倒である課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、本発明は、請求項1に記載のように、包装袋に熱融着される基部、先端部が密封部材に密封された筒部、密封部材に上端部を連結され筒部の外周を覆う蓋部材とからなる注出口部材において、前記蓋部材が前記密着部材と一体な部分に上端部を連結した状態で開放可能に分割する二片一対の分割開放片部を具備し、前記閉じ状態の分割開放片部と前記筒部と間に蓋部材の回転を阻止すると共に分割開放片部を分割開放可能に係止する回転係止機構を設けてなる包装袋の注出口部材を提供しようとするものである。なお、二片一対の分割開放片部の上端部が連結した前記密着部材と一体な部分には、密着部材のみならず該密着部材と一体な蓋部材も含まれるものである。
【0010】
また、本発明は、請求項2に記載のように、請求項1に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が蓋部材の一部からなる包装袋の注出口部材を提供しようとするものである。
【0011】
また、本発明は、請求項3に記載のように、請求項1又は2に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材が二片一対の分割開放片部からなる包装袋の注出口部材を提供しようとするものである。
【0012】
また、本発明は、請求項4に記載のように、請求項1乃至3のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部をほぼ水平に開放した状態で、筒部の左右側面と分割開放片部の内側を型取る左右の横型と、筒部の内筒部と連結部を含んで密封部材及び分割開放片部の外側を型取る上下の縦型とによってプラスチック成形加工してなる包装袋の注出口部材を提供しようとするものである。
【0013】
また、本発明は、請求項5に記載のように、請求項1乃至4のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部の内側形状が、密封部材との連結部側から開放端部側まで、長手方向を横断する断面が円形、楕円形、三角形、多角形、曲線形、又はそれらの組み合わせからなる形状からなる包装袋の注出口部材を提供しようとするものである。
【0014】
また、本発明は、請求項6に記載のように、請求項4又は5に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が、密封部材との連結部側から開放端部側までの長手方向に沿ってほぼ同一内径を有する包装袋の注出口部材を提供しようとするものである。
【0015】
また、本発明は、請求項7に記載のように、請求項4又は5に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が、密封部材との連結部側から開放端部側までの長手方向に沿って増大する内径を有する包装袋の注出口部材を提供しようとするものである。
【0016】
また、本発明は、請求項8に記載のように、請求項1乃至7のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が、開放端部側に分割開放用の取っ手部を具備する包装袋の注出口部材を提供しようとするものである。
【0017】
また、本発明は、請求項9に記載のように、請求項1乃至8のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、回転係止機構が、互いに分割開放可能に係合する、分割開放片部に設けた凹部と、筒部に設けた凸部とからなる包装袋の注出口部材を提供しようとするものである。
【0018】
また、本発明は、請求項10に記載のように、請求項1乃至9のいずれかに記載の包装袋の注出口部材を具備する包装袋を提供しようとするものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る包装袋のは、請求項1に記載のように、包装袋に熱融着される基部、先端部が密封部材に密封された筒部、密封部材に上端部を連結され筒部の外周を覆う蓋部材とからなる注出口部材において、前記蓋部材が前記密着部材と一体な部分に上端部を連結した状態で開放可能に分割する二片一対の分割開放片部を具備し、前記閉じ状態の分割開放片部と前記筒部と間に蓋部材の回転を阻止すると共に分割開放片部を分割開放可能に係止する回転係止機構を設けてなる構成を有することにより、筒部に装着した蓋部材の分割開放片部が閉じた状態では、蓋部材は筒部に回転係止機構によって係止されているから、開き方向及び回転方向において蓋部材は筒部に固定されて密封部材が搬送中などに不用意に開放する恐れはなく、また、筒部に回転係止機構によって係止されていた蓋部材の分割開放片部を、開き方向に分離開放することによって、開き方向に開放した分離開放片を持って容易に回転操作することができるから、筒部に固定されていた密封部材は筒部に触れることなく容易に回転して切り取ることができる効果がある。
【0020】
また、本発明は、請求項2に記載のように、請求項1に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が蓋部材の一部からなる構成を有することにより、筒部を覆う蓋部材の一部に設けた分割開放片部によって回転係止機構を構成できると共に、分割開放片部を開放して回転操作し、密封部材を除去することができる効果がある。
【0021】
また、本発明は、請求項3に記載のように、請求項1又は2に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材が二片一対の分割開放片部からなる構成を有することにより、蓋部材の全体を分割開放片部として分割開放することができる効果がある。
【0022】
また、本発明は、請求項4に記載のように、請求項1乃至3のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部をほぼ水平に開放した状態で、筒部の左右側面と分割開放片部の内側を型取る左右の横型と、筒部の内筒部と連結部を含んで密封部材及び分割開放片部の外側を型取る上下の縦型とによってプラスチック成形加工してなる構成を有することにより、注出口部材をプラスチックの一体成形加工により容易に製作することができる効果がある。
【0023】
また、本発明は、請求項5に記載のように、請求項1乃至4のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部の内側形状が、密封部材との連結部側から開放端部側まで、長手方向を横断する断面が円形、楕円形、三角形、多角形、曲線形、又はそれらの組み合わせからなる形状からなる構成を有することにより、分割開放片部の内側形状を変えることによって蓋部材の内側形状を種々に設計変更することができる。
【0024】
また、本発明は、請求項6に記載のように、請求項4又は5に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が、密封部材との連結部側から開放端部側までの長手方向に沿ってほぼ同一内径を有する構成を有することにより、分割開放片部の内側を形成する横型の型抜きができることにより、同一内径の分割開放片部をプラスチック成形加工により容易に製作することができる効果がある。
【0025】
また、本発明は、請求項7に記載のように、請求項4又は5に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が、密封部材との連結部側から開放端部側までの長手方向に沿って増大する内径を有する構成を有することにより、分割開放片部の内側を形成する横型の型抜きが容易にできることにより、開放端部に向かって内径が増大する分割開放片部をプラスチック成形加工により容易に製作することができる効果がある。
【0026】
また、本発明は、請求項8に記載のように、請求項1乃至7のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が、開放端部側に分割開放用の取っ手部を具備する構成を有することにより、取っ手部によって分割開放片部を容易に分割開放することができる効果がある。
【0027】
また、本発明は、請求項9に記載のように、請求項1乃至8のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、回転係止機構が、互いに分割開放可能に係合する、分割開放片部に設けた凹部と、筒部に設けた凸部とからなる構成を有することにより、回転係止機構を容易に構成することができると共に、係止及び分割開放を確実に行うことができる効果がある。
【0028】
また、本発明は、請求項10に記載のように、請求項1乃至9のいずれかに記載の包装袋の注出口部材を具備する包装袋を提供することができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
図示する実施例において、本発明に係る包装袋の注出口部材10は、包装袋に熱融着される基部1、先端部2が密封部材3に密封された筒部4、密封部材3に上端部を連結部5で連結され筒部4の外周を覆う蓋部材6とからなる。上記注出口部材10において、前記蓋部材20が前記密封部材3に上端部を連結した状態で開放可能に分割する二片一対の分割開放片部6を具備し、前記閉じ状態の分割開放片部6と前記筒部4と間に蓋部材20の回転を阻止すると共に分割開放片部6を分割開放可能に係止する回転係止機構30を設けてなる構成を有する。
【0030】
基部1には、図7に記載のように、包装袋40の注出口部41に溶着したときに注出口部41の頂板となる頂板部1aが水平方向に張り出して設けてあると共に、その上方に同一形状からなる蓋受枠部1cがスペース筒部1bを介して設けてある。なお、図7において、42は袋吊り下げ孔である。
【0031】
密封部材3は、図2又は図4に記載の如く、長方形状の連結片部3aと筒部4の先端部2を覆う蓋片部3bとからなる。連結部5は折曲自在な長板状のヒンジ部材からなり、密封部材3の横側に折曲自在に蓋部材20を構成する二片一対の分割開放片部6を連結し、分割開放片部6を水平方向に開放可能に連結してある。なお、筒部4の先端部2の下側には輸液管を確実に連結するための係止突起7,8等が設けてある。
【0032】
分割開放片部6は、図示の実施例の場合、図4に記載のようにほぼ楕円形状の蓋部材20を長径に沿った分割線部6aで2分割して設けてあり、二片一対の分割開放片部6が蓋部材20の全体を形成する構成に設けてある。
【0033】
これに対して、図8及び図9に記載の実施例のように、分割開放片部6を、蓋部材20の一部を分割線部6aにより分割して設けてあり、二片一対の分割開放片部6が蓋部材20の一部を形成する構成に設けてある。また、分割開放片部6の開放端部側には、分割開放用の取っ手部6bが設けてあり、閉じ状態から連結部5を中心に分割開放が容易にできるように構成してある。
【0034】
なお、図では省略したが、二片一対の分割開放片部6が蓋部材20の一部を形成する構成において、分割開放片部6の上端部が前記密着部材3と一体な蓋部材20にヒンジ状に連結し、蓋部材20に対して該蓋部材20の一部をなす分割開放片部6が開閉可能に連結する構成も含まれるものである。
【0035】
また、閉じた分割開放片部6の接合部分となる分割線部6aにおいては、閉じ状態を確実にするために互いに分割開放可能に係合する接合面部を設けることができる。接合面部としては、従来公知の互いに分割開放可能に係合するL型溝部や凹凸溝部から構成することが可能である。
【0036】
回転係止機構30は、閉じ状態の分割開放片部6と筒部4と間に、分割開放片部6を簡単には分割開放しないように係止すると共に、指で開放することができる係止力で分割開放可能な構成で設けてある。図示の実施例では、互いに分割開放可能に係合する、分割開放片部6に設けた孔からなる凹部31と、該凹部31に嵌合する筒部4に設けた凸部32とからなるが、互いに弾性的に着脱可能に嵌合する従来公知の凹凸部からなるスナップや掛け止め機構、或いは、面で着脱可能に接触する面接着剤や面ファスナーで構成することも可能である。
【0037】
上記の構成により、筒部4に装着した蓋部材20の分割開放片部6が閉じた状態では、蓋部材20は筒部4に回転係止機構30によって係止されているから、開き方向及び回転方向において蓋部材20は筒部4に固定されて密封部材3が搬送中などに不用意に開放する恐れはなくなる。
【0038】
また、筒部4に回転係止機構30によって係止されていた蓋部材20の分割開放片部6を、開き方向に分離開放することによって、開き方向に開放した分離開放片6を持って容易に回転操作することができるから、筒部4に固定されていた密封部材3は筒部4に触れることなく容易に回転して切り取ることができるのである。
【0039】
上記の構成からなる本願発明に係る包装袋の注出口部材10は、図5及び図6に記載の如く、蓋部材20の二片一対の分割開放片部6をほぼ水平に開放した状態で、筒部4の左右側面と分割開放片部6の内側を型取る左右の横型51と、筒部4の内筒部9と連結部5を含んで密封部材3及び分割開放片部6の外側を型取る上下の縦型52,53とからなる成形型50によって一体にプラスチック射出成形加工することができる。54は固定型枠である。
【0040】
横型51は左右対称で、成型時には、図5に記載のように閉じた状態で射出成形し、離型できるまでプラスチックが冷却して固化した状態で、図6に記載のように左右にスライドして、筒部4の外側と分割開放片部6の内側部分を成形することができる。51a、51bは分割開放片部6の内側成形型部、51cは蓋片部3bと連結部5の下側の成形型部、51dは筒部4の外周成形型部、51eは回転係止機構30の凸部32の成形型部、51fは基部1の成形型部である。
【0041】
上縦型部52は、図5の成型時には横型51の上方にあって、密封部材30と分割開放部6の上側を成形して、固化後に図6に記載のように、上方に移動する。52aは分割開放部6の上側部分を成形する成形型部で、回転係止機構30の孔状の凹部32を成形する突起状の成形型部52bを具備し、中央部に密封部材3と連結部5の上側を成形する成形型部52cを設けてある。
【0042】
下縦型53は、筒部4の内側を成形する中子からなり、型開時には図6に記載のように、下方にスライドして固定型枠54上に本発明に係る注出口部材10を離型する状態で成形が完了する。なお、図5,図6の成形型では、取っ手部の構成については省略してある。
【0043】
上記の図6に記載の一体射出成形加工において、型開きの順序は、先ず、左右の横型51を左右にスライドして開き、次いで上縦型52を上方に移動させてから、下縦型53を下方に移動して、下端部を固定型枠54上に支持された注出口部材10を抜き出すこととなる。
【0044】
このことから、本発明に係る包装袋の注出口部材6は、蓋部材20の二片一対の分割開放片部6の内側形状が横型51の型抜きが可能な形状からなることとなり、分割開放片部6の内側形状は、密封部材3との連結部5側から開放端部側まで、その長手方向を横断する断面が円形、楕円形、三角形、多角形、曲線形、又はそれらの組み合わせからなる形状から構成することができる。分割開放片部6は、密封部材3との連結部5側から開放端部側までの長手方向に沿ってほぼ同一内径を有する形状にすることができることは勿論であるが、その長手方向に沿って増大する内径を有する形状にすることもでき、段差をもって増大する内径にすることも勿論可能である。
【0045】
なお、分割開放片部6の上側の形状は、上縦型52の離型可能な形状であれば良いから、蓋部材20の外側形状として分割開放片部6を自由に設計することができることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明に係る注出口部材の一実施例の一使用態様を示す概略縦断正面図。
【図2】その概略平面図。
【図3】その他の使用態様を示す概略側面図。
【図4】図3の概略平面図。
【図5】注出口部材の一実施例の成型時の成形型を示す概略縦断正面図。
【図6】その成形型の型開時の状態を示す概略縦断正面図。
【図7】その実施例の一実施態様を示す概略説明図。
【図8】注出口部材の他の実施例を示す概略縦断正面図。
【図9】その概略平面図。
【符号の説明】
【0047】
1 基部
1a 頂板部
1b スペース筒部
1c 蓋受枠部
2 先端部
3 密封部材
3a 連結片部
3b 蓋片部
4 筒部
5 連結部
6 分割開放片部
6a 分割線部
6b 取っ手部
7 係止突起
8 係止突起
10 注出口部材
20 蓋部材
30 回転係止機構
31 凹部
32 凸部
40 包装袋
41 注出口部
42 袋吊り下げ孔
50 成形型
51 横型
52 上縦型
53 下縦型
【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装袋に熱融着される基部、先端部が密封部材に密封された筒部、密封部材に上端部を連結され筒部の外周を覆う蓋部材とからなる注出口部材において、前記蓋部材が前記密着部材と一体な部分に上端部を連結した状態で開放可能に分割する二片一対の分割開放片部を具備し、前記閉じ状態の分割開放片部と前記筒部と間に蓋部材の回転を阻止すると共に分割開放片部を分割開放可能に係止する回転係止機構を設けてなる包装袋の注出口部材。
【請求項2】
請求項1に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が蓋部材の一部からなる包装袋の注出口部材。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材が二片一対の分割開放片部からなる包装袋の注出口部材。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部をほぼ水平に開放した状態で、筒部の左右側面と分割開放片部の内側を型取る左右の横型と、筒部の内筒部と連結部を含んで密封部材及び分割開放片部の外側を型取る上下の縦型とによってプラスチック成形加工してなる包装袋の注出口部材。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部の内側形状が、密封部材との連結部側から開放端部側まで、長手方向を横断する断面が円形、楕円形、三角形、多角形、曲線形、又はそれらの組み合わせからなる形状からなる包装袋の注出口部材。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が、密封部材との連結部側から開放端部側までの長手方向に沿ってほぼ同一内径を有する包装袋の注出口部材。
【請求項7】
請求項4又は5に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が、密封部材との連結部側から開放端部側までの長手方向に沿って増大する内径を有する包装袋の注出口部材。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が、開放端部側に分割開放用の取っ手部を具備する包装袋の注出口部材。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、回転係止機構が、互いに分割開放可能に係合する、分割開放片部に設けた凹部と、筒部に設けた凸部とからなる包装袋の注出口部材。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかに記載の包装袋の注出口部材を具備する包装袋。
【請求項1】
包装袋に熱融着される基部、先端部が密封部材に密封された筒部、密封部材に上端部を連結され筒部の外周を覆う蓋部材とからなる注出口部材において、前記蓋部材が前記密着部材と一体な部分に上端部を連結した状態で開放可能に分割する二片一対の分割開放片部を具備し、前記閉じ状態の分割開放片部と前記筒部と間に蓋部材の回転を阻止すると共に分割開放片部を分割開放可能に係止する回転係止機構を設けてなる包装袋の注出口部材。
【請求項2】
請求項1に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が蓋部材の一部からなる包装袋の注出口部材。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材が二片一対の分割開放片部からなる包装袋の注出口部材。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部をほぼ水平に開放した状態で、筒部の左右側面と分割開放片部の内側を型取る左右の横型と、筒部の内筒部と連結部を含んで密封部材及び分割開放片部の外側を型取る上下の縦型とによってプラスチック成形加工してなる包装袋の注出口部材。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部の内側形状が、密封部材との連結部側から開放端部側まで、長手方向を横断する断面が円形、楕円形、三角形、多角形、曲線形、又はそれらの組み合わせからなる形状からなる包装袋の注出口部材。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が、密封部材との連結部側から開放端部側までの長手方向に沿ってほぼ同一内径を有する包装袋の注出口部材。
【請求項7】
請求項4又は5に記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が、密封部材との連結部側から開放端部側までの長手方向に沿って増大する内径を有する包装袋の注出口部材。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、蓋部材の二片一対の分割開放片部が、開放端部側に分割開放用の取っ手部を具備する包装袋の注出口部材。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかに記載の包装袋の注出口部材において、回転係止機構が、互いに分割開放可能に係合する、分割開放片部に設けた凹部と、筒部に設けた凸部とからなる包装袋の注出口部材。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかに記載の包装袋の注出口部材を具備する包装袋。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公開番号】特開2010−18319(P2010−18319A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−180937(P2008−180937)
【出願日】平成20年7月11日(2008.7.11)
【出願人】(000234627)シロウマサイエンス株式会社 (40)
【出願人】(000143880)株式会社細川洋行 (130)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月11日(2008.7.11)
【出願人】(000234627)シロウマサイエンス株式会社 (40)
【出願人】(000143880)株式会社細川洋行 (130)
【Fターム(参考)】
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