説明

包装装置における計量フィルム供給の電子制御

【課題】荷を包装材料で包装する装置と方法
【解決手段】荷を包装する装置は、フィルム供給駆動部を含むフィルムウェブを定量供給するためのフィルム・ディスペンサを含むことができる。その装置は、また、前記荷と、包装サイクルの間前記ディスペンサとの間の相対的回転を提供する回転駆動システムを含むことができる。その装置は、更に、前記包装サイクルの間、荷に対するディスペンサの回転のいかなる部分に対しても、フィルム・ディスペンサは、回転の部分に対応するフィルムウェブの選択された長さを定量供給するように、フィルム供給駆動部と回転駆動システムを作動可能に結合させて構成されるコントローラを含むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2008年1月7日に出願された米国仮出願第61/006,338号に基づき、米国成文法(35.U.S.C(特許法))第119項の下での優先権を主張するものであり、その開示内容全体は、ここに参照により組み込まれる。
【0002】
本開示は、荷を包装材料で包装する装置と方法に関し、より詳細には、ストレッチ包装に関する。
【背景技術】
【0003】
単位製品の荷を構築し、その後、輸送、貯蔵、格納および安定化、保護、および防水の目的で包装するために、種々の包装(packaging)技術が使用されている。1つのシステムは、包装機械を使用して、荷の周りにストレッチ包装材料を引き伸ばし、定量供給し(dispense)、包装する。包装材料は、荷に用いる前に、プレストレッチすることができる。包装は、パレット上の荷の周りのストレッチ状況において包装材料を定量供給および包装して、荷を覆い収納するインライン自動化包装技術として実行できる。パレットのストレッチ包装は、ターンテーブル、回転アーム、垂直回転リング、または水平回転リングのいずれにより達成されたとしても、典型的には、荷の4つの垂直側面を、ポリエチレン包装材料のような引き伸ばし可能な包装材料で覆うものである。これらの装置のそれぞれにおいて、相対的回転が荷と包装材料ディスペンサ(定量供給装置)の間に与えられて、荷の側面の周りに包装材料を包装する。
【0004】
包装機械は、包装材料ディスペンサと荷の間に、包装材料ディスペンサを静止している荷の周りに駆動するか、または荷をターンテーブルの上で回転することにより相対的回転を与える。相対的に回転すると、包装材料は、荷上で包装される。回転リング形式の包装機(wrapper)は、一般的には、ディスペンサ内に搭載された包装材料のロールを含み、そのロールは、回転リング上で荷の周りを回転する。包装回転リングは、垂直回転リングまたは水平回転リングに分類される。垂直回転リングは、上部位置と下部位置の間を垂直に移動して、荷の周りに包装材料を包装する。垂直回転リングにおいては、ターンテーブルおよび回転包装アーム装置と同様に、荷の高さに沿って、荷の4つの垂直側面が包装される。水平回転リングは静止しており、包装材料ディスペンサが荷の周りを回転して、包装材料を荷の周りに包装するときに、荷は、通常はコンベヤ上を移動する。水平回転リングにおいては、荷の長さにわたって包装される。荷が回転リングを通して移動してコンベヤから離れると、包装材料はコンベヤ(荷を支持する表面)から滑り落ちて荷と接触する。
【0005】
歴史的には、回転リングスタイルの包装機は、過剰な包装材料破断と、狭く細長い荷、短く幅の広い荷、および短くて狭い荷のような、「非正方形の荷」を包装するために必要な速度変化の不規則性により、荷に加えられる包装力の量(部分的には、使用されたプレストレッチの量(引き伸ばし量)により決定される)の限界の問題があった。そのような荷の非正方形形状は、包装サイクルの間で、荷による包装材料に対する需要率を、包装材料ディスペンサによる包装材料の供給率が上回る間に、過剰な包装材料の供給という結果になることがよくある。これは、緩く包装された荷という結果になる。加えて、荷による包装材料に対する需要率が包装材料ディスペンサによる包装材料の供給率より高いときは、包装材料の破断が起こることがある。
【0006】
典型的な長方形の荷を包装するときは、包装材料に対する需要は変化し、包装材料が荷の角部と接触するように接近するときに減少し、荷の角部との接触後に増加する。高さが高く幅が狭い荷または短い荷を包装するときは、需要率の変動は典型的な長方形荷の場合よりも更に大きくなる。垂直回転リング、高速回転アーム、およびターンテーブル装置においては、この変動は、荷の長さと幅の間の差により引き起こされる。水平回転リング装置においては、この変動は、荷の高さ(コンベヤから上方の距離)と荷の幅の間の差により引き起こされる。
【0007】
包装材料が荷上に作用する力、すなわち引っ張り力の大きさは、荷をどのくらい堅く且つ確実に包装できるかを決定する。従来は、この力は、包装材料ディスペンサにより定量供給される包装材料の供給率を、荷により要求される包装材料の需用率に対して制御することにより制御されている。包装材料を一定の張力で、または需要率が増加するにつれて増加し、需要率が減少するにつれて減少する供給率で供給するための努力がなされてきた。しかし、需要率における変動が大きいと、供給と需要率の間の変動により、荷の緩い包装または包装中の包装材料の破断という結果になる。
【0008】
多くの既知の、市場で入手可能なパレットストレッチ包装機械の包装力は、需要における変化を感知し、包装材料の供給を、相対的に一定の包装材料包装力が維持されるように包装材料の供給を変化させることにより制御される。動力式プレストレッチ装置の発明で、力と速度の変化を感知することが、重要であることが認識された。これは、典型的にはバネを装備したダンサー・バーおよび電子的ロードセルに連結されるフィードバック機構を使用して達成された。長方形状の荷を回転することにより引き起こされる包装材料上の変化する力は、包装材料を通して、モーター駆動ディスペンサの速度を変化させて、変化する包装材料需要により引き起こされる包装材料上の力の変化を最小にしようとするあるタイプの感知装置に送り返される。角部を通過すると、包装材料上の力は増大する。この力の増加は、典型的には電子ロードセル、感知手段が相互接続されているバネ装備ダンサー、または速度変化によりトルク制御装置に送り返される。角部を通過後は、包装材料上の力は、包装材料需要の減少につれて減少する。この力または速度は、包装材料供給を減少して相対的に一定な包装力を維持しようとするある装置に送り返される。
【0009】
産業界により要求される更に速い包装率では、回転速度は、需要変化の感知および供給速度の変化という概念がもはや有効でない地点まで相当に増大している。応答の遅延により、約20RPMの回転において、位相がずれるように動き始めることが観測された。包装材料ロールおよび約45kg(約100ポンド)のローラーの回転質量に対する実際の応答時間は、加速から減速へ、1回転当たり8回シフトしなければならず、従って、20RPMでは、1/2秒毎に1回以上のシフトとなる。
【0010】
更に重要なことは、これらのより高速なサイクルに対して、加速および減速時間を最小化する必要性である。初期の加速は、締め付けられた包装材料を引っ張らなければならず、包装材料は典型的には大きな力、特に、上述したフィードバック機構によっては維持できない急加速の大きな力に耐えることはできない。従って、高速包装の使用は、高速時に制御を失ったときに望ましくない包装材料の破断を引き起こさない相対的に低い包装力およびプレストレッチレベルに限られていた。
【0011】
回転リング上に搭載された包装材料ディスペンサは、高速での効果的な包装に関する付加的な特別な問題をもたらす。市場で入手可能な、使用されている多くの回転リング包装機は、包装材料ディスペンサを駆動するための電動モーターに依存する。これらのモーターに対する動力が回転リングに送られなければならない。これは典型的には、固定フレームに搭載された電気ピックアップフィンガーを有する回転リング搭載された電気スリップ回転リングを介してなされる。または、バッテリを充電し、回転中に発電機を起動するという試みもなされた。これらのすべての装置は、複雑、高コスト、および保守という問題を抱える。しかし、より重要なことは、迅速に加速および/または減速する能力に影響する回転リングの重量が相当に増加するということである。
【0012】
垂直回転リング上に搭載された包装材料ディスペンサは、高速回転の遠心力に加えて重力の追加的な問題を有している。従って、高速包装機は、包装材料ディスペンサを支持するための、高価で非常に重い2つのベアリング部品を必要とした。これらのベアリングの外部レースの存在は、プレストレッチ・ディスペンサにベルト駆動を提供することを可能とした。この駆動は、クラッチタイプのトルク装置を介して、所望される包装力に対して要求される可変需要率を提供するために行われる。
【0013】
本開示は、上記の問題の一つ以上を克服することに向けられている。
【発明の概要】
【0014】
本開示の1つの形態によれば、荷を包装する装置は、フィルム供給駆動部を含むフィルムウェブを定量供給するためのフィルム・ディスペンサを含むことができる。その装置は、また、包装サイクルの間、荷とディスペンサとの間の相対的回転を提供する回転駆動システムを含むことができる。その装置は、更に、包装サイクルの間の荷に対するディスペンサの回転のいかなる部分に対しても、フィルム・ディスペンサは、回転の部分に対応するフィルムウェブの選択された長さを定量供給するように、フィルム供給駆動部と回転駆動システムを作動可能に結合させて構成されるコントローラを含むことができる。
【0015】
本開示の別の形態によれば、荷を包装する装置は、フィルム供給駆動部を含むフィルムウェブを定量供給するための包装材料ディスペンサを含むことができる。装置は、また、包装サイクルの間、荷とディスペンサとの間の相対的回転を提供する回転駆動システムを含むことができる。装置は、更に、包装サイクルの間、荷に対するディスペンサの回転の少なくとも部分に対して、定量供給されるべきフィルムウェブの長さを選択するように構成されたコントローラを含むことができる。コントローラは、また、包装サイクルの間、荷に対して相対的なディスペンサのその回転の部分に対して、ディスペンサがフィルムウェブの選択された長さを定量供給しているという結果となる比率で、回転駆動システムと供給駆動部を駆動するように構成することもできる。
【0016】
本開示の更に別の形態によれば、荷の周りをフィルムで包装する装置は、荷に用いられるフィルムを定量供給するように構成されるフィルム・ディスペンサを含むことができる。ディスペンサは、少なくとも1つのフィルム・ディスペンサ・ローラーを回転させるためのフィルム供給駆動部を含むことができる。装置は、また、荷に対してフィルム・ディスペンサを回転させるように構成される回転アセンブリを含むことができる。回転アセンブリは、また、回転駆動部を含むことができる。回転アセンブリは、更に、フィルム供給駆動部のうちの1つの動作および回転駆動部を、フィルム供給駆動部のうちの他の動作と回転駆動部に少なくとも部分的に基いて、電子的に制御するように構成された制御システムを含むことができる。
【0017】
本開示の更に別の形態によれば、荷を包装する方法は、フィルムウェブを定量供給するためのフィルム・ディスペンサを提供することを含むことができる。その方法は、また、包装サイクルの間、包装材料ディスペンサと荷の間に相対的回転を与えるために、回転駆動部を操作することを含むことができる。その方法は、更に、包装サイクルの間、フィルムウェブを定量供給するために、フィルム・ディスペンサのフィルム供給駆動部を操作することを含むことができる。その方法は、また、回転駆動部をフィルム供給駆動部に電子的に結合させること、包装サイクルの間、荷の周りのフィルム・ディスペンサの回転の少なくとも部分に対して、フィルムウェブの選択された長さを定量供給するために、その駆動部を比例的に制御することを含むことができる。
【0018】
本開示の更に別の形態によれば、包装サイクルの間、荷の周囲寸法または荷の側面の長さの変化を感知する方法は、荷の周りに包装するフィルムを定量供給するために、フィルム・ディスペンサと荷の間で相対的回転を与えることを含むことができる。その方法は、また、フィルムが定量供給されているときに、フィルム・ディスペンサの下流に配置されたアイドルローラーの実際の速度を感知することを含むことができる。その方法は、更に、アイドルローラーの実際の速度をアイドルローラーの期待速度と比較することを含むことができる。その方法は、また、実際の速度が期待速度に等しくないときに、荷の周囲寸法または荷の側面の長さが変わったことを決定することを含むことができる。
【0019】
本開示の更に別の形態によれば、複数の荷を包装する方法は、包装表面の上に第1の荷を提供することを含むことができる。その方法は、また、第1の荷の周囲寸法に少なくとも部分的に基づいて、包装サイクルの間、第1の荷に対して相対的なフィルム・ディスペンサの回転の少なくとも部分に対して、定量供給される選択された長さのフィルムを決定することを含むことができる。その方法は、更に、第1の荷を包装する包装サイクルの間,第1の荷に対して相対的なフィルム・ディスペンサの回転の少なくとも部分に対して、選択された長さのフィルムを定量供給するために、フィルム・ディスペンサと第1の荷の間で相対的回転を与えることを含むことができる。その方法は、また、包装表面上に第2の荷を提供することを含むことができる。その方法は、更に、第2の荷の周囲寸法が第1の荷の周囲寸法と異なるのを感知することを含むことができる。その方法は、また、第2の荷の周囲寸法に少なくとも部分的に基づいて、包装サイクルの間、第2の荷に対して相対的なフィルム・ディスペンサの回転の少なくとも部分に対して、定量供給されるべきフィルムウェブの長さを自動的に選択することを含むことができる。
【0020】
本開示の更に別の形態によれば、荷を包装する装置は、フィルムウェブを定量供給するためのフィルム・ディスペンサを含むことができる。その装置は、また、包装サイクルの間、回転の少なくとも部分に対して、荷と選択された長さのフィルムを定量供給するディスペンサの間での相対的な回転を提供するための回転駆動システムを含むことができる。装置は、更に、フィルム・ディスペンサの下流に配置されるアイドルローラーを含むことができる。アイドルローラーは、包装される荷の部分の長さの変化に反応するように構成することができる。その装置は、また、包装サイクルの間、アイドルローラーの反応に応答して荷に対して相対的なフィルム・ディスペンサの回転の少なくとも部分に対して、定量供給されるフィルムの新しい長さを選ぶように構成されたコントローラを含むことができる。
【0021】
本開示の更に別の形態によれば、包装サイクルの間のフィルム破断を感知する方法は、
荷の周りに包装するフィルムを定量供給するために、フィルム・ディスペンサと荷の間で相対的回転を与えることを含むことができる。その方法は、また、フィルムが定量供給されているときに、アイドルローラーの実際の速度を感知することを含むことができる。その方法は、更に、アイドルローラーの実際の速度をアイドルローラーの期待速度と比較することを含むことができる。その方法は、また、実際の速度が期待速度と選択された量だけ異なるときに、フィルムが破断したと決定することを含むことができる。
【0022】
本開示の更に別の形態によれば、荷を包装する装置は、フィルムウェブを定量供給するためのフィルム・ディスペンサを含むことができる。その装置は、また、荷と、荷の周りに包装するフィルムを定量供給するディスペンサとの間の相対的回転を提供する回転駆動システムを含むことができる。その装置は、更に、アイドルローラーを含むことができる。
その装置は、また、アイドルローラーの実際の速度をアイドルローラーの期待速度と比較するように構成されたコントローラを含むことができる。コントローラは、また、実際の速度が期待速度と選択された量だけ異なる場合に、回転駆動システムを停止するように構成することもできる。
【0023】
本開示の更に別の形態によれば、包装サイクルの間の包装される荷の部分の長さの変化に応じて、選択された長さのフィルムが定量供給されるように自動的に調整する方法は、包装サイクルの間、荷に対して相対的なディスペンサの回転の少なくとも部分において、荷の周りに包装する選択された長さのフィルムを定量供給するために、フィルム・ディスペンサと荷の間で相対的回転を与えることを含むことができる。その方法は、また、定量供給されたフィルムの動作を感知することを含むことができる。その方法は、更に、定量供給されたフィルムの感知された動作を定量供給されたフィルムの期待動作と比較することを含むことができる。その方法は、また、感知された動作と期待動作との間の差に応じて、包装サイクルの間、荷に対して相対的なディスペンサの回転の少なくとも部分において、定量供給される選択された長さのフィルムを調整することを含むことができる。
【0024】
本開示の更に別の形態によれば、荷を包装する装置は、フィルム供給駆動部を含むフィルムウェブを定量供給するためのフィルム・ディスペンサを含むことができる。その装置は、また、荷と、包装サイクルの間のディスペンサとの間の相対的回転を提供する回転駆動システムを含むことができる。その装置は、更に、フィルム供給駆動部と回転駆動部との間の機械的接続を模倣するように構成されたコントローラを含むことができる。コントローラは、さらに、供給駆動部と回転駆動システムを、包装サイクルの第1の部分の間は第1の比率で、そして、包装サイクルの第2の部分の間は第2の比率で、操作するように構成することができる。
【0025】
本開示の更に別の形態によれば、荷を包装する方法は、荷の周りに包装するフィルムを定量供給するために、フィルムのロールを含むフィルム・ディスペンサと荷の間で相対的回転を与えることを含むことができる。その方法は、また、フィルムが定量供給されているときに、フィルム・ディスペンサの駆動されたローラーの回転をモニターすることを含むことができる。その方法は、更に、フィルム・ロールに残っているフィルムの量を、駆動されたローラーの回転に基づいて、計算することを含むことができる。その方法は、また、フィルム・ロールに残っているフィルムの量から現在の設定で包装することができる荷の数を決定することを含むことができる。
【0026】
本開示の更に別の形態によれば、荷の周りに包装するフィルムにおけるフィルム破断を感知する方法は、荷の周りにフィルムを定量供給するフィルム・ディスペンサと荷の間で相対的回転を与えることを含む。その方法は、また、定量供給されたフィルムをアイドルローラーに係合することを含むことができる。その方法は、更に、アイドルローラーの回転の方向をモニターすることを含むことができる。その方法は、また、アイドルローラーの回転の方向が逆転したときにフィルムが破断したと決定することを含むことができる。
【0027】
本開示の更に別の形態によれば、荷を包装する方法は、フィルムウェブを定量供給するためのフィルム・ディスペンサを提供することを含むことができる。その方法は、また、包装サイクルの間の包装材料ディスペンサと荷の間に相対的回転を与えるために、回転駆動部を操作することを含むことができる。その方法は、更に、包装サイクルの間、フィルムウェブを定量供給するために、フィルム・ディスペンサのフィルム供給駆動部を操作することを含むことができる。その方法は、また、回転可能にフィルムウェブに係合するように構成されたアイドルローラーをモニターすることを含むことができる。その方法は、更に、アイドルローラーの期待速度をアイドルローラーの実際の速度と比較することを含むことができる。その方法は、また、実際の速度と期待速度の違いを最小にするために、回転駆動部とフィルム供給駆動部の速度を比例制御することを含むことができる。
【0028】
本開示の更に別の形態によれば、荷を包装する方法は、フィルムを定量供給するためのフィルム・ディスペンサを提供することを含むことができる。その方法は、また、包装サイクルの間の包装材料ディスペンサと荷の間に相対的回転を与えるために、回転駆動部を操作することを含むことができる。その方法は、更に、包装サイクルの間、フィルムを定量供給するためにフィルム・ディスペンサのフィルム供給駆動部を操作することを含むことができる。その方法は、また、回転可能に定量供給されたフィルムを係合するように構成されたアイドルローラーにより荷を包装するフィルムの需要を感知することを含むことができる。その方法は、更に、感知された要求に基づいてフィルム供給駆動部を調節することを含むことができる。
【0029】
本開示の更に別の形態によれば、荷を包装する方法は、フィルムウェブを定量供給するためのフィルム・ディスペンサを提供することを含むことができる。その方法は、また、包装サイクルの間、包装材料ディスペンサと荷の間に相対的回転を与えるために、第1の回転駆動部速度で回転駆動部を操作することを含むことができる。その方法は、更に、包装サイクルの間、フィルムウェブを定量供給するために、第1のフィルム供給駆動部速度でフィルム・ディスペンサのフィルム供給駆動部を操作することを含むことができる。その方法は、また、回転可能にフィルムウェブに係合するように構成されたアイドルローラーをモニターすることを含むことができる。その方法は、更に、アイドルローラーの期待速度をアイドルローラーの実際の速度と比較することを含むことができる。その方法は、また、実際の速度が期待速度に等しくなるまで、第1の回転駆動部速度と第1のフィルム供給駆動部速度のうちの少なくとも1つを変化させることを含むことができる。
【0030】
本開示の更に別の形態によれば、荷を包装する方法は、包装サイクルの間のフィルム・ディスペンサと荷の間で相対的回転を与えることを含むことができる。その方法は、また、第1の比率でフィルム・ディスペンサのプレストレッチ部分からフィルムウェブを定量供給することを含むことができる。その方法は、更に、ディスペンサのプレストレッチ部分の下流で、荷のフィルム需要を感知することを含むことができる。その方法は、また、感知された需要にマッチするために供給されるフィルムの速度を制御することを含むことができる。
【0031】
本開示の更に別の形態によれば、荷を包装する方法は、包装サイクルの間のフィルム・ディスペンサと荷の間で相対的回転を与えることを含むことができる。その方法は、また、第1の比率でフィルム・ディスペンサのプレストレッチ部分からフィルムウェブを定量供給することを含むことができる。その方法は、更に、ディスペンサのプレストレッチ部分の下流で、フィルムウェブの特性を感知することを含むことができる。その方法は、また、感知された特性に基づいて、供給されるフィルムの速度を制御することを含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本開示の1つの形態による、ラッピング装置の第1の実施例の平面図である。
【図2】本開示の1つの形態による、制御システムの実施例を示している概略図である。
【図3】本開示の別の形態による、ラッピング装置の第2の実施例の平面図である。
【図4】本開示の更に別の形態による、ラッピング装置の第3の実施例の平面図である。
【図5】本開示の更に別の形態による、荷の包装材料の長さを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
ここで、本開示の実施の形態を詳細に参照するが、本開示の1つの実施例が、付随する図面に示されている。
【0034】
本開示は、包装サイクルの少なくとも部分の間の荷のまわりの包装材料ディスペンサの回転ごとに包装材料の選択された長さを定量供給するための装置及び方法を提供する。ここで用いられる「選択された」という用語は、数学的な方程式及び/又はアルゴリズムを用いて計算された、望ましい結果を生む設定を見つけるために、異なる設定で実験することを通して見つかった、過去に望ましい結果を生んだ設定を見つけるために、過去のパフォーマンス・データを分析することによって見つかった、入力データ(例えばセンサデータまたは他の適切な入力データ)を得て使用することによって見つかった、望ましい結果を生む設定の記述、及び/又は、ユーザーによる入力、の意味を含んでいる。設定された、予め設定された、決定された、予め設定された値および設定を含むこともできる。包装サイクルのために値または設定を選択するプロセスが、包装サイクルがスタートする前、リアルタイムでの包装サイクルの間、及び/又は、前の包装サイクルが実行された後、にあり得るということを理解されたい。
【0035】
包装材料ディスペンサは、包装材料駆動システムによって、包装材料を定量供給するように駆動される包装材料ローラーを含むことができる。包装材料ディスペンサは、包装される荷の周りを回転でき、または荷を包装材料ディスペンサに対して回転することもできる。いずれにせよ、ディスペンサと荷の間に相対的回転を与えるために、回転駆動システムが使用される。回転駆動システムは、回転リング(垂直または水平)、回転するターンテーブル、または回転アームを含むように構成することができる。リンクは、回転駆動システムと包装材料駆動システムを作動可能に結合するのに用いることができる。リンクは、機械的あるいは電子的であることができる。電子的である場合には、リンクは機械的リンクを模倣あるいはシミュレーションすることができる。このようにして、包装材料ローラーの回転は、荷に対する包装材料ディスペンサの相対的回転にリンクすることができる。回転駆動システムと包装材料駆動システムとの間の関係は、包装サイクルの少なくとも部分の間の荷とディスペンサとの相対的回転の間、選択された長さのフィルムを定量供給するのに用いることができる。
【0036】
相対的回転につき定量供給される包装材料の選択された長さは、包装材料需要に基づいて決定することができる。ここで使用されているように、包装材料需要は、払い出しパーセントによって増えた荷周囲寸法として定義される。つまり、需要は、選択された払い出しパーセントで荷を包装ために必要なフィルムの量である。ここで使用されているように、荷周囲寸法は、包装される荷の周辺部と等しい長さである。ここで使用されているように、払い出しパーセントは、荷と相対する包装材料ディスペンサの回転のために定量供給される荷周囲寸法のパーセントとして定義される。例えば、荷周囲寸法が100インチで、1回転の相対的回転の間に、定量供給されるフィルムの長さが100インチである場合には、払い出しパーセントは100%に等しい。同様に、荷周囲寸法が100インチで、1回転の間に、定量供給されるフィルムの長さが90インチである場合には、払い出しパーセントは60%に等しい。このようにして、需要は、荷の周囲寸法(または包装される荷の部分の長さ)と荷の周囲寸法を包装する定量供給されるフィルムの量(または包装される荷の部分の長さを包装するために定量供給されているフィルムの量)の間の1対1の比率であることを仮定しない。そのような1対1の比率になるのは、払い出しパーセントが100%である時だけである。荷の固縛(包装力)及び最適な包装材料の使用(効率)の面における良好な包装性能は、荷の周囲長さの約75%から130%の間にある、包装材料の長さを定量供給することにより実現されることをテスト結果は示した。結果に影響を及ぼすことができる要因は、例えば、プレストレッチされたフィルムの量、フィルムの弾力性、フィルム・ゲージ、フィルム品質、そして、ジェル・レベルを含む。
【0037】
荷の周囲寸法は、巻尺テープを使用して、または、荷の角、エッジまたは表面の位置を認識するように構成された一つ以上の感知デバイスを使用して、測定することができる。周囲寸法も、以下に詳述するアセンブリと方法を使って測定することができる。払い出しパーセントは、望ましい包装力や封じ込め力に基づいて、選択することができる。ここで使用されているように、包装力は、荷に適用される個々フィルムのウェブによって荷に働く力として定義される。払い出しパーセントを減少させることは、包装材料によって荷に働く包装力を増加させる原因となり得る(包装力に影響を及ぼす他の要因が一定のままであると仮定する)。一方、払い出しパーセントを増加させることは、包装力を減少させる原因となり得る(包装力に影響を及ぼす他の要因が一定のままであると仮定する)。ここで使用されているように、封じ込め力は、フィルムの累積層によって荷に働く力として定義される。封じ込め力は、フィルムの複数の層によって荷に働く包装力によって発生させることができる。
【0038】
本開示の1つの形態によれば、図1に示される包装装置100は、包装される荷104を支持する荷支持面102、及び、相対的回転アセンブリ106を含むことができる。相対的回転アセンブリ106は、たとえば、それは、荷104に相対して回転アーム112を回転させるように構成することができる電気モーター110を含む回転駆動システム108を含むことができる。回転アーム112は、例として挙げたものであること、また、回転リングまたは回転ターンテーブルを、異なるタイプの包装装置(例えば図3と図4に示すもの)について、回転アーム112の代わりに、使用することができるということを理解されたい。いずれにせよ、回転駆動システム108は、荷と包装材料ディスペンサの間の相対的回転を提供するために、同様に動作する。センサ・アセンブリ114は、回転アーム112及び/又は、回転駆動システム108の回転を感知するために提供することができる。センサ・アセンブリ114は、図2に示されるような感知デバイスを含むことができる。感知デバイス144は、回転アーム112または包装装置100の他の適当な部品に搭載することができる。
【0039】
包装装置100は、回転アーム112に搭載された包装材料ディスペンサ116も含むことができる。包装材料ディスペンサ116は、荷104と相対的に回転するときに、包装材料を定量供給するように構成することができる。典型的な実施形態において、包装材料ディスペンサ116は、伸縮性ラップ包装材料を定量供給するように構成することができる。ここで使用されているように、ストレッチラップ包装材料は、包装の間にその材料のストレッチする量が大きくなることを可能とする高収率係数を有する材料として定義される。しかし、ここに開示した装置と方法は、荷に用いる前にプレストレッチしない包装材料で実施することが可能である。そのような包装材料の例は、ネット、ストラップ、バンド、あるいはテープを含む。
【0040】
包装材料ディスペンサ116は、プレストレッチが望まれるならば、荷104に適用される前に、包装材料をプレストレッチするように構成された、あるいは、プレストレッチなしで荷104に包装材料を定量供給するように構成された包装材料ディスペンサ・アセンブリ120を含むことができる。包装材料ディスペンサ・アセンブリ120は、当業者には明らかなように、包装材料ローラー122及び1つ以上の付加的駆動ローラー(図示せず)を含むことができる。例えば電気モーター126を含む包装材料駆動システム124は、包装材料ローラー122を回転させるのに用いることができる。センサ・アセンブリ128を、包装材料ローラー122の回転及び/又は、包装材料駆動システム124の速度を感知するために提供することができる。図2で示すセンサ・アセンブリ128は、包装材料ローラー122に搭載された1つ以上の磁気トランスデューサー138及び、その1つ以上の磁気トランスデューサー138が感知デバイス140の近傍に持ってこられたとき、パルスを生成するように構成された感知デバイス140を含むことができる。代替的に、センサ・アセンブリ128は、回転動作をモニターするように構成されるエンコーダを含むことができる。そのエンコーダは、包装材料ローラー122の回転を記述するために,包装材料ローラー122の1回転につき720信号を生成することができる。そのエンコーダは、包装材料ローラー122のシャフト、電気モーター126上、および/または他の適当な領域に搭載することができる。使用することができるセンサ・アセンブリの1つの例は、Sick社7900266磁性センサー及びエンコーダである。従来技術で知られている他の適当なセンサーやエンコーダを用いることができる。例えば、磁気エンコーダ、電気センサー、機械センサー、光検出器及び/又は運動センサーなどである。
【0041】
包装材料118は、包装材料ディスペンサ116のロール・キャリッジ132に回転可能に搭載された包装材料118のロール130から包装材料ディスペンサ・アセンブリ120を通過することができる。包装材料118が包装材料ディスペンサ・アセンブリ120を離れるときには、それは、荷104に適用する前に、回転可能に、包装材料ローラー122の下流に、包装材料ディスペンサ116に取り付けられるアイドルローラー134を係合するかもしれない。このようにして、アイドルローラー134の回転速度は、アイドルローラー134の表面を横切って動く包装材料118の速度と一致することができる。従って、アイドルローラー134は、速度を増加してその表面を横切って動く包装材料118の速度の増加に反応することができる。一方、アイドルローラー134は、速度を減少してその表面を横切って動く包装材料118の速度の減少に反応することができる。アイドルローラー134は、包装材料ローラー122と荷104の間のどんな場所にでも配置することができる。
【0042】
センサ・アセンブリ136を、アイドルローラー134の回転を感知するために提供することができる。センサ・アセンブリ136は、図2で示すように、アイドルローラー134に搭載された一つ以上の磁気トランスデューサー142と、その一つ以上の磁気トランスデューサー142が感知デバイスの近傍に持ってこられるときに、パルスを生成するように構成される感知デバイス144を含むことができる。代替的に、センサ・アセンブリ136は、回転動作をモニターするように構成されるエンコーダを含むことができる。そのエンコーダは、包装材料ローラー134の回転を記述するために,アイドルローラー122の1回転につき720信号を生成することができる。そのエンコーダは、アイドルローラー134のシャフトまたは他の適当な領域に搭載することができる。使用することができるセンサ・アセンブリの1つの例は、Sick社7900266磁性センサー及びエンコーダである。従来技術で知られている他の適当なセンサーやエンコーダを用いることができる。例えば、磁気エンコーダ、電気センサー、機械センサー、光検出器及び/又は運動センサーなどである。
【0043】
包装装置100は、リフト・アセンブリ146を更に含むことができる。リフト・アセンブリ146は、例えば電気モーター150を含み、荷104に対して垂直に包装材料ディスペンサ116を動かすように構成することができるリフト駆動システム148によって動かすことができる。荷104に対して螺旋状に包装材料で包装するために、回転駆動システム108によって、包装材料ディスペンサ116が荷104に対して回転する間、リフト駆動システム148は、回転アーム112上で垂直上方および下方に、包装材料ディスペンサ116を駆動することができる。
【0044】
包装材料ディスペンサ・アセンブリ120を含む包装装置のための制御システム160の典型的な概略図を、図2に示す。回転駆動システム108、包装材料駆動システム124とリフト駆動システム148は、1つ以上のデータリンク162を通して、回転駆動部、可変周波数駆動部(「VFD」)164、包装材料駆動VFD166、およびリフト駆動部VFDと、それぞれ、通信することができる。VFDは、モーターに供給される電力の周波数を制御することによって電気モーターの回転速度を制御するためのシステムである。このようにして、モーターに供給される電力の頻度を調節することによって、VFDは、0速度とモーターの最高速度との間のどこにでも、電気モーターをセットすることができる。従って、各々の回転駆動部VFD164、包装材料駆動部VFD166、及びリフト・ドライブVFD168は、上述の原理によってそれぞれの駆動システムのモーター速度を制御することができる。典型的なVFDは、アレンブラッドレイによって製造されたPowerFlex VFDを含むことができる。しかしながら、適切なVFDまたは他の制御を使用することもできる。
【0045】
VFDは、モーターの実際の速度をそのモーターの最高速度のパーセントとして表すことができる。VFDとそれが制御するモーターは、最高速度のパーセントとして表されるモーター速度が、例えば回転/分など、なんらかの他の単位に翻訳することができるように調整することができる。これは、100%で動作している間に回転/分でモーターの最高速度を測定するセンサーまたは類似したデバイスを用いて達成することができる。そして、モーター速度が最高速度のパーセントとして表されるならば、単純な数学的な計算により、モーター速度を回転/分に変えることができる。その計算は、パーセントとして表されるモーター速度を回転/分の最高速度によって、掛け算し、及び、結果の値を100で割ることを必要とする。
【0046】
回転駆動部VFD164、包装材料駆動部VFD166、及び、リフト駆動部VFD168は、データリンク172を通してコントローラ170と通信することができる。データリンク162及び/又はデータリンク172は、例えば、データ伝送回線(例えば、イーサネット(登録商標)接続)、及び/又は、いかなる既知の無線通信メディアを含むことができると考えられる。コントローラ170は、データを受信し、処理し、伝送することを可能とするハードウェアコンポーネントとソフトウェアプログラムを含むことができる。コントローラ170は、コンピュータシステムのプロセッサーと同様に動作することができると考えられる。コントローラ170は、データリンク174を通してセンサ・アセンブリ114、128と136と通信することができ、従って、コントローラ170が、回転アーム112、包装材料ローラー122およびアイドルローラー134上のデータを受信することを可能にする。コントローラ170は、データリンク178を通してオペレータ・インタフェース176と通信ことができる。オペレータ・インタフェース176は、オペレーターに、包装装置100をモニターし、プログラムし、操作する方法を提供するスクリーンと、制御を含むことができる。例えば、オペレーターは、インチでの周囲寸法、払い出しパーセント、計算に使用する値を入力するか変更するため、あるいは、包装サイクル開始、停止、又は中断するために、オペレータ・インタフェース176を使用することができる。
【0047】
包装サイクルの相対的回転の間に、包装材料の選択された長さを定量供給することは、包装材料需要に依存し、相対的回転の速度に依存しない可能性がある。回転駆動システム108の速度と包装材料駆動システム124の速度との関係が、計算され、あるいは、他の方法で得られ、少なくとも1包装サイクルの間、インプリメントされて、電子的に維持されるから、相対的回転の速度から独立している可能性がある。このようにして、包装材料駆動部の速度は、相対的回転速度にしたがって、変化することができる。これは、包装材料駆動部の速度と相対的回転速度との間の固定比率に従って、速度が一緒に異なるように、駆動部の速度をリンクすることを通して達成することができる。つまり、包装サイクルの間の荷104に相対する包装材料ディスペンサ116の1つ以上の回転に対して、相対的回転の速度に関係なく、包装材料ローラー122は、回転アーム112の1つの回転について選択された数の回転を完了することができる。回転駆動システム108の速度が増加する場合には、包装材料駆動システム124の速度も増加する。このようにして、包装材料ローラー122が回転の選択された数を完了するためにかかる時間を減少させる。同様に、回転駆動システム108の速度も減少するならば、包装材料駆動システム124の速度は減少する、このようにして、包装材料ローラー122が回転の選択された数を完了するために必要な時間を増加させる。相対的回転の速度が包装材料フィード(すなわち包装材料ローラー122)の速度と制御システム160により提供される電子リンクを通して、結びついているので、それらの速度の間の関係は、正確に、回転駆動システム108を包装材料駆動システム124に物理的に接続する機械的リンク・コンポーネントを必要とすることなく維持することができる。例えば、包装材料駆動システム124は、包装材料ローラー122の望ましい数の回転を得るために、そして、フィルムの望ましい長さを定量供給するために、回転駆動システム108のパーセントで(計算又は入手した)動作する制御することができる。ディスペンサがプレストレッチを利用するか否かを問わず、回転駆動システムとディスペンサのフィルム・ディスペンサ・ローラーとの間のリンクを確立することができる。
【0048】
従って、回転駆動システム108の加速と減速の間、包装材料駆動システム124も、対応して、加速および減速する。回転駆動システム108と包装材料駆動システム124とが一緒に加速、減速する能力は、回転可能リングが相対的回転を提供する手段の一部である場合には、特に有利な点である。回転可能リングは、1秒の加速期間と1秒の減速期間で60rpmを超える非常な急加速に対して、例えば、電気モーター210によって、動力を与えることができる。包装材料フィードは、上記のように相対的回転速度に対応するので、加速時に余分な力がほとんど包装材料にかかることはなく、減速時に包装材料が過剰になることはない。
【0049】
回転駆動システム108と包装材料駆動システム124との間の電子リンクが、次に、更に詳細に記述される。包装パラメータを包装装置100に設定するために、コントローラ170は、望ましい包装力を生じるのを助けることができる包装される荷の荷周囲寸法を示す値「G」および払い出しパーセントを示す値「P」を獲得するか、備えていることができる。コントローラ170は、以下の方程式を用いて、フィルム需要を示す値「D」を計算することができる。
【0050】
【数1】

【0051】
コントローラ170は、包装材料ローラー122の周長を示す値「Cpmr」を獲得するか、備えていることができ、以下の方程式を使って需要「D」に適合するために、包装材料ローラー122が、荷104に相対する包装材料ディスペンサ116の1回転(例えば回転アーム112の1つの回転)についてしなければならない回転の数を示す値「Nprr」を計算することができる。
【0052】
【数2】

【0053】
既知である場合には、コントローラ170は、回転/分の回転駆動システム108の速度を示す値「Srot」も得ることができる。既知でない場合には、コントローラ170は、値Sratを計算することができる。コントローラ170は、回転駆動部VFD 164を使って、回転駆動システム108の最高速度のパーセントとして表される回転駆動システム108の速度を示す値「So/omaxrot」を得ることによって、これを行うことができる。例えば、回転駆動システムが最高40rpmで実行ができるが、しかし、30rpmで現在走っているならば、VFD164は、その値を、
【数3】

または、75%として表す。回転/分の回転アーム112の最高速度を示す値「Smaxrot」は、回転駆動システム108と回転駆動部VFD164を調整することで決定することができる。較正は、最高速度で回転駆動システム108の電気モーター110を運転すること、あるいは、回転駆動部VFD164がその最大レベル(例えば100%)と認識するレベルを含むことができる。センサ・アセンブリ114を使用することにより、または何か他の手段で、回転駆動システム108が最高速度で動いている間に、コントローラ170は、回転アーム112の回転/分の数を得ることができる。これらの値を使って、コントローラは、以下の方程式を用いてSratを計算することができる。
【0054】
【数4】

【0055】
コントローラ170は、以下の方程式を使って、相対的回転の間に包装材料ローラー122の必要な回転数Nprrを達成するために包装材料ローラー122の必要な(回転/分での)速度を示す値「Spmr」を計算するために、値「Nprr」とSrotによって表現された包装材料ローラー122の必要な回転数を使うことができる。
【0056】
【数5】

【0057】
上の方程式は、どのようにSpmrをSrotに基づいて決定することができるかを示すことによって、SpmrとSrotの関係を説明する助けとなる。従って、Srat(回転駆動部速度)またはSPmr(速度を包装材料駆動部)の変化に関係なく包装の間に、望ましい包装材料需要Dを達成することができるように、Srotの増加または減少が、Spmrにおける対応する増加ないし減少をもたらすことは明らかであろう。
【0058】
包装材料駆動部VFD 166を用いて、Spmrで動作するように、コントローラ170は、包装材料駆動システム124をセットすることができる。これを行うために、コントローラ170は、包装材料駆動システム124の速度を示す以下の方程式を用いて、包装材料ローラー122の最高速度のパーセントとして表される値「S%maxpmr」を計算するために、Spmrと、包装材料ローラー122の最高速度(すなわち包装材料駆動システム124が最高速度にあるときの回転/分の包装材料ローラー122の速度)を示す値「Smaxpmr」を使うことができる。
【0059】
【数6】

【0060】
回転/分の包装材料駆動システム124の最高速度、Smaxpmr、は、包装材料駆動システム124および包装材料駆動部VFD166を較正することで決定することができる。較正は、最高速度で包装材料駆動システム124の電気モーター126を運転すること、あるいは、包装材料駆動部166がその最大レベル(例えば100%)と認識するレベルを含むことができる。センサ・アセンブリ128を使用して、コントローラ170は、最高速度における包装材料ローラー122の毎分の回転数を決定することができる。従って、Smaxpmrを提供する。Smaxpmrは他の適切な手段で決定することもでき、ユーザーによって提供されることもできる。
【0061】
コントローラ170は、包装材料ローラー122が、S%maxpmrに対応する率で回転するように、包装材料駆動部VFD166に電気モーター126を走らせるよう指示することができる。追加的に、回転駆動部の速度と包装材料駆動部の速度の関係を維持するために、上の方程式で使われる値の一つ以上が変わるときに、コントローラ170は、電気モーター126の速度を調節するために、上の方程式を使うことができる。
【0062】
荷周囲寸法は、手で、たとえばルーラまたは巻尺テープを用いて、測ることができることが知られている。しかしながら、手で各々の荷を測ることは厄介であり、能率が悪い。荷周囲寸法は、近接センサー、光電管デバイス、および、当該技術分野で知られている他の適当な検出アセンブリを使って決定することができることもまた知られている。これらの検出アセンブリは、荷の角、端または表面に位置し、この情報に基づいて、荷周囲寸法を決定することができる。しかしながら、そのようなアセンブリはストレッチ包装機の複雑さを増し、高価なものになり得る。荷周囲寸法Gがこれらまたは他の既知のシステムと方法のうちの1つによって得られるならば、それは、上記の計算の目的のために、コントローラ170への入力の場合のように提供され得る。
【0063】
本開示の別の形態によれば、制御システム160を用いて、包装サイクルの間に、荷周囲寸法をリアルタイムに決定することができる。この構成は、既知のシステムと方法に関連した不利な点がなく、荷周囲寸法を、迅速かつ正確に決定する。
【0064】
荷104へ行く途中の間に、包装材料ローラー122からの包装材料118がアイドルローラー134を係合して、アイドルローラー134は回転することができる。アイドルローラー134が回転すると、アイドルローラー134に搭載された1つ以上のトランスデューサー142が、感知デバイス144の範囲に入り、出ていくことができる。1つ以上のトランスデューサー142が感知デバイス144の範囲に入るたびに、パルスが、感知デバイス144によって生成される。コントローラ170は、パルスの数、周期およびタイミングをモニターすることができる。コントローラ170は、また、センサ・アセンブリ114を使っている回転アーム112の回転をモニターすることもできるので、コントローラ170は、値「Nir」を決定する能力を有することができる。この値は、回転アーム112の1回転ごとの、アイドルローラー134のパルス数を示すことができる。アイドルローラー134に搭載されたトランスデューサー142の数を示すことができる値「T」は、コントローラ170にプログラムすることができる、あるいは、オペレータ・インタフェース176を使用して入力することができる。以下の方程式を用いて、コントローラ170は、回転アーム112の回転毎のアイドルローラー134の回転数を示す値「Y」を計算することができる。
【0065】
【数7】

【0066】
オペレータ・インタフェース176で入力された、または、他の手段により入力された情報を通して、アイドルローラー134の周長を示す値「Cir」を得ることによって、コントローラ170は、荷周囲寸法を示す値「Gc」を計算することができる。計算された荷周囲寸法Gcは、以下の方程式を用いて見出すことができる。
【0067】
【数8】

【0068】
包装材料ローラー122の望ましい速度Spmrを計算するために、値Gcは、コントローラ170によって荷周囲寸法Gとして使用することができる。従って、例えば、荷が不規則な形状の断面あるいは不完全な層を持つときなど、荷周囲寸法が包装サイクルの間に変化する場合には、回転駆動システム108の速度と包装材料駆動システム124の速度との関係が、包装材料需要のどんな変化でも反映するために、連続的に更新することができるように、コントローラ170は、新しいSpmrを計算するために、Gcを使うことができる。追加的に、または代替として、コントローラ170は、Gcを前の荷周囲寸法値と比較してすぐに荷周囲寸法が変化したことを認識することができる。次に、回転駆動システム108の速度と包装材料駆動システム124の速度との関係が、包装材料需要のどんな変化でも反映するために、連続的に更新することができる。これは、荷の周囲寸法の変化に関係なく、包装サイクルの少なくとも部分の間に実質的に一定の払い出しパーセントが達成できることを確実にするのを助けることができるように、コントローラ170は、新しいSpmrを計算するために、Gcを使うことができる。コントローラ170は、包装サイクルの少なくとも部分の間の荷104と包装材料ディスペンサ116との間の相対的回転の間、需要Dと等しいフィルムの長さが提供されていることを確実とする方法の一部としてGcを連続的に計算することができることもが考えられる。
【0069】
追加的に、荷周囲寸法が包装サイクルの間に変化する場合には、例えば、大きさが異なるか形状が異なる荷が連続して包装されるときなど、コントローラ170は、荷周囲寸法の違いを認識することができ、回転駆動システム108の速度と包装材料駆動システム124の速度との関係を、周囲寸法Gの変化によって包装材料需要Dが包装サイクルの間で変化するときには、更新することができるように、変化の責任を負うことができる。これは、実質的に一定の払い出しパーセントが荷周囲寸法が異なっていても包装サイクル全体で達成されることを確実にする助けとなることができる。
【0070】
Gcを決定するための上の方程式は、荷周囲寸法とアイドルローラー134の回転速度の関係を説明する助けとなる。例えば、荷周囲寸法の増加は、フィルム需要の増加をもたらす可能性があり、それは次に、アイドルローラー134の表面を横切るフィルムの速度を増やす可能性がある。フィルムの速度が増加すると、回転アーム112の回転毎のアイドルローラー134の回転数を示す値「Y」も増加する。これは、荷周囲寸法の増加は、アイドルローラー134の回転速度の、荷周囲寸法の増加の前の速度あるいは期待された速度より大きな速度への、増大をもたらすことを意味する。次に、値「Y」の増加は、荷周囲寸法の増加の前の値より大きいGcの新しい値を引き起こす。
【0071】
荷周囲寸法の減少は、フィルム需要の減少をもたらす可能性があり、それは次に、アイドルローラー134の表面を横切るフィルムの速度を減らす可能性がある。フィルムの速度が減少すると、回転アーム112の回転毎のアイドルローラー134の回転数を示す値「Y」も減少する。これは、荷周囲寸法の減少は、アイドルローラー134の回転速度の、荷周囲寸法の減少の前の速度あるいは期待された速度より小さい速度への、減少をもたらすことを意味する。次に、値「Y」の減少は、荷周囲寸法の減少の前の値より小さいGcの新しい値を引き起こす。
【0072】
荷周囲寸法の変化がアイドルローラー速度の変化をもたらす可能性がある間に、上に記載したように、アイドルローラー134の実際の速度がアイドルローラー134の期待速度と異なるようにして、実際の速度と期待速度の違いを最小にするために、コントローラ170は、動作をすることができる。
【0073】
例えば、荷周囲寸法が増加するときには、アイドルローラーの速度は、その結果増加し得る。従って、荷周囲寸法の増加の後の実際のアイドルローラー速度は、増加の前のアイドルローラー速度あるいは期待されたアイドルローラー速度を上回ることができる。アイドルローラー速度が増加すると、上に記述したGcを計算するために用いられる方程式によって説明されるように、Gcも、その結果増加する。コントローラ170が、新しく得られた値でそして、上で記述した包装材料ローラー122の速度「Spmr」を計算するのに用いられる方程式に従って、計算を実行するときには、増加したGcは、Spmrを増やす。Spmrが増加すると、より多くのフィルムが定量供給される。付加的フィルムは、荷周囲寸法とフィルム需要の増加を補償することができる。従って、アイドルローラー134の表面とアイドルローラー134の回転速度を横切るフィルムの速度を減速する。速度のこの縮小は、荷周囲寸法の増加の前からのアイドルローラー134の期待速度により近いアイドルローラー134の実際の速度をもたらすことができる。
【0074】
荷周囲寸法が減少すると、アイドルローラー速度は、その結果、減少し得る。従って、荷周囲寸法の減少の後の実際のアイドルローラー速度は、減少の前からのアイドルローラーの速度あるいはアイドルローラーの期待速度を下回ることになり得る。アイドルローラー速度が減少すると、上で記載したGcを計算するために使われる方程式によって説明されるように、Gcも、その結果減少する。コントローラ170が、新しく得られた値でそして、上で記述した包装材料ローラー122の速度「Spmr」を計算するのに用いられる方程式に従って、計算を実行するときには、減少したGcは、Spmrを減少させる。Spmrが減少すると、より少ないフィルムが定量供給される。減少したフィルムは、荷周囲寸法とフィルム需要の減少を補償することができる。従って、アイドルローラー134の表面とアイドルローラー134の回転速度を横切るフィルムの速度を増加する。速度のこの増加は、荷周囲寸法の減少の前からのアイドルローラー134の期待速度により近いアイドルローラー134の実際の速度をもたらすことができる。包装サイクルの間、繰り返し、または、連続的に上述のステップを実行することによって、コントローラ170は、フィルム供給駆動部の回転駆動部に対する比率を、アイドルローラー134の実際の速度と期待速度の違いを最小にするために、調整することができ、それによって、望ましい払い出しパーセントを維持する。
【0075】
上述の方法と方程式は、完全なサンプリングを使用して、つまり、回転アーム112の完全な回転から得られる値を使って、荷周囲寸法Gcを決定する手段を提供する。しかしながら、荷周囲寸法Gcは、完全なサンプリングよりも少ないものを使って決定することもできる。例えば、荷周囲寸法Gcは、ハーフ・サンプリング(回転アーム112の半分の回転)を使って決定されることができる。上に記載したように、半分のサンプルであること、つまり、回転アーム112の半回転であることを除けば、これは、コントローラ170が値を得て計算を実行することを必要とする。コントローラ170が半回転に対して荷周囲寸法Gcを決定すると、コントローラ170は、回転アーム112の完全な回転の間に遭遇する荷周囲寸法Gcの推定を提供するために、その荷周囲寸法を2倍にすることができる。部分的なサンプリングのこの方法は、回転アーム112の回転の少ない部分であっても用いることができるということを理解されたい。従って、コントローラ170が荷周囲寸法Gcを連続的に計算しているならば、荷に相対したディスペンサの回転の任意の部分に対する荷周囲寸法Gcの相対的であるか対応する部分は、同定するか、計算することができる。
【0076】
部分的なサンプリングの正確さは、部分的なサンプルが、回転アーム112の完全な回転に近づくほど、増加することができることも理解されるべきである。例えば、荷が長辺と短辺で形成された長方形であるならば、4分の1のサンプルは、荷だけの長辺と考えられることがあり得る。従って、4分の1サンプルからの荷周囲寸法Gcが、回転アーム112の完全な回転に対する荷周囲寸法の推定を提供するために、4倍にされると、推定された荷周囲寸法は、実際の荷周囲寸法より非常に大きいかもしれない。しかしながら、半分のサンプルが取得される場合には、半分のサンプルは、長い辺と、短い辺とを考慮に入れることになる。そして、2分の1サンプルからの荷周囲寸法Gcが、回転アーム112の完全な回転に対する荷周囲寸法の推定を提供するために、2倍にされると、推定された荷周囲寸法は、より正確であり得る。荷が正方形である場合には、4分の1サンプルは、半分のサンプルと同様に正確な結果を返すことができる。好適には、部分的なサンプルは、回転アーム112が定常状態(例えば、加速も減速もしていない)にあるときに、取得される。そうすれば、結果の正確性を増すことができる。追加的に、ディスペンサと荷との間の相対的回転を提供する手段は、荷に相対するディスペンサの回転の任意も部分に対する荷周囲寸法Gcの相対的であるか対応する部分を正確に決定するのに必要なサンプルのサイズに影響を及ぼすことがあり得る。例えば、相対的回転の速度が大きけば大きいほど、相対的回転のより大きな部分が、相対的回転の周期に対応する荷周囲寸法Gcの相対的であるか対応する部分を正確に決定するために必要となる。従って、60rpmの速度を達成する回転リングに対しては、荷周囲寸法Gcの対応する部分を決定するために、20rpmの速度を達成するターンテーブルよりも、相対的回転のより長い、より大きな部分が、必要とされる。同様に、およそ35−40rpmの速度を達成するかもしれない回転アームは、回転リングとターンテーブルに対して必要なものの間にはいる、相対的回転の部分を必要とする。
【0077】
荷周囲寸法Gcは、代替手段を使用して決定できることも考えられる。例えば、カメラ・デバイス(図示せず)を、それが荷104の方へ動いて包装材料118を見ることができるように、搭載することができる。包装材料118は、その長さに沿った選択された間隔で複数の参照マークを含むことができる。参照マークは、カメラ・デバイスで見ることができる。カメラ・デバイスは、1つの相対的回転の間に通過する参照マークの数を数えることができ、荷周囲寸法Gcを見出だすために、その値に参照マークの間の既知の距離を掛け算する。カメラ・デバイスは、コントローラ170にこの情報を中継することができる。追加的に、または代替として、測定デバイス(図示せず)を、それが荷104の方へ動いて包装材料118の上にレーザ光線を照射することができるように、搭載することができる。測定器は、包装材料118からのレーザ光線の反射を受けるように構成された検出回路を含むことができる。包装材料118は、例えば、その長さに沿った選択された間隔で変形した、または違う色のついた領域などの参照マークを含むことができる。包装材料118のマークされていない領域は、マークされた領域と異なるように光を反射することができ、反射率の変化をモニターすることによって、測定器は、通過する参照マークの数を数え続けることができる。その数を参照マークの間の既知の距離を乗算することは、測定器を通過する包装材料118の長さを示す値を提供することができる。測定器は、コントローラ170にこの情報を中継することができる。
【0078】
周囲寸法の関数としてフィルム需要を計算することの代わりに、需要は、アイドルローラー134の動作に基づいて、厳密に決定することができる。より詳しくは、回転の間のアイドルローラー134の表面上の点によってカバーされる距離、アイドルローラー速度、及び/又はアイドルローラー加速度に基づいて需要を決定することができる。そのような場合には、回転駆動システム108の包装材料駆動システム124への結合がない。むしろ、包装材料ディスペンサ・システム124のアイドルローラー134への直接の電子結合がある。この構造によって、フィルム需要の変化への実質的に瞬間的に応答できるようになる。アイドルローラー134は、ロードセルに対するのと同様のやりかたで、効果的にフィルム需要をマップする。アイドルローラー134がフィルム需要をマップするのと同様なやり方で、アイドルローラー134も、フィルム需要における変化と荷周囲寸法の変化をマップする。
【0079】
需要に基づいて、コントローラ170は、包装材料駆動システム124の動作を制御することによって包装材料ローラー122の動作(例えば、包装材料ローラー122の表面の点によってカバーされる距離、包装材料ローラー速度及び/又は包装材料ローラー加速度)を制御することができる。例えば、アイドルローラー134の速度が増加すると、コントローラ170は、その増加を需要の増加に起因するものとして認識することができる。従って、コントローラ170は、より多くのフィルムが増加した需要を満たすように定量供給されるように、包装材料ローラー122の速度を増やすことができる。一方、アイドルローラー134の速度が減少すると、コントローラ170は、その減少を需要の減少に起因するもとして認識することができる。従って、コントローラ170は、より少ないフィルムが、減少した需要に適合するために定量供給されるように、包装材料ローラー122の速度を減少させることができる。アイドルローラー134の速度は、たとえば、アイドルローラー134の表面速度を第2につきインチまたは回転/分のアイドルローラー134の回転速度で、含むことができる。
【0080】
コントローラ170は、上記のプロセスを実行するのを助けるように構成されたフォロワー回路を含むことができると考えられる。フォロワー回路は、包装材料駆動システム124をアイドルローラー134に直接リンクすることができる。それで、包装材料ローラー122の速度は、アイドルローラー134の速度に従う。これは、包装材料ローラー122が従う速度設定ポイントを確立するために、アイドルローラー134の速度を用いて達成することができる。例えば、アイドルローラー速度が1秒につき100インチであり、払い出しパーセント設定ポイントは110%である場合には、速度設定ポイントは、1秒につき110インチである。コントローラ170は、従って、包装材料ローラー122を、1秒につきおよそ110インチの速度で走らせるアイドルローラー速度が増減するならば、需要が増減したことを示し、コントローラ170は、払い出しパーセント設定ポイントを維持することに応答して、包装材料ローラー速度を増減する。この実施形態において、払い出しパーセント設定ポイントの維持は、包装材料駆動システム124と回転駆動システム108との間の比率を維持することに基づかない。
【0081】
コントローラ170は、アイドルローラー134から、アイドルローラー134の速度を含むフィードバックを得ることができ、包装材料ローラー122の出力を制御するために、PID(比例/積分/微分)タイプの制御アルゴリズムとともに、それを使用することも考えられる。そのような実施の形態においては、アイドルローラー速度は、2つの速度をマッチさせるために、PIDが包装材料ローラーの出力を修正するように、速度設定ポイントを確立する。例えば、アイドルローラー速度が1秒につき100インチであり、払い出しパーセント設定ポイントが、110%であった場合、PID制御の設定ポイントは、1秒につき110インチである。PIDは、次に、1秒につきおよそ110インチの速度を維持しようとするように、包装材料ローラー122の出力を制御する。アイドルローラーの速度が変化すると、PIDの設定ポイントは、フィルム長と荷の速度需要とをマッチするように、連続的に更新される。
【0082】
フォロワー回路とPIDタイプ制御アルゴリズムは、同様の結果を生むことができる。例えば、いずれの場合も、アイドルローラー速度の変化は、包装材料ローラー速度の変化をもたらす。例えば、上述の状況(すなわち、1秒につき100インチのアイドルローラー速度、110%の払い出しパーセント設定ポイント、そして、1秒につき110インチの包装材料ローラー速度)から始めると、アイドルローラー速度が、次に、1秒につき110インチまで増加するならば、コントローラ170は、応答して、包装材料ローラー速度を1秒につきおよそ121インチに増加する。アイドルローラー速度が1秒につき90インチに減少するならば、応答して、コントローラ170は、122速〜1秒につきおよそ99インチ、包装材料ローラーを減少させる。
【0083】
荷104を包装する間の包装材料ディスペンサ116の垂直移動によって、荷104に相対する包装材料ディスペンサ116の1回転の間に定量供給される包装材料の量は、荷周囲寸法と異なる可能性がある。図5は、荷104の4つの側面を、垂直面を展開できるならば、そのように荷104が見えたであろうものを表現するために、並べて示す。荷104と相対する包装材料ディスペンサ116の1回転の間に、荷104に適用されるそれを示す包装材料118の長さもまた示される。包装材料118の長さは、回転駆動システム108によって提供される、荷104に相対する包装材料ディスペンサ116の水平移動に対応する水平距離「a」をカバーする。包装材料118の長さは、また、リフト駆動システム148によって提供される、荷104に相対する包装材料ディスペンサ116の垂直移動に対応する垂直距離「b」をカバーする。従って、荷周囲寸法は、ディスペンサ116の垂直移動の量を補償されなければならない。包装材料ディスペンサ116の垂直移動が起こるときの、荷104の上の包装材料118の実際の長さを示す値「Lact」は、以下の方程式を使用して決定することができる。
【0084】
【数9】

【0085】
値「a」は、荷周囲寸法に最も密接に対応する。値「b」は、包装材料ディスペンサ116の垂直移動に対応する。包装材料ディスペンサ116の垂直速度が増加するならば、値「b」は、Lactが増加するように、より大きくなる。これは、エラーを生じ得る。コントローラ170が、包装材料が垂直成分「b」を持たないものとして、計算を実行するからである。「b」がより大きくなると、エラーの量は増加する。
【0086】
エラーに対処すために、コントローラ170は、包装材料ディスペンサ116と荷104との間の相対的回転の間の、包装材料の需要を示し、荷104に相対する包装材料ディスペンサ116の垂直移動(上方、下方の両方)を調整する、値「Dcor」を計算することができる。Dcorを、上のパラグラフで記述されたSpmrを計算するのに用いられる方程式のセットにおいて、Dに対する値の代わりに使うことができる。コントローラ170は、包装材料ディスペンサ116の最大垂直速度のパーセンテージとして表される垂直速度を示すことができるリフト駆動部VFD 168から値S%maxlftと、包装材料ディスペンサ116が1つの相対的回転の間、カバーすることができる最大の垂直距離を示す値「bmaxlftt」と、S%maxlftと、荷の周囲寸法Gと、払い出しパーセントPとを得ることによってDcorを計算することができる。コントローラ170は、Dcorを計算するために、以下の方程式を使用することができる。
【0087】
【数10】

【0088】
回転駆動システム108の速度と包装材料駆動システム124の速度との間の関係を維持すること、及び/又は、包装サイクルの実質的部分にたいする払い出しパーセントを実質的に一定にしておくことは望ましいが、それらの値の一つ以上の調整をすることが望ましいような包装サイクルの部分があり得る。例えば、包装サイクルの初めの部分や終わり部分を例外とすることがありえる。包装サイクルの始まりまたは最初の部分は、フィルム・ディスペンサ116が、荷104に相対して90度以下の弧で回転した包装サイクルの部分として定義することができる。包装サイクルの終わり部分は、包装材料118がそのホーム・ポジションに、荷104に相対して回転の最後の180度に接近する包装サイクルの部分として定義することができる。
【0089】
包装サイクルの開始の前に、包装材料118の末端は、クランプ・デバイス180によって、包装材料118が、クランプ・デバイス180と包装材料ディスペンサ116の間に伸びることができるように保持することができる。包装サイクルの開始部分の間、包装材料ディスペンサ116と荷104の間で相対的回転を提供し始めるために、回転駆動システム108は、加速することができる。包装材料駆動システム124は、また、包装材料118を定量供給するために加速することができる。このフェーズにおいて、大きな締め付け力が、包装材料118の末端を保持するために要求される。
【0090】
必要とされる締め付け力を減らす方法は、コントローラ17が、スタートアップの間にクランプ・デバイス180において包装材料118の長さを保持するのに必要な締め付け力の量を減少することができるように、十分な包装材料118を定量供給するスタートアップと実質的に同時に包装材料駆動システム124を走らせるためである。スタートアップの間に、どれくらいの包装材料118を定量供給するべきかについて決定するために、コントローラ170は、回転アーム112の回転の軸と包装材料ディスペンサ116との間の距離を示す値「Rrot」を得ることができる。この値は、オペレーターによって予めプログラムすることもでき、入力することもできる。Rrotを用いて、コントローラ170は、以下の方程式を用いて、包装材料ディスペンサ116が移動する経路の円周を示す値Crotを計算することができる。
【0091】
【数11】

【0092】
コントローラ170は、次に、以下の方程式を用いて、回転アーム112の回転の最初の90度の間(すなわち、荷についてのアームの最初の1/4回転の間)、包装材料ディスペンサ116がカバーする移動の通り道の長さLacelを計算するために、Crotを使うことができる。
【0093】
【数12】

【0094】
コントローラ170は、包装材料駆動システム124に、包装サイクルの開始部分の間に包装材料ディスペンサ116が90度に移動する距離に実質的に等しい包装材料の長さを定量供給するように指示することができる。これは、ほとんどあるいはまったく力が、包装材料ディスペンサ116と開始の間のクランプ・デバイス180の間の包装材料118の長さにかからないことを確実にする助けとなることができる。加速の率に依存して、Crotに基づいて計算された移動の通り道の長さは、より大きいこと、より小さいことがあり得え、サイクルの開始部分の間に、上記の方程式は、アームによって完了される1回転の量を反映するために修正することができる(例えば、(上で例示されるように)90°=1/4回転、180°=1/2回転、及び、45°=1/8回転)。
【0095】
クランプ・デバイス180がスタートアップの間、静止状態を維持しない可能性があるので、開始の間、定量供給する包装材料118の長さを計算するときに、クランプ・デバイス180の動作を考慮に入れることができる。例えば、クランプ・デバイス180は、スタートアップの間に荷104の側の方へ、弧状に移動することができる。従って、包装材料ディスペンサ116の方の包装材料118の末端を動かす。この動作は、クランプ・デバイス180と包装材料ディスペンサ116との間の包装材料118の長さにおける張力の力の一部を軽減することができる。この動作の存在を、過剰な包装材料118が供給されないように、開始時に定量供給された包装材料118の長さを修正するのに使用することができる。
【0096】
開始時に定量供給された包装材料118の長さは、他の要因に従い増減することができることも考えられる。例えば、クランプ・デバイス180がより強い保持力を持つクランプ・デバイスと置き換える場合には、スタートアップの間に、定量供給される包装材料118の長さは、減らすことができる。クランプ・デバイス180がより弱い保持力があるクランプ・デバイスと置き換える場合には、開始の間に、定量供給される長さを増加することができる。追加的に、または代替として、包装材料118の強さを考慮に入れることができる。より強い包装材料は、開始の間に、より短い長さを定量供給することを必要とするかもしれず、一方、より弱い包装材料は、開始の間に、より長い長さを定量供給することを必要とするかもしれない。更に、荷104に相対するクランプ・デバイス180の幾何形状は、スタートアップで供給する包装材料118の長さのいくらであるかにも影響を及ぼしえる。例えば、クランプ・デバイス180が開始の間に、過度に包装される場合には、クランプ・デバイス180は、荷104上のバンプのような動きをすることができる。そのバンプのサイズは、荷104からのクランプ・デバイス180の距離、クランプ・デバイス180の形、及び/又は、クランプ・デバイス180のサイズに影響を受けることがある。バンプを補償するために、更なる包装材料118を定量供給することが、過度の張力が包装材料118にかかるのを防ぐために、スタートアップの間に、要求されえる。
【0097】
包装サイクルの開始部分の完了の後、回転駆動システム108の速度と、包装材料駆動システム124の速度を、Spmrの計算において以前に記述したように、荷周囲寸法と払い出しパーセントに基づいて、セットすることができる。
【0098】
開始部分の間、入力された、または、コントローラ170で得た荷周囲寸法のための値Gは、Crotと等しい可能性があることも考えられる。包装サイクルの開始部分の後、その値は、荷の実際の周囲寸法を示す値と置き換えることができる。包装サイクルの開始部分の間に、ストレッチ包装装置100を操作するそのような方法は、それらが固定値例えば回転アーム長または包装材料ディスペンサ経路)に依存し、そして、包装される荷のサイズに関係なく方法が機能することができる点において、特にロバストである。
【0099】
追加的に、または代替として、コントローラ170は、包装材料ディスペンサ116に、包装サイクルの開始部分に対応した選択された長さの時間に対して盲目的に包装材料118を定量供給するように指示するようにプログラムすることができる。
【0100】
包装サイクルの終わり部分に対して、テストを、クランプ・デバイス180と包装材料ディスペンサ116の間の伸びる包装材料118の長さの上の力を減らすか、取り除く払い出しパーセントのための値を決定するのに用いることができる。テストは、包装サイクルの終わり部分の間に、115%の払い出しパーセント「P」が、望ましい結果(例えば、力を減らす、過剰な包装材料を生じない)を生むことを示した。従って、コントローラ170は、包装サイクルの終わり部分の間、払い出しパーセントPは、それが以前115%にセットされたレベルから変化できるように、プログラムすることができる。上で提供される方程式を使用して、コントローラ170は、115%にセットしたか、変化した払い出しパーセントPを考慮したSpmrに対する適切な値を決定することができる。
【0101】
修正された払い出しパーセントにおいて、十分な包装材料118を、包装サイクルの終わり部分の間、クランプ・デバイス180によって広げられるときに、包装材料118が、損傷を受けないように、定量供給することができる。追加的に、または代替として、十分な包装材料118を、包装材料ディスペンサ116とクランプ・デバイス180とによる力がほとんどあるいはまったくそれらの間に伸びる包装材料118の長さにかからないように、定量供給することができる。これを達成する払い出しパーセントは、たとえば、包装サイクルの終わり部分の間、クランプ・デバイス180が包装材料118を広げる方法と程度、包装材料118の強さ、荷104に相対するクランプ・デバイス180の幾何形状(例えばそのサイズ、形状や位置)を含む、いくつかの要因に依存するかもしれない。一旦、望ましい払い出しパーセントが見つかって、インプリメントされると、それは、包装材料118の末端が、クランプ・デバイス180から引き剥がされるのを防ぐこと、包装材料118が裂け、あるいは、切断されるのを防ぐこと、包装材料ディスペンサ116が逆の方向にクランプ・デバイス180の方へ引っ張られるのを防ぐことを助けることができる。更に、修正された払い出しパーセントで包装サイクルを終了することによって、クランプ・デバイス180と包装材料ディスペンサ116の間に広がっている包装材料118の長さのテンションは、次の包装サイクルの開始部分と関連する変化しやすさを一部除くことで、一貫しており、予想可能であることができる。
【0102】
本開示の更に別の形態によれば、包装サイクルの間に、包装材料破断を見つけるための手段を提供することができる。破断が迅速に見つけられないならば、包装材料ディスペンサ116は、まるで破断が起こらなかったように、包装材料118を定量供給し続けるかもしれない。過剰な包装材料は、更なる故障、及び/又は、包装材料ディスペンサ116、または、包装装置100の他の部分への損傷を引き起こす。追加的に、破断を見つけることができないと、荷が未包装のまま包装ステーションを離れてしまうということになりえる。一旦、破断が見つけられるならば、包装装置100は、ダウンタイムを最小にするために、タイムリーな状況でリセットされなければならない。ここで使用されているように、「破断」という用語は、包装材料118の完全な切断あるいは全体の切断を記述するものである。つまり、包装材料118を別々の部分に分けるような包装材料118の全幅に渡って切断または引き裂くことである。「破断」という用語は、ラッピングの間に荷104の上へもたらされる包装材料118における、比較的小さなパンク、裂け、破れに言及するものではない。しかしながら、包装材料118の比較的小さなパンク、裂けまたは破れが、荷104の上へ進む前に完全に包装材料118を切断するような点に伸びるならば、比較的小さなパンク、裂けまたは破れは、破断となる。
【0103】
ロードセルを用いて、包装材料破断を見つけること、包装材料の上で力を測定すること、力が許容できる値の範囲の外になったとき破断が起こったことを信号伝達すること、は知られている。しかしながら、較正を必要とするので、ロードセルの使用は好ましくないことがある。他の電子装置に起因するノイズにより故障する可能性があり、包装装置の全体的な複雑さと、コストを上げるかもしれない。更に、荷104の相対する包装材料ディスペンサ116の回転の間に、包装装置100が包装材料118の選択された長さを定量供給することができるので、低いレベルの力が、包装材料ディスペンサ116と荷104の間に広がる包装材料の長さの上に存在する。包装材料の破断が低力状況の下で起こるときに、ロードセルが識別することは難しい。さらにまた、ロードセルは、典型的には、破断が感知される時と破断に応じて措置がとられるときとの間のディレイを引き起こし、速く破断を見つけて、対応して措置をとろうとするときには、その遅れは好ましくないものである。
【0104】
本開示の1つの形態によれば、コントローラ170は、包装サイクルの間に、破断がいつ包装材料で起こったかについて検出するために、センサ・アセンブリ136を使って、アイドルローラー134の回転をモニターすることができる。前提として、センサ・アセンブリ136によって検知されるパルスの数がパルスの期待数より少ないならば、コントローラ170は、破断が起こったと認識することができることである。
【0105】
破断検出を達成する1つの方法は、パルス間の実際の時間をパルス間で期待される時間と比較することである。コントローラ170は、センサ・アセンブリ136及び、例えばストップウォッチまたはコントローラ170の内部時計などの適切なタイミング・メカニズム(図示せず)を使用してパルス間の実際の時間を示す値「Tact」を得ることができる。コントローラ170は、センサ・アセンブリ136とタイミング・メカニズムを使って回転/分の回転アーム112の速度を示す値「Srpm」も得ることができる。コントローラ170は、以下の方程式を用いて、秒/回転の回転アーム112の速度を示す値「Sspr」を計算することができる。
【0106】
【数13】

【0107】
コントローラ170は、荷周囲寸法Gを得ることができる。それはコントローラ170にプログラムすることができ、オペレータ・インタフェース176を使って入力することもでき、あるいは、上のパラグラフで記述された方法でアイドルローラー134を用いて決定することもできる。コントローラは、「Qr」も得ることができる。それはアイドルローラー134の円周を示す、そして、Nirを得ることができる。それはアイドルローラー134の上でトランスデューサーの数を示す。これらの値を使って、コントローラ170は、以下の方程式を用いて、パルスの間の期待時間を示す値「Texp」を計算することができる。
【0108】
【数14】

【0109】
コントローラ170は、次に、値「F」を得ることができる。値Fは、パルス間の実際の時間が、コントローラ170は破断が起こったと確定する前に、パルス間の期待時間より長くなければならない回数を示すことができる。従って、コントローラ170は、以下の関係が満たされるとき、破断は起こったことを認識することができる。
【0110】
【数15】

【0111】
上記の方程式を使用して、パルス間の実際の時間をパルス間の期待時間と比較することによって破断検出が実行されるならば、制御システム160の感度を制御するために、Fの値は、選択的に調節することができる。パルス間のより長い遅れが、コントローラ170を起動させることなく、許容されるので、Fを増加することは、コントローラ170の感度を下げることである。一方、Fを減少させることは、コントローラ170をより敏感にすることである。パルス間の許容できる遅れの長さが減少し、より迅速にコントローラ170を起動させることとなるからである。
【0112】
破断が検出されるときには、コントローラ170は、包装材料駆動部VFD 166に包装材料駆動システム124を止めるように、指示することができる。このように、包装材料ディスペンサ116から包装材料を定量供給するのを停止させる。
【0113】
代替的に、コントローラ170は、見逃されたパルスでも、包装材料破断と認識されるように、プログラムすることができる。それがあまりに多くの偽陽性を生む場合には、コントローラ170は、続けて2つの見逃されたパルスは、包装材料破断と認識されるように、プログラムすることができる。包装材料破断を意味する見逃されたパルスの数は、望ましい感度のレベルに応じて、選択的に調節することができる。
【0114】
開始や包装サイクルの終わり部分の間に、Fの値すなわち破断を意味するのに必要な見逃されたパルスの数は、包装サイクルのそれらの部分の間の運転中の変化を調整するために、増加することができる。例えば、2つの見逃されたパルスが、包装サイクルの中間の部分(すなわち、スタートアップの後であるが終わりの前)の間の、包装材料破断として認識されるならば、開始部分及び/又は終了部分の間に、包装材料破断が認識される前に、5つの見逃されたパルスを必要とすることができる。
【0115】
フィルムの破損は、例えば、破断したフィルムの破損または反発の後フィルムの回復によって、アイドルローラー134の回転の方向を変えることができ、回転の方向の変化は、破損の指標であるかもしれない。従って、見逃されたパルスの数に関係なく、コントローラ170は、アイドルローラー134の回転の方向がバックするならば、破断が起こったことを認識することができる。アイドルローラー124の回転の方向は、センサ・アセンブリ136によってモニターすることができる。それは、たとえば、エンコーダを含むことができる。
【0116】
本開示の更に別の形態によれば、包装材料ディスペンサ116中の包装材料118のロール130を使って包装することができる荷の数を決定するための手段を提供することができる。この決定をする1つの方法は、最初に1本の新しい完全な包装材料118のロール上には、どれだけの包装材料118があるかを決定することである。これは、新しいフル・ロールを包装材料ディスペンサ116にロードし、ロールがフルから空になるまで、定量供給される包装材料118の長さを追跡して、ロールが空になるまで荷を包装することによって、達成することができる。その長さは、前記のカメラ・デバイス、レーザ測定装置、及び/又は、他の適当な包装材料長測定手段を使用して、追跡できる。
【0117】
追加的に、または代替として、制御システム160を、ロール130の上で包装材料118の長さを測定するのに使用することができる。例えば、コントローラ170は、値「Npmr」を決定することができる。それは、ロールがフルから空になるまでに、センサ・アセンブリ128で発生するパルスの数を示すことができる。包装材料ローラー122の上に搭載されるトランスデューサー138の数を示すことができる値「Tpmr」は、コントローラ170にプログラムすることもできるし、あるいは、オペレータ・インタフェース176を使って入力することもできる。以下の方程式を用いて、コントローラ170は、包装材料のロールが消費されるときの包装材料ローラー122の回転数を示す値「Ypmr」を計算することができる。
【0118】
【数16】

【0119】
オペレータ・インタフェース176で入力された、または、他の手段により入力された情報を通して、包装材料ローラー122の円周を示す値「Cpmr」を得ることによって、コントローラ170は、新しいロールが消費される時の定量供給される包装材料118の長さを示す値「Lroll」を計算することができる。長さLrollは、以下の方程式を用いて、見出すことができる。
【0120】
【数17】

【0121】
一旦、Lrollが見つかると、以降の交換ロールの各々は、フィルムのロールは実質的には同じであるから、フィルムの同じ長さを持つことができるとみなすことができる。
【0122】
別のロールがその後挿入されると、コントローラ170は、包装が実行される間に包装材料ローラー122が回転して、センサ・アセンブリ128で発生するパルスの数を数えることができる。その数、Tpmr、CPmr、そして、上で述べたステップと方程式を用いて、コントローラ170は、消費される包装材料118の長さを示す値「Lused」を計算することができる。LusedをLrollから引くことによって、コントローラ170は、ロールの上に残っている包装材料118の長さを示す値「Lrem」を計算することができる。
【0123】
コントローラ170は、各包装された荷に対してセンサ・アセンブリで発生したパルスの数も数えることができる。その数、Tpmr、CPmr、そして、上で述べたステップと方程式を用いて、コントローラ170は、前の荷の包装の間、定量供給される包装材料118の長さを示す値「Lpre」を計算することができる。コントローラ170は、現在のロールを使ってまだ包装することができる荷の数を見つけるために、LpreでLremを割り算することができる。例えば、Lpreが定量供給した長さが100インチであり、そして、Lremは450インチであるならば、コントローラ170は、450を100インチで割って4.5の値を得て、現在のロールで包装することができる荷の数を計算することができる。これは、前に包装した荷に類似したおよそ4つ半の荷を、現在のロールが空になる前に、包装することができる。途中まで荷を包装することは好ましくないかもしれないので、コントローラ170は最も近いものに整数を切り下げることができる。この例では、4であることを意味する。従って、コントローラ170は、4つの荷を、現在のロールで完全に包装することができることを認識することができる。これを知って、コントローラ170は、現在のロールが実際に空になる前に、たとえば、オペレータ・インタフェース176を使って、現在のロールを取り替えなければならないことをオペレーターに知らせるために、オペレーターに合図することができる。例えば、コントローラ170は、上記の例では、最初か、第2か、第3か、第4の荷の包装の前にオペレーターに合図することができる。従って、オペレーターは、ロールが空であるか、ほとんど空のとき、ロールを交換する準備をすることができ、機械ダウンタイムを最小にするのを助けることができる。コントローラ170がオペレーターにロール変化の必要について警告する時は、現在のローラーを用いた包装することができる荷の数が閾値に落ちるとき、オペレーターが警告されるように、閾値でセットすることができるということを理解されたい。閾値は、オペレーターが応答するのにかかる時間の時間長に依存して増減することができる。現在のロールを使っている包装することができる荷の数は、オペレータ・インタフェース176のそばを歩いていて、ディスプレイ・データの点検を実行している間に、新しいロールが要求されたときオペレーターが決定できるように、オペレータ・インタフェース176に頻繁に表示することができることも考えられる。代替的に、または、追加的に、コントローラは、ロール交換まで(自動車のダッシュボード・ディスプレイの上のガス欠までに走行できるマイル数と同様の)包装される荷の数の現行のカウントを表示することができる。
【0124】
図3は、包装装置200の回転リングの多様性を示す。包装装置200は、包装装置200に関係して示されるものと同様の要素を含むことができる。類似した要素は、同様の参照番号で表される。図示したように、包装装置200は、包装装置100の回転アーム112の代わりに回転リング212を含む。しかしながら、包装装置200は、上で記述されたものと類似した方法で動くことができるということを理解されたい。
【0125】
図4は、包装装置300における回転ターンテーブルの多様性のを表す。包装装置300は、包装装置300に関して示されるものと同様の要素を含むことができる。同様の要素は、同様の参照番号で表すことができる。図示したように、包装装置300は、包装材料ディスペンサ316が固定されたままである間、包装装置100の回転アーム112の代わりに荷304を回転させるために、回転しているターンテーブル312を含む。しかしながら、包装装置300は、上で記述されたものと同様の方法で動くことができるということを理解されたい。
【0126】
荷を包装する典型的な方法が、次に記述される。図1と図2の要素を参照する。
【0127】
最初に、包装材料ディスペンサ116は、そのホーム・ポジション、つまり、図1に示されるすぐ近くのクランプ・デバイス180にあることができる。包装材料118は、クランプ・デバイス180の方へ包装材料ディスペンサ116から伸びている。クランプ・デバイス180は、包装材料118の先端をつかむことができる。荷104は、包装表面102に置かれる。荷104は、パレット・トラック(図示せず)によって、包装表面102に置くことができ、包装表面102の上へ、運搬手段を用いて(すなわち、ローラーまたは伝えているベルト、図示せず)運ばれる。あるいは、その上にいくつかのアイテムを積み重ねるか、配置することによって包装表面102の上に構成される。
【0128】
荷104の周囲寸法Gが知られている場合には、コントローラ170がそれを得るか、コントローラ170に入力される。荷周囲寸法Gは、巻き尺を使用して、あるいは、荷の角、エッジまたは表面の位置を認識するように構成された一つ以上の感知デバイスを使用して、測定することができる。周囲寸法Gがわかっていない場合には、後で更に詳しく記述されるステップを使用して包装サイクルが始まったあとに、測定することができる。
【0129】
払い出しパーセントPは、コントローラ170が得ることができるか、コントローラ170に入力することができる。払い出しパーセントPは、望ましい包装力に基づいて選ばれるかもしれない。望ましい包装力は、例えば、輸送の間に、荷104と同様の荷のシフトをうまく妨げた包装力を同定するパフォーマンス・データの履歴を見ることにより得ることができる。
【0130】
荷104を配置して、コントローラ170は、包装サイクルの開始段階に入ることができる。開始段階の間に、包装材料ディスペンサ116は、急速に加速される。コントローラ170は、スタートアップの間に、クランプ・デバイス180によって要求される締め付け力を減らして、十分な包装材料118を定量供給するために、開始してすぐ実質的に包装材料駆動システム124を走らせる。コントローラ170は、いくつかの計算を実行することによって、スタートアップの間に、どれくらいの包装材料118を定量供給するべきかについて決定することができる。コントローラ170は、回転アーム112の回転の軸と包装材料ディスペンサ116との間の距離Rrotを得ることができる。この値は、オペレーターによって予めプログラムすることもでき、入力することもできる。コントローラ170は、次の方程式を使用して包装材料ディスペンサ116によって移動する経路の円周Crotを計算することができる。
【数18】

コントローラ170は、次の方程式を使用して、包装材料ディスペンサ116が、開始段階(例えば、回転アーム112の回転の最初の90°または回転アーム112の1/4回転)の間に、カバーする移動の通り道の長さLacelを計算するために、Crotを使う。
【数19】

コントローラ170は、包装材料駆動システム124に、包装材料ディスペンサ116が開始段階で移動した長さに実質的に等しい包装材料の長さを定量供給するように指示することができる。
【0131】
包装サイクルの開始段階の後に、コントローラ170は、開始段階に続く包装サイクルの中間の段階の間に、荷104が適切に包装されるように、包装装置100の操作上のセッティングの調整をすることができる。調整は、操作上のセッティングを、コントローラ170で得られるか、計算された値と等しく設定することができる。その値は、包装サイクルの前またはその間に得ることができるか、あるいは、計算することができる。計算の典型的な実施形態が、次に、記述される。
【0132】
周囲寸法Gが、包装サイクルの始まる前に知られているならば、コントローラ170は、以下の方程式を使用してフィルム需要Dを計算することができる。
【数20】

コントローラ170は、包装材料ローラー122の円周Cpmrを得るか、与えられ、包装材料ローラー122が、以下の方程式を用いて、需要Dを満たすために、荷104に相対する包装材料ディスペンサ116の1回転につき受けなければならない回転数Nprrを計算することができる。
【数21】

コントローラ170は、回転/分の回転駆動システム108の速度Srotを得る、または、計算することができる。コントローラは、回転駆動部VFD 164を用いて、回転駆動システム108の最高速度のパーセントとして表される回転駆動システム108の速度S%maxrotを得ることによって、Srotを計算することができる。回転/分のアーム112を回転させる最大の速度Smaxrotは、回転駆動システム108および、包装サイクルの開始り前の回転駆動部VFD164を較正することにより測定することができる。これらの値を使って、コントローラは、以下の方程式を使用して、Srotを計算することができる。
【数22】

コントローラは、以下の方程式を用いて、相対的回転の間に、包装材料ローラー122の回転Nprrの望ましい数を達成するために、包装材料ローラー122の必要な速度Spmr(回転/分の)を計算するために、値NprrとSrotによって表現される包装材料ローラー122の要求される回転数を使うことができる。
【数23】

【0133】
包装材料駆動VFD166を使って、Spmrで動くように、コントローラ170は、包装材料駆動システム124をセットすることができる。例えば、コントローラ170は、以下の方程式を用いて、包装材料ローラー122の最高速度のパーセントとして表される包装材料駆動システム124の速度S%maxpmrを計算するためにSpmrと包装材料ローラー122の最大の速度Smaxpmr(すなわち、回転/分の包装材料駆動システムが最大速度となる包装材料ローラー122の速度)を使うことができる。
【数24】

回転/分の包装材料駆動システム124の最大の速度Smaxpmrは、包装サイクルがスタートする前に、包装材料駆動システム124および包装材料駆動部VFD166を較正することで決定することができる。コントローラ170は、包装材料駆動部VFD166に包装材料ローラー122が、荷104を包装するために、荷104に相対して包装材料ディスペンサ116が回転する、包装サイクルの中間の段階の間に、S%maxpmrに対応する率で回転するように、電気モーター126を走らせるように指示することができる。
【0134】
包装サイクルのこの段階の間に、得られるか計算された上の値のいずれかが変化するならば、コントローラ170は、操作上のセッティングの調整を更にすることができる。コントローラ170は、上記の方程式を使用して、更新された値を絶えず計算することによって、及び、従って、荷104の包装が実行されているときに回転駆動部の速度と包装材料駆動部の速度の関係を維持するために、電気モーター126の速度を調節することによってこれを達成することができる。しかしながら、周囲寸法Gが、包装サイクルの始まる前に知られていないならば、制御システム160を用いて、前記包装サイクルの間、コントローラ170は、荷周囲寸法Gを計算することができる。アイドルローラー134は、荷104へ行く途中の間に、包装材料ローラー122からの包装材料118がアイドルローラー134を係合するので、回転することができる。アイドルローラー134が回転すると、アイドルローラー134に搭載された1つ以上のトランスデューサー142が、感知デバイス144の範囲に入り、出ていくことができる。1つ以上のトランスデューサー142が感知デバイス144の範囲に入るたびに、パルスが、感知デバイス136によって生成される。コントローラ170は、パルスの数、周期およびタイミングをモニターすることができる。コントローラ170は、また、センサ・アセンブリ114を使っている回転アーム112の回転をモニターすることもできるので、コントローラ170は、回転アーム112の1回転につきアイドルローラー134のパルスNirの数を測定する能力を有することができる。アイドルローラー134上に搭載したトランスデューサー142の数Tは、コントローラ170にすでにプログラムされている。以下の方程式を用いて、コントローラ170は、回転アーム112の回転毎のアイドルローラー134の回転数Yを計算することができる。
【数25】

アイドルローラー134の円周Cirを得ると直ちに、コントローラ170は、以下の方程式を使用して、荷周囲寸法Gcを計算することができる。
【数26】

値Gcは、包装材料ローラー122の望ましい速度Spmrを計算するために、コントローラ170により、荷周囲寸法Gとして使用することができる。
【0135】
更に、たとえ荷周囲寸法Gが包装サイクルの開始の前に知られていたとしても、荷周囲寸法Gが包装サイクルの間に変化するならば、回転駆動システム108の速度と包装材料駆動システム124の速度との関係は、包装サイクルの中間の段階の間の変化を調整するために、連続的に更新することができるように、コントローラ170は、新しいSpmrを計算するために、Gcを使用することができると考えられる。
【0136】
少なくとも包装サイクルの一部の中間の段階の間(例えば、開始段階と終わり段階の間)、包装材料ディスペンサ116は、荷104と相対して単に駆動されるだけでなく、包装材料118が、螺旋状に荷104を包装するように、荷104に相対して、垂直に駆動される。図5で示すように、荷104に相対する包装材料ディスペンサ116の1回転の間に定量供給される包装材料118の量は、包装材料ディスペンサ116の垂直移動によって、荷周囲寸法Gと異なることができる。従って、荷周囲寸法Gはディスペンサ116の垂直移動の量に対して補償されなければならない。包装材料ディスペンサ116の垂直移動が起こるときの、荷104上の包装材料118の実際の長さLactは、以下の方程式を使用して決定することができる。
【数27】

値「a」は、荷周囲寸法「G」に最も密接に対応する。値「b」は、包装材料ディスペンサ116の垂直移動に対応する。垂直移動に起因するエラーに対処すために、コントローラ170は、包装材料ディスペンサ116の荷104に相対する垂直移動(上方または下方への)を補償するように調整される包装材料ディスペンサ116と荷104の間の相対的回転の間、包装材料に対する需要Dcorを計算することができる。Dcorを、上のパラグラフで記述されたSpmrを計算するのに用いられる方程式のセットにおいて、Dに対する値の代わりに使うことができる。コントローラ170は、最大垂直速度のパーセンテージとして表される包装材料ディスペンサ116の垂直速度S%maxlftをリフト駆動部VFD 168から得ることによって、Dcorと、1つの相対的回転の間、カバーすることができる包装材料ディスペンサ116の最大垂直距離bmaxiftと、S%maxrotと、荷の周囲寸法Gと、払い出しパーセントPとを計算することができる。コントローラ170は、Dcorを計算するために、以下の方程式を使用することができる。
【数28】

包装材料ディスペンサ116が、荷104を螺旋状に包装材料118で包装するときに、包装サイクルの中間の段階の前又は間にそのような計算と決定は、実行することができる。
【0137】
包装サイクルの開始と中間の段階の間に、包装材料ディスペンサ116は、荷104の底部分、荷104を支持するパレット(図示せず)の上部分、荷104の側、及び荷104の上部分の周囲を、包装材料118の一つ以上の層を包装することができる。荷104を実質的に包装して、包装材料ディスペンサ116は、図1のクランプ・デバイス180に近接したホーム・ポジションの方へ後退して進むことができる。包装サイクルの間の包装材料ディスペンサ116の回転の最後の180°は、包装サイクルの終わり部分を含む。包装材料ディスペンサ116がホーム・ポジションへ移動すると、クランプ・デバイス180は、荷104と包装材料ディスペンサ116の間で伸びる包装材料118の長さをつかみ、この経路において包装材料118を広げる。終わり部の間、適切に保持するためにクランプ・デバイス180が包装材料118の末端に及ぼすことを要求される締め付け力を減少する払い出しパーセントPに対して選択された値は、コントローラ170に入力され、使用することができる。例えば、115%の払い出しパーセントPは、望ましい結果を達成するのを助けることができる。上で提供される方程式を使用して、コントローラ170は、115%にセットしたか、変化した払い出しパーセントPを考慮したSpmrに対する適切な値を決定することができる。包装材料ディスペンサ116が、そのホーム・ポジションに来て、包装サイクルは終了する。新しく包装された荷104は、次の荷のためのスペースをつくるために、包装表面102から運ばれるか、さもなければ取り除かれる。
【0138】
包装サイクルの開始段階、中間の段階や終わり段階の間では、コントローラ170は、破断がいつ包装材料118で起こったかについて検出するためにセンサ・アセンブリ136を使って、アイドルローラー134の回転をモニターすることができる。包装サイクルのいずれの段階においても、センサ・アセンブリ136によって検知されるパルスの数がパルスの期待数より少ないならば、コントローラ170は、破断が起こったと認識することができる。コントローラ170は、パルス間の実際の時間をパルス間の期待時間と比較することによって破断検出を達成することができる。コントローラ170は、センサ・アセンブリ136と、適切なタイミング・メカニズム(図示せず)を使用して、パルス間の実時間Tactを得ることができる。コントローラ170は、センサ・アセンブリ136とタイミング・メカニズムを使って回転アーム112の回転/分での速度Srpmも得ることができる。コントローラ170は、以下の方程式を用いて、回転アーム112の秒/回転の速度Ssprを計算することができる。
【数29】

コントローラ170は、荷周囲寸法Gを得ることができる。これは、コントローラ170にプログラムすることもできるし、あるいは、オペレータ・インタフェース176を使って入力することもでき、あるいは、上のパラグラフで記述された方法でアイドルローラー134を用いて決定することもできる。コントローラ170はまた、アイドルローラー134の周長Cirと、アイドルローラー134上のトランスデューサーの数Nirも得ることができる。これらの値を使って、コントローラ170は、以下の方程式を用いて、パルスの間の期待時間Texpを計算することができる。
【数30】

コントローラ170は、次に、パルス間の実際の時間が、コントローラ170は破断が起こったと確定する前に、パルス間の期待時間よりより長くなければならない回数Fを得ることができる。従って、コントローラ170は、以下の関係が満たされるとき、破断は起こったことを認識することができる。
【数31】

追加的に、または代替として、アイドルローラー134の回転の方向が逆転するならば、コントローラ170は、破断を認識することができる。破断が検出されるときには、コントローラ170は、包装材料駆動部VFD166に包装材料駆動システム124を止めるように、指示することができる。このように、包装材料ディスペンサ116から包装材料を定量供給するのを停止させ、包装サイクルを終了するか、中断する。コントローラ170は、音声及び/又は視覚の警報、あるいは、オペレーターに破断が起こったことを通知する他の適切な信号を生成することができる。オペレーターは、状況を調整して、包装サイクルを再スタートすることができる。
【0139】
荷を包装する別の典型的な方法が、次に記述される。図1と図2の要素を参照する。
【0140】
最初に、包装材料ディスペンサ116と、クランプ・デバイス180と、包装材料118と、包装材料ディスペンサ116と、荷104と、包装表面102とは、上述の方法において、最初に配置されたのと同様に配置される。
【0141】
回転駆動システム108の速度と、望ましい払い出しパーセントPは、コントローラ170が獲得するか、コントローラ170に入力できる。払い出しパーセントPは、望ましい包装力に基づいて選択することができる。望ましい包装力は、たとえば、輸送の間に、荷104と同様の荷のシフトをうまく妨げた包装力を同定するパフォーマンス・データの履歴を見ることにより得られる。
【0142】
荷104を配置して、コントローラ170は、包装サイクルの開始段階に入ることができる。開始段階は、上述の方法の開始段階と同様であっても良い。包装サイクルの開始段階の後に、コントローラ170は、開始段階に続く包装サイクルの中間の段階の間に、荷104が適切に包装されるように、包装装置100の操作上のセッティングの調整をすることができる。調整は、操作上のセッティングを、コントローラ170で得られるか、計算された値と等しく設定することができる。
【0143】
中間の段階の間、コントローラ170は、需要を決定するために、アイドルローラー134の速度を使うことができる。また、需要に基づいて、コントローラ170は、包装材料駆動システム124を制御することによって包装材料ローラー122の速度を選択あるいは調節することができる。
【0144】
例えば、1つの実施の形態においては、コントローラ170は、包装材料駆動システム124をアイドルローラー134にリンクするフォロワー回路を含むことができる。アイドルローラー134の速度を、包装材料ローラー122が従う速度設定ポイントを確立するために、使用することができる。アイドルローラー速度が増減するならば、需要が増減したことを示し、コントローラ170は、包装サイクルの全ての中間の段階を通して望ましい払い出しパーセントを維持するために、包装材料ローラー速度を増減する。
【0145】
追加的に、または代替として、コントローラ170は、アイドルローラー134から、アイドルローラー134の速度を含むフィードバックを得ることができ、包装材料ローラー122の出力を制御するために、PID(比例/積分/微分)タイプの制御アルゴリズムとともに、それを使用する。そのような実施の形態においては、アイドルローラー速度は、2つの速度をマッチさせるために、PIDが包装材料ローラーの出力を修正するように、速度設定ポイントを確立する。アイドルローラーの速度が変化すると、需要が変化したことを示し、PIDの設定ポイントは、フィルム長と荷の速度需要とをマッチするように、連続的に更新される。これはまた、コントローラ170が望ましい払い出しパーセントを維持するのを助けることができる。
【0146】
包装サイクルのこの段階の間に、得られるか計算された上の値のいずれかが変化するならば、コントローラ170は、操作上のセッティングの調整を更にすることができる。コントローラ170は、上記の方程式を使用して、更新された値を絶えず計算することによって、及び、従って、回転駆動部の速度とアイドルローラーの速度の関係を維持するために、電気モーター126の速度を調節することによってこれを達成することができる。
【0147】
包装サイクルの開始と中間の段階の間に、包装材料ディスペンサ116は、荷104の底の部分、荷104を支持しているパレット(図示せず)の上の部分、荷104の側と荷104の上の部分のまわりに、包装材料118の一つ以上のレイヤを包装することができる。荷104を実質的に包装して、包装材料ディスペンサ116は、図1のクランプ・デバイス180に近接したホーム・ポジションの方へ後退して進むことができる。包装サイクルの間に、回転の最後の180°を通過する包装材料ディスペンサ116の動作は、包装サイクルの終わり部分を含む。終わり部は、上記の方法で記述される終わり部と類似している。包装材料ディスペンサ116がそのホーム・ポジションに着くと、包装サイクルは終了する。新しく包装された荷104は、次の荷のためのスペースをつくるために、包装表面102から運ばれるか、さもなければ取り除かれる。
【0148】
包装サイクルの開始段階、中間の段階や終わり段階の間では、コントローラ170は、破断がいつ包装材料118で起こったかについて検出するためにセンサ・アセンブリ136を使って、アイドルローラー134の回転をモニターすることができる。破断がいつ起こったかについて検出する方法、及び、応答してとられる処置は、上述の方法において、破断が見つけられて、対応する方法と類似している。
【0149】
本開示で記述された要素と方法の各々は、他の記述された要素と方法と適切に組合せて使用することができる。
【0150】
他の実施の形態は、本開示の明細書及び実施を考慮することにより、この技術に精通した者には明白である。仕様および例は単なる例としてのみ考慮されるべきであり、本発明の真の範囲および趣旨は、特許請求の範囲により示される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルム供給駆動部を含むフィルムウェブを定量供給するためのフィルム・ディスペンサと、
荷と、包装サイクルの間のディスペンサとの間の相対的回転を提供する回転駆動システムと、
包装サイクルの間、荷に対するディスペンサの回転のいかなる部分に対しても、フィルム・ディスペンサは、回転の部分に対応するフィルムウェブの選択された長さを定量供給するように、フィルム供給駆動部と回転駆動システムを作動可能に結合させるように構成されたコントローラと、
を備える、荷を包装する装置。
【請求項2】
前記コントローラは、フィルム供給駆動部と回転駆動部との間の接続をシミュレーションすることによって、作動可能に結合させるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記フィルムウェブの対応する長さは、前記フィルム・ディスペンサの回転の部分の間に、通過する荷の長さに、少なくとも部分的に基づいて、選択される、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記フィルム・ディスペンサの回転の部分は、荷に相対してフィルム・ディスペンサの完全な回転であり、前記対応する長さは、前記荷の周囲寸法に少なくとも部分的に基づいて、選択される、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
フィルム供給駆動部を制御する第1の可変周波数駆動部(variable frequency drive)を更に備える、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
回転駆動システムを制御するための第2の可変周波数駆動部を更に備える、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記コントローラは、第一および第二の可変周波数駆動部の間の接続をシミュレーションするように構成される、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
アイドルローラーを更に備える、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記アイドルローラーは、前記フィルム・ディスペンサの下流にある、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記コントローラは、前記アイドルローラーの回転に、少なくとも部分的に基づいて、対応する長さを選択するように更に構成される、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記アイドルローラーは、前記包装される荷の部分の長さの変化に応答するように構成される、請求項8に記載の装置。
【請求項12】
前記コントローラは、定量供給されるフィルムの新しい対応する長さを、前記変化への前記アイドルローラーの応答に基づいて、選ぶように更に構成される、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記コントローラは、前記アイドルローラーの速度または回転の方向に基づいて、フィルム破断を識別するように更に構成される、請求項8に記載の装置。
【請求項14】
前記コントローラは、前記アイドルローラーの実際の速度を前記アイドルローラーの期待速度と比較し、該実際の速度が該期待速度と選択された量だけ異なる場合に、回転駆動システムを停止するように更に構成される、請求項8に記載の装置。
【請求項15】
前記コントローラは、前記供給駆動部と前記回転駆動システムを、前記包装サイクルの第1の部分の間は第1の比率で、そして、包装サイクルの第2の部分の間は第2の比率で、操作するように更に構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記コントローラは、前記供給駆動部と前記回転駆動システムを、前記包装サイクルの第3の部分の間は第3の比率で、操作するように更に構成され、第1の比率、第2の比率、第3の比率のうちの少なくとも1つは、第1の比率、第2の比率、第3の比率の他のものと異なる、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記第1の部分は、前記包装サイクルのスタートアップ部分であり、
前記第2の部分は、前記包装サイクルの主要部分であり、
前記第3の部分は、前記包装サイクルの終了部分である、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
フィルム供給駆動部を含むフィルムウェブを定量供給するための包装材料ディスペンサと、
包装サイクルの間、荷とディスペンサとの間の相対的回転を提供する回転駆動システムと、
包装サイクルの間、荷に対するディスペンサの回転の少なくとも部分に対して、定量供給されるべきフィルムウェブの長さを選択し、包装サイクルの間、荷に対して相対的なディスペンサのその回転の部分に対して、ディスペンサがフィルムウェブの選択された長さを定量供給しているという結果となる比率で、回転駆動システムと供給駆動部を駆動するように構成されたコントローラと、
を備える荷を包装する装置。
【請求項19】
前記コントローラは、前記荷に対して相対的なディスペンサのその回転の部分の間に、通過する前記荷の長さに、少なくとも部分的に基づいて、前記フィルムウェブの長さを選択するように構成される、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記フィルム・ディスペンサの回転の部分は、荷に相対してフィルム・ディスペンサの完全な回転であり、前記コントローラは、前記荷の周囲寸法に少なくとも部分的に基づいて、前記フィルムウェブの長さを選択するように構成される、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
フィルム供給駆動部を制御する第1の可変周波数駆動部(variable frequency drive)を更に備える請求項18に記載の装置。
【請求項22】
回転駆動システムを制御するための第2の可変周波数駆動部を更に備える請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記コントローラは、第一および第二の可変周波数駆動部の間の接続をシミュレーションするように構成される、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
アイドルローラーを更に備える請求項18に記載の装置。
【請求項25】
前記アイドルローラーは、前記フィルム・ディスペンサの下流に配置される、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記コントローラは、前記アイドルローラーの回転に、部分的に基づいて、前記長さを選択するように更に構成される、請求項24に記載の装置。
【請求項27】
前記アイドルローラーは、前記包装される荷の部分の長さの変化に応答するように構成される、請求項24に記載の装置。
【請求項28】
前記コントローラは、前記変化への前記アイドルローラーの応答に基づいて、定量供給されるフィルムの新しい長さを選ぶように更に構成される、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記コントローラは、前記アイドルローラーの回転に基づいて、フィルム破断を識別するように更に構成される、請求項24に記載の装置。
【請求項30】
前記コントローラは、前記アイドルローラーの実際の速度を前記アイドルローラーの期待速度と比較し、該実際の速度が該期待速度と選択された量だけ異なる場合に、回転駆動システムを停止するように更に構成される、請求項24に記載の装置。
【請求項31】
前記コントローラが前記包装サイクルが第1の比率である間、荷に対して相対的なディスペンサのその回転の部分に対して、ディスペンサがフィルムウェブの選択された長さを定量供給している結果とする回転駆動システムと供給駆動部を駆動するように構成され、前記コントローラは、また、前記供給駆動部と前記回転駆動システムを、包装サイクルの間、第2の比率で、操作するように構成される、請求項18に記載の装置。
【請求項32】
前記コントローラは、前記供給駆動部と前記回転駆動システムを、前記包装サイクルの間、第3の比率で、操作するように更に構成され、第1の比率、第2の比率、第3の比率のうちの少なくとも1つは、第1の比率、第2の比率、第3の比率の他のものと異なる、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記コントローラは、前記供給駆動部と前記回転駆動システムを、前記包装サイクルの主要部分の間前記第1の比率で、操作するように更に構成され、前記包装サイクルのスタートアップ部分の間前記第2の比率で、前記包装サイクルの終了部分の間前記第3の比率で、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
荷に用いられるフィルムを定量供給するように構成されるフィルム・ディスペンサであって、少なくとも1つのフィルム・ディスペンサ・ローラーを回転させるためのフィルム供給駆動部を含むフィルム・ディスペンサと、
荷に対してフィルム・ディスペンサを回転させるように構成された回転アセンブリであって、回転駆動部を含む回転アセンブリと、
フィルム供給駆動部のうちの1つの動作および回転駆動部とを、フィルム供給駆動部のうちの他の動作と回転駆動部に少なくとも部分的に基いて、電子的に制御するように構成された制御システムと、
を備える荷の周りをフィルムで包装する装置。
【請求項35】
前記制御システムは、包装サイクルの間、荷に対するディスペンサの回転のいかなる部分に対しても、フィルム・ディスペンサは、回転の部分と一致している選択された長さのフィルムを定量供給するように、フィルム供給駆動部と回転駆動システムとを電子的に結合させることによって、電子的に操作を制御するように構成されている、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
前記対応する長さは、前記荷に対して相対的な前記フィルム・ディスペンサの回転の部分の間に、通過する前記荷の長さに、少なくとも部分的に基づいて、選択される、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記荷に相対する前記フィルム・ディスペンサの回転の部分は、荷に相対してフィルム・ディスペンサの完全な回転であり、前記対応する長さは、前記荷の周囲寸法に少なくとも部分的に基づいて、選択される、請求項35に記載の装置。
【請求項38】
フィルム供給駆動部を制御する第1の可変周波数駆動部(variable frequency drive)を更に備える請求項34に記載の装置。
【請求項39】
回転駆動部を制御するための第2の可変周波数駆動部を更に備える請求項38に記載の装置。
【請求項40】
前記制御システムは、第1の可変周波数駆動部と第2の可変周波数駆動部との接続をシミュレーションすることによって、電子的に操作を制御するように構成されている、請求項39に記載の装置。
【請求項41】
アイドルローラーを更に備える請求項34に記載の装置。
【請求項42】
前記アイドルローラーは、前記フィルム・ディスペンサ・ローラーの下流にある、請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記制御システムは、前記アイドルローラーの回転に、部分的に基づいて、対応する長さを選択するように構成されている、請求項41に記載の装置。
【請求項44】
前記アイドルローラーは、前記包装される荷の部分の長さの変化に応答するように構成される、請求項41に記載の装置。
【請求項45】
前記制御システムは、定量供給されるフィルムの新しい対応する長さを、前記変化への前記アイドルローラーの応答に基づいて、選ぶように構成されている、請求項41に記載の装置。
【請求項46】
前記制御システムは、前記アイドルローラーの速度に基づいて、フィルム破断を識別するように構成されている、請求項41に記載の装置。
【請求項47】
前記制御システムは、前記アイドルローラーの実際の速度を前記アイドルローラーの期待速度と比較し、該実際の速度が該期待速度と選択された量だけ異なる場合に、回転駆動システムを停止するように更に構成されている、請求項41に記載の装置。
【請求項48】
前記制御システムは、前記供給駆動部と前記回転駆動部を、前記包装サイクルの第1の部分の間は第1の比率で、そして、包装サイクルの第2の部分の間は第2の比率で、操作するように構成されている、請求項34に記載の装置。
【請求項49】
前記制御システムは、前記供給駆動部と前記回転駆動部を、前記包装サイクルの第3の部分の間は第3の比率で、操作するように更に構成され、第1の比率、第2の比率、第3の比率のうちの少なくとも1つは、第1の比率、第2の比率、第3の比率の他のものと異なる、請求項48に記載の装置。
【請求項50】
前記第1の部分は、前記包装サイクルのスタートアップ部分であり、前記第2の部分は、前記包装サイクルの主要部分であり、前記第3の部分は、前記包装サイクルの終了部分である、請求項49に記載の装置。
【請求項51】
フィルムウェブを定量供給するためのフィルム・ディスペンサを提供するステップと、
包装サイクルの間、包装材料ディスペンサと荷の間に相対的回転を与えるために、回転駆動部を操作するステップと、
前記包装サイクルの間、フィルムウェブを定量供給するために、フィルム・ディスペンサのフィルム供給駆動部を操作するステップと、
回転駆動部をフィルム供給駆動部に電子的に結合させ、前記包装サイクルの間、荷の周りのフィルム・ディスペンサの回転の少なくとも部分に対して、フィルムウェブの選択された長さを定量供給するために、その駆動部を比例制御するステップと、
を含む荷を包装する方法。
【請求項52】
前記駆動部を比例制御するステップは、前記荷の周囲寸法に少なくとも部分的に基づいて、フィルムウェブの長さを決定することを含む、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
電子的に結合させることは、前記回転駆動部と前記フィルム供給駆動部との接続をシミュレートすることを含む、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
接続をシミュレーションすることは、第1の可変周波数駆動部で、フィルム供給駆動部を制御することを含む、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
接続をシミュレーションすることは、第2の可変周波数駆動部で、回転駆動部を制御することを更に含む、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記包装サイクルの間、前記荷の周囲寸法の変化を感知することを更に含む請求項51に記載の方法。
【請求項57】
前記荷の周囲寸法の変化を感知することは、フィルムが定量供給されているときに、フィルム・ディスペンサの下流に配置されたアイドルローラーの実際の速度を感知することと、アイドルローラーの実際の速度をアイドルローラーの期待速度と比較することと、実際の速度が期待速度に等しくないときに、前記荷の周囲寸法が変わったと決定することと、を含む、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記フィルム・ディスペンサの下流に配置されたアイドルローラーの回転に部分的に基づいて、前記フィルムウェブの選択された長さの長さを計算することを更に含む請求項51に記載の方法。
【請求項59】
包装される荷の周囲寸法の変化に応じて、定量供給されるフィルムの新しい長さを計算するステップを更に含む請求項56に記載の方法。
【請求項60】
前記包装サイクルの間、フィルム破断を感知するステップを更に含む請求項51に記載の方法。
【請求項61】
フィルム破断を感知することは、
フィルムが定量供給されているときに、アイドルローラーの実際の速度を感知することと、
アイドルローラーの実際の速度をアイドルローラーの期待速度と比較することと、
実際の速度が期待速度と選択された量だけ異なるときに、フィルムが破断したと決定することを含む、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
フィルム破断を感知すると、フィルムの供給を自動的に止めることを更に含む請求項60に記載の方法。
【請求項63】
前記包装サイクルの間、包装される荷の部分の長さの変化に応じて、定量供給される選択された長さのフィルムを自動的に調整することを更に含む請求項51に記載の方法。
【請求項64】
自動的に調整することは、前記フィルム・ディスペンサの下流にある定量供給されたフィルムの表面速度を感知することと、
前記定量供給されたフィルムの表面速度を前記定量供給されたフィルムの期待速度と比較することと、
前記表面速度と前記期待速度との間の差に応じて、前記包装サイクルの回転の少なくとも部分に対して、定量供給される選択された長さのフィルムを調整することを含む、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記選択された長さのフィルムを調整することは、前記表面速度が前記期待速度より大きいときに、前記選択された長さを増加することを含む、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記選択された長さのフィルムを調整することは、前記表面速度が前記期待速度より小さいときに、前記選択された長さを減少することを含む、請求項64に記載の方法。
【請求項67】
フィルム・ロールの交換が必要になる前に、存在しているフィルムのロールから、包装する荷の数を計算することを更に含む請求項51に記載の方法。
【請求項68】
包装する荷の数を計算することは、フィルムが定量供給されているときに、前記フィルム・ディスペンサのフィルム・ディスペンサ・ローラーの回転をモニターすることと、
フィルム・ロールに残っているフィルムの量を、該フィルム・ディスペンサ・ローラーの回転に基いて計算することと、
フィルム・ロールに残っているフィルムの量で、包装することができる荷の数を決定することと、を含む、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
フィルム破断を感知することは、アイドルローラーの回転の方向をモニターすることと、
アイドルローラーの回転の方向が逆転したときにフィルムが破断したと決定することと、を含む、請求項60に記載の方法。
【請求項70】
荷の周りに包装するフィルムを定量供給するために、フィルム・ディスペンサと荷の間で相対的回転を与えるステップと、
フィルムが定量供給されているときに、フィルム・ディスペンサの下流に配置されるアイドルローラーの実際の速度を感知するステップと、
アイドルローラーの実際の速度をアイドルローラーの期待速度と比較するステップと、
実際の速度が期待速度に等しくないときに、荷の周囲寸法または荷の側面の長さが変わったことを決定するステップと、
を含む、包装サイクルの間に荷の周囲寸法または荷の側面の長さの変化を感知する方法。
【請求項71】
前記荷の周囲寸法または前記荷の側面の長さが変わったと決定することは、前記実際の速度が前記期待速度より大きい場合には、前記荷の周囲寸法または前記荷の側の長さが増加したと決定することを含む、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記荷の周囲寸法または前記荷の側面の長さが変わったと決定することは、前記実際の速度が前記期待速度より小さい場合には、前記荷の周囲寸法または前記荷の側の長さが減少したと決定することを含む、請求項70に記載の方法。
【請求項73】
アイドルローラーの実際の速度を感知することは、前記荷に対して相対的な前記フィルム・ディスペンサの回転の部分の間に、該アイドルローラーの実際の速度を感知することを含む、請求項70に記載の方法。
【請求項74】
前記アイドルローラーの実際の速度を前記アイドルローラーの期待速度と比較することは、前記荷に対して相対的な前記フィルム・ディスペンサの回転の部分の間に、前記実際の速度を前記期待速度と比較することを含む、請求項70に記載の方法。
【請求項75】
アイドルローラーの実際の速度を感知することは、前記荷に対して相対的な前記フィルム・ディスペンサの完全な回転の間に、該アイドルローラーの平均速度を感知することを含む、請求項70に記載の方法。
【請求項76】
前記アイドルローラーの実際の速度を前記アイドルローラーの期待速度と比較することは、前記荷に対して相対的な前記フィルム・ディスペンサの完全な回転の間の前記実際の速度を、前記荷に対して相対的な前記フィルム・ディスペンサの完全な回転の間の前記期待速度と比較することを含む、請求項70に記載の方法。
【請求項77】
包装表面の上に第1の荷を提供するステップと、
第1の荷の周囲寸法に少なくとも部分的に基づいて、包装サイクルの間、前記第1の荷に対して相対的なフィルム・ディスペンサの回転の少なくとも部分に対して、定量供給される選択された長さのフィルムを決定するステップと、
前記第1の荷を包装する包装サイクルの間,前記第1の荷に対して相対的なフィルム・ディスペンサの回転の少なくとも部分に対して、前記選択された長さのフィルムを定量供給するために、前記フィルム・ディスペンサと前記第1の荷の間で相対的回転を与えるステップと、
前記包装表面上に第2の荷を提供するステップと、
前記第2の荷の周囲寸法が前記第1の荷の周囲寸法と異なるのを感知するステップと、
前記第2の荷の周囲寸法に少なくとも部分的に基づいて、包装サイクルの間、前記第2の荷に対して相対的な前記フィルム・ディスペンサの回転の少なくとも部分に対して、定量供給されるべきフィルムウェブの長さを自動的に選択するステップと、
を含む、複数の荷を包装する方法。
【請求項78】
前記包装サイクルの間、リアルタイムに前記第1の荷の周囲寸法を獲得するステップを更に含む請求項77に記載の方法。
【請求項79】
回転の少なくとも部分に対して、定量供給されるフィルムの長さを選択することは、望ましい払い出しパーセントだけ、前記第1の荷の周囲寸法を増やすことを含む、請求項77に記載の方法。
【請求項80】
前記フィルム・ディスペンサと前記第1の荷の間で相対的回転を与えるステップは、回転駆動部を用いて前記荷に対してフィルム・ディスペンサを回転させることを含み、
前記フィルム・ディスペンサの回転の少なくとも部分に対して、前記選択された長さのフィルムを定量供給することは、前記フィルム供給駆動部、前記回転駆動部、および、電子的にリンクしているフィルム供給駆動部を用いて、フィルム・ディスペンサ・ローラーを回転させることを含む、請求項77に記載の方法。
【請求項81】
前記第2の荷の周囲寸法が異なるのを感知するステップは、前記包装サイクルの間、リアルタイムに前記第2の荷の周囲寸法を獲得することと、
前記第2の荷の周囲寸法を前記第1の荷の周囲寸法と比較することと、を含む、請求項77に記載の方法。
【請求項82】
フィルムウェブの長さを自動的に選択するステップは、望ましい払い出しパーセントだけ、前記第2の荷の周囲寸法を増やすことを含む、請求項77に記載の方法。
【請求項83】
フィルムウェブを定量供給するためのフィルム・ディスペンサと、
前記荷と、包装サイクルの間、回転の少なくとも部分に対して、選択された長さのフィルムを定量供給する前記ディスペンサとの間の相対的回転を提供する回転駆動システムと、
前記フィルム・ディスペンサの下流に配置されるアイドルローラーであって、前記アイドルローラーは、包装される荷の部分の長さの変化に反応するように構成される、アイドルローラーと、
前記アイドルローラーの反応に応じて,前記包装サイクルの間、荷に対して相対的なフィルム・ディスペンサの回転の少なくとも部分に対して、定量供給されるべきフィルムの長さを選択するように構成されたコントローラと、
を備える、荷を包装する装置。
【請求項84】
新しい長さを選択することは、前記アイドルローラーの実際の回転数を前記アイドルローラーの期待回転数と比較することを含む、請求項83に記載の装置。
【請求項85】
定量供給されるフィルムの新しい長さを選択することは、選択された長さが、実際の回転数と期待回転数の間の差を占めるように調整すること含む、請求項84に記載の装置。
【請求項86】
フィルムを定量供給するためのフィルム供給駆動システムであって、前記回転駆動システムと該フィルム供給駆動システムとが電子的リンクされている、フィルム供給駆動システムを更に含む請求項83に記載の装置。
【請求項87】
前記回転駆動システムと前記フィルム供給駆動システムとの前記電子リンクは、前記包装サイクルの間、回転の前記少なくとも部分に対して、前記選択された長さのフィルムを定量供給する能力と、
前記アイドルローラーの反応に応じて,前記包装サイクルの間、前記荷に対して相対的な前記フィルム・ディスペンサの回転の前記少なくとも部分に対して、フィルムの前記新しい長さを定量供給する能力と、を提供する、請求項86に記載の装置。
【請求項88】
前記アイドルローラーの反応は、前記包装される荷の部分の長さが減少するときに、スローダウンすることを含む、請求項83に記載の装置。
【請求項89】
前記アイドルローラーの反応は、前記包装される荷の部分の長さが増加するときに、スピードアップすることを含む、請求項83に記載の装置。
【請求項90】
荷の周りに包装するフィルムを定量供給するために、フィルム・ディスペンサと荷の間で相対的回転を与えるステップと、
フィルムが定量供給されているときに、アイドルローラーの実際の速度を感知するステップと、
アイドルローラーの実際の速度をアイドルローラーの期待速度と比較するステップと、
実際の速度が期待速度と選択された量だけ異なるときに、前記フィルムが破断したと決定するステップと、
を含む、包装サイクルの間フィルム破断を感知する方法。
【請求項91】
アイドルローラーの実際の速度を感知するステップは、前記アイドルローラーに、アイドルローラーで回転する1つ以上のトランスデューサーを提供することと、
アイドルローラーと比較して感知デバイス静止を提供することであって、前記感知デバイスは、1つ以上のトランスデューサーが前記感知デバイスの前を通過するときに、パルスを生成するように構成されている、ことと、
一定の期間に生成されたパルスの数を決定することと、を含む、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
前記実際の速度が前記期待速度と異なるとき、フィルムが破断したと決定するステップは、前記期間に生成されるパルス数と前記期間に予期されるパルス数との差が、閾値を超えるかどうか決定することを含む、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
フィルムウェブを定量供給するためのフィルム・ディスペンサと、
前記荷と、荷の周りに包装するフィルムを定量供給するために、前記ディスペンサとの間の相対的回転を提供する回転駆動システムと、
アイドルローラーと、
前記アイドルローラーの実際の速度を前記アイドルローラーの期待速度と比較し、該実際の速度が該期待速度と選択された量だけ異なる場合に、回転駆動システムを停止するように構成されたコントローラと、
を備える、荷を包装する装置。
【請求項94】
センサ・アセンブリが、前記アイドルローラーに作動可能に結合している、請求項93に記載の装置。
【請求項95】
前記センサ・アセンブリは、前記アイドルローラーに結合した1つ以上のトランスデューサーと、前記アイドルローラーに相対して固定位置に搭載された感知デバイスと、を含み、前記感知デバイスは、前記1つ以上のトランスデューサーが前記感知デバイスの前を通過するときに、パルスを生成するように構成されている、請求項94に記載の装置。
【請求項96】
前記コントローラは、前記期間に生成されるパルス数を前記期間に予期されるパルス数と比較することにより、実際の速度を前記期待速度と比較するように構成される、請求項95に記載の装置。
【請求項97】
前記コントローラは、前記期間に生成されるパルス数と前記期間に予期されるパルス数との差が、閾値を超えるとき、回転駆動システムを停止するように構成される、請求項96に記載の装置。
【請求項98】
前記アイドルローラーは、前記フィルム・ディスペンサの上流に配置される、請求項93に記載の装置。
【請求項99】
前記アイドルローラーは、前記フィルム・ディスペンサの下流に配置される、請求項93に記載の装置。
【請求項100】
前記アイドルローラーは、前記フィルム・ディスペンサの中に配置される、請求項93に記載の装置。
【請求項101】
包装サイクルの間、包装される荷の部分の長さの変化に応じて、選択された長さのフィルムが定量供給されるように自動的に調整する方法であって、
包装サイクルの間、荷に対して相対的なディスペンサの回転の少なくとも部分において、荷の周りに包装する前記選択された長さのフィルムを定量供給するために、フィルム・ディスペンサと荷の間で相対的回転を与えるステップと、
定量供給されたフィルムの動作を感知するステップと、
定量供給されたフィルムの感知された動作を定量供給されたフィルムの期待動作と比較するステップと、
感知された動作と期待動作との間の差に応じて、前記包装サイクルの間、荷に対して相対的なディスペンサの回転の少なくとも部分において、定量供給される選択された長さのフィルムを調整するステップと、
を含む方法。
【請求項102】
動作を感知することは、前記フィルム・ディスペンサの下流にある定量供給されたフィルムの表面速度を感知することを含む、請求項101に記載の方法。
【請求項103】
定量供給されたフィルムの感知された動作を定量供給されたフィルムの期待動作と比較するステップは、前記定量供給されたフィルムの感知された表面速度を前記定量供給されたフィルムの期待速度と比較することを含む、請求項101に記載の方法。
【請求項104】
前記フィルム・ディスペンサの下流の定量供給されたフィルムの動作を感知するステップは、選択された期間、フィルム・ディスペンサの下流のフィルムを係合するアイドルローラーの回転数を決定することを含む、請求項101に記載の方法。
【請求項105】
前記感知された動作を前記期待動作と比較するステップは、前記選択された期間の前記アイドルローラーの実際の回転数を、前記選択された期間の前記アイドルローラーの期待回転数と比較することを含む、請求項104に記載の方法。
【請求項106】
前記選択された長さのフィルムを調節することは、前記選択された期間の前記アイドルローラーの回転数が、前記期待回転数より小さいときに、前記選択された長さを減少することを含む、請求項105に記載の方法。
【請求項107】
前記選択された長さのフィルムを調節することは、前記選択された期間の前記アイドルローラーの回転数が、前記期待回転数を超えるときに、前記選択された長さを増加することを含む、請求項105に記載の方法。
【請求項108】
前記フィルム・ディスペンサの下流にある定量供給されたフィルムの動作を感知することは、前記フィルム・ディスペンサの下流のアイドルローラーの速度を決定することを含む、請求項101に記載の方法。
【請求項109】
フィルム供給駆動部を含むフィルムウェブを定量供給するためのフィルム・ディスペンサと、
前記荷と、包装サイクルの間前記ディスペンサとの間の相対的回転を提供する回転駆動システムと、
フィルム供給駆動部と回転駆動部との間の機械的リンクを模倣するように構成されたコントローラであって、前記コントローラは、前記供給駆動部と前記回転駆動システムを、包装サイクルの第1の部分の間は第1の比率で、そして、包装サイクルの第2の部分の間は第2の比率で、操作するように更に構成された、コントローラと、を備える、荷を包装する装置。
【請求項110】
前記コントローラは、前記供給駆動部と前記回転駆動システムを、前記包装サイクルの第3の部分の間は第3の比率で、操作するように更に構成され、第1の比率、第2の比率、第3の比率のうちの少なくとも1つは、第1の比率、第2の比率、第3の比率の他のものと異なる、請求項109に記載の装置。
【請求項111】
前記第1の部分は、前記包装サイクルのスタートアップ部分であり、前記第2の部分は、前記包装サイクルの主要部分であり、前記第3の部分は、前記包装サイクルの終了部分である、請求項109に記載の装置。
【請求項112】
前記コントローラは、フィルム供給駆動部と回転駆動システムの他の操作に基づいて、フィルム供給駆動部と回転駆動システムのうちの1つの操作を制御することによって、機械的リンクを模倣するように構成される、請求項109に記載の装置。
【請求項113】
前記コントローラは、前記フィルム供給駆動部と前記回転駆動システムを、前記第1の部分の間に、前記フィルム・ディスペンサが進んだ距離に実質的に等価な包装材料の長さを定量供給するように、フィルム供給駆動部に指示することによって、前記第1の比率で、操作するように構成される、請求項109に記載の装置。
【請求項114】
前記コントローラは、前記フィルム供給駆動部と前記回転駆動システムを、フィルム供給駆動部速度と回転駆動システム速度の間の選択された比率を確立することによって前記第2の比率で、操作するように構成され、前記選択された比率は、荷周囲寸法と望ましい払い出しパーセントに基づいている、請求項109に記載の装置。
【請求項115】
前記コントローラは、前記フィルム供給駆動部と前記回転駆動システムを、前記フィルム供給駆動部に、選択された払い出しが達成されるような率で、フィルムを定量供給するように指示することによって、前記第3の比率で、操作するように構成され、該選択された払い出しは、包装サイクルの第3の部分の間、フィルムに作用している力を減少するために選択される、請求項110に記載の装置。
【請求項116】
荷の周りに包装するフィルムを定量供給するために、フィルムのロールを含むフィルム・ディスペンサと荷の間で相対的回転を与えるステップと、
該フィルムが定量供給されているときに、該フィルム・ディスペンサの駆動されたローラーの回転をモニターするステップと、
前記フィルム・ロールに残っているフィルムの量を、該駆動されたローラーの回転に基づいて、計算するステップと、
前記フィルム・ロールに残っているフィルムの量から現在の設定で包装することができる荷の数を決定するステップと、
を含む荷を包装する方法。
【請求項117】
前記駆動されたローラーの回転をモニターすることは、前記駆動されたローラーに連結されたセンサ・アセンブリで、前記駆動されたローラーの回転を感知することを含む、請求項116に記載の方法。
【請求項118】
前記駆動されたローラーの回転を感知することは、エンコーダで回転を感知することを含む、請求項117に記載の方法。
【請求項119】
包装することができる荷の数を決定することは、新しいフィルムに含まれるフィルムの長さを識別することと、
フィルムの新しいロールに含まれるフィルムの長さに少なくとも部分的に基づいて、前記ディスペンサ内のフィルム・ロールに残っているフィルムの量を計算することと、
前の荷を包装するのに用いたフィルムの長さを決定することと、
前記前の荷を包装するのに用いたフィルムの長さにより、前記ディスペンサ内のフィルム・ロールに残っているフィルムの量を分割することと、を含む、請求項116に記載の方法。
【請求項120】
前記フィルム・ディスペンサによって供給されたフィルムの量を,該駆動されたローラーの回転に基づいて、計算するステップと、を更に含む請求項116に記載の方法。
【請求項121】
荷の周りにフィルムを定量供給するフィルム・ディスペンサと荷の間で相対的回転を与えるステップと、
定量供給されたフィルムをアイドルローラーに係合するステップと、
アイドルローラーの回転の方向をモニターするステップと、
アイドルローラーの回転の方向が逆転したときに前記フィルムが破断したと決定するステップと、
を含む、荷の周りに包装するフィルムにおけるフィルム破断を感知する方法。
【請求項122】
フィルムウェブを定量供給するためのフィルム・ディスペンサを提供するステップと、
包装サイクルの間包装材料ディスペンサと荷の間に相対的回転を与えるために、回転駆動部を操作するステップと、
前記包装サイクルの間、フィルムウェブを定量供給するために、フィルム・ディスペンサのフィルム供給駆動部を操作するステップと、
回転可能にフィルムウェブに係合するように構成されたアイドルローラーをモニターするステップと、
アイドルローラーの期待速度をアイドルローラーの実際の速度と比較するステップと、
実際の速度と期待速度の違いを最小にするために、回転駆動部とフィルム供給駆動部の速度を比例制御するステップと、
を含む荷を包装する方法。
【請求項123】
前記回転駆動部と前記フィルム供給駆動部を比例制御することは、前記フィルム供給駆動部が定量供給している速度を調節することを含む、請求項122に記載の方法。
【請求項124】
前記実際の速度が前記期待速度を超える場合には、前記回転駆動部と前記フィルム供給駆動部とを比例制御することは、定量供給している速度を増加することを含む、請求項123に記載の方法。
【請求項125】
前記実際の速度が前記期待速度下回って落ちる場合には、前記回転駆動部と前記フィルム供給駆動部とを比例制御することは、定量供給している速度を減少させることを含む、請求項123に記載の方法。
【請求項126】
フィルムを定量供給するためのフィルム・ディスペンサを提供するステップと、
包装サイクルの間包装材料ディスペンサと荷の間に相対的回転を与えるために、回転駆動部を操作するステップと、
前記包装サイクルの間、フィルムを定量供給するためにフィルム・ディスペンサのフィルム供給駆動部を操作するステップと、
回転可能に定量供給されたフィルムを係合するように構成されたアイドルローラーにより荷を包装するフィルムの需要を感知するステップと、
感知された要求に基づいてフィルム供給駆動部を調節するステップと、
を含む荷を包装する方法。
【請求項127】
前記需要を感知することは、前記アイドルローラーの速度をモニターすることを含む、請求項126に記載の方法。
【請求項128】
感知された要求に基づいてフィルム供給駆動部を調節することは、前記アイドルローラーの速度が増加するとともに、前記フィルム供給駆動部の定量供給している速度を増加することと、
前記アイドルローラーの速度が減少するとともに、前記フィルム供給駆動部の定量供給している速度を減少することと、の少なくとも1つを含む、請求項127に記載の方法。
【請求項129】
前記需要は、望ましい払い出しパーセントだけ増やされた前記荷の周囲寸法と等しい、請求項126に記載の方法。
【請求項130】
フィルムウェブを定量供給するためのフィルム・ディスペンサを提供するステップと、
包装サイクルの間、包装材料ディスペンサと荷の間に相対的回転を与えるために、第1の回転駆動部速度で回転駆動部を操作するステップと、
前記包装サイクルの間、フィルムウェブを定量供給するために、第1のフィルム供給駆動部速度でフィルム・ディスペンサのフィルム供給駆動部を操作するステップと、
回転可能にフィルムウェブに係合するように構成されたアイドルローラーをモニターするステップと、
アイドルローラーの期待速度をアイドルローラーの実際の速度と比較するステップと、
実際の速度が期待速度に等しくなるまで、第1の回転駆動部速度と第1のフィルム供給駆動部速度のうちの少なくとも1つを変化させるステップと、
を含む荷を包装する方法。
【請求項131】
前記期待速度を前記実際の速度と比較することは、前記期待速度を前記実際の速度と連続して比較することを含み、前記実際の速度が前記期待速度と等しくないときに、前記第1の回転駆動部速度と前記第1のフィルム供給駆動部速度のうちの少なくとも1つを変化させることを更に含む、請求項130に記載の方法。
【請求項132】
包装サイクルの間フィルム・ディスペンサと荷の間で相対的回転を与えるステップと、
第1の比率でフィルム・ディスペンサのプレストレッチ部分からフィルムウェブを定量供給するステップと、
ディスペンサのプレストレッチ部分の下流で、荷のフィルム需要を感知するステップと、
感知された需要にマッチするために供給されるフィルムの速度を制御するステップと、
を含む荷を包装する方法。
【請求項133】
前記プレストレッチ部分の下流の前記荷のフィルム需要を感知することは、前記プレストレッチ部分の下流に配置されたアイドルローラーを用いて前記需要を感知することを含む、請求項132に記載の方法。
【請求項134】
前記フィルム需要は、望ましい払い出しパーセントだけ増やされた前記荷の周囲寸法と等しい、請求項132に記載の方法。
【請求項135】
包装サイクルの間フィルム・ディスペンサと荷の間で相対的回転を与えるステップと、
第1の比率でフィルム・ディスペンサのプレストレッチ部分からフィルムウェブを定量供給するステップと、
ディスペンサのプレストレッチ部分の下流で、フィルムウェブの特性を感知するステップと、
感知された特性に基づいて、供給されるフィルムの速度を制御するステップと、
を含む荷を包装する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2011−509220(P2011−509220A)
【公表日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−541597(P2010−541597)
【出願日】平成21年1月7日(2009.1.7)
【国際出願番号】PCT/US2009/030327
【国際公開番号】WO2009/089279
【国際公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【出願人】(506000988)ランテク ドット コム,リミティド ライアビリティ カンパニー (6)
【Fターム(参考)】